JP7230770B2 - 車両の車体構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、車両前後方向に延びる左右一対のフレーム部を有するサブフレームに、アンダーカバーを備えた車両の車体構造が開示されている。
この発明により、車両前方からの走行風を、突出部の前面部分との衝突によって、突出部の車幅方向外側をとおって車両後方へ向かう流れと、突出部の車幅方向内側をとおって車両後方へ向かう流れと、前面部分に沿うように車両後方へ向かう流れとに分流させることができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、流速の遅い低速層をより車両後方まで連続して形成することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部と突出部との間をとおる車両前方からの走行風を、スムーズに第2底面部へ向けて案内することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部にバッテリユニットが近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
したがって、車両の車体構造は、第1底面部にバッテリユニットが近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、さらに確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、後壁部に沿って流れる走行風が、アンダーカバーから離間するように、車両後方下方へ向けて流れることを抑えることができる。
これにより、車両の車体構造は、サブフレームの車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう走行風を、安定して車両後方へ向かう流れに整流することができる。
本実施形態の車両は、車両前部に配設されたサブフレームの車両後方にアンダーカバーを備えたような電動車両である。このような車両の車両前部1における車体構造について、図1から図6を用いて詳しく説明する。
さらに、図4は図3中のA-A矢視断面図を示し、図5は図3中のB-B矢視断面図を示し、図6は第1アンダーカバー20における要部の外観斜視図を示している。
また、図1及び図2中において、図示を明確にするため、フロントサイドフレーム7を二点鎖線で示している。
そして、サイドシル2は、サイドシルアウタ2aとサイドシルインナ2bとを車幅方向に接合することで、車両前後方向に延びる閉断面を構成している。
また、ダッシュパネル4は、フロアパネル3の前端から車両上方へ延びて、車室の前壁をなすパネル部材である。
なお、フロントサイドフレーム7の後部7aは、ダッシュパネル4、及びフロアパネル3とで、車両前後方向に延びる閉断面をなすように形成されている(図4参照)。
リヤクロスメンバ9cは、図1及び図2に示すように、前後メンバ9aの後端を車幅方向に連結している。
また、第2アンダーカバー30は、図2に示すように、第1アンダーカバー20の後端に連結され、第1アンダーカバー20よりも車両後方の部分を覆う合成樹脂製のカバー部材である。
加えて、第1アンダーカバー20は、図2及び図3に示すように、第1底面部21の車幅方向外側に設けた外壁部27、傾斜部28、及び突出部29が一体形成されている。
なお、第1底面部21は、図5に示すように、その後端が、バッテリユニット6の前端に近接する車両前後方向の長さに形成されている。
この開口部21bは、図3及び図5に示すように、連結部材10の後方座面部10aを、フロアフレーム5の底面に直接的に当接させるための開口である。
さらに、内壁部22は、底面視において、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線(図示省略)に略平行となるように形成されている。
さらに、後壁部23は、底面視において、車幅方向内側の縁端に対して、車幅方向外側の縁端が車両前方に位置するように、車幅方向に対して傾斜した形状に形成されている。
なお、後壁部23の下端は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、第2底面部24との境界が、所定の曲率で緩やかな曲面となるように形成されている。
底面中央部24aは、図2に示すように、左右のロアアーム11の間を車両前後方向に沿って覆う略平板状に形成されている。なお、底面中央部24aは、サブフレーム9のリヤクロスメンバ9cに対して、その前端近傍が締結固定されている。
より詳しくは、底面端部24bは、図2及び図3に示すように、底面視において、後壁部23の下端に沿って車幅方向外側へ延びる前端を有する略平板状に形成されている。なお、この底面端部24bは、図4に示すように、上述したように後壁部23の下端に連結されている。
なお、カバー固定部26は、車両前後方向に所定間隔を隔てた位置で、サイドシルインナ2bに固定されている。
さらに、外壁部27は、底面視において、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線(図示省略)に略平行となるように形成されている。
さらに、この中間底面部の前端は、図2及び図3に示すように、底面中央部24aの車幅方向外側で、サブフレーム9の後端に近接する第1アンダーカバー20の前端縁を構成している。
なお、前面部分29bは、図5に示すように、側面視において、車両前方へ突出した緩やかな湾曲面に形成されている。
より詳しくは、第1底面部21に向かう走行風W1の流れと、傾斜部28に向かう走行風W2の流れと、突出部29に向かう走行風W3,W4,W5の流れについて、図7を用いて詳述する。
また、突出部29に向かう走行風は、図7に示すように、前面部分29bとの衝突によって、車幅方向内側へ向かう流れと、車幅方向外側へ向かう流れと、車両後方へ向かう流れとに分流される。
この際、低速層Sが、車幅方向内側から車幅方向外側へ向かう走行風の流れを、遮って車両後方へ向かう流れに偏向する案内板として機能する。このため、第1内側走行風W11、及び第2内側走行風W21は、図7に示すように、突出部29よりも車幅方向内側で、車両後方へ向けて偏向されたのち、低速層Sの流れに沿うように車両後方へ向けて流下する。
さらに、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方を覆う第1アンダーカバー20と、第1アンダーカバー20の車両下方に配設され、サブフレーム9をフロントサイドフレーム7に連結する連結部材10とを備えている。
この連結部材10は、その前端が、フロントサイドフレーム7よりも車幅方向内側のサブフレーム9に連結されている。
加えて、第1アンダーカバー20は、第1底面部21の車幅方向内側の縁端、及び第1底面部21の後端縁から車両下方へ一体的に延設された内壁部22、及び後壁部23を備えている。
この突出部29は、その前端に、上端から下端にかけて延びて前面となる前面部分29bを備えている。
したがって、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、流速の遅い低速層Sをより車両後方まで連続して形成することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部21と突出部29との間をとおる車両前方からの第2内側走行風W21を、スムーズに第2底面部24へ向けて案内することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、第1底面部21にバッテリユニット6が近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
したがって、車両の車体構造は、第1底面部21にバッテリユニット6が近接配置された場合であっても、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、車両後方へ向かう流れに整流することができる。
したがって、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向の一方へ向かう走行風を、さらに確実に車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この構成によれば、車両の車体構造は、後壁部23に沿って流れる第1内側走行風W11が、第1アンダーカバー20から離間するように、車両後方下方へ向けて流れることを抑えることができる。
これにより、車両の車体構造は、サブフレーム9の車両後方において、車両後方かつ車幅方向外側へ向かう第1内側走行風W11を、安定して車両後方へ向かう流れに整流することができる。
この発明の車体骨格部材は、実施形態のフロントサイドフレーム7に対応し、
以下同様に、
アンダーカバーは、第1アンダーカバー20に対応し、
連結方向は、後側連結箇所T1と前側連結箇所T2とを結ぶ仮想直線に沿った方向に対応し、
側壁部は、内壁部22に対応し、
車幅方向外側の側面は、外方側面部分29cに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、第1アンダーカバー20の第1底面部21と突出部29との間に傾斜部28を設けたが、これに限定せず、傾斜部28、及び外壁部27を設けず、第1底面部21の車幅方向外側に隣接して突出部を設けてもよい。
また、突出部29の内方側面部分29dを車幅方向内側に膨出した湾曲面としたが、これに限定せず、突出部の内方側面部分を略平面に形成してもよい。
また、前面部分29bと走行風との衝突によって、相対的に低速な低速層を形成できるフィン状の突出部であれば、適宜のサイズの突出部としてもよい。なお、好ましくは、突出部における下面部分の後端が第2底面部24に連結されていることが望ましい。
9…サブフレーム
6…バッテリユニット
7…フロントサイドフレーム
10…連結部材
20…第1アンダーカバー
21…第1底面部
22…内壁部
23…後壁部
24…第2底面部
28…傾斜部
29…突出部
29b…前面部分
29c…外方側面部分
Claims (6)
- 車両前部に配設されたサブフレームの車両後方で、車両前後方向に延びる閉断面をなす車体骨格部材と、
前記サブフレームの車両後方を覆うアンダーカバーと、
前記アンダーカバーの車両下方に配設され、前記サブフレームを前記車体骨格部材に連結する連結部材とを備えた車両の車体構造であって、
前記連結部材は、
その前端が、前記車体骨格部材よりも車幅方向内側の前記サブフレームに連結され、
前記アンダーカバーは、
前記車体骨格部材に車両上下方向で近接対向するとともに、前記連結部材の連結方向に沿って延びる略平板状の第1底面部と、
該第1底面部の車幅方向内側の縁端、及び前記第1底面部の後端縁から車両下方へ一体的に延設された側壁部、及び後壁部と、
該側壁部の下端、及び前記後壁部の下端に連結され、前記アンダーカバーの底面をなす第2底面部と、
前記第1底面部の車幅方向外側で、前記第1底面部よりも車両下方へ突出する突出部とを備え、
該突出部は、
その前端に、上端から下端にかけて延びて前面となる前面部分を備えた
車両の車体構造。 - 前記突出部は、車両前後方向へ延びるフィン形状に形成され、
前記突出部の後端は、
前記第1底面部の後端と略同じ車両前後方向の位置で、前記第2底面部に連結された構成である
請求項1に記載の車両の車体構造。 - 前記アンダーカバーは、
前記第1底面部と前記突出部との間に、車両下方へ膨出するように傾斜した傾斜部を備え、
該傾斜部は、
前端から車両後方下方へ延設され、後端が前記第2底面部に連結された構成である
請求項1または請求項2に記載の車両の車体構造。 - 前記第1底面部の車両後方に近接配置されたバッテリユニットを備えた
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の車体構造。 - 前記突出部は、
前記前面部分が、上端から車両下方かつ車幅方向内側へ向けて延設され、車幅方向外側の側面が、前端から車両後方かつ車幅方向外側へ向けて延設された形状に形成された構成である
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の車両の車体構造。 - 前記後壁部は、
上端に対して下端が車両後方に位置するように傾斜した形状に形成された構成である
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
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