以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の遠隔診療支援システムの構成の一例を示す模式図である。遠隔診療支援システムは、遠隔診療を行う医師が使用する医師装置10、遠隔指導を行う指導者(改善指導スタッフ)が使用する指導者装置20、患者(対象患者、対象者)が使用する端末装置30、サーバ50などを備える。医師装置10、指導者装置20、端末装置30及びサーバ50は、通信ネットワーク1を介してお互いに接続されている。サーバ50は、医師装置10、指導者装置20及び端末装置30の間の情報の授受を制御、管理する機能を有する。なお、図1では便宜上、端末装置30を一つだけ図示しているが、端末装置30は、対象患者の数に相当する数だけ存在する。また、医師装置10及び指導者装置20も複数存在してもよい。
医師装置10、表示画面11を備え、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの情報処理装置で構成される。指導者装置20は、表示画面21を備え、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの情報処理装置で構成される。端末装置30は、表示画面31を備え、例えば、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ等で構成される。端末装置30は、生体センサ又は計測器(例えば、血圧計、歩数計等)などの機器40と近距離通信によって接続することができる。機器40は、後述のバイタルデータを検出して端末装置30へ出力することができる。
医師装置10と端末装置30との間では、TV電話を行うことができる。これにより、患者は、医師による遠隔診療を受けることができる。
指導者装置20と端末装置30との間では、チャットメッセージの交換を行うことができる。これにより、患者は、指導者による遠隔指導(改善指導)を受けることができる。なお、指導者は、一人に限定されず、例えば、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理相談員、運動指導士などの複数人による健康指導チームであってもよい。
図2は本実施の形態のサーバ50の構成の一例を示すブロック図である。サーバ50は、サーバ50全体を制御する制御部51、第1通信部52、第2通信部53、第3通信部54、チャット機能提供部55、患者DB56などを備える。
第1通信部52は、所見情報取得部及び指導報告出力部としての機能を有し、通信ネットワーク1を介して医師装置10との間の通信機能を提供する。
第2通信部53は、所見情報出力部、指導内容取得部、第2メッセージ出力部、指導報告取得部、データ出力部及び予約状況出力部としての機能を有し、通信ネットワーク1を介して指導者装置20との間の通信機能を提供する。
第3通信部54は、第1メッセージ出力部、メッセージ取得部及びバイタルデータ取得部としての機能を有し、通信ネットワーク1を介して端末装置30との間の通信機能を提供する。
チャット機能提供部55は、表示制御部としての機能を有し、指導者装置20と端末装置30との間において、チャットメッセージの交換(送受信)機能を提供する。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
患者DB56は、患者に関する情報を患者毎に区分して記録するデータベースであり、例えば、患者名、患者のバイタルデータ、患者に対して行った遠隔診療に基づく医師の所見情報(治療方針)、患者と指導者との間で行われたチャットメッセージの履歴を示すチャットログ、指導者によって医師に報告された改善指導報告などの情報を記録する。なお、図示していないが、患者の情報として、例えば、性別、年齢、身長、体重などのヘルスデータ、血液検査などの検査データを含めることができる。
バイタルデータは、生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。バイタルデータは、例えば、機器40によって検出して端末装置30に出力してもよく、あるいは端末装置30内のアプリケーションによって直接検出してもよい。
図3は本実施の形態の医師装置10の構成の一例を示すブロック図である。医師装置10は、表示画面11に加えて、装置全体を制御する制御部12、通信部13、入力部14、記憶部15、表示制御部16、TV電話処理部17などを備える。
通信部13は、出力部及び取得部としての機能を有し、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部14は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等で構成され、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。入力部14は、音声入力機能を備えることにより、医師の音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部15は、サーバ50から取得した情報、入力部14から入力した情報などを記憶することができる。
表示制御部16は、表示画面11上に所定の情報を表示するための処理を行う。
TV電話処理部17は、カメラ、マイク、スピーカ等を備え、端末装置30との間でTV電話を行うための処理を実行する。
図4は本実施の形態の指導者装置20の構成の一例を示すブロック図である。指導者装置20は、表示画面21に加えて、装置全体を制御する制御部22、通信部23、入力部24、記憶部25、表示制御部26、チャットメッセージ処理部27などを備える。
通信部23は、出力部及び取得部としての機能を有し、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部24は、受付部としての機能を有し、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等で構成される。入力部24は、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。なお、入力部24は、音声入力機能を備えることにより、指導者の音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部25は、サーバ50から取得した情報、入力部24から入力した情報などを記憶することができる。
表示制御部26は、表示画面21上に所定の情報を表示するための処理を行う。
チャットメッセージ処理部27は、端末装置30との間でチャットメッセージの送受信を行うための処理を実行する。
図5は本実施の形態の端末装置30の構成の一例を示すブロック図である。端末装置30は、表示画面31に加えて、装置全体を制御する制御部32、通信部33、入力部34、記憶部35、インタフェース部36、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38、TV電話処理部39などを備える。
通信部33は、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部34は、タッチパネル等で構成され、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。なお、入力部34は、音声入力機能を備えることにより、患者の音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部35は、サーバ50から取得した情報、入力部34から入力した情報などを記憶することができる。
インタフェース部36は、機器40との間のインタフェース機能を提供する。
表示制御部37は、表示画面31上に所定の情報を表示するための処理を行う。
チャットメッセージ処理部38は、指導者装置20との間でチャットメッセージの送受信を行うための処理を実行する。
TV電話処理部39は、カメラ、マイク、スピーカ等を備え、医師装置10との間でTV電話を行うための処理を実行する。
なお、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38及びTV電話処理部39が行う処理は、アプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)で実現することができる。すなわち、端末装置30が具備するRAM(不図示)にコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムの各処理をCPUで実行させることにより、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38及びTV電話処理部39の処理を実現することができる。
次に、本実施の形態の遠隔診療支援システムの動作について説明する。
図6は本実施の形態の医師装置10の表示画面11に表示される表示例を示す模式図である。図6は、例えば、医師が患者に対する遠隔診療を行う際に表示画面11に表示させることができる。図6に示すように、表示画面11には、患者情報領域101、データ領域102、所見入力領域103などが表示される。
患者情報領域101には、患者の指名、診療日などが表示される。データ領域102には、ヘルスデータ、検査データなどが表示される。ヘルスデータは、当該患者の性別、年齢、身長、体重、歩数データなどの情報を含めることができる。また、検査データには、血液検査の結果などを含めることができる。なお、患者情報領域101、データ領域102に表示される情報は、遠隔診療を行う前にサーバ50から取得することができる。
所見入力領域103には、患者に対する遠隔診療(例えば、TV電話又は一般的な通話による診療、問診など)を行った結果、当該患者に対する治療方針を所見情報として入力することができる。図6の例では、所見情報として「高血圧対策をお願いします」と入力されている。所見情報は、遠隔診療に続く、指導者による遠隔指導(生活改善指導)の指針となる情報である。なお、図6の例では、所見情報として「高血圧対策をお願いします」との文言を図示しているが、所見情報は図6の例に限定されるものではない。例えば、食事に関する対策、運動に関する対策、喫煙又は飲酒に関する対策などであってもよい。
通信部13は、入力部14を介して所見情報が入力されると、入力された所見情報をサーバ50に出力する。
サーバ50の第1通信部52は、医師装置10から医師の所見情報を取得する。
サーバ50の第2通信部53は、第1通信部52で取得した所見情報を、指導者装置20に出力する。なお、所見情報の出力は、指導者装置20からの要求(アクセスなど)に応じて行うことができる。
図7は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第1表示例を示す模式図である。図7に示すように、患者一覧領域201には、対象とする患者が他の患者と区別可能な態様で表示される。図7の例では、対象の患者の氏名が太字、かつ枠で囲まれて表示されている。また、所見情報領域202には、患者情報として、医師からの指示(P):「高血圧対策をお願いします。」(所見情報)の他に、前回診療日、次回診療日(図7の例では、未予約)などが表示される。また、所見情報領域202には、ヘルスデータ、血液検査などの検査データを表示することができる。
指導者装置20の通信部23は、医師の所見情報をサーバ50から取得する。
指導者装置20の表示制御部26は、通信部23で取得した所見情報を表示する。指導者は、医師の所見情報を取得することにより、所見情報に基づく適切な改善指導を提案することができる。
図8は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第2表示例を示す模式図である。図8に示すように、チャット領域203には、指導者(図8の例では、管理栄養士)と患者(図8の例では、大日本太郎)との間で送受信されたチャットメッセージが表示される。また、チャット領域203には、患者が自ら取得したバイタルデータ(図8の例では、端末装置30が具備するカメラで撮影した歩数計及び血圧計の表示値)を表示することができる。以下では、指導者として栄養管理士を例に挙げて説明するが、指導者は栄養管理士に限定されない。
図8に示すように、管理栄養士(指導者)は、5月2日10:00に「大日本太郎さんは血圧が高いので減塩に気を付けましょう。例えば、…運動もよいですよ。」の如く、医師の所見情報に基づいて作成した指導内容に係るメッセージを指導者装置20の入力部24から入力すると、入力されたメッセージが表示画面21に表示される。
通信部23は、入力されたメッセージをサーバ50に出力する。
サーバ50の第2通信部53は、管理栄養士が作成したメッセージを指導者装置20から取得する。図8に示すように、指導内容は、患者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。また、メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
サーバ50の第3通信部54は、第2通信部53で取得したメッセージを端末装置30に出力する。これにより、例えば、端末装置30では、「大日本太郎さんは血圧が高いので減塩に気を付けましょう。例えば、…運動もよいですよ。」とのメッセージを表示させることができる。
患者は、5月4日18:00に「がんばってみました!今日の歩数と血圧です。明日はさらに歩いてみます」の如くメッセージを端末装置30の入力部34で受け付けると、端末装置30の通信部33は、受け付けたメッセージをサーバ50に出力する。
サーバ50の第3通信部54は、患者が作成したメッセージを端末装置30から取得する。図8に示すように、患者が作成したメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて患者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。
サーバ50の第3通信部54は、取得した患者のメッセージを指導者装置20に出力する。指導者装置20の通信部23は、患者が作成したメッセージを取得する。表示制御部26は、通信部23で取得した患者のメッセージを表示画面21に表示する。これにより、例えば、指導者装置20では、図8に示すように、患者が作成したメッセージ「がんばってみました!今日の歩数と血圧です。明日はさらに歩いてみます」を表示させることができる。
図8に示すように、5月5日19:00、5月7日18:00にも不図示のメッセージの送受信が同様に繰り返し行われている。また、管理栄養士は、5月9日10:00に「先週はとてもがんばりましたね!今週は…」の如くメッセージを作成している。
上述のように、医師の所見情報に基づいて、生活改善を指導する管理栄養士(指導者)と患者との間でメッセージの交換を適宜行うことができ、医師の負担を増大させることなく、患者の生活習慣を改善するための生活指導をタイムリーに行うことができ、患者の生活習慣を改善することができる。
また、チャット機能提供部55は、指導者装置20及び端末装置30それぞれの表示画面上で管理栄養士が作成した指導内容に係るメッセージ及び患者が作成したメッセージを時系列に表示すべく制御することができる。
指導者装置20の表示制御部26は、例えば、チャット機能提供部55からの機能提供を受けて、栄養管理士が作成した指導内容に係るメッセージ及び患者が作成したメッセージを時系列に表示する。時系列に表示とは、例えば、図8に示すように、メッセージが作成された順番に表示されることを含む。
上述のように、栄養管理士及び患者のメッセージが時系列に表示されるので、栄養管理士は、患者からのフィードバックを的確に把握することができ、患者に対する適切なアドバイスを提供することができる。
また、管理栄養士及び患者のメッセージが時系列に表示されるので、管理栄養士と患者との間のコミュニケーションを円滑に行うことが可能となる。
また、端末装置30の入力部34は、患者に係るバイタルデータの入力を受け付ける。通信部33は、入力部34で受け付けたバイタルデータをサーバ50に出力する。
サーバ50の第3通信部54は、端末装置30から患者に係るバイタルデータを取得する。第3通信部54は、取得した患者に係るバイタルデータを指導者装置20に出力する。指導者装置20では、表示制御部26は、図8に示すように、バイタルデータ(歩数計、血圧計の数値の画像)を表示させることができる。
上述のように、患者は、改善指導の結果を客観的なデータとして栄養管理士に提供することができる。また、栄養管理士は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、患者に対する指導を適切に行うことができる。
サーバ50の第2通信部53は、第3通信部54で取得したバイタルデータを、患者が作成したメッセージに関連付けて指導者装置20に出力する。例えば、指導者装置20では、表示制御部26は、図8の5月4日に作成されたメッセージのように、患者のバイタルデータを、当該患者が作成したメッセージに関連付けて表示させることができる。
上述のように、栄養管理士(指導者)は、改善指導の結果をメッセージとともに客観的なデータとして得ることができ、患者に対する指導を適切に行うことができる。
患者DB56は、記録部としての機能を有し、第3通信部54で取得したバイタルデータを、患者が作成したメッセージに関連付けて、チャットログとして記録することができる。これにより、患者の主観的なメッセージと客観的なデータとを関連付けて記録することができるので、患者の過去の活動状況を考慮した改善指導を行うことができる。
図9は本実施の形態の端末装置30の表示画面31に表示される表示例を示す模式図である。図9に示すように、チャット領域301には、指導者(図9の例では、管理栄養士)と患者(図9の例では、大日本太郎)との間で送受信されたチャットメッセージが表示される。また、チャット領域301には、患者のバイタルデータを表示することができる。なお、チャット領域301に表示されるチャットメッセージ及びバイタルデータは、指導者装置20のチャット領域203における表示と同一である。
図9に示すように、表示制御部37は、遠隔診療を行う医師の所見情報に基づき遠隔指導を行う栄養管理士が作成した指導内容に係るメッセージを表示する。指導内容は、患者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面31上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
入力部34は、患者によるメッセージの入力を受け付ける。患者が入力するメッセージには、例えば、栄養管理士による指導内容に応じて患者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。
上述のように、患者は、医師の所見情報に基づいて、生活改善を指導する指導者との間でメッセージの交換を適宜行うことができ、改善指導の継続性が高まり、例えば、生活習慣病の病状を改善することができる。
また、表示制御部37は、栄養管理士が作成したメッセージ及び患者が作成したメッセージを時系列に表示する。これにより、患者は、栄養管理士からの指導内容を的確に把握することができる。
図10は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第3表示例を示す模式図である。図10に示すように、指導報告領域204には、栄養管理士又は改善指導スタッフが作成する指導報告が入力される。指導報告は、遠隔指導に応じて患者が実際に行った改善活動の結果に基づく指導結果を医師に報告するものである。図10の例では、「今月は運動指導による改善に取り組みました。意欲も高く、血圧値を見ながら継続して支援していきます。」の如く指導報告が作成されている。
入力部24は、指導報告の入力を受け付ける。通信部23は、入力部24で受け付けた指導報告をサーバ50に出力する。
サーバ50の第2通信部53は、指導報告を指導者装置20から取得する。第1通信部52は、第2通信部53で取得した指導報告を医師装置10に出力する。
医師装置10の通信部13は、指導報告をサーバ50から取得する。表示制御部16は、通信部13で取得した指導報告を表示画面11に表示する。すなわち、医師装置10の表示画面11には、医師の所見情報に基づいて、栄養管理士などの改善支援スタッフが行った遠隔指導に関する指導報告を表示される。
これにより、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の結果を改善支援スタッフ(指導者)による報告という形式で纏めて閲覧することができるので、患者に関する種々のデータを閲覧する手間が省け、医師の負担を軽減することができる。また、閲覧した指導報告を参考にすることによって、次回の遠隔診療における治療方針の立案に役立てることができる。
また、医師装置10の通信部13は、図10のチャット領域203に表示されるチャットメッセージ及びバイタルデータをサーバ50から取得することができる。なお、チャットメッセージ及びバイタルデータを取得するか否かは、例えば、医師が医師装置10の入力部14から選択することができる。表示制御部16は、通信部13で取得したチャットメッセージ及びバイタルデータを表示画面11に表示することができる。
これにより、栄養管理士及び患者のメッセージが時系列に表示されるので、医師は、必要に応じて、指導報告に関する詳細な情報を得ることができる。
また、医師は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、患者に対する次回の遠隔診療を適切に行うことができる。
端末装置30の入力部34は、患者と医師との間の遠隔診療の予約情報の入力を受け付けることができる。これにより、患者は、遠隔診療の予約を簡便に行うことができる。
通信部33は、入力部34で受け付けた予約情報をサーバ50に出力する。
サーバ50の第3通信部54は、端末装置30から予約情報を取得する。第2通信部53は、第3通信部54で取得した予約情報を指導者装置20に出力する。
指導者装置20の通信部23は、サーバ50から予約情報を取得する。表示制御部26は、通信部23で取得した予約情報を表示画面21に表示する。図10の例では、次回診療日の欄に「未予約」と表示されているので、患者が医師との遠隔診療の予約を未だ行っていないことが分かる。
これにより、栄養管理士は、患者が次回の遠隔診療の予約を行っていない場合、患者に対して遠隔診療の予約を行うように促すことができるので、医師による次回の遠隔診療をタイムリーかつ確実に行うことができる。
図11は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第4表示例を示す模式図である。図11の例では、指導報告領域204に加えて、報告区分領域205が配置されている。報告区分領域205には、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分が入力される。所定区分(指導区分とも称する)は、指導報告の要旨に応じて、例えば、継続(支援の継続)、強化(支援の強化、変更、追加など)、終了(支援の終了)のように分けることができる。図11の例では、「継続」が入力又は選択された様子を示す。
すなわち、指導者装置20の入力部24は、区分受付部としての機能を有し、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分の入力を受け付ける。なお、区分は直接タイプ入力してもよく、図11に示すように、選択メニューを表示させて所要の区分を選択するようにしてもよい。
通信部23は、入力部24で受け付けた区分をサーバ50に出力する。
サーバ50の第2通信部53は、指導者装置20から区分を取得する。第1通信部52は、第2通信部53で取得した区分を医師装置10に出力する。
医師装置10の通信部13は、サーバ50から区分を取得する。表示制御部16は、表示画面11に区分を表示する。なお、医師装置10の表示画面11に表示される区分は、図11に示す報告区分領域205と同様とすることができる。
これにより、医師による前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を簡潔に纏める(図11の例では、「継続」)ことができ、医師が改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
図12は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第5表示例を示す模式図である。図12の例では、チャット領域203には、栄養管理士と患者(関谷舞)との間で行われたチャットメッセージ及び患者のバイタルデータが表示されている。また、指導報告領域204には「血圧対策として運動指導による改善に取り組みましたが、今後は食事重視にして支援を強化とすべきと考えます。」の如く指導報告が入力されている。また、報告区分領域205には、指導報告の要旨を示す「強化」という区分が入力(選択)されている。
これにより、医師による前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を簡潔に纏める(図12の例では、「強化」)ことができ、医師が改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
図13は本実施の形態の指導者装置20の表示画面21に表示される第6表示例を示す模式図である。図13の例では、チャット領域203には、栄養管理士と患者(健康花子)との間で行われたチャットメッセージ及び患者のバイタルデータが表示されている。また、指導報告領域204には「食事や運動のよい習慣がついたようです。血圧値も安定してきました。一旦積極的な改善支援は終了とし、経過観察レベルとしたく考えます。」の如く指導報告が入力されている。また、報告区分領域205には、指導報告の要旨を示す「終了」という区分が入力(選択)されている。
これにより、医師による前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を簡潔に纏める(図13の例では、「終了」)ことができ、医師が改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
図14及び図15は本実施の形態のサーバ50の処理手順の一例を示すフローチャートである。サーバ50は、医師の所見情報を医師装置10から取得し(S11)、指導者装置20から所見情報の要求があるか否かを判定し(S12)、要求がない場合(S12でNO)、ステップS12の処理を続ける。
所見情報の要求があった場合(S12でYES)、サーバ50は、所見情報を指導者装置20に出力し(S13)、改善指導が開始されたか否かを判定し(S14)、改善指導が開始されていない場合(S14でNO)、ステップS14の処理を続ける。改善指導が開始された場合(S14でYES)、サーバ50は、指導者装置20と端末装置30との間で改善指導に関するチャットが開始されたか否かを判定する(S15)。
チャットが開始されていない場合(S15でNO)、サーバ50は、ステップS15の処理を続ける。チャットが開始された場合(S15でYES)、サーバ50は、指導者装置20から指導者が作成したメッセージを取得したか否かを判定する(S16)。
指導者のメッセージを取得した場合(S16でYES)、サーバ50は、取得したメッセージを端末装置30に出力し(S17)、後述のステップS18の処理を行う。指導者のメッセージを取得していない場合(S16でNO)、サーバ50は、ステップS17の処理を行うことなく、後述のステップS18の処理を行う。
サーバ50は、端末装置30から患者が作成したメッセージを取得したか否かを判定する(S18)。患者のメッセージを取得した場合(S18でYES)、サーバ50は、端末装置30から患者のバイタルデータを取得したか否かを判定する(S19)。
患者のバイタルデータを取得した場合(S19でYES)、サーバ50は、取得したバイタルデータを患者のメッセージに関連付けて指導者装置20に出力し(S20)、後述のステップS22の処理を行う。患者のバイタルデータを取得していない場合(S19でNO)、サーバ50は、患者のメッセージを指導者装置20に出力し(S21)、後述のステップS22の処理を行う。患者のメッセージを取得していない場合(S18でNO)、サーバ50は、後述のステップS22の処理を行う。
サーバ50は、チャットが終了したか否かを判定し(S22)、チャットが終了していない場合(S22でNO)、ステップS16以降の処理を行う。チャットが終了した場合(S22でYES)、サーバ50は、改善指導が終了したか否かを判定し(S23)、改善指導が終了していない場合(S23でNO)、ステップS15以降の処理を行う。
サーバ50は、医師への指導報告を指導者装置20から取得する(S24)。なお、指導報告に加えて、指導報告の要旨を示す区分を取得することもできる。サーバ50は、医師装置10から指導報告の要求があるか否かを判定し(S25)、指導報告の要求がない場合(S25でNO)、ステップS25の処理を続ける。指導報告の要求があった場合(S25でYES)、サーバ50は、指導報告を医師装置10に出力し(S26)、処理を終了する。
図16及び図17は本実施の形態の端末装置30の処理手順の一例を示すフローチャートである。端末装置30は、患者と医師との間の遠隔診療の予約があるか否かを判定し(S41)、遠隔診療の予約がない場合(S41でNO)、遠隔診療の予約を受け付け(S42)、後述のステップS43の処理を行う。遠隔診療の予約がある場合(S41でYES)、端末装置30は、ステップS42の処理を行うことなく、後述のステップS43の処理を行う。
端末装置30は、遠隔診療が開始されたか否かを判定し(S43)、遠隔診療が開始されていない場合(S43でNO)、ステップS43の処理を続ける。遠隔診療が開始された場合(S43でYES)、端末装置30は、TV電話による遠隔診療を行い(S44)、遠隔診療が終了したか否かを判定する(S45)。
遠隔診療が終了していない場合(S45でNO)、端末装置30は、ステップS44の処理を行う。遠隔診療が終了した場合(S45でYES)、端末装置30は、次回の遠隔診療予約の入力があるか否かを判定し(S46)、遠隔診療予約の入力がある場合(S46でYES)、遠隔診療の予約を受け付け(S47)、後述のステップS48の処理を行う。
遠隔診療予約の入力がない場合(S46でNO)、端末装置30は、ステップS47の処理を行うことなく、後述のステップS48の処理を行う。端末装置30は、改善指導が開始されたか否かを判定し(S48)、改善指導が開始されていない場合(S48でNO)、ステップS48の処理を続ける。
改善指導が開始された場合(S48でYES)、端末装置30は、指導者装置20と端末装置30との間で改善指導に関するチャットが開始されたか否かを判定する(S49)。チャットが開始されていない場合(S49でNO)、端末装置30は、ステップS49の処理を続ける。チャットが開始された場合(S49でYES)、端末装置30は、サーバ50を介して指導者装置20から指導者が作成したメッセージを取得したか否かを判定する(S50)。
指導者のメッセージを取得した場合(S50でYES)、端末装置30は、取得したメッセージを表示し(S51)、後述のステップS52の処理を行う。指導者のメッセージを取得していない場合(S50でNO)、端末装置30は、ステップS51の処理を行うことなく、後述のステップS52の処理を行う。
端末装置30は、患者が作成したメッセージの入力を受け付けたか否かを判定する(S52)。患者のメッセージの入力を受け付けた場合(S52でYES)、端末装置30は、患者のバイタルデータの入力を受け付けたか否かを判定する(S53)。
患者のバイタルデータの入力を受け付けた場合(S53でYES)、端末装置30は、患者のバイタルデータを患者のメッセージに関連付けて表示し、サーバ50を介して指導者装置20に出力し(S54)、後述のステップS56の処理を行う。患者のバイタルデータの入力を受け付けていない場合(S53でNO)、端末装置30は、患者のメッセージを表示し、サーバ50を介して指導者装置20に出力し(S55)、後述のステップS56の処理を行う。患者のメッセージの入力を受け付けていない場合(S52でNO)、端末装置30は、後述のステップS56の処理を行う。
端末装置30は、チャットが終了したか否かを判定し(S56)、チャットが終了していない場合(S56でNO)、ステップS50以降の処理を行う。チャットが終了した場合(S56でYES)、端末装置30は、改善指導が終了したか否かを判定し(S57)、改善指導が終了していない場合(S57でNO)、ステップS49以降の処理を行う。改善指導が終了した場合(S57でYES)、端末装置30は、処理を終了する。
図18は本実施の形態の医師装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。医師装置10は、医師の所見情報の入力を受け付け(S61)、受け付けた所見情報をサーバ50に出力する(S62)。医師装置10は、患者と医師との間の遠隔診療の開始の操作の有無を判定し(S63)、遠隔診療の開始の操作がない場合(S63でNO)、ステップS63の処理を続ける。
遠隔診療の開始の操作があった場合(S63でYES)、医師装置10は、指導者による改善指導の指導報告をサーバ50から取得し(S64)、指導区分(例えば、「継続」、「強化」、「終了」など)の有無を判定する(S65)。指導区分がある場合(S65でYES)、医師装置10は、指導区分とともに改善指導の指導報告を表示し(S66)、後述のステップS68の処理を行う。
指導区分がない場合(S65でNO)、医師装置10は、改善指導の指導報告を表示し(S66)、改善指導の詳細情報の要求の有無を判定する(S68)。詳細情報の要求がある場合(S68でYES)、医師装置10は、指導者と対象患者との間のチャットメッセージを取得して表示し(S69)、処理を終了する。詳細情報の要求がない場合(S68でNO)、医師装置10は、処理を終了する。
図19及び図20は本実施の形態の指導者装置20の処理手順の一例を示すフローチャートである。指導者装置20は、改善指導が開始されたか否かを判定し(S81)、改善指導が開始されていない場合(S81でNO)、ステップS81の処理を続ける。改善指導が開始された場合(S81でYES)、指導者装置20は、患者に関する情報、医師の所見情報をサーバ50から取得して表示する(S82)。
指導者装置20は、端末装置30との間で改善指導に関するチャットが開始されたか否かを判定する(S83)。チャットが開始されていない場合(S83でNO)、指導者装置20は、ステップS83の処理を続ける。チャットが開始された場合(S83でYES)、指導者装置20は、指導者が作成したメッセージの入力を受け付ける(S84)。
指導者装置20は、指導者のメッセージを表示し、サーバ50を介して指導者のメッセージを患者の端末装置30に出力する(S85)。指導者装置20は、サーバ50を介して端末装置30から患者が作成したメッセージを取得したか否かを判定する(S86)。患者のメッセージを取得した場合(S86でYES)、指導者装置20は、サーバ50を介して端末装置30から患者のバイタルデータを取得したか否かを判定する(S87)。
患者のバイタルデータを取得した場合(S87でYES)、指導者装置20は、患者のバイタルデータを患者のメッセージに関連付けて表示し(S88)、後述のステップS90の処理を行う。患者のバイタルデータを取得していない場合(S87でNO)、指導者装置20は、患者のメッセージを表示し(S89)、後述のステップS90の処理を行う。患者のメッセージを取得していない場合(S86でNO)、指導者装置20は、後述のステップS90の処理を行う。
指導者装置20は、チャットが終了したか否かを判定し(S90)、チャットが終了していない場合(S90でNO)、ステップS84以降の処理を行う。チャットが終了した場合(S90でYES)、指導者装置20は、再度チャットが開始されたか否かを判定し(S91)、再度チャットが開始された場合(S91でYES)、ステップS84以降の処理を行う。
再度チャットが開始されない場合(S91でNO)、指導者装置20は、指導区分の入力(選択)の有無を判定し(S92)、指導区分の入力がある場合(S92でYES)、指導区分とともに指導報告の入力を受け付け(S93)、指導区分、指導報告をサーバ50に出力し(S94)、処理を終了する。
指導区分の入力がない場合(S92でNO)、指導者装置20は、指導報告の入力を受け付け(S95)、指導報告をサーバ50に出力し(S96)、処理を終了する。
上述のように、本実施の形態によれば、医師は自ら生活改善指導を行う負担がない。また、改善指導の専門家である保健師、栄養管理士、運動指導士などがチームとして患者の改善支援を行うことができる。患者は医療費の個人負担がなく、指導の継続性が高まり、行動変容を遂げ病状が改善することが期待できる。なお、健康保険組合などでは、患者が健康になることで医療負担が低減し、組合員への健康、医療サービスとしても有用である。このように、本来必要とされる医師の指示による生活改善指導が、医師に負担をかけることなく適切に行われる。また、患者にとって、高額な医療費を負担することなく実質的な患者の重症化予防に貢献することができる。
本実施の形態に係るサーバは、遠隔診療を行う医師の医師装置から医師の所見情報を取得する所見情報取得部と、該所見情報取得部で取得した所見情報を、遠隔指導を行う指導者の指導者装置へ出力する所見情報出力部と、前記所見情報に基づいて指導者が作成した指導内容に係るメッセージを前記指導者装置から取得する指導内容取得部と、該指導内容取得部で取得した指導内容に係るメッセージを遠隔診療の対象者の端末装置に出力する第1メッセージ出力部と、前記対象者が作成したメッセージを前記端末装置から取得するメッセージ取得部と、該メッセージ取得部で取得したメッセージを前記指導者装置に出力する第2メッセージ出力部とを備える。
本実施の形態に係る遠隔診療支援方法は、サーバによる遠隔診療支援方法であって、前記サーバは、遠隔診療を行う医師の医師装置から医師の所見情報を取得し、取得された所見情報を、遠隔指導を行う指導者の指導者装置へ出力し、前記所見情報に基づいて指導者が作成した指導内容に係るメッセージを前記指導者装置から取得し、取得された指導内容に係るメッセージを遠隔診療の対象者の端末装置に出力し、前記対象者が作成したメッセージを前記端末装置から取得し、取得されたメッセージを前記指導者装置に出力する。
所見情報取得部は、遠隔診療を行う医師の医師装置から医師の所見情報を取得する。医師は、予め対象者(患者)に関する情報(例えば、身長、体重、歩数などのヘルスデータ、血液検査などの検査データ等)に基づき対象者との遠隔診療を行い、遠隔診療の結果に基づく治療方針を所見情報として医師装置から入力することができる。
所見情報出力部は、取得した所見情報を、遠隔指導を行う指導者の指導者装置へ出力する。なお、所見情報の出力は、指導者装置からの要求(アクセスなど)に応じて行うことができる。
指導内容取得部は、所見情報に基づいて指導者が作成した指導内容に係るメッセージを指導者装置から取得する。指導内容は、対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
第1メッセージ出力部は、取得した指導内容に係るメッセージを遠隔診療の対象者の端末装置に出力する。これにより、例えば、端末装置では、指導内容に係るメッセージを表示させることができる。
メッセージ取得部は、対象者が作成したメッセージを端末装置から取得する。対象者が作成したメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて対象者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。
第2メッセージ出力部は、取得した対象者のメッセージを指導者装置に出力する。これにより、例えば、指導者装置では、対象者が作成したメッセージを表示させることができる。
上述の構成により、医師の所見情報に基づいて、生活改善を指導する指導者と患者との間でメッセージの交換を適宜行うことができ、医師の負担を増大させることなく、患者の生活習慣を改善するための生活指導をタイムリーに行うことができ、患者の生活習慣を改善することができる。
本実施の形態に係るサーバは、前記指導者装置及び前記端末装置それぞれの表示画面上で指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び前記対象者が作成したメッセージを時系列に表示すべく制御する表示制御部を備える。
表示制御部は、指導者装置及び端末装置それぞれの表示画面上で指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び対象者が作成したメッセージを時系列に表示すべく制御する。時系列に表示とは、例えば、メッセージが作成された順番に表示されることを含む。
上述の構成により、指導者及び対象者のメッセージが時系列に表示されるので、指導者と対象者との間のコミュニケーションを円滑に行うことが可能となる。
本実施の形態に係るサーバは、指導者が行った遠隔指導の指導報告を前記指導者装置から取得する指導報告取得部と、該指導報告取得部で取得した指導報告を前記医師装置へ出力する指導報告出力部とを備える。
指導報告取得部は、指導者が行った遠隔指導の指導報告を指導者装置から取得する。指導者は、指導内容に応じて対象者が実際に行った改善活動の結果に基づいて指導結果を示す指導報告を指導者装置から入力することができる。
指導報告出力部は、指導報告取得部で取得した指導報告を医師装置へ出力する。例えば、医師装置では、指導報告を表示させることができる。
上述の構成により、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の結果を指導者による報告という形式で纏めて閲覧することができるので、患者に関する種々のデータを閲覧する手間が省け、医師の負担を軽減することができる。また、閲覧した指導報告を参考にすることによって、次回の遠隔診療における治療方針の立案に役立てることができる。
本実施の形態に係るサーバにおいて、前記指導報告取得部は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分を取得し、前記指導報告出力部は、前記指導報告取得部が取得した区分を出力する。
指導報告取得部は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分を取得する。所定区分は、指導報告の要旨に応じて、例えば、継続(支援の継続)、強化(支援の強化、変更、追加など)、終了(支援の終了)のように分けることができる。
指導報告出力部は、指導報告取得部が取得した区分を出力する。例えば、医師装置では、区分を表示させることができる。
上述の構成により、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
本実施の形態に係るサーバは、前記端末装置から前記対象者に係るバイタルデータを取得するバイタルデータ取得部と、該バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを前記指導者装置に出力するデータ出力部とを備える。
バイタルデータ取得部は、端末装置から対象者に係るバイタルデータを取得する。バイタルデータは、例えば、端末装置内のアプリ、あるいは生体センサ又は計測器などによって検出した生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。
データ出力部は、バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを指導者装置に出力する。例えば、指導者装置では、バイタルデータを表示させることができる。
上述の構成により、指導者は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、対象者に対する指導を適切に行うことができる。
本実施の形態に係るサーバは、前記バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを、前記対象者が作成したメッセージに関連付けて記録する記録部を備える。
記録部は、バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを、対象者が作成したメッセージに関連付けて記録する。これにより、対象者の主観的なメッセージと客観的なデータとを関連付けて記録することができるので、対象者の過去の活動状況を考慮した改善指導を行うことができる。
本実施の形態に係るサーバにおいて、前記データ出力部は、前記バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを、前記対象者が作成したメッセージに関連付けて前記指導者装置に出力する。
データ出力部は、バイタルデータ取得部で取得したバイタルデータを、対象者が作成したメッセージに関連付けて指導者装置に出力する。例えば、指導者装置では、対象者のバイタルデータを、当該対象者が作成したメッセージに関連付けて表示させることができる。
上述の構成により、指導者は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、対象者に対する指導を適切に行うことができる。
本実施の形態に係るサーバは、医師による遠隔診療の予約状況を前記指導者装置へ出力する予約状況出力部を備える。
予約状況出力部は、医師による遠隔診療の予約状況を指導者装置へ出力する。これにより、指導者は、対象者が次回の遠隔診療の予約を行っていない場合、対象者に対して遠隔診療の予約を行うように促すことができるので、医師による次回の遠隔診療をタイムリーかつ確実に行うことができる。
本実施の形態に係る医師装置は、遠隔診療を行う医師の医師装置であって、医師の所見情報を出力する出力部と、前記所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導報告を取得する取得部とを備える。
出力部は、医師の所見情報をサーバに出力する。なお、医師は、予め対象者(患者)に関する情報(例えば、身長、体重、歩数などのヘルスデータ、血液検査などの検査データ等)に基づき対象者との遠隔診療を行い、遠隔診療の結果に基づく治療方針を所見情報として医師装置から入力することができる。
取得部は、当該所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導報告をサーバから取得する。指導者は、指導内容に応じて対象者が実際に行った改善活動の結果に基づいて指導結果を示す指導報告を指導者装置から入力することができ、指導者装置は、当該指導報告をサーバに出力することができる。医師装置では、取得した指導報告を表示することができる。
上述の構成により、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の結果を指導者による報告という形式で纏めて閲覧することができるので、患者に関する種々のデータを閲覧する手間が省け、医師の負担を軽減することができる。また、閲覧した指導報告を参考にすることによって、次回の遠隔診療における治療方針の立案に役立てることができる。
本実施の形態に係る医師装置は、表示画面に所定の情報を表示する表示制御部を備え、遠隔診療を行う医師の医師装置であって、前記表示制御部は、医師の所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導報告を表示する。
表示制御部は、医師の所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導報告を表示する。これにより、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の結果を指導者による報告という形式で纏めて閲覧することができるので、患者に関する種々のデータを閲覧する手間が省け、医師の負担を軽減することができる。また、閲覧した指導報告を参考にすることによって、次回の遠隔診療における治療方針の立案に役立てることができる。
本実施の形態に係る医師装置において、前記表示制御部は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分を表示する。
表示制御部は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分を表示する。所定区分は、指導報告の要旨に応じて、例えば、継続(支援の継続)、強化(支援の強化、変更、追加など)、終了(支援の終了)のように分けることができる。
上述の構成により、医師は、前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
本実施の形態に係る医師装置において、前記表示制御部は、指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び遠隔診療の対象者が作成したメッセージを時系列に表示する。
表示制御部は、指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び遠隔診療の対象者が作成したメッセージを時系列に表示する。指導内容は、対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。対象者が作成したメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて対象者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。時系列に表示とは、例えば、メッセージが作成された順番に表示されることを含む。
上述の構成により、指導者及び対象者のメッセージが時系列に表示されるので、医師は、必要に応じて、指導報告に関する詳細な情報を得ることができる。
本実施の形態に係る医師装置において、前記表示制御部は、前記対象者に係るバイタルデータを、前記対象者が作成したメッセージに関連付けて表示する。
表示制御部は、対象者に係るバイタルデータを、当該対象者が作成したメッセージに関連付けて表示する。バイタルデータは、例えば、端末装置内のアプリ、あるいは生体センサ又は計測器などによって検出した生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。
上述の構成により、医師は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、対象者に対する次回の遠隔診療を適切に行うことができる。
本実施の形態に係る指導者装置は、遠隔指導を行う指導者の指導者装置であって、遠隔診療を行う医師の所見情報を取得する取得部と、前記所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージの入力を受け付ける受付部と、遠隔診療の対象者が作成したメッセージを取得する取得部と、指導者が行った遠隔指導の指導報告の入力を受け付ける受付部と、該受付部で受け付けた指導報告を出力する出力部とを備える。
取得部は、遠隔診療を行う医師の所見情報をサーバから取得する。医師は、予め対象者(患者)に関する情報(例えば、身長、体重、歩数などのヘルスデータ、血液検査などの検査データ等)に基づき対象者との遠隔診療を行い、遠隔診療の結果に基づく治療方針を所見情報として医師装置から入力することができる。医師装置は、当該所見情報をサーバに出力することができる。指導者は、医師の所見情報を取得することにより、所見情報に基づく適切な改善指導を提案することができる。
受付部は、所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージの入力を受け付ける。指導内容は、対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
取得部は、遠隔診療の対象者が作成したメッセージを取得する。対象者が作成したメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて対象者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。
受付部は、指導者が行った遠隔指導の指導報告の入力を受け付ける。指導者は、指導内容に応じて対象者が実際に行った改善活動の結果に基づいて指導結果を示す指導報告を指導者装置から入力することができる。
出力部は、受付部で受け付けた指導報告をサーバに出力する。医師装置では、サーバを経由して指導報告を取得し、取得した指導報告を表示させることができる。
上述の構成により、医師による前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の結果を指導者による報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、患者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。また、次回の医師による遠隔診療における治療方針の立案に役立てることができる。
本実施の形態に係る指導者装置は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分の入力を受け付ける区分受付部を備え、前記出力部は、前記区分受付部で受け付けた区分を出力する。
区分受付部は、指導報告の要旨に応じて割り当てられた複数の所定区分のうちの一の区分の入力を受け付ける。所定区分は、指導報告の要旨に応じて、例えば、継続(支援の継続)、強化(支援の強化、変更、追加など)、終了(支援の終了)のように分けることができる。
出力部は、区分受付部で受け付けた区分をサーバに出力する。医師装置では、サーバを経由して区分を取得し、取得した区分を表示させることができる。
上述の構成により、医師による前回の遠隔診療での治療方針(所見情報)に基づいて患者に対して行われた改善指導の効果を簡潔に纏めることができ、医師が改善指導の効果を直ちに認識することができ、医師の負担をさらに軽減することができる。
本実施の形態に係る指導者装置は、表示画面に所定の情報を表示する表示制御部を備え、遠隔指導を行う指導者の指導者装置であって、前記表示制御部は、遠隔診療を行う医師の所見情報を表示し、前記所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び遠隔診療の対象者が作成したメッセージを時系列に表示する。
表示制御部は、遠隔診療を行う医師の所見情報を表示する。指導者は、医師の所見情報を取得することにより、所見情報に基づく適切な改善指導を提案することができる。
表示制御部は、所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び遠隔診療の対象者が作成したメッセージを時系列に表示する。指導内容は、対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。対象者が作成したメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて対象者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。時系列に表示とは、例えば、メッセージが作成された順番に表示されることを含む。
上述の構成により、指導者及び対象者のメッセージが時系列に表示されるので、指導者は、対象者からのフィードバックを的確に把握することができ、対象者に対する適切なアドバイスを提供することができる。
本実施の形態に係る指導者装置において、前記表示制御部は、前記対象者に係るバイタルデータを、前記対象者が作成したメッセージに関連付けて表示する。
表示制御部は、対象者に係るバイタルデータを、当該対象者が作成したメッセージに関連付けて表示する。バイタルデータは、例えば、端末装置内のアプリ、あるいは生体センサ又は計測器などによって検出した生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。
上述の構成により、指導者は、改善指導の結果を客観的なデータとして得ることができ、対象者に対する適切なアドバイスを提供することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の対象者に対する支援を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、遠隔診療を行う医師の所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージを表示する処理と、前記対象者によるメッセージの入力を受け付ける処理とを実行させる。
コンピュータプログラムは、遠隔診療を行う医師の所見情報に基づき遠隔指導を行う指導者が作成した指導内容に係るメッセージを表示する。指導内容は、対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。メッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
コンピュータプログラムは、対象者によるメッセージの入力を受け付ける。対象者によるメッセージには、例えば、指導者による指導内容に応じて対象者が実施した行動、感想、今後の予定などが含まれる。
上述の構成により、対象者は、医師の所見情報に基づいて、生活改善を指導する指導者との間でメッセージの交換を適宜行うことができ、改善指導の継続性が高まり、例えば、生活習慣病の病状を改善することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び前記対象者が作成したメッセージを時系列に表示する処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、指導者が作成した指導内容に係るメッセージ及び対象者が作成したメッセージを時系列に表示する。これにより、対象者は、指導者からの指導内容を的確に把握することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記対象者に係るバイタルデータの入力を受け付ける処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、対象者に係るバイタルデータの入力を受け付ける。バイタルデータは、例えば、端末装置内のアプリ、あるいは生体センサ又は計測器などによって検出した生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。
上述の構成により、対象者は、改善指導の結果を客観的なデータとして指導者に提供することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の予約情報の入力を受け付ける処理を実行させる。
コンピュータプログラムは、遠隔診療の予約情報の入力を受け付ける。これにより、対象者は、遠隔診療の予約を簡便に行うことができる。