JP7240836B2 - 炭酸水製造装置及び注出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭酸水を製造及び注出する炭酸水製造装置及び注出方法に関する。
炭酸水を含む飲料を製造及び注出する装置としては従来から種々のものが知られている。国際公開第2016/013152号公報には、高炭酸飲料の供給方法が記載されている。この供給方法では、氷片が入れられた容器に原料液を氷片に接触させながら吐出する原料液吐出工程と、炭酸液を容器の内壁面に接触させながら吐出する炭酸液吐出工程とを備える。
前述した高炭酸飲料の供給方法では、原料液吐出工程の実行後に炭酸液吐出工程を実行する。すなわち、炭酸液吐出工程は原料液吐出工程の後工程とされている。この供給方法では、最初に原料液を氷片に接触させながら供給し、その後、炭酸水を容器の内壁面に接触させながら供給することによって炭酸水を氷の表面に直接接触させずに供給する。原料液の供給後に炭酸水を氷に直接当てずに供給することにより、炭酸水は滑らかになった氷の上に供給される。このように炭酸水を供給することにより、炭酸水からの炭酸ガスの抜けの防止を図っている。
国際公開第2016/013152号公報
ところで、炭酸水は、注出に伴って衝撃を受けると泡立ちやすいため、勢いよく注ぐと飲料容器から溢れることがある。前述したように、炭酸水を原料液よりも後に注出する場合、炭酸ガスの抜けを抑えられる可能性はあるものの飲料容器に注出を行うときに飲料容器から溢れやすいという問題がある。飲料容器から炭酸水が溢れると飲料の注出をやり直さなければならないため、飲料の注出を効率よく行うことができないという問題が発生しうる。
本発明は、炭酸水を飲料容器から溢れにくくすることができると共に、飲料の注出を効率よく行うことができる炭酸水製造装置及び注出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る炭酸水製造装置は、ベース液及び炭酸水を注出する炭酸水製造装置であって、ベース液を注出するベース液注出部と、炭酸水を注出する炭酸水注出部と、ベース液の注出、及び炭酸水の注出を制御する制御部と、を備え、制御部は、炭酸水を注出すると共にベース液をn回(nは自然数)注出し、n回目のベース液の注出を炭酸水の注出開始時よりも後に開始し、n回目のベース液の注出では、n回分のベース液の合計注出量の40%以上のベース液を注出する。
本発明に係る注出方法は、ベース液及び炭酸水を注出する注出方法であって、炭酸水を注出する工程と、ベース液をn回(nは自然数)注出する工程と、を備え、ベース液をn回注出する工程では、n回目のベース液の注出を炭酸水の注出開始時よりも後に開始し、n回目のベース液の注出では、n回分のベース液の合計注出量の40%以上のベース液を注出する。
この炭酸水製造装置及び注出方法では、炭酸水の注出と共にベース液をn回注出し、n回目のベース液の注出は炭酸水の注出開始時よりも後に開始される。このようにn回目のベース液の注出を炭酸水の注出開始時よりも後から開始することにより、炭酸水の泡立ちをベース液で抑えることができるので、炭酸水の飲料容器からの溢れを抑制することができる。また、n回目のベース液の注出では、ベース液のn回分の合計注出量の40%以上のベース液を注出する。よって、最後のベース液の注出において全体の40%以上のベース液が注出されるので、より多くのベース液によって炭酸水の泡立ちを抑制することができる。従って、炭酸水の泡立ちをより確実に抑えることができるので、飲料容器からの炭酸水の溢れを抑制することができると共に、効率よく飲料を注出することができる。
また、n回目のベース液の注出時間は0.6秒以上であってもよい。この場合、n回目のベース液の注出時間が0.6秒以上であることによってn回目のベース液の注出量を多くすることができる。従って、後半に注出されるベース液の量を増やすことができるので、炭酸水の溢れをより確実に抑制することができる。
また、制御部は、ベース液の注出を2回以上行ってもよい。この場合、ベース液の注出が2回以上に分割して行われるので、ベース液を複数回炭酸水と共に注出することにより、炭酸水の溢れをより確実に抑えることができる。
また、nは2以上の自然数であって、1回目からn-1回目までのそれぞれのベース液の注出では、n回分のベース液の合計注出量の35%以下のベース液を注出してもよい。この場合、n回目で多くのベース液を注出すると共に、n-1回目までのベース液の注出を小刻みに行うことができる。よって、n回目のベース液の注出を行う前に小刻みに炭酸水の泡立ちを抑えることができるので、炭酸水の溢れを一層確実に抑制することができる。
また、ベース液のアルコール濃度が35%以上であってもよい。ベース液のアルコール濃度が高い場合には、アルコール濃度が低い場合と比較して炭酸水が泡立ちやすいことが知られている。しかしながら、前述したようにn回目のベース液の注出量を多くすることにより、アルコール濃度が35%以上のベース液を注ぐ場合であっても、炭酸水の溢れを抑制することができる。
本発明によれば、炭酸水を飲料容器から溢れにくくすることができると共に、飲料の注出を効率よく行うことができる。
実施形態に係る炭酸水製造装置を備えた飲料提供装置の一例を示す斜視図である。 図1の飲料提供装置の飲料サーバーの内部構造を示す斜視図である。 第1の飲料管及び第2の飲料管を搭載する飲料管ユニットを示す斜視図である。 図1の炭酸水製造装置における冷媒、炭酸水、飲用水及び炭酸ガスの流れを示す図である。 図1の炭酸水製造装置における熱交換部の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る注出方法の例を示すフローチャートである。 図6の注出方法におけるベース液及び炭酸水の注出タイミングを示すタイムチャートである。 変形例に係る注出方法を示すフローチャートである。 図8の注出方法におけるベース液及び炭酸水の注出タイミングを示すタイムチャートである。 図8とは別の変形例に係る注出方法を示すフローチャートである。 図10の注出方法におけるベース液及び炭酸水の注出タイミングを示すタイムチャートである。 変形例に係る炭酸水製造装置における冷媒、炭酸水、飲用水及び炭酸ガスの流れを示す図である。 実施例に係るベース液及び炭酸水の注出タイミングを示すタイムチャートである。 比較例に係るベース液及び炭酸水の注出タイミングを示すタイムチャートである。
以下では、図面を参照しながら本発明に係る炭酸水製造装置及び注出方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、本実施形態に係る炭酸水製造装置20を備えた飲料提供装置1の一例を示す斜視図である。飲料提供装置1は、例えば、飲料サーバー10と炭酸水製造装置20を備える。飲料サーバー10は、例えば、既存の飲料サーバー10であり、炭酸水製造装置20とは別体とされている。例えば、既存の飲料サーバー10に対し炭酸水製造装置20が後付けされることによって飲料提供装置1が構成される。
飲料提供装置1は、例えば、飲食店に設けられる装置であって顧客の注文等に応じて第1のカラン12及び第2のカラン13のいずれかが引かれることにより、第1の飲料及び第2の飲料のいずれかを注出可能となっている。炭酸水製造装置20は、炭酸水製造装置20の各種操作を行う操作パネル21と、操作パネル21の下部に設けられた注出部22と、操作パネル21及び注出部22が設けられた筐体23とを備える。炭酸水製造装置20は、操作パネル21が操作されることにより、注出部22から炭酸水を注出可能となっている。
飲料サーバー10は、第1のカラン12及び第2のカラン13が取り付けられた筐体11を備える。第1のカラン12及び第2のカラン13は、共に飲料サーバー10の筐体11の前面11aに直接取り付けられている。筐体11は、その上部に、開閉可能な蓋11bを備える。第1のカラン12からは第1の飲料、第2のカラン13からは第2の飲料、がそれぞれ注出される。第1の飲料及び第2の飲料としては、ビール、チューハイ、発泡酒及びワイン等のアルコール飲料、並びにアルコールを含まない飲料も含まれる。
飲料サーバー10には、例えば2本の飲料ホースが接続されており、2本の飲料ホースから飲料サーバー10の内部に第1の飲料及び第2の飲料が供給される。飲料サーバー10は、供給された第1の飲料及び第2の飲料を冷却する。飲料サーバー10は、例えば、電気式の瞬間冷却式サーバーである。
図2及び図3に示されるように、筐体11の内部には、水槽14と、水槽14に対して脱着自在とされた飲料管ユニット15とが配置される。水槽14の内部には、冷媒として用いる冷却水W1(図4参照)が収容される。水槽14は、例えば直方体状とされている。水槽14の後方(前面11aの反対側)には、水槽14内の冷却水W1を冷却させるコンプレッサ等の冷凍サイクル機構が設けられている。水槽14の底部に飲料管ユニット15が載置される。
飲料管ユニット15は、第1のカラン12に接続される第1の飲料管17と、第2のカラン13に接続される第2の飲料管18とを含んでいる。第1の飲料管17及び第2の飲料管18は、共に円管状となっている。飲料管ユニット15は、第1の飲料管17及び第2の飲料管18を一体化している。第1の飲料管17及び第2の飲料管18は共に螺旋状とされており、平面視において第1の飲料管17は第2の飲料管18の外側に配置されている。
飲料管ユニット15は、第1の飲料を流入する飲料流入部16a、及び第2の飲料を流入する飲料流入部16bが設けられた天板15aを備える。天板15aは、第1の飲料管17及び第2の飲料管18の上方に設けられる。天板15aは、一例として、矩形状に形成されている。
天板15aには、左右一対に孔部15b,15cが形成されている。孔部15b,15cのそれぞれには、第1の飲料管17の上端部、及び第2の飲料管18の上端部が通されている。孔部15b,15cのそれぞれから上方に伸びる第1の飲料管17及び第2の飲料管18は、孔部15b,15cの前方(図3における下方向)に位置する飲料管ユニット15の飲料流出部に接続されている。
よって、飲料流入部16aから第1の飲料管17に流入した第1の飲料は、第1の飲料管17で螺旋状に流れる間に冷却され、その後、孔部15bの前方に位置する飲料流出部を介して第1のカラン12から注出される。また、飲料流入部16bから第2の飲料管18に流入した第2の飲料は、第2の飲料管18で螺旋状に流れる間に冷却された後、孔部15cの前方の飲料流出部を介して第2のカラン13から注出される。
天板15aには、水槽14に収容された冷却水W1を撹拌するモータMを上方に突出させる開口15dが形成されている。天板15aは、下方に直線状に延びる支持部19を備えており、支持部19に第1の飲料管17及び第2の飲料管18が支持されている。支持部19は、例えば、3箇所に設けられており、支持部19は、第1の飲料管17及び第2の飲料管18の周方向に等間隔に配置されている。
なお、飲料サーバー10において、カランの数、及び飲料の種類の数は、2つでなくてもよく、1つ又は3つ以上であってもよい。また、飲料サーバーは、前述した飲料サーバー10とは異なる構成であってもよく、飲料サーバーの各部の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は適宜変更可能である。
図4は、本実施形態に係る飲料提供装置1の内部構成及び機能を示す図である。図4に示されるように、炭酸水製造装置20は、水槽14に収容された冷却水W1が通る冷媒供給路Cを介して飲料サーバー10に接続されている。炭酸水製造装置20は、複数のポンプ24a,24b,24c,24dと、炭酸水W2を収容するタンク25と、タンク25で生成された炭酸水W2を冷却する熱交換部30とを備える。熱交換部30には、冷媒供給路Cを通る冷却水W1が冷媒として供給される。
飲料サーバー10と炭酸水製造装置20の間には、例えば、2つの接続部A1,A2が介在している。接続部A1は、接続部A2の上方に設けられる。接続部A1は、例えば、筐体11の上端から下方に延びる切り欠きであり、この切り欠きの対面位置に飲料サーバー10と炭酸水製造装置20の間に挟み込まれる箱状部分が設けられる。接続部A2は、例えば、筐体11の下部から炭酸水製造装置20の下部に延びるホース状部材である。
接続部A1は、蓋11bを開けた状態における筐体11の上端に設けられる。接続部A1には、前述した第1の飲料及び第2の飲料を飲料サーバー10の内部に供給する飲料ホースが通される。すなわち、接続部A1は、飲料ホースを通すために元々飲料サーバー10に設けられていたものであり、本実施形態では、この接続部A1を、冷媒供給路Cを通すために有効利用している。
冷媒供給路Cは、水槽14から、接続部A2、ポンプ24a、熱交換部30及び接続部A1に伸びる循環経路である。よって、水槽14の冷却水W1は、ポンプ24aにより、接続部A2、熱交換部30及び接続部A1を通って冷媒供給路Cを循環する。熱交換部30は炭酸水製造装置20の下側に配置されると共に、熱交換部30には水槽14の下側から延びる冷媒供給路Cから冷却水W1が供給される。従って、水槽14の下側に位置する低温の冷却水W1を確実且つ直接的に熱交換部30に供給することが可能である。
熱交換部30には、冷媒供給路Cの他に、タンク25で生成された炭酸水W2が循環する循環経路Bが通されている。循環経路Bは、熱交換部30、ポンプ24b及びタンク25を循環する経路である。ポンプ24bは、循環経路Bに設けられた循環ポンプである。タンク25の炭酸水W2は、ポンプ24bによって熱交換部30に繰り返し通される。
ポンプ24bには、炭酸水W2の循環経路Bにおける循環時間を制御する制御部28が接続されている。制御部28は、例えば、循環経路Bにおける炭酸水W2の循環時間(ポンプ24bの稼動時間)、及び炭酸水W2を循環しない休止時間(ポンプ24bの休止時間)を設定可能なタイマを含む。一例として、制御部28に設定された循環時間は5分であり、制御部28に設定された休止時間は60分である。但し、制御部28に設定された循環時間及び休止時間は、操作パネル21の操作によって適宜変更可能である。
また、循環経路Bのタンク25に入った箇所には散水ノズル25aが設けられており、循環経路Bからタンク25に入った炭酸水W2は散水ノズル25aによって飛散する。このように散水ノズル25aが炭酸水W2を飛散することにより、炭酸ガスを一層確実に溶かし込むことが可能である。
タンク25には、飲用水をタンク25に供給する飲用水供給路D、及び炭酸ガスをタンク25に供給する炭酸ガス供給路Gが接続されている。飲用水供給路D及び炭酸ガス供給路Gは、例えば、筐体23の後面(操作パネル21の反対側の面)から後方に延びている。飲用水供給路Dには、飲用水をタンク25に供給する供給ポンプであるポンプ24cが設けられている。ポンプ24cにより、飲用水は、炭酸ガスよりも高い圧力でタンク25に供給される。また、ポンプ24cとタンク25の間には、逆流を防止する逆止弁29が配置されている。飲用水は、例えば、フィルタを介して炭酸水製造装置20の内部に供給される水であり、一例として水道水である。
炭酸ガス供給路Gのタンク25との反対側には、炭酸ガスを炭酸ガス供給路Gに流し込む炭酸ガス供給部27が配置されている。炭酸ガス供給部27は、例えば炭酸ガスボンベである。炭酸ガス供給部27は、一例として、0.7MPaの圧力で炭酸ガスをタンク25に供給する。
タンク25は、内部に炭酸水W2の液面H2の高さを検出するフロート25bを備えている。これにより、タンク25では、炭酸水W2の液面H2のレベル制御が実行される。具体的には、炭酸水W2が注出されて炭酸水W2の液面H2が低下したときに、炭酸ガス供給部27から炭酸ガスの供給が行われると共に、飲用水供給路Dからの飲用水の供給が行われる。
循環経路Bにおける熱交換部30とポンプ24bとの間の分岐部Vからは、炭酸水W2が注出される注出経路Eが伸び出している。注出経路Eの分岐部Vとの反対側の端部に注出部22が設けられている。注出経路Eには、循環経路Bから注出部22への炭酸水W2の供給を制御する炭酸水供給弁26aが設けられる。
また、注出経路Eに並行して、例えば、ウイスキー等のベース液W3が通る飲料経路Sが注出部22から伸びている。飲料経路Sには、ポンプ24d及び飲料供給弁26bが設けられる。飲料経路Sから供給されるベース液W3は、例えば、ウイスキー、ラム酒、焼酎、果実酒、スピリッツ、ブランデー若しくは清酒等のアルコール類、又は、清涼飲料水の原液(シロップ)である。本実施形態では、ベース液W3がアルコール濃度35%以上のウイスキーであって、ベース液W3と炭酸水W2によってハイボールを注出する例について説明する。しかしながら、ベース液W3の種類、及び注出する飲料の種類は適宜変更可能である。
注出部22は、注出経路Eに連通する炭酸水注出部22a、飲料経路Sに連通するベース液注出部22b、及び注出経路Eにおける炭酸水W2の圧力を低減させる減圧部22cを含む。減圧部22cは、例えば、注出部22の内部に配置されており、注出経路Eを通る炭酸水W2の圧力を低減させる機構を備える。
また、炭酸水注出部22a及びベース液注出部22bの下に飲料容器Tが配置された状態で操作パネル21が操作されることにより、炭酸水注出部22aから炭酸水W2を飲料容器Tに注出すると共に、ベース液注出部22bからベース液W3を飲料容器Tに注出することが可能である。
熱交換部30は、水槽14の冷却水W1の液面H1より下方に配置されている。また、熱交換部30は、タンク25の炭酸水W2の液面H2より下方に配置されており、更に、筐体23の最下部に配置されていてもよい。熱交換部30は、水槽14からの冷却水W1が流入する冷媒流入部30a、冷却水W1が流出する冷媒流出部30b、炭酸水W2が流入する炭酸水流入部30c、及び炭酸水W2が流出する炭酸水流出部30dを有する。
図5に示されるように、熱交換部30は、内部に積層された複数のプレートを収容する収容部31を備える。収容部31は、例えば、一方向に長く延びる平板状とされている。収容部31は、一対の短辺31a及び一対の長辺31bを備えた平面形状を有する。本実施形態において、熱交換部30は、一対の短辺31a及び一対の長辺31bから成る平面部31Aが水平方向に延びるように配置される。
収容部31の一方の短辺31a付近には、冷媒流入部30aと炭酸水流出部30dが配置されており、収容部31の他方の短辺31a付近には、冷媒流出部30bと炭酸水流入部30cが配置されている。冷媒流入部30a及び冷媒流出部30bは、平面部31Aの一方の対角線上に配置されており、炭酸水流入部30c及び炭酸水流出部30dは、平面部31Aの他方の対角線上に配置されている。
よって、冷媒流入部30aから冷媒流出部30bに至る経路、及び炭酸水流入部30cから炭酸水流出部30dに至る経路は、収容部31の内部において長く延びる配置とされている。従って、炭酸水流入部30cから炭酸水流出部30dを通る炭酸水W2は、冷媒流入部30aから冷媒流出部30bを通る冷却水W1によって十分に冷却される。
以上のように構成された炭酸水製造装置20から炭酸水W2を製造する炭酸水製造方法について説明する。まず、図4に示されるように、ポンプ24cを稼動してタンク25に飲用水を供給し(飲用水を供給する工程)、炭酸ガス供給部27から炭酸ガスをタンク25に供給する。
上記のようにタンク25に飲用水を供給すると共に、タンク25に炭酸ガス供給部27から炭酸ガスを供給することにより、タンク25の内部で炭酸を飲用水に溶け込ませて炭酸水W2を生成する(炭酸水を生成する工程)。生成された炭酸水W2は、制御部28によるポンプ24bの制御により、循環経路Bを循環する。
循環経路Bを循環する炭酸水W2は、熱交換部30を通ることによって熱交換部30に冷却される(冷却する工程)。また、熱交換部30に飲料サーバー10の水槽14から冷却水W1を冷媒として供給する(冷媒を供給する工程)。水槽14からの冷却水W1は、ポンプ24aによって冷媒供給路Cを循環する。なお、水槽14の冷却水W1の熱交換部30への供給は、炭酸水W2の注出よりも前であれば、いつでも実行することが可能である。
以上のように、炭酸水W2が循環経路Bを循環すると共に、冷却水W1が冷媒供給路Cを循環することにより、炭酸水W2が冷却されて炭酸水W2に確実に炭酸が溶け込んでいく。そして、操作パネル21の操作を行うことによって、循環経路Bの炭酸水W2を炭酸水注出部22aから注出する(炭酸水を注出する工程)。
循環経路Bにおける炭酸水W2の循環は、制御部28に設定された循環時間及び休止時間に則って実行されるが、操作パネル21の操作がなされると、上記の循環を中断して炭酸水W2が注出される。炭酸水W2が注出されると、タンク25の内部の液面H2が低下して、炭酸ガス供給部27からの炭酸ガスの供給、及び飲用水供給路Dからの飲用水の供給がタンク25に対して行われる。
制御部28は、飲料容器Tに対する炭酸水W2の注出及びベース液W3の注出を制御する。例えば、操作パネル21の操作が行われると、制御部28によって飲料容器Tに自動的に炭酸水W2及びベース液W3が注出される。以下では、制御部28による炭酸水W2の注出及びベース液W3の注出の例について図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、ベース液W3及び炭酸水W2の注出の各工程を示すフローチャートである。図7は、ベース液W3及び炭酸水W2の注出の時系列を示すタイムチャートであり、図7の横軸は時間を示している。
図6及び図7に示される例では、炭酸水W2を1回注出する間にベース液W3を3回注出する。なお、ベース液W3の注出回数は4回以上であってもよい。また、炭酸水W2の合計注出量、及びベース液W3の合計注出量は予め定められており、例えば、炭酸水W2の合計注出量とベース液W3の合計注出量との比は4:1である。一例として、炭酸水W2の合計注出量は120mlであり、ベース液W3の合計注出量は30mlである。
図6及び図7に示される例では、まず、ベース液W3の注出及び炭酸水W2の注出を時刻t11において共に開始する(ステップS11)。時刻t12においてベース液W3の注出を停止する(ステップS12)。この1回目のベース液W3の注出時間(時刻t12-時刻t11)は、例えば、0.4秒であり、9ml以上且つ10ml以下(ベース液W3の合計注出量の30%以上且つ35%以下であってもよい)のベース液W3を1回目に注出する。
時刻t12以降も炭酸水W2の注出を継続し、時刻t13になった時点でベース液W3の2回目の注出を開始する(ステップS13)。そして、時刻t14においてベース液W3の注出を停止する(ステップS14)。2回目のベース液W3の注出時間(時刻t14-時刻t13)は、例えば、0.3秒であり、6ml以上且つ7ml以下(ベース液W3の合計注出量の20%以上且つ25%以下であってもよい)のベース液W3を2回目に注出する。また、炭酸水W2の注出を継続して行う。
時刻t15になったときにベース液W3の3回目の注出を開始し(ステップS15)、時刻t16になったときにベース液W3及び炭酸水W2の注出を停止する(ステップS16)。3回目のベース液W3の注出時間(時刻t16-時刻t15)は、例えば、0.6秒であり、13ml以上且つ14ml以下(ベース液W3の合計注出量の40%以上且つ50%以下であってもよい)のベース液W3を3回目に注出する。また、時刻t16では、ベース液W3の注出を停止すると共に炭酸水W2の注出を停止して一連の工程を終了する。なお、炭酸水W2の注出時間(時刻t16-時刻t11)は、例えば、5.5秒である。
次に、図8及び図9を参照しながら、制御部28によるベース液W3及び炭酸水W2の注出の変形例について説明する。図8及び図9に示される例では、炭酸水W2を1回注出する間にベース液W3を2回注出する。炭酸水W2の合計注出量、及びベース液W3の合計注出量は、前述と同様である。
まず、ベース液W3及び炭酸水W2の注出を開始する(ステップS21)。このとき、ベース液W3の注出を炭酸水W2の注出よりも前に開始してもよい。図9に示される例では、時刻t21にベース液W3の注出を開始した後に時刻t22に炭酸水W2の注出を開始する。そして、時刻t23にベース液W3の注出を停止する(ステップS22)。1回目のベース液W3の注出時間(時刻t23-時刻t21)は、例えば、0.7秒であり、16ml以上且つ17ml以下(合計注出量の50%以上且つ60%以下であってもよい)のベース液W3を1回目に注出する。
時刻t24になった時点でベース液W3の2回目の注出を開始する(ステップS23)。その後、ベース液W3の注出及び炭酸水W2の注出を停止する(ステップS24)。2回目のベース液W3の注出時間(時刻t25-時刻t24)は、例えば、0.6秒であり、13ml以上且つ14ml以下(合計注出量の40%以上且つ50%以下であってもよい)のベース液W3を2回目に注出する。なお、時刻t25の後の時刻t26に炭酸水W2の注出を停止してもよい。
続いて、図10及び図11を参照しながら、制御部28による炭酸水W2の注出及びベース液W3の注出の別の変形例について説明する。図10及び図11に示される例では、炭酸水W2及びベース液W3を共に1回注出する。炭酸水W2の合計注出量、及びベース液W3の合計注出量は、前述と同様である。
まず、ベース液W3よりも先に炭酸水W2の注出を時刻t31に開始する(ステップS31)。その後、時刻t32にベース液W3の注出を開始する(ステップS32)。炭酸水W2のみを注出する時間(時刻t32-時刻t31)は、例えば、4.0秒以上且つ4.5秒以下である。そして、時刻t33においてベース液W3の注出と共に炭酸水W2の注出を停止し(ステップS33)、一連の工程を終了する。
次に、本実施形態に係る炭酸水製造装置20及び注出方法から得られる作用効果について詳細に説明する。本実施形態に係る炭酸水製造装置20及び注出方法では、炭酸水W2の注出と共にベース液W3をn回(nは自然数)注出し、n回目のベース液W3の注出は炭酸水W2の注出開始よりも後に開始される。このようにn回目のベース液W3の注出を炭酸水W2の注出開始時よりも後から開始することにより、炭酸水W2の泡立ちをベース液W3で抑えることができるので、炭酸水W2の飲料容器Tからの溢れを抑制することができる。
また、n回目のベース液W3の注出では、ベース液W3のn回分の合計注出量の40%以上のベース液W3が注出されるので、より多くのベース液W3によって炭酸水W2の泡立ちを抑制することができる。従って、炭酸水W2の泡立ちをより確実に抑えることができるので、飲料容器Tからの炭酸水W2の溢れを抑制することができると共に、効率よく飲料を注出することができる。
また、n回目のベース液W3の注出時間は0.6秒以上である。従って、n回目のベース液W3の注出時間が0.6秒以上であることによってn回目のベース液W3の注出量を多くすることができる。よって、後半に注出されるベース液W3の量を増やすことができるので、炭酸水W2の溢れをより確実に抑制することができる。
また、図7に示されるように、制御部28は、ベース液W3の注出を2回以上行ってもよい。この場合、ベース液W3の注出が2回以上に分割して行われるので、ベース液W3を複数回炭酸水W2と共に注出することにより、炭酸水W2の溢れをより確実に抑えることができる。
また、nは2以上の自然数であって、1回目からn-1回目までのそれぞれのベース液W3の注出では、n回分のベース液W3の合計注出量の35%以下のベース液W3を注出してもよい。この場合、n回目で多くのベース液W3を注出すると共に、n-1回目までのベース液W3の注出を小刻みに行うことができる。よって、n回目のベース液W3の注出を行う前に小刻みに炭酸水W2の泡立ちを抑えることができるので、炭酸水W2の溢れを一層確実に抑制することができる。
また、ベース液W3のアルコール濃度が35%以上である。ベース液W3のアルコール濃度が高い場合には、アルコール濃度が低い場合と比較して炭酸水W2が泡立ちやすいことが知られている。しかしながら、前述したようにn回目のベース液W3の注出量を多くすることにより、アルコール濃度が35%のベース液W3を注ぐ場合であっても、炭酸水W2の溢れを抑制することができる。
以上、本発明に係る炭酸水製造装置及び注出方法の実施形態及び例について説明したが、本発明は、前述した各実施形態及び例に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能であり、炭酸水製造装置を構成する各部分の構成、並びに注出方法の各工程の内容及び順序は上記の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、炭酸水W2の注出及びベース液W3の注出について種々の例を説明したが、炭酸水W2及びベース液W3の注出回数及び注出時間は更に変更可能である。例えば、炭酸水W2を1回注出する間に少なくとも3回のベース液W3を注出し、1回目のベース液W3の注出量、及び2回目のベース液W3の注出量を合計注出量の1/4とし、3回目のベース液W3の注出量を合計注出量の1/2としてもよい。このようにベース液W3の各回の注出量も適宜変更可能である。
以下では、変形例に係る炭酸水製造装置50について図12を参照しながら説明する。図12に示されるように、変形例に係る炭酸水製造装置50は、飲料サーバー10と共に飲料提供装置41を構成している。炭酸水製造装置50は、前述したポンプ24b,24cに代えて一台のポンプ54を備えている。炭酸水製造装置50において、循環経路Bは、タンク25、熱交換部30、切替弁55及びポンプ54を通る循環経路である。切替弁55は、飲用水供給路Dからの飲用水の供給、及び循環経路Bにおける炭酸水W2の循環を切り替える弁である。この炭酸水製造装置50は、一台のポンプ54を備えるため、ポンプ54の数を減らすことができる。従って、部品点数を低減させることができるので、炭酸水製造装置50を小型化させることができると共にコストを抑えることができる。
なお、前述の実施形態では、熱交換部30が筐体23の最下部に設けられる例について説明したが、熱交換部30の配置位置、配置態様、形状、大きさ及び数は適宜変更可能である。また、前述の実施形態では、プレート式熱交換器である熱交換部30について説明した。しかしながら、熱交換部は、シェルアンドチューブ式熱交換器等、プレート式以外の熱交換部であってもよい。
また、前述の実施形態では、熱交換部30の中に冷却水W1を通して炭酸水W2を冷却させる例について説明したが、熱交換部は、炭酸水W2が通る経路を水没させて炭酸水W2を冷却させてもよい。このように、熱交換部の熱交換の手段及び方法については適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、飲用水を収容する収容部がタンク25である例について説明した。しかしながら、収容部はタンク以外のものであってもよく、例えば、飲用水が通る管路を収容部としてもよい。この場合、管路に飲用水を通しながら炭酸ガスの供給を行うことにより炭酸水W2が生成される。
また、前述の実施形態では、冷却水W1を収容する水槽14と、脱着自在な飲料管ユニット15を備えた飲料サーバー10について説明した。しかしながら、飲料サーバーの構成及び種類は適宜変更可能である。例えば、第1の飲料管17及び第2の飲料管18がユニット化された飲料管ユニット15に代えて、ユニット化されていない飲料管を備えていてもよい。また、飲料管は、水槽に対して脱着自在とされていなくてもよい。更に、前述の実施形態では、飲料サーバー10の冷媒が冷却水W1である例について説明した。しかしながら、飲料サーバー10の冷媒は、不凍液又はブライン等、水以外のものであってもよい。
(実施例)
続いて、本発明に係る炭酸水製造装置及び注出方法の実施例について説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。実施例に係る実験では、例えば図4に示されるように、炭酸水注出部22a及びベース液注出部22bを備える注出部22の下部に飲料容器Tを配置し、飲料容器Tに対して炭酸水W2及びベース液W3を図13及び図14に示される実施例1~4及び比較例1~3のタイミングにて行った。ベース液W3はウイスキーとした。実施例1~4及び比較例1~3において、飲料容器Tの中には7個程度の27mm×27mm×30mmの氷を入れ、その飲料容器Tに炭酸水W2及びベース液W3の注出を行った。また、炭酸水W2の合計注出量を120ml、ベース液W3の合計注出量を30mlとした。
(実施例1)
実施例1では、前述した図6及び図7と同様のタイミングで炭酸水W2及びベース液W3の注出を行った。実施例1では、炭酸水W2の1回の注出の間に3回のベース液W3の注出を行い、炭酸水W2の注出時間(時刻t16-時刻t11)は5.5秒、ベース液W3の1回目の注出時間(時刻t12-時刻t11)は0.4秒、2回目と1回目のインターバル(時刻t13-時刻t12)は1.6秒、ベース液W3の2回目の注出時間(時刻t14-時刻t13)は0.3秒、3回目と2回目のインターバル(時刻t15-時刻t14)は2.6秒、ベース液W3の3回目の注出時間(時刻t16-時刻t15)は0.6秒とした。
(実施例2)
実施例2では、前述した図8及び図9と同様のタイミングで炭酸水W2及びベース液W3の注出を行った。実施例2では、炭酸水W2の1回の注出の間に2回のベース液W3の注出を行い、1回目のベース液W3の注出時間(時刻t23-時刻t21)は0.7秒、1回目のベース液W3の注出開始から炭酸水W2の注出開始までのインターバル(時刻t22-時刻t21)は0.6秒、炭酸水W2の注出時間(時刻t26-時刻t22)は5.5秒、ベース液W3の注出の2回目と1回目のインターバル(時刻t24-時刻t23)は4.0秒、2回目のベース液W3の注出時間(時刻t25-時刻t24)は0.6秒、2回目のベース液W3の注出終了後の炭酸水W2の注出時間(時刻t26-時刻t25)は0.6秒とした。
(実施例3)
実施例3では、前述した図10及び図11のタイミングで炭酸水W2及びベース液W3の注出を行った。実施例3では、炭酸水W2の1回の注出の間にベース液W3を1回注出した。炭酸水W2の注出時間(時刻t33-時刻t31)は5.5秒、炭酸水W2の注出開始からベース液W3の注出開始までのインターバル(時刻t32-時刻t31)は4.2秒、ベース液W3の注出時間(時刻t33-時刻t32)は1.3秒とした。
(実施例4)
実施例4では、炭酸水W2の1回の注出の間に3回のベース液W3の注出を行い、炭酸水W2の注出時間(時刻t46-時刻t41)は5.5秒、ベース液W3の1回目の注出時間(時刻t42-時刻t41)は0.5秒、2回目と1回目のインターバル(時刻t43-時刻t42)は1.5秒、ベース液W3の2回目の注出時間(時刻t44-時刻t43)は0.2秒、3回目と2回目のインターバル(時刻t45-時刻t44)は2.5秒、ベース液W3の3回目の注出時間(時刻t46-時刻t45)は0.6秒とした。
(比較例1)
比較例1では、炭酸水W2の1回の注出の間にベース液W3の1回の注出を行い、時刻t51に炭酸水W2の注出とベース液W3の注出を開始した。その後、時刻t52でベース液W3の注出を停止し、ベース液W3の注出時間(時刻t52-時刻t51)は1.3秒とした。炭酸水W2の注出時間(時刻t53-時刻t51)は5.5秒とした。
(比較例2)
比較例2では、炭酸水W2及びベース液W3を1回ずつ注出し、時刻t61に先にベース液W3の注出を開始し、その後時刻t62に炭酸水W2の注出を開始した。ベース液W3の注出開始から炭酸水W2の注出開始までのインターバル(時刻t62-時刻t61)は1.2秒、ベース液W3の注出時間(時刻t63-時刻t61)は1.3秒、炭酸水W2の注出時間(時刻t64-時刻t62)は5.5秒とした。
(比較例3)
比較例3では、炭酸水W2の1回の注出の間に3回のベース液W3の注出を行い、炭酸水W2の注出時間(時刻t76-時刻t71)は5.5秒、ベース液W3の1回目の注出時間(時刻t72-時刻t71)は0.4秒、2回目と1回目のインターバル(時刻t73-時刻t72)は1.8秒、ベース液W3の2回目の注出時間(時刻t74-時刻t73)は0.6秒、3回目と2回目のインターバル(時刻t75-時刻t74)は2.2秒、ベース液W3の3回目の注出時間(時刻t76-時刻t75)は0.3秒とした。
以上の実施例1~4及び比較例1~3の条件で炭酸水W2及びベース液W3の飲料容器Tへの注出実験を3回行った結果、比較例1では3回共飲料容器Tから飲料が溢れ、比較例2では2回飲料容器Tから飲料が溢れた。比較例1及び比較例2で得られた飲料は、ガス圧が低く飲みごたえが良くない飲料であった。また、比較例3では、ガス圧は高かったものの3回共飲料容器Tから飲料が溢れた。比較例3は、実施例1,4と同様、3回ベース液W3を注いでいるが、3回目のベース液W3の注出時間が短かったため、炭酸水W2の溢れが生じたものと考えられる。
一方、実施例1では3回とも飲料容器Tからの溢れを抑えることができ、実施例2,3では2回飲料容器Tからの溢れを抑えることができ、実施例4では1回飲料容器Tからの溢れを抑えることができた。更に、実施例1~4では、いずれもガス圧が高く飲みごたえが良好な飲料が得られた。以上の実施例1~4では、n回目(実施例1,4ではn=3、実施例2ではn=2、実施例3ではn=1)のベース液W3の注出時間が共に0.6秒以上であって、n回目のベース液W3の注出量をn回分のベース液W3の合計注出量の40%以上としたため、炭酸水W2の泡立ちを抑えることができ、飲料の飲料容器Tからの溢れを抑制できることが分かった。
1,41…飲料提供装置、10…飲料サーバー、11…筐体、11a…前面、11b…蓋、12…第1のカラン、13…第2のカラン、14…水槽、15…飲料管ユニット、15a…天板、15b,15c…孔部、15d…開口、16a,16b…飲料流入部、17…第1の飲料管、18…第2の飲料管、19…支持部、20,50…炭酸水製造装置、21…操作パネル、22…注出部、22a…炭酸水注出部、22b…ベース液注出部、22c…減圧部、23…筐体、24a,24d,54…ポンプ、24b…ポンプ(循環ポンプ)、24c…ポンプ(供給ポンプ)、25…タンク(収容部)、25a…散水ノズル、25b…フロート、26a…炭酸水供給弁、26b…飲料供給弁、27…炭酸ガス供給部、28…制御部、29…逆止弁、30…熱交換部、30a…冷媒流入部、30b…冷媒流出部、30c…炭酸水流入部、30d…炭酸水流出部、31…収容部、31A…平面部、31a…短辺、31b…長辺、55…切替弁、A1,A2…接続部、B…循環経路、C…冷媒供給路、D…飲用水供給路、E…注出経路、G…炭酸ガス供給路、H1,H2…液面、M…モータ、S…飲料経路、T…飲料容器、V…分岐部、W1…冷却水、W2…炭酸水、W3…ベース液。

Claims (4)

  1. ベース液及び炭酸水を注出する炭酸水製造装置であって、
    前記ベース液を注出するベース液注出部と、
    前記炭酸水を注出する炭酸水注出部と、
    前記ベース液の注出、及び前記炭酸水の注出を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記炭酸水を注出すると共に前記ベース液をn回(nは2以上の自然数)注出し、
    n回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出開始時よりも後に開始し、
    n回目の前記ベース液の注出では、n回分の前記ベース液の合計注出量の40%以上の前記ベース液を注出し、
    1回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出よりも前に開始し、
    n回目の前記ベース液の注出時間は0.6秒以上であり、
    n回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出よりも先に停止する、
    炭酸水製造装置。
  2. 1回目からn-1回目までのそれぞれの前記ベース液の注出では、n回分の前記ベース液の合計注出量の35%以下の前記ベース液を注出する、
    請求項に記載の炭酸水製造装置。
  3. 前記ベース液のアルコール濃度が35%以上である、
    請求項1又は2に記載の炭酸水製造装置。
  4. ベース液及び炭酸水を注出する注出方法であって、
    前記炭酸水を注出する工程と、
    前記ベース液をn回(nは2以上の自然数)注出する工程と、
    を備え、
    前記ベース液をn回注出する工程では、
    n回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出開始時よりも後に開始し、
    n回目の前記ベース液の注出では、n回分の前記ベース液の合計注出量の40%以上の前記ベース液を注出し、
    1回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出よりも前に開始し、
    n回目の前記ベース液の注出時間は0.6秒以上であり、
    n回目の前記ベース液の注出を前記炭酸水の注出よりも先に停止する、
    注出方法。
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