JP7222685B2 - 画像処理装置および画像処理装置の防犯動作の実施方法 - Google Patents
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Description
このような2つの電力状態を有する複合機では、通常モードから省電力モードへ切り替えるなど、通常モードと省電力モードの切替設定をおこなうことができる。
このような侵入者検知機能としては、例えば、予め設定された防犯時間に人感センサが侵入者を検知すると、侵入者として管理者や警備会社に通報したり、警告音を再生して侵入者を威嚇したりする音声アラート機能などがあげられる。
それゆえ、侵入者が検知された場合、セキュリティの観点からジョブの実行などの複合機の処理を一律に中止して複合機の機能を利用不可にするものも多い。
それゆえ、このような場合においても、画像処理装置の機能を一律に利用不可にすると、プリントやコピー等の最中にこれらの処理が中止されて、正規ユーザーが印刷済みの用紙をすべて回収できなくなる不都合が生じ、かえって利便性が損なわれるおそれがある。
また、この発明による画像処理装置の防犯動作の実施方法は、画像処理部および人感センサを備えた画像処理装置の防犯動作の実施方法であって、前記画像処理部に係る予め定められた処理の実行指示を受け付ける受付ステップと、前記人感センサが作動したとき、前記画像処理部の処理を中断して予め定められた防犯動作を実施する防犯動作実施ステップとを有し、前記防犯動作実施ステップにおいて、前記防犯動作の実施を開始する際、前記受付ステップにおいて、前記処理の実行指示を受け付けている場合、前記防犯動作の実施を保留し、前記処理が完了した後、前記防犯動作を実施することを特徴とする。
画像処理としては、例えば、スキャン処理、画像データを一時的にメモリやハードに保存するスプール処理、画像データの画素生成等のレンダリング処理などが含まれる。
「人感センサ」は、例えば、人感センサ(または人体感知センサ)等の人体検知装置やカメラ等の撮像装置により、予め定められた領域内に入ってきた人体を検知するセンサである。
「受付部」による実行指示の受け付けは、操作パネルによる実行指示の受け付けのみに限られず、例えば、ネットワークを介した外部装置からの実行指示の受け付けであってもよい。
「予め定められた防犯動作」は、例えば、予め定められたメッセージや警報等の音声アラートや、管理者へのメール通知、人感センサによる検知履歴の記録、防犯カメラによる撮影、警備会社への連絡などの動作である。
(2)前記防犯動作の開始のタイミングの設定を受け付ける防犯動作設定部をさらに備え、前記制御部は、前記防犯動作設定部で設定されたタイミングに基づき、前記防犯動作実施部に防犯動作を実施させるものであってもよい。
図1~図4に基づき、この発明の画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機1について説明する。
図1は、この発明の画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機1の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すデジタル複合機1の平面図である。図3は、図1のデジタル複合機1の操作部17を示す説明図である。図4は、図1のデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。
また、図3に示すように、操作部17は、表示操作部171および物理操作部172を備える。
図4に示すように、デジタル複合機1は、制御部10、画像データ取得部11、画像形成部12、記憶部13、画像処理部14、通信部15、給紙部16、操作部17、タイマー18、通報部19、防犯動作実施部20、防犯動作設定部21および人感センサ22を備える。
制御部10は、デジタル複合機1全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、操作部17等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
なお、画像データを外部の情報処理装置等から取得する場合、有線または無線ネットワークを経由して画像データを取得するものであっても、またはUSB等に記録された画像データを取得するものであってもよく、また、これらを組み合わせたものであってもよい。
LSU121は、デジタル信号からなる画像データの情報に対応するレーザー光を帯電状態にある感光体ドラムの表面に照射して、静電潜像を形成する装置である。
なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
また、通報部19は、ネットワークを通じて外部のサーバーにアラートメールを送信したり、警備会社に連絡したりするものであってもよい。
管理者は、アラートメールの送信先となるメールアドレスや警備会社への連絡先を予め登録しておく。
人感センサ22として、例えば、侵入者の動作により生じた赤外線の変化量を検出する焦電素子を備えた焦電型赤外線センサなどが用いられる。
また、カメラ等の撮像装置により取得した画像を解析することで侵入者を検知するものであってもよい。この場合、所定時間間隔で予め定められた範囲を撮像し、撮像した複数のフレーム間で画像の変化の有無を検出して、画像に変化があった場合、侵入者を発見したものとして、侵入者の検知をおこなう。
人感センサ22は、対象物が予め定められた範囲(例えば、0m~5m)内に存在する場合に出力し、その出力レベルは対象物との距離に応じて変動する。
次に、図5および図6に基づき、この発明の実施形態1に係るデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れについて説明する。
図5は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
また、制御部10は、管理者による特定の開始操作指令を操作部17が受け付けた場合に、防犯動作を開始するようにしてもよい。
また、制御部10は、通信部15を介して外部装置からの開始操作指令を制御部10が受け付けた場合に、防犯動作を開始するようにしてもよい。
また、操作部17がジョブの実行指示を受け付けた後、特定の処理が実行された時点、例えば、画像形成部12において画像形成処理が実行された時点、画像処理部14においてスプールやレンダリングが実行された時点、もしくは、画像データ取得部11において、原稿の読み取り処理が実行された時点等から、ジョブが完了するまでの期間と規定してもよい。
次に、図7および図8に基づき、この発明の実施形態2に係る防犯機能の処理の流れについて説明する。
図7は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図8は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
ここでは、図5に記載のないステップS13~S15の処理について説明する。
次に、図9~図11に基づき、この発明の実施形態3に係る防犯機能の処理の流れについて説明する。
図9および図10は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図11は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
ここでは、図5に記載のない図9のステップS23およびS24の処理について説明する。
図10は、各ジョブについてのステップS24の処理の詳細である。
次に、図12~図15に基づき、この発明の実施形態4に係る防犯機能の処理の流れについて説明する。
図12~図14は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図15は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
ここでは、図5に記載のない図12のステップS33~S35,図13のステップS341~S344および図14のステップS351~S356の処理について説明する。
その後、制御部10は、図12のステップS32に戻って、防犯動作を開始する(ステップS32)。
次に、図16および図17に基づき、この発明の実施形態5に係る防犯機能の処理の流れについて説明する。
図16は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図17は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
ここでは、図5に記載のない図16のステップS42およびS43について説明する。
次に、図18および図19に基づき、この発明の実施形態6に係る防犯機能の処理の流れについて説明する。
図18は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の処理の流れを示すフローチャートである。また、図19は、図1のデジタル複合機1の防犯機能の設定画面の一例を示す説明図である。
また、図18のステップS52およびS53はそれぞれ、図16のステップS42およびS43に対応するため、説明を省略する。
また、図18のステップS58およびS62はそれぞれ、図12のステップS34およびS35に対応するため、説明を省略する。
ここでは、図7、図12および図16に記載のない図18のステップS59~S61について説明する。
また、スプールまたはレンダリング時のフラグを参照する場合も同様である。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (6)
- 画像処理部と、
人感センサと、
前記画像処理部に係る予め定められた処理の実行指示を受け付ける受付部と、
前記人感センサが作動したとき、侵入者の通報、音声アラートおよび前記人感センサによる検知履歴の記録の少なくとも1つを含む予め定められた防犯動作を予め定められたタイミングで実施する防犯動作実施部と、
前記画像処理部、前記人感センサ、前記受付部および前記防犯動作実施部を制御する制御部とを備え、
前記防犯動作の実施の開始前の所定の時点において、前記画像処理部の処理がすでに実行されている場合、前記制御部は、前記防犯動作実施部に前記防犯動作の実施を保留させ、前記画像処理部が前記処理を完了した後、前記防犯動作実施部に前記防犯動作の実施を開始させ、
一方、前記防犯動作の実施の開始前の所定の時点において、前記画像処理部の処理が実行されていない場合、前記防犯動作実施部に前記タイミングで前記防犯動作を実施させることを特徴とする画像処理装置。 - 前記タイミングの設定を受け付ける防犯動作設定部をさらに備え、
前記制御部は、前記防犯動作設定部で設定された前記タイミングに基づき、前記防犯動作実施部に防犯動作を実施させる請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記防犯動作設定部の設定は、前記人感センサが作動したとき、前記画像処理部が前記処理を完了した後、すぐに防犯動作を実施する開始延長設定および前記画像処理部が前記処理を完了した後、予め定められた時間後に防犯動作を実施する延長一定時間後開始設定のうち少なくとも1つの設定を含む請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記処理は、プリント処理、コピー処理、スキャン処理、スプール処理およびレンダリング処理のうち少なくとも1つの処理を含み、
前記防犯動作設定部は、前記処理の種類別に異なる設定を受け付ける請求項2または3に記載の画像処理装置。 - 前記人感センサが作動したときに前記受付部がユーザーの操作を受け付けている場合、前記制御部は、前記防犯動作実施部に前記防犯動作の実施を保留させ、前記操作が完了した後、前記防犯動作実施部に前記防犯動作を実施させる請求項1~4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- 画像処理部および人感センサを備えた画像処理装置の防犯動作の実施方法であって、
前記画像処理部に係る予め定められた処理の実行指示を受け付ける受付ステップと、
前記人感センサが作動したとき、侵入者の通報、音声アラートおよび前記人感センサによる検知履歴の記録の少なくとも1つを含む予め定められた防犯動作を予め定められたタイミングで実施する防犯動作実施ステップとを有し、
前記防犯動作の実施の開始前の所定の時点において、前記画像処理部の処理がすでに実行されている場合、前記防犯動作実施ステップにおいて、前記防犯動作の実施を保留し、前記処理が完了した後、前記防犯動作実施ステップにおいて、前記防犯動作の実施を開始し、
一方、前記防犯動作の実施の開始前の所定の時点において、前記画像処理部の処理が実行されていない場合、前記防犯動作実施ステップにおいて、前記タイミングで前記防犯動作を実施することを特徴とする画像処理装置の防犯動作の実施方法。
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