JP2578205B2 - 清涼飲料調合装置 - Google Patents

清涼飲料調合装置

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JP2578205B2 JP1127918A JP12791889A JP2578205B2 JP 2578205 B2 JP2578205 B2 JP 2578205B2 JP 1127918 A JP1127918 A JP 1127918A JP 12791889 A JP12791889 A JP 12791889A JP 2578205 B2 JP2578205 B2 JP 2578205B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は清涼飲料の調合装置に関する。
〔従来の技術〕
第2図は従来の清涼飲料調合装置のフロー図で処理水
の脱気、脱気された処理水とシロップの連続一定比率混
合、混合された液の冷却及び冷却された混合液のカーボ
ネーション(炭酸ガス溶解)の機能を有する。
図において、真空ポンプ1に依り高い真空度に保持さ
れた脱気タンク2内へ処理水が供給され、ジェットノズ
ル5に依りジェット流となって脱気タンク2内の液面に
激しくたたきつけられ、液中内に気泡を生じさせて処理
水中の空気を脱気する。脱気された処理水は水ポンプ3
にてプロポーショナ6へ送液されるとともに一部はリサ
イクル弁4を通って再びジェットノズル5に流入する。
プロポーショナ6へ送られた脱気処理水はここでシロッ
プと一定比率に連続混合される。連続混合された液は配
管切換盤(マルチウェイ)7を経由し必要に応じてプリ
カーボネータ8にて炭酸ガスCO2を注入し、プリカーボ
ネーションを行ないプレートクーラ9へ送られる。プレ
ートクーラ9へ送られた液はここで冷水又はブラインに
依り冷却されタンク本体12aと蓋部12bの2分割された構
造体から成るカーボネータタンク12へ送られる。カーボ
ネータタンク12内圧力は圧力コントローラ14及び調節弁
16により所定の一定圧に保持されている。又、カーボネ
ータタンク12内には何枚かのカーボネーションプレート
11が取りつけられている。カーボネータタンク12内に送
られてきた液はスプレーノズル10に依りカーボネーショ
ンプレート11上に散布され、薄膜を形成し、流下しなが
ら、炭酸ガスを吸収する。そしてカーボネータタンク12
下部に貯液され、タンク内の炭酸ガス圧力又はポンプ13
に依り、図示しない壜詰機又は缶詰機へ送られる。尚カ
ーボネータタンク12内の炭酸ガスはより高純度を保つた
めに運転中は常時一定量をガスパージ装置15に依り大気
へ放出される。炭酸ガスを含まない清涼飲料の場合には
プロポーショナ6出口の配管切換盤(マルチウェイ)7
より図示しない殺菌装置等別の装置へ送られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の清涼飲料調合装置には解決すべき次の課題
があった。
即ち、カーボネータタンク内にカーボネーションプレ
ートを有しているため、タンク内が複雑な構造となるこ
と、そのためカーボネーションプレートの洗浄(CIP)
に工夫が必要であること、カーボネーションプレート取
付のためにカーボネータタンクを2つ割にする必要があ
るが、そのためにカーボネーション取外し装置及びカー
ボネータタンク取外し装置が必要となること、その結
果、コスト高となること、等の問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題の解決手段として、処理水の脱気、
脱気された処理水とシロップの連続一定比率混合、混合
された液の冷却及び冷却された混合液のカーボネーショ
ンを行なうガス入飲料とノンガス飲料用の清涼飲料調合
装置において、内部に炭酸ガスを所定圧力に保持すると
共に内部上方に配置したジェットノズルで処理水を内部
液面に噴射して処理水中の空気と炭酸ガスとを置換する
脱気タンクと、内部に炭酸ガスを所定圧力に保持すると
共に内部上方に配置した配水ノズルで前記処理水にシロ
ップを混合した混合液をタンク内上方からタンク壁面を
薄膜状に流下させて混合液に炭酸ガスを吸収させるカー
ボネータタンクとを具備してなることを特徴とする清涼
飲料調合装置を提供しようとするものである。
〔作用〕
本発明は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。即ち、カーボネータタンク内に炭酸ガスを所定圧保
持し、同タンクの壁面を、シロップを混合した混合液を
薄膜状に流下させて混合液に炭酸ガスを吸収させるの
で、カーボネーションプレートが不要となり、その結
果、カーボネーションタンク内が単純な構造となって洗
浄が容易となり、かつ、カーボネータタンクを2つ割に
する必要がないため、同タンクのふた取外し装置やカー
ボネーションプレート取外し装置が不要となる。また、
脱気タンク内には所定圧の炭酸ガスを満たすので真空ポ
ンプを運転する必要がないため、動力費の節減となり、
かつ、脱気タンク内で炭酸ガスを吸収するのでプリカー
ボネータが不要となる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図により説明する。なお、従
来例の第2図と同様の構成部材には同符号を付し、必要
な場合以外、説明を省略する。先ず最初に炭酸ガスを含
んだ清涼飲料の製造工程について説明する。
図において一体型構造のカーボネータタンク21よりパ
ージされた炭酸ガス(CO2)が配管22,23とレギュレータ
19を介して脱気タンク24内へ供給され、脱気タンク24内
は常に炭酸ガス雰囲気となっている。処理水はジェット
ノズル5に依りジェット流となって脱気タンク24内の液
面に激しくたたきつけられ、液中内に気泡を生じさせ、
処理水中の空気を炭酸ガスと置換する。追い出された空
気はパージ配管17を通り連続ガスパージャ18より連続的
に脱気タンク24内の炭酸ガスとともに大気へ放出され
る。この脱気タンク24内の圧力はレギュレータ19に依り
所定の圧力に制御される。空気を除去され、炭酸ガスを
吸収した処理水は水ポンプ3にてプロポーショナ6へ送
られ、そこでシロップと一定比率に連続混合される。連
続混合された液は配管切換盤(マルチウェイ)7を経由
しプレートクーラ9へ送られ、冷水又はブラインに依り
冷却されてカーボネータタンク21へ送られる。カーボネ
ータタンク21内圧力は圧力コントローラ14及び調圧弁16
に依り所定の一定圧に保持されている。カーボネータタ
ンク21内に送られてきた液は配水ノズル20に依りカーボ
ネータタンク21内壁へ配水され、そこで薄膜を形成し、
流下しながら炭酸ガスを吸収する。そしてカーボネータ
タンク21下部に貯液されタンク内の炭酸ガス圧力又はポ
ンプ13に依り図示しない壜詰機又は缶詰機へ送られる。
次に炭酸ガスを含まない清涼飲料の製造工程の場合は脱
気タンク24へはカーボネータタンク21より炭酸ガスは供
給されず真空ポンプ1に依り脱気タンク24内を高い真空
度に保持し、従来と同じ方法で脱気及びシロップとの混
合を行なう。そしてプロポーショナ6出口の配管切換盤
(マルチウェイ)7より図示しない殺菌装置等の別の装
置へ送られる。
以上、実施例ではカーボネータタンク21から配管22,2
3によって脱気タンク24へ炭酸ガスを供給する構成とし
たが、脱気タンク24への炭酸ガスの補給はカーボネータ
タンク21からのみに限定されるものではなく、別の容
器、又は別の手段によって所定圧になるよう供給されて
よい。
以上の通り本実施例によればカーボネータタンク21へ
送られてきた液はカーボネータタンク21の内壁を薄膜状
になって流下するので、その間に、同タンク内に満たさ
れた所定圧の炭酸ガスを吸収することになり、従来例で
用いられたカーボネーションプレートを必要としない。
従ってカーボネータタンク内構造が著しく簡単となり、
先滌容易となること、カーボネーションプレート取付け
のために必要であったタンクの2つ割が不要となるこ
と、そのため、同タンクに分割、組立装置が不要となる
こと、カーボネーションプレートの取外し装置が不要と
なること等の利点がある。
また、脱気タンク24内には所定圧の炭酸ガスが充填さ
れるので、真空ポンプ1の稼働を必要とせず、動力費が
節減され、かつ、同タンク内で処理水が炭酸ガスを吸収
するので従来のプリーカーボネータも不要となる等、数
多くの利点がある。加えて上記の通り、諸部材が不要と
なり、構造が簡単となるので、きわめて安価に装置を得
られるという大きな利点をも併わせ有するものである。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。
(1) 装置の構造が簡単となるのでコストダウンとな
り、かつ、洗浄及びメンテナンスが容易となる。
(2) 炭酸ガスを含む清涼飲料を製造する場合は真空
ポンプを運転する必要がないので動力費が節減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る清涼飲料調合装置の
フロー図、第2図は、従来の清涼飲料調合装置のフロー
図である。 1……真空ポンプ,5……ジェットノズル, 14……圧力コントローラ,18……連続ガスパージャ, 19……レギュレータ,20……配水ノズル, 21……カーボネータタンク, 24……脱気タンク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理水の脱気、脱気された処理水とシロッ
    プの連続一定比率混合、混合された液の冷却及び冷却さ
    れた混合液のカーボネーションを行なうガス入飲料とノ
    ンガス飲料用の清涼飲料調合装置において、内部に炭酸
    ガスを所定圧力に保持すると共に内部上方に配置したジ
    ェットノズルで処理水を内部液面に噴射して処理水中の
    空気と炭酸ガスとを置換する脱気タンクと、内部に炭酸
    ガスを所定圧力に保持すると共に内部上方に配置した排
    水ノズルで前記処理水にシロップを混合した混合液をタ
    ンク内上方からタンク壁面を薄膜状に流下させて混合液
    に炭酸ガスを吸収させるカーボネータタンクとを具備し
    てなることを特徴とする清涼飲料調合装置。
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