JP7233832B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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本発明は、天然物由来の生体安全性にすぐれ、毛髪の色調変化の予防・改善効果及び養毛効果を発揮する新規有効成分を含む毛髪化粧料に関するものである。
近年、ストレス、食生活の変化、加齢、紫外線等の様々な理由により、男性、女性を問わず毛髪の老化を訴える人が増加している。毛髪の老化としては、例えば、薄毛、抜け毛、ハリ・ツヤ・コシの低下、切れ毛、細化、色調変化が挙げられる。
上記毛髪の老化のうち、薄毛や抜け毛に関しては、様々な研究が行われ、アデノシンやミノキシジル等の有効成分を配合した育毛剤や、また、天然物である生薬(ショウキョウ、センブリ等)成分を配合した育毛剤が提案されている。一方、上記毛髪の老化の中でも、毛髪の色調変化(毛髪の灰色化、白化等)は様々な要因が関与していると考えられており、そのメカニズムが十分に解明されていない。このため、従来、毛髪の色調変化を予防・改善する有効成分が提案されているものの、まだ十分に効果を発揮するものがないのが現状である。
以上の従来技術の課題を鋭意検討した結果、本発明者らは、葛根の抽出物;紅藻、緑藻又は褐藻の抽出物とゲンチアナ抽出物の混合物;カミツレの抽出物;シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物が、毛髪のメラニン合成、メラノソーム形成、及びメラノソーム輸送の遺伝子に関する遺伝子の発現を亢進することで、すぐれた毛髪の色調変化の予防・改善効果(色素異常・脱失による灰色化・白化の予防・改善、紫外線による退色の予防・改善、及び黒髪の光沢向上等)を奏することを新たに見出し、本発明を完成させるに至った。
従来、葛根の抽出物を毛髪化粧料に配合されることは特許文献1により知られていた。また、緑藻、褐藻又は紅藻の抽出物を含む育毛剤、脱毛抑制剤については特許文献2,3により既に知られている。また、ゲンチアナ抽出物を含む育毛料についても、特許文献4により知られている。従来、カミツレの抽出物を含む養毛剤については特許文献5により知られている。また、シャクヤク、モモ又はシソの抽出物を含む育毛料については、特許文献6,7により知られている。また、ウコギ科トチバニンジン属のニンジン抽出物を含む養毛料については、特許文献8により知られている。
しかし、葛根の抽出物;緑藻又は褐藻の抽出物とゲンチアナ抽出物の混合物;カミツレ抽出物;シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物;ウコギ科トチバニンジン属のニンジン抽出物が毛髪の色調変化の予防、改善効果を有することについては知られていなかった。
特開2016-102098号 特開昭54-035223号 特開2005-232163号 特開平10-265350号 特開平04-036221号 特開昭63-174915号 特開平03-188013号 特開平05-286837号
本発明は、以下の(A)~(E)のうちのいずれか1以上の成分を含む毛髪の色調変化の予防・改善剤である。
(A)葛根の抽出物;
(B)紅藻、緑藻又は褐藻の抽出物及びゲンチアナの抽出物の混合物;
(C)カミツレの抽出物;
(D)シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物;
(E)ウコギ科(Araliaceae)トチバニンジン属(Panax)のニンジンの抽出物
本発明によれば、葛根の抽出物;紅藻、緑藻又は褐藻の抽出物とゲンチアナ抽出物の混合物;カミツレの抽出物;シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物;及びウコギ科トチバニンジン属のニンジン抽出物のいずれか1以上を含む毛髪の色調変化の予防、改善剤(色素異常・脱失による灰色化・白化の予防・改善、紫外線による退色の予防・改善、及び黒髪の光沢向上等)を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、「クズ」とは、マメ科(Fabaceae)クズ属(Pueraria)の植物である。使用部位として、クズの根(カッコン)が好ましい。
本発明において、緑藻類としては、例えば、アオサ属(Ulva)の緑藻(アオサ、ヒトエグサ、アオノリ等)、クロレラ属(chlorella)の緑藻、クラミドモナス属(Chlamydomonas)の緑藻が挙げられる。
また、本発明において、褐藻類としては、例えば、コンブ属(Laminaria)、ワカメ属(Undaria)、オオウキモ属(Macrocystis)、モズク属(Nemacystus)、又はホンダワラ属(Sargassum)の褐藻が挙げられる。その中でも、コンブ属の褐藻類としては、例えば、ガゴメコンブ、マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ、ヒロメが挙げられる。また、ワカメ属の褐藻類としては、アオワカメ、ヒロエ等が挙げられる。
また、本発明において、紅藻類としては、例えば、アマノリ属(Porphyra)の紅藻(アサクサノリ等)、テングサ属(Gelidium)の紅藻(マクサ等)、カタメンキリンサイ属(Betaphycus)の紅藻(カタメンキリンサイ等)、フノリ属(Gloiopeltis)の紅藻(ハナフノリ、マフノリ、フクロフノリ等)、スギノリ属(Chondracanthus)の紅藻が挙げられる。
本発明において、ゲンチアナとは、リンドウ科リンドウ属のゲンチアナ(Gentiana lutea)である。使用部位としては、全草、花、茎、葉、根等を用いることができる。
また、本発明において、カミツレとは、キク科(Asteraceae)シカギク属(Matricaria)のカミツレ(Matricaria recutita)である。使用部位としては、全草、花、茎、葉、根等を用いることができる。
本発明で用いるシャクヤクとは、ボタン科(Paeoniaceae)ボタン属(Paeonia)の植物であって、種は、特に限定されるものではなく、例えば、シャクヤク(Paeonia lactiflora)、ヤマシャクヤク(Paeonia japonica)、ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovata)等が挙げられる。また、当該植物の全草、葉、花部、茎、種子、実、根等、いずれを用いても良いが、全草、根又は花の使用が好ましい。
本発明で用いるモモは、バラ科(Rosaceae)サクラ属(Prunus)の植物であって、種は、特に限定されるものではない。また、当該植物の全草、葉、花部、茎、種子、実、根等、いずれを用いても良いが、全草、種子又は果実(成熟、未成熟のいずれも使用可能)の使用が好ましい。
本発明で用いるシソとは、シソ科(Lamiaceae)シソ属(Perilla)の植物種は、特に限定されるものではない。なお、シソとしては、一般的に、学名として、Perilla frutescens var. Crispa、又はPerilla frutescens var. Brittonで表記されるものを含み、例えば、アオジソ、チリメンジソ、アカジソ、マダラジソ、カタメンジソ、チリメンアオジソ又はこれらの変種もしくは亜種、或いは交配種が挙げられるが、本発明はこれに限るものではない。また、当該植物の全草、葉、花部、茎、種子、実、根等、いずれを用いても良いが、全草又は葉の使用が好ましい。
本発明で用いるウコギ科トチバニンジン属のニンジンとしては、オタネニンジン(Panax ginseng C.A. Meyer)、トチバニンジン(Panax japonicus)、サンシチニンジン(三七人参、Panax pseudoginseng)等が挙げられる。また、ニンジンの抽出物部位には特に限定はなく、全草、葉、花、雄しべ、雌しべ、茎、根、種子(子実)、果実など適宜の部位を用いることができるが、サポニンの含有量から、根、果実の使用が好ましい。また、トチバニンジン属植物の根を加工して得られる紅参や白参も使用可能である。
抽出物の調製は、抽出対象物である植物を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、これをそのままもしくは乾燥し、さらに必要ならば細切或いは粉砕した上、浸漬法、向流抽出法、水蒸気蒸留法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることによって行うことができる。また、本発明において、超臨界抽出法を採用してもよい。
抽出物処理に使用する抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
抽出物の調製に当たって、抽出液のpHに特に制限はないが、一般にはpH3~9の範囲とすることが好ましい。pHの調整は、前記した抽出溶媒中に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤や、クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合することによって行うことができる。
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpH、或いは抽出素材の大きさ等によっても異なるが、例えばメタノール又はエタノール、或いは水と低級アルコール又は多価アルコールとの混合溶媒を抽出溶媒とする浸漬法の場合であれば、抽出温度は0~80℃の範囲である。抽出時間は、4℃の冷温抽出の場合で1時間~7日間の範囲とするのがよく、また、40℃付近の中温抽出では、1時間~5日間の範囲とするのがよく、70~80℃の高温抽出の場合は、1時間~2日間の範囲とするのがよい。浸漬法の場合、浴比は重量比で、抽出素材に対して溶媒が一般に1~200倍量、好ましくは1~100倍量の範囲となるようにするのがよい。
以上のようにして調製される抽出物は、さらに、活性炭処理、イオン交換樹脂処理、合成吸着剤、シリカゲル、及び再結晶処理のいずれか1種又は2種以上を組み合わせて、特定の有効成分を高濃度に含む抽出物に調製することでもよい。活性炭としては、松等の木、竹、椰子殻、胡桃殻等の植物質のほか、石炭質、石油質等を原材料として、それらの原材料に水蒸気や二酸化炭素、空気等のガスを使う高温炭化法等の物理的な方法や塩化亜鉛等の化学薬品を使って処理した上で加熱し、多孔質にする化学的な方法による活性化処理を施して得られる活性炭等の何れを用いても良い。また、合成吸着剤としては、スチレン/ジビニルベンゼン共重合体、メタクリル酸エステル重合体等の非イオン性樹脂が挙げられる。
本発明に係る抽出物を毛髪化粧料(医薬部外品、外用医薬品も含む)に配合する場合、例えば、育毛・養毛料又は染毛料であれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.001~3.0重量%である。また、シャンプー等の洗髪用化粧料であれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.0001~1.0重量%である。また、リンスやコンディショナーであれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.001~1.0重量%である。
本発明に係る抽出物を毛髪化粧料に配合する際に、毛髪化粧料に用いられる他の活性成分(毛母細胞賦活剤、抗男性ホルモン剤、血行促進剤、皮脂分泌抑制剤、抗炎症剤、毛髪保護剤、毛周期の成長維持剤等)を組み合わせて配合するようにしてもよく、これによって、育毛・養毛効果、髪質の改善効果及び頭皮の炎症予防:改善効果等も期待することもできる。
例えば、育毛・養毛効果を期待できる成分としては、ミノキシジル、シプロテロンアセテート、ペンタデカン酸グリセリド、6-アミノベンジルプリン(サイトプリン)、アデノシン、トランス-3,4'-ジメチル3-ヒドロキシフラバノン(t-フラバノン)、センブリエキス、ヒノキチオール、感光素、パントテン酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸誘導体(ニコチン酸アミド等)、塩化カルプロニウム、女性ホルモン類(エチニルエストラジオール、エストロン等)、サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、l-メントール、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、チオキソロン、カンファー、レゾルシン、タマサキツヅラフジ根の抽出物、タマサキツヅラフジから得られるビス型アルカロイド、甘草エキス、センブリエキス、マイマイ花エキス、ローヤルゼリー発酵物、ハスの種子発酵物、イチョウエキス、パルダルコ樹皮エキス、オタネニンジンエキス、豆乳発酵液、黒大豆加水分解エキス、アッケシソウエキス、タケノコエキス、チョウジエキス、コラーゲン、アミノ酸類、及びビタミン類等が挙げられ、それらのいずれか1種又は2種以上を配合してもよい。
また、本発明に係る抽出物を含む毛髪化粧料には、上述の成分のほかに、通常、毛髪化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、キレート剤、ph調整剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る有効成分の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ニンジン油、オタネニンジン油、ベルガモット油、植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′,N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)、サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン加水分解物、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体、アルカリゲネス産生多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ等の植物由来のエタノール又は1,3-ブチレングリコール等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、小豆等)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。
キレート剤としては、例えばエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸又はその塩類、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウムなどがある。
pH調整剤としては、例えばクエン酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、グリコール酸、コハク酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがある。
生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、ムラサキシキブ抽出物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、党参抽出物又はその加水分解物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(ベルガモット、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、ダマスクバラの花の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは抽出物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、t-シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、ヘチマ抽出物、キウイ抽出物、ヒマワリ種子又は芽の抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、萱草(デイリリー)抽出物又は発酵物、ハイビスカスの花抽出物又は発酵物、ハゴロモグサ抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物、マンゴスチン抽出物、フノリ抽出物、烏龍茶抽出物、紅富貴抽出物、紫蘭抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物又は加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物又はその発酵物、グアバ葉抽出物、ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、アロエ抽出物、イチジク花抽出物、リンゴ抽出物等がある。
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
製造例1.クズの根の抽出物の調製(1)
クズの根の粉末1kgにエタノール10Lに加えて加温抽出した。次に、得られた抽出液を濾過、濃縮後、合成吸着剤のカラムに吸着させ、エタノールで溶出することにより、イソフラボンを高濃度に含む溶液を回収した。次に、濃縮液を乾燥して、褐色粉末45gを得た。この粉末40gに水とブチレングルコールの混合溶媒960gを加えて撹拌した後、濾過し、濃褐色透明の抽出物溶液910gを得た(固形分量3.44%)。
製造例2.クズの根の抽出物の調製(2)
製造例1にて用いた抽出溶媒(エタノール)に代えてメタノールを用いるほかは、製造例1と同様の操作により、褐色粉末43gを得た。この粉末40gに水とブチレングルコールの混合溶媒960gを加えて撹拌した後、濾過し、濃褐色透明の抽出物溶液913gを得た(固形分量3.20%)。
製造例3.緑藻抽出物及びゲンチアナの抽出物の調製(1)
乾燥したアオサ70gに精製水と1,3-ブチレングリコールの混合液(7:3)1000gを加え4℃で18時間抽出し、これを濾過して、アオサ抽出液920gを得た。このアオサ抽出液920gに、別途、ゲンチアナ根(茎を含んでいてもよい)の水抽出を乾燥して調製したゲンチアナ粉末13.8gを加え、4℃で18時間抽出した。これを濾過して、褐色透明のアオサ・ゲンチアナ混合抽出物(固形分濃度2.01%)903gを得た。
製造例4.褐藻抽出物及びゲンチアナの抽出物の調製(2)
製造例3において、アオサに代えて、コンブを用いる他は、製造例3と同様の操作により、褐色透明のコンブ・ゲンチアナ混合抽出物(固形分濃度2.00%)865gを得た。
製造例5.紅藻抽出物及びゲンチアナの抽出物の調製(3)
製造例3において、アオサに代えて、カタメンキリンサイを用いる他は、製造例1と同様の操作により、褐色透明のカタメンキリンサイ・ゲンチアナ混合抽出物(固形分濃度1.95%)853gを得た。
製造例6.カミツレの抽出物の調製
乾燥したカミツレの花100gに精製水1000gを加え4℃で48時間抽出し、これを濾過して、褐色透明のカミツレ抽出液(固形分濃度1.01%)863gを得た。
製造例7.シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物溶液
シャクヤクの根を刻んだ後乾燥し、乾燥物50gを精製水250gに浸漬した後、1,3-ブチレングリコールを250g添加した。添加後、4℃で抽出を行った。そして、抽出液をろ過し、褐色透明のシャクヤク抽出物溶液442gを得た(固形分濃度3.50%)。また、バラ科サクラ属のモモの種子(トウニン)を乾燥後粉砕し、粉砕物50gを精製水250gに浸漬した後、1,3-ブチレングリコールを250g添加した。添加後4℃で抽出を行った。そして、抽出液をろ過し、淡黄色透明のトウニン抽出物溶液493gを得た(固形分濃度1.76%)。また、シソ科シソ属のシソの葉を乾燥し、乾燥物25gを精製水250gに浸漬し、1,3-ブチレングリコールを250g添加した。添加後、4℃で抽出を行った。そして、抽出液をろ過し、褐色透明のシソ抽出物溶液448gを得た(固形分濃度1.05%)。以上の3種の植物抽出物を混合後、不溶物を濾過し、褐色透明の抽出物混合溶液1239gを得た(固形分濃度1.58%)。
製造例8.ニンジン抽出物の調製(1)
オタネニンジン乾燥物100gを粉砕し、50%エタノール水溶液200mLを添加した後、一昼夜攪拌抽出した。抽出液を濾過後、残渣に50%エタノール水溶液200mLを添加し、一昼夜攪拌抽出した。抽出液を濾過後、一回目の濾液を混合し、20%エタノールとなるまで濃縮することにより褐色透明のニンジン抽出物溶液187g得た(固形分濃度7.30%)。
製造例9.ニンジン抽出物の調製(2)
オタネニンジンに代えて、トチバニンジンの乾燥物100gを使用する他は、製造例8と同様の操作により、ニンジン抽出物溶液153g得た(固形分濃度6.80%)。
製造例10.ニンジン抽出物の調製(3)
紅参の乾燥物100gを使用する他は、製造例8と同様の操作により、ニンジン抽出物溶液171g得た(固形分濃度6.54%)。
試験例1.遺伝子発現評価試験
正常ヒトメラノサイトを増殖添加剤含有DermaLife(登録商標)[クラボウ社製]にて9×104個/mLに調製し、φ1.26cm24穴ウェルプレートに1mLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、さらに、製造例1~10の抽出物を溶液として所定の濃度で含んだ培養液を添加して培養した。すなわち、製造例1~7の抽出物に関しては、培養液全量に対して溶液として終濃度が1.0%となるように調整し、製造例8~10に関しては終濃度が0.5%となるように調整した。また、各製造例の抽出物の比較対照として、50%1,3-ブチレングリコール溶液(製造例1,7に比較対象)、30%1,3-ブチレングリコール溶液(製造例2~6の比較対象)、及び20%エタノール溶液(製造例8~10の比較対象)をそれぞれ比較対象となる製造例の抽出物と同様の濃度になるように調整したコントロール区を設定した。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLで回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotal RNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)[タカラバイオ社製])を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、各種遺伝子の発現と、内部標準物質β-ACTIN遺伝子の発現の検出を行った。ここで、β-ACTINは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、β-ACTIN遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区での各遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの他の試験区でのその遺伝子の発現量の相対値を求めた。
試験例1の結果を表1に示す。
[表1]
Figure 0007233832000001
表1に示すように、本発明の製造例1~2に係る抽出物は、チロシナーゼ遺伝子「TYR(tyrosinase)」の発現を亢進することが確認された。チロシナーゼはメラニンの合成に不可欠な酵素であることから、本発明の製造例1~2に係る抽出物は、TYRの発現を亢進することで、毛髪のメラニン合成を促進し、毛髪の色調変化の予防・改善効果(色素異常・脱失による灰色化・白化の予防・改善、紫外線による退色の予防・改善、及び黒髪の光沢向上等)を奏することが示唆される。
また、表1に示すように、本発明の製造例1~2に係る抽出物は、PMEL(premelanosome protein)遺伝子の発現を亢進することが確認された。ここで、PMELは、メラノソームの構造タンパク質であり、メラノソームの骨格となることが知られている。毛髪のメラニンは、PMELに沈着してメラノソームを形成することで周囲の細胞へ輸送されることから、本発明の製造例1~2に係る抽出物は、PMELの発現を亢進することで、メラノソーム形成を促進し、毛髪の色調変化の予防・改善効果(色素異常・脱失による灰色化・白化の予防・改善、紫外線による退色の予防・改善、及び黒髪の光沢向上等)を奏することが示唆される。
また、表1に示すように、本発明の製造例3~6の抽出物は、メラノサイト内のメラノソームの輸送に関与する低分子量のGタンパク質の1つであるRAB27Aの発現を亢進することが確認された。RAB27Aは、メラノサイトにおける周辺細胞へのメラノソームの輸送に関与することが知られている。従って、本発明の製造例3~6の抽出物は、RAB27Aの発現を亢進することで、メラノソームの毛母細胞への輸送を促進して、毛髪の色調変化の予防・改善効果(色素異常・脱失による灰色化・白化の予防・改善、紫外線による退色の予防・改善、及び黒髪の光沢向上等)を奏することが示唆される。
また、表1に示すように、本発明の製造例7~10の抽出物は、MLPH(Melanophilin)の発現量を亢進することが確認された。MLPHは、肌や毛髪が白くなる3型グリセリ症候群という遺伝子疾患の原因遺伝子産物として同定されたタンパク質です。現在、上記RAB27Aに特異的に結合するエフェクターとして働くことが明らかとなっているものです。このMLPHとRAB27Aが結合し、モータータンパク質であるミオシンVAと複合体を形成することで、メラノソームはアクチン繊維上を細胞膜付近まで輸送されることから、MLPHを発現亢進することは、メラノソームの毛母細胞への輸送を促進することが示唆される。
さらに、本発明の製造例1又は2の抽出物と、本発明の製造例3~6の抽出物のいずれか1以上の抽出物と、本発明の製造例7~10の抽出物のいずれか1以上を併用することで、メラニン合成、メラノソームの形成及びメラノソームの輸送を促進することができ、それらの相乗効果に基づき、毛髪の色調変化の予防・改善効果(色素異常・脱失による灰色化・白化、及び紫外線による退色の予防・改善、黒髪の光沢向上等)を、より向上させることができる。
処方例1.ヘアケア用化粧料
[成分] 部
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
タマサキツヅラフジ抽出物 0.01
製造例1の抽出物 5.0
製造例8の抽出物 0.3
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
処方例2.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例2の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例3.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例3の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例4.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例4の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例5.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例5の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例6.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例6の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例7.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例7の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例8.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例8の抽出物0.3に代えて、センブリ抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例9.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例8の抽出物0.3に代えて、製造例9の抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例10.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、製造例8の抽出物0.3に代えて、製造例10の抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例11.ヘアケア用化粧料
処方例1の成分中、タマサキツヅラフジ抽出物0.01に代えて、センブリ抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例12.ヘアケア用化粧料
[成分] 部
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
タマサキツヅラフジ抽出物 0.01
製造例1の抽出物 3.0
製造例3の抽出物 3.0
製造例6の抽出物 3.0
製造例7の抽出物 3.0
製造例8の抽出物 0.3
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
処方例13.ヘアケア用化粧料
[成分] 部
l-メントール 0.8
アデノシン 1.0
製造例2の抽出物 2.0
製造例4の抽出物 2.0
製造例6の抽出物 2.0
センブリ抽出物 0.3
1,3-ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 20.0
精製水 全量が100部となる量
処方例14.ヘアケア用化粧料
処方例13の成分中、アデノシンに代えて、ミノキシジルを用いるほかは処方例13と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例15.ヘアケア用化粧料
処方例13の成分中、アデノシンに代えて6-ベンジルアミノプリンを用いるほかは処方例13と同様にしてヘアケア用化粧料を得た。
処方例16.ヘアケア用化粧料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
l-メントール 0.1
製造例1の抽出物 1.0
製造例3の抽出物 1.0
大豆レシチン 0.2
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
タケノコ皮エキス 3.0
アッケシソウエキス 3.0
ゲンチアナエキス 3.0
アマモエキス 3.0
精製水 全量が100部となる量
処方例17.ヘアークリーム
[成分] 部
流動パラフィン 15.0
ワセリン 15.0
サラシミツロウ 2.0
製造例1の抽出物 3.0
製造例6の抽出物 3.0
製造例7の抽出物 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グリセリン 5.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
キレート剤 0.1
防腐剤 0.1
香料 0.1
色素 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例18.ヘアシャンプー
[成分] 部
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.1
製造例1の抽出物 3.0
製造例5の抽出物 3.0
製造例10の抽出物 3.0
コラーゲン 5.0
アマモエキス 5.0
アッケシソウエキス 5.0
パウダルコ樹皮エキス 5.0
シソ葉エキス 5.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
処方例19.ヘアシャンプー
処方例18の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例2の抽出物3.0を用いるほかは処方例18と同様にしてヘアシャンプーを得た。
実施例20.ヘアリンス
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
製造例1の抽出物 3.0
製造例3の抽出物 3.0
製造例6の抽出物 3.0
製造例8の抽出物 3.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
実施例21.ヘアリンス
処方例20の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例2の抽出物3.0を用いるほかは処方例20と同様にしてヘアリンスを得た。
処方例22.ヘアリンス
処方例20の成分中、製造例3の抽出物3.0に代えて製造例4の抽出物3.0を用いるほかは処方例20と同様にしてヘアリンスを得た。
処方例23.ヘアリンス
処方例20の成分中、製造例3の抽出物3.0に代えて製造例5の抽出物3.0を用いるほかは処方例20と同様にしてヘアリンスを得た。

Claims (3)

  1. 以下の(D)の抽出物の混合物を含む毛髪の色調変化の予防、改善剤。
    (D)シャクヤク、モモ及びシソの抽出物の混合物
  2. 以下の(A)、(C)及び(E)のうちのいずれか1以上の抽出物を含む、請求項1に記載の毛髪の色調変化の予防、改善剤。
    (A)葛根の抽出物;
    (C)カミツレの抽出物;
    (E)ウコギ科(Araliaceae)トチバニンジン属(Panax)のニンジンの抽出物
  3. 請求項1または2に記載の剤を含む毛髪化粧料。
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