JP7221715B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
尿などの排泄物を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつ等が知られている。例えば、特許文献1には、弾性部材による伸縮領域が形成された腹側ウエストフラップ及び背側ウエストフラップを有し、該伸縮領域に汗を吸収可能な親水性の吸汗シート部が配されている使い捨ておむつが開示されている。
国際公開第2018-116479号公報
特許文献1のおむつでは、おむつの前後胴回り部に汗を吸収する親水性の吸汗シート部を疎水性のシートの間、若しくは着用者の肌側面に設けることで汗を吸収させているが、このような場合、吸収した汗が充分に蒸散されず、肌かぶれの原因となることがある。
また、汗の蒸散向上のためにおむつの非肌側面にさらに切り込み等を設けた場合、汗の蒸散量は増加するものの、蒸散した汗が該切り込み等の部分に溜まり易く、その一部が水滴化して衣類を濡らし、漏れが生じていると誤認される虞がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、親水性のシートと疎水性のシートによって汗の吸収及び蒸散を促しつつも、吸収した汗の水滴化を抑制可能な吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、前記吸収性本体の前記長手方向の他端側に位置する背側胴回り部とを有する外装体と、を有する吸収性物品であって、前記外装体は、前記厚さ方向において、肌側に配置された第1疎水性シートと、前記第1疎水性シートよりも非肌側に配置された第2疎水性シートと、前記第1疎水性シートと前記第2疎水性シートとの間に設けられた親水性シートとを有し、前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記第2疎水性シートの少なくとも一部の領域は、開口を有する領域であり、前記厚さ方向に見た場合に、前記親水性シートのうちの、前記第2疎水性シートの前記開口を有する領域と重複する部分を重複部とし、前記開口を有する領域と重複しない部分を非重複部としたとき、前記重複部の面積は、前記非重複部の面積よりも小さいことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、親水性のシートと疎水性のシートによって汗の吸収及び蒸散を促しつつも、吸収した汗の水滴化を抑制可能な吸収性物品を提供できる。
パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図2中のC-C概略断面図である。 図5Aは、図3中のA-A線に沿った腹側の概略断面図であり、図5Bは、図3中のA-A線に沿った背側の概略断面図である。 図6A及び図6Bは、開口40の変形例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
展開状態において互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、前記吸収性本体の前記長手方向の他端側に位置する背側胴回り部とを有する外装体と、を有する吸収性物品であって、前記外装体は、前記厚さ方向において、肌側に配置された第1疎水性シートと、前記第1疎水性シートよりも非肌側に配置された第2疎水性シートと、前記第1疎水性シートと前記第2疎水性シートとの間に設けられた親水性シートとを有し、前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記第2疎水性シートの少なくとも一部の領域は、開口を有する領域であり、前記厚さ方向に見た場合に、前記親水性シートのうちの、前記第2疎水性シートの前記開口を有する領域と重複する部分を重複部とし、前記開口を有する領域と重複しない部分を非重複部としたとき、前記重複部の面積は、前記非重複部の面積よりも小さいことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、着用者の汗は、第1疎水性シートを通って親水性シートで吸収され、第2疎水性シートを通って外方に蒸散される。第2疎水性シートの開口を有する領域は、汗の蒸散を促進する領域であり、当該開口を有する領域と親水性シートとが厚さ方向に見て重なる重複部では汗の蒸散量が向上する。当該重複部の面積を、開口を有する領域と重複しない非重複部の面積よりも大きくした場合に比べて、重複部の面積を非重複部の面積よりも小さくした場合の方が、必要以上に蒸散が発生せず、汗の水滴化を抑制でき、衣服が濡れるのをより防止できる。
かかる吸収性物品であって、前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記親水性シートは、前記非重複部のみを有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、重複部を有する場合と比べて蒸散される水分をさらに抑制することができ、衣服の濡れをより防止できる。
かかる吸収性物品であって、前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部において、前記親水性シートは、前記重複部を有しており、前記腹側胴回り部における前記重複部の面積は、前記背側胴回り部における前記重複部の面積よりも小さいことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、発汗量の多い背側でより多くの汗を吸収及び蒸散させることができ、着用者の背側での皮膚トラブルを低減できる。また、尿の吸収が多い前側(腹側)の重複部の面積を小さくすることで、腹側の重複部を介して尿漏れが発生する可能性を抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアを備え、前記長手方向において、前記腹側胴回り部における前記吸収性コアの端から前記親水性シートの前記吸収性本体側の端までの距離は、前記背側胴回り部における前記吸収性コアの端から前記親水性シートの前記吸収性本体側の端までの距離よりも長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、尿の吸収が多い腹側において、親水性シートから吸収性コアまでの長手方向の距離を長くしているため、吸収性コアで吸収された尿が親水性シートに移行して尿漏れが発生することを防止できる。
かかる吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、前記幅方向に伸縮する弾性部材を有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、弾性部材の収縮により、肌側に配置される第1疎水性シートと着用者の肌との間に適度な空間ができ、第1疎水性シートが肌に密着し過ぎず、空気の循環が起こり易くなる。これにより、汗の蒸散が促進され、汗の水滴化を抑制し、衣類が濡れるのを防止する。
かかる吸収性物品であって、前記弾性部材は、前記第2疎水性シートと接合されていない部分を有し、前記弾性部材は、前記親水性シートと前記第2疎水性シートとの間に配置されることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、親水性シートと第2疎水性シートとの間に弾性部材を配置し、弾性部材を収縮させると、第2疎水性シートと弾性部材とが接合されていない部分においては、第2疎水性シートに空間が発生する。これにより、非肌側面に空気の循環が起こり易くなり、第2疎水性シートからの汗の蒸散を促進できる。
かかる吸収性物品であって、前記弾性部材は、前記長手方向に並んで複数設けられており、前記長手方向に隣り合う二つの前記弾性部材の間の距離は、前記弾性部材自体の前記長手方向の長さの2倍よりも長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、長手方向に隣り合う二つの弾性部材間の距離を弾性部材自体の長手方向の長さの2倍以下にする場合と比べて、弾性部材自体の長手方向の長さの2倍よりも長くする方が、長手方向において各弾性部材間に適度な空間を形成することができ、各弾性部材によって汗の吸収や蒸散が阻害されない。
かかる吸収性物品であって、前記弾性部材は、前記幅方向の両端部において、前記親水性シートに接合されている一対の両端接合部を有し、前記弾性部材は、前記一対の両端接合部の間に、前記親水性シートに接合されていない非接合部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、各弾性部材を一対の両端接合部のみで接合し、一対の両端接合部の間、すなわち、多くの汗を吸収する中央部等においては接合部が存在しないことで、汗の通過を阻害しない。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収性コアを備え、前記親水性シートと前記吸収性コアとの間には、少なくとも一つの前記弾性部材が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、親水性シートと吸収性コアとの間の弾性部材の収縮により、弾性部材よりも肌側にあるシートが着用者の肌に押し付けられるため、親水性シート側への尿の流入を塞き止めることができる。これにより、尿漏れを発生し難くできる。
かかる吸収性物品であって、前記親水性シートと前記吸収性本体との間には、少なくとも一つの前記弾性部材が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、親水性シートと吸収性本体との間の弾性部材の収縮により、弾性部材よりも肌側にあるシートが着用者の肌に押し付けられるため、親水性シート側への尿の流入を塞き止めることができる。これにより、尿漏れを発生し難くできる。
かかる吸収性物品であって、前記第1疎水性シートと前記親水性シートとが前記厚さ方向に見て重複する領域において、前記第1疎水性シートは、複数の開口を有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1疎水性シートの開口部分からより多くの汗を透過させ、親水性シートで吸収することができる。それにより、一度に多量の汗をかいた場合でも、素早く吸収し、第1疎水性シートの表面のべたつきを生じ難くし、肌を快適に保つことができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1疎水性シートと前記親水性シートとが前記厚さ方向に見て重複する領域において、前記第1疎水性シートは、開口が存在しない非開口領域のみを有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1疎水性シートに開口を形成しないことで、特に尿の吸収量が多い前側(腹側)において尿が当該開口を通って親水性シートに吸収されることを防止する。これにより、親水性シートを介しての尿漏れを誘発し難くする。
===実施形態===
<おむつ1の基本構成>
以下、本発明に係る吸収性物品として、パンツ型使い捨ておむつ(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて実施形態を説明する。図1は、パンツ型使い捨ておむつ1(おむつ1)の概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図3は、展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。図4は、図2中のC-C概略断面図である。
ここで、上述の「展開状態」とは、おむつ1の幅方向における、腹側胴回り部(後述する腹側胴回り部30a)の両端部と、背側胴回り部(後述する背側胴回り部30b)の両端部との接合を解き、腹側胴回り部と背側胴回り部とを分離するとともに、おむつ1をその長手方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。また、おむつ1の「伸長状態」とは、おむつ1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や,胴回り部30等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。
おむつ1は、図1に示されるパンツ型状態において、互いに交差する上下方向と幅方向と前後方向とを有している。また、同おむつ1は、所謂3ピースタイプであり、着用者の股間部にあてがわれ排泄液等の液体を吸収する吸収性本体10と、同着用者の胴回りを覆う外装体30とを有する。また、外装体30は、腹側を覆う腹側胴回り部30aと、背側を覆う背側胴回り部30bとを有している。上下方向の上側が外装体30側に対応し、下側が股間部側に対応する。また、前後方向の前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応する。
そして、図2の展開状態において、おむつ1は、互いに交差する長手方向と、幅方向と、厚さ方向とを有する。以下では、この展開状態における長手方向の一方側のことを「腹側」若しくは「前側」とも呼び、長手方向の他方側のことを「背側」若しくは「後側」とも呼ぶ。展開状態の長手方向は、パンツ型状態の上下方向に沿った方向である。また、厚さ方向は、図4に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向である。厚さ方向において着用者に接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
図2の展開状態では、腹側胴回り部30a(図の長手方向前側)と背側胴回り部30b(図の長手方向後側)とが互いに長手方向に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの胴回り部30a,30bに接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。そして、この状態から、吸収性本体10がその長手方向の略中央部C10を折り位置として二つ折りされる。この二つ折りの状態において互いに対向する腹側胴回り部30aと背側胴回り部30bとが、着用者の脇腹に当接すべき部分である腹側胴回り部側縁部30aesと、背側胴回り部側縁部30besと(つまり、幅方向の各端部)にて接合・連結されると、これら胴回り部30a,30b同士が環状に成形される。これにより、図1に示すような胴周り開口BH及び一対の脚周り開口LHが形成された着用状態のおむつ1となる。また、以下の説明では、開口BHの環状開口部を形成する腹側胴回り部30aの長手方向の端を腹側胴回り部上端30aetとし、開口BHの環状開口部を形成する背側胴回り部30bの長手方向の端を背側胴回り部上端30betとする。
以下、図1乃至図4を参照しつつ、おむつ1の3つの構成部品である吸収性本体10、腹側胴回り部30a、及び背側胴回り部30bについて説明する。
<吸収性本体10の構成>
図2乃至図4に示すように、吸収性本体10は、肌側面を形成する液透過性の表面シート部材13と、非肌側面を形成する液不透過性の裏面シート部材15と、これら両シート部材13、15間に介在するように配置された吸収性コア11とを備えている。おむつ1では、吸収性コア11は、液透過性のコアラップシート12を有しているが、有さなくても良い。
吸収性コア11は、液体吸収性素材を積層してなる部材であり、尿等の排泄物を吸収することができる。液体吸収性素材としては、例えば、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を使用することができる。なお、吸収性コア11は、液体吸収性粒状物として例えば高吸収性ポリマーを含有していても良いし、または、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。
本実施形態の吸収性コア11は、図2における長手方向の一方側に腹側端11aと、図2における長手方向の他方側に背側端11bとを有する。そして、腹側端11aと背側端11bとの間に、腹側端11a及び背側端11bよりも幅方向の幅が狭いくびれ部11cを有する。これにより、吸収性コア11は図2に示されるような平面視略砂時計形状となるように構成され、吸収性コア11が着用者の股間にフィットしやすくなる。なお、吸収性コア11の形状は、上記の平面視略砂時計形状に限らず、例えば、平面視略矩形形状でもよい。
表面シート部材13は、吸収性コア11を肌側から覆うシート状の部材であり、例えば吸収性コア11よりも大きい平面サイズの液透過性の不織布である。また、裏面シート部材15は、吸収性コア11を非肌側から覆うシート状の部材であり、吸収性コア11よりも大きい平面サイズのシートである。裏面シート部材15の一例としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等の液不透過性の防漏シート15aと、不織布等の外装シート15bとが貼り合わされた二層構造のシートが挙げられる。そして、これら裏面シート部材15と表面シート部材13との間に吸収性コア11を挟んだ状態において、吸収性コア11の四辺から外側にはみ出す部分にて、裏面シート部材15の防漏シート15aと表面シート部材13とが額縁状に貼り合わされ、これにより、吸収性本体10が概ね形成されている。
また、おむつ1では、図1乃至図4に示すように、外装シート15bによって所謂立体ギャザーLSG及び脚回りギャザーLGが形成される。立体ギャザーLSGは、表面シート部材13の幅方向の各端部にそれぞれ起立して設けられた防漏壁部であり、他方、脚回りギャザーLGは、おむつ1の各脚周り開口LH、LHに形成される脚周り伸縮部のことである。かかる外装シート15bについて詳説すると、先ず、図4に示すように、外装シート15bの幅方向の寸法は、防漏シート15aよりも十分大きくされており、すなわち、外装シート15bは、防漏シート15aの幅方向の両側から幅方向に大きくはみ出している。そして、このはみ出した部分15bfが、吸収性本体10の幅方向の端部10esをなす位置を折り返し位置として幅方向の中央側に折り返されて、同折り返し位置の近傍に長手方向に沿って糸ゴム等の脚周り弾性部材17が長手方向に伸長された状態で固定され、これにより、上記の脚回りギャザーLGが形成されている。
そして、幅方向の中央側に折り返された部分15bgは、更に幅方向の中央側へと延びていき、表面シート部材13の幅方向の端部を覆う位置で、同端部に接合されている。そして、この端部に接合された部分よりも更に幅方向の先端側の部分が自由端部分LSGfとして表面シート部材13から起立可能となっている。また、自由端部分LSGfの先端部には、長手方向に沿って糸ゴム等のLSG弾性部材18が長手方向に伸長された状態で固定されている。自由端部分LSGfは、同LSG弾性部材18から付与される収縮力によって長手方向に収縮して表面シート部材13から起立し、これにより、同自由端部分LSGfは立体ギャザーLSGとして機能する。
なお、不図示であるが、場合によっては、表面シート部材13と吸収性コア11との間、又は、裏面シート部材15と吸収性コア11との間に、セカンドシートとしてティッシュペーパー等の液透過性シートを介装しても良い。
また、図3に示すように、背側胴回り部30bの非肌側の表面には後処理テープ38が設けられていてもよい。後処理テープ38は粘着面を有する細長いテープ状の部材であり、使用後のおむつ1を廃棄する際に、長手方向に丸めたおむつ1に対して、折り畳まれている後処理テープ38を伸ばして粘着面側を該おむつ1に巻き回し、おむつ1を丸めた状態に保持することができる。
<腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの構成>
図2に示すように、外装体30の腹側胴回り部30aは、吸収性本体10の長手方向の前側(一端側)に位置し、背側胴回り部30bは、吸収性本体10の長手方向の後側(他端側)に位置している。図5Aは、図3中のA-A線に沿った腹側の概略断面図であり、図5Bは、図3中のA-A線に沿った背側の概略断面図である。
図5A及び図5Bに示すように、外装体30の腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bは、それぞれ、厚さ方向において肌側に配置された第1疎水性シート301と、第1疎水性シート301よりも非肌側に配置された第2疎水性シート302と、第1疎水性シート301と第2疎水性シート302との間に設けられた親水性シート303とを備えている。第1疎水性シート301は、疎水性の繊維で構成された疎水性を有するシートであり、着用者の汗を透過させる。親水性シート303は、汗を吸収可能な親水性のシートであり、例として、パルプシートやティッシュ等の他、親水化剤が塗布されたシート部材を使用しても良い。第2疎水性シート302は、第1疎水性シート301と同様に疎水性の繊維で構成された疎水性を有するシートであり、親水性シート303よりも非肌側に配置されることによって、汗の蒸散を促している。
ここで、上記の「疎水性」とは、各第1及び第2疎水性シート301、302の表面において液体が拡がらず、そして第1及び第2疎水性シート301、302の表面が90°よりも大きい接触角を有することを意味する。接触角とは、水平面(水平な表面)を有する各第1及び第2疎水性シート301、302と当該水平面上に滴下された水(液滴)とを接触させた状態において、液体の輪郭曲線と当該水平面との交点における当該輪郭曲線の接線と、当該水平面とがなす角度である。各第1及び第2疎水性シート301、302の接触角は、90°よりも大きく、疎水性の表面を有している。逆に、接触角が90°よりも小さければ、親水度の高い親水性と判断され、親水性シート303は、その表面が90°よりも小さい接触角を有している。
また、第2疎水性シート302は、図2、図5A及び図5Bに示すように、腹側胴回り部上端30aet及び背側胴回り部上端30betから上下方向の上側に延出し、腹側胴回り部上端30aet及び背側胴回り部上端30betをそれぞれ折り返し位置として、胴周り開口BHの周縁部に沿って第1疎水性シート301の肌対向面側に折り返される折り返し部分302Fを有している。本実施形態では、折り返し部分302Fは、吸収性本体10の長手方向の前端及び後端を被覆しているが、被覆しないように折り返し部分302Fを短くしてもよい。
上述のように、親水性シート303を第1疎水性シート301と第2疎水性シート302との間に設けることで、まず、着用者の肌から出た汗は、第2疎水性シート302の折り返し部分302Fを通り、第1疎水性シート301を通過し、親水性シート303で吸収される。そして、吸収された汗は、さらに非肌側に位置する第2疎水性シート302を介して蒸散される。
さらに、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの少なくとも一方において、第2疎水性シート302の少なくとも一部の領域は、図3に示すような開口40を含む開口を有する領域45であることが望ましい。当該開口40は、おむつ1の通気性を高めるために設けられ、形状は、丸型、楕円型、四角型等の開孔であっても、シート部材をカットする切り込み等であってもよい。
そして、ここでの「開口を有する領域」とは、複数の開口に外側から接する矩形領域をいう。本実施形態では、開口を有する領域45の一例を図3に示している。図3では、第2疎水性シート302の腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの幅方向中央付近に、上下方向に沿って複数の開口40を設け、当該複数の開口40は、幅方向に2列並んで設けられている。そして、各列の複数の開口40に外側から接するように矩形状に囲んだ領域を開口を有する領域45という。尚、開口を有する領域45は、少なくとも一つ以上の開口を有していればよい。また、本実施形態では、開口40は複数列状設けられているが、一列状でも良い。
また、本実施形態の開口40を形成する際には、後述する腹側弾性部材35a及び背側弾性部材35bが切断され、開口を有する領域45では、各弾性部材35a、35bは非連続となっている。よって、当該開口を有する領域45では腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bが幅方向に収縮しにくい。そのため、吸収性コア11に皺が発生しにくい。
上述のように、最も非肌側である第2疎水性シート302に通気性を高める開口40を設けることによっておむつ1の通気性は向上するが、当該開口40が厚さ方向に見て親水性シートとも重なるように形成される場合、蒸散される汗が開口40に誘導されて一部が水滴化し、着用者の衣類を濡らしてしまう虞もあった。
そこで本実施形態では、当該開口を有する領域45を厚さ方向に見た場合に(図3)、親水性シート303のうちの、第2疎水性シート302の開口を有する領域45と重複する部分を重複部50とし、開口を有する領域45と重複しない部分を非重複部51とすると、重複部50の面積は、非重複部51の面積よりも小さくなるようにしている(図3の背側胴回り部30bを参照)。図3では、親水性シート303の位置を分かりやすくするために、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bにおいて親水性シート303をドット模様で示している。また、図5Bでは、親水性シート303と開口を有する領域45との上下方向での重なり(所謂、重複部50)を詳細に示している。本実施形態では、開口を有する領域45は背側胴回り部30bに2列設けられていることから、開口を有する領域45と重複する親水性303の重複部50は、2つ設けられている。よって、本実施形態の重複部50の面積とは、2つの重複部50の面積の合計をいう。
このような構成により、開口を有する領域45と重複する重複部50では汗の蒸散量が向上するが、重複部50の面積を、開口を有する領域45と重複しない非重複部51の面積よりも大きくした場合に比べて、重複部50の面積を非重複部51の面積よりも小さくした場合の方が、必要以上に汗の蒸散が発生せず、水滴化を抑制できる。それにより、着用者の衣服が濡れるのをより防止できる。
また、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの少なくとも一方において、親水性シート303は、非重複部51のみを有するようにすることが望ましい。本実施形態では、背側胴回り部30bの親水性シート303に重複部50を設け、腹側胴回り部30aの親水性シート303は、重複部を含まずに非重複部51のみを有している。腹側胴回り部30aのように、厚さ方向に見て、親水性シート303と重複しないように開口40を設けることで、重複部50を有する場合と比較して蒸散される汗の量をさらに抑制することができ、汗の水滴化を防止して衣類を濡れにくくすることができる。
本実施形態においては、胴回り部30の少なくとも一方(背側胴回り部30b)において、親水性シート303は重複部50を有しているが、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの双方において、親水性シート303に重複部50を設けてもよい。そして、その場合、腹側胴回り部30aにおける重複部50(不図示)の面積は、背側胴回り部30bにおける重複部50の面積よりも小さいことが望ましい。そうすることで、発汗量の多い背側でより多くの汗を吸収及び蒸散させることができ、着用者の背側での皮膚トラブルを低減できる。また、尿の吸収が多い前側(腹側)の重複部50の面積を小さくすることにより、尿が親水性シート303に誘導されて重複部50から漏れ出ることを抑制できる。
また、図2に示すように、長手方向において、腹側胴回り部30aにおける吸収性コア11の端11a(腹側端11a)から親水性シート303の吸収性本体10側の端303aeまでの距離(S1)は、背側胴回り部30bにおける吸収性コア11の端11b(背側端11b)から親水性シート303の吸収性本体10側の端303beまでの距離(S2)よりも長くなっている。尿の吸収が多い腹側において、親水性シート303から吸収性コア11までの長手方向の距離(S1)を長くすることで、吸収性コア11で吸収された尿が親水性シート303に移行して尿漏れが発生することを防止することができる。
また、図2に示すように、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bは、幅方向に伸縮する糸ゴム等の弾性部材35を有している。具体的には、幅方向に沿って複数本の弾性部材35、35・・・が幅方向に伸長された状態で配置されている。そして、かかる複数本の弾性部材35、35・・・は、長手方向に間隔を空けて長手方向に並んで設けられている。本明細書中では、腹側胴回り部30aに設けられる弾性部材35を腹側弾性部材35aとし、背側胴回り部30bに設けられる弾性部材35を背側弾性部材35bとする。
当該腹側弾性部材35a及び背側弾性部材35bにより幅方向の伸縮性が付与され、各弾性部材35a及び35bが収縮することで、肌側にある第1疎水性シート301(及び折り返し部分302F)と着用者の肌との間に適度な空間ができる。それにより、第1疎水性シート301が肌に密着し過ぎず、空気の循環が起こり易くなる。結果として、汗の蒸散が促進され、汗の水滴化を抑制する。
また、弾性部材35(腹側弾性部材35a及び背側弾性部材35b)は、親水性シート303と第2疎水性シート302との間に配置され、当該弾性部材35は、第2疎水性シート302と接合されていない部分を有することが望ましい。これにより、各弾性部材35を収縮させると、第2疎水性シート302と各弾性部材35とが接合されていない部分においては、第2疎水性シート302に空間が発生する。その結果、第2疎水性シート302が配置されているおむつ1の非肌側面に空気の循環が起こり易くなり、第2疎水性シート302からの汗の蒸散を促進する。
また、図2に示すように、親水性シート303と第2疎水性シート302との間に配置される腹側弾性部材35aは、幅方向の両端部である腹側胴回り部側縁部30aes、30aesにおいて、親水性シート303に接合されている一対の両端接合部60を有している。同様に、親水性シート303と第2疎水性シート302との間に配置される背側弾性部材35bも、幅方向の両端部である背側胴回り部側縁部30bes、30besにおいて、親水性シート303に接合されている一対の両端接合部60を有している。親水性シート303との接合は、例えばホットメルト接着剤等を用いて行われる。そして、一対の両端接合部60を有する各腹側弾性部材35a及び背側弾性部材35bは、一対の両端接合部60の間に、親水性シート303に接合されていない非接合部61を有する。つまり、親水性シート303と第2疎水性シート302との間に配置される各弾性部材35a及び35bを一対の両端接合部60のみで接合し、一対の両端接合部60の間、すなわち、多くの汗を吸収する幅方向の中央付近等を含む領域においては、接合する部分が存在しない非接合部61になる。非接合部61では、例示したホットメルト接着剤等の汗の蒸散を阻害しやすい要因が存在しないため、汗の蒸散は促され、着用者に不快感を与えにくくすることができる。
また、長手方向に並んで設けられる複数の弾性部材35(35a、35b)においては、図5Aに例として示すように、長手方向(上下方向)に隣り合う二つの弾性部材35a、35aの間の距離(L2)が、一つの弾性部材35a自体の上下方向(長手方向)の長さ(L1)の2倍よりも長いことが望ましい。このような構成によれば、長手方向に隣り合う二つの弾性部材35a、35aの間の距離(L2)を、弾性部材35a自体の長手方向の長さ(L1)の2倍以下にする場合と比較して、弾性部材35a自体の長手方向の長さ(L1)の2倍よりも長くする方が、長手方向において弾性部材35a、35a間に適度な空間が形成され、各弾性部材35aが汗の吸収や蒸散を阻害せず、汗が抜け易くなる。
そして、親水性シート303と吸収性コア11との間には、少なくとも一つの弾性部材35が設けられることが望ましい(図5A)。本実施形態の腹側胴回り部30aでは、親水性シート303と吸収性コア11との間に、弾性部材35a’及び35a’’が設けられている。これら弾性部材35a’及び35a’’の収縮により、弾性部材35a’及び35a’’よりも肌側にある第1疎水性シート301及び折り返し部分302Fが着用者の肌に押し付けられるため、親水性シート303側への尿の流入を塞き止めることができる。これにより、親水性シート303を介して尿漏れが発生することを防止する。
同様に、親水性シート303と吸収性本体10との間には、少なくとも一つの弾性部材35が設けられていることが望ましい。本実施形態では、吸収性コア11だけでなく、吸収性コアを被覆するコアラップシート12や、表面シート部材13及び裏面シート部材15を含む吸収性本体10と親水性シート303との間に弾性部材35(例として、図5の弾性部材35a’及び35a’’)が存在している。当該弾性部材35の収縮により弾性部材35よりも肌側にある第1疎水性シート301及び折り返し部分302Fが着用者の肌に押し付けられるため、吸収性本体10から親水性シート303側への尿の流入を抑制できる。これによって、親水性シート303を介して尿漏れが発生することを防止する。
また、図5A及び図5Bに図示するような第1疎水性シート301と親水性シート303とが厚さ方向に見て重複する領域において、第1疎水性シート301は、複数の開口(不図示)を有していることが望ましい。上述の「厚さ方向に見て重複する領域」とは、厚さ方向に見た場合に、図2の腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bにおいて親水性シート303が配置されている部分(ドット模様で示した親水性シート303の領域)と重複する領域を意味する。当該領域において、第1疎水性シート301が開口を有する場合、開口部分からより多くの汗を引き込み、親水性シート303側への汗の移行性を向上させる。それにより、一度に大量に汗をかいた場合でも、素早く吸収し、第1疎水性シート301の表面のべたつきを生じ難くし、肌を快適に保つことができる。
しかしながら、図5A及び図5Bに図示するような第1疎水性シート301と親水性シート303とが厚さ方向に見て重複する領域において、第1疎水性シート301は、開口が存在しない非開口領域(不図示)のみを有していてもよい。第1疎水性シート301に開口を形成しないことで、特に尿の吸収量が多い前側(腹側)において、尿が当該開口を通過して親水性シート303に吸収されることを防止する。これにより、親水性シートを介しての尿漏れを発生し難くする。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例としてパンツ型使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、テープ式の使い捨ておむつでも良い。また、パンツ型の使い捨ておむつ1として、展開状態において腹側胴回り部30aと背側胴回り部30bとの間に吸収性本体10が掛け渡されてなる所謂3ピースタイプのおむつを例示したが、展開状態において略砂時計形状の外装シートの肌側面に吸収性本体が載置されてなる所謂2ピースタイプのおむつでも良い。
上述の実施形態では、図5A及び図5Bに示すように、腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bは、第2疎水性シート302が、腹側胴回り部上端30aet及び背側胴回り部上端30betをそれぞれ折り返し位置として折り返した折り返し部分302Fを有しているが、折り返さない構成であってもよい。つまり、第2疎水性シート302の上下方向の上端が、第1疎水性シート301の上下方向の上端と同じ位置で終端してもよい。その場合、外装体30の腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bには、第1疎水性シート301、第2疎水性シート302及び親水性シート303のみを有する領域が形成される。かかる領域では、汗の吸収性及び汗の蒸散機能が最も高まり、肌側面のベタつきを抑制し、非肌側面から汗も蒸散されやすくなる。
第2疎水性シート302の腹側胴回り部30a及び背側胴回り部30bの幅方向中央部分に、上下方向に沿って複数の開口40を設けていたが、何等これに限らない。図6A及び図6Bは、開口40の変形例を示す図である。図6Aに示すように、開口40は、例えば、外装体30の第2疎水性シート302の上下方向に沿って配置され、さらに幅方向に複数列状かつ外装体30全体に設けられても良い。これにより、おむつ1の通気性を向上させるだけでなく、親水性シート303においても、重複部50の面積を非重複部51の面積よりも小さくすることで、必要以上に汗を蒸散させることなく、通気性を高めることができる。また、図6Bに示すように、開口40は、例えば、幅方向の両端部側だけに設けられていても良い。図6Bの位置だけでなく、親水性シート303の重複部50の面積が非重複部51の面積よりも小さくなるように開口40が配置される限り、蒸れやすい箇所等の所望の位置に開口40を形成可能である。
1 おむつ(吸収性物品)、
10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、10es 端部、
13 表面シート部材、15 裏面シート部材、15bg 折り返された部分、
11 吸収性コア、11a 腹側端、11b 背側端、
11c くびれ部、
12 コアラップシート、
15a 防漏シート、15b 外装シート、
17 脚周り弾性部材、
18 LSG弾性部材
30 外装体、30a 腹側胴回り部、30b 背側胴回り部、
30aes 腹側胴回り部側縁部、30bes 背側胴回り部側縁部、
30aet 腹側胴回り部上端、30bet 背側胴回り部上端、
35 弾性部材、35a 腹側弾性部材、35a’ 弾性部材、
35a’’ 弾性部材、35b 背側弾性部材、
38 後処理テープ、
40 開口、45 開口を有する領域、
50 重複部、51 非重複部
60 両端接合部、61 非接合部、
301 第1疎水性シート、
302 第2疎水性シート、302F 折り返し部分302、302a 肌側面、
303 親水性シート、303a 非肌側面、303ae 端、303be 端、
C10 略中央部
LH 脚周り開口、BH 胴周り開口、
LSG 立体ギャザー、LSGf 自由端部分

Claims (12)

  1. 展開状態において互いに交差する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
    液体を吸収する吸収性本体と、
    前記吸収性本体の前記長手方向の一端側に位置する腹側胴回り部と、前記吸収性本体の前記長手方向の他端側に位置する背側胴回り部とを有する外装体と、
    を有する吸収性物品であって、
    前記外装体は、前記厚さ方向において、肌側に配置された第1疎水性シートと、前記第1疎水性シートよりも非肌側に配置された第2疎水性シートと、前記第1疎水性シートと前記第2疎水性シートとの間に設けられた親水性シートとを有し、
    前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記第2疎水性シートの少なくとも一部の領域は、開口を有する領域であり、
    前記厚さ方向に見た場合に、前記親水性シートのうちの、前記第2疎水性シートの前記開口を有する領域と重複する部分を重複部とし、前記開口を有する領域と重複しない部分を非重複部としたとき、
    前記重複部の面積は、前記非重複部の面積よりも小さい
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記親水性シートは、前記非重複部のみを有する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記外装体の前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部において、前記親水性シートは、前記重複部を有しており、
    前記腹側胴回り部における前記重複部の面積は、前記背側胴回り部における前記重複部の面積よりも小さい
    ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、吸収性コアを備え、
    前記長手方向において、前記腹側胴回り部における前記吸収性コアの端から前記親水性シートの前記吸収性本体側の端までの距離は、前記背側胴回り部における前記吸収性コアの端から前記親水性シートの前記吸収性本体側の端までの距離よりも長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、前記幅方向に伸縮する弾性部材を有している
    ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性部材は、前記第2疎水性シートと接合されていない部分を有し、
    前記弾性部材は、前記親水性シートと前記第2疎水性シートとの間に配置される
    ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項5又は6に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性部材は、前記長手方向に並んで複数設けられており、
    前記長手方向に隣り合う二つの前記弾性部材の間の距離は、前記弾性部材自体の前記長
    手方向の長さの2倍よりも長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性部材は、前記幅方向の両端部において、前記親水性シートに接合されている一対の両端接合部を有し、
    前記弾性部材は、前記一対の両端接合部の間に、前記親水性シートに接合されていない非接合部を有する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、吸収性コアを備え、
    前記親水性シートと前記吸収性コアとの間には、少なくとも一つの前記弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の吸収性物品であって、
    前記親水性シートと前記吸収性本体との間には、少なくとも一つの前記弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1疎水性シートと前記親水性シートとが前記厚さ方向に見て重複する領域において、前記第1疎水性シートは、複数の開口を有している
    ことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1疎水性シートと前記親水性シートとが前記厚さ方向に見て重複する領域において、前記第1疎水性シートは、開口が存在しない非開口領域のみを有している
    ことを特徴とする吸収性物品。
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