JP7234049B2 - プリント配線基板 - Google Patents

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Description

本開示は、プリント配線基板に関するものである。
現在、高機能なパッケージ基板や電子部品を搭載するプリント配線基板が開発されている。プリント配線基板は、積層された複数の絶縁層、および配線導体を有している。配線導体は、積層された絶縁層の上下表面や、絶縁層同士の間に位置している。互いに異なる層に位置している配線導体同士は、厚さ方向に絶縁層を貫通するスルーホール内のスルーホール導体により電気的に接続されている。このようなプリント配線基板は、パッケージ基板や電子部品等が実装されて、例えばサーバー等の電子機器に搭載される。
特開2000-244129号公報
近年、電子機器の高機能化に伴いパッケージ基板や電子部品の高機能化が進んでおり、信号系統数や電力供給量が増大する傾向にある。このため、プリント配線基板は、配線導体の増数が要求されている。このような要求に対応するために、プリント配線基板は、絶縁層数を増やすことで配線導体の形成領域を確保している場合がある。しかしながら、絶縁層数が増えてプリント配線基板の厚さが大きくなると、絶縁層およびスルーホール導体の熱膨張係数の違いによる厚さ方向の伸縮量の差が大きくなり、絶縁層とスルーホール導体との間に応力が生じる。その結果、スルーホール導体と配線導体との接続部が破断してしまい信号の伝播、あるいは電力供給特性が低下してしまうおそれがある。
本開示のプリント配線基板は、厚さ方向に積層された複数の絶縁層と、複数の絶縁層の間にそれぞれ対応して位置する複数の配線導体と、複数の絶縁層および複数の配線導体を厚さ方向に貫通しているスルーホールと、スルーホールの壁面に位置しているスルーホール導体とを有しており、スルーホールに面する配線導体の第1面は、スルーホールを厚さ方向に貫く中心軸を基準として、スルーホールに面する絶縁層の第2面よりも外側に位置している。
本開示のプリント配線基板によれば、信号の伝播、あるいは電力供給特性に優れる。
図1は、本開示のプリント配線基板の実施形態例を示す概略断面図である。 図2は、本開示のプリント配線基板の実施形態例の要部を示す拡大断面図である。 図3は、本開示のプリント配線基板の別の実施形態例の要部を示す概略断面図である。 図4は、本開示のプリント配線基板の別の実施形態例を示す概略断面図である。 図5(A)は、図3において概略断面図で示す部分の電子顕微鏡写真であり、図5(B)は、図5(A)に示す領域Xの拡大写真である。 従来のプリント配線基板における配線導体とスルーホール導体との境界面を示す電子顕微鏡写真である。
次に、本開示のプリント配線基板を、図1および図2を基にして説明する。プリント配線基板1は、絶縁基体2と、配線導体3と、ソルダーレジスト4とを有している。プリント配線基板1は、上面に例えばパッケージ基板等の配線基板や電子部品等が搭載される。プリント配線基板1は、厚みが0.04~10.0mm程度である。
絶縁基体2は、厚さ方向に積層された5層の絶縁層5を有している。絶縁層5は、例えば補強用のガラスクロスにエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等を含浸させた絶縁材料を含んでいる。絶縁基体2は、プリント配線基板1における配線導体3の配置領域を確保する機能、および平坦性を保持する支持体としての機能等を有している。それぞれの絶縁層5の厚みは、例えば20~400μmに設定されている。
このような、絶縁基体2は、例えば次のように形成される。まず、両面銅張り積層板を2枚用意する。両面銅張り積層板は、例えばガラスクロスに絶縁樹脂を含侵させた絶縁板の上下面に、銅箔を張り付けたものである。次に、各両面銅張り積層板の銅箔をエッチングにより所定のパターンを有する配線導体3を形成する。次に、プリプレグを3枚、および銅箔を2枚用意する。プリプレグは、例えばガラスクロスに絶縁樹脂を含侵させた半硬化状態の絶縁材料である。次に、1枚のプリプレグを中心として、その上下面にそれぞれ両面銅張り積層板、プリプレグ、銅箔の順に積層する。次に、加熱下でプレス加工を行うことで上記のような絶縁基体2が形成される。
なお、上記のように両面銅張り積層板の銅箔をもとに形成された配線導体3は、例えば厚さ方向に対して長尺形状を持つ結晶粒を有していても構わない。言い換えれば、結晶粒同士の間の結晶界面が厚さ方向を向いているものが多く、厚さ方向に直交する水平方向を向いている結晶界面が少ない。このため、プリント配線基板1が、熱膨張して厚さ方向の応力が加わるときに、配線導体3の耐破断性を向上させることが可能になる点で有利である。
絶縁基体2は、その厚さ方向に貫通する複数のスルーホール6を有している。スルーホール6は、その内側に複数の絶縁層の第2面5sおよび複数の配線導体の第1面3sが露出しているものがある。絶縁基体2の上下表面の配線導体3同士、あるいは絶縁基体2の上下表面および絶縁層5の間の配線導体3同士が、スルーホール6を介して電気的に接続される。スルーホール6の径は、例えば50~2000μmに設定されている。
なお、図2に示すように、スルーホール6内において、各々の配線導体の第1面3sは、スルーホール6を厚さ方向に貫く中心軸を基準として、絶縁層の第2面5sよりも外側に位置している。配線導体の第1面3sと絶縁層の第2面5sとの段差は、例えば1~10μmの範囲に設定されている。
両者の段差が、1μmよりも小さいと、後述するスルーホール導体3aの一部が、絶縁層の第2面5sよりも外側に入り込める距離が小さいため、スルーホール導体3aを絶縁層5に係止しておく効果が小さくなってしまう。また、10μmよりも大きいと、後述するスルーホール導体3aの形成時に、めっき処理液が配線導体の第1面3sにまで良好に環流せず、銅めっき金属が良好に析出しない場合がある。このため、スルーホール導体3aと配線導体の第1面3sとの接続が不完全になってしまうおそれがある。これらの観点を考慮して、配線導体の第1面3sと絶縁層の第2面5sとの段差は、3~7μmに設定しておくと、品質上および生産上有利である。
このような、スルーホール6は、例えば次のように形成される。まず、絶縁基体2を厚さ方向に貫く貫通孔をドリル加工によって形成する。次に、貫通孔内に残る樹脂屑をデスミア処理によって除去する。最後に、スルーホール6内に露出する配線導体3をエッチング処理して、上述の段差になるまで溶解する。これにより、上記のようなスルーホール6が形成される。
なお、このエッチング処理は、デスミア処理では除去しきれない金属屑や、貫通孔内に露出する配線導体の第1面3sにこびりついた樹脂屑を除去する効果も有している。
配線導体3は、絶縁層5同士の間、絶縁基体2の上下表面、およびスルーホール6内に位置している。配線導体3は、プリント配線基板1の導電経路を構成するものであり、信号の伝播や電力の供給等の機能を有している。配線導体3は、例えば銅等の良導電性金属を含んでいる。
このような配線導体3のうち、スルーホール6内に位置しているものは、スルーホール導体3aとして機能する。各々のスルーホール導体3aは、信号の伝播に用いられる信号用、電力の供給に用いられる電源用、または接地用の機能を有している。スルーホール導体3aは、絶縁基体2の上下表面の配線導体3同士、あるいは絶縁基体2の上下表面の配線導体3および絶縁層5の間の配線導体3同士を電気的に接続している。
スルーホール導体3aは、スルーホール6に面する配線導体の第1面3sおよび絶縁層の第2面5sの全面に密着する状態で位置しており、スルーホール6の径方向の中央部に空洞を有する筒状である。上述のように、配線導体の第1面3sは、スルーホール6を厚さ方向に貫く中心軸を基準として、絶縁層の第2面5sよりも外側に位置している。このため、スルーホール導体3aの一部は、絶縁層5同士の間に入り込む状態で位置している。
言い換えれば、スルーホール6内において、配線導体の第1面3sが露出している個所は、絶縁層の第2面5sに対して窪んだ状態である。スルーホール導体3aは、この窪みの中にある配線導体の第1面3sに密着しているとともに絶縁層の第2面5sにも密着している。
これにより、スルーホール導体3aと絶縁層の第2面5sとの接触面積が増加することで、スルーホール導体3aの密着強度の向上に有利である。また、特に厚さ方向において、窪みの中のスルーホール導体3aが、絶縁層5に対する係止の役割を果たすことで、スルーホール導体3aと絶縁層5との間のせん断応力の抑制が可能になる。さらに、スルーホール導体3aと配線導体の第1面3sとの間におけるせん断応力の抑制も可能になる。
なお、スルーホール6に面する配線導体の第1面3sは、図2に示す断面図において直線状を有しているが、曲線状を有していても構わない。このような場合、スルーホール導体3aとの接触面積が増えるため、配線導体の第1面3sとスルーホール導体3aとの密着強度の向上が可能になる点で有利である。
スルーホール6内には、スルーホール導体3aの空洞内に充填されている孔埋め樹脂7が位置している。孔埋め樹脂7は、本開示において必須ではないが、プリント配線基板1が、スルーホール6の上下の開口を、例えば導体層または絶縁層等で塞いでしまう構造を有している場合に用いられる。
スルーホール6内において、スルーホール導体3aの内側を孔埋め樹脂7で充填しておくことで、ガスや液体がスルーホール6内に残留することを抑制し、ガスの膨張や液体の腐食等で、配線導体3等が損傷または腐食することを回避することが可能になる。
孔埋め樹脂7は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂およびシリカ等の絶縁粒子を含んでいる。
絶縁基体2の上下表面、およびスルーホール6内に位置している配線導体3は、例えば次のように形成される。
まず、上述の工程によってスルーホール6が形成された絶縁基体2を用意する。次に、絶縁基体2の上下面およびスルーホール6に面する配線導体の第1面3sおよび絶縁層の第2面5sに、無電解銅めっき処理および電解銅めっき処理を順に行う。配線導体の第1面3sおよび絶縁層の第2面5sに析出した銅めっき金属が、スルーホール導体3aになる。次に、スルーホール6内の銅めっき金属よりも内側に、孔埋め樹脂7を充填して硬化する。次に、スルーホール6から突出した穴埋め樹脂7を研磨して、絶縁基体2の上下面に析出した銅めっき金属と穴埋め樹脂7の露出面とを同一の高さにする。最後に、絶縁基体2の上下面に析出した銅めっき金属および穴埋め樹脂7の露出面に、めっき処理を行い、エッチングにより所定のパターンを形成することで絶縁基体2の上下表面に配線導体3が形成される。
スルーホール導体3aは、結晶界面の方向がランダムな結晶粒を有していても構わない。つまり、スルーホール導体3aの結晶界面は、方向性を有していない。このような場合、スルーホール導体3aに加わる熱応力をランダムな方向に分散させることが可能になる点で有利である。
ソルダーレジスト4は、最上層の絶縁層5の上面、および最下層の絶縁層5の下面に位置している。ソルダーレジスト4は、絶縁基体2の上面に位置している配線導体3の一部を露出する開口4aおよび下面に位置している配線導体3の一部を露出する開口4bを有している。
開口4aに露出する配線導体3の一部は、例えばパッケージ基板や電子部品の電極と接続する電極として機能する。
開口4bに露出する配線導体3の一部は、例えば電子部品と接続する電極として機能する。
ソルダーレジスト4は、例えばアクリル変性エポキシ樹脂等の感光性を有する熱硬化性樹脂のフィルムを絶縁層5の表面に貼着し、露光および現像により開口4a、または4bを形成して熱硬化することで形成される。
上述のように、本開示のプリント配線基板1は、厚さ方向に積層された複数の絶縁層5と、複数の絶縁層5の間にそれぞれ対応して位置する複数の配線導体3と、それらを厚さ方向に貫通し、複数の絶縁層の第2面5sおよび複数の配線導体の第1面3sが露出しているスルーホール6とを有している。スルーホール6内には、絶縁層の第2面5sおよび配線導体の第1面3sの全面に密着しているスルーホール導体3aが位置している。そして、スルーホール6内において、複数の配線導体の第1面3sは、スルーホール6を厚さ方向に貫く中心軸を基準として、複数の絶縁層の第2面5sよりも外側に位置している。つまり、スルーホール6内において、配線導体の第1面3sが露出している個所は、絶縁層の第2面5sに対して窪んだ状態である。
このため、スルーホール導体3aは、その一部が窪みに入り込む状態で配線導体の第1面3sおよび絶縁層の第2面5sに密着している。これにより、スルーホール導体3aと、配線導体の第1面3sおよび絶縁層の第2面5sとの接触面積が増加して、スルーホール導体3aの密着強度の向上に有利である。また、特に厚さ方向において、窪みの中のスルーホール導体3aが、絶縁層5に対する係止の役割を果たすことで、スルーホール導体3aと絶縁層5との間のせん断応力の抑制が可能になる。その結果、スルーホール導体3aと配線導体の第1面3sとの間の破断の抑制が可能になる。
このように本開示によれば、信号用、電源用、または接地用の機能を有するスルーホール導体3aと配線導体3sとの間の破断の抑制が可能になるため、信号の伝播、あるいは電力供給特性に優れたプリント配線基板を提供することができる。
なお、本開示は、上述の実施形態の一例に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。
例えば、上述の実施形態の一例においては、図2に示すようにスルーホール導体3aと孔埋め樹脂7との界面に凹部が無い状態を示した。
この場合とは別に、図3に示すように、スルーホール導体3aは、スルーホール6に面する複数の配線導体の第1面3sに対向する内周面に環状の凹部8を有していても構わない。つまり、筒状のスルーホール導体3aの内周面は、上述の窪みに対向する位置に環状の凹部8を有している。
このような場合、例えばプリント配線基板1に熱膨張が生じたときに、スルーホール導体3aが、凹部8内に入り込んでいる孔埋め樹脂7によって配線導体の第1面3sの方向に押圧される。これにより、スルーホール導体3aと配線導体の第1面3sとの間の密着強度が向上する。
凹部8の深さは、例えば2~5μmに設定されている。2μmよりも小さい場合は、上記の押圧の効果が小さくなりスルーホール導体3aと配線導体の第1面3sとの間の密着強度の向上に寄与できない可能性がある。5μmよりも大きい場合は、孔埋め樹脂7を凹部8内に充填することが困難になる可能性がある。
このような凹部8は、配線導体の第1面3sが露出している個所が、絶縁層の第2面5sに対して窪んでいる形態が残る程度の厚みになるように、電解めっき処理時間を調整することで形成される。なお、凹部8が不要な場合は、電解めっき処理時間をさらに延長する、あるいは電解めっき処理を2回行えばよい。
また、図4に示すように、絶縁基体2の上下面にビルドアップ用の絶縁層9と配線導体3とがさらに積層されていても構わない。本例においては、上面および下面にそれぞれ2層のビルドアップ用絶縁層9と配線導体3とが位置している。
ビルドアップ用絶縁層9は、絶縁基体2の上下面において、配線導体3を配置するための領域を確保する機能を有している。このため、ビルドアップ用絶縁層9を有する構造は、電子機器の高機能化に伴う信号系統や電力供給の増大に対応するため、プリント配線基板1の配線導体3を増やすことが可能になる点で有利である。
また、ビルドアップ用絶縁層9は、配線導体3を被覆しており、互いに隣接する配線導体3同士の絶縁性を確保する機能を有している。
ビルドアップ用絶縁層9は、例えばEガラスまたはSガラス等のガラス繊維、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂またはビスマレイミドトリアジン樹脂等の絶縁樹脂およびシリカ(SiO2)またはアルミナ(Al23)等の絶縁粒子等を含んでいる。ガラス繊維については、含んでいなくてもよい。
ビルドアップ用絶縁層9は、例えば絶縁層用のフィルムを、真空下で絶縁基体2の上下面、あるいは既に形成されたビルドアップ用絶縁層9の表面に配線導体3を被覆するように被着して熱圧着し硬化することで形成される。
ビルドアップ用絶縁層9は、配線導体3を底面とする複数のビアホール10を有している。ビルドアップ用絶縁層9を介して上下に位置する配線導体3同士が、ビアホール10内の配線導体3を介して電気的に接続される。ビアホール10の径は、例えば30~100μmに設定されている。
ビアホール10は、例えばビルドアップ用絶縁層9に、レーザー加工処理を施すことによって形成される。なお、レーザー加工の後に、ビアホール10の内部を洗浄して、炭化物等の異物を除去することで、配線導体3と、ビアホール10内に露出するビルドアップ用絶縁層9および配線導体3との間の密着強度を向上させることが可能になる。
配線導体3は、ビルドアップ用絶縁層9の上面または下面、およびビアホール10内に位置している。配線導体3は、例えばセミアディティブ法やサブトラクティブ法等のめっき処理技術によって形成され、銅等の良導電性金属を含んでいる。
最上層のビルドアップ用絶縁層9の上面および最下層のビルドアップ用絶縁層9の下面には、ソルダーレジスト4が位置している。ソルダーレジスト4は、ビルドアップ用絶縁層9の上面に位置している配線導体3の一部を露出する開口4a、下面に位置している配線導体3の一部を露出する開口4bを有している。
開口4aに露出する配線導体3の一部は、例えばパッケージ基板や電子部品の電極と接続する電極として機能する。開口4bに露出する配線導体3の一部は、例えば電子部品と接続する電極として機能する。
図3において概略断面図で示す部分の電子顕微鏡写真を図5(A)に示し、図5(A)に示す領域Xの拡大写真を図5(B)に示す。図5(A)および(B)に示す符号は、図3に示す符号と同じであり、説明は省略する。
例えば、図2および3では、配線導体の第1面3sの位置を明確に示している。これは、断面図で示す際に配線導体の第1面3sの位置を便宜上示しているだけであり、図5(B)に示すように、配線導体の第1面3sが不明瞭な状態、すなわち、配線導体の第1面3sとスルーホール導体3aとの境界面が、非直線的に入り組んで渾然一体となったような状態であってもよい。つまり、配線導体3をエッチング処理する際に、配線導体の第1面3sを非直線的に入り組んだ状態、言い換えれば凹凸形状に処理しておき、スルーホール導体3aとなる銅めっき金属を析出させることで配線導体の第1面3sとスルーホール導体3aとの境界面が上記の状態となる。
配線導体3を形成している導体は、図5(B)に矢印で示すように、スルーホール6の深さ方向に結晶が伸びている。つまり、断面視で結晶が、上層の絶縁層5と下層の絶縁層5との積層方向に伸びる長尺形状を有している。このように、配線導体3を形成している導体の結晶がスルーホール6の深さ方向に伸びていると、配線導体3を絶縁層5により強く密着させることができる。例えば、プリント配線基板に負荷がかかった場合、スルーホール導体3aは、スルーホール6の深さ方向と直交する方向、すなわち配線導体3や絶縁層5の主面と水平な方向に負荷がかかりやすい。このような負荷がかかったとしても、配線導体3は絶縁層5により強く密着しているため、負荷によるスルーホール導体3aの変位を低減することができ、より破断しにくくすることができる。
スルーホール6内に露出する配線導体3をエッチング処理する場合、スルーホール6にエッチング液を流して行う。図5(B)の領域Yに示すように、エッチング液の流れの上流側におけるスルーホール6の壁面とスルーホール導体3aとの角がテーパー状を有し、角が取れている。このように角が取れてテーパー状を有することによって、スルーホール導体3aを形成する際のめっき液が、配線導体3方向に流れ込みやすくなる。
図6に示すように、従来のプリント配線基板における配線導体13とスルーホール導体13aとの境界面は、領域Zに示すように、スルーホールの壁面近くで比較的明確に現れている。配線導体13とスルーホール導体13aと境界面がスルーホールの壁面近くに存在すると、例えば、プリント配線基板に負荷がかかった場合、配線導体13を形成している導体の結晶とスルーホール導体13aを形成している導体の結晶との間に破断が発生しやすく、導通不良が発生しやすくなる。
なお、上述の実施形態においては、スルーホール導体3aが筒状である場合を示した。この場合とは別に、孔埋め樹脂7あるいは凹部8が不要である場合には、スルーホール導体3aがスルーホール6内を充填していても構わない。この場合、スルーホール導体3aの電気抵抗が低減するため、信号の伝播あるいは電力供給特性の向上という観点から有利である。
1 プリント配線基板
3 配線導体
3a スルーホール導体
3s 配線導体の第1面
5 絶縁層
5s 絶縁層の第2面
6 スルーホール
7 孔埋め樹脂
8 凹部

Claims (5)

  1. 厚さ方向に積層された複数の絶縁層と、
    前記複数の絶縁層の間にそれぞれ対応して位置する複数の配線導体と、
    複数の前記絶縁層および複数の前記配線導体を前記厚さ方向に貫通しているスルーホールと、
    前記スルーホールの壁面に位置しているスルーホール導体と、を有しており、
    前記スルーホールに面する前記配線導体の第1面は、前記スルーホールを前記厚さ方向に貫く中心軸を基準として、前記スルーホールに面する前記絶縁層の第2面よりも外側に位置しており、
    複数の前記配線導体は、前記厚さ方向に沿った長尺形状の結晶粒を有し、前記厚さ方向を向いている結晶界面を、前記厚さ方向に直交する水平方向を向いている結晶界面よりも多く含む、ことを特徴とするプリント配線基板。
  2. 前記スルーホール導体は、径方向の中央部が空洞になっている筒状である、請求項1に記載のプリント配線基板。
  3. 前記空洞内が樹脂で充填されている、請求項2に記載のプリント配線基板。
  4. 前記スルーホール導体は、前記配線導体の前記第1面に相当する部位に、環状の凹部を有している、請求項2または3のいずれかに記載のプリント配線基板。
  5. 前記配線導体の前記第1面と前記スルーホール導体との境界が、非直線的に入り組んでいる、請求項1~4のいずれかに記載のプリント配線基板。
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