JP2023087159A - 放射線撮影装置及びプログラム - Google Patents

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Mitsuya Hamano
健太郎 原
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Abstract

【課題】放射線撮影装置を準備状態に移行するタイミングをより好適に設定できるようにする。【解決手段】撮影システム100が備える放射線撮影装置(撮影装置2)は、動態画像データを生成する放射線撮影装置であって、動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な第1設定部(撮影側制御部21)を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、放射線撮影装置及びプログラムに関する。
従来、被検体に放射線を照射し、被検体を透過した放射線を検出して放射線画像を得る方法として、無線通信を行う放射線撮影装置を用いる放射線撮影システムがある。
このような放射線撮影システムの放射線撮影装置における撮影前の準備処理は、コンソール上で撮影オーダーが選択されたことを契機に開始される。動画撮影の場合、この撮影前の準備の処理時間が静止画撮影と比べて長くなる。このため動画撮影実施時には、撮影完了後に放射線撮影装置を待機状態へは移行させずに、次の撮影のための準備状態へ移行させることで、ユーザーの待ち時間を減らす発明が知られている。
これに関して、特許文献1には、有線通信部及び無線通信部を設けた放射線撮影装置を用いる放射線撮影システムにおいて、有線通信が切断され且つ動画撮影状態でない場合であって次の撮影として動画撮影が設定されている場合に、動画撮影の準備状態である動画待機状態を設定する制御を行うとともに、次の撮影として動画撮影が設定されていない場合に、待機状態である省電力待機状態を設定することが記載されている。
動画待機状態(準備状態)は、動画撮影するための待ち時間がなく、ユーザーにストレスを与えないものの、省電力待機状態(待機状態)に比べて消費電力が大きい。
特開2019-154785号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、放射線撮影装置を準備状態に設定するタイミングは、有線通信が切断され且つ動画撮影状態でない場合であって次の撮影として動画撮影が設定されている場合のみであり、待ち時間の短縮と省電力の観点から放射線撮影装置を準備状態に移行するタイミングとして適したタイミングでない可能性があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、放射線撮影装置を準備状態に移行するタイミングをより好適に設定できるようにする放射線撮影装置及びプログラムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するため、請求項1に記載の発明の放射線撮影装置は、
動態画像データを生成する放射線撮影装置であって、
前記動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な第1設定部を備える。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放射線撮影装置において、
前記第1設定部は、前記放射線撮影装置を次撮影のための準備状態に設定するタイミングとして、複数の候補の中から所定の条件を満たすタイミングを選択して設定する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の放射線撮影装置において、
前記第1設定部は、撮影されたフレーム画像データから所定のフレームレートで抽出した動態画像データであるプレビュー画像データを送信している間において、前記放射線撮影装置を前記準備状態よりも省電力の待機状態に設定し、撮影された全てのフレーム画像データの動態画像データである本画像データを送信している間のタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
バッテリーを備え、
前記第1設定部は、前記バッテリーの残量が所定値以上である場合において、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
外付けされるバッテリーを備え、
前記第1設定部は、前記バッテリーの容量が所定値以上である場合において、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
前記第1設定部は、前記動態画像データにおいて写損が発生した場合に、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態よりも省電力の待機状態に設定することを無効にする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
前記第1設定部は、前記動態画像データにおいて写損が発生した場合に、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第1待機時間を、撮影対象部位ごとに設定する第2設定部を備える。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の放射線撮影装置において、
撮影対象部位に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第1学習部を備え、
前記第2設定部は、前記第1学習部による学習結果に基づいて、前記第1待機時間を設定する。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第2待機時間を、撮影技師ごとに設定する第3設定部を備える。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の放射線撮影装置において、
撮影技師に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第2学習部を備え、
前記第3設定部は、前記第2学習部による学習結果に基づいて、前記第2待機時間を設定する。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の放射線撮影装置において、
前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第3待機時間を、前記放射線撮影装置が設置された施設ごとに設定する第4設定部を備える。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の放射線撮影装置において、
施設のワークフローにおける所要時間を機械学習する第3学習部を備え、
前記第4設定部は、前記第3学習部による学習結果に基づいて、前記第3待機時間を設定する。
また、請求項14に記載の発明のプログラムは、
動態画像データを生成する放射線撮影装置のコンピューターを、
前記動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な第1設定部として機能させる。
本発明によれば、放射線撮影装置を準備状態に移行するタイミングをより好適に設定できる。
第1実施形態に係る放射線撮影システムの一例を示すブロック図である。 回診車の例を示す図である。 図1の放射線撮影システムが備える放射線照射装置の具体的構成を示すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える放射線撮影装置の具体的構成を示すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える制御端末の具体的構成を示すブロック図である。 従来の撮影制御処理を示すフローチャートである。 従来の撮影制御処理を示すフローチャートである。 従来の撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 第1実施形態の第1撮影制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の第1撮影制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の第1撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 第1実施形態の変形例の第2撮影制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の変形例の第2撮影制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の変形例の第2撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 従来の写損時の撮影制御処理を示すフローチャートである。 従来の写損時の撮影制御処理を示すフローチャートである。 従来の写損時の撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 第2実施形態の第3撮影制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の第3撮影制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の第3撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 第2実施形態の第3撮影制御処理を実行中の時間経過を示す図である。 第3実施形態の第4撮影制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の第4撮影制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の第5撮影制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の第5撮影制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図面に例示したものに限定されるものではない。
<第1実施形態>
<1.放射線撮影システムの構成>
初めに、本実施形態の放射線撮影システム(以下、撮影システム100)の概略について説明する。図1は、撮影システム100の概略構成を表すブロック図である。
撮影システム100は、図1に示すように、図2に示す回診車1Aと、一又は複数の放射線撮影装置(以下、撮影装置2)と、で構成されている。
回診車1Aは、一又は複数の放射線照射装置(以下、照射装置1)と、通信ケーブル3と、コンソール4と、操作盤5と、収納部6と、充電部7と、アクセスポイント8と、車輪9を備え、移動可能に構成されている。
(1-1.放射線照射装置)
照射装置1は、放射線(例えば、X線)を発生させ、その放射線を被検体及びその背後に配置される撮影装置2へ照射するものであり、放射線制御装置(以下、制御装置1a)と、管球1bと、を備えて構成されている。
次に、照射装置1が備える制御装置1aの詳細について説明する。図3は、制御装置1aの具体的構成を表すブロック図である。
制御装置1aは、図3に示すように、照射側制御部11、高電圧発生部12、記憶部13、照射側インターフェース部(以下、照射側IF部14)等で構成されている。
また、制御装置1aの各部11~14は、図示しない電源ケーブル又は内蔵電源によって電力の供給を受けることが可能となっている。
照射側制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備え、照射装置1の各部12~14の動作を統括的に制御するように構成されている。
また、照射側制御部11は、発振器(以下、照射側発振器11a)を備えている。照射側発振器11aは、電源がオンにされると所定周期のクロックを生成する水晶発振子やセラミック発振子等で構成することができる。
照射側制御部11は、照射側発振器11aが生成するクロックを用いて、定期的に計時情報を生成する機能を有している。ここで生成される計時情報には、例えば、タイミング信号が含まれる。タイミング信号は、一又は複数のクロックが生成される度に出力されるパルス状の信号等を指す。
また、照射装置1の各部11~14は、照射側発振器11aが生成するクロックを基に動作する。
高電圧発生部12は、照射側制御部11からタイミング信号を受信したことに基づいて、予め設定された撮影条件(例えば撮影モード(静止画撮影、動態撮影)、撮影対象部位、体格等の被検体に関する条件や、管電圧や管電流、照射時間、電流時間積等の放射線の照射に関する条件)に応じた電圧を管球1bに印加するようになっている。
撮影条件に含まれる撮影モードとは、例えば静止画撮影や動態撮影といった撮影方法に関する情報である。撮影システム100は、予め撮影モードを設定できるようになっており、高電圧発生部12は、撮影モードの設定に応じて撮影モードに適した動作を行う。
ここで、動態撮影には動画撮影が含まれるが、動画を表示しながら静止画を撮影するものは含まれない。また、動態撮影により得られた一連の画像を動態画像と呼ぶ。動態画像には、動画が含まれるが、動画を表示しながら静止画を撮影して得られた画像は含まれない。
撮影条件に動態撮影が含まれている場合には、タイミング信号を受信する度にパルス状の電圧を所定間隔で繰り返し印可するようになっている。
管球1bは、高電圧発生部12から電圧が印加されると、印加された電圧に応じた線量の放射線を発生させる。具体的には、高電圧発生部12からパルス状の電圧が印加されればパルス状の放射線を照射する。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、及び当該処理プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
また、記憶部13は、照射側制御部11が行う処理の過程で生成された各種データ(例えば計時情報等)を記憶することが可能となっている。
照射側IF部14は、外部インターフェース(IF)と接続可能で、各種情報(信号やデータ)の送信と受信を行うことが可能に構成されている。
具体的には、通信ケーブル3を差し込むためのコネクター等で構成することができる。
このように構成された照射装置1の照射側制御部11は、記憶部13に記憶されたプログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、照射側制御部11は、各種撮影条件(撮影モード(静止画撮影、動態撮影)、撮影対象部位、体格等の被検体に関する条件や、管電圧や管電流、照射時間、電流時間積、フレームレート等の放射線の照射に関する条件)を設定する。
また、照射側制御部11は、撮影装置2より曝射許可通知を受信したことに基づいて、高電圧発生部12を制御し、曝射(放射線の照射)を開始する。
撮影条件に動態撮影が含まれている場合には、フレームレートに応じた周期で曝射を実施する。
(1-2.放射線撮影装置)
次に、撮影システム100が備える撮影装置2の具体的構成について説明する。図4は、撮影装置2の具体的構成を表すブロック図である。
本実施形態に係る撮影装置2は、図示しない筐体の他、図4に示すように、撮影側制御部21、放射線検出部22、読み出し部23、記憶部24、通信部25、バッテリー26等を備えている。
また、撮影装置2の各部21~25は、図示しない電源ケーブル又はバッテリー26によって電力の供給を受けることが可能となっている。
撮影側制御部21は、CPU、RAM等で撮影装置2の各部22~26の動作を統括的に制御するように構成されている。
また、撮影側制御部21は、発振器(以下、撮影側発振器21a)を備えている。撮影側発振器21aは、電源がオンにされると所定周期のクロックを生成する水晶発振子やセラミック発振子等で構成することができる。
撮影側制御部21は、撮影側発振器21aが生成するクロックを用いて、定期的に計時情報を生成する機能を有している。ここで生成される計時情報の形式は、照射装置1が生成する計時情報と合わせるのが好ましい。
また、撮影装置2の各部21~26は、撮影側発振器21aが生成するクロックを基に動作する。
また、撮影側制御部21は、動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、撮影装置2(放射線撮影装置)を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能とする。ここで、撮影側制御部21は第1設定部として機能する。
放射線検出部22は、外部から受けた放射線の線量に応じた電荷を直接的又は間接的に発生させる放射線検出素子、及び各放射線検出素子と配線との間に設けられ放射線検出素子と配線との間の通電が可能なオン状態又は通電が不能なオフ状態に切り替え可能なスイッチ素子を有する画素が二次元状に複数配列された基板を有するものであればよく、従来公知のものを用いることができる。
すなわち、撮影装置2は、シンチレーターを備え、シンチレーターが放射線を受けることで発した光を検出するいわゆる間接型のものであってもよいし、シンチレーター等を介さずに放射線を直接検出するいわゆる直接型のものであってもよい。
読み出し部23は、複数の放射線検出素子にそれぞれ蓄積された(放射線検出素子が発生させた)電荷の量に応じた信号値を読み出し、各信号値を基に放射線画像の画像データを生成することが可能に構成されていればよく、従来公知のものを用いることができる。
記憶部24は、HDDや半導体メモリー等により構成され、各種画像処理プログラムを含む各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
また、記憶部24は、撮影側制御部21が行う処理の過程で生成された各種データ(例えば計時情報等)を記憶することが可能となっている。
通信部25は、撮影側IF(インターフェース)部251と、無線通信部252を備える。
撮影側IF部251は、外部IFと接続可能で、各種情報(信号やデータ)の送信と受信を行うことが可能に構成されている。
具体的には、通信ケーブル3を差し込むためのコネクター等で構成することができる。
無線通信部252は、無線LAN(Local Area Network)などによる無線通信を制御する。
バッテリー26は、撮影装置2に外付けされる、すなわち、撮影装置2に一体的に取り付けられ、取り外し可能に構成されており、撮影装置2に電力を供給する。
このように構成された撮影装置2の撮影側制御部21は、記憶部24に記憶されたプログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、撮影側制御部21は、撮影装置2の状態を、「初期化状態」、「蓄積状態」、「読み出し・転送状態」のうちのいずれかの状態に切り替える機能を有している。
「初期化状態」は、各スイッチ素子にオン電圧が印加され、放射線検出素子が発生させた電荷が各画素に蓄積されない(電荷が信号線に放出される)状態である。
「蓄積状態」は、各スイッチ素子にオフ電圧が印加され、放射線検出素子が発生させた電荷が画素内に蓄積可能となる(電荷が信号線に放出されない)状態である。
「読み出し・転送状態」は、各スイッチ素子にオン電圧が印加されるとともに、読み出し部23が駆動して、流れ込んできた電荷に基づく信号値を読出すことが可能な状態である。
(1-3.コンソール)
コンソール4は、放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:PACS)等の他のシステムから取得した撮影オーダー、又はユーザー(例えば撮影技師)によって操作盤5になされた操作に基づいて、制御装置1a及び撮影装置2のうちの少なくとも一方の装置に、撮影条件(撮影モード(静止画撮影、動態撮影)、管電圧、管電流と照射時間又は電流時間積(mAs値)、撮影対象部位、撮影方向等)を設定することが可能となっている。
また、コンソール4は、撮影装置2が生成した放射線画像の画像データを取得し、それを自身に保存したり、他の装置(PACS、動態解析装置等)へ送信したりすることが可能となっている。
次に、コンソール4について詳細に説明する。
図5は、コンソール4の機能的構成を示すブロック図である。
コンソール4は、図5示すように、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、操作部45と、を備えて構成されており、各部41~45は、バス等で電気的に接続されている。
制御部41は、CPU、RAM等により構成され、コンソール4各部の動作を集中制御するようになっている。
記憶部42は、不揮発性のメモリーやハードディスク等により構成され、CPUが実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
また、記憶部42は、他の装置(撮影装置2等)から取得した放射線画像の画像データを記憶することが可能となっている。
また、記憶部42は、RIS等から送信された撮影オーダー情報を記憶する。
通信部43は、通信モジュール等で構成されている。
通信部43は、通信ネットワークを介して有線又は無線で接続された他の装置(照射装置1、撮影装置2等)との間で各種信号や各種データを送受信する。
表示部44は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成されている。表示部44は、制御部41から受信した画像信号に応じた放射線画像等を表示する。
操作部45は、キーボード(カーソルキー、数字入力キー、各種機能キー等)、ポインティングデバイス(マウス等)、表示部44の表面に積層されたタッチパネル等を含む。操作部45は、ユーザーによってなされた操作に応じた制御信号を制御部41へ出力する。
(1-4.その他)
通信ケーブル3は、収納部6に収納された撮影装置2と電気的に接続される。撮影装置2のバッテリー26は、通信ケーブル3を介して充電される。
操作盤5は、操作盤5の本体と有線で接続された曝射スイッチ5aを備える。
そして、曝射スイッチ5aが押下されたことに基づいて、コンソール4の制御部41は、撮影開始信号を制御装置1aに送信するようになっている。また、曝射スイッチ5aが開放されたことに基づいて、コンソール4の制御部41は、撮影停止信号を制御装置1aに送信するようになっている。
収納部6は、撮影装置2を収納可能に構成されている。
また、収納部6は、撮影装置2が収納されたときに撮影側IF部251と接続される外部IFを有する。具体的には、収納部6の内部における撮影側IF部251と対向する箇所に、通信ケーブル3の先端部が取り付けられている。
充電部7は、撮影装置2のバッテリー26を充電するためのものである。
充電部7は、外部電源(例えば病院のコンセント)から電力の供給を受けて充電するものであってもよいし、回診車1Aが備える電源から電力の供給を受けて充電するものであってもよいし、自らが有する電源を用いて充電するものであってもよい。
アクセスポイント8は、無線LAN等を用いて、撮影装置2との無線通信を行う。
このように構成された本実施形態の撮影システム100は、照射装置1から、当該照射装置1と撮影装置2との間に配置された被検体へ放射線を照射することにより、被検体の撮影を行うことが可能となっている。
また、本実施形態に係る撮影システム100は、動画の撮影(以下、動態撮影)を行うことが可能となっている。すなわち、一回の撮影操作(曝射スイッチ5aの押下)に基づいて、照射装置1が予め設定された時間幅のパルス状の放射線を一定間隔で複数回連続して発生させるとともに、撮影装置2が動画を構成する複数のフレーム画像を生成することが可能となっている。
また、この撮影システム100は、RIS、PACS等の他のシステムや、解析装置と通信可能に構成することもできる。
<2.放射線撮影システムの動作>
次に、従来の撮影制御処理について説明する。
当該撮影制御処理は、撮影オーダー情報において設定された撮影予定枚数である設定枚数分のフレーム画像の撮影を完了する場合の処理である。
図6A、図6Bに、従来の撮影制御処理のフローチャートを示す。また、図7に、従来の撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。図6A、図6B、図7において、照射装置1の動作は省略する。
従来の撮影制御処理において、まず、コンソール4の制御部41は、ユーザーによる操作部45を介した動態撮影が含まれる撮影オーダーの選択、または動態撮影の撮影開始ボタンの押下を受け付けると、撮影オーダー情報に含まれる撮影条件を照射装置1及び撮影装置2に送信する(ステップS1)。撮影装置2は、当該撮影条件を受信するまではスリープ状態である。当該スリープ状態とは、通信部25等の必要な機能部にのみ電力を供給し、撮影を行うことができない状態である。
次に、撮影装置2の撮影側制御部21は、コンソール4から撮影条件を受信すると、撮影準備を開始する(ステップS2)。
次に、撮影側制御部21は、撮影準備が完了すると、コンソール4に、撮影準備が完了したことを示す撮影準備完了信号を送信する(ステップS3)。撮影装置2における撮影準備が完了している状態(準備状態)とは、例えば動態撮影している状態と同じ消費電力で且つ同じフレームレートで(即ち、各フレームを取得する時間を動態撮影している状態と同じ時間として)、定期的に画像の読み出しを行っている状態である。
制御部41は、撮影装置2から撮影準備完了信号を受信すると、表示部44に撮影が可能である旨を表示する(ステップS4)。
次に、制御部41は、ユーザーにより曝射スイッチ5aが押下されたか判断する(ステップS5)。
曝射スイッチ5aが押下されていない場合(ステップS5;NO)、制御部41は、本処理をステップS5に戻す。つまり、曝射スイッチ5aが押下されるまで待機する。
曝射スイッチ5aが押下された場合(ステップS5;YES)、制御部41は、照射装置1の制御装置1aを介して、撮影装置2に撮影指示信号を送信する(ステップS6)。
照射装置1及び撮影装置2は、撮影指示信号を受信すると撮影処理を開始する。当該撮影処理において、撮影側制御部21は、「蓄積状態」及び「読み出し・転送状態」を繰り返し実施することにより、複数のフレーム画像データを生成し、当該複数のフレーム画像データから所定のフレームレートで抽出した動態画像データであるプレビュー画像データをコンソール4に送信する(ステップS7)。
次に、制御部41は、受信したプレビュー画像データに基づくプレビュー画像を表示部44に順次表示する(ステップS8)。
次に、制御部41は、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aは開放されたか判断する(ステップS9)。
曝射スイッチ5aは開放されていない場合(ステップS9;NO)、制御部41は、本処理をステップS9に戻す。つまり、プレビュー画像を表示しつつ、曝射スイッチ5aが開放されるまで待機する。
設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放された場合(ステップS9;YES)、制御部41は、照射装置1の制御装置1aを介して、撮影装置2に撮影停止信号を送信する(ステップS10)。
照射装置1及び撮影装置2は、撮影停止信号を受信すると、撮影処理を停止する。そして、撮影側制御部21は、撮影装置2を待機状態に移行する(ステップS11)。当該待機状態とは、準備状態よりも省電力である。具体的には、準備状態のような画像の読み出しは行わない状態であり、待機状態から撮影準備を行い、準備状態から撮影が可能な状態に遷移することができる。
次に、撮影側制御部21は、プレビュー画像データの送信は完了したかを判断する(ステップS12)。
プレビュー画像データの送信が完了していない場合(ステップS12;NO)、制御部41は、本処理をステップS12に戻し、プレビュー画像データの送信を続ける。
プレビュー画像データの送信が完了した場合(ステップS12;YES)、撮影側制御部21は、撮影処理において生成した全てのフレーム画像データの動態画像データ(本画像データ)をコンソール4に送信する(ステップS13)。
次に、撮影側制御部21は、次の撮影オーダー情報に含まれる撮影条件を受信したかを判断する(ステップS14)。
撮影条件を受信していない場合(ステップS14;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS14に移行する。つまり、待機状態のまま、次の撮影条件を受信するまで待機する。
次に、制御部41は、撮影装置2から本画像データを受信する(ステップS15)。
次に、制御部41は、本画像データの受信は完了したかを判断する(ステップS16)。
本画像データの受信が完了していない場合(ステップS16;NO)、制御部41は、本処理をステップS16に戻す。つまり、本画像データの受信が完了するまで待機する。
本画像データの受信が完了した場合(ステップS16;YES)、制御部41は、受信した本画像データに基づく本画像を表示部44に表示する(ステップS17)。
次に、制御部41は、ユーザーによる操作部45を介した次の撮影オーダーの選択を受け付けたかを判断する(ステップS18)。
所定時間経っても次の撮影オーダーの選択を受け付けていない場合(ステップS18;NO)、制御部41は、本処理終了する。当該所定時間は、任意に設定することができる。
次の撮影オーダーの選択を受け付けた場合(ステップS18;YES)、制御部41は、本処理をステップS1に移行する。
ステップS1において、制御部41が次の撮影オーダー情報に含まれる撮影条件を照射装置1及び撮影装置2に送信し、撮影側制御部21が当該撮影条件を受信した場合(ステップS14;YES)、撮影側制御部21は、本処理をステップS2に移行し、撮影準備を開始する。その後上記と同様に撮影側制御部21は、ステップS3を実施し、制御部41はステップS4を実施する。
上記のような従来の撮影制御処理において、図7に示すように、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を例えば23[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を例えば29[sec]とする。また、その後に撮影装置2が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。これらを合算した時間、つまり、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で78[sec]となる。
次に、撮影システム100が行う第1実施形態の第1撮影制御処理について説明する。
図8A、図8Bに、第1実施形態の第1撮影制御処理のフローチャートを示す。また、図9に、第1実施形態の第1撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。図8A、図8B、図9において、照射装置1の動作は省略する。
第1実施形態の第1撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS1~S13を実施する。
撮影側制御部21は、ステップS13を実施後、本処理をステップS2に移行して、撮影準備を開始する。つまり、撮影側制御部21は、撮影されたフレーム画像データから所定のフレームレートで抽出した動態画像データであるプレビュー画像データを送信している間において、撮影装置2を準備状態よりの省電力の待機状態に設定し、撮影された全てのフレーム画像データ動態画像データ(本画像データ)を送信している間のタイミングにおいて、撮影装置2を、準備状態に設定する。
その後上記従来の撮影制御処理と同様に、撮影側制御部21は、ステップS3を実施する。
次に、制御部41は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS15~S18を実施する。
次の撮影オーダーの選択を受け付けた場合(ステップS18;YES)、制御部41は、次の撮影オーダー情報に含まれる撮影条件を照射装置1及び撮影装置2に送信し(ステップS19a)、本処理をステップS4に移行する。図9に示すように、制御部41は、この時点で撮影装置2から撮影準備完了信号を受信済みであるので、ステップS4として、表示部44に撮影が可能である旨を表示する。
上記第1実施形態の第1撮影制御処理において、上記従来の撮影制御処理と同様に、図9に示すように、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を例えば23[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を例えば29[sec]とする。また、撮影装置2が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。
図9に示すように、第1実施形態の第1撮影制御処理において、コンソール4における本画像データの受信と、撮影装置2における撮影準備は同時に実施される。そのため、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で52[sec]である。このように、ユーザーの待ち時間を上記従来の撮影制御処理よりも短縮することができる。
(変形例)
次に、上記第1実施形態の変形例について説明する。
以下では、上記第1実施形態との差異を中心に説明する。本変形例の撮影システム100の構成は、上記第1実施形態の撮影システム100と同一である。
図10A、図10Bに、本変形例の第2撮影制御処理のフローチャートを示す。また、図11に、撮影装置2のバッテリー26の残量が所定値以上である場合の本変形例の第2撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。図10A、図10B、図11において、照射装置1の動作は省略する。
本変形例の第2撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS1~S10を実施する。
照射装置1及び撮影装置2は、撮影停止信号を受信すると、撮影処理を停止する(ステップS11b)。
次に、撮影側制御部21は、撮影装置2のバッテリー26の残量は所定値以上かを判断する(ステップS111b)。当該所定値は、次の撮影のための撮影準備実施における消費電力及び次の撮影処理実施における消費電力を十分に賄える電力量であればよい。
バッテリー26の残量が所定値未満である場合(ステップS111b;NO)、撮影側制御部21は、撮影装置2を待機状態に移行する(ステップS112b)。その後のコンソール4及び撮影装置2の動作は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理のステップS12以降と同様である。
バッテリー26の残量が所定値以上である場合(ステップS111b;YES)、撮影側制御部21は、撮影準備を開始する(ステップS113b)。つまり、撮影側制御部21は、バッテリー26の残量が所定値以上である場合において、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を準備状態に設定する。
次に、撮影側制御部21は、上記実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS12、S13を実施する。
次に、撮影側制御部21は、撮影準備が完了すると、コンソール4に、撮影準備完了信号を送信する(ステップS131b)。
次に、撮影側制御部21は、コンソール4から撮影指示信号を受信したかを判断する(ステップS132b)。
撮影指示信号を受信していない場合(ステップS132b;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS132bに戻す。つまり、準備状態のまま待機する。
次に、制御部41は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS15~S19aを実施し、本処理をステップS4に移行する。図11に示すように、制御部41は、この時点で撮影装置2から撮影準備完了信号を受信済みであるので、ステップS4として、表示部44に撮影が可能である旨を表示する。
そして、制御部41は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS5、S6を実施する。
撮影側制御部21は、撮影指示信号を受信すると(ステップS132b;YES)、本処理をステップS7に移行する。
なお、上記本変形例の第2撮影制御処理のステップS111bにおいて、撮影側制御部21は、撮影装置2のバッテリー26の残量は所定値以上かを判断したが、これの代わりに、撮影装置2は、バッテリー26の容量は、所定値以上かを判断してもよい。当該所定値は任意に設定することができる。
バッテリー26の容量が所定値未満である場合(ステップS111b;NO)、撮影側制御部21は、撮影装置2を待機状態に移行する。
バッテリー26の容量が所定値以上である場合(ステップS111b;YES)、撮影側制御部21は、撮影準備を開始する。つまり、撮影側制御部21は、バッテリー26の容量が所定値以上である場合において、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を準備状態に設定する。
上記本変形例の第2撮影制御処理において、上記従来の撮影制御処理と同様に、図11に示すように、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を例えば23[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を例えば29[sec]とする。また、撮影装置2が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。
図11に示すように、本変形例の第2撮影制御処理において、コンソール4におけるプレビュー画像の表示及び本画像データの受信と、撮影装置2における撮影準備とは同時に実施される。そのため、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了し、曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で52[sec]である。このように、ユーザーの待ち時間を上記した従来の撮影制御処理よりも短縮することができる。
また、上記のようにバッテリー26の残量が所定値未満である場合、あるいはバッテリー26の容量が所定値未満である場合には、撮影側制御部21は、撮影処理が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を待機状態に移行する。このことにより、待機状態と比較してバッテリー消費の大きい準備状態のまま待機することがなく、バッテリーの残量が少ないことによって、フレーム画像の撮影可能枚数が減少することを防ぐことができる。
<第2実施形態>
次に、従来の写損時の撮影制御処理について説明する。
当該従来の写損時の撮影制御処理は、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了する前に写損が発生した場合の処理である。
具体的には、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了する前にユーザーが曝射スイッチ5aを開放した場合や、コンソール4の制御部41が撮影装置2から受信したプレビュー画像データにおいて、被写体が関心領域から外れたことを検知した場合等である。
以下では、上記従来の撮影制御処理との差異を中心に説明する。第2実施形態の撮影システム100の構成は、上記第1実施形態の撮影システム100と同一である。
図12A、図12Bに、従来の写損時の撮影制御処理のフローチャートを示す。また、図13に、従来の写損時の撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。図12A、図12B、図13において、照射装置1の動作は省略する。
従来の写損時の撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS1~S8を実施する。
次に、制御部41は、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了する前に(撮影の途中で)、写損が発生したか判断する(ステップS9c)。
撮影の途中で写損が発生していない場合(ステップS9c;NO)、その後のコンソール4及び撮影装置2の動作は、上記従来の撮影制御処理のステップS9以降と同様である。
撮影の途中で写損が発生した場合(ステップS9c;YES)、制御部41及び撮影側制御部21は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS10~S13を実施する。なお、ステップS10において、制御部41は、撮影の途中で写損が発生した旨を表示部44にダイアログボックス等で表示してもよい。
次に、撮影側制御部21は、コンソール4から撮影準備指示信号を受信したかを判断する(ステップS131c)。
撮影準備指示を受信していない場合(ステップS131c;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS131cに移行する。つまり、待機状態のまま待機する。
次に、制御部41は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS15、S16を実施する。
本画像データの受信が完了した場合(ステップS16;YES)、制御部41は、ユーザーによる再撮影の指示を受け付けるための写損ボタンを表示部44に表示する。そして、制御部41は、ユーザーによる操作部45を介した写損ボタンの押下を受け付けたかを判断する(ステップS161c)。
所定時間経っても写損ボタンの押下を受け付けない場合(ステップS161c;NO)、制御部41は、本処理終了する。当該所定時間は、任意に設定することができる。
写損ボタンの押下を受け付けた場合(ステップS161c;YES)、制御部41は、撮影準備指示信号を撮影装置2に送信し(ステップS162c)、本処理をステップS4に移行する。
撮影側制御部21は、コンソール4から撮影準備指示信号を受信すると(ステップS131c;YES)、本処理をステップS2に移行する。その後、撮影側制御部21は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS3を実施し、制御部41は、上記従来の撮影制御処理と同様のステップS4を実施する。
上記のような従来の撮影制御処理において、図13に示すように、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放されたために、従来の撮影制御処理よりも短い、例えば17[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を、例えば23[sec]とする。また、その後に撮影側制御部21が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。これらを合算した時間、つまり、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で66[sec]となる。
次に、撮影システム100が行う第2実施形態の第3撮影制御処理について説明する。
図14A、図14Bに、第2実施形態の第3撮影制御処理のフローチャートを示す。また、図15に、第2実施形態の第3撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。図14A、図14B、図15において、照射装置1の動作は省略する。
第2実施形態の第3撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記従来の写損時の撮影制御処理と同様のステップS1~S9cを実施する。
撮影の途中で写損が発生していない場合(ステップS9c;NO)、その後のコンソール4及び撮影装置2の動作は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理のステップS9以降と同様である。
撮影の途中で写損が発生した場合(ステップS9c;YES)、制御部41は、照射装置1の制御装置1aを介して、撮影装置2に撮影停止信号を送信する(ステップS10)。
次に、撮影側制御部21は、コンソール4から撮影停止信号を受信すると、撮影処理を停止し、撮影準備を開始する(ステップS11d)。つまり、撮影側制御部21は、動態画像データにおいて写損が発生した場合に、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を準備状態に設定する。
ここで、撮影側制御部21は、撮影装置2を待機状態に移行する設定を無効にしてもよい。つまり、撮影側制御部21は、動態画像データにおいて写損が発生した場合に、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を待機状態に設定することを無効にする。例えば、撮影側制御部21は、ここで、撮影装置2を消費電力が待機状態と準備状態の間であるような別の状態に設定してもよい。
次に、撮影側制御部21は、上記従来の写損時の撮影制御処理と同様のステップS12、S13を実施する。
次に、撮影側制御部21は、撮影準備が完了すると、コンソール4に、撮影準備完了信号を送信する(ステップS131d)。
次に、撮影側制御部21は、コンソール4から撮影指示信号を受信したかを判断する(ステップS132d)。
撮影指示信号を受信していない場合(ステップS132d;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS132dに戻す。つまり、準備状態のまま待機する。
次に、制御部41は、上記従来の写損時の撮影制御処理と同様のステップS15、S16、S161cを実施する。
写損ボタンの押下を受け付けた場合(ステップS161c;YES)、制御部41は、本処理をステップS4に移行する。図15に示すように、制御部41は、この時点で撮影装置2から撮影準備完了信号を受信済みであるので、ステップS4として、表示部44に撮影が可能である旨を表示する。
そして、制御部41は、上記従来の写損時の撮影制御処理と同様のステップS5、S6を実施する。
撮影側制御部21は、撮影指示信号を受信すると(ステップS132d;YES)、本処理をステップS7に移行する。
上記第2実施形態の第3撮影制御処理において、上記従来の撮影制御処理と同様に、図15に示すように、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を例えば17[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を、例えば23[sec]とする。また、撮影側制御部21が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。
図15に示すように、第2実施形態の第3撮影制御処理において、コンソール4におけるプレビュー画像の表示及び本画像データの受信と、撮影装置2における撮影準備とは同時に実施されるため、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で40[sec]である。このように、ユーザーの待ち時間を上記した従来の写損時の撮影制御処理よりも短縮することができる。
図16に、図15に示す例よりも写損が早く発生した場合の第2実施形態の第3撮影制御処理を実行中の時間経過を示す。
図16に示すように、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放されてから、コンソール4においてプレビュー画像の表示が完了するまでの時間を、図15に示す例よりも短い、例えば7[sec]とする。また、コンソール4において本画像データの受信が開始されてから完了するまでの時間を、例えば13[sec]とする。また、撮影側制御部21が撮影準備を開始してから、撮影準備を完了するまでの時間を例えば26[sec]とする。つまり、図16に示す例において、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放されてから、本画像データの受信が完了するまでの時間は、撮影装置2における撮影準備が開始されてから完了するまでの時間より短い。
図16に示す例では、第2実施形態の第3撮影制御処理において、制御部41は、ステップS161cを実施後、撮影装置2から撮影準備完了信号を受信するまで待機し、撮影準備完了信号を受信すると、ステップS4を実施する。この場合、撮影の途中で曝射スイッチ5aが開放され撮影を停止してから、次の撮影を開始するために曝射スイッチ5aを押下することができるようになるまでの時間であるユーザーの待ち時間は、最短で26[sec]である。
<第3実施形態>
以下では、上記第1実施形態及び第2実施形態との差異を中心に説明する。第3実施形態の撮影システム100の構成は、上記第1実施形態及び第2実施形態の撮影システム100と同一である。
次に、撮影システム100が行う第3実施形態の第4撮影制御処理について説明する。
当該第3実施形態の第4撮影制御処理は、撮影オーダー情報において設定された設定枚数分のフレーム画像の撮影を完了する場合の処理である。
図17A、図17Bに、第3実施形態の第4撮影制御処理のフローチャートを示す。図17A、図17Bにおいて、照射装置1の動作は省略する。
第3実施形態の第4撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS1~S10を実施する。
照射装置1及び撮影装置2は、撮影停止信号を受信すると、撮影処理を停止する。そして、撮影側制御部21は、撮影装置2を所定の待機時間分、待機状態に設定する(ステップS11e)。
次に、撮影側制御部21は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS12、S13を実施する。
次に、撮影側制御部21は、所定の待機時間は経過したかを判断する(ステップS131e)。
所定の待機時間が経過していない場合(ステップS131e;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS131eに戻す。つまり、所定の待機時間が経過するまで待機状態のまま待機する。
また、所定の待機時間が経過した場合(ステップS131e;YES)、撮影側制御部21は、本処理をステップS2に移行して、撮影準備を開始する。
その後、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様に、撮影側制御部21は、ステップS3を実施する。
次に、制御部41は、上記第1実施形態の第1撮影制御処理と同様のステップS15~S19aを実施し、本処理をステップS4に移行する。
次に、撮影システム100が行う第3実施形態の第5撮影制御処理について説明する。
当該第3実施形態の第5撮影制御処理は、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了する前に写損が発生した場合の処理である。
図18A、図18Bに、第3実施形態の第5撮影制御処理のフローチャートを示す。図18A、図18Bにおいて、照射装置1の動作は省略する。
第3実施形態の第5撮影制御処理において、コンソール4の制御部41及び撮影装置2の撮影側制御部21は、上記第2実施形態の第3撮影制御処理と同様のステップS1~S9cを実施する。
撮影の途中で写損が発生していない場合(ステップS9c;NO)、その後のコンソール4及び撮影装置2の動作は、上記第3実施形態の第4撮影制御処理のステップS9以降と同様である。
撮影の途中で写損が発生した場合(ステップS9c;YES)、制御部41は、照射装置1の制御装置1aを介して、撮影装置2に撮影停止信号を送信する(ステップS10)。
次に、撮影側制御部21は、上記第3実施形態の第4撮影制御処理と同様のステップS11e~S131eを実施する。
所定の待機時間が経過していない場合(ステップS131e;NO)、撮影側制御部21は、本処理をステップS131eに戻す。つまり、所定の待機時間が経過するまで待機状態のまま待機する。
また、所定の待機時間が経過した場合(ステップS131e;YES)、撮影側制御部21は、本処理をステップS2に移行して、撮影準備を開始する。
その後、上記第2実施形態の第3撮影制御処理と同様に、撮影側制御部21は、ステップS3を実施する。
次に、制御部41は、上記第2実施形態の第3撮影制御処理と同様のステップS15~S161cを実施し、本処理をステップS4に移行する。
上記第3実施形態の第4撮影制御処理及び第5撮影制御処理のステップS11eにおいて、撮影側制御部21は、上記所定の待機時間を第1待機時間として、撮影対象部位ごとの撮影技師等のユーザーがプレビュー画像及び本画像を確認する時間(画像確認時間)に基づいて算出し、設定する。例えば、撮影対象部位が胸部の場合は20秒である。また、撮影対象部位が膝関節であり、胸部よりも複雑な動きを確認しなければならない場合は30秒等である。
つまり、撮影側制御部21は、動態撮影が停止された後の待機状態の時間である第1待機時間を、撮影対象部位ごとに設定する。ここで、撮影側制御部21は第2設定部として機能する。
また、撮影側制御部21は、撮影対象部位に対する画像確認時間の情報を記憶部24に記憶し、蓄積された過去の画像確認時間の情報を機械学習して、当該学習結果から上記所定の第1待機時間を算出し、設定してもよい。
つまり、撮影側制御部21は、撮影対象部位に応じた動態画像の確認時間を機械学習する。ここで、撮影側制御部21は第1学習部として機能する。
また、撮影側制御部21は、上記所定の待機時間を第2待機時間として、撮影技師ごとの画像確認時間に基づいて算出し、設定してもよい。例えば、技師の力量に応じて、技師Aの場合は20秒であり、技師Bの場合は30秒等である。
つまり、撮影側制御部21は、動態撮影が停止された後の待機状態の時間である第2待機時間を、撮影技師ごとに設定する。ここで、撮影側制御部21は第3設定部として機能する。
また、撮影側制御部21は、撮影技師に対する画像確認時間の情報を記憶部24に記憶し、蓄積された過去の画像確認時間の情報を機械学習して、当該学習結果から上記所定の第2待機時間を算出し、設定してもよい。
つまり、撮影側制御部21は、撮影技師に応じた動態画像の確認時間を機械学習する。ここで、撮影側制御部21は第2学習部として機能する。
また、撮影側制御部21は、上記所定の待機時間を第3待機時間として、撮影システム100が設置された施設ごとのワークフローの特徴に基づいて算出し、設定してもよい。具体的に、当該ワークフローの特徴とは、上記第4撮影制御処理または第5撮影制御処理における各ステップに要する時間の違い等である。
つまり、撮影側制御部21は、動態撮影が停止された後の待機状態の時間である第3待機時間を、撮影装置2が設置された施設ごとに設定する。ここで、撮影側制御部21は第4設定部として機能する。
また、撮影側制御部21は、撮影システム100が設置された施設のワークフローの特徴を記憶部24に記憶し、蓄積された過去のワークフローの特徴を機械学習して、当該学習結果から上記所定の第3待機時間を算出し、設定してもよい。
つまり、撮影側制御部21は、施設のワークフローにおける所要時間を機械学習する。ここで、撮影側制御部21は第3学習部として機能する。
ここで、撮影側制御部21は、撮影装置2(放射線撮影装置)を次撮影のための準備状態に設定するタイミングとして、複数の候補の中から所定の条件を満たすタイミングを選択して設定するとしてもよい。
具体的には、撮影側制御部21は、撮影オーダー情報において設定された設定枚数分のフレーム画像の撮影を完了する場合に、上記第1実施形態の第1撮影制御処理、変形例の第2撮影制御処理、及び第3実施形態の第4撮影制御処理のうち、どの処理を実行するかの情報である第1条件情報を記憶部24に記憶する。当該第1条件情報は、予め設定されており、外部装置等から送信される。
また、撮影側制御部21は、設定枚数分のフレーム画像の撮影が完了する前に写損が発生した場合に、上記第2実施形態の第3撮影制御処理、及び第3実施形態の第5撮影制御処理のうち、どの処理を実行するかの情報である第2条件情報を記憶部24に記憶する。当該第2条件情報は、予め設定されており、外部装置等から送信される。
撮影側制御部21は、撮影装置2を準備状態に設定するタイミングとして、第1条件情報または第2条件情報に基づいて、つまり、所定の条件を満たすタイミングを選択して設定する。
〔効果〕
以上、説明してきた本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置(撮影装置2)は、動態画像データを生成する放射線撮影装置であって、動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な第1設定部(撮影側制御部21)を備える。
従って、放射線撮影装置を準備状態に移行するタイミングとして、次撮影オーダーの選択時よりもより好適なタイミングを設定できるようにする放射線撮影装置を提供することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置において、第1設定部は、放射線撮影装置を次撮影のための準備状態に設定するタイミングとして、複数の候補の中から所定の条件を満たすタイミングを選択して設定する。
従って、第1条件情報または第2条件情報に基づいた所定の条件を満たすタイミングで放射線撮影装置を準備状態に移行することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置において、第1設定部は、撮影されたフレーム画像データから所定のフレームレートで抽出した動態画像データであるプレビュー画像データを送信している間において、放射線撮影装置を準備状態よりも省電力の待機状態に設定し、撮影された全てのフレーム画像データの動態画像データである本画像データを送信している間のタイミングにおいて、放射線撮影装置を準備状態に設定する。
従って、本画像データの送信と、撮影準備が同時に実施されるため、撮影を停止してから、次の撮影を開始するまでの時間であるユーザーの待ち時間を短縮することができることができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、バッテリー26を備え、第1設定部は、バッテリー26の残量が所定値以上である場合において、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、放射線撮影装置を準備状態に設定する。
従って、バッテリー26の残量が所定値以上である場合には、次撮影までのユーザーの待ち時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、外付けされるバッテリー26を備え、第1設定部は、バッテリー26の容量が所定値以上である場合において、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、放射線撮影装置を準備状態に設定する。
従って、放射線撮影装置に搭載されたバッテリーの容量が所定値以上である場合には、次撮影までのユーザーの待ち時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置において、第1設定部は、動態画像データにおいて写損が発生した場合に、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、放射線撮影装置を準備状態よりも省電力の待機状態に設定することを無効にする。
従って、放射線撮影装置が待機状態に移行することで、再撮影までのユーザーの待ち時間が長くなることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置において、第1設定部は、動態画像データにおいて写損が発生した場合に、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、放射線撮影装置を準備状態に設定する。
従って、再撮影までのユーザーの待ち時間を従来よりも短くすることができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、動態撮影が停止された後の準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第1待機時間を、撮影対象部位ごとに設定する第2設定部(撮影側制御部21)を備える。
従って、撮影対象部位に応じた最適なタイミングにおいて放射線撮影装置を準備状態に設定することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、撮影対象部位に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第1学習部(撮影側制御部21)を備え、第2設定部は、第1学習部による学習結果に基づいて、第1待機時間を設定する。
従って、より好適な第1待機時間を容易に設定することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、動態撮影が停止された後の準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第2待機時間を、撮影技師ごとに所定の第2待機時間を設定する第3設定部(撮影側制御部21)を備える。
従って、撮影技師の力量に応じた最適なタイミングにおいて放射線撮影装置を準備状態に設定することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、撮影技師に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第2学習部(撮影側制御部21)を備え、第3設定部は、第2学習部による学習結果に基づいて、第2待機時間を設定する。
従って、より好適な第2待機時間を容易に設定することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、動態撮影が停止された後の準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第3待機時間を、放射線撮影装置が設置された施設ごとに設定する第4設定部(撮影側制御部21)を備える。
従って、放射線撮影装置が設置された施設に応じた最適なタイミングにおいて放射線撮影装置を準備状態に設定することができる。
また、本実施形態に係る撮影システム100が備える放射線撮影装置は、施設のワークフローにおける所要時間を機械学習する第3学習部(撮影側制御部21)を備え、第4設定部は、第3学習部による学習結果に基づいて、第3待機時間を設定する。
従って、より好適な第3待機時間を容易に設定することができる。
なお、本実施形態における記述は、本発明に係る好適な放射線撮影システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態の撮影システム100は、回診車1Aを備えるとしたがこれに限らない。撮影システム100は、病院の撮影室等に据え付けて用いることも可能である。
また、上記第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態において、撮影側制御部21は、本画像データの送信中は、撮影装置2を待機状態に設定し、本画像データを送信完了後に、撮影装置2において撮影準備を実施するとしてもよい。
また、撮影側制御部21は、図8A、図8Bに示す第1実施形態の第1撮影制御処理のステップS13を実施後、ステップS7における撮影が動態撮影である場合にステップS2に移行し、ステップS7における撮影が動態撮影でない場合に撮影装置2を待機状態のまま待機するとしてもよい。
または、撮影側制御部21は、図10A、図10Bに示す変形例の第2撮影制御処理のステップS111bを実施後、バッテリー26の残量が所定値以上である場合(ステップS111b;YES)、且つステップS7における撮影が動態撮影である場合にステップS113bを実施し、ステップS7における撮影が動態撮影でない場合は、撮影装置2を待機状態に設定するとしてもよい。
または、撮影側制御部21は、図14A、図14Bに示す第2実施形態の第3撮影制御処理のステップS11dにおいて、コンソール4から撮影停止信号を受信すると、撮影処理を停止し、ステップS7における撮影が動態撮影である場合は、撮影準備を実施し、ステップS7における撮影が動態撮影でない場合は、撮影装置2を待機状態に設定するとしてもよい。
また、上記第2実施形態の第3撮影制御処理において、撮影側制御部21は、動態画像データにおいて写損が発生した場合に、動態撮影が停止されたタイミングにおいて、撮影装置2を待機状態に設定してもよい。
また、撮影装置2は、LEDの点灯や音によって報知する報知部を備えていてもよい。撮影側制御部21は、撮影準備を実施する際に、当該報知部を制御して、ユーザーに撮影準備を実施していることを報知する。
また、撮影側制御部21は、撮影準備を開始する際に、コンソール4に撮影準備開始信号を送信してもよい。コンソール4の制御部41は、撮影装置2から撮影準備開始信号を受信すると、表示部44に、撮影装置2が撮影準備を実施中である旨と、撮影準備が完了するまでの残り時間を表示する。
その他、撮影システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 撮影システム
1A 回診車
1 照射装置(放射線照射装置)
1a 制御装置(放射線制御装置)
11 照射側制御部
11a 照射側発振器
12 高電圧発生部
13 記憶部
14 照射側インターフェース部
1b 管球
2 撮影装置(放射線撮影装置)
21 撮影側制御部(第1設定部、第2設定部、第3設定部、第4設定部)
21a 撮影側発振器
22 放射線検出部
23 読み出し部
24 記憶部
25 通信部
251 撮影側インターフェース部
252 無線通信部
3 通信ケーブル
4 コンソール
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 表示部
45 操作部
5 操作盤
5a 曝射スイッチ
6 収納部
7 充電部
8 アクセスポイント

Claims (14)

  1. 動態画像データを生成する放射線撮影装置であって、
    前記動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な第1設定部を備える放射線撮影装置。
  2. 前記第1設定部は、前記放射線撮影装置を次撮影のための準備状態に設定するタイミングとして、複数の候補の中から所定の条件を満たすタイミングを選択して設定する請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記第1設定部は、撮影されたフレーム画像データから所定のフレームレートで抽出した動態画像データであるプレビュー画像データを送信している間において、前記放射線撮影装置を前記準備状態よりも省電力の待機状態に設定し、撮影された全てのフレーム画像データの動態画像データである本画像データを送信している間のタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. バッテリーを備え、
    前記第1設定部は、前記バッテリーの残量が所定値以上である場合において、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する請求項1から3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  5. 外付けされるバッテリーを備え、
    前記第1設定部は、前記バッテリーの容量が所定値以上である場合において、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する請求項1から4のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記第1設定部は、前記動態画像データにおいて写損が発生した場合に、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態よりも省電力の待機状態に設定することを無効にする請求項1から5のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記第1設定部は、前記動態画像データにおいて写損が発生した場合に、前記動態撮影が停止されたタイミングにおいて、前記放射線撮影装置を前記準備状態に設定する請求項1から6のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第1待機時間を、撮影対象部位ごとに設定する第2設定部を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  9. 撮影対象部位に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第1学習部を備え、
    前記第2設定部は、前記第1学習部による学習結果に基づいて、前記第1待機時間を設定する請求項8に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第2待機時間を、撮影技師ごとに設定する第3設定部を備える請求項1から9のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  11. 撮影技師に応じた動態画像の確認時間を機械学習する第2学習部を備え、
    前記第3設定部は、前記第2学習部による学習結果に基づいて、前記第2待機時間を設定する請求項10に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記動態撮影が停止された後の前記準備状態よりも省電力の待機状態の時間である第3待機時間を、前記放射線撮影装置が設置された施設ごとに設定する第4設定部を備える請求項1から11のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  13. 施設のワークフローにおける所要時間を機械学習する第3学習部を備え、
    前記第4設定部は、前記第3学習部による学習結果に基づいて、前記第3待機時間を設定する請求項12に記載の放射線撮影装置。
  14. 動態画像データを生成する放射線撮影装置のコンピューターを、
    前記動態画像データを生成する動態撮影が停止された後に、当該放射線撮影装置を次撮影のための準備状態にするタイミングを、次撮影オーダーの選択時とは異なるタイミングに設定可能な設定部として機能させるプログラム。
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