以下、図面を参照して、移動端末1により、近距離無線通信を経て信号処理装置2を経由し操作対象の電動遮蔽装置8を操作可能とする各実施形態の遠隔操作システムについて説明する。
〔第1実施形態〕
(システム全体)
図1は、本発明による第1実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作システムの一例を示す図である。本例に係る移動端末1は、移動端末1と電動遮蔽装置8との間に設置される中継変換機として機能する信号処理装置2からデバイス操作(電動遮蔽装置8の操作)に関する操作メニュー(図示略)を示すユーザーインターフェース(UI)が提示されるものとなっている。ただし、本実施形態の変形例として、移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行により、信号処理装置2を経て電動遮蔽装置8を遠隔操作する構成とすることや、信号処理装置2を各電動遮蔽装置8に備え付けることで、移動端末1が操作対象の電動遮蔽装置8と直接的に通信する形態とすることもできる。
移動端末1は、タッチパネル式の表示画面を有し、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行うよう構成され、例えばスマートフォンやタブレット等とすることができる。特に、本実施形態の移動端末1は、無線ルーター3に対する通信経路6で示すWi-Fi等の近距離無線通信を介して、この無線ルーター3に有線又は無線LANの通信経路4を経て接続される信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。尚、無線ルーター3は、通信経路5を経て屋外からの接続又は屋外への接続を許容しており、信号処理装置2は、インターネット等のネットワーク上の一機器として接続されている。
そして、信号処理装置2は、移動端末1により、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするための中継変換機として構成され、本例ではWebサーバとして構成され、固有のWebアドレスを有している。即ち、移動端末1は、当該Webアドレスによって信号処理装置2に通信接続すると、Webサーバとして構成される信号処理装置2から、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)が提示される。このため、移動端末1は、Webサーバ機能を有する信号処理装置2を経て、電動遮蔽装置8を操作するためのWeb端末として機能するようになっている。
従って、本例の移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶しておく必要はなく、移動端末1の負荷の増大を避けることができる。ただし、本実施形態の移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行により、信号処理装置2を経て電動遮蔽装置8を遠隔操作する構成とすることもできる。
信号処理装置2は、移動端末1のタッチパネル式の表示画面上に、当該信号処理装置2との接続を確立するためのWebアドレスへと誘導する起動アイコンを記憶し表示可能とするよう、登録設定させる機能を有する。また、信号処理装置2は、ユーザ認証(ユーザID及びパスワード)に基づいてユーザを認証して判別し、ユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定を保持し、その各種設定を当該UI上で移動端末1に提示できるようになっている。
電動遮蔽装置8は、例えば電動で開閉動作する、縦型又は横型ブライド、ロールスクリーン、カーテンレール、たくし上げカーテン、或いはプリーツスクリーンなどとすることができ、図1に示す例では、代表的に横型ブライドとロールスクリーンが各間仕切り領域(例えば、リビング、寝室、部屋A、…)に1以上設けられている。
移動端末1の操作を基に、信号処理装置2からの無線信号により動作する電動遮蔽装置8には、その無線信号を受信し、無線信号内の操作に係るコマンドに応じた動作を行わせるための制御ユニット80が設けられている。
制御ユニット80には当該電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉動作を操作可能とする有線スイッチ82が有線接続され、尚且つ制御ユニット80は通信経路9で示す無線信号通信で遠隔操作可能とするリモートコントローラ81と無線接続可能となっている。その他、赤外線リモコンとの無線接続や、外部機器(パーソナルコンピュータ)との有線又は無線接続で電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉動作を操作可能とすることもきる(図示せず)。
リモートコントローラ81及び有線スイッチ82は、それぞれ当該電動遮蔽装置8における遮蔽材の開動作を操作する開ボタン(図示“△”)、開動作を操作する閉ボタン(図示“▽”)、及びその開閉動作の停止を操作する停止ボタン(図示“□”)を有する。
従って、制御ユニット80を備える電動遮蔽装置8は、それぞれリモートコントローラ81、有線スイッチ82、及び移動端末1の操作を基に、遮蔽材の開動作を操作することができるようになっている。尚、図示する例では、個々の電動遮蔽装置8に対し個々のリモートコントローラ81を図示しているが、1つのリモートコントローラ81で、複数の電動遮蔽装置8を操作可能とする構成とすることもできる。例えば、電動遮蔽装置8及びリモートコントローラ81に固有のIDを割り当て、これらのIDを基に、複数の電動遮蔽装置8を識別して個別に、或いは複数の電動遮蔽装置8を一括してグループ操作できるように設定すればよい。制御ユニット80を備える電動遮蔽装置8は、移動端末1の操作を基に、通信経路7で示す信号処理装置2からの無線信号により操作することができる。そして、電動遮蔽装置8における制御ユニット80は、移動端末1からの操作に係るコマンドを含む信号処理装置2からの無線信号であるか、リモートコントローラ81からの操作に係るコマンドを含む無線信号であるかを識別できるようになっている。
図2は、本発明による第1実施形態の移動端末1、及び信号処理装置2の概略構成を示すブロック図である。上述したように、移動端末1は、無線ルーター3に対し通信経路6で示すWi-Fi等の近距離無線通信が可能であり、この無線ルーター3に有線又は無線の通信経路4を経て接続される信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。
そして、信号処理装置2は、移動端末1により、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするためのWebサーバとして構成され、固有のWebアドレスを有する。移動端末1は、当該Webアドレスによって信号処理装置2に通信接続すると、Webサーバとして構成される信号処理装置2から、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)が提示されるWeb端末として機能する。
図2に示すように、信号処理装置2は、制御部21、通信部22,24、及び記憶部23を備え、制御部21は、UI提示制御部211、ユーザ登録管理部212、ユーザ別設定管理部213、デバイス別状態情報管理部214、及びデバイス操作用無線信号処理部215を有している。
ここで、信号処理装置2はコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、制御部21の各機能を実現させるためのプログラムは、当該コンピューターの内部又は外部のメモリ(図示せず)に記憶される(当該メモリは記憶部23と共有にしてもよい)。コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部21の各機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、制御部21の各機能に相当する処理を当該コンピューターに実現させることができる。
通信部22は、無線ルーター3を介して移動端末1との相互通信を行う機能部であり、移動端末1をWeb端末として機能させて、移動端末1からの操作に対応する処理を制御部21の制御によって可能とする通信接続を行う。
通信部24は、制御部21の制御によって電動遮蔽装置8に備えられる制御ユニット80との相互通信を行う機能部であり、上述したように、リモートコントローラ81からの無線信号と共通の信号フォーマットで、尚且つ操作に係るコマンドをリモートコントローラ81のコマンドとは区別可能な態様で識別可能に構成された無線信号により、制御ユニット80との通信接続を行う。
尚、信号処理装置2の設置当初の電源投入時に、制御部21は、屋内の種々の電動遮蔽装置8に備えられる制御ユニット80との相互通信接続を試み、通信可能となった種々の電動遮蔽装置8に対し個々を識別するIDを自動的に割り当て(或いは予め設定されるIDを読み出し)、個々を識別するデバイス番号、デバイス種類(横型ブラインド、ロールスクリーン等)、及び操作可能内容(開閉に係る開度(開閉度合)やチルト、タイマー制御等)の情報を取得して、外部編集可能に記憶部23に記憶する。ここで、信号処理装置2が用いる電動遮蔽装置8のIDは、信号処理装置2自身が管理するのに用いる識別子であるため、グループ操作可能としたリモートコントローラ81で用いる電動遮蔽装置8のIDと一致させる必要はない。
外部編集として、例えば、デバイス番号1には「リビングA」、デバイス番号2には「リビングB」等のUI表示を可能とする分かりやすいデバイス名称を付与することができる。また、本実施形態の信号処理装置2は、ユーザ単位での種々の電動遮蔽装置8を動作設定できるため、ユーザ毎に異なるデバイス名称を付与することもできる。この外部編集のために、当該タッチパネル式表示部11に、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)を提示した際に、当該編集可能な編集メニュー欄を設けるか、又は、信号処理装置2自体に外部編集可能なキーボードや操作パネル等を設けるか、或いはネットワーク上に接続されるコンピューターにより当該外部編集を行えるように信号処理装置2が構成される。
UI提示制御部211は、タッチパネル式表示部11に、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)を提示する機能部である。移動端末1に提示されるUIについては後述する。
ユーザ登録管理部212は、移動端末1に提示したUIを介してユーザ認証を行うためのユーザID及びパスワードをユーザに設定させ、記憶部23に記憶保持して管理する機能部である。ユーザ認証は、UI提示制御部211の一機能としてユーザ認証用UIを提示して行われ、ユーザ登録管理部212によって管理するユーザID及びパスワードが利用される。
ユーザ別設定管理部213は、移動端末1に提示したUIを介してユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定をユーザに設定させ、記憶部23に記憶保持して管理し、当該UI上に設定内容を提示可能とする機能部である。
デバイス別状態情報管理部214は、通信確立時の移動端末1に対し、その通信確立時における全ての操作可能な電動遮蔽装置8における遮蔽材の状態(動作中であるか否か、及び非動作中であれば遮蔽材の開閉状態)を、各電動遮蔽装置8の制御ユニット80から取得し、電動遮蔽装置8別(即ちデバイス別)の状態情報管理テーブルを生成し、記憶部23に記憶保持して管理し、当該UI上にデバイス別の状態情報を提示可能とする機能部である。
また、デバイス別状態情報管理部214は、通信確立後の移動端末1におけるUI上の操作要求に応じて、操作対象の電動遮蔽装置8についてのみ、遮蔽材の状態(動作中であるか否か、及び非動作中であれば遮蔽材の開閉状態)を、当該電動遮蔽装置8の制御ユニット80から取得し、当該電動遮蔽装置8の状態情報管理テーブルを更新し、記憶部23に記憶保持して管理し、当該UI上に当該操作要求に係るデバイスの状態情報を提示可能とする機能も有する。
デバイス操作用無線信号処理部215は、移動端末1に提示したUIを介してユーザの操作に係るコマンドを含む操作対象の電動遮蔽装置8用(即ちデバイス用)の無線信号を生成し、通信部24により当該無線信号を出力する機能部である。
また、図2に示すように、移動端末1は、制御部10、タッチパネル式表示部11、及び通信部12を備え、制御部10はUI提示部101を有している。UI提示部101は、ユーザ登録部102、ユーザ別デバイス動作指定設定部103、及びデバイス操作部104を有している。
ここで、移動端末1はコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、制御部10の各機能を実現させるためのプログラムは、当該移動端末1の内部のメモリ(図示せず)に記憶される。コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部10の各機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、制御部10の各機能に相当する処理を当該コンピューターに実現させることができる。
タッチパネル式表示部11は、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)を提示させるためのタッチパネル式の表示画面を有し、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行うよう構成される。
通信部12は、無線ルーター3を介して信号処理装置2との相互通信を行う機能部であり、信号処理装置2はWebサーバとして構成され、移動端末1をWeb端末として機能させる通信接続を行う。
UI提示部101は、信号処理装置2におけるUI提示制御部211の制御によって、タッチパネル式表示部11に、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするUIを提示させる機能部である。ただし、本実施形態の移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行によりUIをタッチパネル式表示部11に提示することもできる。
ユーザ登録部102は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ認証を行うためのユーザID及びパスワードをユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ登録管理部212の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定をユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ別設定管理部213の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103による各種設定として、複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、グループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、ユーザが所望する指定の電動遮蔽装置8の指定の操作を行う“お気に入り操作”、並びに指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等に関する設定がある。これらの設定はユーザ単位で設定できるようになっている。
デバイス操作部104は、タッチパネル式表示部11に提示されるUI上で、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行う機能部である。例えば、デバイス操作部104は、移動端末1に提示されたUIを介して複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、ユーザ別デバイス動作指定設定部113の設定機能でグループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、及び指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等を選択的に操作可能とする機能部である。
そして、信号処理装置2は、ユーザ別設定管理部213により、移動端末1に提示したUIを介してユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定をユーザに設定させ、記憶部23に記憶保持して管理し、当該UI上に設定内容を提示可能とする。
ところで、第1実施形態の移動端末1は、上述したように、種々の電動遮蔽装置8を遠隔操作可能とするよう構成されているが、タッチパネル式表示部11に提示される操作対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に係るUIが従来技法よりもその操作性を向上したものとなっており、以下、具体的に各実施例のデバイス操作画面について説明する。
(実施例1の表示画面)
図3(a),(b),(c)は、それぞれ本発明による第1実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例1のデバイス操作画面(昇降操作画面)を例示する図である。
第1実施形態における本実施例の移動端末1は、制御部10におけるUI提示部101の機能により、信号処理装置2との通信を確立すると、操作対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作に係るUIとして、操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態を示すデバイス表示画像をタッチパネル式表示部11に提示する現在状態提示手段と、当該簡易表示画面上に当該現在状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を合成表示するタスク提示手段と、UI提示部101内のデバイス操作部104の機能により、当該タスクに対するタッチ操作で操作対象の電動遮蔽装置8の遠隔操作を実行する実行手段と、を備えるよう構成される。
より具体的に、移動端末1は、操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態に応じて、遮蔽材が全閉状態にある時には図3(a)に例示するデバイス表示画像P1、遮蔽材が中間状態にある時には図3(b)に例示するデバイス表示画像P1、遮蔽材が全開状態にある時には図3(c)に例示するデバイス表示画像P1をタッチパネル式表示部11に提示する。デバイス表示画像は、その現在状態に近似対応する複数種のデバイス表示画像を選択表示するか、若しくは電動遮蔽装置8を示す形状モデルの動きを物理法則に基づいて演算しレンダリングする、所謂コンピューターグラフィックス(CG)でデバイス表示画像を表示することができる。尚、移動端末1は、図3(a),(b),(c)に示すように、電動遮蔽装置8の遮蔽材の可動範囲を示す背景P2が描画されたものとするのが好適である。
そして、移動端末1は、タッチパネル式表示部11に、操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を合成表示する。例えば、図3(a)に例示するように遮蔽材が全閉状態にある時には上昇操作が可能であるため、移動端末1は、直感的に理解できる上昇操作のタスクU1を示す操作タスク画像をそのデバイス表示画像P1に合成表示する。また、図3(b)に例示するように遮蔽材が中間状態にある時には上昇操作又は下降操作が可能であるため、移動端末1は、直感的に理解できる上昇操作と下降操作のそれぞれのタスクU2を示す操作タスク画像をそのデバイス表示画像P1に合成表示する。そして、図3(a)に例示するように遮蔽材が全閉状態にある時には上昇操作が可能であるため、移動端末1は、直感的に理解できる下降操作のタスクU3を示す操作タスク画像をそのデバイス表示画像P1に合成表示する。
移動端末1の操作者は、当該タスクを示す操作タスク画像をタッチ操作すると、当該タッチ操作に対応するコマンドを含む無線信号が信号処理装置2から当該操作対象の電動遮蔽装置8に送信され、当該操作対象の電動遮蔽装置8が当該タッチ操作に対応する動作を行う。このようにして、移動端末1は、当該操作対象の電動遮蔽装置8の遠隔操作を実行する。これにより、移動端末1の操作者は、当該操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態に対し可能とする操作を直感的に理解でき、操作性を向上させることができる。
ここで、移動端末1のUI提示部101の機能により構成される当該現在状態提示手段は、当該遠隔操作に対応して動作する操作対象の電動遮蔽装置8の状態をデバイス表示画像P1としてタッチパネル式表示部11に更新提示する手段を有するよう構成し、タスク提示手段は当該更新提示した該デバイス表示画像P1上に当該遠隔操作に対応して動作した状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を動的に合成表示する手段を有するのが好適である。例えば、図3(a)に例示するタスクU1のタッチ操作の上昇操作後、アニメーション動画のように、デバイス表示画像P1を図3(b)に例示する中間状態へと遷移するよう更新提示し、併せて更新提示したデバイス表示画像P1上に当該遠隔操作に対応して動作した状態にて操作可能なタスクU2を示す操作タスク画像を動的に合成表示し、更なるタッチ操作がなければ、いずれ図3(c)に例示する全開状態へと遷移するよう更新提示し、併せてその操作可能なタスクU3を示す操作タスク画像を動的に合成表示する。
このように、移動端末1は、順次アニメーションのようにデバイス表示画像P1を更新提示するとともに、逐次、当該操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態に応じたタスクU1~U3を示す操作タスク画像を動的に合成表示することで、移動端末1の操作者は、直感的に理解でき、その操作性をより一層向上させることができる。
(実施例2の表示画面)
図4(a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例2のデバイス操作画面(昇降/回転操作切り替え画面)を例示する図である。
第1実施形態における実施例2に係る移動端末1は、図3を参照して説明した実施例1と同様に、制御部10におけるUI提示部101の機能により、信号処理装置2との通信を確立すると、操作対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に係るUIとして、操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態を示すデバイス表示画像をタッチパネル式表示部11に提示する現在状態提示手段と、当該簡易表示画面上に当該現在状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を合成表示するタスク提示手段と、UI提示部101内のデバイス操作部104の機能により、当該タスクに対するタッチ操作で操作対象の電動遮蔽装置8の遠隔操作を実行する実行手段と、を備えるよう構成される。
ただし、本実施例では、操作対象の電動遮蔽装置8が遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作だけでなく、遮蔽材のチルト(回転)操作が可能である場合を想定し、この場合、実施例の移動端末1のUI提示部101の機能により構成される当該現在状態提示手段は、遮蔽材の開閉操作時と遮蔽材の回転操作時とで、当該デバイス表示画像及び当該操作タスク画像を示すUIをタッチ操作で切り替える画面切替手段を更に備えるよう構成される。
より具体的に、実施例2に係る移動端末1は、遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作に関して図3に示す実施例1と同様とし(図4(a)参照)、遮蔽材のチルト(回転)操作を行いたいときは、タッチパネル式表示部11に対する予め定めたタッチ操作(ダブルタップ、スワイプ等)で、当該遮蔽材の回転操作時の操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態を示すデバイス表示画像P3に切り替え、併せて当該簡易表示画面P3上に当該現在状態にて操作可能なタスク(当該遮蔽材の回転操作として正回転のタスクU4、逆回転のタスクU5)を示す操作タスク画像を合成表示する(図4(b)参照)。
実施例2においても、実施例1と同様に、図4(a),(b)の各々における当該デバイス表示画像及び当該操作タスク画像を示すUI上で、移動端末1のUI提示部101の機能により構成される当該現在状態提示手段は、当該遠隔操作に対応して動作する操作対象の電動遮蔽装置8の状態をデバイス表示画像P1又はP3としてタッチパネル式表示部11に更新提示する手段を有するよう構成し、タスク提示手段は当該更新提示した該デバイス表示画像P1又はP3上に当該遠隔操作に対応して動作した状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を動的に合成表示する手段を有するのが好適である。
このような実施例2に係る構成において、移動端末1は、操作対象の電動遮蔽装置8が遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作だけでなく、遮蔽材のチルト(回転)操作が可能である場合でも向上させることができ、更に、順次アニメーションのようにデバイス表示画像P1を更新提示するとともに、逐次、当該操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態に応じたタスクU1~U5を示す操作タスク画像を動的に合成表示することで、移動端末1の操作者は、直感的に理解でき、その操作性をより一層向上させることができる。
(実施例3,4の表示画面)
図5(a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例3,4のデバイス操作画面(昇降及び回転操作画面)を例示する図である。
第1実施形態における実施例3に係る移動端末1は、図3を参照して説明した実施例1と同様に、制御部10におけるUI提示部101の機能により、信号処理装置2との通信を確立すると、操作対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に係るUIとして、操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態を示すデバイス表示画像をタッチパネル式表示部11に提示する現在状態提示手段と、当該簡易表示画面上に当該現在状態にて操作可能なタスクを示す操作タスク画像を合成表示するタスク提示手段と、UI提示部101内のデバイス操作部104の機能により、当該タスクに対するタッチ操作で操作対象の電動遮蔽装置8の遠隔操作を実行する実行手段と、を備えるよう構成される。
ただし、本実施例では、操作対象の電動遮蔽装置8が遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作だけでなく、遮蔽材のチルト(回転)操作が可能である場合を想定し、この場合、実施例の移動端末1のUI提示部101の機能により構成される当該現在状態提示手段は、当該デバイス表示画像及び当該操作タスク画像を並列に(図5(a)に示す実施例3)、又は同時に(図5(b)に示す実施例4)示す現在状態・タスク提示手段を更に備えるよう構成される。
より具体的に、図5(a)に例示する実施例3に係る移動端末1は、遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作と、遮蔽材のチルト(回転)操作が一画面内で行えるように、タッチパネル式表示部11に、それぞれに対応する当該デバイス表示画像P1又はP3、及び当該操作可能なタスク(例えば当該遮蔽材の上昇操作としてのタスクU1と、当該遮蔽材の回転操作として正回転のタスクU4、逆回転のタスクU5)を示す操作タスク画像が並列表示されるUIを提示し、このUIの機能は、図3及び図4を参照して上述した実施例1,2で説明した機能と同様である。
また、図5(b)に例示する実施例4に係る移動端末1は、遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作と、遮蔽材のチルト(回転)操作が一画面内で行えるように、タッチパネル式表示部11に、当該デバイス表示画像P3、及び当該操作可能なタスク(例えば当該遮蔽材の上昇操作としてのタスクU1と、当該遮蔽材の回転操作として正回転のタスクU4、逆回転のタスクU5)を示す操作タスク画像が同時表示されるUIを提示し、このUIの機能は、図3及び図4を参照して上述した実施例1,2で説明した機能と同様である。
このような実施例3,4に係る構成において、移動端末1は、操作対象の電動遮蔽装置8が遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作だけでなく、遮蔽材のチルト(回転)操作が可能である場合でも向上させることができ、更に、順次アニメーションのようにデバイス表示画像P1を更新提示するとともに、逐次、当該操作対象の電動遮蔽装置8の現在状態に応じたタスクU1~U5を示す操作タスク画像を動的に合成表示することで、移動端末1の操作者は、直感的に理解でき、その操作性をより一層向上させることができる。
(変形例)
上述した図3乃至図5にそれぞれ示す実施例1乃至4に係る構成の変形例として、移動端末1における当該実行手段が、当該タスクに対するタッチ操作の押圧レベルに応じて遮蔽材の開閉速度を可変に対応付けて実行する手段を有する。この場合、移動端末1の制御部10は、タッチパネル式表示部11に対し3D(dimensional)タッチの機能を有するものとする。例えば、移動端末1は、当該タスクに対するタッチ操作の押圧レベルについて連続的な変化、又は段階的な変化で検出するよう予め定めておき、当該タスクに対するタッチ操作の押圧レベルが大きいときは遮蔽材の開閉(本例では昇降)速度を速いものとし、当該タスクに対するタッチ操作の押圧レベルが小さいときは遮蔽材の開閉(本例では昇降)速度を遅いものとして、当該操作対象の電動遮蔽装置8を遠隔操作する。
これにより、移動端末1の操作者は、直感的に理解でき、その操作性をより一層向上させることができるとともに、利便性が向上する。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態では、移動端末1のタッチパネル式表示部11に提示されるUIによって、電動遮蔽装置8の遠隔操作に関する操作性を向上させる形態を説明したが、第2実施形態では、図6に示すように、移動端末1の物理角度、物理動作速度、物理動作加速度等の動作によって所望される電動遮蔽装置8の遮蔽材81の開閉又は回転等の遠隔操作を対応付けることで、電動遮蔽装置8の遠隔操作に関する操作性を向上させるようにしている。
(システム全体)
本発明による第2実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作システムは、図1に示すシステムを変形適用することが可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付しており、主として相違点について説明する。まず、本実施形態に係る移動端末1は、移動端末1と電動遮蔽装置8との間に設置される中継変換機として機能する信号処理装置2からデバイス操作(電動遮蔽装置8の操作)に関する各種設定や操作選択用の操作メニュー(図示略)を示すユーザーインターフェース(UI)が提示されるが、電動遮蔽装置8の遠隔操作の実行は、移動端末1の物理角度、物理動作速度、物理動作加速度等の動作によって行う点で、第1実施形態とは相違している。
また、本実施形態の変形例として、移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行により、信号処理装置2を経て電動遮蔽装置8を遠隔操作する構成とすることや、信号処理装置2を各電動遮蔽装置8に備え付けることで、移動端末1が操作対象の電動遮蔽装置8と直接的に通信する形態とすることもできる。
図7は、本発明による第2実施形態の移動端末1、及び信号処理装置2の概略構成を示すブロック図である。第2実施形態の移動端末1は、第1実施形態と同様、無線ルーター3に対し通信経路6で示すWi-Fi等の近距離無線通信が可能であり、この無線ルーター3に有線又は無線の通信経路4を経て接続される信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。
図7に示すように、信号処理装置2は、上述した図2に示すものと同様に構成され、更なる詳細は省略するが、移動端末1により、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするためのWebサーバとして構成され、固有のWebアドレスを有する。移動端末1は、当該Webアドレスによって信号処理装置2に通信接続すると、Webサーバとして構成される信号処理装置2から、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)が提示されるWeb端末として機能する。
図7に示す移動端末1は、制御部10、タッチパネル式表示部11、通信部12、及び状態センサ13を備え、制御部10はUI提示部101を有している。UI提示部101は、ユーザ登録部102、ユーザ別デバイス動作指定設定部103、デバイス操作部104、及び傾動動作認識部105を有している。図7に示す移動端末1は、図2に示す第1実施形態に係る構成と比較して、状態センサ13を備え、UI提示部101が傾動動作認識部105を有している点で相違している。状態センサ13は、移動端末1の物理角度、物理動作速度、物理動作加速度等の動作を検知可能とするジャイロセンサや加速度センサであり、近年のスマートフォン等の移動端末の多くに設けられている。また、状態センサ13は、方向性の振動を検知する衝撃センサとしてもよい。
タッチパネル式表示部11は、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択用の操作メニュー(図示略)を示すユーザーインターフェース(UI)を提示させるためのタッチパネル式の表示画面を有し、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行うよう構成される。
通信部12は、無線ルーター3を介して信号処理装置2との相互通信を行う機能部であり、信号処理装置2はWebサーバとして構成され、移動端末1をWeb端末として機能させる通信接続を行う。
UI提示部101は、信号処理装置2におけるUI提示制御部211の制御によって、タッチパネル式表示部11に、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択用の操作メニュー(図示略)を示すUIを提示させる機能部である。ただし、本実施形態の移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行によりUIをタッチパネル式表示部11に提示することもできる。
ユーザ登録部102は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ認証を行うためのユーザID及びパスワードをユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ登録管理部212の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定をユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ別設定管理部213の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103による各種設定として、複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、グループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、ユーザが所望する指定の電動遮蔽装置8の指定の操作を行う“お気に入り操作”、並びに指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等に関する設定がある。これらの設定はユーザ単位で設定できるようになっている。
傾動動作認識部105は、状態センサ13により検知した移動端末1の状態(物理角度、物理動作速度、物理動作加速度等)の変化を示す信号を解析して当該移動端末1の傾動動作を認識し、操作対象の電動遮蔽装置8に対する遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に関する、対応する予め定めた操作を決定し、デバイス操作部104に制御指示する機能部である。
デバイス操作部104は、タッチパネル式表示部11に提示されるUI上で、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作(電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択)を行う機能部である。例えば、デバイス操作部104は、移動端末1に提示されたUIを介して複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、ユーザ別デバイス動作指定設定部113の設定機能でグループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、及び指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等を選択的に操作可能とする機能部である。
ただし、本実施形態のデバイス操作部104は、操作対象の電動遮蔽装置8に対する遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に関して、傾動動作認識部105からの制御指示に基づいて対応する予め定めた操作を実行するよう構成される。
以下、第2実施形態の移動端末1における操作対象の電動遮蔽装置8に対する遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作に関する各実施例のデバイス操作動作について説明する。
(実施例1のデバイス操作動作)
図8(a),(b)は、それぞれ本発明による第2実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例1のデバイス操作動作(昇降操作動作)を例示する図である。
第2実施形態における実施例1に係る移動端末1は、自端末(移動端末1)の物理角度、物理動作速度、又は物理動作加速度を検知する状態センサ13を備え、操作対象の電動遮蔽装置の現在状態に対し、状態センサ13により三次元座標軸(XYZ軸)の三次元で当該移動端末1の傾動動作を認識する傾動動作認識手段(傾動動作認識部105)と、UI提示部101内のデバイス操作部104の機能により、当該移動端末1の傾動動作に応じて、当該操作対象の電動遮蔽装置8の遠隔操作を実行する実行手段と、を備えるよう構成される。
図8に示す実施例1のデバイス操作動作として、移動端末1における当該実行手段は、当該移動端末1に関して予め登録又は予め定められた基準位置(例:水平)に対し三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向(例:Z軸、ただし1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の傾動動作を遮蔽材81の昇降動作に対応付けて実行する手段を有するよう構成される。
より具体的には、図8(a)に示すように、遮蔽材81を上昇操作させたいときには、移動端末1の操作者は、移動端末1を上に傾ける(上方傾動)。すると、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、移動端末1が上に傾けられた(Z軸上で正方向傾斜された、或いはX軸で正方向回転された)ことを検知して、上昇操作する旨をデバイス操作部104に制御指示し、デバイス操作部104によって機能する当該実行手段が当該操作対象の電動遮蔽装置8の上昇操作に係る遠隔操作を実行する制御信号を出力する。
一方、図8(b)に示すように、遮蔽材81を上昇操作させたいときには、移動端末1の操作者は、移動端末1を下に傾ける(下方傾動)。すると、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、移動端末1が下に傾けられた(Z軸上で負方向傾斜された、或いはX軸で負方向回転された)ことを検知して、下降操作する旨をデバイス操作部104に制御指示し、デバイス操作部104によって機能する当該実行手段が当該操作対象の電動遮蔽装置8の下降操作に係る遠隔操作を実行する制御信号を出力する。
また、遮蔽材81を当該上昇又は下降操作を停止させたいときには、移動端末1の操作者は、移動端末1を予め登録又は予め定められた基準位置(例:水平)に戻す。すると、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、移動端末1が基準位置(例:水平)に戻されたことを検知して、下降操作する旨をデバイス操作部104に制御指示し、デバイス操作部104によって機能する当該実行手段が当該操作対象の電動遮蔽装置8の当該上昇又は下降操作を停止させる制御信号を出力する。
尚、移動端末1は、予め登録又は予め定められた基準位置(例:水平)とする代わりに、当該移動端末による当該操作対象の電動遮蔽装置8を遠隔操作するための通信を確立した時点の当該移動端末の物理状態を基準位置(例:任意)とし、傾動動作認識部105によって、この基準位置から上方下方傾動したか、或いは下方傾動したかを認識し、それぞれ上昇操作、或いは下降操作するようデバイス操作部104に制御指示する構成とすることもできる。
また、遮蔽材81を当該上昇又は下降操作を停止させたいときに、移動端末1は、傾動動作認識部105によって移動端末1が基準位置に戻されたことを検知する代わりに、当該移動端末における予め定められたボタン(ボリュームボタン等)又はタッチパネル式表示部11における任意位置のタッチ操作にて遮蔽材81の昇降動作を停止させる制御信号を出力する手段を有するよう構成することもできる。
更に、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、当該基準位置に対し三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向の傾動動作(1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の傾斜角度に応じて遮蔽材の開閉速度を可変に決定し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該傾動動作の傾斜角度に対応付けて遮蔽材81の開閉速度を可変に実行するよう構成することもできる。
更に、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、当該基準位置に対し三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向の傾動動作(1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の速度又は加速度に応じて遮蔽材の開閉速度を可変に決定し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該傾動動作の速度又は加速度に対応付けて遮蔽材81の開閉速度を可変に実行するよう構成することもできる。
更に、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、当該基準位置に対し三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向の傾動動作(1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の繰り返し回数に応じて遮蔽材の開閉速度を可変に決定し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該傾動動作の繰り返し回数に対応付けて遮蔽材81の開閉速度を可変に実行するよう構成することもできる。
(実施例2のデバイス操作動作)
図9は、本発明による第2実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例2のデバイス操作動作(回転操作動作)を例示する図である。
第2実施形態における実施例2に係る移動端末1は、図8を参照して説明した実施例1と同様に構成して遮蔽材81の開閉(本例では昇降)操作を可能とし、尚且つ本実施例では、操作対象の電動遮蔽装置8が遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作だけでなく、図9に示すように、遮蔽材のチルト(回転)操作が可能である場合を想定している。この場合、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、当該基準位置(例えば:水平)に対し三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた他軸方向(例:Y軸)の傾動動作(ひねる動作)を認識し、それぞれ遮蔽材81を正方向回転、或いは負方向回転で回転操作するようデバイス操作部104に制御指示し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該他軸方向の傾動動作に対応付けて遮蔽材81の回転操作を実行する手段を有するよう構成することができる。
例えば、図9において、移動端末1は、当該基準位置(例えば:水平)に対しY軸で正方向に所定以上の傾斜角度を検知した場合、遮蔽材81を正方向回転させるよう遠隔操作し、当該基準位置(例えば:水平)に対しY軸で負方向に所定以上の傾斜角度を検知した場合、遮蔽材81を負方向回転させるよう遠隔操作するよう構成する。また、当該実行手段は、当該基準位置(例えば:水平)に対し三次元座標軸のうち予め定めた他軸方向の傾動動作の傾斜角度の大きさに対応付けて、遮蔽材81の回転操作量を可変に実行する制御信号を出力する手段を有するよう構成することもできる。
(実施例3のデバイス操作動作)
図10(a),(b)は、それぞれ本発明による第2実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作のための実施例3のデバイス操作動作(昇降操作動作)を例示する図である。
図8及び図9を参照して上述した実施例1,2のデバイス操作動作では、移動端末1の物理角度、物理動作速度の動作に応じて操作対象の電動遮蔽装置8を遠隔操作する例を説明した。一方、図10に示す実施例3のデバイス操作動作では、より単純に、移動端末1の物理動作加速度の検知(或いは方向性の振動検知)による振り上げ動作や振り下げ動作によって、操作対象の電動遮蔽装置8を遠隔操作する構成とした例である。
実施例3に係る移動端末1は、傾動動作認識部105によって、三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向の傾動動作(1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の所定の加速度の大きさに応じて遮蔽材の開閉操作量を決定し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該傾動動作の所定の加速度の大きさに対応付けた開閉操作量で遮蔽材81の開閉を実行する制御信号を出力するよう構成することもできる。
例えば、実施例3に係る移動端末1は、図10(a)に示すように所定の加速度をZ軸正方向に検知した場合(振り上げ動作時)には遮蔽材81を上昇させ、図10(b)に示すように所定の加速度をZ軸負方向に検知した場合(振り下げ動作時)には遮蔽材81を下降させるよう遠隔操作する構成とすることができる。
また、実施例3の変形例として、移動端末1は、傾動動作認識部105によって、三次元座標軸(XYZ軸)のいずれかの予め定めた少なくとも一軸方向の傾動動作(1軸方向の傾動動作に限らず複合的な軸方向の傾動動作でもよい)の所定の加速度及び傾斜角度の双方の大きさに応じて遮蔽材の開閉操作量を決定し、デバイス操作部104の機能による当該実行手段によって当該傾動動作の所定の加速度及び傾斜角度の双方の大きさに対応付けた開閉操作量で遮蔽材81の開閉を実行する制御信号を出力するよう構成することもできる。
各制御信号は、信号処理装置2によって無線信号に変換されて当該操作対象の電動遮蔽装置8における制御ユニット80に送信される。ここで、当該実行手段が出力する制御信号は、移動端末1の左右又は上下の傾動動作(振り動作を含む)を、それぞれ当該操作対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の左右又は上下の開閉方向に対応付けた制御信号とし、左右や上下の遮蔽材81の開閉方向に対応付けることで電動縦型ブラインドや電動カーテンにも応用適用することが可能である。制御信号の出力時には移動端末1のバイブレーションで操作者に通知してもよい。これにより、移動端末1の傾動動作や振り動作で、当該操作対象の電動遮蔽装置8を遠隔操作することができ、操作性が向上する。尚、移動端末1による遠隔操作に係る通信を確立した操作対象の電動遮蔽装置8は、その通信を確立した旨を当該操作者に通知するために、電動遮蔽装置8に備え付けられるLEDの点灯、又は遮蔽材81の揺振動作(例えばスラットのパタパタ動作)で視覚的に通知するよう構成するのが好適である。
〔第3実施形態〕
上述した第1及び第2実施形態では、電動遮蔽装置8の遠隔操作に関する移動端末1自体の操作性を向上させる例を説明したが、第3実施形態では、システム全体を工夫して、移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作に関する操作性を向上させるようにしている。
(システム全体)
図11は、本発明による第3実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作システムの一例を示す図である。本発明による第3実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作システムは、図1に示すシステムと比較して、移動端末1の構成(図12)と、操作対象の電動遮蔽装置8が移動端末1によって受信可能なビーコン信号を発生するビーコン端末83を備えている点で相違しているが、その他の構成は同様であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図11に示すように、操作対象の電動遮蔽装置8は、移動端末1と第1の近距離無線通信を構成する通信経路50を介して通信可能な固有のビーコン端末83を備えている。ビーコン端末83は、移動端末1によって受信可能なビーコン信号を発生する。このようなビーコン端末83は、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)のビーコン信号を発生する端末として構成され、ビーコン信号には当該電動遮蔽装置8を識別する識別子が付与されている。
図12は、本発明による第3実施形態の移動端末1、及び信号処理装置2の概略構成を示すブロック図である。第3実施形態の移動端末1は、第1実施形態と同様、無線ルーター3に対し通信経路6で示すWi-Fi等の第2の近距離無線通信が可能であり、この無線ルーター3に有線又は無線の通信経路4を経て接続される信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。そして、信号処理装置2と操作対象の電動遮蔽装置8は、通信経路7で示す第3の近距離無線通信を構成する無線信号(ブラインド専用)により相互通信接続可能となっている。
図12に示すように、信号処理装置2は、上述した図2に示すものと同様に構成され、更なる詳細は省略するが、移動端末1により、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするためのWebサーバとして構成され、固有のWebアドレスを有する。移動端末1は、当該Webアドレスによって信号処理装置2に通信接続すると、Webサーバとして構成される信号処理装置2から、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作可能とするユーザーインターフェース(UI)が提示されるWeb端末として機能する。
図12に示す移動端末1は、制御部10、タッチパネル式表示部11、及び通信部12,14を備え、制御部10はUI提示部101を有している。尚、移動端末1は、上述した図7に示す第2実施形態の移動端末1と同様に、状態センサ13を備えていてもよい。UI提示部101は、ユーザ登録部102、ユーザ別デバイス動作指定設定部103、デバイス操作部104、及びビーコン信号検出部106を有している。図12に示す移動端末1は、図2に示す第1実施形態に係る構成と比較して、通信部14を備え、UI提示部101がビーコン信号検出部106を有している点で相違している。通信部14は、操作対象の電動遮蔽装置8に設けられるビーコン端末83から発信されるビーコン信号を受信し、制御部10に通知するよう機能する。そして、ビーコン信号検出部106は、通信部14を経て受信したビーコン信号を発信した電動遮蔽装置8を検出する機能を有する。
タッチパネル式表示部11は、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択用の操作メニュー(図示略)、或いはデバイス操作に係るユーザーインターフェース(UI)を提示させるためのタッチパネル式の表示画面を有し、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行うよう構成される。
通信部12は、無線ルーター3を介して信号処理装置2との相互通信を行う機能部であり、信号処理装置2はWebサーバとして構成され、移動端末1をWeb端末として機能させる通信接続を行う。
UI提示部101は、ビーコン信号の検出をトリガとして、信号処理装置2におけるUI提示制御部211の制御によって、タッチパネル式表示部11に、屋内に設置される種々の電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択用の操作メニュー(図示略)を示すUIを提示させる機能部である。
ユーザ登録部102は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ認証を行うためのユーザID及びパスワードをユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ登録管理部212の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103は、移動端末1に提示されたUIを介してユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定をユーザに設定させ、信号処理装置2におけるユーザ別設定管理部213の制御によって管理させる機能部である。
ユーザ別デバイス動作指定設定部103による各種設定として、複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、グループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、ユーザが所望する指定の電動遮蔽装置8の指定の操作を行う“お気に入り操作”、並びに指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等に関する設定がある。これらの設定はユーザ単位で設定できるようになっている。
上述したように、通信部14は、操作対象の電動遮蔽装置8に設けられるビーコン端末83から発信されるビーコン信号を受信し、制御部10に通知するよう機能する。移動端末1は、例えばBluetooth (登録商標) Low Energy(BLE)であればビーコン端末83から数m~数10mの範囲でビーコン信号を受信できる。
ビーコン信号検出部106は、通信部14を経て受信した所定値以上の信号強度のビーコン信号(接近するほど電界強度が大きくなる)を発信した電動遮蔽装置8を検出し、そのビーコン信号の検出をトリガとして、UI提示部101の機能により当該電動遮蔽装置8を操作するためのUIをタッチパネル式表示部11に提示させる機能を有する。
デバイス操作部104は、タッチパネル式表示部11に提示されるUI上で、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作(電動遮蔽装置8を操作するための各種設定や操作選択)を行う機能部である。例えば、デバイス操作部104は、移動端末1に提示されたUIを介して複数の電動遮蔽装置8の操作を個別に行う“個別操作”、ユーザ別デバイス動作指定設定部113の設定機能でグループ指定した複数の電動遮蔽装置8の操作を一括して行う“グループ操作”、及び指定した電動遮蔽装置8に対し所定時刻になると指定した動作を行う“タイマー操作”等を選択的に操作可能とする機能部である。
ただし、本実施形態のデバイス操作部104は、ビーコン信号を発信した電動遮蔽装置8を操作対象として起動したUIを基に、当該電動遮蔽装置8に対する遮蔽材の開閉(本例では昇降)操作又はチルト(回転)操作を実行するよう構成される。
即ち、図11に示す本発明による第3実施形態の移動端末1による電動遮蔽装置8の遠隔操作システムは、移動端末1と第1の近距離無線通信を介して通信可能な固有のビーコン端末83を有する電動遮蔽装置8と、電動遮蔽装置8に設けられるビーコン端末83から該電動遮蔽装置8を遠隔操作可能とする旨を示すビーコン信号を受信する移動端末1と、当該移動端末1から送信される当該操作要求を受け付け当該操作要求に係る電動遮蔽装置8の操作に関するUIを移動端末1に提示する手段、そのUI上の操作を受け付け対応する制御コマンドを含む無線信号を第3の近距離無線通信を介して当該電動遮蔽装置8に送信し実行させる手段を有する信号処理装置2と、を備えるように構成される。
そして、図11に示す遠隔操作システムにおいて、移動端末1は、電動遮蔽装置8に設けられるビーコン端末83から該電動遮蔽装置8を遠隔操作可能とする旨を示すビーコン信号を受信し、無線ルーター3を介する第2の近距離無線通信を介して信号処理装置2と通信し当該ビーコン信号を発信した電動遮蔽装置8の操作要求を信号処理装置8に対しユーザ認証を基に送信し、当該ビーコン信号を受信した電動遮蔽装置8の操作に関するUIをタッチパネル式表示部11に提示させる手段、及び、当該UIを基に当該電動遮蔽装置8の操作を実行する制御信号を出力する手段を有するように構成される。
図11に示すように、移動端末1は、遠隔操作可能とする旨を示すビーコン信号を受信した1以上の電動遮蔽装置8を識別可能にタッチパネル式表示部11に表示する。例えば、図11に示すように、“ブラインドNo.1”、“ブラインドNo.4”のように予め登録されているブラインド名で、ビーコン信号を受信した2台の電動遮蔽装置8を識別可能な選択画面P0をタッチパネル式表示部11に表示する。“ブラインドNo.1”、“ブラインドNo.4”の選択画面P0は、それぞれタッチ操作で操作選択なタスクU6、U7として提示され、例えば移動端末1の操作者が“ブラインドNo.1”のタスクU6を選択すると、上述した第1実施形態に係るUIが提示され、“ブラインドNo.1”の操作が可能となる。尚、デバイス操作に関して、第2実施形態に係る移動端末1の傾動に基づく操作であってもよいし、特許文献1に開示されるような従来からのUIであってもよい。
(システム動作)
図13は、本発明による第3実施形態に係る遠隔操作システムの動作例を示すフローチャートである。まず、電動遮蔽装置8はビーコン信号の発信している(ステップS1)。
移動端末1の操作者は、複数の伝送遮蔽装置8のうち、操作したい電動遮蔽装置8に接近すると、移動端末1は、ビーコン信号検出部106により、通信部14により受信したビーコン信号のうち、所定値以上の信号強度を持つビーコン信号を発信した電動遮蔽装置8を検出し、信号処理装置2との通信を確立し、信号処理装置2に対しユーザ認証を基に操作要求を行う(ステップS3,S4)。
ユーザ認証後、信号処理装置2は、UI提示制御部211の機能により、当該ビーコン信号を受信した電動遮蔽装置8の操作に関するUIをタッチパネル式表示部11に提示するよう制御する(ステップS5)。
移動端末1のタッチパネル式表示部11にUIが提示されると、随意、ユーザ別デバイス動作指定設定部103の機能により、ユーザ別デバイス動作指定の設定を行い(ステップS6)、信号処理装置2に対し管理させる(ステップS7)。
そして、当該ビーコン信号を受信した電動遮蔽装置8の操作を行いたいときは、当該電動遮蔽装置8をタッチ操作で指定して操作画面のUIを提示し、当該ビーコン信号を検知したデバイス(電動遮蔽装置8)の操作を実行する(ステップS8)。
当該デバイス(電動遮蔽装置8)の操作実行により、信号処理装置2は、デバイス操作用無線信号を生成し、当該操作対象の電動遮蔽装置8の制御ユニット80に向けて送信する(ステップS9)。
当該無線信号を受け付けた制御ユニット80を備える当該操作対象の電動遮蔽装置8は、該無線信号に含まれる操作に係るコマンドを抽出し、該コマンドに応じた動作を開始し、逐次、現在状態を示す情報を信号処理装置2に応答し、随意、上述した第1実施形態で説明したように、信号処理装置2は移動端末1のタッチパネル式表示部11に提示するUI上に反映する(ステップS10)。
これにより、移動端末1の操作者は、複数の伝送遮蔽装置8のうち、操作したい電動遮蔽装置8に接近するのみで、当該操作したい電動遮蔽装置8の操作に係るUIを自動的にタッチパネル式表示部11に提示させ、操作できるようになり、その操作性が向上する。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した例では特定の実施形態の例を上げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。