JP7232588B2 - 電子機器の筐体及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は落下防止及び排熱効率の向上を考慮した、電子機器の筐体及び電子機器に関するものである。
従来、道路に付帯した情報板や照明等の構造物について、構造材の金属疲労や腐食、ボルト締結部の緩み、災害時の変形等に対する点検は、作業員が現場に出向いて行っていた。しかし、目視による点検では、作業員の経験や感覚によるところが大きい。また、近年では少子高齢化の進展により作業員の確保自体が困難になりつつある。そこで、情報板等の構造物に加速度センサ等を設けて解析し、構造材の腐食等を検出する技術が開発されている。
特開2017-190983号公報
特許文献1には、3軸の加速度測定器を構造物に設置し、一台または複数台の加速度センサからの加速度情報をコントローラーに送信し、コントローラーにより高精度な疲労損傷評価を行う装置が記載されている。高速道路等の情報板のように、広域ネットワークの配線が敷設される構造物の場合は、構造物の加速度情報を常時広域ネットワークに送信することが容易である。そして、特許文献1の評価装置を、広域ネットワークを使用したシステムとして成立させ、疲労損傷評価サーバー等のデータ処理装置により一元管理することができる。このとき、中継処理を行う電子機器を情報板の支柱等に設置し、センサからの情報を収集して圧縮や変換、解析を行い、広域ネットワークを経由して出力データを疲労損傷評価サーバーへ送信することが考えられる。
しかし、高速道路等の情報板のような構造物の場合、中継処理装置は支柱上部等の高所に設置される場合がある。そのため、機器の設置やメンテナンスの際にカバー等の部品が落下しないように配慮することが必要である。また、高所で作業者が作業しやすいように軽量化や配線、操作のしやすさ等にも配慮が必要である。さらに、中継処理装置は複数の加速度センサ等に電力を供給する電源が備えられており、そのうえ雨滴や粉塵等を避ける目的で密閉性のある外箱内に設置されるため温度が上昇しやすい。そのため、電子部品の過熱により故障の発生確率が高まることがある。中継処理装置の筐体は十分な排熱効率を備えている必要がある。
そこで本発明は、高所での作業であっても安全に設置やメンテナンスができるように、回路への誤接触を防止する軽量で落下しにくいカバーを有し、製造コストをあまりかけずに高い排熱性能を備える電子機器の筐体及び電子機器を提供することを課題とする。また、配線しやすく、操作しやすく表示が見やすい筐体及び電子機器を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、以下の構成を有する。
(1)本発明は、背面板と側面板を有する本体と、上面カバー板と前面カバー板を有する保護カバーを備え、前記本体に前記保護カバーが取り付けられ、前記上面カバー板の前記背面板の側における背辺と、前記背面板との間に第1間隙を有し、下部において、前記本体と前記保護カバーの間に開口を有する、ことを特徴とする電子機器の筐体である。
(2)また、本発明は、前記上面カバー板の前記側面板の側における側辺と、前記側面板との間に第2間隙を有し、前記保護カバーは、下部において、前記前面カバー板の延在部を曲折した下板を有する、ことを特徴とする(1)に記載の電子機器の筐体である。
(3)また、本発明は、(1)又は(2)に記載の電子機器の筐体において、前記前面カバー板の下方の一部に切欠き部を有し、下方の一部に、露出させるべき電子部品をまとめて配置した露出素子領域を有し、前記切欠き部と前記開口により連続する開口部が形成され、前記切欠き部により前記露出素子領域の前面側が露出し、前記開口により前記露出素子領域の底面側が露出することを特徴とする電子機器である。
(4)また、本発明は、前記露出させるべき電子部品は、コネクタ、表示部及び操作部を含むことを特徴とする(3)に記載の電子機器である。
本発明の筐体及び電子機器によって、機器の排熱効果を向上させることができ、カバーの付け外しの際にカバーが落下しない構造とすることができる。また、カバーを取り付ける際の位置決めがしやすく、カバーを軽量で強度のある構造とすることができる。さらに、操作を必要とする部品等をカバーから露出させて操作等を容易にすることができる。
本発明の一実施形態における中継処理装置1を情報板に設置した際の、加速度センサシステムの全体図である。 本発明の一実施形態における中継処理装置1の設置状態の一例を表す図である。 本発明の一実施形態における中継処理装置1の上面図と正面図、および底面図である。 本発明の一実施形態における中継処理装置の右側面図と、その拡大図である。 本発明の一実施形態における保護カバーの上面図と前面図、および底面図である。 本発明の一実施形態における保護カバーの右側面図である。
本発明の電子機器として、実施例では高速道路に付帯した情報板に用いる加速度センサシステムの中継処理装置を示す。中継処理装置は、構造物の劣化診断のための加速度センサシステムの中継処理を担う。
図1は、情報板と中継処理装置1を備えた、加速度センサシステムの全体図である。情報板は道路に付帯され、表示板2と支柱3を備えている。表示板2は大型のLED表示装置を備え、道路の混雑情報や事故情報などの道路情報を表示する。図1の左上に示したF型支柱情報板や右上に示した門型支柱情報板には、構造物の劣化診断のために複数の加速度センサ4が設置される。F型支柱情報板は一本の支柱3で表示板2を支持した、門型支柱情報板は二本の支柱3に梁を架け渡して表示板2を支持した、道路情報等の表示を行う情報板である。加速度センサ4は、表示板2や支柱3、梁等の、構造物を構成する構造体に設置され、車両通過や風等に伴う振動を加速度データとして測定する。加速度センサ4として本実施例ではMEMSセンサが用いられている。中継処理装置1は、加速度センサ4の加速度データを集約し、一次解析データを作成し、広域ネットワーク7を介してデータ処理装置8に送信する。データ処理装置8は、中継処理装置1からのデータを解析し、構造物の寿命を算出し、メンテナンス時期や交換時期等の保全情報を割り出す。保全管理センター9では、データ処理装置8から得た保全情報を用いて、監視員が適切な保全計画の立案や保全処置の指示を行う。
加速度センサシステムでは、構造物ごとに複数の加速度センサ4の加速度情報を収集し、中継処理装置1によって加速度情報を集約して広域ネットワーク7に送信する。中継処理装置1は、加速度センサ4からの情報入力、加速度情報の一次解析、ネットワーク接続とデータ処理装置8へのデータ送信、加速度センサ4への電源供給の機能を備えている。
図2は中継処理装置1の設置状態の一例を表す図である。図2には、支柱3、外箱5、表示板制御装置6、中継処理装置1が示されている。図2は外箱5の扉が開いた状態を示す。支柱3に設置された外箱5の内部において、略直方体形状の中継処理装置1は、広い面を外箱5の背面に固定される。このとき、図2のように表示板制御装置6等の他の装置と共に設置されることが想定される。表示板制御装置6は表示板2の表示を制御するための装置であり、表示板2に接続される入出力ケーブルや電源線が配線され、メンテナンス等のためのカバー等がネジ止めされている。表示板制御装置6のカバーを付け外しする際等にネジが誤って落下し、外箱5内の下方に設置された中継処理装置1の回路配線に接触し、障害を生じる虞がある。しかし、中継処理装置1は後述のようにネジが上方から落下してきても障害を生じない構造となっている。
中継処理装置1には電源線、ネットワークケーブル、加速度センサ4のケーブルが配線されている。支柱3は、情報板設置のための構造体であり、上方や下方に複数の加速度センサ4が設置されている。各種情報ケーブルや電源線は支柱3の外部または内部に沿って配線がなされ、外箱5に至る。外箱5は、雨滴や粉塵等が入り込まない構造になっており、中継処理装置1や表示板制御装置6等が設置される。
中継処理装置1は、加速度センサ4に電源を供給し、また加速度センサ4から加速度情報を取得するため、加速度センサ4の近傍に設置する。このため通常、中継処理装置1は加速度センサ4の設置された構造物の構造体である支柱3に設置される。支柱3には、雨滴を防ぐことができる外箱5が設置される。中継処理装置1は外箱5の内部に設置されるため、中継処理装置1の筐体は防滴性を備える必要が無く、隙間等を設けて排熱効率を高めている。中継処理装置1は中継処理装置1内の回路の電源に加え、複数の加速度センサ4に電源を供給しているため扱う電流量が多く、その発熱によって回路の故障が起こらないように、後に詳述するような排熱効率に配慮した筐体となっている。一方、中継処理装置1は、支柱3への設置位置が高所となる場合もあり、作業者による設置やメンテナンスのしやすい、軽量な筐体となっている。さらに、回路への接触による作業者の感電や、上方の装置からのネジの落下による回路のショートを防ぐため、保護カバー12により保護された筐体となっている。
図3,4は中継処理装置1を示す図であり、図3(a)は中継処理装置1の上面図である。図3(a)には、本体11、保護カバー12、第1間隙14、取付ネジ122aが示されている。本体11は背面板111と側面板112を有し、保護カバー12は上面カバー板121を有する。中継処理装置1の筐体は、本体11の前面部分に保護カバー12を取付ネジ122aによってネジ止めしたものである。保護カバー12の上面カバー板121は、上方から中継処理装置1内部に異物が侵入しないように上面を保護している。また、上面カバー板121が本体11の側面板112の上方にあることから、保護カバー12の取り付けや取り外しの際に、保護カバー12は落下し難い。第1間隙14は、排熱のために上面カバー板121の背辺と背面板111との間に設けられた隙間である。第1間隙14は、上方からネジが落下しても侵入できない幅を有している。本実施例においてはM4ネジが侵入できないように第1間隙14の幅は6mmである。
図3(b)は中継処理装置1の正面図である。図3(b)には、本体11における背面板111の端部、保護カバー12、取付ネジ122aが示されている。保護カバー12は前面カバー板122の下部の一部に切欠き部123を有する。本体11の背面板111にはプリント基板114が取り付けられ、プリント基板114上の一部である露出素子領域116の前面側が切欠き部123から露出している。露出素子領域116には、コネクタ115、操作部116a、表示部116bを含む電子部品等が設けられている。
背面板111には上下に取付溝111aが設けられ、外箱5の背面へのネジ止めに使用される。これにより、中継処理装置1は図2に示したように外箱5の背面に固定される。保護カバー12は前面カバー板122を取付ネジ122aでネジ止めすることで、本体11に固定される。前面カバー板122は本体11に設置した内部部品を前面から覆い、異物が回路に接触しないよう保護している。特に図3(c)に示す電源部113の前面は、作業者が誤って接触して感電しないように、また、異物の接触によってショートしないように、覆われている。前面カバー板122の下部には切欠き部123が設けられ、露出素子領域116の前面側が露出している。切欠き部123の上方及び左右は前面カバー板122で覆われているため、作業者が誤って露出素子領域116に工具等を接触させにくい構造になっている。
プリント基板114の露出素子領域116では、コネクタ115、表示部116b、操作部116aが集中して取り付けられている。このため、本体11と保護カバー12からなる筐体は、コネクタ115や表示部116b、操作部116aのそれぞれに対応して孔を開けるなどの複雑な構造を有さず、低コストが実現する。また表示部116b等の設計を変更する場合には、露出素子領域116に配置すれば、同じ筐体を使用することにより低コストで新しい中継処理装置1を製造することができる。さらに、既に設置された中継処理装置1をリニューアルする場合には、露出素子領域116に新たな表示部116b等を設けた設計変更後のプリント基板に入れ替えて、低コストとすることができる。
図3(c)は中継処理装置1の底面図である。図3(c)には、本体11、保護カバー12、開口13、取付ネジ122aが示されている。本体11は、背面板111の側方から側面板112が起立したものであり、その内側にプリント基板114、電源部113等の回路が設けられている。側面板112は前面側で幅狭の前面板(図示せず)に連なり、側面板112と前面板により断面略L字状の曲折した構造となっている。そのため強度が保たれ、側面板112に撓み等が生じない。前面板は取付ネジ122a用の孔を有する。プリント基板114は背面板111に取り付けられ、プリント基板114には電源部113、コネクタ115、表示部116b、操作部116a等が載置されている。
また、保護カバー12は図3(b)における前面カバー板122の下部で延在部が曲折し、下板124~126を備えている。下板124~126は側面板112の1/5の幅を有しており、その先端と背面板111との間に十分な広さの開口13を有している。開口13により露出素子領域116の底面側が露出している。また開口13は、保護カバー12の切欠き部123と連続して筐体の開口部を構成し、排熱のための吸気口の役割を有している。
本体11と保護カバー12からなる筐体の内部には電子部品が組み込まれており、電子部品は複数のプリント基板114に配置されている。筐体内部の電源部113は、中継処理装置1内の電子部品に加え外部の加速度センサ4に電源を供給している。また電源部113の周囲では保護カバー12の前面カバー板122と上面カバー板121が、前面と上面を覆い、接触による感電や破損、ネジ落ち等によるショートを防いでいる。コネクタ115には電源入力用、加速度センサ4接続用、ネットワークケーブル接続用、メンテナンスパソコン接続用があり、すべて開口部である切欠き部123もしくは開口13に配置されている。また保護カバー12には開口13に接して、前面カバー板122の下辺延在部を曲折させた下板124~126が設けられている。なお、本体11に保護カバー12を取り付ける際には、下板124、126の外側部分が側面板112の下辺よりも下方に位置するため、保護カバー12が上にずれすぎず、ネジ止めが容易になる。
図4(a)は中継処理装置1の右側面図である。左側面図は記載していないが、同様の構成となっている。図4(a)には、本体11とその背面板111、側面板112、スリット112a、及び保護カバー12とその上面カバー板121、前面カバー板122、下板124が示されている。また、開口13、コネクタ115、取付ネジ122aが示されている。図4(b)は図4(a)の拡大図である。図4(b)は図4(a)の右上点線部を拡大したものであり、上面カバー板121等とともに、第1間隙14、第2間隙15が示されている。
筐体下部の開口13と切欠き部123が連続することにより形成される開口部より、外箱5内の空気が流入し、上部から排出されて内部の電子部品が冷却される。筐体内部の熱せられた空気は、上面カバー板121の背辺と背面板111の間に設けられた第1間隙14から排出され、加えて上面カバー板121と側面板112の間の第2間隙15からも空気が排出される。さらに、図4(a)に示した本体11の側面板112における上部のスリット112aからも補助的に空気が排出され、高い排熱性を有している。
このように、中継処理装置1は筐体の底面の大部分が空気の流入口である開口部となっている上、筐体の上部の第1間隙14、第2間隙15およびスリット112aにより、滞りなく空気が排出される排熱構造となっている。なお、第2間隙15の幅は5mmである。
図5,6は保護カバー12を示す図である。図5(a)は保護カバー12の上面図であり、図5(b)は保護カバー12の前面図、そして図5(c)は保護カバー12の底面図である。図5(a)には上面カバー板121が、図5(b)には前面カバー板122、取付穴122b、切欠き部123が、図5(c)には下板124~126が示されている。
上面カバー板121は、中継処理装置1の筐体上面を覆うことで落下物等の筐体内部への侵入を防いでいる。上面カバー板121の周囲は、図4(b)に示したように、背辺に接して第1間隙14が、側辺に接して第2間隙15が設けられ、排熱のための空気の通り道となっている。上面カバー板121の前辺は曲折し前面カバー板122に連続している。前面カバー板122は、左右の側面板112への固定のために開けられた取付穴122bと、切欠き部123を有すのみで、コネクタや表示装置等の嵌め込みや固定のための構造などは持たない単純な平面構造となっている。前面カバー板122の下部に設けられた切欠き部123は、単純な方形の切欠きである。保護カバー12の底面には、前面カバー板122の右方下部から連続する下板124、切欠き部123の上辺で前面カバー板122に連続する下板125、前面カバー板122の左方下部から連続する下板126が設けられている。前面カバー板122の下辺延在部を曲折させて設けられたこれらの下板124~126は、保護カバー12の強度を高め、前面カバー板122の撓みを防止している。このように、上面カバー板121、前面カバー板122、下板124~126からなる保護カバー12は、単純な構造をしており、平らな金属板を切り出して折り曲げるだけで製作できる。そのため溶接等の必要がなく低コストで製作でき、また、複雑な構造がないため軽量化が容易である。
図6は保護カバー12の右側面図である。図6には、上面カバー板121、前面カバー板122、下板124、下板125、が示されている。保護カバー12は側面から見ると、垂直な前面カバー板122に対して水平な上面カバー板121が接続した略L字構造を有している。また、前面カバー板122において、上面カバー板121と対向する辺に下板124が設けられている。下板126は下板124の陰に設けられている。図5において説明したように、下板124~126と上面カバー板121があることで前面カバー板122は左右方向における撓みが抑制され強度が高まっている。上下方向における撓みは、保護カバー12を取付ネジ122aにより固定することで抑えられる。
保護カバー12は、図6のように略L字構造であることで、保護カバー12の取り付け、取り外しの際に落下・脱落しにくい。これは、取付ネジ122aが外れた状態でも本体11の側面板112上部に上面カバー板121が載置され、保護カバー12を支えるからである。なお、保護カバー12を取り付ける場合は上面カバー板121を側面板112上部に乗せた後、前面カバー板122を少し上方にずらして、取付穴122bにおいて取付ネジ122aによりネジ止めする。これにより筐体の側面上部に第2間隙15が生じる。
本発明によれば、筐体下部の広い開口部から外部の空気を取り込み、第1間隙14、第2間隙15及びスリット112aから空気を排出できるので、装置内部の熱を効率よく排出し、熱による故障の発生を抑制できる。また、保護カバー12の前面カバー板122と上面カバー板121が略L字構造を形成しているため、取付ネジ122aが外れた状態でも上面カバー板121が本体11の側面板112の上部に載置され、落下しない。保護カバー12取り付けの際には、下板124、126が側面板112下部の下方に入り込み、上面カバー板121と共に側面板112を挟むため、保護カバー12が取り付け位置から上下方向に大きくずれてしまうことがなく、取り付けしやすい。保護カバー12は、前面カバー板122の上辺を略L字構造となるよう曲折させた上面カバー板121と、下辺を曲折させた下板124~126により、溶接等の他の構造を設けることなく強度を高めることができる。また、平らな板を曲折させるだけで製造でき、軽量な保護カバー12を低コストで製造できる。
さらに保護カバー12の切欠き部123により、操作等に必要な部品が集中して配置された露出素子領域116が露出するため、作業者は操作部116aや表示部116bを容易に操作でき、またコネクタ115への配線もしやすい。また筐体は、それぞれの操作部116aや表示部116bやコネクタ115に合わせた特別な形状を設ける必要がないため、容易に製造できる。内部回路は、前面カバー板122と上面カバー板121に覆われ、保護される。特に電源部113が前面カバー板122に覆われることで、作業者が誤って電源部113に接触する危険を避けることができる。筐体上方の第1間隙14、第2間隙15及びスリット112aの隙間の幅が一般的なネジの大きさより狭く、誤って他の機器から中継処理装置1にネジが落下した場合でも筐体内部に侵入せず、回路のショートによる故障等の発生を避けることができる。
実施例では、保護カバー12の取り付け時に、本体11の側面板112と保護カバー12の下板124、126の間に間隙を有する。しかし、保護カバー12を持ち上げて前記間隙がない状態でネジ止めできる位置に取付穴122b等を設ければ、ネジ止めし易い。また、実施例ではスリット112aを設けたが、電子部品の発熱特性や第1間隙14、第2間隙15の幅によってはスリット112aを設けなくても良い。さらに、第1間隙14、第2間隙15のどちらか一方だけを設けて通気性を生じさせても良い。実施例の第1間隙14の幅は6mmであるが、3~6mmが望ましい。侵入が想定されるネジのサイズにもよるが、3~9mmであればネジの侵入防止効果と排熱効果が期待できる。実施例の第2間隙15の幅は5mmであるが、ネジ等の異物が誤って筐体内部に入り込まない幅である4~9mmであることが望ましい。しかし、通気性を高めるためそれよりも広くても良く、4~20mmとしても良い。筐体は上面カバー板121、前面カバー板122、下板124~126により、空気中に漂う粉塵が筐体内に侵入することを低減する。さらに、排熱による排出気流が第1間隙14、第2間隙15に生じるため、第1間隙14、第2間隙15から侵入する埃の抑制効果が得られる。実施例では、下板124~126は側面板112の1/5の幅であるが、強度と通気性の観点から1/10~1/3の幅であることが望ましく、1/7~1/4の幅であることがさらに望ましい。下板124~126の幅は同じでも良いが、異なっていても良い。
1 中継処理装置、11 本体、111 背面板、111a 取付溝、112 側面板、112a スリット、113 電源部、114 プリント基板、115 コネクタ、116 露出素子領域、116a 操作部、116b 表示部、12 保護カバー、121 上面カバー板、122 前面カバー板、122a 取付ネジ、122b 取付穴、123 切欠き部、124 下板、125 下板、126 下板、13 開口、14 第1間隙、15 第2間隙、2 表示板、3 支柱、4 加速度センサ、5 外箱、6 表示板制御装置、7 広域ネットワーク、8 データ処理装置、9 保全管理センター

Claims (2)

  1. 背面板と側面板を有する本体と、上面カバー板と前面カバー板を有する保護カバーを備え、
    前記本体に前記保護カバーが取り付けられ、
    前記上面カバー板の前記背面板の側における背辺と、前記背面板との間に第1間隙を有し、
    下部において、前記本体と前記保護カバーの間に開口を有し、
    前記上面カバー板の前記側面板の側における側辺と、前記側面板との間に第2間隙を有し、
    前記保護カバーは、下部において、前記前面カバー板の延在部を曲折した下板を有する、
    ことを特徴とする電子機器の筐体。
  2. 請求項1記載の電子機器の筐体において、前記前面カバー板の下方の一部に切欠き部を有し、
    下方の一部に、露出させるべき電子部品をまとめて配置した露出素子領域を有し、
    前記切欠き部と前記開口により連続する開口部が形成され、前記切欠き部により前記露出素子領域の前面側が露出し、前記開口により前記露出素子領域の底面側が露出することを特徴とする電子機器。
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