JP7229039B2 - オーバーヘッドドア下端の断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オーバーヘッドドア下端の断熱構造に関するものである。
オーバーヘッドドアは、倉庫やガレージ等の建物の屋外と屋内とを連通する開口部に設置する建具として知られている。オーバーヘッドドアの扉体は、横長方形状の複数枚のセクションすなわちパネルを、ヒンジを介して上下方向に互いに回動可能に連結することで構成されており、各パネルの幅方向左右両端のガイドローラが開口部の幅方向左右に設けたガイドレールに案内されながら上昇、下降することで開口部を開閉する。
オーバーヘッドドアの扉体の下端には、通常、ゴム製ないし樹脂製の中空状の緩衝材が設けられており(特許文献1参照)、開口部全閉時には、緩衝材が床面に密着して扉体と床面との隙間を密閉する。この中空状の緩衝材は、扉体下端の着床時の緩衝機能に加えて、開口部全閉時の気密材として機能する。
気密性能が要求されるオーバーヘッドドアにおいては、開口部全閉時には、オーバーヘッドドアの扉体の下端の緩衝材が床面に密着し、扉体の室外側面部の幅方向両端部が躯体(典型的には、躯体に設けた気密材)に接触することで、開口部の三方(左右両端及び下端)を塞ぐようになっている。しかしながら、特にオーバーヘッドドアを断熱用途とした場合に、従来の気密構造では、扉体の下端部位の断熱性能、気密性能(特に、扉体の幅方向左右側の下端部位)が必ずしも十分ではなく、扉体の下端部位の断熱性能、気密性能の確保が課題となっていた。
図7に例示する従来の緩衝材6´は、中空状の弾性ゴムからなり、緩衝材6´は、最下位のパネル1の下端のリテーナ7´の室内側部位の装着部P1´に固定した第1固定部60´と、最下位のパネル1の下端のリテーナ7´の室外側部位の装着部P2´に固定した第2固定部61´と、第1固定部60´から下方に延びる第1部分62´と、第2固定部61´から下方に延びる第2部分63´と、第1部分62´の下端側と第2部分63´の下端側を接続する略水平状の第3部分64´とから一体形成されている。
図7に示すように、オーバーヘッドドアの扉体下端の緩衝材6´は中空状のゴム部材から形成されており、開口部全閉時において、扉体下端と床面FLとの間を密閉するが、開口部全閉時において、緩衝材6´の中空部内の空気を介した熱伝達の影響については全く考慮されていない。
開口部全閉時において、パネル1の室外側面部11の幅方向両端部は、躯体20の見付面200に設けた第1気密材9A、第2気密材9Bに接触するが(図8参照)、パネル1の下端の緩衝材6´の第2部分63´は、第1気密材9A、第2気密材9Bから離間しており、パネル1の幅方向左右両端の下端部位に室内外で連通する隙間が生じ、当該隙間が空気の侵入路を形成する(図9参照)。従来の緩衝材6´は、扉体下端と床面との気密性を確保するものではあるが、扉体の幅方向左右両端の下端部位の気密性については十分に考慮されていない。
特開2017-214745
本発明は、オーバーヘッドドア下端の断熱性能を向上させることを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成される、
オーバーヘッドドア下端の断熱構造、である。
1つの態様では、前記ボトム要素、前記仕切り要素は、ゴム製ないし樹脂製である。
1つの態様では、開口部全閉時において、前記扉体は第1面部が室内側、第2面部が室外側に位置しており、前記ボトム要素の前記第1部分が室内側、前記第2部分が室外側に位置しており、前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部及び前記ボトム要素の前記第2部分の少なくとも一部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、開口部全閉時において、前記ボトム要素の長さ方向両端部は、前記気密材によって室外側空間から隔てられた空間に位置している。
1つの態様では、前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1固定部及び第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記ボトム要素が着床した時に、前記仕切り要素の前記第3部分が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される。
1つの態様では、前記仕切り要素は、前記扉体の下端に固定された1つ以上のフィンであり、
前記ボトム要素が着床した時に、前記1つ以上のフィンの下端部位が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成される。
1つの態様では、前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1フィンと、第2フィンと、からなり、前記第1フィンは、上端の第1固定部において前記扉体の下端に固定されており、前記第2フィンは、上端の第2固定部において前記扉体の下端に固定されており、
前記ボトム要素が着床した時に、前記第1フィンの下端部位、前記第2フィンの下端部部位が、それぞれ、前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される。
1つの態様では、前記第1フィンの下端部位と前記第2フィンの下端部位は互いに離間するように延びている。
1つの態様では、扉体の下端にはリテーナが設けてあり、前記ボトム要素、前記仕切り要素は、前記リテーナに取り付けられている。
1つの態様では、前記扉体の下端には、前記ボトム要素の第1固定部、第2固定部が固定されるリテーナが設けてあり、
前記リテーナの下面には、前記仕切り要素の第1固定部、第2固定部が固定される被固定部が内外方向に離間して形成されている。
1つの態様では、開口部全閉時において、前記扉体は第1面部が室内側、第2面部が室外側に位置しており、前記ボトム要素の前記第1部分が室内側、前記第2部分が室外側に位置しており、前記第2部分は、前記扉体の外側の第2面部と略面一の垂直面となっており、
前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記扉体の前記第2面部が躯体に近接対向し、前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する。
1つの態様では、前記第2部分の密着部は、当該第2部分の上半部位を含む。
1つの態様では、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、着床により垂直姿勢を概ね維持しつつ膨出状に弾性変形した前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する。
1つの態様では、前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、
前記気密材の下端は床面に達しており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記ボトム要素の前記第2部分は、前記躯体に設けられた前記気密材に密着する。
1つの態様では、前記ボトム要素の前記第2部分の上端には水平面を備えた肩部が形成されており、前記肩部の水平面は前記扉体の下端の室外側部位(後述する実施形態では、リテーナ7の室外側下片74)に面で当接している。
1つの態様では、前記肩部は、前記ボトム要素の他の部位に比べて肉厚である。
1つの態様では、前記ボトム要素の内外方向の寸法は、高さ寸法よりも大きい。
本発明では、ボトム要素の第3部分が着床した時に、仕切り要素によってボトム要素の中空部内に内外方向に隣接して複数の空間(いわば断熱空間)が形成されるので、室外側空間と室内側空間は複数の断熱空間を介して隣接することになり、ボトム要素の中空部を介した室内外の熱伝達を抑制し、オーバーヘッドドア下端の断熱性能を向上することができる。
開口部全閉時において、扉体の幅方向両端の下端部位に形成され得る隙間を可及的に小さくすることによって、かかる隙間を通る室内側空間と室外側空間の間の空気の流れを抑制して気密性能を向上し、もって断熱性能を向上させる。
また、開口部全閉時の扉体の幅方向両端の下端部位の隙間を可及的に小さくすることによって、防塵効果、防虫効果が得られる。
全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアを室内側から見た正面図である。 全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアの側面図である。 全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアの扉体の下端部位の縦断面図であり、第1の実施形態に係る断熱構造を示す。 図3のC-C横断面図である。 全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアの扉体の下端部位の縦断面図であり、第2の実施形態に係る断熱構造を示す。 (A)は第1実施形態に係る仕切り要素の断面図、(B)はボトム要素の断面図、(C)は第2実施形態に係る仕切り要素の断面図である。 全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアの扉体の下端部位の従来構造を示す縦断面図である。 図7のA-A横断面図である。 図7のB-B横断面図である。
[A]オーバーヘッドドアの全体構成
図1は、全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアを室内側から見た正面図であり、図2はオーバーヘッドドアの側面図である。オーバーヘッドドアの扉体は、横長方形状の複数枚のパネル1を、丁番2を介して上下方向に互いに回動可能に連結することで構成されている。各パネル1の幅方向左右両端には、幅方向両端のヒンジを兼用すると共に、ガイドローラ3を回転自在に支持するローラブラケット4が設けてあり、扉体は、各パネル1の幅方向左右両端のガイドローラ3が開口部の幅方向左右に設けたガイドレール5に案内されながら上昇、下降することで開口部を開閉する。図2、図3、図5において、パネル1の右側が室内側、左側が室外側であり、図8において、パネル1の下側が室内側、上側が室外側である。本明細書において、全閉姿勢にあるパネル1の厚さ方向を内外方向と呼ぶ。
扉体の下端、すなわち、最下位のパネル1の下端には、開口部全閉時に床面FLとパネル下端との隙間を塞ぐように弾性部材からなるボトム要素6が設けてある。本実施形態では、ボトム要素6は、ゴム製ないし樹脂製の中空部材であり、ウェザーストリップと称される場合もある。ボトム要素6は扉体下端の着床時の緩衝材、開口部全閉時の気密材としての機能を備えている。
本実施形態では、ボトム要素6は、最下位のパネル1の下端に設けたリテーナ7を介して取り付けられており、中空状のボトム要素6の内部には、弾性部材からなる仕切り要素8が固定されている。ボトム要素6及び仕切り要素8、リテーナ7の詳細な説明については後述する。本実施形態に係るオーバーヘッドドアは、好ましくは、断熱性能が要求される開口部(限定されないものの、例えば、冷蔵倉庫の開口部)に設置される。本実施形態に係るオーバーヘッドドアにおいて、扉体下端の断熱構造、扉体幅方向両端部の下端の気密構造を除く構成は従来のオーバーヘッドドアの構成を用いることができる。よって、従来構成(最下位パネル1の幅方向端部の高さ方向中間部位の横断面図)を示す図8は、本実施形態の説明に適用することができる。
図2に示すように、ガイドレール5は、開口部の高さ方向に延びる第1部位50と、第1部位50の上方から室内側に向かって後方に延びる湾曲状の第2部位51と、第2部位51の後方から天井CLに沿って後方に延びる第3部位52と、からなる。第1部位50は、下方から上方に向かって室内側へ緩やかに傾斜している。第3部位52は、室内側に向かって上方に緩やかに傾斜している。
扉体の下端のボトム要素6が床面FLに着床する開口部全閉状態では、各パネル1はガイドレール5の第1部位50に位置することで複数枚のパネル1がほぼ垂直姿勢となって開口部を閉鎖する。開口部全開状態では、各パネル1がほぼ垂直姿勢から第3部位52に位置するほぼ水平姿勢まで移動して(最下位のパネル1は第2部位51に位置する)、扉体が室内側空間の天井CLに沿って横方向に延びた姿勢となって開口部を開放する。
開口部は、左右の躯体20の見込面201の間に形成されており、ガイドレール5(第1部位50)は、左右の躯体20の見付面200に支持されている。本実施形態では、ガイドレール5(第1部位50)は、開口部のほぼ全高に亘って垂直状に延びる支持枠500及び支持プレート501を介して、開口部左右の躯体20の見付面200から持ち出し状に支持されている(図8参照)。
図8に示すように、支持枠500は、第1辺5000と第2辺5001とから断面視L形状を備えた長尺部材であり、第1辺5000を躯体20の見付面200に重ねるようにして螺子21によって躯体20の見付面200に連結されている(支持枠500の構成については図9を参照することができる)。第1辺5000が躯体20の見付面200に連結された状態において、第2辺5001は、室内側に向かって見付面200に対して垂直状に延びている。第2辺5001の外面には、支持プレート501が面接触して連結されており、支持プレート501の室内側部位は、第2辺5001の端部を超えて室内側に延びる延出部位となっており、延出部位の内面にガイドレール5が連結されている。なお、本実施形態では、支持枠500と支持プレート501を別個の部材から構成したが、これらを一体形成してもよい。
図8に示すように、パネル1は、室内側面部10と、室外側面部11と、幅方向左右の側面12を備えている。パネル1の幅方向両端部には、パネル1の室内側面部10に密着する第1見付辺120と、パネル1の室外側面部11に密着する第2見付辺121と、見込辺122と、から断面視ほぼコ字状に形成された縦框が設けてあり、見込辺122がパネル1の側面12となっている。最上位のパネル1と最下位のパネル1の間に位置する複数枚の中間のパネル1は、凸状の上端部13、凹状の下端部14を備えており、開口部全閉状態では、上側に位置するパネル1の凹状の下端部14に下側に位置するパネル1の凸状の上端部13が嵌合するようになっている(図2参照)。パネル1の上端部13、下端部14の一方あるいは両方に弾性部材からなる気密材(図示せず)を設けて、開口部全閉状態において、上側に位置するパネル1の下端部14と下側に位置するパネル1の上端部13とが気密材を介して密着するようにしてもよい。
図8に示すように、扉体が全閉姿勢にある時に、パネル1の室外側面部11の幅方向両端部(本実施形態では、室外側面部11の幅方向両端部に設けられた端部プレート123)は、隙間を存して躯体20の見付面200に離間対向している。躯体20には、フィン状の第1気密材9A、中空状の第2気密材9Bが、開口幅方向に並んで、開口部の高さ方向に亘って設けられており、扉体が開口部全閉状態にある時に、パネル1の室外側面部11が、高さ方向に亘って第1気密材9A、第2気密材9Bに接触することで、パネル1の幅方向端部と躯体20との間に室内外を連通する隙間が形成されないようにしている。
第1気密材9Aは、躯体20の見付面200と見込面201との角部に基端が固定されており、先端が全閉姿勢(垂直姿勢)にあるパネル1の室外側面部11に接触するようにパネル1の中央に向かって平面視傾斜状に延びている。第2気密材9Bは、第1気密材9Aに対して開口部中央から離間した側に位置して、躯体20の見付面200に固定されており、全閉姿勢(垂直姿勢)にあるパネル1の室外側面部11(端部プレート123)に接触するような断面寸法を有している。
気密材の形状、特に、第2気密材9Bの形状は図示の態様に限定されない。本実施形態では、第1気密材9A、第2気密材9Bは、共に開口部の略全高に亘って延びているが、一方の気密材(例えば、第1気密材9A)を開口部全高に亘って設け、他方の気密材(例えば、第2気密材9B)を開口部下方部位にのみ設けてもよい。本実施形態では、2つの気密材を設けているが、開口部全閉時に、1つの気密材によって、パネル1の幅方向端部と躯体との隙間を塞ぐようにしてもよい。
オーバーヘッドドアは、全閉姿勢の扉体の上動を規制する施錠装置を備えている。オーバーヘッドドアの扉体の下から2番目のパネル1の幅方向左右両端には、係止姿勢と退避姿勢の間で移動可能であり、係止姿勢をとるように付勢されている左右のラッチLが設けてある。下降する扉体の下端のボトム要素6が床面FLに着床して全閉状態となった時に、左右のラッチLが、ガイドレール5の第1部分50の所定高さ位置に設けられた左右のラッチ掛かり(図示せず)に係止して施錠状態となって扉体の上動が規制される。図1に示すように、パネル1の室内側面部10の幅方向中央部位には、ワイヤW1、W2によって左右のラッチLに連結された解錠操作部15が設けてあり、開口部を開放する際には、解錠操作部15の回動操作によって、施錠状態を解除して、扉体を上昇させる。
本実施形態に係るオーバーヘッドドアは手動式である。開口部の上方には、バランススプリング16を備えた回転軸17が配設されており、回転軸17の両端部に軸支したドラム18に一端をそれぞれ固定したワイヤ(図示せず)の他端は、最下位のパネル1の左右両端のワイヤ固定部19(図8参照)にそれぞれ接続されており、バランススプリング16の巻き上げ方向の付勢力によりワイヤを巻き取ることで、全閉姿勢にある扉体を上動させて開口部を開放する。最下位のパネル1の室内側面部10の幅方向両端部位には、ワイヤが切断したような緊急時にパネル1の落下を防止する落下防止装置22が設けてあり、落下防止装置22は、カバー22´によって覆われている。
[B]オーバーヘッドドア下端の断熱構造
本実施形態に係るボトム要素6は、中空状の弾性ゴムからなり、パネル1の幅方向に延びる長尺部材である。ボトム要素6は、最下位のパネル1の下端の室内側部位に固定した第1固定部60と、最下位のパネル1の下端の室外側部位に固定した第2固定部61と、第1固定部60から下方に延びる第1部分62と、第2固定部61から下方に延びる第2部分63と、第1部分62の下端側と第2部分63の下端側を接続する略水平状の第3部分64とから一体形成されている。本実施形態では、開口部全閉時に、ボトム要素6の第1部分62が室内側に位置し、第2部分63が室外側に位置する。本実施形態に係るボトム要素6は、外力が作用しない変形前の状態において、内外方向の寸法は、高さ寸法よりも大きい。
より具体的には、図6(B)に示すように、ボトム要素6の第1固定部60は、ボトム要素6の内外方向かつ長さ方向に水平に延びており、第1固定部60の下面から室内側に向かって下向き傾斜状に接続片600が延びている。ボトム要素6の第1部分62は略垂直状に延びており、上端には水平状の上面を備えた肩部620が形成されており、接続片600の下端は、肩部620の上面の内側端(第1部分62から離間する側)に接続されている。ボトム要素6の第2固定部61は、ボトム要素6の内外方向かつ長さ方向に水平に延びており、第2固定部61の下面から室外側に向かって下向き傾斜状に接続片610が延びている。ボトム要素6の第2部分63は略垂直状に延びており、上端には水平状の上面を備えた肩部630が形成されており、接続片610の下端は、肩部630の上面の内側端(第2部分63から離間する側)に接続されている。
本実施形態において、ボトム要素6の肩部620、630は、他の部位に比べて肉厚となっている。この肉厚の肩部620、630は、ボトム要素6が比較的低背(内外方向の寸法が高さ寸法よりも大きい)であることと相俟って、ボトム要素6が着床して高さ方向に力が加わった時に、第1部分62及び第2部分63の過度の変形が抑制され、第1部分62、第2部分63の外側の垂直面が可及的に維持される。本実施形態において、開口部全閉状態における、扉体の幅方向左右両端の下端部位の気密性を論じる時には、ボトム要素6の第2部分63と第1気密材9A、第2気密材9Bの下端部位の関係が問題となる(図3、図4)。したがって、気密性能において、ボトム要素6の第2部分63の形状が重要であって、第1部分62の形状は必ずしも気密性能に実質的な影響を与えない。本実施形態に係るボトム要素6は断面視において内外方向に左右対称形状であるが、第1部分62と第2部分63が同じ形状であることは必須ではない。
開口部全閉状態において、ボトム要素6の第1部分62が室内側空間に面しており、ボトム要素6の第2部分63が室外側空間に面しており、開口部全閉状態において、ボトム要素6の第3部分64が床面FLに密着する。ボトム要素6の第2部分63の長さ方向(パネル幅方向)の両端部位は、それぞれ、躯体20の見付面200に設けた第1気密材9A、第2気密材9Bに接触している(図3、図4参照)。
最下位のパネル1の下端には、ボトム要素6の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素8が固定されている。仕切り要素8は、ボトム要素6の長さ方向(パネル幅方向)に延びる長尺部材である。仕切り要素8は、ボトム要素6の第3部分64が着床した時に、ボトム要素6の内部空間を内外方向に仕切り、ボトム要素6の中空部内に内外方向に隣接して複数の空間S1、S2、S3が形成される。
図3、図4に示す仕切り要素8は、最下位のパネル1の下端に内外方向に離間して固定された第1固定部80及び第2固定部81と、第1固定部80から下方に延びる第1部分82と、第2固定部81から下方に延びる第2部分83と、第1部分82の下端側と第2部分83の下端側を接続する略水平状の第3部分84とから一体形成されており、ボトム要素6が着床した時に、仕切り要素8の第3部分84がボトム要素6の第3部分64に密着し、ボトム要素6の中空部内に内外方向に隣接して3室の空間S1、S2、S3が形成される。
なお、仕切り要素8の第3部分84とボトム要素6の第3部分64は、少なくとも、開口部全閉時(ボトム要素6の着床時)に密着すればよく、ボトム要素6が着床する前の時点では、仕切り要素8の第3部分84がボトム要素6の第3部分64に密着していても、あるいは、仕切り要素8の第3部分84がボトム要素6の第3部分64から離間していてもよい。
本実施形態では、ボトム要素6及び仕切り要素8は、最下位のパネル1の下端に設けたリテーナ7に対して取り付けられている。リテーナ7は、パネル1の下端に位置してパネル幅方向に水平に延びるベース70を備え、ベース70には、ベース70の内外方向の一端(室内側部位)の下面に形成した第1装着部P1、ベース70の内外方向の一端(室外側部位)の下面に形成した第2装着部P2、ベース70の内外方向の一端(室内側部位)の下面に、第1装着部P1の内側に位置して形成した第3装着部P3、ベース70の内外方向の一端(室外側部位)の下面に、第2装着部P2の内側に位置して形成した第4装着部P4、を備えている。
より具体的には、図3に示すように、ベース70の下面には、ベース70の室内側端部から垂下する室内側見付片71と、室内側見付片71の下端から室外側に水平に延びる室内側下片72と、ベース70の室外側端部から垂下する室外側見付片73と、室外側見付片73の下端から室内側に水平に延びる室外側下片74と、ベース70の下面の室内側部位において、室内側見付片71に対向して下向きに突出する第1凸条(パネル1の幅方向、リテーナ7の長さ方向に延びる)75と、第1凸条75の下端から室内側下片72に向かって室内側に水平に延びる第1水平突片76と、ベース70の下面の室外側部位において、室外側見付片73に対向して下向きに突出する第2凸条(パネル1の幅方向、リテーナ7の長さ方向に延びる)77と、第2凸条77の下端から室外側下片74に向かって室外側に水平に延びる第2水平突片78と、が形成されている。
ベース70の下面の室内側部位と、室内側見付片71と、室内側下片72と、第1凸条75と、第1水平突片76で囲まれた空間が第1装着部P1となっている。ベース70の下面の室外側部位と、室外側見付片73と、室外側下片74と、第2凸条77と、第2水平突片78で囲まれた空間が第2装着部P2となっている。第1凸条75に長さ方向に亘って形成された断面視略円形状の溝部が第3装着部P3となっている。第2凸条77に長さ方向に亘って形成された断面視略円形状の溝部が第4装着部P4となっている。
ベース70の上面の室内側端部、室外端部には、それぞれ、水平状の溝部G1、G2が形成されており、パネル1の室内側面部10、室外側面部11をそれぞれ形成する表面材の下端の折り曲げ部が受け入れられている。リテーナ7の室内側見付片71、室外側見付片73は、それぞれ、パネル1の室内側面部10、室外側面部11と略同じ垂直面上にある(図3参照)。なお、図示のリテーナ7は1つの実施態様であって、リテーナ7の形状は、図示の態様に限定されるものではない。
図3に示すように、ボトム要素6の第1固定部60が第1装着部P1に固定ないし装着され、ボトム要素6の第2固定部61が第2装着部P2に固定ないし装着されている。ボトム要素6の第1固定部60の室内側部位と、接続片600の室内側部位と、第1部分62の肩部620の上面から形成される溝部にリテーナ7の室内側下片72が嵌合しており、第1固定部60の室内側部位は、リテーナ7の室内側下片72に係止(載置)しており、第1固定部60の室外側部位は、リテーナ7の第1水平突片76に係止(載置)しており、ボトム要素6の第1部分62の垂直状の外面は、リテーナ7の室内側見付片71の垂直状の外面よりも室内側に位置している。ボトム要素6の第1部分62の上端の肩部620の上面は、リテーナ7の室内側下片72の下面に当接している。
ボトム要素6の第2固定部61の室外側部位と、接続片610の室外側部位と、第2部分63の肩部630の上面から形成される溝部にリテーナ7の室外側下片74が嵌合しており、第2固定部61の室外側部位は、リテーナ7の室外側下片74に係止(載置)しており、第2固定部61の室内側部位は、リテーナ7の第2水平突片78に係止(載置)しており、ボトム要素6の第2部分63の垂直状の外面は、リテーナ7の室外側見付片73の垂直状の外面よりも室外側に位置している。ボトム要素6の第2部分63の上端の肩部630の上面は、リテーナ7の室外側下片74の下面に当接している。
ボトム要素6が着床した時に、仕切り要素8の第3部分84がボトム要素6の第3部分64に密着し、ボトム要素6の中空部内に内外方向に隣接して3室の空間S1、S2、S3が形成される。具体的には、ボトム要素6の第1部分62と、仕切り要素8の第1部分82と、パネル1の下面(リテーナ7)の室内側部位と、ボトム要素6の第3部分64の室内側部位から囲まれた空間から室内側の第1空間S1が形成され、ボトム要素6の第2部分63と、仕切り要素8の第2部分83と、パネル1の下面(リテーナ7)の室外側部位と、ボトム要素6の第3部分64の室外側部位から囲まれた空間から室外側の第2空間S2が形成され、仕切り要素8の第1部分82と、仕切り要素8の第2部分83と、パネル1の下面(リテーナ7)の内外方向中央部位と、仕切り要素8の第3部分84(ボトム要素6の第3部分64に密着している)から囲まれた空間から内外方向の中間の第3空間S3が形成されている。
仕切り要素8の第1固定部80が第3装着部P3に固定(装着)され、仕切り要素8の第2固定部81が第4装着部P4に固定(装着)されている。仕切り要素8は、ボトム要素6の中空部内において、上端の第1固定部80、第2固定部81において、パネル1の下面に設けたリテーナ7に形成された第3装着部P3、第4装着部P4に固定されているので、オーバーヘッドドアの扉体の繰り返しの開閉動作時に、ボトム要素6及び仕切り要素8が繰り返し弾性変形しても、仕切り要素8が離脱したり、ボトム要素6の中空部内で移動したりすることがなく、開口部全閉時に、ボトム要素6の中空部をより確実に第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3に内外方向に3層に分離することができる。
ボトム要素6に外力が作用しない状態において、ボトム要素6の第1部分62は、パネル1の室内側面部10と略面一の垂直面となっており、ボトム要素6の第2部分63は、パネル1の室外側面部11と略面一の垂直面となっている。より詳しくは、ボトム要素6の第1部分62の垂直状の外面は、パネル1の室内側面部10よりも僅かに室内側に位置しており、ボトム要素6の第2部分63の垂直状の外面は、パネル1の室外側面部11よりも僅かに室外側に位置しており、パネル1の室外側面部11の幅方向両端部に設けた端部プレート123の面部と一致している。
ボトム要素6の第3部分64が着床した時に、パネル1の室外側面部11の幅方向両端部位が躯体20の見付面200に離間対向し、着床により垂直姿勢を概ね維持しつつ膨出状に弾性変形したボトム要素6の第2部分63が、少なくとも高さ方向の半分以上において第1気密材9A、第2気密材9Bの下端側部位に密着する(図3、図4参照)。図3に示す態様では、ボトム要素6の第2部分63の上半部を含む部位が第1気密材9A、第2気密材9Bの下端側部位に密着する。ボトム要素6の第2部分63の上端には肉厚の肩部630が一体形成されており、第2部分63の外側の垂直面と肩部630の水平状の上面との直角状態が可及的に維持される。なお、図3では、ボトム要素6の第2部分63の外側の垂直面が維持された状態を示しているが、高さ方向に力が加わることで僅かに膨出変形し得る。
図5に示す実施形態では、仕切り要素は、最下位のパネル1の下端に内外方向に離間して固定された第1フィン8Aと、第2フィン8Bと、からなる。室内側(ボトム要素6の第1部分62に近い側)に位置する第1フィン8Aは上端の第1固定部80´と、室内側に向かって下向きに緩やかな湾曲状に延びる本体82´とを備え、室外側(ボトム要素6の第2部分63に近い側)に位置する第2フィン8Bは上端の第2固定部81´と、室外側に向かって下向きに緩やかな湾曲状に延びる本体83´とを備え、第1フィン8Aの下端部位と第2フィン8Bの下端部位は互いに離間するように延びている。ボトム要素6の第3部分64が着床した時に、第1フィン8Aの下端部位、第2フィン8Bの下端部位が、それぞれ、ボトム要素6の第3部分64に密着し、ボトム要素6の中空部内に内外方向に隣接して3室の空間S1、S2、S3が形成される。
図6(A)、(C)に示すように、第1フィン8Aの上端の第1固定部80´の形状、第2フィン8Bの上端の第2固定部81´の形状は、仕切り要素8の第1固定部80の形状、第2固定部81の形状と同一である。第1フィン8Aの第1固定部80´が第3装着部P3に固定(装着)され、第2フィン8Bの第2固定部81´が第4装着部P4に固定(装着)されている。図5に示す実施形態において、ボトム要素6及びリテーナ7の構成は、図3に示す実施形態と同じであり、図5に係る実施形態の説明において、ボトム要素6、リテーナ7については上述の説明を援用することができる。
ボトム要素6の第3部分64が着床した時に、第1フィン8Aの下端部位、第2フィン8Bの下端部位が、それぞれ、ボトム要素6の第3部分64に密着し、ボトム要素6の中空部内に内外方向に隣接して3室の空間S1、S2、S3が形成される。具体的には、ボトム要素6の第1部分62と、第1フィン8Aと、パネル1の下面(リテーナ7)の室内側部位と、ボトム要素6の第3部分64の室内側部位から囲まれた空間から室内側の第1空間S1が形成され、ボトム要素6の第2部分63と、第2フィン8Bと、パネル1の下面(リテーナ7)の室外側部位と、ボトム要素6の第3部分64の室外側部位から囲まれた空間から室外側の第2空間S2が形成され、第1フィン8Aと、第2フィン8Bと、パネル1の下面(リテーナ7)の内外方向中央部位と、ボトム要素6の第3部分64から囲まれた空間から内外方向の中間の第3空間S3が形成されている。
なお、第1フィン8A、第2フィン8Bの下端部位とボトム要素6の第3部分64は、少なくとも、開口部全閉時(ボトム要素6の着床時)に密着すればよく、ボトム要素6が着床する前の時点では、第1フィン8A、第2フィン8Bの下端部位がボトム要素6の第3部分64に密着していても、あるいは、第1フィン8A、第2フィン8Bの下端部位がボトム要素6の第3部分64から離間していてもよい。
本実施形態では、ボトム要素6の中空部の内部空間は、仕切り要素8、あるいは、仕切り要素としての第1フィン8A、第2フィンBによって、内外方向に3室(開口幅方向に延びる第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3)に分割されている。開口部全閉時のオーバーヘッドドアの下端部位において、室外側空間と室内側空間は、第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3の3室の空間を介して隣接することになり、図7に示すようなボトム要素6´を採用した場合に比べて、室内側空間と室外側空間の間での熱伝達を可及的に抑制する。
本実施形態では、開口部全閉時において、ボトム要素6の第2部分63が、上半部を含む少なくとも高さ方向の半分以上において第1気密材9A、第2気密材9Bの下端側部位に密着し、パネル1の室外側面部11の下端部位に形成され得る隙間を可及的に小さくしている。かかる隙間を減少させることによって、当該隙間を通る室内側空間と室外側空間の間の空気の流れを抑制して気密性能を向上し、もって断熱性能を向上させる。また、開口部全閉時の扉体の幅方向両端の下端部位の隙間を可及的に小さくすることによって、防塵効果、防虫効果が得られる。
1 パネル
10 室内側面部(第1面部)
11 室外側面部(第2面部)
6 ボトム要素
62 第1部分
63 第2部分
630 肩部
64 第3部分
7 リテーナ
8 仕切り要素
80 第1固定部
81 第2固定部
8A 第1フィン
80´ 第1固定部
8B 第2フィン
81´ 第2固定部
FL 床面
S1、S2、S3 空間
P3 第3装着部(被固定部)
P4 第4装着部(被固定部)

Claims (5)

  1. 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
    前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
    前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
    前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1固定部及び第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
    前記ボトム要素が着床した時に、前記仕切り要素の前記第3部分が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される、
    オーバーヘッドドア下端の断熱構造。
  2. 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
    前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
    前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
    前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1フィンと、第2フィンと、からなり、前記第1フィンは、上端の第1固定部において前記扉体の下端に固定されており、前記第2フィンは、上端の第2固定部において前記扉体の下端に固定されており、
    前記ボトム要素が着床した時に、前記第1フィンの下端部位、前記第2フィンの下端部位が、それぞれ、前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される、
    オーバーヘッドドア下端の断熱構造。
  3. 前記扉体の下端には、前記ボトム要素の第1固定部、第2固定部が固定されるリテーナが設けてあり、
    前記リテーナの下面には、前記仕切り要素の第1固定部、第2固定部が固定される被固定部が内外方向に離間して形成されている、
    請求項1、2いずれか1項に記載のオーバーヘッドドア下端の断熱構造。
  4. 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
    前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
    前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
    開口部全閉時において、前記扉体は第1面部が室内側、第2面部が室外側に位置しており、前記ボトム要素の前記第1部分が室内側、前記第2部分が室外側に位置しており、前記第2部分は、前記扉体の外側の第2面部と略面一の垂直面となっており、
    前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記扉体の前記第2面部が躯体に近接対向し、前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する、
    オーバーヘッドドア下端の断熱構造。
  5. 前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、
    前記気密材の下端は床面に達しており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記ボトム要素の前記第2部分は、前記躯体に設けられた前記気密材に密着する、
    請求項に記載のオーバーヘッドドア下端の断熱構造。
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