JP7474127B2 - 遮蔽材制御装置及び遮蔽材制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、本発明に係る遮蔽材制御装置を組み込んだ電動遮蔽装置を例にとり説明を行う。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態に係る電動遮蔽装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る電動遮蔽装置を模式的に示す斜視図であり、図2はその制御系を示すブロック図である。なお、本実施形態においては、電動遮蔽装置が窓枠に取り付けられた状態において、その室内側を正面、窓側を背面と称し、これらの面垂直方向を前後方向、当該前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と称して以後説明を行う。
投影機300は、本実施形態においては図1に示されるように一方のサイドプレート11近傍に位置するように設けられており、予め定められた床面や机の上面、壁面等の投影領域に操作用画像310を投影する。この投影領域は平面であることがユーザの視認性の観点から好ましい。なお、投影機300は、サイドプレート11やセットフレーム12等のロールスクリーン1の構成要素に搭載されていてもよく、本実施形態のようにこれら構成要素とは切り離されて個別に設けられていてもよい。
位置センサ400は、操作指示部位が操作用画像310上のどの位置にあるかを検出するものであり、操作指示部位を検出した際には、その位置情報を含む検出信号(操作情報)をブラインドコントローラ100に送出する。したがって、位置センサ400の検出領域は、投影機300の投影領域(操作用画像310の領域)を含むものとなっている。本実施形態においては、操作指示部位がユーザの体の一部であるため、このような操作指示部位を検出するセンサとしては、赤外線センサを用いることができる。その他、レーザセンサ等、位置を検出可能なセンサであればどのようなものを用いてもよい。
ブラインドコントローラ100は、スクリーン13の開閉制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)110と、RAM(Random Access Memory)120と、記憶装置130とを備える。CPU110及びRAM120は協働して後述する各種機能を実行し、記憶装置130は各種機能により実行される処理に用いられる各種データを記憶する。本実施形態においては、記憶装置130には制御テーブル131が記憶されている。
以下、上述した各種機能により実現される電動遮蔽装置1の動作について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の動作を示すフローチャートである。本フローは、操作用画像を投影していない状態において位置センサ400が操作指示部位を検出し、検出信号を取得部101が取得したことをトリガとして実行されるものとする。したがって位置センサ400は常に稼働しており、検出領域を監視している状態にある。
第2の実施形態に係る電動遮蔽装置について説明する。本実施形態に係る電動遮蔽装置は、スクリーン13の昇降状態の度合いを示す開閉度に応じて、投影機300の投影輝度を調節するものである。図5は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の制御系を示すブロック図であり、図6は開閉度テーブルを示す図である。図7は、スクリーンが全閉状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略斜視図であり、図8はスクリーンが所定量上昇した開状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略斜視図である。
図5に示されるように、本実施形態に係る電動遮蔽装置1aは、エンコーダ500を備え、記憶装置130に開閉度テーブル132が更に記憶されている点で第1の実施形態に係る電動遮蔽装置1と異なる。
以下、電動遮蔽装置1aの動作について、図9を用いて説明する、図9は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、第1の実施形態に係る電動遮蔽装置1の動作と異なるステップS201~S203の処理について説明する。
本実施形態においては電動遮蔽装置1aはロールスクリーンであるため、開閉度はスクリーン13の昇降状態の度合いを示すと説明したが、電動遮蔽装置が横型ブラインドである場合は開閉度をスラットの角度の度合いとしてもよい。図11は、本実施形態の変形例に係る電動遮蔽装置のスラットが全閉状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略側面図であり、図12は、スラットが水平となった開状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略側面図である。図11及び図12に示される符号15は昇降コードを示し、符号16はヘッドボックスを示す。
第3の実施形態に係る電動遮蔽装置について説明する。本実施形態に係る電動遮蔽装置は、屋外の状況に応じて投影機300の投影輝度を調節するものである。図13は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の制御系を示すブロック図である。本実施形態においては、電動遮蔽装置が横型ブラインドである場合を例にとり説明を行う。なお、本実施形態においては、電動遮蔽装置の遮蔽材、即ちスラットは最下降位置に維持されるものとし、スラットは、その傾斜角度が0°から90°の範囲のみ回動するものとし、傾斜角度が0°を全閉状態、90°を全開状態として説明する。また、後述する最照度増加角度を90°として説明する。
図13に示されるように、本実施形態に係る電動遮蔽装置1cは、照度センサ600を新たに備え、記憶装置130に開閉度テーブル132に代わり、照度テーブル133及び開閉度テーブル132cが記憶されている点で第2の実施形態に係る電動遮蔽装置1aと異なる。また、本実施形態においては横型ブラインドであるため、エンコーダ500はスラットの傾斜角度であるスラット角度についても検出しており、検出結果として現状のスラット角度が記憶装置130に記憶される。
以下、電動遮蔽装置1cの動作について、図14を用いて説明する、図14は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、第1及び第2の実施形態に係る電動遮蔽装置1,1aの動作と異なるステップS301~S308の処理について説明する。
第4の実施形態に係る電動遮蔽装置について説明する。本実施形態に係る電動遮蔽装置は、投影領域の近傍箇所における照度または輝度を示す明暗度に応じて投影機300の投影輝度を調節するものである。ここでは電動遮蔽装置が第1及び第2の実施形態と同様に、ロールスクリーンである場合を例にとり説明する。図15は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の制御系を示すブロック図である。図16は、スクリーンが全閉状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略斜視図であり、図17はスクリーンが所定量上昇した開状態にある場合の操作用画像の投影を説明するための概略斜視図である。
図15に示されるように、本実施形態に係る電動遮蔽装置1dは、照度センサ600に代わり照度センサ600dを新たに備え、記憶装置130が開閉度テーブル132cを記憶しておらず、更に照度テーブル133に代わり照度テーブル133dを記憶する点で第3の実施形態に係る電動遮蔽装置1cと異なる。なお、スクリーン13の昇降制御にはエンコーダを用いることが好ましいが、ここでは省略する。
以下、電動遮蔽装置1dの動作について、図18を用いて説明する、図18は、本実施形態に係る電動遮蔽装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、第1~第3の実施形態に係る電動遮蔽装置1,1a,1cの動作と異なるステップS401~S403の処理について説明する。
操作用画像310には開操作部分画像311、閉操作部分画像312、及び停止操作部分画像313の3つの部分画像よりなると説明したが、より複数の部分画像からなるようにし、電動遮蔽装置に対してより多様な操作を行えるようにしてもよい。図19は、操作用画像の変形例1を説明するための図である。図19に示されるように、操作用画像310eは、停止操作部分画像313の両隣にスラットまたはルーバの正転操作を行うための正転操作部分画像314と、反転操作を行うための反転操作部分画像315とを更に有する。この場合、制御テーブル131には正転操作部分画像314の範囲の位置情報と正転操作を行う制御内容とが対応付けられ、反転操作部分画像315の範囲の位置情報と反転操作を行う制御内容とが対応付けられる。
操作用画像を遮蔽材のイメージ画像として投影するようにしてもよい。ここでは電動遮蔽装置が、横型ブラインドである場合を例にとり説明する。図20は、操作用画像の変形例2を説明するための図である。図20に示されるように、電動遮蔽装置1fの操作用画像310fは、スラットのイメージ画像として投影される。この場合、制御テーブル131には操作用画像310fを縦方向に複数分割した分割位置情報と、当該分割位置情報に対応する上下方向位置までボトムレール17を移動させる制御内容とが対応付けられる。
操作用画像を遮蔽材のイメージ画像として投影すると共に、ユーザの動作により電動遮蔽装置を操作するようにしてもよい。図21は、操作用画像の変形例3を説明するための図である。図21に示されるように、投影される電動遮蔽装置1gの操作用画像は、変形例2と同様の操作用画像310fである。しかしながら、制御テーブル131には、操作用画像310fに対するユーザの動作と制御内容とが対応付けられている点で変形例2と異なる。例えば、制御テーブル131には、操作用画像310f上における、フリック動作の終了位置の位置情報及びフリック動作方向と、当該終了位置の位置情報に対応する上下方向位置までボトムレール17を移動させる制御内容とが対応付けられる。この場合、電動遮蔽装置1gは、位置センサ400に代わりユーザの動作を検出可能なモーションセンサを備えることが好ましい。
操作用画像は電動遮蔽装置の開閉状態(昇降状態)に応じて切り替えるようにしてもよい。図22~図24は、操作用画像の変形例4を説明するための図である。図22に示されるように、電動遮蔽装置1hが全閉状態である場合は、遮蔽材であるスラット13bに開状態への移行、即ちボトムレール17の上昇を示す開操作部分画像311hのみが操作用画像として投影される。一方、図23に示されるように、電動遮蔽装置1hが全開状態である場合は、スラット13bに閉状態への移行、即ちボトムレール17の下降を示す閉操作部分画像312hのみが投影される。図24に示されるように、電動遮蔽装置1hが全閉及び全開状態以外である場合は、開操作部分画像311h及び閉操作部分画像312hがそれぞれ投影される。なお、電動遮蔽装置1hの開閉状態は、エンコーダの検出結果から認識することが好ましい。
操作用画像は空間に結像して投影するようにしてもよい。図25は、操作用画像の変形例5を説明するための図である。図25に示されるように、操作用画像310iは、空間に結像された空間投影画像である。これは投影機300が特殊な光透過部材320に光を照射することにより、入射面の逆面側の空間に再度光が集光する原理を用いたものであり、このような技術としては、例えば特許第6270898の技術を用いることができる。ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェースとしての操作用画像を空間に結像可能であればどのような技術を用いてもよい。
操作用画像は複数の電動遮蔽装置を個別または同時に制御可能なものとしてもよい。図26は、操作用画像の変形例6を説明するための図である。なお、ここでは室内の東側に2つ、西側に2つの計4つの電動遮蔽装置が設置されており、そのうちの1つが投影機300及び位置センサ400を備えるマスタ装置であり、マスタ装置における駆動制御に係る制御信号がマスタ装置以外の電動遮蔽装置(スレーブ装置)にも入力可能に各電動遮蔽装置が接続されているものとする。
13 スクリーン(遮蔽材)
13b スラット(遮蔽材)
100 ブラインドコントローラ(遮蔽材制御装置)
100k 遮蔽材制御装置
101 取得部
102 投影制御部(投影部)
103 判定部(制御部)
104 駆動制御部(制御部)
130 記憶装置(投影部、制御部)
131 制御テーブル(制御情報)
132 開閉度テーブル(第1輝度情報)
133d 照度テーブル(第2輝度情報)
Claims (14)
- 居住空間内を開閉可能な遮蔽材を駆動制御する遮蔽材制御装置であって、
前記遮蔽材を操作するための操作用画像を投影機により投影する投影部と、
前記操作用画像に対するユーザの操作に関する操作情報を取得する取得部と、
前記操作情報に基づいて、前記遮蔽材を駆動制御する制御部と
を備え、
前記取得部は、前記遮蔽材における開閉状態の度合いを示す開閉度を更に取得し、
前記投影部は、開閉度と前記操作用画像の投影輝度とが対応付けられた第1輝度情報を有し、該第1輝度情報に基づいて、取得された開閉度に応じた投影輝度で前記操作用画像を投影する
ことを特徴とする遮蔽材制御装置。 - 前記操作情報は、センサにより検出された前記操作用画像に対するユーザの操作指示部位の位置情報であり、
前記制御部は、操作用画像内の位置と前記遮蔽材の制御内容とが対応付けられた制御情報を有し、該制御情報と前記操作情報とに基づいて前記遮蔽材を駆動制御する
ことを特徴とする請求項1記載の遮蔽材制御装置。 - 前記操作用画像は、互いに位置が異なる複数の部分画像からなり、
前記制御情報には、前記操作用画像内の部分画像の位置毎に異なる制御内容が対応付けられている
ことを特徴とする請求項2記載の遮蔽材制御装置。 - 前記操作用画像は、前記遮蔽材のイメージ画像であり、
前記制御情報において操作用画像内の位置と対応付けられている制御内容は、当該位置まで前記遮蔽材を移動させることである
ことを特徴とする請求項2記載の遮蔽材制御装置。 - 前記操作情報は、前記操作用画像に対するユーザの動作を示し、
前記制御部は、前記操作情報に基づくユーザの動作に応じて前記遮蔽材を駆動制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の遮蔽材制御装置。 - 前記取得部は、操作用画像を含む領域における所定箇所の照度および輝度の少なくとも何れかである明暗度を更に取得し、
前記投影部は、明暗度と前記操作用画像の投影輝度とが対応付けられた第2輝度情報を有し、該第2輝度情報に基づいて、取得された明暗度に応じた投影輝度で前記操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 前記投影部は、前記遮蔽材の開閉状態に応じて異なる操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 前記投影部は、前記遮蔽材が全閉状態である場合に前記遮蔽材を開状態へ移行させるための操作用画像を投影し、前記遮蔽材が全開状態である場合に前記遮蔽材を閉状態へ移行させるための操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項7記載の遮蔽材制御装置。 - 前記取得部は、ユーザの位置情報を更に取得し、
前記投影部は、前記位置情報に基づいてユーザの近傍に前記操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 前記投影部は、前記操作用画像を空間に結像するように投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 前記居住空間は複数の開口部を備え、それぞれの開口部に対して前記遮蔽材が設けられており、
前記投影部は、前記複数の遮蔽材を個別にまたは所定数同時に操作するための操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 前記取得部は、前記遮蔽材の所定範囲内にユーザが侵入したことを示す侵入情報を更に取得し、
前記投影部は、前記侵入情報の取得に応じて前記操作用画像を投影する
ことを特徴とする請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の遮蔽材制御装置。 - 居住空間内を開閉可能な遮蔽材を駆動制御する遮蔽材制御方法であって、
前記遮蔽材における開閉状態の度合いを示す開閉度を取得し、
前記遮蔽材を操作するための操作用画像を、開閉度と前記操作用画像の投影輝度とが対応付けられた第1輝度情報に基づいて、取得された開閉度に応じた投影輝度で投影機により投影し、
前記操作用画像に対するユーザの操作に関する操作情報を取得し、
前記操作情報に基づいて、前記遮蔽材を駆動制御する
ことを特徴とする遮蔽材制御方法。 - 居住空間内を開閉可能な遮蔽材を駆動制御する遮蔽材制御装置であって、
前記遮蔽材を操作するための操作用画像を投影機により前記居住空間内に投影する投影部と、
前記居住空間と屋外との間に設けられた窓からの入射光を測定する照度センサと、
前記操作用画像に対するユーザの操作に関する操作情報を取得する取得部と、
前記操作情報に基づいて、前記遮蔽材を駆動制御する制御部と
を備え、
前記投影部は、前記照度センサの測定結果に応じた投影輝度で前記操作用画像を投影する
ことを特徴とする遮蔽材制御装置。
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