JP7236947B2 - SiC半導体装置の製造方法 - Google Patents

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この発明は、SiC半導体装置の製造方法に関する。
炭化珪素(SiC)半導体装置では、緻密な絶縁膜を得るために、一般的にゲート絶縁膜として熱酸化膜が利用される。特許文献1,2に記載されているように、熱酸化膜を形成するための基板の熱酸化処理では、バッチ式熱処理装置に複数の製品基板が配置される。一般的に、SiCは比熱がシリコン(Si)に比べ小さいため、SiC基板はバッチ内の温度分布の影響を受けやすく、同時処理可能な枚数が少ない。そのため、SiC半導体装置の安価な製造には、基板の大口径化が効果的である。
特開2014-165348号公報 特開2015-23043号公報
一般的に、バッチ式熱処理装置によって複数のSiC基板を互いに間隔を空けて配置した状態で熱処理する場合、酸化ガス分布と温度分布の影響により、処理基板の面内で熱酸化膜の膜厚に分布が生じるという課題があった。本発明は上記の課題に鑑み、バッチ式熱処理装置に複数のSiC基板を互いに間隔を空けて配置して熱処理する場合に、SiC基板の面内における熱酸化膜の膜厚の分布を抑制することを目的とする。
本発明のSiC半導体装置の製造方法は、複数のSiC基板を準備し、複数のSiC基板の各C面に、基板中央部において基板端部におけるよりも大きい膜厚を有し、熱酸化処理の温度に耐える、無機膜を形成し、複数のSiC基板を、各C面を同じ方向に揃え、間隔を空けてバッチ式拡散炉内に配置し、熱酸化処理を行い、各SiC基板のSi面に熱酸化膜を形成する。
本発明のSiC半導体装置の製造方法によれば、SiC基板のC面に形成された無機膜により、熱酸化処理工程においてC面におけるOガスの再生成が抑制される。そのため、SiC基板のSi面においてOガスの偏りが抑制され、熱酸化膜の膜厚分布が抑制される。
バッチ式拡散炉の構成図である。 SiC基板のSi面における熱酸化膜の膜厚分布を示す図である。 SiC基板の熱酸化処理時の断面図である。 口径の広いSiC基板の熱酸化処理時の断面図である。 SiC基板の結晶構造を模式的に示す図である。 実施の形態1のMOSFETの断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 実施の形態1のMOSFETの製造工程を示す断面図である。 SiC基板のC面に無機膜が形成された状態を示す断面図である。 無機膜の形状を示す断面図である。 無機膜の形状を示す断面図である。 無機膜の形状を示す断面図である。 無機膜の厚さと、酸化膜の膜厚分布との関係を示す図である。 Siモニター基板における無機膜の測定箇所を示す図である。 端部点yにおける無機膜の膜厚に対する中心点xにおける無機膜の膜厚の比率を示す図である。 実施の形態2のSiC半導体装置の製造方法における、SiC基板4の配列を示す断面図である。
<A.前提技術>
図1は、SiC基板4上に酸化膜を形成するためのバッチ式拡散炉1の構成図である。バッチ式拡散炉1は、ガス導入ライン2、チューブ3、およびボート12を備えている。チューブ3は処理室に相当する。ガス導入ライン2は、チューブ3内に酸化ガスを導入するためのラインである。酸化ガスとは、熱酸化処理に用いられるガスであり、例えば酸素(O)ガスまたはオゾン(O)ガスである。複数のSiC基板4は、酸化ガスの流下方向、すなわちチューブ3の上下方向に沿って、互いに間隔を空けて配列した状態でボート12に保持され、チューブ3内に収容される。
SiC基板4は、ボート12に保持された状態で、カーボン(C)面が下側を向き、シリコン(Si)面が上側を向いている。なお、特許文献1では、各SiC基板4のC面に数ミクロン程度の無機膜を形成する例が示されているが、無機膜の形状については言及されていない。本前提技術では、SiC基板4のC面には、無機膜が形成されていないか、または0.2μm以下の厚みの無機膜が形成されているものとする。
熱処理雰囲気中において、ガス導入ライン2からチューブ3内に酸化ガスが導入され、SiC基板4のSi面の酸化処理が行われる。図2は、SiC基板4のSi面に形成された熱酸化膜15の膜厚分布を示している。なお、SiC基板4のC面には、0.2μmの無機膜が既に形成されているものとする。図2に示すように、熱酸化膜15の膜厚は、SiC基板4のSi面の中心に近いほど厚くなる分布を有している。具体的には、SiC基板4の口径を6インチとし、熱酸化膜15の、最大膜厚を50nm程度とすると、熱酸化膜15はSi面の中心において端部よりも約10%厚くなった。
このように、出願人は、SiC基板に熱酸化処理を行う場合、熱酸化膜の膜厚が、基板中心で厚くなる分布を有し、また基板の口径が大きいほど分布が大きくなるという課題を見出した。熱酸化膜の膜厚分布は、以下のような発生モデルによって発生しているものと推定される。
SiC基板4における熱酸化反応は、Oガスを使用した場合、以下の式(1)に示すようになると推定される。以下に示す各式において、「(↑)」は、気体(ガス)が発生することを意味する。
SiC+2O=SiO+CO(↑)…(1)
式(1)に示すように、SiC基板4では、二酸化珪素(SiO)膜の形成とともに二酸化炭素(CO)ガスが発生する。発生したCOガスが、チューブ3内の高温下において可逆的に分解して、以下の式(2)に示す反応を起こすことにより、一酸化炭素(CO)ガスが排出されるとともに、再度、Oガスが生成されると推定される。
2CO=2CO(↑)+O(↑)…(2)
図3と図4は、熱酸化処理時のSiC基板4の断面図である。図4は、図3よりもSiC基板4の口径が大きい場合を示している。
図5は、SiC基板4の結晶構造を模式的に示す図である。図5に示すように、SiC基板4の結晶構造は、シリコン(Si)原子6とカーボン(C)原子7によって構成されている。SiC基板4の厚み方向の一方側は、C原子7が露出したC面20であり、他方側は、Si原子6が露出したSi面21である。
図3に示すように、SiC基板4にOガスを供給し、酸化膜を形成するとき、式(1)の反応によってCOガスが発生する。図5に示すように、SiC基板4のC面20側の方が、Si面21側よりもC原子7が多い。そして、図3および図4に示すように、C面20は隣のSiC基板4のSi面21に対面している。従って、C面20の方がSi面21よりCOガスを多く発生すると考えられる。
SiC基板4のC面20には、無機膜が形成されていないか、またはSi面21に層間絶縁膜を形成する工程で0.2μm以下の薄い無機膜が形成されている。C面20に無機膜が形成されている場合でも、熱反応によってC面20から無機膜にカーボンが供給される。そのため、無機膜が薄ければ、無機膜の最表面に存在するカーボンの濃度は高い。そして、Oガスが無機膜の最表面に存在するカーボンと反応することで、COガスが多く発生すると考えられる。
図4に示すように、SiC基板4の口径が大きいほど、発生したCOガスがC面20の中心部に滞留することで、Oガスが多く再生成される。それにより、酸化膜10が、SiC基板4の中心部において基板端部におけるよりも厚く形成されると考えられる。
<B.実施の形態1>
図6は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)100の断面図である。MOSFET100は、SiC-MOSFETである。以下、実施の形態1のSiC半導体装置の製造方法として、SiC-MOSFETのゲート絶縁膜形成工程について説明する。しかし、実施の形態1のSiC半導体装置の製造方法は、MOSFETの他、pnダイオード、SBD(Schottky Barrier diode)、BJT(Bipolar Junction Transistor)、JFET(Junction FET)、またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、他のデバイスにも適用可能であるし、メタル電極の熱処理工程等、バッチ式装置での熱処理を行う他の工程にも適用可能である。
MOSFET100は、図1に示すSiC基板4から製造される。図6(a)はMOSFET100のセル内部の断面図であり、図6(b)はMOSFET100のセル外周部の断面図である。以下、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、逆の導電型であっても良い。
MOSFET100は、SiC基板31、SiCドリフト層32、ベース領域33、ソース領域34、ゲート絶縁膜35、ゲート配線36、ソース電極37、層間絶縁膜39、配線電極40、および裏面電極44を備えている。SiC基板31は、第1主面と、第1主面に対向する第2主面とを有し、4Hのポリタイプを有するn型で低抵抗の基板である。第1主面は、(0001)面のSi面である。SiCドリフト層32は、SiC基板1の第1主面上に形成される。ベース領域33はSiCドリフト層32の表層に選択的に形成され、p型不純物としてアルミニウム(Al)を含有する。ソース領域34はセル内部においてベース領域33の表層に選択的に形成され、n型不純物として窒素(N)を含有する。
ゲート絶縁膜35は、ソース領域34、ベース領域33、および近接する二つのソース領域34に挟まれたSiCドリフト層32上に亘って形成される。ゲート絶縁膜35上にはゲート配線36が形成される。ゲート絶縁膜35が形成されていないソース領域34の表面にはソース電極37が形成される。また、SiC基板31の第2主面、すなわち裏面にはドレイン電極となる裏面電極44が形成される。ゲート配線36とソース電極37は層間絶縁膜39で分離される。さらに、ソース電極37よび層間絶縁膜39を覆って、配線電極40が形成されている。
図7から図14は、MOSFET100の製造工程を示す断面図である。以下、図7から図14に沿って、MOSFET100の製造工程を説明する。
まず、図7に示すように、SiC基板31の表面上に、CVD法によりSiCドリフト層32をエピタキシャル成長させる。SiC基板31の厚みは50μm以上1000μm以下、SiCドリフト層32のn型不純物濃度は1×1015cm-3以上1×1017cm-3以下、厚みは5μm以上50μm以下である。
次に、図8に示すように、SiCドリフト層32の表面にマスク41を形成し、マスク41を用いてSiCドリフト層32にp型不純物であるAlをイオン注入する。このとき、Alのイオン注入の深さは、0.5μm以上3μm以下程度であり、SiCドリフト層32の厚さを超えない。また、イオン注入されたAlの不純物濃度は、1×1017cm-3以上1×1019cm-3以下の範囲で、SiCドリフト層32のn型不純物濃度より多い。ここで、Alがイオン注入された領域でp型になる領域がベース領域33となる。
次に、図9に示すように、マスク41を除去した後、SiCドリフト層32の表面にマスク42を形成し、マスク42を用いてSiCドリフト層32の表面に、n型不純物であるNをイオン注入する。Nのイオン注入深さは、ベース領域33の厚さより浅い。また、イオン注入されたNの不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下の範囲で、ベース領域33のp型不純物濃度より高い。Nが注入された領域のうちn型を示す領域がソース領域34となる。マスク42を除去後、熱処理装置によって、アルゴン(Ar)ガスなどの不活性ガス雰囲気中で1300℃以上1900℃以下、30秒以上1時間以下のアニールを行い、イオン注入されたNとAlを活性化させる。
次に、図10に示すように、層間絶縁膜39をCVD法により成膜する。図10(a)はMOSFET100のセル内部の形成過程の断面図であり、図10(b)はMOSFET100のセル外周部の形成過程の断面図である。また、このことは、図11から図14においても同様である。層間絶縁膜39の材料には、BPSG、PSG、またはTEOS等が用いられる。層間絶縁膜39は、SiC基板31の表面側と裏面側に成膜される。成膜後、パターニングとドライエッチングにより、SiC基板31の表面側の層間絶縁膜39を、セル外周部における所望の位置とセル内部から除去する。
次に、図11に示すように、SiC基板31の層間絶縁膜39が形成されていない表面側の領域に熱酸化膜であるゲート絶縁膜35が形成される。以下、このゲート絶縁膜35の形成工程について説明する。ゲート絶縁膜35は、図1に示すバッチ式拡散炉1でSiC基板4を熱処理することにより、形成される。すなわち、図10に示した、SiC基板31、SiCドリフト層32、ベース領域33、ソース領域34、および層間絶縁膜39からなる構成が、SiC基板4に相当する。
まず、図15に示すように、SiC基板4の裏面であるC面20に、無機膜14を形成する。C面20は、図10において、SiC基板31の裏面側の層間絶縁膜39の上面に相当する。無機膜14の膜厚は、基板中央部において例えば0.6μm以上であり、基板端部におけるよりも大きい。無機膜14は、熱酸化処理に耐える必要がある。具体的には、無機膜14は、酸化ガスとの反応性が低く、耐高温性を有する必要がある。従って、無機膜14には、熱酸化膜、CVD酸化膜、金属酸化膜、PSG、BPSG、またはTEOS等の絶縁膜、もしくは窒化膜が用いられることが望ましい。これにより、デバイスプロセスにおける通常の絶縁膜形成工程を利用して、無機膜14を形成することができる。特に、層間絶縁膜に広く用いられるBPSG、PSG、TEOS等を無機膜14に使用すれば、工期を短縮することができる。
無機膜14は、C面20の中央部における厚みが端部における厚みよりも大きくなるように形成されていればよく、細かな形状には様々な例が想定される。例えば、図16に示すように、C面20の端部から中央部にかけての、無機膜14の厚みの増加率は、端部において大きく、中央部に向かうにつれて徐々に減少していても良い。無機膜14が熱酸化膜であれば、成膜時にSiC基板4のC面20の中央部が高くなるような温度分布を形成することで、図16に示す形状の無機膜14を形成することができる。
また、図17に示すように、無機膜14の厚みの増加率は、C面20の端部から中央部にかけて一定であっても良い。図17に示す形状の無機膜14は、無機膜14を厚く生成した後、SiC基板4を少し傾けた状態で回転させながら、化学機械研磨を行うことで形成することができる。
また、図18に示すように、無機膜14の厚みは、C面20の端部から中央部にかけて段階的に増加しても良い。図18に示す形状の無機膜14は、以下の方法で形成される。まず、C面20に一様に無機膜14を形成する。その後、ターニングとドライエッチングにより、SiC基板4の外周から数mm程度の幅の無機膜14を薄くする。次に、SiC基板4の外周から先ほどより2倍程度の幅の無機膜14を、再度パターニングとドライエッチングにより薄くする。これを繰り返すことによって、図18に示す形状の無機膜14が得られる。また、酸化膜の面内分布が判明している場合は、酸化膜と同様の傾向の面内分布を持つ無機膜を生成してもよい。
次に、C面20に無機膜14が形成されたSiC基板4を、図1に示すようにバッチ式拡散炉1内に配置する。なお、図1において無機膜14の図示は省略されている。そして、1200℃以上1300℃以下で熱酸化して、SiC基板4のSi面21に熱酸化膜を形成する。上記のとおり、SiC基板4のC面20には無機膜14が形成されており、その膜厚は、C面20の中央部において端部におけるよりも大きい。無機膜14が厚い領域ほど、Oガスが無機膜14に阻まれてC面20に到達しづらくなる。そのため、C面20の中央部では端部よりもCOガスの発生が少ない。その結果、隣接するSiC基板4間において、滞留するCOガスがC面20内で均一化され、Oガスの生成量が均一化される。これにより、熱酸化膜であるゲート絶縁膜35の膜厚が、Si面21内で均一化される。
SiC基板4の口径は、4インチ以上8インチ以下が望ましい。基板口径が8インチより大きいと、図4に示すようにCOガスがSiC基板4間で滞留し、逃げづらくなる。また、ガス分布に比べて温度分布の影響を受けやすくなるため、無機膜14による効果が小さくなる。そのため、C面20に基板面内中央部が厚い傾向を持つ0.6μm以上の無機膜14を生成していても、熱酸化膜の面内膜厚分布を抑制する効果が小さくなり、十分な効果を得ることができない。また基板口径が4インチ未満だと、C面20に無機膜14を生成しなくても、熱酸化膜の面内膜厚分布が4%以下と小さいため、無機膜14による十分な効果を得ることができない。
また、バッチ式拡散炉1内において、SiC基板4は、互いに4.5mm以上5.5mm以下の間隔を空けて配置されることが望ましい。基板同士の間隔が4.5mmより狭いと、基板間で滞留するCOガスが逃げづらくなるため、C面20に0.6μm以上の無機膜14を生成していても面内膜厚分布を4%程度まで抑制することができず、十分な効果を得ることができない。他方、基板同士の間隔が5.5mmより広いと、基板間でCOガスが滞留しづらいため、無機膜14による十分な効果を得ることができない。また、基板同士の間隔が広いと、バッチ内に収納できる基板数が少なくなり、SiC半導体装置の製造コストが増加してしまう。
図19は、あるSiC基板4のC面20における無機膜14の厚さと、バッチ式拡散炉1において当該SiC基板4の直下に配置されたSiC基板4のSi面21における酸化膜の膜厚分布との関係を示している。図19の縦軸は、Si面21の中心部と端部における酸化膜の膜厚差を表している。図19に示すように、SiC基板4のC面20に形成された無機膜14の膜厚が大きいほど、その直下で加熱処理が行われたSiC基板4のSi面21において、熱酸化膜の膜厚分布が小さくなる。このように、熱酸化膜の基板面内膜厚分布が小さくなることによって、ドレイン電流が立上る閾値電圧等の電気的特性がSiC基板4内で均一になる。
基板口径が6インチのSiC基板で50nm程度の熱酸化膜を作成する場合、無機膜14の基板中心部における厚さを0.6μm以上にすると、基板面内周辺部と中心部における熱酸化膜の膜厚差を、基板中心部における熱酸化膜の厚さの4%程度に抑制することができる。
また、同様の条件で無機膜14の基板中心部における厚さを0.2μm以上0.6μm未満にすると、基板面内周辺部と中心部における熱酸化膜の膜厚差を、基板中心部における熱酸化膜の厚さの7%以下に抑制することができる。この場合、無機膜14の膜厚を0.6μm以上とする場合に比べて、膜厚分布を抑制する効果は小さいが、無機膜14の形成に要する工期を短縮することが可能である。
ここで、熱酸化膜の膜厚は、製造したデバイスの熱酸化膜容量の測定値を膜厚に換算することにより得られる。また無機膜14の膜厚は、無機膜14生成時に同じ炉内に配置したSiモニター基板における無機膜14の膜厚を、光干渉式膜厚測定計で測定することにより得られる。図20は、Siモニター基板における無機膜14の測定箇所を示している。測定箇所は、Siモニター基板の中心点xと、4つの端部点yである。中心点xは、Siモニター基板の直径をrとしたときに、Siモニター基板の端部から0.5rの位置である。また、端部点yは、Siモニター基板の端部から0.9rの位置である。
図21は、端部点yにおける無機膜14の膜厚に対する中心点xにおける無機膜14の膜厚の比率を示している。ここで、端部点yにおける無機膜14の膜厚には、図20に示した4つの端部点yにおける測定値の平均値が用いられている。中心点xにおける無機膜14は、端部点yにおける無機膜14より0.5%以上5%以下程度厚い。
こうして、図11に示すように、SiC基板31の層間絶縁膜39が形成されていない表面側の領域に熱酸化膜であるゲート絶縁膜35が形成される。続いて、SiOとSiCの界面準位を低減するためのポストアニールを、図1と同様の基板配置で実施する。ポストアニールは、WET雰囲気、酸化窒素(NO,NO)雰囲気、またはPOCl雰囲気などの酸化ガス雰囲気、もしくは、HガスまたはNHガスなどの還元ガス雰囲気で実施する。
その後、ゲート絶縁膜35の上に、導電性を有する多結晶珪素膜を減圧CVD法により形成し、これをパターニングすることによりゲート配線36を形成する。そして、CVD装置で層間絶縁膜39を形成しゲート配線36を覆う。その後、図12に示すように、SiC基板31の裏面に成膜された層間絶縁膜39または多結晶珪素膜をウェットエッチまたはドライエッチで除去する。
次に、図13(a)に示すように、パターニングおよびドライエッチングにより、ソース電極を形成する領域の層間絶縁膜39を除去する。また、ソース電極を形成する領域にシリサイド層を形成した後、パターニングおよびドライエッチングにより、図13(b)に示すように、ゲート配線36とコンタクトを取る領域の層間絶縁膜39を除去する。そして、活性領域における、層間絶縁膜39およびゲート絶縁膜35が除去されたSiC基板31の表面に、図14(a)に示すように、熱処理および薬品処理などにより、ソース電極37としてのニッケル(Ni)金属膜を成膜する。ここでは、ソース電極37の材料としてNiを例に挙げて説明したが、低抵抗なソース電極37を形成できる金属膜であれば、その他の金属でもよい。
次に、図14(a),(b)に示すように、活性領域においてソース電極37、ゲート配線36、および層間絶縁膜39を覆う配線電極40を、パターニングにより形成する。配線電極の材料としては、例えば、アルミニウムなどが挙げられる。さらに、図6(b)に示すように終端領域において、ポリイミドなどからなる絶縁膜43を配線電極40を覆うように堆積させ、耐圧の維持を図る。次に、SiC基板4のC面20上に、100Å以上3000Å以下のチタニウム(Ti)膜を堆積し、レーザーアニールを行うことで、チタンシリサイド(TiSi)層44aを形成する。さらに、TiSi層44a上に、5000Å以上30000Å以下のチタニウム(Ti)層44b、および50Å以上5000Å以下の金(Au)層44cを順に堆積することで、裏面電極44を形成する。
また、図6(a)に示すように、配線電極40上にメッキ処理を行い、表面メッキ45を形成する。メッキは、例えば無電解ニッケル(Ni-P)45aと金(Au)45b等を使用する。以上により、縦型のMOSFET100が完成する。
このように、実施の形態1のSiC半導体装置の製造方法によれば、複数のSiC基板4を準備し、複数のSiC基板4の各C面20に、基板中央部において基板端部におけるよりも大きい膜厚を有し熱酸化処理の温度に耐える無機膜14を形成し、複数のSiC基板4を、各C面20を同じ方向に揃え間隔を空けてバッチ式拡散炉1内に配置し、熱酸化処理を行い、各SiC基板4のSi面21に熱酸化膜を形成する。基板中央部では基板端部よりも無機膜14が厚いため、熱酸化処理の過程でOガスがC面20に届きにくく、COガスが発生しにくい。そのため、COガスの滞留量とそれに伴うOガスの生成量が、C面20の面内で均一化される。これにより、SiC基板4のSi面21に均一な膜厚で熱酸化膜を形成することが可能となる。
<C.実施の形態2>
実施の形態1のSiC半導体装置の製造方法では、図1に示すように、バッチ式拡散炉1内にSiC基板4のみを配置した。これに対して実施の形態2のSiC半導体装置の製造方法では、図22に示すように、バッチ式拡散炉1内にSiC基板4とダミー基板5を配置する。なお、図22ではガス導入ライン2とチューブ3の図示を省略している。
図22では、バッチ式拡散炉1内に配置された複数のSiC基板4のうち、最上段のSiC基板4をSiC基板4bとし、残りのSiC基板4をSiC基板4aと示している。SiC基板4aのSi面21は、隣接する他のSiC基板4aのC面20と対向している。それに対して、SiC基板4bの上部にはSiC基板4aがなく、SiC基板4bのSi面21は、SiC基板4aのC面20と対向しない。
SiC基板4bの直上に、ダミー基板5aまたはモニター基板5bが配置される。ダミー基板5aまたはモニター基板5bは、SiC基板である。ダミー基板5aは、スロットの空きをなくしてバッチ全体の熱分布を均一にするための補充基板である。モニター基板5bは、プロセスを管理するための基板であり、例えば、熱酸化工程やCVD(Chemical Vapor Deposition)工程では、成膜した膜厚を確認するために用いられる。モニター基板5bも製品基板ではないという広い意味ではダミー基板であり、ダミー基板5aとモニター基板5bをまとめてダミー基板5と称する。なお、図22では、ダミー基板5aとモニター基板5bが配置されているが、少なくともいずれか一方が配置されればよい。ダミー基板5とSiC基板4bとの配置間隔は、SiC基板4の配置間隔と同様、4.5mm以上5.5mm以下であることが望ましい。
SiC基板4bのSi面21と対向するダミー基板5の第1主面には、SiC基板4aのC面20と同様に、図16から図18に示したような、基板面内の中央部で厚い傾向を持つ無機膜14が形成される。
すなわち、実施の形態2のSiC半導体装置の製造方法は、複数のSiC基板4とダミー基板5を準備し、複数のSiC基板4の各C面20と、ダミー基板5の第1主面とに、基板中央部において基板端部におけるよりも大きい膜厚を有し、熱酸化処理の温度に耐える無機膜14を形成し、複数のSiC基板4を、各C面20を同じ方向に揃え、間隔を空けてバッチ式拡散炉1内に配置し、複数のSiC基板4のうち、他のSiC基板4のC面20に対向しないSi面21を有するSiC基板4bのSi面21に、無機膜14が形成された第1主面が対向するように、間隔を空けてバッチ式拡散炉1内にダミー基板5を配置し、熱酸化処理を行い、各SiC基板4のSi面21に熱酸化膜を形成する。ダミー基板5の第1主面にもSiC基板4のSi面21と同様に無機膜14が形成されるため、熱酸化工程において、COガスの滞留量とそれに伴うOガスの生成量が、ダミー基板5の第1主面の面内で均一化される。これにより、バッチ式拡散炉1内にダミー基板5を配置する場合でも、SiC基板4aだけでなく、SiC基板4bのSi面21に均一な膜厚で熱酸化膜を形成することが可能となる。
ダミー基板5がSiCからなる基板である場合、それらのSi面は、SiC基板4bのSi面21と同じ方向に揃えられる。つまり、SiC基板4bのSi面21に対向するダミー基板5の第1主面はC面である。これにより、SiC基板4bとSiC基板4aとで、酸化膜厚分布の傾向を揃えることができる。
あるいは、ダミー基板5はSiからなる基板であっても良い。この場合、ダミー基板5はC原子を含まないため、実施の形態1で式(2)に示した発生モデルにおけるCOガスは発生しない。そのため、SiC基板4bのSi面21における熱酸化膜の膜厚分布が抑制される。加えて、Si基板はSiC基板より安価であるため、SiC半導体装置の製造コストが抑えられる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 バッチ式拡散炉、2 ガス導入ライン、3 チューブ、4,4a,4b,31 SiC基板、5,5a ダミー基板、5b モニター基板、6 Si原子、7 C原子、10 酸化膜、12 ボート、14 無機膜、15 熱酸化膜、20 C面、21 Si面、32 SiCドリフト層、33 ベース領域、34 ソース領域、35 ゲート絶縁膜、36 ゲート配線、37 ソース電極、39 層間絶縁膜、40 配線電極、41,42 マスク、43 絶縁膜、44 裏面電極、44a TiSi層、44b Ti層、44c Au層、45 表面メッキ。

Claims (14)

  1. 複数のSiC基板を準備し、
    複数の前記SiC基板の各C面に、基板中央部において基板端部におけるよりも大きい膜厚を有し、熱酸化処理の温度に耐える、無機膜を形成し、
    複数の前記SiC基板を、各前記C面を同じ方向に揃え、間隔を空けてバッチ式拡散炉内に配置し、
    前記熱酸化処理を行い、各前記SiC基板のSi面に熱酸化膜を形成する、
    SiC半導体装置の製造方法。
  2. 前記無機膜の形成は、基板中央部における膜厚が0.6μm以上の前記無機膜を形成することである、
    請求項1に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  3. 前記無機膜の形成は、基板中央部における膜厚が0.2μm以上0.6μm以下の前記無機膜を形成することである、
    請求項1に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  4. 前記SiC基板は、口径が4インチ以上8インチ以下の基板である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  5. 前記無機膜は、熱酸化膜、CVD酸化膜、金属酸化膜、PSG、BPSG、または窒化膜である、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  6. 複数の前記SiC基板の、前記バッチ式拡散炉内における配置間隔は、4.5mm以上5.5mm以下である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  7. 複数のSiC基板とダミー基板を準備し、
    複数の前記SiC基板の各C面と、前記ダミー基板の第1主面とに、基板中央部において基板端部におけるよりも大きい膜厚を有し、熱酸化処理の温度に耐える、無機膜を形成し、
    複数の前記SiC基板を、各前記C面を同じ方向に揃え、間隔を空けてバッチ式拡散炉内に配置し、
    複数の前記SiC基板のうち、他の前記SiC基板の前記C面に対向しないSi面を有する前記SiC基板の前記Si面に、前記無機膜が形成された第1主面が対向するように、間隔を空けて前記バッチ式拡散炉内に前記ダミー基板を配置し、
    前記熱酸化処理を行い、各前記SiC基板の前記Si面に熱酸化膜を形成する、
    SiC半導体装置の製造方法。
  8. 前記ダミー基板はSiCからなる基板であり、
    前記第1主面はC面である、
    請求項7に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  9. 前記ダミー基板はSiからなる基板である、
    請求項7に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  10. 前記無機膜の形成は、基板中央部における膜厚が0.6μm以上の前記無機膜を形成することである、
    請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  11. 前記無機膜の形成は、基板中央部における膜厚が0.2μm以上0.6μm以下の前記無機膜を形成することである、
    請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  12. 前記SiC基板および前記ダミー基板は、口径が4インチ以上8インチ以下の基板である、
    請求項7から請求項11のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  13. 前記無機膜は、熱酸化膜、CVD酸化膜、金属酸化膜、PSG、BPSG、または窒化膜である、
    請求項7から請求項12のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
  14. 前記バッチ式拡散炉内における、複数の前記SiC基板の配置間隔、および複数の前記SiC基板と前記ダミー基板の配置間隔は、4.5mm以上5.5mm以下である、
    請求項7から請求項13のいずれか1項に記載のSiC半導体装置の製造方法。
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