JP7232109B2 - 投受光器 - Google Patents

投受光器 Download PDF

Info

Publication number
JP7232109B2
JP7232109B2 JP2019070559A JP2019070559A JP7232109B2 JP 7232109 B2 JP7232109 B2 JP 7232109B2 JP 2019070559 A JP2019070559 A JP 2019070559A JP 2019070559 A JP2019070559 A JP 2019070559A JP 7232109 B2 JP7232109 B2 JP 7232109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
uplink signal
uplink
vehicle
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019070559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020170292A (ja
Inventor
哲英 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2019070559A priority Critical patent/JP7232109B2/ja
Publication of JP2020170292A publication Critical patent/JP2020170292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7232109B2 publication Critical patent/JP7232109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、光通信により車両との間で路車間通信を行うための投受光器に関する。
路車間通信システムを利用した交通情報サービスとして、光ビーコンや電波ビーコン、FM多重放送を用いたいわゆるVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)が実用化されている。このうち、光ビーコンは、近赤外線を通信媒体とした光無線通信により、路側に設置される光ビーコン装置と車載機との間で双方向通信を行うものである。
光ビーコン装置は、主に、車載機との間で投光および受光を行う投受光器と、この投受光器を制御する光ビーコン制御機とで構成される。投受光器から車載機への通信はダウンリンク(以下適宜「DL」と呼称する)と呼ばれ、車載機から投受光器への通信はアップリンク(以下適宜「UL」と呼称する)と呼ばれる。そして、投受光器において、アップリンクの受信部は、受光部と、受光部の受光信号からアップリンク信号を増幅・抽出するための受信回路部とで構成され、受信回路部は、増幅部やローパスフィルタ、AD変換部等を有して構成される。この受信回路部で増幅・抽出されたアップリンク信号は光ビーコン制御機にて信号処理され、車載機からの送信情報が検出される。
ところで、アップリンクの通信には、データ伝送速度が比較的に低速な通信(例えば64kbps)である第1アップリンクと、比較的に高速な通信(例えば256kbps)である第2アップリンクとがある。そして、第2アップリンクで送信される第2アップリンク信号は、第1アップリンクで送信される第1アップリンク信号と比べて電文長が長い。また、路車間通信可能な道路上の領域は一定範囲に定められており、第2アップリンクは第1アップリンクの後に実施されるため、第1アップリンクの通信に要した領域が広いと、狭い領域を通過する間に第2アップリンクを通信する必要がある。また、第1アップリンクは再送する場合があるが、第2アップリンクは受信できたか否かに関わらず1回のみの送信である。これらの事情から、より確実に第2アップリンク信号を受信するために、第2アップリンク信号の受信感度を第1アップリンク信号の受信感度よりも高く設定することがある。例えば特許文献1には、低速用受信系の増幅器や高速用受信系の増幅器における増幅率の設定を、設置現場等において必要に応じて手動で変更できるようにした技術が開示されている。
2017-55375号公報
しかし、投受光器が第2アップリンク信号を受信しようとする際に受信回路が受信している信号には、ダウンリンクの通信で送信されたダウンリンク信号がノイズとして混入し得る。第2アップリンク信号の周波数帯が、第1アップリンク信号の周波数帯と比べてダウンリンク信号の周波数帯と近いためである。例えば、第2アップリンク信号を受信しようとしているときに受信回路が受信している信号に、道路等に反射したダウンリンク信号の成分が混入した場合には、ダウンリンク信号の成分をフィルタで完全に取り除くことができず、ノイズとして残ってしまうためである。そのため、第2アップリンク信号についての受信感度(増幅率)を高くする調整は、後段の信号処理負荷の増大を招く問題があった。すなわち、受信感度を高くするとノイズも増幅され、光ビーコン制御機における信号処理負荷(ノイズ除去処理に要する演算量)が増大する問題が生じ得た。
本発明の解決課題は、第2アップリンク信号を受信する際の受信感度を適切に調整し、後段の信号処理負荷の軽減を図ることができる技術を提供すること、である。
上記課題を解決するための第1の発明は、
ダウンリンク信号を送信するための送信部と、前記ダウンリンク信号に応答して車両から送信されたアップリンク信号を受信するための受信部と、を備えた投受光器であって、
前記アップリンク信号には、第1の周波数帯の第1アップリンク信号と、前記第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の第2アップリンク信号とがあり、
前記第2アップリンク信号は、前記車両から送信される場合には、前記第1アップリンク信号の送信後に送信される信号であり、
前記受信部は、
受光部と、
前記受光部の受光信号を増幅する第1増幅部、当該第1増幅部の増幅信号のうち前記第1の周波数帯以下の信号を通過させる第1ローパスフィルタ、当該第1ローパスフィルタの通過信号をデジタル信号に変換する第1AD変換部、および、当該第1AD変換部の変換信号に基づいて前記第1アップリンク信号が受信され始めたことを検知する第1検知部、を有する第1受信回路部と、
前記受光部の受光信号を所与の増幅率で増幅する第2増幅部、当該第2増幅部の増幅信号のうち前記第2の周波数帯以下の信号を通過させる第2ローパスフィルタ、および、当該第2ローパスフィルタの通過信号をデジタル信号に変換する第2AD変換部、を有する第2受信回路部と、
を有し、
前記増幅率には、所定の高増幅率と所定の低増幅率とがあり、
前記第2増幅部は、前記第1検知部の検知がなされない場合には前記低増幅率で前記受光信号を増幅し、前記第1検知部の検知に応じて一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
投受光器である。
第1の発明によれば、第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知に応じて増幅率を一時的に高増幅率として、受光部の受光信号を増幅することができる。第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされなければ、低増幅率で受光信号を増幅することができる。言い換えると、第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知がされた場合に、後続する第2アップリンク信号の受信に備えて増幅率を一時的に高増幅率に切り替えることができる。したがって、第2アップリンク信号の受信時に限定して増幅率を高くすることができる。これによれば、第2アップリンク信号の受信感度を適切に調整でき、後段の信号処理負荷の軽減が図れる。
また、第2の発明は、
前記ダウンリンク信号の送信および前記アップリンク信号の受信は、所定の路車間通信プロトコルに従った光ビーコン制御機の制御に基づいて実行され、
前記路車間通信プロトコルは、第1ダウンリンク信号を繰り返し送信し、当該第1ダウンリンク信号を受信した車両からの第1アップリンク信号を受信した場合に、a)当該第1アップリンク信号に前記第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータが含まれないときには、当該第1アップリンク信号を受信し、第2ダウンリンク信号の送信を開始した後に前記第1ダウンリンク信号の繰り返し送信に処理が戻され、b)当該第1アップリンク信号に前記データが含まれるときには、当該第1アップリンク信号の受信後に前記第2ダウンリンク信号の送信を開始し、当該第2ダウンリンク信号を受信した車両からの前記第2アップリンク信号の受信の後に、前記第1ダウンリンク信号の繰り返し送信に処理が戻される通信手順として定められ、
前記第1受信回路部は、前記第1AD変換部の変換信号に基づいて、前記第1アップリンク信号に前記データが含まれているか否かを判定するデータ有無判定部、を有し、
前記第2増幅部は、前記第1検知部の検知がなされた場合、イ)前記データ有無判定部により否定判定されたときには前記低増幅率で前記受光信号を増幅し、ロ)前記データ有無判定部により肯定判定されたときには一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
第1の発明の投受光器である。
第2の発明によれば、第1アップリンク信号が受信され始めたことを検知し、当該第1アップリンク信号に第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータが含まれていると判定した場合に、増幅率を一時的に高増幅率として受光信号を増幅することができる。一方、第1アップリンク信号が受信され始めたことを検知した場合であっても、当該第1アップリンク信号に第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータが含まれていないと判定した場合には、低増幅率で受光信号を増幅することができる。
また、第3の発明は、
前記第2増幅部は、前記第2アップリンク信号の受信に応じて一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
第1又は第2の発明の投受光器である。
第3の発明によれば、実際に第2アップリンク信号を受信した場合に、増幅率を一時的に高増幅率として、受光部の受光信号を増幅することができる。
路車間通信システムの全体構成例を示す図。 路車間通信用の通信領域と車両感知用の車両感知領域とを説明するための概略側面図。 路車間通信用の通信領域と車両感知用の車両感知領域とを説明するための概略俯瞰図。 路車間通信の手順を説明するためのフローチャート。 投受光器および光ビーコン制御機の機能構成例を示すブロック図。 受信部の内部構成例を示すブロック図。 第1ローパスフィルタのフィルタ特性図。 第2ローパスフィルタのフィルタ特性図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
[全体構成]
図1は、本実施形態における路車間通信システム1の全体構成例を示す図である。図1に示すように、路車間通信システム1は、路側に設置された光ビーコン装置10と、道路Rを走行する車両9に搭載された車載機90との間で、路車間通信を行うよう構成されている。路車間通信は、光通信による双方向通信で実現される。
光ビーコン装置10は、道路Rの車線L毎に設置されて対応する車線(以下適宜「対象車線」と呼称する)Lを通信対象エリアとする複数の投受光器30と、各投受光器30を制御する光ビーコン制御機20とを備える。光ビーコン制御機20と各投受光器30とは、有線或いは無線通信によって通信接続されている。
光ビーコン制御機20は、道路Rの脇に立設された支柱60の下部に設置される。この光ビーコン制御機20は、ネットワークを介して交通管制システム等の中央装置(以下「上位装置」と呼称する)と接続されており、上位装置からDL情報を取得して各投受光器30から送信させるとともに、各投受光器30が受信した車載機90からのUL情報を上位装置に送信する。路車間通信の手順(投受光器30による光信号の送受信)は、所定の路車間通信プロトコルに従った光ビーコン制御機20の制御に基づいて、進行実行される。
投受光器30は、支柱60の上部から道路Rを横切るように水平方向に架設されたバー62に対し、対象車線Lの直上となる位置に固定されて設置される。この投受光器30は、図2に示すように、路車間通信を行うための光通信部40と、車両を感知するための車両感知部50と、を備える。
光通信部40は、対象車線Lを走行する車両9の車載機90との間でダウンリンク信号の送信およびアップリンク信号の受信を行って、路車間通信を行う。ダウンリンク信号は、DL情報を搬送する近赤外域の光信号であり、アップリンク信号は、UL情報を搬送する近赤外域の光信号である。
車両感知部50は、近赤外域の車両感知光の発光および反射光の受光を行って、対象車線Lを走行する車両9を感知する。この車両感知部50は光センサを用いて構成され、その投受光器30の直下位置付近を通過した車両9を感知するように、当該投受光器30に内蔵される。
[通信領域]
図2および図3は、路車間通信用の通信領域と、車両感知用の車両感知領域とを説明するための概略図であり、図2が側面図、図3が俯瞰図である。
投受光器30と車載機90との間で行われる路車間通信の領域は予め規定されており、ダウンリンクのための通信領域がダウンリンク領域DA、アップリンクのための通信領域がアップリンク領域UAとして規定される。ダウンリンク領域DAは、光通信部40から車載機90への投光領域であり、アップリンク領域UAは、投受光器30が車載機90からの投光を受光する受光領域である。
そして、ダウンリンク領域DAおよびアップリンク領域UAは、投受光器30の直下位置近傍から交通流上流側に広がる範囲において所定の規格で定められている。具体的には、ダウンリンク領域DAは、投受光器30を道路の上方頂点として道路上流側の始端DAs~道路下流側の終端DAeの範囲に定められ、アップリンク領域UAは、投受光器300を道路の上方頂点として道路上流側の始端UAs~道路下流側の終端UAeの範囲に定められる。
特徴的なのは、アップリンク領域UAの始端UAsとダウンリンク領域の始端DAsとが共通位置に定められているのに対して、アップリンク領域UAの終端UAeがダウンリンク領域DAの終端DAeよりも上流側に定められていることである。アップリンクで搬送されるデータ量よりもダウンリンクで搬送されるデータ量の方が多いからである。
一方、車両感知領域SAは、投受光器30の直下位置近傍において、路車間通信の領域より下流側(より詳細には、ダウンリンク領域DAの終端DAeよりも下流側)の領域とされる。この車両感知領域SAは、車両感知部50からの車両感知光の投光領域であって、車両感知部50が当該車両感知光の反射光を受光する受光領域である。
[通信手順について]
アップリンクの通信には、データの伝送速度が比較的に低速な通信(例えば64kbps)である第1アップリンクの後、比較的に高速な通信(例えば256kbps)である第2アップリンクを行う仕様(以下適宜「新仕様」という)と、第1アップリンクのみを行う仕様(以下適宜「旧仕様」という)とがある。第1アップリンクでは、第1の周波数帯(例えば64kHz付近)の第1アップリンク信号を送信し、第2アップリンクでは、第2の周波数帯(例えば256kHz付近)の第2アップリンク信号を送信する。新仕様による路車間通信の方が、第2アップリンクの通信を行い、且つ第1アップリンクより速い速度で通信を行う分、旧仕様よりも多くの情報を車載機90から光ビーコン装置10へと送信することができる。一方、ダウンリンクの通信では、新仕様および旧仕様共に第1ダウンリンク(第1ダウンリンク信号の送信)の後、第2ダウンリンク(第2ダウンリンク信号の送信)を行う。第1ダウンリンクと第2ダウンリンクのデータ伝送速度は同じ(例えば1024kbps)である。
そして、各車線Lを走行する車両9に搭載されて光ビーコン装置10の通信相手となる車載機90には、新仕様に対応したものや、新仕様には非対応(旧仕様)のものが混在して含まれる。そのため、本実施形態の路車間通信プロトコルは、光ビーコン制御機20において、通信相手の車載機90が新仕様に対応しているか否かに応じた制御を行うための通信手順として定められる。具体的には、図4に示す通信手順として定められる。図4は、路車間通信の手順を説明するためのフローチャートであり、左側が光ビーコン制御機20側の処理の流れを示し、右側が車載機90側の処理の流れを示している。車載機90側の処理の流れは、新仕様に対応している場合の処理の流れとして示している。
先ず、光ビーコン制御機20は、第1ダウンリンク信号の送信(第1DL送信)を繰り返し且つ継続的に行い、第1アップリンク信号の受信を待機する(ステップR10→R20:NO)。すなわち、通信領域(ダウンリンク領域DA)内に車載機90が現れるのを待機する。第1DL送信では、車線通知情報、現在位置情報、メッセージ情報、簡易図形情報、渋滞リンク情報等のDL情報が送信される。
一方、車載機90側も、第1ダウンリンク信号を受信できるかを常時判断しており(ステップB10:NO)、ダウンリンク領域DA内に進入することで第1ダウンリンク信号を受信できた場合には(ステップB10:YES)、第1アップリンク信号の送信を行う(ステップB20:第1UL送信)。第1UL送信では、車載機が搭載された車両に係る旅行時間計測情報や車両計測情報、当該車載機が搭載された車両を識別するための車両ID等が送信される。
光ビーコン制御機20は、第1ダウンリンク信号の繰り返し送信の間に第1アップリンク信号を受信できた場合には第1ダウンリンク信号の送信を停止し(ステップR20:YES)、当該第1UL送信に係る送信情報(UL情報等)を検出して、上位装置へ送信する(ステップR30)。続いて、第2ダウンリンク信号の送信を開始する(ステップR40:第2DL送信)。第2DL送信では、一部内容が第1DL送信と重複する場合があるが、車線通知情報、渋滞・旅行時間リンク情報、旅行速度リンク情報、路線信号情報、第2アップリンク信号の受け入れ可否を示すフラグ情報等が送信される。第2DL送信で送信される車線通知情報には、先の第1UL送信で受信した車両IDが含まれる。
その後、光ビーコン制御機20は、ステップR30で検出した送信情報に「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれているか否かによって、通信相手の車載機90が新仕様に対応しているか否かを判定する(ステップR45)。本実施形態では、後述する機種フラグ領域において、機種フラグの値として新仕様に対応している場合に所定の値が設定され、「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれていることを示す。その場合は、第2アップリンク信号の受信を待機する判定をして(ステップR45:YES)、ステップR50に移行する。一方、当該データが含まれていなければ車載機90が新仕様に対応していないと判定して第2アップリンク信号の受信を待機せずに(ステップR45:NO)、第2ダウンリンク信号を所定の時間が経過するまで繰り返し送信する(ステップR70)。
一方、第1アップリンク信号を送信した車載機90は、第2ダウンリンク信号の受信を待機する(ステップB30)。続いて、受信時の待機時間がタイムアウトを示す所定時間に達していなければ(ステップB34:NO)、信号を受信して当該第2DL送信に係る送信情報に含まれる車線通知情報に自車両の車両IDが含まれているか否か、すなわち、自車両宛ての第2ダウンリンク信号であるか否かを判定する(ステップB40)。自車両宛てでない場合および信号を何も受信しなければ(ステップB40:NO)、ステップB20に戻って再度第1UL送信を行い、受信時の待機時間がタイムアウトを示す所定時間に達するまで第1UL送信および第2ダウンリンク信号の受信の待機を繰り返す。そして、受信時の待機時間がタイムアウトを示す所定時間に達すると(ステップB34:YES)、最初のステップB10に処理が戻される。そして、自車両宛ての場合には(ステップB40:YES)、第2DL送信に係る送信情報に第2アップリンク信号の受け入れが可能である旨を示すフラグ情報が含まれているか否かを判定する(ステップB50)。
第2アップリンク信号の受け入れが可能である旨を示すフラグ情報が含まれていれば(ステップB50:YES)、第2UL送信を行い(ステップB60)、含まれていなければ新仕様に対応していない光ビーコン装置10と判定して(ステップB50:NO)、第2UL送信は行わない。第2UL送信では、プローブ情報と呼ばれる情報、例えば第1UL送信で送信される車両計測情報よりも詳細な車両計測情報等が送信される。
光ビーコン制御機20は、第2アップリンク信号を受信できた場合には(ステップR50:YES)、当該第2UL送信に係る送信情報を検出して上位装置へ送信する(ステップR60)。また、第2アップリンク信号の受信成否に関わらず、すなわち、車載機90が新仕様および旧仕様の何れの場合も、所定時間の間(或いは所定回数送信するまで)第2DL送信を繰り返し行い(ステップR45~R70)、その後、最初のステップR10に処理が戻される。
一方、第2アップリンク信号を送信した車載機90は、第2DL送信に係る送信情報の受信が完了するまで、或いは、所定時間が経過してタイムアウトするまで、第2ダウンリンク信号の受信を行う(ステップB70~B80)。その後、最初のステップB10に処理が戻される。
なお、新仕様に対応していない車載機90の処理手順は、当該車載機90宛ての第2ダウンリンク信号を受信した後(ステップB40:YES)、第2DL送信に係る送信情報に第2アップリンク信号の受け入れが可能である旨を示すフラグ情報が含まれているか否かの判定(ステップB50)および第2UL送信(ステップB60)を行わずに、第2ダウンリンク信号の受信処理(ステップB70~B80)を行い、最初のステップB10に処理が戻される手順となる。
以上が光ビーコンの通信手順であるが、特徴的なのは、限られた通信領域内で、投受光器30と、高速移動し得る車載機90との間でより確実に通信を実現するための手順となっていることである。例えば、第1アップリンク信号は、未達の場合に再送をする仕組みが定められている上、送信フレームが少なく、再送の仕組みもあるために受信確率が高い。対して、第2アップリンク信号は、未達か否かに関わらず1回の送信で終了となり、車載機90は、光ビーコン装置10において第2アップリンク信号が正常に受信されてUL情報を正しく検出できたかどうかを知るすべをもたない。他方、ダウンリンク信号については、複数回の送信が行われる。
[アップリンク信号のフォーマットについて]
アップリンク信号のフレームには、フレームの開始を示す同期用の符号が格納される同期部と、ヘッダ情報が格納されるヘッダ部と、UL情報が格納される実データ部と、誤り検出符号が格納される誤り符号検出部とが含まれ、光ビーコンの規約に従ってそれぞれに規定のバイト数が割り当てられる。
そして、本実施形態では、第1アップリンク信号のフレームにおいて、例えばヘッダ部に、予め機種フラグの格納領域(機種フラグ領域)を定義しておく。この機種フラグ領域には、その車載機90が新仕様の対応機種か否かに応じた値が格納される。例えば、新仕様に対応している場合の値を「1」、非対応(旧仕様)の場合の値を「0」等とすることで、旧仕様の車載機90では未設定の箇所を機種フラグ領域に設定することができる。機種フラグ領域は、その第1アップリンク信号に「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれるか否かを判定する際に参照され、「1」の場合に当該データが含まれていると判定する。本実施形態では、データ有無判定部476が当該判定を行う際に参照される他、光ビーコン制御機20が図4に示したステップR45の判定を行う際にも参照される。
[光ビーコン装置の詳細構成]
図5は、光ビーコン装置10を構成する投受光器30および光ビーコン制御機20の機能構成例を示すブロック図である。投受光器30の符号には、対応する車線L毎にA,B,・・・を付記して投受光器(A)30A,投受光器(B)30B,・・・と記すが、何れの投受光器30も同様に構成される。
1.投受光器
先ず、投受光器30において光通信部40は、送信部41と、受信部43とを備える。
送信部41は、光ビーコン制御機20からの送信指示に従って、ダウンリンク領域DAに向けた第1ダウンリンク信号の送信(第1DL送信)および第2ダウンリンク信号の送信(第2DL送信)を実行する機能部である。この送信部41は、発光部や電圧印加部等を備える。
受信部43は、車載機90からの第1アップリンク信号および第2アップリンク信号を受信するための機能部である。図6は、受信部43の内部構成例を示すブロック図である。図6に示すように、受信部43は、受光部45と、第1UL用受信回路部47と、第2UL用受信回路部49とを備える。
受光部45は、車載機90からアップリンク領域UAに向けて第1アップリンク信号や第2アップリンク信号として送信された光信号を受光するための受光素子を有して構成され、受光光の強度変化に応じた電気信号(受光信号)を第1UL用受信回路部47および第2UL用受信回路部49へ出力する。
第1UL用受信回路部47および第2UL用受信回路部49は、受光部45の受光信号をデジタル信号に変換する。本実施形態では、第1UL用受信回路部47は、第1の周波数帯の第1アップリンク信号の増幅・抽出に特化した回路部として構成され、第2UL用受信回路部49は、第2の周波数帯の第2アップリンク信号の増幅・抽出に特化した回路部として構成される。そして、これら第1UL用受信回路部47と第2UL用受信回路部49とに受光部45の受光信号が並列に入力され、第1UL用受信回路部47からはビットデータであるデジタル信号とされた第1アップリンク信号のみが、第2UL用受信回路部49からはビットデータであるデジタル信号とされた第2アップリンク信号のみがそれぞれ出力される構成となっている。出力された第1アップリンク信号および第2アップリンク信号は、光ビーコン制御機20へ送信される。
具体的には、第1UL用受信回路部47は、64kbps用の第1増幅部471、第1ローパスフィルタ(第1LPF)472、および第1AD変換部473と、第1検知部474と、タイマ475と、データ有無判定部476と、を有して構成される。
第1増幅部471は、受光部45の受光信号を増幅し、第1ローパスフィルタ472へ出力する。第1ローパスフィルタ472は、第1増幅部471の増幅信号のうち、第1の周波数帯に基づく遮断周波数より低い信号成分を抽出して第1AD変換部473へ出力する。第1AD変換部473は、第1ローパスフィルタ472の通過信号をAD変換し、デジタル信号(ビットデータ)を得る。
一方、第2UL用受信回路部49は、256kbps用の第2増幅部491、第2ローパスフィルタ(第2LPF)493、および第2AD変換部495を有して構成される。
第2増幅部491は、受光部45の受光信号を増幅し、第2ローパスフィルタ493へ出力する。第2ローパスフィルタ493は、第2増幅部491の増幅信号のうち、第2の周波数帯に基づく遮断周波数より低い信号成分を抽出して第2AD変換部495へ出力する。第2AD変換部495は、第2ローパスフィルタ493の通過信号をAD変換し、デジタル信号を得る。
図7は、第1ローパスフィルタ472のフィルタ特性図であり、図8は、第2ローパスフィルタ493のフィルタ特性図である。本実施形態では、第1ローパスフィルタ472のフィルタ特性は、第1の周波数帯(64kHz付近)以下の信号を通過させるように定められる。一方、第2ローパスフィルタ493のフィルタ特性は、第2の周波数帯(256kHz付近)以下の信号を通過させるように定められる。
ここで、上記したように、第2アップリンク信号は、第1アップリンク信号に後続して送信されるものである。しかし、受信部43は、常時第1アップリンク信号および第2アップリンク信号の両方を受信できるよう待機している状態が望ましい。隣接する他の車線Lを走行する車両9の車載機90から送信された第1アップリンク信号や、第2アップリンク信号を受信する場合もあるからである。受信した場合はこれを光ビーコン制御機20に送信することで、隣接車線Lの投受光器30がそれらの受信に失敗した場合のデータの補完等に用いることができる。一方で、第2アップリンク信号は第1アップリンク信号よりも電文長が長い等、[背景技術]欄で上述した通り各種の事情があるため、第2アップリンク信号の受信感度を、第1アップリンク信号の受信感度よりも高く設定したい要望がある。
ところで、第2アップリンク信号を受信しようとする際に第2UL用受信回路部49が受信している信号には、ダウンリンク信号がノイズとして混入し得る。ダウンリンクの通信で送信部41が送信(投光)したダウンリンク信号が道路Rや車両9の車体等で反射し、これを受光部45が受信(受光)してしまうことと、第2アップリンク信号の周波数帯が第1アップリンク信号の周波数帯に比べてダウンリンク信号の周波数帯(例えば1MHz付近)と近いために、第2ローパスフィルタ493によってダウンリンク信号を完全に遮断できないことと、が原因である(図8を参照)。
そのため、第2増幅部491の増幅率を高くして第2ダウンリンク信号の受信感度を高くする場合には、後段の信号処理負荷の増大を招く問題があった。すなわち、受信感度を高くするとノイズも増幅され、しかも、常時第2アップリンク信号の受信を待機するため、光ビーコン制御機20において、投受光器30の受信信号を信号処理して送信情報を検出する際の信号処理負荷(具体的には、ノイズ除去処理に要する演算量)が増大する問題が生じ得た。
そこで、受信部43は、「第1アップリンク信号が受信され始めたこと」を検知し、当該検知がなされない場合は受光部45の受光信号を低増幅率で増幅する一方、当該検知に応じて一時的に、高増幅率で受光信号を増幅する。
そのために、本実施形態では、第1UL用受信回路部47において第1検知部474が、第1AD変換部473の変換信号に基づいて、第1アップリンク信号が受信され始めたことを検知する。具体的には、第1検知部474は、アップリンク信号のフレームの頭に付される符号列から、第1アップリンク信号のフレームなのか第2アップリンク信号のフレームなのかの判別を行う。そして、第1アップリンク信号のフレームと判別した場合に、第1アップリンク信号が受信され始めたとして、その旨の通知信号(第1の通知信号)を第2増幅部491へ出力する。またその際、タイマ475を起動して、当該検知時からの経過時間の計時を開始する。そして、タイマ475は、当該経過時間が予め設定される所定時間に達した場合に、その旨の通知信号(第2の通知信号)を第2増幅部491へ出力する。第1の通知信号は、例えば、次のような信号とすることができる。第1検知部474が、第1アップリンク信号が受信され始めたときに信号レベルをLレベルからHレベルに変化させ、タイマ475が所定時間に達して第2の通知信号を出力したとき、或いは、第1アップリンク信号に係るフレームの受信が終わったときに、信号レベルをHレベルからLレベルに変化させる信号を生成するならば、LレベルからHレベルへの立ち上がりを第1の通知信号ということもできるし、Hレベルとなったことを第1の通知信号ということもできる。
また、第1検知部474において第1アップリンク信号が受信され始めたことが検知されると、データ有無判定部476が、当該第1アップリンク信号に係る送信情報に「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれているか否かを判定する。本実施形態では、第1アップリンク信号を構成する所定フレームの所定の機種フラグ領域に機種フラグの値として新仕様に対応している場合の値が設定されている場合に、「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれていると判定する。そして、当該データが含まれている場合に、その旨の通知信号(第3の通知信号)を第2増幅部491へ出力する。
一方、第2増幅部491は、受光部45の受光信号を所与の増幅率で増幅する。本実施形態では、増幅率は所定の高増幅率と所定の低増幅率の2種類とされ、第2増幅部491は、その増幅率を高増幅率および低増幅率の何れか一方とする切り替えが可能に構成されている。高増幅率および低増幅率の具体的な値は、適宜設定することができる。そして、第2増幅部491は、第1の通知信号が入力された場合に、さらに、データ有無判定部476から第3の通知信号が入力されたならば、増幅率を高増幅率に切り替える。より具体的には、第1の通知信号が入力されて、第2の通信信号が入力される前に、第3の通知信号が入力されたならば、増幅率を高増幅率に切り替える。第1の通知信号が入力された場合であっても、データ有無判定部476から第3の通知信号が入力されなければ、当該切り替えは行わない。また、第2増幅部491は、タイマ475からの第2の通知信号の入力を受けて、増幅率を低増幅率に切り替える。
図5に戻る。車両感知部50は、車両感知光の発光部と、反射光の受光部とを備える。発光部は、近赤外光を発光するための発光素子を有して構成され、所定周期のパルス光を車両感知光として車両感知領域SAに投光する。受光部は、車両感知光の反射光を受光するための受光素子を有して構成され、車両感知領域SAに投光されて車両9や道路R等で反射した車両感知光の反射光を受光する。そして、車両感知部50は、例えば、受光部が受光した反射光の受光強度(受光レベル)が所定の閾値範囲内か否かによって、車両9の有無を判定する。判定結果(車両9の感知結果)は、光ビーコン制御機20へ送信される。
2.光ビーコン制御機
光ビーコン制御機20は、操作部201と、表示部203と、通信部205と、処理部210と、記憶部240とを備える。
操作部201は、例えばボタンスイッチやタッチパネル等の入力装置で実現され、路車間通信システム1の管理者の操作に応じた操作信号を処理部210に出力する。表示部203は、例えばLEDや7セグメント表示器、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置で実現され、処理部210からの表示信号に従った各種表示を行う。なお、これら操作部201および表示部203は、処理部210や記憶部240とともに光ビーコン制御機20の筐体内に収められており、歩行者等の一般人が操作したり視認することはできない。
通信部205は、有線或いは無線の通信装置で実現され、ネットワークを介して外部装置(例えば上位装置)との通信を行う。
処理部210は、例えばCPU等のプロセッサや、ASIC、FPGA等の集積回路、ICメモリ等の電子部品によって実現され、記憶部240に記憶されたプログラムやデータ、上位装置から取得したデータ等に基づいて、光ビーコン制御機20の全体制御を行う。また、処理部210は、各投受光器30(30A,30B,・・・)に対応する信号処理部として、投受光器用信号処理部220(220A,220B,・・・)を有する。
投受光器用信号処理部220は、送信信号処理部221と、受信信号処理部225とを有する。
送信信号処理部221は、第1ダウンリンク送信と、第2ダウンリンク送信とを投受光器30に行わせる制御を担う。第1ダウンリンク送信および第2ダウンリンク送信では、各投受光器30A,30B,・・・が共通のデータ(DL情報)を送信(投光)する。DL情報は、随時最新のデータが上位装置から取得される。
受信信号処理部225は、投受光器30からの第1アップリンク信号や第2アップリンク信号からUL情報等の送信情報を検出し、上位装置に送信する。
記憶部240は、ICメモリやハードディスク等の記憶装置で実現される。この記憶部240には、光ビーコン制御機20が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納され、或いは処理の都度一時的に格納される。例えば、上位装置から取得したDL情報や、受信信号処理部225が検出した送信情報、車両感知部50から送信された車両9の感知結果等が投受光器30別に格納される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1アップリンク信号の受信がされ始めた場合であって、当該第1アップリンク信号に「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれている場合に、後続する第2アップリンク信号の受信に備えて第2増幅率を一時的に高増幅率として、受光部45の受光信号を増幅することができる。これによれば、第2アップリンク信号の受信感度を適切に調整でき、後段の信号処理負荷の軽減が図れる。
なお、上記実施形態では、第1検知部474において第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされ、且つ、データ有無判定部476において当該第1アップリンク信号に「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれていると判定された場合に、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替えることとした。これに対し、「第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータ」が含まれているか否かの判定はせずに、第2アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされた場合に、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替える構成としてもよい。より詳細には、第1検知部474において第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされ、且つ、実際に第2アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされた場合に、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替える構成としてもよい。その場合、第2アップリンク信号の受信の判定は、光ビーコン制御機20が行ってもよいし、第2AD変換部495が行ってもよい。光ビーコン制御機20又は第2AD変換部495により第2アップリンク信号の受信を検知すると、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替える。
或いは、第1検知部474において第1アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされたか否かに関わらず、第2アップリンク信号が受信され始めたことの検知がなされた場合に、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替える構成としてもよい。具体的には、光ビーコン制御機20又は第2AD変換部495により第2アップリンク信号の受信を検知すると、第2増幅部491の増幅率を高増幅率に切り替える。
これによれば、送信主体を意識せずに第2アップリンク信号の受信時における第2増幅部491の増幅率を高増幅率とすることができる。したがって、隣接車線Lを走行する車両9の車載機90から送信された第2アップリンク信号を受信した場合であっても、適切に増幅・抽出して光ビーコン制御機20に送信することができる。よって、光ビーコン制御機20における送信情報の検出時において、検出した送信情報を、対象車線Lとは異なる他の車線Lに係る送信情報のデータ補完等に適宜用いることができる。
1 路車間通信システム、10 光ビーコン装置、30(30A,30B,・・・) 投受光器、40 光通信部、41 送信部、43 受信部、45 受光部、47 第1UL用受信回路部、471 第1増幅部、472 第1ローパスフィルタ、473 第1AD変換部、474 第1検知部、475 タイマ、476 データ有無判定部、49 第2UL用受信回路部、491 第2増幅部、493 第2ローパスフィルタ、495 第2AD変換部、50 車両感知部、20 光ビーコン制御機、210 処理部、220(220A,220B,・・・) 投受光器用信号処理部、221 送信信号処理部、225 受信信号処理部、240 記憶部、90 車載機、9 車両、L 車線

Claims (3)

  1. ダウンリンク信号を送信するための送信部と、前記ダウンリンク信号に応答して車両から送信されたアップリンク信号を受信するための受信部と、を備えた投受光器であって、
    前記アップリンク信号には、第1の周波数帯の第1アップリンク信号と、前記第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の第2アップリンク信号とがあり、
    前記第2アップリンク信号は、前記車両から送信される場合には、前記第1アップリンク信号の送信後に送信される信号であり、
    前記受信部は、
    受光部と、
    前記受光部の受光信号を増幅する第1増幅部、当該第1増幅部の増幅信号のうち前記第1の周波数帯以下の信号を通過させる第1ローパスフィルタ、当該第1ローパスフィルタの通過信号をデジタル信号に変換する第1AD変換部、および、当該第1AD変換部の変換信号に基づいて前記第1アップリンク信号が受信され始めたことを検知する第1検知部、を有する第1受信回路部と、
    前記受光部の受光信号を所与の増幅率で増幅する第2増幅部、当該第2増幅部の増幅信号のうち前記第2の周波数帯以下の信号を通過させる第2ローパスフィルタ、および、当該第2ローパスフィルタの通過信号をデジタル信号に変換する第2AD変換部、を有する第2受信回路部と、
    を有し、
    前記増幅率には、所定の高増幅率と所定の低増幅率とがあり、
    前記第2増幅部は、前記第1検知部の検知がなされない場合には前記低増幅率で前記受光信号を増幅し、前記第1検知部の検知に応じて一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
    投受光器。
  2. 前記ダウンリンク信号の送信および前記アップリンク信号の受信は、所定の路車間通信プロトコルに従った光ビーコン制御機の制御に基づいて実行され、
    前記路車間通信プロトコルは、第1ダウンリンク信号を繰り返し送信し、当該第1ダウンリンク信号を受信した車両からの第1アップリンク信号を受信した場合に、a)当該第1アップリンク信号に前記第2アップリンク信号の送信が後続することを示すデータが含まれないときには、当該第1アップリンク信号を受信し、第2ダウンリンク信号の送信を開始した後に前記第1ダウンリンク信号の繰り返し送信に処理が戻され、b)当該第1アップリンク信号に前記データが含まれるときには、当該第1アップリンク信号の受信後に前記第2ダウンリンク信号の送信を開始し、当該第2ダウンリンク信号を受信した車両からの前記第2アップリンク信号の受信の後に、前記第1ダウンリンク信号の繰り返し送信に処理が戻される通信手順として定められ、
    前記第1受信回路部は、前記第1AD変換部の変換信号に基づいて、前記第1アップリンク信号に前記データが含まれているか否かを判定するデータ有無判定部、を有し、
    前記第2増幅部は、前記第1検知部の検知がなされた場合、イ)前記データ有無判定部により否定判定されたときには前記低増幅率で前記受光信号を増幅し、ロ)前記データ有無判定部により肯定判定されたときには一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
    請求項1に記載の投受光器。
  3. 前記第2増幅部は、前記第2アップリンク信号の受信に応じて一時的に前記高増幅率で前記受光信号を増幅する、
    請求項1又は2に記載の投受光器。
JP2019070559A 2019-04-02 2019-04-02 投受光器 Active JP7232109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019070559A JP7232109B2 (ja) 2019-04-02 2019-04-02 投受光器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019070559A JP7232109B2 (ja) 2019-04-02 2019-04-02 投受光器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020170292A JP2020170292A (ja) 2020-10-15
JP7232109B2 true JP7232109B2 (ja) 2023-03-02

Family

ID=72745958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019070559A Active JP7232109B2 (ja) 2019-04-02 2019-04-02 投受光器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7232109B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205444A (ja) 2008-02-28 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 路車間通信システムとこれに用いる光ビーコン、及び、光受信部の異常判定方法
JP2015207245A (ja) 2014-04-23 2015-11-19 株式会社デンソー 路車間通信システム
JP2017055375A (ja) 2015-09-10 2017-03-16 住友電工システムソリューション株式会社 光ビーコン
JP2018013903A (ja) 2016-07-20 2018-01-25 住友電工システムソリューション株式会社 路車間通信システム、光ビーコン及び車載機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205444A (ja) 2008-02-28 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 路車間通信システムとこれに用いる光ビーコン、及び、光受信部の異常判定方法
JP2015207245A (ja) 2014-04-23 2015-11-19 株式会社デンソー 路車間通信システム
JP2017055375A (ja) 2015-09-10 2017-03-16 住友電工システムソリューション株式会社 光ビーコン
JP2018013903A (ja) 2016-07-20 2018-01-25 住友電工システムソリューション株式会社 路車間通信システム、光ビーコン及び車載機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020170292A (ja) 2020-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6870487B2 (en) Method for transmitting data packets between motor vehicles
KR100831935B1 (ko) 적응형 통신 기술을 이용한 지능형 차량 안전 운행 방법 및시스템
US20100299001A1 (en) Vehicle communication terminal and vehicle communication system in which radio transmissions by the vehicle communication terminals are controlled by radio communication from base stations
JP2006201122A (ja) ナビゲーション装置およびプログラム
JP2016099840A (ja) 運転支援装置
JP7232109B2 (ja) 投受光器
US7908050B2 (en) In-vehicle emergency communicator
KR101928295B1 (ko) LiFi와 TPEG 기술을 적용한 차량 돌발사고 방지 시스템 및 그 방법
JP2012256162A (ja) 路側通信機、無線通信システム、無線信号の受信方法及びコンピュータプログラム
JP7202241B2 (ja) 投受光器
JP2008158670A (ja) 路車間通信の判定システム及びその方法とこれに用いる車載機、光ビーコン
JP6518178B2 (ja) 投受光器、光ビーコン制御機および光ビーコン装置
KR20170020685A (ko) 신호 정보를 반영한 최적 경로 안내 시스템
JP2001204109A (ja) 自動列車停止装置
JP5024115B2 (ja) 路車間通信システムとこれに用いる光ビーコン、及び、光受信部の増幅回路の異常判定方法
JP3079929B2 (ja) 交通情報受信装置
JP4924507B2 (ja) 運転支援装置
JP2015148923A (ja) 路車間通信システム
JP2015207245A (ja) 路車間通信システム
JP3498399B2 (ja) 光学式車載通信装置
JP2018129095A (ja) 光ビーコン及び車載機
JP2001319296A (ja) 光ビーコン車載機
JP2002040119A (ja) 電波ビーコン直下位置検出方法
JP2013125538A (ja) 光ビーコン及び車載機
JP2008046767A (ja) 位置検出装置、位置検出プログラム及び位置検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7232109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150