WO2020021975A1 - 診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラム - Google Patents

診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラム Download PDF

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Abstract

診断支援装置は、患者に係る健康状態又は生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得する取得部と、前記取得された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する生成部と、を備える。

Description

診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラム
 この発明は、医療関係者による患者の診断を支援する診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラムに関する。
 特許文献1には、診療や治療に関する診療データを管理する診療データ管理システムが開示されている。この診療データ管理システムでは、患者に関する過去の診療データを蓄積し、蓄積された診療データを任意の端末において取り出すことができる。
日本国特開2002-366655号公報
 特許文献1のような診療データ管理システムに蓄積された患者に関する情報を、医療機関での患者に対する診断に効果的に利用することが求められている。
 本発明は、上記事情に着目してなされたものであり、一側面では、診断において患者に関する情報を効果的に利用できる診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラムを提供しようとするものである。
 本発明は、上述した課題を解決するために、例えば以下の対策を講じている。
 すなわち、本開示の一例に係る診断支援装置は、患者に係る健康状態または生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得する取得部と、前記取得された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する生成部と、を備える。
 上記構成によれば、医療機関における患者等に対する診断時において、医師等の医療関係者は、患者の現在の健康状態又は生活状態に基づいて生成された問診画面を用いて問診を行うことができる。患者の現在の健康状態及び生活状態等に対応した問診事項を用いて診断を行うことにより、診断を効率的かつ正確に行うことができる。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記生成部は、前記取得された健康管理情報に基づいて前記患者の病種を予測し、前記予測された病種と関連付けられた質問事項を優先的に表示する問診票テンプレートデータを生成する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記生成部は、前記取得された健康管理情報に基づいて前記患者の病種を予測し、前記問診項目情報が含む質問事項の中から予測された病種と関連付けられた質問事項を選択し、前記選択された質問事項を表示する問診票テンプレートデータを生成する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記取得部は、前記健康管理情報として、歩数、活動量、渡航履歴、体重、血糖値、食事、体温及び血圧のうち少なくとも1つを取得する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記取得部は、前記患者に係る過去の診療情報をさらに取得し、前記生成部は、前記取得された健康管理情報、診療情報及び問診項目情報に基づいて、前記問診票テンプレートデータを生成する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記取得部は、前記診療情報として、前記患者の既往歴情報、予防接種情報、遺伝情報、服薬情報及びアレルギー情報のうち少なくとも1つを取得する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記取得部は、前記患者の周辺の環境情報をさらに取得し、前記生成部は、前記取得された健康管理情報、診断情報、問診項目情報及び環境情報に基づいて、前記問診票テンプレートデータを生成する。
 上記一例に係る診断支援装置において、前記環境情報として、気温の変化、季節、流行情報のうち少なくとも1つを取得する。
 本発明によれば、診断において患者に関する情報を効果的に利用できる診断支援装置、診断支援方法及び診断支援プログラムを提供することができる。
図1は、適用例に係る診断支援装置の機能構成を例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る診断支援装置の一例としての診断支援回路を含む診断支援システムの構成を例示する模式図である。 図3は、第1実施形態に係る血圧測定装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を例示するブロック図である。 図5は、第1実施形態に係るPHRサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。 図6は、第1実施形態に係る院内端末のハードウェア構成を例示するブロック図である。 図7は、第1実施形態に係るEMRサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。 図8は、第1実施形態に係る診断支援装置の一例としての診断支援回路の機能構成を例示するブロック図である。 図9は、第1実施形態に係る診断支援装置の一例としての診断支援回路を含む診断支援システムによる問診データ生成処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図10は、第1実施形態に係る診断支援装置の一例としての診断支援回路の問診データ生成処理によって生成された出力データに基づいて表示された問診画面の一例を示す図である。
 以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については、共通する参照符号を付す。また、共通する参照符号を有する複数の構成要素を区別する場合、当該共通する参照符号に後続する追加符号を更に付して区別する。なお、複数の構成要素について特に区別を要さない場合、当該複数の構成要素には、共通する参照符号のみが付され、追加符号は付さない。
 1.適用例
 まず、図1を用いて、本発明が適用される診断支援装置の一例について説明する。
 診断支援装置1は、例えば病院等の医療機関での診断において、医療関係者による診断対象者への、表示装置を用いた問診に用いられる。医療関係者は、例えば、医師、看護師等である。診断対象者は、例えば、患者である。表示装置は、例えば、表示画面を備えるタブレット等の携帯端末である。診断支援装置1は、診断支援プログラムに基づいて、問診画面生成処理を実行する。図1に示すように、診断支援装置1は、取得部2と、生成部3と、出力部4と、を備える。
 取得部2は、PHR情報、及び、問診項目情報を取得する。本適用例では、取得部2は、EMR情報をさらに取得する。
 PHR(Personal Health Records)は、個人で取得したデータを個人が自ら管理する医療・健康記録である。PHR情報は、PHRから取得した情報である。PHR情報は、患者の現在の健康状態または生活状態を表す。PHR情報は、健康管理情報の一例である。
 PHR情報は、生体情報及び行動情報を含むことができる。生体情報は、患者の生体パラメータに関する情報である。生体情報は、年齢、性別、体重、血糖値、体温、血圧情報及び脈拍等を含むことができる。血圧情報は、最高血圧、最低血圧、又はその他の指数である。行動情報は、患者の行動に関する情報である。行動情報は、歩数、活動量、渡航情報、食事情報等を含むことができる。
 EMR(Electronic Medical Records)は、例えば病院等の医療機関で測定又は診断したデータを管理する医療・健康記録である。EMR情報は、医療機関での過去の検査及び診断に関する情報である。EMR情報は、医療機関で取得された診療情報の一例である。
 EMR情報は、検査情報、診断情報等を含むことができる。検査情報は、身長、体重、血糖値、遺伝情報等を含む。診断情報は、既往歴情報、服薬情報、アレルギー情報、予防接種情報等を含むことができる。
 問診項目情報は、複数の質問事項を含むことができる。質問事項は、患者について、病種、症状、原因等を特定するための質問である。質問事項のそれぞれは、関連性の高い1つ以上の病種と関連づけられて記憶されている。
 生成部3は、PHR情報、EMR情報及び問診項目情報に基づいて、対象の患者について、現在の状態及び過去の医療データに対応する問診票テンプレートデータを生成する。問診票テンプレートデータは、表示装置の表示画面に問診画面を表示させるための表示データである。問診画面では、対象の患者の現在の状態及び過去の医療データ等に対応する複数の質問事項が並べて表示される。生成部3は、例えば、PHR情報及びEMR情報が含む各情報と病種との関係性を示すテーブル又はデータベースに基づいて、患者が患っている可能性のある病種を1つ以上抽出する。生成部3は、問診項目情報に含まれる複数の質問事項の中から、抽出した病種に関連する質問事項を1つ以上抽出する。そして、生成部3は、抽出した質問事項を表示する問診票テンプレートデータを生成する。
 また、生成部3は、抽出された質問事項のそれぞれについて、重要度を設定する。生成部3は、例えば、患者が患っている可能性が高い病種に関連する質問事項について、患者が患っている可能性の低い病種に関連する質問事項よりも、重要度を高く設定する。そして、生成部3は、抽出した質問事項が重要度の高い順に並べられた、問診票テンプレートデータを生成する。
 出力部4は、生成部3で生成された問診票テンプレートデータを、外部に出力する。
 上述のような構成であれば、医療機関における患者に対する診断時において、PHR情報に基づいて生成された問診画面を用いて問診を行うことができる。すなわち、患者の現在の健康状態及び現在の生活状態に対応した問診を行うことができる。また、問診画面では、患者が患っている可能性が高いと判断された病種に関する質問事項が優先的に表示される。このため、医師などの診断者は、患者が患っている可能性の高い病種についての情報を、優先的にかつ確実に得ることができ、診断の効率化及び診断の正確性の向上、及び、問診時の患者への負担の軽減などが期待できる。
 また、上述のような構成であれば、PHR情報に加えてEMR情報が取得される。このため、患者の現在の健康状態、現在の生活状態、及び、過去の診療データ等に対応した問診を行うことができる。これにより、診断の効率化及び診断の正確性の向上、及び、問診時の患者への負担の軽減などがさらに期待できる。
 また、個人が自ら取得したPHR情報は、医療機関で得られたEMR情報に比べて、一般的に信頼性が低い。このため、PHR情報に加えて、医療機関で得られたEMR情報を用いて問診画面を生成することにより、信頼性の高い診断を行うことができる。
 2.第1実施形態
 上述の適用例に係る診断支援装置の第1実施形態について、以下に説明する。以下で説明する診断支援システムは、診断支援回路を有するEMRサーバを含む。診断支援回路は、診断支援装置の一例である。
 2.1 全体構成例
 図2は、本実施形態に係る診断支援システムの適用場面の一例を模式的に例示する図である。図2の例では、診断支援システムは、院内端末50とEMRサーバ70とを備える。院内端末50とEMRサーバ70とは、インターネットなどのネットワークNWを介して、接続され得る。EMRは、例えば、電子カルテシステムである。院内端末50は、複数設けられてもよい。院内端末50とEMRサーバ70との間の通信は、ネットワークNWを介さない通信として、近距離無線通信又は有線通信が適用されてもよい。
 図2の例では、血圧測定システムは、更に、血圧測定装置10と、携帯端末30と、PHRサーバ40とを備える。血圧測定装置10及び携帯端末30のそれぞれは、複数設けられてもよい。血圧測定装置10と携帯端末30とは、近距離無線通信、又は有線通信により、接続される。携帯端末30は、ネットワークNWを経由して、PHRサーバ40と接続することができる。携帯端末30は、更に、ネットワークNWを経由して、EMRサーバ70と接続されてもよい。これにより、血圧測定装置10は、携帯端末30を介して、PHRサーバ40及びEMRサーバ70と接続され得る。即ち、血圧測定装置10は、携帯端末30を介して、PHRサーバ40及びEMRサーバ70と通信可能である。
 血圧測定装置10は、任意の測定箇所(例えば、手首)に装着可能な装置である。血圧測定装置10は、患者が所持する装置の一例である。血圧測定装置10は、測定箇所における患者の血圧値を測定する。血圧測定装置10は、血圧値の測定結果等を含む血圧情報を、携帯端末30に送信することができる。また、血圧測定装置10は、患者の脈拍情報を取得することができる。脈拍情報は、脈拍値及び脈波を含む。血圧測定装置10は、脈拍情報を、携帯端末30に送信することができる。血圧測定装置10は、時計機能を備えており、血圧情報及び脈拍情報を測定日時と関連付けて携帯端末30に送信することができる。
 携帯端末30は、例えば、患者が携帯可能な端末である。携帯端末30は、患者が所持する装置の一例である。携帯端末30は、血圧測定装置10から血圧情報及び脈拍情報を受信する。携帯端末30は、受信した血圧情報及び脈拍情報を、測定日時と関連付けて、PHRサーバ40に転送することができる。また、携帯端末30では、患者が自ら管理する情報として、活動量、渡航履歴、体重、血糖値、食事、体温等が入力される。携帯端末30は、入力された情報を、PHRサーバ40に転送することができる。
 PHRサーバ40は、携帯端末30から送信された情報を蓄積するサーバコンピュータである。PHR(Personal Health Records)は、個人で取得したデータを個人が自ら管理する医療・健康記録である。PHRサーバ40は、蓄積した情報をEMRサーバ70に送信することができる。
 院内端末50は、医師、看護師などの医療関係者が操作可能な端末である。医療関係者は、例えば、患者を診察し、検査データなどに基づいて患者の病状を診断する。院内端末50は、病院内の図示しない検査装置などから検査データを受信して、医療関係者に提示することができる。院内端末50では、患者に関する診断情報等が入力される。院内端末50は、診断情報をEMRサーバ70に送信することができる。また、院内端末50は、問診票テンプレートデータをEMRサーバ70から受信し、問診票テンプレートデータに基づいて問診画面を表示することができる。院内端末50は、表示装置の一例である。
 EMRサーバ70は、PHRサーバ40及び各検査装置等から送信された情報を蓄積するサーバコンピュータである。EMRサーバ70は、医療機関内のサーバの一例である。EMR(Electronic Medical Records)は、例えば病院等の医療機関で測定、診断したデータを管理する医療・健康記録である。蓄積された情報は、例えば、電子カルテとして記憶される。また、EMRサーバ70は、記憶した情報を、PHRサーバ40及び院内端末50に送信することができる。
 EMRサーバ70は、診断支援回路80を備える。診断支援回路80は、EMRサーバ70に蓄積された患者に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて問診票テンプレートデータを生成する。診断支援回路80は、生成した問診票テンプレートデータを、出力データとして、EMRサーバ70に出力する。EMRサーバ70は、診断支援回路80で生成された問診票テンプレートデータを、PHRサーバ40及び院内端末50に送信することができる。診断支援回路80は、診断支援装置の一例である。診断支援回路80は、例えば院内端末50に設けられてもよい。
 2.2 ハードウェア構成例
 本実施形態に係る血圧測定システムにおける各装置のハードウェア構成の一例について説明する。
 2.2.1 血圧測定装置のハードウェア構成例
 まず、本実施形態に係る血圧測定装置10のハードウェア構成例について説明する。図3は、本実施形態に係る血圧測定装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る血圧測定装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、表示部15、及び、血圧センサ16を備える。血圧測定装置10は、更に、加速度センサ17及び温湿度センサ18の少なくとも1つを備えてもよい。
 制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行う。また、制御部11は、図示しないクロックを含み、現在の日時を取得する機能を有する。制御部11は、取得した日時を表示部15に表示する機能を有してもよい。
 制御部11は、血圧センサ16、加速度センサ17、温湿度センサ18による測定結果、及び、ネットワーク等からの取得結果に基づき、血圧情報、脈拍情報、活動情報、及び、環境情報を生成する。血圧情報は、例えば、血圧センサ16による測定に基づく、患者の血圧値を含む。脈拍情報は、例えば、血圧センサ16による測定に基づく、患者の脈波の測定結果及び脈拍値等を含む。活動情報は、加速度センサ17による測定に基づく、患者の活動量、歩数、及び睡眠状態を含む。環境情報は、温湿度センサ18による測定に基づく、患者の周辺の温度及び湿度を含む。また、環境情報は、現在の月日、最近の天候情報、現在の季節、流行情報等を含む。血圧情報、脈拍情報、活動情報及び環境情報の各々は、クロックにより取得した現在日時に基づく測定日時と関連付けられる。また、血圧情報、脈拍情報、活動情報及び環境情報の各々は、血圧測定装置10を一意に識別する機器IDと更に関連付けられてもよい。
 記憶部12は、例えば、ソリッドステイトドライブ等の補助記憶装置である。血圧測定装置10が、時計型のような小型機器では無く或る程度大きな機器として構成される場合には、記憶部12は、ハードディスクドライブであってもよい。記憶部12は、制御部11で実行されるプログラム、血圧情報、脈拍情報、活動情報、及び、環境情報等を記憶する。
 通信部13は、携帯端末30との通信を司る通信インタフェースである。通信部13は、例えば、血圧情報、脈拍情報、活動情報、及び環境情報等を携帯端末30へ送信する。本実施形態では、通信部13による携帯端末30との通信は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信が適用可能であるが、これに限定されない。通信部13による通信は、例えば、LAN(Local Area Network)のようなネットワークNWを介する通信、又は通信ケーブルを用いた有線の通信が適用されてもよい。
 操作部14は、例えば、タッチパネル及び操作ボタン等のユーザインタフェースを含む。操作部14は、当該ユーザインタフェースを介して患者による操作を検出し、検出した操作の内容を示す信号を制御部11に出力する。
 表示部15は、例えば、表示画面及びインジケータ等を含む。表示画面は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又はEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示部15は、制御部11からの信号にしたがって情報を表示し、患者へ通知する。表示部15は、例えば、記憶部12に記憶された血圧情報、脈拍情報、活動情報、及び環境情報等を表示することができる。
 血圧センサ16は、患者の血圧値を測定する。血圧値は、例えば、最高血圧及び最低血圧等の代表的な指数を含む。
 血圧センサ16は、例えば、患者の血圧を心拍の一拍ごと(連続的)に測定可能な連続測定型でもよく、所定の時期についてスポットで(非連続的に)測定可能な非連続測定型でもよい。連続測定型の血圧センサ16には、例えば、脈波伝播時間(PTT;Pulse Transmit Time)に基づいて患者の血圧を連続的に測定する手法、及び圧脈波に基づいて血圧を連続的に測定する手法(トノメトリ法)等が適用可能である。なお、連続的に血圧を測定する手法は、上述の例に限らず、発光素子を用いて脈波を検出する手法等が適宜適用可能である。非連続測定型の血圧センサ16には、例えば、カフを圧力センサとして用いて血管を圧迫することで脈波を検出する手法(オシロメトリック法)が適用可能である。よって、血圧センサ16は、脈拍情報を取得することが可能である。
 加速度センサ17は、血圧測定装置10の装着箇所において生じる患者の加速度を、3軸成分の組として検出する。また、加速度センサ17は、ジャイロセンサを更に含んでもよく、加速度に加えて、角速度を3軸成分の組として更に検出してもよい。
 温湿度センサ18は、患者の周辺の温度及び湿度を測定する。
 2.2.2 携帯端末のハードウェア構成例
 次に、携帯端末30のハードウェア構成例について説明する。図4は、本実施形態に係る携帯端末30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る携帯端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、表示部35、及び、GPS(Global Positioning System)受信機36を備える。
 制御部31及び記憶部32はそれぞれ、血圧測定装置10の制御部11及び記憶部12と同様である。携帯端末30の記憶部32は、制御部31の制御の下、血圧測定装置10から受信した情報及びGPS受信機36によって生成される位置情報を記憶する。血圧測定装置10から受信した情報は、血圧情報、脈拍情報、活動情報、環境情報等を含む。また、記憶部32は、制御部31の制御の下、操作部34において入力された生体情報及び行動情報等を記憶する。操作部34において入力された生体情報は、年齢、性別、体重、血糖値、体温等を含む。操作部34において入力された行動情報は、渡航情報、食事情報等を含む。なお、記憶部32に血圧情報、脈拍情報、活動情報、環境情報、生体情報及び行動情報などを記憶する際には、情報の取得日時を合わせて記憶することができる。渡航情報は、GPS受信機36によって生成される位置情報に基づいて生成することもできる。
 通信部33は、血圧測定装置10、PHRサーバ40との通信を司る通信インタフェースである。通信部33は、例えば、血圧情報、脈拍情報、活動情報、及び環境情報等を、血圧測定装置10から受信する。また、通信部33は、血圧情報、脈拍情報、活動情報、環境情報、位置情報、生体情報、行動情報等をPHRサーバ40に送信する。
 操作部34及び表示部35はそれぞれ、血圧測定装置10の操作部14及び表示部15と同様である。表示部35は、生体情報及び行動情報の入力画面を表示することができる。操作部34では、生体情報及び行動情報等を入力することができる。
 GPS受信機36は、携帯端末30の位置を測位し、位置情報を生成する。位置情報は、例えば、測位日時、並びに測位日時における携帯端末30の緯度、及び経度を含む。GPS受信機36による測位は、例えば、血圧測定装置10の血圧センサ16の測定と同期して行うことが可能である。
 2.2.3 PHRサーバのハードウェア構成例
 次に、PHRサーバ40のハードウェア構成例について説明する。図5は、本実施形態に係るPHRサーバ40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態に係るPHRサーバ40は、制御部41、記憶部42、通信部43を備える。
 制御部41及び記憶部42はそれぞれ、血圧測定装置10の制御部11及び記憶部12と同様である。PHRサーバ40の記憶部42は、携帯端末30から送信された情報を記憶する。
 通信部43は、携帯端末30及びEMRサーバ70との通信を司る通信インタフェースである。通信部43は、例えば、血圧情報、脈拍情報、活動情報、環境情報、生体情報及び行動情報等を、携帯端末30から受信する。通信部43は、記憶部42に記憶した情報を、携帯端末30及びEMRサーバ70に送信することができる。
 2.2.4 医師端末のハードウェア構成例
 次に、院内端末50のハードウェア構成例について説明する。図6は、本実施形態に係る院内端末50のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る院内端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び、表示部55を備える。
 制御部51及び記憶部52はそれぞれ、血圧測定装置10の制御部11及び記憶部12と同様である。院内端末50の制御部51は、患者に関する診断情報や投薬情報等を生成する。
 院内端末50の記憶部52は、制御部51が生成した患者に関する診断情報や投薬情報等を記憶する。また、記憶部52は、EMRサーバ70から受信した問診票テンプレートデータ等を一時的に記憶する。
 通信部53は、EMRサーバ70との通信を司る通信インタフェースである。通信部53は、患者に関する診断情報や投薬情報等をEMRサーバ70に送信する。また、通信部53は、EMRサーバ70から問診票テンプレートデータ等を受信することができる。
 操作部54及び表示部55はそれぞれ、血圧測定装置10の操作部14及び表示部15と同様である。操作部54では、投薬情報、及び、各種検査装置によって取得した検査情報等を入力することができる。投薬情報及び検査情報は、院内LAN等のネットワークを介して、EMRサーバ70に記録されてもよい。また、表示部55は、診断支援回路80で生成された問診票テンプレートデータに基づいて、問診画面を表示することができる。表示部55は、表示画面の一例である。
 2.2.5 EMRサーバのハードウェア構成例
 次に、EMRサーバ70のハードウェア構成例について説明する。図7は、本実施形態に係るEMRサーバ70のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係るEMRサーバ70は、制御部71、記憶部72、通信部73、及び、診断支援回路80を備える。
 制御部71及び記憶部72はそれぞれ、血圧測定装置10の制御部11及び記憶部12と同様である。EMRサーバ70の記憶部72は、PHRサーバ40、院内端末50及び各検査装置から送信された情報を記憶する。院内端末50及び各検査装置から送信された情報は、検査結果に関する検査情報、診断結果に関する診断情報、及び、環境情報等を含む。また、EMRサーバ70の記憶部72は、診断支援回路80から取得した問診票テンプレートデータを一時的に記憶することもできる。
 通信部73は、PHRサーバ40、院内端末50、及び各検査装置との通信を司る通信インタフェースである。通信部73は、例えば、血圧情報、脈拍情報、活動情報、環境情報、生体情報及び行動情報等を、PHRサーバ40から受信する。また、通信部73は、検査情報、診断情報及び環境情報を、院内端末50及び各検査装置等から受信する。なお、通信部73は、携帯端末30等において取得された環境情報をPHRサーバ40等から受信してもよい。通信部73は、記憶部72に記憶した情報を、PHRサーバ40及び院内端末50に送信することができる。
 診断支援回路80は、例えばプロセッサ80aとメモリ80bとを備える。診断支援回路80は、プロセッサ80aがメモリ80bに記憶されたプログラムを実行することにより、各種の動作制御およびデータ処理などを実現する。また、診断支援回路80は、図示しないクロックを有し、現在の日時を計時することができる。
 プロセッサ80aは、例えば演算回路を含むCPUやMPU(Micro Processing Unit)などである。プロセッサ80aは、メモリ80bまたは記憶部72が記憶するプログラムを実行することにより各部の制御およびデータ処理が実行可能である。
 メモリ80bは、例えば、プロセッサ80aが実行するプログラムを記憶する不揮発性のメモリ、及び、ワーキングメモリとして使用するRAMなどの揮発性メモリを含む。
 診断支援回路80は、問診データ生成プログラムに基づいて、問診データ生成処理を実行する。問診データ生成プログラムは、診断支援プログラムの一例である。診断支援回路80による問診データ生成処理については、後述する。問診データ生成プログラムは、問診データ生成処理を診断支援回路80に実行させるためのプログラムである。問診データ生成プログラムは、メモリ80bに記憶されていてもよく、記憶部72に記憶されていてもよい。
 なお、制御部71が診断支援回路80として機能してもよい。即ち、制御部71が診断支援回路80を兼用してもよい。この場合、制御部71のCPUが診断支援回路80のプロセッサ80aとなり、制御部71のROMが診断支援回路80のメモリ80bの不揮発性メモリとなり、制御部71のRAMが診断支援回路80のメモリ80bの揮発性メモリとなる。
 2.3 機能構成例
 次に、本実施形態に係る診断支援システムの機能構成の一例について説明する。
 2.3.1 診断支援回路の機能構成例
 図8は、本実施形態に係る診断支援システムの診断支援回路80の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。
 診断支援回路80のプロセッサ80aは、メモリ80bの不揮発性メモリに記憶された問診データ生成プログラムをメモリ80bの揮発性メモリに展開する。そして、プロセッサ80aは、揮発性メモリに展開された問診データ生成プログラムを解釈及び実行することで、取得部81、生成部82、及び、出力部83として機能する。
 メモリ80bの揮発性メモリは、PHR情報記憶部86a、EMR情報記憶部86b、診断用情報記憶部86c、環境情報記憶部86d、出力データ記憶部86eとして機能する。
 PHR情報記憶部86aには、PHR情報が記憶される。PHR情報は、PHRサーバ40を介して血圧測定装置10及び携帯端末30から取得された情報である。血圧測定装置10及び携帯端末30は、患者が所持する装置の一例である。したがって、PHR情報は、患者の現在の健康状態または生活状態を表す。PHR情報は、健康管理情報の一例である。
 PHR情報は、生体情報及び行動情報を含むことができる。生体情報は、患者の生体パラメータに関する情報である。生体情報は、年齢、性別、体重、血糖値、体温、血圧情報及び脈拍等を含むことができる。血圧情報は、最高血圧、最低血圧、又はその他の指数である。行動情報は、患者の行動に関する情報である。行動情報は、歩数、活動量、渡航情報、食事情報等を含むことができる。
 EMR情報記憶部86bには、EMR情報が記憶される。EMR情報は、医療機関での過去の検査及び診断に関する情報である。また、EMR情報は、EMRサーバ70から取得された情報である。EMRサーバ70は、医療機関内のサーバの一例である。したがって、EMR情報は、医療機関で取得される診療情報の一例である。
 EMR情報は、検査情報、診断情報等を含むことができる。検査情報は、身長、体重、血糖値、遺伝情報等を含むことができる。診断情報は、既往歴情報、服薬情報、アレルギー情報、予防接種情報等を含むことができる。
 診断用情報記憶部86cには、診断用情報が記憶される。診断用情報は、問診項目情報を含むことができる。問診項目情報は、複数の質問事項を含むことができる。質問事項は、病種、症状、原因等を特定するための質問である。質問事項のそれぞれは、関連性の高い1つ以上の病種と関連づけられて記憶されている。診断用情報は、さらに、PHR情報及びEMR情報と患者が患っている可能性の高い病種との関係性を示すテーブル又はデータベースを含むことができる。また、診断用情報は、環境情報と患者が患っている可能性のある病種との関係性を示すテーブル又はデータベースを含むことができる。
 環境情報記憶部86dには、環境情報が記憶される。環境情報は、患者の周辺状況に関する情報である。環境情報は、現在の時期及び環境に関する。環境情報は、現在の月日、最近の天候情報、現在の季節、流行情報等を含むことができる。流行情報は、現在の病気の流行に関する情報である。最近の天候情報は、例えば、最近の気温の変化等を含むことができる。
 出力データ記憶部86eには、問診票テンプレートデータが出力データとして記憶される。問診票テンプレートデータは、表示装置の表示画面に問診画面を表示させるための画像データである。問診票テンプレートデータは、印刷物に問診項目を表示させるための印刷用画像データであってもよい。問診画面では、複数の質問事項が並べて表示される。
 なお、ここでは、各情報記憶部のそれぞれに、各患者の情報が記憶される例を説明したがこの限りでない。例えば、各患者に対する複数の記憶部を備えてもよい。
 取得部81は、PHR情報、EMR情報、診断用情報、及び、環境情報を取得する。取得部81は、例えば、通信部73又は記憶部72から、各情報を取得する。取得部81は、取得した情報のそれぞれを、メモリ80bの記憶部86a~86dのうち対応する領域に記憶する。
 生成部82は、メモリ80bに記憶された情報のうち、少なくともPHR情報、EMR情報及び診断用情報に基づいて、対象の患者の健康状態又は生活状態に対応する問診票テンプレートデータを生成する。本実施形態では、生成部82は、メモリ80bに記憶されたPHR情報、EMR情報、診断用情報及び環境情報に基づいて、対象の患者に対応する問診票テンプレートデータを生成する。表示装置は、例えば、院内端末50であり、表示画面は、例えば、表示部55である。生成部82は、生成した問診票テンプレートデータを、メモリ80bの出力データ記憶部86eに記憶する。
 問診票テンプレートデータの生成処理では、生成部82は、まず、メモリ80bに記憶されたPHR情報、EMR情報、診断用情報及び環境情報に基づいて、患者が患っている可能性のある病種を予測する。この際、生成部82は、例えば、PHR情報及びEMR情報が含む各情報と患者が患っている可能性のある病種との関係性を示すテーブル又はデータベースに基づいて、患者が患っている可能性のある病種を1つ以上抽出する。生成部82は、問診項目情報に含まれる複数の質問事項の中から、抽出した病種に関連する質問事項を1つ以上抽出する。そして、生成部82は、抽出した質問事項を表示する問診票テンプレートデータを生成する。また、生成部82は、環境情報と患者が患っている可能性のある病種との関係性を示すテーブル又はデータベースと、環境情報とに基づいて、患者が患っている可能性のある病種を予測することもできる。
 また、生成部82は、抽出された質問事項のそれぞれについて、重要度を設定する。生成部82は、例えば、患者が患っている可能性が高い病種に関連する質問事項について、患者が患っている可能性の低い病種に関連する質問事項よりも、重要度を高く設定する。そして、生成部82は、抽出した質問事項が重要度の高い順に並べられた、問診票テンプレートデータを生成することもできる。
 出力部83は、メモリ80bの出力データ記憶部86eに記憶された問診票テンプレートデータを、出力データとして、EMRサーバ70の記憶部72に出力する。
 2.4 動作例
 次に、本実施形態に係る診断支援システムの動作例について説明する。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
 図9は、本実施形態に係る診断支援回路80のプロセッサ80aによる問診データ生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。プロセッサ80aは、例えば院内端末50において問診画面を表示部55に表示させる操作入力が行われたことに基づいて、問診データ生成処理を開始する。
 問診データ生成処理では、プロセッサ80aは、まず、例えばEMRサーバ70の記憶部72から、PHR情報、EMR情報、診断用情報、及び、環境情報を取得する(S101)。この際、プロセッサ80aは、診断対象の患者に関するPHR情報及びEMR情報を取得する。
 次に、プロセッサ80aは、S101の処理で取得したPHR情報、EMR情報、診断用情報及び環境情報に基づいて、患者が患っている可能性のある病種を予測する(S102)。プロセッサ80aは、例えば、PHR情報及びEMR情報と患者が患っている可能性のある病種との関係性を示すテーブル又はデータベースに基づいて、患者が患っている可能性のある病種を1つ以上抽出する。
 次に、プロセッサ80aは、S102の処理で予測した病種に基づいて、問診項目情報の質問事項の中から予測された病種に関連する質問事項を抽出する(S103)。プロセッサ80aは、例えば、S102の処理で予測された病種のそれぞれについて、その病気にかかった際に発症する症状に関する質問事項を1つ以上抽出する。
 次に、プロセッサ80aは、抽出した質問事項のそれぞれについて、重要度を設定する(S104)。プロセッサ80aは、例えば、患者が患っている可能性が高い病種に関連する質問事項について、患者が患っている可能性の低い病種に関連する質問事項よりも、重要度を高く設定する。
 次に、プロセッサ80aは、抽出した質問事項に基づいて、問診票テンプレートデータを生成する(S105)。この際、プロセッサ80aは、質問事項のそれぞれについて設定された重要度に基づいて、質問事項を重要度の高い順に並べて表示する問診票テンプレートデータを生成する。
 次に、プロセッサ80aは、生成した問診票テンプレートデータを、出力データとして、外部に出力する(S106)。プロセッサ80aは、問診票テンプレートデータを、例えば、EMRサーバ70の制御部71に出力する。
 EMRサーバ70に出力された問診票テンプレートデータは、EMRサーバ70によって院内端末50に送信される。そして、院内端末50では、受信した問診票テンプレートデータに基づいて、表示部55に問診画面が表示される。
 2.5 表示例
 図10は、診断支援回路80の問診画面生成処理によって生成された問診画面の表示例を示す。問診表示画面90は、問診画面の一例である。問診表示画面90は、例えば、院内端末50の表示部55に表示され、医療関係者による診断対象者への問診に用いられる。医療関係者は、例えば、看護師、医師等である。診断対象者は、例えば、患者等である。問診表示画面90は、個人情報表示部91と、質問表示部92とを備える。
 個人情報表示部91では、個人情報が表示されている。個人情報は、個人を特定するための情報である。個人情報は、管理番号、性別、年齢等を含むことができる。個人情報は、さらに、患者名等を含んでもよい。また、個人情報表示部91には、個人情報に加えて、PHR情報が表示されてもよい。
 質問表示部92では、複数の質問事項と、質問事項のそれぞれに対応する回答欄が表示されている。質問表示部92では、PHR情報、EMR情報及び環境情報に基づいて予測された病種に関連する質問事項が表示されている。また、質問表示部92では、例えば、重要度が高い順に質問事項が表示される。
 例えば、患者の体温及び脈拍と最近の気温の変化とに基づいて患者が風邪である可能性が高いと判断された場合、問診表示画面90の質問表示部92には、風邪の症状及び風邪の原因に関する質問事項が優先的に表示される。この場合、質問表示部92では、例えば、頭痛、腹痛、咳等の有無、最近の就寝状況、最近の食事状況に関する質問事項が優先的に表示される。
 また、例えば、患者について、当日の体温が平熱よりも所定の温度以上高く、かつ、インフルエンザが流行している場合には、インフルエンザの可能性が高いと判断され、質問表示部92においてインフルエンザに関する質問事項が優先的に表示される。インフルエンザに関する質問事項は、例えば、インフルエンザを患った場合に発症しやすい症状の有無に関する質問である。この際、例えば、インフルエンザに関する質問事項が問診画面において上側に配置され、他の質問事項が問診画面における下側に配置される。これにより、例えば、問診画面において下側に配置された質問事項についての回答が得られない場合でも、予測された病種に関する質問事項を優先的に表示することにより、患っている可能性の高い病種についての診断を高確率で行うことができ、診断の効率化が期待される。
 また、例えば、予防接種に関する情報に基づいて、患者が現在患っている病種について、予防接種を受けたことのある病種である可能性が低いと判断される。この場合、質問表示部92では、可能性が低いと判断された病種の症状についての質問事項の重要度が低いと判断され、他の病種に関する質問事項が優先的に表示される。
 2.6 作用・効果
 次に、本実施形態に係る血圧測定システムの作用及び効果の一例について説明する。
 本実施形態では、医療機関における患者に対する診断時において、PHR情報、EMR情報及び環境情報に基づいて生成された問診画面を用いて問診を行うことができる。すなわち、患者の現在の健康状態、現在の生活状態、及び、過去の診療データ等に対応した問診を行うことができる。また、問診画面では、患者が患っている可能性が高いと判断された病種に関する質問事項が優先的に表示される。このため、医師などの診断者は、患者が患っている可能性の高い病種についての情報を、優先的にかつ確実に得ることができ、診断の効率化及び診断の正確性の向上、及び、問診時の患者への負担の軽減などが期待できる。
 また、個人が自ら取得したPHR情報は、医療機関で得られたEMR情報に比べて、一般的に信頼性が低い。本実施形態では、PHR情報に加えて、医療機関で得られたEMR情報を用いることにより、より信頼性の高い予測に基づいた問診画面を生成することができる。
 3. 実施形態等の共通構成
 診断支援装置(1:80)は、患者に係る健康状態または生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得する取得部(2:81)と、前記取得された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する生成部(3:82)と、を備える。
 なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
 [付記]
 前記実施形態の一部または全部は、特許請求の範囲のほか以下の付記に示すように記載することも可能であるが、これに限られない。
 (付記1)
 ハードウェアプロセッサ(80a)とメモリ(80b)とを有する診断支援装置(1:80)であって、
 前記ハードウェアプロセッサ(80a)は、
  患者に係る健康状態または生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得し、取得した健康管理情報及び問診項目情報を前記メモリ(80b)に記憶させ、
  前記メモリ(80b)に記憶された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する、
 診断支援装置(1:80)。
1…診断支援装置
2…取得部
3…生成部
4…出力部
10…血圧測定装置
11…制御部
12…記憶部
13…通信部
14…操作部
15…表示部
16…血圧センサ
17…加速度センサ
18…温湿度センサ
30…携帯端末
31…制御部
32…記憶部
33…通信部
34…操作部
35…表示部
36…GPS受信機
40…PHRサーバ
41…制御部
42…記憶部
43…通信部
50…院内端末
51…制御部
52…記憶部
53…通信部
54…操作部
55…表示部
70…EMRサーバ
71…制御部
72…記憶部
73…通信部
80…診断支援回路
80a…プロセッサ
80b…メモリ
81…取得部
82…生成部
83…出力部
86a…PHR情報記憶部
86b…EMR情報記憶部
86c…診断用情報記憶部
86d…環境情報記憶部
86e…出力データ記憶部
90…問診表示画面
91…個人情報表示部
92…質問表示部

Claims (10)

  1.  患者に係る健康状態または生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得する取得部と、
     前記取得された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する生成部と、を備える、診断支援装置。
  2.  前記生成部は、前記取得された健康管理情報に基づいて前記患者の病種を予測し、前記予測された病種と関連付けられた質問事項を優先的に表示する問診票テンプレートデータを生成する、
     請求項1に記載の診断支援装置。
  3.  前記生成部は、前記取得された健康管理情報に基づいて前記患者の病種を予測し、前記問診項目情報が含む質問事項の中から予測された病種と関連付けられた質問事項を選択し、前記選択された質問事項を表示する問診票テンプレートデータを生成する、
     請求項1に記載の診断支援装置。
  4.  前記取得部は、前記健康管理情報として、歩数、活動量、渡航履歴、体重、血糖値、食事、体温及び血圧のうち少なくとも1つを取得する、請求項1に記載の診断支援装置。
  5.  前記取得部は、前記患者に係る過去の診療情報をさらに取得し、
     前記生成部は、前記取得された健康管理情報、診療情報及び問診項目情報に基づいて、前記問診票テンプレートデータを生成する、
     請求項1に記載の診断支援装置。
  6.  前記取得部は、前記診療情報として、前記患者の既往歴情報、予防接種情報、遺伝情報、服薬情報及びアレルギー情報のうち少なくとも1つを取得する、請求項5に記載の診断支援装置。
  7.  前記取得部は、前記患者の周辺の環境情報をさらに取得し、
     前記生成部は、前記取得された健康管理情報、問診項目情報及び環境情報に基づいて、前記問診票テンプレートデータを生成する、請求項1に記載の診断支援装置。
  8.  前記取得部は、前記環境情報として、気温の変化、季節、流行情報のうち少なくとも1つを取得する、請求項7に記載の診断支援装置。
  9.  請求項1乃至8のいずれか1項に記載の診断支援装置が備える各部の機能をプロセッサに実行させる、診断支援プログラム。
  10.  診断支援装置が実行する診断支援方法であって、
     患者に係る健康状態または生活状態を表す健康管理情報と、病種と関連付けられた複数の質問事項を含む問診項目情報とを取得する過程と、
     前記取得された健康管理情報及び問診項目情報に基づいて、前記患者の前記健康状態又は生活状態に対応した質問事項を含む問診票テンプレートデータを生成する過程と、を備える、診断支援方法。
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