JP7223142B2 - エレベーターの非常止め装置、並びにエレベーターの非常止め装置の点検装置 - Google Patents

エレベーターの非常止め装置、並びにエレベーターの非常止め装置の点検装置 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター用の非常止め装置、および、この非常止め装置の点検に用いられる点検装置に関する。
エレベーター用の非常止め装置に関する従来技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
本従来技術においては、乗りかごの下降速度が規定された値を超えると、調速機ロープが調速機のつかみ部で把持されて引上棒がかごより先に停止し、かごおよび案内板にたいして相対的に上昇することで、引上棒の下端に係止されたウェッジ(くさび)が乗りかごに対して上昇する。これにより、一対のウェッジの対向面がガイドレールの側面に押圧されて、ガイドレールを両側から挟み、ガイドレールとウェッジとの間の摩擦力によって、乗りかごが制動される。
特開平11-222367号公報
上記の従来技術では、ウェッジの磨耗状態の点検については考慮されておらず、非常止め装置が動作した場合に磨耗状態に関わらずウェッジを交換したり、目視や測定工具(例えば、ノギスなど)による一般的な磨耗点検手段を適用してウェッジの交換要否を判断したりする。このため、保守に要する作業時間が増大する。
そこで、本発明は、保守に要する作業時間を低減できるとともに、磨耗によるウェッジの交換時期を高精度に判定できるエレベーターの非常止め装置、並びにエレベーターの非常止め装置の点検装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベーターの非常止め装置は、乗りかごを非常停止させるときに、ガイドレールに接触するウェッジと、ウェッジがガイドレールに接触するまで、ウェッジを引き上げる駆動機構と、を備え、乗りかごに設けられるものであって、ウェッジの動作を検出する第1スイッチと、駆動機構の動作を検出する第2スイッチと、を備え、第1スイッチの検出信号と第2スイッチの検出信号に基づいて、磨耗によるウェッジの交換時期が判定される。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベーターの非常止め装置の点検装置は、非常止め装置のウェッジの動作を検出する第1スイッチと、ウェッジを駆動する駆動機構の動作を検出する第2スイッチと、第1スイッチからの信号および第2スイッチからの信号に基づいて、磨耗によるウェッジの交換時期を判定する判定装置と、を備える。
本発明によれば、非常止め装置の保守点検に要する作業時間が低減され、かつウェッジの交換時期の判定精度が向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
一実施形態であるエレベーター装置の概略構成図である。 通常時における非常止め装置の状態を示す断面図である。 動作時における非常止め装置の状態を示す断面図である。 ウェッジ交換時期判定装置の構成図である。 ウェッジの磨耗状態が正常である場合における、駆動機構側検出スイッチおよびウェッジ側検出スイッチの動作状態例を示す図である。 ウェッジの磨耗状態が異常である場合における、駆動機構側検出スイッチおよびウェッジ側検出スイッチの動作状態例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いながら説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の一実施形態であるエレベーター装置の概略構成図である。
本エレベーター装置は、昇降路上部に設置される巻上機を有し、巻上機におけるトラクションシーブ1に巻き掛けられる主ロープ2の一端部に乗りかご3が連結され、主ロープ2の他端部に釣り合いおもり4が連結されている。
乗りかご3は、昇降路内において、主ロープ2によって吊られる。電動機によって巻上機が駆動されてトラクションシーブ1が回転すると、主ロープ2が駆動される。これにより、乗りかご3は、昇降路内に設置される一対のかご用ガイドレール5A,5Bに沿って、昇降路内を昇降する。また、釣り合いおもり4は、昇降路内に設置される一対のおもり用ガイドレール6A,6Bに沿って、乗りかご3とは反対方向に、昇降路内を昇降する。
調速機7は、昇降路の上部に配置される調速機プーリー8と、昇降路の下部に設置される張りプーリー9と、調速機プーリー8と張りプーリー9との間に無端状に巻き掛けられる調速機ロープ10を有している。乗りかご3の下部には、非常時に、後述する制動子によって、かご用ガイドレール5A,5Bを挟持して、乗りかご3の昇降を停止させる非常止め装置11が配置されている。乗りかご3に取り付けられる作動レバー12の一端が非常止め装置11の作動部に連結され、作動レバー12の他端は調速機ロープ10に連結される。
なお、本実施形態では、非常止め装置11は、乗りかご3の下部の左右に一台ずつ設けられる。
調速機ロープ10は、作動レバー12を介して乗りかご3と同期して昇降するので、調速機7は、調速機ロープ10の動きに応じて、乗りかご3の速度を検知できる。調速機7は、乗りかご3の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達したことを検知すると、巻上機を駆動する電動機の電源および電動機を制御する制御装置の電源を遮断する。また、調速機7は、乗りかご3の下降速度が第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、作動レバー12を介して非常止め装置11を動作させ、乗りかご3を機械的に非常停止させる。
図2は、通常時(非動作時)における非常止め装置11の状態を示す断面図である。
非常止め装置11においては、筐体13内にかご用ガイドレール5Aを挟んで左右対称に配置される一対のウェッジ14(楔状体)と、各ウェッジ14の外側に配置される傾斜体15と、傾斜体15の反ガイドレール側からかご用ガイドレール5Aへの押圧力を与える図示しない弾性体(例えば、Uバネなどのバネ体)が配置されている。
ウェッジ14においては、かご用ガイドレール5Aに対向する側面がほぼ垂直面である。また、ウェッジ14においては、上部に向かって徐々に幅が狭くなり、反ガイドレール側の側面が傾斜面である。
傾斜体15においては、反ガイドレール側の側面がほぼ垂直面である。また、傾斜体15においては、下部に向かって徐々に幅が狭くなり、ガイドレール側の側面、すなわちウェッジ14の傾斜面に接する側面が傾斜面である。したがって、傾斜体15も楔状である。
図3は、動作時における非常止め装置11の状態を示す断面図である。
図1に示したように、乗りかご3の下降速度が第二過速度に達すると、調速機7の調速機ロープ掴み動作により調速機ロープ10の動きが停止し、作動レバー12が引き上げられる。これに応じて、ウェッジ14が、作動レバー12に連結されるリンク機構(後述する)によって、乗りかご3と共に下降する筐体13や傾斜体15に対して相対的に上昇する。このようにウェッジ14が傾斜体15に対して相対的に上方向に移動すると、ウェッジ14が傾斜体15の傾斜面に沿って移動しているため、一対のウェッジ14は、かご用ガイドレール5Aに向かって水平方向にも移動するので、かご用ガイドレール5Aを挟んで互いに接近する。
一対のウェッジ14は、上述のように動作して、図3に示すように、筐体13から各ウェッジ14の下端が離れるとともに、かご用ガイドレール5Aに左右両側から接近して接触する。さらに、ウェッジ14が、乗りかご3の下降に伴って図3の状態から少し上方に移動すると、図示しない弾性体が変形されるため、弾性体の弾性力が、ウェッジ14とかご用ガイドレール5Aの接触面に付加される。これにより、一対のウェッジ14が、かご用ガイドレール5Aを把持する。
この弾性力に比例する摩擦力(比例係数は「摩擦係数」)が、かご用ガイドレール5Aと、かご用ガイドレールに対して摺動するウェッジ14との間に発生する。これにより、乗りかご3は減速して機械的に停止される。
なお、本実施形態では、非常止め装置が動作すると、ウェッジ14は、図2の状態から上方へ移動して、図3の状態を経て、乗りかごが停止した時には、筐体13に当接、もしくはほぼ当接する。したがって、筐体13に対してウェッジ14の動く範囲は、筐体13内に制限されている。このため、後述するウェッジ側検出スイッチ(図5の「22」)を、的確に動作する位置に設けることができる。
ここで、非常止め装置11が動作すると、ウェッジ14は、かご用ガイドレール5Aに接触して摺動するため、磨耗する。このため、図2に示した状態(非動作時)で、ウェッジ14と、かご用ガイドレール5Aとの間の隙間が増大するので、ウェッジ14が磨耗した状態で非常止め装置11が動作すると、ウェッジ14が磨耗していない状態と比較すると、ウェッジ14がかご用ガイドレール5Aと接触するまでのウェッジ14の水平方向の移動量が増える。
水平方向の移動量の増大に伴い、ウェッジ14の上方向の移動量も増えるので、ウェッジ14は、筐体13のより上側まで上昇してからかご用ガイドレール5Aに接触する。このため、乗りかご3の下降に伴ってさらにウェッジ14が上昇すると、一対のウェッジ14は一対の傾斜体15の間隔を広げる方向に各傾斜体15を水平方向に移動させるが、各傾斜体15の水平移動量はウェッジ14が磨耗していないときよりも小さくなる。したがって、弾性体の弾性力が低下するので、非常止め装置11による乗りかご3の制動力が低下する。
そこで、保守点検時に、ウェッジ14の磨耗状態に基づいて、ウェッジ14の交換時期を判定し、交換時期であると判定されたらウェッジ14を新しいものと交換する。これにより、非常止め装置11の制動力が確保される。
本実施形態では、ウェッジ14の磨耗状態が、目視や計測工具によらず、点検装置を構成するウェッジ交換時期判定装置(後述する図4における「24」)によって自動判定され、さらに、判定結果に基づいてウェッジの交換時期が判定される。
図4は、ウェッジ交換時期判定装置の構成図である。なお、本図4においては、ウェッジ14と、作動レバー12、リンク17、リンク19および引上げロッド20からなるウェッジ14の駆動機構とを含む、非常止め装置を併記する。
作動レバー12は、図4に示すように、支点である回転軸16を中心にして回動可能である。また、作動レバー12の一端部および他端部には、それぞれ、調速機ロープ10(図1)、およびリンク17の一端部が、連結されている。リンク17の他端部には、支点である回転軸18を有するリンク19の一端部が連結されている。リンク19の他端部には、乗りかご3の昇降方向に延びる引上げロッド20の上端部が連結され、引上げロッド20の下端部にはウェッジ14が係合されている。
ウェッジ14は、筐体13内において引上げロッド20の下端部に設けられるプレート部もしくは台部に載置される。また、ウェッジ14は、引上げロッド20の下端部に係合する引上げピン23を有する。なお、引上げピン23は、引上げロッド20の下端部に係合してはいるが固定されてはおらず、所定の遊びを介して係合している。したがって、この遊びの範囲内で、自由に動くことができる。
なお、本実施形態においては、作動レバーおよびリンク17並びにリンク19の形状は、細長い棒状である。
図4に示す非常止め装置の駆動機構では、乗りかご3が下降中に調速機7(図1)が動作して調速機ロープ10(図1)が停止すると、作動レバー12は回転軸16を中心にして反時計方向に回動し、作動レバー12とリンク17の連結部は下方に移動する。作動レバー12とリンク17の連結部の近傍には、非常止め装置11の動作時における駆動機構の動作タイミングを検出する駆動機構側検出スイッチ21が設けられる。駆動機構側検出スイッチ21は、非常止め装置11の動作時に、作動レバー12とリンク17の連結部が下方に変位すると、この連結部によって操作されて動作タイミング信号を出力する。
また、ウェッジ14側においては、筐体13の内側に、非常止め装置11の動作時におけるウェッジ14の動作タイミングを検出するウェッジ側検出スイッチ22が設けられる。ウェッジ側検出スイッチ22は、非常止め装置11の動作時に、駆動機構によってウェッジ14が引き上げられると、ウェッジ14の一部である引上げピン23によって操作されて動作タイミング信号を出力する。
なお、駆動機構側検出スイッチおよび21ウェッジ側検出スイッチ22としては、例えば、マイクロスイッチが適用できる。
非常止め装置11が動作する時の駆動機構は、通常、ウェッジ14がかご用ガイドレール5Aと接触してから、少し上にウェッジ14を押し込むまで動作する。このとき、駆動機構の上下方向の動きは、ウェッジ14の上方向の動きより遅い。そのため、ウェッジ14がかご用ガイドレール5Aに接触した後、駆動機構よりもウェッジ14の方が先に上方向に移動する。したがって、ウェッジ側検出スイッチ22を操作する引上げピン23は、駆動機構側検出スイッチ21を操作する作動レバー12とリンク17との連結部が下方向に移動するよりも速く上方向に移動する。
ここで、前述のように、ウェッジ14が磨耗すると、ウェッジ14がかご用ガイドレール5Aと接触するまでの上方向の移動量が増える。すなわち、調速機7が動作してから制動力が生じるまでの時間が長くなり、そのためウェッジ側検出スイッチ22が動作するタイミングが遅れる。これにより、ウェッジ14の磨耗が進むにつれ、ウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングが徐々に遅れる。これに対し、駆動機構の動作は実質的にウェッジ14の磨耗に依存せず、調速機7が動作してからの駆動機構の動作タイミングは実質的に一定である。このため、駆動機構側検出スイッチ21とウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングには、時間間隔(時間差)が生じ得る。そして、このような時間間隔は、ウェッジ14の磨耗状態に応じて変化する。
そこで、本実施形態におけるウェッジ交換時期判定装置24(図4)は、以下に説明するように、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングに基づいて、磨耗したウェッジ14の交換時期を判定する。
図4中においてブロック図で示す、ウェッジ交換時期判定装置24の各部の機能は、次のとおりである。なお、本実施形態では、ウェッジ交換時期判定装置24は、マイクロコンピュータなどを用いるコンピュータシステムによって構成される。
保守運転検出部25は、非常止め装置11の動作後に行われる保守点検における乗りかごの保守運転中すなわち低速運転中であることを検出する。なお、保守運転検出部25は、例えば、乗りかご3の運転を制御するエレベーター制御装置(図示せず)から受信する、乗りかご3の運転状態を示す信号に基づいて、乗りかご3の運転状態が保守運転であるか否かを検出する。
信号取得部26は、保守運転検出部25が保守点検時の低速運転中であることを検出するとき、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の各動作タイミング信号を取り込む。
時間間隔算出部27は、信号取得部26が取り込んだ動作タイミング信号を用いて、ウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングと駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミングとの時間間隔(=駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミング-ウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミング)を算出する。さらに、時間間隔算出部27は、算出した時間間隔と、閾値設定部28によって設定される時間間隔の閾値とを比較する。上述のように、ウェッジ14の磨耗が進むにしたがって、時間間隔は変化し、本実施形態では、時間間隔は短くなる。また、ウェッジ14の正常時では、ウェッジ側検出スイッチ22が駆動機構側検出スイッチ21よりも先に動作する。したがって、時間間隔の閾値は、許容される時間間隔(>0)の範囲における最小値もしくは最小値に近い値、例えばゼロに設定される。
閾値設定部28は、磨耗したウェッジ14の交換時期を判定するための時間間隔の閾値を後述する時間間隔算出部27に設定する。なお、この閾値は、非常止め装置11によって所望の制動力が得られて乗りかごが正常に停止されるために許容されるウェッジの磨耗状態における時間間隔の値に基づいて決められ、予め記憶部30もしくはレジスタなどに記憶されている。なお、上述のように、 磨耗判定部29は、時間間隔算出部27による比較結果に基づき、ウェッジ14の交換時期であるか否かを判定する。
記憶部30は、磨耗判定用のプログラムなどのデータを格納する。
制御部31は、磨耗判定用のプログラムに従って、上述の各部を制御する。
なお、本実施形態では、制御部31は、演算部(図示せず)とともに、コンピュータシステムにおけるCPU(Central Processing Unit)を構成する。制御部31の制御に応じて、演算部がプログラムに基づいて所定の演算処理を実行することにより、演算部は、保守運転検出部25、信号取得部26、時間間隔算出部27、閾値設定部28、磨耗判定部29のいずれかとして機能する。
以下、図5および図6を用いて、ウェッジ交換時期判定装置24の動作例について説明する。
なお、本実施形態におけるウェッジ交換時期判定装置24は、非常止め装置11の実動作後などに実行される非常止め装置11の保守点検の時に、乗りかごを低速運転させて非常止め装置11を試験動作させ、その際における駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングに基づいて、ウェッジ14の磨耗による交換時期かどうかを判定する。ここで、乗りかごは、非常止め装置11の稼働試験時や通常運転時の速さよりも、ゆっくりとした低速で運転される。
図5は、ウェッジ14の磨耗状態が正常である場合における、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の動作状態例を示す図である。なお、以下、適宜、図4を参照しながら説明する(後述の図6についても同様)。
保守点検時において、保守運転検出部25が保守点検時の低速運転中であることを検出すると、信号取得部26は、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の各動作タイミング信号を取り込む。図5の動作状態において、ウェッジ14は正常であるから、ウェッジ側検出スイッチ22は、ウェッジ14の引上げピン23によって、駆動機構側検出スイッチ21よりも先にオン動作する。したがって、信号取得部26は、先ず、このウェッジ側検出スイッチ22からの動作タイミング信号を取り込む。その後、遅れて、駆動機構側検出スイッチ21が、作動レバー12とリンク17の連結部によってオン動作すると、信号取得部26は、駆動機構側検出スイッチ21からの動作タイミング信号を取り込む。
時間間隔算出部27は、信号取得部26が取り込んだ駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22からの各動作タイミング信号を用いて、駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミングとウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングとの時間間隔を算出し、さらに、算出した時間間隔と閾値設定部28によって設定される閾値とを比較する。
磨耗判定部29は、時間間隔算出部27による比較結果に応じて、磨耗によるウェッジ14の交換時期であるか否かを判定する。図5に示す動作状態では、ウェッジ14は正常であり、時間間隔算出部27は、時間間隔(>0)は閾値(=0)を下回っていないことを示す比較結果を出力する。この比較結果に基づき、磨耗判定部29は、磨耗によるウェッジ14の交換時期には達していないと判定する。なお、磨耗判定部29は判定結果を示す信号を出力し、この信号に応じて、ウェッジ交換時期判定装置24が実装される制御盤もしくは制御盤に通信可能に接続される保守用端末装置などが備える表示装置に判定結果が表示される(後述する図6の動作状態でも同様)。
図6は、ウェッジ14の磨耗状態が異常である場合における、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の動作状態例を示す図である。
図6の動作状態では、ウェッジ14の磨耗が進行して、ウェッジ14がかご用ガイドレール5Aに接触するタイミングが遅れているため、ウェッジ側検出スイッチ22がオン動作する前に、駆動機構側検出スイッチ21がオン動作している。
前述の図5の場合と同様に、保守点検時において、保守運転検出部25が保守点検時の低速運転中であることを検出すると、信号取得部26は、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22の各動作タイミング信号を取り込む。図6の動作状態において、ウェッジ14は磨耗が進んで異常であるため、駆動機構側検出スイッチ21が、作動レバー12とリンク17の連結部によって、ウェッジ側検出スイッチ22よりも先にオン動作する。したがって、信号取得部26は、先ず、この駆動機構側検出スイッチ21からの動作タイミング信号を取り込む。その後、遅れて、ウェッジ側検出スイッチ22が、ウェッジ14の引上げピン23によってオン動作すると、信号取得部26は、ウェッジ側検出スイッチ22からの動作タイミング信号を取り込む。
時間間隔算出部27は、信号取得部26が取り込んだ駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22からの各動作タイミング信号を用いて、駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミングとウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングとの時間間隔を算出し、さらに、算出した時間間隔と閾値設定部28によって設定される閾値とを比較する。
磨耗判定部29は、時間間隔算出部27による比較結果に応じて、磨耗によるウェッジ14の交換時期であるか否かを判定する。図6に示す動作状態では、ウェッジ14は磨耗が進んで異常であり、時間間隔算出部27は、時間間隔(<0)が閾値(=0)を下回っていることを示す比較結果を出力する。この比較結果に基づき、磨耗判定部29は、磨耗によるウェッジ14の交換時期に達していると判定する。
図5および図6の動作状態例では、ウェッジ14の正常時と、磨耗による交換が必要なウェッジ14の異常時では、駆動機構側検出スイッチ21とウェッジ側検出スイッチ22の動作順が逆転している。そこで、駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミングとウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミングの時間間隔(=駆動機構側検出スイッチ21の動作タイミング-ウェッジ側検出スイッチ22の動作タイミング)が正の値である場合、ウェッジ14は正常であるとしている。また、時間間隔の閾値をゼロとして、動作順が逆転して時間間隔が負の値となって閾値(=0)を下回ると、ウェッジ14は異常であるとしている。このように、駆動機構側検出スイッチ21とウェッジ側検出スイッチ22の動作順の逆転に応じて、ウェッジ14の異常すなわち磨耗による交換時期であることを判定することにより、ウェッジ14の交換時期を精度良く判定することができる。
なお、駆動機構側検出スイッチ21とウェッジ側検出スイッチ22の動作順の逆転に限らず、ウェッジ14の正常な動作タイミングに応じて、時間間隔の閾値を設定して、ウェッジ14の磨耗による交換時期を判定してもよい。例えば、エレベーター装置の仕様により変動するものの、ウェッジ14の磨耗状態の正常範囲において、非常止め装置11が動作して乗りかごが正常に制動されて停止するまでに、ウェッジ14は最大数10mm程度(10~20mm)移動する。この場合、保守点検時の低速運転の検査速度に対しては、数100m秒程度の時間間隔として検出することができる。したがって、このような時間間隔を閾値として設定して、磨耗によるウェッジ14の交換時期を判定してもよい。
なお、本実施形態におけるウェッジ交換時期判定装置は、図4に示す構成の非常止め装置11に限らず、作動レバーに連動するリンク部を備える駆動機構によってウェッジがかご用ガイドレール5Aと接触するまで引上げられる構成を有する非常止め装置に適用することができる。
上述のような本実施形態によれば、駆動機構側検出スイッチ21からの信号とウェッジ側検出スイッチ22からの信号に基づいて、ウェッジの磨耗状態を判定し、さらに磨耗によるウェッジの交換時期を判定するので、目視や測定工具によらず非常止め装置を点検できる。これにより、非常止め装置の保守点検に要する時間が短縮されるとともに、高精度にウェッジの交換時期を判定することができる。また、保守点検作業に伴いエレベーターのサービス運転が停止される時間を短縮できるとともに、ウェッジの交換頻度を低減できる。また、非常止め装置から離れた場所(例えば、乗場など)での点検作業が可能になるので、保守点検作業の作業性が向上する。
また、点検時に、乗りかごを保守運転すなわち低速運転させて駆動機構側検出スイッチ21とウェッジ側検出スイッチ22とを操作するので、駆動機構側検出スイッチ21の操作タイミングとウェッジ側検出スイッチ22の操作タイミングとの時間間隔を長くすることができるので、時間間隔の検出精度が向上する。これにより、ウェッジの磨耗状態および交換時期の判定精度が向上する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、エレベーター装置は、機械室を有するものでもよいし、機械室を有さない、いわゆる機械室レスエレベーターでもよい。
また、ウェッジ交換時期判定装置24は、制御盤、携帯端末、保守装置などに実装されてもよいし、独立した点検装置に実装されてもよい。
また、駆動機構側検出スイッチ21は、駆動機構において下方へ変位する部分に限らず、上方へ変位する部分、例えば、リンク17とリンク19の連結部などによって操作されてもよい。
また、ウェッジ側検出スイッチ22は、非常止め装置の動作確認スイッチとして兼用してもよい。この場合、ウェッジ側検出スイッチ22は、通常時および非常止め装置動作時は動作確認スイッチとして機能し、非常止め装置動作後の点検時には、上述の実施形態のように点検用スイッチとして機能する。
また、非常止め装置の実動作時に、駆動機構側検出スイッチ21およびウェッジ側検出スイッチ22からの各信号を取り込んで記憶装置に記憶し、記憶された各信号を用いて、保守点検時に、磨耗状態および交換時期を判定してもよい。
1…トラクションシーブ、2…主ロープ、3…乗りかご、4…釣り合いおもり、5A,5B…かご用ガイドレール、6A,6B…おもり用ガイドレール、7…調速機、8…調速機プーリー、9…張りプーリー、10…調速機ロープ、11…非常止め装置、12…作動レバー、13…筐体、14…ウェッジ、15…傾斜体、16…回転軸、17…リンク、18…回転軸、19…リンク、20…引上げロッド、21…駆動機構側検出スイッチ、22…ウェッジ側検出スイッチ、23…引上げピン、24…ウェッジ交換時期判定装置、25…保守運転検出部、26…信号取得部、27…時間間隔算出部、28…閾値設定部、29…磨耗判定部、30…記憶部、31…制御部

Claims (9)

  1. 乗りかごを非常停止させるときに、ガイドレールに接触するウェッジと、
    前記ウェッジが前記ガイドレールに接触するまで、前記ウェッジを引き上げる駆動機構と、を備え、
    前記乗りかごに設けられるエレベーターの非常止め装置において、
    前記ウェッジの動作を検出する第1スイッチと、
    前記駆動機構の動作を検出する第2スイッチと、
    を備え、
    前記第1スイッチの検出信号と前記第2スイッチの検出信号に基づいて、前記ウェッジの磨耗による前記ウェッジの交換時期が判定されることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーターの非常止め装置において、
    前記第1スイッチは、前記ウェッジによって操作され、
    前記第2スイッチは、前記駆動機構によって操作されることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  3. 請求項2に記載のエレベーターの非常止め装置において、
    前記第1スイッチが操作されるタイミングと、前記第2スイッチが操作されるタイミングとの間に時間間隔があることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  4. 請求項3に記載のエレベーターの非常止め装置において、
    前記ウェッジの正常時に、前記第1スイッチは、前記第2スイッチよりも先に操作されることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  5. 請求項1に記載のエレベーターの非常止め装置において、
    前記駆動機構は、
    調速機ロープに連結される作動レバーと、
    前記作動レバーと、回動可能に連結されるリンク部と、
    前記リンク部に連結されるとともに、前記ウェッジと係合する引上げロッドと、
    を備え
    前記第2スイッチは、前記駆動機構における上下方向に変位する部分によって操作されることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  6. 請求項5に記載のエレベーターの非常止め装置において、
    前記ウェッジは、前記引上げロッドと係合する引上げピンを有し、
    前記第1スイッチは、前記引上げピンによって操作されることを特徴とするエレベーターの非常止め装置。
  7. エレベーターの非常止め装置の点検装置において、
    非常止め装置のウェッジの動作を検出する第1スイッチと、
    前記ウェッジを駆動する駆動機構の動作を検出する第2スイッチと、
    前記第1スイッチからの信号および前記第2スイッチからの信号に基づいて、前記ウェッジの磨耗による交換時期を判定する判定装置と、
    を備えることを特徴とするエレベーターの非常止め装置の点検装置。
  8. 請求項7に記載されるエレベーターの非常止め装置の点検装置において、
    前記判定装置は、
    前記第1スイッチからの信号および前記第2スイッチからの信号に基づいて、前記ウェッジの動作タイミングと前記駆動機構の動作タイミングとの時間間隔を算出し、前記時間間隔に基づいて前記ウェッジの磨耗状態を判定する時間間隔算出部と、
    前記時間間隔算出部の判定結果に基づいて、磨耗による前記ウェッジの交換時期を判定する磨耗判定部と、
    を備えることを特徴とするエレベーターの非常止め装置の点検装置。
  9. 請求項8に記載されるエレベーターの非常止め装置の点検装置において、
    前記判定装置は、さらに、前記乗りかごの運転状態が保守運転であるか否かを検出する保守運転検出部を有し、
    前記保守運転検出部が、前記乗りかごの前記運転状態が前記保守運転であることを検出すると、
    前記時間間隔算出部は、前記時間間隔を算出し、前記時間間隔に基づいて前記磨耗状態を判定することを特徴とするエレベーターの非常止め装置の点検装置。
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