JP7230770B2 - 車両の車体構造 - Google Patents

車両の車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7230770B2
JP7230770B2 JP2019189457A JP2019189457A JP7230770B2 JP 7230770 B2 JP7230770 B2 JP 7230770B2 JP 2019189457 A JP2019189457 A JP 2019189457A JP 2019189457 A JP2019189457 A JP 2019189457A JP 7230770 B2 JP7230770 B2 JP 7230770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
width direction
vehicle width
body structure
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019189457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021062807A (ja
Inventor
雅史 油目
泰範 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2019189457A priority Critical patent/JP7230770B2/ja
Publication of JP2021062807A publication Critical patent/JP2021062807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7230770B2 publication Critical patent/JP7230770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、例えば車両前部において、サブフレームの車両後方が、アンダーカバーで覆われたような車両の車体構造に関する。
自動車などの車両には、車両前方から車両後方へ向かう走行風を整流するアンダーカバーを、車両前部に備えているものがある。
例えば、特許文献1には、車両前後方向に延びる左右一対のフレーム部を有するサブフレームに、アンダーカバーを備えた車両の車体構造が開示されている。
ところで、特許文献1には、車両前部に配設されたサブフレームと、車両前後方向に延びる車体骨格部材であるフロアフレームとが、連結部材(連結メンバ)で連結された車体構造が開示されている。
このような車両の車体構造において、サブフレームの車両後方にアンダーカバーを設ける場合、サブフレームの着脱性を考慮して、連結部材をアンダーカバーの車両下方からフロアフレームに連結することが考えられる。
この際、連結部材によって整流効果が阻害されるおそれがあるため、車両の車体構造は、走行風の流れを整流する主たる面であるアンダーカバーの底面を、アンダーカバーの連結部材と重なり合う部分よりも車両下方の位置に配設する必要がある。
ところが、特許文献1の連結部材のように、前端に対して後端が車幅方向外側に位置する場合、アンダーカバーの連結部材と重なり合う部分が、前端から車両後方かつ車幅方向外側へ延びる略溝形状に形成される。
このため、車両前方からの走行風が、アンダーカバーの溝形状部分に沿って、車幅方向外側へ向けて流れて、例えば、車両の側方を流れる走行風と衝突することで、空気抵抗の増加要因となるおそれがあった。このように、サブフレームの車両後方にアンダーカバーを配設する場合、車両前方からの走行風の整流に改善の余地があった。
特開2015-186960号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流できる車両の車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両前部に配設されたサブフレームの車両後方で、車両前後方向に延びる閉断面をなす車体骨格部材と、前記サブフレームの車両後方を覆うアンダーカバーと、前記アンダーカバーの車両下方に配設され、前記サブフレームを前記車体骨格部材に連結する連結部材とを備えた車両の車体構造であって、前記連結部材は、その前端が、前記車体骨格部材よりも車幅方向内側の前記サブフレームに連結され、前記アンダーカバーは、前記車体骨格部材に車両上下方向で近接対向するとともに、前記連結部材の連結方向に沿って延びる略平板状の第1底面部と、該第1底面部の車幅方向内側の縁端、及び前記第1底面部の後端縁から車両下方へ一体的に延設された側壁部、及び後壁部と、該側壁部の下端、及び前記後壁部の下端に連結され、前記アンダーカバーの底面をなす第2底面部と、前記第1底面部の車幅方向外側で、前記第1底面部よりも車両下方へ突出する突出部とを備え、該突出部は、その前端に、上端から下端にかけて延びて前面となる前面部分を備えたことを特徴とする。
前記連結方向とは、底面視において、連結部材とサブフレームとの連結箇所と、連結部材と車体骨格部材との連結箇所を結ぶ仮想直線に沿った方向のことをいう。
この発明により、車両前方からの走行風を、突出部の前面部分との衝突によって、突出部の車幅方向外側をとおって車両後方へ向かう流れと、突出部の車幅方向内側をとおって車両後方へ向かう流れと、前面部分に沿うように車両後方へ向かう流れとに分流させることができる。
この際、前面部分に沿うように車両後方へ分流した走行風は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風の流速、及び突出部の車幅方向内側へ分流した走行風の流速に比べて、相対的に低速な流れとなる。つまり、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風と、突出部の車幅方向内側へ分流した走行風との間に、相対的に流速の遅い低速層を形成することができる。
この低速層が、その周囲を流下する走行風を、流速差によって引き寄せるため、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風、及び突出部の車幅方向内側へ分流した走行風が、車両後方へ向かうほど車幅方向へ広がることを抑制できる。
さらに、車両の車体構造は、突出部よりも車幅方向内側において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風が、突出部よりも車幅方向外側へ流下することを、流速の遅い低速層によって阻止することができる。この際、車両の車体構造は、車両後方へ向かう低速層の流れによって、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を車両後方へ向けて偏向することができる。
このため、車両の車体構造は、第1底面部に沿って車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、低速層によって車両後方へ向けて偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この発明の態様として、前記突出部は、車両前後方向へ延びるフィン形状に形成され、前記突出部の後端は、前記第1底面部の後端と略同じ車両前後方向の位置で、前記第2底面部に連結された構成であってもよい。
この構成によれば、車両の車体構造は、流速の遅い低速層をより車両後方まで連続して形成することができる。
さらに、車両の車体構造は、突出部の車幅方向内側へ分流した走行風を、突出部に沿って第2底面部に案内することができる。このため、車両の車体構造は、流速の遅い低速層に沿うように、車両後方へ向かう走行風の流れを形成することができる。
これにより、車両の車体構造は、第1底面部に沿って車幅方向外側へ向かう走行風を、流速の遅い低速層と、突出部に沿って第2底面部に向かう走行風との協働によって、確実に車両後方へ偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、この発明の態様として、前記アンダーカバーは、前記第1底面部と前記突出部との間に、車両下方へ膨出するように傾斜した傾斜部を備え、該傾斜部は、前端から車両後方下方へ延設され、後端が前記第2底面部に連結された構成であってもよい。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部と突出部との間をとおる車両前方からの走行風を、スムーズに第2底面部へ向けて案内することができる。
また、この発明の態様として、前記第1底面部の車両後方に近接配置されたバッテリユニットを備えてもよい。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部にバッテリユニットが近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
具体的には、第1底面部にバッテリユニットが近接配置された場合、アンダーカバーの後壁部は、第1底面部から車両下方へ向けて起立するように形成され易い。このため、後壁部に沿って車幅方向外側へ向かう走行風が、アンダーカバーから離間するように流下することで、第2底面部にスムーズに案内されないおそれがある。
このような場合であっても、車両の車体構造は、第2底面部にスムーズに案内され難い流れを、流速の遅い低速層によって車両後方へ向かう流れに偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、第1底面部にバッテリユニットが近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、この発明の態様として、前記突出部は、前記前面部分が、上端から車両下方かつ車幅方向内側へ向けて延設され、車幅方向外側の側面が、前端から車両後方かつ車幅方向外側へ向けて延設された形状に形成された構成であってもよい。
この構成によれば、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風を、突出部における車幅方向外側の側面に沿って車両後方へスムーズに案内することができる。このため、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風が、車両後方へ向かうほど車幅方向に広がることをより抑制できる。
これにより、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風と、前面部分に沿うように車両後方へ分流した走行風との流速差を、さらに大きくすることができる。
このため、車両の車体構造は、例えば、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風と、突出部の車幅方向内側へ分流した走行風との間に、車両前方から車両後方にかけて連続する乱流を容易に発生させることができる。
ゆえに、車両の車体構造は、突出部の車幅方向外側へ分流した走行風と、突出部の車幅方向内側へ分流した走行風との間に、流速の遅い低速層をより安定して形成することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、さらに確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、この発明の態様として、前記後壁部は、上端に対して下端が車両後方に位置するように傾斜した形状に形成された構成であってもよい。
この構成によれば、車両の車体構造は、後壁部に沿って流れる走行風が、アンダーカバーから離間するように、車両後方下方へ向けて流れることを抑えることができる。
このため、車両の車体構造は、第1底面部に沿って車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、後壁部、及び第2底面部を介して、流速の遅い低速層に案内することができる。
これにより、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、安定して車両後方へ向かう流れに整流することができる。
本発明により、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流できる車両の車体構造を提供することができる。
車両前部の外観を底面視で示す底面図。 第1アンダーカバーを装着した状態における車両前部を底面視で示す底面図。 図2中における連結部材近傍を示す拡大底面図。 図3中のA-A矢視断面図。 図3中のB-B矢視断面図。 第1アンダーカバーにおける要部の外観を示す外観斜視図。 車両前方からの走行風の流れを説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両は、車両前部に配設されたサブフレームの車両後方にアンダーカバーを備えたような電動車両である。このような車両の車両前部1における車体構造について、図1から図6を用いて詳しく説明する。
なお、図1は車両前部1の底面図を示し、図2は第1アンダーカバー20を装着した状態における車両前部1の底面図を示し、図3は図2中における連結部材10近傍の拡大底面図を示している。
さらに、図4は図3中のA-A矢視断面図を示し、図5は図3中のB-B矢視断面図を示し、図6は第1アンダーカバー20における要部の外観斜視図を示している。
また、図1及び図2中において、図示を明確にするため、フロントサイドフレーム7を二点鎖線で示している。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及び矢印Lhは車幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。加えて、矢印UPは車両上方を示している。
車両前部1の車体構造は、図1に示すように、車両の外側で車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル2と、左右のサイドシル2の間に配設されたフロアパネル3、ダッシュパネル4、及び左右一対のフロアフレーム5とを備えている。
さらに、車両前部1の車体構造は、図1に示すように、フロアパネル3の車両下方に配設されたバッテリユニット6と、フロアフレーム5から車両前方へ延びる左右一対のフロントサイドフレーム7とを備えている。
加えて、車両前部1の車体構造は、図1に示すように、フロントサイドフレーム7をサイドシル2に連結する左右一対のトルクボックス8と、フロントサイドフレーム7の車両下方に配設されたサブフレーム9とを備えている。
そして、車両前部1の車体構造は、図1及び図2に示すように、サブフレーム9をフロントサイドフレーム7に連結する左右一対の連結部材10と、サブフレーム9の車両後方を覆う第1アンダーカバー20、及び第2アンダーカバー30とを備えている。
左右一対のサイドシル2は、車幅方向に所定間隔を隔てた位置で、車両前後方向に延びる車体骨格部材である。このサイドシル2は、詳細な図示を省略するが、車幅方向外側に位置するサイドシルアウタ2aと、サイドシルアウタ2aの車幅方向内側に位置するサイドシルインナ2bとで構成されている。
そして、サイドシル2は、サイドシルアウタ2aとサイドシルインナ2bとを車幅方向に接合することで、車両前後方向に延びる閉断面を構成している。
また、フロアパネル3は、図1に示すように、左右のサイドシル2の間に配設され、車室床面をなすパネル部材である。
また、ダッシュパネル4は、フロアパネル3の前端から車両上方へ延びて、車室の前壁をなすパネル部材である。
また、左右一対のフロアフレーム5は、図1に示すように、車幅方向に所定間隔を隔てた位置に配設されている。このフロアフレーム5は、フロアパネル3とで車両前後方向に延びる車体骨格部材を構成している。
具体的には、フロアフレーム5は、車両下方に突出した断面略ハット状であって、フロアパネル3の下面に接合されることで、車両前後方向に延びる閉断面を構成している。なお、フロアフレーム5は、フロアパネル3の前端よりも車両後方の位置に、前端が位置するように配設されている。
また、バッテリユニット6は、例えば、複数のリチウムイオン二次電池やインバーターなどと、これらを収容支持するバッテリトレイとで構成されている。このバッテリユニット6は、図1に示すように、左右のフロアフレーム5の間において、その前端が後述する連結部材10、及び第1アンダーカバー20の後壁部23に近接する車両前後方向の位置に配設されている。なお、バッテリユニット6は、少なくとも車幅方向外側の縁端が、フロアフレーム5の底面に固定されている。
また、左右一対のフロントサイドフレーム7は、図1に示すように、ダッシュパネル4の車両前方に配設され、左右のフロアフレーム5の間隔よりも僅かに幅広な車幅方向の間隔を隔てた位置で、車両前後方向に延びる車体骨格部材である。
具体的には、フロントサイドフレーム7は、車両前後方向に延びる閉断面部材であって、図1に示すように、その後部7aがフロアフレーム5の前端に接合されている。
なお、フロントサイドフレーム7の後部7aは、ダッシュパネル4、及びフロアパネル3とで、車両前後方向に延びる閉断面をなすように形成されている(図4参照)。
また、左右一対のトルクボックス8は、図1に示すように、ダッシュパネル4とフロアパネル3との境界近傍において、サイドシル2とフロントサイドフレーム7の後部7aとを車幅方向に連結している。このトルクボックス8は、ダッシュパネル4、及びフロアパネル3に接合されることで、車幅方向に延びる閉断面を構成している。
また、サブフレーム9は、図1に示すように、トルクボックス8の車両前方、かつフロントサイドフレーム7の車両下方に配設されている。このサブフレーム9は、ロアアーム11を介して、前輪12を揺動可能に支持している。
具体的には、サブフレーム9は、図1及び図2に示すように、フロントサイドフレーム7の車両下方で、車両前後方向に延びる左右一対の前後メンバ9aと、左右の前後メンバ9aを連結するフロントクロスメンバ9b、及びリヤクロスメンバ9cとで構成されている。
フロントクロスメンバ9bは、図1及び図2に示すように、前後メンバ9aの前端を車幅方向に連結している。
リヤクロスメンバ9cは、図1及び図2に示すように、前後メンバ9aの後端を車幅方向に連結している。
このようなサブフレーム9には、図1及び図2に示すように、ロアアーム11の車幅方向内側における前部、及び後部が、それぞれブッシュ(図示省略)を介して、前後メンバ9aの後部、及びリヤクロスメンバ9cの後部に連結されている。
また、左右一対の連結部材10は、図1及び図2に示すように、フロントサイドフレーム7の後部7aと、サブフレーム9の後部とを、車両前後方向に連結している。この連結部材10は、後述する第1アンダーカバー20の車両下方からフロントサイドフレーム7、及びサブフレーム9に締結固定されている。
具体的には、連結部材10は、図3に示すように、フロントサイドフレーム7に締結される略平板状の後方座面部10aと、サブフレーム9に締結される略平板状の前方座面部10bと、後方座面部10a、及び前方座面部10bを連結する連結部10cとで一体形成されている。
さらに、連結部材10には、後方座面部10a、前方座面部10b、及び連結部10cの車幅方向外側の縁端、及び車幅方向内側の縁端を一体的に車両下方へ折返して設けた縁端部(符号省略)が一体形成されている。
この連結部材10の後方座面部10aは、図1に示すように、トルクボックス8の後端に略同じ車両前後方向の位置において、フロントサイドフレーム7の後部7aにおける底面に、車両下方から締結固定されている。この連結部材10の後方座面部10aとフロントサイドフレーム7の後部7aとの連結箇所を、後側連結箇所T1とする。
一方、連結部材10の前方座面部10bは、図1に示すように、後側連結箇所T1よりも車両前方、かつ車幅方向内側の位置で、サブフレーム9のリヤクロスメンバ9cに車両下方から締結固定されている。なお、連結部材10の前方座面部10bとサブフレーム9の後部との連結箇所を、前側連結箇所T2とする。
つまり、連結部材10は、後側連結箇所T1に対して車両前方かつ車幅方向内側に位置する前側連結箇所T2と、後側連結箇所T1とを結ぶ仮想直線(図示省略)に沿った方向を連結方向として、フロントサイドフレーム7とサブフレーム9とを連結している。
また、第1アンダーカバー20は、図1及び図2に示すように、サブフレーム9の後端縁とバッテリユニット6の前端近傍との間を一体的に覆う合成樹脂製のカバー部材である。この第1アンダーカバー20は、図2に示すように、底面視において、連結部材10の間を覆う部分が、車幅方向外側で隣接する部分よりも車両前方へ突出した形状に形成されている。
なお、第1アンダーカバー20は、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、車両下方へ突出した断面略ハット状で、車両前方かつ車幅方向外側の隅部が車両上方に突設された形状に形成されている。
また、第2アンダーカバー30は、図2に示すように、第1アンダーカバー20の後端に連結され、第1アンダーカバー20よりも車両後方の部分を覆う合成樹脂製のカバー部材である。
引き続き、上述した第1アンダーカバー20について、さらに詳述する。なお、第1アンダーカバー20は、底面視において、車幅方向略中央をとおる略鉛直な仮想直線を対称軸として、線対称に形成されている。このため、本実施形態では、第1アンダーカバー20の車両左側を図示した図面を用いて説明する。
第1アンダーカバー20は、図2及び図3に示すように、連結部材10が配設される部分を覆う左右一対の第1底面部21と、第1底面部21の縁端から車両下方へ延設された左右一対の内壁部22、及び左右一対の後壁部23と、主たる底面である第2底面部24とで一体形成されている。
さらに、第1アンダーカバー20は、図2及び図3に示すように、第2底面部24の車幅方方向外側に設けた左右一対のカバー側面部25と、カバー側面部25の車幅方向外側に設けた左右一対のカバー固定部26とが一体形成されている。
加えて、第1アンダーカバー20は、図2及び図3に示すように、第1底面部21の車幅方向外側に設けた外壁部27、傾斜部28、及び突出部29が一体形成されている。
そして、第1アンダーカバー20は、第1底面部21と内壁部22と後壁部23と外壁部27とで、車両前方側が開口するとともに、第2底面部24に対して車両上方へ突設された溝状の溝形状部を、車両前方かつ車幅方向外側の隅部に構成している。なお、第1底面部21、内壁部22、後壁部23、及び外壁部27で構成された溝形状部は、前側連結箇所T2と後側連結箇所T1とを結ぶ仮想直線に沿って延びる溝形状に形成されている。
詳述すると、第1底面部21は、図3及び図4に示すように、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線(図示省略)に沿った方向に長い底面視略矩形の平板状であって、フロアフレーム5の底面に対して車両上下方向で近接配置されている。
換言すると、第1底面部21は、底面視において、仮想直線に沿った長手方向が、車両前後方向に対して交差する略矩形の平板状に形成されている。
なお、第1底面部21は、図5に示すように、その後端が、バッテリユニット6の前端に近接する車両前後方向の長さに形成されている。
この第1底面部21には、図3、図5、及び図6に示すように、車両前後方向略中央において、後述する内壁部22の下端と外壁部27の下端とを車幅方向に連結する補強ビード21aが、車両下方へ向けて突設されている。
さらに、第1底面部21には、図5及び図6に示すように、補強ビード21aの車両後方に、底面視略矩形の開口部21bが開口形成されている。
この開口部21bは、図3及び図5に示すように、連結部材10の後方座面部10aを、フロアフレーム5の底面に直接的に当接させるための開口である。
また、内壁部22は、図3及び図4に示すように、第1底面部21における車幅方向内側の縁端から車両下方かつ車幅方向内側へ向けて延設され、第2底面部24(後述する底面中央部24a)に連結されている。
さらに、内壁部22は、底面視において、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線(図示省略)に略平行となるように形成されている。
より詳しくは、内壁部22は、図4に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、車両上下方向略中央よりも車両上方の位置に、第1底面部21に略平行な平面部分22aを有する断面段付き形状に形成されている。
また、後壁部23は、図3及び図5に示すように、第1底面部21の後端から車両下方かつ車両後方へ向けて延設され、第2底面部24(後述する底面端部24b)に連結されている。
さらに、後壁部23は、底面視において、車幅方向内側の縁端に対して、車幅方向外側の縁端が車両前方に位置するように、車幅方向に対して傾斜した形状に形成されている。
より詳しくは、後壁部23は、図5に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、第1底面部21に略平行で、内壁部22の平面部分22aに連続する平面部分23aを有する断面段付き形状に形成されている。
なお、後壁部23の下端は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、第2底面部24との境界が、所定の曲率で緩やかな曲面となるように形成されている。
また、第2底面部24は、図2から図6に示すように、第1アンダーカバー20における主たる底面であって、フロントサイドフレーム7の後部7a、及びフロアフレーム5に対して、バッテリユニット6を配設可能な車両上下方向の間隔を隔てた位置に配設されている。
具体的には、第2底面部24は、図2に示すように、左右の連結部材10の間を覆う底面中央部24aと、底面中央部24aの後部から車幅方向外側へ延設された左右一対の底面端部24bとで構成されている。
底面中央部24aは、図2に示すように、左右のロアアーム11の間を車両前後方向に沿って覆う略平板状に形成されている。なお、底面中央部24aは、サブフレーム9のリヤクロスメンバ9cに対して、その前端近傍が締結固定されている。
より詳しくは、底面中央部24aは、図2及び図3に示すように、底面視において、サブフレーム9におけるリヤクロスメンバ9cの後端縁に沿った前端と、内壁部22の下端をとおって車両前後方向へ延びる車幅方向外側の縁端とを有する略平板状に形成されている。この底面中央部24aは、図4に示すように、上述したように内壁部22の下端に連結されている。
一方、底面端部24bは、図2に示すように、第1底面部21の車両後方を覆うように、底面中央部24aにおける車幅方向の縁端から車幅方向外側へ延設された略平板状に形成されている。
より詳しくは、底面端部24bは、図2及び図3に示すように、底面視において、後壁部23の下端に沿って車幅方向外側へ延びる前端を有する略平板状に形成されている。なお、この底面端部24bは、図4に示すように、上述したように後壁部23の下端に連結されている。
また、カバー側面部25は、図2及び図3に示すように、底面端部24bにおける車幅方向外側の縁端から車両上方、かつ車幅方向外側へ向けて延設されている。このカバー側面部25は、後述する突出部29の外方側面部分29cとで第2アンダーカバー30における側面をなすように形成されている。
また、カバー固定部26は、図2、図3、及び図4に示すように、サイドシルインナ2bの底面を車両下方から覆うように、カバー側面部25の上端、及び後述する突出部29の外方側面部分29cの上端から車幅方向外側に一体的に延設されている。
なお、カバー固定部26は、車両前後方向に所定間隔を隔てた位置で、サイドシルインナ2bに固定されている。
また、外壁部27は、図3、図4、及び図6に示すように、第1底面部21における車幅方向外側の縁端から車両下方かつ車幅方向外側へ向けて延設され、後述する傾斜部28に連結されている。
さらに、外壁部27は、底面視において、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線(図示省略)に略平行となるように形成されている。
より詳しくは、外壁部27は、図4に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、第1底面部21に略平行で、後壁部23の平面部分23aに連続する平面部分27aを有する断面段付き形状に形成されている。
上述した内壁部22の平面部分22a、後壁部23の平面部分23a、及び外壁部27の平面部分27aは、図3に示すように、車両前方側が開口するとともに、第1底面部21を囲う底面視略U形の中間底面部(符号省略)を、第1底面部21よりも車両下方に構成している。
つまり、第1アンダーカバー20は、車両上下方向における第1底面部21と第2底面部24との間に、第1底面部21を囲うように形成された底面視略U形の中間底面部を有する形状に形成されている。
さらに、この中間底面部の前端は、図2及び図3に示すように、底面中央部24aの車幅方向外側で、サブフレーム9の後端に近接する第1アンダーカバー20の前端縁を構成している。
また、傾斜部28は、図3及び図6に示すように、車幅方向における外壁部27と、後述する突出部29との間に形成されている。この傾斜部28は、図3、図5、及び図6に示すように、第1底面部21と突出部29との間において、中間底面部を車両下方へ膨出させたような形状に形成されている。なお、傾斜部28における車幅方向内側の側面は、上述した外壁部27によって構成されている。
具体的には、傾斜部28は、図5及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、第2底面部24における底面端部24bの前端から車両前方上方へ向けて緩やかに湾曲した傾斜面に形成されている。
さらに、傾斜部28は、図3に示すように、底面視において、車幅方向外側の縁端が、後端から車両前方へ向かうほど、漸次、車幅方向外側へ位置するように形成されている。換言すると、傾斜部28は、底面視において、第2底面部24に連結された後端から車両前方へ向かうほど、漸次、車幅方向外側へ幅広となる傾斜面に形成されている。
また、突出部29は、図3に示すように、傾斜部28の車幅方向外側に隣接して形成されている。この突出部29は、中間底面部から車両下方へ突設されるとともに、車幅方向に所定の厚みを有するフィン状に形成されている。
なお、突出部29は、図3に示すように、底面視において、第1底面部21の後端と略同じ車両前後方向の位置から車両前方側へ延びるとともに、車両上方後端に対して車両下方前端が車幅方向内側に位置するように傾斜した形状に形成されている。
具体的には、突出部29は、図3及び図6に示すように、下面となる下面部分29aと、前面となる前面部分29bと、車幅方向外側の側面となる外方側面部分29cと、車幅方向内側の側面となる内方側面部分29dとで構成されている。
下面部分29aは、図3及び図5に示すように、車幅方向に所定の幅を有する底面視略帯状の略平面であって、第2底面部24の底面端部24bから車両前方かつ僅かに車幅方向内側へ向けて延設されている。なお、下面部分29aは、図4に示すように、第2底面部24の底面中央部24aよりも僅かに車両上方の位置に位置するように形成されている。
前面部分29bは、図5及び図6に示すように、側面視において、下面部分29aの前端を車両前方かつ車両上方へ向けて湾曲させたのち、車両上方かつ僅かに車両前方へ向けて延設して形成されている。
さらに、前面部分29bは、図3に示すように、底面視において、上端に対して下端が車幅方向内側に位置するように形成されている。
なお、前面部分29bは、図5に示すように、側面視において、車両前方へ突出した緩やかな湾曲面に形成されている。
外方側面部分29cは、図3及び図4に示すように、カバー固定部26と、下面部分29a、及び前面部分29bと、カバー側面部25とで囲われた部分を閉塞するように、カバー側面部25の前端から車両前方かつ僅かに車幅方向内側へ向けて延びる略平面に形成されている。
内方側面部分29dは、図3、図4、及び図6に示すように、傾斜部28における車幅方向外側の縁端と、下面部分29a、及び前面部分29bと囲われた部分を閉塞するように、傾斜部28から車両下方へ向けて延設されている。この内方側面部分29dは、図3に示すように、底面視において、車幅方向内側へ僅かに突出するように膨出した湾曲面に形成されている。
次に、サブフレーム9の車両下方をとおって、車両前方から車両後方へ向かう走行風のうち、第1アンダーカバー20の第1底面部21、傾斜部28、及び突出部29へ向けて流れる走行風の流れについて、車両前方からの走行風の流れを説明する説明図を示す図7を用いて説明する。
より詳しくは、第1底面部21に向かう走行風W1の流れと、傾斜部28に向かう走行風W2の流れと、突出部29に向かう走行風W3,W4,W5の流れについて、図7を用いて詳述する。
まず、第1底面部21に向かう走行風W1は、図7に示すように、内壁部22、及び外壁部27で囲われた溝形状部によって、車両後方下方かつ車幅方向外側へ向けて偏向される。この偏向された走行風を、第1内側走行風W11とする。なお、第1内側走行風W11は、第1底面部21から後壁部23に沿って、第2底面部24へ案内される。
また、傾斜部28に向かう走行風W2は、図7に示すように、傾斜部28によって、車両後方下方かつ車幅方向外側へ向けて偏向される。この傾斜部28によって偏向された走行風W2を、第2内側走行風W21とする。
また、突出部29に向かう走行風は、図7に示すように、前面部分29bとの衝突によって、車幅方向内側へ向かう流れと、車幅方向外側へ向かう流れと、車両後方へ向かう流れとに分流される。
具体的には、突出部29に向かう走行風のうち、前面部分29bの車幅方向内側に衝突した走行風W3は、図7に示すように、前面部分29bとの衝突によって、車両後方かつ車幅方向内側へ向けて偏向される。この前面部分29bによって車幅方向内側へ偏向した走行風W3を、第3内側走行風W31とする。
また、突出部29に向かう走行風のうち、前面部分29bの車幅方向外側に衝突した走行風W4は、図7に示すように、前面部分29bとの衝突によって、車両後方かつ車幅方向外側へ向けて偏向される。この前面部分29bによって車幅方向外側へ偏向した走行風W4を、外側走行風W41とする。
また、突出部29に向かう走行風のうち、前面部分29bの車幅方向略中央に衝突した走行風W5は、図7に示すように、前面部分29bとの衝突によって、車両後方下方かつ僅かに車幅方向外側へ向けて偏向される。この前面部分29bによって偏向した走行風W5を、中央走行風W51とする。
この中央走行風W51は、第3内側走行風W31の流速、及び外側走行風W41の流速に比べて、相対的に低速な流速となる。つまり、第3内側走行風W31と外側走行風W41との間には、図7に示すように、前面部分29bの車両後方に、相対的に流速の遅い低速層Sが形成される。
さらに、低速層Sでは、図7に示すように、外側走行風W41との流速差によって、前面部分29bよりも車両後方に、例えば、渦流のような乱流が車両前方から車両後方にかけて連続的に生じる。このような低速層Sは、その周囲を流れる走行風を流速差によって引き寄せ易くなる。
このため、車両後方かつ車幅方向内側へ向けて偏向された第3内側走行風W31は、図7に示すように、低速層Sによって、車幅方向内側への拡散が抑制されながら、内方側面部分29dに沿うように車両後方へ向けて流下する。このように第3内側走行風W31は、内方側面部分29dから第2底面部24へ向けて案内されるように流下する。
同様に、車両後方かつ車幅方向外側へ向けて偏向した外側走行風W41は、図7に示すように、低速層Sによって、車幅方向外側への拡散が抑制されながら、カバー側面部25に沿うように車両後方へ向けて流下する。
さらに、突出部29よりも車幅方向内側で、車両後方かつ車幅方向外側へ向けて偏向された第1内側走行風W11、及び第2内側走行風W21は、図7に示すように、それぞれ低速層Sへ向けて流下することになる。
この際、低速層Sが、車幅方向内側から車幅方向外側へ向かう走行風の流れを、遮って車両後方へ向かう流れに偏向する案内板として機能する。このため、第1内側走行風W11、及び第2内側走行風W21は、図7に示すように、突出部29よりも車幅方向内側で、車両後方へ向けて偏向されたのち、低速層Sの流れに沿うように車両後方へ向けて流下する。
このように、第1アンダーカバー20は、突出部29に衝突した走行風(第3内側走行風W31、外側走行風W41)の車幅方向への広がりを、前面部分29bの車両後方に形成された低速層Sによって抑制することで、車両後方への流れに整流している。
さらに、第1アンダーカバー20は、突出部29よりも車幅方向内側において、車両後方かつ車幅方向外側へ流下する走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)を、前面部分29bの車両後方に形成された低速層Sによって偏向することで、車両後方への流れに整流している。
以上のように、車両の車体構造は、車両前部1に配設されたサブフレーム9の車両後方で、車両前後方向に延びる閉断面をなすフロントサイドフレーム7を備えている。
さらに、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方を覆う第1アンダーカバー20と、第1アンダーカバー20の車両下方に配設され、サブフレーム9をフロントサイドフレーム7に連結する連結部材10とを備えている。
この連結部材10は、その前端が、フロントサイドフレーム7よりも車幅方向内側のサブフレーム9に連結されている。
さらに、第1アンダーカバー20は、フロントサイドフレーム7に車両上下方向で近接対向するとともに、連結部材10の連結方向に沿って延びる略平板状の第1底面部21を備えている。
加えて、第1アンダーカバー20は、第1底面部21の車幅方向内側の縁端、及び第1底面部21の後端縁から車両下方へ一体的に延設された内壁部22、及び後壁部23を備えている。
そして、第1アンダーカバー20は、内壁部22の下端、及び後壁部23の下端に連結され、第1アンダーカバー20の底面をなす第2底面部24と、第1底面部21の車幅方向外側で、第1底面部21よりも車両下方へ突出する突出部29とを備えている。
この突出部29は、その前端に、上端から下端にかけて延びて前面となる前面部分29bを備えている。
これにより、車両の車体構造は、車両前方からの走行風を突出部29との衝突によって、突出部29の車幅方向外側をとおって車両後方へ向かう流れと、突出部29の車幅方向内側をとおって車両後方へ向かう流れと、前面部分29bに沿うように車両後方へ向かう流れとに分流させることができる。
この際、前面部分29bに沿うように車両後方へ分流した中央走行風W51は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41の流速、及び突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31の流速に比べて、相対的に低速な流れとなる。つまり、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41と、突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31との間に、相対的に流速の遅い低速層Sを形成することができる。
この低速層Sが、その周囲を流下する走行風を、流速差によって引き寄せるため、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41、及び突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31が、車両後方へ向かうほど車幅方向へ広がることを抑制できる。
さらに、車両の車体構造は、突出部29よりも車幅方向内側において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)が、突出部29よりも車幅方向外側へ流下することを、流速の遅い低速層Sによって阻止することができる。この際、車両の車体構造は、車両後方へ向かう低速層Sの流れによって、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)を車両後方へ向けて偏向することができる。
このため、車両の車体構造は、第1底面部21に沿って車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)を、低速層Sによって車両後方へ向けて偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、突出部29は、車両前後方向へ延びるフィン形状に形成されている。そして、突出部29の後端は、第1底面部21の後端と略同じ車両前後方向の位置で、第2底面部24に連結された構成である。
この構成によれば、車両の車体構造は、流速の遅い低速層Sをより車両後方まで連続して形成することができる。
さらに、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31を、突出部29に沿って第2底面部24に案内することができる。このため、車両の車体構造は、流速の遅い低速層Sに沿うように、車両後方へ向かう第3内側走行風W31の流れを形成することができる。
これにより、車両の車体構造は、第1底面部21に沿って車幅方向外側へ向かう走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)を、流速の遅い低速層Sと、突出部29に沿って第2底面部24に向かう第3内側走行風W31との協働によって、確実に車両後方へ偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風(第1内側走行風W11、第2内側走行風W21)を、確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、第1アンダーカバー20は、第1底面部21と突出部29との間に、車両下方へ膨出するように傾斜した傾斜部28を備えている。この傾斜部28は、前端から車両後方下方へ延設され、後端が第2底面部24に連結された構成である。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部21と突出部29との間をとおる車両前方からの第2内側走行風W21を、スムーズに第2底面部24へ向けて案内することができる。
また、第1底面部21の車両後方に近接配置されたバッテリユニット6を備えている。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部21にバッテリユニット6が近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
具体的には、第1底面部21にバッテリユニット6が近接配置された場合、第1アンダーカバー20の後壁部23は、第1底面部21から車両下方へ向けて起立するように形成され易い。このため、後壁部23に沿って車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11が、第1アンダーカバー20から離間するように流下することで、第2底面部24にスムーズに案内されないおそれがある。
このような場合であっても、車両の車体構造は、第2底面部24にスムーズに案内され難い流れを、流速の遅い低速層Sによって車両後方へ向かう流れに偏向することができる。
したがって、車両の車体構造は、第1底面部21にバッテリユニット6が近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、突出部29は、前面部分29bが、上端から車両下方かつ車幅方向内側へ向けて延設され、外方側面部分29cが、前端から車両後方かつ車幅方向外側へ向けて延設された形状に形成された構成である。
この構成によれば、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41を、突出部29の外方側面部分29cに沿って車両後方へスムーズに案内することができる。このため、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41が、車両後方へ向かうほど車幅方向に広がることをより抑制できる。
これにより、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41と、前面部分29bに沿うように車両後方へ分流した中央走行風W51との流速差を、さらに大きくすることができる。
このため、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41と、突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31との間に、車両前方から車両後方にかけて連続する乱流を容易に発生させることができる。
ゆえに、車両の車体構造は、突出部29の車幅方向外側へ分流した外側走行風W41と、突出部29の車幅方向内側へ分流した第3内側走行風W31との間に、流速の遅い低速層Sをより安定して形成することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、さらに確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
また、後壁部23は、上端に対して下端が車両後方に位置するように傾斜した形状に形成された構成である。
この構成によれば、車両の車体構造は、後壁部23に沿って流れる第1内側走行風W11が、第1アンダーカバー20から離間するように、車両後方下方へ向けて流れることを抑えることができる。
このため、車両の車体構造は、第1底面部21に沿って車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、後壁部23、及び第2底面部24を介して、流速の遅い低速層Sに案内することができる。
これにより、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、安定して車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の車体骨格部材は、実施形態のフロントサイドフレーム7に対応し、
以下同様に、
アンダーカバーは、第1アンダーカバー20に対応し、
連結方向は、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線に沿った方向に対応し、
側壁部は、内壁部22に対応し、
車幅方向外側の側面は、外方側面部分29cに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、左右一対の連結部材10としたが、これに限定せず、左右のいずれか一方に連結部材10を備えた車両の車体構造であってもよい。この場合、第1アンダーカバー20は、連結部材10に対応する左右のいずれか一方に、傾斜部28、及び突出部29を設けるものとする。
また、後方座面部10a、前方座面部10b、及び連結部10cからなる連結部材10としたが、これに限定せず、サブフレーム9とフロントサイドフレーム7の後部7aとを連結可能であれば、適宜の形状の連結部材としてもよい。
また、フロントサイドフレーム7の後部7aをサブフレーム9に連結したが、これに限定せず、車体骨格部材であれば、例えば、フロアフレーム5の前部をサブフレーム9に連結してもよい。
また、第1アンダーカバー20の第1底面部21と突出部29との間に傾斜部28を設けたが、これに限定せず、傾斜部28、及び外壁部27を設けず、第1底面部21の車幅方向外側に隣接して突出部を設けてもよい。
また、中間底面部から車両下方に突設された突出部29としたが、これに限定せず、車両上下方向で第1底面部21に略一致する平面から車両下方に突設された突出部であってもよい。
また、突出部29の内方側面部分29dを車幅方向内側に膨出した湾曲面としたが、これに限定せず、突出部の内方側面部分を略平面に形成してもよい。
また、突出部29の前面部分29bを、上端に対して下端が車幅方向内側に位置するように傾斜させた構成としたが、これに限定せず、上端と下端とが略同じ車幅方向の位置に位置する構成の前面部分としてもよい。
また、突出部29の前面部分29bを、側面視において、緩やかに湾曲した湾曲面に形成したが、これに限定せず、突出部の前面部分を略平面に形成してもよい。
また、前面部分29bと走行風との衝突によって、相対的に低速な低速層を形成できるフィン状の突出部であれば、適宜のサイズの突出部としてもよい。なお、好ましくは、突出部における下面部分の後端が第2底面部24に連結されていることが望ましい。
1…車両前部
9…サブフレーム
6…バッテリユニット
7…フロントサイドフレーム
10…連結部材
20…第1アンダーカバー
21…第1底面部
22…内壁部
23…後壁部
24…第2底面部
28…傾斜部
29…突出部
29b…前面部分
29c…外方側面部分

Claims (6)

  1. 車両前部に配設されたサブフレームの車両後方で、車両前後方向に延びる閉断面をなす車体骨格部材と、
    前記サブフレームの車両後方を覆うアンダーカバーと、
    前記アンダーカバーの車両下方に配設され、前記サブフレームを前記車体骨格部材に連結する連結部材とを備えた車両の車体構造であって、
    前記連結部材は、
    その前端が、前記車体骨格部材よりも車幅方向内側の前記サブフレームに連結され、
    前記アンダーカバーは、
    前記車体骨格部材に車両上下方向で近接対向するとともに、前記連結部材の連結方向に沿って延びる略平板状の第1底面部と、
    該第1底面部の車幅方向内側の縁端、及び前記第1底面部の後端縁から車両下方へ一体的に延設された側壁部、及び後壁部と、
    該側壁部の下端、及び前記後壁部の下端に連結され、前記アンダーカバーの底面をなす第2底面部と、
    前記第1底面部の車幅方向外側で、前記第1底面部よりも車両下方へ突出する突出部とを備え、
    該突出部は、
    その前端に、上端から下端にかけて延びて前面となる前面部分を備えた
    車両の車体構造。
  2. 前記突出部は、車両前後方向へ延びるフィン形状に形成され、
    前記突出部の後端は、
    前記第1底面部の後端と略同じ車両前後方向の位置で、前記第2底面部に連結された構成である
    請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 前記アンダーカバーは、
    前記第1底面部と前記突出部との間に、車両下方へ膨出するように傾斜した傾斜部を備え、
    該傾斜部は、
    前端から車両後方下方へ延設され、後端が前記第2底面部に連結された構成である
    請求項1または請求項2に記載の車両の車体構造。
  4. 前記第1底面部の車両後方に近接配置されたバッテリユニットを備えた
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
  5. 前記突出部は、
    前記前面部分が、上端から車両下方かつ車幅方向内側へ向けて延設され、車幅方向外側の側面が、前端から車両後方かつ車幅方向外側へ向けて延設された形状に形成された構成である
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
  6. 前記後壁部は、
    上端に対して下端が車両後方に位置するように傾斜した形状に形成された構成である
    請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
JP2019189457A 2019-10-16 2019-10-16 車両の車体構造 Active JP7230770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189457A JP7230770B2 (ja) 2019-10-16 2019-10-16 車両の車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189457A JP7230770B2 (ja) 2019-10-16 2019-10-16 車両の車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021062807A JP2021062807A (ja) 2021-04-22
JP7230770B2 true JP7230770B2 (ja) 2023-03-01

Family

ID=75487357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019189457A Active JP7230770B2 (ja) 2019-10-16 2019-10-16 車両の車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7230770B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015186960A (ja) 2014-03-27 2015-10-29 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP2019162938A (ja) 2018-03-20 2019-09-26 トヨタ自動車株式会社 フロアアンダーカバー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6304325B2 (ja) * 2016-08-22 2018-04-04 マツダ株式会社 自動車の整流構造
JP6477632B2 (ja) * 2016-08-22 2019-03-06 マツダ株式会社 自動車の下部整流構造
JP6816664B2 (ja) * 2017-06-30 2021-01-20 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015186960A (ja) 2014-03-27 2015-10-29 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP2019162938A (ja) 2018-03-20 2019-09-26 トヨタ自動車株式会社 フロアアンダーカバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021062807A (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6164249B2 (ja) 自動車の前部床下整流構造
JP6060916B2 (ja) 自動車の前部整流構造
JP6048284B2 (ja) 車両用バッテリパック装置
EP2557022B1 (en) Vehicle underfloor structure
JP5461715B2 (ja) 車体アンダカバー
JP5983568B2 (ja) 車両下部構造
JP6315038B2 (ja) 自動車の整流構造
JP2013028192A (ja) 自動車のバッテリー冷却構造
JP7230770B2 (ja) 車両の車体構造
JP5630331B2 (ja) 冷却風導入構造
JP6123742B2 (ja) 車両の下部構造
JP2013124044A (ja) 車両用バンパ装置
JP5996420B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP6056674B2 (ja) 車体前部構造
JP2017119491A (ja) トラックのリア構造
JP5879056B2 (ja) 車体構造
JP2006312396A (ja) 車両後部における収納筐体の取り付け構造
JP2014226953A (ja) ホイル内駆動ユニットの冷却構造
JP2020026232A (ja) 下部車体構造
JP2017202763A (ja) 車両の後部構造
JP2016068808A (ja) 車両のデフレクタ
JP5733128B2 (ja) 車両下部構造
JP2023094371A (ja) 吸気ダクト
JP2016007958A (ja) 車両前部構造
JP6041192B2 (ja) 車両のエアデフレクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7230770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150