JP2024060991A - 超音波清浄維持装置及び飲料提供装置 - Google Patents

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巧 橋爪
Takumi Hashizume
勇 西田
Isamu Nishida
康明 田中
Yasuaki Tanaka
秀一 成田
Shuichi Narita
達己 春澤
Tatsuki Harusawa
尚明 杉山
Naoaki Sugiyama
裕二 伊東
Yuji Ito
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Abstract

【課題】飲料提供装置から容易に外すことができると共に、超音波振動子の交換及び後付けを容易に行うことができる超音波清浄維持装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係る飲料提供装置は、飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置1に取り付けられる超音波清浄維持装置30である。超音波清浄維持装置30は、飲料提供装置1の一部に取り付けられる取付部32bと、取付部32bに設けられており、飲料提供装置1の一部に超音波振動を付与する超音波振動子32cと、を備える。取付部32bは、飲料提供装置1の一部に着脱可能とされている。【選択図】図4

Description

本開示は、飲料提供装置に取り付けられる超音波清浄維持装置、及び飲料提供装置に関する。
特許文献1には、飲料を冷却して供給する飲料供給装置が記載されている。飲料供給装置は、天板及び側板で構成される外装板と、外装板の内部に設けられており冷却水を貯留する冷却水槽と、冷却水を冷却する冷凍システムとを備える。冷凍システムは、冷却水に浸漬された蒸発コイルを有する。蒸発コイルの周囲には、蒸発コイルの内部を流れる冷媒の冷却効果によって冷却水が凝固して得られたアイスバンクが形成される。
冷却水槽はプラスチック等の成形材で形成され、冷却水槽の側面及び底面は断熱壁で囲われている。冷却水槽の外壁には、超音波を発生させて冷却水槽の内部における熱交換を促進させる超音波振動子が埋め込まれている。超音波振動子が超音波を発生すると、冷却水が振動し、アイスバンクの表面の温度境界層が乱されることにより、アイスバンクが融解しやすくなる。アイスバンクが融解しやすくなることによって冷却水の温度上昇が抑制される。
特許文献2には、装置本体と、ガスボンベと、注出コックと、ビール樽と、を備えたビール注出装置が記載されている。装置本体は、ハウジングと、ハウジングの内部に設けられた冷却水槽及び飲料冷却管とを備える。ビール注出装置には超音波発振装置が採用される。
超音波発振装置は、冷却水槽の底壁外面中央に埋め込まれた超音波発信器と、超音波発信器を超音波振動させる駆動回路とを備える。超音波発信器が超音波振動すると、冷却水槽の底部を介して冷却水が振動し、この振動に伴って飲料冷却管が振動する。飲料冷却管が振動すると、飲料冷却管の内壁に付着した汚れが振動によって洗浄され、当該汚れが注出コックから注出される。
特開2006-143271号公報 特開2005-67707号公報
前述したように、冷却水の温度上昇を抑制するため、又は洗浄のために飲料提供装置に超音波振動子が採用されることがある。ところで、この超音波振動子は、必要に応じて、他の飲料提供装置への転用、又はメンテナンス等のために、飲料提供装置から外すことが求められる場合がある。
しかしながら、前述した飲料供給装置及びビール注出装置では、超音波振動子が水槽に埋め込まれているため、超音波振動子を容易に外せないという問題が生じうる。超音波振動子が水槽に埋め込まれている場合、超音波振動子の交換が必要な場合に水槽ごと交換しなければならないので、超音波振動子の交換が煩雑になることが想定される。更に、前述した飲料提供装置及びビール注出装置では、超音波振動子が水槽に埋め込まれる仕様であるため、既存の飲料提供装置への超音波振動子の後付けを行えないという現状がある。
本開示は、飲料提供装置から容易に外すことができると共に、超音波振動子の交換及び後付けを容易に行うことができる超音波清浄維持装置及び飲料提供装置を提供することを目的とする。
本開示に係る飲料提供装置は、(1)飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置に取り付けられる超音波清浄維持装置である。超音波清浄維持装置は、飲料提供装置の一部に取り付けられる取付部と、取付部に設けられており、飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する超音波振動子と、を備える。取付部は、飲料提供装置の一部に着脱可能とされている。
この超音波清浄維持装置は、飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置の一部に取り付けられる。超音波清浄維持装置は取付部と超音波振動子とを備え、取付部が飲料提供装置の一部に取り付けられる。超音波振動子は、取付部が飲料提供装置の一部に取り付けられた状態で当該飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する。超音波振動子が飲料提供装置の一部に超音波振動を付与することにより、飲料提供装置の一部を洗浄することができる。超音波振動子が設けられた取付部は、飲料提供装置の一部に着脱可能とされている。従って、飲料提供装置から取付部が外されることによって他の飲料提供装置への超音波清浄維持装置の転用が可能となり、メンテナンス等のために飲料提供装置から超音波清浄維持装置を外すことができる。よって、飲料提供装置からの超音波清浄維持装置の交換を容易に行うことができると共に、既存の飲料提供装置への超音波清浄維持装置の後付けを行うことができる。
(2)上記(1)において、飲料サーバーは、飲料を注出するカランを有してもよく、取付部はカランに取り付けられ、超音波振動子はカランに超音波振動を付与してもよい。この場合、超音波振動子は、取付部がカランに取り付けられた状態でカランに超音波振動を付与する。よって、超音波振動子がカランに超音波振動を付与することにより、カランを洗浄することができる。更に、必要に応じてカランから超音波清浄維持装置を外すと共に、既存のカランに超音波清浄維持装置を後付けすることができる。
(3)上記(1)において、飲料サーバーは、飲料を冷却させる冷却水が収容される水槽を有してもよく、取付部は水槽に取り付けられ、超音波振動子は水槽の内部の冷却水に超音波振動を付与してもよい。この場合、超音波振動子が水槽の内部の冷却水に超音波振動を付与することにより、水槽の内部を洗浄することができる。更に、必要に応じて水槽から超音波清浄維持装置を外すことができると共に、既存の水槽に超音波清浄維持装置を後付けすることができる。
(4)上記(1)において、飲料提供装置は、飲料サーバーに飲料を供給する樽と、樽から飲料サーバーまで延びるホースを樽に接続させるヘッドと、を有してもよい。取付部はヘッドに取り付けられてもよく、超音波振動子はヘッドを通る飲料に超音波振動を付与してもよい。この場合、超音波振動子は、取付部がヘッドに取り付けられた状態でヘッドを通る飲料に超音波振動を付与する。よって、超音波振動子によってヘッドを洗浄することができる。更に、ヘッドから超音波清浄維持装置を外すことができると共に、既存のヘッドに超音波清浄維持装置を後付けすることができる。
(5)上記(2)において、飲料サーバーは、カランが取り付けられる筐体を有してもよく、取付部は、カランの筐体とは反対側の端部に取り付けられてもよい。この場合、カランの筐体とは反対側の端部に取付部が取り付けられることにより、超音波振動子は当該端部からカランに超音波振動を付与する。従って、既存のカランの当該端部に容易に超音波清浄維持装置を取り付けることができる。更に、当該端部に超音波清浄維持装置が取り付けられた状態でカランから飲料を注出できるので、飲料の提供時間中であってもカランの洗浄を継続することができる。従って、飲料の提供時間及び提供時間外のいずれであってもカランに超音波振動を付与することによってカランの洗浄を行うことができるので、任意の時間にカランを洗浄することができる。
(6)上記(2)において、飲料サーバーは、カランが取り付けられる筐体を有してもよく、取付部は、カランを収容した状態で筐体に取り付けられる有底箱状を呈してもよい。超音波振動子は、取付部に収容されたカランに超音波振動を付与してもよい。この場合、取付部は有底箱状を呈し、取付部はカランが収容された状態で飲料サーバーの筐体に取り付けられる。有底箱状の取付部に収容されたカランには超音波振動子によって超音波振動が付与される。従って、取付部に収容されたカランの表面を超音波振動子の超音波振動によって洗浄することが可能となるので、カランのより広範囲の部分をまとめて洗浄することができる。
本開示に係る飲料提供装置は、(7)飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置である。飲料提供装置は、飲料提供装置の一部に取り付けられる取付部と、取付部に設けられており、飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する超音波振動子と、を備える。
この飲料提供装置は飲料を注出する飲料サーバーを有し、取付部が飲料提供装置の一部に取り付けられる。そして、超音波振動子は、取付部が飲料提供装置の一部に取り付けられた状態で当該飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する。超音波振動子が飲料提供装置の一部に超音波振動を付与することにより、飲料提供装置の一部を洗浄することができる。更に、前述した超音波清浄維持装置と同様、超音波振動子が設けられた取付部は、飲料提供装置の一部に着脱可能とされている。従って、飲料提供装置から取付部が外されることによって他の飲料提供装置への取付部及び超音波振動子の転用が可能となり、メンテナンス等のために飲料提供装置から取付部及び超音波振動子を外すことができる。よって、飲料提供装置からの取付部及び超音波振動子の交換を容易に行うことができると共に、既存の飲料提供装置への取付部及び超音波振動子の後付けを行うことができる。
本開示によれば、飲料提供装置から容易に外すことができると共に、超音波振動子の交換及び後付けを容易に行うことができる。
一実施形態に係る飲料提供装置の構成を示す図である。 図1の飲料提供装置の飲料サーバーの筐体及びカランを示す斜視図である。 図2のカランを示す縦断面図である。 図2のカラン及び第1実施形態に係る超音波清浄維持装置を示す斜視図である。 第2実施形態に係る超音波清浄維持装置及びカランを示す斜視図である。 第3実施形態に係る超音波清浄維持装置、及び図2の飲料サーバーの内部構造を示す平面図である。 第4実施形態に係る超音波清浄維持装置、及び図1の飲料提供装置のヘッドを示す斜視図である。
以下では、図面を参照しながら本開示に係る超音波清浄維持装置及び飲料提供装置の実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
本開示において、「飲料」とは、飲用可能な液体を示している。「飲料」としては、ビール、チューハイ、発泡酒及びワイン等のアルコール飲料、並びにアルコールを含まない炭酸飲料及び清涼飲料等も含まれる。「飲料」は、例えば、発泡性飲料である。「発泡性飲料」は、例えば、炭酸ガス等のガス含有発酵酒を含んでおり、飲料容器に注出されたときに液体の上に発泡体の層が形成される泡立ち特性と、形成された発泡体が一定時間以上保たれる泡持ち特性とを有する飲料である。
発泡性飲料は、例えば、EBC(European Brewery Convention:欧州醸造協会)法によるNIBEM値が50秒以上を示す飲料である。NIBEM値は飲料の泡持ち特性を示す指標値である。発泡性飲料はビールテイスト飲料であってもよい。ビールテイスト飲料は、ビールのような味わいを奏する飲料、及び、ビールを飲用した感覚を飲用者に与える飲料を含む。アルコール度数が1%以上であるビールテイスト飲料は、ビールテイストアルコール飲料とも称される。
更に、ビールテイスト飲料は、原料として麦芽を使用するビール、発泡酒、ノンアルコールビール、リキュール(例えば、酒税法上「リキュール(発泡性)(1)」に分類される飲料)等の麦芽発酵飲料、及び、原料として麦又は麦芽を使用しないビールテイスト飲料(例えば、酒税法上「その他の醸造酒(発泡性)(1)」に分類される飲料)を含んでいる。なお、「発泡性飲料」は、ビールテイスト飲料ではない飲料であってもよい。本実施形態では、一例として、発泡性飲料がビールであって、発泡性飲料の液体がビール液である例について説明する。
図1は、本実施形態に係る飲料提供装置1の構成を示す図である。飲料提供装置1は、カラン20が取り付けられる飲料サーバー10を備える。飲料提供装置1は、顧客の注文等に応じてカラン20から飲料サーバー10の内部に収容された飲料(一例としてビール)を注出する装置である。飲料サーバー10は、例えば、矩形箱状の筐体12を有する。筐体12は、一例として、カラン20が取り付けられた前面12bと、飲料サーバー10を使用する使用者から見て左右両側を向く一対の側面12cと、鉛直上方を向く上面12dとを有する。
以下では、筐体12から見て飲料サーバー10を用いて飲料を注出する使用者を向く方向を前、前側又は前方と称し、筐体12から見て使用者とは反対側の方向を後、後側又は後方と称する。しかしながら、これらの方向は説明の便宜のためのものであって、物の配置位置、及び物が配置される方向等を限定するものではない。
飲料提供装置1は、飲料サーバー10の他、ボンベ2と、減圧弁3と、炭酸ガスホース4と、飲料Dが収容されている樽5と、ヘッド6と、ホース7とを備える。ボンベ2は、例えば、炭酸ガスが高圧で充填された容器であって、樽5の内部の飲料Dを飲料サーバー10に押し出す機能を有すると共に、樽5の内部に含まれる炭酸ガスの量を維持する機能を有する。
ボンベ2の内部において、炭酸ガスは、液体の状態で充填されており、例えば、6~8MPaの圧力で充填されている。ボンベ2は、例えば、ボンベ2の内部の炭酸ガスの量を表示する残量表示計を備える。この残量表示計が設けられることにより、ボンベ2の内部の炭酸ガスの量を認識可能となっている。
減圧弁3は、樽5の内部の飲料Dの圧力を保持するための装置である。樽5は、飲料Dが詰められた容器である。ヘッド6は、例えば、ボンベ2の内部の炭酸ガスGを減圧弁3及び炭酸ガスホース4を介して樽5の内部に送り込むと共に、樽5の内部の飲料Dを飲料サーバー10に送り出す機能を有する。一例として、ヘッド6は、上下に移動することによって炭酸ガスGと飲料Dの流路を開閉可能な操作ハンドル6bと、炭酸ガスホース4に接続されるガス継手6cと、ホース7に接続される飲料継手6dとを有する。
例えば、ヘッド6の操作ハンドル6bを下げることによって炭酸ガスホース4及びホース7の流路が開き、操作ハンドル6bを上げることによって炭酸ガスホース4及びホース7の流路が閉塞される。なお、ガス継手6c及び飲料継手6dは、着脱自在とされている。ガス継手6c及び飲料継手6dが分離可能となっていてもよい。
飲料サーバー10は、ホース7を介してヘッド6に接続されており、樽5からヘッド6及びホース7を介して送り出された飲料Dを冷却する。飲料サーバー10は、例えば、電気冷却式の瞬間冷却式サーバーである。飲料サーバー10の内部には、ホース7からの飲料Dを冷却する冷却装置11が設けられている。
飲料サーバー10は、カラン20から注出される飲料Dを受け入れる飲料容器Cが載せられる受け台13を備える。受け台13に飲料容器Cが載せられた状態でカラン20が引かれることによって、カラン20から飲料容器Cに飲料Dを注出することが可能である。なお、受け台13に飲料容器Cを載せるのではなく、片方の手で飲料容器Cを持ち、当該手とは異なる手でカラン20を引くことによって、カラン20から飲料容器Cに飲料Dを注出することも可能である。受け台13は、飲料容器Cが載せられると共に、零れた飲料等を受け入れて収容する。受け台13は、飲料サーバー10の筐体12から着脱可能とされており、例えば、定期的に筐体12から外されて洗浄される。
冷却装置11は、内部に冷却水を収容する水槽14と、ホース7に接続されており水槽14の内部に配置される螺旋状の飲料管15とを備える。水槽14の内周面には、冷却装置11の冷凍サイクル装置に接続された冷媒管16が配置されている。この冷凍サイクル装置が冷媒を冷媒管16に循環させる冷凍サイクルにより、冷媒管16の周囲の冷却水が冷却されて冷媒管16の周囲に氷17が形成される。氷17によって更に水槽14の内部の冷却水が冷却されて飲料管15の内部の飲料が冷却される。
上記では、飲料サーバー10が電気冷却式の瞬間冷却式サーバーである例について説明した。しかしながら、飲料サーバー10の各部の構成は上記の例に限られず、飲料サーバーは電気冷却式の瞬間冷却式サーバー以外のサーバーであってもよい。例えば、飲料サーバーは、樽5、ヘッド6及びホース7が冷蔵庫の内部に設けられた樽格納式サーバーであってもよい。樽格納式サーバーとは、樽、ヘッド及びホースが冷蔵庫に格納された構造を備えるサーバーであり、この場合、ホース7は当該冷蔵庫によって冷却される。
図2は、カラン20及び飲料サーバー10を示す斜視図である。図3は、カラン20を示す縦断面図である。図2及び図3に示されるように、例えば、カラン20は、手で握って移動操作が可能なレバー21と、レバー21が取り付けられると共に筐体12に固定されるカラン本体部22と、カラン本体部22から斜め下方に延在する液体用ノズル23と、液体用ノズル23から見て筐体12の反対側(前側)に位置する発泡体用ノズル24とを備える。
レバー21は、例えば、前方及び後方の双方に移動可能とされている。レバー21は、例えば、カラン本体部22から上方に延在する棒状とされている。一例として、レバー21は、上方に向かうに従って徐々に拡径している。カラン本体部22は、例えば、レバー21、液体用ノズル23及び発泡体用ノズル24が設けられる筒状部22bと、筒状部22bの一端において拡径する取付部22cとを備える。取付部22cは、筐体12に対するカラン20の取付部として機能する。
カラン本体部22は、カラン本体部22の内部に位置する飲料Dの流路22gを開閉するスライド弁22dを有する。例えば、レバー21が前側に移動するとスライド弁22dが後側に移動して液体用ノズル23から飲料Dが注出される。レバー21が後側に移動すると、スライド弁22dが前側に移動すると共にスライド弁22dの内部に飲料Dが入り込み、スライド弁22dの内部において飲料Dが発泡体Bに変換される。そして、変換された発泡体Bが発泡体用ノズル24に流れ込む。
液体用ノズル23は、例えば、筒状とされており、カラン本体部22から離隔するに従って前側(発泡体用ノズル24側)に傾斜している。一例として、液体用ノズル23は、円筒状とされており、先端(下端)に向かうに従って先細りしていてもよい。しかしながら、液体用ノズル23の形状は上記の例に限られず適宜変更可能である。
液体用ノズル23は、飲料Dが通る液体用流路を構成する第1内部空間23bを有する。発泡体用ノズル24は、液体用ノズル23の前側においてカラン本体部22から斜め下方に延在している。発泡体用ノズル24は、発泡体Bが通る発泡体用流路を構成する第2内部空間24bを有する。
(第1実施形態)
図4は、第1実施形態に係る超音波清浄維持装置30が取り付けられたカラン20を示す斜視図である。図4に示されるように、超音波清浄維持装置30は、超音波ユニット32を有する。超音波ユニット32は、飲料提供装置1の一部に取り付けられる取付部32bと、取付部32bに設けられた超音波振動子32cとを備える。超音波振動子32cは、飲料提供装置1の一部に超音波振動を付与する。
一例として、超音波ユニット32は、段付き円筒状を呈する。この場合、超音波ユニット32は、例えば、大径部である取付部32bと、取付部32bのレバー21とは反対側に位置する小径部と、当該小径部のレバー21とは反対側に位置する拡径部32dとを有する。取付部32b、当該小径部、及び拡径部32dは、この順で延在方向D1に沿って並んでいる。
取付部32bは、飲料提供装置1の一部に着脱可能とされている。例えば、取付部32bはカラン20に取り付けられ、超音波振動子32cはカラン20に超音波振動を付与する。取付部32bは、カラン20の筐体12(図2参照)とは反対側に位置するスライド弁22dの端部22fに取り付けられる。一例として、取付部32bは、筒状を呈する。この場合、取付部32bの内側にカラン本体部22の端部が嵌め込まれ、取付部32bの内側に超音波振動子32cが位置する。取付部32bは、例えば、カラン本体部22に着脱可能に取り付けられる。
前述したように、取付部32bは、スライド弁22dの延在方向D1の端部22fに取り付けられる。この場合、取付部32bは、レバー21の移動領域、液体用ノズル23からの飲料Dの注出領域、又は発泡体用ノズル24からの発泡体Bの注出領域以外の箇所に取り付けられる。従って、超音波清浄維持装置30が飲料D又は発泡体Bの注出操作の邪魔にならないようにすることができる。
超音波清浄維持装置30は、超音波発信器33と、超音波ユニット32及び超音波発信器33を互いに接続する信号ケーブル34とを有する。信号ケーブル34は、例えば、コネクタを介して超音波発信器33に接続されている。超音波発信器33は、信号ケーブル34を介して超音波ユニット32に電気信号を供給する。超音波発信器33が超音波ユニット32に電気信号を供給することによって超音波振動子32cが超音波振動する。
超音波振動子32cの超音波振動は、取付部32bを介してカラン20に伝達し、カラン20の内部におけるスライド弁22dの外周に当該超音波振動が伝達する。当該超音波振動の伝達によって飲料Dを介してカラン本体部22、液体用ノズル23及び発泡体用ノズル24の内部が超音波洗浄される。具体的には、超音波振動子32cの超音波振動によって流路22g(図3参照)の飲料Dにキャビテーションが生じ、当該キャビテーションによってスライド弁22dの外周、及びカラン本体部22の内面が洗浄される。
次に、本実施形態に係る超音波清浄維持装置30及び飲料提供装置1から得られる作用効果についてより詳細に説明する。超音波清浄維持装置30及び飲料提供装置1では、飲料Dを注出する飲料サーバー10を有する飲料提供装置1の一部に取り付けられる。超音波清浄維持装置30は取付部32bと超音波振動子32cとを備え、取付部32bが飲料提供装置1の一部に取り付けられる。超音波振動子32cは、取付部32bが飲料提供装置1の一部に取り付けられた状態で当該飲料提供装置1の一部に超音波振動を付与する。超音波振動子32cが飲料提供装置1の一部に超音波振動を付与することにより、飲料提供装置1の一部を洗浄することができる。
超音波振動子32cが設けられた取付部32bは、飲料提供装置1の一部に着脱可能とされている。従って、飲料提供装置1から取付部32bが外されることによって他の飲料提供装置への超音波清浄維持装置30の転用が可能となり、メンテナンス等のために飲料提供装置1から超音波清浄維持装置30を外すことができる。よって、飲料提供装置1からの超音波清浄維持装置30の交換を容易に行うことができると共に、既存の飲料提供装置1への超音波清浄維持装置30の後付けを行うことができる。
本実施形態において、飲料サーバー10は、飲料Dを注出するカラン20を有し、取付部32bはカラン20に取り付けられ、超音波振動子32cはカラン20に超音波振動を付与する。従って、超音波振動子32cは、取付部32bがカラン20に取り付けられた状態でカラン20に超音波振動を付与する。よって、超音波振動子32cがカラン20に超音波振動を付与することにより、カラン20を洗浄することができる。更に、必要に応じてカラン20から超音波清浄維持装置30を外すと共に、既存のカラン20に超音波清浄維持装置30を後付けすることができる。
本実施形態において、飲料サーバー10は、カラン20が取り付けられる筐体12を有し、取付部32bは、カラン20の筐体12とは反対側の端部22fに取り付けられる。よって、カラン20の筐体12とは反対側の端部22fに取付部32bが取り付けられることにより、超音波振動子32cは端部22fからカラン20に超音波振動を付与する。従って、既存のカラン20の端部22fに容易に超音波清浄維持装置30を取り付けることができる。
更に、端部22fに超音波清浄維持装置30が取り付けられた状態でカラン20から飲料Dを注出できるので、飲料Dの提供時間中であってもカラン20の洗浄を継続することができる。従って、飲料Dの提供時間及び提供時間外のいずれであってもカラン20に超音波振動を付与することによってカラン20の洗浄を行うことができるので、任意の時間にカラン20を洗浄することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る超音波清浄維持装置40について、図5を参照しながら説明する。超音波清浄維持装置40の一部の構成は、前述した超音波清浄維持装置30の一部の構成と同一である。従って、以下では、超音波清浄維持装置30の説明と重複する説明を同一の符号を付して適宜省略する。
図5は、カラン20及び超音波清浄維持装置40を示す斜視図である。図5に示されるように、超音波清浄維持装置40は、カラン20を収容する取付部41と、取付部41に設けられた超音波ユニット32とを有する。例えば、取付部41は、有底箱状を呈する。一例として、取付部41は、使用者に対向する前面41bと、当該使用者から見て左右方向を向く一対の側面41cとを有する。取付部41には、液体(例えば水)が収容可能とされている。取付部41は、当該液体と共に、カラン20のレバー21以外の部分を収容する。例えば、取付部41は筐体12の前面12bに固定されている。
超音波ユニット32は、取付部41の内部に配置される。超音波ユニット32の超音波振動子32c(図4参照)は、前述した液体及びカラン20が取付部41に収容された状態で当該液体を介してカラン20に超音波振動を付与する。超音波ユニット32の超音波振動子32cが超音波振動をカラン20に付与することによって、例えば、カラン20のレバー21以外の部分が洗浄される。この洗浄は、例えば、飲料Dの提供時間外に行われる。
以上、第2実施形態において、飲料サーバー10は、カラン20が取り付けられる筐体12を有し、取付部41は、カラン20を収容した状態で筐体12に取り付けられる有底箱状を呈する。そして、超音波振動子32cは、取付部41に収容されたカラン20に超音波振動を付与する。従って、取付部41に収容されたカラン20の表面を超音波振動子32cの超音波振動によって洗浄することが可能となるので、カラン20のより広範囲の部分をまとめて洗浄することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る超音波清浄維持装置50について図6を参照しながら説明する。図6は、水槽14に配置された超音波清浄維持装置50を示す斜視図である。例えば、飲料サーバー10の筐体12の内部には、水槽14と、水槽14に収容された冷却水に浸漬される飲料管15(図1参照)と、当該冷却水を撹拌するモータ18とが設けられる。
超音波清浄維持装置50は、前述した超音波ユニット32、超音波発信器33及び信号ケーブル34を有する。超音波清浄維持装置50では、信号ケーブル34が筐体12に取り付けられる取付部である。超音波ユニット32は、例えば、水槽14の内部に収容された冷却水に浸漬される。例えば、超音波ユニット32が水槽14の冷却水に浸漬された状態において、超音波振動子32c(図4参照)が超音波振動を当該冷却水に付与する。超音波振動子32cは、超音波振動を水槽14の内部に付与することによって水槽14の内部、及び水槽14に浸漬された飲料管15の内部を洗浄する。超音波ユニット32は、水槽14に対して容易に出し入れすることが可能である。
以上、第3実施形態において、飲料サーバー10は、飲料Dを冷却する冷却水が収容される水槽14を有し、超音波振動子32cは水槽14の内部の冷却水に超音波振動を付与する。よって、超音波振動子32cが水槽14の内部の冷却水に超音波振動を付与することにより、水槽14の内部を洗浄することができる。
更に、必要に応じて水槽14から超音波清浄維持装置50を外すことができると共に、既存の水槽14に超音波清浄維持装置50を後付けすることができる。超音波清浄維持装置50は、超音波ユニット32を水槽14の冷却水に浸漬させておくことができるので、飲料の提供時間及び提供時間外のいずれであっても水槽14の内部の洗浄を行うことができ、任意の時間に水槽14の内部を洗浄することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る超音波清浄維持装置60について図7を参照しながら説明する。図7は、樽5の上部に設けられたヘッド6及び超音波清浄維持装置60を示す斜視図である。超音波清浄維持装置60は、ヘッド6に取り付けられる。超音波清浄維持装置60は、前述した超音波ユニット32を有する。
例えば、超音波清浄維持装置60は、ヘッド6の飲料継手6dに取り付けられる。超音波清浄維持装置60の超音波ユニット32には、信号ケーブル34を介して超音波発信器33が接続されている。超音波発信器33が信号ケーブル34を介して超音波ユニット32に電気信号を供給することにより、超音波ユニット32の超音波振動子32cが超音波振動する。超音波振動子32cによる超音波振動は、ヘッド6の内部、及びホース7(図1参照)の内部に伝達する。従って、超音波振動子32cの超音波振動によってヘッド6及びホース7における飲料Dが通る経路を洗浄することができる。
前述したように、飲料提供装置1は、飲料サーバー10に飲料Dを供給する樽5と、樽5から飲料サーバー10まで延びるホース7を樽5に接続させるヘッド6と、を有する。そして、超音波ユニット32はヘッド6に取り付けられ、超音波ユニット32の超音波振動子32cはヘッド6を通る飲料Dに超音波振動を付与する。よって、超音波振動子32cによってヘッド6を洗浄することができる。
更に、ヘッド6から超音波清浄維持装置60を外すことができると共に、既存のヘッド6に超音波清浄維持装置60を後付けすることができる。第4実施形態に係る飲料提供装置1では、超音波清浄維持装置60をヘッド6に取り付けた状態で飲料Dを提供できるので、飲料Dの提供時間及び提供時間外のいずれであってもヘッド6の内部の洗浄を行うことができる。すなわち、任意の時間にヘッド6の内部を洗浄することができる。
以上、本開示に係る超音波清浄維持装置及び飲料提供装置の種々の実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、前述した各実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において適宜変更することが可能である。すなわち、超音波清浄維持装置及び飲料供給装置の各部の構成、形状、大きさ、材料、数及び配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、本開示に係る超音波清浄維持装置は、カラン20を洗浄する超音波清浄維持装置30(又は超音波清浄維持装置40)、水槽14の内部を洗浄する超音波清浄維持装置50、及びヘッド6の内部を洗浄する超音波清浄維持装置60を備えた洗浄キットであってもよい。超音波清浄維持装置30(又は超音波清浄維持装置40)、超音波清浄維持装置50及び超音波清浄維持装置60が同時に飲料提供装置1に取り付け可能とされていてもよい。この場合、超音波清浄維持装置30,50,60によって飲料提供装置1のカラン20、水槽14及びヘッド6をまとめて洗浄できる。
前述の実施形態では、ボンベ2、減圧弁3、炭酸ガスホース4、樽5、ヘッド6、ホース7及び飲料サーバー10を備える飲料提供装置1について例示した。しかしながら、飲料提供装置の構成は、上記の例に限られず適宜変更可能である。例えば、ボンベ2、減圧弁3、炭酸ガスホース4、樽5、ヘッド6及びホース7の少なくともいずれかを有しない飲料提供装置であってもよい。
前述の実施形態では、冷却装置11、筐体12、受け台13、水槽14、飲料管15及び冷媒管16を備える飲料サーバー10について説明した。しかしながら、飲料サーバーの構成についても、前述した飲料サーバー10の構成に限られず適宜変更可能である。例えば、冷却装置11、筐体12、受け台13、水槽14、飲料管15及び冷媒管16の少なくともいずれかを有しない飲料サーバーであってもよい。更に、カラン20を有しない飲料サーバーであってもよい。
前述の実施形態では、飲料Dが発泡性飲料であって発泡性飲料がビールである例について説明した。しかしながら、本開示に係る超音波清浄維持装置及び飲料提供装置は、ビール以外の発泡性飲料、及び発泡性飲料以外の飲料にも適用させることが可能である。具体例として、飲料は、泡持ち特性を有する発泡酒、ノンアルコールビール、チューハイ、サワー、ハイボール、RTD(Ready To Drink)、コーラ、ソーダ又はサイダー等であってもよい。
1…飲料提供装置、2…ボンベ、3…減圧弁、4…炭酸ガスホース、5…樽、6…ヘッド、6b…操作ハンドル、6c…ガス継手、6d…飲料継手、7…ホース、10…飲料サーバー、11…冷却装置、12…筐体、12b…前面、12c…側面、12d…上面、13…受け台、14…水槽、15…飲料管、16…冷媒管、17…氷、18…モータ、20…カラン、21…レバー、22…カラン本体部、22b…筒状部、22c…取付部、22d…スライド弁、22f…端部、22g…流路、23…液体用ノズル、23b…第1内部空間、24…発泡体用ノズル、24b…第2内部空間、30…超音波清浄維持装置、32…超音波ユニット、32b…取付部、32c…超音波振動子、32d…拡径部、33…超音波発信器、34…信号ケーブル、40…超音波清浄維持装置、41…取付部、41b…前面、41c…側面、50,60…超音波清浄維持装置、B…発泡体、C…飲料容器、D…飲料、D1…延在方向。

Claims (7)

  1. 飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置に取り付けられる超音波清浄維持装置であって、
    前記飲料提供装置の一部に取り付けられる取付部と、
    前記取付部に設けられており、前記飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する超音波振動子と、
    を備え、
    前記取付部は、前記飲料提供装置の一部に着脱可能とされている、
    超音波清浄維持装置。
  2. 前記飲料サーバーは、前記飲料を注出するカランを有し、
    前記取付部は前記カランに取り付けられ、前記超音波振動子は前記カランに超音波振動を付与する、
    請求項1に記載の超音波清浄維持装置。
  3. 前記飲料サーバーは、前記飲料を冷却させる冷却水が収容される水槽を有し、
    前記取付部は前記水槽に取り付けられ、前記超音波振動子は前記水槽の内部の前記冷却水に超音波振動を付与する、
    請求項1に記載の超音波清浄維持装置。
  4. 前記飲料提供装置は、前記飲料サーバーに前記飲料を供給する樽と、前記樽から前記飲料サーバーまで延びるホースを前記樽に接続させるヘッドと、を有し、
    前記取付部は前記ヘッドに取り付けられ、前記超音波振動子は前記ヘッドを通る前記飲料に超音波振動を付与する、
    請求項1に記載の超音波清浄維持装置。
  5. 前記飲料サーバーは、前記カランが取り付けられる筐体を有し、
    前記取付部は、前記カランの前記筐体とは反対側の端部に取り付けられる、
    請求項2に記載の超音波清浄維持装置。
  6. 前記飲料サーバーは、前記カランが取り付けられる筐体を有し、
    前記取付部は、前記カランを収容した状態で前記筐体に取り付けられる有底箱状を呈し、
    前記超音波振動子は、前記取付部に収容された前記カランに超音波振動を付与する、
    請求項2に記載の超音波清浄維持装置。
  7. 飲料を注出する飲料サーバーを有する飲料提供装置であって、
    前記飲料提供装置の一部に取り付けられる取付部と、
    前記取付部に設けられており、前記飲料提供装置の一部に超音波振動を付与する超音波振動子と、
    を備えた飲料提供装置。
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