JP7231780B1 - めっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることを課題とする。【解決手段】めっき装置は、回転テーブル部を含む少なくとも一対のめっきユニットが隣接して配置されためっき作業部と、前記回転テーブル部が隣接する方向を第1の方向とし当該第1の方向に交差する方向を第2の方向としたときに、前記めっき作業部の前記第2の方向の一方の側に前記第1の方向に沿って延びる架台を有し、陰極容器を移動可能に配置された搬送クレーン部と、前記めっき作業部の周囲の少なくとも一方に前記陰極容器を載置可能に配置された投入部及び/又は回収部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、めっき装置及びめっき方法に関する。
従来、上面側が開口し、内部にめっき対象物であるワークと陽極となる金属筒が収容されるとともにめっき液が供給された陰極容器を回転させてめっき処理を行う回転式のめっき装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2006-22399号公報 特開2006-274412号公報
ところで、複数種のめっきがワークに施される場合がある。この場合、めっきの種類ごとにめっきユニットが準備される。この際、設備の大型化を回避すべく、陰極容器を移動させる動線を適切に設定することが求められる。特許文献1や特許文献2では、複数種のめっきを行うことは想定しておらず、陰極容器の動線については、何ら配慮がなされておらず、複数種のめっきを行う際の省スペース化も考慮されていない。
そこで、本発明の課題は、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るめっき装置は、それぞれ回転テーブル部を含む少なくとも一対のめっきユニットが隣接して配置されためっき作業部と、内部に複数のワークと共に陽極を収納する陰極容器を前記回転テーブル部に移動可能に配置された搬送クレーン部と、前記搬送クレーン部を移動させる架台と、前記めっき作業部の周囲の少なくとも一方に前記陰極容器を載置可能に配置された投入部及び/又は回収部と、前記一対のめっきユニットがそれぞれ備える前記回転テーブル部に載置された前記陰極容器に対してめっき液を供給するめっき液供給パイプと、を、備え、前記架台は、前記回転テーブル部が隣接する方向を第1の方向とし当該第1の方向に交差する方向を第2の方向としたときに、前記めっき作業部の前記第2の方向の一方の側に前記第1の方向に沿って延びる。
上記構成のめっき装置において、前記投入部と前記回収部とは、前記めっき作業部を隔てて前記第1の方向に対向させて配置された構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記投入部と前記回収部とは、隣接しており、前記めっき作業部の前記第1又は第2の方向の一方の側に設けられた構成とすることもできる。
上記構成のめっき装置において、前記架台は、少なくとも前記一対のめっきユニットがそれぞれ有する回転テーブル部間の距離よりも長い距離に亘って設けられた構成とすることもできる。
上記構成のめっき装置において、前記めっき作業部の前記第2の方向の他方の側に前記めっき液供給パイプに接続される配管が配置された配管設置部が設けられた構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記めっき液供給パイプは、可撓パイプとすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記陰極容器は上面側が開口している構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記めっき作業部の前記第2の方向の他方の側に前記めっき液供給パイプに接続されるめっき液槽が設けられた構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記投入部は前記第2の方向の一方の側に待機位置を備える構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記回収部は前記第2の方向の一方の側に取出位置を備える構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記一対のめっきユニットは、ニッケルめっきを行うユニットと、スズめっきを行うユニットを含む構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記一対のめっきユニットは、ニッケルめっきを行うユニットと、スズめっきを行うユニットを含み、
前記スズめっきを行うユニットは、ニッケルめっきを行うユニットより、前記回収部に近い側に配置された構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記陰極容器は、外形寸法が最大となる外周面部に電極を備えた構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記陰極容器は、少なくとも底部から側壁部に亘って通電可能に設けられた構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記一対のめっきユニットが備える回転テーブル部間の距離は、前記陰極容器の外径の3倍未満である構成とすることができる。
上記構成のめっき装置において、前記一対のめっきユニットのうち、後にめっき作業を行うユニットが備える回転テーブル部と前記取出位置との間の距離は、前記陰極容器の外径の6倍未満である構成とすることができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るめっき方法は、上面側が開口され、ワークを収納した陰極容器がそれぞれ設置される回転テーブル部が隣接して配置された少なくとも一対のめっきユニットが配置されためっき作業部と、前記回転テーブル部が隣接する方向を第1の方向としたときに、当該第1の方向に沿って延びる架台を有し、前記陰極容器を前記めっきユニット間で移動させる搬送クレーン部と、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って延び、前記搬送クレーン部によって前記めっき作業部に搬入される前記陰極容器が吊り下げられる前記陰極容器の待機位置へ前記陰極容器を投入する投入部と、前記第2の方向に沿って延び、前記搬送クレーン部によって前記めっき作業部から搬出された前記陰極容器が取り出される取出位置から前記陰極容器を排出する排出位置へ前記陰極容器を回収する回収部と、を備えためっき装置を用いてめっき行うめっき方法であって、ワークを収納した前記陰極容器を前記投入部によって前記待機位置に投入する工程と、前記待機位置に投入された前記陰極容器を前記搬送クレーン部によって吊り下げ、前記一対のめっきユニットのうち、先にめっきを行うユニットが備える前記回転テーブル部に搬入し、第1のめっきを行う工程と、第1のめっきが行われた前記陰極容器を前記搬送クレーン部によって吊り下げ、前記一対のめっきユニットのうち、後にめっきを行うユニットが備える前記回転テーブル部に移送し、第2のめっきを行う工程と、第2のめっきが行われた前記陰極容器を前記搬送クレーン部によって吊り下げ、前記取出位置に搬出する工程と、前記取出位置に搬出された前記陰極容器を前記回収部によって回収する工程と、を含む。
本明細書開示の発明によれば、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。
図1(A)は第1実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図であり、図1(B)は陰極容器の直径とめっき装置が備える回転テーブル部間の距離、及び回転テーブル部と取出位置までの距離との関係を示す説明図である。 図2は図1に示されためっき装置に含まれる各部の配置を示す模式図であり、 図3(A)は第1実施形態のめっき装置の概略構成を示す正面図であり、図3(B)は陰極容器の側面図である。 図4(A)は第1実施形態のめっき装置の概略構成を示す右側面図であり、図4(B)は第1実施形態のめっき装置の概略構成を示す左側面図である。 図5は回転テーブル部の説明図である。 図6(A)は上昇した状態の陽極ヘッドを示す説明図であり、図6(B)は下降した状態の陽極ヘッドを示す説明図であり、図6(C)は上昇した状態の水洗ヘッドを示す説明図であり、図6(D)は下降した状態の水洗ヘッドを示す説明図である。 図7(A)は水平方向伸縮部が伸長するとともに昇降部が伸長した状態の搬送クレーン部の説明図であり、図7(B)は水平方向伸縮部が伸長するとともに昇降部が収縮した状態の搬送クレーン部の説明図であり、図7(C)は水平方向伸縮部が収縮するとともに昇降部が伸長した状態の搬送クレーン部の説明図であり、図7(D)は搬送クレーン部の本体部が回転する様子を示す説明図である。 図8は投入部に設けられた待機位置に設けられた位置決めテーブル周辺の様子を示す説明図である。 図9はめっき装置の制御系を示す図である。 図10は投入部に投入された陰極容器の移動の様子を示す説明図である。 図11(A)は回転テーブル部に陽極ヘッドが搭載された状態を示す説明図であり、図11(B)は陰極容器内にめっき液を供給しつつ回転テーブル部を回転させる様子を示す説明図である。 図12(A)は回転テーブル部に水洗ヘッドが搭載された状態を示す説明図であり、図12(B)は陰極容器内に洗浄水を供給しつつ回転テーブル部を回転させる様子を示す説明図である。 図13は回収部に排出された陰極容器の移動の様子を示す説明図である。 図14は第2実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図15は第3実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図16は第4実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図17は第5実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図18は第6実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図19は第7実施形態のめっき装置の概略構成を示す上面図である。 図20は変形例の陰極容器を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、描画の都合上、図面によっては細部が省略されていたり、構成要素自体が省略されていたりする場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1(A)から図4(B)を参照して、第1実施形態のめっき装置1の概略構成について説明する。図1(A)はめっき装置1の概略構成を示す上面図であり、図1(B)は陰極容器3の直径とめっき装置1が備える回転テーブル部11間の距離、及び回転テーブル部11と取出位置P3までの距離との関係を示す説明図である。図2はめっき装置に含まれる各部の配置を示す模式図である。図3(A)はめっき装置1の概略構成を示す正面図であり、図3(B)は陰極容器の側面図である。図4(A)はめっき装置1の概略構成を示す右側面図であり、図4(B)はめっき装置の概略構成を示す左側面図である。
[めっき装置]
めっき装置1の詳細な構成について説明する前に、本実施形態のめっき装置1の用途について簡単に説明する。本実施形態のめっき装置1は、ワークW(図3(B)参照)に対して、2種類のめっき処理を行う。本実施形態では、めっき装置1によって、ニッケル(Ni)めっきと、スズ(Sn)めっきを行う。なお、2種類のめっきの組み合わせは、これに限定されるものではなく、適宜選定される。例えば、上記のニッケルめっき、スズめっきに加えて、クロム(Cr)めっき、亜鉛(Zn)めっき、銅(Cu)めっき、銀(Ag)めっき、金(Au)めっき、ロジウム(Ro)めっき、ハンダめっきなどから2種類のめっきを選んで組み合わせてもよい。
本実施形態におけるワークWは、電子部品、例えば、積層セラミックコンデンサ(MLCC)である。本実施形態では、比較的小さいワークWを想定しており、例えば、長さ寸法が0.6mm、幅寸法及び高さ寸法がそれぞれ0.3mmであり、0603サイズと称される寸法よりも小さい積層セラミックコンデンサを想定している。本実施形態のめっき装置1は、このような積層セラミックコンデンサにおける外部電極を形成するためのめっき処理を施す。
ワークWは、図3(B)に示すように、上面側に開口部3aを備えた陰極容器3内に収納された状態でめっき処理が行われる。陰極容器3は、底部3dから側壁部3cに亘って通電可能となるように導電性の材料によって形成されている。なお、陰極容器3の上縁部には、後に説明する搬送クレーン部50によって吊り下げられるように鍔部3bが設けられている。また、底部3dには、位置決め孔3eが設けられており、側壁部3cには、位置決めマーク3fが設けられている。これらについては、後に説明する。
ワークWの寸法は、一例であり、これに限定されるものではないが、本実施形態のめっき装置は、ワークWの寸法が比較的小さい場合に好適に用いることができる。従来、内部に陽極となる金属、ワーク及び導電性ボールが投入された籠状のバレルを、めっき液が貯留されためっき浴槽に浸漬させて回転させることでめっきを行うめっき装置が知られている。このようなバレル型のめっき装置を用いた場合、ワークの寸法が小さくなると、バレルに形成されている隙間部分にワークが挟まったり、めっき処理を行いたい箇所に適切にめっきが析出しなかったりすることがある。また、バレル型のめっき装置を用いて複数種類のめっきを行う場合、複数のめっき浴槽及び水洗浴槽を準備し、バレルをこれらの浴槽間で移動させなければならない。この結果、装置が大型化し易く、省スペース化を図ることが困難であった。本実施形態のめっき装置1であれば、陰極容器3を用いることで比較的寸法が小さいワークWに対してめっきを施すことができ、また、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。以下、めっき装置1について、詳細に説明する。
めっき装置1は、めっき作業部10、搬送クレーン部50、液槽配置部60、投入部70、回収部80を備える。これらは、フレーム2内に組み込まれている。図2を参照すると、めっき作業部10には、第1の方向に沿って隣接する第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2が隣接して設けられている。搬送クレーン部50は、第1の方向D1に沿って設けられている。液槽配置部60は、めっき作業部10を隔てて搬送クレーン部50の反対側に設けられている。投入部70は、第1の方向D1に交差する第2の方向D2に沿って延びるように設けられている。回収部80は、第2の方向D2に沿って延びるように設けられている。
<めっき作業部>
めっき作業部10は、ワークWに二種類のメッキを施す部分であり、一対のめっきユニット、具体的に、第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2が隣接して配置されている。第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2は第1の方向D1に沿って隣接している。第1めっきユニットU1はニッケルめっきを行う。第2めっきユニットU2はスズめっきを行う。以下、第1めっきユニットU1及び第2めっきユニットU2について説明する。第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2は、構成要素の配置が一部異なることがあるが、基本的な構成については共通していている。このため、以下の説明では、第1めっきユニットU1を中心に説明し、第2めっきユニットU2については、図面中、第1めっきユニットU1と共通の参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
≪回転テーブル部≫
第1めっきユニットU1は、回転テーブル部11を備える。図5を参照すると、回転テーブル部11は、載置部12、囲い部13、回転シャフト14、駆動モータ18を備える。
載置部12は、陰極容器3が載置される部分であり、陰極容器3が備える位置決め孔3e(図3(B)参照)に挿し込まれる位置決めピン12aが設けられている。陰極容器3は、位置決め孔3eに位置決めピン12aが挿し込まれることで、回転テーブル部11が回転した場合であっても、安定した状態を維持することができる。載置部12は導電性の材料で形成されている。回転テーブル部11は、停止状態となるときに、位置決めピン12aが必ず、決まった位置で停止するようにされている。
囲い部13は、載置部12の周囲に位置している周壁13aと、この周壁13aと連続し、載置部12の下側に位置している底板13bを備えている。底板13bの内側面には、径方向内側が高く径方向外側が低くなる傾斜面が設けられている。また、底板13bの径方向外側には、循環パイプ20が接続されている。底板13bに傾斜面が設けられていることで、第1めっき液PL1や洗浄水WLを排出することができる。
回転シャフト14は、載置部12の下面から鉛直方向下向き延びており、その下端側には、従動プーリ14aが設けられている。これにより、載置部12は、水平面内で回転し、陰極容器3は、鉛直方向に延びる回転軸周りに回転する。回転シャフト14には、ブレーキディスク15が設けられている。ブレーキディスク15は、不図示の固定部に固定され、ブレーキパッド16aが設けられたキャリパ16によって回転が停止されるようになっている。回転シャフト14には、給電ブラシ17が設けられている。回転シャフト14は、導電性の材料で形成されており、給電ブラシ17から供給された電気は、回転シャフト14、載置部12を介して陰極容器3に流れる。
≪陽極ヘッド≫
第1めっきユニットU1は、陽極ヘッド30を備える。図6(A)及び図6(B)を参照すると、陽極ヘッド30は、ガイドレール31に沿って移動可能に設けられている。ガイドレール31は、回転テーブル部11に対して液槽配置部60側の上方のスペースに配置されている。ガイドレール31は、フレーム2に接続されている(図1参照)。めっきが行われない時間帯において、陽極ヘッド30は回転テーブル部11より液槽配置部60側の上方のスペースで待機する(図1参照)。陽極ヘッド30とそのガイドレール31をこのような配置とすることで、搬送クレーン部50の必要な可動域を制限することなく、省スペースなめっき装置とすることができる。また液槽配置部60から陽極ヘッド30までの配管が短く容易になり、省スペース化に寄与する。
陽極ヘッド30は、傘状部32と、ガイドレール31に沿って走行するスライダ部33、伸縮部34、金属筒35、めっき液供給パイプ36を備える。傘状部32は、径の異なる複数の筒状の部材が組み合わされて形成されている伸縮部34によって昇降可能に設けられている。傘状部32は、図6(B)に示すように下降した状態となることで、回転テーブル部11が備える囲い部13の周壁13aと組み合わされる(図11(A)等参照)。金属筒35は、陽極を形成するものであり、めっきの種類に応じて選定された可溶性の金属によって形成されており、第1めっきユニットU1にあっては、ニッケルによって形成されている。なお、第2めっきユニットU2にあっては、金属筒35は、スズによって形成されている。陰極容器3は上面側が開口されており、この開口部3aからそれぞれのめっき液が供給される。金属筒35は、中空に形成されており、その内部は、めっき液が供給されるめっき液通路35aとなっている。金属筒35の材質をめっきの種類に応じて選定する代わりに、めっきの種類に応じて、例えば、ニッケル又はスズを粒状にしたものをそれぞれ金属筒35の中空部分に配置されていても良い。めっき液供給パイプ36は、めっき液通路35aに接続された可撓パイプである。可撓パイプを用いることで、陽極ヘッド30の移動に追随することができる。なお、陽極ヘッド30を移動させたり、昇降させたりするための機構は、一例であり、これに限定されるものではなく、従来公知の構成を適宜採用することができる。
≪水洗ヘッド≫
第1めっきユニットU1は、水洗ヘッド37を備える。図6(C)及び図6(D)を参照すると、水洗ヘッド37は、ガイドレール38に沿って移動可能に設けられている。ガイドレール38は、回転テーブル部11に対して液槽配置部60側の上方のスペースに配置されている。ガイドレール38は、フレーム2に接続されている(図1参照)。水洗が行われない時間帯において、水洗ヘッド37は回転テーブル部11より液槽配置部60側の上方のスペースで待機する(図1参照)。水洗ヘッド37とそのガイドレールをこのような配置とすることで、搬送クレーン部50の必要な可動域を制限することなく、省スペースなめっき装置とすることができる。またこのような配置とすることで、液槽配置部60から水洗ヘッド37までの配管が短く容易になり、この点でも省スペース化に寄与する。
水洗ヘッド37は、傘状部39と、ガイドレール38に沿って走行するスライダ部40、伸縮部41、放水部42、洗浄水供給パイプ43を備える。傘状部39は、径の異なる複数の筒状の部材が組み合わされて形成されている伸縮部41によって昇降可能に設けられている。傘状部39は、図6(D)に示すように下降した状態となることで、回転テーブル部11が備える囲い部13の周壁13aと組み合わされる(図12(A)等参照)。陰極容器3は上面側が開口されており、この開口部3aから洗浄水WLが供給される。放水部42は、洗浄水WLを放出する。洗浄水供給パイプ43は、放水部42に接続された可撓パイプである。可撓パイプを用いることで、水洗ヘッド30の移動に追随することができる。なお、水洗ヘッド37を移動させたり、昇降させたりするための機構は、一例であり、これに限定されるものではなく、従来公知の構成を適宜採用することができる。図1のように陽極ヘッドのガイドレール31と水洗ヘッドのガイドレール38は交差する方向に伸張している。このようなガイドレールの構成によって、陽極ヘッドと水洗ヘッドはそれぞれ回転テーブル部11に対して異なる方向から陰極容器3に到達することができ、互いの位置に干渉することがなく省スペース化に寄与する。また陽極ヘッド30のガイドレール31はフレーム2第1の方向D1の方向に伸びる部材によって支持され、水洗ヘッド37のガイドレール38はフレーム2の第2の方向D2の方向に伸びるによって支持される。複数の陽極ヘッド30又は水洗ヘッド37のガイドレール31,38がそれぞれフレーム2の異なる方向に延びる部材によって支持されることによりフレーム2にかかる負荷を分散でき、その強度を抑えて設計することが可能となる。
<搬送クレーン部>
つぎに、搬送クレーン部50について図1や図7等を参照しつつ説明する。搬送クレーン部50は、めっき処理前のワークWが収納された陰極容器3を後に詳細に説明する待機位置P2から第1めっきユニットU1が備える回転テーブル部11まで搬送する。また、搬送クレーン部50は、第1めっきユニットU1が備える回転テーブル部11から第2めっきユニットU2が備える回転テーブル部11まで陰極容器3を搬送する。さらに、搬送クレーン部50は、めっき処理が終了したワークWが収納された陰極容器3を第2めっきユニットU2が備える回転テーブル部11から後に詳細に説明する取出位置P3まで搬送する。
搬送クレーン部50は、架台51、走行部52、本体部53、水平方向伸縮部54、昇降部55及びハンド部56を備える。架台51は、図1に示すようにめっき作業部10の第2の方向D2の一方の側にあり、第1の方向D1に沿って延びている。搬送クレーン部50は、搬送対象である陰極容器3を第1の方向D1に沿って搬送することができる。走行部52は、架台51に沿って走行することができる。
本体部53は、走行部52に対して、水平面内で回転可能に設けられている。水平方向伸縮部54は、本体部53に設けられている。水平方向伸縮部54は、径の異なる複数の筒状の部材が組み合わされて形成されている。水平方向伸縮部54によって搬送クレーン部50は、搬送対象である陰極容器3を第2の方向D2に沿って搬送することができる。図4に示すように第2の方向D2の一方の側には搬送クレーンの架台51がある。搬送クレーン部50は第2の方向D2の一方の側で自由に稼働できる。一方で、第2の方向の他方の側には陽極ヘッド30、水洗ヘッド37とそれぞれのガイドレール31,38、めっき液供給パイプ36及び洗浄水供給パイプ43が配置されている。
昇降部55は、水平方向伸縮部54の先端部に設けられている。昇降部55は、径の異なる複数の筒状の部材が組み合わされて形成されている。ハンド部56は、昇降部55の下端部に設けられている。ハンド部56は、開閉可能に設けられた一対の爪状部材を備えている。
搬送クレーン部50の構成は、一例であり、ハンド部56を三次元の所望の方向に移動させることができるものであれば、適宜採用することができる。また、架台51の長さや、後に詳細に説明する待機位置P2や取出位置P3との位置関係によっては、水平方向伸縮部54を省略した態様としてもよい。
<投入部>
つぎに、投入部70について図1や図8等を参照しつつ説明する。投入部70は、めっき処理前のワークWが収納された陰極容器3を投入位置P1から待機位置P2まで搬送する。投入位置P1は、他所でめっき処理前のワークWを収納する作業が行われた陰極容器3をめっき装置1に供されるために投入される位置である。投入位置P1に対する陰極容器3の投入は、作業者によって行ってもよいし、自動化されたロボット等によって行ってもよい。待機位置P2は、搬送クレーン部50によって陰極容器3が把持され吊り下げられる位置である。待機位置P2は、めっき作業部10の架台51が設けられた側に設けられている。この位置関係は、搬送クレーン部50が第2の方向D2に沿って液槽配置部60側に到達できないことに起因するが、陰極容器3を待機位置P2から第1めっきユニットU1に迅速に搬送する面でも搬送距離が短くなるので都合がよい。
投入部70は、第2の方向D2に沿って延びる投入コンベア71を備える。投入コンベア71は、駆動部71aによって駆動される。投入コンベア71の始点側に投入位置P1が設定され、終点側に待機位置P2が設定されている。
図8を参照すると、待機位置P2には、陰極容器3の位置決め部72が設けられている。陰極容器3は、位置決め孔3e(図3(B)参照)に載置部12に設けられた位置決めピン12aが挿し込まれた状態で載置部12上に設置される。このため、位置決めピン12aと位置決め孔3eとの位置が一致していなければならない。位置決め部72は、この位置決めを行う。位置決め部72は、回転可能に設けられた位置決めテーブル73と、この位置決めテーブル73を回転させる回転駆動部73a(図9参照)、位置決めセンサ74及びストッパ75を備える。位置決めテーブル73は、投入コンベア71上を移動してきた陰極容器3が載置された状態で回転する。そして、陰極容器3の側面に設けられた位置決めマーク3fが位置決めセンサ74によって検知された位置で位置決めテーブル73は停止する。これにより、陰極容器3の向きが揃う。なお、ストッパ75は、投入コンベア71上を移動してきた陰極容器3を位置決めテーブル73上に停止させる。なお、このような陰極容器3の位置決め動作は待機位置P2で行うことが作業時間短縮になり好ましいが、必ずしも、待機位置P2で行う必要はなく、陰極容器3が回転テーブル11に載置されるまでに他の場所で行われても良い。
<回収部>
つぎに、回収部80について、図1等を参照して説明する。回収部80は、2種類のめっき処理が終了したワークWが収納された陰極容器3を取出位置P3から排出位置P4まで回収する。取出位置P3は陰極容器3が第2めっきユニットU2から搬送クレーン部50によって取り出される位置である。取出位置P3は、めっき作業部10の架台51が設けられた側に設けられている。この位置関係は、搬送クレーン部50が第2の方向D2に沿って液槽配置部60側に到達できないことに起因するが、陰極容器3を第2めっきユニットU2から取出位置P3に迅速に搬送する面でも搬送距離が短くなるので都合がよい。排出位置P4は陰極容器3がめっき装置1から排出される位置である。排出位置P4からの陰極容器3の排出は、作業者によって行ってもよいし、自動化されたロボット等によって行ってもよい。
なお、第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2のうち、後にめっきを行うユニット、つまり、スズめっきを行うユニットは、回収部80に近い側に配置されている。これにより、めっき終了後、陰極容器3を回収するまでの移動距離が短くなり、より短時間でめっき処理後のワークWを回収でき、めっき膜の表面酸化を抑制することができる。
回収部80は、第2の方向D2に沿って延びる回収コンベア81を備える。回収コンベア81は、駆動部81aによって駆動される。回収コンベア81の始点側に取出位置P3が設定され、終点側に排出位置P4が設定されている。
<液槽配置部>
つぎに、図1や図2等を参照して液槽配置部60について説明する。液槽配置部60には、第1めっき液槽61、第2めっき液槽63及び洗浄水槽65が含まれる。
第1めっき液槽61には、第1めっきユニットU1においてニッケルめっきを行うための第1めっき液PL1が貯留されている。第1めっき液槽61には、第1配管62が設けられている。第1配管62には、第1めっき液槽61内の第1めっき液PL1を汲み上げる第1ポンプ62aが配設されている。第1配管62は、第1めっきユニットU1が備えるめっき液供給パイプ36に接続されている。
第1めっき液槽61には、第1めっきユニットU1が備える囲い部13の底板13b(図5参照)に接続された循環パイプ20が接続されている。なお、図3等に示すように、循環パイプ20は、排水パイプ21と分岐しており、その分岐点には、循環パイプ20と排水パイプ21との間で流路を切り替える切替弁22が設けられている。切替弁22は、第1めっき液PL1を用いためっきを行っているときに、流路として循環パイプ20を選択し、洗浄水WLを用いた水洗を行っているときに、流路として排水パイプ21を選択する。
第2めっき液槽63には、第2めっきユニットU2においてスズめっきを行うための第2めっき液PL2が貯留されている。第2めっき液槽63には、第2配管64が設けられている。第2配管64には、第2めっき液槽63内の第2めっき液PL2を汲み上げる第2ポンプ64aが配設されている。第2配管64は、第2めっきユニットU2が備えるめっき液供給パイプ36に接続されている。
第2めっき液槽63には、第2めっきユニットU2が備える囲い部13の底板13b(図5参照)に接続された循環パイプ20が接続されている。この循環パイプ20は、第1めっきユニットU1の場合と同様に、排水パイプ21と分岐しており、その分岐点には、循環パイプ20と排水パイプ21との間で流路を切り替える切替弁22が設けられている。切替弁22は、第2めっき液PL2を用いためっきを行っているときに、流路として循環パイプ20を選択し、洗浄水WLを用いた水洗を行っているときに、流路として排水パイプ21を選択する。
洗浄水槽65には、第1めっきユニットU1及び第2めっきユニットU2がワークWを洗浄するための洗浄水WLが貯留されている。洗浄水槽65には、第3配管66が設けられている。第3配管66には、洗浄水槽65内の洗浄水WLを汲み上げる第3ポンプ66aが配設されている。第3配管66及び第3ポンプ66aは、2個ずつ設けられている。一方の第3配管66は、第1めっきユニットU1が備える洗浄水供給パイプ43に接続され、他方の第3配管66は、第2めっきユニットU2が備える洗浄水供給パイプ43に接続されている。
第3配管66には、切替弁66bが設けられている。切替弁66bには、分岐管66cの一端が接続されている。分岐管66cの他端は第1めっきユニットU1にあっては第1配管62に接続され、第2めっきユニットU2にあっては第2配管64に接続されている。これにより、第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2のそれぞれの陽極ヘッド30側にも洗浄水を供給できるようになっている。
このような液槽配置部60は、めっき作業部10を隔てて搬送クレーン部50の反対側に設けられている。これにより、搬送クレーン部50と液槽配置部60との交錯が回避され、搬送クレーン部50の動作が液槽配置部60によって制限されることがない。また、めっき作業部10内において、液槽配置部60側に陽極ヘッド30及び水洗ヘッド37を配置すればめっき液供給パイプ36及び洗浄水供給パイプ43の配置が短くなり、より省スペースな配置が可能となる。このような配置によりめっき作業部10内では第2の方向D2の一方に配置された架台51側において、搬送クレーン部50を効率的に動作させることができる。
本実施例では、液槽配置部60は、フレーム2に配置されている。このため、第1めっき液槽61に接続された第1配管62、第2めっき液槽63に接続された第2配管64及び洗浄水槽65に接続された第3配管66は、いずれも液槽配置部60内に位置している。
<配管設置部>
ここで、第1めっき液槽61、第2めっき液槽63及び洗浄水槽65は、フレーム2から離れるように設けるようにしてもよい。この場合、図2に示すように、フレーム2に液槽配置部60に代えて配管設置部90を設け、第1めっき液槽61、第2めっき液槽63及び洗浄水槽65から延びる配管類を、配管設置部90に集約する。これにより、搬送クレーン部50と配管設置部90との交錯が回避され、搬送クレーン部50の動作が配管設置部90によって制限されることがない。なお、この場合、第1めっき液槽61、第2めっき液槽63及び洗浄水槽65は、めっき作業部10の第2の方向D2の搬送クレーン部50が設けられた側と反対側に設置することが望ましい。第1めっき液槽61、第2めっき液槽63及び洗浄水槽65を、めっき作業部10に対して配管設置部90と同じ側に配置することが省スペース化の観点から合理的であるからである。
<制御部>
つぎに、図9を参照して、めっき装置1の制御部1000について説明する。めっき装置1の主要部分の動作は、マイクロコンピュータ、各種ドライバ及びインターフェース等を有する制御部1000によって制御される。制御部1000は、キーボード等の入力部、液晶ディスプレイ等の表示部、各種データを記憶するための記憶部を有している。記憶部には動作制御用プログラムが格納されている。めっき装置1は、各部を作動させるための種々の駆動部やセンサ類を備え、これらは、図9に示すように制御部1000と電気的に接続されている。制御部1000は動作制御用プログラムに従って、ワークWに二種類のめっきを施すようにめっき装置1の各部を動作させる。
<寸法関係>
つぎに、めっき装置1に含まれる構成要素間の寸法関係について図1(B)を参照して説明する。めっき装置1は、第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2は、それぞれ載置部12を備えた回転テーブル部11を備えている。本実施形態におけるこれらの回転テーブル部11間の距離をS1とし、陰極容器3の外径をRとしたときに、距離S1は外径Rの3倍未満に設定されている。第1めっきユニットU1におけるめっき処理が行われると、陰極容器3が回転することで、ワークWは、陰極容器3の側壁部3cに貼り付いたような状態となっている。第1めっきユニットU1において施されたニッケルめっき膜の表面酸化を抑制するためには、ワークWが陰極容器3の側壁部3cに貼り付いた状態をできるだけ維持することが望ましい。そこで、上記の寸法関係とすることで、側壁部3cに貼り付いたワークWがその状態をできるだけ変化させないよう移動時の加減速の負荷を少なくすることができ、かつ、素早く陰極容器3を第1めっきユニットU1から第2めっきユニットU2に移動させることができる。
また、後にめっき作業を行う第2めっきユニットU2の回転テーブル部11と取出位置P3との間の距離をS2としたとき、距離S2は外径Rの6倍未満に設定されている。第2めっきユニットU2においても、陰極容器3が回転することで、ワークWは、陰極容器3の側壁部3cに貼り付いたような状態となっている。距離S2を短く設定することで、側壁部3cに貼り付いたワークWがその状態をできるだけ変化させないよう移動時の加減速の負荷を少なくすることができ、かつ、素早く陰極容器3を取出位置P3に移動させて、めっき膜の表面酸化を抑制することができる。第1めっきユニットU1でニッケルめっきを行い、第2めっきユニットU2でスズめっきを行う場合、スズめっきのほうがニッケルめっきより表面酸化の速度が遅い。このため、スズめっき後のほうがニッケルめっき後より表面酸化に対して時間的に余裕があるので距離S2を距離S1より長くすることができる。
特に、陰極容器3のように、底部3dから側壁部3cに亘って通電可能とされている場合には、陰極容器3の内周面の広い範囲により多くのワークWが貼り付いた状態となる。つまり、各ワークWが酸化しやすい状態となっていると考えられることから、距離S1や距離S2を短時間で陰極容器3を移動させることができる寸法関係としておくことは有効である。
[めっき方法]
つぎに、めっき装置1を用いためっき方法について、図10から図13を参照しつつ、説明する。
<投入工程>
まず、めっきを施す対象となる複数のワークWを収納した陰極容器3を準備する。そして、この陰極容器3を、投入部70が備える投入コンベア71に設定された投入位置P1に供給する。そして、投入コンベア71を稼働させて、陰極容器3を待機位置P2まで移動させる。待機位置P2では、制御部1000の指令を受けた位置決め部72によって陰極容器3が備える位置決め孔3eが所定の位置に来るように陰極容器3の位置決めセンサ74に対する角度を調節する。具体的に、位置決めセンサ74が位置決めマーク3fを読み取ることができるように陰極容器3が載置された位置決めテーブル73を回転させる。これにより、位置決め孔3eの位置が回転テーブル部11の載置部12に設けられた位置決めピン12aに対応する位置に調整される。なお、投入コンベア71には、複数の陰極容器3を投入しておくことができる。これらの陰極容器3は順次待機位置P2に供給される。待機位置P2は搬送距離を短くできるので投入部70の搬送クレーン部50側に設けられるのが好ましい。また搬送クレーン部50の可動領域の点からも、待機位置P2は投入部70の搬送クレーン部50側に設けられるのが好ましい。
<第1のめっき工程>
位置決め部72によって陰極容器3の位置決めが完了した後、陰極容器3は、搬送クレーン部50によって把持され吊り下げられる。搬送クレーン部50によって吊り下げられた陰極容器3は、第1めっきユニットU1が備える回転テーブル部11の載置部12に載置される。このとき、陰極容器3の位置決め孔3eに位置決めピン12aが挿し込まれ、陰極容器3が載置部12に固定される。
第1めっき工程では、制御部1000は、まず、陽極ヘッド30を囲い部13上に移動させ、囲い部13に陽極ヘッド30を装着する。そして、金属筒35が陰極容器3内に位置している状態で回転テーブル部11を回転させる。このとき、制御部1000は、切替弁66bを分岐管66c側に洗浄水WLが流れるように切り替えておき、第3ポンプ66aを駆動させる。その後、第3ポンプ66aを停止し、第1ポンプ62aを駆動して陽極ヘッド30のめっき液通路35aを通じて陰極容器3内に第1めっき液PL1を供給する。このとき、陰極容器3が回転することで、陰極容器3内のワークWは、陰極容器3の側壁部3c側に貼り付いた状態となる(図11(B)参照)。
制御部1000は、回転テーブル部11の回転を維持した状態で給電ブラシ17を介して陽極ヘッド30と陰極容器3との間に通電する。その後、第1ポンプ62aを停止して第1めっき液PL1の注入を停止するとともに回転テーブル部11の回転を停止させる。回転テーブル部11の回転を停止するときは、ブレーキパッド16aを作動させる。回転テーブル部11の回転が停止することで、ワークWには遠心力が作用しなくなり、それぞれのワークWは陰極容器3内で位置を変え、側壁部3cに貼り付いて塊となっていた複数のワークWは解される。
制御部1000は、回転テーブル部11を所定時間停止させた後、再び回転テーブル部11を回転させ、第1めっき液PL1を注入し、所定時間の通電を行う。そして、制御部1000は、再び、第1めっき液PL1の注入を停止し、回転テーブル部11の回転を停止する。
制御部1000は、このような回転テーブル部11の回転、第1めっき液PL1の注入、通電、第1めっき液PL1の注入停止、回転テーブル部11の回転停止を所定の回数繰り返す。第1めっき液PL1の注入及び注入の停止は、第1ポンプ62aの稼働及び停止によって行われる。回転テーブル部11の回転は、駆動モータ18を稼働させることで行われる。
そして、これらの動作を所定の回数繰り返した制御部1000は、切替弁66bを分岐管66c側に洗浄水WLが流れるように切り替えて第3ポンプ66aを駆動して、陽極ヘッド30から洗浄水WLを注入する。洗浄水WLの注入が完了したら、制御部1000は、回転テーブル部11を回転させて脱水を行う。
脱水が完了したら、制御部1000は、陽極ヘッド30を退避させ、囲い部13に水洗ヘッド37を装着し、切替弁66bを洗浄水WLが第3配管66側にそのまま供給される状態とする。その後、制御部1000は、回転テーブル部11を回転させ、第3ポンプ66aを稼働させて水洗ヘッド37から陰極容器3内へ洗浄水WLを供給する。制御部1000は、回転テーブル部11の回転と、洗浄水WLの供給を所定時間継続した後、洗浄水WLの供給を停止し、回転テーブル部11の回転を停止させる。制御部1000は、回転テーブル部11の回転、洗浄水WLの供給、洗浄水WLの供給の停止、回転テーブル部11の回転の停止を、所定の回数繰り返す。ここで、最後に回転テーブル部11を回転させて脱水処理を行ってもよい。
以上が第1のめっき工程である。第1のめっき工程が完了したら、制御部1000は、第1めっきユニットU1の水洗ヘッド37を退避させる。
<第2のめっき工程>
第1のめっき工程が完了した後、陰極容器3は、搬送クレーン部50によって把持され吊り下げられる。搬送クレーン部50によって吊り下げられた陰極容器3は、第2めっきユニットU2が備える回転テーブル部11の載置部12に載置される。このとき、陰極容器3の位置決め孔3eに位置決めピン12aが挿し込まれ、陰極容器3が載置部12に固定される。このとき、回転テーブル部11間の距離R1は、陰極容器3の外径Rの3倍未満とされているため、陰極容器3の移動時間を短縮でき、第1めっき膜の表面酸化を抑制することができる。
第2めっき工程では、制御部1000は、まず、陽極ヘッド30を囲い部13上に移動させ、囲い部13に陽極ヘッド30を装着する。そして、金属筒35が陰極容器3内に位置している状態で回転テーブル部11を回転させる。その後、第2ポンプ64aを駆動して陽極ヘッド30のめっき液通路35aを通じて陰極容器3内に第2めっき液PL2を供給する。このとき、陰極容器3が回転することで、陰極容器3内のワークWは、陰極容器3の側壁部3c側に貼り付いた状態となる(図11(B)参照)。
制御部1000は、回転テーブル部11の回転を維持した状態で給電ブラシ17を介して陽極ヘッド30と陰極容器3との間に通電する。その後、第2ポンプ64aを停止して第2めっき液PL2の注入を停止するとともに回転テーブル部11の回転を停止させる。回転テーブル部11の回転を停止するときは、ブレーキパッド16aを作動させる。回転テーブル部11の回転が停止することで、ワークWには遠心力が作用しなくなり、それぞれのワークWは陰極容器3内で位置を変え、側壁部3cに貼り付いて塊となっていた複数のワークWは解される。
制御部1000は、回転テーブル部11を所定時間停止させた後、再び回転テーブル部11を回転させ、第2めっき液PL2を注入し、所定時間の通電を行う。そして、制御部1000は、再び、第2めっき液PL2の注入を停止し、回転テーブル部11の回転を停止する。
制御部1000は、このような回転テーブル部11の回転、第2めっき液PL2の注入、通電、第2めっき液PL2の注入停止、回転テーブル部11の回転停止を所定の回数繰り返す。第2めっき液PL2の注入及び注入の停止は、第2ポンプ64aの稼働及び停止によって行われる。回転テーブル部11の回転は、駆動モータ18を稼働させることで行われる。なお、第1のめっき工程では、陽極ヘッド30を装着した後の最初の工程として洗浄水の供給を行っているが、第2のめっき工程では、この工程は、採用されていない。
これらの動作を所定の回数繰り返した後、制御部1000は、陽極ヘッド30を退避させ、囲い部13に水洗ヘッド37を装着する。このとき、切替弁66bを洗浄水WLが第3配管66側にそのまま供給される状態とされている。その後、制御部1000は、回転テーブル部11を回転させ、第3ポンプ66aを稼働させて水洗ヘッド37から陰極容器3内へ洗浄水WLを供給する。制御部1000は、回転テーブル部11の回転と、洗浄水WLの供給を所定時間継続した後、洗浄水WLの供給を停止し、回転テーブル部11の回転を停止させる。制御部1000は、回転テーブル部11の回転、洗浄水WLの供給、洗浄水WLの供給の停止、回転テーブル部11の回転の停止を、所定の回数繰り返す。ここで、最後に回転テーブル部11を回転させて脱水処理を行ってもよい。また、その後に、乾燥工程へ回してもよい。なお、洗浄水WLの温度は、めっきの種類に応じて適宜設定することができる。
以上が第2のめっき工程である。第2のめっき工程が完了したら、制御部1000は、第2めっきユニットU2の水洗ヘッド37を退避させる。
<搬出工程>
第2めっき工程が完了した後、陰極容器3は第2めっきユニットU2が備える回転テーブル部11の載置部12から搬送クレーン部50によって把持され吊り下げられて、取出位置P3に搬出される。ここで、第2めっきユニットU2の回転テーブル部11と取出位置P3との間の距離S2は外径Rの6倍未満に設定されているため、陰極容器3の移動時間を短縮でき、第2めっき膜の表面酸化を抑制することができる。取出位置P3は表面酸化を抑制する点から、より搬送距離が短くなる回収部80の搬送クレーン部50側に設けられるのが好ましい。また、搬送クレーン部50の可動領域の点からも取出位置P3は回収部80の搬送クレーン部50側に設けられるのが好ましい。
<回収工程>
取出位置P3に搬出された陰極容器3は、回収コンベア81を稼働させることで、排出位置P4まで移動し、回収される。
[効果]
本実施形態のめっき装置1は、第1の方向D1に沿って延びる架台51を有し、陰極容器3を第1めっきユニットU1と第2めっきユニットU2との間で移動させる搬送クレーン部50を備える。また、第2の方向D2に沿って延びる投入部70と回収部80を備える。このため、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態について、図14を参照しつつ説明する。以下の説明では、第1実施形態と第2実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第1実施形態のめっき装置1における投入部70と回収部80は、めっき作業部10を隔てて対向させて配置され、それぞれめっき作業部10の第1の方向D1の両側に設けられていた。
これに対し、第2実施形態のめっき装置101における投入部70と回収部80は、めっき作業部10の第1の方向D1に沿う一方の側にまとめて隣接して設けられている。投入部70と回収部80とを、このような配置としても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。なお、この場合、回収部80を投入部70よりもめっき作業部10に近い側に配置することが望ましい。これによりめっき処理された後の陰極容器3を迅速に回収することができ、めっき膜の表面酸化を抑制することができるためである。そのほかの構成や効果は第1実施形態のめっき装置と同様である。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態について、図15を参照しつつ説明する。以下の説明では、第1実施形態と第3実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第3実施形態のめっき装置102では、第1実施形態のめっき装置1が備える投入部70と回収部80に代えて、投入回収部103を備えている。投入回収部103は、投入部70と回収部80の機能を統合したものであり、陰極容器3を第2の方向D2のいずれの方向にも移動させることができる。投入回収部103は、第2の方向D2に沿って延びており、めっき作業部10の第1の方向D1の一方の側に配置されている。このようなめっき装置102であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。そのほかの構成や効果は第1実施形態のめっき装置と同様である。
(第4実施形態)
つぎに、第4実施形態について、図16を参照しつつ説明する。以下の説明では、第2実施形態と第4実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第2実施形態のめっき装置101における投入部70と回収部80は、第2の方向D2に沿って延びており、めっき作業部10の第1の方向D1に沿う一方の側にまとめて設けられている。これに対し、第4実施形態における投入部70と回収部80は、第1の方向D1に沿って延びており、搬送クレーン部50に隣接するように設けられている。このようなめっき装置104であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。そのほかの構成や効果は第2実施形態のめっき装置と同様である。
(第5実施形態)
つぎに、第5実施形態について、図17を参照しつつ説明する。以下の説明では、第4実施形態と第5実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第5実施形態のめっき装置105は、第4実施形態のめっき装置104が備える投入部70と回収部80に代えて、陰極容器3を第1の方向D1のいずれの方向にも移動させることができる投入回収部103を備える。投入回収部103は、第3実施形態で説明したものと同様のものであり、投入部70と回収部80の機能を統合したものである。このようなめっき装置105であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。そのほかの構成や効果は第4実施形態のめっき装置と同様である。
(第6実施形態)
つぎに、第6実施形態について、図18を参照しつつ説明する。以下の説明では、第1実施形態と第6実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第6実施形態のめっき装置106では、第1実施形態において第2の方向D2に沿って延びていた投入部70が第1の方向D1に沿って延び、搬送クレーン部50に隣接するように設けられている。回収部80は、第1実施形態と同様に、第2の方向D2に沿って延び、めっき作業部10の第1の方向D1の一方の側に配置されている。このようなめっき装置106であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。そのほかの構成や効果は第1実施形態のめっき装置と同様である。
(第7実施形態)
つぎに、第7実施形態について、図19を参照しつつ説明する。以下の説明では、第1実施形態と第7実施形態との相違点を中心に説明し、両者に共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付して、その詳細な説明については省略する。
第7実施形態のめっき装置107では、第1実施形態において第2の方向D2に沿って延びていた回収部80が第1の方向D1に沿って延び、搬送クレーン部50に隣接するように設けられている。投入部70は、第1実施形態と同様に、第2の方向D2に沿って延び、めっき作業部10の第1の方向D1の一方の側に配置されている。このようなめっき装置であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。そのほかの構成や効果は第1実施形態のめっき装置と同様である。
このように、投入部70と回収部80の一方が第1の方向D1に沿って延び、搬送クレーン部50に隣接するように設けられており、投入部70と回収部80の他方が第2の方向D2に沿って延び、めっき作業部10の第1の方向D1の一方の側に配置されていてもよい。このようなめっき装置であっても、複数種のめっきを行う際の省スペース化を図ることができる。なお、待機位置P2及び取出位置P3は、搬送クレーン部50との位置関係を考慮して適宜設定することができる。
(第8実施形態)
つぎに、第8実施形態について、図20を参照しつつ説明する。第8実施形態は陰極容器の変形例を示すものである。第8実施形態の陰極容器108は、外形寸法が最大となる外周面部に電極109を備える。このような陰極容器108を陰極容器3に代えて第1実施形態のめっき装置1等に用い、陰極容器108内に所定のめっき液を注入し、電極109に通電することで、所望のめっき処理を行うことができる。なお、陰極容器は、従来公知の形状、形態のめっき容器(陰極容器)から適宜選定することができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1,101,102,104,105,106,107…めっき装置、3,108…陰極容器、10…めっき作業部、30…陽極ヘッド、37…水洗ヘッド、50…搬送クレーン部、60…液槽配置部、62…第1配管、64…第2配管、66…第3配管、70…投入部、71…投入コンベア、80…回収部、81…回収コンベア90…配管設置部、103…投入回収部、106…電極、W…ワーク(電子部品)、PL1…第1めっき液、PL2…第2めっき液、WL…洗浄水、D1…第1の方向、D2…第2の方向、P1…投入位置、P2…待機位置、P3…取出位置、P4…排出位置。

Claims (16)

  1. それぞれ回転テーブル部を含む少なくとも一対のめっきユニットが隣接して配置されためっき作業部と、
    内部に複数のワークと共に陽極を収納する陰極容器を前記回転テーブル部に移動可能に配置された搬送クレーン部と、
    前記搬送クレーン部を移動させる架台と、
    前記めっき作業部の周囲の少なくとも一方に前記陰極容器を載置可能に配置された投入部及び/又は回収部と、
    前記一対のめっきユニットがそれぞれ備える前記回転テーブル部に載置された前記陰極容器に対してめっき液を供給するめっき液供給パイプと、
    を、備え、
    前記架台は、前記回転テーブル部が隣接する方向を第1の方向とし当該第1の方向に交差する方向を第2の方向としたときに、前記めっき作業部の前記第2の方向の一方の側に前記第1の方向に沿って延びる、
    めっき装置。
  2. 前記投入部と前記回収部とは、前記めっき作業部を隔てて前記第1の方向に対向させて配置された、
    請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記投入部と前記回収部とは、隣接しており、前記めっき作業部の前記第1又は第2の方向の一方の側に設けられた、
    請求項1に記載のめっき装置。
  4. 前記架台は、少なくとも前記一対のめっきユニットがそれぞれ有する回転テーブル部間の距離よりも長い距離に亘って設けられた、
    請求項1に記載のめっき装置。
  5. 前記めっき作業部の前記第2の方向の他方の側に前記めっき液供給パイプに接続される配管が配置された配管設置部が設けられた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  6. 前記めっき液供給パイプは、可撓パイプである、
    請求項5に記載のめっき装置。
  7. 前記陰極容器は上面側が開口している請求項5に記載のめっき装置。
  8. 前記めっき作業部の前記第2の方向の他方の側に前記めっき液供給パイプに接続されるめっき液槽が設けられた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  9. 前記投入部は前記第2の方向の一方の側に待機位置を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  10. 前記回収部は前記第2の方向の一方の側に取出位置を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  11. 前記一対のめっきユニットは、ニッケルめっきを行うユニットと、スズめっきを行うユニットを含む、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  12. 前記一対のめっきユニットは、ニッケルめっきを行うユニットと、スズめっきを行うユニットを含み、
    前記スズめっきを行うユニットは、前記ニッケルめっきを行うユニットより、前記回収部に近い側に配置された、
    請求項2又は3に記載のめっき装置。
  13. 前記陰極容器は、外形寸法が最大となる外周面部に電極を備えた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  14. 前記陰極容器は、少なくとも底部から側壁部に亘って通電可能に設けられた、
    請求項1から4に記載のめっき装置。
  15. 前記一対のめっきユニットが備える回転テーブル部間の距離は、前記陰極容器の外径の3倍未満である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
  16. 前記一対のめっきユニットのうち、後にめっき作業を行うユニットが備える回転テーブル部と取出位置との間の距離は、前記陰極容器の外径の6倍未満である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき装置。
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