以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の携帯端末装置1‐1又は1‐2(以下、総括して、「携帯端末装置1」と称する)を説明する。
(制御システム)
図1は、本実施形態の携帯端末装置1により宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にする制御システムの概略構成を示すブロック図である。
本発明に係る携帯端末装置1は、タッチパネル式表示部を有し、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作を含む)を検出し、そのタッチ操作に予め関連付けた動作を行うよう構成される。特に、本発明に係る携帯端末装置1は、詳細に後述するが、フリック操作、或いは所定回数のタップ操作(タップ、ダブルタップ、トリプルタップ等の予め定められた回数のタップ操作)、更にはロングタップ操作により、宅内の制御対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)を無線通信により制御可能とするとともに、制御対象の電動遮蔽装置における遮蔽材の開閉状態を動的に模擬表示して、操作者によって直感的に把握しやすくするよう構成されている。
宅内の制御対象の電動遮蔽装置8として、例えば電動で開閉動作する、縦型又は横型ブライド、ロールスクリーン、カーテンレール、たくし上げカーテン、或いはプリーツスクリーンなどとすることができ、図1に示す例では、代表的に横型ブライドとロールスクリーンが各間仕切り領域(例えば、リビング、寝室、部屋A、…)に1以上設けられている。
それぞれの制御対象の電動遮蔽装置8は、1つの中継装置2に有線接続されている。中継装置2は、携帯端末装置1からの制御コマンドを中継し、対応する電動遮蔽装置8へと送信する機能と、当該制御コマンドに係る対応する電動遮蔽装置8の応答を中継し、携帯端末装置1に送信する機能とを有する。例えば、中継装置2は、宅内で携帯端末装置1‐1による無線通信(Wi−Fi等)4による制御コマンドを対応する電動遮蔽装置8へと送信し、その応答を携帯端末装置1‐1に返信するよう構成することができる。或いは、中継装置2は、宅外で携帯端末装置1‐2による制御コマンドを無線又は有線のネットワーク6と接続する無線通信路5を経て、当該ネットワーク6と接続される宅内に設置された無線ルーター3により、無線通信(Wi−Fi等)7による制御コマンドを対応する電動遮蔽装置8へと送信し、その応答を携帯端末装置1‐2に返信するよう構成することができる。
(電動遮蔽装置内の制御ユニット)
図2は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1により制御対象とする電動遮蔽装置8が備える制御ユニット80の概略構成を示すブロック図である。ここでは、電動遮蔽装置8として遮蔽材(スラット)の開閉と、そのスラットの角度(即ち、チルト量)を電動により制御可能な横型ブラインド用のものを例に説明する。
電動式の横型ブラインドは、スラットのチルト量及び昇降位置を制御可能なモーター(図示せず)、及びスラットのチルト量及び昇降高さを認識するためのエンコーダー(図示せず)を備えている。
中継装置2によって有線接続される制御ユニット80は、制御対象とする電動遮蔽装置8のそれぞれに設けられ、制御部81、個別スイッチ通信制御部82、記憶部83、通信部84、駆動部86、及びパルス信号受信部87を備える。また、制御部81は、制御コマンド解析実行手段811と操作信号解析実行手段812とを備え、制御コマンド解析実行手段811は、開閉位置制御手段813、チルト量制御手段814、及び状態情報管理手段815を備える。
個別スイッチ通信制御部82は、電動遮蔽装置8毎に設けられる個別スイッチ(図示せず)から操作信号を受信して制御部81に送信し、制御部81により当該操作信号に対応する動作を実行する機能部である。例えば、当該個別スイッチは、電動遮蔽装置8として構成される横型ブラインドについて、操作者によってスラットのチルト量や遮蔽材の昇降位置を指定可能なスイッチボタンを有し、操作者によって指定されたチルト量や遮蔽材の昇降位置に関する操作信号を個別スイッチ通信制御部82に出力することができる。
当該操作信号を受信した制御部81は、操作信号解析実行手段812により、指定されるチルト操作や昇降操作を実行するよう動作する。より具体的には、操作信号解析実行手段812は、当該個別スイッチ5を経て操作者によって指定される任意のチルト量・昇降位置について、当該チルト量となるよう駆動部86を介してチルト量及び昇降位置を制御可能なモーター(図示せず)を制御しスラットを回動させ、或いは当該昇降位置となるようスラットを昇降させる。尚、スラットのチルト量と昇降位置を別個のモーターで構成することもでき、これら各モーターを個別に駆動する駆動部を設けるよう構成してもよい。この場合、高段階のチルト量の制御のためにステッピングモーターを利用することもできる。
通信部84は、中継装置2との相互通信を行う機能部であり、中継装置2を介して中継される携帯端末装置1からの制御コマンドを受信し制御部81に出力するとともに、制御部81によって生成される当該制御コマンドに係る対応する電動遮蔽装置8の応答を、中継装置2を介して携帯端末装置1に送信する機能とを有する。
当該制御コマンドを受信した制御部81は、制御コマンド解析実行手段811により、指定されるチルト操作や昇降操作を実行するよう動作する。より具体的には、制御コマンド解析実行手段811内の開閉位置制御手段813は、当該制御コマンドに対応する昇降位置となるよう駆動部86を介して当該昇降モーター(図示せず)を制御しスラットを昇降させ、或いは、制御コマンド解析実行手段811内のチルト量制御手段814は、当該制御コマンドに対応するチルト量となるよう駆動部86を介して当該モーター(図示せず)を制御しスラットを回動させる。
尚、制御コマンド解析実行手段811及び操作信号解析実行手段812は、スラットのチルト動作及び昇降動作の制御中、当該モーター(図示せず)のパルス数をカウントして制御中のチルト量を監視する機能、パルス信号受信部87を経て得られる当該チルト量及び昇降高さを認識可能とするエンコーダー(図示せず)からのパルス信号のパルス数をカウントして制御中の昇降位置を監視する機能を有する。
更に、制御コマンド解析実行手段811及び操作信号解析実行手段812は、スラットのチルト動作及び昇降動作の結果の現在状態を示す状態情報を記憶部83に保持し更新する。そして、全ての制御対象の電動遮蔽装置8における制御コマンド解析実行手段811及び操作信号解析実行手段812は、更新された昇降動作(及びスラットのチルト動作)の結果となる現在状態を示す状態情報をその更新が為される度に中継装置2へと通信するよう構成することもできる。
特に、制御コマンド解析実行手段811は、携帯端末装置1からの制御コマンドによって実行したスラットのチルト動作及び昇降動作の結果を状態情報として記憶部83に保持し更新する状態情報管理手段815を備えている。更に、状態情報管理手段815は、当該制御コマンドが状態情報の取得を指示するときは、記憶部83から現在のチルト量及び昇降位置を示す状態情報を取得して、その制御コマンドの応答として通信部84を介し中継装置2を経て携帯端末装置1に通知する機能を有する。
このように、携帯端末装置1からの制御コマンドには、制御対象の電動遮蔽装置8を識別する識別子(遮蔽装置アドレス)、当該横型ブラインドにおけるスラットのチルト動作及び昇降動作を指示する制御パラメーター、及び状態情報の取得を指示する制御パラメーターが含まれる。また、制御コマンドには、チルト量及び昇降位置に関する制御パラメーターの他、複数種のチルト速度(即ち、スラットの回動速度)に関する制御パラメーターを含ませて、制御コマンド解析実行手段811により、当該制御コマンド内の制御パラメーターに基づいたチルト速度でスラットを回動させるよう構成することもできる。
尚、本例の制御部81をコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、制御部81の各手段を実現させるためのプログラムは、当該コンピューターの内部又は外部のメモリ(図示せず)に記憶される(当該メモリは記憶部83と共有にしてもよい)。コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部81の各手段を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、制御部81の機能に相当する処理をコンピューターで実現させることができる。
図2に示す制御ユニット80は、電動遮蔽装置8として遮蔽材(スラット)の開閉と、そのスラットの角度(即ち、チルト量)を電動により制御可能な横型ブラインドを例に説明したが、他の種類の電動遮蔽装置(例えばロールスクリーン)であれば、遮蔽材の昇降位置に関する機能部のみを設けることで、図2に示す制御ユニット80とほぼ同様に構成することができる。例えば、電動式のロールスクリーンには、チルト用の駆動手段を設ける必要はない。
(中継装置)
図3は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1により制御対象とする電動遮蔽装置8との無線通信を中継する中継装置2の概略構成を示すブロック図である。中継装置2は、制御部21、記憶部22、及び通信部23,24を備える。制御部21は、状態管理手段211及び制御コマンド解析中継制御手段212を備える。
通信部23は、電動遮蔽装置8と相互通信を行う機能部である。
通信部24は、宅内で携帯端末装置1‐1と相互通信を行う機能部、及び/又は、宅外で無線ルーター3を介して携帯端末装置1‐2と相互通信を行う機能部である。
制御部21内の状態管理手段211は、必ずしも設ける必要はないが、全ての制御対象の電動遮蔽装置8における制御コマンド解析実行手段811及び操作信号解析実行手段812が、更新されたスラットのチルト動作及び昇降動作の結果の現在状態を示す状態情報をその更新が為される度に中継装置2へと通信するよう構成されているときに、全ての制御対象の電動遮蔽装置8における最新の状態情報を記憶部22へ保持して管理する機能部である。それぞれの制御対象の電動遮蔽装置8は、例えば横型ブラインドであれば図4(a)に示すように自身のスラットのチルト動作及び昇降動作の結果の現在状態を示す状態情報が状態情報管理テーブルとして保持されており、これを中継装置2の状態管理手段211が取得すると、図4(b)に示すように全ての制御対象の電動遮蔽装置8における状態情報管理テーブルを更新し保持するよう構成することができる。
制御コマンド解析中継制御手段212は、通信部24を介して携帯端末装置1による制御コマンドを受信すると、通信部23を介してその制御コマンドを対応する識別子(遮蔽装置アドレス)の電動遮蔽装置8へと送信することにより中継する機能部である。尚、通信部24を介して受信した制御コマンドを、通信部23を介して全ての制御対象の電動遮蔽装置8へと送信するよう構成することもできる。この場合、各電動遮蔽装置8における制御コマンド解析実行手段811は、自身の識別子(遮蔽装置アドレス)を有する制御コマンドであるか否かを判別して実行するか否かを判定する。
尚、中継装置2又は中継装置2の制御部21をコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、制御部21の各手段を実現させるためのプログラムは、当該コンピューターの内部又は外部のメモリ(図示せず)に記憶される(当該メモリは記憶部22と共有にしてもよい)。コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部21の各手段を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、制御部21の機能に相当する処理をコンピューターに実現させることができる。
本例における中継装置2は、制御対象とする電動遮蔽装置8を登録可能なユーザーインターフェースを有し、携帯端末装置1により、制御対象とする電動遮蔽装置8の遠隔制御に関するアプリケーションが保持されたサーバーコンピューターとして構成される。従って、携帯端末装置1は、この中継装置2として構成されるサーバーコンピューターにアクセスし、中継装置2上で動作するアプリケーションに対して制御コマンドを送り、対応する遠隔制御を実行するようオンデマンド形式で構成するか、又は中継装置2から当該アプリケーションをダウンロードして携帯端末装置1上で動作するアプリケーションを用いて制御コマンドを送り、対応する遠隔制御を実行するよう構成することができる。
従って、携帯端末装置1は、中継装置2にアクセスすることで、制御対象とする電動遮蔽装置8を検知することができ、所望の制御対象を指定することができる。
(携帯端末装置)
図5は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1の概略構成を示すブロック図である。携帯端末装置1は、所謂スマートフォンやタブレットなどとすることができ、本発明に係る構成要素のみを説明するに、制御部11、タッチパネル式表示部12、記憶部13、及び通信部14を備える。制御部11は、タッチ操作検出手段111、表示制御手段112、及び制御コマンド生成手段113を備える。
通信部14は、宅内で中継装置2と相互通信を行う機能部、及び/又は、宅外で無線ルーター3を介して中継装置2と相互通信を行う機能部である。
タッチパネル式表示部12は、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作(タップ、ダブルタップ、トリプルタップ等の予め定められた回数のタップ操作)、及びロングタップ操作を含む)を許容している。
制御部11内のタッチ操作検出手段111は、詳細は後述するが、当該タッチ操作に予め関連付けた動作を行う機能部であり、通信部14を介して制御コマンドを送信し、その応答を受信して、タッチパネル式表示部12や記憶部13の情報管理を行う機能部である。
制御部11内の表示制御手段112は、操作者による所定種類のタッチ操作に応じて当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関する操作メニュー画面・エリア画面・状態画面・操作実行画面をタッチパネル式表示部12に表示する機能、操作者による所定種類のタッチ操作に応じて、又は所定種類の画面表示をトリガとして自動的に取得した、宅内の全ての制御対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)に関する状態情報を記憶部13に一時記憶し、適宜、タッチパネル式表示部12に表示可能にする機能、当該制御対象の電動遮蔽装置8を模擬表示する機能、及び、操作者による所定種類のタッチ操作に応じて送信する制御コマンドに対応する遮蔽材の開閉動作(又はチルト動作)を動的模擬表示する機能を有する。
制御部11内の制御コマンド生成手段113は、操作者による所定種類のタッチ操作に応じた制御コマンドを生成し、通信部14を経て宅内で中継装置2に送信する機能、記憶部13に一時記憶する機能、及び/又は、宅外で無線ルーター3を介して中継装置2に送信する機能を有する。尚、前述したように、制御コマンドには、制御対象の電動遮蔽装置8を識別する識別子(遮蔽装置アドレス)、当該横型ブラインドにおけるスラットのチルト動作及び昇降動作を指示する制御パラメーター、及び状態情報の取得を指示する制御パラメーターが含まれる。
記憶部13は、自動取得した宅内の全ての制御対象の電動遮蔽装置8の状態情報、当該自動取得した状態情報を基に模擬表示可能な制御対象の電動遮蔽装置8を模擬表示するためのデータ、及び動的模擬表示に必要なデータを一時記憶する機能部である。
従って、携帯端末装置1は、表示制御手段112により自動取得した宅内の全ての制御対象の電動遮蔽装置8の状態情報を記憶部13に一時記憶し、当該制御対象の電動遮蔽装置8を模擬表示するとともに、操作者による所定種類のタッチ操作に応じて、送信する制御コマンドに対応する遮蔽材の開閉動作(又はチルト動作)を動的模擬表示することができるようになっている。
尚、携帯端末装置1の制御部11をコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、制御部11の各手段を実現させるためのプログラムは、当該コンピューターの内部又は外部のメモリ(図示せず)に記憶される(当該メモリは記憶部13と共有にしてもよい)。コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部11の各手段を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、制御部11の機能に相当する処理をコンピューターに実現させることができる。
(制御システムの動作フロー)
図6は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1により宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にする制御システムの制御フローを示す図である。ここでは、宅内の携帯端末装置1‐1から中継装置2を介して、制御対象の電動遮蔽装置8を制御する例を説明するが、宅外の携帯端末装置1‐2から制御する場合もほぼ同様であることから、総括して携帯端末装置1と称して説明する。また、携帯端末装置1は、中継装置2から携帯端末装置1上で動作するアプリケーションをダウンロードして用いて、制御コマンドを送り、対応する遠隔制御を実行するよう構成した例を説明する。
まず、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、当該アプリケーションを示すアイコンに対し操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を検出し、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関する操作メニュー画面をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS1)。例えば、携帯端末装置1のタッチパネル式表示部12には、図7(a)に示す多数のアイコンが示された「デフォルト画面」が提示されており、このうち操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により本発明に係る当該アプリケーションを示す「アイコンp1」が指定されると、当該アプリケーションが起動し、図7(b)に示す「操作メニュー画面p2」が提示される。
続いて、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、当該「操作メニュー画面p2」に対し操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)で、予め当該アプリケーションで登録されている間仕切り領域(「リビング」・「寝室」・「部屋A」・「全体」)、或いは「戻る」のいずれが指定されたかを検出し、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関するエリア画面をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS2)。尚、「戻る」が指定されたと判定した場合、表示制御手段112は、「デフォルト画面」に移行する。また、当該「操作メニュー画面p2」の「リビング」・「寝室」・「部屋A」は、予め当該アプリケーションで登録されているリビング、寝室、及び部屋A(図1参照)内の電動遮蔽装置8を、当該「操作メニュー画面p2」の「全体」は、当該アプリケーションで登録されている全ての電動遮蔽装置8を指定するものとして判定し、これにより、それぞれの間仕切り領域内の電動遮蔽装置8が個々に示されたアイコンを含む「エリア画面p3」が提示される(図7(c)参照)。
尚、「エリア画面p3」(図7(c)参照)が提示されると、電動遮蔽装置8が個々に示されたアイコンを他のアイコンと重なるように、「ロングタップでスワイプ」させる操作を行なうことで、グループ化することができる。ここで、「ロングタップでスワイプ」させる操作とは、単なるスワイプとは異なり、スワイプさせながら所定時間以上のロングタップ操作である点に留意する。グループ化されたアイコンは、例えば、図7(c)に示すように、四角枠“1”のアイコンと重なるように、四角枠“2”,“8”のアイコンについて「ロングタップでスワイプ」させる操作を行なうと、四角枠“1”内に、破線四角枠“2”,“8”が表示され、“1”を示す電動遮蔽装置8は、“2”,“8”を示す電動遮蔽装置8とグループ化され、“1”を示す電動遮蔽装置8の操作は、“2”,“8”を示す電動遮蔽装置8の操作も同時に行うことを示している。グループ化は、複数の電動遮蔽装置8に対してタイマー設定を共通化したいときや、一括操作したいときなどに有効である。
「エリア画面p3」(図7(c)参照)が提示されると、操作者は電動遮蔽装置8が個々に示された「数値」のアイコン、又は当該エリア内の全体を示す「全体」のアイコンを所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により指定して、後述する「操作実行画面p5」(図7(e)又は図7(f)参照)へと移行することを選択できるようになっている。
また、「エリア画面p3」が提示される(図7(c)参照)と、操作者は「状態画面」のアイコンを所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により指定して、後述する「状態画面p4」へと移行することを選択でき、「戻る」を選択して「操作メニュー画面」に移行することもできるようになっている。尚、「状態画面p4」への移行は、「エリア画面p3」から任意の画面位置で「ロングタップ」操作により移行するよう構成することもできる。
続いて、図6を参照するに、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関するエリア画面をタッチパネル式表示部12に表示するとともに、自動的に、制御コマンド生成手段113により、全ての制御対象の電動遮蔽装置8の状態情報の取得を指示する制御パラメーターを含む制御コマンドを生成し、中継装置2へ送信する(ステップS3)。尚、「エリア画面p3」が提示される画面上で、操作者によって「状態画面p4」へと移行することが選択される場合にも、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、これを検知し、制御コマンド生成手段113により、当該状態情報の取得に関する制御コマンドを生成し、中継装置2へ送信することができる。
このとき、中継装置2は、制御コマンド解析中継制御手段212により、当該受信した状態情報の取得に関する制御コマンドを解析し、識別子(遮蔽装置アドレス)を基に、対応する制御対象の電動遮蔽装置8に中継送信する。当該状態情報の取得に関する制御コマンドを受信した電動遮蔽装置8は、状態情報管理手段815により、現在の状態情報を当該状態情報の取得に関する制御コマンドに対する応答として、中継装置2を経て携帯端末装置1に返信する(ステップS4)。
尚、中継装置2が、状態管理手段211により、図4(b)に示すように全ての制御対象の電動遮蔽装置8における状態情報管理テーブルを更新し保持するよう構成されているときは、中継装置2は、当該受信した状態情報の取得に関する制御コマンドを取得すると、制御コマンド解析中継制御手段212により、当該状態情報の取得に関する制御コマンドに対する応答として、全ての制御対象の電動遮蔽装置8における状態情報を返信する(ステップS4’)。
これにより、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、取得済の全ての又はエリア画面内の当該制御対象の電動遮蔽装置8の状態情報を記憶部13に一時記憶することができる。
したがって、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、「エリア画面p3」にて、操作者による「状態画面」のアイコンに関する所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ操作)を検出したときは「状態画面p4」(図7(d)参照)へと移行する。
「状態画面p4」では、例えば図7(d)に例示するように、当該エリア(例えば「リビング」)内における全ての電動遮蔽装置8の現在の状態情報を、その電動遮蔽装置8の種別(本例では、横型ブラインドやロールスクリーン)に応じて、例えば遮蔽材の開閉状態を0(全閉状態)〜100(全開状態)の数値で、横型ブラインドのスラットのチルト量であればスラットの角度(チルト量)を0(正遮蔽)〜100(逆遮蔽)の数値で、知覚可能な態様で表示可能に提示する。尚、画面上でスクロールして、知覚容易な態様で表示するのが好ましい。「状態画面p4」で「戻る」が指定されると、「エリア画面p3」に移行する。また、所定時間、タッチ操作が検出されないときは、自動的に「エリア画面p3」に移行するよう構成することができる。
そして、図6を参照するに、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、「エリア画面p3」上で電動遮蔽装置8が個々に示された「数値」のアイコン(又は当該エリア内の全体を示す「全体」のアイコン)に対して操作者による所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ操作)を検出すると、表示制御手段112により、制御対象の電動遮蔽装置8を模擬する態様で、「操作実行画面p5」(図7(e)又は図7(f)参照)をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS5)。例えば横型ブラインドであれば図7(e)に例示する「操作実行画面p5」を、ロールスクリーンであれば図7(f)に例示する「操作実行画面p5」を表示する。尚、複数種の電動遮蔽装置8を含むグループ化の設定時や全体時には、遮蔽材の開閉操作の実行を知覚可能にする予め定めた制御対象の電動遮蔽装置8を模擬表示する(本例では、図7(e)に例示する横型ブラインドを模擬表示すればよい)。
続いて、携帯端末装置1は、「操作実行画面p5」上で、タッチ操作検出手段111により、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作のうち、指定のタッチ操作)を検出し、制御コマンド生成手段113により、制御対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)に関する制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して、遠隔制御する(ステップS6)。
遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)に関する制御コマンドを受信した電動遮蔽装置8は、制御コマンド解析実行手段811により、当該制御コマンドで指定される動作を実行し(ステップS7)、その制御コマンドに対する応答として当該動作の実行後の状態情報を記憶部83に更新して中継装置2を経て携帯端末装置1に返信する(ステップS8)。
続いて、携帯端末装置1は、当該動作の実行後の状態情報を取得すると、表示制御手段112により、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、新たな状態情報を記憶部13に一時記憶するとともに、その新たな状態情報を基にした状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で動的に提示する(ステップS9)。尚、制御対象の電動遮蔽装置8は、ブラインド(スラット)の閉動作に関する1つの制御コマンドに対して、所定間隔で逐次的にそのブラインド(スラット)の状態を示す状態情報を携帯端末装置1に送信するため、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、その動的模擬表示を可能とする。このステップS6及びステップS9の一連の動作を、操作者は繰り返し行うことができる。また、ステップS6及びステップS9の一連の動作に関する幾つかの実施例は詳細に後述する。
そして、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111及び表示制御手段112により、図7(e)又は図7(f)に示すように、「操作実行画面p5」上で、操作者が「戻る」に対するタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を行うと「エリア画面p3」に移行し、「メニュー」に対するタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を行うと「操作メニュー画面p2」に移行するよう構成されている。また、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111及び制御コマンド生成手段113により、「操作実行画面p5」上で、操作者が「元に戻す」に対するタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を行うと、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を記憶部13から取り出し、対応する制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し、「操作実行画面p5」の提示時点の状態に戻すことができるよう構成されている。
以下、図8乃至図20を参照して実施例1乃至12の制御方法の詳細を説明するとともに、各実施例に対応する操作例をその変形例を含み図21乃至図38を参照して説明する。
(実施例1の制御方法)
図8は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例1の制御方法を示すフローチャートである。また、図21(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例1の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図8を参照するに、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉方向に「フリック」操作するものであるか否かを検出する(ステップS11)。閉方向(本例では下降方向)に「フリック」操作であると検出したとき(ステップS11:Y)、ステップS12に移行し、そうでなければステップS20に移行する(ステップS11:N)。
ステップS11の検出では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図21(a)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、当該模擬表示映像D内で、ブラインド(スラット)の閉方向への「フリック」操作を検出した場合に(図示する白抜き矢印)、操作者が閉操作を所望しているものと判別し、他の座標領域における他のタッチ操作(他方向のフリック操作を含む)では、その閉操作を受け付けないようになっている。
閉方向に「フリック」操作であると検出したとき(ステップS11:Y)、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、現在の状態情報を確認し、ブラインド(スラット)が全閉状態(本例では下限位置状態)であるか否かを判別する(ステップS12)。ブラインド(スラット)が全閉状態であれば(ステップS12:Y)、携帯端末装置1は、その「フリック」操作に対する実行処理を終了し、ブラインド(スラット)が全閉状態でなければ(ステップS12:N)、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨(本例では下降の旨)を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS13)。
制御コマンドの送信を経て、携帯端末装置1は、制御部11の機能により、送信した制御コマンドの応答として状態情報を取得すると、表示制御手段112により、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、新たな状態情報を記憶部13に一時記憶するとともに、その新たな状態情報を基にした状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で動的に提示するよう更新する(ステップS15)。尚、制御対象の電動遮蔽装置8は、ブラインド(スラット)の閉動作に関する1つの制御コマンドに対して、所定間隔で逐次的にそのブラインド(スラット)の閉状態を示す状態情報を携帯端末装置1に送信するため、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、その動的模擬表示を可能とする。
従って、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)の閉動作が動的に変化する様子を確認することができる。
続いて、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉動作の停止を示す「タップ」操作の検出を待機し(ステップS16)、「タップ」操作の検出がないときは(ステップS16:N)、ステップS14,S15の処理を継続する。尚、ブラインド(スラット)の閉状態が下限(全閉)となるまで閉動作の停止を示す「タップ」操作の検出が検出されないときは、動作限界の状態にあるか否か(ここでは、全閉の状態にあるか否か)を判別し(ステップS23)、動作限界の状態にないときは(ステップS23:N)、ステップS14に移行し、動作限界の状態にあるときは(ステップS23:Y)、遠隔制御に関する実行処理を終了する。「タップ」操作の検出があるとき(ステップS16:Y)、ステップS17に移行する。
ステップS16の検出では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図21(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「タップ」操作を検出した場合に、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、他のタッチ操作では、その閉動作の停止を受け付けないようになっている。
携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、「タップ」操作による閉動作の停止を検出すると(ステップS16:Y)、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。
続いて、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、その動作停止の制御コマンドの応答として状態情報を受信し(ステップS18)、動作停止後の状態情報を基に、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、新たな状態情報を記憶部13に一時記憶するとともに、その新たな状態情報を基にした状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で提示する(ステップS19)。
尚、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111及び制御コマンド生成手段113により、「操作実行画面p5」上で、操作者が「元に戻す」に対するタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を行うと、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を記憶部13から取り出し、対応する制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し、「操作実行画面p5」の提示時点の状態に戻すことができる。尚、「元に戻す」に対するタッチ操作の検出後、一旦、後述する図33や図37に例示するような各動作のボタンを示すダイアログ表示画面Dsを提示してもよい。
また、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、開方向に「フリック」操作するものであるか否かを検出するものであると検出したとき(ステップS20:Y)、ステップS21に移行し、そうでなければ(ステップS20:N)、当該タッチ操作に対する実行処理を終了する。
ステップS20の検出においても、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、当該模擬表示映像D内で、遮蔽材の開方向への「フリック」操作を検出した場合に、操作者が開操作を所望しているものと判別し、他の座標領域における他のタッチ操作(他方向のフリック操作を含む)では、その閉操作を受け付けないようになっている。
開方向に「フリック」操作であると検出したとき(ステップS20:Y)、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、現在の状態情報を確認し、ブラインド(スラット)が全開状態(本例ではスラット上限位置状態)であるか否かを判別する(ステップS21)。ブラインド(スラット)が全開状態であれば(ステップS21:Y)、携帯端末装置1は、その「フリック」操作に対する実行処理を終了し、ブラインド(スラット)が全開状態でなければ(ステップS21:N)、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を上昇させる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し(ステップS22)、これ以降は閉動作を開動作と置き換えて上述のステップS14乃至S19と同様に制御する。
このように、実施例1の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい「フリック」操作と「タップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例2の制御方法)
図9は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例2の制御方法を示すフローチャートである。また、図22(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例2の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図9に示す実施例2の制御方法は、図8に示す実施例1の制御方法におけるステップS16のタップ操作の検出を、ダブルタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS16a)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例2の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図22(a)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、当該模擬表示映像D内で、ブラインド(スラット)の閉方向への「フリック」操作を検出した場合に(図示する白抜き矢印)、操作者が閉操作を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する。
そして、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図22(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「ダブルタップ」操作を検出した場合に、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する。
このように、実施例2の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい「フリック」操作と「ダブルタップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例3の制御方法)
図10は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例3の制御方法を示すフローチャートである。また、図23(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例3の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図10に示す実施例3の制御方法は、図8に示す実施例1の制御方法におけるステップS16のタップ操作の検出を、開閉方向以外の方向のフリック操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS16b)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例3の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図23(a)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、当該模擬表示映像D内で、ブラインド(スラット)の閉方向への「フリック」操作を検出した場合に(図示する白抜き矢印)、操作者が閉操作を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する。
そして、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図23(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で開閉方向以外の方向の「フリック」操作を検出した場合に、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する。
このように、実施例3の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい「フリック」操作と開閉方向以外の方向の「フリック」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例4の制御方法)
図11は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例4の制御方法を示すフローチャートである。また、図24(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例4の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図11に示す実施例4の制御方法は、図8に示す実施例1の制御方法におけるステップS11,S20のフリック操作の検出を、開閉方向位置を示すタップ操作の検出に置き換えて構成し(ステップS11a,S20a)、図8に示す実施例1の制御方法におけるステップS16のタップ操作の検出を、開閉方向以外の方向のフリック操作の検出に置き換えて構成され(ステップS16b)、加えて、タッチ座標に基づく操作要求で開動作又は閉動作の制御コマンドを送信し、当該タッチ座標に対応する位置まで制御対象の電動遮蔽装置8を動作せるよう構成したものである(ステップS13a,S22a)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例4の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉方向位置の所定座標領域D2内でタップ操作される閉動作のタッチ座標(図24(a)参照)、或いは模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内でタップ操作される開動作のタッチ座標(図24(c)参照)を検出すると(ステップS11a又はS20a)、それぞれ当該タッチ座標の位置までの閉操作又は開操作を所望しているものと判別する。続いて、制御コマンド生成手段113により、全閉状態に無いときの閉動作であれば、ブラインド(スラット)を下降させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS13a)。一方、全開状態に無いときの開動作であれば、ブラインド(スラット)を上昇させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS22a)。当該タッチ座標を含む制御コマンドを受け付けた電動遮蔽装置8は、以下に示す停止用の制御コマンドを受け付けない限り、当該制御コマンドに含まれるタッチ座標に対応する位置まで開閉動作を実行する。
電動遮蔽装置8が開閉動作を実行中、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉動作時に関しては、図24(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で開閉方向以外の方向の「フリック」操作を検出した場合に(ステップS16b:Y)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。同様に、開動作時に関しては、図24(d)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で開閉方向以外の方向の「フリック」操作を検出した場合に(ステップS16b:Y)、操作者がその開動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。その他の制御は実施例1の制御方法と同様である。尚、タッチ操作検出手段111は、検出したタッチ座標が全閉位置(本例では下限位置)近傍、或いは全開位置(本例では上限位置)であるときは、制御コマンド生成手段113によりそれぞれ当該遮蔽材を全閉又は全開にするものとして制御コマンドを送信する。
このように、実施例4の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい開閉方向及びその座標位置を示す「タップ」操作と開閉方向以外の方向の「フリック」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例5の制御方法)
図12は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例5の制御方法を示すフローチャートである。また、図25(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例5の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図12に示す実施例5の制御方法は、図11に示す実施例4の制御方法におけるステップS11a,S20aのタップ操作の検出を、ダブルタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS11b,S20b)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例5の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉方向位置の所定座標領域D2内でダブルタップ操作される閉動作のタッチ座標(図25(a)参照)、或いは模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内でダブルタップ操作される開動作のタッチ座標(図25(c)参照)を検出すると(ステップS11b又はS20b)、それぞれ当該タッチ座標の位置までの閉操作又は開操作を所望しているものと判別する。続いて、制御コマンド生成手段113により、全閉状態に無いときの閉動作であれば、ブラインド(スラット)を下降させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS13a)。一方、全開状態に無いときの開動作であれば、ブラインド(スラット)を上昇させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS22a)。当該タッチ座標を含む制御コマンドを受け付けた電動遮蔽装置8は、以下に示す停止用の制御コマンドを受け付けない限り、当該制御コマンドに含まれるタッチ座標に対応する位置まで開閉動作を実行する。
電動遮蔽装置8が開閉動作を実行中、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉動作時に関しては、図25(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で開閉方向以外の方向の「フリック」操作を検出した場合に(ステップS16b:Y)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。同様に、開動作時に関しては、図25(d)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で開閉方向以外の方向の「フリック」操作を検出した場合に(ステップS16b:Y)、操作者がその開動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。その他の制御は実施例1の制御方法と同様である。尚、タッチ操作検出手段111は、検出したタッチ座標が全閉位置(本例では下限位置)近傍、或いは全開位置(本例では上限位置)であるときは、制御コマンド生成手段113により当該遮蔽材を全閉又は全開にするものとして制御コマンドを送信する。
このように、実施例5の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい開閉方向及びその座標位置を示す「ダブルタップ」操作と開閉方向以外の方向の「フリック」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例6の制御方法)
図13は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例6の制御方法を示すフローチャートである。また、図26(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例6の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。本実施例の携帯端末装置1は、閉方向位置の所定座標領域D2内で「タップ」操作によるタッチ座標が検出された際には(図26(a)参照)、遮蔽材の全閉(本例では下限位置)が所望されていると判別し、全閉位置まで遮蔽材を動作させ自動停止させるよう制御する(図26(b)参照)。また、本実施例の携帯端末装置1は、模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内で「タップ」操作によるタッチ座標が検出された際には(図26(c)参照)、遮蔽材の全開(本例では上限位置)が所望されていると判別して、全開位置まで遮蔽材を動作させ自動停止させるよう制御する(図26(d)参照)。
より具体的には、図13を参照するに、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、タッチ座標を基に全閉又は全開方向位置を示す「タップ」操作するものであるか否かを検出する(ステップS31)。全閉又は全開方向位置を示す「タップ」操作であると検出したとき(ステップS31:Y)、ステップS32に移行し、そうでなければその「タップ」操作による実行処理を終了する(ステップS31:N)。
続いて、当該全閉又は全開方向位置を示す「タップ」操作であると検出したとき(ステップS31:Y)、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、タッチ座標を基に全閉位置を示すタップ操作であるか否かを併せて判別し(ステップS32)、全閉位置を示すタップ操作であると判別したとき(ステップS32:Y)、ステップS33に移行し、そうでなければ(ステップS32:N)、併せてタッチ座標を基に全開位置を示すタップ操作であるか否かを判別する(ステップS37)。
ステップS31の検出、並びにステップS32,S37の判別では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図26(a)又は図26(c)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その所定座標領域D2又はD3内で、ブラインド(スラット)の全閉又は全開方向位置を示す「タップ」操作を検出した場合に(図示する例では全閉方向位置)、操作者が閉操作又は開操作のいずれを所望しているかを判別し、他のタッチ操作では、その閉操作を受け付けないようになっている。
図26(a)に示すように全閉位置を示す「タップ」操作であるとしてタッチ座標を検出したとき(ステップS32:Y)、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、現在の状態情報を確認し、ブラインド(スラット)が全閉状態であるか否かを判別する(ステップS33)。ブラインド(スラット)が全閉状態であれば(ステップS33:Y)、携帯端末装置1は、その「タップ」操作に対する実行処理を終了し、ブラインド(スラット)が全閉状態でなければ(ステップS33:N)、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS34)。
制御コマンドの送信を経て、携帯端末装置1は、制御部11の機能により、送信した制御コマンドの応答として状態情報を取得すると(ステップS35)、表示制御手段112により、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、新たな状態情報を記憶部13に一時記憶するとともに、その新たな状態情報を基にした状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で動的に「全閉状態となるまで」提示するよう更新する(ステップS36)。従って、図26(b)に示すように、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)の閉動作が「全閉状態となるまで」動的に変化し、自動停止する様子を確認することができる。
また、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図26(c)に示すように全開位置を示す「タップ」操作であるとしてタッチ座標を検出したとき(ステップS37:Y)、ステップS38に移行して、表示制御手段112により、現在の状態情報を確認し、ブラインド(スラット)が全開状態であるか否かを判別する(ステップS38)。ブラインド(スラット)が全開状態であれば(ステップS38:Y)、携帯端末装置1は、その「タップ」操作に対する実行処理を終了し、ブラインド(スラット)が全開状態でなければ(ステップS38:N)、ステップS34に移行する。これ以降は閉動作を開動作と置き換えて上述のステップS34乃至S36と同様に制御する。従って、図26(d)に示すように、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)の開動作が「全開状態となるまで」動的に変化し、自動停止する様子を確認することができる。
このように、実施例6の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい全閉又は全開方向位置を示す「タップ」操作のみで、全閉状態又は全開状態へと、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例7の制御方法)
図14は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例7の制御方法を示すフローチャートである。また、図27(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例7の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図14に示す実施例7の制御方法は、図13に示す実施例6の制御方法におけるステップS31,S32,S37のタップ操作の検出を、全閉・全開方向位置を示す全閉・全開方向位置を示すダブルタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS31a,S32a,S37a)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。本実施例の携帯端末装置1においては、閉方向位置の所定座標領域D2内でダブルタップ操作によるタッチ座標が検出された際には(図27(a)参照)、遮蔽材の全閉(本例では下限位置)が所望されていると判別し、全閉位置まで遮蔽材を動作させ自動停止させるよう制御する(図27(b)参照)。また、本実施例の携帯端末装置1は、模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内でダブルタップ操作によるタッチ座標が検出された際には(図27(c)参照)、遮蔽材の全開(本例では上限位置)が所望されていると判別して、全開位置まで遮蔽材を動作させ自動停止させるよう制御する(図27(d)参照)。
即ち、図27(a)又は図27(c)に示すように、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その所定座標領域D2又はD3内で、ブラインド(スラット)の全閉又は全開方向位置を示す「ダブルタップ」操作を検出した場合に(図示する例では全閉方向位置)、操作者が閉操作又は開操作のいずれを所望しているかを判別し、他のタッチ操作では、その閉操作を受け付けないようになっている。
そして、携帯端末装置1は、図27(a)に示すように全閉位置を示す「ダブルタップ」操作であるとしてタッチ座標を検出すると、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し、図27(b)に示すように、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)の閉動作が「全閉状態となるまで」動的に変化し、自動停止する様子を確認することができる。同様に、携帯端末装置1は、図27(c)に示すように全開位置を示す「ダブルタップ」操作であるとしてタッチ座標を検出すると、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し、図27(d)に示すように、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)の開動作が「全開状態となるまで」動的に変化し、自動停止する様子を確認することができる。
このように、実施例7の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい全閉又は全開方向位置を示す「ダブルタップ」操作のみで、全閉状態又は全開状態へと、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例8の制御方法)
図15は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例8の制御方法を示すフローチャートである。また、図28(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例8の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図15に示す実施例8の制御方法は、図11に示す実施例4の制御方法におけるステップS16bのフリック操作の検出を、開閉方向位置を示すタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS16)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例8の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉方向位置の所定座標領域D2内でタップ操作される閉動作のタッチ座標(図28(a)参照)、或いは模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内でタップ操作される開動作のタッチ座標(図28(c)参照)を検出すると(ステップS11a又はS20a)、それぞれ当該タッチ座標の位置までの閉操作又は開操作を所望しているものと判別する。続いて、制御コマンド生成手段113により、全閉状態に無いときの閉動作であれば、ブラインド(スラット)を下降させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS13a)。一方、全開状態に無いときの開動作であれば、ブラインド(スラット)を上昇させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS22a)。当該タッチ座標を含む制御コマンドを受け付けた電動遮蔽装置8は、以下に示す停止用の制御コマンドを受け付けない限り、当該制御コマンドに含まれるタッチ座標に対応する位置まで開閉動作を実行する。
電動遮蔽装置8が開閉動作を実行中、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉動作時に関しては、図28(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「タップ」操作を検出した場合に(ステップS16:Y)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。同様に、開動作時に関しては、図28(d)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「タップ」操作を検出した場合に(ステップS16:Y)、操作者がその開動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。その他の制御は実施例1の制御方法と同様である。尚、タッチ操作検出手段111は、検出したタッチ座標が全閉位置(本例では下限位置)近傍、或いは全開位置(本例では上限位置)であるときは、制御コマンド生成手段113により当該遮蔽材を全閉又は全開にするものとして制御コマンドを送信する。
このように、実施例8の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい開閉動作の開始と停止を示す「タップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例9の制御方法)
図16は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例9の制御方法を示すフローチャートである。また、図29(a),(b),(c),(d)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例9の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて「操作実行画面p5」が表示され、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図16に示す実施例8の制御方法は、図12に示す実施例5の制御方法におけるステップS16bのフリック操作の検出を、開閉方向位置を示すダブルタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS16a)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例9の制御方法では、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉方向位置の所定座標領域D2内でダブルタップ操作される閉動作のタッチ座標(図29(a)参照)、或いは模擬表示映像Dにおける開方向位置の所定座標領域D3(ヘッドボックスからボトムレール間)内でダブルタップ操作される開動作のタッチ座標(図29(c)参照)を検出すると(ステップS11b又はS20b)、それぞれ当該タッチ座標の位置までの閉操作又は開操作を所望しているものと判別する。続いて、制御コマンド生成手段113により、全閉状態に無いときの閉動作であれば、ブラインド(スラット)を下降させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS13a)。一方、全開状態に無いときの開動作であれば、ブラインド(スラット)を上昇させる旨、及び当該タッチ座標を含む制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS22a)。当該タッチ座標を含む制御コマンドを受け付けた電動遮蔽装置8は、以下に示す停止用の制御コマンドを受け付けない限り、当該制御コマンドに含まれるタッチ座標に対応する位置まで開閉動作を実行する。
電動遮蔽装置8が開閉動作を実行中、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、閉動作時に関しては、図29(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「ダブルタップ」操作を検出した場合に(ステップS16a:Y)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。同様に、開動作時に関しては、図29(d)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「ダブルタップ」操作を検出した場合に(ステップS16a:Y)、操作者がその開動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。その他の制御は実施例1の制御方法と同様である。尚、タッチ操作検出手段111は、検出したタッチ座標が全閉位置(本例では下限位置)近傍、或いは全開位置(本例では上限位置)であるときは、制御コマンド生成手段113により当該遮蔽材を全閉又は全開にするものとして制御コマンドを送信する。
このように、実施例9の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすい開閉動作の開始と停止を示す「ダブルタップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例10の制御方法)
図17は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例10の制御方法を示すフローチャートである。また、図30(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例10の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、遮蔽材が所定の開状態の状態情報が得られて遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向を模擬表示する「操作実行画面p5」が表示され(図30参照)、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図17に示す実施例10の制御方法は、図8に示す実施例1の制御方法におけるステップS11乃至S13,S20乃至S22における遮蔽材の開閉動作に関するフリック操作の検出及び制御コマンドの送信を、それぞれ遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向を示すフリック操作の検出及び制御コマンドの送信に置き換えて構成したものである(ステップS11c乃至S13c,S20c乃至S22c)。その他の制御動作はほぼ同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例10の制御方法では、図30に例示するように、遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向についても容易に操作可能に制御するよう構成したものである。携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、ブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向を模擬表示する電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、ブラインド(スラット)の正遮蔽方向/逆遮蔽方向(図30(a)では日射表示Daを基準に正遮蔽方向/逆遮蔽方向を識別可能であり、正遮蔽全閉の指示を例示)を示す「フリック」操作を検出した場合に、操作者がそのフリック操作に対応する方向へと全遮蔽とするのを所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS11c乃至S13c又はステップS20c乃至S22c)。
そして、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図31(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「タップ」操作を検出した場合に(ステップS16)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。
このように、実施例10の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遠隔制御についても、操作者によって直感的に分かりやすい動作開始を示す「フリック」操作と動作停止を示す「タップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例11の制御方法)
図18は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例11の制御方法を示すフローチャートである。また、図31(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例11の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、所定状態の状態情報が得られて遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向を模擬表示する「操作実行画面p5」が表示され(図31参照)、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図18に示す実施例11の制御方法は、図17に示す実施例10の制御方法におけるステップS16のタップ操作の検出を、ダブルタップ操作の検出に置き換えたものである(ステップS16a)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、実施例11の制御方法では、図31に例示するように、遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向についても容易に操作可能に制御するよう構成したものである。携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、ブラインド(スラット)のチルト動作に関する遮蔽方向を模擬表示する電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、ブラインド(スラット)の正遮蔽方向/逆遮蔽方向(図31(a)では日射表示Daを基準に正遮蔽方向/逆遮蔽方向を識別可能であり、正遮蔽全閉の指示を例示)を示す「フリック」操作を検出した場合に、操作者がそのフリック操作に対応する方向へと全遮蔽とするのを所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、ブラインド(スラット)を閉じる旨を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS11c乃至S13c又はステップS20c乃至S22c)。
そして、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、図31(b)に示すように、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dに対し、その画面内で「ダブルタップ」操作を検出した場合に(ステップS16a)、操作者がその閉動作の停止を所望しているものと判別し、制御コマンド生成手段113により、その動作停止の制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信する(ステップS17)。
このように、実施例11の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、遮蔽材としてのブラインド(スラット)のチルト動作に関する遠隔制御についても、操作者によって直感的に分かりやすい動作開始を示す「フリック」操作と動作停止を示す「ダブルタップ」操作により、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
(実施例12の制御方法)
図19は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例12の遮蔽材(スラット)の開閉に関する制御方法を示すフローチャートである。図20は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例12の遮蔽材(スラット)のチルト量に関する制御方法を示すフローチャートである。また、図32(a),(b)は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1における実施例12の制御方法に係る動的模擬表示の画面に対する操作例を示す図である。ここで、制御対象の電動遮蔽装置8として横型ブラインドを例示し、タッチパネル式表示部12には、遠隔制御前の状態として、所定状態の状態情報が得られて遮蔽材としてのブラインド(スラット)の開閉動作及びチルト動作に関する目盛位置で模擬表示する「操作実行画面p5」が表示され(図32参照)、この状態から遠隔制御する例を説明する。
図19に示す実施例12の制御方法は、図13に示す実施例6の制御方法におけるステップS31における遮蔽材の開閉動作に関するタップ操作の検出を、ブラインド(スラット)の開閉動作に関する目盛位置に対するタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS31b)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
図20に示す実施例12の制御方法は、図13に示す実施例6の制御方法におけるステップS31乃至S34,S37,S38における遮蔽材の開閉動作に関するタップ操作の検出を、ブラインド(スラット)のチルト動作に関する目盛位置に対するタップ操作の検出に置き換えて構成したものである(ステップS31c乃至S34c,S37c,S38c)。その他の制御動作は同様であり、更なる説明は省略する。
即ち、図32(a)に示すように、「操作実行画面p5」には、ブラインド(スラット)の開閉動作及びチルト動作に関する目盛位置で、制御対象の電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dが提示されている。より具体的には、模擬表示映像Dのうちブラインド(スラット)の開閉操作に関しては、全開位置(図示“OPEN”)と全閉位置(図示“CLOSE”)との間でブラインド(スラット)の開閉操作を表わす白抜き目盛Dcに対し、状態情報を基に現在の状態表示が把握可能な表示(図示“塗りつぶし表示”)で提示される。また、模擬表示映像Dのうちブラインド(スラット)のチルト操作に関しては、全開位置(図示“OPEN”)と全閉位置(図示“CLOSE”)との間でブラインド(スラット)のチルト操作を表わす白抜き目盛Ddに対し、状態情報を基に現在の状態表示が把握可能な表示(図示“塗りつぶし表示”)で提示される。尚、このような目盛表示以外にも、ブラインド(スラット)の開閉動作及びチルト動作の開始に関するボタン表示(図示“Da”,“Df”,“Db”,“De”)や、当該動作の停止に関するボタン(図示“Dg(STOP)”)がそれぞれ提示され、目盛表示上の操作以外の操作も可能になっている。
ここでは、ブラインド(スラット)のチルト動作に関する目盛位置に対するタップ操作の検出について説明するに、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、電動遮蔽装置8の模擬表示映像Dにおける目盛表示に対し、ブラインド(スラット)の全閉・全開(又はチルトに関する正遮蔽方向・逆遮蔽方向)の所望される動作位置を示す「タップ」操作を検出した場合に(ステップS31c乃至S33c,S37c,S38c)、操作者が操作を所望しているものと判別し、他のタッチ操作では、その操作を受け付けないようになっている。例えば、図32(a)に示すように、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、チルト動作に関する目盛位置までブラインド(スラット)のチルト量を動作させることが所望されていることを、その「タップ」操作で検出する。続いて、携帯端末装置1は、制御コマンド生成手段S34により、ブラインド(スラット)をその操作に対応するチルト量を示す制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御する(ステップS34c)。
そして、携帯端末装置1は、制御部11の機能により、送信した制御コマンドの応答として状態情報を取得すると、表示制御手段112により、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、新たな状態情報を記憶部13に一時記憶するとともに、その新たな状態情報を基にした状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で動的に「全閉状態となるまで」提示するよう更新する。従って、図32(b)に示すように、操作者は、「操作実行画面p5」上でブラインド(スラット)のチルト動作が「所望状態となるまで」動的に変化し、自動停止する様子を確認することができる(当該目盛上で図示“塗りつぶし表示”が動的変化して提示)。
ここでは、図32(a)において「タップ」操作で所望される動作を検出し、図32(b)においてそのタップ位置まで動作させて自動停止させる例を説明したが、図32に示すように目盛表示とする際には、図32(a)において「ロングタップでスワイプ」させる操作で所望される動作を検出し、図32(b)においてそのロングタップでスワイプさせた位置まで動作させて自動停止させるよう構成することもできる。ここで、「ロングタップでスワイプ」させる操作とは、単なるスワイプとは異なり、スワイプさせながら所定時間以上のロングタップ操作である点に留意する。
このように、実施例12の制御方法によるタッチパネル式表示部12を有する携帯端末装置1によれば、操作者によって直感的に分かりやすいブラインド(スラット)の開閉動作及びチルト動作に関する目盛位置の模擬表示上で「タップ」操作のみで、宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にするため、その操作性を向上させることができる。
尚、図32では、目盛表示を例に説明したが、図33に示すように、制御対象の電動遮蔽装置8の形態に沿ってブラインド(スラット)の開閉動作及びチルト動作に関する模擬表示映像Dを表示し、各動作のボタンを示すダイアログ表示画面Dsを提示してもよい。より具体的には、携帯端末装置1は、動作開始時には、図33(a)に示すように、ボタン表示画面Ds内の開閉動作/チルト動作の開始を示すボタン表示(図示“Da”,“Df”,“Db”,“De”)のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を検出して制御コマンドを制御対象の電動遮蔽装置8に送信し、動作停止時には、図33(b)に示すように、開閉動作/チルト動作の停止を示すボタン表示(図示“Dg”)のタッチ操作(タップ操作)を検出して制御コマンドを制御対象の電動遮蔽装置8に送信する。尚、開閉動作/チルト動作の停止を示すボタン表示(図示“Dg”)のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)の検出がない場合、制御対象の電動遮蔽装置8は当該開閉動作/チルト動作はそれぞれの動作方向への限界位置で自動停止し、同様にその限界位置で模擬表示映像Dの動作表示も停止する。
図33に示すボタン表示画面Dsは、上述した実施例1乃至11における「操作実行画面p5」上で、携帯端末装置1が、タッチ操作検出手段111により、「ロングタップ」操作を検出した時に、表示制御手段112により、ダイアログ表示させるよう構成することもできる。
また、上述した図21乃至図33では、横型ブラインドを模擬表示する例に説明したが、他の種類の電動遮蔽装置8であれば、これに応じて動的模擬表示する。例えば実施例1の制御方法において、図34(a)に示すように、制御対象のカーテンレールの模擬表示映像Dに対してフリック操作を検出して動作開始を示す制御コマンドを当該制御対象のカーテンレールに送信し、図34(b)に示すように、タップ操作を検出して動作停止を示す制御コマンドを当該制御対象のカーテンレールに送信するよう構成することができる。このように、電動遮蔽装置8の種類に応じた模擬表示映像Dを提示し、操作者にとってより直感的に分かりやすい操作とすることで、その操作性を向上させることができる。ただし、複数種類の電動遮蔽装置8を一括して操作する場合や、全体の電動遮蔽装置8を一括して操作する場合には、代表的な電動遮蔽装置8を表示すればよい。例えば、最も小さい値の識別子を持つ電動遮蔽装置8を代表的に指定し、その状態情報を基に動的模擬表示を行う。
また、携帯端末装置1は、例えば実施例1の制御方法において、その「フリック」操作に対する実行処理を終了する際には、例えば「操作実行画面p5」上で、「下降完了」(図35(a)参照)や、「上昇完了」(図35(b)参照)など、遠隔制御に係る実行処理完了の通知ダイアログ表示D1を行うよう構成するのが好適である。他の実施例の制御方法による場合も同様に、実行処理完了の通知ダイアログ表示D1を行うよう構成することができる。
また、携帯端末装置1は、「操作実行画面p5」上で、その模擬表示映像Dの動的模擬表示が分かりやすくなるように、遮蔽材の全閉状態から全開状態までの目盛表示を提示するよう構成するのが好適である。例えば、図36(a)では横型ブラインドの目盛表示例を、図36(b)ではカーテンレールの目盛表示例を示している。
上述した図21乃至図36に示す例では、「操作実行画面p5」を基に制御対象の電動遮蔽装置1に関する模擬表示・操作検出・動的模擬表示を行う例を説明したが、図37に示すように、「操作メニュー画面p2」を基に制御対象の電動遮蔽装置1に関する模擬表示・操作検出(更に好適には動的模擬表示)を行うよう構成することもできる。即ち、図37(a)に示すように、アイコンで制御対象の電動遮蔽装置1をリスト表示の態様で模擬表示を提示する。図37(a)に示す例では、全て横型ブラインドである例を示しているが、制御対象の電動遮蔽装置1を模擬するようリスト表示し、エリアも識別可能に文字又は記号で表示する。例えば、図37(a)では、それぞれの制御対象の電動遮蔽装置1を“リビング1”,“リビング2”,…,“寝室1”,“寝室2”,…,“部屋A1”,“部屋A2”,…,のようにスクロール可能な態様で表示した様子を示している。
図37(a)に示すような「操作メニュー画面p2」上で、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、模擬表示されたアイコン上で「タップ」操作を検出したとき(図37(b)参照)、表示制御手段112により、制御対象の電動遮蔽装置8の形態に沿って、各動作のボタンを示すダイアログ表示画面Dsを提示する(図37(c)参照)。前述した図33に示す例と同様に、単に「タップ」操作のみで操作の実行及び停止を指示するよう構成することもできるが、ここでは、図37(c)に示すように、ダイアログ表示画面Ds上には、操作ウィンドウDs1も提示され、停止を示す“STOP”表示上をデフォルト位置として提示するよう構成する。
ダイアログ表示画面Ds上に操作ウィンドウDs1が提示されると、「ロングタップでスワイプ」させる操作で操作者は遮蔽材の開閉動作(横型ブラインドであれば遮蔽材のチルト動作を含む)を指示できるようになっている。即ち、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、ダイアログ表示画面Ds上における操作ウィンドウDs1の「ロングタップでスワイプ」させる操作を検出し、操作者が所望する動作を実行するべく制御コマンド生成手段113により制御コマンドを生成して制御対象の電動遮蔽装置8に対応する動作を実行させる。
尚、携帯端末装置1は、「ロングタップでスワイプ」させる操作の検出後、表示制御手段112により、操作ウィンドウDs1を “STOP”表示上のデフォルト位置へと戻すよう表示する(図37(d)参照)。そして、操作者は、当該動作の停止を所望するときは、操作ウィンドウDs1内の“STOP”ボタンをタップ操作する。この場合にも、図33に示す例と同様に、携帯端末装置1は、その停止を検出し制御コマンドを制御対象の電動遮蔽装置8に送信する。当該停止の旨を示す制御コマンドを受け付けた制御対象の電動遮蔽装置8は、動作を停止させ、その応答として状態情報を携帯端末装置1に返信する。制御対象の電動遮蔽装置8が当該動作の限界位置に移行しているときに停止の旨を示す制御コマンドを受け付けた場合も同様に応答する。本例において、操作者が指定したアイコン(図示する例では“リビング1”)上に、当該ダイアログ表示画面Dsを表示させるのが好ましい。尚、ダイアログ表示画面Dsは、操作者による所定のタッチ操作(例えばロングタップ)で消すことができるようになっている。また、「操作メニュー画面p2」上の当該アイコン上にダイアログ表示画面Dsを表示させると、制御対象の電動遮蔽装置8の動的模擬表示が提示されなくなるため、図21乃至図36に例示した「操作実行画面p5」へと移行可能なタブを「操作メニュー画面p2」に設けるのが好適である。
このように、「操作メニュー画面p2」上で、制御対象の電動遮蔽装置8をリスト表示させ、この画面上で操作者に所望の操作を行わせるよう構成することで、その操作性が向上する。
また、「操作メニュー画面p2」上で、複数の制御対象の電動遮蔽装置8のグループ化を行う例を図38に示している。図38(a)に示すような「操作メニュー画面p2」上で、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、模擬表示されたアイコン上で「ロングタップでスワイプ」させる操作を検出したとき(図38(b)参照)、表示制御手段112により、そのリスト順を入れ替えながら、編集設定可能なグループ番号とともにグループ化された旨を示すグルーピング表示を提示する(図38(c)参照)。例えば、図38(c)に示す例では、 “リビング1”と“リビング3”のアイコンが重なるように、「ロングタップでスワイプ」させる操作を行なうと、“リビング1”と“リビング3”を示す電動遮蔽装置8がグループ化され、略四角枠のグルーピング表示が編集設定可能なグループ番号“グループ1”とともに提示される。グループ化は、複数の電動遮蔽装置8に対してタイマー設定を共通化したいときや、一括操作したいときなどに有効である。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例や実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した各実施例では、携帯端末装置1のタッチパネル式表示部12上に電動遮蔽装置8の動的模擬表示を実現するために、所定間隔で逐次的にそのブラインド(スラット)の状態を示す状態情報を制御対象の電動遮蔽装置8から取得する例を説明したが、以下に説明するように、操作前の状態で、制御対象の電動遮蔽装置8に関する状態情報を取得するだけでなく、その仕様情報も取得して、疑似的に動的模擬表示を実現するよう構成してもよい。ここで、「仕様情報」とは、制御対象の電動遮蔽装置8に関する遮蔽材の開閉長・開閉速度の情報(遮蔽材がスラットであれば、そのチルト角度の範囲と回転速度を含む)を云う。
(制御システムの変形例の動作フロー)
図39は、本発明による一実施形態の携帯端末装置1により宅内の電動遮蔽装置8を無線通信により制御可能にする制御システムの制御フローの変形例を示す図である。ここでは、宅内の携帯端末装置1‐1から中継装置2を介して、制御対象の電動遮蔽装置8を制御する例を説明するが、宅外の携帯端末装置1‐2から制御する場合もほぼ同様であることから、総括して携帯端末装置1と称して説明する。また、携帯端末装置1は、中継装置2から携帯端末装置1上で動作するアプリケーションをダウンロードして用いて、制御コマンドを送り、対応する遠隔制御を実行するよう構成した例を説明する。
まず、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、当該アプリケーションを示すアイコンに対し操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を検出し、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関する操作メニュー画面をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS1)。例えば、携帯端末装置1のタッチパネル式表示部12には、図7(a)に示す多数のアイコンが示された「デフォルト画面」が提示されており、このうち操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により当該アプリケーションを示す「アイコンp1」が指定されると、当該アプリケーションが起動し、図7(b)に示す「操作メニュー画面p2」が提示される。
続いて、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、当該「操作メニュー画面p2」に対し操作者によるタッチ操作(タップ又はダブルタップ)で、予め当該アプリケーションで登録されている間仕切り領域(「リビング」・「寝室」・「部屋A」・「全体」)、或いは「戻る」のいずれが指定されたかを検出し、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関するエリア画面をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS2)。尚、「戻る」が指定されたと判定した場合、表示制御手段112は、「デフォルト画面」に移行する。また、当該「操作メニュー画面p2」の「リビング」・「寝室」・「部屋A」は、予め当該アプリケーションで登録されているリビング、寝室、及び部屋A(図1参照)内の電動遮蔽装置8を、当該「操作メニュー画面p2」の「全体」は、当該アプリケーションで登録されている全ての電動遮蔽装置8を指定するものとして判定し、これにより、それぞれの間仕切り領域内の電動遮蔽装置8が個々に示されたアイコンを含む「エリア画面p3」が提示される(図7(c)参照)。
尚、「エリア画面p3」(図7(c)参照)が提示されると、電動遮蔽装置8が個々に示されたアイコンを他のアイコンと重なるように、「ロングタップでスワイプ」させる操作を行なうことで、グループ化することができる。
「エリア画面p3」(図7(c)参照)が提示されると、操作者は電動遮蔽装置8が個々に示された「数値」のアイコン、又は当該エリア内の全体を示す「全体」のアイコンを所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により指定して、後述する「操作実行画面p5」(図7(e)又は図7(f)参照)へと移行することを選択できるようになっている。
また、「エリア画面p3」が提示される(図7(c)参照)と、操作者は「状態画面」のアイコンを所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ)により指定して、「状態画面p4」へと移行することを選択でき、「戻る」を選択して「操作メニュー画面」に移行することもできるようになっている。尚、「状態画面p4」への移行は、「エリア画面p3」から任意の画面位置で「ロングタップ」操作により移行するよう構成することもできる。
続いて、図39を参照するに、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、当該制御対象の電動遮蔽装置8の操作に関するエリア画面をタッチパネル式表示部12に表示するとともに、自動的に、制御コマンド生成手段113により、全ての制御対象の電動遮蔽装置8の仕様情報及び状態情報の取得を指示する制御パラメーターを含む制御コマンドを生成し、中継装置2へ送信する(ステップS3a)。尚、「エリア画面p3」が提示される画面上で、操作者によって「状態画面p4」へと移行することが選択される場合にも、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、これを検知し、制御コマンド生成手段113により、当該仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドを生成し、中継装置2へ送信することができる。
このとき、中継装置2は、制御コマンド解析中継制御手段212により、当該受信した仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドを解析し、識別子(遮蔽装置アドレス)を基に、対応する制御対象の電動遮蔽装置8に中継送信する。当該仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドを受信した電動遮蔽装置8は、状態情報管理手段815により、自身の仕様情報と現在の状態情報を当該仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドに対する応答として、中継装置2を経て携帯端末装置1に返信する(ステップS4a)。
尚、中継装置2が、状態管理手段211により、図4(b)に示すように全ての制御対象の電動遮蔽装置8における状態情報管理テーブルを更新し保持するよう構成され、且つ仕様情報を関連付けて保持しているときは、中継装置2は、当該受信した仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドを取得すると、制御コマンド解析中継制御手段212により、当該仕様情報及び状態情報の取得に関する制御コマンドに対する応答として、全ての制御対象の電動遮蔽装置8における仕様情報及び状態情報を返信する(ステップS4a’)。
これにより、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、取得済の全ての又はエリア画面内の当該制御対象の電動遮蔽装置8の仕様情報及び状態情報を記憶部13に一時記憶することができる。
したがって、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、「エリア画面p3」にて、操作者による「状態画面」のアイコンに関する所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ操作)を検出したときは「状態画面p4」(図7(d)参照)へと移行する。
「状態画面p4」では、例えば図7(d)に例示するように、当該エリア(例えば「リビング」)内における全ての電動遮蔽装置8の現在の状態情報を、その電動遮蔽装置8の種別(本例では、横型ブラインドやロールスクリーン)に応じて、例えば遮蔽材の開閉状態を0(全閉状態)〜100(全開状態)の数値で、横型ブラインドのスラットのチルト量であればスラットの角度(チルト量)を0(正遮蔽)〜100(逆遮蔽)の数値で、知覚可能な態様で表示可能に提示する。尚、画面上でスクロールして、知覚容易な態様で表示するのが好ましい。「状態画面p4」で「戻る」が指定されると、「エリア画面p3」に移行する。また、所定時間、タッチ操作が検出されないときは、自動的に「エリア画面p3」に移行するよう構成することができる。
そして、図39を参照するに、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111により、「エリア画面p3」上で電動遮蔽装置8が個々に示された「数値」のアイコン(又は当該エリア内の全体を示す「全体」のアイコン)に対して操作者による所定のタッチ操作(タップ又はダブルタップ操作)を検出すると、表示制御手段112により、制御対象の電動遮蔽装置8を模擬する態様で、「操作実行画面p5」(図7(e)又は図7(f)参照)をタッチパネル式表示部12に表示する(ステップS5)。例えば横型ブラインドであれば図7(e)に例示する「操作実行画面p5」を、ロールスクリーンであれば図7(f)に例示する「操作実行画面p5」を表示する。尚、複数種の電動遮蔽装置8を含むグループ化の設定時や全体時には、遮蔽材の開閉操作の実行を知覚可能にする予め定めた制御対象の電動遮蔽装置8を模擬表示する(本例では、図7(e)に例示する横型ブラインドを模擬表示すればよい)。
続いて、携帯端末装置1は、「操作実行画面p5」上で、タッチ操作検出手段111により、操作者による所定種類のタッチ操作(スワイプ操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作、フリック操作、所定回数のタップ操作、及びロングタップ操作のうち、指定のタッチ操作)を検出し、制御コマンド生成手段113により、制御対象の電動遮蔽装置8における遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)に関する制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して、遠隔制御する(ステップS6)。
遮蔽材の開閉状態(又はチルト状態)に関する制御コマンドを受信した電動遮蔽装置8は、制御コマンド解析実行手段811により、当該制御コマンドで指定される動作を実行し(ステップS7)、その制御コマンドに対する当該動作の実行後の状態情報を記憶部83に更新する。
続いて、携帯端末装置1は、表示制御手段112により、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を保持した状態で、当該仕様情報を基に制御コマンドの送信からの経過時間を基にその動作量を演算し、疑似的に制御対象の電動遮蔽装置8の開閉状態を示す模擬表示を「操作実行画面p5」上で動的に提示する(ステップS9a)。
尚、携帯端末装置1は、タッチ操作検出手段111及び表示制御手段112により、「操作実行画面p5」上で、操作者が「元に戻す」に対するタッチ操作(タップ又はダブルタップ)を行うと、当該「操作実行画面p5」の提示時点の状態情報を記憶部13から取り出し、対応する制御コマンドを生成し、中継装置2を経て電動遮蔽装置8に送信して遠隔制御し、「操作実行画面p5」の提示時点の状態に戻すことができるよう構成されている。
このように本変形例の動作フローによれば、上述した各実施例の制御方法において動的模擬表示を行う際に、携帯端末装置1と制御対象の電動遮蔽装置8との間の通信回数を減らすことができる。これにより、それぞれの装置の処理負担を軽減させるとともに、操作者にとってより直感的に分かりやすい動的模擬表示やタッチ操作を提示して、その操作性を向上させることができる。
また、図39における変形例の動作フローにおいても、上述した図21乃至図36に示すような「操作実行画面p5」を基に制御対象の電動遮蔽装置1に関する模擬表示・操作検出・動的模擬表示を行う態様や、図37及び図38に示すような「操作メニュー画面p2」を基に制御対象の電動遮蔽装置1に関する模擬表示・操作検出(更に好適には動的模擬表示)を行うよう構成することもできる。
尚、中継装置2の機能を、制御対象の電動遮蔽装置1の各々が有するよう構成することもできる。
また、図35を参照して、携帯端末装置1が制御対象の電動遮蔽装置1に対する遠隔制御に係る実行処理完了の通知ダイアログ表示D1を行う好適例を説明したが、当該実行処理開始の際にもその旨を知らせる通知ダイアログ表示を行うよう構成してもよい。