JP2015148923A - 路車間通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車載機から高速アップリンク通信によって送信される情報を、光ビーコンがより確実に受信できる路車間通信システムを提供すること。
【解決手段】第1アップリンク通信UL1を受信した光ビーコン9は、車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、自身が新光ビーコンであることを示す識別情報を送信する。その識別情報を受信した車載機5は、光ビーコン9側に、高速アップリンク通信によって、第2アップリンク情報UL2を送信する。この第2アップリンク情報UL2を受信した光ビーコン9は、全てのフレームが送信されたか否かを判断する。そして、未送信のフレームがある場合は、車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、その旨を示す到達情報を送信する。その到達情報を受信した車載機5は、再度第2アップリンク情報UL2の全てのフレームを送信する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、路側等に配置された光ビーコンと自動車等に搭載された車載機との間で、光通信による無線通信によって路車間通信を行うことができる路車間通信システムに関するものである。
近年、路車間通信システムを用いた交通情報サービスとして、光ビーコン、電波ビーコン、FM多重方法などを用いた、いわゆるVICS(Vehicle Information AND Communication System:登録商標)が展開されている。
このうち、光ビーコンは、近赤外線を通信媒体とした光通信を採用しており、車載機と双方向通信が可能である。また、1993年から現在までの間に、約54000基の光ビーコンが、全国各地の道路に配置されているが、最近では、通信容量を拡大してシステムを高度化することが検討されている。
その解決策として、車載機側から光ビーコン側への通信(アップリンク)の速度の高速化(高速アップリンク通信)が研究されている。この高速アップリンク通信を実現するために、従来より通信性能の優れた新光ビーコンと新車載機の導入が検討されているが、これらの機器は、従来の低速アップリンク通信しかできない従来機器との互換性がなければならない。
なお、以下では、アップリンク通信について、従来の低速でのアップリンク通信(例えば64kbps)のみが可能な機器を、旧車載機及び旧光ビーコン、従来より高速でのアップリンク通信(例えば256kbps)が可能な機器を、新車載機及び新光ビーコンと記すことがある。
この互換性を確保する技術として、各種の技術が提案されている。例えば下記特許文献1は、新光ビーコン側より車載機側に、光ビーコンが新様式であることを示す識別情報を送信し、新車載機にてその識別情報によって新仕様に対応した光ビーコンであると判断した場合には、高速アップリンク通信にて旅行時間計測情報等の車両側の所定の情報(高速アップリンク情報)を送出するという技術が開示されている。
なお、従来では、図2に示すように、規定の通信エリアとして、エリアA1とエリアA2とが規定されており、エリアA1では、低速アップリンク通信、高速アップリンク通信、ダウンリンク通信(高速ダウンリンク通信)が可能であり、エリアA2ではダウンリンク通信(高速ダウンリンク通信)のみが可能とされている。
特開2012−176170号公報
しかしながら、上述した従来技術では、新光ビーコンから送信された識別情報に基づいて新車載機から高速アップリンク情報を送出できるが、高速アップリンク情報の送出の可否の判定を単に新光ビーコン側から送信された識別情報によって判定しているだけであるので、適切に情報の送受信ができないことがあった。
例えば、前記図2に示すように、エリアA1、エリアA2に加えて、それより前方(同図左側)に、エリアA4、エリアA3のような(十分に通信ができない)通信エリアが形成された場合、従来技術では、車載機はエリアA3で識別情報を受信することがあるが、そのときには、車載機はエリアA3にてそのまま高速アップリンク情報を送出してしまうことがある。
しかし、この場合、エリアA3は高速アップリンク情報の受信が困難な領域(又は受信できない領域)であるので、図10に示すように、新車載機から高速アップリンク情報を送出しても、新光ビーコンでは高速アップリンク情報を受信できないことがあるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車載機から高速アップリンク通信によって送信される情報を、光ビーコンがより確実に受信できる路車間通信システムを提供することにある。
(1)本発明は、一態様として、走行中の車両の車載機と路側の光ビーコンとの間で、光通信による無線通信を行うとともに、低速アップリンク通信とそれより高速の高速アップリンク通信とを切り替えて通信が可能な路車間通信システムにおいて、前記光ビーコンから前記車載機に、前記高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を送信する第1処理工程と、前記識別情報を受信した車載機は、前記光ビーコンに、前記高速アップリンク通信にて自車両に関連する情報を含むアップリンク情報を送信する第2処理工程と、前記アップリンク情報を受信した光ビーコンは、前記車載機から送信された前記アップリンク情報の到達状態を確認し、未到達の前記アップリンク情報がある場合は、前記到達状態を示す到達情報を、前記車載機に送信する第3処理工程と、前記到達情報を受信した前記車載機は、前記到達情報に基づいて、前記未到達の前記アップリンク情報があるか否かを判定し、前記未到達のアップリンク情報がある場合は、少なくとも前記未到達のアップリンク情報を、前記光ビーコンに再送信する第4処理工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、(光ビーコン側では)光ビーコンから車載機に、高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を送信する。(車載機側では)識別情報を受信した車載機は、光ビーコンに、高速アップリンク通信にて自車両に関連する情報を含むアップリンク情報を送信する。(光ビーコン側では)アップリンク情報を受信した光ビーコンは、車載機から送信されたアップリンク情報の到達状態を確認し、未到達のアップリンク情報がある場合は、その到達状態を示す到達情報を、車載機に送信する。(車載機側では)到達情報を受信した車載機は、到達情報に基づいて、未到達のアップリンク情報があるか否かを判定し、未到達のアップリンク情報がある場合は、少なくとも未到達のアップリンク情報を、光ビーコンに再送信する。
つまり、本発明では、光ビーコン側では、車載機から送信されたアップリンク情報の到達情報をチェックし、未到達の情報があると判断された場合には、その旨を含む到達情報を車載機に送信する。従って、車載機側では、その到達情報に基づいて、未到達の情報があると判断された場合には、再度アップリンク情報を送信する。これによって、光ビーコンは、車載機から高速アップリンク通信によって送信されたアップリンク情報を、確実に受信することができる。
例えば、規定の通信エリア外で誤ってアップリンク情報を送信した場合でも、光ビーコンにて情報の到達状況を把握して、必要に応じて再度アップリンク情報を送信してもらうことができるので、確実に情報を受信できるという顕著な効果を奏する。
なお、ここでは、アップリンクとは、周知のように、車載機側から光ビーコン側に情報を伝送する通信であり、高速アップリンク通信とは、低速アップリンク通信より高い伝送速度で通信が可能な通信である(以下同様)。
(2)本発明は、他の態様として、走行中の車両の車載機と路側の光ビーコンとの間で、光通信による無線通信を行うとともに、低速アップリンク通信とそれより高速の高速アップリンク通信とを切り替えて通信が可能な路車間通信システムにおいて、前記車載機は、前記高速アップリンク通信で送信される複数のフレームのうち、所定のフレームのみを送信する第1処理工程と、前記光ビーコンは、前記フレームを受信したとき、該フレームが到達したことを示す到達情報を前記車載機に送信する第2処理工程と、前記車載機は、前記到達情報を受信したときに、残りのフレームを高速アップリンク通信にて送信する第3処理工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、(車載機側では)車載機は、高速アップリンク通信で送信される複数のフレームのうち、所定のフレームのみを送信する。(光ビーコン側では)光ビーコンは、車載機側から送信されたフレームを受信したときには、そのフレームが到達したことを示す到達情報を車載機に送信する。(車載機側では)車載機は、その到達情報を受信したときに、残りのフレームを高速アップリンク通信にて送信する。
つまり、本発明では、車載機は、車載機から光ビーコンに送信するアップリンク情報の全フレームではなく、まず、所定のフレーム(例えば最初のフレーム)のみを、高速アップリンク通信にて、光ビーコンに送信する。光ビーコンにてそのフレームを受信できた場合には、その旨を車載機に送信するので、車載機は、残りのフレームを送信することにより、全フレームを送信する。
これにより、車載機から光ビーコンに、高速アップリンク通信にて、全フレームを確実に送信することができる。
即ち、最初のフレームが高速アップリンク通信で送信できたのであれば、高速アップリンク通信が可能な状態であるので、その後のフレームも高速アップリンク通信で送信することができる。
これによって、確実に全フレームを送信できるという効果を奏する。
なお、ここで、フレームとは、1回の送信(又は受信)の際に、送信(又は受信)される最小の通信単位を示している。
実施例1の路車間通信システムの概略構成を示す説明図である。 実施例1の路車間通信システムにおける(側面から示す)通信エリア及び通信エリアにおける通信の種類を示す説明図である。 実施例1の路車間通信システムにおける送信及び受信の手順を示す説明図である。 フレームに格納されたデータを示し、(a)は第1ダウンリンク情報DL1、(b)は第1アップリンク情報UL1、(c)は第2ダウンリンク情報DL2、(d)は第2アップリンク情報UL2、(e)は到達情報のデータの内容の一例を示す説明図である。 実施例1の路車間通信システムの光ビーコン側における制御処理を示すフローチャートである。 実施例1の路車間通信システムの車載機側における制御処理を示すフローチャートである。 実施例2の路車間通信システムにおける送信及び受信の手順を示す説明図である。 実施例2の路車間通信システムの光ビーコン側における制御処理を示すフローチャートである。 実施例2の路車間通信システムの車載機側における制御処理を示すフローチャートである。 従来技術の(新光ビーコンと新車載機間の)路車間通信システムにおける送信及び受信の手順を示す説明図である。
次に、本発明の路車間通信システムの実施例を、図面と共に説明する。
[システムの全体構成]
まず、本実施例1の路車間通信システムの全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施例1の路車間通信システムは、路側(インフラ側)の交通管制システム1と、道路を走行する車両3に搭載された車載機5とを備えている。
交通管制システム1は、交通管制室等に設けられた中央制御装置7と、道路の各所に多数設置された光ビーコン9と、中央制御装置7と光ビーコン9との間の通信を行う通信部11とを備えている。
光ビーコン9は、近赤外線を通信媒体とした光通信によって、車載機5との間で無線通信を行う装置であり、ビーコン制御部13と、ビーコン制御部13に接続された複数のビーコン側投受光器(ビーコンヘッド)15とを有している。
なお、ビーコン制御部13は、通信部11に接続されており、通信部11は電話回線等の通信回線によって中央制御装置7と接続されている。
一方、車載機5は、前記光通信によって、光ビーコン9との間で無線通信を行う装置であり、車載制御部17と、車載制御部17に接続された車載側投光器(車載ヘッド)19とを有している。
[光ビーコンの構成]
次に、光ビーコン9の構成について説明する。
光ビーコン9は、上述のように、(電子制御装置である)ビーコン制御部13とビーコンヘッド15とを備えている。
ビーコンヘッド15は、電気光変換が可能な光送信部21と、光電気変換が可能な光受信部23とを有している。
このうち、光送信部21は、近赤外線よりなるダウンリンク光(ダウンリンク方向の光信号)を、ダウンリンク領域であるエリアA1、A2、A3、A4(図2参照)に送出する発光素子を有する。一方、光受信部23は、アップリンク領域であるエリアA1(図2参照)にある車載機5からの近赤外線よりなるアップリンク光(アップリンク方向の光信号)を受光する受光素子を有する。
前記光送信部21は、ビーコン制御部13から送出される下りフレーム(パラレルの電気信号)を所定の伝送速度(通信速度)のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をダウンリンク方向の光信号に変換する発光ダイオード等よりなる発光素子とから構成されている。
なお、この光送信部21が送信する光信号の伝送速度は、従来の旧光ビーコンと同様に1024kbpsである。
前記光受信部23は、フォトダイオード等よりなる受光素子と、この受光素子が出力する電気信号を増幅してデジタルの受信信号を生成する受信回路とを備えている。
なお、この光受信部23は、高低2種類の伝送速度での光電気変換が可能なマルチレート対応であり、低い方の伝送速度は従来の旧光ビーコンと同様に64kbpsであり、高い方の伝送速度は例えば256kbpsである。
つまり、本実施例1では、光ビーコン9は、車載機5側に送信する場合には、1024kpbsでの高速の送信(高速ダウンリンク通信)が可能であり、一方、車載機5側からの通信を光ビーコン9側で受信する場合には、64kpbsでの低速での受信(低速アップリンク通信)と、256kpbsでの高速の受信(高速アップリンク通信)とが可能である。
従って、この光ビーコン9が、旧光ビーコンより通信性能が高い新光ビーコンである。なお、旧光ビーコンのダウンリンクの伝送速度は新光ビーコンと同様に1024kbpsであるが、アップリンクの伝送速度は64kbpsと低い。
また、ビーコン制御部13は、CPUやメモリなどを有する周知のコンピュータを含む電子制御装置であり、通信部11を介した中央制御装置7との双方向通信や、車載機5との路車間通信を行う通信制御部としての機能を有している。
[車載機の構成]
次に、車載機5の構成について説明する。
車載機5は、上述のように、(電子制御装置である)車載制御部17と車載ヘッド19とを備えている。
車載ヘッド19は、ビーコンヘッド15と同様に、電気光変換が可能な光送信部25と、光電気変換が可能な光受信部27とを有している。
このうち、光送信部25は、近赤外線よりなるアップリンク光(アップリンク方向の光信号)を発光する発光素子を有する。一方、光受信部27は、ダウンリンク領域であるエリアA1、A2に送出された近赤外線よりなるダウンリンク光(ダウンリンク方向の光信号)を受光する受光素子を有する。
光送信部25は、車載制御部17から出力される上りフレーム(パラレルの電気信号)を所定の伝送速度のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をアップリンク方向の光信号に変換する発光ダイオード等よりなる発光素子とから構成されている。
なお、光送信部25は、高低2種類の伝送速度での電気光変換が可能なマルチレート対応であり、低い方の伝送速度は従来の旧車載機と同様に64kbpsである。高い方の伝送速度は例えば256kbpsである。
光受信部27は、フォトダイオード等よりなる受光素子と、この受光素子が出力する電気信号を増幅してデジタルの受信信号を生成する受信回路とを備えている。
なお、光受信部27が受信する光信号の伝送速度は、従来の旧車載機と同様に1024kbpsである。
つまり、本実施例1では、車載機5は、光ビーコン9側からの通信を受信する場合には、1024kpbsでの高速の受信(高速ダウンリンク通信)が可能であり、一方、車載機5側から光ビーコン9側に送信(アップリンク)する場合には、64kpbsでの低速での送信(低速アップリンク通信)と、256kpbsでの高速の送信(高速アップリンク通信)とが可能である。
従って、この車載機5が、旧車載機より通信性能が高い新車載機である。なお、旧車載機のダウンリンクの伝送速度は新光ビーコンと同様に1024kbpsであるが、アップリンクの伝送速度は64kbpと低い。
[光ビーコンの通信領域]
次に、光ビーコン9の通信領域について説明する。
図2に示すように、光ビーコン9の通信領域は、ダウンリンク通信が可能なダウンリンク領域であるエリアA1、A2、A3、A4と、アップリンク通信が可能なアップリンク領域であるエリアA1とを有している。なお、エリアA1は、エリアA2に隣接して、エリア2よりも上流側、即ち、車両3の進行方向(同図の矢印方向)における上流側(同図左側)に設けられている。
つまり、光ビーコン9は、路側に設けられた支柱などに取り付けられて、前記エリアA1、A2、A3、A4を形成するように、路面に向かって近赤外光を照射できるように、道路上に配置されている。詳しくは、光ビーコン9のビーコンヘッド15は、路面上のエリアA1、A2、A3、A4に向かって、近赤外光を照射できるとともに、エリアA1における車載機5からの近赤外光を受信できるように設置されている。
なお、エリアA1、A2は、所定の通信規定(例えば「光学式車両感知器 近赤外線式インタフェース規格」)によって規定される通信エリアであり、所定の通信規定によって、道路において車両3の前後方向(同図左右方向)における各エリアA1、A2の開始位置、前後方向における距離、終了位置、道路の幅方向における距離などが規定されている。
従って、同図2の表に示すように、この光ビーコン9の通信領域では、各エリアA1〜A4において、通信状態が異なっている。
なお、エリアA1の上流側にて隣接して形成されたエリアA3、エリアA3の上流側にて隣接して形成されたエリアA4は、前記所定の通信規定によって設定された通信エリアではなく、前記エリアA1、A2の形成に伴って、実際にこのような通信状態となることがあるエリアを例示したものである。
具体的には、前記表に示すように、エリアA1では、低速アップリンク通信、高速アップリンク通信、ダウンリンク通信(ここでは高速ダウンリンク通信)の全てが可能である。
エリアA2では、ダウンリンク通信(高速ダウンリンク通信)のみが可能である。
エリアA3では、低速アップリンク通信、ダウンリンク通信(高速ダウンリンク通信)の両方のみが可能である。
エリアA4では、ダウンリンク通信(高速ダウンリンク通信)のみが可能である。
[路車間通信の概要]
次に、路車間通信の手順及びその通信内容について説明する。
本実施例1では、図3に示すように、下記のような手順(時系列)に沿って路車間通信を行う。
(1)まず、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、車載機5側に送信すべき各種の情報(実データ)を含む第1ダウンリンク情報DL1を送信する。
この第1ダウンリンク情報DL1とは、高速(1024kbps)で伝送される高速ダウンリンク情報であり、複数のフレームによって構成されている。
詳しくは、各フレームでは、図4(a)に示すように、ヘッダ部(ダウンリンクヘッダ)には、情報種別、提供時刻、最終フレームフラグ、フレーム番号、有効データ長さなどのデータが格納されている。
このうち、最終フレームフラグは、情報種別で分割された複数のフレームのうちの最後のフレームであることを示し、フレーム番号は、情報種別で分割された複数のフレームの順序番号を示すものである。
なお、最終フレームフラグは、最終フレームである場合にはオン(例えば1)に設定され、そうでないときはオフ(例えば0)に設定される。
また、実データ部(ダウンリンク実データ)には、前記各種の情報として、従来と同様な、現在位置情報、渋滞リンク情報、旅行時間リンク情報などが格納されている。
この第1ダウンリンク情報DL1の送信は、連続して送信され、後述する第1アップリンク情報UL1が(光ビーコン9側にて)受信されるまで実施される。
(2)次に、車載機5側にて第1ダウンリンク情報DL1が受信されると、そのデータの内容(実データ)に関わりなく、車載機5側から光ビーコン9側に、低速アップリンク通信によって、第1アップリンク情報UL1を送信する。
この第1アップリンク情報UL1とは、低速(64kbps)で伝送される低速アップリンク情報であり、1つ又は複数のフレームによって構成されている。
詳しくは、図4(b)に示すように、ヘッダ部(アップリンクヘッダ)には、車両識別情報、車両ID、車種、車載機種別、情報種別、最終フレームフラグ、フレーム番号、有効データ長などのデータが格納されている。
このうち、車両識別情報は、車両3が対応するサービスを示し、車両IDは、各車両3の固有番号を示し、車載機種別は、高速アップリンク通信が可能な新車載機か否か等を示し、情報種別は、第1アップリンク情報UL1(アップリンク1)か後述する第2アップリンク情報UL2(アップリンク2)かの区別を示し、最終フレームフラグは、同一情報種別内の最終フレームを示し、フレーム番号は、同一情報種別内のフレーム番号を示し、有効データ長は、実データ部の有効データ長を示している。
なお、例えば車載機種別のデータがオン(例えば1に設定)されている場合には、車載機5が高速アップリンク通信が可能な新車載機であることを示し、オフ(例えば0に設定されて)いる場合には、低速アップリンク通信しかできない旧車載機を示している。
また、実データ部(アップンリンク実データ)には、従来と同様な車両計測情報などの実データが格納されている。
(3)次に、光ビーコン9側にて第1アップリンク情報UL1が受信されると、そのヘッダ部に格納されている車載機種別のデータに基づいて、車載機5が高速アップリンク通信の可能な新車載機であるか否かを判定する。例えば車載機種別のデータがオン(例えば1に設定)されていた場合には、新車載機であると判断する。
そして、新車載機であると判断された場合には、ダウンリンクに切り替えて、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を含む第2ダウンリンク情報DL2を送信する。
なお、例えば車載機種別のデータがオフ(例えば0に設定)されていた場合には、旧車載機であると判断する。この場合には、高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を含まない第2ダウンリンク情報DL2を送信する。
前記第2ダウンリンク情報DL2とは、高速ダウンリンク情報であり、複数のフレームによって構成されている。
詳しくは、図4(c)に示すように、ヘッダ部(ダウンリンクヘッダ)には、情報種別、提供時刻、最終フレームフラグ、フレーム番号、有効データ長さなどのデータが格納されている。
本実施例では、光ビーコン9が高速アップリンク通信が可能な新光ビーコンを示す識別情報は、特定の情報種別の実データ部に格納されている。
なお、例えば識別情報のデータがオン(例えば1に設定)されている場合には、光ビーコン9が高速アップリンク通信が可能な新光ビーコンであることを示し、オフ(例えば0に設定されて)いる場合には、低速アップリンク通信しかできない旧光ビーコンを示している。
また、実データ部(ダウンリンク実データ)には、各種の情報として、従来と同様な、現在位置情報、渋滞リンク情報、旅行時間リンク情報などが格納されている。
この第2ダウンリンク情報DL2の送信は、連続的に送信され、後述する一定時間経過するまで実施される。
(4)次に、車載機5側にて第2ダウンリンク情報DL2が受信されると、特定の情報種別の実データ部に格納されている識別情報に基づいて、光ビーコン9が高速アップリンク通信が可能な新光ビーコンであるか否かを判定する。例えば識別情報がオン(例えば1に設定)されていた場合には、新光ビーコンであると判断する。
そして、新光ビーコンであると判断された場合には、車載機5側から光ビーコン9側に、高速アップリンク通信によって、送信すべき自車両3に関する各種の情報等(実データ)を含む第2アップリンク情報UL2を送信する。
この第2アップリンク情報UL2とは、高速アップリンク情報であり、1つ又は複数のフレームによって構成されている。
詳しくは、図4(d)に示すように、ヘッダ部(アップリンクヘッダ)には、車両識別情報、車両ID、車種、車載機種別、情報種別、最終フレームフラグ、フレーム番号、有効データ長などのデータが格納されている。
なお、最終フレームフラグは、上述のように、最終フレームである場合にはオン(例えば1)に設定され、そうでないときはオフ(例えば0)に設定される。
また、実データ部(アップンリンク実データ)には、従来と同様な車両3の挙動履歴などの実データが格納されている。
なお、車載機5では、第2ダウンリンク情報DL2のフレーム内の実データ部に含まれる車両IDと、自身の車両IDとが一致した場合に、前記第1アップリンク情報UL1の送信を停止する。
(5)次に、光ビーコン9側にて第2アップリンク情報UL2が受信されると、そのヘッダ部に格納されている最終フレームフラグ及びフレーム番号に基づいて、全てのフレームが受信されたか否か(全てのフレームが到達したか否か)を判定する。
そして、その判定結果に基づいて、フレームの到達状態を示す到達情報を生成する。例えば全てのフレーム番号のフレームが受信され、且つ、最終フレームフラグがオン(1)であることが認識された場合には、全てのフレームが到達したと判定する。
一方、それ以外の場合、例えば最終フレームフラグが認識されない場合や、フレーム番号に欠落がある場合などは、未到達のフレームがあると判定する。
なお、これとは別に、簡易的に、全てのフレーム番号のフレームが受信された場合、或いは、最終フレームフラグがオンであると判定された場合に、全てのフレームが受信されたと判定してもよい。
ここで、未到達のフレームがあると判定された場合には、ダウンリンクに切り替えて、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、未到達のフレームがあることを示す到達情報(第3ダウンリンク情報DL3)を送信する。
なお、未到達のフレームがあると判断された場合には、受信したフレームのフレーム番号から、未到達のフレームを判断して、未到達のフレームのフレーム番号又は到達したフレームのフレーム番号を送信するようにしてもよい。
また、全てのフレームが受信されたと判定された場合には、必ずしも到達情報を送信する必要はないが、全ての情報が受信された旨の到達情報を送信するようにしてもよい。
前記到達情報とは、高速ダウンリンク情報であり、複数のフレームによって構成されている。
詳しくは、図4(e)に示すように、ヘッダ部(ダウンリンクヘッダ)には、情報種別、提供時刻、最終フレームフラグ、フレーム番号、有効データ長さなどのデータが格納されている。
なお、最終フレームフラグは、上述のように、最終フレームである場合にはオン(例えば1)に設定され、そうでないときはオフ(例えば0)に設定される。
また、実データ部(ダウンリンク実データ)には、各フレーム番号毎に、その到達情報が格納されている。例えばフレーム番号1の到達情報には、第2アップリンク情報UL2(高速アップリンク2)のフレーム番号1のフレーム(即ち第1フレームUL2(1))を、光ビーコン9で受信できたことを示すフラグが設定されている。例えばこのフラグが1の場合には、フレーム番号1のフレームが受信されたことを示し、フラグが0の場合には、そのフレームが受信されなかったことを示している。
つまり、後述するように、このような到達情報によって、その到達情報を受信した車載機5側では、どのフレームが未到達であったかを把握することが可能である。
(6)次に、車載機5側にて到達情報が受信されると、そのヘッダ部に格納されている最終フレームフラグや実データ部に格納されている各フレームの到達、未到達の情報に基づいて、全てのフレームが到達したか否かを判定する。例えば最終フレームフラグが0の場合や、各フレーム番号のフラグの1つでも0の場合には、未到達情報があると判断する。
そして、未到達情報があると判断された場合には、再度、前記第2アップリンク情報UL2を送信する。
その後は、同様にして、所定の時間まで、光ビーコン9側にて未到達の情報があるか否かの処理や、未到達の情報がある場合に車載機5側から第2アップリンク情報UL2を再送する処理を行う。
[光ビーコン側にて実施される処理]
次に、上述した路車間通信システムの送受信における処理を、光ビーコン9側と車載機5側とに分けて説明するが、ここでは、光ビーコン9側のビーコン制御部13にて行われる処理について説明する。
図5に示すように、光ビーコン9側では、まず、ステップ(S)100にて、第1ダウンリンク情報DL1を送信する(ダウンリンク1送信)。
続くステップ110では、ダウンリンク停止要求があるか否かを判定する。即ち、第1ダウンリンク情報DL1の送信を停止する要求があるか否かを判定する。具体的には、中央装置からの停止命令を受信した場合に、ダウンリンク停止要求があると判定する。ここで肯定判断されるとステップ120に進み、一方否定判断されるとステップ130に進む。
ステップ120では、ダウンリンク停止要求があったので、ダウンリンク停止処理を行って、即ち、第1ダウンリンク情報DL1の送信を停止し、一旦本処理を終了する。
一方、ステップ130では、ダウンリンク停止要求が無いので、第1アップリンク情報UL1を受信(アップリンク1受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ140に進み、一方否定判断されるとステップ100に戻る。
ステップ140では、ダウンリンク2に切り替え送信する。
続くステップ150では、タイマ(t1)を起動する。このタイマ(t1)は、第1アップリンク情報UL1の受信を開始してから第2アップリンク情報UL2の受信を終了するまでの経過時間を計測するタイマである。
続くステップ160では、タイマ(t2)を起動する。このタイマ(t2)は、第2ダウンリンク情報DL2の送信が開始されてからの経過時間を計測するタイマである。
続くステップ170では、受信終了予定時間t1maxを設定する。この受信終了予定時間t1maxとは、第1アップリンク情報UL1の受信を開始して第2アップリンク情報UL2の受信をから終了するまでの予定時間を示している。なお、受信終了予定時間t1maxとしては、固定値が設定される。
続くステップ180では、第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)の送信時間t2maxを設定する。この第2ダウンリンク情報DL2の送信時間t2maxとは、第2ダウンリンク情報DL2の送信を開始してから終了するまでの設定期間を示している。第2ダウンリンク情報DL2の送信時間t2maxとしては、固定値が設定される。
続くステップ190では、光ビーコン9が新光ビーコンであることを示す識別情報を含む第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)を送信する。
ステップ200では、タイマt2が、第2ダウンリンク情報DL2の送信時間t2maxを下回るか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ220に進み、一方否定判断されるとステップ210に進む。
ステップ210では、ダウンリンク1への切り替えを行い、前記ステップ100に戻る。
一方、ステップ220では、第2アップリンク情報UL2(アップリンク2)が受信されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ250に進み、一方否定判断されるとステップ230に進む。
ステップ250では、受信した第2アップリンク情報UL2のフレームのフレーム番号を識別する。
続くステップ260では、最終フレームフラグの有無を判定する。つまり、受信したフレームの最終フレームフラグが1に設定されているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ290に進み、一方否定判断されるとステップ270に進む。
ステップ270では、最終フレームフラグが無いので、タイマt1をリセットして再起動する。
続くステップ280では、受信終了予定時間t1maxを再計算し、前記ステップ220に戻る。なお、受信終了予定時間t1maxの再計算については、具体的には、受信した第2アップリンク情報UL2のフレーム番号からその後に受信しうるフレーム数を算出しその送信時間から再計算する。
一方、前記ステップ220で否定判断されて進むステップ230では、タイマt1の起動の有無を判定し、起動が無い場合はステップ190に戻り、起動がある場合はステップ240に進む。
ステップ240では、タイマt1が受信終了予定時間t1maxを下回るか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ190に戻り、一方否定判断されるとステップ290に進む。
ステップ290では、到達情報を生成し、高速アップリンク通信によって、車載機5に送信する。
続くステップ300では、第2アップリンク情報UL2における未受信フレームがあるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ310に進み、一方否定判断されるとステップ330に進む。
ステップ310では、受信終了予定時間t1maxを再計算する。
続くステップ320では、(未受信フレームがあるので)タイマt1をリセットして再起動し、前記ステップ220に戻る。
一方、ステップ330では、全てのフレームを受信したので、タイマt1を停止して、初期化し、前記ステップ190に戻る。
[車載機側にて実施される処理]
ここでは、車載機5側の車載制御部17にて行われる処理について説明する。
図6に示すように、ステップ400では、第1ダウンリンク情報DL1(ダウンリンク1)の受信を待機する。
続くステップ410では、車載機停止要求があるか否かを判定する。即ち、第1ダウンリンク情報DL1の受信を停止する要求があるか否かを判定する。具体的には、電源OFF要求信号を受信した場合に、車載機停止要求があると判定する。ここで肯定判断されると一旦本処理を終了し、一方否定判断されるとステップ420に進む。
ステップ420では、車載機停止要求が無いので、第1ダウンリンク情報DL1を受信(ダウンリンク1受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ430に進み、一方否定判断されるとステップ400に戻る。
ステップ430では、第1アップリンク情報UL1(アップリンク1)を送信する。
続くステップ440では、タイマ(T11)を起動する。このタイマ(T11)は、第1アップリンク情報UL1の再送間隔を制御するための時間計測を行うためのタイマである。
続くステップ450では、第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)の受信を待機する。
続くステップ455では、タイマ(T11)がT(再送間隔)を上回ったか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ430に戻り、一方否定判断されるとステップ460に進む。
ステップ460では、第2ダウンリンク情報DL2を受信(ダウンリンク2受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ490に進み、一方否定判断されるとステップ465に進む。
ステップ465では、エリアアウトタイマが起動中であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ480に進み、一方否定判断されるとステップ470に進む。このエリアアウトタイマとは、自車両3がエリアA1又はエリア2にあることを判定する際に用いるタイマである。
ステップ470では、エリアアウトタイマを起動する。
続くステップ480では、エリアアウト判定時間に到達したか否かを判定する。このエリアアウト判定時間とは、自車両3がエリアA1又はエリアA2にあることを判定するための判定値(閾値)である。ここで肯定判断されるとステップ400に戻り、一方否定判断されるとステップ450に戻る。なお、エリアアウト判定時間は、固定値又は変動値が設定される。
一方、ステップ490では、エリアアウトタイマを停止し、初期化する。
続くステップ500では、識別情報を受信したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ510に進み、一方否定判断されるとステップ450に戻る。
ステップ510では、高速アップリンク通信によって、第2アップリンク情報UL2(高速アップリンク2)を送信する。
続くステップ520では、ダウンリンクの受信を待機する。
続くステップ530では、ダウンリンクの受信の有無を判定する。ここで肯定判断されるとステップ555に進み、一方否定判断されるとステップ535に進む。
ステップ535では、エリアアウトタイマが起動中であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ550に進み、一方否定判断されるとステップ540に進む。
ステップ540では、エリアアウトタイマを起動する。
続くステップ550では、エリアアウト判定時間に到達したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ400に戻り、一方否定判断されるとステップ520に戻る。
一方、ステップ555では、エリアアウトタイマを停止し、初期化する。
続くステップ560では、到達情報を受信したか否かを判定する。なお、この到達情報は、第2アップリンク情報UL2において、光ビーコン9側にて受信できなかった未到達のフレームがあることを示すものである。ここで肯定判断されるとステップ565に進み、一方否定判断されるとステップ520に戻る。
ステップ565では、未到達フレームがあるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ570に進み、一方否定判断されるとステップ520に戻る。
ステップ570では、タイマT11が、高速アップリンク停止時間Tを下回るか否かを判定する。この高速アップリンク停止時間とは、例えばエリアA1滞在時間である。ここで肯定判断されるとステップ520に戻り、一方否定判断されるとステップ580に進む。
ステップ580では、未到達のフレームがあるので、第2アップリンク情報UL2を再度生成して送信し、前記ステップ520に戻る。
[本実施例1の効果]
本実施例1では、上述したように、最初に光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、第1ダウンリンク情報DL1を送信する。次に、その第1ダウンリンク情報DL1を受信した車載機5は、光ビーコン9側に、低速アップリンク通信によって、自車両3の情報を含む第1アップリンンク情報UL1を送信する。次に、その第1アップリンク通信UL1を受信した光ビーコン9は、車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、自身が新光ビーコンであることを示す識別情報を送信する。
次に、その識別情報を受信した車載機5は、光ビーコン9側に、高速アップリンク通信によって、車両3の挙動履歴等の必要な情報を含む第2アップリンク情報UL2を送信する。次に、その第2アップリンク情報UL2を受信した光ビーコン9は、全てのフレームが送信されたか否か(従って到達したか否か)を最終フレームフラグ及びフレーム番号によって判断する。そして、未送信のフレームがある場合(従って未到達のフレームがある場合)は、車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、その旨(ここでは未到達のフレーム)を示す到達情報を送信する。
次に、その到達情報を受信した車載機5は、未送信(従って未到達)のフレームがある場合には、再度第2アップリンク情報UL2の全てのフレームを送信する。
これによって、光ビーコン9は、車載機5から高速アップリンク通信によって送信された第2アップリンク情報UL2を、確実に受信することができる。
例えば、規定の通信エリア外(例えエリアA3)で誤って、高速アップリンク通信にて、第2アップリンク情報UL2を送信した場合でも、光ビーコン3にてその情報の到達状況を把握して、必要に応じて再度第2アップリンク情報UL2を送信してもらうことができるので、確実に情報を受信できるという顕著な効果を奏する。
[変形例など]
次に、本実施例1の変形例などについて説明する。
・前記実施例1では、車載機5が、(未到達のフレームがあることを示す)到達情報を受信した場合に、第2アップリンク情報UL2の全フレームを再送信したが、未到達のフレームのみを再送信してもよい。
また、到達情報としては、例えば、フレーム番号は送信せずに(或いは送信するとともに)、未到達のフレームがあることを示す情報を送信する方法がある。この場合は、到達情報のフレーム内に未到達のフレームがある旨を示すフラグを設定して(例えば未到達のフレームがある場合は1に設定して、そのフラグを送信する方法が挙げられる。また、未到達のフレームのフレーム番号を示す情報を送信する方法や、それとは逆に、到達したフレームのフレーム番号を示す情報を送信する方法がある。これらの場合は、予めどの内容を送信するかを定めておけばよい。
・光ビーコン9は、識別情報を送信してから、第2アップリンク情報UL2を受信可能な期間に、第2アップリンク情報UL2が得られない場合には、第2アップリンク情報UL2が未到達であることを示す到達情報を、車載機5に送信してもよい。
なお、第2アップリンク情報UL2を受信可能な期間とは、車両3がエリアA1に存在する期間である。なお、例えば最初に第2ダウンリンク情報DL2を受信したタイミングを、車両3がエリアA1の入り口(最初の位置)に達した時間とみなすことができ、また、エリアA1の車線に沿った長さを車両3の速度で割ることによって、車両3がエリアA1に存在する時間が分かる。
・光ビーコン9は、第2アップリンク情報UL2の複数のフレームのうちの任意の1フレームの受信完了から、その後受信しうるフレーム数から算出した所定の時間経過後に、残りのフレームが受信されない場合に、第2アップリンク情報UL2が未到達であることを示す到達情報を、車載機5に送信してもよい。
例えば送信するフレーム数が16の場合に、最初のフレームを受信したときには、残りの15のフレームを受信する時間を予想できるので(送信周期は定められているので)、予想される時間内に残りのフレームが受信されない場合には、(フレームが未到達であることを示す)到達情報を送信してもよい。
・光ビーコン9は、第2アップリンク情報UL2の最終フレームを受信した後に、全てのフレームが到達したことを示す到達情報を、車載機5に送信してもよい。
・光ビーコン9より、第2アップリンク情報UL2の何番目のフレームが受信できたかを示す到達情報を、車載機5に送信してもよい。
・車載機5は、第2アップリンク情報UL2を再送信する場合には、第2アップリンク情報UL2の送信開始時からの経過時間を計算し、自車両3の高速アップリンク通信での通信可能なエリア(エリアA1)の残りの滞在可能時間を考慮して、その滞在時間に送信可能なフレーム数だけ再送信してもよい。なお、車両3がエリアA1に到達した時間は、上述したように、第2ダウンリンク情報DL2を受信した時間としてもよい。
・車載機5は、第2アップリンク情報UL2を再送信する場合には、自車両3の車速情報を加味し、再送するフレーム数を設定してもよい。つまり、自車両3の速度が高速の場合には、エリアA1に滞在する時間が短いので、自車両3の速度からエリアA1における残りの滞在時間を考慮し、残りの滞在時間に送信できるフレーム数のフレームを送信してもよい。
・車載機5は、第2アップリンク情報UL2を再送信する場合には、通信可能なエリア(エリアA1)における自車両3の走行距離情報を加味し、再送するフレーム数を設定してもよい。なお、走行距離は、自車両3の速度から求めることができる。
・送信できなかった第2アップリンク情報UL2のフレームがある場合には、その未送信のフレームを、次に通信可能となった光ビーコン9に送信してもよい。
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略又は簡略化する。なお、各構成の番号は実施例1と同じものを使用する(以下同様)。
本実施例2は、ハード構成は前記実施例1と同じであり、その路車間通信の内容が異なるので、異なる点を説明する。
[路車間通信の内容]
本実施例2では、図7に示すように、下記のような手順(時系列)に沿って路車間通信を行う。
(1)まず、前記実施例1と同様に、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、車載機5側に送信すべき各種の情報(実データ)を含む第1ダウンリンク情報DL1を送信する。
(2)次に、前記実施例1と同様に、車載機5側にて第1ダウンリンク情報DL1が受信されると、そのデータの内容(実データ)に関わりなく、車載機5側から光ビーコン9側に、低速ダウンリンク通信によって、第1アップリンク情報UL1を送信する。
(3)次に、前記実施例1と同様に、光ビーコン9側にて第1アップリンク情報UL1が受信されると、そのヘッダ部に格納されている車載機種別のデータに基づいて、車載機5が高速アップリンク通信の可能な新車載機であるか否かを判定する。例えば車載機種別のデータがオン(例えば1に設定)されていた場合には、新車載機であると判断する。
そして、新車載機であると判断された場合には、ダウンリンクに切り替えて、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を含む第2ダウンリンク情報DL2を送信する。
(4)次に、車載機5側にて第2ダウンリンク情報DL2が受信されると、特定の情報種別の実データ部に格納されている識別情報に基づいて、光ビーコン9が高速アップリンク通信が可能な新光ビーコンであるか否かを判定する。例えば識別情報がオン(例えば1に設定)されていた場合には、新光ビーコンであると判断する。
そして、新光ビーコンであると判断された場合には、車載機5側から光ビーコン9側に、高速アップリンク通信によって、送信すべき実データを含む第2アップリンク情報UL2の最初のフレームを送信する。つまり、フレームが第1〜第16までの順番で16フレームある場合には、1番目の第1フレームUL2(1)のみを送信する。
(5)次に、光ビーコン9側にて第2アップリンク情報UL2の第1フレームUL2(1)が受信されると、光ビーコン9側から車載機5側に、高速ダウンリンク通信によって、第1フレームUL2(1)が到達したことを示す到達情報(第3ダウンリンク情報DL3)を送信する。
(6)次に、車載機5側にて到達情報が受信されると、車載機5側から光ビーコン9側に、高速アップリンク通信にて、フレームが第1〜第16までの順番で16フレームある場合には、残りの第2〜第16フレームUL2(2)〜(16)を送信する。
[光ビーコン側にて実施される処理]
次に、上述した路車間通信システムの送受信の際に実施される、光ビーコン9側の処理について説明する。
図8に示すように、光ビーコン9側では、まず、ステップ600にて、第1ダウンリンク情報DL1を送信する(ダウンリンク1送信)。
続くステップ610では、ダウンリンク停止要求があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ620に進み、一方否定判断されるとステップ630に進む。
ステップ620では、ダウンリンク停止要求があったので、ダウンリンク停止処理を行って、一旦本処理を終了する。
一方、ステップ630では、ダウンリンク停止要求が無いので、第1アップリンク情報UL1を受信(アップリンク1受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ640に進み、一方否定判断されるとステップ600に戻る。
ステップ640では、ダウンリンク2に切り替え送信する。
続くステップ650では、タイマ(t2)を起動する。このタイマ(t2)は、第1アップリンク情報UL1を受信してから第2ダウンリンク情報DL2を送信するまでの時間を計測するものである。
続くステップ660では、第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)の送信時間t2maxを設定する。この第2ダウンリンク情報DL2の送信時間t2maxとは、第2ダウンリンク情報DL2の送信を開始してから終了するまでの設定期間を示している。
続くステップ670では、光ビーコン9が新光ビーコンであることを示す識別情報を含む第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)を送信する。
続くステップ680では、タイマt2が、第2ダウンリンク情報DL2の送信時間t2maxを下回るか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ700に進み、一方否定判断されるとステップ690に進む。
ステップ690では、ダウンリンク1に切り替えて、前記ステップ600に戻る。
一方、ステップ700では、第2アップリンク情報UL2(アップリンク2)の第1フレームUL2(1)が受信されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ710に進み、一方否定判断されるとステップ670に戻る。
ステップ710では、第1フレームUL2(1)が受信されたので、そのことを示す到達情報を生成して、車載機5に送信する。例えば受信されたことを示すフラグを1に設定する。
続くステップ720では、送信するフレームが16フレームある場合には、残りの第2〜第16フレームUL2(2)〜(16)を受信し、ステップ670に戻る。
[車載機側にて実施される処理]
ここでは、車載機5側の車載制御部17にて行われる処理について説明する。
図9に示すように、ステップ800では、第1ダウンリンク情報DL1(ダウンリンク1)の受信を待機する。
続くステップ810では、車載機停止要求があるか否かを判定する。ここで肯定判断されると、一旦本処理を終了し、一方否定判断されるとステップ820に進む。
ステップ820では、第1ダウンリンク情報DL1を受信(ダウンリンク1受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ830に進み、一方否定判断されるとステップ800に戻る。
ステップ830では、第1アップリンク情報UL1(アップリンク1)を送信する。
続くステップ840では、タイマ(T11)を起動する。このタイマ(T11)は、第1アップリンク情報UL1の再送間隔を制御するための時間計測を行うためのタイマである。
続くステップ850では、第2ダウンリンク情報DL2(ダウンリンク2)の受信を待機する。
続くステップ855では、タイマ(T11)がT(再送間隔1)を上回ったか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ830に戻り、一方否定判断されるとステップ860に進む。なお、再送間隔1とは、第1アップリンク情報UL1の再送間隔を示すものである。
ステップ860では、第2ダウンリンク情報DL2を受信(ダウンリンク2受信)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ890に進み、一方否定判断されるとステップ865に進む。
ステップ865では、(実施例1と同様な)エリアアウトタイマが起動中であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ880に進み、一方否定判断されるとステップ870に進む。
ステップ870では、(実施例1と同様な)エリアアウトタイマを起動する。
続くステップ880では、(実施例1と同様に)エリアアウト判定時間に到達したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ800に戻り、一方否定判断されるとステップ850に戻る。
一方、ステップ890では、エリアアウトタイマを停止し、初期化する。
続くステップ900では、識別情報を受信したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ910に進み、一方否定判断されるとステップ850に戻る。
ステップ910では、高速アップリンク通信によって、第2アップリンク情報UL2(高速アップリンク2)の第1フレームUL2(1)を送信する。
続くステップ920では、タイマ(T12)を起動する。このタイマ(T12)は、第2アップリンク情報UL2の再送間隔を測定するためのものである。
続くステップ930では、ダウンリンクの受信を待機する。
続くステップ940では、ダウンリンクの受信の有無を判定する。ここで肯定判断されるとステップ965に進み、一方否定判断されるとステップ945に進む。
ステップ945では、エリアアウトタイマが起動中であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ960に進み、一方否定判断されるとステップ950に進む。
ステップ950では、エリアアウトタイマを起動する。
続くステップ960では、エリアアウト判定時間に到達したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ800に戻り、一方否定判断されるとステップ930に戻る。
一方、ステップ965では、エリアアウトタイマを停止し、初期化する。
続くステップ970では、到達情報を受信したか否かを判定する。なお、この到達情報は、第2アップリンク情報UL2の第1フレームUL2(1)が到達したことを示すものである。ここで肯定判断されるとステップ990に進み、一方否定判断されるとステップ980に進む。
ステップ980では、タイマT11が、T(再送間隔2)に達したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ910に戻り、一方否定判断されるとステップ930に戻る。なお、再送間隔2とは、第2アップリンク情報UL2の第1フレームUL2(1)の再送間隔を示すものである。
一方、ステップ990では、第2アップリンク情報UL2の残りの第2〜第16フレームUL2(2)〜(16)を送信する。
続くステップ1000では、タイマ(T12)を停止し、初期化してステップ930に戻る。
[本実施例2の効果]
本実施例2では、車載機5は、車載機5から光ビーコン9に送信する第2アップリンク情報UL2の全フレームではなく、まず、最初のフレームのみを、高速アップリンク通信にて、光ビーコン9に送信する。光ビーコン9にてそのフレームを受信できた場合には、その旨を車載機5に送信するので、車載機5は、残りのフレームを送信することにより、全フレームを送信する。これにより、車載機5から光ビーコン9に、高速アップリンク通信にて、全フレームを確実に送信することができる。
即ち、最初のフレームが高速アップリンク通信で送信できたのであれば、高速アップリンク通信が可能な状態であるので、その後のフレームも高速アップリンク通信で送信することができる。これによって、確実に全フレームを送信できるという効果を奏する。
尚、本発明は前記実施例などになんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば前記各実施例において、例えば1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、実施例の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。更に、実施例の構成の少なくとも一部を、他の実施例の構成に対して付加、置換等してもよい。
(2)なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として実施例に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
1…交通管制システム
3…車両
5…車載機
9…光ビーコン
13…ビーコン制御部
17…車両制御部

Claims (12)

  1. 走行中の車両(3)の車載機(5)と路側の光ビーコン(9)との間で、光通信による無線通信を行うとともに、低速アップリンク通信とそれより高速の高速アップリンク通信とを切り替えて通信が可能な路車間通信システムにおいて、
    前記光ビーコン(9)から前記車載機(5)に、前記高速アップリンク通信が可能なことを示す識別情報を送信する第1処理工程(S190)と、
    前記識別情報を受信した車載機(5)は、前記光ビーコン(9)に、前記高速アップリンク通信にて自車両(3)に関連する情報を含むアップリンク情報を送信する第2処理工程(S510)と、
    前記アップリンク情報を受信した光ビーコン(9)は、前記車載機(5)から送信された前記アップリンク情報の到達状態を確認し、未到達の前記アップリンク情報がある場合は、前記到達状態を示す到達情報を、前記車載機(5)に送信する第3処理工程(S290)と、
    前記到達情報を受信した前記車載機(5)は、前記到達情報に基づいて、前記未到達の前記アップリンク情報があるか否かを判定し、前記未到達のアップリンク情報がある場合は、少なくとも前記未到達のアップリンク情報を、前記光ビーコン(9)に再送信する第4処理工程(S580)と、
    を有することを特徴とする路車間通信システム。
  2. 前記光ビーコン(9)は、前記アップリンク情報の到達又は未到達の状態を示す前記到達情報を、前記車載機(5)に送信し、
    前記到達情報を受信した前記車載機(5)は、前記到達情報に基づいて、前記未到達の前記アップリンク情報又は前回送信した前記アップリンク情報、前記光ビーコン(9)に再送信することを特徴とする請求項1に記載の路車間通信システム。
  3. 前記光ビーコン(9)は、前記識別情報を送信してから、前記アップリンク情報を受信可能な期間に、前記アップリンク情報が得られない場合には、前記アップリンク情報が未到達であることを示す前記到達情報を、前記車載機(5)に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の路車間通信システム。
  4. 前記光ビーコン(9)は、複数の前記アップリンク情報のフレームのうちの任意の1フレームの受信完了から、その後受信しうる前記アップリンク情報のフレーム数から算出した所定の時間経過後に、残りのフレームが受信されない場合に、前記アップリンク情報が未到達であることを示す到達情報を、前記車載機(5)に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の路車間通信システム。
  5. 前記光ビーコン(9)は、前記アップリンク情報の最終フレームを受信した後に、前記アップリンク情報が到達したことを示す前記到達情報を、前記車載機(5)に送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  6. 前記光ビーコン(9)より、前記アップリンク情報の何番目のフレームが受信できたかを示す前記到達情報を、前記車載機(5)に送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  7. 前記車載機(5)は、前記アップリンク情報を再送信する場合には、前記アップリンク通信の開始時からの経過時間を計算し、前記自車両(3)の前記アップリンク通信の可能な通信エリアにおける残りの滞在可能時間を考慮して、その滞在時間に送信可能なフレーム数だけ再送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  8. 前記車載機(5)は、前記アップリンク情報を再送信する場合には、前記自車両(3)の車速情報を加味し、再送するフレーム数を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  9. 前記車載機(5)では、前記アップリンク情報を再送信する場合には、通信エリアにおける自車両(3)の走行距離情報を加味し、再送するフレーム数を設定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  10. 前記送信できなかった前記アップリンク情報がある場合には、その未送信のアップリンク情報を、次に通信可能となった光ビーコン(9)に送信することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の路車間通信システム。
  11. 走行中の車両(3)の車載機(5)と路側の光ビーコン(9)との間で、光通信による無線通信を行うとともに、低速アップリンク通信とそれより高速の高速アップリンク通信とを切り替えて通信が可能な路車間通信システムにおいて、
    前記車載機(5)は、前記高速アップリンク通信で送信される複数のフレームのうち、所定のフレームのみを送信する第1処理工程(S910)と、
    前記光ビーコン(9)は、前記フレームを受信したとき、該フレームが到達したことを示す到達情報を前記車載機(5)に送信する第2処理工程(S710)と、
    前記車載機(5)は、前記到達情報を受信したときに、残りのフレームを高速アップリンク通信にて送信する第3処理工程(S990)と、
    を有することを特徴とする路車間通信システム。
  12. 前記所定のフレームは、前記高速アップリンク通信で送信される複数のフレームのうち、最初の1フレームであることを特徴とする請求項11に記載の路車間通信システム。
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