JP7226178B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特にケース内部のオイルミストがケース外部に噴出させられることを抑制する制御装置に関するものである。
電動機と駆動輪に動力を伝達するための回転部材とをケースの内部に収容するとともに、前記ケース内部と外部とを連通させるブリーザを有する動力伝達装置を備えた車両の、制御装置が知られている。たとえば特許文献1に記載の車両の制御装置がそれである。特許文献1に記載の車両の制御装置では、電動機の回転速度が所定回転速度より高回転速度であることが判断された場合には、ケース内部のオイルが激しく撹拌され、またその温度が高くなるので、ブリーザからオイルが漏れ出すいわゆるブリーザ吹きが生じる可能性があるとして、電動機の回転速度が所定回転速度よりも低回転速度に制御している。
特開2009-067140号公報
ところで、ブリーザからオイルが漏れ出す場面として、たとえばケース内部にオイルミストが充満した状況下においてケース内部の空気温度が上昇した場面がある。このような場合には、ケース内の空気温度が上昇して空気が膨張することに伴って、ブリーザから多量のオイルミストが噴出させられる。しかしながら、特許文献1に記載の制御装置による制御は、上記場面に対応したものではないため、ブリーザから多量のオイルミストが噴出することを抑制することができない可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ケース内部のオイルミストがケース内部の空気温度の上昇によってブリーザからケース外部に噴出することを抑制する、車両の制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、電動機と駆動輪に動力を伝達するための回転部材とをケースの内部に収容するとともに、前記ケース内部と外部とを連通させるブリーザを有する動力伝達装置を備えた車両の、制御装置であって、前記電動機の温度と前記回転部材の回転速度とに基づいて前記ケース内部に発生するオイルミスト量が所定量よりも多いと判断され、且つ前記ケース内部の空気温度の上昇勾配が所定上昇勾配よりも大きいと判断された場合に、前記電動機のトルクを低減させるトルク低減制御および前記回転部材の回転速度を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御を実行する制御部を備えたことにある。
本発明の車両の制御装置によれば、前記電動機の温度と前記回転部材の回転速度とに基づいて前記ケース内部に発生するオイルミスト量が所定量よりも多いと判断され、且つ前記ケース内部の空気温度の上昇勾配が所定上昇勾配よりも大きいと判断された場合に、前記電動機のトルクを低減させるトルク低減制御および前記回転部材の回転速度を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御が実行される。これにより、前記電動機の温度および前記回転部材の回転に基づく前記ケース内部のオイルのミスト化が抑制されて、前記ケース内部のオイルミスト量が所定量よりも多くなった状態すなわち前記ケース内部にオイルミストが充満した状況下であると判断され、且つ前記ケース内部の空気温度の上昇勾配が所定上昇勾配よりも大きいと判断された場合に、前記ケース内部のオイルミストが前記ブリーザを介して前記ケース外部に噴出することを抑制できる。
本発明が適用される車両の動力伝達装置を説明する骨子図である。 MG温度と回転速度との関係を示す図の一例である。 時間とケース内の空気温度との関係を示す図の一例である。 ケース内のオイルミストの噴出を抑制するための電子制御装置の制御動作の要部を説明するフローチャートである。
本発明は、走行用の駆動力源としてエンジンの他に走行用回転機すなわち駆動用電動機を有するハイブリッド車両や、電気自動車等に適用される。本発明が適用される車両は、たとえばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)型あるいは4輪駆動型の動力伝達装置などを備えるものであっても良い。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用される車両10のトランスアクスルすなわち動力伝達装置12を説明する骨子図であって、その動力伝達装置12を構成している複数の軸が共通の平面内に位置するように展開して示した展開図である。動力伝達装置12は、駆動力源であるエンジン20の出力を左右の駆動輪38に伝達するものであって、たとえばトランスアクスルケース14(以下、ケース14という)内に収容され、エンジン20の出力すなわち動力を駆動輪38に伝達するための動力伝達経路を構成する回転部材16を含んでいる。エンジン20は、燃料の燃焼によって動力を発生するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。ケース14は、必要に応じて複数の部材にて構成される。
動力伝達装置12には、駆動力源であるエンジン20に連結された入力軸22が設けられているとともに、入力軸22に同心に遊星歯車装置24および第1電動機MG1が設けられている。第1電動機MG1は、いわゆるモータジェネレータであって、電動モータおよび発電機として択一的に用いられるものである。遊星歯車装置24は、たとえばシングルピニオン型の差動機構であって、キャリア24c、サンギヤ24sおよびリングギヤ24rを備えている。キャリア24cには入力軸22が連結され、サンギヤ24sには第1電動機MG1が連結され、リングギヤ24rにはエンジン出力歯車Geなどを介して第2電動機MG2が動力伝達可能に連結されている。第1電動機MG1は、たとえば回生制御などでサンギヤ24sの回転速度を連続的に制御させることにより、エンジン20の回転速度を連続的に変化させる制御が可能な回転機である。また、第1電動機MG1のトルクが0とされてサンギヤ24sが空転させられることにより、エンジン20と動力伝達装置12との間の動力伝達が遮断され、エンジン20の連れ廻りが防止される。
動力伝達装置12には、エンジン出力歯車Geに噛み合わされている減速大歯車Gr1が設けられている。減速大歯車Gr1は、シャフト28の一端部に設けられている。減速大歯車Gr1は、第2電動機MG2のモータ出力歯車Gmに噛み合わされている。第2電動機MG2は、いわゆるモータジェネレータであって、電動モータまたは発電機として択一的に用いられるもので、たとえば電動モータとして機能するように力行制御されることにより、車両10の走行用駆動力源として用いられる。
上記減速小歯車Gr2は、シャフト28の他端部に設けられ、デファレンシャル装置32のデフリングギヤGdに噛み合わされている。エンジン20および第2電動機MG2からの動力は、デファレンシャル装置32を介して左右のドライブシャフト36に分配され、左右の駆動輪38に伝達される。動力伝達装置12では、エンジン出力歯車Ge、減速大歯車Gr1、減速小歯車Gr2、デフリングギヤGd等によってギヤ機構が構成されている。
エンジン20の動力を駆動輪38に伝達するための回転部材16は、たとえば入力軸22、シャフト28、第1電動機MG1、第2電動機MG2、遊星歯車装置24、デファレンシャル装置32、エンジン出力歯車Ge、減速大歯車Gr1、減速小歯車Gr2、デフリングギヤGdなどのケース14内部の内蔵物である。
本実施例では、図1に示すように、ケース14には、ケース内部とケース外部とを連通させるブリーザ50が設けられている。ブリーザ50は、たとえばケース内部の空間の空気をケース外部すなわち大気に排出して空間の内圧を調整する図示しないブリーザプラグを含んで構成されている。
車両10は、車両10の走行に関わる各部を制御する制御装置である電子制御装置100を備えている。電子制御装置100は、たとえばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。
電子制御装置100には、車両10が備える各種センサにより検出される各種入力信号が供給されるようになっている。たとえば、MG1回転速度センサ60、MG2回転速度センサ62、プラネタリ回転速度センサ64、デフ回転速度センサ66、エンジン回転速度センサ68、6MG1温度センサ70、MG2温度センサ72、ATF温度センサ74、車速センサ76などによる検出信号に基づく、MG1回転速度Ng1(rpm)、MG2回転速度Ng2(rpm)、遊星歯車装置24のプラネタリ差回転速度ΔNp(rpm)、デフすなわちデフリングギヤGdのデフ回転速度Nd(rpm)、エンジン回転速度Ne(rpm)、MG1温度Tm1(℃)、MG2温度Tm2(℃)、ATF温度Toil(℃)、車速V(km/h)などが、それぞれ供給される。ATF温度Toilは、たとえば遊星歯車装置24などのトランスアクスルの駆動装置各部の潤滑及び冷却に用いられる作動油ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の温度である。
また、図1には図示していないが、たとえば、入力軸回転速度センサ、出力軸回転速度センサ、ギヤ機構回転速度センサ、MG1トルクセンサ、MG2トルクセンサなどによる検出信号に基づいて、入力軸22の回転速度(rpm)、出力軸すなわちシャフト28の回転速度(rpm)、ギヤ機構を構成するエンジン出力歯車Ge、減速大歯車Gr1、減速小歯車Gr2の回転速度(rpm)、MG1トルク(Nm)、MG2トルク(Nm)などが、それぞれ供給される。
電子制御装置100からは、第1電動機MG1を制御する電動機制御指令信号Sm1、第2電動機MG2を制御する電動機制御指令信号Sm2などがそれぞれ出力される。また、電子制御装置100からは、図1には図示していないが、たとえば、エンジン20の出力制御のためのエンジン出力制御信号、油圧制御のための油圧制御指令信号などがそれぞれ出力される。
図1に示すように、電子制御装置100は、制御機能の要部として、MG温度検出手段すなわちMG温度検出部102、回転速度検出手段すなわち回転速度検出部104、ATF温度検出手段すなわちATF温度検出部106、オイルミスト量推定手段すなわちオイルミスト量推定部110、オイルミスト量判定手段すなわちオイルミスト量判定部112、ケース内空気温度推定手段すなわちケース内空気温度推定部114、空気温度上昇勾配判定手段すなわち空気温度上昇勾配判定部116、抑制制御手段すなわち抑制制御部118を機能的に備えている。
MG温度検出部102は、MG1温度センサ70およびMG2温度センサ72によって検出された第1電動機MG1のMG1温度Tm1および第2電動機MG2のMG2温度Tm2のうち、いずれか大きい方の温度の値を電動機の温度すなわちMG温度Tmとして検出する。ここで、MG温度Tmは、たとえば図示しないMG温度決定部によってMG1温度Tm1およびMG2温度Tm2のうちいずれか大きい方の温度の値に決定されるものであってもよいし、両方の平均値に決定されてもよい。
回転速度検出部104は、ケース14内部の内蔵物である回転部材16の回転速度Nを検出する。たとえば入力軸22、シャフト28、第1電動機MG1、第2電動機MG2、遊星歯車装置24、デファレンシャル装置32、エンジン出力歯車Ge、減速大歯車Gr1、減速小歯車Gr2、デフリングギヤGdなどの回転速度Nを検出する。本実施例では、たとえば回転部材16として遊星歯車装置24が用いられ、回転速度検出部104は、プラネタリ差回転速度ΔNpを検出する。プラネタリ差回転速度ΔNpは、プラネタリギヤいわゆるピニオンの回転速度Npとエンジン回転速度Neいわゆるキャリア24cの回転速度Neとの差回転速度である。プラネタリ回転速度Npは、たとえば遊星歯車装置24において最も高回転速度になるものであって、回転部材16において高回転速度になるものである。プラネタリ回転速度Npは、プラネタリギヤの関係式から、車速V(リングギヤ24rの回転速度)、キャリア24cの回転速度NeおよびMG1回転速度Ng1のうちの少なくとも2つに基づいて求められる。
ATF温度検出部106は、ATF温度センサ74によってATF温度Toilを検出する。
オイルミスト量推定部110は、MG温度検出部102によって検出されたMG温度Tmと回転速度検出部104によって検出された回転速度Nとに基づいてケース14内部に発生するオイルミスト量Qmを推定する。オイルミストとは、たとえばケース14内部の空気中に含まれる細かい油の粒子であって、オイルミスト量はその油の粒子の量をいう。オイルミスト量Qmは、たとえばMG温度Tmと回転速度Nとの関係によって予め実験的に設定された図示しないオイルミスト量マップに基づいて推定する。
オイルミスト量判定部112は、オイルミスト量推定部110によって推定されたケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多いか否かを判定する。所定量Qthは、予め実験的に設定されたオイルミストの閾値である。たとえばオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多い場合には、ケース14内部は、オイルミストが充満した状況下にある。
図2は、MG温度Tmと回転速度Nとの関係を示す図の一例である。図2は、横軸がMG温度Tmを示し、縦軸が回転速度Nを示している。図2の実線aは、ケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthである状態の、MG温度Tmと回転速度Nとの関係を示している。図2の範囲bすなわち図2において横軸と縦軸と実線aとで囲まれた範囲bは、ケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも少ない状態の、MG温度Tmと回転速度Nとの関係を示している。図2の範囲cは、ケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多い状態の、MG温度Tmと回転速度Nとの関係を示している。
図2に示す実線a上の点Aを成すMG温度Tma且つ回転速度Naの状態において、たとえばMG温度Tmaの状態で回転速度Nが回転速度Naよりも大きくなるとケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多くなり、ケース14内部は、オイルミストが充満した状況となる。また、MG温度Tma且つ回転速度Naである場合に、回転速度Naの状態でMG温度TmがMG温度Tmaよりも大きくなるとケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多くなり、ケース14内部は、オイルミストが充満した状況となる。
ケース内空気温度推定部114は、ATF温度検出部106によって検出されたATF温度Toilに基づき、ケース14内部の空気温度Taを推定する。
空気温度上昇勾配判定部116は、ケース内空気温度推定部114によって推定された空気温度Taの上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいか否かを判定する。所定上昇勾配ΔTthは、予め実験的に設定されたケース14内部の空気温度の上昇勾配の閾値である。たとえばオイルミスト量判定部112によってケース14内部にオイルミストが充満した状況下にあると判定され、且つ空気温度上昇勾配判定部116によって上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいと判定された場合には、ケース14内部に充満したオイルミストはケース14内部の空気温度の上昇空気に伴う空気の膨張によってブリーザ50を介してケース14外部に噴出される。
図3は、時間tとケース14内部の空気温度Taとの関係を示す図の一例である。図3は、横軸が時間tを示し、縦軸がケース14内部の空気温度Taを示している。図3の実線dは、時間tに対するケース14内部の空気温度Taの変化を示している。たとえば時間t1から時間t2の所定時間Δtにおけるケース14内部の空気温度Taの上昇勾配をΔTaとして、所定時間Δtにおける所定上昇勾配ΔTthよりも大きいか否かが空気温度上昇勾配判定部116によって判定される。
抑制制御部118は、第1電動機MG1あるいは第2電動機MG2のトルクを低減させるトルク低減制御およびケース14内部の内蔵物である回転部材16の回転速度Nを低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御を実行する。具体的には、本実施例では、抑制制御部118は、第1電動機MG1および第2電動機MG2のうちMG温度検出部102によって検出された温度が大きい方の電動機のMGトルクTgの絶対値を低減させるトルク低減制御および回転部材16である遊星歯車装置24のプラネタリ回転数すなわち遊星歯車装置24のプラネタリ差回転速度ΔNpの絶対値を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御を実行する。抑制制御部118は、オイルミスト量判定部112によってケース14内部にオイルミストが充満した状況下にあると判定され、且つ空気温度上昇勾配判定部116によって上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいと判定された場合に、上記トルク低減制御および上記回転速度低下制御の少なくとも一方の制御を実行する。
図4は、ケース14内部のオイルミストの噴出を抑制するための電子制御装置100の制御動作の要部を説明するフローチャートであり、繰り返し実行される。
オイルミスト量判定部112に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10では、オイルミスト量推定部110によって推定されたケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多いか否かが判定される。S10の判定が肯定された場合、すなわちオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多い場合には、空気温度上昇勾配判定部116に対応するS20が実行される。S10の判定が否定された場合、すなわちオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも少ない場合には、本ルーチンは終了させられる。
空気温度上昇勾配判定部116に対応するS20では、ケース内空気温度推定部114によって推定された空気温度Taの上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいか否かが判定される。S20の判定が肯定された場合、すなわち上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きい場合には、抑制制御部118に対応するS30が実行される。S20の判定が否定された場合、すなわち上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも小さい場合には、本ルーチンは終了させられる。
抑制制御部118に対応するS30では、MGトルクTgの絶対値を低減させるトルク低減制御およびプラネタリ差回転速度ΔNpの絶対値を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御が実行される。抑制制御部118によって上記トルク低減制御および上記回転速度低下制御の少なくとも一方の制御が実行された後に本ルーチンは終了させられる。
このように、本実施例の車両10の電子制御装置100によれば、MG温度Tmと回転速度Nとに基づいてケース14内部に発生するオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多いと判断され、且つケース14内部の空気温度の上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいと判断された場合に、MGトルクTgを低減させるトルク低減制御およびプラネタリ差回転速度ΔNpを低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御が実行される。これにより、MG温度Tmおよび回転速度Nに基づくケース14内部のオイルのミスト化が抑制されて、ケース14内部のオイルミスト量Qmが所定量Qthよりも多くなった状態すなわちケース14内部にオイルミストが充満した状況下であると判断され、且つケース14内部の空気温度の上昇勾配ΔTaが所定上昇勾配ΔTthよりも大きいと判断された場合に、ケース14内部のオイルミストがブリーザ50を介してケース14外部に噴出することを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
たとえば、前述の実施例においては、回転部材16として遊星歯車装置24が用いられ、抑制制御部118は、MGトルクTgの絶対値を低減させるトルク低減制御およびプラネタリ差回転速度ΔNpの絶対値を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御が実行されていたが、必ずしもこれに限らない。すなわち、回転部材16として遊星歯車装置24以外のケース14内部の内蔵物、たとえばデファレンシャル装置32などが用いられてもよい。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
14:ケース
16:回転部材
38:駆動輪
50:ブリーザ
100:電子制御装置(制御装置)
118:抑制制御部(制御部)
MG1:第1電動機(電動機)
MG2:第2電動機(電動機)
Tm:MG温度
ΔNp:プラネタリ差回転速度(回転部材16の回転速度)
Qm:オイルミスト量
Qth:所定量
ΔTa:上昇勾配
ΔTth:所定上昇勾配

Claims (1)

  1. 電動機と駆動輪に動力を伝達するための回転部材とをケースの内部に収容するとともに、前記ケース内部と外部とを連通させるブリーザを有する動力伝達装置を備えた車両の、制御装置であって、
    前記電動機の温度と前記回転部材の回転速度とに基づいて前記ケース内部に発生するオイルミスト量が所定量よりも多いと判断され、且つ前記ケース内部の空気温度の上昇勾配が所定上昇勾配よりも大きいと判断された場合に、前記電動機のトルクを低減させるトルク低減制御および前記回転部材の回転速度を低下させる回転速度低下制御の少なくとも一方の制御を実行する制御部を備えた
    ことを特徴とする車両の制御装置。
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