JP7238458B2 - 通帳印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通帳に印刷を行う通帳印刷装置に関するものである。
従来、特許文献1が開示するように、通帳挿入口に搬送された通帳が取り忘れられた場合に、通帳を装置内に取り込み、通帳を開口部から排出する通帳類取扱い装置が知られている。
特開昭63-037975号公報
従来の通帳類取扱い装置では、通帳に折れやカールなどの変形部があると、取り忘れられた通帳が開口部から排出される際に、通帳の変形部が、搬送路の開口部側の端部に設けられた搬送壁部に引っ掛かりやすく、通帳を開口部から排出できないおそれがある。
本発明の通帳印刷装置は、通帳が挿入され、通帳が排出される第1開口部、および、通帳が排出される第2開口部、が設けられた筐体と、第1開口部と第2開口部とを結ぶ搬送路と、搬送路に沿って、通帳を搬送する搬送部と、通帳に対し、印刷を行う印刷部と、を備え、搬送路の第2開口部側の端部には、通帳の一方の面と対向する第1搬送壁部と、通帳の他方の面と対向する第2搬送壁部と、が設けられ、第1搬送壁部および第2搬送壁部の少なくとも一方には、第2開口部に近づくほど第1搬送壁部と第2搬送壁部との間隔が広くなる傾斜面、が設けられている。
一実施形態に係る通帳印刷装置の斜視図である。 通帳印刷装置を+Y側から見た図である。 装置本体の断面図である。 装置本体のうち、搬送路よりも-Z側の部分の斜視図である。 通帳印刷装置の制御系を示すブロック図である。 搬送路の第2開口部側の端部周りの構成を示す、装置本体の部分拡大断面図である。 第2開口部側から見た第1搬送壁部および第2搬送壁部を模式的に示す図である。 第1傾斜面の変形例において、第2開口部側から見た第1搬送壁部および第2搬送壁部を模式的に示す図である。 第1傾斜面の他の変形例において、第2開口部側から見た第1搬送壁部および第2搬送壁部を模式的に示す図である。 第2搬送壁部に第2傾斜面が設けられた変形例において、搬送路の第2開口部側の端部周りの構成を模式的に示す図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、印刷装置の一実施形態である通帳印刷装置1について説明する。なお、以下の図面では、XYZ直交座標系を表示するが、説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。また、各部の個数などを示す数値は、いずれも例示にすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
図1および図2に基づいて、通帳印刷装置1の概要について説明する。通帳印刷装置1は、銀行の支店等に設置されており、銀行の管理センター等に設置されたホストコンピューター101(図5参照)と通信可能に接続されている。通帳印刷装置1は、ホストコンピューター101から送信された印刷データに基づいて、通帳201に記帳すなわち印刷を行う。
通帳印刷装置1は、筐体3と、筐体3に収容された装置本体5(図3および図4参照)とを備えている。筐体3には、-Y側の面に第1開口部7が設けられ、+Y側の面に第2開口部9が設けられている。
第1開口部7は、X方向に長い略長方形状に形成されている。第1開口部7には、通帳201が手差し挿入される。また、第1開口部7からは、後述する印刷部23により印刷が行われた通帳201が取り出される。第1開口部7の外側すなわち-Y側には、通帳台11が設けられている。通帳台11は、通帳201が第1開口部7に挿入される際には、通帳201を第1開口部7に案内するガイドとして機能する。また、通帳台11は、印刷後に第1開口部7に搬送された通帳201を支持する。なお、通帳201は、通常、見開き状態で、第1開口部7から手差し挿入され、その状態のまま搬送されるが、これに限定されず、閉じられた状態で挿入、搬送されてもよい。また、通帳201の見開き外側の面には、磁気ストライプ203が設けられている。磁気ストライプ203には、通帳201を特定する店番号、口座番号等が記録されている。
第2開口部9は、X方向に長い略長方形状に形成されている。第2開口部9からは、ユーザーが取り忘れた通帳201が排出される。すなわち、印刷後に第1開口部7に搬送された通帳201が、基準時間を超えても取り出されない場合には、通帳201が第1開口部7から第2開口部9へ搬送され、第2開口部9から筐体3外へ排出される。なお、第2開口部9から排出された通帳201は、例えば、第2開口部9の-Z側に設けられた通帳収容ケース(図示省略)内に落下し、通帳収容ケース内に収容される。
図3および図4に基づいて、装置本体5について説明する。装置本体5は、ベースフレーム13と、2つのサイドフレーム15と、第1搬送壁部17と、第2搬送壁部19とを備えている。また、装置本体5は、搬送部21と、印刷部23と、突当部材25と、第1通帳検出部27と、第2通帳検出部29(図5参照)と、磁気読書き部31と、画像読取り部33とを備えている。
2つのサイドフレーム15のうち、一方のサイドフレーム15は、ベースフレーム13の-X側の端部に設けられ、他方のサイドフレーム15は、ベースフレーム13の+X側の端部に設けられている。第2搬送壁部19は、2つのサイドフレーム15間に設けられている。第1搬送壁部17は、第2搬送壁部19の+Z側に設けられている。第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間の空間は、通帳201が搬送される搬送路35を構成している。すなわち、第1搬送壁部17は、搬送路35にて搬送される通帳201の+Z側の面と対向し、第2搬送壁部19は、通帳201の-Z側の面と対向する。搬送路35は、第1開口部7と第2開口部9とを結んでいる。ここで、搬送路35の第1開口部7側、すなわち通帳201が手差し挿入される側を、搬送路35の上流といい、搬送路35の第2開口部9側を、搬送路35の下流という。搬送路35に沿って、上流から順に、磁気読書き部31、突当部材25、印刷部23、および画像読取り部33が設けられている。
搬送部21は、通帳201を、搬送路35に沿って、第1搬送方向D1および第2搬送方向D2に搬送する。ここで、第1搬送方向D1は、搬送路35の上流から下流に向かう方向を意味し、第2搬送方向D2は、搬送路35の下流から上流に向かう方向を意味する。搬送部21は、3つの搬送ローラー対37と、搬送モーター39(図5参照)と、輪列41とを備えている。3つの搬送ローラー対37は、搬送路35に沿って設けられている。以下では、3つの搬送ローラー対37を、上流から順に、第1搬送ローラー対37a、第2搬送ローラー対37b、および第3搬送ローラー対37cという。また、これらを区別する必要がないときには、単に、搬送ローラー対37という。搬送ローラー対37が回転することで、通帳201が搬送路35に沿って搬送される。なお、第3搬送ローラー対37cは、「排出側ローラー対」の一例である。
各搬送ローラー対37は、-Z側に設けられた駆動ローラー43と、+Z側に設けられた従動ローラー45とを備えている。駆動ローラー43は、回転軸方向すなわちX方向に並んだ複数のローラー部47を有する分割ローラーである。同様に、従動ローラー45は、回転軸方向に並んだ複数のローラー部47を有する分割ローラーである。通帳201の手差し位置や、通帳201の幅すなわちX方向における寸法、などによっては、ローラー部47による通帳201の挟持箇所が、通帳201の幅方向すなわちX方向において、いずれか一方の側に偏る場合がある。この場合、通帳201が搬送される際に、通帳201が第1搬送方向D1或いは第2搬送方向D2に対して斜行する要因となり得る。
搬送モーター39は、搬送ローラー対37を回転させる駆動源である。搬送モーター39が第1駆動方向に回転すると、通帳201が第1搬送方向D1に搬送され、搬送モーター39が第1駆動方向とは反対の第2駆動方向に回転すると、通帳201が第2搬送方向D2に搬送される。輪列41は、+Z側のサイドフレーム15に設けられている。輪列41は、搬送モーター39の回転を搬送ローラー対37に伝達する。
印刷部23は、通帳201に対して印刷を行う。印刷部23は、キャリッジ49と、キャリッジガイド軸51と、プラテン53と、印刷ヘッド55と、キャリッジモーター57(図5参照)とを備えている。キャリッジ49は、キャリッジモーター57を駆動源として、X方向に往復移動する。キャリッジガイド軸51は、X方向に延在している。キャリッジガイド軸51は、キャリッジ49のX方向への移動をガイドする。プラテン53は、第1搬送ローラー対37aと第2搬送ローラー対37bとの間に設けられ、X方向に延在している。印刷ヘッド55は、キャリッジ49に搭載されており、プラテン53に対し、搬送路35を間に挟んで、+Z側から対向している。印刷ヘッド55は、X方向に移動しながら、ドットインパクト方式により、プラテン53上に搬送された通帳201の+Z側の面に対して、印刷を行う。なお、印刷部23は、ドットインパクト方式により印刷を行う構成に限定されず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、或いはサーマル方式により印刷を行う構成でもよい。
突当部材25には、搬送される通帳201が突き当たる。すなわち、通帳201が第1搬送方向D1に搬送される際には、搬送される通帳201の前端205が、-Y側から突当部材25に突き当たり、通帳201が第2搬送方向D2に搬送される際には、搬送される通帳201の後端207が、+Y側から突当部材25に突き当たる。ここで、通帳201の前端205とは、通帳201が第1開口部7に手差し挿入される際に前方となる側の端部、すなわち通帳201の+Y側の端部を意味する。通帳201の後端207とは、通帳201が第1開口部7に手差し挿入される際に後方となる側の端部、すなわち通帳201の-Y側の端部を意味する。通帳201が第1搬送方向D1に搬送される際に、通帳201の前端205が突当部材25に突き当たることで、通帳201の前端205がX方向と平行になり、通帳201の斜行が補正される。また、通帳201が第2搬送方向D2に搬送される際に、通帳201の後端207が突当部材25に突き当たることで、通帳201の後端207がX方向と平行になり、通帳201の斜行が補正される。
突当部材25は、第1搬送ローラー対37aと第2搬送ローラー対37bとの間に設けられている。突当部材25は、突当モーター59(図5参照)を駆動源として、Z方向に移動可能に構成されている。すなわち、突当部材25は、搬送路35に突出する突当位置と、搬送路35から退避する退避位置とに移動可能である。突当部材25は、通帳201を突き当てる際には、突当位置に移動し、通帳201を通過させる際には、退避位置に移動する。突当部材25は、X方向に並んだ複数の突出部26を備えている。突当部材25が突当位置に移動すると、複数の突出部26が第2搬送壁部19から搬送路35に突出する。なお、突当部材25の駆動源は、突当モーター59に限定されず、例えば、ソレノイドを用いてもよい。
第1通帳検出部27は、第1開口部7に手差し挿入された通帳201の有無や、印刷後に第1開口部7に搬送された通帳201の有無を検出する。第1通帳検出部27は、X方向に並んだ複数の第1光センサー61を備えている。第1光センサー61は、複数の突出部26に対して僅かに上流に位置して、複数の突出部26の相互間に設けられている。なお、第1光センサー61に代えて、例えば、マイクロスイッチを用いてもよい。
第1光センサー61の検出結果は、後述する制御部69(図5参照)に出力される。制御部69は、通帳201が第1開口部7に手差し挿入された際に、複数の第1光センサー61のうち、1つの第1光センサー61のみから「ON」が出力されると、通帳201が斜行していると判断し、2つ以上の第1光センサー61から「ON」が出力されると、通帳201が斜行していない、すなわち通帳201の斜行が補正されたと判断する。
また、制御部69は、通帳201が印刷後に第1開口部7に向けて第2搬送方向D2に搬送された後、少なくとも1つの第1光センサー61から「ON」が出力されると、通帳201が第1開口部7に搬送されたと判断する。その後、制御部69は、少なくとも1つの第1光センサー61から「ON」が出力されている間は、第1開口部7から通帳201が取り出されていないと判断し、すべての第1光センサー61から「OFF」が出力されると、第1開口部7から通帳201が取り出されたと判断する。制御部69は、第1開口部7に搬送された通帳201が取り出されていない状態が、基準時間を超えて継続しているか否かを判断し、基準時間を超えて継続していると判断した場合に、第2開口部9から通帳201が排出されるように、搬送部21を制御する。
第2通帳検出部29は、下流から突当部材25に突き当たった通帳201の有無を検出する。第2通帳検出部29は、図3および図4では図示省略したが、X方向に並んだ複数の第2光センサー62(図5参照)を備えている。第2光センサー62は、複数の突出部26に対して僅かに下流に位置して、複数の突出部26の相互間に設けられている。なお、第1光センサー61と同様に、第2光センサー62に代えて、例えば、マイクロスイッチを用いてもよい。
第2光センサー62の検出結果は、制御部69に出力される。制御部69は、複数の第2光センサー62のうち、1つの第2光センサー62のみから「ON」が出力されると、通帳201が斜行していると判断し、2つ以上の第2光センサー62から「ON」が出力されると、通帳201が斜行していない、すなわち通帳201の斜行が補正されたと判断する。
磁気読書き部31は、通帳201に設けられた磁気ストライプ203に記録された磁気データを読み取り、また、磁気ストライプ203に磁気データを書き込む。磁気読書き部31は、搬送路35の-Z側に設けられた磁気ヘッド63と、搬送路35の+Z側に設けられた通帳押え部64とを備えている。磁気ヘッド63は、磁気データの読取りおよび書込みを行う。通帳押え部64は、通帳201を+Z側から第2搬送壁部19に対して押え付け、通帳201が第2搬送壁部19から浮き上がることを抑制する。磁気読書き部31は、例えば、第1開口部7に手差し挿入された通帳201が、第1搬送方向D1に搬送される際に、磁気ストライプ203から上記の第2情報を読み取る。
画像読取り部33は、第1読取り部65と、第2読取り部67とを備えている。第1読取り部65は、搬送路35の+Z側に設けられており、通帳201の+Z側の面に含まれる画像を読み取る。第2読取り部67は、搬送路35の-Z側に設けられており、通帳201の-Z側の面に含まれる画像を読み取る。第1読取り部65は、図示省略したが、イメージセンサーと、光源とを備えている。第2読取り部67は、第1読取り部65と同様に、イメージセンサーと、光源とを備えている。
図5に基づいて、通帳印刷装置1の制御系について説明する。通帳印刷装置1は、上記した各部のほか、制御部69と、通信部71とを備えている。制御部69は、通帳印刷装置1の各部を統括的に制御する。制御部69は、CPU73(Central Processing Unit、プロセッサー)と、ROM75(Read Only Memory)と、RAM77(Random Access Memory)とを備えている。CPU73は、ROM75に記憶された制御プログラムを読み出し、RAM77を用いて実行する。通信部71は、ホストコンピューター101との間で、コマンドや各種情報等を送受信する。なお、ホストコンピューター101は、例えば、顧客の口座番号やその暗証番号、取引履歴等の口座関連情報を格納するデータベースを保有しており、顧客の口座を管理する。
図6および図7に基づいて、搬送路35の第2開口部9側の端部周りの構成について説明する。搬送路35の第2開口部9側の端部、すなわち第3搬送ローラー対37cと第2開口部9との間において、搬送路35を構成する第1搬送壁部17および第2搬送壁部19のうち、第1搬送壁部17に、第1傾斜面81が設けられている。第1傾斜面81は、第1開口部7側の端部が-Z側となり、第2開口部9側の端部が+Zとなるように、搬送路35を構成する面すなわちXY平面に対して傾斜している。第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられていることで、第2開口部9に近づくほど、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなっている。なお、図7に示したように、第1傾斜面81は、搬送路35の幅方向すなわちX方向において、第2搬送壁部19と略平行に形成されている。すなわち、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔は、搬送路35の幅方向における両端部と中央部とで、略等しくなっている。
ここで、通帳201には、例えば通帳201の所有者により粗雑に取り扱われたために、折れやカールなどの変形部209が生じている場合がある。通帳201の外側の紙つまり表紙よりも、通帳201の内側の紙の方が薄いため、変形部209は、通帳201の内側の紙に生じやすい。上述したように、印刷部23は、通帳201の+Z側の面に対して印刷を行うため、通帳201は、印刷部23により印刷が行われる内側の紙が+Z側を向き、表紙が-Z側を向いた姿勢で、搬送される。このため、通帳201の変形部209は、+Z側すなわち第1搬送壁部17に向かって変形していることが多い。なお、図6では、通帳201の後端207に変形部209が生じた例を示している。
通帳201に例えば変形量Cが5mmの変形部209があると、第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられていない構成では、変形部209が第1搬送壁部17に引っ掛かり、通帳201を第2開口部9から排出することができないおそれがある。これに対し、本実施形態では、第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられていることで、変形部209が第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することができ、通帳201を第2開口部9から排出することができる。なお、変形部209の変形量Cとは、搬送路35を構成する面に対して垂直な方向すなわちZ方向における変形部209の寸法を意味する。
第1傾斜面81のサイズや傾斜角度θは、特に限定されないが、例えば、第1傾斜面81の寸法Dyが15mm以上、寸法Dzが5mm以上、傾斜角度θが18°以上であることが好ましく、この構成では、変形部209の変形量Cが例えば5mmである場合にも、通帳201を第2開口部9から排出することができる。また、第1傾斜面81の寸法Dyが18mm以上、寸法Dzが10mm以上、傾斜角度θが29°以上であることがより好ましく、この構成では、変形部209の変形量Cがより大きい場合、例えば20mmである場合にも、通帳201を第2開口部9から排出することができる。なお、第1傾斜面81の寸法Dyとは、第1搬送方向D1すなわちY方向における第1傾斜面81の寸法を意味する。第1傾斜面81の寸法Dzとは、搬送路35を構成する面に対して垂直な方向すなわちZ方向における第1傾斜面81の寸法を意味する。第1傾斜面81の傾斜角度θとは、搬送路35を構成する面すなわちXY平面に対する第1傾斜面81の角度を意味する。
ここで、第1傾斜面81の第1開口部7側すなわち-Y側の端部を、第1側傾斜端部83という。また、第3搬送ローラー対37cの第2開口部9側すなわち+Y側の端部を、第2側ローラー端部85という。第1側傾斜端部83は、第1搬送方向D1において、第3搬送ローラー対37cによる挟持位置87と、第2側ローラー端部85との間、すなわち図6にて符号Rで示した範囲内に位置している。すなわち、第1側傾斜端部83は、挟持位置87よりも第2開口部9側に位置している。これにより、第2開口部9から進入した指等の異物が第3搬送ローラー対37cに触れることを抑制することができる。また、挟持位置87から第1側傾斜端部83までの距離を、極力短くすることができる。これにより、通帳201の後端207が挟持位置87を外れた後、すぐに第1側傾斜端部83に達するため、通帳201の変形部209が第1搬送壁部17に引っ掛かることを、より効果的に抑制することができる。
上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。
通帳201の変形部209は、通帳201の幅方向すなわちX方向における両端部に生じることが多い。このため、通帳201の変形部209は、搬送路35の幅方向における両端部、すなわち+X側の端部或いは-X側の端部、を通過することが多い。そこで、第1傾斜面81は、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が、搬送路35の幅方向における両端部の方が、搬送路35の幅方向における中央部よりも広くなるように、形成されていてもよい。例えば、第1傾斜面81は、第2開口部9側すなわち+Y側から見た断面形状が、図8に示したように、略「V」字状に形成されていてもよく、図9に示したように、凹部状に形成されていてもよい。
この構成によれば、通帳201の変形部209が通過することが多い搬送路35の幅方向における両端部において、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなる。これにより、通帳201の変形部209が、第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することができる。また、通帳201の変形部209が通過することが少ない搬送路35の幅方向における中央部において、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が狭くなる。これにより、第2開口部9から搬送路35内に指等の異物が進入することを抑制することができる。なお、図7に示したように、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が、搬送路35の幅方向における両端部と中央部とで略等しい構成では、様々な幅の通帳201に対応することができる。
第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられた構成では、第2開口部9に近づくほど、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなる。このため、上述したように、第1搬送壁部17に向かって変形した通帳201の変形部209が、第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することが可能であるのみならず、第2搬送壁部19に向かって変形した通帳201の変形部209が、第2搬送壁部19に引っ掛かることを抑制することも可能である。
また、第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられる代わりに、図10に示したように、第2搬送壁部19に第2傾斜面89が設けられた構成でもよい。第2搬送壁部19に第2傾斜面89が設けられた構成についても、第2開口部9に近づくほど、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなる。このため、第1搬送壁部17に向かって変形した通帳201の変形部209が、第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することができ、また、第2搬送壁部19に向かって変形した通帳201の変形部209が、第2搬送壁部19に引っ掛かることを抑制することができる。なお、第2傾斜面89についても、第1傾斜面81と同様に、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が、搬送路35の幅方向における両端部と中央部とで、略等しくなっていてもよく、搬送路35の幅方向における両端部の方が、搬送路35の幅方向における中央部よりも広くなるように、形成されていてもよい。さらに、第1搬送壁部17に第1傾斜面81が設けられると共に、第2搬送壁部19に第2傾斜面89が設けられた構成でもよい。
以下、通帳印刷装置1について付記する。
通帳印刷装置1は、通帳201が挿入され、通帳201が排出される第1開口部7、および、通帳201が排出される第2開口部9、が設けられた筐体3と、第1開口部7と第2開口部9とを結ぶ搬送路35と、搬送路35に沿って、通帳201を搬送する搬送部21と、通帳201に対し、印刷を行う印刷部23と、を備え、搬送路35の第2開口部9側の端部には、通帳201の一方の面と対向する第1搬送壁部17と、通帳201の他方の面と対向する第2搬送壁部19と、が設けられ、第1搬送壁部17および第2搬送壁部19の少なくとも一方には、第2開口部9に近づくほど第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなる第1傾斜面81、が設けられている。
この構成によれば、第1搬送壁部17および第2搬送壁部19の少なくとも一方に、第1傾斜面81が設けられていることで、通帳201に変形部209がある場合にも、通帳201の変形部209が、第1搬送壁部17或いは第2搬送壁部19に引っ掛かることを抑制することができる。したがって、通帳201に変形部209がある場合にも、通帳201を第2開口部9から円滑に排出することができる。
この場合、印刷部23は、通帳201の一方の面に対して印刷を行い、第1傾斜面81は、第1搬送壁部17に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、通帳201の変形部209が、印刷が行われる一方の面と対向する第1搬送壁部17側に向かって変形している場合に、その変形部209が、第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することができる。
この場合、第1傾斜面81は、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が、搬送路35の幅方向における両端部の方が、搬送路35の幅方向における中央部よりも広くなるように、形成されていることが好ましい。
この構成によれば、通帳201の変形部209が通過することが多い搬送路35の幅方向における両端部において、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が広くなる。これにより、通帳201の変形部209が、第1搬送壁部17に引っ掛かることを抑制することができる。また、通帳201の変形部209が通過することが少ない搬送路35の幅方向における中央部において、第1搬送壁部17と第2搬送壁部19との間隔が狭くなる。これにより、第2開口部9から搬送路35内に指等の異物が進入することを抑制することができる。
この場合、搬送部21は、複数の搬送ローラー対37、を有し、第1傾斜面81の第1開口部7側の端部である第1側傾斜端部83は、通帳201の第1搬送方向D1において、複数の搬送ローラー対37のうちで最も第2開口部9に近い第3搬送ローラー対37cによる挟持位置87と、第3搬送ローラー対37cの第2開口部9側の端部である第2側ローラー端部85と、の間に位置していることが好ましい。
この構成によれば、第1側傾斜端部83は、挟持位置87よりも第2開口部9側に位置している。これにより、第2開口部9から進入した指等の異物が第3搬送ローラー対37cに触れることを抑制することができる。また、挟持位置87から第1側傾斜端部83までの距離を、極力短くすることができる。これにより、通帳201の後端207が挟持位置87を外れた後、すぐに第1側傾斜端部83に達するため、通帳201の変形部209が第1搬送壁部17に引っ掛かることを、より効果的に抑制することができる。
この場合、第1開口部7に搬送された通帳201が取り出されたか否かを検出する第1通帳検出部27と、第1通帳検出部27の検出結果に基づいて、第1開口部7に搬送された通帳201が取り出されていない状態が、基準時間を超えて継続しているか否かを判断し、基準時間を超えて継続していると判断した場合に、第2開口部9から通帳201が排出されるように、搬送部21を制御する制御部69と、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、基準時間を経過しても第1開口部7から通帳201が取り出されない場合に、第2開口部9から通帳201が排出される。これにより、利用者が通帳201を第1開口部7から取り忘れた場合にも、次の利用者が通帳印刷装置1を利用することができる。
この場合、通帳201に含まれる画像を読み取る画像読取り部33、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、通帳201に含まれる画像を読み取ることができる。
この場合、第1開口部7に搬送された通帳201が取り出されたか否かを検出する検出部、を備え、画像読取り部33は、検出部として機能することが好ましい。
この構成によれば、画像読取り部33と検出部とを別々に備える必要がないため、部品点数を削減することができる。
5…装置本体、9…第2開口部、17…第1搬送壁部、19…第2搬送壁部、35…搬送路、37c…第3搬送ローラー対、81…第1傾斜面、83…第1側傾斜端部、85…第2側ローラー端部、87…挟持位置、201…通帳、207…通帳の後端、209…変形部、C…変形量、D1…第1搬送方向、D2…第2搬送方向、Dy…Y方向における第1傾斜面の寸法、Dz…Z方向における第1傾斜面の寸法、θ…傾斜角度。

Claims (6)

  1. 通帳が挿入され、前記通帳が排出される第1開口部、および、前記通帳が排出される第2開口部、が設けられた筐体と、
    前記第1開口部と前記第2開口部とを結ぶ搬送路と、
    前記搬送路に沿って、前記通帳を搬送する搬送部と、
    前記通帳に対し、印刷を行う印刷部と、を備え、
    前記搬送路の前記第2開口部側の端部には、前記通帳の一方の面と対向する第1搬送壁部と、前記通帳の他方の面と対向する第2搬送壁部と、が設けられ、
    前記第1搬送壁部および前記第2搬送壁部の少なくとも一方には、前記第2開口部に近づくほど前記第1搬送壁部と前記第2搬送壁部との間隔が広くなる傾斜面、が設けられ
    前記傾斜面は、前記第1搬送壁部と前記第2搬送壁部との間隔が、前記搬送路の幅方向における両端部の方が、前記搬送路の幅方向における中央部よりも広くなるように、形成されていることを特徴とする通帳印刷装置。
  2. 前記印刷部は、前記通帳の前記一方の面に対して印刷を行い、
    前記傾斜面は、前記第1搬送壁部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通帳印刷装置。
  3. 前記搬送部は、複数の搬送ローラー対、を有し、
    前記傾斜面の前記第1開口部側の端部は、前記通帳の搬送方向において、複数の前記搬送ローラー対のうちで最も前記第2開口部に近い排出側ローラー対による挟持位置と、前記排出側ローラー対の前記第2開口部側の端部と、の間に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の通帳印刷装置。
  4. 前記第1開口部に搬送された前記通帳が取り出されたか否かを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1開口部に搬送された前記通帳が取り出されていない状態が、基準時間を超えて継続しているか否かを判断し、前記基準時間を超えて継続していると判断した場合に、前記第2開口部から前記通帳が排出されるように、前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の通帳印刷装置。
  5. 前記通帳に含まれる画像を読み取る画像読取り部、を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の通帳印刷装置。
  6. 前記第1開口部に搬送された前記通帳が取り出されたか否かを検出する検出部、を備え、
    前記画像読取り部は、前記検出部として機能することを特徴とする請求項に記載の通帳印刷装置。
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