JP7220540B2 - ホーンアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ誘電体部材及び金属部材を用いて構成された導波管部及びホーン部を備えるホーンアンテナに関するものである。
従来から、マイクロ波帯やミリ波帯の高周波信号を用いた無線通信において、高周波信号を導波管部に伝送させてホーン部から電磁波として放射するホーンアンテナが知られている。近年では、ホーンアンテナの小型軽量化や加工の容易性に鑑み、誘電体部材を用いて導波管部及びホーン部を構成したホーンアンテナが利用されている。例えば、特許文献1には、この種のホーンアンテナの一例として、導波管部の矩形断面内の磁界方向にのみホーン部を拡径させた所謂H面ホーンを採用した構造が提案されている。このような構造において、導波管部を構成する誘電体ブロックは、導波管部の矩形断面の長辺方向(磁界方向)を平面方向とし、かつ導波管部の矩形断面の短辺方向を高さ方向とし、さらにホーン部が誘電体ブロックの平面方向に拡がる構造となる。特許文献1に開示されたホーンアンテナは、ホーン部を導波管部の矩形断面の短辺方向(電界方向)及び長辺方向(磁界方向)の両方に拡径する一般的なホーンアンテナの構造に比べると、ホーン部を一方の方向(磁界方向)のみに拡径させればよいため、誘電体部材を用いる場合の構造及び加工を簡素化することができる。
特許第5669043号公報
ホーンアンテナの設計に際しては、導波管部に入力された高周波信号がホーン部から放射空間に至る際のインピーダンスの整合をとることが重要となる。特に、誘電体部材を用いたホーンアンテナは、誘電率が比較的大きいため、インピーダンスの不整合により反射特性の劣化が生じやすい。しかし、発明者らの検証の結果、上記特許文献1に開示されるような誘電体部材を用いたホーンアンテナにおいてH面ホーンを採用した構造は、インピーダンス不整合が大きくなり反射特性が劣化することが確認された。そして、発明者らの更なる検証の結果、誘電体部材を用いたホーンアンテナにおけるインピーダンス整合には、導波管部の矩形断面内の電界方向にのみホーン部を拡径させた所謂E面ホーンを採用するとともに、E面ホーンの先端部に誘電体からなる突出部を接続する構造を採用することが有利であることが確認された。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、誘電体部材及び金属部材を用いて導波管部及びホーン部を構成する場合、比較的簡単な構造により小型軽量化と加工の容易性を確保しつつ、インピーダンス不整合による反射特性の劣化を有効に防止し得るホーンアンテナを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のホーンアンテナは、信号の伝送方向である第1の方向(X)に直交する第1矩形断面を有する導波管部(10)と、前記第1の方向における前記導波管部の一端に接続される第1端面(P1)と、当該第1端面と前記第1の方向に対向する第2端面(P2)と、前記第1端面から前記第2端面に向かって前記第1矩形断面における電界方向である第2の方向(Z)にのみ拡径する前記第1の方向に直交する第2矩形断面とを有するホーン部(20)とを備え、前記導波管部は、第1誘電体部材(11)と、当該第1誘電体部材のうち前記第1矩形断面の四辺に沿った上下面及び両側の側面を取り囲む第1金属部材(12)とにより構成され、前記ホーン部は、第2誘電体部材(21)と、当該第2誘電体部材のうち前記第2矩形断面の四辺に沿った上下面及び両側の側面を取り囲む第2金属部材(22)とにより構成され、前記第2誘電体部材には、前記第2端面から前記第1の方向に沿って所定の長さだけ突出する第3誘電体部材により構成される突出部(30)が接続されることを特徴としている。
本発明のホーンアンテナによれば、ホーンアンテナに入力された高周波信号は、導波管部からホーン部に伝送され、突出部を介して外部に放射される。このとき、ホーン部は導波管部の矩形断面における電界方向(短辺方向)にのみ拡径するE面ホーンを構成し、更にホーン部の先端に接続される第3誘電体部材からなる突出部が存在するので、ホーンアンテナのインピーダンスを確実に整合させて、良好な反射特性を実現することが可能となる。
本発明の突出部は、E面ホーンの先端と外部空間(空気)との間のインピーダンスを整合させる機能を有する限り、多様な構造で形成することができる。例えば、突出部を、第2端面と同形状及び同位置の平面を有する直方体に形成することができる。これにより、ホーン部の第2誘電体部材と突出部の第3誘電体部材とを容易に一体化でき、構造を簡素化することが可能となる。
本発明において、導波管部の第1誘電体部材として、複数の誘電体層が積層された誘電体基板を用いてもよい。あるいは、導波管部の第1誘電体部材として、一体的に形成された1つの誘電体ブロックを用いてもよい。よって、ホーンアンテナの作製に際し、シート積層技術を適用した誘電体基板と、プレス成形を適用した誘電体ブロックとを適宜に選択することができる。そして、第1誘電体部材として誘電体基板を用いる場合には、導波管部の第1金属部材の少なくとも一部を、第1誘電体部材の両側の側面に沿って配列された複数の柱状導体部からなるポスト壁により構成することができる。
本発明において、導波管部の第1誘電体部材とホーン部の第2誘電体部材とを、複数の誘電体層が積層された1つの誘電体基板に含めて構成することができる。この場合、第1金属部材及び第2金属部材のそれぞれの少なくとも一部を、第1誘電体部材及び第2誘電体部材の両側の側面に沿って配列された複数の柱状導体部からなるポスト壁により構成することができる。そして、上述の1つの誘電体基板の高さ方向を、第1及び第2の方向と直交する方向としてもよい。このような構造の誘電体基板は、ホーン部の拡径方向が誘電体基板の平面方向となるので、誘電体基板の薄型化が可能となる。
本発明によれば、誘電体部材を用いることで小型軽量化を図りつつ、導波管部の矩形断面の電界方向にのみホーン部を拡径させ、かつホーン部の先端に第3誘電体部材からなる突出部を接続する構造としたので、ホーン部を所謂E面ホーンにする作用と、突出部がE面ホーンの先端と外部空間(空気)との間のインピーダンスを整合させる作用とに基づき、インピーダンス不整合を十分に抑制してホーンアンテナの良好な反射特性を実現することができ、その結果としてホーンアンテナの広帯域化も実現することが可能となる。
第1の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。 図1のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図である。 図1のホーンアンテナをY方向から見たA-A断面(図2)における断面図である。 第2の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。 図4のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図である。 第2の構造例において、誘電体基板40の誘電体領域40aを除去した状態で、ポスト壁41のX方向の左端近傍の部分的な領域をY方向から拡大して見た部分側面図である。 第3の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。 図7のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図である。 図7のホーンアンテナをY方向から見たB-B断面(図8)における断面図である。 第3の構造例に係るホーンアンテナを用いた電磁界シミュレーションにより、所定の周波数範囲における反射特性を示す図である。 導波管部10及びホーン部20を備えるが、突出部30が接続されない場合の反射特性について、本実施形態と従来構造とを比較して示す図である。 導波管部10及びホーン部20に加えて、ホーン部20の先端に接続される突出部30を備える場合の反射特性について、本実施形態と従来構造とを比較して示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態は、本発明を具体化したホーンアンテナについて説明を行う。ただし、以下に述べる実施形態は本発明を適用した形態の一例であって、本発明が本実施形態の内容により限定されることはない。
以下、図1~図3を用いて、本発明を適用したホーンアンテナの基本構造である第1の構造例について説明する。なお、図1~図3においては、説明の便宜のため、互いに直交するX方向、Y方向、Z方向をそれぞれ矢印にて示している。図1は、第1の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。また、図2は、図1のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図であり、図3は、図1のホーンアンテナをY方向から見たA-A断面(図2)における断面図である。
第1の構造例に係るホーンアンテナは、入力された高周波信号をX方向に伝送する導波管部10と、導波管部10を伝送される信号を突出部30を介して放射するホーン部20と、ホーン部20の先端側に接続される突出部30を備えて構成される。導波管部10とホーン部20とは位置P1で連結されており、ホーン部20と突出部30は位置P2で連結されている。なお、第1の構造例に関する以下の説明は、導波管部10、ホーン部20、突出部30を一体的に形成する場合と、個別に形成して相互に接続する場合のいずれであっても共通である。
導波管部10、ホーン部20、突出部30は、いずれもX方向に直交する矩形断面を有している。このうち、導波管部10の矩形断面(本発明の第1矩形断面)は、Y方向の一定の幅a(図2)の長辺とZ方向の一定の高さb(図3)の短辺からなる。また、ホーン部20の矩形断面(本発明の第2矩形断面)は、位置P1の端面(本発明の第1端面)では導波管部10と同サイズであるが、X方向に沿ってZ方向の高さbのみが拡径して位置P2の端面(本発明の第2端面)で高さb’ (図3)になる一方、Y方向の幅aが一定に保たれる。さらに、突出部30の矩形断面は、位置P2のホーン部20と同サイズであり、Y方向の一定の幅aとZ方向の一定の高さb’とを有する。
図3に示すように、導波管部10は、セラミック等の誘電体材料からなる誘電体部材11(本発明の第1誘電体部材)と、この誘電体部材11の上下面及び両側の側面を取り囲む導電材料からなる金属部材12(本発明の第1金属部材)とにより構成される。また、ホーン部20は、セラミック等の誘電体材料からなる誘電体部材21(本発明の第2誘電体部材)と、この誘電体部材21の上下面及び両側の側面を取り囲む導電材料からなる金属部材22(本発明の第2金属部材)とにより構成される。また、突出部30は、セラミック等の誘電体材料からなる誘電体部材(本発明の第3誘電体部材)により構成され、その周囲を取り囲む金属部材は設けられていない。なお、ホーンアンテナのX方向の両端において、入力面F1には導波管部10の誘電体部材11が露出しており、アンテナ開口面F2には突出部30の誘電体部材が露出している。
図3において、金属部材12、22は十分に薄いため、導波管部10の誘電体部材11は導波管部10自体と概ね同サイズの矩形断面を有し、ホーン部20の誘電体部材21もホーン部20自体と概ね同サイズの矩形断面を有する。例えば、導波管部10の入力面F1から入力された信号は、X方向に沿ってホーン部20に伝送し、突出部30のアンテナ開口面F2を介して外部空間に放射される。この場合、導波管部10の金属部材12は、入力面F1から位置P1までX方向に延びる導波路を画定し、ホーン部20の金属部材22は、位置P1から位置P2までX方向に延びる導波路を画定する。なお、本実施形態において、突出部30はホーンアンテナの反射特性を向上させる役割を有するが、詳しくは後述する。
ここで、導波管部10の前述の寸法パラメータa、bに関し、a≒2bのような関係に設定すると、導波管部10には主モードとしてTE10モードが伝搬する。この場合、導波管部10を伝送する信号のうちの電界の方向は、矩形断面の短辺方向(図3のZ方向)に一致する。そして、ホーン部20が拡径する方向は電界の方向に一致しているので、ホーン部20は所謂E面ホーンと呼ばれる。E面ホーンであるホーン部20では、位置P1から位置P2に近付くにつれ、前述のTE10モードが徐々にTEMモードへとモード変換がなされる。
一方、本実施形態の突出部30の役割は、ホーン部20と組み合わせることで、ホーンアンテナの反射特性を向上させることにある。すなわち、発明者らの検証によれば、本実施形態で採用したE面ホーンであるホーン部20と突出部30とを組み合わせることで、ホーン部20を単独で用いる場合に比べ、反射特性の更なる向上が可能であることが確認された。この場合、突出部30は、ホーン部20と放射空間の空気との間で、インピーダンスを整合させる役割を果たしていると推察される。なお、ホーン部20の拡径方向が導波管部10の矩形断面で磁界方向(長辺方向)に一致するH面ホーンを採用する場合は、単独でも、あるいは突出部30を組み合わせたとしても、E面ホーンのような反射特性の向上は得られないことが確認された。これらの検証結果については、後述する。なお、突出部30のX方向の幅については制約されないが、極端に薄いとインピーダンスを整合させる機能を失うので、伝送信号の波長の1/10程度以上を確保することが望ましい。また、突出部30のX方向の幅が大きくなり過ぎるのは、ホーンアンテナの小型化に支障を生じるので好ましくない。
次に、図4~図6を用いて、本発明を適用したホーンアンテナの第2の構造例について説明する。図4は、第2の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。また、図5は、図4のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図である。一方、第2の構造例の断面図については、第1の構造例の図3と共通であるため省略する。なお、図4及び図5におけるX、Y、Zの各方向は図1及び図2と共通である。
第2の構造例に係るホーンアンテナは、第1の構造例と同様、導波管部10とホーン部20と突出部30とにより構成される。第2の構造例において、第1の構造例と異なる点は、導波管部10の誘電体部材11を内包する誘電体基板40を備えて構成され、この誘電体基板40のうち金属部材12の両側のそれぞれの側壁の位置にXZ平面に沿ったポスト壁41を形成した点である。ポスト壁41は、誘電体基板40をZ方向に貫く複数の貫通孔に導電材料が充填された柱状導体部である複数のビア導体44(図6参照)を配列したものであり、所謂ポスト壁導波路を構成する。なお、図4では、金属部材12の上面の導体層の直下に形成されているポスト壁41が透過されて見える状態を示している。
第2の構造例において、誘電体基板40は、金属部材12に取り囲まれた誘電体部材11と金属部材12のY方向の外側の誘電体領域40aとに区分される。よって、Z方向から見た図5では、Y方向の全体の幅が第1の構造例(図2)より大きくなるが、Y方向から見たときは第1実施形態(図3)と同じサイズになる。そのため、ポスト壁41は、Y方向の外側を誘電体領域40aに覆われる構造となり、外部には露出していない。なお、それ以外の構造については、ホーン部20及び突出部30の構造を含めて第1の構造例と共通であり、かつホーンアンテナの作用効果についても第1の構造例とほぼ共通であるため、説明を省略する。
ここで、図6は、第2の構造例において、誘電体基板40の誘電体領域40aを除去した状態で、ポスト壁41のX方向の左端近傍の部分的な領域をY方向から拡大して見た部分側面図を示している。図6においては、誘電体基板40が複数の誘電体層43を積層して構成され、その上下に1対の導体層42a、42bが配置され、ポスト壁41は複数のビア導体44により構成される。各々のビア導体44はZ方向に隣接する誘電体層43の間を接続している。また、X方向に隣接するビア導体44は、互いの所定の間隔で配列されている。この場合、ポスト壁41をポスト壁導波路として機能させるには、X方向に隣接するビア導体44の間隔を導波管部10の管内波長よりも十分小さい間隔(例えば、管内波長の1/2以下)に設定する必要がある。また、各々の誘電体層43の上面には、X方向に長尺の2列の接続パッド45がY方向に対向して配置されており、各々の接続パッド45はX方向に並ぶ複数のビア導体44の下端に接続されている。
次に、図7~図9を用いて、本発明を適用したホーンアンテナの第3の構造例について説明する。図7は、第3の構造例に係るホーンアンテナの全体構造を示す斜視図である。また、図8は、図7のホーンアンテナをZ方向の上方から見た上面図であり、図9は、図7のホーンアンテナをY方向から見たB-B断面(図8)における断面図である。なお、図7~図9におけるX、Y、Zの各方向は図1~図6と共通である。
第3の構造例に係るホーンアンテナは、導波管部10とホーン部20と突出部30とを備えて構成される点は第1及び第2の構造例と共通であるが、全体的な構造が異なっている。すなわち、第3の構造例においては、導波管部10及びホーン部20のそれぞれの誘電体部材11、21と突出部30とを一体的に内包する誘電体基板50を備えている。この誘電体基板50には、導波管部10の金属部材12となる側面のポスト壁41及び上下の1対の導体層が形成される点は第2の構造例と同様であるが、これらに加えて、ホーン部20の金属部材22となる側面のポスト壁41a及び上下の1対の導体層が形成されている。なお、導波管部10のポスト壁41の構造については図6と共通であり、ホーン部20のポスト壁41aの構造については、延在方向がX方向及びY方向に対して斜めの平面である点を除き、図6と同様に配列した複数のビア導体44により構成される。
第3の構造例においては、金属部材12により誘電体部材11を取り囲んでなる導波管部10の矩形断面の長辺及び短辺の方向が、第1及び第2の構造例とは異なっている。第2の構造例では、導波管部10の矩形断面の長辺方向がY方向かつ短辺方向がZ方向であるの対し、第3の構造例では、導波管部10の矩形断面の長辺方向がZ方向かつ短辺方向がY方向となっている。その結果、第2の構造例の場合は、導波管部10の矩形断面内の電界方向と誘電体基板40の高さ方向(積層方向)がともにZ方向で一致しているのに対し、第3の構造例の場合は、導波管部10の矩形断面内の電界方向がY方向であり、かつ誘電体基板50の高さ方向がZ方向であり、両者は直交する関係にある。
また、第3の構造例においては、導波管部10の電界方向がY方向であることに対応して、ホーン部20がZ方向ではなく電界方向であるY方向に拡径している。そのため、ホーン部20の上下には、XY平面に延在する1対の導体層が形成されるとともに、ホーン部20の両側の側面には、X方向及びY方向に対して斜め方向に延在するポスト壁41aが形成される。仮に電界方向がZ方向であるとすると、誘電体基板50に階段状に構成される多数の導体層を含む複雑な構造が必要となるが、第3の構造例によれば、誘電体基板50において導波管部10の上下の1対の表面にホーン部20の1対の導体層を延長して配置すればよいので、複雑な構造は不要となる。
さらに、第3の構造例においては、ホーン部20に接続される突出部30は、誘電体基板50の周辺領域と一体化される構造となっている。この場合、突出部30のZ方向の高さやX方向の幅については、第1の構造例及び第2の構造例と相違はない。一方、突出部30のY方向の長さは誘電体基板50の周辺領域まで延長されているが、ホーン部20のY方向の長さに対向する領域に突出部30が覆う構造であるため、ホーンアンテナのホーン部20と外部空間(空気)との間のインピーダンスを整合させる役割は第1の構造例及び第2の構造例の場合と概ね共通である。なお、第3の構造例では、金属部材12、22のそれぞれの上下1対の導体層が外部に露出する構造を示しているが、第3の構造例の変形例として、金属部材12、22のそれぞれの上下1対の導体層が外部に露出せず、誘電体基板50の内部に埋設される構造としてもよい。このような構造により、金属部材12、22のそれぞれの上下1対の導体層が、誘電体基板50から剥がれること、他の金属と接触してショートすること、酸化や腐敗すること、等の不具合を防止することができる。
ここで、第3の構造例に係るホーンアンテナに関し、作用効果を検証するための電磁界シミュレーションにより得られた反射特性について説明する。図10は、第3の構造例に係るホーンアンテナを用いた電磁界シミュレーションにより、所定の周波数範囲における反射特性(反射係数であるSパラメータS11の変化)をグラフにして示す図である。下記の表1には、上記電磁界シミュレーションの条件である各設定値を示している。表1に示す設定値のうち、導波管部10、ホーン部20、突出部30のサイズについては、概ね図7~図9の構造に合致している。なお、金属部材12、22の導体厚みは0.01mmと薄いものとする。また、誘電体部材11、21の比誘電率は6で、誘電体損は0.0021とし、金属部材12、22(ポスト壁41、41aを含む)の材質には銅を用いるものとする。
Figure 0007220540000001
図10に示す反射特性によれば、周波数27GHzの近傍に減衰極が発生し、反射係数S11が十分に小さくなることがわかる。そして、比較的広い周波数の範囲(23~32GHz)で反射係数S11が-10dB以下に抑えられており、全体的に良好な反射特性を得ることができる。このように良好な反射特性が得られるのは、E面ホーンであるホーン部20と突出部30の組み合せにより、十分なインピーダンス整合を実現したことが大きく寄与している。よって、本実施形態のホーンアンテナによれば、一般に第5世代移動通信システム(5G)において必要とされる24~30GHz(BW=6GHz)の帯域幅を確保することができる。なお、第3の構造例の反射特性を例にとって説明したが、第1及び第2の構造例に関しても概ね同様の反射特性を得ることが可能である。
以下、上述の第1、第2、第3の構造例に係るホーンアンテナの作製方法の概要について説明する。まず、第1及び第2の構造例に係るホーンアンテナの作製に際しては、導波管部10とホーン部20とを別々に形成する。そして、第1の構造例の導波管部10を形成するには、誘電体シート積層技術を用いる第1の手法と、誘電体粉末をプレス成形する第2の手法がある。第1の手法を採用する場合は、比較的大きい所定サイズの複数の誘電体シートを積層し、個片サイズに切断することで誘電体ブロックを得る。一方、第2の手法を採用する場合は、金型等を用いてプレス成形することで誘電体ブロックを得る。
次いで、第1又は第2の手法で得られた誘電体ブロックのうち、図1の入力面F1及び位置P1の面を除いた4面(上下面及び両側の側面)を取り囲む金属部材12を形成する。具体的には、金属部材12を構成する4面に導電ペーストを塗布する。この場合、導電ペーストに代え、板状の薄い導電板を誘電体ブロックの4面に接着剤等を用いて貼り付けてもよい。その後、誘電体ブロックを所定の温度で焼成することにより、誘電体部材11と金属部材12とからなる導波管部10が形成される。なお、誘電体部材11と金属部材12のそれぞれの材料に応じて、焼成工程を先行して行ってもよい。
一方、第2の構造例の導波管部10を形成するには、前述の誘電体シート積層技術を用いる第1の手法で誘電体ブロックを形成しつつ、各シートの積層時にポスト壁41を構成する複数のビア導体44となる複数の貫通孔をそれぞれ形成すればよい。あるいは、前述のプレス成形を用いる第2の手法で誘電体ブロックを形成し、ポスト壁41を構成する複数のビア導体44となる複数の貫通孔をパンチング金型又はレーザを用いてそれぞれ形成してもよい。そして、複数のビア導体44となる各貫通孔に導電材料を充填した後、誘電体ブロックのうち上面側と下面側の2面に導電ペーストを塗布するか、あるいは前述の導電板を接着材等で貼り付ける。なお、誘電体ブロックの前述の焼成工程については第1の構造例と同様である。以上により、誘電体部材11と金属部材12とからなる導波管部10が形成される。
次に、第1及び第2の構造例のホーン部20についても、誘電体シート積層技術を用いる第1の手法と、誘電体粉末をプレス成形する第2の手法とを採用することができる。この場合、ホーン部20の誘電体部材21及び突出部30を一体的に形成するには、図1の位置P1から位置P2までの部分がZ方向に拡径したホーン形状を有するので、前述の第1の手法で多層の誘電体シートを積層した後に研磨等で成形するか、あるいは前述の第2の手法で金型等を用いたプレス成形によりホーン形状を有する誘電体ブロックを得られる。その後、この誘電体ブロックのうち、位置P1の端面及び突出部30の全体を除いた4面(ホーン部20の上下面及び両側の側面)を取り囲む金属部材22を形成する。この場合の金属部材22の形成方法及び焼成工程については、前述の通りである。
最後に、第1又は第2の構造例において、前述のように形成した導波管部10の位置P1の端面と、前述のように一体的に形成したホーン部20及び突出部30の位置P1の端面とを接着剤等により接合する。これにより、第1又は第2の構造例に係るホーンアンテナが完成する。
次に、第3の構造例に係るホーンアンテナの作製に際しては、導波管部10とホーン部20とを一体的に形成する。具体的には、誘電体シート積層技術を用いて多層の誘電体シートを積層し、各シートの積層時に複数のビア導体44となる複数の貫通孔を形成する。このとき、各シートへの導電ペーストの塗布や各貫通孔への導電材料の充填については、第2の構造例で説明した通りである。ただし、図7に示すように、誘電体ブロックのうち少なくとも突出部30の領域には、導電ペーストの塗布や貫通孔の形成が行われない。また、誘電体ブロックの前述の焼成工程については第1及び第2の構造例と同様である。以上により、誘電体部材11及び金属部材12からなる導波管部10と、誘電体部材21及び金属部材22からなるホーン部20と、誘電体部材からなる突出部30とが一体的に形成され、第3の構造例に係るホーンアンテナが完成する。
以下、本実施形態に係るホーンアンテナの効果について、従来構造に係るホーンアンテナと対比しつつ説明する。本実施形態では、ホーン部20として導波管部10の矩形断面の電界方向に拡径するE面ホーンを用いるのに対し、従来構造では、ホーン部20として導波管部10の矩形断面の磁界方向に拡径するH面ホーンを用いることを想定する。この場合、本実施形態の基本構造である第1の構造例と、この第1の構造例のホーン部20をH面ホーンに置き換えた従来構造とに関し、それぞれ電磁界シミュレーションを行って反射特性を比較した。
図11は、導波管部10及びホーン部20を備えるが、突出部30が接続されない場合の反射特性について、本実施形態(実線)と従来構造(破線)とを比較して示す図である。図11に示す反射特性によれば、本実施形態と従来構造のいずれについても、反射係数S11が大きくなっている。例えば、誘電体からなるホーン部20の先端と外部空間(空気)との界面でインピーダンスの不整合が大きいことが推認される。ただし、H面ホーンを採用した従来構造に比べると、本実施形態の方が、若干、反射係数S11が向上していることがわかる。
図12は、導波管部10及びホーン部20に加えて、ホーン部20の先端に接続される突出部30を備える場合の反射特性について、本実施形態(実線)と従来構造(破線)とを比較して示す図である。図12に示す反射特性によれば、本実施形態の場合は、図11に比べて反射係数S11が大幅に改善されており、広い周波数範囲で反射係数S11が-10dB以下に抑えられている。これに対し、従来構造の場合は、図11から反射係数S11の改善が見られず、全ての周波数範囲で反射係数が-5dB以上となっている。以上のように、E面ホーンと突出部30を組合わせた本実施形態の場合は反射特性の向上の高い効果が得られるのに対し、H面ホーンと突出部30を組合わせた従来構造の場合は反射特性の向上につながらないことが確認された。
以上、本実施形態に基づき本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で多様な変更を施すことができる。例えば、本実施形態では、ホーンアンテナの形態として第1、第2、第3の構造例を提示したが、これ以外にも本発明を適用可能な多様な形態に対して広く本発明を適用することができる。さらに、その他の点についても上記実施形態により本発明の内容が限定されるものではなく、本発明の作用効果を得られる限り、上記実施形態に開示した内容には限定されることなく適宜に変更可能である。
10…導波管部
11…誘電体部材
12…金属部材
20…ホーン部
21…誘電体部材
22…金属部材
30…突出部
40、50…誘電体基板
41、41a…ポスト壁
42a、42b…導体層
43…誘電体層
44…ビア導体
45…接続パッド

Claims (8)

  1. 信号の伝送方向である第1の方向に直交する第1矩形断面を有する導波管部と、
    前記第1の方向における前記導波管部の一端に接続される第1端面と、当該第1端面と前記第1の方向に対向する第2端面と、前記第1端面から前記第2端面に向かって前記第1矩形断面における電界方向である第2の方向にのみ拡径する前記第1の方向に直交する第2矩形断面とを有するホーン部と、
    を備え、
    前記導波管部は、第1誘電体部材と、当該第1誘電体部材のうち前記第1矩形断面の四辺に沿った上下面及び両側の側面を取り囲む第1金属部材とにより構成され、
    前記ホーン部は、第2誘電体部材と、当該第2誘電体部材のうち前記第2矩形断面の四辺に沿った上下面及び両側の側面を取り囲む第2金属部材とにより構成され、
    前記第2誘電体部材には、前記第2端面から前記第1の方向に沿って所定の長さだけ突出する第3誘電体部材により構成される突出部が接続されることを特徴とするホーンアンテナ。
  2. 前記突出部は、前記第2端面と同形状及び同位置の平面を有する直方体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のホーンアンテナ。
  3. 前記第1誘電体部材は、複数の誘電体層が積層された誘電体基板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のホーンアンテナ。
  4. 前記第1金属部材の少なくとも一部は、前記第1誘電体部材の前記両側の側面に沿って配列された複数の柱状導体部からなるポスト壁により構成されることを特徴とする請求項3に記載のホーンアンテナ。
  5. 前記第1誘電体部材は、一体的に形成された1つの誘電体ブロックであることを特徴とする請求項1又は2に記載のホーンアンテナ。
  6. 前記第1誘電体部材及び前記第2誘電体部材は、複数の誘電体層が積層された1つの誘電体基板に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のホーンアンテナ。
  7. 前記第1金属部材及び前記第2金属部材のそれぞれの少なくとも一部は、前記第1誘電体部材及び前記第2誘電体部材の前記両側の側面に沿って配列された複数の柱状導体部からなるポスト壁により構成されることを特徴とする請求項6に記載のホーンアンテナ。
  8. 前記誘電体基板の高さ方向は、前記第1及び第2の方向と直交する方向であることを特徴とする請求項6又は7に記載のホーンアンテナ。
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