JP2019187521A - 放射線撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1台以上の放射線撮影装置を備える放射線撮影システムにおいて効率的に放射線撮影装置を使用するのに有利な技術を提供する。【解決手段】放射線画像を取得するための1台以上の撮影部と、1台以上の撮影部を制御するための1台以上の制御端末と、を含む放射線撮影システムであって、1台以上の撮影部の使用に関する予約情報に基づいて、1台以上の撮影部を消費電力が互いに異なる電力モードの間で遷移させるモード制御部をさらに含む。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影システムに関する。
医療画像診断などにおいて、放射線画像を生成するための撮影部を備える放射線撮影システムが使用されている。特許文献1には、複数の放射線検出カセッテを備える放射線画像撮影システムにおいて、放射線画像の撮影のオーダ情報に基づいて、必要な総電源容量を確保できるように、それぞれのカセッテの充電量や充電する順番を制御することが示されている。
特開2010−154897号公報
放射線画像の撮影において、ユーザや患者の予定に合わせて予め撮影を行う日時などが決まっている場合がある。撮影の予定が近い時間にない場合において、撮影部が消費電力の高いモードで起動したままの状態にあると、消費電力の観点から効率的ではない。また、撮影の予定が近い時間にあることが予定されているにもかかわらず撮影部が省電力のモードにある場合、ユーザが、撮影部のモードを撮影可能なモードに遷移させる必要がある可能性がある。撮影部を効率的に使用するためには、特許文献1の充電量や充電する順番の制御だけでは不十分な可能性がある。
本発明は、1台以上の撮影部を備える放射線撮影システムにおいて効率的に撮影部を使用するのに有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮影システムは、放射線画像を取得するための1台以上の撮影部と、1台以上の撮影部を制御するための1台以上の制御端末と、を含む放射線撮影システムであって、1台以上の撮影部の使用に関する予約情報に基づいて、1台以上の撮影部を消費電力が互いに異なる電力モードの間で遷移させるモード制御部をさらに含む、ことを特徴とする。
上記手段によって、1台以上の放射線撮影装置を備える放射線撮影システムにおいて効率的に放射線撮影装置を使用するのに有利な技術を提供する。
本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図。 図1の放射線撮影システムの撮影部の構成例を示す図。 図1の放射線撮影システムの電源ユニットの構成例を示す図。 図1の放射線撮影システムの撮影部と電源ユニットとの接続例を示す図。 図1の放射線撮影システムのクレードルの構成例を示す図。 図1の放射線撮影システムのより詳細な構成例を示す図。 図1の放射線撮影システムの撮影部の予約情報の例を示す図。 図1の放射線撮影システムの動作フローを示す図。 図1の放射線撮影システムの動作フローを示す図。 図1の放射線撮影システムの判定時間と準備時間との関係を示す図。 図1の放射線撮影システムの撮影部の予約情報の例を示す図。 図1の放射線撮影システムの動作フローを示す図。 図1の放射線撮影システムの動作フローを示す図。 図1の放射線撮影システムの動作フローを示す図。
以下、本発明に係る放射線撮影システムの具体的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
第1の実施形態
図1〜11を参照して、本発明の実施形態による放射線撮影システム100の構成および動作について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における放射線撮影システム100の構成例を示す図である。本実施形態において、後述するように放射線撮影システム100は、放射線画像を取得するための1台以上の撮影部101や撮影部101を制御するための1台以上の制御端末102を含んでもよい。図1では、1つずつの撮影部101および制御端末102が示される。また、本実施形態では、撮影部101が撮影部101の使用に関する予約情報を取得し、電力モードを消費電力が互いに異なる電力モードの間で遷移させるモード制御部として機能し、電力消費の効率化を実現する例を示す。
本実施形態において、放射線撮影システム100は、図1に示されるように、撮影部101、制御端末102、LANネットワーク103、電源ユニット104、アクセスポイント(AP)105、放射線源106、放射線発生装置制御端末107、放射線源制御部108、放射線機器接続器109、クレードル113を含む。
放射線画像を取得するための撮影部101は、少なくとも有線または無線、または有線と無線との両方の通信機能を備え、LANネットワーク103を介して制御端末102とデータの授受が可能である。制御端末102は、例えば、モニタなどの表示機能とユーザからの入力を受け付けるパソコンなどによって構築される。ここで、ユーザとは、放射線撮影システム100を操作する医師や放射線技師などのことをいう。制御端末102は、撮影部101を制御するためのユーザからの入力を受け付け、また、撮影部101で取得した放射線画像をユーザに示すことが可能である。また、制御端末102は、有線と無線との少なくとも一方通信機能を備える。図1に示される構成において、制御端末102は、据え置きタイプのパソコンを図示しているが、実際の運用において制約は特になく、可搬タイプのノートパソコンやタブレット機器などであってもよい。放射線画像の撮影において、撮影部101は、取得した放射線画像をシステムの構成状況に応じて、LANネットワーク103、電源ユニット104、AP105などを介して、または、直接、画像データを制御端末102に送付しうる。
LANネットワーク103は、例えば、有線や無線のネットワークでありうる。図1に示される構成において、撮影部101と制御端末102とが、それぞれLANネットワーク103に接続されることによって、ユーザからの指示や画像データなどのやり取りが可能となる。
また、撮影部101は少なくとも受電機能を備え、撮影部101の内部電源を充電するための電力を供給可能な給電機器である電源ユニット104と接続または近接させる。これによって、電源ユニット104は、撮影部101に対して給電可能となる。図1に示される構成において、撮影部101と電源ユニット104との間には2本のケーブルが示されている。例えば、一方のケーブルが通信用のケーブルであり、他方のケーブルが給電用のケーブルであってもよい。撮影部101と電源ユニット104との接続は、この形態に限られることはなく1本のケーブルで接続されていてもよいし、ケーブルを介さずに、撮影部101の受電部と電源ユニット104の給電部が接続されていてもよい。また、図1に示される構成において、電源ユニット104は、LANネットワーク103に接続される例を示しているが、電源ユニット104と制御端末102とが、直接、接続されていてもよい。
撮影部101が、無線による通信機能を備える場合、AP105を介して制御端末102とデータのやりとりをしてもよい。図1に示される構成において、AP105が、LANネットワーク103に接続されている例が示されるが、直接、AP105と制御端末102とが接続されていてもよい。また、LANネットワーク103を介さずに撮影部101と制御端末102とが、直接、相互にデータのやりとりを行ってもよい。
撮影部101の構成については後述するが、バッテリなどの内部電源を備えていてもよく、この場合、撮影部101に対して外部の給電機器などから給電することによって内部電源を充電することが可能である。前述の電源ユニット104からの受電によっても充電が可能だが、図1に示されるように、撮影を実施しない場合などに撮影部101を組み付けておくことで充電可能な機器としてクレードル113が用意されていてもよい。クレードル113は、少なくとも給電機構が組み込まれることによって給電機器として機能する。クレードル113は、例えば、クレードル113に撮影部101が接続されると給電を開始できる状態となる。これによって、撮影部101は受電および内部電源の充電が可能となる。
次いで、放射線を用いた被写体110の撮影の流れの概要について説明する。ここでは、撮影部101が、放射線源制御部と同期して放射線画像の撮影を実施する同期撮影モードでの流れを示す。
まず、撮影部101は、被写体110の撮影を実施するにあたって、放射線源106から照射され被写体110を透過した放射線が照射される位置に、ユーザによって設置される。ユーザが、撮影部101を起動した後に制御端末102を操作し、撮影部101を撮影が可能な撮影モードにする。続いて、ユーザは、放射線発生装置制御端末107を操作し、照射する放射線の条件を設定する。放射線の照射の条件は、制御端末102から設定されてもよい。以上の設定が終了した後、被写体110を含め撮影準備が整ったことをユーザが確認し、放射線発生装置制御端末107に備えられた曝射スイッチを押下し、放射線を曝射させる。
放射線の曝射の際、放射線源制御部108は、これから放射線が照射される旨の信号を撮影部101に、放射線機器接続器109およびLANネットワーク103を介して通知する。図1に示される構成において、撮影部101と放射線源制御部108とは、放射線機器接続器109およびLANネットワーク103を介して接続されているが、接続に関してはこれに限定されることはない。撮影部101が備える機能によっては、後述するように照射の通知が必要無い場合も有りうる。
撮影部101に放射線を照射する旨の信号が届くと、撮影部101は撮影を行う準備が整っているか否かを確認し、問題が無い場合、曝射許可を放射線源制御部108へ送信する。これに応じて、放射線源制御部108は、放射線源106に放射線を照射させ、撮影が開始される。
撮影部101は、放射線の照射終了を放射線源制御部108からの通知、または、事前に取り決められた照射時間を参照するなどの各種の方法で検知すると、画像データの生成を開始し、生成された画像データは制御端末102に送られる。制御端末102に送られた画像データに基づいた放射線画像は、例えば、制御端末102に含まれる表示部に表示される。
また、撮影部101が、放射線の照射を検知する検知撮影モードを備えていた場合、上述の同期撮影モードと撮影の流れが一部、変化する。検知撮影モードでは、ユーザは制御端末102を介して予め撮影部101を放射線の照射に備えた状態にさせる。その後、ユーザは放射線発生装置制御端末107を介して任意のタイミングで撮影部101へ照射してもよい。撮影部101が、放射線の照射を検知した場合、直ちに放射線画像を取得するための処理を開始する。このため、検知モードにおいて、撮影部101と放射線源制御部108との間の放射線の照射の許可に関する信号の授受が不要となる。
ここまでの説明において、撮影部101が取得した画像データの転送先が、制御端末102であると説明をしたが、これを実現するためには、予め撮影部101と制御端末102との間のペアリング処理が必要となる。ペアリング処理は、一緒に使用される撮影部101と制御端末102とを対応付ける処理であり、撮影前の段階で実施される。ペアリング処理によって、撮影部101と制御端末102とは、IPアドレスなどのネットワーク上の宛先や識別情報などを取得する。これによって、撮影部101と制御端末102との間で、撮影を行うための情報の通信や画像データの送付が可能となる。
ペアリング処理は、無線や有線による通信や撮影部101の使用の日時などに関する予約情報と合わせて受け付けることで確立することが可能となる。ペアリング処理は、通信の場合、例えば、NFC(Near Field Communication)を用いた近接、Bluetooth(登録商標)や無線LAN、赤外線通信での接続、有線LANやUSBなどの物理接続などによって実現可能である。また、予約情報を用いる場合、例えば、撮影部101の予約を行う際、ユーザが撮影に使用する制御端末102についても何れの制御端末102を使用する予定かを示すような情報を入力し、それら情報を撮影部101および制御端末102が取得可能にすればよい。
ここで、予約情報を管理するための予約管理部は、制御端末102の内部のメモリなどに含まれていてもよいし、LANネットワーク103に接続された各種のサーバ(不図示)などとして放射線撮影システム100に備えられていてもよい。予約管理部に管理された予約情報が、撮影部101や制御端末102から取得可能であればよい。また、予約情報の入力(例えば、予約を行う。)についても、例えば制御端末102などLANネットワーク103に接続された機器などから適宜、行えればよい。
次に、図2を用いて撮影部101の構成について説明する。撮影部101は、入射する放射線を電気信号に変えるためのセンサ部201を含む。このセンサ部201は、入射した放射線を光に変換するシンチレータとシンチレータで変換された光を検出する光検出器のアレーを含む。シンチレータと光検出器のアレーとは、2次元平面の形状をしており、かつ、互いに面と面とが向き合う形で隣接している。シンチレータは、放射線によって励起され、例えば可視光を発し、その可視光の強さと発光した期間に応じた電荷が光検出器のアレーの各画素に蓄積される。本実施形態において、センサ部201は、シンチレータと光検出器のアレーとを備える間接型のセンサ部であるとして説明するが、放射線を直接、電荷に変換する光検出器を備える直接型のセンサ部であってもよい。
また、撮影部101は、センサ駆動部202、センサ読出部203、制御部204、記憶部205を含む。センサ駆動部202はセンサ部201を駆動し、センサ読出部203は、センサ部201で生成された電荷を受け取り、デジタル信号に変換する。センサ駆動部202は、蓄積された電荷を取り出す際に、光検出器のアレーの電荷を読み出す画素の選択を行い、センサ読出部203は読み出した電荷を増幅した後にデジタル化する。センサ読出部203がデジタル化したデジタル信号は、制御部204を介して記憶部205へ送られる。記憶部205に記憶された画像データは、そのまま通信に関する後述の各構成を経由して制御端末102などの外部へ送られるか、または、制御部204が何らかの処理(例えば、ノイズ除去など。)を施した後に外部へ送られる。また、画像データは、記憶部205に一時的に溜め置かれてもよい。
制御部204は、撮影部101の各構成の制御に関わる処理を行う。例えば、制御部204は、撮影に関してセンサ部201を駆動するための信号をセンサ駆動部202へ出力してもよい。また、制御部204は、撮影によって得られた画像データを記憶部205への保存や読み出しを制御する。また、制御部204は、制御端末102などの他の機器に通信部206を介して画像データを送信し、また、通信部206を介して制御端末102などからのユーザの指示に基づいた信号を受信する。また、制御部204は、操作部207をユーザが操作することによって、撮影部101のオンオフなど電源状態の切り替えなどが可能でありうる。さらに、制御部204は、撮影部101の動作状況やエラー状態をユーザに報知部208を介して通知することも可能であってもよい。また、制御部204は、上述のモード制御部としても機能しうる。本実施形態において、撮影部101内の様々な処理を1つの制御部204で処理するが、撮影部101が、2つ以上の制御部204を備え、機能などに応じて分担処理をしてもよい。また、制御部204の具体的な実装についてもCPUやMPU、FPGA、CPLDなど様々な方法で実現可能であり、求められる撮影部101の性能に応じて適宜選択すればよい。また、制御部204は、後述するタイマー部を備え、必要に応じて日時の情報や時間をカウントすることが可能である。このタイマー部は、制御部204とは別に専用で設けてもよい。
記憶部205は、撮影部101が取得した画像や内部処理の結果などのログ情報を保存するために用いられる。また、制御部204がCPUなどのソフトウエアを用いるものである場合、記憶部205は、そのためのソフトウエアなども格納することができる。また、記憶部205は、撮影部101の使用の日時など予約情報を記憶し、予約管理部の一部として機能してもよい。記憶部205は、具体的な実装に制約は無く、メモリやHDD、揮発性や不揮発性について様々な組み合わせで搭載可能である。また、図2に示される構成において、1つの記憶部205が示されるが、複数の記憶部205が備わっていてもよい。
また、撮影部101は、通信機能を備えるための構成として通信部206、無線通信接続部209、有線通信接続部210を含む。通信部206は、撮影部101と放射線撮影システム100のそれぞれの構成との間の通信をするための処理を行う。例えば、通信部206は、モード制御部として機能する制御部204が、撮影部101の予約情報を取得するために使用されてもよい。本実施形態において、通信部206は、無線通信用の無線通信接続部209と接続されており、無線通信接続部209を介してAP105や制御端末102と通信することができる。無線通信接続部209は、例えば、無線通信用のアンテナなどでありうる。また、本実施形態において、通信部206は、有線通信接続部210と接続される。通信部206は、有線通信接続部210を介して制御端末102と通信することができる。通信部206は、この形態に限定されず、有線通信だけ、または、無線通信だけを行うことが可能な構成であってもよい。また、放射線撮影システム100のそれぞれの構成と通信を行う際の規格・方式についても特に限定されない。
さらに、撮影部101は、内部電源211、電源制御部212、受電部213を含む。本実施形態において、内部電源211は充電可能なバッテリであり、着脱可能な形態となっている。内部電源211は、これに限らず、充電可/不可、着脱可/不可など様々な組み合わせを取ることができる。電源制御部212は、内部電源211から供給される電力を、撮影部101の各構成が必要とする電圧・電流に変換し、分配供給する。また、撮影部101が、電源ユニット104またはクレードル113から受電部213を介して電力を供給されている場合、電源制御部212は、供給される電力を適当な電圧・電流に変換し、撮影部101の各構成へ供給する。また、電源ユニット104またはクレードル113から受電部213を介して電力を供給されている場合、電源制御部212は、内部電源211が充電されるように制御しうる。
撮影部101は、また、上述した操作部207および報知部208を含む。操作部207は、ユーザからの操作を受け付けるのに用いられる。操作部207は、実装方法に特に限定は無く、ユーザからの入力を受け付けられればよい。具体的には、ユーザが手で操作する各種スイッチ、タッチパネルなどであってもよい。また、操作部207が、ユーザが撮影部101を操作するためのリモートコントローラからの入力を受け付ける受信部を備えていてもよい。報知部208は、撮影部101の状態などをユーザなどに報知するのに用いられる。報知部208は、実装方法に特に限定は無く、LEDなどを用いた光の明滅やLCDなどを用いた文字やグラフィックなどによって、ユーザに撮影部101の状態を報知する。また、報知部208は、スピーカなどの発音機能を備えることによって、ユーザに撮影部101の状態を報知してもよい。
次いで、給電機器として機能する電源ユニット104の構成について説明する。図3は、電源ユニット104の構成例を示す図である。本実施形態において、電源ユニット104は、電源ユニット本体301、電源ユニットケーブル302、電源ユニット接続部303を含む。撮影部101へ電力供給する場合、電源ユニット接続部303を撮影部101の受電部と接触させる。電源ユニット本体301は、電源ユニットケーブル302を介して撮影部101からは離れた場所に配置することができる。電源ユニット104を用いた撮影部101の給電は、物理的な接触だけでなく、給電可能であれば非接触給電など、他の方法を用いてもよい。これは、後述するクレードル113においても同様である。
電源ユニット本体301は、交流電源など外部電源から電力を受け取り、直流電圧に変換する電源制御部304、電源ユニット104内の各構成が用いる電源を生成する内部電源部305を含む。また、電源ユニット本体301は、各構成の制御を行う制御部306、電源ユニット104の外部との通信を行う通信部307、撮影部101以外との通信用の接続部である接続部308を含む。
電源ユニット接続部303は、送電部309と有線通信接続部310とを含む。送電部309は、内部電源部305から送電用の電力を受け取り、接続された撮影部101へ供給する。有線通信接続部310および送電部309は、例えば、コネクタ端子であってもよく、図3に示されるように、互いに離れて配されてもよいし、隣接させて1つのコネクタ部を構成してもよい。これは、対応する撮影部101の受電部213も同様である。
ここまで、撮影部101と電源ユニット104との構成を説明したが、次に、撮影部101と電源ユニット104との接続例を図4に示す。図4は、撮影部101から制御端末102までの接続、および、通信の経路の例を示した図である。図4において、撮影部101から電源ユニット接続部303までの実線は電力の伝送経路を、破線は情報の伝達経路をそれぞれ表している。
撮影部101が、電源ユニット104から電力を供給される場合、電源ユニット接続部303が撮影部101に接続され、送電部309から受電部213へ電力が供給される。また、撮影部101が取得した画像を制御端末102へ転送する場合、有線通信接続部210、310を用いてデータ授受を行ってもよい。例えば、撮影部101が取得した画像データを制御端末102へ転送する場合、画像データは、撮影部101から有線通信接続部210、310を介して電源ユニット104を通過する。さらに、画像データは、電源ユニット104の通信部307および接続部308、LANネットワーク103を介して制御端末102へと送られる。
続いて、クレードル113の構成例について図5を用いて説明する。クレードル113は、上述の通り、給電機器として機能し、撮影部101を充電する場合に使用する。したがって、基本的な構成は、電源ユニット104と同様の構成を有しうる。クレードル113は、交流電源などの外部電源から電力を受け取り、直流電圧に変換する電源制御部401、クレードル113内の各構成が用いる電源を生成する内部電源部402、各構成の制御をおこなう制御部403を含む。また、クレードル113は、撮影部101と接続される送電部404および有線通信接続部405、通信部406、撮影部101以外の機器と接続するための接続部407を含む。撮影部101に対して電力を供給する際の概要は、上述の電源ユニット104と同じであってもよいため、ここでは説明を省略する。また、図5に示されるクレードル113の構成は、電源ユニット104と同様の構成になっているが、必要とされる機能に限定してもよい。
また、電源ユニット104、クレードル113の制御部306、403は、撮影部101の制御部と同様に後述するタイマー部を備え、必要に応じて日時の情報や時間をカウントすることが可能である。このタイマー部は、制御部306、403とは別に専用で設けてもよい。
図1に示される構成において、放射線撮影システム100に撮影部101や制御端末102が1つずつ存在する形で説明したが、複数の撮影部101や複数の制御端末102が放射線撮影システム100に含まれていてもよい。換言すると、放射線撮影システム100は、1台以上の撮影部101と、1台以上の制御端末102と、を含んでいてもよい。例えば、1つの放射線撮影システム100に複数の撮影部101が配され、撮影内容に従ってそれぞれの撮影部101を使い分けてもよい。例えば、ある撮影部101を使用中に他の撮影部101をクレードル113で充電するなどの運用が考えられる。また、複数の制御端末102が配され、制御端末102と撮影部101との組み合わせ(ペアリング)を自由にできるようにしてもよい。例えば、複数の制御端末102が可搬型の制御端末102を含み、回診用の撮影部101と組み合わせて使う場合、可搬型の制御端末102と用途に適合する撮影部101とをペアリングし、このペアを病室へ持ち込んで撮影するような場合がありうる。さらに、1つのユーザ環境に対して、複数の放射線源106および放射線源制御部108の組み合わせが存在してもよい。例えば、放射線源106および放射線源制御部108の組み合わせが、病院内の複数の放射線撮影室のそれぞれに1つずつ配置されていてもよい。
このように、1台以上の撮影部101および1台以上の制御端末102を含む放射線撮影システム100の例として、複数の撮影部101や複数の制御端末102、放射線源106および放射線源制御部108の組み合わせが存在する例を図6に示す。破線で囲まれた範囲が、放射線撮影室やシステム運用時の境界を示している。このため、図6には図示されないが、破線で囲まれた範囲ごとに、放射線源106および放射線源制御部108が配されていてもよい。放射線撮影システム100は、院内ネットワーク601を介して院内システム602に接続されている。図6において、院内システム602に1つのパソコンを図示しているが、実際にはLISなどの複数の各種サーバなどが含まれうる。図6に示される構成において、撮影部101Aは、可搬型の制御端末102Aとペアリングされた状態であり、直接、無線接続されている。可搬型の制御端末102Aは、AP105を介して院内ネットワーク601に接続している。また、据え置き型の制御端末102Bは、直接、院内ネットワーク601に接続されており、制御端末102Bの下には撮影部101Bと101Cがペアリング済みの状態で配されている。撮影部101Bは、電源ユニット104経由で制御端末102Bと接続されており、電源ユニット104から給電されている。また、撮影部101Cはクレードル113に接続され、給電を受けている状態である。制御端末102A〜Cは、院内ネットワーク601を介して撮影に関するオーダ情報を取得可能になっている。また、撮影部101A〜Cのそれぞれの使用に関する予約情報は、制御端末102A〜Cや院内システム602から入力され、それぞれで共有可能な形になっている。専用システムや院内システム602のサーバが、予約情報を管理する予約管理部として機能してもよいし、制御端末102A〜Cなどがそれぞれ予約情報を有し、それらを逐次共有することによって予約情報を管理する予約管理部として機能してもよい。また、既存の病院用LISシステムに間借りする形で予約情報を管理してもよいし、撮影オーダ情報に予約情報を含めて管理してもよい。
撮影部101A〜Cを上述の組み合わせではなく他の制御端末102A〜Cとペアリング処理し撮影を行う場合、撮影部101A〜Cを使用したい制御端末102A〜Cの元へ撮影部101A〜Cを持っていくことで、ペアリング処理が行われてもよい。また、予約情報に応じて撮影部101A〜Cと制御端末102A〜Cとが自動的にペアリング処理を実施してもよい。例えば、撮影部101Aを制御端末102Bから制御する場合、撮影部101Aを制御端末102Bの元へ持っていき、赤外線通信やNFCでペアリング処理が行われてもよい。また、例えば、撮影部101AをLANネットワーク103や電源ユニット104、クレードル113と接続させるなどして、ペアリング処理が実施されてもよい。予約情報からペアリング処理する場合、予約情報に含まれる制御端末102A〜C情報や撮影部101A〜Cの情報から相互にペアリング処理を行う。
ここから、実際に撮影部101が予約情報に基づいて消費電力が互いに異なる電力モードの間で遷移させる場合について説明する。本実施形態において、撮影部101の制御部204が電力モードを遷移させるためのモード制御部の機能を備えているとして説明する。
例として、図6に示す放射線撮影システム100の構成において、図7に示されるような予約情報があると仮定する。図7は、撮影部101A〜Cについて、ある日のどの時間にどの制御端末102A〜Cを用いて放射線画像を撮影する予定かを管理する表(予約情報)である。これら予約情報は、何処で記憶され運用されてもよい。例えば、予約情報は、それぞれの制御端末102A〜Cや撮影部101A〜Cが個別に保存し、逐次、共有して更新してもよい。また例えば、予約情報は、制御端末102A〜Cの何れか1つや院内ネットワーク601に接続されたサーバなどに保管して、撮影部101A〜Cや制御端末102A〜Cで共有されてもよい。それぞれの構成が、適宜、撮影部101A〜Cの使用に関する予約情報を管理するための予約管理部として機能すればよい。つまり、予約管理部は、放射線撮影システム100の内部に包含されていてもよいし、放射線撮影システム100の外部に置かれていてもよい。例えば、ユーザが制御端末102A〜Cなどを用いて予約情報にアクセスできれば、予約管理部は物理的に何処に配置されていてもよい。また、予約情報に使用の希望を新たに入力する場合、ユーザが制御端末102A〜Cや院内システム602のサーバなどから入力してもよいし、撮影部101A〜Cの操作部207などを活用して入力してもよく、特に限定は無い。
図7の例では、撮影部101Aは、10:00〜11:00に使用の予定が入っている。現在時刻が8:00であると仮定して撮影部101Aの処理を考えてみる。図8は、本実施形態における放射線撮影システム100の撮影部101Aの動作フローを示す。ここでは撮影部101Aの処理として示すが、他の撮影部101B、Cでも同様の処理が実施される。
処理が開始されると、まず、制御部204は、S801で予約情報の更新条件を満たすかを判定する。更新条件は、1つの条件とは限らず、放射線撮影システム100のシステムの組まれ方によって異なりうる。例えば、1か所に予約情報をまとめて管理する予約管理部が配された場合、連続した情報の問い合わせが発生するのを防ぐため、間隔をあけて予約情報の更新有無を問い合わせる方法が考えられる。このような場合、S801において、制御部204は、最後に予約情報の更新を行ってから、予め設定された時間が経過しているか否かを判定する。予約情報の更新の間隔は、予め固定されておいてもよいし、ユーザが制御端末102A〜Cなどから変更してもよい。また、撮影部101A〜Cや制御端末102A〜Cが予約管理部の機能を有する場合、撮影部101Aなどに撮影の希望が入力され、その内容を他の撮影部101A〜Cや制御端末102A〜Cと共有するタイミングで、制御部204は、予約情報を更新してもよい。また、制御部204は、最後に予約情報を共有してから一定時間が経過しているかを判定してもよい。
予約情報の更新条件を満たす場合処理はS802へ遷移し、制御部204は、予約情報を取得し情報更新が実施される。このとき、撮影部101Aの通信部206が、制御部204の指示に従って予約管理部として機能する各構成との通信を行いうる。
続いて、S803で、制御部204は、予約情報に基づいて撮影部101Aの使用が予定されている時刻を取得し、使用が予定されている時刻までの時間が、予め設定された時間TX(第1の時間)以上か否を判定する。時間TXは、制御端末102Aなどから設定可能であってもよいし、固定の時間であってもよい。また、後述するように、予約情報に登録される撮影条件などの情報によって可変としてもよい。ここでは一例として、設定時間TXを15分とする。現在時刻は、8:00で直近の撮影部101Aの使用予定は10:00からであるため、制御部204は、撮影部101Aの使用が予定されている時刻まで、設定された時間TXの時間以上の時間があると判定する。
制御部204が撮影部101Aの使用が予定されている時刻まで設定時間TX以上の時間があると判定した場合にはS804に遷移し、制御部204は、時間TA(第2の時間)の待ち時間に入る。時間TAは、時間TXよりも短い。このS804の処理が無い場合、ユーザが、急ぎ撮影部101Aを使用することを意図して予約情報の更新よりも先に撮影部101Aを起動した際、制御部204が省電力モードに撮影部101Aを遷移させる場合がありうる。これを防ぐためにS804の処理が必要となる。時間TAは、撮影に応じて可変で設定されてもよいし、固定であってもよい。また、時間TAが、可変の場合、変更方法も特に限定は無く、前述の時間TXと同様に制御端末102Aなどから、ユーザが変更可能な構成としてもよい。
S804の時間TAが終了すると、制御部204は、S805において、予約情報を取得し、予約情報に基づいて、再び撮影部101Aの使用が予定されている時刻を取得する。これによって、制御部204は、撮影部101Aの使用が予定されている時刻の変化の有無、つまり、時間TAの間に撮影部101Aの直近の予約情報に更新が無かったかを確認する。図7に示す例の場合、制御部204は、現在時刻から直近の使用予定である10:00までの間に新たな使用の予定が入っていないかを確認することになる。ここで、撮影部101Aの使用が予定されている時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻である場合、つまり、直近に新たな使用予定があると制御部204が判定した場合、処理はS803に戻る。一方、撮影部101Aの使用が予定されている時刻が前回取得した時刻と同じ、または、前回取得した時刻よりも後の時刻の場合、処理はS806へ遷移する。
S806において、制御部204は、活性化条件を設定する。活性化とは、後述のS807において、撮影部101Aが放射線画像の撮影を行うための撮影モードよりも消費電力が低い省電力モードへ遷移した後、省電力モードから撮影モードへ移行することをいう。活性化の条件は、複数の条件が考えられる。一例として、制御部204は、制御部204内のタイマー部を用い、使用が予定されている時刻から一定時間(後述する準備時間TY)よりも前の時刻に、撮影部101Aが省電力モードから撮影モードに切り替わるようにタイマー部を設定してもよい。また、図7のように、予約情報に複数の制御端末102A〜Cのうち撮影部101Aの制御を予定している制御端末の情報を含む場合、制御端末102Aの状態変化に応じて、制御部204は、撮影部101Aが撮影モードになるようにしてもよい。状態変化は、例えば、制御を予定している(ペアとなる)制御端末102Aの電源状態の変化であってもよい。例えば、制御端末102Aが起動したことに応じて、制御部204は、撮影部101Aを撮影モードになるように制御してもよい。また、状態変化は、制御端末102Aのソフトウエアの状態の変化、例えば撮影用ソフトウエアの起動や撮影オーダの選択であってもよい。また、状態変化は、撮影部101Aと制御端末102Aとの接続状態の変化、例えば撮影部101Aと制御端末102Aとの近接や撮影部101Aと制御端末102Aとがペアリングされるなどであってもよい。近接はNFCによる認識や、制御端末102が発する無線通信の強度などから判別可能である。このような、制御端末102Aの状態の変化から、制御部204は、制御端末102が撮影可能な状態になったと判定し、撮影部101を省電力モードから撮影モードに移行させてもよい。また、撮影部101Aの制御部204は、活性化条件を設定するタイミングでペアとなる制御端末102Aが判明しているため、この情報を元にして活性化後にペアリング処理を実施してもよい。対応する制御端末102Aも、同じ予約情報を取得できるため、制御端末102Aにおいても、予約情報に基づいてペアリング処理が実施可能である。
図2には図示されていないが、撮影部101Aが、制御部204から制御できるように位置センサや加速度センサを備えていてもよい。撮影部101Aの制御部204が移動や使用予定の場所へ持ち込まれたことを検知し、制御部204は、撮影部101Aが撮影モードになるように制御してもよい。これらの活性化の条件は、上述した条件のうち1つだけを用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。
制御部204は、S806で活性化条件を設定した後、S807へ遷移し、撮影部101Aが、消費電力が低い省電力モードへ移行するように制御する。このとき、省電力モードは、活性化条件として適用する内容によって異なりうる。例えば、タイマー部を用いて活性化する場合、撮影部101Aは、タイマー部の機能を備えた制御部204と、記憶部205と、電源制御部212のうち制御部204、記憶部205に電力を供給する部分が動作できればよく、これ以外の構成は機能を停止できる。また、ペアとなる制御端末102Aの状態変化を活性化条件とする場合、制御部204、通信部206、電源制御部212のうち制御部204、通信部206に電力を供給する部分が動作する必要がある。また、同時に、無線通信接続部209および有線通信接続部210の少なくとも一方に電力を供給する必要がありうる。後述の活性化処理の処理フローでも説明するが、これら動作状態を保つ必要の有る構成は、常時動作ではなく一定時間ごとに起動して動作する間欠動作でもよい。他方、画像取得に関係するセンサ部201、センサ駆動部202、センサ読出部203は、機能を停止させてよい。S807の処理によって、一連の処理が完了する。
次いで、S803において撮影部101Aの使用が予定される時刻までの時間が時間TXよりも短かった場合について説明する。この場合、処理はS803からS808に遷移する。S808において、制御部204は、使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下か否かを判定する。撮影部101Aの使用が予定されている時刻までの時間が準備時間以下の場合はS809へ遷移する。また、撮影部101Aの使用が予定されている時刻までの時間が準備時間よりも長い場合、処理をS801へ戻し、制御部204は、撮影部101Aの現在のモードを維持する。そして、再び、制御部204は、予約情報に基づいて、撮影部101Aの使用が予定されている時刻を取得し、撮影部101Aの使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下であるか否かを判定する。
準備時間TYは、撮影部101A〜Cのそれぞれが撮影モードよりも消費電力が低い省電力モードから撮影モードに切り替えてから撮影が可能になるまでの時間である。準備時間TYは、例えば、撮影部101A〜Cの暖気などを行う時間でありうる。準備時間TYは、撮影部101A〜Cのそれぞれで同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、撮影部101A〜Cが、それぞれ異なるタイプ(型番など)の撮影部である場合、準備時間TYは、撮影部A〜Cのそれぞれの間で異なりうる。また、準備時間TYは、制御端末102Aなどから適宜、設定可能な形にしてもよいし、工場出荷時などにおいて予め固定にしてもよい。また、後述するが、予約情報に登録された撮影条件などの情報によって可変としてもよい。
撮影部101Aの直近の使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下と制御部204が判定した場合、S809へ処理が移り、制御部204は直近で撮影部101Aの使用予定が有ると判定する。その後、S810で制御部204は、撮影部101Aが撮影モードになるように制御する。つまり、撮影部101Aの撮影機能を起動し、撮影に備える。例えば、制御部204は、センサ部201、センサ駆動部202、センサ読出部203を起動する。また、図8ではS808の条件判定を踏まえて撮影機能を起動しているが、時間による条件判定を多段階にしてもよい。例えば、制御部204は、第1段階においてセンサ駆動部202およびセンサ読出部203を起動し、第2段階でセンサ部201起動させるといった様に、起動させるタイミングをずらしてもよい。これによって、より一層の省電力化が可能となる。S810の処理によって、一連の処理が完了する。
ここまでの説明において、撮影部101Aが起動している状態であることを前提に説明したが、実際の撮影部101A〜Cの運用を考えた場合、電源が切られている状態で予約情報が更新される場合も有りうる。これに対応するため、撮影部101A〜Cは、一定時間ごとに制御部204と通信部206を起動し、予約情報の更新有無を確認してもよい。また、常に通信部206を起動させ、予約情報の更新があるたびに予約情報を管理する予約管理部として機能するサーバなどから通知情報を受信し、この情報の受信をきっかけに通信部206が制御部204を起動させ、上述の判定を実施してもよい。また、1日の使用予定が大まかに決まる朝や翌日の予定が決まる夜の特定時間などに予約情報を更新するように予め設定しておいてもよい。これら方法は、併用することも可能である。
また、上述の処理において、撮影部101Aの予約情報に制御を予定する制御端末102Aの情報が含まれていたが、予約情報は、撮影部101Aの使用予定に関する情報だけでもよい。この場合、活性化条件に制御端末102A〜Cの状態変化を活用することはできなくなるが、それ以外の処理は成立する。
次いで、図9を用いて、本実施形態における活性化判定に関する放射線撮影システム100の撮影部101Aの動作フローを示す。上述の図8の説明において、活性化の条件は、複数考えられることを示した。図9では、タイマー部によって撮影部101Aの使用が予定されている時間よりも一定時間前に活性化する方法と、ペアとして使用される制御端末102Aの状態を確認する方法と、を併用する例を示す。また、省電力モードにおいて、撮影部101Aは、タイマー部を備えた制御部204、記憶部205、電源制御部212が動作しており、一定の時間ごとに通信部206を動作させ、制御端末102Aなどの情報などを入手するものとする。
活性化処理が開始されると、S901において、制御部204は、活性化の予定時刻になったか否かを判定する。例えば、実際に撮影部101Aの使用が予定されている時刻か否かを判定してもよいし、使用が予定されている時刻よりも準備時間TY早い時刻になったか否かを判定してもよい。後者の方が、撮影部101Aの使用が予定されている時間には撮影が開始できる状態となりうるため、放射線撮影システム100における複数の撮影部101A〜Cを使用する効率が向上しうる。S901において、制御部204が活性化の予定時刻であると判定した場合、処理はS905へ移り、制御部204は、撮影部101を撮影モードになるように制御し撮影機能を起動し、そのまま判定処理は終了する。S905の処理は、上述のS810と同様でありうる。
他方、S901において、制御部204が活性化の予定時刻でないと判定した場合、処理はS902へ移り、制御部204は、制御端末102Aの状態を確認する間欠確認のタイミングか否かを判定する。上述の通り、制御部204は、省電力モードにおいて通信を停止させており、必要なタイミングで通信部206などの通信機能を起動させて制御端末102Aの状態などを確認する必要がある。このため、図9に示す動作フローにおいて、制御部204は、S902で通信部206を起動させるタイミングか否かを判定する。間欠確認の間隔は、例えば、準備時間TYと同じであってもよい。間欠確認の間隔の設定は、例えば、上述の準備時間TYの設定方法と同様の方法で設定されてもよい。制御部204が間欠確認のタイミングではないと判定した場合、処理はS901へと移り、制御部204が間欠確認のタイミングであると判定した場合、処理がS902へ移る。
S902において、通信部206などの通信機能が起動され、制御部204は、S903で予約情報に基づいて撮影部101Aの使用が予定されている時刻を更新する。S903において予約情報の更新は、撮影部101Aが省電力モードにある間に予約情報が更新され、撮影部101Aの直近の使用予定が入力された場合に備えるためである。その後、S904で最新の予約情報に基づいて活性化条件を満たすかどうかを判定する。撮影部101Aの使用が予定される時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻の場合、制御部204は、上述のS803からの動作と同様の動作を行いうる。また、撮影部101Aの使用が予定される時刻が前回取得した時刻と同じ、または、前回取得した時刻よりも後の時刻の場合、制御部204は、すでにタイマー部による時刻の判定は済ませているため、ペアとなる制御端末102Aの状態から判定を実施可能である。制御端末102Aの状態とは、上述と同様に、例えば、制御端末102Aの電源の状態、ソフトウエアの状態、撮影部101Aと制御端末102Aとの接続状態などであってもよい。具体的には、図8を用いて説明したように、制御端末102Aの起動、制御端末102Aの撮影用ソフトウエアの起動や撮影オーダの選択、撮影部101Aと制御端末102Aとの近接などが判定できた場合、条件を満たすと判定可能である。制御端末102Aのソフトウエアの起動などは、撮影部101Aの間欠確認中にタイミング良く発生するとは限らない。このため、制御端末102Aからの通知を受けるだけではなく、撮影部101Aの間欠確認時に撮影部101Aから状態が変化したかの問い合わせを実施してもよい。
また、S904の判定は、撮影部101Aの状態から判定できる場合がありうる。例えば、撮影部101Aの制御部204が、撮影室に持ち込まれたか否か判定してもよいし、撮影室内に配された電源ユニット104に接続された状態か否かを判定してもよい。撮影室に持ち込まれたか否かの情報は、例えば、撮影室内に配されたAP105との電波強度判定を制御部204が行ってもよい。また、撮影部101Aが、図2に図示しない位置取得機構を備えていてもよい。
S904において、制御部204が、活性化条件を満たすと判定した場合、処理はS905へ遷移する。他方、制御部204が、活性化条件を満たさないと判定した場合、処理は、S907へ移り、省電力モードを維持した上でS901へとさらに遷移する。S907において、制御部204は、S903で更新した最新の予約情報に基づいて、活性化条件を再設定し直してもよい。
以上の説明および図8、図9の動作フローから、図10は、時間軸と時間TX、準備時間TY、時間TAとの関係を図示したものである。図10(a)は、現在時刻が直近の撮影部101の使用が予定されている時刻に対して十分に時間がある場合を示しており、図7〜9を用いて説明した撮影部101Aの状態に近い状態である。直近の撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間に十分な時間が存在する場合、省電力モードに遷移できるので、図中の「省電力時間」の期間だけ省電力化が可能である。
他方で、図10(b)のように現在時刻が、撮影部101の使用が予定されている時刻に近付いた状態を考えた場合を考える。この場合、図8のS803の処理で時間TX以上の時間的な猶予があると判定され、その後、時間TAを待っている間に、使用が予定されている時刻に対して残り時間が準備時間TYだけになってしまう場合がありうる。この場合、省電力モードになったとしても、また、すぐに図9の活性化処理において起動準備を行うことになる。以上を踏まえると、時間TXが、準備時間TYおよび時間TAの合計よりも長くてもよい。
また、図10(c)のように、準備時間TYが、時間TXよりも長い場合を考える。この場合、現在時刻から撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間的な猶予が時間TXを上回っているものの、準備時間TYを下回っている状態が発生しうる。この場合、撮影部101は省電力化を試みたのちにすぐさま撮影準備に入ってしまう。したがって、図8の処理フローのS803とS808の判定順序を変更することが考えらえる。また、図8に示される動作フローを用いる場合、時間TXが準備時間TYよりも長くなるように設定されてもよく、それぞれの時間TX、準備時間TYの設定を変更する際、これらの関係に応じて設定に制限をかけてもよい。
ここまで、図7に示した予約情報を元に説明をしたが、予約情報から、より多くの情報が得られる場合、それらの情報を活用して判定用の時間が調整されてもよい。予約情報により多くの情報が登録された場合の例を図11に示す。
図11において、それぞれの撮影部101A〜Cの内部電源211の残充電量、撮影部101A〜Cの撮影条件、撮影量が、予約情報として登録されている。また、患者の撮影を実施しない整備の予定についても、予約情報として登録されている。
このような情報を知ることによって、効率化が図れる内容の1つとして、時間TAの設定が挙げられる。例えば、撮影部101Aが、図6に示すように内部電源211のみで駆動する状態であり、かつ、残充電量が少ない場合、できる限り早く省電力モードへ遷移させることが考えられる。このため、図8のS804にて待機する時間TAは、撮影部101の内部電源211の残充電量に従って変化し、残充電量が少なくなるに従って時間TAを連続的、または、段階的に短くしてもよい。同様の理由から、時間TXや準備時間TYも、内部電源211の残充電量に従って短くしてもよい。時間TX、TA、準備時間TYの設定の変更は、撮影部101の制御部204が、内部電源211の残充電量と予約情報とに応じて変更してもよいし、予め内部電源211の残充電量に応じた時間TX、TY、TAを設定し、記憶部205に記憶しておいてもよい。また、時間TX、TA、準備時間TYの変更の際、同時に撮影予定量の情報も併用して算出してもよい。例えば、最も省電力モードの時間を長く確保したい場合は、内部電源211の残充電量が少なく、かつ、使用時の撮影量(静止画ならば枚数、動画ならば撮影時間など)が大きい場合であると予測される。このため、制御部204は、内部電源211の残充電量と使用予定量とに応じて時間TX、TA、準備時間TYを変更してもよい。
また、図8の構成において、時間TXと準備時間TYとの2段階を用いて撮影機能を起動させることを説明したが、これに限られることはない。例えば、S803において、撮影部101Aの使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下であった場合、S809に遷移させてもよい。処理の段数を減らすことによって、制御部204の負担を抑制することができる。
また、放射線撮影システム100の効率化を図れる条件として、撮影条件と準備時間TYの関係が挙げられる。例えば、動画撮影の場合、静止画撮影に比べて単位時間当たりの動作負荷が増えるため、撮影部101に搭載されるセンサ駆動部202やセンサ読出部203などの電子回路の発熱が大きくなる場合がある。他方、画像データを生成するために動作させるセンサ部201は光検出器のアレーやシンチレータの特性から、出力される画素値が温度によって変化する場合がある。このため、低温状態から動画撮影を実施した場合、電子回路の発熱によって画素値が変化し、その結果が生成される放射線画像へ影響を与える可能性がある。このため、撮影条件として動画撮影が予定されている場合は、予め暖気動作をさせ、撮影中のセンサ部201の温度変化が抑制されるようにしてから撮影を実施する方法が考えられる。このことから、準備時間TYが、予約情報に登録された撮影条件に応じて変化してもよい。より具体的には、予約情報に登録される撮影条件が動画像の撮影と静止画像の撮影とを含み、準備時間TYが、動画像の撮影の方が静止画像の撮影よりも長くなるように設定されてもよい。これによって撮影準備の省力化が可能となる。暖気の状態が十分なレベルに達するように調整する方法として、予め撮影部101のセンサ部201が均一温度になる条件を計測し、その結果に応じて準備時間TYが設定されてもよい。また、撮影部101が、図2では図示していない温度センサを撮影部101内部に備え、その計測結果を元に暖気が十分か否かを判定してもよい。また、実際に放射線の照射を行い、放射線画像を取得する、または、放射線の照射の無いダーク画像を取得し、影響がないレベルに達したか否かを、制御部204が判定してもよい。
S810の撮影機能を起動する際に多段階で起動する方法を説明したが、撮影部101の暖気動作との兼ね合いから、もっとも発熱の大きい電子回路を予め起動し、熱が均一化した段階で撮影に必要なセンサ部201やセンサ駆動部202を起動させてもよい。また、センサ部201やセンサ駆動部202などを起動するだけではなく、実際に画像取得動作をさせることで発熱量の大きい暖気動作をさせる方法、動作可能な機能部を全て動作させて必要な熱量を短時間で用意する方法などが考えられる。
本実施形態において、制御部204は、予約情報に基づいて取得した複数の撮影部101のそれぞれの使用が予定されている時刻よりも前に、複数の撮影部のそれぞれが放射線画像の撮影を行うための撮影モードになるように制御する。また、制御部204は、複数の撮影部101のそれぞれの使用が予定されている時刻までの時間が、複数の撮影部のそれぞれが省電力モードから撮影モードに切り替えてから撮影が可能になるまでの準備時間よりも長い場合、複数の撮影部101のそれぞれが省電力モードになるように制御する。このように、モード制御部として機能する制御部204が、予約情報を活用することによって省電力化、省工数化が実現可能となる。また、複数の撮影部101を備える放射線撮影システム100において効率的に撮影部101を使用することが可能となる。
第2の実施形態
図12、13を参照して、本発明の実施形態による放射線撮影システム100の動作について説明する。上述の第1の実施形態では、撮影部101の制御部204が電力モードを遷移させるためのモード制御部の機能を備えているとして説明したが、モード制御部の機能は、撮影部101の制御部204だけが備えることに限られることはない。本実施形態では、電源ユニット104やクレードル113など撮影部101A〜Cのそれぞれの内部電源211を充電するための給電機器の制御部306、403が、撮影部101の電力モードを遷移させるモード制御部として機能する場合について説明する。本実施形態において、制御部306、403が、電源ユニット104、クレードル113に接続された撮影部101の使用に関する予約情報を入手し、予約情報に基づいて電源ユニット104、クレードル113に接続された撮影部101の電力モードを遷移させる。これによって、複数の撮影部101を備える放射線撮影システム100の電力消費の効率化や省工数化を実現する例を示す。
放射線撮影システム100の構成は、上述の第1の実施形態と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。したがって、本実施形態において、放射線撮影システム100は、図6に示すような構成を有し、図11に示すような予約情報が登録されているとして説明する。具体的に、図6の撮影部101B、101Cのように電源ユニット104やクレードル113に接続され、撮影部101B、101Cが、受電可能、かつ、電源ユニット104やクレードル113から信号を受け付けられる場合を考える。この場合、電源ユニット104、クレードル113の制御部306、403が、モード制御部として撮影部101の電力モードを遷移させる判定や指示を行ってよい。この場合、上述の第1の実施形態ように撮影部101の制御部204はモード制御部として機能しなくてもよく、電源ユニット104、クレードル113の制御部306、403からの指示に従って動作する状態にしてもよい。
図12は、電源ユニット104、クレードル113の制御部306、403がモード制御部として機能する場合の動作フローを示す。また、説明の簡単化のためにクレードル113の制御部403が、クレードル113に接続された撮影部101の電力モードを遷移させるモード制御部として機能する場合を以下に説明する。電源ユニット104の制御部306が、電源ユニット104に接続された撮影部101電力モードを遷移させるモード制御部として機能する場合においても同様の動作を行いうる。
まず、S1201において、制御部403は、クレードル113に撮影部101が接続されているか否かを確認する。クレードル113に撮影部101が接続されている場合、S1202へ処理が遷移する。クレードル113への撮影部101の接続の有無は、クレードル113の送電部404に配された接続検知用のスイッチ(不図示)を介して制御部403が判定してもよい。また、クレードル113への撮影部101の接続の有無は、送電部404の電圧変動や負荷電流の変化負荷変動や、有線通信接続部を介して撮影部101との通信応答の有無や通信接続の確立の有無をもって制御部403が判定してもよい。
S1202において、制御部403は、少なくとも接続された撮影部101の予約情報を取得する。接続された撮影部101の予約情報を取得するために、制御部403は、通信部406を用いて、予約管理部として機能するサーバなどから予約情報を取得してもよい。例えば、制御部403は、撮影部101が接続されたことに応じて、通信部406を介して予約管理部から予約情報を取得し、取得した予約情報に基づいて接続された撮影部101の使用が予定されている時刻を取得してもよい。また、制御部403は、接続された撮影部101から予約情報を取得してもよい。この場合、制御部403は、接続された撮影部101の記憶部205に記憶された予約情報を取得してもよい。また、制御部403は、撮影部101の通信部206などの通信機能を用いて予約情報を取得してもよい。このとき、既に撮影部101が、省電力モードへ遷移し通信機能を停止させている場合や、電源をユーザによって切られた状態である場合、予約情報を取得するために撮影部101の通信部206などの通信機能を動作させる必要がある。この場合、撮影部101の間欠確認を実施するタイミングで撮影部101がクレードル113に接続されていることに応じて、撮影部101からクレードル113に予約情報を転送するように設定されてもよい。また、撮影部101が、外部からの給電が開始したことに応じて、制御部204および通信部206が起動するように設定されていてもよい。また、給電だけでなく撮影部101が、電源ユニット104やクレードル113などに接続されたことを検知するスイッチなどを設けておき、接続されたことに応じて撮影部101の制御部204や通信部206が起動するようにしてもよい。
S1202の処理によって、接続された撮影部101の予約情報などを取得した後、処理はSB800へ遷移する。SB800は図8に示す破線部分と同様でありうる。ただし、それぞれの判定は、クレードル113の制御部403で行われる。この結果、S805の判定においてYESの場合、処理はS1203へ遷移する。また、S810の処理によって、一連の処理が終了する。SB800において、S810の処理によって一連の処理が終了した場合、撮影部101の使用が予定されている時刻が近い場合でありうる。このため、制御部403は、撮影部101が放射線画像の撮影を行えるように撮影モードに遷移させる信号を接続された撮影部101に送信する。これに応じて、撮影部101は、上述した第1の実施形態と同様に撮影機能を起動させる。
SB800からS1203へ移行した場合は、撮影部101に直近の使用の予定が無い場合であり、撮影部101を消費電力が低い省電力モードへ移行すべきと制御部403が判定した場合である。この場合、S1203において、上述のS806と同様に、撮影部101の活性化条件が設定される。このとき、クレードル113の制御部403が、上述の撮影部101の制御部204と同様にタイマー部などの機能備えていてもよい。続いて処理はS1204へ遷移し、制御部403は、撮影部101を省電力モードになるように制御する。例えば、撮影部101の有線通信接続部210とクレードル113の有線通信接続部405を介した通信によってクレードル113から撮影部101へ、省電力モードに遷移するための遷移信号が出力される。これに応じて、撮影部101は、省電力モードに遷移する。
制御部403は、S1204の処理によって、一連の処理を終了してもよい。また、制御部403は、S1204の後に、次に説明するS1205で示される処理を行ってもよい。S1205は、クレードル113が撮影部101の予約情報を応じて、接続された撮影部101の内部電源211を充電する際の条件を変更する。クレードル113による撮影部101の充電の条件の変更について、図6、11を参照し説明する。
例えば、図6に示されるように、撮影部101Cがクレードル113に挿入された状態で、クレードル113の制御部403は、図11に示されるような撮影部101Cの予約情報が入手可能である場合を考える。また、現在時刻が8:00で、撮影部101Cのバッテリの残充電量が低かったとして説明する。このとき、撮影部101Cには、9:00からの撮影が予定されているため、9:00までに予定されている撮影が可能な充電が完了している必要がある。一般的に、内部電源211として用いられるバッテリなどは、緩やかに充電した方が、バッテリに対する負荷が少なくなり劣化を抑制することができる。しかしながら、上述の状況を考えた場合、バッテリの仕様範囲内で急速充電を実施した方が運用上、都合がよい。クレードル113が供給電力を変更でき、それが撮影部の充電速度に影響を与えるようになっている場合、クレードル113から撮影部101Cへの供給電力量を増やすことで9:00からの使用に充電を間に合わせてもよい。一方、現在時刻が5:00であった場合、撮影部101Cの使用が予定されている9:00までは時間が十分にある。この場合、撮影部101Cの内部電源211であるバッテリへの負荷を減らすために供給電力を少なくしてもよい。
このように、予約情報が、放射線画像の撮影に必要な電力量の情報を含み、電源ユニット104やクレードル113などの給電機器は、撮影部101の内部電源211を充電する条件を変化させてもよい。具体的には、電源ユニット104やクレードル113は、撮影部101の内部電源211の残充電量と、予約情報のうち撮影部101の使用が予定されている時刻および撮影に必要な電力量と、に応じて、撮影部101の内部電源211を充電する条件を変化させる。このような判定と供給電力の変更をS1205で実施することによって、放射線撮影システム100で複数の撮影部101を運用する上での効率化や、それぞれの撮影部101の内部電源211の負荷の低減が実現できる。また、図7に示されるように予約情報に必要な電力量が登録されていない場合を考える。この場合、電源ユニット104やクレードル113は、撮影部101の内部電源211の残充電量と、撮影部101の使用が予定されている時刻と、に応じて、撮影部101の内部電源211を充電する条件を変化させる。例えば、撮影部101の使用が予定されている時刻に内部電源211が満充電となるように電源ユニット104やクレードル113は、充電の条件を変化させてもよい。
本実施形態において、クレードル113の制御部403が、撮影部101と接続されたタイミングから判定を実施する動作フローを示した。しかしながら、これに限られることはない。例えば、撮影部101の制御部204が、上述の第1の実施形態のようにモード制御部として機能を備え、既に図8に示される判定の少なくとも一部を実施済みだった場合、クレードル113の制御部403が、その内容を引き継いでもよい。また、本実施形態において、クレードル113の制御部403が、各判定と撮影部101の電力モードの遷移の制御を全て実施したが、上述の第1の実施形態と同様に撮影部101がすべての処理を実施し、クレードル113は給電を実施するだけであってもよい。
次いで、図13を用いて撮影部101を活性化させる判定の動作フローについて説明する。上述の図9の説明と同様に、クレードル113の制御部403が備えるタイマー部によって撮影部101の使用が予定される時間の一定時間前に活性化する方法と、ペアとして使用される制御端末102の状態を確認する方法と、を併用する例が図13に示される。
処理を開始すると、S1301において、制御部403は、活性化の予定時刻なったか否かを判定する。活性化の予定時刻は、上述の第1の実施形態に示したように、実際に撮影部101の使用が予定されている時刻を設定してもよいし、起動や暖気に必要な準備時間TYを考慮した時刻を設定してもよい。S1301において、活性化の予定時刻であった場合、処理はS1302に移り、撮影部101を活性化させる。撮影部101の活性化については図12のS1202で説明した処理と同様の処理が行われうる。S1202と異なる点は、クレードル113から給電しながら、撮影部101が省電力モードに遷移している場合がありうる点である。この場合、S1202の説明で述べたクレードル113からの給電の開始をきっかけに撮影部101を通信が可能な状態に遷移させるために、例えば、クレードル113は給電を一旦、停止し、再度給電を開始するなどの動作を行ってもよい。
次いで、処理はS1303に遷移し、クレードル113は、撮影部101が撮影モードに遷移し撮影機能を活性化するように制御する。クレードル113の制御部403は、撮影部101の制御部204に撮影機能を活性化する旨の情報を通知するだけでもよい。また、クレードル113の制御部403は、撮影部101の制御部204に最新の予約情報を送信し、制御部204に図9に示した動作フローを実施させてもよい。
S1301の処理がNOだった場合、処理はS1304へ遷移する。S1304は、図9のS904と同様に、撮影部101を制御する予定の制御端末102の状態によって活性化条件を判定可能である。制御端末102の状態から撮影モードに遷移する条件を満たすと制御部403が判定した場合、処理はS1302へと遷移し、撮影モードに遷移する条件を満たさない場合、処理はS1301へと遷移する。撮影モードに遷移する条件を満たさないと判断した場合、S1301に遷移するとともに、制御部403は、予約管理部から通信部406を介して予約情報を取得し、予約情報に基づいて撮影部101の最新の使用が予定されている時刻を取得してもよい。制御部403は、更新された撮影部101の使用が予定されている時刻に従って活性化予定時間や活性化条件を更新してもよい。
以上の説明は、図11のような撮影部101の使用予定において、撮影が行われる予定に合わせた処理であったが、撮影部101Cの11:00からの予定のように撮影とは異なる使用予定が入っている場合もありうる。この場合、その内容に応じて、省電力モードの内容や、活性化時の内容を変更してもよい。例えば、使用予定が撮影を伴わない、または、撮影を実施するか不明な予定の場合、制御部403は、図13のS1303のような撮影モードに遷移する制御を実施しなくともよい。また、制御部403は、図12のS1205のように内部電源211の充電速度を速くするなど供給電力を変更しなくてもよい。
本実施形態においても、予約情報をモード制御部として機能するクレードル113や電源ユニット104の制御部403、306が活用することによって、上述の第1の実施形態と同様に、省電力化、省工数化が実現可能となる。また、複数の撮影部101を備える放射線撮影システム100において効率的に撮影部101を使用することが可能となる。
第3の実施形態
図14を参照して、本発明の実施形態による放射線撮影システム100の動作について説明する。図14は、本発明の第3の実施形態の動作フローを示す図である。本実施形態では、上述の第2の実施形態に加え、撮影部101と、電源ユニット104やクレードル113と、の接続が解除された際のモード制御部の動作について説明する。本実施形態において、撮影部101、電源ユニット104、クレードル113の制御部204、306、403が、それぞれモード制御部として機能しうる。
図14は、上述した図12に示される処理が完了し、撮影部101が省電力モードに遷移した状態で、撮影部101の使用が予定されている時刻や活性化の予定時刻よりも早くクレードル113などから撮影部101が外された場合の動作フローである。
撮影部101の制御部204が、S1401で電源ユニット104やクレードル113などの給電機器との接続が解除されたことを検知すると、処理はS1402に遷移する。S1402において、制御部204は、少なくとも通信部206などの通信機能を起動する。クレードル113との接続の解除は、制御部204が、給電の有無や、接続検知スイッチなどを撮影部101に設けておくことによって検知することができる。
次いで、処理はS1403に遷移し、制御部204は、予約情報を取得し、予約情報に基づいて、撮影部101の使用が予定されている時刻を取得する。次いで、制御部204は、S1404において、撮影部101の予約情報の変化の有無、換言すると撮影部101の直近の予約情報に更新が無かったかを確認する。ここで、撮影部101の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻の場合、つまり、直近に新たな使用予定が有ると制御部204が判定した場合、処理はS1405へ遷移する。
S1405以降の処理は、SB800と同様の動作を行いうる。S1405において、制御部204は、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が、設定された時間TX以上か否かを判定する。撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が時間TXよりも短い場合、処理はS1406へ遷移し、制御部204は、撮影部101がすぐに使用されると判定し、処理はS1407に遷移する。S1407において、制御部204は、撮影部101を撮影モードとなるように制御し、撮影部101の撮影機能を起動する。S1407の処理は、図8のS810の処理と同様である。これによって、一連の処理が終了する。また、S1405において、制御部204が撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が時間TX以上と判定した場合、処理はS1409、S1410へ遷移する。S1409、S1410の各処理は、上述のS806、S807の処理と同様であってもよいため、ここでは説明を省略する。
ここで、上述のSB800では、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が時間TX以上か否かを判定した結果がNOだった場合、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下か否かを判定するS808の処理を実施した。しかしながら、図14に示される動作フローでは、S808に対応する処理が存在していない。これは、S1401で電源ユニット104やクレードル113から撮影部101が外されたことを検知し、かつ、S1405にて使用が予定時刻までの時間が設定TXよりも短いと判定された場合、すぐに使用される可能性が高いと判断する思想によるものである。しかしながら、図14のS1405とS1406との間にS808と同等の処理を加えてもよい。また、本実施形態では、S1405において、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間と時間TXとの比較を行う。しかしながら、これに限られることはなく、S1405において、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間と準備時間TYとの比較を行ってもよい。この場合、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TY以下の場合、処理はS1406に遷移する。また、撮影部101の使用が予定されている時刻までの時間が準備時間TYよりも長い場合、処理はS1409に遷移する。
次に、S1404において、撮影部101の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻と同じ、または、より後の時刻の場合、つまり、予約情報に更新や撮影部101の直近の使用予定の追加が無いと制御部204が判定した場合について説明する。この場合、処理はS1411へ移り、制御部204は、活性化条件を満たすか否かを判定する。このS1411の処理は、上述の図9のS904の処理と同様であり、制御端末102の状態が撮影可能な状態であるか否かを判定する。
S1411において、制御部204が活性化条件を満たさないと判定した場合、急遽、使用の予定が入ったため撮影部101をクレードル113などから取り外し、予約情報の更新が間に合っていない場合が考えられる。このため、制御部204は、S1412〜S1414の処理を実施する。S1412において、制御部204は、活性化条件について更新が有ったか否かを再び確認する。つまり、制御部204は、使用時に撮影部101とペアとなる予定の制御端末102の状態に変化があったか否かを判定する。ここで、制御部204が制御端末102の状態が撮影可能な状態に変化したと判定した場合、処理はS1411でYESと判定された条件と合流してS1415へと移行する。一方、制御部204が制御端末102の状態が変化しないと判定した場合、処理はS1413へと移行する。S1413において、制御部204は、予約情報を取得し、予約情報に基づいて、撮影部101の使用が予定されている時刻を取得する。制御部204は、撮影部101の使用予定に更新が有ったか否かを判定し、撮影部101の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻の場合、処理はS1405へ遷移する。一方、撮影部101の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻と同じ、または、前回取得した時刻よりも後の時刻の場合、処理はS1414へ遷移する。S1414において、制御部204は、S1411でNOと判定されてから時間TB(第4の時間)が経過したかを判定し、YESと判定した場合、処理はS1410に遷移し、制御部204は、撮影部101が省電力モードとなるように制御する。S1414において、制御部204がNOと判定した場合、処理はS1412に戻る。つまり、制御部204は、S1411でNOと判定してから時間TBが経過するまでの間、断続的に予約情報に基づいて、撮影部101の撮影が予定されている時刻を取得し、時刻に更新があるか否かを判定する。
このS1414の時間TBがあることによって、予約情報の更新が間に合っていない場合であっても、撮影部101が、省電力モードへ遷移することを防ぐことが可能である。時間TBは、時間TAと同様に、撮影条件などに応じて変更可能な状態にしてもよい。また、この時間TBは、時間TXや準備時間TYよりも短くてもよい。
また、図14において、電源ユニット104やクレードル113から撮影部101を取り外す(接続を解除する。)という処理を実施しているため、撮影部101が使われる可能性が高い場合が多い。したがって、時間TBは、時間TAよりも長くしてもよい。また、撮影部101が接続されていた給電機器が電源ユニット104であるか、クレードル113であるかによって時間TBの設定を変えてもよい。例えば、クレードル113は複数の撮影部101を入れ替えて順次、充電する運用が考えられる。このため、クレードル113から撮影部101を外す場合、電源ユニット104から撮影部を外した場合よりも、そのまま電源が切られる可能性が高い可能性がある。このため、クレードル113と撮影部101との接続が解除された場合、電源ユニット104と撮影部101との接続が解除された場合よりも時間TBを短くしてもよい。また、S1412〜S1414の処理を省略し、S1411において制御部204がNOと判定した場合、S1410へ遷移してもよい。
次いで、S1411において制御部204がYESと判定し、処理がS1415に遷移した場合について説明する。S1415に処理が移った場合、制御部204は、撮影部101がすぐに使用される可能性が高いと判定し、制御部は、S1416で撮影部101を撮影モードに遷移させ、撮影部101の撮影機能を起動する。このS1416の処理は、S810の処理と同様である。次に、処理はS1417、S1418へ移行する。制御部204は、時間TC(第3の時間)が経過するまでの間に、断続的に予約情報を取得し、予約情報に基づいて、撮影部101の使用が予定されている時刻を取得し、時刻が更新されているか否かを確認する。時間TCが経過するまでの間、撮影部101の直近の撮影が予定されている時刻の更新が無い場合、処理はS1419に遷移する。S1419において、制御部204は、撮影部101の電力モードが省電力モードとなるように制御し、一連の処理が終了する。また、直近の撮影部101の予約情報に更新が有り撮影機能を動作させた状態が妥当な状況になった場合、S1417で一連の処理が終了する。S1411でYESの判定を受けているため、撮影部101は、S1418に至った時点において、すでに撮影モードに遷移している。これは、例えば、撮影部101とペアとなる制御端末102が撮影準備を行っている場合や、撮影部101が撮影を意図する領域に持ち込まれている場合が考えられる。これらの状況は、撮影部101が使用される可能性が非常に高いと考えられる。したがって、時間TCは、時間TAや時間TBとは異なる時間にしてもよく、例えば、時間TCは、時間TAや時間TBよりも長くてもよい。
本実施形態において、撮影部101と、電源ユニット104やクレードル113などの給電機器と、の接続が解除された際、予約情報をモード制御部として機能する撮影部101の制御部204が活用することによって、適した電力モードを選択可能となる。結果として、放射線撮影システム100の省電力化、省工数化が実現可能となる。また、上述の各実施形態と同様に、複数の撮影部101を備える放射線撮影システム100において効率的に撮影部101を使用することが可能となる。
以上、本発明に係る実施形態を示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。
100:放射線撮影システム、101:撮影部、102:制御端末

Claims (26)

  1. 放射線画像を取得するための1台以上の撮影部と、
    前記1台以上の撮影部を制御するための1台以上の制御端末と、を含む放射線撮影システムであって、
    前記1台以上の撮影部の使用に関する予約情報に基づいて、前記1台以上の撮影部を消費電力が互いに異なる電力モードの間で遷移させるモード制御部をさらに含む、ことを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 前記モード制御部は、
    前記予約情報に基づいて取得した前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻よりも前に、前記1台以上の撮影部が放射線画像の撮影を行うための撮影モードになるように制御し、
    前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が、前記1台以上の撮影部が前記撮影モードよりも消費電力が低い省電力モードから前記撮影モードに切り替えてから撮影が可能になるまでの準備時間よりも長い場合、前記1台以上の撮影部が前記省電力モードになるように制御することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記モード制御部は、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が前記準備時間以下の場合、前記1台以上の撮影部が、前記撮影モードになるように制御することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記モード制御部は、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間と、前記準備時間と、前記準備時間よりも長い第1の時間と、に基づいて、前記電力モードの制御を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記モード制御部は、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が、前記第1の時間よりも短く、かつ、前記準備時間以下の場合、前記1台以上の撮影部が、前記撮影モードになるように制御することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記モード制御部は、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が、前記第1の時間よりも短く、かつ、前記準備時間よりも長い場合、前記1台以上の撮影部のモードを維持し、再び前記予約情報に基づいて、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が前記準備時間以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項4または5に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記モード制御部は、
    前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が前記第1の時間以上の場合、前記第1の時間よりも短い第2の時間を経過した後に、前記予約情報に基づいて、再び前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、
    再度、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻までの時間と、前記準備時間と、前記第1の時間と、に基づいて、前記電力モードの制御を行うことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  8. 前記第1の時間が、前記準備時間および前記第2の時間の合計の時間よりも長いことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記準備時間が、前記予約情報に登録された撮影条件に応じて変化することを特徴とする請求項2乃至8の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記撮影条件は動画像の撮影と静止画像の撮影とを含み、
    前記準備時間が、前記動画像の撮影の方が前記静止画像の撮影よりも長いことを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影システム。
  11. 前記1台以上の撮影部は、タイマー部を含み、
    前記モード制御部は、前記1台以上の撮影部を前記省電力モードにさせる前に、前記予約情報に基づいて、前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻から前記準備時間よりも前の時刻に、前記1台以上の撮影部が前記省電力モードから前記撮影モードに切り替わるように前記タイマー部を設定することを特徴とする請求項2乃至10の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  12. 前記予約情報は、前記1台以上の制御端末のうち前記1台以上の撮影部の制御を予定している制御端末の情報を含み、
    前記モード制御部は、前記制御を予定している制御端末の状態変化に応じて前記1台以上の撮影部が前記撮影モードになるように制御することを特徴とする請求項2乃至11の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  13. 前記状態変化が、前記制御を予定している制御端末の電源状態の変化、前記制御を予定している制御端末のソフトウエアの状態の変化、および、前記1台以上の撮影部と前記制御を予定している制御端末との接続状態の変化のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影システム。
  14. 前記1台以上の撮影部が、前記モード制御部の機能のうち少なくとも一部を備え、
    前記1台以上の撮影部は、前記モード制御部が前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻を取得するために、前記予約情報を取得するための通信部を含み、
    前記通信部は、前記1台以上の撮影部が前記省電力モードの場合、断続的に前記予約情報を取得し、
    前記モード制御部は、前記予約情報に基づいて前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、前記1台以上の撮影部の前記電力モードを制御することを特徴とする請求項2乃至13の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  15. 前記放射線撮影システムは、前記1台以上の撮影部の内部電源を充電するための電力を供給可能な給電機器をさらに含み、
    前記1台以上の撮影部が前記省電力モードの場合、前記通信部は、前記1台以上の撮影部が前記給電機器に接続したことに応じて、前記予約情報の取得を開始することを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
  16. 前記放射線撮影システムは、前記1台以上の撮影部の内部電源を充電するための電力を供給可能な給電機器をさらに含み、
    前記給電機器が、前記モード制御部の機能のうち少なくとも一部を備え、
    前記給電機器は、前記モード制御部が前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻を取得するために、前記予約情報を取得するための通信部を含み、
    前記通信部は、前記1台以上の撮影部が前記給電機器と接続されたことに応じて、前記予約情報を取得し、
    前記モード制御部は、前記予約情報に基づいて前記1台以上の撮影部のうち前記給電機器に接続された撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、前記接続された撮影部の前記電力モードを制御することを特徴とする請求項2乃至13の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  17. 前記通信部は、前記接続された撮影部が前記省電力モードの場合、断続的に前記予約情報を取得することを特徴とする請求項16に記載の放射線撮影システム。
  18. 前記予約情報は、放射線画像の撮影に必要な電力量の情報を含み、
    前記給電機器は、前記1台以上の撮影部の内部電源の残充電量と、前記予約情報のうち前記1台以上の撮影部の使用が予定されている時刻および撮影に必要な電力量と、に応じて、前記1台以上の撮影部の内部電源を充電する条件を変化させることを特徴とする請求項15乃至17の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  19. 前記モード制御部は、
    前記1台以上の撮影部と前記給電機器との接続が解除された場合、前記予約情報に基づいて、前記1台以上の撮影部のうち接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、
    取得した前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻に基づいて、前記接続が解除された撮影部の前記電力モードを制御することを特徴とする請求項16乃至18の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  20. 前記予約情報は、前記1台以上の制御端末のうち前記接続が解除された1台以上の制御を予定している制御端末の情報を含み、
    前記モード制御部は、
    前記1台以上の撮影部と前記給電機器との接続が解除された場合、前記予約情報に基づいて、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、
    前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻の変化の有無と、前記接続が解除された撮影部の前記準備時間と、に基づいて、前記電力モードの制御を行うことを特徴とする請求項19に記載の放射線撮影システム。
  21. 前記モード制御部は、
    前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻であり、かつ、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が前記準備時間以下の場合、前記接続が解除された撮影部が前記撮影モードとなるように制御し、
    前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻よりも前の時刻であり、かつ、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻までの時間が前記準備時間よりも長い場合、前記接続が解除された撮影部が前記省電力モードとなるように制御することを特徴とする請求項20に記載の放射線撮影システム。
  22. 前記モード制御部は、
    前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻と同じ、または、前回取得した時刻よりも後の時刻の場合、前記制御を予定している制御端末の状態を判定し、
    前記制御を予定している制御端末が、撮影可能な状態を満たす場合、前記接続が解除された撮影部が前記撮影モードとなるように制御し、第3の時間が経過するまでの間、断続的に前記予約情報に基づいて、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻の変化の有無に基づいて、前記電力モードの制御を行うことを特徴とする請求項20または21に記載の放射線撮影システム。
  23. 前記第3の時間が、前記準備時間よりも短いことを特徴とする請求項22に記載の放射線撮影システム。
  24. 前記モード制御部は、
    前記制御を予定している制御端末が、前記撮影可能な状態を満たさず、かつ、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻が前回取得した時刻と同じ、または、前回取得した時刻よりも後の時刻の場合、第4の時間が経過するまでの間、断続的に前記予約情報に基づいて、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻を取得し、前記接続が解除された撮影部の使用が予定されている時刻の変化の有無と、前記接続が解除された撮影部の前記準備時間と、に基づいて、前記電力モードの制御を行うことを特徴とする請求項22または23に記載の放射線撮影システム。
  25. 前記第3の時間が、前記第4の時間よりも長いことを特徴とする請求項24に記載の放射線撮影システム。
  26. 前記放射線撮影システムが、前記予約情報を管理するための予約管理部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至25の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
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