JP7230474B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、吐水装置に関する。
従来、使用者の差し出した手などを検知して自動で吐水する吐水装置がある。このような吐水装置においては、高温水(湯)を扱う場合に使用者がやけどなどすることを防ぐために、たとえば、吐水管を流れる水の温度を温度センサで検知し、水の温度が所定の温度以上の場合には自動吐水を禁止する制御を行う(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003-268826号公報
しかしながら、上記した従来の吐水装置は、吐水管を流れる水が所定の温度以上であることを検知してから吐水を停止するため、温度センサを通過した分の高温水が吐出され、たとえば、吐出された高温水が使用者の手にかかる可能性があるなど、安全面において改善の余地があった。
実施形態の一態様は、安全性を高めることができる吐水装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る吐水装置は、流路を流れてきた水を吐出する吐水口と、前記流路を開閉する開閉弁と、前記吐水口付近における被検知物を検知する吐水センサと、前記水の温度を測定する温度センサと前記吐水センサおよび前記温度センサの少なくともいずれかの検知結果に基づいて前記開閉弁を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記温度センサの検知結果に基づいて前記水の単位時間あたりの温度上昇を算出し、算出結果に基づいて前記開閉弁を制御することを特徴とする。
このような構成によれば、流路を流れてきた水の単位時間あたりの温度上昇によって過昇温を検知することで、過昇温を早めに検知することができる。これにより、吐水口からの高温水の吐出をより確実に抑えることができ、安全性を高めることができる。
また、上記した吐水装置において、前記制御部は、所定の温度領域である第1領域と、前記第1領域よりも高温領域の第2領域とを設定するとともに、前記第1領域における単位時間あたりの温度上昇の閾値を前記第2領域における単位時間あたりの温度上昇の閾値よりも大きい値に設定することを特徴とする。
このような構成によれば、温度センサの検知結果が低温領域となる第1領域にある場合には、たとえば、危険とみなす(吐水を禁止する)温度までの温度上昇に長い時間を要することから、単位時間あたりの温度上昇の閾値(温度変化をあらわす傾き)を大きい値(急傾斜)に設定する。
一方、温度センサの検知結果が第1領域よりも高温領域の第2領域にある場合には、たとえば、危険とみなす温度までの温度上昇が短い時間であることから、単位時間あたりの温度上昇の閾値を小さい値(緩傾斜)に設定する。これにより、不要な吐水規制を行わなくて済み、通常どおり吐水可能な時間をより長く確保することができ、高温時の吐水規制および使用者の使い勝手の両立が可能となる。
また、上記した吐水装置において、前記制御部は、前記温度センサの検知結果が予め設定された禁止温度以上の場合には前記開閉弁を閉じることを特徴とする。
このような構成によれば、禁止温度以上で吐水を禁止するため、吐水口からの高温水の吐出を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
また、上記した吐水装置において、前記制御部は、前記温度センサの検知結果により前記開閉弁を閉じることで吐水を禁止する吐水禁止モードにおいて前記吐水禁止モードが開始されてから予め設定された解除温度を所定時間継続して検知すると、前記吐水禁止モードを解除することを特徴とする。
このような構成によれば、高温時に吐水を禁止する吐水禁止モードが自動的に解除されるため、使用者による特定の解除操作が不要となり、使い勝手が良好となる。また、温度センサのノイズなどの誤検知により、吐水禁止モードの意図しない解除を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
また、上記した吐水装置において、前記開閉弁は、前記流路において高温水が流れる給湯管に設けられる湯電磁弁と、前記流路において低温水が流れる給水管に設けられる水電磁弁とを有し、前記制御部は、前記温度センサの検知結果により前記開閉弁を閉じることで吐水を禁止する吐水禁止モードが開始された後は前記水電磁弁のみを開くことを特徴とする。
このような構成によれば、吐水禁止モードが開始された後、低温水を流して吐水口までに残っている高温水を排出する処理、いわゆる捨て水を行うことで、吐水禁止モードが開始されてから水の温度が下がるのを待つ必要がない。このため、吐水不能となる時間を短くすることができ、すなわち、通常どおり吐水可能な時間をより長く確保することができ、使用者の使い勝手がさらに良好となる。
また、上記した吐水装置において、前記制御部は、前記吐水禁止モードが開始された後は前記吐水センサの検知結果が非検知の場合に前記水電磁弁を開くことを特徴とする。
このような構成によれば、吐水センサが非検知の場合に、すなわち、使用者が吐水口付近にいない場合に捨て水を行うため、高温水が使用者にかかるなどの事態を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
また、上記した吐水装置において、前記制御部は、前記吐水センサにおける、所定の検知範囲である第1検知エリアと前記吐水禁止モード中の検知範囲であり前記第1検知エリアよりも広い検知範囲である第2検知エリアとを切り替えることを特徴とする。
このような構成によれば、広い範囲を検知可能な第2検知エリアで検知しつつ捨て水を行うため、高温水が使用者にかかるなどの事態を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
実施形態の一態様によれば、安全性を高めることができる。
図1は、実施形態に係る吐水装置の説明図である。 図2は、吐水禁止モードにおける処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3Aは、第1領域および第2領域を含む温度領域の説明図である。 図3Bは、第1領域および第2領域の単位時間あたりの温度上昇の閾値の説明図である。 図4は、吐水禁止解除処理の第1の例における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、吐水禁止解除処理の第2の例における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6Aは、吐水センサにおける第1検知エリアの説明図である。 図6Bは、吐水センサにおける第2検知エリアの説明図である。 図7は、変形例に係る吐水装置の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する吐水装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<吐水装置の構成>
図1を参照して実施形態に係る吐水装置1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る吐水装置1の説明図である。なお、図1には、吐水装置1の構成を、ブロック図を用いて模式的に示している。吐水装置1は、たとえば、使用者が手を差し出すと自動的に水を吐出する、いわゆる自動水栓である。
以下の説明において「水」は、後述する低温水(水)、高温水(湯)および湯水混合水を含む。また、以下の説明において「水」を区別する必要が場合は、低温水(または水)、高温水(または湯)および湯水混合水(または単に混合水)と表記する。
図1に示すように、吐水装置1は、吐水管2と、流路3と、開閉弁4と、温度調節部5と、吐水センサ6と、温度センサ7と、制御部8とを備える。
吐水管2は、スパウト21を備える。スパウト21は、吐水管2内において水が流れる流路を形成する。スパウト21は、水の流れの下流端部に吐水口21aを備え、上流端部において後述する流路3から水が流れ込み、流れ込んだ水を下流端部の吐水口21aから吐出する。使用者は、吐水口21aから吐出された水で、たとえば、手などを洗うことができる。
流路3は、給水管31と、給湯管32とを備える。給水管31は、低温水が流れる管路であり、水道などの給水源(図示せず)に接続される。給湯管32は、高温水が流れる管路であり、給湯器などの給湯源(図示せず)に接続される。
開閉弁4は、流路3を開閉する。開閉弁4は、水電磁弁41と、湯電磁弁42とを備える。水電磁弁41は、流路3における給水管31に設けられる電磁弁であり、給水管31を開閉することで、給水管31を通水または止水する。
湯電磁弁42は、流路3における給湯管32に設けられる電磁弁であり、給湯管32を開閉することで、給湯管32を通水または止水する。なお、開閉弁4、すなわち、水電磁弁41および湯電磁弁42はそれぞれ、後述する制御部8によって駆動が制御される。
温度調節部5は、吐水口21aから吐出する水の温度を調節する。温度調節部5は、給水管31から供給される低温水と、給湯管32から供給される高温水とを混合することで、水の温度を調節する。温度調節部5は、低温水および高温水の混合比率を、たとえば、ディスク装置(図示せず)によって変化させることで、水の温度を調節する。
吐水センサ6は、吐水口21a付近に設けられ、たとえば、使用者が差し出した手などを被検知物として検知する。吐水センサ6により吐水口21a付近の空間(手洗い空間)において使用者の手などの被検知物が検知されると、吐水口21aから水が吐出する。
また、吐水センサ6は、たとえば、赤外線センサであり、発光素子から赤外線を投光し、反射光を受光素子で受光する。吐水センサ6は、制御部8と電気的に接続される。制御部8は、吐水センサ6において反射光が一定量以上であることで、被検知物である使用者の手などが手洗い空間にあると判断する。
温度センサ7は、スパウト21内に設けられ、スパウト21を流れる水の温度を測定する。温度センサ7は、たとえば、サーミスタであり、水の温度変化に応じて抵抗値が変化することで、水の温度を測定する。温度センサ7は、制御部8と電気的に接続される。制御部8は、温度センサ7によって予め設定された温度(禁止温度)以上が検知されると、たとえば、吐水を禁止する。なお、制御部8は、温度センサ7によって禁止温度以上が検知されると、警報器(図示せず)などに警報を発生させてもよい。
制御部8は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。制御部8は、吐水センサ6および温度センサ7の少なくともいずれかの検知結果に基づいて開閉弁4を制御する。
制御部8は、吐水センサ6による被検知物の非検知および温度センサ7による禁止温度以上の検知の少なくともいずれかに基づいて、水電磁弁41および湯電磁弁42の両方を閉じる。制御部8は、吐水センサ6の検知結果が「非検知」の場合は吐水を停止する。また、制御部8は、温度センサ7の検知結果が「検知」の場合は吐水を禁止する「吐水禁止モード」を実行する。吐水禁止モードについては、図2を用いて後述する。
ここで、温度センサ7によって、水Wの温度が閾値である禁止温度を超えたことを検知してから吐水を禁止する場合、温度センサ7を通過した分の高温水W(W2)が吐水口21aから吐出され、吐出された高温水W2が使用者の差し出している手などにかかる可能性がある。本実施形態においては、スパウト21を流れる水W(W1)が禁止温度に到達する、いわゆる過昇温を予測して吐水を禁止する。
このため、制御部8は、温度センサ7の検知結果に基づいて、水Wの単位時間あたりの温度上昇(温度上昇率ともいう)を算出し、算出した結果に基づいて、開閉弁4である水電磁弁41および湯電磁弁42を制御する。すなわち、制御部8は、水Wの単位時間あたりの温度上昇が予め設定された閾値を超えると、過昇温と判断して吐水を禁止する。
<吐水禁止モード>
次に、図2、図3Aおよび図3Bを参照して、制御部8による吐水禁止モードにおける処理手順を説明する。図2は、吐水禁止モードにおける処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図2において破線で囲んだ処理が吐水禁止モードにおける処理である。図3Aは、第1領域A1および第2領域A2を含む温度領域の説明図である。図3Bは、第1領域A1および第2領域A2の単位時間あたりの温度上昇の閾値(第1閾値T1および第2閾値T2)の説明図である。
制御部8は、図2に示すように、吐水センサ6によって人体(使用者の手など)が検知されたか否かを判定する(ステップS101)。制御部8は、吐水センサ6によって人体が検知された場合(ステップS101:Yes)、吐水口21aから水を吐出する。制御部8は、吐水センサ6によって人体が検知されない場合(ステップS101:No)、処理を終了する。
ここで、制御部8は、温度センサ7によって測定された水の温度について、図3Aに示すように、それぞれ異なる温度領域である、第1領域A1と、第2領域A2と、第3領域A3とを設定する。第1領域A1は、3つの温度領域(第1領域A1~第3領域A3)のうち最も低温領域である所定の温度領域(たとえば、35℃未満)である。
第2領域A2は、第1領域A1よりも高温領域であり、かつ、第3領域A3よりも低温領域である所定の温度領域(たとえば、35以上45℃未満)である。また、第3領域A3は、3つの温度領域(第1領域A1~第3領域A3)のうち最も高温領域であり、下限温度が禁止温度(たとえば、45℃)に設定された所定の温度領域(たとえば、45℃以上)である。
制御部8は、第1領域A1において、図3Bに示すように、単位時間あたりの温度上昇の閾値である第1閾値T1を設定する。単位時間あたりの温度上昇の閾値とは、温度変化をあらわす傾きであり、予め設定された値(傾き)である。
また、制御部8は、第2領域A2において、図3Bに示すように、単位時間あたりの温度上昇の閾値である第2閾値T2を設定する。第2閾値T2は、温度上昇の傾きが、たとえば、10℃/msに設定される。制御部8は、図3Bに示すように、第1閾値T1を、第2閾値T2よりも大きい値、すなわち、傾きを急に設定する。第1閾値T1は、温度上昇の傾きが、たとえば、20℃/msに設定される。
制御部8は、温度センサ7によってスパウト21を流れる水の温度が測定されると(ステップS102)、測定された温度が、図3Aに示す温度領域のうち第3領域A3にあるか否かを判定する(ステップS103)。制御部8は、測定された温度が第3領域A3にある場合(ステップS103:Yes)、すなわち、予め設定された禁止温度以上である場合、吐水を禁止し(ステップS104)、処理を終了する。
制御部8は、ステップS103の処理において、測定された温度が第3領域A3にない場合(ステップS103:No)、測定された温度が、図3Aに示す温度領域のうち第2領域A2にあるか否かを判定する(ステップS105)。制御部8は、測定された温度が第2領域A2にある場合(ステップS105:Yes)、すなわち、禁止温度未満であり、所定の温度領域(たとえば、35℃以上45℃未満)である場合、単位時間あたりの温度上昇を算出し、図3Bに示す第2閾値T2以上であるか否かを判定する(ステップS106)。
制御部8は、単位時間あたりの温度上昇が第2閾値T2以上である場合(ステップS106:Yes)、吐水を禁止し(ステップS107)、処理を終了する。制御部8は、単位時間あたりの温度上昇が第2閾値T2未満である場合(ステップS106:No)、吐水を許可し(ステップS108)、処理を終了する。
制御部8は、ステップS105の処理において、測定された温度が第2領域A2にない場合(ステップS105:No)、測定された温度が、図3Aに示す温度領域のうち第1領域A1にあるか否かを判定する(ステップS109)。制御部8は、測定された温度が第1領域A1にある場合(ステップS109:Yes)、すなわち、第2領域よりも低温領域(たとえば、35℃未満)である場合、単位時間あたりの温度上昇を算出し、図3Bに示す第1閾値T1以上であるか否かを判定する(ステップS110)。
制御部8は、単位時間あたりの温度上昇が第1閾値T1以上である場合(ステップS110:Yes)、吐水を禁止し(ステップS111)、処理を終了する。制御部8は、単位時間あたりの温度上昇が第1閾値T1未満である場合(ステップS110:No)、吐水を許可し(ステップS112)、処理を終了する。
制御部8は、ステップS109の処理において、測定された温度が第1領域A1にない場合(ステップS109:No)、吐水を許可し(ステップS113)、処理を終了する。
このように、実施形態に係る吐水装置1によれば、水Wの単位時間あたりの温度上昇、すなわち、水Wの温度上昇の度合いによって過昇温を検知するため、たとえば、温度の閾値を設けて直接検知するよりも、過昇温を早めに検知することができる。これにより、吐水口からの高温水の吐出をより確実に抑えることができ、安全性を高めることができる。
また、温度センサ7の検知結果(水の温度)が低温領域である第1領域A1にある場合には、たとえば、危険とみなす禁止温度までの温度上昇に長い時間を要することから、第1閾値T1を大きい値、すなわち、傾きを急に設定する。
一方、温度センサ7の検知結果(水の温度)が第1領域A1よりも高温領域である第2領域A2にある場合には、たとえば、禁止温度までの温度上昇が短い時間であることから、第2閾値T2を小さい値、すなわち、傾きを緩やかに設定する。これにより、不要な吐水規制を行わなくて済むため、通常どおり吐水可能な時間をより長く確保することができ、高温時の吐水規制および使用者の使い勝手の両立が可能となる。
また、第3領域A3を設定して禁止温度以上で吐水を禁止するため、吐水口21aからの高温水の吐出を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
上記した実施形態に係る吐水装置1では、吐水禁止モードが実行された後、吐水禁止を自動的に解除する吐水禁止解除処理が実行される。
<吐水禁止解除処理>
次に、図4および図5を参照して、制御部8による、吐水禁止モード中の吐水禁止解除処理における処理手順を説明する。図4は、吐水禁止解除処理の第1の例における処理手順の一例を示すフローチャートである。図5は、吐水禁止解除処理の第2の例における処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図4を参照して吐水禁止解除処理の第1の例について説明する。第1の例では、制御部8は、図4に示すように、吐水禁止モード中であるか否かを判定する(ステップS201)。制御部8は、吐水禁止モードである場合(ステップS201:Yes)、吐水禁止モードが開始されてから、温度センサ7の検知結果に基づいて、予め設定された解除温度(たとえば、35℃未満)が所定時間(たとえば、5秒)継続されたか否かを判定する(ステップS202)。
制御部8は、解除温度が所定時間継続された場合(ステップS202:Yes)、吐水禁止を解除する(ステップS203)。すなわち、通常モードに復帰して処理を終了する。制御部8は、ステップS202の処理において、解除温度が所定時間継続されない場合(ステップS202:No)、処理を終了する。なお、制御部8は、ステップS201の処理において、吐水禁止モード中でない場合にはそのまま処理を終了する。
このように、実施形態に係る吐水装置1によれば、吐水禁止解除処理(第1の例)を実行することで、吐水禁止モードが自動的に解除されるため、使用者による特定の解除操作が不要となり、使い勝手が良好となる。また、温度センサ7のノイズなどの誤検知により、吐水禁止モードの意図しない解除を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
次いで、図5を参照して吐水禁止解除処理の第2の例について説明する。第2の例は、吐水禁止解除処理中に、吐水口21aまでに残っている高温水を排出する処理、いわゆる捨て水を行う例である。第2の例では、制御部8は、図5に示すように、吐水禁止モード中であるか否かを判定する(ステップS301)。制御部8は、吐水禁止モードである場合(ステップS301:Yes)、吐水センサ6によって人体(使用者の手など)が検知されたか否かを判定する(ステップS302)。
制御部8は、吐水センサ6によって人体が検知された場合(ステップS302:Yes)、捨て水を行わず(ステップS303)、後述するステップS305の処理へ移行する。制御部8は、吐水センサ6によって人体が検知されない場合(ステップS302:No)、水電磁弁41のみを開いて低温水をスパウト21内へ送り込み、低温水による捨て水を行う(ステップS304)。
制御部8は、ステップS303の処理またはステップS304の処理が実行されると、吐水禁止モードが開始されてから、温度センサ7の検知結果に基づいて、予め設定された解除温度(たとえば、35℃未満)が所定時間(たとえば、5秒)継続されたか否かを判定する(ステップS305)。
制御部8は、解除温度が所定時間継続された場合(ステップS305:Yes)、吐水禁止を解除する(ステップS306)。すなわち、通常モードに復帰して処理を終了する。制御部8は、ステップS305の処理において、解除温度が所定時間継続されない場合(ステップS305:No)、処理を終了する。なお、制御部8は、ステップS305の処理において、吐水禁止モード中でない場合にはそのまま処理を終了する。
このように、実施形態に係る吐水装置1によれば、吐水禁止解除処理(第2の例)を実行することで、吐水禁止モードが開始された後、低温水を流して捨て水を行うことで、吐水禁止モードが開始されてから水の温度が下がるのを待つ必要がない。このため、吐水不能となる時間を短くすることができ、すなわち、通常どおり吐水可能な時間をより長く確保することができ、使用者の使い勝手がさらに良好となる。
また、吐水センサ6が人体を検知していない(非検知)の場合に、すなわち、使用者が吐水口21a付近にいない場合に捨て水を行うため、高温水が使用者にかかるなどの事態を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
また、制御部8は、吐水禁止解除処理中に捨て水を行う場合、吐水センサ6における検知範囲を変更する。ここで、図6Aおよび図6Bを参照して、吐水禁止モード中に吐水禁止解除処理において捨て水を行う場合の吐水センサ6の検知範囲について説明する。図6Aは、吐水センサ6における第1検知エリアR1の説明図である。図6Bは、吐水センサ6における第2検知エリアR2の説明図である。
図6Aに示すように、制御部8は、吐水禁止モード以外のモード(通常モード)における吐水センサ6の検知範囲である第1検知エリアR1を設定する。図6Bに示すように、制御部8は、吐水禁止モード中における吐水センサ6の検知範囲である第2検知エリアR2を設定する。第2検知エリアR2は、第1検知エリアR1よりも広い検知範囲として設定される。
制御部8は、吐水禁止モードが開始されると、第1検知エリアR1から第2検知エリアR2へ切り替え、吐水禁止解除処理が終了するまで第2検知エリアR2を継続する。
このように、広い範囲を検知可能な第2検知エリアR2で検知しつつ捨て水を行うことで、高温水が使用者にかかるなどの事態を防止することができ、安全性をさらに高めることができる。
なお、上記した実施形態に係る吐水装置1では、吐水禁止モードが実行された後、吐水禁止解除処理が実行されることで、自動で吐水禁止が解除される構成としているが、たとえば、解除スイッチを別途設け、吐水禁止モードが実行された後、使用者によって手動で吐水禁止が解除される構成としてもよい。
<変形例>
次に、図7を参照して吐水装置の変形例(吐水装置1A)について説明する。図7は、変形例に係る吐水装置1Aの説明図である。なお、図7には、変形例に係る吐水装置1Aの構成を、ブロック図を用いて模式的に示している。
また、変形例に係る吐水装置1Aは、上記した実施形態に係る吐水装置1とは、吐水管2と温度調節部5との間に開閉弁4Aを備える点で主に相違している。このため、図7に示す変形例において、上記した実施形態と同一または同等の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図7に示すように、変形例に係る吐水装置1Aは、中間流路33と、開閉弁4Aとを備える。中間流路33は、水が流れる流路3の一部であり、吐水管2と温度調節部5との間に設けられる。中間流路33には、温度調節部5において温度調節された混合水が流れる。
開閉弁4Aは、混合水電磁弁43を備える。混合水電磁弁43は、中間流路33に設けられ電磁弁であり、中間流路33を開閉することで、中間流路33を通水または止水する。
制御部8は、吐水センサ6による被検知物の非検知および温度センサ7による禁止温度以上の検知の少なくともいずれかに基づいて、混合水電磁弁43を閉じる。制御部8は、吐水センサ6の検知結果が「非検知」の場合は吐水を停止する。また、制御部8は、温度センサ7の検知結果が「検知」の場合は吐水を禁止する「吐水禁止モード」を実行する。
また、制御部8は、温度センサ7の検知結果に基づいて、水の単位時間あたりの温度上昇を算出し、算出した結果に基づいて、開閉弁4Aである混合水電磁弁43を制御する。すなわち、制御部8は、水の単位時間あたりの温度上昇が予め設定された閾値を超えると、過昇温と判断して吐水を禁止する。
このように、変形例に係る吐水装置1Aによれば、上記した実施形態と同様、水の温度上昇の度合いによって過昇温を検知するため、過昇温を早めに検知することができる。これにより、吐水口からの高温水の吐出をより確実に抑えることができ、安全性を高めることができる。
なお、変形例に係る吐水装置1Aにおいても、流路3を形成する給水管31および給湯管32のそれぞれに、制御部8によって駆動制御される電磁弁が設けられてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 吐水装置
21a 吐水口
3 流路
31 給水管
32 給湯管
4 開閉弁
41 水電磁弁
42 湯電磁弁
6 吐水センサ
7 温度センサ
8 制御部
A1 第1領域
A2 第2領域
R1 第1検知エリア
R2 第2検知エリア
T1 閾値(第1閾値)
T2 閾値(第2閾値)
W 水

Claims (6)

  1. 流路を流れてきた水を吐出する吐水口と、
    前記流路を開閉する開閉弁と、
    前記吐水口付近における被検知物を検知する吐水センサと、
    前記水の温度を測定する温度センサと
    前記吐水センサおよび前記温度センサの少なくともいずれかの検知結果に基づいて前記開閉弁を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記温度センサの検知結果に基づいて前記水の単位時間あたりの温度上昇を算出し、算出結果に基づいて、前記水の単位時間あたりの温度上昇が予め設定された閾値を超えると前記吐水口からの吐水を禁止するように、前記開閉弁を制御し、
    前記制御部は、所定の温度領域である第1領域と、前記第1領域よりも高温領域の第2領域とを設定するとともに、前記第1領域における単位時間あたりの温度上昇の閾値を前記第2領域における単位時間あたりの温度上昇の閾値よりも大きい値に設定すること
    を特徴とする吐水装置。
  2. 前記制御部は、前記温度センサの検知結果が予め設定された禁止温度以上の場合には前記開閉弁を閉じること
    を特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記制御部は、前記温度センサの検知結果により前記開閉弁を閉じることで吐水を禁止する吐水禁止モードにおいて前記吐水禁止モードが開始されてから予め設定された解除温度を所定時間継続して検知すると、前記吐水禁止モードを解除すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。
  4. 前記開閉弁は、前記流路において高温水が流れる給湯管に設けられる湯電磁弁と、前記流路において低温水が流れる給水管に設けられる水電磁弁とを有し、
    前記制御部は、前記温度センサの検知結果により前記開閉弁を閉じることで吐水を禁止する吐水禁止モードが開始された後は前記水電磁弁のみを開くこと
    を特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の吐水装置。
  5. 前記制御部は、前記吐水禁止モードが開始された後は前記吐水センサの検知結果が非検知の場合に前記水電磁弁を開くこと
    を特徴とする請求項に記載の吐水装置。
  6. 前記制御部は、前記吐水センサにおける、所定の検知範囲である第1検知エリアと前記吐水禁止モード中の検知範囲であり前記第1検知エリアよりも広い検知範囲である第2検知エリアとを切り替えること
    を特徴とする請求項に記載の吐水装置。
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