JP7236049B2 - ポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ベント式スクリュー押出し機を用い、ポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物を供給して加熱しながら混練し、口金の吐出口から吐出した後ホットカットすることによりポリアミドイミド樹脂ペレットを製造する方法であって、前記口金として、押出し機の一つのスクリューに対しては該スクリューの軸を中心とする一つの同一円周上にのみ複数の吐出口を有する口金を用いるとともに、前記口金の吐出口から吐出され製造されるペレットの組成と同一の組成を有する追加ペレットを、押出し機のベント口から、押出し機に供給される前記ポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物の供給量の10~50%に相当する割合で供給することを特徴とするポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
(2)ベント式スクリュー押出し機としてベント式2軸押出し機を用いる、(1)に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
(3)ベント式スクリュー押出し機が、ポリアミドイミド樹脂が実質的に溶融しない温度で予熱する固体搬送領域、固体搬送領域からのポリアミドイミド樹脂が溶融する遷移領域、溶融されたポリアミドイミド樹脂が前記吐出口へと搬送される溶融樹脂搬送領域を有し、を有し、固体搬送領域に設けられたベント口から、前記追加ペレットを供給する、(1)または(2)に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
(4)固体搬送領域の温度が190℃~210℃、遷移領域の温度が190℃~340℃、溶融樹脂搬送領域の温度が320℃~340℃である、(3)に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
(5)一つの同一円周上に設けられる複数の吐出口の数が12~16であり、各吐出口の径が2~3mmである、(1)~(4)のいずれかに記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
(6)前記ベント式スクリュー押出し機に供給されるポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物が粉体または粒体であり、該粉体または粒体が、(イ)0.1~700μmの平均粒子径、あるいは(ロ)0.1~0.8g/mlの嵩密度を有する、(1)~(5)のいずれかに記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
図1に、本発明で用いるベント式スクリュー押出し機、とくにベント式2軸押出し機の例を示す。図1において、100はベント式2軸押出し機を示しており、1は押出し機100のシリンダー、2はスクリュー、3は吐出用の口金、4は押出し材料の供給口、5はセルフクリーニング用の追加ペレットが投入されるベント口を示している。本発明で用いるベント式スクリュー押出し機としては、スクリューが1本の単軸押出し機の使用も可能ではあるが、押出し材料の溶融混錬をより均一かつ十分に行う上で、スクリューが2本並列に設けられているベント式2軸押出し機の使用が好ましい。
まず、得られたペレットの評価方法を記載する。本発明の熱劣化物抑制効果を評価する方法としては、得られたポリアミドイミド樹脂ペレット中の熱劣化物混入量の測定を行った。ペレット中の熱劣化物混入量の測定方法は、旧大蔵省印刷局製造のきょう雑物測定図表を基準にして、0.08~0.5mm2 に相当する大きさのものを熱劣化物とし、50gのペレットにつき、ペレット表面に熱劣化物が1個以上存在したペレットの個数を計数した。この50gのペレットは、以下に示す実施例、比較例における押出し運転において、ポリアミドイミド樹脂粉体と添加剤の合計供給量が22~25kg/hとなる運転条件に設定した。
使用した材料は、ポリアミドイミド樹脂粉体であって、平均粒径0.39 mm、嵩密度0.34 g/mlのものを使用した。添加剤は、粉体状無機フィラーとして、二酸化チタンTR700(富士チタン工業社製)を、3重量%添加した。
スクリューの駆動側端 (シリンダーの駆動側端と同じ) から720mmまではフルフライト・スクリューの配列で、720mmから900mmまで(圧縮領域)は粉体の圧縮となる様に押出方向に沿って漸次スクリュー・ピッチが小さくなるようなフルフライト・スクリューとスクリュー外径の小さい(53mm)逆ネジスクリューを配列し、ここまでを固体搬送領域とした。900mmから1260mmまで(降圧領域)はフルフライト・スクリューの配列で、1260mmから1350mmまで(遷移領域)は漸次スクリュー・ピッチが小さくなるスクリューとニーディングスクリューを用いた溶融・混練させるためのスクリューエレメントを配列し、ここまでを遷移領域とした。1350mmから1445mmまでは溶融後の混練り領域、1445mmから1625mmまで(溶融樹脂搬送領域)はフルフライト・スクリューで漸次スクリュー・ピッチが小さくなるようにして押出圧力を発生させるようなスクリューの領域配列とし、ここまでを溶融樹脂搬送領域とした。樹脂の溶融・混練を行う領域に相当する領域のシリンダー設定温度は325℃、固体搬送領域に相当するシリンダー設定温度は210℃の外部加熱条件とし、モーター動力のトルクを目安にして前記吐出量を安定吐出できる範囲でスクリュー回転数の調整を行った。
口金形状以外は、実施例1と同様の条件で、押出し運転を実施した。図3に比較例1で使用した口金の例を示す。図3において2は押出機のスクリュー(スクリューの軸)、7aはホール、3aは口金である。1つのスクリュー軸に対して、中央部に5個、同一円周上に10個の計15個のホールを有し、各ホール径が2.8 mmである口金を使用した。
ベント口からのペレット供給量以外は、実施例1と同様の条件で、押出し運転を実施した。比較例2では、ベント口からのペレット供給無しで運転を行った。
口金形状以外は、比較例2と同様の条件で、押出し運転を実施した。比較例3では、比較例1と同様に、図3に示す1つのスクリュー軸に対して、中央部に5個、同一円周上に10個の計15個のホールを有し、各ホール径が2.8 mmである口金を使用した。
なお、実施例ならびに比較例の樹脂温度は、330℃~340℃であった。
本発明で規定した同一円周上にのみ吐出口が配列された口金を使用することでペレット重量のバラつきが抑制される。その結果、セルフクリーニングペレットの供給が安定し、熱劣化物の掻き取り量が一定となる。その結果、熱劣化物の発生は抑制され、24時間を超える長時間の運転においても抑制可能となった。
2 スクリュー
3、3a 口金
4 押出し材料の供給口
5 ベント口
6 同一円
7、7a 吐出口
100 押出し機
Claims (6)
- ベント式スクリュー押出し機を用い、ポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物を供給して加熱しながら混練し、口金の吐出口から吐出した後ホットカットすることによりポリアミドイミド樹脂ペレットを製造する方法であって、前記口金として、押出し機の一つのスクリューに対しては該スクリューの軸を中心とする一つの同一円周上にのみ複数の吐出口を有する口金を用いるとともに、前記口金の吐出口から吐出され製造されるペレットの組成と同一の組成を有する追加ペレットを、押出し機のベント口から、押出し機に供給される前記ポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物の供給量の10~50%に相当する割合で供給することを特徴とするポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
- ベント式スクリュー押出し機としてベント式2軸押出し機を用いる、請求項1に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
- ベント式スクリュー押出し機が、ポリアミドイミド樹脂が溶融しない温度で予熱する固体搬送領域、固体搬送領域からのポリアミドイミド樹脂が溶融する遷移領域、溶融されたポリアミドイミド樹脂が前記吐出口へと搬送される溶融樹脂搬送領域を有し、固体搬送領域に設けられたベント口から、前記追加ペレットを供給する、請求項1または2に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
- 固体搬送領域の温度が190℃~210℃、遷移領域の温度が190℃~340℃、溶融樹脂搬送領域の温度が320℃~340℃である、請求項3に記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
- 一つの同一円周上に設けられる複数の吐出口の数が12~16であり、各吐出口の径が2~3mmである、請求項1~4のいずれかに記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ベント式スクリュー押出し機に供給されるポリアミドイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂と添加剤の混合物が粉体または粒体であり、該粉体または粒体が、(イ)0.1~700μmの平均粒子径、あるいは(ロ)0.1~0.8g/mlの嵩密度を有する、請求項1~5のいずれかに記載のポリアミドイミド樹脂ペレットの製造方法。
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