JP7224199B2 - ミシンの制御方法及びミシンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの制御方法及びミシンの制御装置に関する。
ミシンは、縫製をはじめとして各部の動作にモーターを駆動源としており、モーターから負荷に到るまでの伝達系に異常が生じると、縫い品質が低下したり、動作不良が発生したりするおそれがあった。
例えば、伝達系がベルト機構である場合にベルトが経年劣化等により延びが生じたりすると予定されていた正確な動作の妨げとなるおそれがあった。
このため、従来のミシンは、ベルトの帯幅方向がミシンの上下方向に平行となるように配設することで、ミシンの側面から張力測定を容易にするような工夫が行われていた(例えば、特許文献1)。
特開平09-192378号公報
ミシンの場合、動力の伝達系は、通常はミシンフレームの内部に設けられている。このため、上記従来のミシンは、ベルト等の対象物に対して検査を行う場合、ミシンフレームのカバーを外したり、ミシンフレームを倒して開口部からアクセスする等の手間が必要となり、作業負担が大きいという問題があった。
本発明は、モーターの動力の伝達系の検査を容易に行うことをその目的とする。
請求項1記載の発明は、ミシンの制御方法において、
負荷となる対象物に動力を付与するモーターと、
前記モーターから前記対象物に動力を伝達する伝達部と、
前記モーターと前記対象物との間に設けられたエンコーダーとを備えるミシンの制御方法において、
前記モーターの指令値と前記エンコーダーの出力から前記対象物と前記モーターから前記対象物までの伝達系とによる反力の推定値を算出し、
前記反力の推定値に基づいて、前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンの制御方法において、
前記反力の推定値の周波数特性を求め、当該周波数特性から前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のミシンの制御方法において、
前記反力の推定値の大きさから前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、ミシンの制御装置において、
負荷となる対象物に動力を付与するモーターと、
前記モーターから前記対象物に動力を伝達する伝達部と、
前記モーターと前記対象物との間に設けられたエンコーダーとを備えるミシンの制御装置において、
前記制御装置は、
前記モーターの指令値と前記エンコーダーの出力から前記対象物と前記モーターから前記対象物までの伝達系とによる反力の推定値を算出する反力算出部と、
前記反力の推定値に基づいて、前記伝達部の異常の有無を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のミシンの制御装置において、
前記判定部は、前記反力の推定値の周波数特性を求め、当該周波数特性から前記伝達部の異常の有無を判定する。
請求項6記載の発明は、請求項4記載のミシンの制御装置において、
前記判定部は、前記反力の推定値の大きさから前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする。
本発明は、モーターの動力の伝達系の検査を容易に行うことが可能となる。
制御装置を搭載したミシンの斜視図である。 ミシンの移動機構の斜視図である。 制御装置を含むミシンの制御系のブロック図である。 制御装置を含むミシンのY軸モーターの制御系のブロック線図である。 保持枠の可動範囲の中央付近でY軸方向に沿って往復したときの反力トルクの推定値のモニター値をフーリエ変換したものをグラフ化した線図である。
[発明の実施形態の概略]
発明の実施形態として制御装置120を搭載したミシン100を例示する。
図1はミシン100の斜視図、図2は後述するミシン100の移動機構の斜視図である。
ミシン100は、被縫製物を保持する保持枠21を有し、その保持枠21が縫い針に対し相対的に移動することにより、保持枠21に保持された被縫製物に所定の縫製データに基づく縫い目を形成する、いわゆる電子サイクルミシンである。
ここで、後述する縫い針108が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(左右方向)とし、Z軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をY軸方向(前後方向)と定義する。
電子サイクルミシン100(以下、ミシン100という)は、図1に示すように、ミシンテーブルTの上面に備えられるミシン本体101と、ミシンテーブルTの下部に備えられミシン本体101を操作するためのペダルRと、ミシンテーブルTの上部に備えられ、ユーザーによる入力操作を行うための操作パネル300等を備えている。
[ミシンフレーム及び主軸]
図1、図2に示すように、ミシン本体101は、外形が側面視にて略コ字状を呈するミシンフレーム102を備えている。このミシンフレーム102は、ミシン本体101の上部をなし、Y軸方向に延びるミシンアーム部102aと、ミシン本体101の下部をなし、Y軸方向に延びるミシンベッド部102bと、ミシンアーム部102aとミシンベッド部102bとを連結する立胴部102cとを有している。
このミシン本体101は、ミシンフレーム102内に動力伝達機構が配置され、回動自在でY軸方向に延びる主軸及び下軸(いずれも図示略)を有している。主軸はミシンアーム部102aの内部において回転可能に支持され、下軸(図示省略)はミシンベッド部102bの内部において回転可能に支持されている。
主軸は、主軸モーター2(図3参照)に接続され、この主軸モーター2により回転力が付与される。また、下軸(図示省略)は、タイミングベルト及びベルトプーリ(図示省略)を介して主軸と連結されており、主軸が回転すると、主軸の動力がタイミングベルト及びベルトプーリを介して下軸側へ伝達し、下軸が主軸の二倍速で回転するようになっている。
[下軸及び釜機構]
下軸(図示省略)の前端には、釜機構(図示省略)の外釜が設けられている。主軸と共に下軸が回転すると、外釜が回転し、縫い針108との協働により縫い目が形成される。
釜機構は、外釜と、外釜の内側でボビンを擁する内釜と、を備えている。釜機構の構成は周知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
[針上下動機構]
ミシンアーム部102aの前端部には、縫い針108を下端部に保持した針棒108aが上下動可能に支持されている。ミシンアーム部102aの前端部内側において、主軸の前端に固定装備された針棒クランクと、針棒108aに固定装備された針棒抱きと、針棒クランクと針棒抱きと連結するクランクロッドとが設けられている。
針棒クランクは、主軸と共に回転を行う。クランクロッドは、その一端部がY軸回りに回転可能に針棒クランクの回転円周上に連結され、他端部がY軸回りに針棒抱きに連結されている。従って、主軸が主軸モーター2によって回転すると、クランクロッドの一端部が周回運動を行い、他端部には周回運動のZ軸方向成分となる上下動のみが伝わって、針棒108aに上下動を付与することができる。
即ち、上記主軸モーター2、主軸、針棒クランク、針棒抱き、クランクロッド、針棒108aは、縫い針108を上下動させる針上下動機構を構成している。
なお、針上下動機構は、周知の構成と同様のものなので、各構成についてはいずれも図示を省略している。
また、縫い針108の近傍には、当該縫い針108を遊挿する中押さえ29が設けられている。中押さえ29は、縫い針108に同期して微小な振幅で上下動を行い、被縫製物から縫い針108が抜けやすくなうように被縫製物のばたつきを押さえるためのものである。
[移動機構]
図1、図2に示すように、ミシンベッド部102b上には、針板110が配設されており、針板110上には移動機構20が設けられている。
移動機構20は、針板110の上側に重ねて配置された保持枠21及び下板22と、保持枠21を昇降可能に支持する土台23と、土台23及び下板22をX軸方向に沿って滑動可能に支持する第一可動部24と、土台23及び下板22を、第一可動部24を介してY軸方向に沿って滑動可能に支持する第二可動部25とを備えている。
保持枠21は、平面視矩形の枠体であり、その内側は矩形に広く開口している。
下板22は、平面視で保持枠21とほぼ同じ大きさであって、保持枠21と同様に矩形に広く開口している。
保持枠21は、土台23により下板22に対して昇降可能であり、下降状態で下板22と保持枠21とで被縫製物を挟んだ状態で保持することができる。そして、保持枠21と下板22の開口部分の内側で被縫製物に対する縫製作業が行われる。
土台23は、下板22と一体的に連結されており、保持枠21を下板22に対して昇降可能に支持している。そして、土台23には、保持枠21の昇降動作の駆動源となるエアシリンダー231が設けられている。
第一可動部24は、土台23及び下板22をX軸方向に沿って滑動可能に支持する一対のレール241と、レール241と平行に併設されたタイミングベルト242と、タイミングベルト242を搬送するプーリ243と、スプライン軸244を介してプーリ243を回転駆動させるX軸モーター245とを備えている。
X軸モーター245は、スプライン軸244を介してプーリ243を回転駆動し、タイミングベルト242を介して土台23及び下板22をX軸方向に任意に移動位置決めすることができる。
スプライン軸244は、第二可動部25により、土台23及び下板22にY軸方向に沿った移動動作が付与された場合には、スプライン軸244に沿ってプーリ243が滑動し、Y軸方向に沿った土台23及び下板22の移動を許容することができる。
第二可動部25は、第一可動部24のレール241をY軸方向に沿って滑動可能に支持する一対のレール251と、レール251と平行に併設された一対のタイミングベルト252と、タイミングベルト252を搬送するプーリ253と、歯車機構254を介してプーリ253を回転駆動させるY軸モーター255とを備えている。
Y軸モーター255は、歯車機構254を介してプーリ253を回転駆動し、タイミングベルト252を介して第一可動部24のレール241と共に土台23及び下板22をY軸方向に任意に移動位置決めすることができる。
第一可動部24と第二可動部25との協働により、保持枠21及び下板22をX-Y平面上の任意の位置に位置決めすることができる。従って、保持枠21及び下板22に保持された被縫製物に対して、X-Y平面上の任意のパターンに従って縫製を行うことができる。
[ペダル]
ペダルRは、ミシン100の起動、縫製の開始、保持枠21の昇降動作等を実行させる操作ペダルである。
ペダルRには、踏み込み操作位置を検出するためのセンサーが組み込まれており、センサーからの出力信号がペダルRの操作信号として後述する制御装置120に入力される。
制御装置120は、その操作位置に応じた操作信号によって、ミシン100の起動、その他の各動作を実行する制御を行う。
[制御装置]
図3は制御装置120を含むミシン100の制御系のブロック図である。
ミシン100は、その全体構成を制御するための制御装置120を備えている。
制御装置120は、ミシン100全体を統括的に制御するCPU(central processing unit)121と、各種の処理又は制御を行うためのプログラムが格納されたプログラム用メモリ122と、各種のデータ、縫製パターンデータ124等が格納されたデータ用メモリ123と、主軸モーター2を制御する主軸モーター駆動回路125と、X軸モーター245を駆動させるX軸モーター駆動回路126と、Y軸モーター255を駆動させるY軸モーター駆動回路127とを備えている。
主軸モーター駆動回路125は、主軸モーター2及びその軸角度を検出するエンコーダー3が接続されている。この主軸モーター駆動回路125は、CPUを内蔵し、当該主軸モーター駆動回路125が主軸モーター2の制御を行っている。
X軸モーター駆動回路126は、CPU121の指令に基づいてX軸モーター245を駆動させる。
X軸モーター245には、負荷となる対象物である保持枠21,下板22及び土台23に対して移動力を付与するために、伝達部として、タイミングベルト242、プーリ243及びスプライン軸244等が介在している。
そして、X軸モーター245から対象物に到るまでの間に、エンコーダー246が設けられている。なお、ここではX軸モーター245の出力軸にエンコーダー246が設けられ、その軸角度を検出する。エンコーダー246は、検出信号をCPU121に入力する。
Y軸モーター駆動回路127は、CPU121の指令に基づいてY軸モーター255を駆動させる。
Y軸モーター255には、負荷となる対象物である保持枠21,下板22及び土台23に対して移動力を付与するために、伝達部として、タイミングベルト252、プーリ253、歯車機構254及び第一可動部24のレール241等が介在している。
そして、Y軸モーター255から対象物に到るまでの間に、エンコーダー256が設けられている。なお、ここではY軸モーター255の出力軸にエンコーダー256が設けられ、その軸角度を検出する。エンコーダー256は、検出信号をCPU121に入力する。
また、CPU121には、操作パネル300が接続されている。
操作パネル300は、ユーザーによる操作入力が行われ、操作パネル300から入力された各種データや操作信号は、制御装置120に入力される。
なお、操作パネル300は、液晶表示パネルからなる表示部301と当該表示部301の表示画面上に設けられたタッチセンサー302とを備えて構成されており、液晶表示パネルに表示される各種操作キー等をタッチ操作することにより、タッチパネルがタッチ指示された位置を検出し、検出した位置に応じた操作信号を制御装置120に出力するようになっている。
図4は制御装置120を含むミシン100のY軸モーター255の制御系のブロック線図である。なお、図4では、Y軸モーター255の制御系を例示するが、X軸モーター245についても、各種のトルク定数、ゲイン、イナーシャ値の具体的な数値は異なるが、その構成は同一であるため、X軸モーター245の制御系については説明を省略する。
Y軸モーター255の制御系は主にモーター部420と機械系430とオブザーバー部410から構成されている。
モーター部420は、Y軸モーター255の系統を示し、機械系430は、Y軸モーター255から伝達部を含む保持枠21等の対象物の系統を示している。
図4における符号Irefは電流指令値を示す。この電流指令値Irefは図示しない位置ループ及び速度ループを経て生成される。
伝達要素404では、電流指令値IrefにY軸モーター255のトルク定数Ktが乗算され、Y軸モーター255の出力トルクの値が出力される。
加え合わせ点405では、Y軸モーター255の出力トルクに対して、Y軸モーター255、負荷となる対象物及び伝達部の総合的な負荷に基づく反力トルクTreacが減じられる。
モーター部420の伝達要素421では、加え合わせ点405から出力されるトルク値をモーターイナーシャJm及び伝達部及び対象物の負荷イナーシャJlで除算すると共に積分して、モーター速度θmが出力される。
伝達要素423では、モーター速度θmがさらに積分されて、モーター軸位置θmが出力される。また、モーター速度θmは、エンコーダー246により検出され、伝達要素421と伝達要素423の間の引き出し点422からオブザーバー部410にも入力される。
機械系430では、加え合わせ点431において、モーター軸位置θmに負荷位置θlが減じられ、さらに、伝達要素432において、伝達部及び対象物のトルク定数Kfが掛け合わされて反力トルクTreacが出力される。
伝達要素434では、反力トルクTreacに対して伝達部及び対象物の負荷イナーシャJlが乗算されて対象物の加速度θ・・lが出力される。
また、反力トルクTreacは、伝達要素432と伝達要素434の間の引き出し点433から前述した加え合わせ点405にも入力される。
伝達要素436では、対象物の加速度θ・・lに対して二階積分されて負荷位置θlが求められ、前述した加え合わせ点431に入力される。
オブザーバー部410の各構成は、実際には、制御装置120のCPU121の処理により実現する。
オブザーバー部410の伝達要素412は、引き出し点403から入力される電流指令値Irefに対してY軸モーター255のトルク定数推定値Ktnを乗算し、Y軸モーター255の出力トルクの値を出力する。
また、オブザーバー部410の伝達要素413は、引き出し点422から入力されるエンコーダー246の検出によるモーター速度θmに対して、Y軸モーター255のモーターイナーシャの推定値Jmn(ノミナル値)を乗算し、微分する。
そして、加え合わせ点414において、伝達要素412の出力に対して伝達要素413の出力の差分値が求められ、低速フィルタ415に入力される。
低速フィルタ415は、いわゆるローパスフィルターであり、加え合わせ点414から出力された差分値に対して、機械周波数、揺れ周波数、その他のノイズ成分を除去して、反力トルクの推定値T^reacを出力する。
伝達要素416は、反力トルクの推定値T^reacに対して反力フィードバックゲインKrを乗算し、加え合わせ点402に入力する。加え合わせ点402では、電流指令値Irefに対して、反力トルクの推定値T^reacと反力フィードバックゲインKrの乗算値をフィードバックして減算する。
このように、制御装置120は、オブザーバー部410において、電流指令値Irefとエンコーダー246により検出されるモーター速度θmを比較し、Y軸モーター255が受ける実測困難な反力トルクTreacを推定した推定値T^reacを算出し、電流指令値Irefにフィードバックして、ダンピングなどを低減して振動抑制を図っている。
[異常検出処理]
ここで、上記制御装置120のCPU121が実行する移動機構20の異常検出処理について説明する。
移動機構20では、前述したように、第一可動部24のX軸モーター245から負荷となる対象物(保持枠21,下板22及び土台23等)に対して、伝達部であるタイミングベルト242等を介して移動の動力伝達を行っている。
また、同様に、移動機構20では、第二可動部25のY軸モーター255から負荷となる対象物(保持枠21,下板22及び土台23等)に対して、伝達部であるタイミングベルト252等を介して移動の動力伝達を行っている。
ユーザーがペダルRを踏み縫製開始の指令を入力すると、CPU121は、予め、操作パネル300からユーザーが選択した縫製パターンデータ番号に該当する縫製パターンデータ124をデータ用メモリ123から読み出し、保持枠21及び下板22をX-Y平面に沿って駆動させ、保持枠21及び下板22に挟み込まれた被縫製物(図示せず)をX-Y平面に沿って移動させる。
このとき、保持枠21及び下板22を駆動させるX軸モーター245及びY軸モーター255の駆動タイミングは、所定の数式によって算出された駆動パターンに従っている。
駆動パターンは、ピッチ(縫い長さ)及び主軸モーター2の速度を基に算出される。
駆動パターンは、被縫製物から針抜けの後に保持枠21及び下板22が動作し、被縫製物に針落ちの前に保持枠21及び下板22の動作が完了するように設定されている。
しかしながら、タイミングベルト242,252等の伝達部は、経年劣化による弛み等によって張力が低減し、精度良く動作を伝達出来なくなる場合がある。その場合、システムのばね性が変化し、保持枠21の動作精度の低下が発生する。さらに、タイミングベルト242,252等の規定張力に対して実際の張力が著しく低下した場合、歯とびや起動トルクの増大を招き、より大きな精度低下を招くおそれがある。
例えば、ミシンの設計条件によっては、Y軸の規定張力400Nに対し、実際の張力が100N低下して300Nである場合、最大で針落ち位置が0.4mmもズレを生じる。0.2mm以上のズレは目視で容易に確認できるレベルであり、縫い品質の著しい低下を生じることになる。
従って、制御装置120のCPU121は、X軸モーター245,Y軸モーター255を制御する過程で、タイミングベルト242,252の張力低下を検出する異常検出処理を実行している。
即ち、CPU121は、異常検出処理において、オブザーバー部410で求められる反力トルクの推定値T^reacをモニタリングし、その結果からタイミングベルト242,252の張力低下を検出している。
図5は、保持枠21の可動範囲の中央付近でY軸方向に沿って往復したときに、オブザーバー部410で求められる反力トルクの推定値T^reacのモニター値をフーリエ変換したものをグラフ化した線図である。
図5において、横軸は周波数[Hz]、縦軸は反力トルクの推定値T^reacと反力フィードバックゲインKrの乗算値を乗じた電流振幅(単位[A])を示している。
図5において、ラインl1はY軸モーター255のタイミングベルト252の張力が適正張力(300N)である場合のモニター値、ラインl2はY軸モーター255のタイミングベルト252の張力が低張力(200N)である場合のモニター値である。
上記ラインl1,l2を比較した場合、周波数[Hz]に応じて電流振幅[A]の値に乖離を生じる場合がある。
例えば、矢印K1は適正張力300Nにおける共振周波数236[Hz]を示し、矢印K2は低張力200Nでの共振周波数194[Hz]を示している。
適正張力300Nにおける共振周波数236[Hz]の帯域では適正張力300Nの電流振幅(ラインl1)は低張力200Nに比べ大きくなる。
また、低張力200Nの共振周波数194[Hz]の帯域では逆に低張力200Nの電流振幅(ラインl2)が適正張力300Nを上回っている。
なお、共振周波数は、タイミングベルト252の線密度、張力、振動する長さによって変動するが、振動する長さは土台23の取り付け部分からプーリ253までの長さで計算している。
従って、制御装置120のCPU121は、例えば、適正張力300Nにおける共振周波数236[Hz]かその周辺の帯域において、電流振幅[A]の閾値を設定し、当該閾値よりも電流振幅[A]が低下を生じた場合には、タイミングベルト252の張力が低下を生じているものと判定することができる。
なお、閾値は、張力低下により電流振幅[A]の値に変動が生じる他の周波数について設定しても良い。また、閾値は下限値を定める場合を例示しているが、上限値を閾値として定めても良い。
具体的には、制御装置120のCPU121は、異常検出処理として、所定のタイミングで、保持枠21及び下板22の移動動作を行い、X軸モーター245及びY軸モーター255のそれぞれについて、オブザーバー部410で求められる反力トルクの推定値T^reacをモニタリングする。
そして、X軸モーター245及びY軸モーター255のそれぞれについて、取得した反力トルクの推定値T^reac(又は各々の反力フィードバックゲインKrを乗算した値)をフーリエ変換し、X軸モーター245及びY軸モーター255のそれぞれについて定められた周波数(例えば、それぞれのタイミングベルト242,252の適正張力時の共振周波数)における反力トルク値又は電流値(電流振幅等とする)と予め定められた閾値とを比較し、当該閾値より低い値を示した場合に、タイミングベルト242又は252について張力の低下が生じていると判断する。
そして、制御装置120のCPU121は、タイミングベルト242又は252について張力の低下が生じていると判断した場合には、例えば、操作パネル300の表示部301において、タイミングベルト242又は252のいずれかを特定して張力低下が生じていることを示す報知画面を表示するよう報知処理を行う。
異常検出処理の実行するタイミングは、縫製中に行うことも可能だが、保持枠21が被縫製物を保持してない非縫製時に実行することが望ましい。また、一日の中で、縫製を開始する前にタイミングベルト242又は252の張力を検出することが望ましいので、ミシン100の主電源の投入後であって縫製の開始までの間、例えば、X軸モーター245及びY軸モーター255の原点検索動作に続いて実行することが望ましい。
なお、制御装置120のCPU121は、上記閾値を定めた周波数において、段階的な各張力ごとの電流振幅等の値を予め測定等によってデータ用メモリ123等に用意しておき、閾値を定めた周波数において得られた電流振幅等の値からタイミングベルト242又は252の張力を推定することができる。
また、制御装置120は、段階的な各張力ごとに、保持枠21及び下板22の移動動作を適正に行うための制御パラメータをデータ用メモリ123内に予め容易にしておき、CPU121は、タイミングベルト242又は252の張力の推定値が得られた場合に、当該張力の推定値に適した制御パラメータに変更して、X軸モーター245及びY軸モーター255の制御を行うように構成してもよい。
これにより、タイミングベルト242又は252の張力低下が生じた場合でも、保持枠21の移動動作の精度低下を抑え、縫製品質の向上を図ることができる。
また、その場合、張力低下が制御パラメータの変更でカバーできる範囲を逸脱した場合に、表示部301における張力低下を報知するよう制御しても良い。ここでカバーできる範囲とは、予め定めた保持枠21の精度基準内となる範囲をいう。
[発明の実施形態における技術的効果]
上記ミシン100では、制御装置120が、X軸モーター又はY軸モーター255の指令値とエンコーダー246又は256の出力から対象物による反力及びモーターから対象物までの伝達系による反力の推定値T^reacを算出し、当該反力の推定値T^reacに基づいて、伝達部の異常の有無であるタイミングベルト242,252の張力低下を判定している。
これにより、動力の伝達系の異常の発生について、負担の大きな検査作業を行うことなく容易に検出することが可能となる。
また、動力の伝達系の異常の発生を検出するので、保持枠21等を精度良く動作させることができ、縫い品質の高く維持することが可能となる。
また、制御装置120は、タイミングベルト242,252の張力低下等の動力の伝達系の異常の発生について、反力の推定値T^reacの周波数特性を求め、当該周波数特性から伝達部の異常の有無を判定しているので、保持枠21等の振動抑制のためのオブザーバー部410を有する場合に、その出力を利用することができ、既存の構成から容易に実現することが可能となる。
[その他]
異常検出処理の対象として、X軸モーター245,Y軸モーター255を例示したが、これらのモーターに限らず、モーターと対象物との間にエンコーダーが設けられていれば、ミシンモーターや他の用途に使用されるモーターについても、異常検出処理の対象とすることが可能である。
また、これにより、異常検出処理を実行するミシンは、X軸モーター245,Y軸モーター255を備えていない電子サイクル縫いミシン以外のあらゆるミシンにも適用可能である。
また、異常検出処理において、反力トルク値又は電流値が閾値より低い値となる主たる原因は、タイミングベルト242又は252の張力の低下だが、対象物や伝達部の破損や部品の外れ等の異常の発生が原因となる場合も希に生じ得る。異常検出処理は、このような異常も含めて検出することが出来る。また、この場合、報知の際には、タイミングベルト242又は252の張力の低下と特定せずに、対象物や伝達部の異常の発生を示す内容を報知しても良い。
また、異常検出処理では、反力の推定値の周波数特性によりタイミングベルト等の伝達部の異常の有無を判定する場合を例示したが、これに限らず、特定の条件を定めてモーターを駆動させた場合の反力の推定値の大きさから、タイミングベルト等の伝達部の異常の有無を判定しても良い。
2 主軸モーター
3 エンコーダー
20 移動機構
21 保持枠
22 下板
23 土台
24 第一可動部
25 第二可動部
100 電子サイクルミシン(ミシン)
120 制御装置
122 プログラム用メモリ
123 データ用メモリ
124 縫製パターンデータ
242,252 タイミングベルト
243 プーリ
244 スプライン軸
245 X軸モーター
246,256 エンコーダー
253 プーリ
254 歯車機構
255 Y軸モーター
256 エンコーダー
300 操作パネル
301 表示部
302 タッチセンサー
410 オブザーバー部
420 モーター部
430 機械系
ref 電流指令値
T^reac 反力トルクの推定値
reac 反力トルク

Claims (6)

  1. 負荷となる対象物に動力を付与するモーターと、
    前記モーターから前記対象物に動力を伝達する伝達部と、
    前記モーターと前記対象物との間に設けられたエンコーダーとを備えるミシンの制御方法において、
    前記モーターの指令値と前記エンコーダーの出力から前記対象物と前記モーターから前記対象物までの伝達系とによる反力の推定値を算出し、
    前記反力の推定値に基づいて、前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とするミシンの制御方法。
  2. 前記反力の推定値の周波数特性を求め、当該周波数特性から前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載のミシンの制御方法。
  3. 前記反力の推定値の大きさから前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載のミシンの制御方法。
  4. 負荷となる対象物に動力を付与するモーターと、
    前記モーターから前記対象物に動力を伝達する伝達部と、
    前記モーターと前記対象物との間に設けられたエンコーダーとを備えるミシンの制御装置において、
    前記制御装置は、
    前記モーターの指令値と前記エンコーダーの出力から前記対象物と前記モーターから前記対象物までの伝達系とによる反力の推定値を算出する反力算出部と、
    前記反力の推定値に基づいて、前記伝達部の異常の有無を判定する判定部とを備えることを特徴とするミシンの制御装置。
  5. 前記判定部は、前記反力の推定値の周波数特性を求め、当該周波数特性から前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする請求項4に記載のミシンの制御装置。
  6. 前記判定部は、前記反力の推定値の大きさから前記伝達部の異常の有無を判定することを特徴とする請求項4に記載のミシンの制御装置。
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