JP2017003530A - 放射線撮影装置、および放射線撮影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第一のセンサ特性情報よりも後に第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した第二のセンサ特性情報に問題があった場合には第一のセンサ特性情報を使用できるように、第一のセンサ特性情報と第二のセンサ特性情報とを記憶しておくこと。【解決手段】放射線撮影装置は、不揮発性の記憶部と、放射線源から照射された放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む。不揮発性の記憶部は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、第一のセンサ特性情報よりも後に第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有する。【選択図】 図3
Description
本発明は、被写体を透過した放射線の強度分布を画像として取得する放射線撮影装置、および放射線撮影システムに関するものである。
従来より、放射線照射源から放射線を被写体に照射し、被写体を透過した放射線の強度分布である放射線画像をデジタル化し、必要な画像処理を施して、より鮮明な放射線画像を生成する放射線撮影システムが製品化されている。このような放射線撮影システムでは、放射線撮影装置と放射線発生装置とで同期通信を行い、放射線撮影装置は取得した放射線画像データを画像処理や保存のためにパーソナルコンピュータなどの画像処理装置に転送する。画像処理装置はディスプレイなどの表示装置に画像処理済みの放射線画像データを表示させる。
一方、放射線撮影装置で放射線画像を撮影する際には、各々の放射線撮影装置が持つ個別の特性を補正する必要がある。特許文献1では、放射線撮影装置に備えられた不揮発性の記憶部に各撮像素子間の感度差を補正する情報(感度補正情報)や、欠陥画素情報などのセンサ特性情報を記憶する構成が開示されている。不揮発性の記憶部にこれらの情報を記憶しておくことで、情報が必要なときに読み出すことが可能となる。
感度補正情報や欠陥画素情報は経時的に変化する可能性がある。このため、定期的にセンサの情報を取得し直し、新たに取得した情報を不揮発性の記憶部に記憶することが望ましい。その場合に、常に新しい情報だけを記憶するようにしてしまうと、新しく取得した情報に何らかの不備があった場合、正しい画像が得られなくなる場合が生じ得る。
本発明は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第一のセンサ特性情報よりも後に第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した第二のセンサ特性情報に問題があった場合には第一のセンサ特性情報を使用できるように、第一のセンサ特性情報と第二のセンサ特性情報とを記憶しておくことが可能な技術の提供を目的とする。
上記の目的を達成する本発明の一つの側面に係る放射線撮影装置は、不揮発性の記憶手段と、放射線源から照射された放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む放射線撮影装置であって、
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有することを特徴とする。
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有することを特徴とする。
上記の目的を達成する本発明の他の側面に係る放射線撮影システムは、不揮発性の記憶手段と、放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む放射線撮影装置と、前記放射線撮影装置から取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を記憶するデータベースと、前記データベースを管理する管理手段と、を含む画像処理装置と、を有する放射線撮影システムであって、
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有するを特徴とする。
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有するを特徴とする。
本発明によれば、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第一のセンサ特性情報よりも後に第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した第二のセンサ特性情報に問題があった場合には第一のセンサ特性情報を使用できるように、第一のセンサ特性情報と第二のセンサ特性情報とを記憶しておくことが可能になる。
例えば、装置の出荷後に取得したセンサ特性情報に問題があった場合には出荷前に取得したセンサ特性情報を使用できるように、装置の出荷前のセンサ特性情報と出荷後のセンサ特性情報とを記憶しておくことが可能になる。これにより、出荷後に取得したセンサ特性情報に問題があった場合には出荷前に取得したセンサ特性情報を使用して撮影した画像の処理を行うことが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。放射線撮影システムは、不揮発性の記憶部と、放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む放射線撮影装置と、放射線撮影装置から取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を記憶するデータベースと、データベースを管理する管理部とを含む画像処理装置と、を有する。具体的には、本実施形態の放射線撮影システムは、放射線撮影装置101、放射線管球102、放射線発生装置103、制御装置104、及び画像処理装置105を有する。本実施形態の放射線撮影装置101は、無線送受信装置(無線通信装置)を内蔵しており、外部装置と無線通信をすることが可能である。放射線管球102は、放射線撮影装置101に相対して設置される。被撮影者の放射線画像を撮影する場合は、被撮影者を放射線管球102と放射線撮影装置101の間に位置させる。制御装置104は、放射線発生装置103を制御する。尚、本実施形態において放射線とは、X線だけに限らず、放射性崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えば粒子線や宇宙線なども含まれるものとする。
図2は、本実施形態の画像処理装置105の構成例を示す図である。画像処理装置105は、無線送受信を可能とする通信部201を内蔵しており、外部装置と無線通信をすることが可能である。画像処理装置105には、一般的に据え置き型パーソナルコンピュータ(情報処理装置)が用いられるが、画像処理装置としての機能構成を有していればノート型やタブレット型パーソナルコンピュータ(情報処理装置)等でもよい。画像処理装置105は、入力部202、および表示部203を備えており、これらを介してユーザーは放射線撮影装置101への動作指示や放射線撮影装置101の状態情報を取得することができる。更に、画像処理装置105は、放射線撮影装置101から受信した画像に対して補正処理を行う補正処理部204を備える。また、補正処理に使用するセンサ特性情報を記憶するセンサ特性情報データベース205(センサ特性情報記憶部)、及びセンサ特性情報データベース205内の検索や取得したセンサ特性情報の管理などを行うセンサ特性情報管理部206を備える。センサ特性情報データベース205は、生成された時刻の情報が異なる複数のセンサ特性情報を記憶することが可能である。センサ特性情報を生成する場合は、センサ特性情報生成部207と時刻情報管理部208で生成する。
画像処理装置105は、これらの他に補正処理を実施した画像を表示部203に表示したり、別のサーバー等への画像の転送等を行うことが可能である。放射線撮影装置101と画像処理装置105とは通信部201の無線通信インタフェースを介して、情報の授受、及びデータの送受信を行うことが可能である。また、放射線撮影装置101と画像処理装置105との通信は無線アクセスポイントなどを介して行われてもよいし、物理的なケーブルを用いた有線接続で行ってもよい。
図3は、本実施形態の放射線撮影装置の構成例を示す図である。本実施形態の放射線撮影装置101は、不揮発性の記憶部と、放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む。不揮発性の記憶部は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域を有する。また、不揮発性の記憶部は、第一のセンサ特性情報よりも後に第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域を有する。すなわち、不揮発性の記憶部は、放射線撮影装置の出荷前に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、放射線撮影装置の出荷後に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有する。不揮発性の記憶部は、放射線撮影装置の出荷前に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を第一のセンサ特性情報として第一の記憶領域に記憶し、放射線撮影装置の出荷後に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を第二のセンサ特性情報として第二の記憶領域に記憶することが可能である。
具体的な構成として、放射線撮影装置101は、放射線センサ部301、画像分割部302、画像用メモリ303、オフセット補正部304、通信部305、電源回路306、バッテリ307、センサ特性情報記憶部308(不揮発性の記憶部)、および制御部310を有する。制御部310は、放射線撮影装置101が有する各部の動作を全体的に制御することが可能である。
放射線センサ部301は、光電変換素子とTFTで構成された画素がマトリクス状に配置され、それらを駆動する走査部と、TFTから電荷を読み出して画素データへ変換する読み出し部と、走査部と読み出し部を制御するセンサ制御部を有する。
放射線センサ部301から出力された画像データは、画像分割部302で複数の縮小画像へと分割され、画像分割部302で分割された縮小画像は、画像用メモリ303で一時保存される。画像用メモリ303には、放射線を照射して取得した画像を分割した複数の放射線縮小画像と、放射線を照射せずに取得した画像を分割した複数のオフセット縮小画像が保存される。このため、画像用メモリ303は少なくともこれらを同時に保持できる容量を備える。画像用メモリ303には、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのアクセス速度の速い揮発性メモリが使用されることが多いが、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを使用することも可能である。
オフセット補正部304は画像用メモリ303から放射線縮小画像とオフセット縮小画像を読み出し、対応する縮小画像同士で減算を行うことでオフセット補正処理を行う。通信部305はオフセット補正された画像を画像処理装置105へ送信する。通信部305は無線通信インタフェース、有線通信インタフェース、及びこれらのインタフェースの切り換え回路を備える。また、有線通信用のケーブル接続部を備える。通信部305は、画像処理装置など、放射線撮影装置と通信可能に接続している外部の装置からの要求に応じて、不揮発性の記憶部の第一の記憶領域および第二の記憶領域のいずれか一方の領域から取得したセンサ特性情報を外部の装置に送信することが可能である。
電源回路306は放射線撮影装置101外から不図示の電源ケーブルを介して供給される外部電源を受けて放射線撮影装置101内の各機能構成部へ電力を供給する。外部電源の供給が無い時は、内部の着脱可能なバッテリ307から各機能構成部へ電力を供給する。また、外部電源の供給があり、バッテリ307が装着されているときには、外部電源から各機能構成部へ電力を供給するとともに、バッテリ307への充電が行われる。電源回路306はこれらの動作の制御を行う。
また、放射線撮影装置101は、内部にセンサ特性情報記憶部308を備える。センサ特性情報記憶部308は不揮発性のメモリで構成される。不揮発性の記憶部(センサ特性情報記憶部308)は、放射線撮影装置に対して着脱可能に構成されている。不揮発性のメモリは、例えば、NOR型フラッシュメモリを使用することが可能である。また、不揮発性のメモリは、画像データに相当する大きさの情報をある程度高速に読み書きする必要があるため、例えば、NAND型フラッシュメモリを使用することも可能である。また不揮発性のメモリは、基板等に固定される実装型メモリデバイスを使用することも可能であり、USB(Universal Serial Bus)メモリや各種メモリカードのような着脱可能な可搬型メモリを使用することも可能である。
図4は、センサ特性情報記憶部308の構成を示した図である。センサ特性情報記憶部308は、二つの異なる用途の記憶領域を有する。不揮発性の記憶部(センサ特性情報記憶部308)は、出荷前に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を第一の記憶領域に記憶した後、第一の記憶領域に対して情報の上書き、および第一の記憶領域に記憶しているセンサ特性情報の消去を禁止する。ここで、第一の記憶領域401は放射線撮影装置101が出荷される際に、予め取得したセンサ特性情報を記憶しておく領域で、出荷前に取得したセンサ特性情報を記憶した後は書き換えを行わない領域である。この領域に記憶されたセンサ特性情報を失わないように、書き換えを禁止するような機構を設けてもよい。
第二の記憶領域402は放射線撮影装置101の出荷後に取得したセンサ特性情報を記憶しておく領域で、出荷後に取得したセンサ特性情報はこの領域に記憶される。すなわち、不揮発性の記憶部(センサ特性情報記憶部308)は、情報の上書き、情報の消去および情報の追加ができるように第二の記憶領域を管理し、出荷後に取得した放射線センサ部のセンサ特性情報を第二の記憶領域に記憶する。例えば、不揮発性の記憶部(センサ特性情報記憶部308)は、第二の記憶領域に記憶したセンサ特性情報を、新たなセンサ特性情報を取得する度に上書きするようにしてもよい。また、複数のセンサ特性情報を記憶できる容量を確保したうえで、最新のセンサ特性情報を追加し、複数個のセンサ特性情報を記憶することも可能である。不揮発性の記憶部の第二の記憶領域に、複数のセンサ特性情報が記憶されている場合、画像処理装置からの指定が無い場合、放射線撮影装置は、複数のセンサ特性情報が生成された時刻の情報のうち最も新しい時刻の情報を画像処理装置に送信する。このとき、画像処理装置は、複数のセンサ特性情報が生成された時刻の情報のうち最も新しい時刻の情報を放射線撮影装置から取得することが可能である。
不揮発性の記憶部(センサ特性情報記憶部308)に記憶される放射線センサ部のセンサ特性情報は、センサ特性情報が生成されたときの時刻の情報と一対一に関連付けられている。すなわち、センサ特性情報記憶部308に記憶される全てのセンサ特性情報は、自身が生成された時刻情報を紐付けて記憶される。時刻情報は、センサ特性情報に付加してセンサ特性情報記憶部308に記憶してもよいし、時刻情報自体は別の不揮発性の記憶手段に記憶したうえで対応するセンサ特性情報紐付けられるようにしておく構成でもよい。また、時刻情報は実時間に対応した時刻を示すものでなくてもよく、複数のセンサ特性情報の生成時刻の前後関係を一意的に決定することができる情報であればよい。
センサ特性情報は、放射線センサ部301の特性に起因して生じる画像不具合を補正するための情報である。この情報は、個別の放射線センサ部ごとにそれぞれ固有の情報となる。不揮発性の記憶部に記憶される放射線センサ部のセンサ特性情報は、画素間のゲイン差を補正するためのゲイン補正情報、欠陥画素を補正するための欠陥情報のうち少なくともいずれか一つの情報を含む。また、センサ特性情報は、読み出し部ごとのゲイン差やオフセット差などを補正するための情報などを含む。本実施形態ではセンサ特性情報を画素ごとのゲイン差を補正するためのゲイン補正情報とした例を説明する。
図5は、放射線撮影装置101が出荷される際、画素ごとのゲイン差を補正するためのゲイン補正情報をセンサ特性情報記憶部308に記憶する手順を示したタイムチャートである。この時に記憶するゲイン補正情報を、ゲイン補正情報(org)と呼ぶこととする。
S501〜S504でゲイン補正情報(org)を生成する。ゲイン補正情報(org)は、放射線撮影装置101に対して被写体を置かずに放射線管球102から放射線を照射した放射線画像を、放射線撮影装置101から画像処理装置が所定の枚数取得し、それらを平均することによって生成される。照射する放射線は、放射線撮影装置101全面に対して均一の線量が照射されるようにする。
具体的には、S501で、画像処理装置105は被写体無しの放射線画像を所定の枚数撮影することを放射線撮影装置101に要求する。この要求を受けて、S502で、放射線撮影装置101は、所定枚数の放射線画像を撮影し、画像処理装置105に送信する。S503で、画像処理装置105は所定枚数の放射線画像を受信する。そして、S504で、画像処理装置105は受信した放射線画像を平均して、ゲイン補正情報(org)を生成する。
次にS505では、画像処理装置105は、生成したゲイン補正情報(org)に、生成した時刻を示す情報(生成時刻情報)を付加する。その後、S506で、画像処理装置105は、生成時刻情報を付加したゲイン補正情報(org)を、画像処理装置105から放射線撮影装置101へ送信する。S507で、放射線撮影装置101は、ゲイン補正情報(org)を受信し、S508で、放射線撮影装置101は、受信したゲイン補正情報(org)をセンサ特性情報記憶部308の第一の記憶領域401に記憶し、放射線撮影装置101は出荷される。ここで、放射線撮影装置101は、センサ特性情報記憶部308の第一の記憶領域401に対して、消去や書き換えを禁止するために書き換え禁止フラグを設定することが可能である。
なお、放射線撮影装置101は、自身の持つ放射線センサ部301を識別するための固有の識別情報を保持する。例えば、放射線センサ部301自体のセンサ特性情報記憶部308、または放射線撮影装置101内の別の記憶部が識別情報を保持するように構成することが可能である。画像処理装置105は、ゲイン補正情報(org)を放射線撮影装置101へ送信する前に、画像処理装置105は識別情報を放射線撮影装置101から取得しておく。そして、画像処理装置105はゲイン補正情報(org)と識別情報とを合わせて放射線撮影装置101に送信する。放射線撮影装置101は、自身が持つ識別情報と受信した識別情報が異なる場合は、受信したゲイン補正情報(org)を破棄し、画像処理装置105へその旨を通知する。一方、放射線撮影装置101は、自身が持つ識別情報と受信した識別情報が一致する場合は、放射線撮影装置101は、受信したゲイン補正情報(org)をセンサ特性情報記憶部308の第一の記憶領域401に記憶する。
図6は、出荷された放射線撮影装置101が病院等の実使用環境で使用される場合の、放射線撮影システムの構成例を示す図である。本実施形態では601で示す放射線撮影室A(図6(a))、602で示す放射線撮影室B(図6(b))、及び回診車603で放射線撮影装置101が使用される場合(図6(c))を示す。放射線撮影室Aには放射線管球102A、放射線発生装置103A、制御装置104A、及び画像処理装置105Aが設置されている。同様に、放射線撮影室Bには放射線管球102B、放射線発生装置103B、制御装置104B、及び画像処理装置105Bが設置されている。また、回診車603も同様に、放射線管球102C、放射線発生装置103C、制御装置104C、及び画像処理装置105Cが設置されている。
図7に、放射線撮影装置101が放射線撮影室Aに設置され、初めて使用される場合のタイムチャートを示す。図7に示す処理では、画像処理装置105Aは、放射線撮影装置101とデータの送受信が可能な通信部を介して放射線撮影装置101の識別情報を取得する。そして、センサ特性情報管理部206(管理部)は、取得した放射線撮影装置101の識別情報に対応付けられた放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在するかを判定する。センサ特性情報がデータベース内に存在しない場合、画像処理装置105Aは、通信部を介して放射線センサ部のセンサ特性情報を放射線撮影装置101から取得する。
まず、S701で画像処理装置105Aと放射線撮影装置101とが接続される。接続はどちらが主体で行ってもよい。画像処理装置105Aは放射線撮影装置101と接続されると、放射線撮影装置101から識別情報(撮影装置識別情報)を取得する(S702〜S704)。
具体的には、S702で、画像処理装置105Aは、放射線撮影装置101の識別情報(撮影装置識別情報)を要求する。この要求に基づいて、S703で、放射線撮影装置101は識別情報(撮影装置識別情報)を要求元の画像処理装置105Aに送信する。この識別情報は、個々の放射線撮影装置を識別するための固有の情報である。特に、放射線センサ部301の固有の特性に紐付けられる必要があるため、個々の放射線センサ部301に対してユニークな情報が与えられる。そして、S704で、画像処理装置105Aは、通信部を介して放射線撮影装置の識別情報を取得する。すなわち、画像処理装置105Aは、放射線撮影装置101から送信された識別情報を受信する。
S705において、センサ特性情報管理部206(管理部)は、取得した放射線撮影装置の識別情報に対応付けられた放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在するかを判定する。そして、センサ特性情報がデータベース内に存在しない場合、画像処理装置105Aは、通信部を介して放射線センサ部のセンサ特性情報を放射線撮影装置から取得する。具体的には、画像処理装置105Aのセンサ特性情報管理部206は、取得した放射線撮影装置101の識別情報に紐づいたゲイン補正情報(センサ特性情報)がセンサ特性情報データベース205に存在するかを検索する。ここでは初めての接続なのでセンサ特性情報データベース205内に識別情報(撮影装置識別情報)に紐づいたゲイン補正情報は存在しない。
そこで、画像処理装置105AはS706〜S708で放射線撮影装置101からゲイン補正情報を取得する。具体的には、S706で、画像処理装置105Aは、ゲイン補正情報を放射線撮影装置101に要求する。この要求に基づいて、S707で、放射線撮影装置101は、センサ特性情報記憶部308の第一の記憶領域401からゲイン補正情報(org)を読み出し、画像処理装置105Aへ送信する。S708で、画像処理装置105Aは、放射線撮影装置101から送信されたゲイン補正情報(org)を受信する。
そしてS709で、画像処理装置105Aは、受信したゲイン補正情報(org)をゲイン補正処理に使用する。
同様に、放射線撮影装置101を、放射線撮影室Bで初めて使用する場合、及び回診車603で初めて使用する場合も図7と同様の手順が実施されることとなり、それぞれゲイン補正情報(org)を使用してゲイン補正処理を行うこととなる。
ゲイン補正処理手法に関してはよく知られているものであるので詳細はここでは述べないが、単純には放射線画像とゲイン補正情報の除算で得ることができる。ゲイン補正情報は、経時や放射線センサ部への通電時間等で変化する可能性があるため、放射線撮影装置101を設置した後、定期的にゲイン補正情報を新たに取得することが望ましい。
図8では、この定期的なゲイン補正情報の更新を放射線撮影室Bで放射線撮影装置101を使用しているときに行う場合の手順を示したタイムチャートである。なお、ゲイン補正情報の更新の必要性は、放射線撮影装置の使用時間や使用回数の情報をもとに、画像処理装置がサービスマンやユーザーに通知するようにしてもよい。
放射線撮影装置101のゲイン補正情報の更新が必要となった場合、画像処理装置105Bは、S801〜S805の手順で、生成時刻情報を付加したゲイン補正情報(update)を生成する。
具体的には、S801で、画像処理装置105Bは被写体無しの放射線画像を所定の枚数撮影することを放射線撮影装置101に要求する。この要求を受けて、S802で、放射線撮影装置101は、所定枚数の放射線画像を撮影し、画像処理装置105Bに送信する。S803で、画像処理装置105Bは所定枚数の放射線画像を受信する。そして、S804で、画像処理装置105Bは受信した放射線画像を平均して、ゲイン補正情報(update)を生成する。
次にS805では、画像処理装置105Bは、生成したゲイン補正情報(update)に、生成した時刻を示す情報(生成時刻情報)を付加する。その後、S806で、画像処理装置105Bは、生成時刻情報を付加したゲイン補正情報(update)を、画像処理装置105Bから放射線撮影装置101へ送信する。
S807で、放射線撮影装置101は、ゲイン補正情報(update)を受信し、S808で、放射線撮影装置101は、受信したゲイン補正情報(update)をセンサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402に記憶する。
S809で、画像処理装置105Bは以降、ゲイン補正情報(update)をゲイン補正処理に使用する。以後、画像処理装置でゲイン補正情報の生成更新を行う際、放射線撮影装置101は、新たに生成されたゲイン補正情報を、全てセンサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402に記憶する。第二の記憶領域402では、新たに生成したゲイン補正情報で古いゲイン補正情報を毎回書き換えるようにしてもよいし、第二の記憶領域402内で複数のゲイン補正情報を記憶できるような容量を持たせてもよい。
次に、ゲイン補正情報(update)がセンサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402に記憶された放射線撮影装置101を初めて回診車603で使用する場合の手順を、図9で示す。図9に示す処理では、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101とデータの送受信が可能な通信部を介して放射線撮影装置101の識別情報を取得する。そして、センサ特性情報管理部206(管理部)は、取得した放射線撮影装置101の識別情報に対応付けられた放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在するかを判定する。そして、取得した放射線撮影装置の識別情報に対応付けられた放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在する場合、画像処理装置105Cは、通信部を介して放射線撮影装置から放射線センサ部のセンサ特性情報が生成された時刻の情報を取得する。そして、センサ特性情報管理部206は、データベース内に存在するセンサ特性情報が生成された時刻の情報に比べて、取得した時刻の情報がより新しい時刻を示す場合、画像処理装置105Cは、通信部201を介して取得した時刻の情報に対応する放射線センサ部のセンサ特性情報を、放射線撮影装置101から取得する。
具体的には、S901で、放射線撮影装置101と画像処理装置105Cとが接続した後、画像処理装置105Cは、S902〜S904で放射線撮影装置101の識別情報(撮影装置識別情報)を取得する。
S902で、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101の識別情報(撮影装置識別情報)を要求する。この要求に基づいて、S903で、放射線撮影装置101は識別情報(撮影装置識別情報)を要求元の画像処理装置105Cに送信する。そして、S904で、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101から送信された識別情報(撮影装置識別情報)を受信する。
S905において、画像処理装置105Cのセンサ特性情報管理部206が、取得した放射線撮影装置101の識別情報(撮影装置識別情報)に紐づいたゲイン補正情報がセンサ特性情報データベース205に存在するかを検索する。センサ特性情報管理部206は、識別情報(撮影装置識別情報)をもとにS905でデータベースを検索した結果、既にゲイン補正情報(org)を取得しているので、次に、S906で、画像処理装置105Cは、通信部を介して放射線撮影装置101から放射線センサ部のセンサ特性情報が生成された時刻の情報(生成時刻情報)を要求する。すなわち、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101が記憶しているゲイン補正情報で最も新しいものの生成時刻情報を要求する。
次に、S907で、要求を受けた放射線撮影装置101は、最も新しいゲイン補正情報の生成時刻情報を画像処理装置105Cへ送信する。この場合、放射線撮影装置101は、センサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402に記憶しているゲイン補正情報(update)が最も新しいのでこの生成時刻情報を画像処理装置105Cに送信する。
S908で、画像処理装置105Cは、通信部を介して放射線撮影装置から放射線センサ部のセンサ特性情報が生成された時刻の情報(生成時刻情報)を取得する。すなわち、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101から送信された生成時刻情報を受信する。そして、S909で、画像処理装置105Cは、自身が持つゲイン補正情報(org)の生成時刻情報と比較する。この結果、放射線撮影装置101はゲイン補正情報(org)よりも新しいゲイン補正情報を記憶していると判定する。そして、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101に新しいゲイン補正情報を要求し、ゲイン補正情報(update)を取得する(S910〜S912)。
具体的には、S910で、画像処理装置105Cは、ゲイン補正情報を放射線撮影装置101に要求する。この要求に基づいて、S911で、放射線撮影装置101は、センサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402からゲイン補正情報(update)を読み出し、画像処理装置105Cへ送信する。S912で、画像処理装置105Cは、放射線撮影装置101から送信されたゲイン補正情報(update)を受信する。
S913で、画像処理装置105Cは、ゲイン補正情報(update)を以降のゲイン補正処理に使用する。図9で説明した処理の流れは、放射線撮影室Aで使用する場合も同様の手順となり、画像処理装置105Aはゲイン補正情報(update)をゲイン補正処理に使用することが可能である。
例えば、ある画像処理装置が初めて放射線撮影装置101と接続された時点で、センサ特性情報記憶部308の第二の記憶領域402ゲイン補正情報(update)が記憶されていた場合、放射線撮影装置101は画像処理装置にゲイン補正情報(update)のみを送信する。そして、画像処理装置は、ゲイン補正情報(update)を使用してゲイン補正処理を行う。
画像処理装置は、表示部203上に表示するGUI(Graphical User Interface)等に、ゲイン補正情報(update)を取得してゲイン補正処理に使用することを可能とする選択肢を表示可能である。
また、先に説明した図9のS907の処理で、放射線撮影装置101は、最も新しいゲイン補正情報の生成時刻情報を画像処理装置105Cに送信していたが、この例に限定されるものではない。例えば、第二の記憶領域402に複数のゲイン補正情報の生成時刻情報が記憶されている場合、放射線撮影装置101は、複数のゲイン補正情報の生成時刻情報を画像処理装置に送信することが可能である。このように、第二の記憶領域402に複数の生成時刻情報の異なるゲイン補正情報が記憶されている構成の場合、画像処理装置は、表示部203上に表示するGUIにおいて、生成時刻情報に基づく選択肢で、どのゲイン補正情報を取得するか選択可能である。
着脱可能なセンサ特性情報記憶部308(不揮発性の記憶部)は、放射線撮影装置の識別情報を第一の記憶領域401に記憶している。放射線撮影装置の制御部310は、放射線撮影装置の識別情報と、記憶部が記憶している識別情報とが一致しないと判定する場合、放射線撮影可能な状態へ遷移しないように放射線撮影装置の動作を制御することが可能である。放射線撮影装置の制御部310は、放射線撮影装置の通知部(LED等)に、判定の結果を通知させる。また、制御部310は、放射線撮影装置の通信部305に、判定の結果を画像処理装置105に送信させ、画像処理装置105の表示部203は、放射線撮影装置から送信された判定の結果を表示することが可能である。
また、センサ特性情報記憶部308を着脱可能な不揮発性メモリとする場合、放射線センサ部301とセンサ特性情報記憶部308に記憶されているセンサ特性情報が対応しない組み合わせになりうる。このため、不揮発性メモリは対応する放射線センサ部を特定する情報を記憶する。この情報は、対応する放射線センサ部を一意に決められるものであれば、放射線撮影装置の識別情報(撮影装置識別情報)と同様のものでもよい。この放射線センサ部を識別する識別情報が一致しない着脱可能な不揮発性メモリが放射線撮影装置に接続された場合、放射線撮影装置は、放射線センサ部の識別情報が一致しない旨をLED等の通知部に表示させることが可能である。また、放射線撮影装置は放射線センサ部の識別情報が一致しないことを示す判定結果の情報を画像処理装置105に送信し、画像処理装置105の表示部203を介してユーザーに通知してもよい。また、合わせて動作ログに残すようにしてもよい。
なお、本実施形態ではゲイン補正処理を画像処理装置で行う構成を示したが、ゲイン補正処理を放射線撮影装置で行うように構成することも可能である。さらには、画像処理装置105の時刻情報管理部208を放射線撮影装置101内に配置ことで、ゲイン補正情報も放射線撮影装置内で行うように構成することも可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:放射線撮影装置、102:放射線管球、103:放射線発生装置、104:制御装置、105:画像処理装置、201:通信部、205:センサ特性情報データベース、206:センサ特性情報管理部、207:センサ特性情報生成部、301:放射線センサ部、308:センサ特性情報記憶部、401:第一の記憶領域、402:第二の記憶領域
Claims (22)
- 不揮発性の記憶手段と、放射線源から照射された放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む放射線撮影装置であって、
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有する
ことを特徴とする放射線撮影装置。 - 前記不揮発性の記憶手段は、
前記放射線撮影装置の出荷前に取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第一のセンサ特性情報として前記第一の記憶領域に記憶し、
前記放射線撮影装置の出荷後に取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第二のセンサ特性情報として前記第二の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。 - 前記不揮発性の記憶手段に記憶される前記放射線センサ部のセンサ特性情報は、前記センサ特性情報が生成されたときの時刻の情報と一対一に関連付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
- 前記不揮発性の記憶手段に記憶される前記放射線センサ部のセンサ特性情報は、画素間のゲイン差を補正するためのゲイン補正情報、欠陥画素を補正するための欠陥情報のうち少なくともいずれか一つの情報を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記不揮発性の記憶手段は、前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第一の記憶領域に記憶した後、前記第一の記憶領域に対して情報の上書き、および前記第一の記憶領域に記憶している前記センサ特性情報の消去を禁止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記不揮発性の記憶手段は、情報の上書き、情報の消去および情報の追加ができるように前記第二の記憶領域を管理し、前記第二のセンサ特性情報を前記第二の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 前記不揮発性の記憶手段は、放射線撮影装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 外部の装置からの要求に応じて、前記不揮発性の記憶手段の前記第一の記憶領域および前記第二の記憶領域のいずれか一方の領域から取得されたセンサ特性情報を前記外部の装置に送信する通信手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
- 不揮発性の記憶手段と、放射線の強度分布を画像化する放射線センサ部とを含む放射線撮影装置と、
前記放射線撮影装置から取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を記憶するデータベースと、前記データベースを管理する管理手段と、を含む画像処理装置と、を有する放射線撮影システムであって、
前記不揮発性の記憶手段は、第一の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第一のセンサ特性情報を記憶する第一の記憶領域と、前記第一のセンサ特性情報よりも後に前記第一の放射線源とは異なる第二の放射線源から照射された放射線に基づいて取得した前記放射線センサ部の第二のセンサ特性情報を記憶する第二の記憶領域と、を有する
を特徴とする放射線撮影システム。 - 前記不揮発性の記憶手段は、
前記放射線撮影装置の出荷前に取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第一のセンサ特性情報として前記第一の記憶領域に記憶し、
前記放射線撮影装置の出荷後に取得した前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第二のセンサ特性情報として前記第二の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影システム。 - 前記不揮発性の記憶手段に記憶される前記放射線センサ部のセンサ特性情報は、前記センサ特性情報が生成されたときの時刻の情報と一対一に関連付けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の放射線撮影システム。
- 前記不揮発性の記憶手段に記憶される前記放射線センサ部のセンサ特性情報は、画素間のゲイン差を補正するためのゲイン補正情報、欠陥画素を補正するための欠陥情報のうち少なくともいずれか一つの情報を含むことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
- 前記不揮発性の記憶手段は、前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記第一の記憶領域に記憶した後、前記第一の記憶領域に対して情報の上書き、および前記第一の記憶領域に記憶している前記センサ特性情報の消去を禁止することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
- 前記不揮発性の記憶手段は、情報の上書き、情報の消去および情報の追加ができるように前記第二の記憶領域を管理し、前記第二のセンサ特性情報を前記第二の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
- 前記不揮発性の記憶手段は、放射線撮影装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
- 前記画像処理装置は、
前記放射線撮影装置とデータの送受信が可能な通信手段を更に有し、
前記通信手段を介して前記放射線撮影装置の識別情報を取得し、
前記画像処理装置の管理手段は、
前記取得した放射線撮影装置の識別情報に対応付けられた前記放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在しない場合、前記画像処理装置は、前記通信手段を介して前記放射線センサ部のセンサ特性情報を前記放射線撮影装置から取得することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記取得した放射線撮影装置の識別情報に対応付けられた前記放射線センサ部のセンサ特性情報がデータベース内に存在する場合、前記画像処理装置は、前記通信手段を介して前記放射線撮影装置から放射線センサ部のセンサ特性情報が生成された時刻の情報を取得し、
前記管理手段は、前記データベース内に存在する前記センサ特性情報が生成された時刻の情報に比べて前記取得した時刻の情報がより新しい時刻を示す場合、前記画像処理装置は、前記通信手段を介して前記取得した時刻の情報に対応するセンサ特性情報を取得することを特徴とする請求項16に記載の放射線撮影システム。 - 前記不揮発性の記憶手段の前記第二の記憶領域に、複数のセンサ特性情報が記憶されている場合、前記画像処理装置は、前記複数のセンサ特性情報が生成された時刻の情報のうち最も新しい時刻の情報を前記放射線撮影装置から取得することを特徴とする請求項17に記載の放射線撮影システム。
- 前記画像処理装置の前記データベースは、前記時刻の情報が異なる複数のセンサ特性情報を記憶することを特徴とする請求項17または18に記載の放射線撮影システム。
- 着脱可能な不揮発性の記憶手段は、放射線撮影装置の識別情報を前記第一の記憶領域に記憶しており、
前記放射線撮影装置の制御手段は、当該放射線撮影装置の識別情報と、前記記憶手段が記憶している識別情報とが一致しないと判定する場合、放射線撮影可能な状態へ遷移しないように前記放射線撮影装置の動作を制御することを特徴とする請求項16または17に記載の放射線撮影システム。 - 前記制御手段は、前記放射線撮影装置の通知手段に、前記判定の結果を通知させることを特徴とする請求項20に記載の放射線撮影システム。
- 前記制御手段は、前記放射線撮影装置の通信手段に、前記判定の結果を前記画像処理装置に送信させ、
前記画像処理装置の表示手段は、前記放射線撮影装置から送信された前記判定の結果を表示することを特徴とする請求項20または21に記載の放射線撮影システム。
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