JP7233830B2 - 撮像装置およびフォーカス制御方法 - Google Patents

撮像装置およびフォーカス制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7233830B2
JP7233830B2 JP2017063731A JP2017063731A JP7233830B2 JP 7233830 B2 JP7233830 B2 JP 7233830B2 JP 2017063731 A JP2017063731 A JP 2017063731A JP 2017063731 A JP2017063731 A JP 2017063731A JP 7233830 B2 JP7233830 B2 JP 7233830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
focus
temperature
autofocus
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017063731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018165808A (ja
Inventor
俊之 土橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017063731A priority Critical patent/JP7233830B2/ja
Publication of JP2018165808A publication Critical patent/JP2018165808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7233830B2 publication Critical patent/JP7233830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像装置においてオートフォーカス(AF)制御を行うフォーカス制御装置に関する。
撮像装置には、被写体に対して撮像光学系のピントが合うフォーカスレンズの位置を制御するAF制御を行うものがある。また、撮像装置には、ズーム(変倍)が可能な撮像光学系のズーム位置ごとに複数の被写体距離のそれぞれに対してピントが合うフォーカスレンズの位置を示す電子カムデータを記憶したメモリを有するものがある。この撮像装置では、ズームが行われた際に電子カムデータを用いてフォーカスレンズの位置を制御するズームトラッキングを行うことで、ズーム位置が変わっても同じ距離の被写体に対してピントを合わせ続ける、すなわちピント位置を固定することができる。
ただし、上記のようにピント位置を固定しても、温度変化による撮像光学系または撮像装置の膨張や収縮によってフォーカスレンズの位置が変化してぼけ(ピントずれ)が発生する。
これらのぼけを補正するためには、該ぼけの量に応じてフォーカスレンズの位置を補正する必要がある。ただし、温度変化によるぼけ量は撮像光学系や撮像装置の個体ごとに異なるため、一律の補正量を用いてフォーカスレンズの位置を補正してもぼけを良好に補正することができない場合がある。
特許文献1には、温度センサより検出した温度の変化に起因するぼけを補正するためにAF制御を行う撮像装置が開示されている。
特許第5379118号
しかしながら、特許文献1にて開示された撮像装置では、温度センサより検出した温度の変化と、レンズ鏡筒の温度の変化とのタイムラグが考慮されていないため、補正が十分に行われない場合があった。
そこで、本発明は、撮像光学系(撮像装置)の温度変化等に起因するピントずれを、検出した温度変化とレンズ鏡筒の温度変化とのタイムラグを考慮して良好に補正することが可能な手段を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を保持する撮像装置であって、前記撮像光学系のピント位置を固定するモードが有効な場合に、前記撮像光学系の合焦する被写体距離を維持するためのフォーカス制御、及び前記撮像装置が撮像した画像の鮮鋭度を示すコントラスト評価値を含む被写体情報に基づくオートフォーカス制御、を行う制御手段と、前記撮像装置内の温度を検出する温度検出手段と、前記オートフォーカス制御が実行された後の経過時間を計測する計時手段と、を有し、前記制御手段は、前記温度検出手段により所定以上の温度変化が検出されたことに応じて前記オートフォーカス制御を実行する第1の制御と、前記温度検出手段により検出された前記温度変化が所定未満になったことに応じて、前記第1の制御による前記オートフォーカス制御が実行されてから所定時間が経過するまで繰り返し前記オートフォーカス制御を実行する第2の制御とを行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、撮像光学系(撮像装置)の温度変化等に起因するピントずれを、検出した温度変化とレンズ鏡筒の温度変化とのタイムラグを考慮して良好に補正することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態に係る温度検出手段とレンズ鏡筒との温度のタイムラグを説明する図 本発明の第1の実施形態に係る温度補正用AF制御処理のフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る温度補正用AF制御処理のフローチャート
以下、本発明の好ましい実施形態の一例について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、温度によるピントずれを補正するAF制御について説明する。なお、本実施例の撮像装置100は、撮像光学系(レンズ鏡筒)を一体に有するレンズ一体型撮像装置であるが、撮像光学系の交換が可能なレンズ交換型撮像装置であってもよい。このことは、後述する他の実施例でも同じである。
撮像装置100は、撮像光学系、撮像素子、種々の画像処理部等を有し、被写体像から撮像信号を生成する。また、撮像装置100は、通信部10を介して監視モニタ装置16と通信可能に接続されている。
撮像光学系は、光軸方向に移動して焦点距離を変更する変倍レンズ1と、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズ2と、光量を調整する絞りユニット3とを有する。
撮像光学系を通過した光は、バンドパスフィルタ(以下、BPFという)4およびカラーフィルタ5を介して撮像素子6上に光学像としての被写体像を形成する。BPF4は撮像光学系の光路に対し進退可能である。被写体像は、撮像素子6により光電変換される。
撮像素子6から出力されたアナログ電気信号(撮像信号)は、AGC7によりゲイン調整され、A/D変換器8によりデジタル信号に変換された後、カメラ信号処理部9に入力される。
カメラ信号処理部9では、デジタル撮像信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、通信部10を介して撮像装置に有線または無線通信により接続された監視モニタ装置16に出力されるとともに、撮像装置内のズーム/フォーカス制御部13に出力される。
ピント固定データ保持部11は、合焦被写体距離であるピント位置を固定するモードであるピント位置固定モードのオン/オフおよびピント位置固定モードにおいて選択されたモードを示すモード情報を保持する。これらモード情報は、ユーザ(監視者)が操作する監視モニタ装置16からの通信によって通信部10およびズーム/フォーカス制御部13を介してピント固定データ保持部11に書き込まれる。モード情報は、ユーザの操作に起因するマニュアルフォーカス(MF)やオートフォーカス(AF)処理の完了時に、自動的に固定モードに遷移する。
温度検出部12は、撮像装置100の温度を検出する。ズーム/フォーカス制御部13は、所定時間ごとに温度検出部12を通じて温度の情報を取得し、温度の変化を監視する。温度検出部12としては、例えば、サーミスタ等の温度センサが用いられる。
ズーム/フォーカス制御部13は、制御手段を含むフォーカス制御装置に相当する。フォーカス駆動部14を介してフォーカスレンズ2を駆動し、ズーム駆動部15を介してズームレンズ1を駆動することで、レンズ制御を行う。例えば、ユーザ操作に基づいてズーム駆動やフォーカス駆動を行うことも可能であり、また、映像信号から算出したその映像信号のコントラスト状態を示すコントラスト評価値に基づくAF制御を行うことも可能である。また、ズーミング時にカム曲線のデータを用いてズームトラッキング制御を行う。
監視モニタ装置16は、通信部10を介して撮像装置100から、映像信号を受信し表示する。また、ユーザ操作を入力可能であって、ユーザ操作に基づくコマンドを撮像装置100に送信する。ユーザは、監視モニタ装置16から、撮像装置100に対して、ズーム又はフォーカス操作をすることができる。
タイマ17は、現在の時刻や処理を実行する際の時刻情報を取得する。又は、所定の時刻情報の記憶や、所定の時刻からの経過時間の計測など、時刻/時間情報に関わる処理を行う。
本実施形態に係るレンズ鏡筒の温度変化によるピントずれの補正について説明する。レンズ鏡筒に温度変化が生じると、レンズ鏡筒に伸び縮みが発生し、ピントがずれてしまう。そこで、温度検出手段から温度を取得し、その変化量が所定量以上になった際にレンズ位置の補正を行うことで、温度変化によるピントずれを補正することができる。例えば、レンズ鏡筒の設計値や実測値の統計データから算出した単位温度あたりのピント補正量である基準ピント補正量を格納しておき、基準ピント補正量だけレンズ位置を動かす補正できる。また、所定の温度変化量ごとにAF制御を行うことで、レンズ位置を補正することもできる。また、基準ピント補正量を使った補正とAF制御を、併せて行う構成としてもよい。
ここで、温度検出手段により得られる温度変化と、レンズ鏡筒の温度変化とのタイムラグによるピントずれについて、図2を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態に係る温度検出手段により得られる温度とレンズ鏡筒との温度のタイムラグを説明する図である。図2において、縦軸は温度変化量を示し、横軸は経過時間である。また、実線は温度検出段により得られる温度を示し、破線はレンズ鏡筒の実際の温度の例を示している。図2(a)中のTC1~TC4は、温度の変化量に基づくピント補正の実行タイミングを示している。
図2に示すように、温度検出手段により得られる温度と、レンズ鏡筒の温度とは、常に一致しているわけではない。そのため、前述した温度の変化量に基づくピントずれの補正では、補正が十分に行われない場合がある。撮像装置の周辺温度が変化し、温度検出手段がその温度変化を検出した後も、レンズ鏡筒内部まで熱が十分に伝わるまでには時間を要する。すなわち、図2(a)に示したようなタイムラグが生じる。その結果、図2(a)のTC4で示す最後の補正が行われた後、温度検出手段により検出される温度が一定であっても、徐々にピントずれが生じてしまう場合があり得る。
そこで本実施形態では、図2(b)のTC5~TC7に示すように、温度が一定になった後も、AF制御を行うことで、上記タイムラグによるピントずれの補正を行う。温度が一定になった後のピントずれの補正は、例えば、所定の間隔で、所定の期間又は所定の回数だけ、AF制御を実行するような構成とする。また、所定の期間又は回数ではなく、例えば、レンズ位置の変化が所定以下となったら温度変化後のピントずれ補正を終了するような構成としてもよい。
図3に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるピントずれ補正処理の例を説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る温度補正用AF制御処理の例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、コンピュータであるズーム/フォーカス制御部13が、コンピュータプログラムとしてのフォーカス制御プログラムに従って本処理を実行する例を説明するが、これに限られない。不図示の制御部によって、各処理ブロックを制御し実行する構成としてもよく、その場合、制御部が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
ズーム/フォーカス制御部13は、ピント位置(FOCUS)固定モードが設定されている場合に、温度補正用AF制御処理を実行する。起動時にピント位置(FOCUS)固定モードに設定されている場合や、例えばユーザ操作等によりピント位置固定モードへの切り替え指示がされた場合に本処理を開始する。
まず、ステップS303にて、ズーム/フォーカス制御部13は、温度検出部12から現在の温度temp1を取得する。
次に、ステップS304にてタイマ17から現在の時間time1を取得する。
なお、本ピントずれ補正処理が撮像装置100の起動後に初めて実行されたときに、ピント位置固定モードであった場合、temp1は撮像装置が起動した時の温度で初期化される。同様に、time1は撮像装置が起動した時の時刻で初期化される。
続いて、ステップS305にて 、所定温度変化temp_thをデフォルト値に設定する。所定温度変化は、レンズ鏡筒の設計値や実測値の統計データから算出した、例えば、前述した温度変化によるピントずれが目立ち始める温度変化量などを設定する。装着されている交換レンズの種類を判定して、レンズ種類ごとに異なる値を設定するように構成してもよい。
ステップS306では、ズーム/フォーカス制御部13は、温度検出部12から現在の温度temp2を取得する。
次に、ステップS307にて、ズーム/フォーカス制御部13は、タイマ17から現在の時間time2を取得する。
そして、ステップS308では、ズーム/フォーカス制御部13は、ステップS303又は起動時に取得した温度temp1と、ステップS306で取得した温度temp2との差である温度変化量が所定温度変化temp_thと比較する。所定温度変化temp_thとの比較判定条件により、温度変化量が所定温度変化temp_th以上であると判定した場合にはステップS309へ進み、所定未満である場合にはステップS311に進む。
ステップS309において、ズーム/フォーカス制御部13は、連続補正回数のカウント値countを0にリセットする。この連続補正回数のカウント値は、後述する時間経過をトリガとする補正処理が連続で行われた回数を示している。
次に、ステップS310において、所定時間time_thをデフォルト値(time_th_def)に設定し、ステップS315に進む。この所定時間time_thのデフォルト値(time_th_def)は、レンズ鏡筒の設計値や実測値の統計データから算出した、例えば、前述した温度変化のタイムラグによるピントずれが目立ち始める時間などを設定する。なお、ステップS310の処理がされていない場合、所定時間time_thには、値が設定されていないものとする。または、null値や無限大が設定されていてもよい。
ステップS311では、ステップS304で取得又は前回の処理時刻であるステップS315で更新した時間time1とステップS307で取得した時間time2との差である時間経過と、所定時間time_thとを比較する。ステップS310の処理がされておらず、所定時間time_thが設定されていない場合、又は時間経過が所定時間time_th未満である場合には、一連の補正処理のルーチンには進まずに、ステップS306に戻る。
一方、温度変化に基づく補正処理が実行され、ステップS310にて所定時間time_thが設定されたあとは、時間経過が所定時間time_thごとに、一連の補正処理のルーチンを行うため、ステップS312に進む。
ステップS312では、連続補正回数のカウント値countを1増やし、ステップS313に進む。
ステップS313では、連続補正回数のカウント値countが、所定回数count_th以上かどうかを判定する。この判定条件の所定回数は、例えば、前述した温度変化のタイムラグに基づき設定する。連続補正回数のカウント値countと、所定時間time_thにより、温度変化に基づく補正処理が実行されてからの総経過時間が算出可能である。所定回数以上であればステップS314に進み、所定未満であればステップS315に進む。
ステップS314では、ステップS311で用いる所定時間time_thを無限大に設定し、ステップS315に進む。このように設定することで、次に温度変化量が所定温度変化を超えるまでの間、時間経過による補正処理が行われないようにする。
ステップS315では、ズーム/フォーカス制御部13は温度検出部12から現在の温度を再度取得し、その温度で温度temp1を更新する。
そして、ステップS316に進み、ズーム/フォーカス制御部13はタイマ17から現在の時間を再度取得し、その時間で時間time1を更新する。
次にステップS317において、ズーム/フォーカス制御部13は、撮像している被写体のコントラスト評価値などの被写体情報に基づいて、温度ピント補正のためのAF制御を実行する。
そして、ステップS318において、ピント位置(FOCUS)固定モードが設定されているか否かを判定する。引き続き、ピント位置(FOCUS)固定モードが設定されている場合は、ステップS306へ戻り、本処理を繰り返す。ピント位置(FOCUS)固定モードでない場合は本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、温度検出部12より取得される温度変化とレンズ鏡筒の温度変化とにタイムラグがある場合においても、良好にピントずれを補正することができる。
(第2実施形態)
第1の実施形態では、一定の時間間隔で、一定の回数だけ温度補正用AF制御を実行する例を示した。第1の実施形態では、シンプルな処理で補正の効果を得ることができる。しかし、図2(a)に示したように、レンズ鏡筒内部の温度変化は、非線形な特性を持つ。そのため、一律に短い時間間隔を設定した場合には、ピントずれが目立たなくなる一方でAF制御による画角変動が頻繁に発生する。逆に、一律に長い時間間隔を設定した場合には、AF制御による画角変動の頻度は減る一方で、ピントずれが目立つ場合がある。すなわち、第1の実施形態は、画角変動の頻度とピントずれとにトレードオフを持つ。
そこで、第2の実施形態では、温度補正用AF制御を実行する時間間隔を、その実行回数に応じて変化させることで、上記トレードオフを改善する方法を説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
まず、図4に示すフローチャートを用いて、第2の実施形態におけるピントずれ補正のためのAF制御処理(フォーカス制御方法)の例を説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る温度補正用AF制御処理のフローチャートである。図4のフローチャートは、コンピュータであるズーム/フォーカス制御部13が、コンピュータプログラムとしてのフォーカス制御プログラムに従って本処理を実行する例を説明するが、これに限られない。不図示の制御部によって、各処理ブロックを制御し実行する構成としてもよく、その場合、制御部が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。なお、ステップS403~S410およびステップS414以降は、第1の実施形態のステップS303~310およびステップS315以降と同様の処理であるため説明を省略する。ここでは、ステップS408で、温度変化量が所定温度変化temp_th未満であると判定された場合の、ステップS411~S413について説明する。
ステップS411へ進んだ場合は、ステップS404で取得又は前回の処理時刻であるステップS413で更新した時間time1とステップS407で取得した時間time2との差である時間経過と、所定時間time_thとを比較する。ステップS410の処理がされておらず、所定時間time_thが設定されていない場合、又は、時間経過が所定時間time_th未満である場合には、一連の補正処理のルーチンには進まずに、ステップS406に戻る。
一方、時間経過が判定条件である所定時間time_th以上である場合には、一連の補正処理のルーチンを行うために、ステップS412に進む。ステップS412では、連続補正回数のカウント値countを1増やし、ステップS413に進む。
ステップS413では、ズーム/フォーカス制御部13は、所定時間time_thを、以下の式(1)の通り設定し、ステップS414に進む。
time_th=time_th_def×count×k …式(1)
式(1)において、time_th_defは所定時間time_thのデフォルト値であり、kは調整用のパラメータである。経過時間に基づくAF処理を実行するための所定時間time_thを式(1)の通り変更することで、AF制御を行う時間間隔をその実行回数に応じて徐々に長くするように設定している。
なお、ステップS413のあとに、図3のフローチャートのステップS313、S314と同様の処理を追加してもよい。すなわち、所定の回数又は温度変化に基づく補正からの総経過時間が所定以上になった場合には、所定時間time_thを無限大に設定する。その結果、次に温度変化量が所定温度変化を超えるまでの間、時間経過による補正処理が行われないようにすることができる。
ステップS414~ステップS417では、第1の実施形態のステップS315~S318と同様の処理を実行し、処理を終了する。
以上説明した第2の実施形態によれば、温度補正のためのAF制御を行う時間間隔を、その実行回数に応じて徐々に長くするように設定している。このようにすることで、レンズ鏡筒の温度変化が安定するに連れて時間間隔が長くなるので、AF制御による画角変動の頻度とピントずれとのトレードオフを改善することができる。
なお、ステップS413において、式(1)をレンズ鏡筒の温度変化を近似した関数に基づき設定してもよい。このようにすることで、より適切な時間間隔で補正処理が行われるようになるので、AF制御による画角変動の頻度とピントずれとのトレードオフを更に改善することができる。
さらに、コントラスト評価値に応じて時間間隔を変えてもよい。例えば、補正処理実行時の評価値と過去の補正時の評価値との差が小さい場合には、レンズ鏡筒の温度変化が収束していると考えられるので、次回の補正までの時間間隔を長く設定する。このようにすることで、交換式レンズなど、レンズ鏡筒の温度変化特性が未知である場合であっても、良好な補正処理を行うことができる。
また、フォーカスレンズ位置に応じて時間間隔を変えてもよい。例えば、補正処理実行時のフォーカスレンズ位置と過去の補正時のフォーカスレンズ位置との差が小さい場合には、レンズ鏡筒の温度変化が収束していると考えられるので、次回の補正までの時間間隔を長く設定する。このようにすることで、交換式レンズなど、レンズ鏡筒の温度変化特性が未知である場合であっても、良好な補正処理を行うことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ピントずれ補正用AF制御を行う時間間隔のデフォルト値(time_th_def)を所定の値に設定しているが、これに限定されるものではない。交換式レンズの場合は、レンズ毎に異なる値に設定してもよい。また、同一レンズであっても、ズーム倍率に応じて異なる値に設定してもよい。例えば、温度変化によるピントずれの大きいレンズの場合や、ズーム倍率が高い場合には、タイムラグによるピントずれが目立つので、補正の時間間隔を短く設定するとよい。
さらに、温度変化が一定となる前の温度勾配に応じて時間間隔を変更してもよい。温度勾配が大きい場合は、タイムラグによるピントずれも大きくなるので、補正の時間間隔を短く設定するとよい。
また、温度変化が一定となった後のピントずれ補正のためのAF制御の期間、回数、時間間隔を、温度検出部とレンズ群の位置関係に応じて、設定してもよい。さらに、ピントずれ補正のためのAF制御は、サーチ範囲(レンズの移動範囲)を制限することで被写体移りを防止することが可能である。この場合のサーチ範囲(レンズの移動範囲)の制限は、例えば、絞り、フォーカス位置、温度変化の勾配や上昇/下降、電子カムデータの傾き、レンズ鏡筒のチルト角度(傾き角度)や積算レンズ駆動回数などに応じて変更可能な構成としてもよい。交換型のレンズを着脱可能な構成においては、レンズの種類ごとにサーチ範囲(レンズの移動範囲)を変えてもよい。
以上が本発明の好ましい実施形態の説明であるが、本発明は、本発明の技術思想の範囲内において、上記実施形態に限定されるものではなく、対象となる回路形態により適時変更されて適応するべきものである。例えば、上述した実施形態における撮像装置は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに適用することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
2 フォーカスレンズ
12 温度検出部
13 ズーム/フォーカス制御部
17 タイマ

Claims (12)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系を保持する撮像装置であって、
    前記撮像光学系のピント位置を固定するモードが有効な場合に、前記撮像光学系の合焦する被写体距離を維持するためのフォーカス制御、及び前記撮像装置が撮像した画像の鮮鋭度を示すコントラスト評価値を含む被写体情報に基づくオートフォーカス制御、を行う制御手段と、
    前記撮像装置内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記オートフォーカス制御が実行された後の経過時間を計測する計時手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により所定以上の温度変化が検出されたことに応じて前記オートフォーカス制御を実行する第1の制御と、前記温度検出手段により検出された前記温度変化が所定未満になったことに応じて、前記第1の制御による前記オートフォーカス制御が実行されてから所定時間が経過するまで繰り返し前記オートフォーカス制御を実行する第2の制御とを行う、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の制御において、所定の時間間隔で前記フォーカス制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の制御において、前記オートフォーカス制御の実行回数が所定回数に達するまで繰り返し前記オートフォーカス制御を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記所定時間は、装着された撮像光学系に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定時間は、前記撮像光学系のズーム位置に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記所定の時間間隔は、前記第2の制御において前記オートフォーカス制御が実行された回数に応じて変更されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の制御により前記オートフォーカス制御が実行された回数が多くなるほど、前記所定の時間間隔を長くすることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の制御により前記オートフォーカス制御を行ったときの前記コントラスト評価値を保持する第1の記憶手段をさらに有し、
    前記所定の時間間隔は、前記第1の記憶手段が保持する過去のコントラスト評価値からの変化が小さくなるほど長く設定されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  9. 前記第2の制御により前記オートフォーカス制御を行ったときのフォーカスレンズ位置を保持する第2の記憶手段をさらに有し、
    前記所定の時間間隔は、前記記憶手段が保持する過去のフォーカスレンズ位置の変化が小さくなるほど長く設定されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  10. 過去の温度を保持する第3の記憶手段を、さらに有し、
    前記所定時間は、前記第3の記憶手段により取得した過去の温度変化の勾配に応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第2の制御は、前記撮像光学系のフォーカスレンズ位置の移動範囲を制限して前記オートフォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. フォーカスレンズを含む撮像光学系を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像光学系のピント位置を固定するモードが有効な場合に、前記撮像光学系の合焦する被写体距離を維持するためのフォーカス制御を行うステップと、
    前記撮像装置が撮像した画像の鮮鋭度を示すコントラスト評価値を含む被写体情報に基づくオートフォーカス制御を行うステップと、
    前記撮像装置内の温度を検出するステップと、
    前記オートフォーカス制御が実行された後の経過時間を計測するステップと、
    を有し、
    前記オートフォーカス制御を行うステップは、所定以上の温度変化が検出されたことに応じて前記オートフォーカス制御を実行する第1の制御を行うステップと、前記温度変化が所定未満になったことに応じて、前記第1の制御を行うステップによる前記オートフォーカス制御が実行されてから所定時間が経過するまで繰り返し前記オートフォーカス制御を実行する第2の制御を行うステップとを含む、
    ことを特徴とするフォーカス制御方法。
JP2017063731A 2017-03-28 2017-03-28 撮像装置およびフォーカス制御方法 Active JP7233830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017063731A JP7233830B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 撮像装置およびフォーカス制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017063731A JP7233830B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 撮像装置およびフォーカス制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018165808A JP2018165808A (ja) 2018-10-25
JP7233830B2 true JP7233830B2 (ja) 2023-03-07

Family

ID=63922571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017063731A Active JP7233830B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 撮像装置およびフォーカス制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7233830B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114466136B (zh) * 2022-01-10 2023-08-08 浙江大华技术股份有限公司 聚焦方法、装置、摄像机和存储介质

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202863A (ja) 2013-04-03 2014-10-27 株式会社ザクティ 電子カメラ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11344735A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Olympus Optical Co Ltd 温度補正装置
JP2006047749A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Canon Inc レンズ装置および撮像システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202863A (ja) 2013-04-03 2014-10-27 株式会社ザクティ 電子カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018165808A (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6537568B2 (ja) オートフォーカスを実行する方法、オートフォーカスシステム、およびオートフォーカスモジュールを備えるカメラ
US10859788B2 (en) Lens control apparatus and control method thereof
US10705312B2 (en) Focus control apparatus, image capturing apparatus, and focus control method
US8520129B2 (en) Lens control apparatus, optical apparatus, and lens control method
JP7091517B2 (ja) フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法
JP2016142925A (ja) 撮像装置およびその制御方法、プログラム、記憶媒体
US10598891B2 (en) Control apparatus, image capturing apparatus, control method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2020046637A (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラム
JP2019133089A (ja) 撮像装置、その方法およびプログラム
JP7233830B2 (ja) 撮像装置およびフォーカス制御方法
JP7271353B2 (ja) 撮像装置および波長取得方法
US10866386B2 (en) Lens control apparatus and method for controlling the same
JP6373145B2 (ja) 撮像装置および電子補正方法
US10887503B2 (en) Control apparatus, image capturing apparatus, and control method
JP7191640B2 (ja) フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法
JP6168827B2 (ja) 像振れ補正装置および光学機器
JP7150516B2 (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラム
US20210239934A1 (en) Image pickup apparatus, lens apparatus, control method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2018197772A (ja) 像ブレ補正装置、レンズ装置、撮像装置、像ブレ補正装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP7086755B2 (ja) レンズ装置および撮像装置
JP2017046029A (ja) 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御プログラム
JPH1010595A (ja) 防振機能付き光学装置及び防振機能付きカメラ
JP2023072581A5 (ja)
JP2022170797A (ja) 撮像装置およびレンズ装置
JP2020154151A (ja) 撮像装置およびレンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220215

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220222

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220301

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220318

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220329

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221115

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20221220

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230124

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7233830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151