JP7226430B2 - 1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は1,2,3,5,6-ペンタチエパンを製造する方法に関する。
1,2,3,5,6-ペンタチエパン(以下、レンチオニン)は光学材料用途及び医療用途に有効な化合物であり、幅広い用途が期待されている(特許文献1、特許文献2)。
レンチオニンの合成方法としては、ジメチルジスルフィドを出発原料とした方法が知られている(非特許文献1)。この方法では、反応後にレンチオニンを含むオイル状の溶液となるため、カラムクロマトグラフィーを用いて精製する必要があり工業的に不利である。また、工業的に入手しにくいジメチルジスルフィドを原料に使用しなければならない。
この他のレンチオニンの合成方法としては、硫化ナトリウムを出発原料に、エタノール溶媒中でジヨードメタン及びジブロモメタンと反応させる方法が知られている(非特許文献2)。この方法でも、精製にはカラムクロマトグラフィーが必要であり、工業的に不利である。
一般的に、ジスルフィド結合やトリスルフィド結合は容易に結合、切断されることが知られている。レンチオニンはジスルフィド結合及びトリスルフィド結合を有することから、これらの結合が切断されるとポリマー化が進行して不溶性のポリスルフィド化合物となる。
反応系内に不溶性のポリスルフィド化合物が多量に生成すると、洗浄が容易でなく工業化が困難になるだけでなく、最終的にレンチオニンに混入するため、高純度のレンチオニンを得ることが困難になる。このポリスルフィドの生成が公知のレンチオニン合成における精製を困難にしている。
特許4573148 WO2005/034974
Tetrahedron.lett_1981_22_1939 SPECIALITY PETROCHEMICALS 2005 p22
本発明の課題は、簡便に高純度のレンチオニンを製造する方法を提供することである。
本発明者が鋭意検討した結果、トリチオ炭酸塩と硫黄とジハロゲン化メタンとを、特定の工程で反応操作を行うことで上記課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] A工程、B工程及びC工程をこの順で有する1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
A工程:水層と有機層を有する多層系において、トリチオ炭酸塩、硫黄およびジハロゲン化メタンを相間移動触媒を用いて反応を行う工程
B工程:水層と有機層を分離する工程
C工程:酸を用いた反応停止工程
[2] 前記有機層がベンゼン、トルエン及びテトラヒドロフランからなる群より選択される1以上を含有する[1]に記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[3] 前記有機層がトルエンを含有する[1]に記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[4] 前記相間移動触媒が4級アルキルアンモニウム塩を含有する、[1]~[3]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[5] 前記トリチオ炭酸塩がトリチオ炭酸ジナトリウムである、[1]~[4]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[6] 前記ジハロゲン化メタンがジブロモメタン又はジヨードメタンを含有する、[1]~[5]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[7] 前記酸が硫酸である[1]~[6]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[8] 前記多層が2層である、[1]~[7]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[9] 溶媒に使用される水と有機溶媒の質量比が30:70~50:50の範囲にある[1]~[8]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
[10] 前記A工程~C工程を連続的に行う、[1]~[9]のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
本発明によれば、良好な収率で容易に高純度のレンチオニンを製造することができ、この高純度のレンチオニンを用いることで光学材料の性能を向上させる等、種々の用途に好適に用いることができる。
本発明のレンチオニンの製造方法は、下記A工程~C工程を有する。
A工程:水層と有機層の多層系において、トリチオ炭酸塩、硫黄およびジハロゲン化メタンを相間移動触媒を用いて反応を行う工程
B工程:水層と有機層を分離する工程
C工程:酸を用いた反応停止工程
A工程~C工程間に他の工程があってもよいが、A工程~C工程はこの順に行われる。
以下これらA工程~C工程について詳細に説明する。
<A工程:水層と有機層の多層系において、トリチオ炭酸塩、硫黄およびジハロゲン化メタンを相間移動触媒を用いて反応を行う工程>
A工程でレンチオニンが主に合成される。レンチオニンの合成は、まずトリチオ炭酸塩を合成し、系内に生成したトリチオ炭酸塩に硫黄を反応させてテトラチオ炭酸塩を合成する。そして、更にジハロゲン化メタンを加えて反応させることでレンチオニンが合成される。
[トリチオ炭酸塩]
本発明で使用されるトリチオ炭酸塩は、MCS(Mはカチオン種)で表される化合物である。具体例として、トリチオ炭酸ジナトリウム、トリチオ炭酸ジカリウム及びトリチオ炭酸ジリチウムが挙げられる。この中で入手が容易である理由からトリチオ炭酸ジナトリウムが好ましい。
トリチオ炭酸塩は、硫化塩及び二硫化炭素を相関移動触媒の存在下、溶媒中で反応させることで容易に得られる。
硫化塩の具体例としては硫化ナトリウム、硫化カリウム及び硫化リチウムが挙げられる。
二硫化炭素の使用量は硫化塩に対して0.5~1.5モル当量の範囲であり、副反応の進行を抑えることができるため0.8~1.2モル当量の範囲にあると好ましい。
[相間移動触媒]
本発明で使用される相間移動触媒は、水にも有機溶媒にも可溶な触媒であり、一般的に知られているものから限定されず使用できる。
具体例として、4級ホスホニウム塩類、4級アンモニウム塩類(好ましくは4級アルキルアンモニウム塩)が挙げられる。
4級ホスホニウム塩類としては、塩化テトラエチルホスホニウム、臭化テトラエチルホスホニウム、ヨウ化テトラエチルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、臭化トリフェニルベンジルホスホニウム、臭化テトラフェニルホスホニウムが挙げられる。
4級アンモニウム塩類としては、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化トリメチルベンジルアンモニウム、臭化トリエチルベンジルアンモニウム、臭化トリメチルフェニルアンモニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化トリブチルベンジルアンモニウム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、塩化N-ラウリルピリジニウム、塩化N-ベンジルピコリニウム、塩化N-ラウリル4-ピコリニウム、塩化N-ラウリルピコリニウム、トリカプリルメチルアンモニウムクロライド、ヨウ化テトラメチルアンモニウム、ヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム、及びテトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェートが挙げられる。
相間移動触媒の使用量に特に制限はないが、硫化塩に対して好ましくは0.01~10質量%であり、反応収率の観点からより好ましくは0.05~5質量%である。
[溶媒]
本発明で用いられる溶媒は水と有機溶媒を含有し、反応は層分離により多層に分かれている状態で実施される。作業性から好ましくは2層である。
有機溶媒は水と分層し、ジハロゲン化メタンを溶解する溶媒であればいずれも使用可能である。例えば炭化水素、芳香族炭化水素、エーテル及びエステル溶媒が使用可能である。これらのうち、レンチオニンの反応収率が高く、かつ反応終了後の水層除去が容易であるため、炭化水素、芳香族炭化水素及びエーテル溶媒が好ましく、環状化合物が更に好ましく、ベンゼン、トルエン及びテトラヒドロフランが特に好ましく、収率の観点からトルエンが最も好ましい。これらは2種以上を組み合わせて用いることができる。
水と有機溶媒の比率は質量比で10:90~90:10の範囲であり、反応収率の観点から30:70~50:50の範囲が好ましい。
水及び有機溶媒を合わせた溶媒の使用量は、硫化塩に対して1~40質量倍の範囲であり、生産効率と反応性の観点から2.0~20質量倍の範囲が好ましい。
硫化塩と二硫化炭素の反応温度は通常-10~60℃の範囲であり、反応時間と反応収率の観点から20~40℃の範囲にあると好ましい。
前記反応で得られたトリチオ炭酸塩を含有する反応液(水層と有機層の多層系および相間移動触媒を含む)に硫黄を加えて反応させることでテトラチオ炭酸塩が得られる。
硫黄の使用量は硫化塩に対して0.5~1.5モル当量の範囲が好ましく、副反応の進行を抑えることができるため0.8~1.2モル当量の範囲にあるとより好ましい。
[ジハロゲン化メタン]
前記反応で得られた、テトラチオ炭酸塩にジハロゲン化メタンを反応させることでレンチオニンが合成される。この系においても、上記で使用した水層と有機層の多層系および相間移動触媒の存在下で反応が行われる。
本発明で使用されるジハロゲン化メタンとは、ジクロロメタン、ジブロモメタン、ジヨードメタン、クロロブロモメタン、クロロヨードメタン及びブロモヨードメタンであり、反応性の観点からジブロモメタン及びジヨードメタンが好ましく、ジブロモメタンが特に好ましい。
ジハロゲン化メタンの使用量は、硫化塩に対して0.5~1.5モル当量の範囲が好ましく、副反応の進行を抑えることができるため0.8~1.2モル当量の範囲にあるとより好ましい。
テトラチオ炭酸塩とジハロゲン化メタンとの反応温度は、-10~60℃の範囲が好ましく、10~40℃の範囲がより好ましい。この範囲で反応させることで、反応の進行と副反応の抑制のバランスをとることができる。
<B工程:水層と有機層を分離する工程>
B工程における水層と有機層はA工程において得られるものであり、A工程から連続的に反応液ごと用いることができる。また、B工程は酸を用いた反応停止工程(C工程)の前に行わなければならない。この順で行うことで、酸との反応で発生する不溶物を大幅に低減することができる。
B工程ではA工程の反応後、反応液が層に分かれるまで静置した後、有機層のみ回収する。例えば、A工程後の反応液を分液ろうとを用いて、水層のみを除去する方法が挙げられる。
<C工程:酸を用いた反応停止工程>
C工程は、B工程で回収した有機層に酸を添加して反応を停止する工程である。酸は、酸性であればいずれも使用可能であるが、工業的には安価な硫酸、塩酸、硝酸及びリン酸並びにこれらの水溶液が好適に使用可能であり、反応の停止を迅速に行え、かつ揮発性がなく安定性が高いことから硫酸が好ましい。
C工程後は更に分液、晶析操作、及びカラムクロマトグラフィー等の公知の手法によって精製が可能である。例えば反応液から分離した有機層に対して分液操作を行い、更に有機溶媒を濃縮し、晶析操作により容易に高純度のレンチオニンを取得することができる。晶析操作としては例えばレンチオニンの濃度が5.0~40質量%の範囲で、-10~10℃で晶析を行うことで回収率良く高純度のレンチオニンが取得できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明の効果を奏する限りにおいて適宜実施形態を変更することが出来る。
[レンチオニンの分析方法]
分析は液体クロマトグラフを使用し、ODSカラム(カラム:一般財団法人科学物質評価研究機構VP-ODS、カラムサイズ4.6φ×150mm)を使用した。
RI検出器を用いて原料のジブロモメタンのモル比を基準としたレンチオニンの生成収率を算出した。
[液体クロマトグラフ条件]
オーブン温度:40℃
溶離液:アセトニトリル/蒸留水(容積比)=50/50
溶液調製:サンプル5mgを、0.1%ギ酸溶液(アセトニトリル溶媒)10mlで希釈し分析試料とした。
[ポリスルフィド化合物量の測定方法]
レンチオニンはトルエンに易溶であり、ポリスルフィド化合物はトルエンに難溶である。そのため、クエンチ後に系内に確認された固体をろ過により回収し、トルエン50mlを添加し、更に水洗を実施後、トルエン中の不溶物をろ過で回収して乾燥した後、質量測定を行った。
[実施例1]
硫化ナトリウム30.0g(384mmol)を水100gに溶解し、水溶液を調製した。トルエン100g、相間移動触媒として臭化テトラブチルアンモニウム1.24g(3.84mmol,1mol%)を添加した後、二硫化炭素29.2g(384mmol)を滴下して20℃で1時間反応を行ってトリチオ炭酸ジナトリウムを調製した。
得られた反応液に硫黄12.3g(384mmol)を添加し、更に20℃で1時間反応を行った後、溶液温度を0℃まで冷却した。次にジブロモメタン66.8g(384mmol)を滴下して20時間反応を行った。20時間後のレンチオニンの反応生成量は28mol%であった。その後、反応液中の水層を除去して、有機層を分離した。この有機層に1N硫酸水溶液100gを添加しクエンチを行った。クエンチ後に水層を廃棄し、更に、100mlのイオン交換水で3回洗浄を行った。洗浄後、有機層の質量が54gとなるまでエバポレーターを用いて濃縮し、-2℃で晶析を行うことで純度98%のレンチオニン7.2g(単離収率:20%)を回収した。各工程においてポリスルフィド化合物は確認されなかった。
[実施例2]
相間移動触媒を臭化テトラブチルアンモニウムから塩化テトラブチルアンモニウムに変えた以外は実施例1と同様に操作を行った。20時間反応後のレンチオニンの生成は24mol%であった。晶析後のレンチオニンは6.0g(純度98%:単離収率16.7%)であった。各工程においてポリスルフィド化合物は確認されなかった。
[比較例1]
中国文献(中国調味品(CHINA CONDIMENT)2005年9月、No9、p25)に従い、レンチオニンの合成を行った。
硫化ナトリウム5.9g(76mmol)をエタノール67gに溶解し、二硫化炭素5.8g(76mmol)を添加し、35℃で20分反応を行った。得られた反応液に硫黄2.4g(76mmol)を添加し、更に35℃で1時間反応を行うことで、テトラチオ炭酸ナトリウムのエタノール溶液を調製した。
ジブロモメタン13.2g(76mmol)にエタノール18gを添加し希釈した。先に調製したテトラチオ炭酸ナトリウムのエタノール溶液にジブロモメタンのエタノール溶液を滴下し、35℃で反応を行った。レンチオニンの反応生成量は20時間経過後で4mol%であった。20時間経過後、1N硫酸水溶液100gを添加しクエンチを行い、トルエン100mlで抽出した後、100mlのイオン交換水で3回洗浄を行った。溶媒をエバポレーターを用いて留去した後の残さ物は黄色のオイル状化合物であり、そこにトルエン100gを添加すると、不溶性の成分が多量に発生した。不溶成分の質量は、2.1gであった。IR測定によりポリスルフィド化合物であることを確認した。
実施例1と同様の晶析操作を実施した結果、粗結晶中にポリスルフィド成分が不純物として含まれており、晶析による除去困難のため高純度品を得ることはできず、黄色の結晶が得られた(純度80%)。
[比較例2]
硫化ナトリウム5.9g(76mmol)をエタノール120gに溶解し、二硫化炭素5.8g(76mmol)を添加し、35℃で20分反応を行った。得られた反応液に硫黄2.4g(76mmol)を添加し、更に35℃で1時間反応を行うことで、テトラチオ炭酸ナトリウムのエタノール溶液を調製した。
ジブロモメタン13.2g(76mmol)にエタノール302gを添加し希釈した。先に調製したテトラチオ炭酸ナトリウムのエタノール溶液をジブロモメタンのエタノール溶液に滴下し、35℃で反応を行った。レンチオニンの反応生成量は20時間経過後で23mol%であった。20時間経過後、1N硫酸水溶液100gを添加しクエンチを行い、トルエン100gを添加して抽出し、100mlのイオン交換水で3回洗浄を行った。溶媒をエバポレーターを用いて留去した後トルエン100gを添加すると、不溶性の成分が発生したため、晶析により高純度品を得ることはできなかった。トルエンに不溶性のポリスルフィド化合物の質量は2.3gであった。
[比較例3]
硫化ナトリウム5.9g(76mmol)を水30gに溶解した後、トルエン83gを添加した。二硫化炭素5.8g(76mmol)を滴下し、35℃で1時間撹拌し、硫黄2.4g(76mmol)を加えてさらに35℃で1時間撹拌した。
ジブロモメタン13.2g(76mmol)を滴下し、35℃で反応を行った結果、レンチオニンの生成は3時間経過後で3mol%、20時間経過後で9mol%であった。収率が低いため、晶析による精製を行うことはできなかった。


Claims (10)

  1. A工程、B工程及びC工程をこの順で有する1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
    A工程:水層と有機層を有する多層系において、トリチオ炭酸塩、硫黄およびジハロゲン化メタンを相間移動触媒を用いて反応を行う工程
    B工程:水層と有機層を分離する工程
    C工程:酸を用いた反応停止工程
  2. 前記有機層がベンゼン、トルエン及びテトラヒドロフランからなる群より選択される1以上を含有する請求項1に記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  3. 前記有機層がトルエンを含有する請求項1に記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  4. 前記相間移動触媒が4級アルキルアンモニウム塩を含有する、請求項1~3のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  5. 前記トリチオ炭酸塩がトリチオ炭酸ジナトリウムである、請求項1~4のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  6. 前記ジハロゲン化メタンがジブロモメタン又はジヨードメタンを含有する、請求項1~5のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  7. 前記酸が硫酸である請求項1~6のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  8. 前記多層が2層である、請求項1~7のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  9. 溶媒に使用される水と有機溶媒の質量比が30:70~50:50の範囲にある請求項1~8のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
  10. 前記A工程~C工程を連続的に行う、請求項1~9のいずれかに記載の1,2,3,5,6-ペンタチエパンの製造方法。
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