JP2017113189A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2017113189A
JP2017113189A JP2015250555A JP2015250555A JP2017113189A JP 2017113189 A JP2017113189 A JP 2017113189A JP 2015250555 A JP2015250555 A JP 2015250555A JP 2015250555 A JP2015250555 A JP 2015250555A JP 2017113189 A JP2017113189 A JP 2017113189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
sheet
side sheet
skin side
diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015250555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6732367B2 (ja
Inventor
了一 山本
Ryoichi Yamamoto
了一 山本
優子 福田
Yuko Fukuda
優子 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015250555A priority Critical patent/JP6732367B2/ja
Publication of JP2017113189A publication Critical patent/JP2017113189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6732367B2 publication Critical patent/JP6732367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】吸収した汗を素早く吸収体に移行させ、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる使い捨ておむつを提供すること。【解決手段】本発明の使い捨ておむつ1は、吸収体23の縦方向Xの前後端部23A,23Bから外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBを有している。背側ウエストフラップFBは肌対向面を形成する肌側シート4を有する。肌側シート4は、少なくとも吸収性コア231と重なる領域に、肌側シート4を貫通する開口45を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来より、使い捨ておむつの肌に触れる面に、汗を吸収するシート等を設け、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止する使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、使い捨ておむつの通気性を向上させるために、汗を吸収する通気性の吸汗シートに多数の開孔を設けることが記載されている。
これとは別の技術として、本出願人は、先に、パンツ型使い捨ておむつを構成する外装体が、縦方向に延びる筒状部を幅方向に並置して形成されており、該筒状部を構成する肌当接面側に配されたシートの凸部に、該筒状部の内部に繋がる開孔が縦方向に間欠的に複数形成されているパンツ型使い捨ておむつを提案した(例えば、特許文献2)。
特開2000−189454号公報 特開2011−78477号公報
しかし、特許文献1には、吸汗シートに設けた多数の開孔と吸収体との配置位置に関して、何ら記載されておらず、特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、汗を十分に吸収することができなかった。
また、特許文献2には、外装体に構成された開孔と吸収体との配置位置に関して、何ら記載されていない。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、縦方向に腹側領域および背側領域と、それらの間に位置する股下領域とを備え、前記腹側領域と前記背側領域とに亘って吸収体を有し、該吸収体の縦方向の前後端部それぞれから外方に位置して横方向に延びる腹側ウエストフラップ及び背側ウエストフラップを有する使い捨ておむつであって、少なくとも前記背側ウエストフラップは、肌当接面を形成する肌側シートを有し、前記肌側シートは、前記吸収体を構成する吸収性コアの縦方向の端部を覆って横方向に延びており、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、該肌側シートを貫通する開口を有している、使い捨ておむつを提供するものである。
本発明によれば、吸収した汗を素早く吸収体に移行させ、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示すおむつを展開して引き伸ばした状態を肌当接面側から視た展開平面図である。 図3は、図2に示すおむつの有する外装体を構成する肌側シート4の一部の要部拡大平面図である。 図4は、図1に示すおむつにおけるウエスト伸縮部の横方向(Y方向)に沿う断面を示す拡大断面図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の使い捨ておむつは、縦方向Xに腹側領域Aおよび背側領域Bと、それらA,Bの間に位置する股下領域Cとを備え、腹側領域Aと背側領域Bとに亘って吸収体23を有し、吸収体23の縦方向Xの前後端部23A,23Bそれぞれから外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBを有している。ここで、腹側領域Aとは使い捨ておむつの着用時に着用者の腹側に配される領域であり、背側領域Bとは使い捨ておむつの着用時に着用者の背側に配される領域である。そして、腹側ウエストフラップFAとは、吸収体23の縦方向Xの腹側領域A側の前端部23Aの端縁から縦方向X外方に位置して横方向Yに延びる領域と、吸収体23の縦方向Xの腹側領域A側の前端部23Aから横方向Yに延びる領域とを合わせた領域を意味する。また、背側ウエストフラップFBとは、吸収体23の縦方向Xの背側領域B側の後端部23Bの端縁から縦方向X外方に位置して横方向Yに延びる領域と、吸収体23の縦方向Xの背側領域B側の後端部23Bから横方向Yに延びる領域とを合わせた領域を意味する。
図1及び図2には、本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)が示されている。おむつ1は、図1及び図2に示すとおり、吸収性本体2と、吸収性本体2の非肌対向面側に配されて該吸収性本体2を固定する外装体3とを備え、外装体3は、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向Xの前後端部23A,23Bから外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBを有している。おむつ1は、外装体3の腹側領域Aの左右両側縁部3a1,3a1と外装体3の背側領域Bの左右両側縁部3b1,3b1とが接合されて一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成されている使い捨ておむつである。好適に、おむつ1の外装体3は、図2に示すように、展開させかつ伸長させた状態を平面視して、着用時に着用者の腹側に配される腹側領域A、着用時に着用者の背側に配される背側領域B、及び腹側領域Aと背側領域Bとの間の股下領域Cに区分されている。
上述したおむつ1を展開させかつ伸長させた状態とは、図2に示すように、サイドシール部Sを引き剥がして、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げた状態を意味する。
本明細書において、「肌当接面」とは、おむつ1又はその構成部材(例えば外装体3)における、着用時に着用者の肌に当接する面を意味する。また、「肌対向面」とは、おむつ1又はその構成部材における、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、「非肌対向面」とは、おむつ1又はその構成部材における、着用時に着用者の肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。おむつ1において、縦方向(X方向)とは、平面に展開させかつ伸長させた状態で、腹側領域Aから背側領域Bにわたる方向のことである。また、横方向(Y方向)とは、縦方向(X方向)と直交する方向であり、平面に展開させかつ伸長させた状態のおむつ1の幅方向のことである。
また、おむつ1は、図2に示す、縦方向(X方向)に延びる縦中心線CL1に対して左右対称形となっている。尚、図2中のCL2は、おむつ1を二分する横方向(Y方向)に延びる横中心線であり、縦中心線CL1に直交している。
おむつ1は、吸収体23を挟持する親水性の表面シート21及び液難透過性の裏面シート22を有している。好適に、おむつ1では、吸収性本体2は、図2に示すとおり、おむつ1を展開させかつ伸長させた状態において、縦方向(X方向)が相対的に長い縦長の形状を有している。吸収性本体2は、肌対向面を形成する液透過性の親水性の表面シート21と、非肌対向面を形成する液難透過性(撥水性も含む)の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23とを具備する。ここで、吸収体23は、吸水性ポリマーを有する吸収性コア231と、該吸収性コア231を包むコアラップシート(不図示)とから構成されている。吸収性コア231は、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させたものからなる。吸収性コア231は、上下両面を、ティッシュペーパーや透水性の不織布からなるコアラップシート(不図示)によって被覆されている。
また、おむつ1では、吸収性本体2の縦方向(X方向)に沿う両側部には、図2に示すように、縦方向(X方向)に伸長状態で配された弾性部材25を有する防漏カフ24,24が設けられている。具体的には、防漏カフ24は、液不透過性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成されており、各防漏カフ24の自由端部近傍には、防漏カフ形成用弾性部材25が縦方向(X方向)に伸長した状態で配されている。おむつの着用時には、防漏カフ形成用弾性部材25の収縮により防漏カフ24の自由端部側が起立して、横方向(Y方向)への体液の流出が阻止される。
以上のように構成された吸収性本体2は、図2に示すように、その縦方向(X方向)を、展開かつ伸長状態におけるおむつ1の縦方向(X方向)に一致させて、外装体3の中央部に、本体固定用接着剤によって接合されている。このように、外装体3は、使い捨ておむつ1の厚み方向における、吸収性本体2を構成する裏面シート22の非肌対向面側に配されて接着固定されている。従って、おむつ1では、吸収性本体2を構成する吸収体23が、腹側領域Aと背側領域Bとに亘って配されている。
吸収体23の縦方向Xの前後端部23A,23Bから外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBの内の少なくとも背側ウエストフラップFBは、肌当接面を形成する肌側シート4を有している。おむつ1では、図2に示すように、腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBに、それぞれ、肌側シート4を有し、更に、肌側シート4の非肌対向面側に位置する非肌側シート5と、非肌側シート5の非肌対向面側に位置する外層シート6とを有している。
好適に、おむつ1では、外装体3が、図2に示すように、吸収体23の縦方向Xの前後端部23A,23Bそれぞれから外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBを有している。そして、外装体3は、図2,図3に示すように、おむつ1の外面を形成する非肌対向面側の外層シート6、最も肌対向面側の肌側シート4、外層シート6と肌側シート4との間に配された内層シートを有している。おむつ1では、該内層シートが非肌側シート5に該当する。そして、おむつ1では、肌側シート4は疎水性であり、非肌側シート5は親水性であり、外層シート6は疎水性である。
更に好適に、おむつ1では、図2に示すように、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれにおける外層シート6を構成するシート材が、ウエスト開口部WOの周縁部に沿って非肌側シート5の肌対向面側に折り返されており、その折り返し部分6Rが、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向(X方向)の前後端部23A,23Bを覆っている。肌側シート4、非肌側シート(内層シート)5及び外層シート6は、それぞれ、別体のシートであってもよいが、おむつ1では、肌側シート4が、外層シート6の折り返し部分6Rで形成されている。このように、おむつ1では、背側ウエストフラップFB及び腹側ウエストフラップFAそれぞれの非肌側シート5の肌対向面側に、肌側シート4が配されている。おむつ1では、折り返し部分6Rを除く外層シート6及び非肌側シート5は、図2に示すように、縦方向(X方向)中央部において縦中心線CL1に向かって内方に括れており、互いに同形同大に形成されている。外層シート6の折り返し部分6Rで形成された肌側シート4は、横方向(Y方向)に長い矩形状に形成されている。
おむつ1では、肌側シート4は、吸収性コア231の縦方向(X方向)の端部を覆って横方向(Y方向)に延びている。上述のように、おむつ1では、図2に示すように、背側ウエストフラップFB及び腹側ウエストフラップFAのそれぞれに、肌側シート4が配されている。その為、背側ウエストフラップFBに配された肌側シート4は、吸収性コア231の縦方向(X方向)の後端部231Bを覆って横方向(Y方向)に延びている。また、腹側ウエストフラップFAに配された肌側シート4は、吸収性コア231の縦方向(X方向)の前端部231Aを覆って横方向(Y方向)に延びている。
おむつ1では、肌側シート4は、少なくとも吸収性コア231と重なる領域に、肌側シート4を貫通する開口45を有している。おむつ1では、開口45は、図2に示すように、吸収性コア231と重なる領域のみならず、吸収性コア231の縦方向(X方向)に沿う両側縁から外方の領域にも形成されている。即ち、複数の開口45が、肌側シート4の横方向(Y方向)の全域に配されている。開口45の形状としては、特に限定されるものではなく、円形状、長円形状、楕円形状、矩形状等が挙げられる。
おむつ1では、肌側シート4の開口45は、着用者の汗を吸収性コア231側に移行する観点から、その直径L3(図3参照)が、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、そして、5mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上2.5mm以下であることが更に好ましい。ここで、開口45の直径L3(図3参照)とは、最も狭い位置での開口45の長さを意味する。
また、おむつ1では、着用者の汗を吸収性コア231側に移行する観点から、肌側シート4の開口45は、該開口45一つの開口面積が、0.5mm2以上であることが好ましく、0.75mm2以上であることが更に好ましく、そして10mm2以下であることが好ましく、8mm2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.5mm2以上10mm2以下であることが好ましく、0.75mm2以上8mm2以下であることが更に好ましい。
また、おむつ1では、着用者の汗を吸収性コア231側に移行する観点から、おむつ1の背側ウエストフラップFBでは、図2に示すように展開させかつ伸長させた状態を平面視して、肌側シート4と吸収性コア231とが重なる領域の面積に対する開口45の面積の総計の比率は、1%以上であることが好ましく、3%以上であることがより好ましく、そして、50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましく、具体的には、1%以上50%以下であることがより好ましく、3%以上30%以下であることがより好ましい。
おむつ1では、肌側シート4は、少なくとも吸収性コア231と重なる領域に、横方向(Y方向)に連続して延びる線状融着部46を有している。線状融着部46は、肌側シート4の構成繊維どうしが融着して形成されている。おむつ1では、線状融着部46は、図2に示すように、吸収性コア231と重なる領域のみならず、吸収性コア231の縦方向(X方向)に沿う両側縁から外方の領域にも延びて形成されている。即ち、おむつ1では、線状融着部46が肌側シート4の横方向(Y方向)の全域に延びて形成されており、このように延びた線状融着部46が、縦方向(X方向)に間隔を空けて複数本(おむつ1では3本)配されている。線状融着部46は、その密度が、肌側シート4における線状融着部46以外の部分の密度よりも高くなっている。線状融着部46は、おむつ1では3本であるが、1本以上30本以下であることが好ましく、3本以上20本以下であることが更に好ましい。
おむつ1では、肌側シート4の線状融着部46は、着用者の汗を吸収性コア231側に移行する観点から、その縦方向(X方向)の長さL4(図3参照)が、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、そして、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.5mm以上50mm以下であることが好ましく、1mm以上30mm以下であることが更に好ましい。ここで、線状融着部46の長さL4(図3参照)とは、線状融着部46における最も狭い位置での縦方向(X方向)の長さを意味する。
また、おむつ1のように線状融着部46を複数本有している場合、同様な観点から、縦方向(X方向)に隣り合う線状融着部46,46どうしの間隔L5(図3参照)が、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、そして、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.5mm以上50mm以下であることが好ましく、1mm以上30mm以下であることが更に好ましい。
また、おむつ1では、開口45は、横方向(Y方向)に連続して延びる線状融着部46上に配されている。ここで、開口45が線状融着部46上に配されているとは、開口45が線状融着部46の領域の範囲内に配されている形態、或いは、開口45が線状融着部46の領域の範囲内から外方にはみ出して配されている形態を含む意味である。おむつ1では、複数本の線状融着部46を有し、各線状融着部46上に開口45が横方向(Y方向)に不均一な間隔を空けて配されている。そして、おむつ1では、縦方向(X方向)に隣り合う線状融着部46,46上に、各開口45がランダムに配されている。
開口45は、例えば、該開口45の形状に対応した凸部を外周面に有するエンボスロールとアンビルロールとを備えた熱エンボス装置を用い、該エンボスロールと該アンビルロールとの間に肌側シート4を搬送して熱エンボス加工を施し、肌側シート4の構成繊維が開口するまで溶融して形成することができる。また、開口45が配された線状融着部46は、例えば、線状融着部46の縦方向(X方向)の長さL4(図3参照)に対応した幅の第1凸部を全周に亘って有するエンボスロールとアンビルロールとを備えた第1熱エンボス装置と、開口45の形状に対応した第2凸部を有するエンボスロールとアンビルロールとを備えた第2熱エンボス装置を用い、第1エンボス装置のエンボスロールとアンビルロールとの間に肌側シート4を搬送して熱エンボス加工を施して、肌側シート4の構成繊維を溶融して線状融着部46を形成する。その後、線状融着部46の形成された肌側シート4を第2エンボス装置のエンボスロールとアンビルロールとの間に搬送して、線状融着部46上に熱エンボス加工を施し、線状融着部46における肌側シート4の構成繊維が開口するまで溶融して形成することができる。開口45又は線状融着部46を形成する加工として、熱エンボス加工に代えて、超音波シール、レーザー等を採用することもできる。
肌側シート4は、その坪量が、着用者の汗を吸収性コア231側に移行する観点から、30g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることがより好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましく、下限は8g/m2である。肌側シート4の坪量は、測定可能なシートの面積とその重量から測定することができる。その際の測定では、23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。
また、外装体3では、肌側シート4と非肌側シート5とは、例えば後述する熱エンボス加工による接合部8で固定されていてもよいが、おむつ1では、接着剤9(図4参照)を介して接着されている。接着剤9は、肌側シート4の非肌対向面に、例えばスパイラル状に塗工されている。そして、肌側シート4の非肌対向面に塗工された接着剤9を介して、吸収性コア231と重なる領域においては、肌側シート4の非肌対向面と表面シート21の肌対向面とが固定されている。
また、おむつ1では、外装体3は、図2に示すように、非肌側シート5と外層シート6との間に、横方向(Y方向)に伸長した状態で、縦方向(X方向)に間欠的に配された複数の弾性部材71を有している。おむつ1では、複数の弾性部材71を備えることにより、ウエスト伸縮部G1及び胴回り下部伸縮部G2を形成している。また、おむつ1では、非肌側シート5と外層シート6との間に、図2に示すように、伸長した状態の複数のレッグ弾性部材72を有している。おむつ1では、複数のレッグ弾性部材72を備えることにより、レッグ伸縮部G3を形成している。
おむつ1では、ウエスト伸縮部G1は、図2に示すように、縦方向(X方向)において、吸収性本体2を構成する吸収体23の縦方向(X方向)の前後端部23A,23Bの端縁よりも縦方向Xの外方(横中心線CL2側と反対側)に位置するエンドフラップに形成されている。また、おむつ1では、胴回り下部伸縮部G2は、縦方向(X方向)において、ウエスト伸縮部G1の横中心線CL2側の下端とサイドシール部Sの下端との間に位置するサイドフラップに形成されている。上述した背側ウエストフラップFB及び腹側ウエストフラップFAは、前記エンドフラップ(ウエスト伸縮部G1)に、前記サイドフラップ(胴回り下部伸縮部G2)の一部を合わせた領域でもある。また、おむつ1では、レッグ伸縮部G3は、図2に示すように、レッグ開口部LOの周縁部に形成されている。
外装体3は、おむつ1では、図2に示すように、非肌側シート5及び外層シート6を接合する複数の接合部8を有している。上述したように、おむつ1では、接合部8は、肌側シート4には形成されていない。おむつ1では、背側ウエストフラップFB及び腹側ウエストフラップFAは、非肌側シート5と外層シート6とが、散点状に配置された複数の接合部8にて接合固定されて形成されている。
好適に、おむつ1では、図2に示すように、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれのウエスト伸縮部G1から胴回り下部伸縮部G2に亘る領域に、非肌側シート5と外層シート6との接合部8が、縦方向(X方向)に沿って一列をなすように間欠的に配されており、その複数の接合部8からなる接合部列8Lが、横方向(Y方向)に間隔を開けて複数列配されている。
接合部8は、非肌側シート5と外層シート6とを重ね合わせ、重ね合わせた部分に、熱エンボス加工を施すことにより、溶融固化して形成されており、滅融着している。熱エンボス装置としては、エンボスロールとアンビルロールとを備え、そのエンボスロールの外周面に、接合部8に対応する形状の凸部を有するものを用いることができる。接合部8を形成する加工として、熱エンボス加工に代えて、超音波シール、レーザー等を採用することもできる。
おむつ1では、縦方向(X方向)に延びる接合部列8Lを構成する縦方向(X方向)に隣り合う接合部8,8どうしの間隔は、汗の拡散性向上の観点から、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましく、そして、20mm以下であることが好ましく、18mm以下であることがより好ましく、具体的には、1mm以上20mm以下であることがより好ましく、3mm以上18mm以下であることがより好ましい。
また、横方向(Y方向)に隣り合う接合部列8L,8Lどうしの間隔は、吸収した汗の蒸発性向上の観点から、4mm以上であることが好ましく、6mm以上であることがより好ましく、そして、20mm以下であることが好ましく、16mm以下であることがより好ましく、具体的には、4mm以上20mm以下であることがより好ましく、6mm以上16mm以下であることがより好ましい。
おむつ1は、接合部8で固定された非肌側シート5と外層シート6との間に、横方向(Y方向)に伸長した状態で配され且つ縦方向(X方向)に間欠的に配された複数の弾性部材71を有している。好適に、おむつ1では、図2に示すように、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれのウエスト伸縮部G1から胴回り下部伸縮部G2に亘る領域に、複数本の弾性部材71が、それぞれ、複数の接合部列8Lそれぞれの接合部8どうし間の隙間を通って、横方向(Y方向)に伸長状態で配されている。
また、おむつ1では、図2に示すように、外装体3の腹側領域Aの両側縁部3a1,3a1及び外装体3の背側領域Bの両側縁部3b1,3b1に、非肌側シート5と外層シート6とが弾性部材固定用接着剤を介して接合された一対の外側固定領域3T1,3T1を有しており、また、吸収性本体2の縦方向(X方向)に沿う両側部の近傍に、非肌側シート5と外層シート6とが弾性部材固定用接着剤を介して接合された一対の本体側固定領域3T2,3T2を有している。
おむつ1のウエスト伸縮部G1では、複数本の弾性部材71が、一対の外側固定領域3T1,3T1間に亘って配されており、それらの弾性部材71は、一対の外側固定領域3T1,3T1それぞれにおいて、非肌側シート5と外層シート6との間に固定されている一方、一対の外側固定領域3T1,3T1間においては、非肌側シート5及び外層シート6の何れにも固定されていない。
また、おむつ1の胴回り下部伸縮部G2では、複数本の弾性部材71が、外側固定領域3T1と本体側固定領域3T2との間に亘って配されており、それらの弾性部材71は、外側固定領域3T1と本体側固定領域3T2とのそれぞれにおいて、非肌側シート5と外層シート6との間に固定されている一方、外側固定領域3T1と本体側固定領域3T2との間においては、非肌側シート5及び外層シート6の何れにも固定されていない。おむつ1の胴回り下部伸縮部G2では、一対の本体側固定領域3T2,3T2の間に、弾性部材71が配されていないか、或いは、弾性部材71が、弾性伸縮性を発現しないように細かく分断される等の処理を施された状態で配されている。その為、おむつ1では、吸収性コア231と重なる領域において、吸収体23に皺が形成され難くなっており、吸収体23の肌対向面側に配された表面シート21と、肌側シート4とが、肌側シート4の非肌対向面に塗工された接着剤9によって、密着し易くなっている。
尚、おむつ1のレッグ伸縮部G3では、レッグ開口部LOの周縁部に伸長状態で配された複数のレッグ弾性部材72が、レッグ開口部LOの周縁部に面状に配された弾性部材固定用接着剤を介して非肌側シート5と外層シート6との間に固定されている。
おむつ1は、図1及び図4に示すように、非肌側シート5と外層シート6との間に横方向(Y方向)に伸長状態で配され且つ縦方向(X方向)に間欠的に配された複数の弾性部材71の収縮により、肌側シート4がおむつ1の内方に膨らむように変形してなるギャザー部Gを有している。好適に、おむつ1の外装体3では、ウエスト伸縮部G1及び胴回り下部伸縮部G2において、非肌側シート5と外層シート6との間に横方向(Y方向)に伸長状態で配され且つ縦方向(X方向)に間欠的に配された複数の弾性部材71の収縮により、横方向(Y方向)に隣接する接合部列8L,8Lどうしの間の外層シート6が外方に膨らむように変形し、且つ、接着剤9を介して固定された肌側シート4及び非肌側シート5が内方に膨らむように変形してギャザー部Gが形成される。そして、隣接する接合部列8L,8Lどうしの間に、外層シート6又は肌側シート4及び非肌側シート5からなる襞3Fが生じると共に、外層シート6と、肌側シート4及び非肌側シート5との間には、襞3Fと襞3Fとに周囲を囲まれた中空部3Hが形成される。
上述したおむつ1の各部の形成材料について説明する。
おむつ1では、肌側シート4は、疎水性の繊維で構成された疎水性の不織布等からなるシートであり、非肌側シート5は、親水性の繊維で構成された親水性の不織布等からなるシートである。
おむつ1では、外装体3を構成する肌側シート4が外層シート6の折り返し部分6Rで形成されているので、折り返し部分6R(肌側シート4)を含む外層シート6の全体が疎水性の繊維で構成された疎水性のシートで形成されており、外層シート6とは別体の非肌側シート5が親水性のシートで構成されている。
外層シート6(肌側シート4を含む)に用いる疎水性のシートを構成する疎水性繊維としては、合成繊維が挙げられ、具体的には、各種不織布の構成繊維として通常用いられているものを用いることができ、例えば、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維等のポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で用いてなる繊維;芯鞘型、サイドバイサイド型等の構造の複合繊維が挙げられる。
非肌側シート5に用いる親水性のシートを構成する親水性繊維としては、合成繊維を親水化したものが挙げられ、具体的には、疎水性合成繊維を親水化剤で処理したもの、繊維に親水化剤を練り込んだものが挙げられる。また、本来的に親水性を有する繊維、例えば天然系や半天然系の繊維を合成繊維と混合した複合不織布を用いることもできる。合成繊維には、特に限定はないが、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維等のポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で用いてなる繊維;芯鞘型、サイドバイサイド型等の構造の複合繊維が挙げられる。合成繊維の親水化に用いられる親水化剤は、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤であれば特に限定されない。親水性を有する繊維には、具体的には、例えば、木材パルプや木綿パルプ、ワラパルプ等の非木材パルプ等の天然セルロース繊維;レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維が挙げられる。また、親水性のシートには、親水性の不織布以外に、親水性の布も含まれる。親水性の不織布の種類としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、又はメルトブロー不織布が挙げられる。
また、おむつ1では、表面シート21が親水性の繊維で構成された親水性の不織布等からなるシートである。表面シート21に用いる親水性のシートを構成する親水性繊維としては、非肌側シート5と同様に、合成繊維を親水化したものが挙げられ、具体的には、疎水性合成繊維を親水化剤で処理したもの、繊維に親水化剤を練り込んだものが挙げられる。また、本来的に親水性を有する繊維、例えば天然系や半天然系の繊維を合成繊維と混合した複合不織布を用いることもできる。合成繊維には、特に限定はないが、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維等のポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で用いてなる繊維;芯鞘型、サイドバイサイド型等の構造の複合繊維が挙げられる。合成繊維の親水化に用いられる親水化剤は、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤であれば特に限定されない。親水性を有する繊維には、具体的には、例えば、木材パルプや木綿パルプ、ワラパルプ等の非木材パルプ等の天然セルロース繊維;レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維が挙げられる。また、親水性のシートには、親水性の不織布以外に、親水性の布も含まれる。親水性の不織布の種類としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、又はメルトブロー不織布が挙げられる。
シートが親水性であるか疎水性であるかの判断は、以下に述べる〔接触角の測定方法〕で測定される構成繊維の接触角に基づき判断される。具体的には、接触角が90度以上であれば、親水度の低い疎水性と判断し、接触角が90度より小さければ、親水度の高い親水性と判断する。下記の方法により測定する接触角は、その値が小さくなれば、親水性が高くなることを意味する。
〔接触角の測定方法〕
接触角の測定には、例えば協和界面科学株式会社製の接触角計MCA−Jを用いる。具体的には、外周部分43を構成する繊維の表面に、イオン交換水を滴下(約20ピコリットル)した後、直ちに前記接触角計を用いて接触角度の測定を行う。測定は、開孔44の周縁部44e近傍を構成する繊維、又は窪み部41の外縁近傍を構成する繊維の5箇所以上の箇所で行い、それらの平均値を接触角とする。尚、測定環境温度は20℃とする。
また、吸収性本体2を構成する表面シート21以外の、裏面シート22、吸収体23及び防漏カフ24等としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シート22としては、透湿性の樹脂フィルム等を用いることができる。吸収体23としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成された吸収コアをティッシュペーパーによって被覆されているものを用いることができる。また、防漏カフ24としては、撥水性の単層又は多層構造の不織布等を用いることができる。
弾性部材(防漏カフ形成用弾性部材25、弾性部材71、レッグ弾性部材72等)としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、楕円形、若しくは多角形状等の糸状(糸ゴム等)、又は紐状(平ゴム等)のもの等を好ましく用いることができる。
接着剤9、弾性部材(防漏カフ形成用弾性部材25、弾性部材71、レッグ弾性部材72等)を固定する弾性部材固定用接着剤、及び外装体3及び吸収性本体2等を固定する本体固定用接着剤としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられている各種のホットメルト接着剤等を特に制限なく用いることができる。
上述した本発明の一実施形態のおむつ1を使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1では、図2及び図3に示すように、少なくとも背側ウエストフラップFBが、肌当接面を形成する肌側シート4を有し、肌側シート4が、少なくとも吸収性コア231と重なる領域に、肌側シート4を貫通する開口45を有している。その為、おむつ1の着用中に、着用者の汗が、肌側シート4の開口45を通って吸収体23の吸収性コア231に吸収され易い。そして、このように吸収性コア231に吸収された着用者の汗は、再び肌側シート4や肌に戻り難くなっている。このように、吸収性コア231に移行した着用者の汗が肌に触れ難いので、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。また、おむつ1では、開口45を有する肌側シート4が疎水性であるので、吸収性コア231に吸収された着用者の汗が再び肌側シート4に更に戻り難く、上記効果を一層奏することができる。
また、おむつ1では、吸収体23の肌対向面側に配された表面シート21が親水性であるので、おむつ1の着用中に、着用者の汗が、肌側シート4の開口45を通って親水性の表面シート21に素早く移行して吸収性コア231に更に吸収され易い。そして、吸収性コア231と重なる領域においては、肌側シート4と表面シート21とが、肌側シート4の非肌対向面に塗工された接着剤9によって、固定されているので、着用者の汗が親水性の表面シート21に更に素早く移行し易く、吸収性コア231の有する吸水性ポリマーのポリマー漏れを防止することができる。特に、おむつ1では、胴回り下部伸縮部G2の一対の本体側固定領域3T2,3T2の間において、弾性部材71が配されていないか、或いは、弾性部材71が、弾性伸縮性を発現しないように細かく分断される等の処理を施された状態で配されている。その為、おむつ1では、吸収性コア231と重なる領域において、吸収体23に皺が形成され難く、表面シート21と肌側シート4とが、接着剤9によって密着し易く、着用者の汗が親水性の表面シート21に更に素早く移行し易い。
また、おむつ1では、肌側シート4を貫通する開口45が、吸収性コア231と重なる領域のみならず、肌側シート4の横方向(Y方向)の全域に配されており、肌側シート4と外装体3を構成する親水性の非肌側シート5とが接着剤9を介して固定されている。その為、吸収性コア231と重なる領域以外の領域においては、おむつ1の着用中に、着用者の汗が、肌側シート4の開口45を通って親水性の非肌側シート5に移行し易く、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。特に、おむつ1では、肌側シート4が疎水性であるので、親水性の非肌側シート5に移行した着用者の汗が再び肌側シート4に更に戻り難く、上記効果を一層奏することができる。
また、おむつ1では、図2及び図3に示すように、肌側シート4は、横方向(Y方向)に連続して延びる線状融着部46を有している。また、線状融着部46は、その密度が、肌側シート4における線状融着部46以外の部分の密度よりも高くなっている。その為、着用者の汗が、おむつ1の縦方向(X方向)に流れ難くなっている。
また、おむつ1では、図2及び図3に示すように、開口45が横方向(Y方向)に連続して延びる線状融着部46上に配されている。上述したように、着用者の汗が、肌側シート4においては、繊維密度の高い線状融着部46に移行し易くなっている。このように移行した該汗は、肌側シート4の開口45を通って吸収性コア231に吸収され易く、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。
また、おむつ1では、図2に示すように、非肌側シート5の非肌対向面側に疎水性の外層シート6を有し、ウエスト伸縮部G1から胴回り下部伸縮部G2に亘る領域に、複数本の弾性部材71が、それぞれ、複数の接合部列8Lそれぞれの接合部8どうし間の隙間を通って、横方向(Y方向)に伸長状態で配されている。そして、図4に示すように、伸長状態で配された弾性部材71が収縮することにより、隣接する接合部列8L,8Lどうしの間に、肌側シート4及び非肌側シート5と、外層シート6とからなる襞3Fが生じると共に、肌側シート4及び非肌側シート5と、外層シート6との間に、襞3Fと襞3Fとに周囲を囲まれた中空部3Hが形成されるようになる。その為、吸収性コア231と重なる領域以外の領域においては、非肌側シート5に移行した着用者の汗の蒸発性が向上し、湿疹、汗疹、かぶれ等の皮膚トラブルを更に低減することができる。
着用者の汗が吸収性コア231側に移行し易い効果を一層奏する観点から、表面シート21又は非肌側シート5は、その坪量が、10g/m2以上であることが好ましく、15g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、30g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、10g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上30g/m2以下であることが更に好ましい。
同様の観点から、表面シート21又は非肌側シート5は、その厚みが、100μm以上であることが好ましく、150μm以上であることが更に好ましく、そして、5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることが更に好ましく、具体的には、100μm以上5mm以下であることが好ましく、150μm以上3mm以下であることが更に好ましい。表面シート21又は非肌側シート5の厚みの測定は、非肌側シート5に0.05kPaの荷重を加えた状態で、厚み測定器を用いて測定する。厚み測定器にはオムロン社製のレーザー変位計を用いる。厚み測定は、10点測定し、それらの平均値を算出して厚みとする。尚、非肌側シート5の厚みの測定は、接合部8を除く部分において測定する。
着用者の汗が吸収性コア231側に移行し易い効果を一層奏する観点から、表面シート21又は非肌側シート5は、その構成繊維全体に対する親水性繊維の配合率が、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることが更に好ましく、上限は100質量%である。
また、着用者の汗が吸収性コア231側に移行し易い効果を一層奏する観点から、表面シート21又は非肌側シート5は、JIS P 8141に準じて測定された30mm幅のクレム吸水高さが、60秒で20mm以上であることが好ましく、60秒で25mm以上であることが更に好ましい。非肌側シート5のクレム吸水高さの上限に特に制限はないが、60秒で30mmであれば十分に満足すべき効果が得られる。
表面シート21又は非肌側シート5のクレム吸水高さは、下記の方法により測定する。
〔クレム吸水高さの測定方法〕
パンツ型使い捨ておむつの外装体から、非肌側シート5を取り出す際に、肌側シート4、非肌側シート5及び外層シート6が、熱融着又は接着剤により固定されている場合には、該固定された部分を、溶剤又はドライヤー等による熱風により溶融等して取り除き、非肌側シート5を取り出す。取り出した非肌側シート5をサンプルとして、JIS P 8141の試験方法に準じてクレム吸水高さを測定する。具体的には、取り出した非肌側シート5を、幅(おむつ1の縦方向(X方向)の長さ)30mm、長さ(おむつ1の横方向(Y方向)の長さ)150mmにカットする。カットに際しては、押し切りカッターなど、サンプルを押しつぶす可能性のある切断方法は、結果に影響を及ぼす可能性が高く好ましくない。そのため、カットに際しては、ナイフ、カッター、剃刀等を用いてサンプルの切断面が潰れないようにカットする。次に、JIS P 8141に規定する冶具にカット後のサンプルをセットし、試験液に水を用いて、60秒後のクレム吸水高さを測定する。吸い上げ高さの判別を容易にするため、青色1号やメチレンブルー等の染料で試験液を適宜着色してもよい。以上の測定を5回行い、その平均値を、非肌側シート5のクレム吸水高さとする。尚、測定環境温度は22℃とする。表面シート21も非肌側シート5と同様にして、吸収性本体から取り出して測定する。
また、着用者の汗が吸収性コア231側に移行し易い効果を一層奏する観点から、表面シート21又は非肌側シート5は、イオン交換水の飽和吸水量が、75gsm以上であることが好ましく、100gsm以上であることが更に好ましい。表面シート21又は非肌側シート5の飽和吸水量の上限に特に制限はないが、300gsmであれば十分に満足すべき効果が得られる。
表面シート21又は非肌側シート5の飽和吸水量は、下記の方法により測定する。
〔飽和吸水量の測定方法〕
非肌側シートを幅50mm、長さ50mmに切断して,測定試料を作製する。測定試料を、25℃に調温したイオン交換水に浸漬させる。浸漬開始から5分後に試料をイオン交換水から取り出し、30秒間垂直状態に吊るして水切りする。吸水後の試料の質量を測定し、次式に従って目的とする飽和吸収量を算出する。飽和吸収量(g/g)=(吸水後の試料の質量(g)−吸水前の試料の質量(g))/(測定試料面積 0.05m×0.05m)として算出する。以上の測定を5回行い、その平均値を、非肌側シートの飽和吸収量とする。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、上述したおむつ1は、外装体3を構成する肌側シート4は、図2に示すように、1枚の外層シート6の折り返し部分6Rで形成されているが、外層シート6とは別体のシート(不織布)であってもよい。このような別体の肌側シート4を配置する場合、腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBの内の少なくとも背側ウエストフラップFBにのみ、別体の肌側シート4を配置すればよい。
また、おむつ1では、図3に示すように、少なくとも背側ウエストフラップFBが備える親水性の非肌側シート5は1枚であるが、複数枚であってもよい。このように親水性の非肌側シート5が複数枚である場合、着用者の肌から離れるほど、親水性が強くなる方が好ましい。即ち、肌側シート4に隣接する非肌側シートに比べて、肌側シート4から離れるに従って、上述した構成繊維全体に対する親水性繊維の配合率、上述した非肌側シートの坪量、上述したクレム吸水高さ及び上述した飽和吸水量の少なくとも何れか1つが、肌側シート4に隣接する非肌側シートの値よりも大きくなっていることが好ましい。
また、おむつ1の外装体3では、図2に示すように、外層シート6と非肌側シート5とが複数の熱融着による接合部8により接合固定され、肌側シート4と非肌側シート5とが接着剤9を介して固定されているが、接着剤9が配されていなくてもよい。また、おむつ1の外装体3では、図2に示すように、外層シート6と非肌側シート5との間に弾性部材71が配されているが、弾性部材71が配されていなくてもよい。
また、上述した使い捨ておむつ1においては、図2に示すように、外装体3が腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bにわたる砂時計状等の連続した形状のパンツ型使い捨ておむつであるが、外装体3が、腹側外装体、背側外装体及び股下外装体に別部材として区分された分割型のパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
また、上述した使い捨ておむつ1においては、図1に示すように、外装体3を有するパンツ型使い捨ておむつであるが、展開型の使い捨ておむつであってもよい。液透過性の表面シートと液難透過性の裏面シートと、これらシートの間に吸収体とを有する展開型の使い捨ておむつの場合、該表面シートが非肌側シート5に該当する。そして、該吸収体の縦方向Xの前後端部から外方に位置して横方向Yに延びる腹側ウエストフラップFA及び背側ウエストフラップFBの内の少なくとも背側ウエストフラップFBに、肌当接面を形成する別体の肌側シート4を配置すればよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の使い捨ておむつを開示する。
<1>
縦方向に腹側領域および背側領域と、それらの間に位置する股下領域とを備え、前記腹側領域と前記背側領域とに亘って吸収体を有し、該吸収体の縦方向の前後端部それぞれから外方に位置して横方向に延びる腹側ウエストフラップ及び背側ウエストフラップを有する使い捨ておむつであって、少なくとも前記背側ウエストフラップは、肌当接面を形成する肌側シートを有し、前記肌側シートは、前記吸収体を構成する吸収性コアの縦方向の端部を覆って横方向に延びており、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、該肌側シートを貫通する開口を有している、使い捨ておむつ。
<2>
前記肌側シートは、疎水性である前記<1>に記載の使い捨ておむつ。
<3>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記吸収性コアと重なる領域においては、前記肌側シートの非肌対向面と前記表面シートの肌対向面とが接着剤を介して固定されている前記<1>又は<2>に記載の使い捨ておむつ。
<4>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、該線状融着部は、その密度が該肌側シートにおける該線状融着部以外の部分の密度よりも高い前記<1>〜<3>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<5>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、前記開口は、前記横方向に連続して延びる線状融着部上に配されている前記<1>〜<4>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<6>
前記開口は、前記吸収性コアと重なる領域のみならず、前記吸収性コアの縦方向に沿う両側縁から外方の領域にも形成されている前記<1>〜<5>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<7>
複数の前記開口が、前記肌側シートの横方向の全域に配されている前記<1>〜<6>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<8>
前記肌側シートの前記開口は、その直径L3が、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、5mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることが更に好ましい前記<1>〜<7>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<9>
前記肌側シートの前記開口は、該開口一つの開口面積が、0.5mm2以上であることが好ましく、0.75mm2以上であることが更に好ましく、10mm2以下であることが好ましく、8mm2以下であることが更に好ましい前記<1>〜<8>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<10>
前記肌側シートと前記吸収性コアとが重なる領域の面積に対する前記開口面積の総計の比率は、1%以上であることが好ましく、3%以上であることがより好ましく、50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましい前記<1>〜<9>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<11>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、該線状融着部は、前記吸収性コアと重なる領域のみならず、前記吸収性コアの縦方向に沿う両側縁から外方の領域にも延びて形成されている前記<1>〜<10>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、該線状融着部が前記肌側シートの横方向の全域に延びて形成されており、このように延びた前記線状融着部が、縦方向に間隔を空けて複数本(おむつ1では3本)配されている前記<1>〜<11>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、該線状融着部は、1本以上30本以下であることが好ましく、3本以上20本以下であることが更に好ましい前記<1>〜<12>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、前記肌側シートの前記線状融着部は、その縦方向の長さL4が、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、そして、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることが更に好ましい前記<1>〜<13>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、縦方向に隣り合う前記線状融着部どうしの間隔L5は、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることが更に好ましい前記<1>〜<14>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる複数本の線状融着部を有し、各線状融着部上に前記開口が横方向に不均一な間隔を空けて配されている前記<1>〜<15>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる複数本の線状融着部を有し、縦方向に隣り合う前記線状融着部上に、各前記開口がランダムに配されている前記<1>〜<16>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記肌側シートは、その坪量が、30g/m2以下であることが好ましく、25g/m2以下であることがより好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましく、下限は8g/m2である前記<1>〜<17>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記吸収性コアと重なる領域においては、前記肌側シートの非肌対向面と前記表面シートの肌対向面とが接着剤を介して固定されており、前記肌側シートの非肌対向面に塗工された接着剤を介して、前記吸収性コアと重なる領域においては、前記肌側シートの非肌対向面と前記表面シート1の肌対向面とが固定されている前記<1>〜<18>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<20>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有している前記<1>〜<19>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<21>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおける前記外層シートを構成するシート材が、ウエスト開口部の周縁部に沿って前記非肌側シートの肌対向面側に折り返されており、その折り返し部分が、吸収性本体を構成する前記吸収体の縦方向の前後端部を覆っている前記<1>〜<20>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記背側ウエストフラップ及び前記腹側ウエストフラップは、前記非肌側シートと前記外層シートとが、散点状に配置された複数の接合部にて接合固定されて形成されている前記<1>〜<21>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記腹側領域及び前記背側領域それぞれのウエスト伸縮部から胴回り下部伸縮部に亘る領域に、前記非肌側シートと前記外層シートとの接合部が、縦方向に沿って一列をなすように間欠的に配されており、その複数の前記接合部からなる接合部列が、横方向に間隔を開けて複数列配されている前記<1>〜<22>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<24>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記腹側領域及び前記背側領域それぞれのウエスト伸縮部から胴回り下部伸縮部に亘る領域に、前記非肌側シートと前記外層シートとの接合部が、縦方向に沿って一列をなすように間欠的に配されており、縦方向に延びる前記接合部列を構成する縦方向に隣り合う接合部どうしの間隔は、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましく、そして、20mm以下であることが好ましく、18mm以下であることがより好ましい前記<1>〜<23>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<25>
前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記腹側領域及び前記背側領域それぞれのウエスト伸縮部から胴回り下部伸縮部に亘る領域に、前記非肌側シートと前記外層シートとの接合部が、縦方向に沿って一列をなすように間欠的に配されており、その複数の前記接合部からなる接合部列が、横方向に間隔を開けて複数列配されており、横方向に隣り合う前記接合部列どうしの間隔は、4mm以上であることが好ましく、6mm以上であることがより好ましく、20mm以下であることが好ましく、16mm以下であることがより好ましい前記<1>〜<24>の何れか1に記載の使い捨て捨ておむつ。
<26>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記表面シート又は前記非肌側シート5は、その坪量が、10g/m2以上であることが好ましく、15g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、30g/m2以下であることが更に好ましい前記<1>〜<25>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<27>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記表面シート又は前記非肌側シートは、その厚みが、100μm以上であることが好ましく、150μm以上であることが更に好ましく、そして、5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることが更に好ましい前記<1>〜<26>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<28>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記表面シート又は前記非肌側シートは、その構成繊維全体に対する親水性繊維の配合率が、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることが更に好ましい前記<1>〜<27>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<29>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記表面シート又は前記非肌側シートは、JIS P 8141に準じて測定された30mm幅のクレム吸水高さが、60秒で20mm以上であることが好ましく、60秒で25mm以上であることが更に好ましい前記<1>〜<28>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<30>
前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、前記腹側ウエストフラップ及び前記背側ウエストフラップに、それぞれ、前記肌側シートを備え、該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記表面シート又は前記非肌側シートは、イオン交換水の飽和吸水量が、75gsm以上であることが好ましく、100gsm以上であることが更に好ましい前記<1>〜<29>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<31>
該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、親水性の前記非肌側シートが複数枚であり、着用者の肌から離れるほど、親水性が強くなる前記<1>〜<30>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<32>
該肌側シートの非肌対向面側に位置する非肌側シートと、該非肌側シートの非肌対向面側に位置する外層シートとを有し、前記肌側シートに隣接する非肌側シートに比べて、前記肌側シートから離れるに従って、構成繊維全体に対する親水性繊維の配合率、前記非肌側シートの坪量、クレム吸水高さ及び飽和吸水量の少なくとも何れか1つが、前記肌側シートに隣接する前記非肌側シートの値よりも大きくなっている前記<1>〜<31>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
24 防漏カフ
25 防漏カフ形成用弾性部材
3 外装体
4 肌側シート
45 開口
46 線状融着部
5 非肌側シート
6 外層シート
71 弾性部材
72 レッグ弾性部材
8 接合部
8L 接合部列
9 接着剤
A 腹側領域、B 背側領域、C 股下領域

Claims (5)

  1. 縦方向に腹側領域および背側領域と、それらの間に位置する股下領域とを備え、前記腹側領域と前記背側領域とに亘って吸収体を有し、該吸収体の縦方向の前後端部それぞれから外方に位置して横方向に延びる腹側ウエストフラップ及び背側ウエストフラップを有する使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記背側ウエストフラップは、肌当接面を形成する肌側シートを有し、
    前記肌側シートは、前記吸収体を構成する吸収性コアの縦方向の端部を覆って横方向に延びており、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、該肌側シートを貫通する開口を有している、使い捨ておむつ。
  2. 前記肌側シートは、疎水性である請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記使い捨ておむつは、前記吸収体を挟持する親水性の表面シート及び液難透過性の裏面シートを有し、
    前記吸収性コアと重なる領域においては、前記肌側シートの非肌対向面と前記表面シートの肌対向面とが接着剤を介して固定されている請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記肌側シートは、少なくとも前記吸収性コアと重なる領域に、横方向に連続して延びる線状融着部を有し、該線状融着部は、その密度が該肌側シートにおける該線状融着部以外の部分の密度よりも高い請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記開口は、前記横方向に連続して延びる線状融着部上に配されている請求項4に記載の使い捨ておむつ。
JP2015250555A 2015-12-22 2015-12-22 使い捨ておむつ Active JP6732367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015250555A JP6732367B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015250555A JP6732367B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017113189A true JP2017113189A (ja) 2017-06-29
JP6732367B2 JP6732367B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=59232726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015250555A Active JP6732367B2 (ja) 2015-12-22 2015-12-22 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6732367B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020188875A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
JP2021090697A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 花王株式会社 吸収性物品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57191306A (en) * 1981-05-20 1982-11-25 Uni Charm Corp Disposable diaper cover
JPH09299402A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Kao Corp 吸収性物品
JP2003235892A (ja) * 2002-02-19 2003-08-26 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2007175515A (ja) * 2007-02-16 2007-07-12 Uni Charm Corp 使い捨ての体液処理物品
JP2010246901A (ja) * 2009-03-23 2010-11-04 Kao Corp 吸収性物品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57191306A (en) * 1981-05-20 1982-11-25 Uni Charm Corp Disposable diaper cover
JPH09299402A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Kao Corp 吸収性物品
JP2003235892A (ja) * 2002-02-19 2003-08-26 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2007175515A (ja) * 2007-02-16 2007-07-12 Uni Charm Corp 使い捨ての体液処理物品
JP2010246901A (ja) * 2009-03-23 2010-11-04 Kao Corp 吸収性物品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020188875A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
WO2020235213A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
CN113873977A (zh) * 2019-05-20 2021-12-31 尤妮佳股份有限公司 内裤型一次性尿布
CN113873977B (zh) * 2019-05-20 2023-09-19 尤妮佳股份有限公司 内裤型一次性尿布
JP7366587B2 (ja) 2019-05-20 2023-10-23 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型使い捨ておむつ
JP2021090697A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 花王株式会社 吸収性物品
JP7467096B2 (ja) 2019-12-12 2024-04-15 花王株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6732367B2 (ja) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411323B2 (ja) 使い捨ておむつ
US9144523B2 (en) Absorbent product and method of manufacturing absorbent product
JP6407693B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6208209B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6208208B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6057347B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法、及びパンツタイプ使い捨ておむつ
JP6382481B1 (ja) 使い捨ておむつ
JP6467213B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP2016007347A5 (ja)
JP6315337B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法
JP2016054989A5 (ja)
JP6128460B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP6732367B2 (ja) 使い捨ておむつ
WO2020162015A1 (ja) 吸収性物品
WO2016194476A1 (ja) 吸収性物品の製造方法、吸収性物品の製造装置、及び吸収性物品
RU2748037C2 (ru) Одноразовый подгузник
CN109982673B (zh) 一次性尿布
JP2020000592A (ja) パンツ型吸収性物品
JP5191300B2 (ja) 吸収性物品の製造方法、及び吸収性物品
JP5758963B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5674750B2 (ja) 使い捨ておむつの製造方法
JP6353024B2 (ja) 使い捨ておむつ
WO2023042457A1 (ja) 使い捨て着用物品
JP2022035331A (ja) パンツタイプ使い捨て着用物品
JP2022035332A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200707

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6732367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250