JP7229039B2 - オーバーヘッドドア下端の断熱構造 - Google Patents
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Description
複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成される、
オーバーヘッドドア下端の断熱構造、である。
1つの態様では、前記ボトム要素、前記仕切り要素は、ゴム製ないし樹脂製である。
1つの態様では、開口部全閉時において、前記扉体は第1面部が室内側、第2面部が室外側に位置しており、前記ボトム要素の前記第1部分が室内側、前記第2部分が室外側に位置しており、前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部及び前記ボトム要素の前記第2部分の少なくとも一部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、開口部全閉時において、前記ボトム要素の長さ方向両端部は、前記気密材によって室外側空間から隔てられた空間に位置している。
前記ボトム要素が着床した時に、前記仕切り要素の前記第3部分が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される。
前記ボトム要素が着床した時に、前記1つ以上のフィンの下端部位が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成される。
1つの態様では、前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1フィンと、第2フィンと、からなり、前記第1フィンは、上端の第1固定部において前記扉体の下端に固定されており、前記第2フィンは、上端の第2固定部において前記扉体の下端に固定されており、
前記ボトム要素が着床した時に、前記第1フィンの下端部位、前記第2フィンの下端部部位が、それぞれ、前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される。
1つの態様では、前記第1フィンの下端部位と前記第2フィンの下端部位は互いに離間するように延びている。
1つの態様では、前記扉体の下端には、前記ボトム要素の第1固定部、第2固定部が固定されるリテーナが設けてあり、
前記リテーナの下面には、前記仕切り要素の第1固定部、第2固定部が固定される被固定部が内外方向に離間して形成されている。
前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記扉体の前記第2面部が躯体に近接対向し、前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する。
1つの態様では、前記第2部分の密着部は、当該第2部分の上半部位を含む。
1つの態様では、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、着床により垂直姿勢を概ね維持しつつ膨出状に弾性変形した前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する。
1つの態様では、前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、
前記気密材の下端は床面に達しており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記ボトム要素の前記第2部分は、前記躯体に設けられた前記気密材に密着する。
1つの態様では、前記ボトム要素の前記第2部分の上端には水平面を備えた肩部が形成されており、前記肩部の水平面は前記扉体の下端の室外側部位(後述する実施形態では、リテーナ7の室外側下片74)に面で当接している。
1つの態様では、前記肩部は、前記ボトム要素の他の部位に比べて肉厚である。
1つの態様では、前記ボトム要素の内外方向の寸法は、高さ寸法よりも大きい。
開口部全閉時において、扉体の幅方向両端の下端部位に形成され得る隙間を可及的に小さくすることによって、かかる隙間を通る室内側空間と室外側空間の間の空気の流れを抑制して気密性能を向上し、もって断熱性能を向上させる。
また、開口部全閉時の扉体の幅方向両端の下端部位の隙間を可及的に小さくすることによって、防塵効果、防虫効果が得られる。
図1は、全閉姿勢にあるオーバーヘッドドアを室内側から見た正面図であり、図2はオーバーヘッドドアの側面図である。オーバーヘッドドアの扉体は、横長方形状の複数枚のパネル1を、丁番2を介して上下方向に互いに回動可能に連結することで構成されている。各パネル1の幅方向左右両端には、幅方向両端のヒンジを兼用すると共に、ガイドローラ3を回転自在に支持するローラブラケット4が設けてあり、扉体は、各パネル1の幅方向左右両端のガイドローラ3が開口部の幅方向左右に設けたガイドレール5に案内されながら上昇、下降することで開口部を開閉する。図2、図3、図5において、パネル1の右側が室内側、左側が室外側であり、図8において、パネル1の下側が室内側、上側が室外側である。本明細書において、全閉姿勢にあるパネル1の厚さ方向を内外方向と呼ぶ。
本実施形態に係るボトム要素6は、中空状の弾性ゴムからなり、パネル1の幅方向に延びる長尺部材である。ボトム要素6は、最下位のパネル1の下端の室内側部位に固定した第1固定部60と、最下位のパネル1の下端の室外側部位に固定した第2固定部61と、第1固定部60から下方に延びる第1部分62と、第2固定部61から下方に延びる第2部分63と、第1部分62の下端側と第2部分63の下端側を接続する略水平状の第3部分64とから一体形成されている。本実施形態では、開口部全閉時に、ボトム要素6の第1部分62が室内側に位置し、第2部分63が室外側に位置する。本実施形態に係るボトム要素6は、外力が作用しない変形前の状態において、内外方向の寸法は、高さ寸法よりも大きい。
10 室内側面部(第1面部)
11 室外側面部(第2面部)
6 ボトム要素
62 第1部分
63 第2部分
630 肩部
64 第3部分
7 リテーナ
8 仕切り要素
80 第1固定部
81 第2固定部
8A 第1フィン
80´ 第1固定部
8B 第2フィン
81´ 第2固定部
FL 床面
S1、S2、S3 空間
P3 第3装着部(被固定部)
P4 第4装着部(被固定部)
Claims (5)
- 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1固定部及び第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記ボトム要素が着床した時に、前記仕切り要素の前記第3部分が前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される、
オーバーヘッドドア下端の断熱構造。 - 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
前記仕切り要素は、前記扉体の下端に内外方向に離間して固定された第1フィンと、第2フィンと、からなり、前記第1フィンは、上端の第1固定部において前記扉体の下端に固定されており、前記第2フィンは、上端の第2固定部において前記扉体の下端に固定されており、
前記ボトム要素が着床した時に、前記第1フィンの下端部位、前記第2フィンの下端部位が、それぞれ、前記ボトム要素の前記第3部分に密着し、前記中空部内に内外方向に隣接して3室の空間が形成される、
オーバーヘッドドア下端の断熱構造。 - 前記扉体の下端には、前記ボトム要素の第1固定部、第2固定部が固定されるリテーナが設けてあり、
前記リテーナの下面には、前記仕切り要素の第1固定部、第2固定部が固定される被固定部が内外方向に離間して形成されている、
請求項1、2いずれか1項に記載のオーバーヘッドドア下端の断熱構造。 - 複数枚のパネルを高さ方向に連結してなる扉体によって開口部を閉鎖して内外を区画するオーバーヘッドドアにおいて、
前記扉体の下端には、弾性部材からなる中空状のボトム要素が固定されており、前記ボトム要素は、前記扉体の下端の内外方向の一側に固定した第1固定部と、内外方向の他側に固定した第2固定部と、第1固定部から下方に延びる第1部分と、第2固定部から下方に延びる第2部分と、第1部分の下端側と第2部分の下端側を接続する略水平状の第3部分とから一体形成されており、
前記扉体の下端には、前記ボトム要素の中空部に位置して、弾性部材からなる仕切り要素が固定されており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記仕切り要素によって前記中空部内に内外方向に隣接して複数の空間が形成され、
開口部全閉時において、前記扉体は第1面部が室内側、第2面部が室外側に位置しており、前記ボトム要素の前記第1部分が室内側、前記第2部分が室外側に位置しており、前記第2部分は、前記扉体の外側の第2面部と略面一の垂直面となっており、
前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記扉体の前記第2面部が躯体に近接対向し、前記ボトム要素の前記第2部分が、少なくとも高さ方向の半分以上において前記躯体に密着する、
オーバーヘッドドア下端の断熱構造。 - 前記躯体には、開口部全閉時に扉体の第2面部の幅方向両端部が接触するように、高さ方向に延びる気密材が設けてあり、
前記気密材の下端は床面に達しており、前記ボトム要素の前記第3部分が着床した時に、前記ボトム要素の前記第2部分は、前記躯体に設けられた前記気密材に密着する、
請求項4に記載のオーバーヘッドドア下端の断熱構造。
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JP2019025085A JP7229039B2 (ja) | 2019-02-15 | 2019-02-15 | オーバーヘッドドア下端の断熱構造 |
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