JP2017111917A - 電極シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗膜(集電箔の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体)に透けや筋が生じ難く、均一な塗膜が得られ易い、電極シートの製造方法を提供する。【解決手段】湿潤造粒体作製工程(S1)は、電極活物質13と結着材14とを混合して、先行混合体16を作製する第1混合工程(S11)と、先行混合体16と水15とを混合しつつ造粒して、湿潤造粒体6を作製する第2混合工程(S12)とを有する。結着材14として、分子量が300万以上であり、架橋度が1〜5%の範囲内であり、当該結着材14の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となり、且つ、中和度が50〜100%の範囲内である、ポリアクリル酸アンモニウムを用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、電池を構成する電極シートを製造する方法に関する。詳細には、集電箔の表面上に電極活物質層を形成した構造の電極シートを製造する方法に関する。
従来、電極シート(正極シートまたは負極シート)として、集電箔の表面上に電極活物質層を形成した構造の電極シートが知られている。このような構造の電極シートは、例えば、電極活物質と結着材と溶媒とを混合した活物質ペーストを、集電箔の表面上に塗布することによって作製される。このうち、結着材は、様々なものが用いられている。
例えば、特許文献1には、リチウムイオン二次電池を構成する負極シートの結着材として、スチレン・ブタジエンラテックス(SBR)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、メタクリレート・ブタジエンゴム(MBR)から選ばれる少なくとも1つのゴム系高分子と、セルロースおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)から選ばれる少なくとも1つのセルロース化合物、またはポリアクリル酸、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリル酸リチウムから選ばれる少なくとも1つのポリアクリル酸化合物との混合物を用いることが開示されている。これにより、リチウムイオン二次電池の充放電サイクル特性を良好にすることができることが記載されている。
特開2003−282147号公報
ところで、近年、電極活物質と結着材と溶媒である水とを混合して造粒した湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことによって膜状にし、膜状にした湿潤造粒体を集電箔の表面上に付着させる方法が検討されている。そして、集電箔の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体を乾燥させることで、集電箔の表面上に電極活物質層を形成して、電極シートを作製する方法が検討されている。
しかしながら、上述の方法により、膜状にした湿潤造粒体を集電箔の表面上に付着させたとき(以下、集電箔の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体を、塗膜ともいう)、塗膜が集電箔の表面上で途切れて(あるいは、部分的に塗膜の厚みが極端に薄くなり)、透け(集電箔が部分的に露出することをいう)や筋(塗膜が筋状になることをいう)が発生することがあった。このため、電池を構成する電極シートとして、適切に使用できないことがあった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、塗膜(集電箔の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体)に透けや筋が生じ難く、均一な塗膜が得られ易い、電極シートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、集電箔の表面上に電極活物質層を有する電極シートを製造する電極シートの製造方法において、電極活物質と結着材と水とを混合して造粒した湿潤造粒体を作製する湿潤造粒体作製工程と、前記湿潤造粒体作製工程で作製された前記湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことによって膜状にし、膜状にした前記湿潤造粒体を前記集電箔の表面上に付着させる成膜工程と、前記集電箔の表面上に付着させた膜状の前記湿潤造粒体を乾燥させることで、前記集電箔の表面上に前記電極活物質層を形成する乾燥工程と、を備え、前記湿潤造粒体作製工程は、前記電極活物質と前記結着材とを混合して、先行混合体を作製する第1混合工程と、前記第1混合工程で得られた前記先行混合体と、前記水とを混合しつつ造粒して、前記湿潤造粒体を作製する第2混合工程と、を有し、前記結着材として、分子量が300万以上であり、架橋度が1〜5%の範囲内であり、当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となり、且つ、中和度が50〜100%の範囲内である、ポリアクリル酸アンモニウムを用いる電極シートの製造方法である。
上述の製造方法では、湿潤造粒体作製工程において、電極活物質と結着材と水(溶媒)とを混合して造粒した湿潤造粒体を作製する。その後、成膜工程において、湿潤造粒体作製工程で作製された湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことによって膜状にし、膜状にした湿潤造粒体を集電箔の表面上に付着させる(以下、膜状の湿潤造粒体を、湿潤造粒体膜ともいう)。なお、湿潤造粒体とは、溶媒である水が電極活物質の粒子と結着材に保持(吸収)された状態で、これらが集合(結合)した物質(粒状体)をいう。
ところで、上述の製造方法では、湿潤造粒体作製工程として、第1混合工程と第2混合工程とを有している。具体的には、まず、第1混合工程において、電極活物質と結着材とを混合して、先行混合体(電極活物質と結着材との混合物)を得る。その後、第2混合工程において、第1混合工程で得られた先行混合体と、溶媒である水とを混合しつつ造粒して、湿潤造粒体を得る。
しかも、上述の製造方法では、結着材として、下記の(1)〜(4)の条件を全て満たす、架橋構造を有するポリアクリル酸アンモニウムを用いる。具体的には、
(1)分子量が300万以上である。
(2)架橋度が1〜5%の範囲内である。
(3)当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となる。
(4)アンモニア(アンモニウムイオン)による中和度が50〜100%の範囲内である。
結着材として上記のようなポリアクリル酸アンモニウムを用いて、前述の第1混合工程及び第2混合工程を行うことで、ポリアクリル酸アンモニウムの分子鎖が電極活物質の粒子の表面を覆いつつ絡み合った形態の湿潤造粒体を得ることができる。前述の4つの条件を満たすポリアクリル酸アンモニウムの分子鎖が電極活物質粒子の表面を覆いつつ絡み合った形態の湿潤造粒体は、特に、靭性に優れた湿潤造粒体となる。
上述の製造方法では、このように靱性に優れた湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことで膜状にし、膜状にした湿潤造粒体(湿潤造粒体膜)を集電箔の表面上に付着(塗布)させることで、集電箔の表面上に塗膜(集電箔の表面上に塗布された湿潤造粒体膜)を形成する。このように、湿潤造粒体に高い靱性を付与することで、当該湿潤造粒体をロールの間隙に通した際に、湿潤造粒体が砕け難く(連結している電極活物質の粒子同士が分断し難く)なる。これにより、膜状にした湿潤造粒体が途切れてしまう(あるいは、部分的に塗膜の厚みが極端に薄くなる)ことを低減することができる。
以上より、上述の製造方法により電極シートを製造することで、塗膜(集電箔の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体)に透けや筋(スジ)が生じ難くなり、均一な塗膜が得られ易くなる。
なお、結着材として、架橋度が1%未満のポリアクリル酸アンモニウムを用いた場合は、湿潤造粒体に十分に高い靱性を付与することができず、塗膜に透けや筋が発生する虞がある。一方、結着材として、架橋度が5%よりも大きいポリアクリル酸アンモニウムを用いた場合は、湿潤造粒体中におけるポリアクリル酸アンモニウムの分散性が低下し、塗膜に筋が発生する虞がある。
また、中和度が50%未満のポリアクリル酸アンモニウムは、溶媒である水に不溶であるため、結着材としての役割を果たすことができず、前述の作用効果を奏することができない。
なお、「中和度が50〜100%の範囲内であるポリアクリル酸アンモニウム」とは、ポリアクリル酸に含まれるカルボキシル基の50〜100%を、アンモニア(アンモニウムイオン)で中和したポリマーをいう。
実施形態にかかる湿潤造粒体の作製手順を示す模式図である。 実施形態で使用するロール成膜装置の構成を説明する斜視図である。 図2のロール成膜装置の断面図である。 実施形態にかかる電極シートの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図4のフローチャートのサブルーチンである。 比較例にかかる図3のA部拡大図である。
以下、本発明を具体化した実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態は、リチウムイオン二次電池の負極シート(電極シート)の製造に、本発明を適用したものである。本実施形態では、負極シートの負極活物質層(電極活物質層)を形成するための湿潤造粒体の材料として、負極活物質(電極活物質)と、結着材と、水(溶媒)とを使用する。
なお、本実施形態では、負極活物質として、粉末状の炭素材料(例えば、黒鉛)を使用する。
また、本実施形態では、結着材として、下記の(1)〜(4)の条件を全て満たす、架橋構造を有するポリアクリル酸アンモニウム(以下、PAA−NHともいう)を使用する。具体的には、
(1)分子量が300万以上である。
(2)架橋度が1〜5%の範囲内である。
(3)当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となる。
(4)アンモニア(アンモニウムイオン)による中和度が50〜100%の範囲内である。
(3)の「当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となる」とは、「結着材であるポリアクリル酸アンモニウムを0.2wt%含有するポリアクリル酸アンモニウム水溶液を作製した場合に、この水溶液の粘度が700mPa・s以上となる」という意味である。0.2wt%水溶液と記載しているが、これは粘度測定のための条件に過ぎない。湿潤造粒体を作製するときの、結着材と溶媒である水との混合比とは関係ない。
本実施形態では、上記の各材料を混練して、湿潤造粒体6を作製する。この湿潤造粒体6を集電箔7の表面上に膜状に付着させ(塗布し)、その後、集電箔7の表面上の湿潤造粒体6を乾燥させることにより、負極シート19を製造する。つまり、本実施形態では、湿潤造粒体6を作製する湿潤造粒体作製工程と、その湿潤造粒体6を膜状化して集電箔7の表面に付着させる成膜工程と、集電箔7の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体6を乾燥させる乾燥工程とを行って、負極シート19を製造する。
ここで、本実施形態にかかる電極シート(負極シート19)の製造方法について、詳細に説明する。図1は、実施形態にかかる湿潤造粒体6の作製手順を示す模式図である。図2は、実施形態で使用するロール成膜装置20の構成を説明する斜視図である。図3は、図2のロール成膜装置20の断面図である。図4は、実施形態にかかる電極シート(負極シート19)の製造方法の流れを示すフローチャートである。図5は、図4のフローチャートのサブルーチンであり、湿潤造粒体6の製造方法の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、負極活物質13(炭素材料)と結着材14(PAA−NH)と水15(溶媒)とを混合して造粒した湿潤造粒体6を作製する。具体的には、図5に示すように、ステップS11(第1混合工程)において、負極活物質13と結着材14とを混合して、先行混合体16を作製する。本実施形態では、公知の攪拌造粒機(図示なし)内に負極活物質13と結着材14とを投入し、攪拌することで、負極活物質13と結着材14とを混合(分散)して、先行混合体16とする(図1参照)。
次いで、ステップS12(第2混合工程)に進み、負極活物質13と結着材14とを混合してなる先行混合体16と、水15(溶媒)とを混合して、湿潤造粒体6を作製する。具体的には、負極活物質13と結着材14とを混合してなる先行混合体16が収容されている前述の攪拌造粒機内に、水15(溶媒)を加え、攪拌することで、湿潤造粒体6にする。ステップS12(第2混合工程)の混合では、湿潤造粒体6を構成する全成分が混合されることとなる。この全成分混合を行うことにより、湿潤造粒体6が得られる。
なお、上述のステップS11(第1混合工程)及びステップS12(第2混合工程)を行うことで、粉末状の負極活物質13が造粒され、もとの粉末のサイズより大きい負極活物質13の粒子(湿潤粒子)となる。しかも、ポリアクリル酸アンモニウム(結着材14)の分子鎖がこの負極活物質13の粒子の表面を覆いつつ絡み合った構造の湿潤造粒体6を得ることができる。このような構造の湿潤造粒体6は、特に、靭性に優れた湿潤造粒体となる。
また、本実施形態のステップS12(第2混合工程)では、工程の前半と後半とで、攪拌の回転速度を変更している。具体的には、前半は低速回転で、負極活物質13と結着材14とを混合してなる先行混合体16と水15(溶媒)とを攪拌(混合)している。これにより、適切に、負極活物質13と結着材14とに水15を吸収(保持)させつつこれらを造粒すると共に、結着材14(ポリアクリル酸アンモニウム)の分子鎖が負極活物質13の粒子の表面を覆いつつ絡み合った構造の湿潤造粒体を作製することができる。但し、低速回転の攪拌で得られる湿潤造粒体は、粒径が大きすぎて、後述するステップS2(成膜工程)において適切に膜状にすることができない。このため、ステップS12(第2混合工程)の後半は、高速回転で攪拌し、湿潤造粒体を微細化して、ステップS2(成膜工程)において適切に膜状にできる粒径の湿潤造粒体6とする。
また、本実施形態では、ステップS11(第1混合工程)及びステップS12(第2混合工程)において混合する各成分の配合比は、次のようにしている。
ステップS11(第1混合工程)では、負極活物質13(炭素材料)と結着材14(ポリアクリル酸アンモニウム)との混合比(配合比)を、重量比で98:2としている。
なお、結着材14(ポリアクリル酸アンモニウム)の配合比は、負極活物質13と結着材14との合計重量に対し、結着材14の重量が占める割合が0.5〜5wt%となるようにするのが好ましい。結着材14(ポリアクリル酸アンモニウム)が0.5wt%未満であると、湿潤造粒体6の靭性が不足となる虞がある。一方、結着材14(ポリアクリル酸アンモニウム)が5wt%より多いと、最終的に出来上がる電池において内部抵抗が大きくなるなど、電池特性が低下する虞がある。
また、ステップS12(第2混合工程)では、湿潤造粒体6のNV(固形分率)が重量比で74%となるように、水15(溶媒)を配合している。具体的には、水15(溶媒)以外の成分、すなわち負極活物質13及び結着材14が固形分(不揮発成分)であり、これらの合計重量が、湿潤造粒体6の全体重量(負極活物質13と結着材14と水15の合計重量)に対して、74wt%となるようにする。
次に、ステップS2(成膜工程)に進み、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)で作製された湿潤造粒体6を、対向するロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通すことによって膜状にし、膜状にされた湿潤造粒体6を集電箔7の表面上に付着させる(図2及び図3参照)。
なお、本実施形態では、図2及び図3に示すロール成膜装置20を用いて、ステップS2(成膜工程)を行う。
ロール成膜装置20は、図2及び図3に示すように、第1ローラ1と第2ローラ2と第3ローラ3の、3つのローラを有している。これら3つのローラ1〜3は、水平に並べて配置され、互いに平行に設けられている。また、第1ローラ1と第2ローラ2とは、わずかに間隔を置いて対面している。同様に、第2ローラ2と第3ローラ3とも、わずかに間隔を置いて対面している。第1ローラ1と第3ローラ3とは対面していない。さらに、第1ローラ1と第2ローラ2との対面箇所の上側には、仕切り板4と5が、ローラの幅方向(軸方向、図3において紙面に直交する方向)に離間して配置されている。
また、これら3つのローラ1〜3の回転方向は、図2及び図3において矢印で示すように、隣り合う(対面する)2つのローラの回転方向が互いに逆方向となるように、すなわち、対面する2つのローラが互いに順方向回転となるように設定されている。そして、第1ローラ1と第2ローラ2との対面箇所では、これらのローラの表面が回転により下向きに移動するようになっている。また、第2ローラ2と第3ローラ3との対面箇所では、これらのローラの表面が回転により上向きに移動するようになっている。また、回転速度に関して、回転によるローラの表面の移動速度が、第1ローラ1において最も遅く、第3ローラ3において最も速く、第2ローラ2ではそれらの中間となるように設定されている。
このようなロール成膜装置20では、第1ローラ1と第2ローラ2との対面箇所の上のに位置する仕切り板4と5の間の収容空間内に、ステップS1において作製した湿潤造粒体6が投入される。また、第3ローラ3には、集電箔7が掛け渡されている。集電箔7は、金属箔(銅箔)であり、第3ローラ3の回転と共に、第2ローラ2と第3ローラ3との対面箇所を通って、図2及び図3の右下から右上へと搬送されるようになっている。また、第2ローラ2と第3ローラ3との対面箇所には、集電箔7が通されている状態で、さらに第2ローラ2と集電箔7との間に若干の隙間があるようにされている。すなわち、第2ローラ2と第3ローラ3との間の隙間(集電箔7が存在していない状態での隙間)は、集電箔7の厚さより少し広い。
ステップS2(成膜工程)では、ロール成膜装置20の仕切り板4と5の間の収容空間内に、ステップS1で作製した湿潤造粒体6を投入する。投入された湿潤造粒体6は、第1ローラ1と第2ローラ2との対面箇所の隙間内に供給され、第1ローラ1及び第2ローラ2の回転により、両ローラの間の隙間を通過して膜状となる(図3参照)。
膜状となった湿潤造粒体6(これを湿潤造粒体膜8という)は、その後、第1ローラ1よりも移動速度の速い第2ローラ2の表面に担持されて、第2ローラ2の回転と共に搬送されていく。すると、第2ローラ2と第3ローラ3との対面箇所において、集電箔7と湿潤造粒体膜8とが出会う。これにより、湿潤造粒体膜8が、第2ローラ2から、より移動速度の速い第3ローラ3と共に回転している集電箔7の表面上に転写される(付着する)。これにより、集電箔7上に湿潤造粒体膜8が成膜された、湿潤造粒体膜付き集電箔9が得られる。
なお、本実施形態では、第1ローラ1と第2ローラ2との隙間を45μmとしている。従って、ステップS2(成膜工程)では、厚みが45μmの湿潤造粒体膜8が成膜されることになる。
その後、ステップS3(乾燥工程)に進み、湿潤造粒体膜付き集電箔9を乾燥させる(湿潤造粒体膜8を乾燥させる)。これにより、湿潤造粒体膜8(湿潤造粒体6)に吸収(保持)されている水15(溶媒)が除去されて(蒸発して)、湿潤造粒体膜8が負極活物質層18(電極活物質層)になる(図2参照)。これにより、集電箔7の表面上に負極活物質層18を有する負極シート19が得られる。
なお、湿潤造粒体膜8(負極活物質層18)は、集電箔7の片面のみに形成するようにしても良いし、両面に形成するようにしても良い。
作製した負極シート19は、その後、正極シート及びセパレータと組み合わされて、電極体を形成する。次いで、この電極体に端子部材を取り付けた後、電池ケース内に電極体及び電解液を収容する。これにより、リチウムイオン二次電池が完成する。
ところで、湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことで膜状にし、膜状にした湿潤造粒体(湿潤造粒体膜)を集電箔の表面上に付着(塗布)させることで、集電箔の表面上に塗膜(集電箔の表面上に塗布された湿潤造粒体膜)を形成する場合に、湿潤造粒体の靱性が低いと、当該湿潤造粒体をロールの間隙に通した際に、湿潤造粒体が砕けてしまう(連結している電極活物質の粒子同士が分断する)虞がある。これにより、膜状にされた湿潤造粒体が途切れてしまう(あるいは、部分的に塗膜の厚みが極端に薄くなる)虞があった(図6参照)。
これに対し、本実施形態では、結着材14として、下記の(1)〜(4)の条件を全て満たす、架橋構造を有するポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、
(1)分子量が300万以上である。
(2)架橋度が1〜5%の範囲内である。
(3)当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となる。
(4)アンモニア(アンモニウムイオン)による中和度が50〜100%の範囲内である。
結着材として上記のようなポリアクリル酸アンモニウムを用いて、前述のステップS11(第1混合工程)及びステップS12(第2混合工程)を行うことで、ポリアクリル酸アンモニウム(結着材14)の分子鎖が負極活物質13の粒子の表面を覆いつつ絡み合った構造の湿潤造粒体6を得ることができる。このような構造の湿潤造粒体6は、特に、靭性に優れた造粒体となる。
本実施形態では、このように靱性に優れた湿潤造粒体6を、対向するロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通すことによって膜状にし、膜状にした湿潤造粒体6を集電箔7の表面上に付着(塗布)させることで、集電箔7の表面上に塗膜(湿潤造粒体膜8)を形成する。このように、湿潤造粒体6に高い靱性を付与することで、当該湿潤造粒体6をロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通した際に、湿潤造粒体6が砕け難く(連結している負極活物質13の粒子同士が分断し難く)なる。これにより、膜状にした湿潤造粒体6(湿潤造粒体膜8)が途切れてしまう(あるいは、部分的に膜の厚みが極端に薄くなる)ことを低減することができる。
以上より、本実施形態の製造方法により負極シート19(電極シート)を製造することで、塗膜(集電箔7の表面上に付着させた膜状の湿潤造粒体6)に透けや筋が生じ難くなり、均一な塗膜が得られ易くなる。
また、ポリアクリル酸アンモニウムは、他のポリアクリル酸塩(ポリアクリル酸ナトリウムなど)に比べて、吸収(保持)されている水分が蒸発し易い特性を有している。このため、ステップS3(乾燥工程)において、残留水分の少ない負極活物質層18を形成することができる。従って、本実施形態の負極シート19を用いることで、電池の内部抵抗を小さくすることができ、電池性能を良好にすることができる。
(実施例1)
実施例1では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材14として、下記の(1)〜(4)の条件を全て満たす、架橋構造を有するポリアクリル酸アンモニウムを用いている。
(1)分子量が300万である。
(2)架橋度が3%である。
(3)結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・sとなる。
(4)アンモニア(アンモニウムイオン)による中和度が100%である。
このような結着材14を用いて、負極シート19を作製している。
なお、結着材の0.2wt%水溶液の粘度の値は、25℃の温度環境下で、公知のB型粘度計を用いて20rpmの条件で測定した値である。
また、集電箔7として銅箔を用いている。また、負極活物質13として、黒鉛を主成分とする炭素材料を用いている。また、湿潤造粒体6の固形分率(NV)を74%としている。
(実施例2,3)
実施例2,3では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材14として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して架橋度のみが異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、実施例2では、架橋度が1%であるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。一方、実施例3では、架橋度が5%であるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。実施例2,3では、上記以外は実施例1と同様にして、負極シート19を作製している。
(実施例4)
実施例4では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材14として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して分子量のみが異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、分子量が400万であるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。その他は、実施例1と同様にして、負極シート19を作製している。
(実施例5)
実施例5では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材14として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して粘度(0.2wt%水溶液の粘度)のみが異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、0.2wt%水溶液の粘度が1000mPa・sとなるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。その他は、実施例1と同様にして、負極シート19を作製している。
(比較例1〜3)
比較例1〜3では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して、架橋構造を有していない点が異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。
さらに、比較例1,2で用いるポリアクリル酸アンモニウムは、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して粘度(0.2wt%水溶液の粘度)も異なっている。具体的には、比較例1のポリアクリル酸アンモニウムは、0.2wt%水溶液の粘度が300mPa・sとなる。また、比較例2のポリアクリル酸アンモニウムは、0.2wt%水溶液の粘度が500mPa・sとなる。
(比較例4)
比較例4では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して、架橋度のみが異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、架橋度が7%であるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。
(比較例5)
比較例5では、ステップS1(湿潤造粒体作製工程)において、結着材として、実施例1のポリアクリル酸アンモニウムと比較して、架橋度と分子量が異なるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。具体的には、架橋度が3%で、分子量が200万であるポリアクリル酸アンモニウムを用いている。
(湿潤造粒体の靱性及び成膜性の評価)
上述の条件で作製した実施例1〜5及び比較例1〜5の湿潤造粒体について、それぞれ、靱性の評価を行った。具体的には、それぞれの湿潤造粒体の靱性(破断荷重)を、公知のクリープメータ(山電製)を用いて測定し、破断荷重が10N以上であったものを○(合格)とし、破断荷重が10N未満であったものを×(不合格)とした。これらの結果を表1に示す。
Figure 2017111917
表1に示すように、実施例1〜5の湿潤造粒体6は、いずれも破断荷重が10N以上となり、優れた靱性を示した。また、比較例4の湿潤造粒体も、破断荷重が10N以上となり、優れた靱性を示した。一方、比較例1〜3及び5の湿潤造粒体は、いずれも破断荷重が10N未満となり、良好な靱性を示さなかった。
さらに、実施例1〜5及び比較例1〜5の湿潤造粒体について、それぞれ、成膜性の評価を行った。具体的には、前述したロール成膜装置20(図2参照)を用いて、ステップS2(成膜工程)を行い、筋や透けが発生することなく均一な塗膜が形成できものを○(合格)とし、筋や透けが生じたものを×(不合格)とした。これらの結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜5の湿潤造粒体6では、いずれも、筋や透けが発生することなく均一な塗膜(湿潤造粒体膜8)を形成することができた。一方、比較例1〜5の湿潤造粒体では、いずれも、塗膜(湿潤造粒体膜)に筋や透けが発生した。
ここで、上述の試験結果について検討する。
まず、比較例1〜3において、湿潤造粒体の靱性が良好でなかった理由は、実施例1〜5と異なり、結着材として、架橋構造を有していないポリアクリル酸アンモニウムを用いたためであると考えられる。負極活物質13の粒子の表面を覆うポリアクリル酸アンモニウム(結着材14)が架橋構造を有していないため、十分な靱性が得られなかったと考えられる。
このため、比較例1〜3では、図6に示すように、湿潤造粒体をロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通した際にかかるせん断力により、湿潤造粒体が砕け(連結している負極活物質の粒子同士が分断し)、膜状にされた湿潤造粒体(湿潤造粒体膜8)にクラック10が発生して、湿潤造粒体膜8が途切れてしまった(あるいは、部分的に厚みが極端に薄くなった)と考えられる。このため、比較例1〜3では、塗膜(湿潤造粒体膜8)に筋や透けが発生したと考えられる。なお、第1ローラ1と第2ローラ2との隙間の間隔B(図6参照)は、45μmである。
比較例4において、湿潤造粒体の成膜性が良好でなかった理由は、結着材として、架橋度が高い(具体的には、架橋度が7%である)ポリアクリル酸アンモニウムを用いたためであると考えられる。架橋度が高いポリアクリル酸アンモニウムを用いたことで、湿潤造粒体を作製したときのポリアクリル酸アンモニウムの分散性が低下したためと考えられる。このために、塗膜(湿潤造粒体膜)に筋が発生したと考えられる。
比較例5において、湿潤造粒体の靱性が良好でなかった理由は、結着材として、分子量が低い(具体的には、200万である)ポリアクリル酸アンモニウムを用いたためであると考えられる。分子量が低いポリアクリル酸アンモニウムを用いたことで、ポリアクリル酸アンモニウムの分子鎖長が不足し、ポリアクリル酸アンモニウムの分子鎖が負極活物質の13粒子の表面を覆いつつ絡み合った形態の湿潤造粒体を、適切に得ることができなかったと考えられる。このため、湿潤造粒体において、十分な靱性が得られなかったと考えられる。
このため、比較例5では、図6に示すように、湿潤造粒体をロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通した際にかかるせん断力により、湿潤造粒体が砕け(連結している負極活物質の粒子同士が分断し)、膜状にされた湿潤造粒体(湿潤造粒体膜8)にクラック10が発生して、湿潤造粒体膜8が途切れてしまった(あるいは、部分的に厚みが極端に薄くなった)と考えられる。このため、比較例5では、塗膜(湿潤造粒体膜8)に筋や透けが発生したと考えられる。
一方、実施例1〜5において、湿潤造粒体の靱性が良好であった理由は、比較例1〜5と異なり、結着材として、下記の(1)〜(4)の条件を全て満たす、架橋構造を有するポリアクリル酸アンモニウム(PAA−NH)を用いたためであると考えられる。
(1)分子量が300万以上である。
(2)架橋度が1〜5%の範囲内である。
(3)当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となる。
(4)アンモニア(アンモニウムイオン)による中和度が50〜100%の範囲内である。
このため、実施例1〜5では、ポリアクリル酸アンモニウムの分子鎖が負極活物質13の粒子の表面を覆いつつ絡み合った形態の湿潤造粒体を、適切に得ることができたと考えられる。これにより、湿潤造粒体6において、高い靱性が得られたと考えられる。
さらに、実施例1〜5では、湿潤造粒体6に高い靱性を付与することで、当該湿潤造粒体6をロール(第1ローラ1と第2ローラ2)の間隙に通した際のせん断力により、湿潤造粒体6が砕ける(連結している負極活物質13の粒子同士が分断する)のを抑制し、これにより、膜状にした湿潤造粒体6(湿潤造粒体膜8)が途切れてしまう(あるいは、部分的に膜の厚みが極端に薄くなる)ことを抑制することができたと考えられる。このため、実施例1〜5では、塗膜(湿潤造粒体膜8)に筋や透けが発生することなく、均一な塗膜を得ることができたと考えられる。
(電池特性の評価)
実施例1〜5の負極シート19を用いて、リチウムイオン二次電池を作製し、IV抵抗値などの電池特性を測定した。なお、比較例1〜5では、負極シートの塗膜(湿潤造粒体膜8)に筋や透けが発生し、電池を構成する負極シートとして不適であった。このため、リチウムイオン二次電池を作製することができなかった。このため、比較例1〜5では、電池特性の評価を行うことができなかった。
また、実施例1〜5にかかるリチウムイオン二次電池の電池特性の評価の比較対象(基準)として、従来製法により作製したリチウムイオン二次電池(以下、従来電池ともいう)を用意した。具体的には、実施例1〜5とは異なり、結着材としてCMC(カルボキシメチルセルロース)を用いて、実施例1〜5よりも固形分率が低い負極ペースト(湿潤造粒体とは異なり、流動性を有するペースト状の物質)を作製した。さらに、実施例1〜5とは異なり、ダイ塗工装置を用いて、負極ペーストを集電箔7の表面上に塗布した。それ以外は、実施例1〜5と同様にして、実施例1〜5と同サイズの従来電池を作製した。この従来電池についても、IV抵抗値などの電池特性を測定した。
実施例1〜5にかかるリチウムイオン二次電池について、測定した電池特性値(IV抵抗値など)が全て、従来電池と同等あるいは従来電池よりも優れていたものを○(合格)、いずれかの電池特性が従来電池よりも劣っていたものを×(不合格)とした。これらの結果を表1に示す。また、総合判定として、靭性、成膜性、電池特性のすべての評価項目が○の評価だった場合には○(合格)とし、1つの評価項目でも×があった場合には×(不合格)とした。なお、表1では、電池特性の評価を行うことができなかったものは「−」と記載している。
表1に示すように、実施例1〜5にかかるリチウムイオン二次電池は、いずれも、電池特性が良好であった。その理由は、以下のように考えている。
実施例1〜5において、結着材として用いたポリアクリル酸アンモニウムは、他の結着材に比べて、自身に吸収(保持)されている水分が蒸発し易い特性を有している。このため、ステップS3(乾燥工程)において、残留水分の少ない負極活物質層18を形成することができたと考えられる。従って、実施例1〜5の負極シート19を用いることで、電池の内部抵抗を小さくすることができ、電池特性を良好にすることができたと考えられる。さらには、前述のように、塗膜(湿潤造粒体膜8)に筋や透けが発生することなく、均一な塗膜を有する負極シート19にすることができたため、電池特性を良好にすることができたと考えられる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、本発明にかかる電極シートの製造方法として、負極シートを製造する方法を例示した。しかしながら、本発明を、正極シートの製造方法に適用するようにしても良い。
1 第1ローラ(ロール)
2 第2ローラ(ロール)
6 湿潤造粒体
7 集電箔
8 湿潤造粒体膜(膜状の湿潤造粒体)
13 負極活物質(電極活物質)
14 結着材(ポリアクリル酸アンモニウム)
15 水
16 先行混合体
18 負極活物質層(電極活物質層)
19 負極シート(電極シート)
20 ロール成膜装置
S1 湿潤造粒体作製工程
S2 成膜工程
S3 乾燥工程
S11 第1混合工程
S12 第2混合工程

Claims (1)

  1. 集電箔の表面上に電極活物質層を有する電極シートを製造する電極シートの製造方法において、
    電極活物質と結着材と水とを混合して造粒した湿潤造粒体を作製する湿潤造粒体作製工程と、
    前記湿潤造粒体作製工程で作製された前記湿潤造粒体を、対向するロールの間隙に通すことによって膜状にし、膜状にした前記湿潤造粒体を前記集電箔の表面上に付着させる成膜工程と、
    前記集電箔の表面上に付着させた膜状の前記湿潤造粒体を乾燥させることで、前記集電箔の表面上に前記電極活物質層を形成する乾燥工程と、を備え、
    前記湿潤造粒体作製工程は、
    前記電極活物質と前記結着材とを混合して、先行混合体を作製する第1混合工程と、
    前記第1混合工程で得られた前記先行混合体と、前記水とを混合しつつ造粒して、前記湿潤造粒体を作製する第2混合工程と、を有し、
    前記結着材として、
    分子量が300万以上であり、架橋度が1〜5%の範囲内であり、当該結着材の0.2wt%水溶液の粘度が700mPa・s以上となり、且つ、中和度が50〜100%の範囲内である、ポリアクリル酸アンモニウムを用いる
    電極シートの製造方法。
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JP2022106594A (ja) * 2021-01-07 2022-07-20 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 活物質層形成装置及び電極板の製造方法

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