JP7227993B2 - 活物質層形成装置及び電極板の製造方法 - Google Patents

活物質層形成装置及び電極板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状の集電箔上に活物質層を形成するための活物質層形成装置、及び、帯状の集電箔上に活物質層を有する電極板の製造方法に関する。
電池に用いられる正極板や負極板など、帯状の集電箔上に活物質層が形成された電極板が知られている。このような電極板は、例えば以下の手法により製造する。即ち、活物質粒子、結着剤、分散媒等を混合して得た活物質ペーストを、帯状の集電箔上に塗布して、集電箔上に未乾燥活物質層を形成する。その後、この未乾燥活物質層を加熱乾燥させて、活物質層を形成する。かくして、電極板が製造される。
また、電極板を製造する別の手法として、まず活物質粒子、結着剤、分散媒等を混合し造粒して、これらの湿潤造粒粒子を形成する。そして、この湿潤造粒粒子を圧延して集電箔上に配置し、集電箔上に未乾燥活物質層を形成する。その後、この未乾燥活物質層を加熱乾燥させて、活物質層を形成する。このような手法でも電極板を製造できる。なお、後者の手法に関連する従来技術として、特許文献1が挙げられる。
特開2016-119207号公報
しかしながら、上述の2つの手法は、分散媒を含む活物質ペースト或いは分散媒を含む湿潤造粒粒子を用いているため、分散媒を除去するべく、未乾燥活物質層を加熱乾燥させる工程が必要である。このため、電極板の生産性が良くない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、未乾燥活物質層を加熱乾燥させる工程を行うことなく、集電箔上に活物質層を形成できる活物質層形成装置、及び、未乾燥活物質層を加熱乾燥させる工程を行うことなく、集電箔上に活物質層を形成できる電極板の製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、帯状の集電箔上に活物質層を形成する活物質層形成装置であって、巻きつけた上記集電箔をその長手方向に搬送するバックアップロールと、上記バックアップロールに巻きつけられた上記集電箔と間隙を空けて上記バックアップロールに平行に配置され、活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子を、ロール表面に磁気吸着し上記間隙に向けて搬送するマグネットロールと、上記バックアップロールと上記マグネットロールとの間に直流電圧を印加して、上記間隙において上記活物質合材粒子を上記集電箔に向けて飛ばして、上記集電箔上に上記活物質合材粒子を堆積させる直流電源と、上記マグネットロールの上記ロール表面に磁気吸着された上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された上記活物質合材粒子が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる減電器と、を備える活物質層形成装置である。
上述の活物質層形成装置は、上述のバックアップロール、マグネットロール及び直流電源を備えており、これらによって帯状の集電箔上に活物質合材粒子を堆積させる。具体的には、まず活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子(以下、単に「磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子」ともいう)を、マグネットロールのロール表面に磁気吸着する。その後、バックアップロールで集電箔を搬送すると共に、マグネットロールで磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子を搬送する。その後、直流電源によりバックアップロールとマグネットロールとの間に直流電圧を印加して、静電気力により、マグネットロールと集電箔との間隙において活物質合材粒子を集電箔に向けて飛ばして、集電箔上に活物質合材粒子を堆積させる。このようにすることで、分散媒を含まない未圧縮活物質層を集電箔上に形成できるため、分散媒を除去する(未乾燥活物質層を加熱乾燥させる)工程が不要となる。
ところで、活物質合材粒子を集電箔に向けて飛ばす際、磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された活物質合材粒子が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQab(以下、単に「磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQab」ともいう)が多いと、活物質合材粒子が磁性キャリア粒子から離れ難くなるため、集電箔上に堆積される活物質合材粒子が少なくなる。これに対し、上述の活物質層形成装置は、更に減電器を備えており、この減電器により、マグネットロールに磁気吸着された磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させる。これにより、活物質合材粒子が磁性キャリア粒子から離れて集電箔へ飛び易くなるため、集電箔上に堆積される活物質合材粒子を多くでき、活物質層の目付量を多くできる。
なお、磁性キャリア粒子をマグネットロールに磁気吸着するよりも前の段階で、磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させた場合には、磁性キャリア粒子から脱落する活物質合材粒子が増えるため、マグネットロール上に磁性キャリア粒子と共に保持される活物質合材粒子が少なくなる。このため、集電箔上に堆積される活物質合材粒子も少なくなる。これに対し、上述の減電器は、マグネットロールに磁気吸着された後の磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させるため、マグネットロールに磁性キャリア粒子を磁気吸着する際には、マグネットロール上に磁性キャリア粒子と共に保持される活物質合材粒子を多くでき、集電箔上に堆積される活物質合材粒子を多くできる。
更に、上記の活物質層形成装置であって、前記マグネットロールは、前記ロール表面に磁気吸着された前記磁性キャリア粒子が、複数の上記磁性キャリア粒子が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂を形成し、かつ、この磁気穂が、上記ロール表面から立ち上がった形態、及び、上記ロール表面に沿って周方向に延びる横倒し形態を交互に取りつつ、前記間隙向けて搬送されるように構成されており、前記減電器は、上記間隙に達する前で最後に上記横倒し形態となる上記磁気穂をなす複数の上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された前記活物質合材粒子の前記電荷量QQabを減少させる位置に配置してなる活物質層形成装置とすると良い。
マグネットロールのロール表面から立ち上がった形態の磁気穂について、磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させた場合、磁気穂の先端部分では、電荷量QQabの減少量が多くなる一方、磁気穂の基端部分では、電荷量QQabの減少量が少なくなるなど、電荷量QQabの減少量にムラが生じ易い。これに対し、上述の活物質層形成装置では、減電器を、マグネットロールと集電箔との間隙に達する前で最後にマグネットロール上に横倒し形態となる磁気穂について電荷量QQabを減少させる位置に配置している。これにより、電荷量QQabの減少量に上述のムラが生じるのを防止し、より適切に活物質合材粒子を集電箔上に堆積できる。
また、他の解決手段は、帯状の集電箔上に活物質層を備える電極板の製造方法であって、上記集電箔上に、活物質合材粒子が堆積した未圧縮の未圧縮活物質層を形成する未圧縮活物質層形成工程を備え、上記未圧縮活物質層形成工程は、上記活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子を、マグネットロールのロール表面に磁気吸着する磁気吸着工程と、上記マグネットロールに平行に配置されたバックアップロールで、これに巻きつけた上記集電箔をその長手方向に搬送すると共に、上記マグネットロールのロール表面に磁気吸着された磁性キャリア粒子を、上記バックアップロールに巻きつけられた上記集電箔と上記マグネットロールとの間隙に向けて搬送する搬送工程と、上記磁気吸着工程の後、上記マグネットロールに磁気吸着された上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着した上記活物質合材粒子が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる減電工程と、上記減電工程の後、上記バックアップロールと上記マグネットロールとの間に直流電圧を印加して、上記間隙において上記活物質合材粒子を上記集電箔に向けて飛ばして、上記未圧縮活物質層を形成する堆積工程と、を有する電極板の製造方法である。
上述の電極板の製造方法では、未圧縮活物質層形成工程において、活物質合材粒子が堆積した未圧縮活物質層を形成する。具体的には、まず活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子を、マグネットロールのロール表面に磁気吸着する(磁気吸着工程)。その後、バックアップロールで集電箔を搬送すると共に、マグネットロールで磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子を搬送する。その後、バックアップロールとマグネットロールとの間に直流電圧を印加して、静電気力により、マグネットロールと集電箔との間隙において活物質合材粒子を集電箔に向けて飛ばして、集電箔上に未圧縮活物質層を形成する(堆積工程)。このようにすることで、分散媒を含まない未圧縮活物質層を集電箔上に形成できるため、分散媒を除去する(未乾燥活物質層を加熱乾燥させる)工程が不要となる。
更に、上述の製造方法では、堆積工程の前に減電工程を行って、マグネットロールに磁気吸着された磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させる。これにより、その後の堆積工程において、活物質合材粒子が磁性キャリア粒子から離れて集電箔に向けて飛び易くなるため、集電箔上に堆積される(未圧縮活物質層を構成する)活物質合材粒子を多くでき、活物質層の目付量を多くできる。一方で、減電工程は磁気吸着工程の後に行っているため、磁気吸着工程において、マグネットロール上に磁性キャリア粒子と共に保持される活物質合材粒子を多くでき、堆積工程で集電箔上に堆積される(未圧縮活物質層を形成する)活物質合材粒子を多くできる。
更に、上記の電極板の製造方法であって、前記搬送工程は、前記マグネットロールの前記ロール表面に磁気吸着された前記磁性キャリア粒子を、複数の上記磁性キャリア粒子が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂を形成し、かつ、この磁気穂が、上記ロール表面から立ち上がった形態、及び、上記ロール表面に沿って周方向に延びる横倒し形態を交互に取りつつ、前記間隙に向けて搬送し、前記減電工程は、上記間隙に達する前で最後に上記横倒し形態となる上記磁気穂をなす複数の上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された前記活物質合材粒子について行う電極板の製造方法とすると良い。
上述の電極板の製造方法では、マグネットロールと集電箔との間隙に達する前で最後にマグネットロール上に横倒し形態となる磁気穂について減電工程を行って、磁性キャリア粒子及び活物質合材粒子の電荷量QQabを減少させる。これにより、電荷量QQabの減少量に前述のムラが生じるのを防止し、より適切に活物質合材粒子を集電箔上に堆積できる。
実施形態に係る電極板の斜視図である。 実施形態に係る電極板の製造方法のフローチャートである。 実施形態に係る活物質層形成装置の説明図である。 実施形態に係り、マグネットロールの下方において、活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子が、ロール表面に磁気吸着される様子を模試的に示す説明図である。 実施形態に係り、マグネットロールの金属筒の回転に伴って磁気穂が搬送される様子を模試的に示す説明図である。 実施形態に係り、マグネットロールと集電箔との間隙において、活物質合材粒子が集電箔に向けて飛翔する様子を模試的に示す説明図である。 実施例及び比較例に係る各電極板について、活物質層の目付量比を示すグラフである。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係る電極板1の斜視図を示す。なお、以下では、電極板1の長手方向EH、幅方向FH及び厚み方向GHを、図1に示す方向と定めて説明する。この電極板1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池を製造するのに、具体的には、扁平状捲回型或いは積層型の電極体を製造するのに用いられる帯状の負極板である。
電極板1は、長手方向EHに延びる帯状で、アルミニウム箔からなる集電箔3を有する。この集電箔3の第1主面3aのうち、幅方向FHの中央でかつ長手方向EHに延びる領域上には、第1活物質層5(以下、単に「活物質層5」ともいう)が帯状に形成されている。また、集電箔3の反対側の第2主面3bのうち、幅方向FHの中央でかつ長手方向EHに延びる領域上にも、第2活物質層6(以下、単に「活物質層6」ともいう)が帯状に形成されている。電極板1のうち幅方向FHの両端部は、それぞれ、厚み方向GHに活物質層5,6が存在せず、集電箔3が厚み方向GHに露出した露出部1rとなっている。
活物質層5,6は、それぞれ、活物質粒子11と結着剤12から構成されている。活物質粒子11及び結着剤12の重量割合は、活物質粒子:結着剤=97.5:2.5である。本実施形態では、活物質粒子11は、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な負極活物質粒子、具体的には黒鉛粒子であり、結着剤12は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)である。
次いで、上記の電極板1の製造方法について説明する(図2~図6参照)。まず「合材粒子作製工程S1」(図2参照)において、活物質粒子11と結着剤12からなる活物質合材粒子15を作製する。具体的には、活物質粒子11として黒鉛粒子を、結着剤12としてPVDFを用意する。また、混合造粒装置(日本コークス工業株式会社のMPミキサ)を用意する。そして、活物質粒子11及び結着剤12を、活物質粒子:結着剤=97.5:2.5の重量割合で混合造粒装置内に投入し、4,500rpmで2min混合し造粒して、活物質粒子11及び結着剤12が複合化したメディアン径D50=約10μmの活物質合材粒子15を得る。なお、この活物質合材粒子15には、分散媒が含まれない(固形分率NVが100wt%)。
次に、「静電吸着工程S2」(図2参照)において、活物質合材粒子15と磁性キャリア粒子200を混合して、活物質合材粒子15を磁性キャリア粒子200に静電吸着する。磁性キャリア粒子200は、主として強磁性体からなる粒子であり、本実施形態では、パウダーテック株式会社のMF96-100を用いた。この磁性キャリア粒子200は、メディアン径D50=約100μmであり、Mn及びFeからなる粒子本体と、この粒子本体の表面に形成された厚み約1μmのシリコーン被膜とからなる。
静電吸着工程S2では、ポリ容器に、活物質合材粒子15及び磁性キャリア粒子200を、活物質合材粒子:磁性キャリア粒子=90.4:9.6の重量割合で投入し、ポットミル回転台にポリ容器を乗せて277rpmで90min混合する。これにより、活物質合材粒子15を磁性キャリア粒子200に静電吸着する。
次に、「第1未圧縮活物質層形成工程S3」(図2参照)において、上述の活物質合材粒子15を用いて、集電箔3の第1主面3a上に、長手方向EHに延びる帯状で、未圧縮の第1未圧縮活物質層5x(以下、単に「未圧縮活物質層5x」ともいう)を形成する。この第1未圧縮活物質層形成工程S3と後述する第1プレス工程S4は、活物質層形成装置100(図3~図6参照)を用いて連続して行う。この活物質層形成装置100は、集電箔3上に未圧縮活物質層5xを形成する層形成部103と、未圧縮活物質層5x及び集電箔3を加熱プレスして活物質層5を形成するプレス部105とを備える。
このうち層形成部103は、静電吸着工程S2で得た、活物質合材粒子15を静電吸着した磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130に供給する供給部110と、集電箔3を長手方向EHに搬送するバックアップロール120と、バックアップロール120に平行に配置されたマグネットロール130と、これらバックアップロール120及びマグネットロール130に電気的に接続する直流電源140と、活物質合材粒子15及び磁性キャリア粒子200が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる減電器150と、磁性キャリア粒子200を回収する回収部160とを有する。
このうち供給部110は、マグネットロール130の下方に配置されている。この供給部110は、磁性キャリア粒子200及びこれに静電吸着された活物質合材粒子15を収容する容器111と、この容器111内に設けられた3つの攪拌翼113,114,115とを有しており、容器111内に投入された、磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15を、上方のマグネットロール130に向けて送るように構成されている。また、供給部110の容器111のうち、図3中、右上の部位には、マグネットロール130のロール表面130mに向けて突出するスキージ117が設けられている。このスキージ117は、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15を均す。
バックアップロール120は、マグネットロール130の上方に配置されている。また、バックアップロール120の図3中、右方には、バックアップロール120と平行に搬送ロール125が配置されている。これらバックアップロール120及び搬送ロール125は、図3中、右下から、活物質層形成装置100の層形成部103に供給される集電箔3を長手方向EHに搬送する。具体的には、搬送ロール125は、集電箔3の第1主面3aに接触して、巻きつけた集電箔3をバックアップロール120に向けて長手方向EHに搬送する。一方、バックアップロール120は、これに連結されたモータ(不図示)によって図3中、時計回りに回転し、集電箔3の第2主面3bに接触して、巻きつけた集電箔3を後述するプレス部105に向けて長手方向EHに搬送する。
マグネットロール130は、バックアップロール120の下方にロール間隙KAを空けて、かつ、バックアップロール120に巻きつけられた集電箔3との間に間隙KBを空けて、バックアップロール120と平行に配置されている。本実施形態では、ロール間隙KAの大きさは4.0mmであり、間隙KBの大きさは、ロール間隙KAよりも集電箔3の厚み分だけ(本実施形態では12μm)小さい。
このマグネットロール130は、ロール表面130mに生じた磁力Fgによって、前述の磁性キャリア粒子200をロール表面130mに吸着可能であり、ロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBに向けて搬送可能に構成されている。更に、マグネットロール130は、複数の磁性キャリア粒子200が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂210を形成し、かつ、この磁気穂210が、ロール表面130mから立ち上がった形態と、ロール表面130mに沿って周方向SHに延びる横倒し形態とを交互に取りつつ、磁性キャリア粒子200が上記間隙KBに向けて搬送されるように構成されている。
具体的には、マグネットロール130は、アルミニウムからなる円筒状の金属筒131と、この金属筒131の内部に金属筒131と同軸に配置された、5極構造を有する円柱状のマグネット部133とを有する。金属筒131の外周面131mは、マグネットロール130のロール表面130mをなす。この金属筒131は、これに連結されたモータ(不図示)によって図3中、反時計回りに回転する。
一方、マグネット部133は、固定されており回転しない。マグネット部133は、マグネットロール130のロール軸に直交する断面がそれぞれ扇状の5つのフェライト磁石(第1磁石133N1、第2磁石133S1、第3磁石133S2、第4磁石133N2及び第5磁石133S3)により構成されている。第1磁石133N1は上方に配置されており、この第1磁石133N1から反時計回りに、第2磁石133S1、第3磁石133S2、第4磁石133N2、第5磁石133S3が配置されている。第1磁石133N1及び第4磁石133N2は、それぞれ外周側にN極を有する磁石であり、第2磁石133S1、第3磁石133S2及び第5磁石133S3は、それぞれ外周側にS極を有する磁石である。
直流電源140は、その負極がマグネットロール130に、正極がバックアップロール120に電気的に接続され、また、バックアップロール120は接地されている。本実施形態では、この直流電源140により、マグネットロール130の電位が-600V、バックアップロール120の電位が0Vとなり、マグネットロール130とバックアップロール120との間に直流電圧Vd=-600Vが掛けられる。これにより、バックアップロール120に巻きつけられた集電箔3とマグネットロール130との間隙KBにおいて、静電気力Fsが生じ、後述するように、活物質合材粒子15が集電箔3に向けて飛翔する。
減電器150は、マグネットロール130の図3中、右斜め上方に、マグネットロール130から約10cm離れて配置されている。本実施形態では、この減電器150として、春日電機株式会社の静電気帯電・除電装置(KNT-1)を用いた。減電器150は、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200及びこれに静電吸着された活物質合材粒子15が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる。
本実施形態では、減電器150をマグネットロール130の図3中、右斜め上方に配置している。一方、後述するように、磁性キャリア粒子200の磁気穂210は、マグネットロール130の図3中、右斜め上において、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBに達する前で最後にマグネットロール130上に横倒し形態となる。このため、減電器150は、間隙KBに達する前で最後に横倒し形態となる磁気穂210について、この磁気穂210をなす磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少できる。
回収部160は、マグネットロール130の図3中、左方に配置されている。この回収部160は、マグネットロール130のロール表面130mに向けて突出する回収ブレード161を有する。この回収ブレード161は、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着されている磁性キャリア粒子200を掻き取って回収する。
次に、活物質層形成装置100のプレス部105について説明する。このプレス部105は、ロール間隙KCを空けて平行に配置された一対のプレスロール171,172を有する。これらのプレスロール171,172は、活物質層形成装置100の層形成部103から搬送される集電箔3及び未圧縮活物質層5xを、ロール間隙KCにおいて加熱プレス可能に構成されている。
次に、上述の活物質層形成装置100を用いて行う「第1未圧縮活物質層形成工程S3」について説明する。第1未圧縮活物質層形成工程S3のうち、まず「第1磁気吸着工程S31」(図2参照)において、活物質合材粒子15を静電吸着した磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着する(図3及び図4参照)。具体的には、供給部110の容器111内に投入された、磁性キャリア粒子200及びこれに静電吸着された活物質合材粒子15は、攪拌翼113,114,115によって、上方のマグネットロール130に向けて送られる。この磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15は、マグネットロール130のロール表面130mに生じている磁力Fgによって、マグネットロール130の下方においてロール表面130mに磁気吸着する。
続いて、第1未圧縮活物質層形成工程S3のうち「第1搬送工程S32」(図2参照)において、バックアップロール120で、これに巻きつけられた集電箔3を長手方向EHに搬送する。一方、マグネットロール130で、このロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBに向けて搬送する。具体的には、複数の磁性キャリア粒子200が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂210を形成し、かつ、この磁気穂210が、ロール表面130mから立ち上がった形態と、ロール表面130mに沿った横倒し形態とを交互に取るように、磁性キャリア粒子200を間隙KBに向けて搬送する。
本実施形態では、下方でマグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15は、マグネットロール130(金属筒131)の回転に伴って反時計回りに上方に移動する。まず図3及び図4中、右斜め下方のロール表面130m上において、第4磁石133N2のN極により、磁性キャリア粒子200が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂210が、ロール表面130mから立ち上がった形態となる。その後、この磁気穂210は、第4磁石133N2と第5磁石133S3の境界近傍上を通過する際には、ロール表面130mに沿った横倒し形態となる。その後、磁気穂210は、第5磁石133S3のS極により、再びロール表面130mから立ち上がった形態となる(図5参照)。その後、磁気穂210は、第5磁石133S3と第1磁石133N1との境界近傍上を通過する際には、再びロール表面130mに沿った横倒し形態となる。
この第1搬送工程S32の途中で「第1減電工程S33」(図2参照)において、減電器150により、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200及びこれに静電吸着された活物質合材粒子15が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる。
具体的には、前述の第5磁石133S3と第1磁石133N1との境界近傍上においてロール表面130m上で横倒し形態となった磁気穂210について、マグネットロール130の図3中、右上に配置された減電器150により、磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabが減少する。本実施形態では、磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の単位質量当たりの電荷量QQabが、-1500μC/gから-800μC/gに減少する。
続いて、第1未圧縮活物質層形成工程S3のうち「第1堆積工程S34」(図2参照)において、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBにおいて活物質合材粒子15を集電箔3の第1主面3aに向けて飛ばして、集電箔3の第1主面3a上に活物質合材粒子15を堆積させて未圧縮活物質層5xを形成する(図3参照)。
具体的には、マグネットロール130のロール表面130m上の磁気穂210は、マグネットロール130の回転に伴って反時計回りに、バックアップロール120とのロール間隙KA(集電箔3との間隙KB)まで更に移動する(図6参照)。磁気穂210は、この間隙KBの近傍において、第1磁石133N1のN極により、再びロール表面130mから立ち上がった形態となる。一方、間隙KBでは、直流電源140により静電気力Fsが生じ、この静電気力Fsによって、活物質合材粒子15が集電箔3に向けて飛翔する。これにより、集電箔3の第1主面3a上に、活物質合材粒子15が堆積して未圧縮活物質層5xが連続して形成される。
なお、ロール表面130mに磁気吸着された磁性キャリア粒子200に掛かる磁力Fgが、静電気力Fsよりも強くされているため、磁性キャリア粒子200はそのままロール表面130mに残る。その後、このロール表面130mに残った磁性キャリア粒子200は、マグネットロール130の回転に伴って反時計回りに下方に移動し、回収部160の回収ブレード161で掻き取られて回収される(図3参照)。
続いて、「第1プレス工程S4」(図2参照)において、未圧縮活物質層5x及び集電箔3を加熱プレスして、活物質層5を形成する(図3参照)。具体的には、未圧縮活物質層5xが形成された集電箔3は、層形成部103のバックアップロール120からプレス部105に搬送され、プレス部105の一対のプレスロール171,172により加熱プレスされる。かくして、集電箔3の第1主面3a上に活物質層5が連続形成される。なお、この集電箔3上に活物質層5を有する電極板を「片側電極板1Y」ともいう。
次に、上述の片側電極板1Yについて、前述の第1未圧縮活物質層形成工程S3と同様な「第2未圧縮活物質層形成工程S5」(図2参照)を行って、集電箔3の第2主面3b上に第2未圧縮活物質層6x(以下、単に「未圧縮活物質層6x」ともいう)を形成する。即ち、まず第2未圧縮活物質層形成工程S5の「第2磁気吸着工程S51」において、前述の第1磁気吸着工程S31と同様に、静電吸着工程S2で得た、活物質合材粒子15を静電吸着した磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着する。
続いて、第2未圧縮活物質層形成工程S5の「第2搬送工程S52」において、前述の第1搬送工程S32と同様に、バックアップロール120で集電箔3を搬送すると共に、マグネットロール130で磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBに向けて搬送する。また、この第2搬送工程S52の途中で「第2減電工程S53」において、前述の第1減電工程S33と同様に、減電器150により、マグネットロール130に磁気吸着された磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少させる。続いて、第2未圧縮活物質層形成工程S5の「第2堆積工程S54」において、前述の第1堆積工程S34と同様に、活物質合材粒子15を集電箔3の第2主面3bに向けて飛ばして、集電箔3の第2主面3b上に活物質合材粒子15を堆積させて第2未圧縮活物質層6xを連続形成する。
続いて、前述の第1プレス工程S4と同様な「第2プレス工程S6」(図2参照)を行う。即ち、第2未圧縮活物質層6x、集電箔3及び第1活物質層5を加熱プレスして、第2未圧縮活物質層6xから第2活物質層6を形成する。かくして、図1に示した電極板1が製造される。
(試験結果)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験結果について説明する(図7参照)。実施例として、前述の実施形態と同様にして電極板1を製造した。一方、比較例として、実施形態の活物質層形成装置100から減電器150を取り外して(第1減電工程S33及び第2減電工程S53は行わずに)、それ以外は実施形態と同様にして電極板1を製造した。次に、実施例及び比較例の各電極板1について、活物質層5の目付量(mg/cm2)をそれぞれ測定した。そして、比較例の電極板1の活物質層5の目付量を基準(=1.00)として、実施例の電極板1の活物質層5の「目付量比」を算出した。その結果を図7に示す。
図7から明らかなように、比較例の電極板1に比べて、実施例の電極板1では、活物質層5の目付量比(目付量)が13%多い。実施例では、活物質層形成装置100に減電器150が取り付けられており、第1堆積工程S34の前に第1減電工程S33を行って、磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少させている。これにより、第1堆積工程S34において、活物質合材粒子15が磁性キャリア粒子200から離れて集電箔3に向けて飛び易くなるため、集電箔3上に堆積される活物質合材粒子15が多くなり、活物質層5の目付量が多くなったと考えられる。
また、第1減電工程S33は、第1磁気吸着工程S31後に行っている。このため、第1磁気吸着工程S31を行う際には、活物質合材粒子15は磁性キャリア粒子200に強く静電吸着されており、マグネットロール130上に磁性キャリア粒子200と共に保持される活物質合材粒子15が多いため、集電箔3上に堆積される活物質合材粒子15が多くなり、活物質層5の目付量が多くなったと考えられる。
以上で説明したように、活物質層形成装置100及びこれを用いた電極板1の製造方法では、まず活物質合材粒子15を静電吸着した磁性キャリア粒子200を、マグネットロール130のロール表面130mに磁気吸着する。その後、バックアップロール120で集電箔3を搬送すると共に、マグネットロール130で磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15を搬送する。その後、直流電源140によりバックアップロール120とマグネットロール130との間に直流電圧Vdを印加して、静電気力Fsにより、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBにおいて活物質合材粒子15を集電箔3に向けて飛ばして、集電箔3上に未圧縮活物質層5x,6xを形成する。このようにすることで、分散媒を含まない未圧縮活物質層5x,6xを集電箔3上に形成できるため、分散媒を除去する工程が不要となる。
更に、活物質層形成装置100は減電器150を備えており、この減電器150により、マグネットロール130に磁気吸着された磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少させる。これにより、活物質合材粒子15が磁性キャリア粒子200から離れて集電箔3へ飛び易くなるため、集電箔3上に堆積される活物質合材粒子15を多くでき、活物質層5,6の目付量を多くできる。一方で、減電器150は、マグネットロール130に磁気吸着された後の磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少させるため、磁気吸着工程S31,S51において、マグネットロール130上に磁性キャリア粒子200と共に保持される活物質合材粒子15を多くでき、堆積工程S34,S54で集電箔3上に堆積される活物質合材粒子15を多くできる。
また、実施形態では、マグネットロール130と集電箔3との間隙KBに達する前で最後にマグネットロール130上に横倒し形態となる磁気穂210について減電工程S33,S53を行って、磁性キャリア粒子200及び活物質合材粒子15の電荷量QQabを減少させている。これにより、電荷量QQabの減少量にムラが生じるのを防止し、より適切に活物質合材粒子15を集電箔3上に堆積できる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば、実施形態では、負極板1の製造に本発明を適用したが、正極板の製造に本発明を適用してもよい。
1 電極板(負極板)
3 集電箔
5 第1活物質層
5x (プレス前の)第1活物質層
6 第2活物質層
6x (プレス前の)第2活物質層
11 活物質粒子
12 結着剤
15 活物質合材粒子
100 活物質層形成装置
120 バックアップロール
130 マグネットロール
130m (マグネットロールの)ロール表面
140 直流電源
150 減電器
200 磁性キャリア粒子
210 磁気穂
EH 長手方向
KB (マグネットロールと集電箔との)間隙
SH 周方向
Fg 磁力
Fs 静電気力
Vd 直流電圧
Qa (磁性キャリア粒子が帯びている)電荷
Qb (活物質合材粒子が帯びている)電荷
QQab 電荷量
S1 合材粒子作製工程
S2 静電吸着工程
S3 第1未圧縮活物質層形成工程
S31 第1磁気吸着工程
S32 第1搬送工程
S33 第1減電工程
S34 第1堆積工程
S4 第1プレス工程
S5 第2未圧縮活物質層形成工程
S51 第2磁気吸着工程
S52 第2搬送工程
S53 第2減電工程
S54 第2堆積工程
S6 第2プレス工程

Claims (4)

  1. 帯状の集電箔上に活物質層を形成する活物質層形成装置であって、
    巻きつけた上記集電箔をその長手方向に搬送するバックアップロールと、
    上記バックアップロールに巻きつけられた上記集電箔と間隙を空けて上記バックアップロールに平行に配置され、活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子を、ロール表面に磁気吸着し上記間隙に向けて搬送するマグネットロールと、
    上記バックアップロールと上記マグネットロールとの間に直流電圧を印加して、上記間隙において上記活物質合材粒子を上記集電箔に向けて飛ばして、上記集電箔上に上記活物質合材粒子を堆積させる直流電源と、
    上記マグネットロールの上記ロール表面に磁気吸着された上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された上記活物質合材粒子が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる減電器と、を備える
    活物質層形成装置。
  2. 請求項1に記載の活物質層形成装置であって、
    前記マグネットロールは、
    前記ロール表面に磁気吸着された前記磁性キャリア粒子が、
    複数の上記磁性キャリア粒子が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂を形成し、かつ、
    この磁気穂が、上記ロール表面から立ち上がった形態、及び、上記ロール表面に沿って周方向に延びる横倒し形態を交互に取りつつ、
    前記間隙に向けて搬送されるように構成されており、
    前記減電器は、
    上記間隙に達する前で最後に上記横倒し形態となる上記磁気穂をなす複数の上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された前記活物質合材粒子の前記電荷量QQabを減少させる位置に配置してなる
    活物質層形成装置。
  3. 帯状の集電箔上に活物質層を備える電極板の製造方法であって、
    上記集電箔上に、活物質合材粒子が堆積した未圧縮の未圧縮活物質層を形成する未圧縮活物質層形成工程を備え、
    上記未圧縮活物質層形成工程は、
    上記活物質合材粒子を静電吸着した磁性キャリア粒子を、マグネットロールのロール表面に磁気吸着する磁気吸着工程と、
    上記マグネットロールに平行に配置されたバックアップロールで、これに巻きつけた上記集電箔をその長手方向に搬送すると共に、上記マグネットロールのロール表面に磁気吸着された磁性キャリア粒子を、上記バックアップロールに巻きつけられた上記集電箔と上記マグネットロールとの間隙に向けて搬送する搬送工程と、
    上記磁気吸着工程の後、上記マグネットロールに磁気吸着された上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着した上記活物質合材粒子が帯びている電荷Qa,Qbの電荷量QQabを減少させる減電工程と、
    上記減電工程の後、上記バックアップロールと上記マグネットロールとの間に直流電圧を印加して、上記間隙において上記活物質合材粒子を上記集電箔に向けて飛ばして、上記未圧縮活物質層を形成する堆積工程と、を有する
    電極板の製造方法。
  4. 請求項3に記載の電極板の製造方法であって、
    前記搬送工程は、
    前記マグネットロールの前記ロール表面に磁気吸着された前記磁性キャリア粒子を、
    複数の上記磁性キャリア粒子が数珠繋ぎ状に並んだ磁気穂を形成し、かつ、
    この磁気穂が、上記ロール表面から立ち上がった形態、及び、上記ロール表面に沿って周方向に延びる横倒し形態を交互に取りつつ、
    前記間隙に向けて搬送し、
    前記減電工程は、
    上記間隙に達する前で最後に上記横倒し形態となる上記磁気穂をなす複数の上記磁性キャリア粒子及びこれに静電吸着された前記活物質合材粒子について行う
    電極板の製造方法。
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