JP7226894B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、作業性を低下することなく自動減速を行うことができる作業機を提供することを目的とする。
作業機は、機体と、前記機体の左側及び右側に設けられた一対の走行装置と、 走行操作部材と、前記左側の走行装置及び右側の走行装置のそれぞれに動力を伝達可能で且つ、第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な一対の走行モータと、前記走行操作部材の操作によって操作され且つ前記一対の走行モータのそれぞれに作動油を供給する一対の走行ポンプと、前記一対の走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、前記走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度である場合に前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、前記第1速度において前記操作量に対応する前記モータ回転数である第1速規定回転数を示す第1制御情報を記憶する記憶装置と、を備え、前記自動減速部は、少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度である場合において、前記操作検出装置によって検出された操作量と前記第1制御情報に基づいて前記第1速規定回転数を求め、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記第1速規定回転数以下である場合に、前記自動減速を行う。
前記記憶装置は、前記第1速規定回転数以下である予め定められた減速閾値を記憶し、前記自動減速部は、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記減速閾値以下である場合に自動減速を行う。
前記記憶装置は、前記第1速規定回転数以下で且つ前記減速閾値以上である復帰閾値を記憶し、前記自動減速部は、前記自動減速後において、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する。
前記自動減速部は、前記一対の走行モータのうち、一方の走行モータを正転し且つ他方の走行モータを逆転するスピンターンの場合は、一対の走行モータの両方のモータ回転数
が復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する。
以下、本発明に係る作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図6は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図6では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と
、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
一対の走行装置5L、5Rのうち、走行装置5Lは機体2の左側に設けられ、走行装置5Rは機体2の右側に設けられている。一対の走行装置5L、5Rは、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。以下、説明の便宜上、走行装置5Lのことを左走行装置5L、走行装置5Rのことを右走行装置5Rということがある。
次に、作業機の油圧システムについて説明する。
図1に示すように、作業機の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプP2とを備えている。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rには、第1油圧ポンプP1からの作動油(パイロット油)の圧力(パイロット圧)が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを有している、受圧部53a、53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。斜版の角度を変更することによって、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。
左走行モータ36Lは、左走行ポンプ53Lから吐出した作動油により回転が可能であり、作動油の流量によって、回転速度(回転数)を変更することができる。左走行モータ36Lには、斜板切換シリンダ37Lが接続され、当該斜板切換シリンダ37Lを一方側或いは他方側に伸縮させることによっても左走行モータ36Lの回転速度(回転数)を変更することができる。即ち、斜板切換シリンダ37Lを収縮した場合には、左走行モータ36Lの回転数は低速(第1速度)に設定され、斜板切換シリンダ37Lを伸長した場合には、左走行モータ36Lの回転数は高速(第2速度)に設定される。つまり、左走行モータ36Lの回転数は、低速側である第1速度と、高速側である第2速度とに変更が可能である。
或いは他方側に伸縮させることによっても右走行モータ36Rの回転速度(回転数)を変更することができる。即ち、斜板切換シリンダ37Rを収縮した場合には、右走行モータ36Rの回転数は低速(第1速度)に設定され、斜板切換シリンダ37Rを伸長した場合には、右走行モータ36Rの回転数は高速(第2速度)に設定される。つまり、右走行モータ36Rの回転数は、低速側である第1速度と、高速側である第2速度とに変更が可能である。
第1切換弁71Lは、左走行モータ36Lの斜板切換シリンダ37Lに油路を介して接続されていて、第1位置71L1及び第2位置71L2に切り換わる二位置切換弁である。第1切換弁71Lは、第1位置71L1である場合、斜板切換シリンダ37Lを収縮し、第2位置71L2である場合、斜板切換シリンダ37Lを伸長する。
第2切換弁72は、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを切り換える電磁弁であって、励磁により第1位置72aと第2位置72bとに切り換え可能な二位置切換弁である。第2切換弁72、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rは、油路41により接続されている。第2切換弁72は、第1位置72aである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第1位置71L1、71R1に切り換え、第2位置72bである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第2位置71L2、71R2に切り換える。
操作装置54は、走行ポンプ(左走行ポンプ53L、右走行ポンプ53R)を操作する装置であり、走行ポンプの斜板の角度(斜板角度)を変更可能である。操作装置54は、走行操作部材59と、複数の操作弁55とを含んでいる。
力が変化する。操作弁55Bは、前後方向(第1方向)のうち、走行操作部材59を後方(他方)に揺動した場合(後操作した場合)に、後操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。左右方向(第2方向)のうち、操作弁55Cは、走行操作部材59を右方(一方)に揺動した場合(右操作した場合)に、右操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Dは、左右方向(第2方向)のうち、走行操作部材59を、左方(他方)に揺動した場合(左操作した場合)に、左操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。
走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dと、第5走行油路45eとを有している。第1走行油路45aは、走行ポンプ53Lの前進用受圧部53aに接続された油路である。第2走行油路45bは、走行ポンプ53Lの後進用受圧部53bに接続された油路である。第3走行油路45cは、走行ポンプ53Rの前進用受圧部53aに接続された油路である。第4走行油路45dは、走行ポンプ53Rの後進用受圧部53bに接続された油路である。第5走行油路45eは、操作弁55、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを接続する油路である。
信地旋回する。
すなわち、走行操作部材59を左斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら右旋回し、走行操作部材59を左斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら右旋回する。
モードスイッチ66は、自動減速を有効又は無効に切り換えるスイッチである。例えば、モードスイッチ66は、ON/OFFに切り換え可能なスイッチであり、ONである場合に自動減速を有効に切り換え、OFFである場合には自動減速を無効に切り換える。
自動減速部61は、自動減速が有効である場合には自動減速制御を行い、自動減速が無効である場合には自動減速制御を行わない。
自動減速制御では、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である場合において所定の条件(自動減速条件)を満たしたときに、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度から第1速度に自動的に切り換える。自動減速制御では、少なくとも走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である状況において、自動減速条件を満たすと、制御装置60は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、当該第2切換弁72を第2位置72bから第1位置72aに切り換えることにより、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度から第1速度に減速する。つまり、制御装置60は、自動減速制御において、自動減速を行う際は、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rとの両方を、第2速度から第1速度に減速する。
1速度側に切り換えられた場合は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第1速度にする。また、手動切換制御では、速度切換スイッチ67が第2速度側に切り換えられた場合は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度にする。
自動減速部61は、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である場合において、操作検出装置64によって検出された操作量と第1制御情報に基づいて、第1速度ラインL1によって設定される第1速規定回転数を求め、回転数検出装置68が検出したモータ回転数(実モータ回転数)が、第1規定回転数以下である場合に、自動減速(第2速度から第1速度に減速)する。例えば、図3に示すように、第2速度である場合において、走行操作部材59の操作量がW1である場合には、走行モータの第2速規定回転数(最高回転数)は第2速度ラインL2で示されるV1となる。ここで、走行操作部材59の操作量がW1に維持された状態で、走行モータの実モータ回転数が下がり、第1速度ラインL1で示されるV2以下になると、自動減速部61は、自動減速する。一方、自動減速部61は、自動減速後において、実モータ回転数が復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。
図4は、自動減速部61における処理をまとめた図である。
1制御情報を参照する(S2)。自動減速部61は、操作検出装置64によって検出された操作量及び第3速度ラインL3に基づいて減速閾値を算出する(S3)。自動減速部61は、実モータ回転数が減速閾値以下であるかいなかを判断する(S4)。自動減速部61は、実モータ回転数が減速閾値以下である場合(S4、Yes)、自動減速を行う(S5)。
なお、上述した実施形態では、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が第2速度である場合に第2速度から第1速度に自動的に減速していたが、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のいずれかが第2速度である場合に自動減速を行ってもよい。また、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のいずれかが自動減速後に、第1速度から第2速度に復帰してもよい。
記憶装置69は、第1規定回転数以下で且つ減速閾値以上である復帰閾値を有し、自動減速後において、回転数検出装置68で検出したモータ回転数が復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。これによれば、自動減速後、モータ回転数が少なくとも第1速度の最高回転数(第1速規定回転数)に向けて上昇している場合にスムーズに第1速度から第2速度に復帰させることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態における制御情報(第2制御情報)を示している。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。第2実施形態における制御情報も走行操作部材59の操作量と、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のモータ回転数との関係を示す情報である。第2制御情報は、数値、関数、制御ライン、テーブル等によって示される情報である。
自動減速部61は、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度であり且つ走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が正転(前進)する場合において、操作検出装置64によって検出された操作量と第5速度ラインL5とに基づいて減速閾値を求め、実モータ回転数が減速閾値以下である場合に、自動減速を行う。例えば、図5に示すように、走行操作部材59の操作量がW10である場合には、減速閾値は、第5速度ラインL5で示されるV11となる。ここで、走行操作部材59の操作量がW10に維持された状態で、作業機1が前進(直進)している場合に、左走行モータ36L、右走行モータ36Rの両方の実モータ回転数が下がり、両方の実モータ回転数が減速閾値V11以下になると、自動減速部61は、自動減速する。
第2実施形態では、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が正転(前進)した場合において、自動減速及び復帰について説明をしたが、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が逆転(後進)した場合も動作は同じである。即ち、第2実施形態において、正転(前進)を逆転(後進)に読み替えればよい。
転する場合は、操作検出装置64によって検出された操作量と第2制御情報に基づいて、減速閾値を求め、回転数検出装置68で検出したモータ回転数が減速閾値以下である場合に、自動減速を行う。これによれば、作業機1が第2速度で正転(前進)又は逆転(後進)した状況下において、負荷がかかった場合などは素早く自動減速を行うことができる。
上述した実施形態では、左走行モータ36L及び左走行モータ36Rは、同時に第1速度、第2速度に切り換わり、自動減速も左走行モータ36L及び左走行モータ36Rに対して同時に行われる構成であったが、少なくとも左走行モータ36L及び左走行モータ36Rのいずれかが第1速度、第2速度に切り換わり、少なくとも左走行モータ36L及び左走行モータ36Rのいずれかが第2速度になっている状態で自動減速を行ってもよい。
2 :機体
5L :走行装置
5R :走行装置
36L :走行モータ(左走行モータ)
36R :走行モータ(右走行モータ)
53L :走行ポンプ(左走行ポンプ)
53R :走行ポンプ(右走行ポンプ)
59 :走行操作部材
60 :制御装置
61 :自動減速部
64 :操作検出装置
68 :回転数検出装置
69 :記憶装置
Claims (8)
- 機体と、
前記機体の左側及び右側に設けられた一対の走行装置と、
走行操作部材と、
前記左側の走行装置及び右側の走行装置のそれぞれに動力を伝達可能で且つ、第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な一対の走行モータと、
前記走行操作部材の操作によって操作され且つ前記一対の走行モータのそれぞれに作動油を供給する一対の走行ポンプと、
前記一対の走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、
前記走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、
少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度である場合に前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、
前記第1速度において前記操作量に対応する前記モータ回転数である第1速規定回転数を示す第1制御情報を記憶する記憶装置と、
を備え、
前記自動減速部は、少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度である場合において、前記操作検出装置によって検出された操作量と前記第1制御情報に基づいて前記第1速規定回転数を求め、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記第1速規定回転数以下である場合に、前記自動減速を行う作業機。 - 前記自動減速部は、前記自動減速後において、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する請求項1に記載の作業機。
- 前記記憶装置は、前記第1速規定回転数以下である予め定められた減速閾値を記憶し、
前記自動減速部は、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記減速閾値以下である場合に自動減速を行う請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記記憶装置は、前記第1速規定回転数以下で且つ前記減速閾値以上である復帰閾値を記憶し、
前記自動減速部は、前記自動減速後において、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する請求項3に記載の作業機。 - 前記自動減速部は、前記一対の走行モータのうち、一方の走行モータを正転し且つ他方の走行モータを逆転するスピンターンの場合は、一対の走行モータのいずれかのモータ回転数が前記第1速規定回転数以下である場合に、前記自動減速を行う請求項1~4のいずれかに記載の作業機。
- 前記自動減速部は、前記一対の走行モータのうち、一方の走行モータを正転し且つ他方の走行モータを逆転するスピンターンの場合は、一対の走行モータの両方のモータ回転数が復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する請求項2又は4に記載の作業機。
- 機体と、
前記機体の左側及び右側に設けられた一対の走行装置と、
走行操作部材と、
前記左側の走行装置及び右側の走行装置のそれぞれに動力を伝達可能で且つ、第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な一対の走行モータと、
前記走行操作部材の操作によって操作され且つ前記一対の走行モータのそれぞれに作動油を供給する一対の走行ポンプと、
前記一対の走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、
前記走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、
少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度である場合に前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、
前記走行操作部材の操作量と前記モータ回転数と減速閾値との関係を示す第2制御情報を記憶する記憶装置と、
を備え、
前記自動減速部は、少なくとも前記一対の走行モータのいずれかが前記第2速度であり且つ前記一対の走行モータの両方が正転又は逆転する場合は、前記操作検出装置によって検出された操作量と前記第2制御情報に基づいて、前記減速閾値を求め、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記減速閾値以下である場合に、前記自動減速を行う作業機。 - 前記記憶装置は、前記走行操作部材の操作量と前記モータ回転数と復帰閾値との関係を示す第2制御情報を記憶しており、
前記自動減速部は、前記自動減速後において、前記一対の走行モータの両方が正転又は逆転する場合は、前記操作検出装置によって検出された操作量と前記第2制御情報に基づいて、前記復帰閾値を求め、前記回転数検出装置で検出したモータ回転数が前記復帰閾値以上である場合に、前記第1速度から第2速度に復帰する請求項7に記載の作業機。
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