JP7232117B2 - 放射線撮影システムおよび制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線撮影システムおよび制御装置に関する。
被写体を透過した放射線の強度分布を検出し、電気信号へ変換することによって放射線画像を取得する放射線撮影装置を用いた放射線撮影システムが広く用いられている。こうした放射線撮影装置において、必要な電力を外部からの電磁界的変化を介して受け取る非接触給電が用いられる場合がある。入射した放射線によって放射線撮影装置のセンサ部で生成された信号を読み出す際に非接触給電が行われると、非接触給電の動作による電磁界の変化が信号に重畳し、得られる放射線画像の画質が低下してしまう可能性がある。特許文献1には、撮影の開始から照射された放射線による放射線画像情報のA/D変換が終了するまでの間、非接触給電を停止させることが示されている。
特開2014-55960号公報
非接触給電の影響を受ける期間に給電を停止する場合、放射線撮影装置に内部電源を設置するなど、別の給電部が必要となる。しかしながら、非接触給電を停止した場合、内部電源への充電が進まないため、放射線画像の撮影中に電力が不足してしまう可能性がある。
本発明は、放射線撮影システムにおいて非接触給電を行うのに有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮影システムは、放射線画像を取得するためのセンサ部を含み、非接触で受電が可能な放射線撮影装置と、放射線撮影装置に非接触で給電が可能な給電装置と、を含む放射線撮影システムであって、給電装置が放射線撮影装置に給電する給電周波数が変動することによって、放射線撮影装置がセンサ部から取得される信号に給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間において、給電装置は、一定の給電周波数で放射線撮影装置に給電することを特徴とする。
上記手段によって、放射線撮影システムにおいて非接触給電を行うのに有利な技術を提供する。
本実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの放射線撮影装置の構成例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの給電装置の構成例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの放射線撮影装置と給電装置との間の通信および給電の例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムのクレードルの構成例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの撮影時の処理を示すフロー図。 図1の放射線放射線撮影システムの撮影時の動作を示すタイミング図。 図1の放射線放射線撮影システムの給電周波数を指定する通信の一例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの給電周波数を指定する通信の一例を示す図。 図1の放射線放射線撮影システムの構成の変形例を示す図。 図10の放射線放射線撮影システムの放射線撮影装置の構成例を示す図。 図10の放射線放射線撮影システムの撮影時の処理を示すフロー図。 図10の放射線放射線撮影システムの撮影時の動作を示すタイミング図。 図10の放射線放射線撮影システムの照射検出動作を示すタイミング図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
第1の実施形態
図1~9を参照して、本発明の一部の実施形態における放射線撮影システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における放射線撮影システム100の構成例を示している。本実施形態において、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが同期して撮影を実施する同期撮影モードで放射線撮影システム100が動作する場合について示す。以下、まず、図1を用いて放射線撮影システム100の構成物とそれぞれの関係性について説明する。
放射線撮影装置101は、放射線画像を取得するためのセンサ部を含み、非接触で受電が可能な構成を有する。また、放射線撮影装置101は、有線または無線の通信機能、または、有線と無線との両方の通信機能を備えており、通信経路を介してコンソール102とデータの送受信が可能である。
コンソール102は、モニタなどの表示機能とユーザからの入力機能を備えたPCによって構築され、ユーザからの指示を放射線撮影装置101へと伝えたり、放射線撮影装置101が取得した画像を受け取ってユーザに示したりすることが可能である。また、コンソール102は有線または無線の通信機能、または、有線と無線との両方の通信機能を備えている。図1に示される構成では、コンソール102として据え置きタイプのコンソールが図示されているが、実際の放射線撮影システム100の運用において制約は特になく、可搬タイプのノートPCやタブレット機器などが、コンソール102に用いられてもよい。
放射線撮影装置101は、システムの構成状況によって通信経路を構成する通信ネットワーク103、給電装置104、アクセスポイント(AP)105の何れかを介して画像データをコンソール102へと送付してもよい。また、放射線撮影装置101は、画像データをコンソール102へ直接、送付してもよい。通信ネットワーク103は、例えば、LANネットワークであり、有線ケーブルで通信ネットワーク103に放射線撮影装置101とコンソール102とが接続されることによって、データの送受信が可能となる。
放射線撮影装置101は、非接触で受電が可能な機能を備えており、放射線撮影装置101への電力供給が可能な給電装置104と近接させることによって、給電装置104から放射線撮影装置101に非接触で給電が可能となる。さらに、放射線撮影装置101および給電装置104が非接触近接通信機能を備えている場合、放射線撮影装置101の非接触受電部と給電装置104の非接触給電部とに近接する部分に通信を行う構成を設けてもよい。これによって、放射線撮影装置101と給電装置104とを近接させることで、放射線撮影装置101は、受電と給電装置104を介しての通信とが可能となる。
図1に示される構成において、放射線撮影装置101と給電装置104とを接続する線のうち、線150が通信の接続(有線および/または無線)、線151が給電用の接続(非接触給電)を意味している。図1に示される構成において、給電装置104は、通信ネットワーク103を介してコンソール102に接続される形態を示しているが、これに限られることはない。給電装置104とコンソール102とは、直接、電気的に接続されるような構成であってもよい。
放射線撮影装置101に無線による通信機能が設けられている場合、放射線撮影装置101は、AP105を介してコンソール102とのデータの送受信を実現してもよい。また、図1に示される構成において、AP105は、通信ネットワーク103を介してコンソール102に接続されている形態が示されているが、上述の給電装置104と同様に、AP105が、コンソール102に直接、電気的に接続されていてもよい。
さらに、放射線撮影装置101やコンソール102、給電装置104、AP105が相互に直接データを送受信する機能を備えている場合、無線や有線によって、相互に直接データを送受信してもよい。
以上、放射線撮影装置101とコンソール102との間における、データの送受信を実施する際の経路例の説明となる。
ここで、放射線撮影装置101の充電器であるクレードル113について説明する。放射線撮影装置101の内部構成については後述するが、放射線撮影装置101は、バッテリなどの内部電源を備えており、放射線撮影装置101に対して外部から給電することで内部電源を充電することが可能である。前述の給電装置104からの受電によっても充電が可能であるが、放射線画像の撮影を実施しない場合など、放射線撮影装置101を組み付けておくことで充電が可能な機器としてクレードル113が、放射線撮影システム100に用意されていてもよい。
クレードル113から放射線撮影装置101へ給電する機構は、電気的な接触を必要とする機構でもよいし、非接触での給電機構でもよい。クレードル113へ放射線撮影装置101が組み付けられると、クレードル113は、放射線撮影装置101を検知して給電を開始できる状態となる。これによって放射線撮影装置101は受電および内部電源の充電が可能となる。
図1に示される構成において、クレードル113は、放射線撮影システム100の他の構成要素と通信を行わず、単独で配される例を示しているが、これに限られることはない。複数のクレードル113が通信機能を有し、通信ネットワーク103などを介し放射線撮影システム100の他の構成要素と接続できるようにしてもよい。例えば、放射線撮影装置101がクレードル113に組み付けられている間に、放射線撮影装置101とコンソール102などの構成要素と間で、クレードル113を介して通信ができるようにしてもよい。
次に、放射線による被写体110の撮影の概要について説明する。放射線撮影装置101は、被写体110の撮影を実施するにあたって、放射線管球106から照射され被写体110を透過した放射線を受光する位置に設置される。
撮影の流れの一例を示すと、技師などのユーザが放射線撮影装置101を起動した後に、コンソール102をユーザが操作して放射線撮影装置101を撮影可能状態にする。続いて、ユーザは放射線発生装置コンソール107を操作し、放射線を照射する撮影条件(放射線管球106の管電圧、管電流、照射時間など)を設定する。以上の処理が終了後、被写体110を含めた撮影準備が整ったことをユーザが確認し、放射線発生装置コンソール107に備えられた曝射スイッチを押下し、放射線を曝射させる。
放射線の曝射の際、放射線発生装置108はこれから放射線が照射される旨の信号を放射線撮影装置101へと接続器109や通信ネットワーク103を介して通知する。図1に示される構成において、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが、接続器109および通信ネットワーク103を介して接続されているが、接続に関して、この形態に限定されることなく、上述と同様に直接、接続されていてもよい。
放射線撮影装置101に放射線を照射する旨の信号が届くと、放射線撮影装置101は、放射線照射に対する準備が整っているか否かを確認し、問題がなければ照射許可を放射線発生装置108へと返答する。これによって放射線が照射される。
放射線撮影装置101は、放射線発生装置108からの通知あるいは事前に取り決められた設定時間を参照するなど各種方法で、放射線照射終了を検出すると、放射線画像の画像データの生成を開始する。生成された画像データは、前述の通信経路を通ってコンソール102に送られる。コンソール102に送られた画像データは、例えば、コンソール102に含まれる表示部に放射線画像として表示することができる。
放射線撮影装置101は、撮影部位や被写体状況などの条件に応じて、撮影用の架台111やベッド112に組み込まれて撮影が行われてもよい。
以上、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが同期して撮影を実施する同期撮影モードでの動作である。
次に、図2を用いて放射線撮影装置101について説明する。図2は、放射線撮影装置101の構成例を示す図である。放射線撮影装置101は、放射線画像を取得するために、入射した放射線を電気信号に変えるセンサ部201を備える。センサ部201は、例えば、放射線を光に変換するシンチレータと、シンチレータで変換された光を検出する光検出器のアレーと、を含み構成されうる。シンチレータと光検出器アレーとは、それぞれ2次元平面の形状をしており、それぞれの面と面が向き合う形で隣接しうる。シンチレータは放射線によって励起され、可視光を発し、その光の強さと期間に合わせた電荷が光検出器アレーの各画素に蓄積される。
センサ駆動部202は、放射線を電荷として検出するセンサ部201を駆動する。読取部203は、センサ部201を駆動した結果として出力された電荷を受け取り、デジタル情報に変換する。センサ駆動部202は、蓄積された電荷を取り出す際に、センサ部201の光検出器アレーのうち、信号を取り出す光検出器の選択を行う。読取部203は、センサ駆動部202によって選択された光検出器から取り出された信号電荷を増幅した後にデジタル化を行う。
読取部203が、デジタル化した画像データは制御部204へ送られ、制御部204によって記憶部205へと送られる。記憶部205に記憶された画像データは、通信部206を経由して直ちに外部機器へ送られてもよい。また、画像データは、制御部204によって何らかの処理を施された後に、通信部206を経由して外部機器へ送られてもよい。また、画像データは、記憶部205に蓄積されてもよい。
制御部204は、放射線撮影装置101の各構成要素の制御に関わる処理を行う。例えば、制御部204は、撮影に関してセンサ部201を駆動するための指示をセンサ駆動部202へと出力する。また、制御部204は、得られた画像データを記憶部205へ保存するように駆動してもよいし、記憶部205に保存された画像データを記憶部205から取り出し、通信部206を介して画像データ外部機器に送ってもよい。
また、制御部204は、通信部206を介して他の機器へ画像データの送信、通信部206を介してコンソール102などからの指示の受信を実施する。また、制御部204は、ユーザによる操作部207からの操作によって、放射線撮影装置101の起動/停止の切り替えなどを実施する。さらに、制御部204は、報知部208を介して動作状況やエラー状態をユーザに通知することも可能である。
本実施形態において、上述の処理内容を1つの制御部204で処理しているが、放射線撮影装置101が、所定の機能ごとに複数の制御部204を有し、それぞれ分担処理してもよい。また、制御部204は、CPUやMPU、FPGA、CPLDなど様々な構成で実現可能であり、具体的な実装に関して特に制限はない。放射線撮影装置101に求められる機能や性能に応じて適当な構成を選択すればよい。
記憶部205は、放射線撮影装置101が取得した画像データや内部処理の結果などを示すログ情報などを保存するために用いられうる。また、記憶部205は、制御部204がCPUなどのソフトウェアを用いるものであった場合、制御部用のソフトウェアなども格納することができる。記憶部205の具体的な実装に制約はなく、記憶部205は、各種のメモリ、HDD、揮発/不揮発について様々な組み合わせで搭載可能である。また、図2に示される構成において、1つの記憶部205しか示されていないが、複数の記憶部205が、放射線撮影装置101に配されていてもよい。
通信部206は、放射線撮影装置101と放射線撮影システム100を構成する他の機器との通信を実現するための処理を行う。本実施形態における通信部206は、無線通信用の無線通信接続部209と接続されており、無線通信接続部209を介してコンソール102やAP105などと通信することができる。無線通信接続部209の一例としては、無線通信用のアンテナなどがあげられる。また、通信部206は、有線通信接続部210とも接続されており、有線通信接続部210を介してコンソール102などと通信することが可能である。図2に示される構成において、有線通信接続部210は放射線撮影装置101の外装に接して配されており、例えば、コネクタを介した接続であってもよい。また、有線通信接続部210は、近距離非接触通信の機能を有していてもよい。本実施形態では、その一例として後述の給電装置104などの構成も含め、近距離非接触通信の機能が搭載されているものとして説明する。通信部206は、上述の形態に限定されず、有線通信だけあるいは無線通信だけを備える構成であってもよい。また、通信の規格や方式についても特に限定はない。
放射線撮影装置101は、内部電源211を備える。本実施形態において、内部電源211は充電池であり、放射線撮影装置101から着脱可能な形態となっている。内部電源211はこの例に限定されず、充電可、充電不可、着脱可、着脱不可、また、電力生成の手法など、様々な組み合わせを取ることができる。
電源生成部212は、内部電源211から与えられた電力から放射線撮影装置101のそれぞれの構成要素が必要とする電圧および電流を生成し、分配供給する。また、放射線撮影装置101が、給電装置104の非接触給電機能と近接している際、給電装置104から供給されている電力を、非接触受電部213を用いて受電することが可能である。受電した電力を用いて、電源生成部212は、放射線撮影装置101のそれぞれの構成要素への電力供給や、内部電源211への充電を行う。非接触受電部213は、非接触給電を行う給電装置104に近接することによって非接触受電を開始することが可能である。また、上述したように、非接触受電部213は、電力の受電を行うだけでなく、受電機構や受電機構を構成する部品やユニットに組み込まれた通信機能を用いて、非接触給電に関する情報の送受信を給電側(給電装置104)との間で実施してもよい。
本実施形態において、非接触受電部213は、受電するための部品(例えば、コイル)と同一の部品を用いて給電装置104と通信が可能である。このため、図2に示される構成において、非接触受電部213は、電源生成部212だけでなく制御部204とも接続されている。また、非接触受電部213と制御部204との間の通信は、これに限られることはなく、通信部206や他の構成を介して非接触受電部213と制御部204との間の通信が行われてもよい。
操作部207は、ユーザから放射線撮影装置101に対する操作を受け付けるために用いられる。操作部207の実装方法は特に限定されず、ユーザから入力を受け付けられればよい。例えば、操作部207は、ユーザが手動で操作する各種スイッチやタッチパネルなどによって実現できる。また、操作部207が、ユーザが放射線撮影装置101から離れて放射線撮影装置101を操作可能なリモートコントローラからの入力を受け付ける受信部を備えていてもよい。
報知部208は、放射線撮影装置101の状態などをユーザなどに報知するために用いられる。実装方法は特に限定されず、LEDなどを用いたランプ表示やLCDなどを用いたモニタ表示などによって実現できる。また、ユーザへの通知方法の1つとして、報知部208にスピーカなどの発音機能が備えられてもよい。
物理センサ部214は、各種の物理事象を検知するためのセンサ部である。物理現象の一例として、温度、加速度、地磁気、及び電磁界などがある。物理事象の検知情報を基に、制御部204が、放射線撮影装置101の状況を判断し、高温や強い衝撃を受けた場合に報知部208を介して警告を報知してもよい。また、物理事象の検知情報を基に、制御部204が、放射線撮影装置101の設置向きなどを判断した上で、ユーザあるいはコンソール102へ使い勝手を改善するための情報(例えば、架台111への挿入方向の異常を知らせるなど)を送信する。
画像処理部215は、読取部203によってデジタル値に変換された画像データまたは記憶部205に記憶された画像データに対して、オフセット補正やゲイン補正などの画像補正処理を行う。オフセット補正は、放射線を照射した状態で取得した画像データと、照射しない状態で取得した画像データとで差分を算出することで、放射線の照射とは関係なく暗電流に起因して生じるオフセット成分を除去する。ゲイン補正は、それぞれの画素(光検出器)が持つゲインのばらつきを補正するために、得られた画像データを全画素一様な放射線を照射して撮影した画像データで除算するなどして補正する。一般的に、より高度な画像処理は、コンソール102などに画像データを転送してから実施されることが多いが、その限りではなく、放射線撮影装置101の内部で実施される画像処理内容を制限するものではない。
次に、給電装置104の構成について説明する。図3には、給電装置104の構成例が示される。本実施形態における給電装置104は、電源ユニット本体301、電源ユニットケーブル302、電源ユニット近接部303を含む。
放射線撮影装置101へ電力供給する場合、電源ユニット近接部303を放射線撮影装置101の非接触受電部213へ近接または接触させる。電源ユニット本体301は、電源ユニットケーブル302を介して放射線撮影装置101から離れた場所に配置することが可能となる。ここで「接触」とは、放射線撮影装置101と給電装置104の外装同士を接触させることを意図している。
電源ユニット本体301は、交流電源から電力を受け取り、直流電圧に変換する電源生成部304、給電装置104内の各構成要素が用いる電源を生成する内部電源部305を含む。また、電源ユニット本体301は、給電装置104の各構成要素の制御を行う制御部306、給電装置104と放射線撮影システム100の他の構成要素との通信を行う通信部307、放射線撮影装置101以外と通信を行うための接続部308を含む。
電源ユニット近接部303は、非接触給電部309と、有線通信接続部310とを含む。非接触給電部309は、内部電源部305から給電用の電力を受け取るとともに、制御部306によって給電の制御を実施される。また、放射線撮影装置101の非接触受電部213と同様に、本実施形態では、給電を行うための部品(例えば、コイル)と同一の部品を用いた非接触給電に関する通信を行う。
有線通信接続部310は、前述の放射線撮影装置101の有線通信接続部210と対になる部分である。上述の通り、本実施形態における有線通信接続部210は、近距離無線通信を想定しているため、対応する給電装置104の有線通信接続部310も、有線通信接続部210と同様の構成および機能となりうる。ただし、通信に関する部分をコネクタのような接触による接続によって実施してもよい。有線通信接続部310は、通信を実施するため、電源ユニットケーブル302を介して通信部307に接続されている。
本実施形態において、電源ユニット本体301と電源ユニット近接部303とが、電源ユニットケーブル302を介して離れた場所に置かれている場合を説明したが、これに限られることはない。電源ユニット近接部303が、電源ユニット本体301に取り込まれるような形態であってもよい。
放射線撮影装置101と給電装置104との接続の一例を図4に示す。図4は、放射線撮影装置101からコンソール102までがどのように接続され、どのような情報をやり取りするかの一例を示したものである。図4において、放射線撮影装置101と給電装置104との間の非接触給電に関する部分と有線接続通信、近接非接触通信とに着目するため、他の無線接続による通信経路や接続形態については触れない。また、図4には、電力伝送と情報伝達とがそれぞれ示されている。
放射線撮影装置101が給電装置104から電力を受け取る際、予め電源ユニット近接部303が放射線撮影装置101に近接させられる。配置の安定化のために、放射線撮影装置101と給電装置104との筐体外装同士を接触させてもよい。この状態になると、非接触給電部309と非接触受電部213と間で相互認識のための通信が、それぞれの給電用/受電用のコイルを介して行われる。放射線撮影装置101と給電装置104との間で電力の伝送ができることが判明すると、給電装置104は、非接触給電部309を介して放射線撮影装置101に電力を供給。放射線撮影装置101は、非接触受電部213を介して電力を受け取り放射線撮影装置101内で使用する。
放射線撮影装置101が取得した画像データを外部機器へ転送する場合、有線通信接続部210、310を用いて画像データの授受を行ってもよい。例えば、放射線撮影装置101が取得した画像データをコンソール102へ転送する場合、画像データは、放射線撮影装置101から有線通信接続部210、310、通信部307、接続部308、通信ネットワーク103を経由してコンソール102へと送られる。
ここまで、繰り返し述べているが、各接続は一例である。このため、例えば、有線通信接続部210、310はコネクタを介した接触による手法でもよいし、非接触給電に関する通信は別経路を用いて実現してもよい。また、画像データも、放射線撮影装置101から給電装置104を介してコンソール102に送られることに限られることはなく、放射線撮影装置101から直接、コンソール102に送られてもよい。
次いで、クレードル113の構成例について図5を用いて説明する。クレードル113は、上述の通り、放射線撮影装置101を充電する場合に使用される。このため、クレードル113は、交流電源から電力を受け取り、直流電圧に変換する電源生成部401、クレードル113内の各構成要素が用いる電源を生成する内部電源部402、クレードル113内の制御を行う制御部403、非接触給電部404を含む。
クレードル113から放射線撮影装置101に対して電力を供給する際の処理概要は、上述の給電装置104と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、上述したが、クレードル113と放射線撮影装置101とを接続した際に、放射線撮影装置101と放射線撮影システム100の他の構成要素との通信が可能となるような機構が、クレードル113に設けられていてもよい。
架台111やベッド112に、予め放射線撮影装置101の収まる箇所に給電装置104の電源ユニット近接部303が配されていてもよい。この場合、給電装置104の1つの電源ユニット本体301に対して、複数の電源ユニット近接部303が接続されていてもよいし、放射線撮影システム100に複数の給電装置104が配されていてもよい。架台111やベッド112に電源ユニット近接部303が配されることによって、架台111やベッド112に放射線撮影装置101が組み付けられた際、給電装置104に接続したときと同様に、放射線撮影装置101への非接触給電が可能となる。例えば、架台111に給電装置104一式が組み付けられていてもよい。また、給電装置104の形状については、図3に示されるような電源ユニット近接部303と電源ユニット本体301とが電源ユニットケーブル302を介した形態でも、電源ユニット近接部303と電源ユニット本体301とが一体となった形態でもよい。
次いで、同期撮影モードで放射線画像の撮影とともに、非接触給電が行われる場合の放射線撮影システム100の動作について説明する。詳細は後述するが、本実施形態において、給電装置104から放射線撮影装置101に対して非接触給電が行われる中で、放射線撮影装置101の画像データの読み出し期間中に、非接触給電の周波数を変動させない制御が行なわれる。図6、7は、放射線撮影システム100の同期撮影モードにおける撮影時の処理を示すフロー図、および、動作を示すタイミング図である。
放射線撮影装置101がユーザによって起動されると、電源生成部212から必要な各構成要素へと電力が供給され、放射線撮影装置101が起動する(S600)。また、ここでは、撮影に必要な放射線撮影システム100のそれぞれの構成要素も起動されているものとして説明する。例えば、S600の時点において、給電装置104は、放射線撮影装置101に給電可能な状態になっている。ユーザによる起動意図を操作部207の操作や物理センサ部214で検知したことや、取り外し可能な内部電源211が装着されたこと、給電装置104の電源ユニット近接部303が放射線撮影装置101に接続されたことなどを起動のトリガにしてもよい。このとき、放射線撮影装置101内の全ての構成要素が起動する必要はない。例えば、センサ部201などの撮影に用いる構成要素は、撮影の要求が与えられるまで起動しなくてもよい。また、接触/非接触に限らず放射線撮影装置101に外部からの給電が開始されたことに応じて、放射線撮影装置101が起動するようにしてもよい。本実施形態において、図6のS600の放射線撮影装置起動からS610の放射線撮影装置の停止に至るまで、非接触給電が継続して行われているものとする。
放射線撮影装置101が起動すると、処理はS601へ遷移し、放射線撮影装置101の制御部204は、放射線発生装置108からの撮影要求があるか否かを判定する。要求がなかった場合はそのまま撮影要求を待ち続ける。撮影要求があった場合、処理はS602へと移る。
S602では、放射線撮影装置101は、撮影準備動作を行う。放射線撮影装置101は、撮影準備動作として、電源生成部212からセンサ部201に電源を供給し、センサ部201を起動する。その後、制御部204は、センサ駆動部202に準備駆動を開始する指示を送り、それを受けてセンサ駆動部202はセンサ部201に対して準備駆動を行う。準備駆動は、暗電流によってセンサ部201に蓄積された電荷を排出するために、センサアレイを行方向に走査しながら電荷の読み出しを続ける動作(リセット動作)である。
準備駆動を実施している間に、ユーザが放射線発生装置コンソール107の曝射スイッチを押下すると、放射線発生装置108と放射線撮影装置101との間で、接続器109や通信ネットワーク103などを介して通信が行われる。具体的には、放射線発生装置108は、放射線撮影装置101に曝射の要求を送信し、この要求を放射線撮影装置101が受信すると(S603のYES)、処理はS604に遷移する。S604において、放射線撮影装置101は、放射線の照射を受けて電荷を蓄積できる状態にセンサ部201を遷移させ、撮影可能であることの応答または曝射の許可を放射線発生装置108に送信することによって、放射線の照射が行われる。ユーザが曝射スイッチを押下しない間(S603のNO)は、上述の準備駆動が行われる。
S604において曝射の許可を送信すると、次いで、制御部204は、放射線撮影装置101に非接触給電を行う給電装置104へ、非接触給電を行う給電周波数を一定の周波数とし、変動させないことを指示する信号を送信する(S605)。本実施形態において、上述のように、非接触受電部213および非接触給電部309が、給電に関する情報の送受信を実施可能な通信機能を備えている。このため、放射線撮影装置101の制御部204は、非接触受電部213を介して、給電の給電周波数に関する指示を出すことが可能である。非接触受電部213から非接触給電部309へと送られた指示は、給電装置104の制御部306で受信され、制御部306は、内部電源部305に対して非接触給電部への給電の給電周波数を制御する。
非接触給電部309と非接触受電部213との間の通信は、例えば、図8に示されるように、1bitの専用信号線のHi/Loレベルで伝達してもよい。また、特に通信の物理層は限定されるものではなく、例えば、図9に示されるように、周波数の固定および固定解除の指示や応答のパケットをやり取りするような通信で伝達してもよい。また、ここでは、非接触給電部309および非接触受電部213を用いて情報の送受信を実施したが、有線通信接続部210、310、無線通信接続部209、AP105などを用いて情報のやり取りを実施してもよい。
放射線撮影装置101は、センサ部201に所定の時間にわたって電荷を蓄積させると、蓄積された電荷に応じた信号の読み出しを行う(S606)。図7に示すように、本実施形態において、放射線撮影装置101は、オフセット補正により暗電流成分の補正を行うため、センサ部201に所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す動作(撮影動作)を続けて2回行う。この2回の撮影動作のうち何れか一方で、放射線が照射されることによって、放射線が照射されなかった撮影動作でオフセット補正のための画像データが得られる。ここでは、1回目は放射線の照射によって蓄積された電荷に応じた信号を読み出す。次に準備駆動を所定時間実施し、放射線を照射せずに2回目の蓄積を行い、信号を読み出す。暗電流成分を補正するため、2回目の蓄積時間は、できる限り1回目の蓄積時間と同じであってもよい。また、1回目の撮影動作において放射線を照射せずに暗電流成分を補正するための画像データを取得し、2回目の撮影動作において放射線を照射して被写体110の内部に関する画像データを取得してもよい。
2回目の読み出しが完了すると、放射線撮影装置101の制御部204は、給電装置104へ、非接触給電の給電周波数の固定を解除する信号を送信する(S607)。このとき、給電周波数の固定を解除する信号は、S605と同じ経路で給電装置104に伝送されてもよい。
その後、放射線撮影装置101は、通信ネットワーク103などを介して、所定のオフセット補正などの補正処理などが行われた画像データをコンソール102へ送信し、撮影が完了する(S608)。また、画像データは、コンソール102に送信されず、記憶部205に保存されてもよい。ユーザが操作部207を操作することによって放射線撮影装置101の電源オフの指示がある場合(S609のYES)、放射線撮影装置101は、電源オフとなり、処理はS610に遷移し放射線撮影装置101は停止状態となる。また、放射線撮影装置101の電源オフの指示がない場合(S609のNO)、処理はS601に戻り、放射線撮影装置101は、次の撮影要求まで待機する。また、S601において、待機時間が長くなった場合、放射線撮影装置101は、報知部208の表示を消すなど消費電力が抑制されたスリープ状態となってもよいし、S610に遷移し、電源オフになってもよい。
本実施形態において、以上の2回の撮影動作において、給電装置104は、放射線撮影装置101に給電を続けている。このとき、給電装置104は、放射線撮影装置101が1回目の撮影動作において信号の読み出しを開始してから2回目の撮影動作において信号の読み出しを終了するまでの期間中に、一定の給電周波数で放射線撮影装置101に給電する。
制御部204は、図7に示されるように、固定された給電周波数の周期Tcに対し、1回目の撮影動作の読み出し開始から2回目の撮影動作の読み出し開始までの時間がn×Tc(nは正整数)となるように各動作の時間または開始タイミングを調整する。つまり、制御部204は、1回目の撮影動作における信号の読み出しの開始から2回目の撮影動作における信号の読み出しの開始までの時間が、給電周波数の周期Tcの正整数倍でとなるように制御する。一例として、図7に示されるように、制御部204は、1回目の蓄積時間を時間Ti、読み出し時間を時間Tr、準備駆動時間を時間Ts、2回目の蓄積時間を時間Ti’とした場合、
Tr+Ts+Ti’=n×Tc ・・・ (1)
となるように制御する。時間Tr、Tsは駆動に要する時間のため固定である場合が多いため、例えば、2回目の撮影動作の蓄積時間である時間Ti’を調整することによって、(1)式を満たすようにする。つまり、1回目の撮影動作においてセンサ部201に電荷を蓄積させる時間と2回目の撮影動作においてセンサ部201に電荷を蓄積させる時間とが、互いに異なっていてもよい。ただし、オフセット補正の目的から時間Tiと時間Ti’とは、できる限り近い時間であることが求められる。このため、制御部204は、1回目の撮影動作における信号の読み出しの開始から2回目の撮影動作における信号の読み出しの開始までの時間が、給電周波数の周期Tcの正整数倍のうち最小限の正整数倍となるように放射線撮影装置101を制御してもよい。非接触給電において、周期Tcはμsec以下のオーダであることが多く、また、放射線画像の撮影において、時間Tiおよび時間Ti’はmsec以上のオーダであることが一般的であるため、時間Ti’を調整しても、オフセット補正の精度に影響が出にくい。
また、制御部204は、時間Ti’ではなく、準備駆動の時間Tsを用いてタイミングを調整してもよい。つまり、1回目の撮影動作において信号の読み出しを終了してから2回目の撮影動作においてセンサ部201に電荷の蓄積を開始させるまでの間の準備駆動の時間Tsが、1回目の撮影動作においてセンサ部201に電荷を蓄積させる時間Ti、2回目の撮影動作においてセンサ部201に電荷を蓄積させる時間Ti’、および、給電周波数の周期Tcに応じて変化してもよい。例えば、制御部204は、準備駆動の時間Tsの時間を必要最小限の時間よりも長くすることによって、タイミングを調整してもよい。この場合、1回目の撮影動作においてセンサ部201に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す時間と、2回目の撮影動作においてセンサ部201に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す時間と、が同じ時間であってもよい。また、時間Ti’と時間Tsとの両方を用いて、1回目の撮影動作における信号の読み出しの開始から2回目の撮影動作における信号の読み出しの開始までの時間が、給電周波数の周期Tcの正整数倍となるように制御されてもよい。
また、制御部204は、Tr+Ts+Ti’=n×Tcの関係を満たす周期Tcとなるように、非接触給電の給電周波数を制御するようにしてもよい。制御部204は、1回目の撮影動作における信号の読み出しの開始から2回目の撮影動作における信号の読み出しの開始までの時間が給電周波数の周期Tcの正整数倍になるように給電周波数を決定し、給電装置104を制御してもよい。
周期Tcまたは周波数1/Tcは、S605で放射線撮影装置101の制御部204から周波数を固定する指示を送信する際に、制御部204から給電装置104に指示してもよい。また、周波数を固定する指示が来た際に用いられる周期Tcまたは周波数1/Tcは、給電装置104に予め設定しておいてもよい。また、制御部204は、1回目の撮影動作において読み出した信号の周期的なノイズ成分から、給電周波数を検出し、これに応じて、上述のTsやTi’の長さを調整してもよい。制御部204は、撮影条件に応じて給電周波数の周期Tcを決定してもよい。例えば、制御部204は、動画を撮影する場合、静止画を撮影する場合よりも効率的に給電できる給電周波数を選択してもよい。
また、上述の動作では、放射線撮影装置101に配された制御部204が、給電周波数の周期Tcや準備駆動の時間Ts、2回目の撮影動作の蓄積時間である時間Ti’の長さを調整するとして説明したが、これに限られることはない。ユーザによって放射線発生装置コンソール107に入力される放射線を照射する撮影条件に応じて、放射線発生装置コンソール107やコンソール102が、給電周波数の周期Tcや時間Ts、Ti’の長さを決定してもよい。放射線発生装置コンソール107やコンソール102が決定した給電周波数の周期Tcや時間Ts、Ti’が、放射線撮影装置101および給電装置104に送信される。例えば、放射線発生装置コンソール107やコンソール102が、放射線撮影装置101や給電装置104を起動する際に、上述のタイミングに関する設定を通知するようにしてもよい。また、図1に示されるように、放射線撮影システム100に、非接触で受電が可能な放射線撮影装置101と、放射線撮影装置101に非接触で給電が可能な給電装置104と、を制御するための制御装置180が、上述の各構成要素とは独立して配されてもよい。
このような制御を行うことによって、1回目の撮影動作の読み出しで取得した画像データと、2回目の撮影動作の読み出しで取得した画像データには、同じ周波数のノイズが、同じ位相で重畳されることになる。したがって、オフセット補正を実施することで、センサ部で生成された信号を読み出す際に、非接触給電の動作による電磁界の変化が信号に重畳するノイズが相殺されることになる。給電装置104が放射線撮影装置101に給電する給電周波数が変動することによって、放射線撮影装置101がセンサ部201から取得される信号に給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間において、給電装置104は、給電の周波数を変動させない。これによって、得られる放射線画像の画質の低下が抑制される。また、撮影中も非接触給電が継続して行われるため、例えば、撮影中に放射線撮影装置101の内部電源の充電不足となり、撮影が継続できなくなることが抑制される。また、撮影中も非接触給電が継続して行われるため、放射線撮影装置101の内部電源の容量を小さくでき、さらには、内部電源を有していなくても撮影が可能なことから、放射線撮影装置101の軽量化などが可能となる。
給電周波数の固定の開始は、1回目の撮影操作の読み出しを開始する前であればいつでもよく、固定の解除も2回目の撮影動作の読み出しが終了した後であればいつでもよい。ただし、放射線撮影装置101の負荷の変動に合わせて給電周波数を変動させるほうが電力効率がよいため、給電周波数の周期Tcを固定するのは必要最低限の期間にしてもよいが、設定された周波数に収束するまでの応答時間を考慮する必要がある。また、給電周波数を一定とする期間中に発生しうる負荷変動に対応できる周波数が、給電周波数の周期Tcとして設定される。また、上述のように、放射線撮影装置101の負荷の変動に合わせて給電周波数を変動させるほうが電力効率がよい。このため、1回目の撮影動作において信号の読み出しを開始してから2回目の撮影動作において信号の読み出しを終了するまでの期間以外において、給電装置104から放射線撮影装置101に給電する給電周波数は、適宜変化しうる。
第2の実施形態
図10~14を参照して本発明の一部の実施形態における放射線撮影システムについて説明する。図10は、本発明の第2の実施形態における放射線撮影システム100の構成例を示している。本実施形態において、第1の実施形態とは異なり、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが同期せず、放射線撮影装置101が放射線の照射の開始を検出し、撮影を実施する照射検出撮影モードで、放射線撮影システム100が動作する場合について示す。本実施形態において、放射線撮影装置101は、放射線の照射を検出して撮影動作に移行できる。このため、放射線発生装置108と放射線撮影装置101との間での通信を実施する必要が無く、図1に示される接続器109は不要となる。
図11は、本実施形態における放射線撮影装置101の構成例を示している。放射線撮影装置101は、図2に示される各構成要素のほか、放射線の照射の開始を検出するための照射検出部216を含む。照射検出部216を実現するための方法は、センサ部201と同様に、シンチレータと光検出器とを用いて検出する方法や、放射線照射によってセンサ部201に発生する電流の流れを検出する方法など、複数の方法がある。本実施形態においては、放射線が放射線撮影装置101に入射することによって、電気的な変化を取得する方法が対象となる。つまり、どのような手法であっても、その検出方法に電圧や電流(電荷)などを用いた仕組みが含まれるものが対象である。したがって、図11では、照射検出部216が単一の機能部として記載されているが、センサ部201などと一体になっていいてもよい。
照射検出部216は放射線が照射されたことを検出すると、制御部204に放射線の照射が開始されたことを通知する。この通知に対して、制御部204は、上述の第1の実施形態と同様に、放射線による電荷をセンサ部201に蓄積し、放射線の照射後に、電荷に応じた信号を読み出して画像データを生成するように、センサ部201、センサ駆動部202、読取部203を制御する。
次いで、照射検出撮影モードで放射線画像の撮影とともに、非接触給電が行われる場合の放射線撮影システム100の動作について説明する。本実施形態において、給電装置104から放射線撮影装置101に非接触給電が行われる中で、撮影動作を行う前の、放射線撮影装置101の照射検出部216で放射線の照射開始を検出する動作の期間中に、非接触給電の周波数を変動させない制御が行なわれる。また、上述の第1の実施形態と同様に、画像データの読み出し期間中に非接触給電の周波数を変動させない制御が行なわれる。図12、13は、放射線撮影システム100の照射検出撮影モードにおける撮影時の処理を示すフロー図、および、動作を示すタイミング図である。
放射線撮影装置101が起動された直後のS1200での処理は、上述の同期撮影モードの図6のフロー図に示されるS600と同様の処理でありうる。次いで、処理はS1201へと移り、制御部204は、照射検出撮影モードでの撮影に移行する旨の要求があるか否かを判断し、要求があるならばS1202へと移行する。本実施形態では照射検出撮影モードでの撮影を前提としているが、上述の同期撮影モードと放射線照射検出撮影モードとを切り替えるような構成も可能であり、その判定を実施するような処理がS1201の前に実施されてもよい。照射検出撮影モードへの移行要求は、一例として放射線撮影装置101に対応したコンソール102から、撮影シーケンスのスタート指示などとして与えられる場合が考えられる。
S1202では、放射線撮影装置101において、照射検出駆動へと移行するための通電や機能部起動などの準備処理が実施される。その後、処理はS1203へと遷移し、制御部204は、放射線撮影装置101に非接触給電を行う給電装置104へ、非接触給電の給電周波数を変動させないことを指示する信号を送信する。指示の送信経路や方法などは第1の実施形態と同じでありうる。
続いて処理はS1204へ遷移し、放射線撮影装置101は照射検出駆動を開始する。制御部204はセンサ駆動部202に照射検出駆動を開始する指示を送り、それを受けてセンサ駆動部202はセンサ部201に対して照射検出駆動を行うとともに、制御部204は照射検出部216に放射線の照射検出動作を開始する指示を送る。本実施形態において、照射検出駆動は、センサ部201を行方向に走査しながら、放射線の照射有無や強度変化に感受性を持つ放射線撮影装置101内の電圧や電流を照射検出部216によって観測する。
S1204において、制御部204は、照射検出駆動を続けた状態で所定の時間を超えてタイムアウトになったか否かを判定する。放射線を検出する方法によっては、長時間の検出待ち時間を設定することも可能である。しかしながら、実際の放射線撮影装置101の使用を考えた場合、放射線の照射が一切ないまま放置されてしまった場合に備え、一定時間で放射線の照射を検出する時間に対してタイムアウト処理を設け、照射検出駆動が停止するようにしてもよい。
S1204において、所定のタイムアウト時間に達していると判断された場合、処理はS1212へと遷移し照射検出撮影モードを終了し、制御部204は、非接触給電の給電周波数の固定を解除する指示信号を送信する。一方で、S1204において、タイムアウト時間に達していないと判定された場合、放射線の照射が開始されたか否かを判定するS1206へと処理が移る。本実施形態において、照射検出部216は、観測した電圧や電流などの信号に対して必要なノイズ除去処理を実施したうえで、信号が所定の閾値を超えたことによって放射線の照射があったと判定し、制御部204にその旨を通知する。ここで照射されたと判定されない場合、処理は再びS1204へと遷移し、タイムアウトするか放射線の照射が開始されたと判定されるまで処理ループを繰り返す。
S1206で放射線の照射が開始されたと判定された場合、処理はS1207へと遷移し、照射検出駆動を終了する。照射検出部216で放射線の照射があったと判定され制御部204に通知されると、制御部204は、センサ駆動部202に照射検出駆動を停止させ、電荷の蓄積を開始する指示を送る。これに対して、センサ駆動部202は、センサ部201が放射線を受けて電荷を蓄積できる状態にする。また、放射線撮影装置101は、給電装置104へ非接触給電の給電周波数の固定を解除する指示信号を送信する。
本実施形態において、照射検出駆動は、図13に示されるように、1つの周期Tkの駆動が連続的に行われるもので、1周期はセンサアレイの行方向の走査が1周する時間によって決定される。この間、放射線の照射を検出するためのセンサ部201の所定の画素において、所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す動作が繰り返される。センサアレイ駆動は、1行ずつでなく、複数行まとめて駆動してもよいし、順次駆動でなく例えば偶数行を先に駆動してから奇数行を駆動するなどしてもよい。照射検出部216で観測される電圧や電流には、この周期Tk単位でセンサアレイの特性などに起因する固定のパターン成分が重畳されている場合があり、1周期前の電圧または電流との差分をとることによって、この固定パターン成分を除去する補正を行っている。ここで、放射線の照射開始を検出する照射検出駆動中に固定される非接触給電の周期Tc1に対し、
Tk=m×Tc1(mは正整数) ・・・ (2)
とすることで、補正によって電圧または電流に重畳する非接触給電に起因する周期的なノイズ成分の除去を行う。つまり、制御部204は、検出動作(照射検出駆動)において照射検出部216が放射線の照射の開始を検出する周期Tkが、給電周波数の周期Tc1の正整数倍となるように制御する。
(2)式を満たすために、周期Tkが周期Tc1の正整数倍になるように、制御部204は、照射検出駆動の周期Tkの駆動時間を調整してもよい。例えば、図14に、照射検出駆動において、N行のセンサアレイを先頭行から最終行まで順次駆動し、最終行まで駆動し終えたら、また、先頭行に戻って順次駆動する場合が図示されている。制御部204は、最終行のN行目を駆動してから先頭行の0行に戻って駆動するまでの間に、いずれの行も駆動しないウエイト時間Twを設け、このウエイト時間Twの長さを調整することによって周期Tkを周期Tc1の整数倍に調整してもよい。つまり、照射検出部216が繰り返し行う放射線の照射の開始を検出するための読出動作の間に、給電周波数の周期Tc2に応じたウエイト時間Twが配されてもよい。ただし、ウエイト時間Twの期間は、何れの行も駆動されないため、放射線の照射開始を検出するための電圧または電流が観測されず、放射線の照射の検出に対して不感となる。このため、ウエイト時間Twは、できる限り短い時間とする必要がある。そこで、制御部204は、照射検出部216が放射線の照射の開始を検出する周期Tkが、給電周波数の周期Tc1の正整数倍のうち最小限の正整数倍となるように放射線撮影装置101を制御する。また、制御部204は、周期Tc1を調整して(2)式を満たすようにしてもよい。
周期Tc1または周波数1/Tc1は、上述の第1の実施形態と同様に、放射線撮影装置101の制御部204から周波数を固定する指示を送信する際に、制御部204から給電装置104に指示してもよい。また、周波数を固定する指示が来た際に用いられる周期Tcまたは周波数1/Tcは、給電装置104に予め設定しておいてもよい。また、放射線撮影装置101や給電装置104の起動の際に、コンソール102や放射線発生装置コンソール107から通知するようにしてもよい。また、放射線撮影装置101と給電装置104との間の非接触給電を制御するために設けられた制御装置から放射線撮影装置101や給電装置104に、適宜、周期Tkや周期Tc1、ウエイト時間Twの情報が送られてもよい。
給電周波数の固定の開始は、照射検出駆動を開始する前であればいつでもよく、固定の解除も照射検検出動が終了した後であればいつでもよい。ただし、放射線撮影装置101の負荷の変動に合わせて給電周波数を変動させるほうが電力効率がよいため、給電周波数の周期Tc1を固定するのは必要最低限の期間にしてもよいが、設定された周波数に収束するまでの応答時間を考慮する必要がある。また、給電周波数を一定とする期間中に発生しうる負荷変動に対応できる周波数が、給電周波数の周期Tc1として設定される。また、上述のように、放射線撮影装置101の負荷の変動に合わせて給電周波数を変動させるほうが電力効率がよい。このため、1回目の撮影動作において信号の読み出しを開始してから2回目の撮影動作において信号の読み出しを終了するまでの期間および照射検出駆動を行う期間以外において、給電装置104から放射線撮影装置101に給電する給電周波数は、適宜変化しうる。
その後の撮影動作(S1208~S1211)および電源オフ(S1212)から放射線撮影装置停止(S1213)は、第1の実施形態で説明したS605~S610と同様の処理・動作となりうる。このため、S1208~S1213の処理・動作についての説明は、ここでは省略する。
照射検出駆動における給電周波数の周期Tc1と、1回目の撮影動作における信号の読み出しの開始から2回目の撮影動作における信号の読み出しの開始までの間における給電周波数の周期Tc2と、は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。つまり、給電周波数1/Tc1と給電周波数1/Tc2とは、同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。例えば、給電周波数の周期がTc1=Tc2=Tc’である場合、m×Tc’=Tk、かつ、n×Tc’=Tr+Ts+Ti’(m、nは正整数)を満たす必要がある。この場合は、S1207で給電周波数の固定を解除せずに、S1210まで同じ給電周波数の周期Tc’で動作してもよい。つまり、放射線撮影装置101が照射検出動作(照射検出駆動)を開始してから2回目の撮影動作において信号の読み出しを終了するまでの期間中に、給電装置104は、同じ給電周波数で放射線撮影装置101に給電してもよい。
図13における1回目の撮影動作の信号の読み出しを終了した後の準備駆動は、暗電流成分を精度よく除去するために、センサ駆動部202はセンサ部201に照射検出駆動と同様の駆動をさせてもよい。このとき、照射検出部216も動作させることによって観測される電圧または電流から、制御部204は、非接触給電に起因するノイズの周期Tc2を算出するようにしてもよい。
上述のように、給電の周波数が変動すると放射線の照射開始の検出に影響を与える可能性がある。そこで、放射線の照射の開始を検出する期間において、給電の周波数を変動させない制御を行う。これによって、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが同期しない照射検出撮影モードにおいても、放射線撮影装置101が放射線の照射開始の検出を行う間、給電装置104から放射線撮影装置101に給電を行うことができる。また、上述の第1の実施形態と同様に、センサ部201で取得した画像データを読み出す間、給電装置104から放射線撮影装置101に給電を行うことができる。
本実施形態では、放射線の照射の開始を検出するためのセンサ部201の所定の画素において、所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出すことを説明した。しかしながら、これに限られることはなく、センサ部201から信号を読み出すための出力信号線や、センサ部201に配された画素にバイアス電圧(駆動電圧)を供給するバイアス線を流れる電流の変化から、照射検出部216は、放射線の照射の開始を検出してもよい。この場合であっても、給電の周波数が変動すると放射線の照射開始の検出に影響を与える可能性がある。したがって、照射検出部216が出力信号線やバイアス線の電流の変化から放射線の照射の開始を検出する場合であっても、給電装置104は、一定の給電周波数で放射線撮影装置101に給電を行う。これによって、放射線撮影装置101と放射線発生装置108とが同期しない照射検出撮影モードにおいても、放射線撮影装置101が放射線の照射開始の検出を行う間、給電装置104から放射線撮影装置101に給電を行うことができる。
このように、上述の各実施形態において、給電装置104が放射線撮影装置101に給電する給電周波数が変動することによって、放射線撮影装置101がセンサ部201から取得される信号に給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間において、給電装置104は、一定の給電周波数で放射線撮影装置101に給電を行う。放射線撮影装置101がセンサ部201から取得される信号に給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間とは、上述のように、放射線画像を生成するための信号を読み出す期間でありうる。放射線画像を生成するための信号を読み出す期間において、放射線撮影装置101は、センサ部201の画素に所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す。ここで、画素に電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す期間とは、放射線画像を生成するために放射線の照射によって生成された電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す期間であってもよい。また、画素に電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出す期間とは、放射線画像を生成する際にオフセット補正を行うための画像データを得るための期間であってもよい。また、放射線撮影装置101がセンサ部201から取得される信号に給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間とは、放射線の照射の開始を検出するための期間でありうる。放射線の照射の開始の検出は、センサ部201に配された画素に蓄積される電荷に応じた信号を読み出してもよいし、センサ部201の信号線やバイアス線の電流の変化から検出してもよい。これらの動作によって、本実施形態の放射線撮影システム100は、放射線画像の画質や放射線の照射の開始の検出の精度に対する影響を抑制しながら、常時、給電装置104から放射線撮影装置101に非接触で給電を行うことが可能となる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:放射線撮影システム、101:放射線撮影装置、104:給電装置、201:センサ部

Claims (29)

  1. 放射線画像を取得するためのセンサ部を含み、非接触で受電が可能な放射線撮影装置と、前記放射線撮影装置に非接触で給電が可能な給電装置と、を含む放射線撮影システムであって、
    前記給電装置が前記放射線撮影装置に給電する給電周波数が変動することによって、前記放射線撮影装置が前記センサ部から取得される信号に前記給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間において、前記給電装置は、一定の給電周波数で前記放射線撮影装置に給電することを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 前記給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間が、前記センサ部から放射線画像を生成するための信号を読み出す期間、および、放射線の照射の開始を検出するための期間のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記放射線撮影装置は、前記センサ部から信号を読み出す第1動作と、前記第1動作の後に前記センサ部から信号を読み出す第2動作と、を行い、
    前記給電装置は、前記放射線撮影装置が前記第1動作において信号の読み出しを開始してから前記第2動作において信号の読み出しを終了するまでの期間中に、一定の第1給電周波数で前記放射線撮影装置に給電することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記放射線撮影装置は、
    前記第1動作において、前記センサ部に所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出し、
    前記第2動作において、前記センサ部に所定の時間にわたって電荷を蓄積させ、蓄積された電荷に応じた信号を読み出し、
    前記第1動作および前記第2動作のうち何れか一方で、放射線が照射されることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記第1動作における信号の読み出しの開始から前記第2動作における信号の読み出しの開始までの第1時間が、前記第1給電周波数の周期の正整数倍であることを特徴とする請求項3または4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記第1時間が、前記第1給電周波数の周期の正整数倍のうち最小限の正整数倍であることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記第1動作において前記センサ部に電荷を蓄積させる時間と前記第2動作において前記センサ部に電荷を蓄積させる時間とが、互いに異なることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  8. 前記第1動作において信号の読み出しを終了してから前記第2動作において前記センサ部に電荷の蓄積を開始させるまでの間の準備駆動時間が、前記第1動作において前記センサ部に電荷を蓄積させる時間、前記第2動作において前記センサ部に電荷を蓄積させる時間、および、前記第1給電周波数の周期に応じて変化することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記放射線撮影装置が前記第1動作において信号の読み出しを開始してから前記第2動作において信号の読み出しを終了するまでの期間以外において、前記給電装置から前記放射線撮影装置に給電する給電周波数が、変化することを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記放射線撮影装置は、放射線の照射の開始を検出するための照射検出部をさらに含み、
    前記放射線撮影装置は、前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出するまで、前記センサ部のうち所定の画素において前記第1動作および前記第2動作を含む第3動作を行い、
    前記給電装置は、前記放射線撮影装置が前記第3動作を行う間、前記第1給電周波数で前記放射線撮影装置に給電することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影システム。
  11. 前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が、前記第1給電周波数の周期の正整数倍であることを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影システム。
  12. 前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が、前記第1給電周波数の周期の正整数倍のうち最小限の正整数倍であることを特徴とする請求項10または11に記載の放射線撮影システム。
  13. 前記照射検出部が繰り返し行う放射線の照射の開始を検出するための読出動作の間に、前記第1給電周波数の周期に応じたウエイト時間が配されることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  14. 前記放射線撮影装置は、放射線の照射の開始を検出するための照射検出部をさらに含み、
    前記放射線撮影装置は、前記第1動作を行う前に前記照射検出部で放射線の照射開始を検出させる第3動作を行い、
    前記給電装置は、前記放射線撮影装置が前記第3動作を行う間、一定の第2給電周波数で前記放射線撮影装置に給電することを特徴とする請求項3乃至9の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  15. 前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が、前記第2給電周波数の周期の正整数倍であることを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
  16. 前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が、前記第2給電周波数の周期の正整数倍のうち最小限の正整数倍であることを特徴とする請求項14または15に記載の放射線撮影システム。
  17. 前記照射検出部が繰り返し行う放射線の照射の開始を検出するための読出動作の間に、前記第2給電周波数の周期に応じたウエイト時間が配されることを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  18. 前記第1給電周波数と前記第2給電周波数とが、互いに異なる周波数であることを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  19. 前記第1給電周波数と前記第2給電周波数とが、同じ周波数であり、
    前記放射線撮影装置が前記第3動作を開始してから前記第2動作において信号の読み出しを終了するまでの期間中に、前記給電装置は、同じ給電周波数で前記放射線撮影装置に給電することを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  20. 前記放射線撮影装置が前記第1動作において信号の読み出しを開始してから前記第2動作において信号の読み出しを終了するまでの期間および前記第3動作を行う期間以外において、前記放射線撮影装置の負荷に応じて、前記給電装置から前記放射線撮影装置に給電する給電周波数が、変化することを特徴とする請求項14乃至19の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  21. 前記放射線撮影システムが、前記放射線撮影装置および前記給電装置のそれぞれの動作を制御するための制御部をさらに含むことを特徴とする請求項14乃至20の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  22. 前記制御部は、前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が、前記第2給電周波数の周期の正整数倍のうち最小限の正整数倍となるように前記放射線撮影装置を制御することを特徴とする請求項21に記載の放射線撮影システム。
  23. 前記制御部は、前記第3動作において前記照射検出部が放射線の照射の開始を検出する周期が前記第2給電周波数の周期の正整数倍になるように前記第2給電周波数を決定し、前記給電装置を制御することを特徴とする請求項21に記載の放射線撮影システム。
  24. 前記放射線撮影システムが、前記放射線撮影装置および前記給電装置のそれぞれの動作を制御するための制御部をさらに含むことを特徴とする請求項3乃至20の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  25. 前記制御部は、前記第1動作において読み出した信号の周期的なノイズ成分から、前記第1給電周波数を検出することを特徴とする請求項21乃至24の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  26. 前記制御部は、撮影条件に応じて前記第1給電周波数を決定することを特徴とする請求項21乃至25の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  27. 前記制御部が、前記放射線撮影装置に配されることを特徴とする請求項21乃至26の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  28. 前記第1動作において前記センサ部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す時間と、前記第2動作において前記センサ部に蓄積された電荷に応じた信号を読み出す時間と、が同じ時間であることを特徴とする請求項3乃至27の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  29. 非接触で受電が可能な放射線撮影装置と、前記放射線撮影装置に非接触で給電が可能な給電装置と、を制御するための制御装置であって、
    前記給電装置が前記放射線撮影装置に給電する給電周波数が変動することによって、前記放射線撮影装置が放射線画像を取得するためのセンサ部から取得される信号に前記給電周波数の変動に応じた影響が生じる期間において、前記給電装置から前記放射線撮影装置に一定の給電周波数で給電されるように、前記放射線撮影装置および前記給電装置を制御することを特徴とする制御装置。
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