JP7226425B2 - 電源装置、およびそれを用いた医療機器 - Google Patents

電源装置、およびそれを用いた医療機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7226425B2
JP7226425B2 JP2020503448A JP2020503448A JP7226425B2 JP 7226425 B2 JP7226425 B2 JP 7226425B2 JP 2020503448 A JP2020503448 A JP 2020503448A JP 2020503448 A JP2020503448 A JP 2020503448A JP 7226425 B2 JP7226425 B2 JP 7226425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
power
circuit
voltage conversion
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020503448A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019167777A1 (ja
Inventor
靖浩 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2019167777A1 publication Critical patent/JPWO2019167777A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226425B2 publication Critical patent/JP7226425B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/168Means for controlling media flow to the body or for metering media to the body, e.g. drip meters, counters ; Monitoring media flow to the body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/168Means for controlling media flow to the body or for metering media to the body, e.g. drip meters, counters ; Monitoring media flow to the body
    • A61M5/172Means for controlling media flow to the body or for metering media to the body, e.g. drip meters, counters ; Monitoring media flow to the body electrical or electronic
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J9/00Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting
    • H02J9/04Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting in which the distribution system is disconnected from the normal source and connected to a standby source
    • H02J9/06Circuit arrangements for emergency or stand-by power supply, e.g. for emergency lighting in which the distribution system is disconnected from the normal source and connected to a standby source with automatic change-over, e.g. UPS systems

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Description

本発明は、電源装置、およびそれを用いた医療機器に関する。
従来、医療機器では、停電により主電源からの電力の供給が停止した場合、予備電源(バックアップ電源)からの電力の供給に切り替えることができる電源装置を備えていることが知られている。このような電源装置では、複数の電源もしくは複数の電源とそれらと負荷との間に設けた複数の電圧変換回路とで構成され、必要に応じてそれらの電源を切り替えて電力を供給することができる。
例えば、特許文献1では、点滴ポンプ駆動装置において、通常の交流駆動源が非動作となったときは、主体バッテリおよび予備バッテリから電力を供給する電源装置が開示されている。
特開昭61-247475号公報
しかし、特許文献1に記載したような電源装置を備えた医療機器では、主体バッテリおよび予備バッテリの予備電源が故障している場合であっても、通常、交流駆動源である主電源からの電力が供給されていれば動作することが可能である。そのため、予備電源が故障していることを知らずに医療機器を起動した場合、動作中に主電源からの電力の供給が停止すると、予備電源からの電力の供給ができないため、突然機器が停止することになる。医療機器が動作中に突然停止した場合、実行中のシステムを終了させる動作ができず、機器に重大な故障や破損などの不具合を生じさせる虞があった。
そこで、本発明の目的は、主電源(第一の電源)からの電力の供給が停止した場合であっても、予備電源(第二の電源)からの電力の供給を確実に行うことが可能な電源装置、およびそれを用いた医療機器を提供する。
本発明の一形態に係る電源装置は、電源装置であって、負荷に電力を供給する第一の電源と、第一の電源から負荷に供給する電力を制御する第一の電力制御回路と、第一の電源と異なる第二の電源と、第一の電源から負荷への電力の供給が停止した場合に、第二の電源から負荷に供給する電力を制御する第二の電力制御回路とを備え、電源装置は、起動開始から、起動終了までの間、第一の電源と第二の電源とから電力の供給を受ける
本発明の別の一形態に係る電源装置は、電源装置であって、第一の電源と、第一の電源と接続し、第一の電源から供給する電力の電圧を変換する第一の電圧変換回路と、第二の電源と、第二の電源と接続し、第二の電源から供給する電力の電圧を変換する第二の電圧変換回路と、第一の電圧変換回路と接続し、第一の電圧変換回路の駆動を制御する第一の回路駆動制御回路と、第二の電圧変換回路と接続し、第二の電圧変換回路の駆動を制御する第二の回路駆動制御回路とを備え、電源装置は、起動開始から、起動終了までの間、第一の電源と第二の電源とから電力の供給を受け、第二の回路駆動制御回路は、第一の電圧変換回路および第一の回路駆動制御回路と接続し、第一の電源からの電力の供給が停止したか否かを判断することで、第二の電源からの電力の供給に切り替える。
本発明の一形態に係る医療機器は、上記に記載の前記電源装置を備える。
本発明によれば、第一の電源から負荷へ電力の供給を開始し、負荷である装置を起動する際に、第一の電力制御回路を第一の電源ではなく第二の電源からの電力で起動するので、第二の電源が故障していれば装置が起動できない。これにより、本発明に係る電源装置では、特別な電力検出回路等を設けて第二の電源の異常を検出しなくても、起動時に第二の電源の異常の有無を検出できる。よって、第一の電源からの電力の供給が停止した場合であっても、第二の電源からの電力の供給を確実に行うことが可能な電源装置を構成することができ、それを用いた医療機器は、第二の電源が故障した状態で起動されてしまうことを防止することができる。また、本発明に係る電源装置では、装置の駆動中に第一の電源からの電力の供給が停止した場合であっても、第二の電源から確実に電力を供給できるので装置を安全に停止することができる。
本発明の実施の形態1に係る点滴装置の構成を説明するための概略図である。 本実施の形態に係る点滴制御装置の機能を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る電源装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る電源装置の起動時の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る電源装置の電力モニタのタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る電源装置の系統の切替え処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る第二の回路駆動制御回路の電源を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る電源装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る別の電源装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る電源装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る電源装置の構成を説明するためのブロック図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る電源装置、およびそれを用いた医療機器について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る医療機器は、点滴装置を一例として以下に説明する。しかし、これに限られず複数の電源を含む電源装置を備える医療機器であれば、いずれの医療機器であってもよい。
(医療機器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る点滴装置100の構成を説明するための概略図である。図1に示すように、点滴装置100は、点滴筒50と、点滴筒50の状態を検出する点滴制御装置10とを備える。
点滴筒50は、点滴制御装置10内に収納され、スタンド2に吊り下げられた薬液バッグ3にチューブ4を介して接続されている。スタンド2は、その長尺状の本体が鉛直方向に沿うように設置されている。点滴筒50は、その下方において患者(図示は省略する)へと至るチューブ5に接続されており、薬液バッグ3内から供給された薬液を、チューブ5を介して患者の体内に供給する。なお、チューブ4およびチューブ5は、樹脂などの可撓性材料を含む軟質チューブで構成される。
点滴筒50の内部にはノズル55が収納されている。ノズル55は、その下端が点滴筒50の内部に連通し、その上端がチューブ4を介して薬液バッグ3に接続されている。薬液バッグ3内の薬液は、重力によってチューブ4内を流下し、やがてノズル55の内部に達する。そして、ノズル55の下端において液滴が成長し、当該液滴が所定の大きさに成長すると点滴筒50内で滴下(落下)する。
点滴制御装置10は、取付部6によってスタンド2に固定されている。点滴制御装置10は、電源装置300と、操作部14と、表示部11と、音出力部12と、点灯部13と、撮影部22と、照明部23と、アクチュエータ25と、制御部20とを備える。
電源装置300は、主電源である第一の電源と、予備電源である第二の電源とを有している。そのため、第一の電源が故障したり、喪失したりした場合でも、第二の電源で点滴制御装置10を駆動して安全に実行中のシステムを終了させることができる。第一の電源として二次電池(たとえば、NiMH電池など)の電池を採用し、当該電池からの電力を点滴制御装置10内の各部に供給する。第二の電源として一次電池(たとえば、アルカリ電池など)の電池を採用する。操作部14は、点滴制御装置10の使用や設定を行うためのユーザによる操作を受け付ける。
表示部11は、液晶ディスプレイなどのディスプレイで構成され、制御部20による制御に基づき、点滴制御装置10の状態や設定内容などの静止画または動画を表示する。音出力部12は、スピーカやブザーなどで構成され、制御部20による制御に基づき、所定の音を外部に出力する。点灯部13は、ランプや発光ダイオード(light emitting diode:LED)などで構成され、制御部20による制御に基づき、所定の態様で点灯または点滅する。
撮影部22は、カメラなどで構成され、制御部20による制御に基づき、撮像視野に存在する被写体を撮影して画像データを生成する。本実施の形態において、撮影部22は、被写体としてノズル55の下端を撮影する。具体的には、撮影部22は、ノズル55の下端を少なくとも含む領域を撮影領域とし、その下端において液滴が成長してその後滴下する様子を複数タイミングで撮影する。なお、点滴筒50は透明または半透明であるため、滴下中の液滴を外部から撮像することが可能である。
照明部23は、ストロボスコープなどで構成され、撮影部22の撮影対象となる被写体を照明する。これにより、外光などの外乱があっても、ストロボ照明することで、液滴をより精度良く撮影することができる。また、ストロボ照明することで、1画像のシャッター速度をより早くすることができるため、よりブレの少ない画像を得ることができる。
撮影部22は、照明部23から照射される光の波長に対応する感度を有している。たとえば、照明部23として発光波長が赤外領域にある赤外LED照明を用いた場合、撮影部22は、赤外線の波長に対応する感度を有している。照明部23として赤外LED照明を用いた場合、夜間などで患者に点滴を行う場合でも、照明部23による照明で患者が眩しくなるということがない。
また、例えば、照明部23が赤外LED照明である場合、撮影部22の前面側(点滴筒50側)には、可視光線など、赤外より波長の短い側の光をカットするようなフィルタが設けられていてもよい。このようなフィルタによって不要な光をカットすることができる。
なお、点滴制御装置10は、必ずしも照明部23を備える必要はないが、照明部23を備えるか否かに関わらず、撮影部22は、少なくとも可視光の一部の範囲をカットする光学フィルタを備えていてもよい。
また、図1では、照明部23の光を液滴の背後(撮影部22と反対側)から照射する例を示したが、これに限るものではない。たとえば、照明部23の光を撮影部22と同じ側から液滴に照射してもよく、ノズル55の下端と撮影部22とを結ぶ直線に対して斜めの方向から照明部23の光を液滴に照射してもよい。
アクチュエータ25は、リニアステッピングモータなどで構成され、チューブ5を外部から加圧して押しつぶすことで、当該チューブ5内の流路の開度を変更する。リニアステッピングモータは、制御部20による制御に基づき、軟質のチューブ5を任意の幅に押しつぶすことでチューブ5の流路抵抗を変化させることができ、それによってチューブ5内を流下する薬液の流量を調整することができる。
制御部20は、マイクロコントローラ(microcontroller:MCU)などで構成され、点滴筒50の状態を検出するための処理を実行するとともに、上述したように、表示部11、音出力部12、点灯部13、撮影部22、およびアクチュエータ25といった各部をそれぞれ制御する。
(点滴制御装置の構成)
図2は、本実施の形態に係る点滴制御装置10の機能を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、点滴制御装置10の制御部20は、記憶部201と、調整部202とを有する。
記憶部201は、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置で構成され、撮影部22による撮影によって得られた複数の画像データ(たとえば、滴下中の液滴における一連の動画データ)などを収集して記憶する。
調整部202は、記憶部201によって保持された滴下中の液滴における複数の画像データに基づき液滴の滴下量(流量)を算出するとともに、アクチュエータ25を制御してチューブ5内を流下する薬液の流量を調整する。なお、複数の画像データに基づき液滴の滴下量を算出する方法としては、たとえば国際公開第2016/114264号(WO2016/114264A1)などに開示されているような公知の技術を用いればよい。
(電源装置の構成)
点滴装置100は、図1で説明したように電源装置300を備えている。電源装置300は、主電源である第一の電源以外に、予備電源である第二の電源を有している。点滴装置100のような医療機器では、電源が故障したり、停電等により電源が喪失したりした場合、動作中に突然停止し機器に重大な故障や破損などの不具合を生じさせる虞がある。そこで、電源装置300に複数の電源を設け、一方の電源が故障したり、喪失したりした場合でも、機器を突然停止させることなく、実行中のシステムを終了させたり、継続して駆動したりすることができるように構成している。
しかし、電源装置300に、予備電源である第二の電源を設けてある場合であっても、当該第二の電源自体が故障していると、主電源である第一の電源が故障したり、電力を喪失したりすると機器が突然停止することになる。ただ、第一の電源が正常であれば、第二の電源が故障しているか否かに関わらず、第一の電源で点滴装置100を駆動することができるため、第二の電源の故障を認識することなく点滴装置100の駆動を継続してしまう虞があった。この場合、第一の電源が故障したり、電力を喪失したりすると、第二の電源があっても機能せずに機器が突然停止することになる。
そこで、本実施の形態1に係る電源装置300では、主電源である第一の電源の制御回路を第二の電源で駆動させることで、当該第二の電源自体が故障している場合には、点滴装置100自体が起動できない構成としている。図3は、本発明の実施の形態1に係る電源装置300の構成を説明するためのブロック図である。図3を用いて、電源装置300の構成について詳しく説明する。
電源装置300は、主電源である第一の電源301、第一の電圧変換回路302、第一の回路駆動制御回路303、予備電源である第二の電源311、第二の電圧変換回路312、第二の回路駆動制御回路313を備えている。
第一の電源301は、外部電源と接続することで充電される二次電池(バッテリー)であり、例えば電圧が5Vである。なお、第一の電源301は、二次電池に限られず、AC-DC回路、DC-DC回路、一次電池など様々な種類の電源を適用することができる。負荷である点滴装置100は、例えば3.3Vの電圧で駆動できるため、電圧変換が必要となる。つまり、第一の電圧変換回路302は、第一の電源301から出力される5Vの電力を降圧して、3.3Vの電力に変換して点滴装置100に供給する。第一の電圧変換回路302は、例えばレギュレータ回路などで構成され、第一の回路駆動制御回路303により制御される。
第一の回路駆動制御回路303は、第一の電圧変換回路302に対して制御信号を送ることで第一の電圧変換回路302での電圧変換や第一の電圧変換回路302からの電力の出力を制御できる。第一の回路駆動制御回路303は、第一の電源301からの電力で起動されているのではなく、第二の電源311からの電力で起動されている。そのため、第二の電源311が故障(第二の電圧変換回路312の故障を含む)していたり、電力を喪失していたりした場合、第一の回路駆動制御回路303を起動できず、第一の電源301からの電力を点滴装置100に供給することができない。ここで、起動とは、装置(例えば、第一の電圧変換回路302)をOFF状態(駆動していない状態)からON状態(駆動している状態)にする動作であり、装置をON状態で継続して駆動している動作とは異なる。
第二の電源311は、外部電源で充電できない一次電池であり、例えば電圧が5Vである。なお、第二の電源311は、一次電池に限られず、AC-DC回路、DC-DC回路、二次電池など様々な種類の電源を適用することができる。負荷である点滴装置100は、例えば3.3Vの電圧で駆動できるため、電圧変換が必要となる。つまり、第二の電圧変換回路312は、第二の電源311から出力される5Vの電力を降圧して、3.3Vの電力に変換して点滴装置100に供給する。なお、第一の回路駆動制御回路303は、降圧することなく第二の電源311から出力される5Vの電力で駆動している。
第二の電圧変換回路312は、例えばレギュレータ回路などで構成され、第二の回路駆動制御回路313により制御される。第二の回路駆動制御回路313は、第二の電圧変換回路312に対して制御信号を送ることで第二の電圧変換回路312での電圧変換や第二の電圧変換回路312からの電力の出力を制御できる。
また、第二の回路駆動制御回路313は、第一の回路駆動制御回路303から出力される制御信号、および第一の電圧変換回路302から供給される電力をモニタして、第一の電源301の故障(第一の電圧変換回路302の故障を含む)や、電力の喪失を検出している。第二の回路駆動制御回路313は、第一の電源301の故障や、電力の喪失を検出した場合、第二の電圧変換回路312に対して制御信号を出力して第二の電圧変換回路312を起動し、第二の電源311から点滴装置100に電力を供給する系統に切替える。
なお、第一の電圧変換回路302および第一の回路駆動制御回路303を、第一の電源301から点滴装置100に供給する電力を制御する第一の電力制御回路304と、第二の電圧変換回路312および第二の回路駆動制御回路313を、第二の電源311から点滴装置100に供給する電力を制御する第二の電力制御回路314とそれぞれ規定してもよい。また、第一の電源301から点滴装置100に供給する電力の電圧を変換する必要がなければ、第一の電圧変換回路302を設けずに、第一の回路駆動制御回路303が第一の電源301からの電力の出力を制御するだけの構成でもよい。同じように、第二の電源311から点滴装置100に供給する電力の電圧を変換する必要がなければ、第二の電圧変換回路312を設けずに、第二の回路駆動制御回路313が、第一の電圧変換回路302および第一の回路駆動制御回路303の監視と、第二の電源311からの電力の出力を制御するだけの構成でもよい。
次に、電源装置300の起動時の処理についてフローチャートを用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る電源装置300の起動時の処理を説明するためのフローチャートである。まず、使用者が、例えば点滴装置100の電源ボタンを押すと、電源装置300の起動時の処理を開始する。ここで、電源装置300は、第一の回路駆動制御回路303が第一の電圧変換回路302を駆動させることで起動する。すなわち、電源装置300において、第一の電圧変換回路302が、常に電力の出力が可能な状態にある第一の電源301から点滴装置100へ電力を供給する経路のスイッチとしての機能も有している。
また、電源装置300では、第一の回路駆動制御回路303を第二の電源311により起動している。そのため、まず電源装置300の起動時に、第二の電源311によって第一の回路駆動制御回路303の起動が行われているか否かを判断する(ステップS10)。第二の電源311によって第一の回路駆動制御回路303の起動が行われている場合(ステップS10:YES)、第一の回路駆動制御回路303は、第一の電圧変換回路302を駆動する(ステップS11)。
電源装置300は、第一の電圧変換回路302を駆動することで、第一の電圧変換回路302で電圧変換された電力が出力されているか否かを判断する(ステップS12)。具体的に、第二の回路駆動制御回路313は、第一の回路駆動制御回路303から出力される制御信号、および第一の電圧変換回路302から供給される電力をモニタしており、第一の電圧変換回路302から出力される電力の有無を検出することができる。
第一の電圧変換回路302で電圧変換された電力が出力されている場合(ステップS12:YES)、電源装置300は、第一の電源301から点滴装置100(負荷)への電力の供給を開始し(ステップS13)、電源装置300の起動時の処理を終了する。一方、第二の電源311によって第一の回路駆動制御回路303の起動が行われていない場合(ステップS10:NO)、電源装置300は、第二の電源311が故障等している判断して、第二の電源311の異常を警告する(ステップS14)。なお、異常の警告は、電源装置300に設けてあるLEDやスピーカ等で行うか、点滴装置100の制御部20に異常信号を出力して、表示部11や、音出力部12等で行う。
第二の電源311によって第一の回路駆動制御回路303の起動が行われていない場合、電源装置300自体の起動ができずに停止し(ステップS14)、電源装置300の起動時の処理を終了する。そのため、第二の電源311が故障等しているにも関わらず、電源装置300が起動されることを防止できる。よって、電源装置300では、特別な電力検出回路等を設けて第二の電源311の異常を検出しなくても、起動時に第二の電源311の異常の有無を検出できる。よって、第一の電源301からの電力の供給が停止した場合であっても、第二の電源311からの電力の供給を確実に行うことが可能な電源装置300を構成することができる。
第一の電圧変換回路302で電圧変換された電力が出力されていない場合(ステップS12:NO)、電源装置300は、第一の回路駆動制御回路303より制御信号を受信してから所定時間経過後、第一の電圧変換回路302からの電力の出力の有無を判断する(ステップS15)。つまり、電源装置300は、第一の回路駆動制御回路303より制御信号を受信してから所定時間の間、第一の電圧変換回路302からの電力の出力が無くても判断を行わない。
第一の電圧変換回路302は、第一の回路駆動制御回路303から制御信号を受信しても直ちに電力を出力できる訳ではなく、起動するための時間が必要である。そのため、第二の回路駆動制御回路313は、第一の回路駆動制御回路303より制御信号が出力されたタイミングで、第一の電圧変換回路302から電力が出力されているか否かを判断すると誤った判断を行う可能がある。そこで、第二の回路駆動制御回路313は、第一の回路駆動制御回路303より制御信号を受信してから所定時間の経過を待って、第一の電圧変換回路302から出力される電力のモニタを開始する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る電源装置300の電力モニタのタイミングを説明するためのタイミングチャートである。まず、図5において、第一の回路駆動制御回路303から第一の電圧変換回路302に対して制御信号が出力した時点では、第一の電圧変換回路302からの電力の出力が開始されていない。その後、第一の電圧変換回路302からの電力の出力が開始されるので、第二の回路駆動制御回路313は、制御信号が出力された時点から所定時間経過した場合に第一の電圧変換回路302から出力される電力のモニタを開始する。これにより、第二の回路駆動制御回路313は、第一の電圧変換回路302から出力される電力のモニタにおいて誤った判断を回避できる。
図4に戻って、第一の電圧変換回路302から電力が出力されている場合(ステップS15:YES)、電源装置300は、処理をステップS13に進め、第一の電源301から点滴装置100(負荷)への電力の供給を開始して、電源装置300の起動時の処理を終了する。一方、第一の電圧変換回路302から電力が出力されていない場合(ステップS15:NO)、電源装置300は、第一の電源301が故障等している判断して、第一の電源301の異常を警告する(ステップS16)。なお、異常の警告は、電源装置300に設けてあるLEDやスピーカ等で行うか、点滴装置100の制御部20に異常信号を出力して、表示部11や、音出力部12等で行う。
さらに、電源装置300は、第一の電源301が故障等しており点滴装置100(負荷)への電力の供給ができないため、第二の電源311から点滴装置100(負荷)への電力の供給へ系統を切替え(ステップS16)、電源装置300の起動時の処理を終了する。
次に、電源装置300が起動され、第一の電源301から点滴装置100(負荷)への電力の供給が行われている場合に、第一の電源301が故障等して、第二の電源311から点滴装置100(負荷)への電力の供給へ系統を切替える処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る電源装置300の系統の切替え処理を説明するためのフローチャートである。
まず、電源装置300は、第一の電圧変換回路302から電圧変換された電力が出力されているか否かを判断する(ステップS21)。第一の電圧変換回路302から電圧変換された電力が出力されている場合(ステップS21:YES)、電源装置300は、処理をステップS21に戻して、第一の電圧変換回路302からの出力をモニタする。
一方、第一の電圧変換回路302から電圧変換された電力が出力されていない場合(ステップS21:NO)、電源装置300は、第一の電圧変換回路302からの出力OFF状態が一定期間継続しているか否か判断する(ステップS22)。第一の電圧変換回路302からの電力の出力は、常に一定の電圧が出力されている場合に限られず、様々な条件により変動することが考えられる。仮に、変動により第一の電圧変換回路302からの電力の出力が一時的にOFF状態となった場合に、第二の回路駆動制御回路313が、第一の電圧変換回路302から電力が出力されていないと誤って判断することが考えられる。そこで、電源装置300は、第一の電圧変換回路302からの出力OFF状態が一定期間(例えば、数秒)継続している場合(ステップS22:YES)に、第一の電圧変換回路302から電力が出力されていないと判断する。
電源装置300は、第一の電圧変換回路302から電力が出力されていないと判断した場合、第二の電源311から点滴装置100(負荷)への電力の供給へ系統を切替える。具体的に、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電圧変換回路312を駆動する(ステップS23)。電源装置300は、第二の電圧変換回路312を駆動することで、第二の電圧変換回路312から電圧変換された電力が出力される。
電源装置300は、第二の電源311から点滴装置100(負荷)への電力の供給を開始して(ステップS24)、電源装置300の系統の切替え処理を終了する。電源装置300は、第一の電圧変換回路302からの出力OFF状態が一定期間(例えば、数秒)継続しない場合(ステップS22:NO)、電源装置300は、処理をステップS21に戻して、第一の電圧変換回路302からの出力をモニタする。
第一の回路駆動制御回路303は、第一の電源301からではなく、第二の電源311から供給された電力で駆動すると説明した。第二の回路駆動制御回路313については、特に説明していないが、第二の電源311から供給された電力で駆動する構成である。図7は、本発明の実施の形態1に係る第二の回路駆動制御回路313の電源を説明するためのブロック図である。図7に示すように、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電源311から電力が供給されている。もちろん、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電源311から電力が供給される場合に限定されず、他の電源から電力が供給されてもよい。なお、第二の回路駆動制御回路313を含む第二の電力制御回路314が第二の電源311から電力が供給されているとしてもよい。
以上のように、本実施の形態1に係る電源装置300では、負荷に電力を供給する第一の電源301と、第一の電源301から負荷に供給する電力を制御する第一の電力制御回路304と、第二の電源311と、第二の電力制御回路314とを備えている。第二の電力制御回路314は、第一の電源301から負荷への電力の供給が停止した場合に、第二の電源311から負荷に供給する。第一の電力制御回路304は、第二の電源311から供給される電力で駆動する。
これにより、本実施の形態1に係る電源装置300では、負荷である点滴装置100を起動する際に、第二の電源311が故障していれば装置が起動できないため、特別な電力検出回路等を設けて第二の電源311の異常を検出しなくても、起動時に第二の電源311の異常の有無を検出できる。そのため、第一の電源301からの電力の供給が停止した場合であっても、第二の電源311からの電力の供給を確実に行うことが可能な電源装置300を構成でき、それを用いた医療機器(点滴装置100)は、第二の電源311が故障した状態で起動してしまうことを防止することができる。
本実施の形態1に係る電源装置300では、第二の電力制御回路314は、前記第二の電源から供給される電力で駆動している。これにより、第一の電源301からの電力の供給が停止した場合、第二の電力制御回路314を駆動することができる。
第一の電力制御回路304は、第一の電源301から負荷に供給する電力の電圧を変換する第一の電圧変換回路302と、第一の電圧変換回路302の駆動を制御する第一の回路駆動制御回路303とを含む。第二の電力制御回路314は、第二の電源311から前記負荷に供給する電力の電圧を変換する第二の電圧変換回路312と、第二の電圧変換回路312の駆動を制御する第二の回路駆動制御回路313とを含む。そのため、電源装置300は、負荷を駆動する電圧と異なる電圧の第一の電源301および第二の電源311を用いることが可能になる。
第二の回路駆動制御回路313は、第一の電圧変換回路302から負荷に供給される電力を監視するとともに、第一の電圧変換回路302に対する第一の回路駆動制御回路303からの制御信号を監視する。第二の回路駆動制御回路313は、制御信号を検出してから所定期間の経過後に、第一の電圧変換回路302から負荷に供給される電力の有無の判断を開始する。これにより、電源装置300は、第一の電圧変換回路302が起動される前に、第一の電圧変換回路302から電力が出力されていないと誤って判断することを防止できる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る電源装置300では、第一の電源301が二次電池で、第二の電源311が一次電池であると説明した。本実施の形態2に係る電源装置では、第二の電源に充電可能な二次電池を用いた構成について説明する。なお、本実施の形態2に係る電源装置も医療機器に用いられ、点滴装置を一例として以下に説明する。しかし、これに限られず複数の電源を含む電源装置を備える医療機器であれば、いずれの医療機器であってもよい。また、図1および図2に示す点滴装置100と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図8は、本発明の実施の形態2に係る電源装置300aの構成を説明するためのブロック図である。図8を用いて、電源装置300aの構成について詳しく説明する。なお、図3に示す電源装置300と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。また、第二の回路駆動制御回路313は、図7に示すように第二の電源311aから電力が供給されてもよい。
電源装置300aは、主電源である第一の電源301aが二次電池(バッテリー)ではなく、商用電源等の外部電源と接続することができるAC-DC回路である。つまり、外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換して第一の電圧変換回路302に出力している。
一方、第二の電源311aは、二次電池(バッテリー)であり、第一の電源301aと接続し、第一の電源301aからの電力で充電することができる。つまり、電源装置300aでは、第一の電源301aから負荷である点滴装置100に電力を供給している間に、第二の電源311aを充電することができるため、第二の電源311aの充電状態を常に維持することができる。
図8に示す電源装置300aでは、第一の電源301aを経由して第二の電源311aの充電を行っていたが、第一の電源を経由せずに第二の電源の充電を行ってもよい。具体的に、図9は、本発明の実施の形態2に係る別の電源装置300bの構成を説明するためのブロック図である。なお、図3に示す電源装置300および図8に示す電源装置300aと同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。また、第二の回路駆動制御回路313は、図7に示すように第二の電源311bから電力が供給されてもよい。
図9に示す第二の電源311bは、二次電池(バッテリー)であり、商用電源等の外部電源と直接接続されている。そのため、第二の電源311bは、外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換するAC-DC回路を含んでおり、外部電源から供給される電力で充電することができる。これにより、第一の電源301aが故障していても、第二の電源311bを充電することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る第二の電源311a,311bは、二次電池で構成され、第一の電源301aまたは外部電源からの電力で充電される。これにより、第二の電源311a,311bの充電状態を常に維持することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1に係る電源装置300では、第一の電源301が故障等した場合、第二の電源311から点滴装置100(負荷)への電力の供給へ系統を切替えると説明した。本実施の形態3に係る電源装置では、第二の電源へ系統を切替えるだけではなく、医療機器に対して駆動停止信号を送信することができる構成について説明する。なお、本実施の形態3に係る電源装置も医療機器に用いられ、点滴装置を一例として以下に説明する。しかし、これに限られず複数の電源を含む電源装置を備える医療機器であれば、いずれの医療機器であってもよい。また、図1および図2に示す点滴装置100と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図10は、本発明の実施の形態3に係る電源装置300cの構成を説明するためのブロック図である。図10を用いて、電源装置300cの構成について詳しく説明する。なお、図3に示す電源装置300と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。また、第二の回路駆動制御回路313は、図7に示すように第二の電源311から電力が供給されてもよい。
電源装置300cは、負荷である点滴装置100に対して駆動停止信号を出力する出力回路323をさらに備えている。出力回路323は、第二の電源311から点滴装置100への電力の供給を監視している。出力回路323は、第二の電源311から点滴装置100への電力の供給を検出した場合、駆動停止信号を点滴装置100へ出力する。
点滴装置100は、駆動停止信号を受信すると、駆動を停止するための動作を開始する。具体的に、点滴装置100は、現在まで点滴を行った記録を保存し、実行中のシステムを終了させる動作させる。また、点滴装置100は、主電源である第一の電源301からの電力の供給が停止して、駆動を停止する旨の表示を行ったり、外部に停止する旨の信号を送信したりしてもよい。
なお、出力回路323は、駆動停止信号を点滴装置100へ出力すると説明したが、出力する信号は当該駆動停止信号に限定されず、例えば、第二の電源311からの電力で点滴装置100を駆動するための制御信号などを出力してもよい。
以上のように、本実施の形態3に係る電源装置300cは、負荷に対して駆動停止信号を出力する出力回路323をさらに備え、出力回路323が、第二の電源311から負荷への電力の供給を検出した場合、駆動停止信号を出力する。これにより、電源装置300cは、実行中のシステムを終了させる動作ができ、機器に重大な故障や破損などの不具合を防止することができる。
電源装置300cは、出力回路323を設け、当該出力回路323から駆動停止信号を出力する構成であるが、これに限定されず、出力回路323を設けずに、第二の回路駆動制御回路313から駆動停止信号を出力する構成でもよい。図10の破線の矢印で示すように、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電圧変換回路312に対して制御信号を出力して第二の電圧変換回路312を起動して、第二の電源311から点滴装置100に電力を供給する系統に切替えた場合、駆動停止信号を点滴装置100へ出力する。つまり、第二の回路駆動制御回路313は、第一の電源301から第二の電源311へ負荷に電力を供給する電源を切替えた場合、負荷に対して駆動停止信号を出力する。
(実施の形態4)
実施の形態1に係る電源装置300では、第一の電源301が故障等した場合、第二の電源311から点滴装置100(負荷)へ電力を供給する系統に切替えると説明した。本実施の形態4に係る電源装置では、第二の電源からの系統に切替えた場合、警告音を出力することができる構成について説明する。なお、本実施の形態4に係る電源装置も医療機器に用いられ、点滴装置を一例として以下に説明する。しかし、これに限られず複数の電源を含む電源装置を備える医療機器であれば、いずれの医療機器であってもよい。また、図1および図2に示す点滴装置100と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図11は、本発明の実施の形態4に係る電源装置300dの構成を説明するためのブロック図である。図11を用いて、電源装置300dの構成について詳しく説明する。なお、図3に示す電源装置300と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。また、第二の回路駆動制御回路313は、図7に示すように第二の電源311から電力が供給されてもよい。
電源装置300dは、警告音を発する音出力回路331をさらに備えている。音出力回路331は、図示していないスピーカを含んでおり、第二の回路駆動制御回路313からの制御信号に基づき、当該スピーカから警告音を発する。例えば、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電源311から点滴装置100への電力の供給に切替えた場合、音出力回路331に対して警告音を発するように制御信号を出力する。音出力回路331は、当該制御信号に基づき、第二の電源311へ系統が切替わったことを警告音で報知する。
音出力回路331は、第二の電源311から点滴装置100への電力の供給に切替えた場合に警告音を発するだけでない。例えば、音出力回路331は、第二の電圧変換回路312から供給される電力の異常、たとえば電圧が高すぎるまたは低すぎる、または、電流が大きすぎるまたは小さすぎるなどを検出した場合や、第二の電源311および第二の電圧変換回路312の動作テストで異常を検出した場合などに警告音を発してもよい。
第二の電圧変換回路312から供給される電力の異常を検出した場合に警告音を発するためには、第二の回路駆動制御回路313は、第二の電圧変換回路312から点滴装置100に供給する電力を監視する構成であることが前提である。また、第二の電源311および第二の電圧変換回路312の動作テストで異常を検出した場合に警告音を発するためには、第二の回路駆動制御回路313は、点滴装置100への電力の供給を停止しているときに、第二の電源311および第二の電圧変換回路312の動作テストを行うことができる構成であることが前提である。なお、音出力回路331が発する警告音は、それぞれの場合において異なる音であってもよい。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る電源装置300dは、警告音を発する音出力回路331をさらに備え、第二の回路駆動制御回路313が、第二の電源311から負荷への電力の供給に切替えた場合、音出力回路331に対して警告音を発するように制御する。これにより、使用者が、第二の電源311から負荷への電力の供給に切替わったことを知ることができる。
また、本発明の実施の形態4に係る電源装置300dは、第二の回路駆動制御回路313が、第二の電圧変換回路312から負荷に供給される電力を監視し、第二の電圧変換回路312から供給される電力の異常を検出した場合、音出力回路331に対して警告音を発するように制御する。これにより、使用者が、第二の電圧変換回路312から供給される電力の異常を知ることができる。
さらに、本発明の実施の形態4に係る電源装置300dは、第二の回路駆動制御回路313が、電源装置300dから負荷への電力の供給を停止しているときに、第二の電源311および第二の電圧変換回路312の動作テストを行い、動作テストで異常を検出した場合、音出力回路331に対して警告音を発するように制御する。これにより、使用者が、第二の電源311および第二の電圧変換回路312の動作テストの異常、たとえば電圧が高すぎるまたは低すぎる、または、電流が大きすぎるまたは小さすぎるなどを知ることができる。
(変形例)
(1) 実施の形態に係る電源装置300,300a~300dは、点滴装置100に内蔵される構成で説明したが、これに限られず、点滴装置100の外部に設けられる構成であってもよい。
(2) 実施の形態に係る電源装置300,300a~300dは、主電源である第一の電源と、予備電源である第二の電源とを備える構成であると説明したが、これに限られず、3つ以上の電源を含む構成であってもよい。
(3) 実施の形態に係る電源装置300cでは、第二の電源311から負荷への電力の供給に切替わった場合に、点滴装置100の駆動を停止する構成で説明した。しかし、これに限られず、第二の電源311の充電残量が一定量以下になるまで点滴装置100の駆動を継続させて、その後駆動を停止する構成でもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 スタンド、3 薬液バッグ、4,5 チューブ、6 取付部、10 点滴制御装置、11 表示部、12 音出力部、13 点灯部、14 操作部、20 制御部、22 撮影部、23 照明部、25 アクチュエータ、50 点滴筒、55 ノズル、100 点滴装置、201 記憶部、202 調整部、300,300a~300d 電源装置、301,301a 第一の電源、302 第一の電圧変換回路、303 第一の回路駆動制御回路、304 第一の電力制御回路、311,311a,311b 第二の電源、312 第二の電圧変換回路、313 第二の回路駆動制御回路、314 第二の電力制御回路、323 出力回路、331 音出力回路。

Claims (12)

  1. 電源装置であって、
    負荷に電力を供給する第一の電源と、
    前記第一の電源から前記負荷に供給する電力を制御する第一の電力制御回路と、
    前記第一の電源と異なる第二の電源と、
    前記第一の電源から前記負荷への電力の供給が停止した場合に、前記第二の電源から前記負荷に供給する電力を制御する第二の電力制御回路とを備え、
    前記電源装置は、起動開始から、起動終了までの間、前記第一の電源と前記第二の電源とから電力の供給を受ける、電源装置。
  2. 前記第二の電力制御回路は、前記第二の電源から供給される電力で駆動している、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第二の電源は、二次電池で構成され、前記第一の電源または外部電源からの電力で充電される、請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第一の電力制御回路は、
    前記第一の電源から前記負荷に供給する電力の電圧を変換する第一の電圧変換回路と、
    前記第一の電圧変換回路の駆動を制御する第一の回路駆動制御回路とを含み、
    前記第二の電力制御回路は、
    前記第二の電源から前記負荷に供給する電力の電圧を変換する第二の電圧変換回路と、
    前記第二の電圧変換回路の駆動を制御する第二の回路駆動制御回路とを含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記第二の回路駆動制御回路は、
    前記第一の電圧変換回路から前記負荷に供給される電力を監視するとともに、前記第一の電圧変換回路に対する前記第一の回路駆動制御回路からの制御信号を監視し、
    前記制御信号を検出してから所定期間の経過後に、前記第一の電圧変換回路から前記負荷に供給される電力の有無の判断を開始する、請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第二の回路駆動制御回路は、
    前記第二の電源から前記負荷への電力の供給に切替えた場合、前記負荷に対して駆動停止信号を出力する、請求項4または請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記負荷に対して駆動停止信号を出力する出力回路をさらに備え、
    前記出力回路は、
    前記第二の電源から前記負荷への電力の供給を検出した場合、前記駆動停止信号を出力する、請求項4または請求項5に記載の電源装置。
  8. 警告音を発する音出力回路をさらに備え、
    前記第二の回路駆動制御回路は、
    前記第二の電源から前記負荷への電力の供給に切替えた場合、前記音出力回路に対して警告音を発するように制御する、請求項4~請求項7のいずれか1項に記載の電源装置。
  9. 前記第二の回路駆動制御回路は、
    前記第二の電圧変換回路から前記負荷に供給される電力を監視し、前記第二の電圧変換回路から供給される電力の異常を検出した場合、前記音出力回路に対して警告音を発するように制御する、請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記第二の回路駆動制御回路は、
    前記電源装置から前記負荷への電力の供給を停止しているときに、前記第二の電源および前記第二の電圧変換回路の動作テストを行い、当該動作テストで異常を検出した場合、前記音出力回路に対して警告音を発するように制御する、請求項9に記載の電源装置。
  11. 電源装置であって、
    第一の電源と、
    前記第一の電源と接続し、前記第一の電源から供給する電力の電圧を変換する第一の電圧変換回路と、
    第二の電源と、
    前記第二の電源と接続し、前記第二の電源から供給する電力の電圧を変換する第二の電圧変換回路と、
    前記第一の電圧変換回路と接続し、前記第一の電圧変換回路の駆動を制御する第一の回路駆動制御回路と、
    前記第二の電圧変換回路と接続し、前記第二の電圧変換回路の駆動を制御する第二の回路駆動制御回路とを備え、
    前記電源装置は、起動開始から、起動終了までの間、前記第一の電源と前記第二の電源とから電力の供給を受け
    前記第二の回路駆動制御回路は、前記第一の電圧変換回路および前記第一の回路駆動制御回路と接続し、前記第一の電源からの電力の供給が停止したか否かを判断することで、前記第二の電源からの電力の供給に切り替える、電源装置。
  12. 請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の前記電源装置を備える、医療機器。
JP2020503448A 2018-02-28 2019-02-21 電源装置、およびそれを用いた医療機器 Active JP7226425B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018035542 2018-02-28
JP2018035542 2018-02-28
PCT/JP2019/006470 WO2019167777A1 (ja) 2018-02-28 2019-02-21 電源装置、およびそれを用いた医療機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019167777A1 JPWO2019167777A1 (ja) 2020-12-03
JP7226425B2 true JP7226425B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=67805768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020503448A Active JP7226425B2 (ja) 2018-02-28 2019-02-21 電源装置、およびそれを用いた医療機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7226425B2 (ja)
WO (1) WO2019167777A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000324703A (ja) 1999-05-13 2000-11-24 Sony Corp バッテリーパック
JP2005261149A (ja) 2004-03-15 2005-09-22 Meidensha Corp 無停電電源機能付き電源装置
JP2005261116A (ja) 2004-03-12 2005-09-22 Nec Corp 無停電電源システム、その電源制御方法、無停電電源装置
JP2007236124A (ja) 2006-03-01 2007-09-13 Hitachi Ltd 電源装置及び電源供給方法
WO2008146633A1 (ja) 2007-05-25 2008-12-04 Tdk-Lambda Corporation 無停電電源装置用のネットワーク通信システム、並びに、無停電電源装置の負荷機器の稼動状態を制御するために通信するコントローラ群を無停電電源装置毎に組分けする方法
JP2009011081A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電源システム
JP2013183611A (ja) 2012-03-05 2013-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 制御装置、変換装置、制御方法、および配電システム
JP2013247823A (ja) 2012-05-29 2013-12-09 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2014179184A (ja) 2013-03-14 2014-09-25 Miura Co Ltd 燃料電池用系統連系システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4692145A (en) * 1984-10-15 1987-09-08 American Hospital Supply Corporation Power system for infusion pumps
JPS62272831A (ja) * 1986-05-20 1987-11-27 富士電機株式会社 無停電電源装置のバツテリ−保護回路
JPS63209438A (ja) * 1987-02-26 1988-08-31 富士電機株式会社 待機冗長式無停電電源装置
JP3208815B2 (ja) * 1992-01-09 2001-09-17 ソニー株式会社 電子機器用電源回路

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000324703A (ja) 1999-05-13 2000-11-24 Sony Corp バッテリーパック
JP2005261116A (ja) 2004-03-12 2005-09-22 Nec Corp 無停電電源システム、その電源制御方法、無停電電源装置
JP2005261149A (ja) 2004-03-15 2005-09-22 Meidensha Corp 無停電電源機能付き電源装置
JP2007236124A (ja) 2006-03-01 2007-09-13 Hitachi Ltd 電源装置及び電源供給方法
WO2008146633A1 (ja) 2007-05-25 2008-12-04 Tdk-Lambda Corporation 無停電電源装置用のネットワーク通信システム、並びに、無停電電源装置の負荷機器の稼動状態を制御するために通信するコントローラ群を無停電電源装置毎に組分けする方法
JP2009011081A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電源システム
JP2013183611A (ja) 2012-03-05 2013-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 制御装置、変換装置、制御方法、および配電システム
JP2013247823A (ja) 2012-05-29 2013-12-09 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2014179184A (ja) 2013-03-14 2014-09-25 Miura Co Ltd 燃料電池用系統連系システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019167777A1 (ja) 2020-12-03
WO2019167777A1 (ja) 2019-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2821174B2 (ja) カメラの遠隔操作装置
TWI523774B (zh) 日行燈控制器、日行燈系統、以及汽車內光源供電控制方法
US9497822B2 (en) Semiconductor light source driving apparatus and projection type display apparatus
US5430518A (en) Remote control camera
WO2005093916A1 (ja) レーザ素子駆動装置
JP7226425B2 (ja) 電源装置、およびそれを用いた医療機器
JPH10161178A (ja) カメラの電源装置
JP3043877B2 (ja) 電子内視鏡装置
US20080154096A1 (en) Light-source driver for portable endoscope
US5206739A (en) Integral recording unit type television camera with recording control for external recording unit
JP2008149041A (ja) 携帯内視鏡の光源駆動装置
CN111629493A (zh) 具有冷却发光部的功能的照明装置及其控制方法
JP2001066658A (ja) カメラシステム
US4431291A (en) Indicating device for a camera
EP1484909B1 (en) Camera control device and digital still camera
CN110989437B (zh) 输液监测器电路、装置及监测方法
JP2004212961A (ja) カメラ及び利用可能な電源に基づくカメラ制御方法
JPH10228811A (ja) バッテリーライト装置
JP2952233B2 (ja) カメラ
JP2002072106A (ja) 内視鏡用光源装置
JP7263910B2 (ja) 誘導灯装置
JP2559277B2 (ja) 可視半導体レーザーダイオードの駆動回路
JPH0246437A (ja) 閃光装置を有するカメラ
KR101800934B1 (ko) 광원 모듈
JPH049936A (ja) 撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7226425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150