JP6999413B2 - 二重サッシ - Google Patents
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すなわち、本発明に係る二重サッシは、建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、前記外窓は、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内にスライド可能に配置された障子と、を有し、前記上枠及び前記下枠には、前記障子側に向かって突出する突出部が設けられ、前記障子の上端部及び下端部には、前記障子側から離間する方向に凹むとともに、前記突出部の先端部が配置される凹溝が形成され、前記内窓の上端部及び前記内窓の下端部の少なくとも一方において、前記凹溝で、前記突出部における屋内側を向く第一面と対向する第二面には、対向する側に向かって突出する負圧当接部が設けられ、該負圧当接部と、前記突出部の前記第一面及び前記凹溝の前記第二面の他方との間には隙間が形成され、前記負圧当接部は、第一壁部と第二壁部によって、前記第二面が形成された壁部を屋内外方向に挟み込んでいることを特徴とする。
また、本発明に係る二重サッシは、建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、前記外窓は、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内にスライド可能に配置された障子と、を有し、前記上枠及び前記下枠には、前記障子側に向かって突出する突出部が設けられ、前記障子の上端部及び下端部には、前記障子側から離間する方向に凹むとともに、前記突出部の先端部が配置される凹溝が形成され、前記内窓の上端部及び前記内窓の下端部の少なくとも一方において、前記突出部における屋内側を向く第一面及び前記凹溝における前記第一面と対向する第二面の少なくとも一方には、それぞれ対向する側に向かって突出する負圧当接部が設けられ、該負圧当接部と、前記突出部の前記第一面及び前記凹溝の前記第二面の他方との間には隙間が形成され、前記負圧当接部が前記障子の上端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の上端部は、前記障子の上端部よりも上方に延び、前記負圧当接部が前記障子の下端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の下端部は、前記障子の下端部よりも下方に延びていることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る二重サッシを屋内側から見た正面図である。図2は、図1のA-A線断面図である。図3は、図1のB-B線断面図である。
図1から図3に示すように、二重サッシ100は、建築物の壁部Wの開口部Pに設けられ、屋外側に配置された外窓1と、屋内側に配置された内窓4と、を備えている。
なお、以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向と称する。また、屋内外方向と直交する方向のうち水平方向に沿う方向を左右方向と称する。また、屋内側から見て左側、右側を、それぞれ左側、右側と称する。
まず、外窓1の上枠11について説明する。
図4は、図2のC部拡大図である。
図4に示すように、上枠11は、上枠板部111と、上枠板部111から下方に延びる網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114及び下向き枠壁部115と、を有している。網戸突出枠壁部112、屋外側突出枠壁部113、屋内側突出枠壁部114、下向き枠壁部115は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上框22は、屋外側に配置される上外板部221と、屋内側に配置される上内板部222と、上外板部221と上内板部222とを連結する上連結板部223と、を有している。
網戸縦框34の上端部には、上端部から下方に向かって凹む係合溝321が形成された網戸振れ止め部322が設けられている。係合溝321内に、外窓1の上枠11の網戸突出枠壁部112が配置され、網戸30の屋内外方向の移動が規制されている。
図5は、図2のD部拡大図である。
図5に示すように、上枠41は、上枠板部411と、上枠板部411から下方に延びる屋外側突出部(突出部)412、屋内側突出部(突出部)422及び下向き枠壁部429と、を有している。屋外側突出部412、屋内側突出部422、下向き枠壁部429は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
上框52は、屋外側に配置される上外板部521と、屋内側に配置される上内板部522と、上外板部521と上内板部522とを連結する上連結板部523と、を有している。
なお、振れ止め部材524,525の構造は、周知の構造で形状等は適宜設定可能である。
図6は、図2のE部拡大図である。
図6に示すように、下枠42は、下枠板部441と、下枠板部441から上方に延びる屋外側レール部(突出部)442、屋内側レール部(突出部)443及び上向き枠壁部444と、を有している。屋外側レール部442、屋内側レール部443、上向き枠壁部444は、この順に屋外側から屋内側に向かって配置されている。
下框53は、屋外側に配置される下外板部541と、屋内側に配置される下内板部542と、下外板部541と下内板部542とを連結する複数の下連結板部543と、を有している。
上記に示す気密材529,539,549の他に、図2に示すように、外障子50Aの下框53の下端部には、屋外側レール部442の屋内側で調整材570が設けられていない箇所に、気密材551が設けられている。また、内障子50Bの下框53の下端部には、屋内側レール部443の屋内側で調整材570が設けられていない箇所に、気密材551が設けられている。気密材549,551により、外障子50Aの下框53の下端部と屋外側レール部442との間は閉塞されている。気密材549,551により、内障子50Bの下框53の下端部と屋内側レール部443との間は閉塞されている。
図7は、負圧が生じた際の外障子50A及び内障子50Bの上部を示し、屋内外方向及び鉛直方向に沿う断面図である。
外窓1及び内窓4が閉塞された閉塞状態で、負圧が生じると、図7に示すように、内窓4では、外障子50A及び内障子50Bはそれぞれ屋外側に移動する。
図6に示す内窓4の上部では、外障子50Aの調整材560における屋外側を向く面が、屋外側突出部412の屋外側突出枠壁部414の屋内側を向く面と当接する。また、内障子50Bの調整材560における屋外側を向く面が、屋内側突出部422の屋内側突出枠壁部424の屋内側を向く面と当接する。これにより、屋外側突出枠壁部414と及び屋内側突出枠壁部424と取付壁部537との間には、調整材560が設けられていない箇所において、調整材560の取付壁部537からの突出厚み分の隙間SXが形成される。空気は、隙間SXを通過して、内窓4と外窓1との間へと流通する。
内窓4の下部では、外障子50Aの調整材570における屋外側を向く面が、屋外側レール部442の屋内側を向く面と当接する。また、内障子50Bの調整材570における屋外側を向く面が、屋内側レール部443の屋内側を向く面と当接する。これにより、屋外側レール部442及び屋内側レール部443と取付壁部557との間には、調整材570が設けられていない箇所において、調整材570の取付壁部557からの突出厚み分の隙間が形成される。空気は、当該隙間を通過して、内窓4と外窓1との間へと流通する。
また、図8に示すように、外窓1では、外障子20A及び内障子20Bが負圧を受けて屋外側に変位すると、外障子20Aの振れ止め部材224の屋内側振れ止め部224cが上枠11の屋外側突出枠壁部113の屋内側の面に当接する。また、内障子20Bの振れ止め部材225の屋内側振れ止め部225cが上枠11の屋内側突出枠壁部114の屋内側の面に当接する。外障子20A及び内障子20Bの上内板部222と屋外側突出枠壁部113及び屋内側突出枠壁部114との間には、それぞれ隙間S1が生じている。
4…内窓
10,40…枠体
11,41…上枠
12,42…下枠
13,43…縦枠
20A,50A…外障子
20B,50B…内障子
21,51…框体
22,52…上框
23,53…下框
24,54…戸先框
25,55…召合せ框
27,57…ガラス保持溝
29,59…ガラス
30…網戸
100…二重サッシ
412…屋外側突出部(突出部)
422…屋内側突出部(突出部)
442…屋外側レール部(突出部)
443…屋内側レール部(突出部)
524,525…振れ止め部材(振れ止め部)
538…上部凹溝(凹溝)
558…下部凹溝(凹溝)
560,570…調整材(負圧当接部)
564…上部傾斜部
P…開口部
S1,S2,SA,SB,SX…隙間
W…壁部
Claims (5)
- 建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、
前記外窓は、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、
前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内にスライド可能に配置された障子と、を有し、
前記上枠及び前記下枠には、前記障子側に向かって突出する突出部が設けられ、
前記障子の上端部及び下端部には、前記障子側から離間する方向に凹むとともに、前記突出部の先端部が配置される凹溝が形成され、
前記内窓の上端部及び前記内窓の下端部の少なくとも一方において、前記凹溝で、前記突出部における屋内側を向く第一面と対向する第二面には、対向する側に向かって突出する負圧当接部が設けられ、
該負圧当接部と、前記突出部の前記第一面及び前記凹溝の前記第二面の他方との間には隙間が形成され、
前記負圧当接部は、第一壁部と第二壁部によって、前記第二面が形成された壁部を屋内外方向に挟み込んでいることを特徴とする二重サッシ。 - 前記負圧当接部が前記障子の上端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の上端部は、前記障子の上端部よりも上方に延び、
前記負圧当接部が前記障子の下端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の下端部は、前記障子の下端部よりも下方に延びている請求項1に記載の二重サッシ。 - 建築物の開口部に設置され、外窓及び該外窓の屋内側に配置された内窓を備えた二重サッシであって、
前記外窓は、屋内側から屋外側に向かう圧力が生じた際に、空気が屋内側から屋外側に流通可能となり、
前記内窓は、上枠、下枠及び左右の縦枠が枠組みして構成された枠体と、該枠体内にスライド可能に配置された障子と、を有し、
前記上枠及び前記下枠には、前記障子側に向かって突出する突出部が設けられ、
前記障子の上端部及び下端部には、前記障子側から離間する方向に凹むとともに、前記突出部の先端部が配置される凹溝が形成され、
前記内窓の上端部及び前記内窓の下端部の少なくとも一方において、前記突出部における屋内側を向く第一面及び前記凹溝における前記第一面と対向する第二面の少なくとも一方には、それぞれ対向する側に向かって突出する負圧当接部が設けられ、
該負圧当接部と、前記突出部の前記第一面及び前記凹溝の前記第二面の他方との間には隙間が形成され、
前記負圧当接部が前記障子の上端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の上端部は、前記障子の上端部よりも上方に延び、
前記負圧当接部が前記障子の下端部に形成されている場合には、前記負圧当接部の下端部は、前記障子の下端部よりも下方に延びていることを特徴とする二重サッシ。 - 前記障子の上端部に形成された前記負圧当接部の屋外側の面は、上方に向かうにしたがって次第に屋内側に向かうように傾斜する上部傾斜部が形成されている請求項2または3に記載の二重サッシ。
- 前記凹溝において、左右方向の両端部には、前記突出部側に突出する振れ止め部が設けられ、
前記負圧当接部は、正面視で、前記振れ止め部と異なる位置に配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の二重サッシ。
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