JP2024003203A - 医療情報連携装置、コンピュータプログラム及び医療情報連携方法 - Google Patents

医療情報連携装置、コンピュータプログラム及び医療情報連携方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024003203000001
【課題】対象者の保健指導や診療への参画を向上させることができる医療情報連携装置、コンピュータプログラム及び医療情報連携方法を提供する。
【解決手段】医療情報連携装置は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する特定部と、特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する出力部とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、医療情報連携装置、コンピュータプログラム及び医療情報連携方法に関する。
生活習慣病を治すためには服薬だけでは十分でなく、食事、運動又は睡眠などの生活習慣を改善することが重要であり、健康診断データやレセプトデータに基づいて健康管理を支援するプログラムが実施されている。
特許文献1には、健康保険が適用される組織の被保険者の健康診断受診結果データや診療報酬明細書データを評価して保健指導候補を決定する健康管理支援システムが開示されている。
特開2014-182472号公報
特許文献1のようなシステムを利用して、保健指導の対象者を決定したとしても、保健指導の実施開始時期が健診診断の実施時期から数か月経過すると、健康に対する対象者の意識が低下し、保健指導に参加しないケースが多くなり、場合によっては診療が必要となることもある。また、保健指導や診療の案内を対象者に送付しても、対象者からの応答がない場合も多い。さらに、対象者が遠方に住んでいるなどの場合には、保健指導や診療のための面接の日程調整も困難となる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、対象者の保健指導や診療への参画を向上させることができる医療情報連携装置、コンピュータプログラム及び医療情報連携方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る医療情報連携装置は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する特定部と、前記特定部で特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する出力部とを備える。
本発明の実施の形態に係る医療情報連携装置は、対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアを介して取得するヘルスデータ取得部と、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を表示する表示部とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する処理と、特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する処理とを実行させる。
本発明の実施の形態に係る医療情報連携方法は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定し、特定された共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する。
本発明によれば、対象者の保健指導や診療への参画を向上させることができる。
本実施の形態の医療情報連携システムの構成の一例を示す模式図である。 サーバの構成の一例を示すブロック図である。 対象者DBの構成の一例を示す模式図である。 医療情報連携装置の構成の一例を示すブロック図である。 医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の一覧表示の一例を示す模式図である。 対象者登録画面の一例を示す模式図である。 対象者候補抽出画面の一例を示す模式図である。 対象者選定画面の一例を示す模式図である。 ビデオ通話開始画面の一例を示す模式図である。 チャット開始画面の一例を示す模式図である。 AIエンジン部による指導内容の候補の抽出の一例を示す模式図である。 指導内容の候補の一例を示す説明図である。 医療情報連携装置の表示画面に表示されるチャット画面の一例を示す模式図である。 医療業務支援ソフトウエアによって管理される電子カルテの一表示例を示す模式図である。 電子カルテから複写した医療画像が表示された特定画面の一例を示す模式図である。 対話履歴ダウンロード画面の一例を示す模式図である。 対話履歴の要約と推奨情報の一例を示す説明図である。 ビデオ通話又はチャットの実施計画が表示された実施計画画面の第1例を示す模式図である。 ビデオ通話又はチャットの実施計画が表示された実施計画画面の第2例を示す模式図である。 医療情報連携装置による電子カルテ内の医療画像の共有処理の手順の一例を示すフローチャートである。 医療情報連携装置による電子カルテで指定した対象者(患者)にビデオ通話又はチャットを行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。 医療情報連携装置による遠隔支援ソフトウエアで管理される対話履歴の電子カルテへの転送処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の医療情報連携システムの構成の一例を示す模式図である。医療情報連携システムは、通信ネットワーク1を介して接続される医療情報連携装置50とサーバ20とを備える。通信ネットワーク1には、対象者が使用する対象者装置30が接続される。図1では、対象者装置30を2台図示しているが、対象者装置30の数は2台に限定されない。医療情報連携装置50は、所定のネットワーク(有線でも無線でもよい)を介して複数の医療業務装置10に接続できる。
医療業務装置10上では、医療業務支援ソフトウエア11が動作する。医療業務支援ソフトウエア11は、例えば、病院や診療所などで患者が受けた健康診断や診療に関する多様な医療情報を管理するアプリケーションである。医療情報は、例えば、健康診断結果や診療結果などの電子カルテを含む。医療情報連携装置50は、医療業務支援ソフトウエア11にアクセスすることができる。各医療業務装置10上で動作する医療業務支援ソフトウエア11は、異なるソフトウエアベンダが作成したものでもよい。
サーバ20上では、遠隔支援ソフトウエア25が動作する。遠隔支援ソフトウエア25は、医療情報連携装置50と対象者装置30との間の情報の授受を制御、管理する機能を有する。医療情報連携装置50及び対象者装置30は、遠隔支援ソフトウエア25にアクセスすることができる。遠隔支援ソフトウエア25は、保健指導や診療の対象者が使用する対象者装置30と、保健指導や診療の実施者(例えば、医師の他に、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理相談員、運動指導士などの医療従事者を含む)が使用する医療情報連携装置50との間のビデオ通話やチャットメッセージの交換などの機能を提供することによって、保健指導や診療の実施者が対象者を遠隔から支援することができるアプリケーションである。
本明細書では、便宜上、患者とは、病院や診療所などで健康診断や診療を受けた者とし、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される者とする。対象者は、遠隔支援ソフトウエア25を介して、遠隔から保健指導や診療を受ける者とし、遠隔支援ソフトウエア25によって管理される者とする。
図2はサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。サーバ20は、サーバ20全体を制御する制御部21、第1通信部22、第2通信部23、対象者DB、遠隔支援ソフトウエア25、ビデオ通話機能提供部26及びチャット機能提供部27を備える。制御部21は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
第1通信部22は、通信ネットワーク1を介して対象者装置30との間の通信機能を提供する。
第2通信部23は、通信ネットワーク1を介して医療情報連携装置50との間の通信機能を提供する。
ビデオ通話機能提供部26は、遠隔支援ソフトウエア25による処理に基づいて、対象者装置30と医療情報連携装置50との間でビデオ通話(TV電話)を行うための機能を提供する。
チャット機能提供部27は、遠隔支援ソフトウエア25による処理に基づいて、対象者装置30と医療情報連携装置50との間でチャットメッセージの交換を行うための機能を提供する。
図3は対象者DB24の構成の一例を示す模式図である。対象者DBは、対象者名、ヘルスデータ、電子カルテとの共有情報、チャットログ、行動目標、指導内容及び指導評価などの項目を有する。ヘルスデータは、例えば、血圧、脈拍、脈圧、体重、腹囲、体脂肪率、内脂肪、筋肉量、水分量、BMI、血糖値及び歩数などを含む。電子カルテとの共有情報は、医療業務支援ソフトウエア11が管理する多様な医療情報のうち、遠隔支援ソフトウエア25と共有された情報、あるいは遠隔支援ソフトウエア25と連携された情報を含む。チャットログは、保健指導や診療を実施する実施者と対象者との間で交換されたチャットメッセージのログを含む。行動目標は、対象者の健康管理に必要な行動(健康改善活動)に対する目標であり、例えば、体重を3kg減量するとか、腹囲を5cm小さくする等が含まれる。指導内容は、健康改善活動に関するアドバイスなどを含む。指導評価は、対象者の健康改善活動の結果に対する実施者による評価及び対象者の自己評価を含む。なお、図示していないが、保健指導や診療を実施する実施者と対象者との間で行われたビデオ通話のログ(音声ログ)、対象者の固有情報(例えば、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号など)を含めることもできる。
図4は医療情報連携装置50の構成の一例を示すブロック図である。医療情報連携装置50は、制御部51、通信部52、インタフェース部53、操作部54、連携処理部55、記憶部56、表示画面57、表示部58、ビデオ通話処理部59、チャット処理部60及びAIエンジン部61を備える。制御部51は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
通信部52は、対象者装置30との間の通信機能を有し、遠隔支援ソフトウエア25の処理に基づいて、対象者装置30との間で情報の授受を行うことができる。
インタフェース部53は、医療業務装置10との間のインタフェース機能を有し、医療業務支援ソフトウエア11との間で情報の授受を行うことができる。
表示画面57は、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成することができる。なお、表示画面57に代えて、医療情報連携装置50とは別個の表示装置を備える構成でもよい。
操作部54は、例えば、ハードウェアキーボード、マウスなどで構成され、表示画面57に表示されたアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作、文字等の入力などを行うことができる。なお、操作部54は、タッチパネルで構成してもよい。また、操作部54は、音声入力機能を備えることにより、音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部56は、通信部52又はインタフェース部53で取得した情報、医療情報連携装置50で行った処理の結果などを記憶することができる。
表示部58は、表示画面57に情報を表示するための処理を行う。
ビデオ通話処理部59は、遠隔支援ソフトウエア25の処理に基づいて、対象者装置30との間でのビデオ通話処理を行う。
チャット処理部60は、遠隔支援ソフトウエア25の処理に基づいて、対象者装置30との間でのチャット処理を行う。
AIエンジン部61は、例えば、CPU(例えば、複数のプロセッサコアを実装したマルチ・プロセッサなど)、GPU(Graphics Processing Units)、DSP(Digital Signal Processors)、FPGA(Field-Programmable Gate Arrays)などのハードウェアを備え、多層のニューラルネットワーク(深層学習)で構成することができるが、他の機械学習を用いてもよい。AIエンジン部61は、医療情報連携装置50とは別個の装置で構成してもよい。
連携処理部55は、医療業務支援ソフトウエア11と遠隔支援ソフトウエア25との連携機能を実現する。連携処理部55の詳細は後述する。
対象者装置30は、表示画面31を備え、例えば、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ等のいずれかで構成される。
次に、医療情報連携装置50の動作について説明する。
連携処理部55は、特定部としての機能を有し、複数の医療業務装置10で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエア11によって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する。
連携処理部55は、出力部としての機能を有し、特定した共有情報を、サーバ20で動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエア25へ出力する。
上述の構成により、例えば、医療業務支援ソフトウエア11の医療情報の中で、保健指導又は診療の対象者と保健指導又は診療を実施する実施者との間で共有することが望ましい共有情報がある場合、当該共有情報を遠隔支援ソフトウエア25へ出力することにより、当該共有情報を対象者に提供することができるので、健康に対する対象者の意識を高めることができ、対象者の保健指導や診療への参画を向上させることができる。以下、具体例について説明する。
連携処理部55は、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される患者の中から所要の対象者及び当該対象者の対象者情報を特定する。対象者情報は、遠隔支援ソフトウエア25によって対象者の遠隔支援を行うときに必要となる対象者の固有情報であり、例えば、対象者ID、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号などを含む。
図5は医療業務支援ソフトウエア11によって管理される患者の一覧表示の一例を示す模式図である。医療情報連携装置50によって医療業務支援ソフトウエア11にアクセスすることにより、図5に例示する患者情報一覧110を表示画面57に表示することができる。患者情報は、ID、氏名、生年月日、性別、住所、連絡先(緊急連絡先を含む)、身長、体重、アレルギーの有無、喫煙の状況、飲酒の状況、既往歴などを含む。ソートアイコン111は、患者情報の一覧を表示させるため、例えば、電子カルテによって管理されている全患者の中から所要の条件で患者を抽出する操作を受け付ける。
一括選択アイコン112は、表示された全ての患者を選択する操作を受け付け、部分選択アイコン113は、表示された全ての患者のうち、一部の患者を選択する操作を受け付ける。キャンセルアイコン114は、操作をキャンセルするためのアイコンである。アップロードアイコン115は、医療情報連携装置50を介して選択された患者の患者情報を遠隔支援ソフトウエア25にアップロードする操作を受け付ける。
図6は対象者登録画面240の一例を示す模式図である。対象者登録画面240は、図5のアップロードアイコン115を操作することによって、医療情報連携装置50の表示画面57に表示される。編集アイコン241は、対象者登録画面240に表示された対象者情報の変更や、対象者の削除などを行うことができる。これにより、患者情報一覧に表示された患者を所要の対象者として特定することができる。
登録アイコン242を操作することにより、対象者DB24に対象者情報を登録することができる。すなわち、連携処理部55は、特定した対象者情報を遠隔支援ソフトウエア25(より具体的には、対象者DB24)に登録すべく出力する。対象者情報の登録は、複数の対象者の対象者情報を一括して行ってもよく、随時個別に登録してもよい。これにより、健康診断や診療を受けた患者を、対象者として健康指導や診療を遠隔から実施するための登録作業(準備作業)を簡略化することができる。
連携処理部55は、対象者候補抽出部としての機能を有し、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データなどに基づいて対象者候補を抽出することができる。
図7は対象者候補抽出画面120の一例を示す模式図である。対象者候補抽出画面120は、医療情報連携装置50から医療業務支援ソフトウエア11にアクセスすることによって表示画面57に表示することができる。対象者候補を抽出は、性別欄121、年齢欄122、体重欄123、腹囲欄124、血糖欄125、中性脂肪欄126、HDLコレステロール欄127、血圧欄128、喫煙歴欄129などの条件欄に所要の数値や文字の入力操作あるいは選択操作によって行うことができる。なお、図7に示す条件欄は一例であって、これらに限定されるものではない。他のヘルスデータや問診データを抽出条件として用いることができる。キャンセルアイコン130は、キャンセル操作を受け付ける。抽出アイコン131は、抽出処理の実行を受け付ける。
連携処理部55は、対象者選定部としての機能を有し、抽出した対象者候補から所要の対象者を選定することができる。
図8は対象者選定画面140の一例を示す模式図である。対象者選定画面140は、図7の抽出アイコン131を操作することにより、表示画面57に表示される。図8に示すように、対象者選定画面140には、対象者ID、氏名、年齢、性別、診療履歴、問診情報、抽出条件該当数、選定アイコン144などが表示される。抽出条件該当数は、対象者候補抽出する際に、抽出された各対象者候補が、いくつの抽出条件を充足したかを示す。抽出条件該当数は、図8に示すように、水平方向の棒グラフ143の長さで表してもよく、あるいは数字で表してもよい。抽出条件該当数が多いほど、対象者の選定することを推奨しているので、保健指導や診療の実施者が、対象者を選定する際の情報を提供することができる。保健指導や診療の実施者は、診療履歴、問診情報及び抽出条件該当数などを参考にして、選定アイコン144を操作することにより、対象者を選定することができる。
電子カルテなどの医療情報の患者の中からどの患者を対象者として選定するかを判断する場合、個々の患者の医療情報を参照しつつ選定するのは手間がかかる。そこで、まず、ヘルスデータ又は問診データなどに基づいて対象者候補を絞り込み(抽出し)、絞り込んだ対象者候補の中から対象者を選定することにより、対象者の選定作業を容易にすることができる。
なお、連携処理部55が抽出した対象者候補全員を対象者として選定してもよい。
連携処理部55は、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される患者の中から所要の対象者を選定し、選定した対象者の対象者装置30との間で遠隔支援ソフトウエア25を介してビデオ通話を行うことができる。
図9はビデオ通話開始画面の一例を示す模式図である。図9に例示するビデオ通話開始画面は、図8のビデオ通話アイコン141を操作することにより、表示画面57に表示される。ビデオ通話開始画面は、例えば、対象者情報画面251及び医療情報画面252などを有する。対象者情報画面251には、対象者氏名、性別、年齢、生年月日、ビデオ通話の予約日時、対象者の電話番号及びメールアドレスなどが表示される。医療情報画面252には、対象者の医療情報(例えば、健康診断結果、診療結果、ヘルスデータ、問診データなどを表示することができる。保健指導や診療の実施者は、発信アイコン253を操作することによって、対象者との間でビデオ通話を行うことができる。
上述のように、電子カルテなどの医療情報の中から指定した患者を対象者として選定することができる。これにより、健康診断結果や診療結果の内容に基づいて、遠隔による保健指導や診療を受けさせたい対象者(患者)に対して、直ちに遠隔から対話しながら保健指導や診療を行うことができる。
連携処理部55は、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される患者の中から所要の対象者を選定し、選定した対象者の対象者装置30との間で遠隔支援ソフトウエア25を介してチャットを行うことができる。
また、連携処理部55は、対象者に対する行動目標を、遠隔支援ソフトウエア25を介して対象者の対象者装置30へ出力することができる。これにより、対象者は自身の健康管理に必要な行動目標を把握することができ、健康に対する意識を高めるとともに、疾病の予防や疾病の重症化を予防する意欲を高めることができる。
図10はチャット開始画面の一例を示す模式図である。図10に例示するチャット開始画面は、図8のチャットアイコン142を操作することにより、表示画面57に表示される。チャット開始画面は、例えば、対象者情報画面161、行動目標欄162、指導期間欄163、指導内容欄164、指導評価欄165などを有する。対象者情報画面161には、対象者氏名、性別、年齢、生年月日、対象者の電話番号及びメールアドレスなどが表示される。
行動目標欄162には、対象者の健康管理に必要な行動(健康改善活動)に対する目標が表示され、例えば、体重を2kg減量し、かつ腹囲を2cm小さくする等が表示される。指導期間欄163には、指導開始の年月日と指導終了の年月日が表示される。指導期間は、例えば、3か月以上とすることができる。指導内容欄164には、健康改善活動に関するアドバイスなどが表示される。指導評価欄165には、対象者の健康改善活動の結果に対する実施者による評価内容と評価を行った日が表示される。なお、初めて保健指導を受ける対象者については、指導評価欄165は空欄となる。保健指導や診療の実施者は、送信アイコン166を操作することによって、対象者との間でチャットを行うことができる。
上述のように、電子カルテなどの医療情報の中から指定した患者を対象者として選定することができる。これにより、健康診断結果や診療結果の内容に基づいて、遠隔による保健指導や診療を受けさせたい対象者(患者)に対して、遠隔からチャットによる保健指導や診療を行うことができる。
図11はAIエンジン部61による指導内容の候補の抽出の一例を示す模式図である。連携処理部55は、医療情報に含まれる対象者のヘルスデータ又は問診データを取得し、AIエンジン部61へ出力する。また、連携処理部55は、チャットメッセージ取得部としての機能を有し、対象者の対象者装置30との間で遠隔支援ソフトウエア25を介して交換されるチャットメッセージを取得する。
AIエンジン部61は、指導内容候補抽出部としての機能を有し、ヘルスデータ、問診データ及びチャットメッセージの少なくとも一つに基づいて指導内容の候補を抽出する。表示部58は、AIエンジン部61が出力した指導内容の候補を表示画面57に表示することができる。保健指導の実施者は、表示された指導内容の候補の中から対象者に適していると判断される指導内容の候補を選択し、チャット画面に入力することにより、入力された指導内容が対象者装置30の表示画面31に表示される。すなわち、連携処理部55は、抽出した指導内容の候補から所要の指導内容を選定し、選定した指導内容を、遠隔支援ソフトウエア25を介して対象者の対象者装置30へ出力することができる。なお、指導内容の候補の抽出は、AIエンジン部61による処理に限定されるものではなく、知識データベース等を用いてもよい。
図12は指導内容の候補の一例を示す説明図である。指導内容の候補は、保健指導の候補であり、例えば、「30分程度の軽い運動を1週間に3回程度実施する。」、「塩分を控え目の食事にする。」、「糖質を控えた食事にする。」、「1日の歩数を2000歩増やす。」、「1日の摂取カロリーを300kcal減らす。」、「朝食を取るように心がける。」、「寝る前の間食をやめる。」などとすることができる。なお、指導内容の候補は、図12の例に限定されない。
ヘルスデータ又は問診データに基づいて指導内容の候補を絞り込み(抽出し)、絞り込んだ指導内容の候補の中から指導内容を選定することにより、対象者のヘルスデータ又は問診データに基づく的確な指導内容を選定して対象者の保健指導を実施することができる。また、チャットメッセージに含まれる対象者の健康改善活動の内容や目標、対象者の感想や意識などを解析することにより、対象者の現状に応じた指導内容の候補を抽出することができ、的確な指導内容を選定して対象者の保健指導を実施することができる。
図13は医療情報連携装置50の表示画面57に表示されるチャット画面の一例を示す模式図である。対象者一覧に表示される対象者の中で、チャットを行っている対象者の氏名が識別可能な表示態様(図13の例では、枠で囲んだ態様)で表示されている。チャット画面171には、指導者Aと対象者との間で交換されるメッセージが時系列に表示される。また、対象者がアップロードしたアップロード情報171aが表示される。アップロード情報171aは、画像データ又は文字データなどであり、例えば、対象者が撮影した画像、血圧計などの測定器で測定したデータを含む。
ヘルスデータ画面172には、対象者の性別、年齢、身長、体重データ172a、腹囲データ172bが表示されている。体重データ172aは、指導内容に基づいて対象者が日々測定した体重の推移である。腹囲データ172bは、指導内容に基づいて対象者が日々測定した腹囲の推移である。対象者は、測定した体重や腹囲などを対象者装置30に入力することができる。なお、チャット画面171及びヘルスデータ画面172は、一例であって、図13の例に限定されない。
連携処理部55は、医療業務支援ソフトウエア11によって管理される医療情報の中から所要の対象者の医療画像を特定することができる。
図14は医療業務支援ソフトウエア11によって管理される電子カルテの一表示例を示す模式図である。図14に示す電子カルテは、医療情報連携装置50が医療業務支援ソフトウエア11にアクセスすることにより、表示画面57に表示される。図14に示すように、電子カルテには、患者情報欄150、履歴情報欄151、所要の年月日が選択されたことを示すマーカ152、選択された年月日の医療情報欄153、医療情報欄153内に配置される医療画像154、スナップショットアイコン155などが表示される。医療画像154は、検査等で撮影された画像(例えば、レントゲン画像、超音波画像、内視鏡画像、心電図など)でもよく、あるいはシェーマなどでもよい。
連携処理部55は、複写部としての機能を有し、電子カルテに表示されている対象者の医療画像154を複写することができる。具体的には、医療画像154を選択し、スナップショットアイコン155を操作することにより、連携処理部55は、医療画像154を特定し、医療画像154のコピーを取得することができる。
図15は電子カルテから複写した医療画像が表示された特定画面181の一例を示す模式図である。図15に示す特定画面181は、図14でスナップショットアイコン155を操作することにより、表示部58が表示画面57に表示することができる。特定画面181には、対象者名、診療日、画像欄182、コメント入力欄183、送信アイコン184などが表示される。画像欄182には、電子カルテからコピーした医療画像が表示される。コメント入力欄183には、例えば、医師が対象者に対して、医療画像に関する補足情報などを提供した場合に、所望のコメントを入力することができる。
連携処理部55は、特定した医療画像(コメントがある場合には、コメントを含む)を、遠隔支援ソフトウエア25を介して対象者の対象者装置30へ出力することができる。これにより、対象者の健康状態(例えば、健康増進・疾病予防、軽度の疾病、重症化予防など)に応じた医療画像を対象者に提供することにより、対象者の保健指導や診療への関心を高めることができる。また、電子カルテ内の医療画像を表示して簡単な操作をするだけで、医療画像を対象者に提供することができる。
連携処理部55は、対話履歴取得部としての機能を有し、遠隔支援ソフトウエア25によって記録された対象者との間の対話履歴を取得することができる。対話履歴は、例えば、チャットログ、ビデオ通話ログ(音声など)、対象者のヘルスデータなどを含む。
図16は対話履歴ダウンロード画面191の一例を示す模式図である。対話履歴ダウンロード画面191は、表示部58によって表示画面57に表示することができる。対話履歴ダウンロード画面191には、リストアップされた対象者の中から所望の対象者を選択できる対象者選択欄192、氏名などを入力して所望の対象者を特定できる対象者入力欄193、所望の対話履歴を期間の始めと終わりとで指定する第1指定欄194、所望の対話履歴を現在から過去に亘る月数で指定する第2指定欄195、操作を決定する決定アイコン196、操作をキャンセルできるキャンセルアイコン197、対話履歴のダウンロードを開始するダウンロードアイコン198などが表示される。連携処理部55は、ダウンロードアイコン198が操作されることにより、指定された対話履歴を取得することができる。
連携処理部55は、対話履歴記録制御部としての機能を有し、取得した対話履歴を医療業務支援ソフトウエア11によって管理される対象者の医療情報に関連付けて記録することができる。これにより、遠隔から実施される保健指導や診療の内容を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
AIエンジン部61は、要約生成部としての機能を有し、連携処理部55が取得した対話履歴の要約を生成することができる。要約の生成には、AIエンジン部61の他に、例えば、言語解析処理などの手法を用いることができる。
AIエンジン部61は、推奨情報生成部としての機能を有し、対話履歴又は対話履歴の要約に基づいて対象者に対する行動目標の変更を推奨する推奨情報を生成することができる。
図17は対話履歴の要約と推奨情報の一例を示す説明図である。図17に示すように、要約は、例えば、NO.1は「運動不足は改善したが食生活の改善が見られなかったため体重、腹囲とも目標の50%達成。」、NO.2は「運動不足の改善、食生活の改善が見られなかったため、体重、腹囲とも当初より増加。」、NO.3は「食生活の改善が見られたため、体重、腹囲とも目標の90%達成。」などとすることができる。なお、要約の内容は図17の例に限定されない。
また、推奨情報は、行動目標の強化、維持又は緩和などを推奨する情報を含めることができる。推奨情報は、例えば、NO.1に対して「指導をさらに3か月継続する。」、NO.2に対して「指導内容を強化する。」、NO.3に対して「指導内容を緩めてさらに1か月継続する。」などとすることができる。推奨情報も図17の例に限定されない。
上述のように、遠隔から実施される保健指導や診療の内容の要旨を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
また、対象者に対する行動目標をどのように修正すればよいかの推奨情報を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
連携処理部55は、対象者が対象者装置30で入力したヘルスデータを、遠隔支援ソフトウエア25を介して取得することができる。対象者が入力するヘルスデータは、例えば、対象者が自宅や職場などの病院や診療所と異なる場所で使用できる測定器等を使って測定できるデータ(例えば、血圧、脈拍、脈圧、体重、腹囲、体脂肪率、内脂肪、筋肉量、水分量、BMI、血糖値及び歩数など)を含む。
連携処理部55は、ヘルスデータ記録制御部としての機能を有し、取得したヘルスデータを医療業務支援ソフトウエア11によって管理される対象者の医療情報に関連付けて記録することができる。
これにより、遠隔から実施される保健指導や診療などによって対象者が自ら測定したヘルスデータを、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
連携処理部55は、行動目標更新部としての機能を有し、取得したヘルスデータに基づいて、対象者に対する行動目標を更新することができる。取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態に改善が見られない場合やむしろ悪化の傾向がある場合には、行動目標を強化するように更新することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が目標通りに順調に改善している場合には、行動目標を維持することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が当初の目標に到達し、改善している場合には、行動目標を緩和するように更新することができる。これにより、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導を実施することができる。
連携処理部55は、実施計画生成部としての機能を有し、取得したヘルスデータに基づいて、対象者の対象者装置30との間で遠隔支援ソフトウエア25を介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を生成することができる。実施計画は、例えば、ビデオ通話及びチャットを行うかチャットのみを行うか、ビデオ通話又はチャットをどのタイミングで行うか、ビデオ通話又はチャットをどのような頻度で行うか等を含む。
表示部58は、連携処理部55が生成した実施計画を表示画面57に表示することができる。
図18はビデオ通話又はチャットの実施計画が表示された実施計画画面200の第1例を示す模式図である。図18の例では、対象者一覧の中から選択された〇〇氏と△△氏それぞれの体重と腹囲の推移が表示されている。図において、横軸は指導期間を示し、縦軸は体重及び腹囲それぞれの目標値に対する到達度を示す。数値「0」は目標通りであることを示し、数値「-1」は目標値を下回っている(体重や腹囲が目標通りに減少していない)ことを示し、数値「-2」は目標値をかなり下回っていること(体重や腹囲が減少していない、あるいは増加していること)を示す。体重及び腹囲のグラフのうち実線で示す部分は実測値を表し、破線で示す部分は予測値(今後の推移の予想)を示す。体重及び腹囲のグラフが破線で示される期間は、指導期間の残余期間ということになる。
〇〇氏の腹囲がほぼ目標通りに推移する場合(数値「0」をやや下回る状態)、追加指導なしとすることができる。また、〇〇氏の腹囲が目標値を下回る場合(数値「1」に近づく状態)、残余期間の間に3回のチャット介入(チャットによる指導)を行うことができる。また、〇〇氏の腹囲が目標値をかなり下回る場合(数値「1」を超えて数値「2」に近づく状態)、残余期間の間に3回のチャット介入(チャットによる指導)と1回の面接介入(ビデオ通話による指導)を行うことができる。また、△△氏の体重が目標値をかなり下回る場合(数値「1」を超えて数値「2」に近づく状態)、残余期間が〇〇氏よりも長いことを考慮して、残余期間の間に3回のチャット介入(チャットによる指導)を行うことができる。
上述のように、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態に改善が見られない場合やむしろ悪化の傾向がある場合には、ビデオ通話による対話を通じて保健指導や診療を行うことが望ましいので、ビデオ通話及びチャットを比較的高い頻度で行うような実施計画を生成して表示することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が徐々に改善しているが、当初の目標に到達していない場合には、チャットによる保健指導を定期的に行うような実施計画を生成して表示することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が当初の目標に到達し、改善している場合には、ビデオ通話及びチャットによる追加指導を行わないような実施計画を生成して表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
図19はビデオ通話又はチャットの実施計画が表示された実施計画画面210の第2例を示す模式図である。図19では、実施計画画面210には、対象者毎の到達予測、起動ボタン、指導期間の残り期間(残余期間)とビデオ通話又はチャットの介入タイミングが表示される。到達予測は、例えば、A、B、C、Dのようにランクで表され、A、B、C、Dの順に到達度が悪いことを示す。起動ボタンには、ビデオ通話を行う発信アイコン211、チャットを行うチャットアイコン212が表示される。残り期間は、例えば、週単位で表示され、健康一郎の残り期間は7週間あることを示し、目多歩太郎の残り期間は1週間であることを示す。残り期間内にビデオ通話又はチャットの介入タイミングが示される。介入タイミングは、ビデオ通話タイミングアイコン213、チャットタイミングアイコン214で示される。例えば、健康一郎の場合、達成予測はDランクであり、7週間の残り期間のうち、1週間目にチャット介入、2週間目は介入なし、3週間目にビデオ通話介入、4週間目にチャット介入、5週間目は介入なし、6週間目にチャット介入、7週間目は介入なしという実施計画が生成されている。また、加賀町子の場合、達成予測はDランクであり、残り期間が3週間で短いので、1週間目と3週間目にビデオ通話介入、2週間目にチャット介入するという実施計画が生成されている。
また、遠隔五郎の場合、達成予測はCランクであるが、残り期間が5週間残っているので、1週間目、3週間目及び5週間目にチャット介入、2週間目と4週間目は介入なしという実施計画が生成されている。大日本花子の場合、達成予想はBランクであり、残り期間が2週間なので、1週目にチャット介入、2週目は介入なしという実施計画が生成されている。目多歩太郎の場合、達成予想はAランクであり、残り期間が1週間なので、追加指導が無くてもよいが、念のため1週目にチャット介入するという実施計画が生成されている。なお、実施計画は一例であって、図19の例に限定されない。
上述のように、表示部58は、取得されたヘルスデータと目標値とに基づいて、ビデオ通話又はチャットの実施計画を表示することができる。例えば、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的大きい場合には、ビデオ通話による対話を通じて保健指導や診療を行うことが望ましいので、ビデオ通話及びチャットを行うような実施計画を表示することができる。また、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的小さい場合には、あまり緊急性を要しないので、チャットのみを行うような実施計画を表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
表示部58は、ビデオ通話又はチャットを起動するための起動ボタン(起動操作部)を表示することができる。起動ボタンを操作することにより、ビデオ通話又はチャットを起動できるので、操作性が向上する。
表示部58は、対象者に対する遠隔指導期間の残りの期間(残余期間)を表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、残余期間の長短を容易に把握することができるので、残余期間に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
表示部58は、残余期間に対応付けてビデオ通話又はチャットの実施タイミングを表示することができ。例えば、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的大きい場合には、ビデオ通話及びチャットの実施タイミングの回数を多く表示することができる。また、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的小さい場合には、チャットの回数を少なく表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、残余期間内のどのタイミングでビデオ通話又はチャットを行うかを容易に把握することができる。
図20は医療情報連携装置50による電子カルテ内の医療画像の共有処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上処理の主体を制御部51として説明する。制御部51は、医療業務支援ソフトウエア11で管理される電子カルテにアクセスし(S11)、対象者(患者)の電子カルテを表示し(S12)、対象者の電子カルテ内の画像(医療画像)を特定する(S13)。
制御部51は、特定した画像を遠隔支援ソフトウエア25の画面に取り込み(S14)、遠隔支援ソフトウエア25を介して、取り込んだ画像を対象者の対象者装置30へ送信し(S15)、処理を終了する。
図21は医療情報連携装置50による電子カルテで指定した対象者(患者)にビデオ通話又はチャットを行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。制御部51は、医療業務支援ソフトウエア11で管理される電子カルテにアクセスし(S21)、対象者の候補を抽出する(S22)。制御部51は、抽出した候補の中から対象者を選定し(S23)、ビデオ通話が選択されたか否かを判定する(S24)。
ビデオ通話が選択された場合(S24でYES)、制御部51は、ビデオ通話画面を表示し(S25)、遠隔支援ソフトウエア25を介して対象者装置30との間でビデオ通話を実施し(S26)、処理を終了するか否かを判定する(S27)。処理を終了しない場合(S27でNO)、制御部51は、ステップS23以降の処理を続け、処理を終了する場合(S27でYES)、処理を終了する。
ビデオ通話が選択されない場合(S24でNO)、制御部51は、チャットが選択されたか否かを判定する(S28)。チャットが選択された場合(S28でYES)、制御部51は、チャット画面を表示し(S29)、対象者に対する指導内容を受け付け(S30)、遠隔支援ソフトウエア25を介してチャットを実施し(S31)、ステップS27の処理を行う。チャットが選択されない場合(S28でNO)、制御部51は、ステップS27の処理を行う。
図22は医療情報連携装置50による遠隔支援ソフトウエア25で管理される対話履歴の電子カルテへの転送処理の手順の一例を示すフローチャートである。制御部51は、遠隔支援ソフトウエア25で管理される対象者を選択し(S41)、選択した対象者の対話履歴をダウンロードする(S42)。制御部51は、ダウンロードした対話履歴に基づいて要約を生成する(S43)。
制御部51は、生成した要約に基づいて対象者に対する行動目標の変更を推奨する推奨情報を生成し(S44)、対話履歴、要約及び推奨情報を医療業務支援ソフトウエア11で管理される電子カルテに転送し(S45)、処理を終了する。
本実施の形態の医療情報連携装置50は、CPU(プロセッサ)、ROM及びRAM(メモリ)などを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図21~図22に示すような、各処理の手順を定めたコンピュータプログラムをコンピュータに備えられたRAM(メモリ)にロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で医療情報連携装置50を実現することができる。コンピュータプログラムは記録媒体に記録され流通されてもよく、あるいは、ネットワークを介して、コンピュータにインストールされてもよい。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する特定部と、前記特定部で特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する出力部とを備える。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する処理と、特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る医療情報連携方法は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定し、特定された共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する。
特定部は、複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する。医療業務支援ソフトウエアは、例えば、保健指導や診療を支援するアプリケーションである。医療情報は、例えば、健康診断結果や診療結果などの電子カルテを含む。
出力部は、特定部で特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する。遠隔支援ソフトウエアは、保健指導や診療の対象者と、保健指導や診療の実施者(例えば、医師の他に、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理相談員、運動指導士などの医療従事者を含む)との間のビデオ通話やチャットメッセージの交換によって、対象者を遠隔から支援することができるアプリケーションである。
上述の構成により、例えば、医療業務支援ソフトウエアの医療情報の中で、対象者と実施者との間で共有することが望ましい共有情報がある場合、当該共有情報を遠隔支援ソフトウエアへ出力することにより、当該共有情報を対象者に提供することができるので、健康に対する対象者の意識を高めることができ、対象者の保健指導や診療への参画を向上させることができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記特定部は、前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の対象者の医療画像を特定し、前記出力部は、特定した医療画像を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する。
特定部は、医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の対象者の医療画像を特定する。医療画像は、検査等で撮影された画像(例えば、レントゲン画像、超音波画像、内視鏡画像、心電図など)でもよく、あるいはシェーマなどでもよい。出力部は、特定した医療画像を、遠隔支援ソフトウエアを介して対象者の対象者装置へ出力する。これにより、対象者の健康状態(例えば、健康増進・疾病予防、軽度の疾病、重症化予防など)に応じた医療画像を対象者に提供することにより、対象者の保健指導や診療への関心を高めることができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記医療業務支援ソフトウエアが画面に表示する前記対象者の医療画像を複写する複写部を備え、前記特定部は、前記複写部で複写した医療画像を特定する。
複写部は、医療業務支援ソフトウエアが画面に表示する対象者の医療画像を複写する。特定部は、複写部で複写した医療画像を特定する。これにより、医療画像を画面に表示するだけで、医療画像を対象者に提供することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の中から所要の対象者を選定する対象者選定部を備え、前記対象者選定部で選定した対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介してビデオ通話を行う。
対象者選定部は、医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の中から所要の対象者を選定し、選定した対象者の対象者装置との間で遠隔支援ソフトウエアを介してビデオ通話を行う。例えば、電子カルテなどの医療情報の中から指定した患者を対象者として選定することができる。これにより、健康診断結果や診療結果の内容に基づいて、遠隔による保健指導や診療を受けさせたい対象者(患者)に対して、直ちに遠隔から対話しながら保健指導や診療を行うことができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の中から所要の対象者を選定する対象者選定部を備え、前記対象者選定部で選定した対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介してチャットを行う。
対象者選定部は、医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の中から所要の対象者を選定し、選定した対象者の対象者装置との間で遠隔支援ソフトウエアを介してチャットを行う。例えば、電子カルテなどの医療情報の中から指定した患者を対象者として選定することができる。これにより、健康診断結果や診療結果の内容に基づいて、遠隔による保健指導や診療を受けさせたい対象者(患者)に対して、遠隔からチャットによる保健指導や診療を行うことができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて対象者候補を抽出する対象者候補抽出部を備え、前記対象者選定部は、前記対象者候補抽出部で抽出した対象者候補から前記所要の対象者を選定する。
対象者候補抽出部は、医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて対象者候補を抽出する。ヘルスデータは、例えば、血圧、脈拍、脈圧、体重、腹囲、体脂肪率、内脂肪、筋肉量、水分量、BMI、血糖値及び歩数などを含む。対象者選定部は、対象者候補抽出部で抽出した対象者候補から所要の対象者を選定する。
電子カルテなどの医療情報の患者の中からどの患者を対象者として選定するかを判断する場合、個々の患者の医療情報を参照しつつ選定するのは手間がかかる。そこで、まず、ヘルスデータ又は問診データに基づいて対象者候補を絞り込み(抽出し)、絞り込んだ対象者候補の中から対象者を選定することにより、対象者の選定作業を容易にすることができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて指導内容の候補を抽出する指導内容候補抽出部と、前記指導内容候補抽出部で抽出した指導内容の候補から所要の指導内容を選定する指導内容選定部とを備え、前記出力部は、選定した指導内容を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する。
指導内容候補抽出部は、医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて指導内容の候補を抽出する。指導内容の候補は、保健指導の対象者に対する指導内容の候補である。指導内容の候補の抽出には、例えば、AI(人工知能)や知識データベースなどの手法を用いることができる。
指導内容選定部は、指導内容候補抽出部で抽出した指導内容の候補から所要の指導内容を選定し、出力部は、選定した指導内容を、遠隔支援ソフトウエアを介して対象者の対象者装置へ出力する。ヘルスデータ又は問診データに基づいて指導内容の候補を絞り込み(抽出し)、絞り込んだ指導内容の候補の中から指導内容を選定することにより、対象者のヘルスデータ又は問診データに基づく的確な指導内容を選定して対象者の保健指導を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記出力部は、対象者に対する行動目標を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する。
出力部は、対象者に対する行動目標を、遠隔支援ソフトウエアを介して対象者の対象者装置へ出力する。これにより、対象者は自身の健康管理に必要な行動目標を把握することができ、健康に対する意識を高めるとともに、疾病の予防や疾病の重症化を予防する意欲を高めることができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して交換されるチャットメッセージを取得するチャットメッセージ取得部と、前記チャットメッセージ取得部で取得したチャットメッセージに基づいて、指導内容の候補を提供する指導内容候補提供部とを備える。
チャットメッセージ取得部は、対象者の対象者装置との間で遠隔支援ソフトウエアを介して交換されるチャットメッセージを取得する。指導内容候補提供部は、チャットメッセージ取得部で取得したチャットメッセージに基づいて、指導内容の候補を提供する。指導内容の候補の抽出には、例えば、AI(人工知能)や知識データベースなどの手法を用いることができる。
チャットメッセージに含まれる対象者の健康改善活動の内容や目標、対象者の感想や意識などを解析することにより、対象者の現状に応じた指導内容の候補を抽出することができ、的確な指導内容を選定して対象者の保健指導を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、前記遠隔支援ソフトウエアを介して取得するヘルスデータ取得部と、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータを前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御するヘルスデータ記録制御部とを備える。
ヘルスデータ取得部は、対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、遠隔支援ソフトウエアを介して取得する。入力するヘルスデータは、例えば、対象者が自宅や職場などの病院や診療所と異なる場所で使用できる測定器等を使って測定できるデータ(例えば、血圧、脈拍、脈圧、体重、腹囲、体脂肪率、内脂肪、筋肉量、水分量、BMI、血糖値及び歩数など)を含む。ヘルスデータ記録制御部は、ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータを医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。
これにより、遠隔から実施される保健指導や診療などによって対象者が自ら測定したヘルスデータを、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を生成する実施計画生成部を備える。
実施計画生成部は、ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、対象者の対象者装置との間で遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を生成する。実施計画は、例えば、ビデオ通話及びチャットを行うかチャットのみを行うか、ビデオ通話又はチャットをどのタイミングで行うか、ビデオ通話又はチャットをどのような頻度で行うか等を含む。
取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態に改善が見られない場合やむしろ悪化の傾向がある場合には、ビデオ通話による対話を通じて保健指導や診療を行うことが望ましいので、ビデオ通話及びチャットを比較的高い頻度で行うような実施計画を生成することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が徐々に改善しているが、当初の目標に到達していない場合には、チャットによる保健指導を定期的に行うような実施計画を生成することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が当初の目標に到達し、改善している場合には、ビデオ通話及びチャットによる追加指導を行わないような実施計画を生成することができる。これにより、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者に対する行動目標を更新する行動目標更新部を備える。
行動目標更新部は、ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、対象者に対する行動目標を更新する。取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態に改善が見られない場合やむしろ悪化の傾向がある場合には、行動目標を強化するように更新することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が目標通りに順調に改善している場合には、行動目標を維持することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が当初の目標に到達し、改善している場合には、行動目標を緩和するように更新することができる。これにより、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記遠隔支援ソフトウエアによって記録された対象者との間の対話履歴を取得する対話履歴取得部と、前記対話履歴取得部で取得した対話履歴を前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する対話履歴記録制御部とを備える。
対話履歴取得部は、遠隔支援ソフトウエアによって記録された対象者との間の対話履歴を取得する。対話履歴は、例えば、チャットログ、ビデオ通話ログ(音声など)、対象者のヘルスデータなどを含む。
対話履歴記録制御部は、対話履歴取得部で取得した対話履歴を医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。これにより、遠隔から実施される保健指導や診療の内容を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記対話履歴取得部で取得した対話履歴の要約を生成する要約生成部を備え、前記対話履歴記録制御部は、前記要約生成部で生成した要約を前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。
要約生成部は、対話履歴取得部で取得した対話履歴の要約を生成する。要約の生成には、例えば、AI(人工知能)や言語解析処理などの手法を用いることができる。対話履歴記録制御部は、要約生成部で生成した要約を対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。これにより、遠隔から実施される保健指導や診療の内容の要旨を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、前記対話履歴又は対話履歴の要約に基づいて前記対象者に対する行動目標の変更を推奨する推奨情報を生成する推奨情報生成部を備え、前記対話履歴記録制御部は、前記推奨情報生成部で生成した推奨情報を前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。
推奨情報生成部は、対話履歴又は対話履歴の要約に基づいて対象者に対する行動目標の変更を推奨する推奨情報を生成する。推奨情報は、例えば、行動目標の強化、維持又は緩和などを推奨する情報を含む。
対話履歴記録制御部は、推奨情報生成部で生成した推奨情報を対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する。これにより、対象者に対する行動目標をどのように修正すればよいかの推奨情報を、当該患者の医療情報(例えば、電子カルテ)に統合することができ、対象者の健康に関するデータを一括して管理することを可能にする。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記特定部は、前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の中から所要の対象者及び該対象者の対象者情報を特定し、前記出力部は、特定した対象者情報を前記遠隔支援ソフトウエアに登録すべく出力する。
特定部は、医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の中から所要の対象者及び該対象者の対象者情報を特定する。対象者情報は、遠隔支援ソフトウエアによって対象者の遠隔支援を行うときに必要となる対象者の固有情報であり、例えば、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号などを含む。
出力部は、特定した対象者情報を遠隔支援ソフトウエアに登録すべく出力する。対象者情報の登録は、複数の対象者の対象者情報を一括して行ってもよく、随時個別に登録してもよい。これにより、健康診断や診療を受けた患者を、対象者として健康指導や診療を遠隔から実施するための準備作業を簡略化することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置は、対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアを介して取得するヘルスデータ取得部と、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を表示する表示部とを備える。
ヘルスデータ取得部は、対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアを介して取得する。入力するヘルスデータは、例えば、対象者が自宅や職場などの病院や診療所と異なる場所で使用できる測定器等を使って測定できるデータ(例えば、血圧、脈拍、脈圧、体重、腹囲、体脂肪率、内脂肪、筋肉量、水分量、BMI、血糖値及び歩数など)を含む。
表示部は、ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、対象者の対象者装置との間で遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を表示する。実施計画は、例えば、ビデオ通話及びチャットを行うかチャットのみを行うか、ビデオ通話又はチャットをどのタイミングで行うか、ビデオ通話又はチャットをどのような頻度で行うか等を含む。
取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態に改善が見られない場合やむしろ悪化の傾向がある場合には、ビデオ通話による対話を通じて保健指導や診療を行うことが望ましいので、ビデオ通話及びチャットを比較的高い頻度で行うような実施計画を表示することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が徐々に改善しているが、当初の目標に到達していない場合には、チャットによる保健指導を定期的に行うような実施計画を表示することができる。また、取得したヘルスデータに基づけば、対象者の健康状態が当初の目標に到達し、改善している場合には、ビデオ通話及びチャットによる追加指導を行わないような実施計画を表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記表示部は、前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータと目標値とに基づいて、ビデオ通話又はチャットの実施計画を表示する。
表示部は、ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータと目標値とに基づいて、ビデオ通話又はチャットの実施計画を表示する。例えば、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的大きい場合には、ビデオ通話による対話を通じて保健指導や診療を行うことが望ましいので、ビデオ通話及びチャットを行うような実施計画を表示することができる。また、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的小さい場合には、あまり緊急性を要しないので、チャットのみを行うような実施計画を表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、対象者のヘルスデータの推移等に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記表示部は、ビデオ通話又はチャットを起動するための起動操作部を表示する。
表示部は、ビデオ通話又はチャットを起動するための起動操作部を表示する。起動操作部を操作することにより、ビデオ通話又はチャットを起動できるので、操作性が向上する。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記表示部は、前記対象者に対する遠隔指導期間の残余期間を表示する。
表示部は、対象者に対する遠隔指導期間の残余期間を表示する。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、残余期間の長短を容易に把握することができるので、残余期間に応じて的確な保健指導や診療を実施することができる。
本実施の形態に係る医療情報連携装置において、前記表示部は、前記残余期間に対応付けてビデオ通話又はチャットの実施タイミングを表示する。
表示部は、残余期間に対応付けてビデオ通話又はチャットの実施タイミングを表示する。例えば、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的大きい場合には、ビデオ通話及びチャットの実施タイミングの回数を多く表示することができる。また、対象者のヘルスデータと目標値との差が比較的小さい場合には、チャットの回数を少なく表示することができる。これにより、保健指導や診療を実施する実施者は、残余期間内のどのタイミングでビデオ通話又はチャットを行うかを容易に把握することができる。
1 通信ネットワーク
10 医療業務装置
11 医療業務支援ソフトウエア
20 サーバ
21 制御部
22 第1通信部
23 第2通信部
24 対象者DB
25 遠隔支援ソフトウエア
26 ビデオ通話機能提供部
27 チャット機能提供部
30 対象者装置
31 表示画面
50 医療情報連携装置
51 制御部
52 通信部
53 インタフェース部
54 操作部
55 連携処理部
56 記憶部
57 表示画面
58 表示部
59 ビデオ通話処理部
60 チャット処理部
61 AIエンジン部

Claims (18)

  1. 複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する特定部と、
    前記特定部で特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する出力部と
    を備える医療情報連携装置。
  2. 前記特定部は、
    前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の対象者の医療画像を特定し、
    前記出力部は、
    特定した医療画像を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する請求項1に記載の医療情報連携装置。
  3. 前記医療業務支援ソフトウエアが画面に表示する前記対象者の医療画像を複写する複写部を備え、
    前記特定部は、
    前記複写部で複写した医療画像を特定する請求項2に記載の医療情報連携装置。
  4. 前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の中から所要の対象者を選定する対象者選定部を備え、
    前記対象者選定部で選定した対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介してビデオ通話を行う請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  5. 前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される対象者の中から所要の対象者を選定する対象者選定部を備え、
    前記対象者選定部で選定した対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介してチャットを行う請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  6. 前記医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて対象者候補を抽出する対象者候補抽出部を備え、
    前記対象者選定部は、
    前記対象者候補抽出部で抽出した対象者候補から前記所要の対象者を選定する請求項4又は請求項5に記載の医療情報連携装置。
  7. 前記医療情報に含まれるヘルスデータ又は問診データに基づいて指導内容の候補を抽出する指導内容候補抽出部と、
    前記指導内容候補抽出部で抽出した指導内容の候補から所要の指導内容を選定する指導内容選定部と
    を備え、
    前記出力部は、
    選定した指導内容を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  8. 前記出力部は、
    対象者に対する行動目標を、前記遠隔支援ソフトウエアを介して前記対象者の対象者装置へ出力する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  9. 対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して交換されるチャットメッセージを取得するチャットメッセージ取得部と、
    前記チャットメッセージ取得部で取得したチャットメッセージに基づいて、指導内容の候補を提供する指導内容候補提供部と
    を備える請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  10. 対象者が対象者装置で入力したヘルスデータを、前記遠隔支援ソフトウエアを介して取得するヘルスデータ取得部と、
    前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータを前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御するヘルスデータ記録制御部と
    を備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  11. 前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者の対象者装置との間で前記遠隔支援ソフトウエアを介して行うビデオ通話又はチャットの実施計画を生成する実施計画生成部を備える請求項10に記載の医療情報連携装置。
  12. 前記ヘルスデータ取得部で取得したヘルスデータに基づいて、前記対象者に対する行動目標を更新する行動目標更新部を備える請求項10又は請求項11に記載の医療情報連携装置。
  13. 前記遠隔支援ソフトウエアによって記録された対象者との間の対話履歴を取得する対話履歴取得部と、
    前記対話履歴取得部で取得した対話履歴を前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する対話履歴記録制御部と
    を備える請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  14. 前記対話履歴取得部で取得した対話履歴の要約を生成する要約生成部を備え、
    前記対話履歴記録制御部は、
    前記要約生成部で生成した要約を前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する請求項13に記載の医療情報連携装置。
  15. 前記対話履歴又は対話履歴の要約に基づいて前記対象者に対する行動目標の変更を推奨する推奨情報を生成する推奨情報生成部を備え、
    前記対話履歴記録制御部は、
    前記推奨情報生成部で生成した推奨情報を前記対象者の医療情報に関連付けて記録すべく制御する請求項13又は請求項14に記載の医療情報連携装置。
  16. 前記特定部は、
    前記医療業務支援ソフトウエアによって管理される患者の中から所要の対象者及び該対象者の対象者情報を特定し、
    前記出力部は、
    特定した対象者情報を前記遠隔支援ソフトウエアに登録すべく出力する請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の医療情報連携装置。
  17. コンピュータに、
    複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定する処理と、
    特定した共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する処理と
    を実行させるコンピュータプログラム。
  18. 複数の医療業務装置で動作する複数種類の医療業務支援ソフトウエアによって管理される医療情報の中から所要の共有情報を特定し、
    特定された共有情報を、サーバで動作し、対象者に対する保健指導又は診療の提供を遠隔から支援する遠隔支援ソフトウエアへ出力する医療情報連携方法。
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