JP7227010B2 - リチウムイオン電池 - Google Patents

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Description

この発明は、リチウムイオン電池に関するものである。
リチウムイオン(二次)電池は、高容量で小型軽量な二次電池として、近年様々な用途に多用されている。このうち、小型で薄型のリチウムイオン電池として、正極活物質及び電解液を含む正極活物質層を正極集電体の表面に形成した正極と、同様に負極活物質及び電解液を含む負極活物質層を負極集電体の表面に形成した負極とをセパレータを挟んで積層して略平板状のリチウム二次単電池を製造し、このリチウム二次単電池を複数層積層した発電要素(積層型電池モジュール)を有するリチウムイオン電池が従来知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004-139775号公報 特開2010-62081号公報
しかしながら、このような単電池を複数層積層してなるリチウムイオン電池において、内部短絡等の異常が発生すると、短絡部分に大電流が流れてリチウムイオン電池全体が発熱する可能性がある。
また、近年のリチウムイオン電池においては、集電体に樹脂集電体を用いたものが提案されており(特許文献2参照)、単電池に樹脂集電体を用いた場合、樹脂集電体は金属集電体に比較して電子流動性が低く導電率が低いため、樹脂集電体から電極端子への集電効率を高める必要性があった。
そこで、この発明は、内部短絡時のリチウムイオン電池の発熱を抑制しつつ、通常の使用時における集電効率を維持することの可能なリチウムイオン電池を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、正極集電体、正極活物質層、セパレータ、負極活物質層及び負極集電体が順に積層されてなる単電池を少なくとも一つ有する発電要素と、この発電要素を収容する外装容器とを含むリチウムイオン電池において、正極集電体及び負極集電体が樹脂集電体であり、外装容器に最も近接する正極集電体及び負極集電体と外装容器との間に設けられ、これら正極集電体及び負極集電体の表面に接してリチウムイオン電池の外部に電流を取り出すための集電部材を有し、集電部材は、正極集電体または負極集電体の外装容器側の面に配置された集電用導電体と、この集電用導電体から外装容器側に突出する電流取り出し用端子とを有し、集電用導電体は規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明において(リチウム二次)単電池とは、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層を正極集電体の表面に形成した正極と、負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層を負極集電体の表面に形成した負極とを有し、正極電極組成物と負極電極組成物とがセパレータを介して積層された構造を有し、電池容器、端子配置及び電子制御装置等を備えていない電池である(参考:日本工業規格JISC8715-2「産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム」)。なお、リチウム二次単電池は単電池と略する場合がある。
ここで、集電部材は、正極集電体または負極集電体の外装容器側の面に配置された導電性の織布または不織布を有し、集電用導電体は織布または不織布の外装容器側の面に配置されていることが好ましい。
このような本発明のリチウムイオン電池において、正極集電体及び負極集電体の表面に接してリチウムイオン電池の外部に電流を取り出すための集電部材は、正極集電体または負極集電体の外装容器側の面に配置された集電用導電体と、この集電用導電体から外装容器側に突出する電流取り出し用端子とを有し、集電用導電体は規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されている。
上記した構成なので、内部短絡時のリチウムイオン電池の発熱を抑制しつつ、通常の使用時における集電効率を維持することが可能となる。すなわち、金属部材は導電性に優れるため集電体とした場合に集電効率に優れるが、金属集電体同士で内部短絡が生じると短絡部分に発電要素全体の電流が集中して発熱の原因となる。本発明においては、集電部材が不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されているため、集電部材同士で短絡することが少なく、リチウムイオン電池の発熱を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図である。 第1の実施形態であるリチウムイオン電池を示す断面図である。 第1の実施形態であるリチウムイオン電池に用いられるリチウム二次単電池を示す一部破断斜視図である。 本発明の第2の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
図1~図3を参照して、本発明の第1の実施形態であるリチウムイオン電池について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図、図2は同断面図、図3は第1の実施形態であるリチウムイオン電池に用いられるリチウム二次単電池を示す一部破断斜視図である。
これら図において、本実施形態であるリチウムイオン電池Lは、リチウムイオン電池Lの外殻をなす、可撓性を有する外装容器(以下、単に容器と称する)20内に外形略平板状の単電池1が直列に複数積層された積層型電池モジュール(発電要素)21が収納されて構成されている。なお、図1では、後述する集電部材の全体を示す観点から、容器20の図示を省略している。
単電池1は、図3に詳細を示すように、略平板状の樹脂集電体である正極集電体7の表面に正極電極活物質と電解液とを含む略平板状の正極活物質層5が形成された正極2と、同様に略平板状の樹脂集電体である負極集電体8の表面に負極電極活物質と電解液とを含む略平板状の負極活物質層6が形成された負極3とが、同様に略平板状のセパレータ4を介して積層されて構成され、全体として略平板状に形成されている。これにより、正極集電体7及び負極集電体8を図中上面及び下面にそれぞれ有する単電池1が構成される。
正極活物質層5及び負極活物質層6は、正極活物質粒子又は負極活物質粒子と電解液とを含む正極活物質層及び負極活物質層である。
正極集電体7及び負極集電体8は、単電池1の端部に形成された枠体状のシール部材9の内側に形成され、このシール部材9により所定間隔をもって対向するように位置決めされている。また、セパレータ4の端部がこのシール部材9内に埋め込まれることで、このセパレータ4が支持されるとともに、セパレータ4と正極集電体7及び負極集電体8との位置関係が定められている。
正極集電体7とセパレータ4との間の間隔、及び、負極集電体8とセパレータ4との間の間隔はリチウムイオン電池Lの容量に応じて調整され、これら正極集電体7、負極集電体8及びセパレータ4の位置関係は必要な間隔が得られるように定められている。
単電池1は、隣り合う単電池1の正極集電体7の上面と負極集電体8の下面とが隣接するように直列に積層されて外形略平板状の積層型電池モジュール21が形成され、そして、この積層型電池モジュール21が容器20に減圧封止されて収納されて、図1に示すリチウムイオン電池Lが構成されている。
積層型電池モジュール21の図1において上部及び下部には、それぞれ集電部材10、11が設けられている。より詳細には、図2に最もよく示されるように、積層型電池モジュール21において容器20に最も近接する正極集電体7と容器20との間には、この正極集電体7の表面に接してリチウムイオン電池Lの外部に電流を取り出すための集電部材10が設けられている。言い換えれば、図1において、集電部材10は積層型電池モジュール21の最上層に位置する単電池1の正極集電体7の上面に設けられている。
集電部材10は、電流取り出し用端子12と集電用導電体13とを有する。集電用導電体13は、図1に最もよく示されるように、積層型電池モジュール21を上方から見た状態で、規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されている。
電流取り出し用端子12は、樹状または葉脈状に形成された集電用導電体13の根元部分(図1において右上部分)に設けられている。言い換えれば、分岐した集電用導電体13が集約された(合流された)位置に電流取り出し用端子12が設けられている。この電流取り出し用端子12は、図2に最もよく示されるように、集電用導電体13から容器20側に突出して形成されている。そして、電流取り出し用端子12の先端部12aは、図2に示すように容器20の外部にまで延びている。
集電用導電体13は、その導電性を良好にする等の観点から、電流取り出し用端子12に近付くに従って断面積が広くなるように構成されることが好ましい。
また、積層型電池モジュール21において容器20に最も近接する負極集電体8と容器20との間にも、この負極集電体8の表面に接してリチウムイオン電池Lの外部に電流を取り出すための集電部材11が設けられている。言い換えれば、図1において、集電部材11は積層型電池モジュール21の最下層に位置する単電池1の負極集電体8の下面に設けられている。なお、図1においては図示の関係上、電流取り出し用端子12のみ図示している。
本実施形態であるリチウムイオン電池Lを構成する容器20は、図2に示すように、上容器20a及び下容器20bに分割されて構成されている。上容器20a及び下容器20bは略同一の形状に形成されており、上面が開口した上容器本体20c及び下容器本体20dと、これら上容器本体20c及び下容器本体20dの図1において左右の端部から側方に突出する一対の上容器縁部20e及び下容器縁部20fとを備える。
リチウムイオン電池Lを構成する容器20は、図2に示す容器に限定されず、一対のシートに分割された容器及び袋状に形成された容器であってもよい。
そして、上容器20a及び下容器20bが相対向して配置されることで形成される内部空間に積層型電池モジュール21が収納され、この内部空間が好ましくは減圧された状態で、上容器縁部20e及び下容器縁部20fが図略のシール部材により封止されることで、本実施形態であるリチウムイオン電池Lが構成される。上容器縁部20e及び下容器縁部20fを封止するシール部材としては、単電池1を構成するシール部材9と同様のものを用いることができる。
ここで、本明細書において、「正極活物質層及び負極活物質層がシール部材の内側に形成された」とは、枠体状に形成されたシール部材9の内側に対応する活物質層が配置されている状態を意味し、好ましくは、正極活物質層5及び負極活物質層6がシール部材9の内側をそれぞれ満たしている状態を意味する。シール部材9の内側に配置された正極活物質層5は正極活物質粒子と電解液とが混合された状態であり、シール部材9の内側に配置された負極活物質層6は負極活物質粒子と電解液とが混合された状態である。
本発明においてシール部材9の内側に正極活物質層5及び負極活物質層6が配置された状態にするには、粉体状の正極活物質粒子及び負極活物質粒子をシール部材9の内側にそれぞれに直接に入れてもよく、正極活物質粒子と電解液とを含んでなる混合物(正極スラリーともいう)及び負極活物質粒子と電解液とを含んでなる混合物(負極スラリーともいう)をシール部材9の内側にそれぞれ入れることで行ってもよい。粉体状の正極活物質粒子及び負極活物質粒子を直接シール部材9の内側に入れた場合、その後電解液を入れることでシール部材9の内側に正極活物質層5及び負極活物質層6が配置される。
正極活物質粒子又は正極スラリー、及び負極活物質粒子又は負極スラリーをシール部材9の内側にそれぞれ入れる際には、正極集電体7及び負極集電体8に振動、衝撃を与えることが好ましい。
また、正極活物質粒子又は負極活物質粒子と電解液とを混合した前記の正極スラリー及び負極スラリー(以下、電極スラリーと記載する場合は正極スラリー及び負極スラリーを意味する)は、液体(電解液)中に活物質粒子が均一に懸濁した流動性のある混合物であるが、正極活物質粒子又は負極活物質粒子と電解液との重量比を調整することによってスラリーよりも流動性の低い状態(例えばファニキュラー状態やペンデュラー状態とも呼ばれるおからのような湿潤粉体状)又は活物質粒子が液体を吸収することによって生じた凝集体等の状態としてもよい。
正極活物質層5に含まれる正極活物質粒子としては、リチウムイオン電池に用いることができる公知の正極活物質粒子を用いることができ、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLiCoO、LiNiO、LiMnO及びLiMn)、遷移金属酸化物(例えばMnO及びV)、遷移金属硫化物(例えばMoS及びTiS)及び導電性高分子(例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリ-p-フェニレン及びポリカルバゾール)等が挙げられる。
また、負極活物質層6に含まれる負極活物質粒子としては、リチウムイオン電池に用いることができる公知の負極活物質粒子を用いることができ、黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、高分子化合物焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)、炭素繊維、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリキノリン等)、スズ、シリコン、及び金属合金(例えばリチウム-スズ合金、リチウム-シリコン合金、リチウム-アルミニウム合金及びリチウム-アルミニウム-マンガン合金等)、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLiTi12等)等が挙げられる。
本発明のリチウムイオン電池Lにおいて、正極活物質層5は正極活物質粒子の非結着体であり、負極活物質層6は負極活物質粒子の非結着体であることが好ましい。
ここで、本発明において非結着体とは活物質層中において電極活物質が公知の溶媒(分散媒)乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤(電極用バインダともいう)により互いの位置を不可逆的に固定されていないことを意味する。
公知の溶媒(分散媒)乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤としてはデンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン及びスチレン-ブタジエン共重合体等の公知のリチウムイオン電池用結着剤が挙げられる。
これらのリチウムイオン電池用結着剤は、水又は有機溶媒に溶解又は分散して使用され、溶媒(分散媒)成分を揮発させることで乾燥、固体化して被結着物を不可逆に固定するものであるが、本発明における非結着体は、前記の電極用バインダによって電極活物質が固定されていないため、活物質層に含まれる電極活物質は破壊することなく分離することができる。なお、非結着体であると活物質粒子が活物質層内で固く固定されていないので充放電にともなう体積変化があってもそれを良好に緩和することができて好ましい。
本発明のリチウムイオン電池Lにおいては、正極活物質粒子又は負極活物質粒子が、その表面の少なくとも一部に被覆用樹脂組成物を含む被覆層を有する被覆正極活物質粒子又は被覆負極活物質粒子であることが好ましい。
活物質粒子の表面が被覆層を有すると、充放電時に生じる電極の体積変化が緩和され、電極の膨脹を抑制することができるため好ましい。
被覆層が含む被覆用樹脂としては、特開2017-054703号公報に非水系二次電池活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆層はさらに導電性フィラーを含んでもよく、導電性フィラーは導電性を有する材料から選択される。
導電性を有する材料としては、具体的には、金属[アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、金、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト、カーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)、カーボンナノチューブ(単層、多層及びこれらの混合物等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電性フィラーは1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物が用いられてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、金、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、金、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電性フィラーとは、非導電性粒子(セラミック材料や樹脂材料からなる粒子)の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をメッキ等でコーティングしたものでもよい。
導電性フィラーとして導電性繊維を用いることも可能である。導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。
被覆活物質粒子が有する被覆層が導電性フィラーを含んでいる場合、被覆層の重量は、活物質粒子と被覆用樹脂組成物と必要により用いる導電性フィラーとの合計重量に対して、3~25重量%であることが好ましい。
被覆活物質粒子は、特開2017-054703号公報等に記載された公知の方法(被覆用樹脂組成物、活物質粒子及び必要により用いる導電性フィラーを混合すること)等によって製造することができ、被覆用樹脂と必要により用いる導電性フィラーとを混合して得た被覆剤と活物質粒子とを混合することにより製造してもよく、被覆用樹脂、必要により用いる導電性フィラー及び活物質粒子を同時に混合することによって製造してもよい。なお、活物質粒子と被覆用樹脂と必要により用いる導電性フィラーとを混合する場合、混合順序には特に制限はないが、活物質粒子と被覆用樹脂とを混合した後、更に導電性フィラーを加えて更に混合することが好ましい。なお、被覆用樹脂は被覆用樹脂溶液として混合することが好ましく、例えば、活物質粒子を万能混合機に入れて30~500rpmで撹拌した状態で、被覆用樹脂の溶液を1~90分かけて滴下混合し、さらに導電助剤を混合し、撹拌したまま50~200℃に昇温し、0.007~0.04MPaまで減圧した後に10~150分保持することにより得ることができる。
電極スラリーに用いる電解液としては、リチウムイオン電池の製造に用いられる公知の電解質及び非水溶媒を含有する電解液を使用することができる。
電解質としては、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF及びLiClO等の無機酸のリチウム塩、LiN(CFSO、LiN(CSO及びLiC(CFSO等の有機酸のリチウム塩等が挙げられる。これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPFである。
非水溶媒としては、ラクトン化合物、環状又は鎖状炭酸エステル、鎖状カルボン酸エステル、環状又は鎖状エーテル、リン酸エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン、スルホラン等及びこれらの混合物を用いることができる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
非水溶媒の内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのは、ラクトン化合物、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル及びリン酸エステルであり、より好ましいのはラクトン化合物、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステルおよびこれらの混合液であり、さらに好ましいのは環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル及び環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとの混合液である。特に好ましいのはプロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)及びこれらから選ばれる2種以上の炭酸エステルの混合液である。
電極スラリーは、活物質粒子を電解液に公知の分散装置を用いて混合分散することで得られ、電極スラリーに含まれる活物質粒子の重量は、電解液の重量に基づいて10~60重量%の濃度で分散して調製することが好ましい。なお、電極スラリーに含まれる活物質粒子として前記の被覆活物質粒子を用いた場合には、電極スラリーに含まれる活物質粒子の重量は、被覆活物質粒子の重量を用いて計算される。
正極活物質層5及び負極活物質層6のうち、少なくとも一方が、被覆活物質粒子が有する被覆層に含まれる導電性フィラーとは別に、さらに導電助剤を含んでもよい。導電助剤としては前記導電性フィラーと同じものをもちいることができる。なお、活物質層中に導電性フィラーと導電助剤とが含まれる場合、被覆用樹脂が溶解しない溶媒に活物質層を分散させると導電助剤のみが溶媒に抽出されるので、被覆層に残る導電性フィラーと導電助剤とを分離、区別することができる。
さらに導電助剤を含む正極活物質層5及び負極活物質層6は、活物質粒子、電解液及び導電助剤を混合分散して得られる導電助剤を含んだ電極スラリーを用いることで形成することができる。導電助剤を含む正極活物質層5及び負極活物質層6は活物質粒子の間に導電助剤による導電経路が形成されるため、それによって活物質中での電子移動が良好となる。
本発明において、正極活物質層5及び負極活物質層6の形成に用いる電極スラリーには、公知のリチウムイオン電池に用いられる前記の電極用バインダ(結着剤又はバインダともいう)を含まないことが好ましい。
本発明において、正極活物質層5及び負極活物質層6を形成する活物質粒子として被覆活物質粒子を用いる場合は、電極用バインダによる活物質粒子の固定が無くても、被覆用樹脂の働きによって導電経路を維持することができるため好ましい。
セパレータ4としては、リチウムイオン電池用の公知のセパレータを使用でき、ポリオレフィン(ポリエチレン及びポリプロピレン等)製の微多孔膜フィルム、ポリオレフィン製多孔性フィルムを積層した多層フィルム、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの等が挙げられる。公知のリチウムイオン電池用セパレータとしては、多孔質ポリオレフィンからなるセパレータ[旭化成(株)製ハイポア、旭化成(株)製セルガード及び宇部興産(株)製ユーポア等]等が挙げられる。
正極集電体7及び負極集電体8は一対の樹脂集電体であり、リチウムイオン電池用の公知の集電体を制限無く使用することができ、公知の導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開番号WO2015/005116号等に記載されている樹脂集電体)等を好適に用いることができる。
前記の樹脂集電体は、導電性を有する高分子材料からなる導電性層を含んでなる集電体であり、導電性樹脂層は導電性を有する高分子材料を公知の方法でシート状に成形することで得ることができる。本発明のリチウムイオン電池には、導電性を有する高分子材料を公知の方法でシート状に成形することで得た導電性樹脂層に更に別の導電性層(金属層または他の導電性樹脂層)が積層されていてもよい。
樹脂集電体が含む導電性樹脂層を構成する導電性を有する高分子材料として、導電性を有さない高分子に導電性フィラーを分散して導電性を付与した高分子材料を用いることができる。
導電性を有さない高分子材料としては、脂肪族ポリオレフィン[ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリイソブチレン、ポリブタジエン及びポリメチルペンテン(PMP)並びにこれらの共重合体等]、脂環式ポリオレフィン[ポリシクロオレフィン(PCO)等]、ポリエステル樹脂[ポリエチレンテレフタレート(PET)等]、ポリエーテルニトリル(PEN)、合成ゴム[スチレン-ブタジエンゴム(SBR)等]、アクリル樹脂[ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)及びポリメチルメタクリレート(PMMA)等]、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂及びこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択される。好ましくは、集電体内のイオン透過を抑制する観点から、電荷移動媒体として用いられるイオンに関して伝導性を有さない材料を用いるのが好ましい。具体的には、カーボン材料、アルミニウム、金、銀、銅、鉄、白金、クロム、スズ、インジウム、アンチモン、チタン、ニッケルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの導電性フィラーは1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、ステンレス(SUS)等のこれらの合金材が用いられてもよい。耐食性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン材料、ニッケル、より好ましくはカーボン材料である。また、これらの導電性フィラーは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに、上記で示される金属をメッキ等でコーティングしたものであってもよい。
樹脂集電体は、特開2012-150905号公報及び国際公開番号WO2015/005116号等に記載の公知の方法で得ることができ、具体例としては、ポリプロピレンに導電性フィラーとしてアセチレンブラックを5~20部分散させた後、熱プレス機で圧延したものが挙げられる。また、その厚みも特に制限されず、公知のものと同様、あるいは適宜変更して適用することができる。
本発明のリチウムイオン電池において、金属箔を樹脂集電体と併用することもできる。併用する金属箔を構成する材料しては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属箔として用いてもよい。
金属箔を併用する場合、発電要素が有する集電体のうち、最も外側に位置する集電体のいずれか一方において併用することが好ましい。いずれか一方で併用すると金属箔同士による内部短絡は生じ無いため、内部短絡時の発熱抑制という本発明の効果を維持することができる。
また、発電要素が複数の単電池の積層体で構成されている場合、金属箔は積層体の内側に位置する集電体であれば任意の集電体において併用することができる。この場合には、金属箔同士による内部短絡が生じても短絡部分に流れる電流は発電要素で生じる電流量の一部でしかないため、内部短絡時の発熱抑制という本発明の効果を維持することができる。
シール部材9を構成する材料としては、集電体7、8との表面に固定することが可能であり、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、高分子材料、特に熱硬化性樹脂が好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリフッ化ビニデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
集電部材10、11及びこの集電部材10、11を構成する電流取り出し用端子12、集電用導電体13は、前記の金属箔を構成する材料と同様の金属等の導電体から形成される。集電部材10、11を形成する金属の材質等に特段の限定はなく、一例として、アルミニウム、銅、ニッケルまたはチタン等が公的に採用される。好ましくは、集電部材10、11は金属箔、一例として50μm~300μmの厚さを有する銅箔から形成される。
集電部材10、11を製造する工程も、周知のものから任意に選択可能であり、一例として、プレス加工、打抜き加工等により所定形状に切断、形成された集電部材10、11を正極集電体7及び負極集電体8の上面及び下面にそれぞれ配置するような手法が挙げられる。あるいは、溶融した金属を型に入れて成型してもよい。
本実施形態であるリチウムイオン電池Lでは、積層型電池モジュール21を容器20内に収納した後にこの容器20内を脱気しているので、この脱気の過程において集電部材10、11、特に集電用導電体13が正極集電体7及び負極集電体8に向けて押圧され、これにより正極集電体7、負極集電体8と集電用導電体13との電気的伝導が確実なものになる。
以上の構成の単電池1は、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に、正極電極活物質と電解液とを含む正極活物質層5、及び負極電極活物質と電解液とを含む負極活物質層6を形成して正極2及び負極3を形成する。正極2及び負極3を形成する手法は任意であり、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に正極活物質層5及び負極活物質層6を塗布する、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に、ノズル等を介して正極活物質層5及び負極活物質層6を載置した後に所定厚になるようにヘラ等で均す、など、種々の手法が挙げられる。
その後、セパレータ4を介して正極2及び負極3を積層し、正極集電体7及び負極集電体8の端部、さらにセパレータ4の端部をシール部材9により封止することで単電池1を製造することができる。
あるいは、正極集電体7及び負極集電体8の一面に枠状のシール部材9を形成し、このシール部材9内に正極活物質層5及び負極活物質層6をそれぞれ配置してもよい。正極集電体7及び負極集電体8の一面にシール部材9を形成する方法としては、スクリーン印刷を用いて正極集電体7等の上面の所定の場所にシール部材9を構成する材料を印刷する方法、シール部材9を構成する材料を吐出可能なノズルを正極集電体7等の上面の所定箇所に移動制御して所定量の部材を吐出できる機構によりシール部材9を構成する材料を吐出する手法、所定の型を用いた射出成形等により所定形状にしたシール部材9を成形して正極集電体7等の上面に積層する方法等が好適に挙げられる。
この後、セパレータ4を介して正極2及び負極3を積層し、図略のヒートシーラー等によりセパレータ4を挟んでシール部材9を融着すれば単電池1を製造することができる。
次いで、上述の工程により製造された単電池1を、隣り合う単電池1の正極集電体7の上面と負極集電体8の下面とが隣接するように直列に積層して積層型電池モジュール21を形成する。さらに、この積層型電池モジュール21の上面及び下面にそれぞれ集電部材10、11を載せた後、容器20内に収納し、容器20内を減圧脱気した後にシール部材で封止することで、本実施形態であるリチウムイオン電池Lを製造することができる。
以上のような構成の本実施形態であるリチウムイオン電池Lにおいて、集電部材10、11、特に集電用導電体13が規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されているので、リチウムイオン電池Lを構成する積層型電池モジュール21に内部短絡等の異常が発生しても、積層型電池モジュール21の上下(表裏)にそれぞれ配置された集電部材10、11が互いに内部短絡する確率を低くすることができる。従って、積層型電池モジュール21に流れる電流が抑制され、内部短絡によるリチウムイオン電池L全体の発熱が抑制される。
加えて、本実施形態であるリチウムイオン電池Lでは、電流取り出し用端子12と規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成された集電用導電体13とにより集電部材10、11を構成し、この集電部材10、11を積層型電池モジュール21の最上層に位置する正極集電体7の上面と最下層に位置する負極集電体8の下面とにそれぞれ配置しているので、通常の使用時における集電部材10、11の集電効率を維持することができる。
そして、万が一、積層型電池モジュール21の最上層に位置する正極集電体7と最下層に位置する負極集電体8とが直接的に導通したとしても、本実施形態における単電池1では正極集電体7及び負極集電体8に樹脂集電体を用いており、樹脂集電体は金属集電体に比較してその面方向の電子流動性が低い。このため、金属集電体よりも面方向の導電率が低いので、この点からも積層型電池モジュール21に流れる電流が抑制され、リチウムイオン電池L全体の発熱が抑制される。
また、本実施形態における単電池1は、正極活物質層5が正極活物質粒子の非結着体であり、負極活物質層6が負極活物質粒子の非結着体であるので、活物質粒子は隣接する活物質粒子との接触を維持したまま動くことが出来る。これにより、リチウムイオン電池Lに応力が作用して変形した場合であっても、活物質層での亀裂の発生や集電体との界面での剥離を起こすことなく、正極集電体7と負極集電体8との間における導電経路を維持することができ、十分な充放電特性を発揮し続けることができる。
(第2の実施形態)
図4を参照して、本発明の第2の実施形態であるリチウムイオン電池について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図である。なお、図4においても、後述する集電部材の全体を示す観点から、容器20の図示を省略している。
図4に示す本実施形態であるリチウムイオン電池Lでは、第1の実施形態であるリチウムイオン電池Lにおいて、積層型電池モジュール21の最上層に位置する正極集電体7と集電部材10との間、及び、積層型電池モジュール21の最下層に位置する負極集電体8と集電部材11との間に、それぞれ導電性の織布または不織布からなる中間層14を介在させたことを特徴とする。
中間層14は、導電性繊維を用いた織布または不織布により形成されている。導電性繊維の具体的構成については既に説明しているので、ここでの説明は割愛する。
この中間層14は導電性織布または不織布から形成されており、導電性織布または不織布は金属集電体に比較してその面方向の電子流動性が低い。このため、金属集電体よりも面方向の導電率が低いので、この点からも積層型電池モジュール21に流れる電流が抑制され、リチウムイオン電池L全体の発熱がさらに抑制される。
一方、中間層14と集電部材10、11との間の電気的導電性は十分確保できるので、通常の使用時における集電部材10、11の集電効率を維持することができる。
(第3の実施形態)
図5を参照して、本発明の第3の実施形態であるリチウムイオン電池について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態であるリチウムイオン電池を示す斜視図である。なお、図5においても、後述する集電部材の全体を示す観点から、容器20の図示を省略している。
図5に示す本実施形態であるリチウムイオン電池Lでは、電流取り出し用端子12が中間層14の上面または下面に沿って延び、積層型電池モジュール21の長手方向(図において左下から右上に向かう方向)のほぼ全幅にわたる長さに形成されている。また、電流取り出し用端子12は厚板状または棒状に形成されている。
そして、集電用導電体13は、電流取り出し用端子12から積層型電池モジュール21の短手方向(図において左上から右下に向かう方向)に向けて延びている。集電用導電体13は針金状に形成されている。従って、集電部材10、11は全体として櫛状に形成されている。このような集電用導電体13であっても、「規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状」に形成されているといえる。
従って、本実施の形態であるリチウムイオン電池Lによっても、上述した第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
以上、図面を参照して、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
L リチウムイオン電池
1 単電池
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 正極活物質層
6 負極活物質層
7 正極集電体
8 負極集電体
9 シール部材
10、11 集電部材
12 電流取り出し用端子
13 集電用導電体
14 中間層(導電性の織布または不織布)

Claims (1)

  1. 正極集電体、正極活物質層、セパレータ、負極活物質層及び負極集電体が順に積層されてなる単電池を少なくとも一つ有する発電要素と、この発電要素を収容する外装容器とを含むリチウムイオン電池であって、
    前記正極集電体及び前記負極集電体は樹脂集電体であり、
    前記外装容器に最も近接する前記正極集電体及び前記負極集電体と前記外装容器との間に設けられ、これら正極集電体及び負極集電体の表面に接して前記リチウムイオン電池の外部に電流を取り出すための集電部材を有し、
    前記集電部材は、前記正極集電体または負極集電体の前記外装容器側の面に配置された集電用導電体と、この集電用導電体から前記外装容器側に突出する電流取り出し用端子と、前記正極集電体または負極集電体の前記外装容器側の面に配置された導電性の織布または不織布と、を有し、
    前記集電用導電体は規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成され
    前記集電用導電体は前記織布または不織布の前記外装容器側の面に配置されている
    リチウムイオン電池。
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