JP7238850B2 - 自動運転システムおよび自動運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動運転車両を制御するシステムおよび方法に関する。
特開2019-168370号公報は、自動運転車両を制御するシステムを開示する。この従来のシステムは、自動運転車両の目的地点付近に到達した場合に、当該目的地点で停止できるか否かの検出を行う。そして、目的地点で停止することができないと検出された場合、自動運転車両の停止位置が目的地点以外の場所に変更される。
特開2019-168370号公報
目的地点がホテル、ビル、駅、空港等の施設に該当する場合を考える。このような施設には、通常、車寄せが設けられている。施設に車寄せが設けられている場合、自動運転車両は、車寄せ内の乗降(pick up and/or drop off)用のゾーンで停止することが考えられる。以下の説明では、「乗降」を「PUDO」とも称す。
PUDO用のゾーンの面積には限りがある。そのため、自動運転車両が車寄せの入口に到達したときに、PUDO用のゾーンが他車両で埋まっており、空きスペースがないことが判明するケースが想定される。この場合、PUDO用のゾーンとは異なるゾーンにおいてPUDO動作を行うことは、他車両や歩行者の通行を妨げる可能性がある。
本発明の1つの目的は、PUDO用のゾーンに空きスペースがないときに、他車両や歩行者の通行を妨げることなく自動運転車両のPUDO動作を行うことが可能な技術を提供することにある。
第1の発明は、ドライバレス送迎サービスに提供される自動運転車両を制御する自動運転システムであり、次の特徴を有する。
前記自動運転システムは、情報取得装置と、制御装置と、を備える。
前記情報取得装置は、ユーザ情報と、運転環境情報と、を取得する。前記ユーザ情報は、前記ドライバレス送迎サービスのユーザに関する情報を示す。前記運転環境情報は、前記自動運転車両の運転環境に関する情報を示す。
前記制御装置は、前記ユーザ情報および前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の走行制御処理を行う。
前記走行制御処理は、車寄せ制御処理を含む。前記車寄せ制御処理は、走行用ゾーンと乗降用ゾーンを含む施設の車寄せに前記ユーザの乗降地点が該当する場合に行われる。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、
前記乗降用ゾーンに空きスペースがあるか否かを判定し、
前記空きスペースがないと判定された場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの前記車寄せでのクイック乗降が見込まれるか否かを判定し、
前記クイック乗降が見込まれると判定された場合、前記自動運転車両の乗降動作を行う目標乗降位置を、前記走行用ゾーン内の任意の位置に設定する。
第2の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記走行用ゾーン内の位置、かつ、前記乗降用ゾーンにおける最後尾の位置で停止している停止車両の横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定する。
第3の発明は、第2の発明において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定し、
前記停止車両の前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に前記目標待機位置を変更する。
第4の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、
前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定し、
前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定する。
第5の発明は、第2~第4の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定し、
前記進入動作が認識されると判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定する。
第6の発明は、第2~第4の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定し、
前記進入動作が認識されると判定された場合、前記自動運転車両の前記目標待機位置でのショート待機が見込まれるか否かを判定し、
前記ショート待機が見込まれると判定された場合、前記目標待機位置を保持する。
第7の発明は、第6の発明において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、前記ショート待機が見込まれないと判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定する。
第8の発明は、第1~第7の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記目標乗降位置が、前記乗降用ゾーンに繋がる前記施設の出入口に最も近い位置である。
第9の発明は、第1~第7の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記目標乗降位置が、前記乗降用ゾーンで停止している隣り合う停止車両の横位置の中間である。
第10の発明は、ドライバレス送迎サービスに提供される自動運転車両を制御する自動運転方法であり、次の特徴を有する。
前記自動運転方法は、
前記ドライバレス送迎サービスのユーザに関する情報を示すユーザ情報と、前記自動運転車両の運転環境に関する情報を示す運転環境情報と、を取得するステップと、
前記ユーザ情報および前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の走行制御処理を行うステップと、
を含む。
前記走行制御処理は、走行用ゾーンと乗降用ゾーンを含む施設の車寄せに前記ユーザの乗降地点が該当する場合に行われる車寄せ制御処理を含む。
前記車寄せ制御処理は、
前記乗降用ゾーンに空きスペースがあるか否かを判定するステップと、
前記空きスペースがないと判定された場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの前記車寄せでのクイック乗降が見込まれるか否かを判定するステップと、
前記クイック乗降が見込まれると判定された場合、前記自動運転車両の乗降動作を行う目標乗降位置を、前記走行用ゾーン内の任意の位置に設定するステップと、
を含む。
第11の発明は、第10の発明において更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記走行用ゾーン内の位置、かつ、前記乗降用ゾーンにおける最後尾の位置で停止している停止車両の横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定するステップを更に含む。
第12の発明は、第11の発明において更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、更に、
前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定するステップと、
前記停止車両の前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に前記目標待機位置を変更するステップと、
を更に含む。
第13の発明は、第10の発明において更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、
前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定するステップと、
前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定するステップと、
を更に含む。
第14の発明は、第11~第13の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、
前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定するステップと、
前記進入動作が認識されると判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定するステップと、
を更に含む。
第15の発明は、第11~第13の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、
前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定するステップと、
前記進入動作が認識されると判定された場合、前記自動運転車両の前記目標待機位置でのショート待機が見込まれるか否かを判定するステップと、
前記ショート待機が見込まれると判定された場合、前記目標待機位置を保持するステップと、
を更に含む。
第16の発明は、第15の発明において更に次の特徴を有する。
前記車寄せ制御処理は、前記ショート待機が見込まれないと判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定するステップを更に含む。
第17の発明は、第10~第16の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンに繋がる前記施設の出入口に最も近い位置である。
第18の発明は、第10~第16の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンで停止している隣り合う停止車両の横位置の中間である。
第1または第10の発明によれば、乗降用ゾーンに空きスペースがない場合であっても、ユーザのクイック乗降が見込まれるときには、自動運転車両のPUDO動作を行う目標乗降位置が走行用ゾーン内の任意の位置に設定される。したがって、車寄せ内の他車両や歩行者の通行が妨げられる状況を回避しながら、このPUDO動作を行うことが可能となる。
第2または第11の発明によれば、ユーザのクイック乗降が見込まれないときには、走行用ゾーン内、かつ、乗降用ゾーンにおける最後尾の位置で停止している停止車両の横位置よりも上流の位置に、自動運転車両のPUDO動作を待機する目標待機位置が設定される。したがって、自動運転車両が車寄せの入口で立ち往生することなく、乗降用ゾーンに空きスペースが出るまで待つことが可能となる。
第3または第12の発明によれば、乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれる場合、当該終了が見込まれる停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に目標待機位置が変更される。したがって、乗降動作の終了が見込まれる停止車両の発進の直後から自動運転車両のPUDO動作を開始して、当該PUDO動作を早期に終了させることが可能となる。
第4または第13の発明によれば、乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれる場合、当該終了が見込まれる停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に目標待機位置が設定される。したがって、第3または第12の発明による効果と同じ効果を得ることが可能となる。
第5または第14の発明によれば、目標待機位置の設定後、後続車両の走行用ゾーンへの進入動作が認識された場合、車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路が設定される。したがって、走行用ゾーンに進入してきた後続車両の通行が妨げられる状況を回避しながら、乗降用ゾーンに空きスペースが出るまで待つことが可能となる。
第6または第15の発明によれば、後続車両の走行用ゾーンへの進入動作が認識された場合であっても、ショート待機が見込まれるときには目標待機位置が保持される。したがって、走行用ゾーンに進入してきた後続車両の通行が妨げられる状況を最小限に抑えながら、乗降用ゾーンに空きスペースが出るまで待つことが可能となる。
第7または第16の発明によれば、後続車両の走行用ゾーンへの進入動作が認識され、かつ、ショート待機が見込まれない場合、車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路が設定される。したがって、第5または第14の発明による効果と同じ効果を得ることが可能となる。
第8または第17の発明によれば、乗降用ゾーンに繋がる施設の出入口に最も近い位置に目標乗降位置が設定されるので、当該目標乗降位置から当該出入口までの距離が最も短くなる。したがって、走行用ゾーンでのPUDO動作に伴うユーザの移動負担を最小限に抑えることが可能となる。
第9または第18の発明によれば、乗降用ゾーンで停止している隣り合う停止車両の横位置の中間に目標乗降位置が設定されるので、当該目標乗降位置から当該乗降用ゾーンまでのユーザによる移動距離が短くなる。したがって、走行用ゾーンでのPUDO動作に伴うユーザUSRの安全性を確保することが可能となる。
ドライバレス送迎サービスの概要を説明する図である。 ドライバレス送迎サービスにおけるPUDO動作を説明する図である。 第1実施形態の特徴を説明する図である。 第1実施形態の特徴を説明する図である。 第1実施形態の特徴を説明する図である。 自動運転システムの構成例を示すブロック図である。 運転環境情報の一例を示すブロック図である。 ユーザ情報の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の第1の例の特徴を説明する図である。 第2実施形態の第2の例の特徴を説明する図である。 第2実施形態の第3の例の特徴を説明する図である。 第2実施形態の第1の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の第2の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態の第1の例の特徴を説明する図である。 第3実施形態の第1の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態の第2の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
1.第1実施形態
まず、図1~8を参照しながら本発明の第1実施形態を説明する。なお、第1実施形態に係る自動運転方法は、第1実施形態に係る自動運転システムにより実現される。
1-1.概要
1-1-1.ドライバレス送迎サービス
図1は、ドライバレス送迎サービスの概要を説明する図である。図1に示される自動運転車両1は、ドライバによる運転操作によらず、自動運転車両1の出発地点から目的地点までの走行経路を自律的に走行する。自動運転車両1としては、例えば、無人タクシーや無人バスが例示される。
本願では、自動運転車両1の目的地点が車寄せCRP(Carriage porch)を備える施設に該当する場合を考える。このような施設としては、ホテル、ビル、駅および空港が例示される。車寄せCRPは、公道PBRに繋がる入口ENTおよび出口EXTを備えている。車寄せCRPは、一方通行である。つまり、車寄せCRP車両(自動運転車両1を含む全ての車両)の進行方向は、予め定められている。その進行方向の観点から、車寄せCRPにおける「上流」および「下流」が定義される。
図2は、ドライバレス送迎サービスにおけるPUDO動作を説明する図である。車寄せCRPは、車両用のゾーンZFV(Zone For Vehicle)と、歩行者用のゾーンZFP(Zone for Pedestrian)とに大別される。ゾーンZFPはゾーンZFVよりも一段高い位置に形成され、これにより、両者の境界は明確に区別される。ゾーンZFVは、走行用のゾーンZFR(Zone For Run)と、PUDO用のゾーンZFPD(Zone For PUDO)とを含んでいる。ゾーンZFRとゾーンZFPDの境界の一例を、図2に破線で示す。ただし、この境界は、車寄せCRPの路面に描かれている必要はない。この場合、ゾーンZFPとゾーンZFVの境界の位置を基準として、ゾーンZFRとゾーンZFPDのそれが定められる。
ドライバレス送迎サービスでは、典型的な送迎サービス同様、施設の出入口DRW(Doorway)に近い位置においてPUDO動作が行われる。少なくとも、ゾーンZFPD内の何れかの位置においてPUDO動作が行われる。PUDO動作に関わる自動運転車両1の制御は、「車寄せ制御処理」に従って行われる。車寄せ制御処理は、「走行制御処理」の一環として実行される。走行制御処理とは、自動運転車両1がその出発地点から目的地点までの走行経路を自律的に走行するために実行される処理である。自動運転車両1の目的地点が車寄せCRPを備える施設に該当する場合、出発地点から入口ENTまでの公道PBR上の走行経路では「走行制御処理」が実行される。そして、自動運転車両1が入口ENTに到達した後は「車寄せ制御処理」が実行される。
ユーザUSRのピックアップ地点が車寄せCRPを備える施設に該当する場合、ゾーンZFPD内の何れかの位置においてピックアップ動作が行われる。その後、自動運転車両1は、ユーザUSRのドロップオフ地点に向けて出発する。ユーザUSRのドロップオフ地点が車寄せCRPを備える施設に該当する場合、ゾーンZFPD内の何れかの位置においてドロップオフ動作が行われる。その後、自動運転車両1は、別の目的地点(例えば、別のユーザUSRのピックアップ地点、ドライバレス送迎サービスの待機地点)に向けて出発する。自動運転車両1の停止中に、ユーザUSRのドロップオフ動作と、別のユーザUSRのピックアップ動作とが連続的に行われてもよい。
図1に示される自動運転システム100は、自動運転車両1を制御する。典型的には、自動運転システム100は、自動運転車両1に搭載されている。自動運転システム100の機能の一部が自動運転車両1の外部に配置され、これにより、自動運転車両1の制御がリモートで行われてもよい。
自動運転システム100は、入口ENTからゾーンZFVに進入するように自動運転車両1を制御する。自動運転システム100は、また、ゾーンZFPDにおいて停止するように自動運転車両1を制御する。自動運転車両1が停止すると、自動運転システム100は、自動運転車両1のドアを開く。ユーザUSRは、自動運転車両1から降りる、または、自動運転車両1に乗り込む。その後、自動運転システム100は、自動運転車両1のドアを閉じる。そして、自動運転システム100は、ゾーンZFVから出て出口EXTに向かうように自動運転車両1を制御する。
1-1-2.第1実施形態の特徴
図3~5は、第1実施形態の特徴を説明する図である。図2で説明したPUDO動作は、ゾーンZFPDに空きスペースSFPD(Space For PUDO)があることを前提として行われる。ただし、車寄せCRPの面積には限りがあることから、ゾーンZFPDが停止車両2で埋まっているケースが想定される。施設への来訪者が集中する時間帯に、ゾーンZFPDが停止車両2で埋まるケースも想定される。このようなケースには、自動運転車両1によるPUDO動作を通常通りに行うことが難しい。
そこで、第1実施形態では、車寄せ制御処理において、自動運転車両1が入口ENTに到達したときに、ゾーンZFPDが停止車両2で埋まっているか否かが判定される。そして、ゾーンZFPDが停止車両2で埋まっていると判定された場合、クイックPUDOが見込まれるか否かが判定される。「クイックPUDO」とは、自動運転車両1のPUDO動作の所要時間が短時間で終了することを意味する。所要時間は、ユーザUSRに関する情報(以下、「ユーザ情報」とも称す。)に基づいて計算される。
車寄せ制御処理では、クイックPUDOが見込まれると判定された場合、自動運転車両1のPUDO動作を行うための目標位置TSPDをゾーンZFR内の任意の位置に設定する。目標位置TSPDが設定された場合、自動運転車両1は、目標位置TSPDで停止し、PUDO動作を行う。
図4は、目標位置TSPDの第1の設定例を説明する図である。図4に示す例では、出入口DRWに最も近い位置に目標位置TSPDが設定される。このような位置に目標位置TSPDが設定されることで、自動運転車両1のPUDO動作が行われる位置から出入口DRWまでの距離が最も短くなる。したがって、クイックPUDOに伴うユーザUSRの移動負担を最小限に抑えることが可能となる。
図5は、目標位置TSPDの第2の設定例を説明する図である。図5に示す例では、隣り合う停止車両2の横位置の中間に目標位置TSPDが設定される。このような中間位置に目標位置TSPDが設定されることで、自動運転車両1のPUDO動作が行われる位置とゾーンZFPDとの間におけるユーザUSRによる移動距離が短くなる。したがって、クイックPUDOに伴うユーザUSRの安全性を確保することが可能となる。
1-2.自動運転システム
1-2-1.構成例
図6は、自動運転システム100の構成例を示すブロック図である。図6に示されるように、自動運転システム100は、センサ群10、走行装置20、通信装置30および制御装置40を備えている。
センサ群10は、自動運転車両1に搭載されている。センサ群10は、位置センサ11、車両状態センサ12および認識センサ13を含んでいる。位置センサ11は、自動運転車両1の位置および方位を検出する。位置センサ11としては、GPS(Global Positioning System)センサが例示される。車両状態センサ12は、自動運転車両1の状態を検出する。車両状態センサ12としては、車速センサ、ヨーレートセンサ、横加速度センサおよび操舵角センサが例示される。認識センサ13は、自動運転車両1の周囲の状況を認識(検出)する。認識センサ13としては、カメラ、レーダおよびライダー(LIDAR: Laser Imaging Detection and Ranging)が例示される。
走行装置20は、自動運転車両1に搭載されている。走行装置20は、操舵装置、駆動装置および制動装置を含んでいる。操舵装置は、自動運転車両1の車輪を転舵する。例えば、操舵装置は、パワーステアリング(EPS: Electric Power Steering)装置を含んでいる。駆動装置は、駆動力を発生させる動力源である。駆動装置としては、エンジン、電動機およびインホイールモータが例示される。制動装置は、制動力を発生させる。
通信装置30は、自動運転システム100の外部と通信を行う。例えば、通信装置30は、ドライバレス送迎サービスを管理する管理サーバと通信を行う。別の例として、通信装置30は、ユーザUSRが所有する端末(例えば、スマートフォン、タブレット、パソコン)と通信を行う。
制御装置40は、自動運転車両1を制御する。典型的には、制御装置40は、自動運転車両1に搭載されるマイクロコンピュータである。制御装置40は、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれる。制御装置40は、自動運転車両1の外部の情報処理装置であってもよい。この場合、制御装置40は、自動運転車両1と通信を行い、自動運転車両1をリモートで制御する。
制御装置40は、プロセッサ41および記憶装置42を備えている。プロセッサ41は、各種処理を実行する。記憶装置42には、各種情報が格納される。記憶装置42としては、揮発性メモリおよび不揮発性メモリが例示される。プロセッサ41がコンピュータプログラムである制御プログラムを実行することにより、プロセッサ41(制御装置40)による各種処理が実現される。制御プログラムは、記憶装置42に格納され、または、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されている。
プロセッサ41は、走行制御処理を実行する。走行制御処理は、操舵制御処理、加速制御処理および減速制御処理を含む。プロセッサ41は、走行制御処理を実行することにより走行装置20を制御する。具体的には、プロセッサ41は、操舵制御処理を実行することにより操舵装置を制御する。また、プロセッサ41は、加速制御処理を実行することにより駆動装置を制御する。また、プロセッサ41は、減速制御処理を実行することにより制動装置を制御する。
また、プロセッサ41は、自動運転車両1の運転環境を示す運転環境情報43を取得する。運転環境情報43は、センサ群10による検出結果に基づいて取得される。取得された運転環境情報43は、記憶装置42に格納される。
図7は、運転環境情報43の一例を示すブロック図である。図7に示されるように、運転環境情報43は、車両位置情報431、車両状態情報432、周辺状況情報433および地図情報434を含んでいる。
車両位置情報431は、絶対座標系における自動運転車両1の位置及び方位を示す情報である。プロセッサ41は、位置センサ11による検出結果から車両位置情報431を取得する。また、プロセッサ41は、周知のローカライズ(Localization)によって、より高精度な車両位置情報431を取得してもよい。
車両状態情報432は、自動運転車両1の状態を示す情報である。自動運転車両1の状態としては、車速、ヨーレート、横加速度および操舵角が例示される。プロセッサ41は、車両状態センサ12による検出結果から車両状態情報432を取得する。
周辺状況情報433は、自動運転車両1の周囲の状況を示す情報である。周辺状況情報433は、認識センサ13によって得られた情報を含む。例えば、周辺状況情報433は、カメラによって撮像された自動運転車両1の周囲の状況を示す画像情報を含む。別の例として、周辺状況情報433は、レーダやライダーによって計測された計測情報を含む。更に、周辺状況情報433は、自動運転車両1の周辺の物体に関する物体情報を含む。自動運転車両1の周辺の物体としては、他車両、歩行者、標識、白線および路側構造物(例えば、ガードレール、縁石)が例示される。物体情報は、自動運転車両1に対する物標の相対位置を示す。例えば、カメラによって得られた画像情報を解析することによって、物体を識別し、その物体の相対位置を算出することができる。また、レーダ計測情報に基づいて、物体を識別し、その物体の相対位置を取得することもできる。
地図情報434は、レーン配置および道路形状を示す情報である。地図情報434は、一般的なナビゲーション地図を含む。プロセッサ41は、地図データベースから、必要なエリアの地図情報434を取得する。地図データベースは、自動運転車両1に搭載されている所定の記憶装置に格納されていてもよいし、自動運転車両1の外部の管理サーバに格納されていてもよい。後者の場合、プロセッサ41は、通信装置30を介して管理サーバと通信を行い、必要な地図情報434を取得する。
車寄せ情報435は、車寄せCRPの構造、位置および範囲を示す情報である。例えば、車寄せ情報435は、地図データベースに予め登録されている。別の例として、車寄せ情報435は、自動運転車両1が施設に近づいたときに施設から提供されてもよい。この場合、プロセッサ41は、通信装置30を介して施設と通信を行い、当該施設に関する車寄せ情報435を取得する。なお、現実の車寄せCRPは明確ではないとしても、地図データ上では車寄せCRPの構造、位置および範囲は明確に定められている。
図6に戻り、自動運転システム100の構成例の説明を続ける。プロセッサ41は、ドライバレス送迎サービスの利用を希望するユーザUSRに関するユーザ情報44を取得する。ユーザ情報44は、管理サーバから通信装置30を介して提供される。取得されたユーザ情報44は、記憶装置42に格納される。
図8は、ユーザ情報44の一例を示すブロック図である。図8に示されるように、ユーザ情報44は、ID情報441、送迎情報442および履歴情報443を含んでいる。
ID情報441は、ドライバレス送迎サービスの利用のために管理サーバに登録される情報である。ID情報441には、ユーザUSRの個人データおよび顔写真データが含まれる。個人データには、ユーザUSRのID番号および優先席条件の適用者(例えば、高齢者、妊婦、乳幼児連れおよび障害者)のデータが含まれる。ID番号および顔写真のデータは、管理サーバまたは自動運転車両1によるユーザ認証に使用される。優先席条件のデータは、クイックPUDOの見込み判定に使用される。見込み判定については後述される。
送迎情報442は、ドライバレス送迎サービスの利用に際し、ユーザUSRが管理サーバに対して送信する情報である。送迎情報442には、ピックアップ地点およびドロップオフ地点のデータが含まれる。送迎情報442には、ピックアップ時刻のデータも含まれる。ピックアップ地点のデータは、ユーザUSRの端末の位置情報から特定されてもよい。また、ドロップオフ地点のデータが、ピックアップ動作の後にユーザUSRから指定されてもよい。送迎情報442には、ドライバレス送迎サービスを利用する人数のデータも含まれる。送迎情報442には、自動運転車両1の荷室の利用の有無に関するデータも含まれる。送迎情報442の一部のデータは、見込み判定に使用される。
履歴情報443は、ドライバレス送迎サービスの利用履歴を示す情報である。履歴情報443には、送迎情報442を管理サーバに送信したユーザUSRのこれまでの送迎情報が含まれる。履歴情報443には、ドライバレス送迎サービスの総利用回数のデータが含まれる。履歴情報443のデータは、見込み判定に使用される。
プロセッサ41は、更に、車寄せ制御処理を実行する。車寄せ制御処理は、操舵制御処理、加速制御処理および減速制御処理を含む。以下、第1実施形態に係る車寄せ制御処理を説明する。
1-2-2.車寄せ制御処理
図9は、第1実施形態に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7で説明した運転環境情報43は、別の処理フローにおいて一定サイクル毎に更新されるとする。
図9に示されるルーチンにおいて、プロセッサ41は、自動運転車両1が入口ENTに到着したか否かを判定する(ステップS11)。自動運転車両1の位置は、車両位置情報431に基づいて特定される。車寄せCRPの位置および範囲は、車寄せ情報435に基づいて特定される。プロセッサ41は、車両位置情報431と車寄せ情報435に基づいて、自動運転車両1が入口ENTに到達したか否かを判定する。ステップS11の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、今回の処理を終了する。
ステップS11の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがあるか否かを判定する(ステップS12)。車寄せCRPの状況は、周辺状況情報433に基づいて特定される。車寄せCRPの範囲は、車寄せ情報435に基づいて特定される。プロセッサ41は、周辺状況情報433と車寄せ情報435に基づいて、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがあるか否かを判定する。
ステップS12の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、目標位置TSPDをゾーンZFPD内に設定する(ステップS13)。そして、プロセッサ41は、自動運転車両1が入口ENTから目標位置TSPDまでの走行経路を走行するように自動運転車両1を制御する。また、プロセッサ41は、目標位置TSPDにおいて自動運転車両1のPUDO動作が行われるように自動運転車両1を制御する。その後、自動運転車両1を発進させて出口EXTに向かうように自動運転車両1を制御する。
ステップS12の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、クイックPUDOが見込まれるか否かの判定を行う(ステップS14)。つまり、ステップS14では、クイックPUDOの見込み判定が行われる。見込み判定では、次の条件(i)~(v)が満たされるか否かが判定される。例えば、これらの条件が全て満たされる場合、プロセッサ41は、クイックPUDOが見込まれると判定する。別の例として、条件(ii)~(v)の少なくとも1つと、条件(i)とが満たされる場合、プロセッサ41は、クイックPUDOが見込まれると判定する。
(i) ユーザUSRが優先席条件の適用者に該当しない
(ii) ユーザUSRが荷室を利用しない
(iii) ユーザUSRを含めたサービスの利用人数が少ない(例えば、2人以下)
(iv) ユーザUSRがサービスの利用に慣れている
(v) ユーザUSRが傘を利用する必要がない
条件(i)が満たされるか否かは、ID情報441に基づいて判定される。条件(ii)または(iii)が満たされるか否かは、送迎情報442に基づいて判定される。条件(iv)が満たされるか否かは、履歴情報443に基づいて判定される。例えば、ドライバレス送迎サービスの総利用回数が所定回数(例えば、3回)以上の場合、条件(iv)が満たされると判定される。条件(v)は、車寄せ情報435に基づいて判定される。この場合の車寄せ情報435として、車寄せCRPが屋根を備えるか否かの情報が例示される。
条件(iv)の判定は、送迎情報442と履歴情報443の組み合わせに基づいて行われてもよい。例えば、送迎情報442に含まれるピックアップ地点(またはドロップオフ地点)が履歴情報443にも含まれる場合、条件(iv)が満たされると判定される。条件(v)は、気象情報(例えば、晴天または曇天である)に基づいて判定されてもよい。
ステップS14の別の例では、プロセッサ41は、ユーザ情報44に基づいてPUDO時間を予測する。PUDO時間は、例えば、条件(i)~(v)に応じて設定される個別のPUDO時間を変数とするモデル式を用いて計算される。そして、予測されたPUDO時間が許容時間未満の場合、プロセッサ41は、クイックPUDOが見込まれると判定する。許容時間は、ゾーンZFRでのPUDO動作が他車両や歩行者の通行を妨げたと仮定した場合において、当該PUDO動作の継続が許され得る時間(例えば、数十秒~1分)として事前に設定されている。許容時間は、車寄せCRPの面積、自動運転車両1が入口ENTに到着した時間帯等を考慮して変更されてもよい。
ステップS14の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、目標位置TSPDをゾーンZFR内の任意の位置に設定する(ステップS15)。目標位置TSPDの設定後の処理については、ステップS13でのそれと同じである。
ステップS14の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、自動運転車両1の待機動作を行うための目標位置TSWTを、入口ENTに設定する(ステップS16)。この場合、自動運転車両1は、次回以降のルーチンの処理においてステップS12の判定結果が肯定的なものとなるまで入口ENTで待機する。つまり、自動運転車両1は、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがあると判定されるまで、入口ENTで待機する。
1-3.効果
以上説明した第1実施形態によれば、車寄せ制御処理において、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがない場合に見込み判定が行われる。そして、見込み判定の結果が肯定的である場合、ゾーンZFR内の任意の位置において自動運転車両1のPUDO動作が行われる。したがって、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがない場合でも、車寄せCRP内の他車両や歩行者の通行が妨げられる状況を回避しながら、自動運転車両1のPUDO動作を行うことが可能となる。
2.第2実施形態
次に、図10~14を参照しながら本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態に係る自動運転方法は、第2実施形態に係る自動運転システムにより実現される。また、以下において、第1実施形態の説明と重複する説明については適宜省略される。
2-1.概要
第1実施形態では、見込み判定の結果が否定的である場合、目標位置TSWTが入口ENTに設定された。これに対し、第2実施形態では、見込み判定の結果が否定的である場合、入口ENTとは異なる位置に目標位置TSWTが設定される。以下、第2実施形態のいくつかの例を説明する。
2-1-1.第1の例
図10は、第2実施形態の第1の例の特徴を説明する図である。図10に示されるように、第1の例では、ゾーンZFPDには空きスペースSFPDがない。そのため、見込み判定の結果は否定的なものとなる。第1の例では、ゾーンZFR内、かつ、停止車両3の横位置よりも上流の位置に、目標位置TSWTが設定される。停止車両3は、ゾーンZFPDの最後尾の位置で停止している停止車両2に該当する。
このような位置に目標位置TSWTが設定されることで、自動運転車両1が入口ENTで立ち往生することなく、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。また、停止車両2(停止車両3を含む)の発進後における走行を妨げることを回避することが可能となる。また、目標位置TSWTが入口ENTに設定される場合に比べて、自動運転車両1のPUDO動作をより早期に終了することが可能となる。
2-1-2.第2の例
図11は、第2実施形態の第2の例の特徴を説明する図である。第1の例と同様に、第2の例でも、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDがない。そのため、見込み判定の結果は否定的なものとなる。第2の例では、見込み判定の結果が否定的である場合に、停止車両4が検出されるか否かの判定が行われる。停止車両4は、PUDO動作の終了が見込まれる停止車両2に該当する。以下、説明の便宜上、停止車両4が検出されるか否かの判定を、「終了見込み判定」とも称す。そして、終了見込み判定の結果が肯定的である場合、ゾーンZFR内、かつ、停止車両4の横位置よりも上流の位置に、目標位置TSWTが設定される。
このような位置に目標位置TSWTが設定されることで、自動運転車両1が入口ENTで立ち往生することなく、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。また、停止車両4の発進の直後において、自動運転車両1の目標位置TSPDをゾーンZFPD内に設定することが可能となる。そのため、目標位置TSWTが入口ENTに設定される場合に比べて、自動運転車両1のPUDO動作をより早期に終了することが可能となる。
2-1-3.第3の例
図12は、第2実施形態の第3の例の特徴を説明する図である。第3の例では、第1の例で説明した目標位置TSWTの設定後において、第2の例で説明した終了見込み判定が行われる。そして、終了見込み判定の結果が肯定的である場合、目標位置TSWTの変更が行われる。このように、第3の例では、目標位置TSWTの設定が2回行われるケースがある。ただし、このような目標位置TSWTの設定が行われることで、第1および第2の例による効果を享受することが可能となる。
2-2.自動運転システム
2-2-1.車寄せ制御処理の第1の例
図13は、第2実施形態の第1の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。図13に示されるルーチンの処理の流れは、基本的に図9で説明したそれと同じである。そのため、以下では、ステップS14の判定結果が否定的である場合に行われる処理について説明する。
ステップS14の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、ゾーンZFR内、かつ、停止車両3の横位置よりも上流の位置に、目標位置TSWTを設定する(ステップS21)。停止車両3の横位置は、例えば、停止車両3のリア部またはフロント部の検出位置を基準として設定される。停止車両3の検出位置の情報は、周辺状況情報433に含まれる。停止車両3の横位置よりも上流の位置としては、当該横位置から所定距離(例えば、1~3m)だけ入口ENT側に離れた位置が例示される。
2-2-2.車寄せ制御処理の第2の例
図14は、第2実施形態の第2の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。図14に示されるルーチンは、図13のステップS14の処理に続いて行われる。なお、ステップS11~S13およびS15の処理は、図13で説明したそれが実行される。
ステップS14の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、停止車両4が検出されるか否かを判定する(ステップS22)。既に説明したように、停止車両4は、PUDO動作の終了が見込まれる停止車両2に該当する。例えば、発進動作が検出された場合、停止車両2のPUDO動作の終了が見込まれる。別の例として、方向指示器の点灯動作が検出された場合、停止車両2のPUDO動作の終了が見込まれる。また別の例として、ドアの閉じ動作が検出された場合、停止車両2のPUDO動作の終了が見込まれる。更に別の例として、夜間においてヘッドライトの点灯動作が検出された場合、停止車両2のPUDO動作の終了が見込まれる。各種動作の情報は、周辺状況情報433に含まれる。各種動作の検出には、例えば、画像情報の特徴量に基づいて構築された判定モデルが用いられる。
ステップS22の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、ゾーンZFR内、かつ、停止車両4の横位置よりも上流の位置に、目標位置TSWTを設定する(ステップS23)。停止車両4の横位置の設定例については、図13で説明した停止車両3のそれと同じである。
ステップS23に続いて、プロセッサ41は、停止車両4がゾーンZFPD外に移動したか否かを判定する(ステップS24)。停止車両4の移動は、停止車両4のリア部またはフロント部の検出位置を基準として判定される。停止車両4の検出位置の情報は、周辺状況情報433に含まれる。停止車両4の検出位置がゾーンZFPD外にある場合、プロセッサ41は、停止車両4がゾーンZFPD外に移動したと判定する。
ステップS24の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、ステップS15の処理を行う。ステップS15の処理については、図9で説明したとおりである。
ステップS22の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、ステップS16の処理を行う。ステップS16の処理については、図9で説明したとおりである。
2-2-3.車寄せ制御処理の第3の例
第2実施形態の第3の例に係る車寄せ制御処理の流れについては、図13および14の説明が適宜援用される。具体的に、プロセッサ41は、図13で説明したステップS21の処理に続いて、図14で説明したステップS22以降の処理を行う。これにより、第3の例に係る車寄せ制御処理の流れが説明される。
2-3.効果
以上説明した第2実施形態によれば、車寄せ制御処理において、ゾーンZFR内、かつ、入口ENTとは異なる位置に目標位置TSWTが設定される。そのため、自動運転車両1が入口ENTで立ち往生することなく、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。
また、第1の例によれば、停止車両2(停止車両3を含む)の発進後における走行を妨げることを回避することが可能となる。また、第1の例によれば、目標位置TSWTが入口ENTに設定される場合に比べて、自動運転車両1のPUDO動作をより早期に終了することが可能となる。この点については、第2の例も同じである。すなわち、第2の例によれば、PUDO動作の終了が見込まれる停止車両3の発進の直後から自動運転車両1のPUDO動作を開始して、自動運転車両1のPUDO動作をより早期に終了することが可能となる。このことは、ドライバレス送迎サービスの利便性の向上に繋がる。第3の例によれば、第1および第2の例による効果を享受することが可能となる。
3.第3実施形態
次に、図15~17を参照しながら本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態に係る自動運転方法は、第3実施形態に係る自動運転システムにより実現される。また、以下において、第1および第2実施形態の説明と重複する説明については適宜省略される。
3-1.概要
第1および第2実施形態では、見込み判定の結果が否定的である場合、目標位置TSWTが設定された。また、目標位置TSWTの設定に際しては、終了見込み判定が行われた。第3実施形態では、目標位置TSWTの設定後、後続車両が検出されるか否かの判定が行われる。後続車両は、自動運転車両1の後方において、ゾーンZFRへの進入動作が自動運転車両1により検出される車両である。以下、説明の便宜上、後続車両が検出されるか否かの判定を「後続車両判定」とも称す。以下、第3実施形態のいくつかの例を説明する。
3-1-1.第1の例
図15は、第3実施形態の第1の例の特徴を説明する図である。図15に示されるように、第1の例では、ゾーンZFPDには空きスペースSFPDがない。そのため、見込み判定の結果は否定的なものとなる。この前提については、第2実施形態の第1~第3の例のそれと同じである。
図15に示される第1の例では、目標位置TSWTが入口ENTに設定されている。また、第1の例では、後続車両5が自動運転車両1により検出されている。そのため、後続車両判定の結果は肯定的なものとなる。第1の例では、車寄せCRPを一旦通過して車寄せCRPに戻る走行経路が設定される。この走行経路には、公道PBR上の経路も含まれる。このような走行経路が設定されることで、ゾーンZFRに進入してきた後続車両5の通行が妨げられる状況を回避しながら、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。
3-1-2.第2の例
後続車両5の進入動作の目的が、車寄せCRP内でのPUDO動作であるケースが想定される。そこで、第3実施形態の第2の例では、後続車両判定の結果が肯定的である場合、自動運転車両1のショート待機が見込まれるか否かの判定が行われる。「ショート待機」とは、自動運転車両1の待機動作の所要時間が短時間で終了することを意味する。以下、説明の便宜上、ショート待機が見込まれるか否かの判定を「ショート待機判定」とも称す。
ショート待機判定は、図11で説明した停止車両4が検出されるか否かに基づいて行われる。既に説明したように、停止車両4は、PUDO動作の終了が見込まれる停止車両2に該当する。そのため、停止車両4が検出されるということは、近い将来において自動運転車両1のPUDO動作が見込まれることを意味する。そうだとすれば、図15で説明した第1の例のように車寄せCRPを一旦通過するよりも、この将来のPUDO動作の機会を伺う方が効率的である。そこで、第2の例では、ショート待機判定の結果が肯定的である場合、目標位置TSWTが保持される。目標位置TSWTが保持されることで、ゾーンZFRに進入してきた後続車両5の通行が妨げられる状況を最小限に抑えながら、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。
3-2.自動運転システム
3-2-1.車寄せ制御処理の第1の例
図16は、第3実施形態の第1の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。図16に示されるルーチンは、図9のステップS16の処理に続いて行われる。なお、ステップS11~S15の処理は、図9で説明したそれが実行される。また、図16に示されるルーチンは、図13のステップS21の処理、または、図14のステップS25の処理に続いて行われてもよい。
ステップS16に続いて、プロセッサ41は、後続車両5が検出されるか否かを判定する(ステップS31)。既に説明したように、後続車両5は、自動運転車両1の後方においてゾーンZFRへの進入動作を行う車両である。後続車両5の検出は、例えば、自動運転車両1との間の車間距離に基づいて行われる。別の例として、車寄せCRPに進入する方向の方向指示器を点灯させる車両が検出された場合、当該車両が後続車両5として認識される。車間距離の情報は、周辺状況情報433に基づいて別途計算される。方向指示器の点灯動作の検出には、例えば、上記判定モデルが用いられる。
ステップS31の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、走行経路を設定する(ステップS32)。この走行経路は、車寄せCRPを一旦通過して車寄せCRPに戻る経路である。そして、プロセッサ41は、自動運転車両1がこの走行経路を走行するように自動運転車両1を制御する。自動運転車両1が入口ENTに到達した後に行われる処理については、図9で説明したとおりである。
ステップS31の判定結果が否定的である場合、プロセッサ41は、目標位置TSWTを保持する(ステップS33)。つまり、ステップS33の処理が行われると、入口ENTが目標位置TSWTとして設定され続ける。
3-2-2.車寄せ制御処理の第2の例
図17は、第3実施形態の第2の例に係る車寄せ制御処理の流れを示すフローチャートである。図17に示されるルーチンの処理の流れは、基本的に図16で説明したそれと同じである。そのため、以下では、ステップS31の判定結果が肯定的である場合に行われる処理について説明する。
ステップS31の判定結果が肯定的である場合、プロセッサ41は、ショート待機が見込まれるか否かの判定を行う(ステップS34)。ステップS34の処理は、図14のステップS22のそれと同じである。つまり、ステップS34では、停止車両4が検出されるか否かが判定される。そして、ステップS34の判定結果が否定的である場合、ステップS35の処理が行われる。ステップS35の処理は、図16のステップS32の処理と同じである。
3-3.効果
以上説明した第3実施形態によれば、車寄せ制御処理において、目標位置TSWTの設定後に後続車両判定が行われる。そして、第1の例によれば、後続車両判定の結果が肯定的である場合、車寄せCRPを一旦通過して車寄せCRPに戻る走行経路が設定される。したがって、ゾーンZFRに進入してきた後続車両5の通行が妨げられる状況を回避しながら、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。
一方、第2の例によれば、後続車両判定の結果が肯定的である場合、ショート待機判定が行われる。そして、ショート待機判定の結果が肯定的である場合、目標位置TSWTが保持される。そうでない場合、第1の例で説明した走行経路が設定される。したがって、ゾーンZFRに進入してきた後続車両5の通行が妨げられる状況を最小限に抑えながら、ゾーンZFPDに空きスペースSFPDが出るまで待つことが可能となる。また、自動運転車両1のPUDO動作を待っているユーザUSRが、自動運転車両1の車寄せCRPの通過に違和感を覚えるのを回避することも可能となる。このことは、ドライバレス送迎サービスの利便性の向上に繋がる。
1 自動運転車両
2,3,4 停止車両
5 後続車両
40 制御装置
41 プロセッサ
42 記憶装置
43 運転環境情報
44 ユーザ情報
100 自動運転システム
CRP 車寄せ
DRW 施設の出入口
SFPD 空きスペース
TSPD PUDO動作を行うための目標位置(目標乗降位置)
TSWT 待機動作を行うための目標位置(目標待機位置)
ZFP 歩行者用のゾーン
ZFPD PUDO用のゾーン
ZFR 走行用のゾーン
ZFV 車両用のゾーン

Claims (18)

  1. ドライバレス送迎サービスに提供される自動運転車両を制御する自動運転システムであって、
    前記ドライバレス送迎サービスのユーザに関する情報を示すユーザ情報と、前記自動運転車両の運転環境に関する情報を示す運転環境情報と、を取得する情報取得装置と、
    前記ユーザ情報および前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の走行制御処理を行う制御装置と、
    を備え、
    前記走行制御処理は、走行用ゾーンと乗降用ゾーンを含む施設の車寄せに前記ユーザの乗降地点が該当する場合に行われる車寄せ制御処理を含み、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、
    前記乗降用ゾーンに空きスペースがあるか否かを判定し、
    前記空きスペースがないと判定された場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの前記車寄せでのクイック乗降が見込まれるか否かを判定し、
    前記クイック乗降が見込まれると判定された場合、前記自動運転車両の乗降動作を行う目標乗降位置を、前記走行用ゾーン内の任意の位置に設定する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  2. 請求項1に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記走行用ゾーン内の位置、かつ、前記乗降用ゾーンにおける最後尾の位置で停止している停止車両の横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  3. 請求項2に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
    前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定し、
    前記停止車両の前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に前記目標待機位置を変更する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  4. 請求項1に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、
    前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定し、
    前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  5. 請求項2~4の何れか1項に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
    前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定し、
    前記進入動作が認識されると判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  6. 請求項2~4の何れか1項に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、更に、
    前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定し、
    前記進入動作が認識されると判定された場合、前記自動運転車両の前記目標待機位置でのショート待機が見込まれるか否かを判定し、
    前記ショート待機が見込まれると判定された場合、前記目標待機位置を保持する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  7. 請求項6に記載の自動運転システムであって、
    前記制御装置は、前記車寄せ制御処理において、前記ショート待機が見込まれないと判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定する
    ことを特徴とする自動運転システム。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載の自動運転システムであって、
    前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンに繋がる前記施設の出入口に最も近い位置である
    ことを特徴とする自動運転システム。
  9. 請求項1~7の何れか1項に記載の自動運転システムであって、
    前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンで停止している隣り合う停止車両の横位置の中間である
    ことを特徴とする自動運転システム。
  10. ドライバレス送迎サービスに提供される自動運転車両を制御する自動運転方法であって、
    前記ドライバレス送迎サービスのユーザに関する情報を示すユーザ情報と、前記自動運転車両の運転環境に関する情報を示す運転環境情報と、を取得するステップと、
    前記ユーザ情報および前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の走行制御処理を行うステップと、
    を含み、
    前記走行制御処理は、走行用ゾーンと乗降用ゾーンを含む施設の車寄せに前記ユーザの乗降地点が該当する場合に行われる車寄せ制御処理を含み、
    前記車寄せ制御処理は、
    前記乗降用ゾーンに空きスペースがあるか否かを判定するステップと、
    前記空きスペースがないと判定された場合、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの前記車寄せでのクイック乗降が見込まれるか否かを判定するステップと、
    前記クイック乗降が見込まれると判定された場合、前記自動運転車両の乗降動作を行う目標乗降位置を、前記走行用ゾーン内の任意の位置に設定するステップと、
    を含むことを特徴とする自動運転方法。
  11. 請求項10に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記走行用ゾーン内の位置、かつ、前記乗降用ゾーンにおける最後尾の位置で停止している停止車両の横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定するステップ
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  12. 請求項11に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、更に、
    前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定するステップと、
    前記停止車両の前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に前記目標待機位置を変更するステップと、
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  13. 請求項10に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、
    前記クイック乗降が見込まれないと判定された場合、前記運転環境情報に基づいて、前記乗降用ゾーンで停止している停止車両の乗降動作の終了が見込まれるか否かを判定するステップと、
    前記乗降動作の終了が見込まれると判定された場合、当該終了が見込まれる前記停止車両の横位置の近傍、かつ、当該横位置よりも上流の位置に、前記自動運転車両の前記乗降動作を待機する目標待機位置を設定するステップと、
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  14. 請求項11~13の何れか1項に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、
    前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定するステップと、
    前記進入動作が認識されると判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定するステップと、
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  15. 請求項11~13の何れか1項に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、
    前記目標待機位置の設定後、前記運転環境情報に基づいて、前記自動運転車両の後続車両の前記走行用ゾーンへの進入動作が認識されるか否かを判定するステップと、
    前記進入動作が認識されると判定された場合、前記自動運転車両の前記目標待機位置でのショート待機が見込まれるか否かを判定するステップと、
    前記ショート待機が見込まれると判定された場合、前記目標待機位置を保持するステップと、
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  16. 請求項15に記載の自動運転方法であって、
    前記車寄せ制御処理は、前記ショート待機が見込まれないと判定された場合、前記車寄せを一旦通過して当該車寄せに戻る走行経路を設定するステップ
    を更に含むことを特徴とする自動運転方法。
  17. 請求項10~16の何れか1項に記載の自動運転方法であって、
    前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンに繋がる前記施設の出入口に最も近い位置である
    ことを特徴とする自動運転方法。
  18. 請求項10~16の何れか1項に記載の自動運転方法であって、
    前記目標乗降位置は、前記乗降用ゾーンで停止している隣り合う停止車両の横位置の中間である
    ことを特徴とする自動運転方法。
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