JP7228147B1 - 遠隔支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムを提供する。【解決手段】患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムにおいて、情報処理装置10は、計測手段で計測された患者の生体情報及び運動情報を取得する取得部101、遠隔支援に利用可能な情報を表示処理する表示処理部104及び患者の情報が記憶される記憶部12を備える。取得部101は、経時的な生体情報及び運動情報を患者が使用する患者端末2を介して受け取り、あらかじめ記憶部12に格納されてリハビリテーション時に生体情報が適正の数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた患者の患者情報と、生体情報と、を対応付けて記憶部12へ格納する。表示処理部104は、生体情報の経時的変化と、運動情報の経時的変化と、至適範囲と、を表示処理し、表示処理結果を医療者端末へ送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、遠隔支援システム、遠隔支援方法、および遠隔支援プログラムに関する。
従来、患者がリハビリテーションを行うためには、医療機関やリハビリ施設を訪問する必要があった。これは、例えば心臓手術後に導入する外来心臓リハビリテーション(いわゆる心リハ)は患者の心肺機能を改善させるものであり、医療者からの適切且つ高度なアドバイスが必要となるからである。
ところで昨今では、患者が医療機関を訪問せずに遠隔でリハビリテーションを行う方法も検討されている。例えば、特許文献1には生体情報測定装置を利用して患者に適した脈拍数範囲情報を患者と指導者とで送受信することで、患者に応じた効果的なリハビリテーションを遠隔で指導する技術が開示されている。
また、特許文献2には初期リハビリテーション実施時に出力される患者の生体データに基づいて患者に合わせた運動処方プログラムを作成して患者側端末に送信することで、患者に最適な遠隔リハビリテーションを提供できる技術が開示されている。
特許第6095042号公報 特開2002-191718号公報
上記のとおり、特許文献1または特許文献2に開示された技術を利用することで、患者が遠隔でリハビリテーションを行うことが可能となる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2の技術は、あくまでも患者自身が遠隔リハビリテーションを実施するものであり、実際のところこれらの技術のみでは患者が適切な遠隔リハビリテーションを実施できているかどうかが正確に把握できない場合もある。
これに加えて、特に上記の心リハを行う患者においては、刻一刻とその健康状態に変化が起こり得る。そのため、実際に遠隔リハビリテーションを行うためには、患者と医療者とが対面で接している場合と同等の適切なアドバイスが必要であり、まだまだ改良の余地がある。
本発明は上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、医療者の負担を軽減しながら患者に最適な遠隔リハビリテーションを提供できるとともに、従来よりも迅速且つ高度な診断(および看護、リハビリテーションのサポート)が実現可能な遠隔支援システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムであって、
当該遠隔支援システムは、計測手段で計測された前記患者の生体情報及び運動情報を取得する取得部と、遠隔支援に利用可能な情報を表示処理する表示処理部と、前記患者の情報が記憶される記憶部と、を備え、
前記取得部は、経時的に計測された前記生体情報及び前記運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納し、
前記表示処理部は、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信する。
また、本発明は、患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムが実行する遠隔支援方法であって、
当該遠隔支援システムは、計測手段で計測された前記患者の生体情報及び運動情報を取得する取得部と、遠隔支援に利用可能な情報を表示処理する表示処理部と、前記患者の情報が記憶される記憶部と、を備え、
前記取得部は、経時的に計測された前記生体情報及び前記運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納し、
前記表示処理部は、前記運動情報の経時的変化と、前記生体情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信する。
また、本発明は、患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援プログラムであって、
コンピュータを、取得部と、表示処理部と、記憶部と、として機能させ、
前記取得部は、経時的に計測された前記生体情報及び前記運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納し、
前記表示処理部は、前記運動情報の経時的変化と、前記生体情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信する。
このような構成とすることで、従来よりも効果の高い遠隔リハビリテーション、および医療者による迅速且つ高度な遠隔支援を実現することができる。
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、更に前記患者の通話画像を表示処理し、その表示処理結果を前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、共に前記医療者端末へ送信する。
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、更に遠隔支援時における前記生体情報を表示処理し、その表示処理結果を前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、前記患者の通話画像と、共に前記医療者端末へ送信する。
本発明の好ましい形態では、前記遠隔支援システムは、判定処理部を更に備え、
前記判定処理部は、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記患者情報と、の全部またはいずれかを利用して前記患者が行うリハビリテーションが適正か否かを判定処理し、
前記表示処理部は、前記判定処理の結果を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する。
本発明の好ましい形態では、前記遠隔支援システムは、登録部を更に備え、
前記登録部は、前記患者がリハビリテーションで行うリハビリ運動の開始時刻および終了時刻と、前記至適範囲と、を前記記憶部に登録し、
前記判定処理部は、リハビリ運動時間内において、前記生体情報が至適範囲にあった時間の割合を生体情報至適率として判定処理し、
前記表示処理部は、前記生体情報至適率を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する。
本発明の好ましい形態では、前記患者端末または前記判定処理部は、撮像された前記患者における身体能力検査の動画から、前記患者の身体能力を数値化された身体能力指数として判定処理し、前記患者情報と対応付けて前記記憶部へ格納し、
前記表示処理部は、前記身体能力指数を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する。
本発明の好ましい形態では、前記身体能力検査は、身体の平衡感覚を確認するバランス検査と、歩行能力を確認する歩行検査と、下肢機能を確認する椅子立ち上がり検査と、を含み、
前記身体能力指数は、前記患者における骨格筋の状態をあらわす骨格筋検知指数である。
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、更に前記患者と前記医療者とが通話をする時刻を予約するためのスケジュール管理画面を表示処理し、その表示処理結果を前記患者端末へ送信する。
このような構成とすることで、医療者の負担を軽減することができる。
本発明の好ましい形態では、前記生体情報には、少なくとも脈拍情報、心電図情報、血圧情報、のうちのいずれかが含まれる。
本発明の好ましい形態では、前記患者端末または前記記憶部は、少なくとも前記リハビリテーションの手順と、前記リハビリテーションのリハビリ運動時間と、前記リハビリテーションに関するアンケートと、が含まれるリハビリ情報を格納し、
前記患者端末または表示処理部は、前記リハビリ情報を表示処理し、その表示処理結果を送信する。
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、更に前記アンケートの結果を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する。
このような構成とすることで、医療者による精度の良い遠隔支援を実現できる。
本発明によれば、生体情報の経時的変化と、運動情報の経時的変化と、至適範囲と、を表示処理することで、遠隔支援システムに係る新規な技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシステム構成のブロック図を示す。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例の概略図を示す。 本発明の一実施形態に係る各端末、及び計測手段のハードウェア構成の一例の概略図を示す。 本発明の一実施形態に係る遠隔tele-nursingにおける概略手順のフローチャートを示す。 本発明の一実施形態に係る遠隔支援システムの処理手順のフローチャートを示す。 本発明の一実施形態に係る各情報の概略イメージ図を示す。 本発明の一実施形態に係る身体能力検査の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る遠隔支援前画面の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る遠隔支援中画面の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る患者側画面の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る患者側画面の一例を示す。
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態では遠隔支援システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、クライアント端末でその機能を実施する為に外部のコンピュータにおいて当該プログラムを起動させてもよい(いわゆるクラウドコンピューティング)。
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。本実施形態において「情報」とは、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)及びメモリ(Memory)等を適宜組み合わせることによって実現される回路である。即ち、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含むものである。
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、遠隔支援システム1は、情報処理装置10を備える。遠隔支援システム1は、ネットワークNWを介して患者端末2および医療者端末3と通信可能に構成されている。また、遠隔支援システム1は、患者端末2を介して計測手段4と通信可能に構成されている。
本実施形態では、患者端末2と計測手段4とが通信接続されているが、例えば計測手段4がネットワークNWを介して遠隔支援システム1に通信接続されていたり、あるいは計測手段4が患者端末2に含まれる構成であっても良い。
情報処理装置10は、サーバとして動作し、患者端末2はリハビリテーションにおいて患者が使用する端末であり、医療者端末3はリハビリテーションの遠隔支援において医療者が使用する端末であり、計測手段4は患者の生体情報及び運動情報を計測するための機器などである。例えば本実施形態では、計測手段4を患者に装着させて生体情報及び運動情報を計測することができる。
計測手段4は、生体情報と運動情報との両方を計測できる機器でも良いし、例えば生体情報と運動情報とを別々に計測したり、あるいは生体情報を計測する機器と運動情報を計測する機器とを別々に用意することもできる。
また、図1ではそれぞれ1台の患者端末2および医療者端末3が示されているが、例えばそれぞれ複数台の患者端末2および医療者端末3がネットワークNWと通信可能に構成されても良い。
ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
なお、情報処理装置10として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、後述の機能構成要素を複数のコンピュータに実現させ、遠隔支援システム1を構成することも可能である。
患者端末2として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。患者端末2は、患者用の遠隔支援アプリプログラムを記憶し、このアプリプログラムは患者においてリハビリテーションを円滑に行うための機能を有して構成される。
医療者端末3として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。医療者端末3は、医療者用の遠隔支援アプリプログラムを記憶し、このアプリプログラムは医療者においてリハビリテーションを遠隔でサポートできる機能を有して構成される。なお、医療者端末3は医療者用の遠隔支援アプリプログラムを有していない構成にすることもできる。この場合、医療者端末3はウェブブラウザ等を利用して遠隔支援に必要な各情報を閲覧することができる。
計測手段4として、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、腕時計型端末、生体情報及び運動情報を計測するための専用計測装置等を利用することができる。計測手段4は、計測手段用の遠隔支援アプリプログラムを記憶し、このアプリプログラムは生体情報を取得するとともに生体情報を患者端末2や情報処理装置10へ送信する機能を有して構成される。
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、ハードウェア構成として、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備える。
制御部11は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る遠隔支援プログラム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、情報処理装置10の動作処理全体を制御する。
記憶部12は、HDD、SSD、ROM、RAM等であって、本発明に係る遠隔支援プログラム及び、制御部11がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部11が、記憶部12に記憶されている遠隔支援プログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
通信部13は、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報処理装置10を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
図3(a)は端末90(患者端末2および医療者端末3)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末90も同様に、ハードウェア構成として、制御部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
端末90の制御部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末90の動作処理全体を制御する。端末90の記憶部92は、HDD、SSD、ROM、RAM等であって、上述の患者用の遠隔支援アプリプログラム又は医療者用の遠隔支援アプリプログラム並びに、制御部91がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
端末90の通信部93は、ネットワークとの通信を制御する。端末90の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、患者/医療者による操作要求を制御部91に入力する。端末90の出力部95は、ディスプレイ等であって、制御部91の処理の結果等を表示する。
図3(b)は計測手段4のハードウェア構成の一例を示す図である。計測手段4は、ハードウェア構成として、制御部4aと、計測部4bと、記憶部4cと、通信部4dと、入力部4eと、出力部4fと、を備える。
計測手段4の制御部4aは、CPU等の1以上のプロセッサを含み、計測手段4の動作処理全体を制御する。計測手段4の計測部4bは、患者の生体情報及び運動情報を計測するためのセンサーなどを含んで構成されている。計測手段4の記憶部4cは、HDD、SSD、ROM、RAM等であって、制御部4aが処理を実行する際に利用するデータ、計測部4bを介して取得した生体情報等を記憶する。計測手段4の通信部4dは、患者端末2との通信を制御する。計測手段4の入力部4eは、タッチパネル等であって、患者による操作要求を制御部4aに入力する。計測手段4の出力部4fは、ディスプレイ等であって、制御部4aの処理の結果等、例えば患者から得られた生体情報や運動情報等を表示する。
<機能構成>
図2に示すように、情報処理装置10は、機能構成として、取得部101、登録部102、表示処理部103、判定処理部104を備える。これらは、ソフトウェア(記憶部12に記憶されている)による情報処理が、ハードウェア(制御部11等)によって具体的に実現されたものである。
<データベースDB>
データベースDBは、脈拍情報、心電図情報、血圧情報、などの生体情報と、歩行時間、歩数、準備運動や柔軟運動の内容、などの運動情報と、氏名、連絡先、住所、至適範囲の情報、などの患者の患者情報と、リハビリテーションの手順、リハビリテーションのリハビリ運動時間、リハビリテーションに関するアンケート、リハビリ運動の開始時刻および終了時刻の情報、などのリハビリ情報と、を格納する。その他にもデータベースDBには、例えば予約スケジュール管理情報、その他本遠隔支援システムで利用可能な各種情報を格納する。これらの一部又は全部は、記憶部12等に記憶されてもよいし、これらの一部が別のデータベース等に記憶されてもよい。
以下、図4~11を参照して、遠隔支援システムを用いたリハビリテーションにおける遠隔支援の説明及び各機能構成要素による処理内容について説明する。なお、本明細書ではリハビリテーションにおける遠隔支援のことを例えば「遠隔tele-nursing」と表現することもある。
<遠隔tele-nursingの概要>
本実施形態における遠隔支援システムは、自宅などでリハビリテーションを行う患者に対して医療者が遠隔でそのサポートを実施する為のウェブシステムである。具体的には、情報処理装置10が所定の各処理を実行するとともに表示処理を行い、その表示処理結果を医療者端末3へ送信することで、医療者による適切な遠隔支援が実現されるものである。
なお、上記遠隔tele-nursingを実施するために、患者はあらかじめ医療者から指示されている(または患者端末2における患者用の遠隔支援アプリプログラムの指示に即した)リハビリテーションを行う必要がある。
図4は、一実施形態に係る遠隔tele-nursingの概略手順を示すフローチャートである。まずステップS201において、患者は自宅などで計測手段4を装着する。ここで言う患者とは、外傷などによってリハビリテーションが必要となったリハビリ対象者のほか、例えば心臓手術後や心臓カテーテル治療後に心臓リハビリテーションが必要となった対象者などである。
また、本実施形態における計測手段4は、例えば脈拍情報、心電図情報、血圧情報などの生体情報、及び歩数などの運動情報を計測可能な計測装置である。この計測装置は、脈拍情報、心電図情報、血圧情報などの複数の生体情報を同時に計測できる装置であってもよい。さらに計測手段4は、脈拍情報、心電図情報、血圧情報に加えて運動情報を同時に計測できる装置であることが好ましい。
次にステップS202では、患者に装着された計測手段4によって患者の生体情報及び運動情報が経時的に計測される。例えば、1日のうちの数時間程度における生体情報及び運動情報の時間的な変化を計測してもよいし、1日中の生体情報及び運動情報の時間的な変化を計測するようにしてもよい。
<リハビリテーションについて>
ここで、患者が行うリハビリテーションについて説明する。上述したとおり、患者が本遠隔支援システムを利用して医療者から適切な遠隔支援を受けるためには、事前のリハビリテーションが必要となる。このリハビリテーションはステップS201またはステップS202の段階で行われる。
患者は遠隔tele-nursing前の所定期間(例えば1週間から2週間程度)、歩行運動や柔軟運動などのリハビリ運動等を行う。このリハビリ運動は、例えば1日30分~1時間程度、週に1~5回程度行うことが好ましく、より好ましくは週に3回~4回程度行うことが好適である。ステップS202では、患者の平常時における生体情報(例えば脈拍数等)に加えて、リハビリ運動時の生体情報も合わせて計測している。同様に、患者の平常時における運動情報(例えば歩数等)に加えて、リハビリ運動時の運動情報も合わせて計測している。
リハビリ運動の開始時刻および終了時刻は、後述するワークアウト時間を決定するためにデータベースDBに登録される。例えばリハビリ運動の開始時刻と終了時刻は、医療者から事前に指示されてあらかじめ定められた時刻であってもよいし、あるいは後述する患者側画面の指示にしたがって実際に患者がリハビリ運動をした時間(開始時刻および終了時刻)を当該遠隔支援システム1が受け取ることで決定することもできる。
そしてステップS203において、情報処理装置10は計測手段4によって計測された生体情報及び運動情報を取得する(図1では情報処理装置10が患者端末2(およびネットワークNW)を介して生体情報及び運動情報を取得する)。
ステップS204において、情報処理装置10は生体情報及び運動情報について各処理を行うとともに表示処理を実行し、その表示処理結果を医療者端末3へ送信する。
ステップS205では、あらかじめ患者が予約していた日時に医療者が医療者端末3を利用して患者端末2へ電話発信をする。なお、この医療者からの電話発信は、音声通話でもよいし、通話中に相手の顔画像が認識できる画像通話による電話であってもよい。また、ここで言う医療者とは、医師や看護師に限られず、広義の意味でリハビリテーションの遠隔支援をし得る者を意味する。
その後ステップS206において、医療者は医療者端末3を見ながら遠隔で患者のリハビリテーションをサポート、すなわち遠隔tele-nursingを実施する。具体的には、例えば遠隔tele-nursing前または遠隔tele-nursing中において、医療者端末3には生体情報の数値変化が示されたグラフ、運動情報の数値変化が示されたグラフ、リハビリテーションの際に生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報等、が同一画面に同時に並べて表示され、医療者はこれらの情報を参照することで、患者へ迅速且つ高度なアドバイスやサポートを行うことができる。
さらに、例えば遠隔tele-nursing中において、医療者端末3には患者の通話画像、遠隔支援時における生体情報(通話中における脈拍の変化等)、生体情報の数値変化が示されたグラフ、運動情報の数値変化が示されたグラフ、リハビリテーションの際に生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報等、が同一画面に同時に並べて表示されるようにすることもできる。
本実施形態に係る遠隔tele-nursingは概略以上のような流れで行われる。以下、本実施形態に係る遠隔支援システムの具体的な処理手順について詳しく説明する。
<生体情報及び運動情報の取得>
図5は、一実施形態に係る遠隔支援システムの処理手順を示すフローチャートである。はじめにステップS301において情報処理装置10の取得部101は、患者端末2を介して生体情報及び運動情報を取得する。
具体的には、患者に装着された計測手段4によって生体情報及び運動情報が計測され、この計測された生体情報及び運動情報は患者端末2へ送られる。生体情報及び運動情報は経時的なタイムスタンプを有した状態(例えば〇月〇日〇時〇〇分の脈拍、〇〇回/分など)で患者端末2へ送られ、患者端末2は、生体情報及び運動情報を遠隔支援システム1に送信する。遠隔支援システム1の取得部101はこの経時的に計測された生体情報及び運動情報を患者端末2から取得している。なお、例えば生体情報及び運動情報の経時的なタイムスタンプは患者端末2によって付与させることもできる。
その後にステップS302において取得部101は、あらかじめ記憶部12に格納されている患者の患者情報と、経時的に計測された生体情報と、を対応付けて記憶部12へ格納する。なお、患者情報には、リハビリテーションの際に患者の生体情報の数値が適正な数値範囲であることを示す至適範囲の情報が含まれていることが好ましい。
また、本明細書において「対応付ける」とは、例えば患者情報と経時的に計測された生体情報(運動情報)とを単に紐づけること、および相関関係や因果関係等を算出すること、これら両情報から何らかの方向性を導き出すこと等を含む意味である。
患者端末2から遠隔支援システム1に送信される生体情報及び運動情報には、患者を特定するための情報が対応付けられていてもよい。患者を特定するための情報とは、例えば、患者端末2、患者端末2にインストールされた患者用の遠隔支援アプリプログラム、計測手段4、計測手段4にインストールされた計測手段用の遠隔支援アプリプログラム等に固有のIDを付すことができる。
本実施形態では、あらかじめ患者に対して専用の患者IDを発行しており、計測手段4又は患者端末2において、この患者IDが生体情報及び運動情報に付加される。例えば生体情報について説明すると図6に示すように、患者ごとにこの患者IDが割り当てられることで、患者情報テーブルでは患者の氏名、連絡先、住所、上記の至適範囲等が患者IDに紐づけられて管理されている。
そして生体情報テーブルでは、計測手段4で計測される脈拍情報、血圧情報等の生体情報が生体情報IDで管理されるとともに、生体情報IDと患者情報IDとが紐づけられている。本実施形態ではこの患者情報ID等を利用することで、患者情報と生体情報とを適切に紐づけることができる。図示を省略しているが、本実施形態では生体情報とともに運動情報を患者情報に紐づけることもできる。
<リハビリ情報の登録>
ステップS303において、医療者は医療者端末3を操作し、登録部102を介して患者がリハビリテーションで行うリハビリ運動の開始時刻、終了時刻、上述した至適範囲(リハビリ運動時における生体情報の適正な範囲)と、を記憶部12に登録する。この他、登録部102はリハビリ運動による怪我の状況等、リハビリ運動で生じた変化等を登録することもできる。この登録されたリハビリテーションの各情報と、生体情報や患者情報等と、を利用して判定処理部103が判定処理を行う。
なお、本実施形態では、リハビリ運動の開始時刻、終了時刻、至適範囲等の各情報を取得部101が取得するとともに登録部102が自動的に記憶部12へ登録する構成にすることもできる。また、例えば登録部102が遠隔tele-nursingにおける患者と医療者との通話内容の記録や通話時間を記憶部12へ登録する構成にすることもできる。
<リハビリテーションの適正判断>
ステップS304において判定処理部103は、登録部102によって登録されたリハビリ運動の開始時刻、終了時刻、至適範囲、および、患者情報、経時的に変化する生体情報等を利用して、実際に患者が行ったリハビリ運動がその患者の体調に適した運動量であるか否かを判定処理する。
判定処理部103は、リハビリ運動時間内において生体情報が至適範囲にあった時間の割合を生体情報至適率として判定処理することができる。生体情報の至適範囲は、患者の健康状態を参照して算出したり、あるいはこれに加えてあらかじめ患者に所定の運動をさせることで、例えば至適心拍数として算出することができる。
なお、判定処理部103は、生体情報至適率のように数値化する判定処理に限られず、例えばリハビリ運動の運動量がその患者の体調や健康状態に適しているか否かのみ(良いか悪いか等)を判定処理することもできる。
<身体能力指数について>
本実施形態に係る判定処理部103は、身体能力検査の動画(患者が実際に身体能力検査を行っている動画)から所定の身体能力指数を判定処理することができる。具体的には、患者端末2または判定処理部103は、あらかじめ患者端末2等で撮像された患者における身体能力検査の動画から、患者の身体能力を数値化された身体能力指数として判定処理することができる。
例えば図7に示すように患者は簡単な運動を実施し、その様子を動画で記録しておく。この動画は、患者端末2や他の記録手段に保存されてもよいし、または情報処理装置10(取得部101)が当該動画を取得し、記憶部12へ格納することもできる。
図7(a)では、身体の平衡感覚を確認するためにバランステスト(バランス検査とも呼ぶ)を実施する。図7(b)では、歩行能力を確認するために歩行テスト(歩行検査とも呼ぶ)を実施する。図7(c)では、下肢機能を確認するために椅子立ち上がりテスト(椅子立ち上がり検査とも呼ぶ)を実施する。
本実施形態では取得部101が、患者端末2から送信された身体能力検査の動画を取得し、記憶部12へ格納する。そして判定処理部103は、記憶部12に格納された動画から、バランス検査、歩行検査、椅子立ち上がり検査のそれぞれが行われていることを判定処理する。
その後、判定処理部103は当該動画から患者のバランス検査の動作が図7(a)に示された検査基準に適合しているか否かを判定処理し、それぞれの項目について点数化する。例えば判定処理部103は、バランス検査の動画から閉脚立位(両足を付けた状態で10秒保持)が10秒間できていれば1点、10秒未満であれば0点という判定処理をする。
同様に、判定処理部103は、動画から歩行検査の動作が図7(b)に示された検査基準に適合しているか否かを判定処理し、椅子立ち上がり検査の動作が図7(c)に示された検査基準に適合しているか否かを判定処理する。
なお、本実施形態では判定処理部103が動画から各検査の点数を判定処理しているが、例えば患者端末2にインストールされた患者用の遠隔支援アプリプログラムを利用して各検査の点数を判定処理することもできる。
本実施形態では、これら図7(a)から(c)の検査における動画(患者が行った検査の様子の動画)からそれぞれの検査基準に基づいて数値化し、この数値のことを身体能力指数と呼んでいる。そして図7に示された身体検査を行うことで、患者における骨格筋の状態をあらわす骨格筋検知指数(骨格筋検知、SPPB(Short Physical Performance Battery)とも呼ぶ)を得ることができる。なお、本実施形態における身体能力指数はこの骨格筋検知指数に限られず、他の基準に基づいて数値化することもできる。
<表示処理>
ステップS305において表示処理部104は、生体情報の経時的変化(グラフ等)と、運動情報の経時的変化と、至適範囲の情報と、を表示処理し、その表示処理結果を医療者端末3へ送信する(ステップS306)。
このように表示処理部104から医療者端末3へ表示処理結果を送信することで、遠隔tele-nursing前または遠隔tele-nursing中において、医療者端末3の出力部95(表示画面)には生体情報の経時的変化と、運動情報の経時的変化と、至適範囲の情報と、が同時に並べて表示され、医療者はこれらの情報を参照することで、例えば心リハ中の患者へ迅速且つ高度なアドバイスやサポートを行うことができる。
なお、例えば医療者端末3の出力部95(表示画面)に通話画像と、生体情報の経時的変化と、運動情報の経時的変化と、至適範囲の情報と、遠隔支援時の生体情報と、を並べて表示することもできる。ここで言う遠隔支援時における生体情報とは、上記遠隔tele-nursingにおいて患者と医療者とが通話している状態の生体情報(電話中の生体情報)を意味している。
これに加えて表示処理部104は、患者情報やリハビリ前の事前アンケート結果等、リハビリテーションの遠隔支援に必要な他の情報についても同じ画面に並べて表示することができる。例えば、運動前セルフチェックの結果やいわゆるQOLアンケート(EQ5D)等を含んだ健康アンケートの結果などを表示することができる。
<医療者端末の表示画面>
図8には、遠隔支援前の医療者端末3に表示されている表示画面の一例を示す。図8に示す表示画面は遠隔支援を行う前段階で(電話を掛ける前に)医療者端末3に表示される遠隔支援前画面W400である。
同図に示すように遠隔支援前画面W400には、患者情報W410、生体情報及び運動情報のグラフW420、生体情報至適率W430、などが表示処理されている。さらに生体情報及び運動情報のグラフW420には、生体情報(例えば脈拍数)の至適範囲W421、患者がリハビリ運動をしていた時間を示すワークアウト時間W422等が示されている。
図8では、患者の脈拍数を生体情報とし、歩行運動による歩数を運動情報とし、これら脈拍数と歩数とをグラフW420に重ねて表示している。さらに遠隔支援前画面W400には、リハビリ運動前後の血圧や身体能力指数の他、患者のストレスに関するアンケートの結果や栄養習慣(食習慣)に関するアンケートの結果等も合わせて表示することができる。
医療者はこの遠隔支援前画面W400に示された各情報を参照することで、通話前に患者のリハビリテーションの進行具合や患者の近況を確認することができる。例えば数日分の生体情報至適率を確認することで患者のリハビリテーションのペースを確認することができる。
また、身体能力指数を参考にして、数週間から数ヶ月後における患者の身体能力(例えば下肢の機能障害や機能回復等)を予測することもできる。なお、この遠隔支援前画面W400は、遠隔支援前のみならず、患者との通話中、すなわち遠隔支援中に表示することもできる。このように遠隔支援中においても遠隔支援前画面W400を表示することで、医療者は通話中に遠隔支援前画面W400の各情報を総合的に確認でき、その結果、迅速且つ高度な遠隔支援を実現することができる。
図9には、遠隔支援時の医療者端末3に表示されている表示画面の一例を示す。図9に示す表示画面は遠隔支援中に(患者と通話中に)医療者端末3に表示される遠隔支援中画面W500である。
図9に示すように遠隔支援中画面W500は、図8に示されていた表示画面(W4210、W420、W430等)に加えて、患者の通話画像W510、遠隔支援時における生体情報W520(例えば、通話中における患者の脈拍数など)が表示処理された表示処理結果である。すなわち、医療者は遠隔支援時において患者の通話画像W510と、至適範囲や生体情報至適率等を含んだ生体情報のグラフW400等と、遠隔支援時における生体情報W520と、を並べて、それぞれを同時に確認しながら患者と会話をすることができる。
上述のとおり、特に心リハを行う患者においては、刻一刻とその健康状態に変化が起こり得る。そのため、過去の患者の情報のみを参照しても遠隔tele-nursingが適切に実施できない場合も起こり得る。
そこで本実施形態では、例えば数日ないし数ヶ月程度の過去のリハビリテーションに関する情報(患者情報と生体情報とが対応付けられた情報など)を参照しながら、さらに患者の通話中の表情やその時の脈拍数などを照らし合わせることで、医療者(医師や看護師等)がその場面ごとに最適な判断を行うことができる。その結果、心リハ中の患者においても医療者から迅速且つ高度なアドバイスやサポートを受けることができる。
<患者端末の表示画面>
次に患者端末2に表示される画面について説明する。図10には、患者がリハビリテーションで利用する患者側画面の一例を示す。図10の患者側画面は、遠隔tele-nursing時に患者が利用するものではなく、例えば遠隔tele-nursingを行う前段階でリハビリテーションを行う際に利用される。図10(a)~(f)は、それぞれが1画面ずつ順番に表示され、患者が各画面の指示に合わせて入力作業を行う。例えば図10(a)では患者が「本日の体重と運動前の血圧」を入力することとなる。入力完了後、「次へ」を押すことで図10(b)へ表示画面が移動する。
図10(b)では、「計測手段を起動して計測して下さい」という指示があるので、患者はこの指示に対する動作、すなわち、生体情報(例えば脈拍)及び運動情報(例えば歩数)の計測が完了した段階で「次へ」を押す。その後も同様に画面指示に従って患者が動作をし、その都度「次へ」を押すことで表示画面が図10(c)から(f)へと進んでいく。
つまり、本実施形態では患者側画面を利用することでリハビリテーション中の患者に正確且つ丁寧な指示を与えることができる。なお、本実施形態における図10(f)では運動後の心電図を計測する指示しているが、これに加えて運動前に心電図を計測する指示を与えても良い。
また、上述のとおり、リハビリ運動の開始時刻と終了時刻は、患者側画面(図10(d))における運動時間を遠隔支援システム1(取得部101)が受け取ることで決定することもできる。例えば、図10(d)ではタイマーが設定されているので、スタートを押した時刻を開始時刻とし、タイマー時間が終了した時刻を終了時刻として決定することもできる。
このように本実施形態に係る遠隔支援システムでは、表示処理部104が表示処理をし、その表示処理結果(図10の患者側画面)を患者端末3へ送信することで、医療者の負担を軽減しながら患者に最適な遠隔リハビリテーションを提供することができる。
なお、本実施形態では情報処理装置10の表示処理部104によって患者側画面を表示処理させても良いし、あるいは患者端末2のアプリケーション等によって患者側画面を表示処理させても良い。
例えば、図11に示すように、図10の(a)と(b)の間に「運動前のセルフチェック画面」を設けることもできる。運動前のセルフチェック画面においてリハビリ運動に影響を与え得る項目が「はい」に該当する場合、次の画面でその項目についてさらに詳しく確認し、患者の状態が悪いようであれば患者自身が直接病院に電話できるようにすることもできる。
継続的なリハビリテーションを行うためには次回の遠隔tele-nursingを予約する必要がある。例えば通話中に予約を完了したり、あるいは遠隔支援中画面において次回の遠隔tele-nursingの予約画面を表示処理し、その表示処理結果から患者が患者端末2を利用して予約を行うことができる。その他、患者側画面において次回の遠隔tele-nursingの予約をすることもできる。
本実施形態では、主に心臓リハビリテーションの患者を対象として説明したが、例えば外傷によるリハビリテーション、フレイルの改善を目的としたリハビリテーションの他、従来は遠隔で行うことが困難であった遠隔医療等においても本発明と同様の効果を得ることができる。
1 遠隔支援システム
2 患者端末
3 医療者端末
4 計測手段
4a 制御部
4b 計測部
4c 通信部
4d 記憶部
4e 出力部
10 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
90 端末(患者端末2および医療者端末3)
91 制御部
92 記憶部
93 通信部
94 入力部
95 出力部
101 取得部
102 登録部
103 判定処理部
104 表示処理部
NW ネットワーク

Claims (13)

  1. 患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムであって、
    当該遠隔支援システムは、計測手段で計測された前記患者の生体情報及び運動情報を取得する取得部と、遠隔支援に利用可能な情報を表示処理する表示処理部と、前記患者の情報が記憶される記憶部と、を備え、
    前記取得部は、経時的に計測された前記生体情報及び前記運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納し、
    前記表示処理部は、前記リハビリテーションの後において前記医療者が前記患者に対して遠隔支援をする際に、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を経時を示す横軸及び数値変化を示す縦軸を共有する1つのグラフとして重ねて単一画面内に同時表示する形態で表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信する、
    遠隔支援システム。
  2. 前記遠隔支援システムは、判定処理部を更に備え、
    前記判定処理部は、前記リハビリテーションにおけるリハビリ運動の時間内において、前記生体情報が前記至適範囲にあった時間の割合を生体情報至適率として判定処理し、
    前記表示処理部は、前記リハビリテーションの後において前記医療者が前記患者に対して遠隔支援をする際に、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を経時を示す横軸及び数値変化を示す縦軸を共有する1つのグラフとして重ねて単一画面内に同時表示する形態で表示処理すると共に、少なくとも複数日における日ごとの前記生体情報至適率を前記グラフと並べて表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する、
    請求項1に記載の遠隔支援システム。
  3. 前記表示処理部は、更にリハビリ運動前の血圧と、リハビリ運動後の血圧と、を並べて表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する、
    請求項1または請求項2に記載の遠隔支援システム。
  4. 前記表示処理部は、更に前記患者の通話画像を表示処理し、その表示処理結果を前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、共に前記医療者端末へ送信する、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の遠隔支援システム。
  5. 前記表示処理部は、更に遠隔支援時における前記生体情報を表示処理し、その表示処理結果を前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、前記患者の通話画像と、共に前記医療者端末へ送信する、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の遠隔支援システム。
  6. 前記患者端末または前記判定処理部は、撮像された前記患者における身体能力検査の動画から、前記患者の身体能力を数値化された身体能力指数として判定処理し、前記患者情報と対応付けて前記記憶部へ格納し、
    前記表示処理部は、前記身体能力指数を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する、
    請求項2に記載の遠隔支援システム。
  7. 前記身体能力検査は、身体の平衡感覚を確認するバランス検査と、歩行能力を確認する歩行検査と、下肢機能を確認する椅子立ち上がり検査と、を含み、
    前記身体能力指数は、前記患者における骨格筋の状態をあらわす骨格筋検知指数である、
    請求項6に記載の遠隔支援システム。
  8. 前記表示処理部は、更に前記患者と前記医療者とが通話をする時刻を予約するためのスケジュール管理画面を表示処理し、その表示処理結果を前記患者端末へ送信する、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の遠隔支援システム。
  9. 前記生体情報には、少なくとも脈拍情報、心電図情報、血圧情報、のうちのいずれかが含まれる、
    請求項1から請求項8のいずれかに記載の遠隔支援システム。
  10. 前記患者端末または前記記憶部は、少なくとも前記リハビリテーションの手順と、前記リハビリテーションのリハビリ運動時間と、前記リハビリテーションに関するアンケートと、が含まれるリハビリ情報を格納し、
    前記患者端末または前記表示処理部は、前記リハビリ情報を表示処理し、その表示処理結果を送信する、
    請求項1から請求項9のいずれかに記載の遠隔支援システム。
  11. 前記表示処理部は、更に前記アンケートの結果を表示処理し、その表示処理結果を前記医療者端末へ送信する、
    請求項10に記載の遠隔支援システム。
  12. 患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援システムが実行する遠隔支援方法であって、
    当該遠隔支援システムは、計測手段で計測された前記患者の生体情報及び運動情報を取得する取得部と、遠隔支援に利用可能な情報を表示処理する表示処理部と、前記患者の情報が記憶される記憶部と、を備え、
    前記取得部が、経時的に計測された前記生体情報及び前記運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納するステップと、
    前記表示処理部が、前記リハビリテーションの後において前記医療者が前記患者に対して遠隔支援をする際に、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を経時を示す横軸及び数値変化を示す縦軸を共有する1つのグラフとして重ねて単一画面内に同時表示する形態で表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信するステップと、を含む、
    遠隔支援方法。
  13. 患者のリハビリテーションを医療者が遠隔でサポートするための遠隔支援プログラムであって、
    コンピュータを、取得部と、表示処理部と、記憶部と、として機能させ、
    前記取得部は、経時的に計測された生体情報及び運動情報を前記患者が使用する患者端末を介して受け取り、あらかじめ前記記憶部に格納されて、前記リハビリテーションの際に前記生体情報が適正な数値である範囲を示す至適範囲の情報が含まれた前記患者の患者情報と、前記生体情報と、を対応付けて前記記憶部へ格納し、
    前記表示処理部は、前記リハビリテーションの後において前記医療者が前記患者に対して遠隔支援をする際に、前記生体情報の経時的変化と、前記運動情報の経時的変化と、前記至適範囲と、を経時を示す横軸及び数値変化を示す縦軸を共有する1つのグラフとして重ねて単一画面内に同時表示する形態で表示処理し、その表示処理結果を前記医療者が使用する医療者端末へ送信する、
    遠隔支援プログラム。
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