JP7237784B2 - エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶 - Google Patents

エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶 Download PDF

Info

Publication number
JP7237784B2
JP7237784B2 JP2019169136A JP2019169136A JP7237784B2 JP 7237784 B2 JP7237784 B2 JP 7237784B2 JP 2019169136 A JP2019169136 A JP 2019169136A JP 2019169136 A JP2019169136 A JP 2019169136A JP 7237784 B2 JP7237784 B2 JP 7237784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst particles
spray
aerosol
injection
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019169136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021045706A (ja
Inventor
武史 佐藤
徳隆 川瀬
朋也 堤之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2019169136A priority Critical patent/JP7237784B2/ja
Publication of JP2021045706A publication Critical patent/JP2021045706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7237784B2 publication Critical patent/JP7237784B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明は、エアゾール組成物、特に光触媒粒子を含むエアゾール組成物の改良に関する。
従来、例えば特許文献1及び2には、抗菌、脱臭、防汚作用などを奏する光触媒粒子をエアゾール組成物中に含ませ、そのエアゾール組成物をエアゾールスプレー缶に充填したものが開示されている。また、特許文献3には、光触媒粒子を表面に保持させた機能性フィルタが開示され、特許文献4には、光触媒粒子を表面樹脂層に担持させた化粧板が開示されている。
特開2008-44850号公報 特許4931026号公報 特開2017-205692号公報 特開2018-8418号公報
ところで、前記特許文献1及び2のように、光触媒粒子を含むエアゾール組成物が充填されたエアゾールスプレー缶において、そのエアゾール組成物を対象物に向けて噴射して付着させた場合に、その付着したエアゾール組成物が乾燥した後の状態を微細に見ると、光触媒粒子同士が凝集し、凝集体となって対象物表面に付着している。光触媒粒子は、これに使用される機能性微粒子が主として金属酸化物であって有色であるため、特に対象物が光沢樹脂や皮製品であるときには、その付着した光触媒粒子の凝集体が目視で容易に確認できて、目立ってしまう欠点があった。また、対象物表面を布などで擦ると光触媒粒子の凝集体が対象物表面から簡単に脱離してしまう欠点があった。
特に、光触媒粒子の原料が比重の重い場合には、光触媒粒子がスプレー缶内のエアゾール組成物中で沈殿し易くて、光触媒粒子が缶内底面側に多く存在する状態となるため、スプレー缶からのエアゾール組成物の噴射時には、光触媒粒子は単位時間当たり所定量ずつ噴射されず、光触媒粒子の噴射量が時間経過と共に変化して、噴霧の均一性(同一量噴射性能)が極端に悪くなる。その結果、スプレー缶からの噴射時に、スプレー缶の底部近傍に多く沈殿した光触媒粒子が多量に噴射されると、凝集する光触媒粒子の数が多くなって、その凝集体が大径となるため、対象物表面での光触媒粒子の付着がより強く目立つなどの不具合が発生する傾向があった。
本発明は、係る点に鑑み、その目的は、光触媒粒子を含むエアゾール組成物において、対象物表面に付着した状態での光触媒粒子の凝集体の粒子径を小径にして、対象物表面での光触媒粒子の付着を目立たないようにすることにある。
本発明にかかるエアゾール組成物は、光触媒粒子を噴射する噴射型エアゾール剤に用いられるエアゾール組成物であって、前記光触媒粒子、水、アルコール、及び帯電防止剤である四級アンモニウム塩を含むスプレー液と、ジメチルエーテルを含む噴射剤とを含有することを特徴とする。
また、前記光触媒粒子は、前記スプレー液中における体積平均粒子径が200nm以下であることを特徴とする。
ここに、前記光触媒粒子は、比重が7以上の金属酸化物であることを特徴とする。
本発明のエアゾール組成物によれば、スプレー液中に帯電防止剤である四級アンモニウム塩が含まれるので、エアゾールスプレー缶に充填された場合には、そのエアゾールスプレー缶からエアゾール組成物の液滴が勢い良く噴霧される際に、その液滴は、エアゾールスプレー缶の樹脂部材(例えばディップチューブや噴射バルブ等)を通過する時にその樹脂部材との摩擦によって帯電するものの、その液滴中に含まれる四級アンモニウム塩(帯電防止剤)が、その噴霧された液滴の帯電や、その液滴が乾燥して粒子化して行く過程での帯電を緩和するので、その液滴中の光触媒粒子同士の凝集が有効に抑制される。従って、このエアゾール組成物が噴射されても、光触媒粒子は凝集を抑制されて対象物表面に付着するので、対象物表面に付着した光触媒粒子の凝集体の粒子径が小さく抑制されて、その光触媒粒子の付着が目立たなくなる。しかも、付着した光触媒粒子の凝集体の粒子径が小径であるので、大径の凝集体に比べて付着力は強くなる。更に、比表面積が大きくなるので、光触媒粒子の抗菌などの性能を効果的に発揮させることが可能である。
特に、スプレー液中における光触媒粒子の体積平均粒子径が200nm以下である場合には、対象物表面に付着した光触媒粒子の凝集体の粒子径をより小径にできるので、その光触媒粒子の付着を一層目立たなくすることが可能である。
更に、スプレー液中に含ませた光触媒粒子が7以上の比重の重い金属酸化物である場合には、その光触媒粒子は容器内で沈殿し易いものの、エアゾール組成物の液滴がエアゾールスプレー缶から噴霧される際には、前記の通り、その噴霧される液滴の帯電が四級アンモニウム塩(帯電防止剤)によって有効に緩和されて、その液滴中の光触媒粒子同士の凝集が有効に抑制される。従って、光触媒粒子が7以上の比重の重い金属酸化物であっても、対象物表面に付着した光触媒粒子の凝集体の粒子径を小径に保持できて、その比重の重い光触媒粒子の付着を目視で確認できない程度にすることが可能である。
実施形態のエアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶の縦断面図である。 同エアゾール組成物中の光触媒粒子の分散径、帯電防止剤の重量、噴射剤の重量、及びスプレー缶の噴射ボタンの噴射孔の孔径、及びディップチューブの長さを変更した実施例1~3及び比較例1~7を示す図である。 図2の実施例1~3及び比較例1~7においてスプレー缶使い切り時での対象物表面での光触媒粒子の付着の有無の目視による確認結果、及びアセトアルデヒドガス分解能力の良否判定結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るエアゾール組成物を充填した噴射型スプレー缶の縦断面図である。
図1において、エアゾールスプレー缶1は、耐圧性と機密性を有する容器3を有し、容器3内にはエアゾール組成物5が充填されている。容器3の上端部には、前記エアゾール組成物5を噴射させる樹脂製のバルブ7が装着され、該バルブ7の上部には、該バルブ7を開閉する噴射ボタン15が取り付けられている。
前記バルブ7では、その本体ハウジング8の下端部に樹脂製のディップチューブ9が接続されると共に、本体ハウジング8の内側には、上下方向に延びる中空のステム10がスプリング11により上方に付勢されている。前記ステム10の上端部に配置された噴射ボタン15の非押下操作時には、ステム10がスプリング11により上方に付勢されて、該ステム10の側部に形成した通路孔10aがガスケット12で閉じられて、エアゾール組成物5の噴射を阻止している。
一方、噴射ボタン15の押下操作時には、その押下操作によりステム10が下方に移動して、前記通路孔10aがガスケット12から離れて開口し、容器3内のエアゾール組成物5がディップチューブ9の下端部から本体ハウジング8内を通じ、更に前記通路孔10aからステム10の内空間を経て、噴射ボタン15の側部に形成した噴射孔15aから外部に噴射される。
前記エアゾールスプレー缶1において、噴射ボタン15は、その押下操作時に、容器3内のエアゾール組成物5の全量を噴射させる全量噴射型、又は1回押し切り型である。具体的には、エアゾールスプレー缶1において、噴射ボタン15には、その外周囲に延びる延出部15bに突起部15cが形成されている。この突起部15cは、噴射ボタン15の押下操作時に下方に動き、容器3の肩部に配置したカバー18の角部の内方に入り込んで係合し、操作者が噴射ボタン15の押下操作を止めた際にも、噴射ボタン15の押下状態を維持して、通路孔10aの開口状態を保持し、エアゾール組成物5の噴射を継続させる。尚、以下の説明では、前記噴射ボタン15の押下操作時に、容器3内に充填したエアゾール組成物5が噴射孔15aから噴射されなくなった状態を、全量噴射時、又は全量使い切り時、更には1回押し切り時とも言うことがある。
前記エアゾール組成物5は、容器3内に高圧で封入された状態では、図1に示したように、常温下で噴射剤(後に詳述)50の一部が蒸発して気相となっている。また、その下方には、液相の噴射剤とスプレー液(後に詳述)との混合液55が位置している。噴射ボタン15の押下状態では、気相の噴射剤50の蒸気圧力により混合液55の一部がディップチューブ9を通って本体ハウジング8内に上がり、その後、通路孔10a及びステム10の内空間を経て噴射ボタン15の噴射孔15aから外部に放出される。この時、その放出される混合液55中の噴射剤が噴射孔15a周りで急激に膨張するため、混合液55は霧状になって外部に噴射されることになる。
<エアゾール組成物の組成>
以下、前記容器3内のエアゾール組成物5の組成について説明する。
エアゾール組成物5は、スプレー液とエアゾール噴射剤とから成る。スプレー液は、光触媒粒子、水、エタノール及び帯電防止剤から成る。また、エアゾール噴射剤は、ジメチルエーテル(DME)のみから成る。
スプレー液において、消臭、抗菌、防カビなどの効果を有する光触媒粒子としては、酸化タングステン、酸化チタンなどの金属酸化物が使用される。この光触媒粒子の機能を補助、向上させるために助触媒として、更に、金、銀、銅、白金、亜鉛などがスプレー液中に含まれてもよい。前記光触媒粒子は、特に、比重7以上の金属酸化物であっても良い。光触媒粒子は、本実施形態では例えば酸化タングステンである。酸化タングステンは、比重7以上であって、可視光領域での光触媒反応の応答性に優れている。そして、前記帯電防止剤は四級アンモニウム塩である。
前記スプレー液に含ませたエタノールは、アルコールの一種であって濡れ性が良く、またジメチルエーテル(エアゾール噴射剤)との相溶性が高い性質を有している。従って、エタノールを含むスプレー液をジメチルエーテル(エアゾール噴射剤)と混合してエアゾール組成物を構成することにより、エアゾール組成物中に光触媒粒子を均一に分散させることとしている。また、スプレー液に含ませた帯電防止剤(四級アンモニウム塩)は、除電剤とも称し、エアゾール組成物5が容器3内からバルブ7及び噴射孔15aを経て霧状に噴射された際に、その噴霧された液滴及びその液滴中の光触媒粒子の帯電を緩和して、その噴霧された光触媒粒子の凝集を抑制し、光触媒粒子の凝集体の粒子径を小さく制限して噴霧するものである。
尚、図1中では、光触媒粒子を大きな楕円形状で誇張して示し、それらの光触媒粒子がエアゾール組成物5の全体中(液相中)で均一に分散している様子を示している。
前記スプレー液を製造するに際しては、先ず、光触媒粒子と純水とを混合し、その混合液を一般的な湿式の分散機、例えば超音波分散機、コロイドミル又はビーズミルなどを用いてスラリー液として作成し(第1工程)、その後に、このスラリー液に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)、エタノール及び純水を加えて、撹拌羽根等が付属している一般的な液体混合器を用いて撹拌混合して(第2工程)、スプレー液を製造する。これらの工程により、光触媒粒子や帯電防止剤(四級アンモニウム塩)は、スプレー液中で均一に分散した状態となる。
<光触媒粒子の分散径、帯電防止剤の量及び噴射ボタンの孔径などの設定>
図2は、前記エアゾールスプレー缶1に充填されるエアゾール組成物5中のスプレー液において、光触媒粒子の分散径及びその重量、水の重量、エタノールの重量、帯電防止剤(四級アンモニウム塩)の重量、並びにエアゾール噴射剤の重量を種々設定した表である。また、同図では、エアゾールスプレー缶1の噴射孔15aの孔径及びディップチューブ9の長さも種々設定している。同図において、スプレー液中の光触媒粒子は比重が7以上に重い酸化タングステン(WO3)を用い、エアゾール噴射剤はジメチルエーテル(DME)を用いている。尚、光触媒粒子は酸化タングステン(WO3)に限定されず、タングステンを主成分とする金属酸化物を採用してもよいし、比重7以上に重い金属酸化物を採用してもよい。
同図では、3つの実施例1~3と、7つの比較例1~7を示している。実施例1では、体積平均粒子径(50%粒子径D50)(以下、簡易に分散径と言う)が150nmの光触媒粒子0.025gを20wt%の割合で純水中に分散させたスラリー液0.125gに対し、0.42gの帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を混合し、更にこの混合液に水55.55gと、エタノール27.0gを混合したスプレー液を生成している。このスプレー液の全重量は約83.00gである。そして、このスプレー液を大気圧の状態で液中容量420mlのアルミ製スプレー缶1の容器3内に充填し、この状態でバルブ7を差し込んでクリンチし、バルブ7を容器3の上端部に固定する。その後、ステム10を介して、エアゾール噴射剤となる液体状のジメチルエーテルのみを88.20g高圧で容器3内に封入し、最後に、スプレー缶1に孔径0.3mmの噴射孔15aを有する噴射ボタン15を取り付けて、エアゾールスプレー缶1を完成させている。この実施例1では、液中容量420mlのスプレー缶1において、スプレー液の全重量が83.00g、エアゾール噴射剤の重量が88.20gの状態で、容器3の内圧は温度25℃下で0.4MPa、温度0℃下で0.25MPaとなっている。このスプレー缶1のディップチューブ9は、図1に示したように、その下端部が、スプレー缶1の容器3の内部側に突出した形状の底部3aと容器3の側壁3bの下部との連結部の位置近傍にまで延びて、その底部3aと側壁3bの下部とに接して開口している。
実施例2では、実施例1でのエアゾール噴射剤(ジメチルエーテル)の封入量を88.20gから101.40gに増量している。従って、実施例2では、容器3の内圧は実施例1での内圧(温度25℃下で0.4MPa)を超える圧力に設定されている。実施例3では、実施例1で使用した光触媒粒子(分散径D50=150nm)を、分散径D50が195nmに拡大した大径の光触媒粒子に変更している。
一方、比較例1~3では、実施例1で用いたスプレー缶1の噴射ボタン15の噴射孔15aの孔径(=0.3mm)を変更し、比較例1では孔径が0.5mmに拡大した噴射ボタン15を使用し、比較例2では孔径=0.6mmの噴射ボタン15を使用し、比較例3では孔径=0.8mmの噴射ボタン15を使用している。また、比較例4では、実施例1で使用した光触媒粒子(分散径D50=150nm)を、分散径D50が1000nmに大きく拡大した大径の光触媒粒子に変更している。比較例5では、スプレー缶1のディップチューブ9の長さを変更し、図1で破線で示したように、ディップチューブ9の下端位置が実施例1でのディップチューブ9の下端位置(すなわち、容器3の底部3aと側壁3bの下部との連結部近傍の位置)よりも例えば2~3cm程度高い位置になるように短く設定している。比較例6では、帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含ませず(重量=0.00g)、また噴射ボタン15の噴射孔15aの孔径を実施例1の0.3mmから0.5mmに拡大している。この比較例6では、スプレー液の全重量を実施例1と同量(83.00g)にするため、スプレー液に含ませる水の量を帯電防止剤の重量(0.42g)と同量だけ増量している。更に、比較例7では、エアゾール噴射剤(ジメチルエーテル)の封入量を実施例1での88.20gから33.00gに減量している。従って、比較例7では、容器3の内圧は実施例1での内圧(温度25℃下で0.4MPa)を下回る低圧力に設定している。
図3は、前記実施例1~3及び比較例1~7について、スプレー缶1からエアゾール組成物5を噴射した後の対象物表面での光触媒粒子の付着の程度、及び光触媒粒子の性能の発揮の程度を判定した結果を示す。
同図では、光触媒粒子の付着の程度の評価は次の方法で行った。先ず、前記実施例1~3及び比較例1~7のエアゾール組成物を充填した各エアゾールスプレー缶1について、そのスプレー缶1を空間容量約4m(縦2m、横1.5m、高さ1.2m)の空間の底面中央部分に配置すると共に、付着の対象物として直径50mmのポリカーボネート板を前記空間の4つの側壁の下辺の各中央位置の合計4か所に配置し、この状態において全量噴射型のスプレー缶1の噴射ボタン15を押下して、その噴射孔15aからエアゾール組成物5を噴射し、その噴射終了後に前記4枚のポリカーボネート板の表面上に光触媒粒子の付着が目視で確認できなかった良好なものを合格として○印を付し、目視で確認できた不適(不合格)なものを×印を付している。同図において、実施例1~3では判定は良好の「○」、比較例1~7では判定は不適の「×」の評価となっている。
次に、光触媒粒子の性能の発揮の程度の評価は「アセトアルデヒドガス分解能力」の方法で行った。具体的には、実施例1~3及び比較例1~7のエアゾール組成物5を充填した各エアゾールスプレー缶1について、スプレー缶1からエアゾール組成物の噴射方向に所定距離(例えば30cm)離れた位置に対象物、例えば所定面積(12.5cm角)のセルロース不織布を噴射方向と垂直にかざし、この状態でスプレー缶1からエアゾール組成物を所定期間(例えば60秒間)噴射して、エアゾール組成物をセルロース不織布に付着させた。このセルロース不織布を十分に乾燥させ、次いでこのセルロース不織布に所定明るさ(例えば4500Lx)の青色LED光を24時間照射(プレ照射)した後、所定容量(例えば1L)のガスバッグに前記青色LED光照射後のセルロース不織布を投入し、投入口を密閉して、測定ガス(例えばアセトアルデヒドを50ppm含む空気)を充填し、この状態で光照射開始前のアセトアルデヒド濃度C1をアセトアルデヒド検知管(株式会社ガステック製「92M」)を用いて測定した。次いで、前記ガスバッグの外方からガスバッグ内のセルロース不織布に前記青色LEDを用いて所定明るさ(4500Lx)の青色光を2時間照射し、その照射後のガスバッグ内のアセトアルデヒド濃度C2を照射前と同様に測定し、次式によりアセトアルデヒドの分解率を算出した。
アセトアルデヒドの分解率=(1-C2/C1)×100(%)
このときのガス分解率が80%以上であれば光触媒粒子の性能の発揮が良好で「○」、50%~80%であれば普通の「△」、50%未満の場合を不良の「×」と評価した。図3において、実施例1~3、比較例1及び2並びに比較例5~7では判定結果は「○」、比較例3(すなわち噴射ボタン15の噴射孔15aの孔径が0.8mmと大径の場合)では判定結果は「△」、比較例4(すなわち光触媒粒子の分散径D50が1000nmと大径の場合)では判定結果は「×」となっている。
従って、図3の実施例1~3及び比較例1~7を総合して判るように、光触媒粒子の付着の程度とアセトアルデヒドガス分解能力との2つの評価で双方が「○」の良好(合格)なのは実施例1~3である。
ここで、実施例1~3では、スプレー液には帯電防止剤として四級アンモニウム塩が含まれる。この四級アンモニウム塩(帯電防止剤)は、混合液55が噴射孔15aから霧状に噴射される際に、容器3内からディップチューブ9、バルブ7及び噴射孔15aを経る過程で、混合液55はそれらディップチューブ9等との摩擦によって帯電するものの、その噴霧された液滴の帯電や、その液滴が乾燥して粒子化して行く過程での帯電を有効に緩和するので、その噴霧された光触媒粒子の凝集が抑制されて、光触媒粒子の凝集体の粒子径(以下、光触媒粒子の凝集体粒子径という)が小さく制限される。従って、対象物表面での光触媒粒子の付着は目立たなくなる。また、このように対象物表面に付着した光触媒粒子の凝集体粒子径が小径であるので、凝集体粒子径が大径となった場合に比べて、ファンデルワース力が強くなって、対象物表面への付着力を強くすることが可能である。更に、対象物表面に付着した光触媒粒子の比表面積が大きくなるので、光触媒粒子の抗菌、脱臭などの性能をより効果的に発揮させることができる。一方、比較例6では、スプレー液に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含まないのが一因して、光触媒粒子の凝集体粒子径が大径となるため、その光触媒粒子の付着が目立つ不良の「×」の評価結果となっている。
また、実施例1~3では、光触媒粒子の分散径(体積平均粒子径D50)自体が195nm以下であるので、対象物表面に付着した状態での光触媒粒子の凝集体粒子径をより小径にできるので、その光触媒粒子の付着を一層に目立たなくすることが可能である。一方、比較例4では、エアゾール組成物の成分や重量は実施例1と同一であって帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含むものの、光触媒粒子の分散径自体が1000nmと極めて大径であるため、噴射された際の光触媒粒子の帯電を四級アンモニウム塩で抑制しても、対象物表面に付着した光触媒粒子の凝集体粒子径は極めて大径となり、その付着が目立つ不良の「×」の評価結果となっている。従って、光触媒粒子の付着が目立たない効果を一層発揮させるには、光触媒粒子の分散径(体積平均粒子径D50)は前記実施例3の195nmを考慮して、200nm以下であることが望ましい。
更に、実施例1~3では、スラリー液に含ませる光触媒粒子として比重7以上に重い酸化タングステンを用いている。この酸化タングステンは、スプレー缶1の容器3内に充填されたエアゾール組成物5中において容器3の底部3a側に沈殿し易いため、噴射孔15aから噴射されると、設定よりも多量に噴霧されることになる。しかし、この状況であっても、酸化タングステン(光触媒粒子)を含む液滴が容器3内からバルブ7及び噴射孔15aを経て噴射された際には、その噴霧された液滴及びその液滴中の酸化タングステン(光触媒粒子)の帯電が四級アンモニウム塩(帯電防止剤)によって有効に緩和されて、その酸化タングステン同士の凝集が有効に抑制されるので、酸化タングステン(光触媒粒子)の凝集体粒子径は小粒径に制限される。従って、このような比重の重い酸化タングステン(光触媒粒子)が対象物表面に付着した場合であっても、その比重の重い酸化タングステン(光触媒粒子)の対象物表面での付着を目視で確認できない程度にすることが可能である。
加えて、比較例1~3では、実施例1~3と同様に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含むものの、噴射孔15aの孔径(比較例1=0.5mm、比較例2=0.6mm、比較例3=0.8mm)は、実施例1~3の孔径0.3mmよりも大径である。そのため、噴射孔15aからの噴射時には、噴射された光触媒粒子の帯電を四級アンモニウム塩で抑制しても、その噴射された噴霧の液滴径が大径となるため、対象物表面には凝集体粒子径が大径の光触媒粒子が付着し、その付着が目立つことになる。従って、帯電防止剤(四級アンモニウム塩)によって光触媒粒子の帯電を抑制して光触媒粒子の付着が目立たない効果を一層発揮させるには、スプレー缶1の噴射孔15aの孔径は実施例1~3の通り0.3mm以下に設定することが望ましい。この場合には、噴射された噴霧の液滴径を小径(例えば20μm)以下に制限できて、その付着した光触媒粒子の凝集体粒子径を可視光の波長サイズ(380nm)以下に近づけることができるので、確実に光触媒粒子の付着を目視で目立たなくすることが可能である。
また、比較例7では、実施例1~3と同様に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含むものの、エアゾール噴射剤(ジメチルエーテル)の封入量(33.00g)は、実施例1~3の封入量(実施例1、2=88.20g、実施例=101.40g)よりも少量である。そのため、比較例7では、容器3の内圧は実施例1~3の内圧(最低でも0.4MPa)よりも低圧である。その結果、噴射された際の光触媒粒子の帯電を四級アンモニウム塩で抑制していても、噴射孔15aからの噴射時には、噴霧の勢いが良くなくて、前記比較例1~3の場合と同様に、噴射された噴霧の液滴径が大径となるため、対象物表面には凝集体粒子径が大径の光触媒粒子が付着し、その付着が目立つことになる。従って、帯電防止剤(四級アンモニウム塩)によって光触媒粒子の帯電を抑制して光触媒粒子の付着が目立たない効果を一層発揮させるには、容器3の内圧は実施例1~3の通り0.4MPa以上に設定することが望ましい。
更に、比較例5では、実施例1~3と同様に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)を含むものの、スプレー缶1のディップチューブ9の長さは実施例1~3よりも短く設定されて、ディップチューブ9の下端部は容器3の底部3aと側壁3bの下部との連結部近傍よりも2~3cm程度高い位置にある。従って、比較例5では、容器3内での混合液55の残量面がディップチューブ9の下端位置にまで低下した状態では、混合液55がディップチューブ9内に円滑に押し込まれず、混合液55が途切れつつディップチューブ9内を上昇することになる。その結果、このような状態では、混合液55がディップチューブ9、バルブ7及び噴射孔15aを経て噴射される際には、液滴とディップチューブ9等との摩擦が強くなるため、噴射された際での帯電防止剤(四級アンモニウム塩)による光触媒粒子の帯電の緩和効果が相対的に低減して、光触媒粒子同士の凝集が強くなり、凝集体粒子径が比較的大径の光触媒粒子が対象物表面に付着することになる。従って、スプレー缶1から混合液55を噴射する際での帯電防止剤(四級アンモニウム塩)による光触媒粒子の帯電の抑制作用を有効に発揮させて光触媒粒子の凝集体粒子径を小径にするには、混合液55の全量を最後まで良好に噴射できるように、ディップチューブ9の長さは実施例1~3の通り、その下端部が容器3の底部3aと側壁3b下部との連結部近傍にまで延びる長さに設定することが望ましい。
加えて、本実施形態では、スプレー缶1の噴射ボタン15は全量噴射型(1回使い切り型)である。この全量噴射型では、対象物に向かって噴射液を直接噴射するのではなく、スプレー缶1の配置された空間においてそのスプレー缶1の噴射孔15aから噴射された噴射液の全量を一旦その空間の上部に向かって上昇させ、その後に空間上部から下部に向かって噴霧(粉状)となって一様に拡がり、舞って、沈降する型式である。このため、その噴霧に含む光触媒粒子同士が凝集し易くて、対象物表面に付着した際に目立ち易くなる。しかし、本実施形態では、全量噴射型のスプレー缶1から噴射する場合であっても、前記実施例1~3の通り、対象物表面での光触媒粒子の付着を目視で確認できなくすることが可能である。
尚、本実施形態では、図2の通り実施例1~3及び比較例1~7を例示したが、それらエアゾール組成物5の成分の各重量は変更可能であり、特に帯電防止剤(四級アンモニウム塩)や光触媒粒子の重量、更にはエアゾール噴射剤の重量は例示した重量に限定されない。
また、本実施形態では、全量噴射型の噴射ボタン15を有するエアゾールスプレー缶1にエアゾール組成物5を充填した場合を例示したが、噴射ボタン15の押下操作を止めると噴射が停止する通常型の噴射ボタンを有するエアゾールスプレー缶に適用しても良いのは勿論である。
本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他の種々な形で実施することができる。そのため、上述の実施形態は例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、スプレー液に含ませた光触媒粒子が対象物表面に付着した状態でのその光触媒粒子の凝集体粒子径を小径にできるので、対象物表面での光触媒粒子の付着を目立たなくできると共に、対象物への付着力を強力にでき、更には光触媒粒子の抗菌などの性能をより効果的に発揮させることができ、エアゾールスプレー缶に充填されるエアゾール組成物として、有用である。
1 エアゾールスプレー缶
3 容器
3a 底部
3b 側壁
5 エアゾール組成物
9 ディップチューブ
15 噴射ボタン
15a 噴射孔

Claims (3)

  1. 光触媒粒子、水、アルコール、及び帯電防止剤である四級アンモニウム塩を含むスプレー液と、ジメチルエーテルを含む噴射剤とを含有するエアゾール組成物が充填された容器と、
    前記エアゾール組成物を噴射させる噴射孔を有する噴射ボタンとを備え、
    前記噴射ボタンの噴射孔の孔径は0.3mm以下であり、
    前記光触媒粒子は、前記スプレー液中における体積平均粒子径が200nm以下であり、
    前記容器の内圧は25℃の温度下で0.4MPa以上であり、
    前記容器内に配置されたディップチューブを備え、
    前記ディップチューブの下端部は、前記容器の底部と側壁の下部との連結部にまで延びている
    ことを特徴とするエアゾールスプレー缶。
  2. 前記光触媒粒子は、比重が7以上の金属酸化物である
    ことを特徴とする請求項に記載のエアゾールスプレー缶
  3. 前記噴射ボタンは、全量噴射型である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアゾールスプレー缶。
JP2019169136A 2019-09-18 2019-09-18 エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶 Active JP7237784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169136A JP7237784B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169136A JP7237784B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021045706A JP2021045706A (ja) 2021-03-25
JP7237784B2 true JP7237784B2 (ja) 2023-03-13

Family

ID=74877181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169136A Active JP7237784B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7237784B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153188A (ja) 1998-11-17 2000-06-06 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 圧縮ガスエアゾール用押釦
JP2001038219A (ja) 1999-07-30 2001-02-13 Toto Ltd 水性の光触媒性親水性組成物、光触媒用水性プライマー及び、それらを用いた光触媒性親水性複合材
JP2002193361A (ja) 2000-10-17 2002-07-10 Daizo:Kk 回転式エアゾール製品
JP2004307579A (ja) 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Chemicals Corp 活性エネルギー線硬化性コーティング剤組成物及び該組成物から得られる硬化皮膜を有する成形品
JP2010083806A (ja) 2008-09-30 2010-04-15 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 蓄圧式スプレー容器に収容された除菌用製品
JP2014166963A (ja) 2013-02-28 2014-09-11 Lion Corp エアゾール型殺虫剤
WO2017170156A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 日本ゼオン株式会社 スプレー塗布用ゾル、スプレー塗布層付き塩化ビニル樹脂成形体及びその製造方法、並びに積層体
JP2019103820A (ja) 2017-06-22 2019-06-27 大日本除蟲菊株式会社 消臭用エアゾール

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996000B2 (ja) * 1998-04-07 2012-08-08 株式会社ダイゾー エアゾール製品

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153188A (ja) 1998-11-17 2000-06-06 Toyo Aerosol Ind Co Ltd 圧縮ガスエアゾール用押釦
JP2001038219A (ja) 1999-07-30 2001-02-13 Toto Ltd 水性の光触媒性親水性組成物、光触媒用水性プライマー及び、それらを用いた光触媒性親水性複合材
JP2002193361A (ja) 2000-10-17 2002-07-10 Daizo:Kk 回転式エアゾール製品
JP2004307579A (ja) 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Chemicals Corp 活性エネルギー線硬化性コーティング剤組成物及び該組成物から得られる硬化皮膜を有する成形品
JP2010083806A (ja) 2008-09-30 2010-04-15 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 蓄圧式スプレー容器に収容された除菌用製品
JP2014166963A (ja) 2013-02-28 2014-09-11 Lion Corp エアゾール型殺虫剤
WO2017170156A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 日本ゼオン株式会社 スプレー塗布用ゾル、スプレー塗布層付き塩化ビニル樹脂成形体及びその製造方法、並びに積層体
JP2019103820A (ja) 2017-06-22 2019-06-27 大日本除蟲菊株式会社 消臭用エアゾール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021045706A (ja) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4117958A (en) Vapor tap valve for aerosol containers used with flammable propellants
CN105214683B (zh) 羧酸酯制造用催化剂、其制造方法、以及羧酸酯的制造方法
JP5317060B2 (ja) 泡放出用ポンプ機構および、泡放出用ポンプ機構を備えたポンプ式製品
JP7237784B2 (ja) エアゾール組成物を充填したエアゾールスプレー缶
JPH0753779A (ja) 赤リン系難燃剤及び難燃性樹脂組成物
JP7304736B2 (ja) エアゾール組成物及びこれを充填したエアゾールスプレー缶
JPH08506989A (ja) 球形粒子の製造方法
JPS61174103A (ja) 金属酸化物からなる多孔質真球状微粒子粉末の製造法
JP7096049B2 (ja) 水素発生材料及びその製造方法
EP1070679B1 (en) Fine particulate silica gel and fine particulate silical gel internally containing microparticles of a metal compound
JP2016190322A (ja) 立体造形用粉末材料、立体造形材料セット、立体造形物製造装置、及び立体造形物の製造方法
WO1994020202A1 (de) Verfahren zur entfernung des sauerstoff-, nitrit- und/oder nitratgehaltes in wasser
JP2840601B2 (ja) 金属化合物含有中実多孔質シリカビーズ、その製造方法及び粉末消臭剤
DE4405202A1 (de) Verfahren zur Herstellung kugelförmiger Teilchen
CN206537756U (zh) 一种定量喷雾气雾阀
JP2015231851A (ja) 定量噴射型エアゾール製品
DE3736994C2 (ja)
JP2012166787A (ja) 粉状内容物詰まり防止機構および粉状内容物詰まり防止機構を備えたエアゾール式製品
CN106348336A (zh) 一种纳米氧化锌及其制备方法
JP7404163B2 (ja) 光触媒スプレーおよび消臭方法
JP5205223B2 (ja) 人体用デオドラント剤
JP2024155208A (ja) 光触媒スプレー、消臭方法及び光触媒被覆物
CN115041014B (zh) 光催化剂涂布液、光催化剂喷雾器及光催化剂涂布方法
CN110128705A (zh) 一种免真空包装的消泡剂
JP7144079B2 (ja) エアゾール容器の定量噴射機構およびこの定量噴射機構を備えたエアゾール式製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7237784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150