JP2007228359A - 開口面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】放射効率が高く、放射特性のばらつきが小さい開口面アンテナを提供すること。
【解決手段】誘電体層1と、誘電体層1の第1の面1aに形成されており、線路導体6と第1の接地導体層7とからなる高周波線路2と、誘電体層1の第1の面1aに線路導体6と交差して形成されたスロット3と、誘電体層1の内部に形成されており、スロット3に対向している開口4aを有する内部接地導体層4と、誘電体層1の第2の面1bに形成されており、スロット3に対向している開口5aを有する第2の接地導体層5とを備えている。第2の接地導体層5は、内部接地導体層4より小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波やミリ波を用いた通信システムやレーダーシステムに用いられるアンテナに関するもので、帯域が広く薄型化が可能な開口面アンテナに関するものである。
マイクロ波やミリ波等の電磁波を効率良く放射するアンテナとして導波管を用いたホーンアンテナが知られている。ホーンアンテナは導波管内を伝送してきた高周波信号を空間に放射するアンテナである。導波管内部は空間と同じ誘電率(一般的には空気の誘電率)であり、そのインピーダンスは空間のインピーダンスに近くなっている。また導波管内を伝送する高周波信号の電磁場モードは空間を伝送する高周波信号の電磁場モードに類似しており、導波管を伝送してきた高周波信号の電磁場モードはホーン近傍の空間で容易に空間を伝送する高周波信号の電磁場モードに変化できる。これらの理由よりホーンアンテナはインピーダンスやモードのミスマッチによる反射が小さく、高効率で比較的広帯域であることが知られている。
一方,一般にマイクロ波やミリ波を用いた通信システムやレーダーシステムに用いられる回路はマイクロストリップ線路やコプレーナ線路を用いた平面回路である。この場合、回路とホーンアンテナを接続するには平面回路を導波管に変換する変換器が必要になり、変換器を使用することによるコストアップや反射等の性能劣化が生じる場合がある。平面回路から空間に直接電磁波を放射するアンテナの1つとしてパッチアンテナが知られている。パッチアンテナは比較的インピーダンスが小さい平面回路と、比較的インピーダンスが大きい空間とをパッチの共振を使って整合している。共振による整合では共振器のインピーダンスが帯域に影響する。帯域を広くするためにパッチのインピーダンスを大きくしようとするとパッチ幅を小さくする必要があり放射効率が下がる。放射効率を上げるためにパッチ幅を大きくするとパッチのインピーダンスが小さくなり帯域が狭くなる傾向がある。パッチアンテナの設計では高周波信号を効率良く空間に放射することが第1条件であり、そのため帯域を犠牲にして、帯域が狭くなっている場合が多い。
この問題を解決するために共振器としてインピーダンスが大きい空洞共振器を用いた開口面アンテナが提案されている。この開口面アンテナでは平面回路を形成する誘電体基板内部に誘電体が充填された空洞共振器を構成し、広帯域なアンテナを実現している。
特開2001−016027号公報
しかしながら、このような従来の開口面アンテナは、電磁波の放射面において共振が生じ、放射効率が低下する可能性があるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、開口面アンテナにおいて、放射効率が高く、かつ、放射特性のばらつきの小さい開口面アンテナを提供することにある。
本発明の開口面アンテナは、第1および第2の面を有する誘電体層と、該誘電体層の前記第1の面に形成されており、線路導体と該線路導体の端部を取り囲む第1の接地導体層とからなる高周波線路と、前記誘電体層の前記第1の面に前記線路導体と交差して形成されたスロットと、前記誘電体層の内部に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する内部接地導体層と、前記誘電体層の前記第2の面に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する第2の接地導体層とを備え、平面透視において、前記第2の接地導体層の外縁が、前記内部接地導体層の外縁の内側に位置することを特徴とするものである。
また、本発明の開口面アンテナは、前記第2の接地導体層の形状が正方形であり、前記第2の接地導体層の一辺の長さが、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の波長の3/4〜3/2倍であることを特徴とするものである。
また、本発明の開口面アンテナは、前記第2の接地導体層の形状が円形であり、前記第2の接地導体層の直径が、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の波長の4/5〜8/5倍であることを特徴とするものである。
また、本発明の開口面アンテナは、前記第2の接地導体層と前記内部接地導体層との距離が、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の前記誘電体内部における実効波長の1/5倍以上であることを特徴とするものである。
本発明の開口面アンテナは、第1および第2の面を有する誘電体層と、該誘電体層の前記第1の面に形成されており、線路導体と該線路導体の端部を取り囲む第1の接地導体層とからなる高周波線路と、前記誘電体層の前記第1の面に前記線路導体と交差して形成されたスロットと、前記誘電体層の内部に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する内部接地導体層と、前記誘電体層の前記第2の面に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する第2の接地導体層とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の開口面アンテナは、誘電体層の第1の面に形成されており、線路導体と線路導体の端部を取り囲む第1の接地導体層とからなる高周波線路と、誘電体層の内部に形成されており、スロットに対向している開口を有する内部接地導体層と、誘電体層の第2の面に形成されており、スロットに対向している開口を有する第2の接地導体層とを備え、平面透視において、前記第2の接地導体層の外縁が、前記内部接地導体層の外縁の内側に位置することにより、放射に影響を与える第2の接地導体層での共振などを低減させることができるため、放射効率を向上させることができる。また、このような構成により、第2の接地導体層により放射特性を規定することにより、内部接地導体層を含むそれより第1の面側に位置する接地導体層の設計自由度を向上させることができ、安定したグランドを得ることが可能となる。
また、本発明の開口面アンテナは、第2の接地導体層の形状が正方形であり、第2の接地導体層の一辺の長さが、第2の接地導体層の開口から放射される高周波信号の波長の3/4〜3/2倍である。また、本発明の開口面アンテナは、第2の接地導体層の形状が円形であり、第2の接地導体層の直径が、第2の接地導体層の開口から放射される高周波信号の波長の4/5〜8/5倍である。このような構成により、開口部から放射された高周波信号が第2の接地導体層によって共振することを抑制することができ、かつ、できるだけアンテナサイズを大きくすることができるので、その結果、放射効率の向上を図ることができる。
また、本発明の開口面アンテナは、第2の接地導体層と内部接地導体層との距離が、第2の接地導体層の開口から放射される高周波信号の誘電体内部における実効波長の1/5倍以上であることにより、開口部から放射された高周波信号が、内部接地導体層から受ける影響を低減させることができ、放射効率の向上を図ることができる。
本発明の開口面アンテナについて図面を参照して詳述する。図1は、本発明の開口面アンテナの一例を示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示した構成のX−X’線における断面図、(c)は下面図、(d)は内部接地導体層4が形成された層の平面図である。
本発明の開口面アンテナは、誘電体層1と、誘電体層1の第1の面(上面)1aに形成された高周波線路2およびスロット3と、誘電体層1の内部に形成された内部接地導体層4と、誘電体層1の第2の面(下面)1bに形成された第2の接地導体層(下面接地導体層)5とを備えている。図1には、複数の層が積層された開口面アンテナを示している。
誘電体層1は、酸化アルミニウム,窒化アルミニウム,窒化珪素,ムライト等を主成分とするセラミック材料、ガラス、あるいはガラスとセラミックフィラーとの混合物を焼成して形成されたガラスセラミック材料、エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等の有機樹脂系材料、有機樹脂−セラミック(ガラスも含む)複合系材料等の誘電体材料からなる。
特に、開口面アンテナが配線基板に内蔵される場合、誘電体層1を形成する誘電体材料としては、誘電正接が小さく、かつ気密封止が可能であるものが望ましい。このような誘電体材料としては、酸化アルミニウム,窒化アルミニウム,ガラスセラミック材料の群から選ばれる少なくとも1種の無機材料が挙げられる。このような硬質系材料で誘電体層1を構成すれば、誘電正接が小さく、かつ搭載された高周波部品を気密に封止することができるため、搭載された高周波部品の信頼性を向上させることができる。
高周波線路2は、線路導体6と、線路導体6の端部6aを取り囲む第1の接地導体層(同一面接地導体層)7とからなる。図1に示した実施の形態においては、誘電体層1と、誘電体層1の上面1aに配された線路導体6と、線路導体6と同一面(誘電体層1の上面1a)に配された同一面接地導体層7とによって、コプレーナ線路が形成されている。
線路導体6は、誘電体層1の上面1aの端部と誘電体層1の上面1aの中央部との間に直線的に形成されている。同一面接地導体層7は、線路導体6の端部6aにスロット3が形成されるように、誘電体層1の上面1aに線路導体6と所定の間隔をもって形成されている。線路導体6の端部6aと同一面接地銅体層7とは短絡している。
スロット3は、誘電体層1の上面1aに、線路導体6と交差して形成されている。図1に示した実施の形態において、スロット3は線路導体6に直交している。スロット3は、高周波線路2の端部6aと電磁気的に結合されている。この構成により、高周波線路2に伝送された高周波信号は、スロット3から、誘電体層1の下面1b側に電磁波として放射される。
内部接地導体層4は、誘電体層1の内部に形成されており、スロット3に対向する開口4aを有する。図1(d)に示すように、内部接地導体層4の開口4aは、スロット3の面積より大きく形成されている。図1に示した開口面アンテナにおいて、内部接地導体層4は、開口4aを有して誘電体層1の内層の全面に形成されている。
下面接地導体層5は、誘電体層1の下面1bに形成されており、スロット3に対向する開口5aを有している。図1(c)に示すように、下面接地導体層5の開口5aは、スロット3の面積より大きく形成されている。
下面接地導体層5は、内部接地導体層4より小さく形成されている。すなわち、図1に示した開口面アンテナの平面透視(上面1aまたは下面1bからの透視)において、下面接地導体層5の外縁は、誘電体層1の外縁より内側に位置するように形成されている。
このような構成により、放射に影響を与える下面接地導体層5での共振などを低減させることができ、放射効率を向上させることが可能となる。
すなわち、本発明の開口面アンテナは、内部接地導体層4の開口4aから放射された電磁波が、下面接地導体層5の影響により、アンテナの放射方向以外(図中、矢印Dで示す)の方向に放射される可能性を低減させ、アンテナの放射方向(矢印D)への電磁波の放射特性を向上させることができる。
また、本発明の開口面アンテナは、内部接地導体層4が下面接地導体層5より大きい(すなわち、平面透視において、内部接地導体層4の外縁が下面接地導体層5の外縁より外側に位置する)ことにより、内部接地導体層4の開口4aから放射された電磁波が、アンテナの放射方向(矢印D)とは反対側に回り込む可能性を低減させ、アンテナの放射方向(矢印D)への電磁波の放射特性を向上させることができる。
また、下面接地導体層5により放射特性を規定することにより、内部接地導体層4を含むそれより上面側に位置する接地導体層の設計自由度を向上させることができ、安定したグランドを得ることが可能となる。
図1に示した実施の形態において、誘電体層1の内部に、スロット3と下面接地導体層5の開口5aとの間の領域を囲む複数のシールド導体8が形成されている。複数のシールド導体8は、同一面接地導体層7に電気的に接続されており、接地電位に固定される。
線路導体6の端部6aおよびスロット3を取り囲むようにして、誘電体層1の内部にシールド導体8が形成されており、スロット3と下面接地導体層5の開口5aとの間の領域がシールドされていることにより、スロット3から誘電体層1に放射された電磁波および誘電体層1と外部空間との境界で反射した電磁波が漏れ出すことを低減させ、放射効率を向上させることができる。シールド導体8は、複数のシールド用貫通導体または金属ブロックなどである。
複数のシールド導体8は、誘電体層1の内部に配された複数のシールド用貫通導体により構成されているとよい。このようにシールド導体8が複数のシールド用貫通導体で形成されていると、誘電体層2のシールド導体8で囲まれた領域の形状を任意に設計することができるので、たとえば誘電体層1のシールド導体8で囲まれた領域に不要な共振が発生する場合に、シールド導体8の配置を調整して、不要共振を信号変換の帯域外にシフトさせることが可能となる。
シールド用貫通導体同士の隙間(Gで示す)は、信号波長の1/2未満にすることが望ましい。これは、信号波長の1/2未満とすることにより、電磁波が複数のシールド用貫通導体間から漏れにくくなるので、シールド効果を高めることができるからである。
なお、シールド導体8を構成するシールド用貫通導体は、貫通孔の内壁に導体層が被着されたいわゆるスルーホール導体であってもよく、貫通孔の内部が導体で充填されたいわゆるビア導体であってもよい。
内部接地導体層4、下面接地導体層5、線路導体6、同一面接地導体層7、シールド導体8をは、タングステン,モリブデン,金,銀,銅等を主成分とするメタライズ、あるいは金,銀,銅,アルミニウム等を主成分とする金属箔等が用いられる。
また、図1(c)に示すように、下面接地導体層5が正方形の場合、図中にLで示す一辺の長さは、信号波長の3/4〜1.5倍であることが好ましい。また、下面接地導体層5が円形の場合、直径が信号波長の4/5〜1.6倍であることが好ましい。これにより、開口部4aから放射された高周波信号が下面接地導体層5によって共振することを抑制することができ、かつ、できるだけアンテナサイズを大きくすることができるので、その結果、放射効率の向上を図ることができる。
更に、内部接地導体層4と下面接地導体層5との距離(Hで示す)が、信号実効波長の1/5倍以上であることが好ましい。これにより、開口部4aから放射された高周波信号における内部接地導体層4による影響がより小さくなることにより、その結果、更なる放射効率の向上を図ることができる。
本発明の開口面アンテナは以下のようにして作製される。例えば誘電体材料に酸化アルミニウム質焼結体を用いる場合であれば、まず酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤,溶媒を添加混合してスラリー状にし、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法によりシート状に成形してセラミックグリーンシートを作製する。また、タングステンやモリブデン等の高融点金属,酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤,溶媒を添加混合してメタライズペーストを作製する。
次に、セラミックグリーンシートに、例えば打ち抜き法によりシールド導体8としての貫通導体を形成するための貫通孔を形成し、例えば印刷法により、その貫通孔にメタライズペーストを埋め込み、続いて線路導体6、スロット3を有する同一面接地導体層7の形状にメタライズペーストを印刷する。誘電体層1が複数の誘電体層の積層構造からなる場合には、これら導体が埋め込み,印刷されたセラミックグリーンシートを積層し、加圧して圧着し、高温(約1600℃)で焼成する。さらに、線路導体6、同一面接地導体層7等の表面に露出する導体の表面には、ニッケルめっきおよび金めっきを被着させる。
シールド導体8は、線路導体6の端部6aおよびスロット3を取り囲むように誘電体層1の側面または内部に配され、同一面接地導体層7に電気的に接続されて接地される。
本発明の開口面アンテナの実施例を以下に説明する。
比誘電率が8.6からなるアルミナセラミックスから成り、厚みが0.45mmの誘電体層1の内部に高周波線路2として特性インピーダンスが50Ωとなるような線路導体6および同一面接地導体層7を形成した。さらに、同一面接地導体層7に線路導体6に直交するように、線路導体6の線路方向の長さが0.12mm、線路導体6に直交する方向の長さが0.68mmのスロット3を形成した。
ここで、高周波3次元構造シミュレータ(Ansoft社製HFSS)を用いて76.5GHzにおける放射特性のシミュレーションを以下の条件で行った。
(実施例1)図1に示すように、下面接地導体層5を正方形とし、一辺の長さLを2.5〜10mmの範囲で変化させた。この実施例1の放射利得(dBi)のシミュレーション結果を図3に示す。図3は、正方形の下面接地導体層5の一辺の長さLと放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。
マイクロ波やミリ波を用いた通信システムやレーダーシステムにおいて求められている特性や、アンテナ,フィルタにおける半値幅,バンド幅などから、一般的に、放射利得ピーク値との差が3dB以内の範囲が、有効な放射利得範囲とされている。従って、このシミュレーション結果において、放射利得ピーク値との差が3dB以内である長さLの範囲を有効な範囲としている。
図3に示すように、長さLの有効な範囲は、3mm〜6mmであり、この範囲は、高周波信号(76.5GHz)の波長(3.92mm)の3/4〜3/2倍に相当する。
(実施例2)図2に示すように、下面接地導体層5を円形とし、直径Rを3〜10mmの範囲で変化させた。この実施例2の放射利得(dBi)のシミュレーション結果を図4に示す。図4は、円形の下面接地導体層5の直径Rと放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。
このシミュレーション結果において、実施例1と同様、放射利得ピーク値との差が3dB以内である直径Rの範囲を有効な範囲としている。図4に示すように、直径Rの有効な範囲は、3.5mm〜6.5mmであり、この範囲は、高周波信号(76.5GHz)の波長(3.92mm)の4/5〜8/5倍に相当する。
(実施例3)図2に示すように、下面接地導体層5を直径が4mmの円形とし、下面接地導体層5と内部接地導体層4との距離Hを0.15〜0.45mmの範囲で変化させた。この実施例3の放射利得(dBi)のシミュレーション結果を図5に示す。図5は、下面接地導体層5と内部接地導体層4との距離Hと、放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。
このシミュレーション結果において、実施例1と同様、放射利得ピーク値との差が3dB以内である直径Rの範囲を有効な範囲としている。図5に示すように、距離Hの有効な範囲は、0.26mm〜であり、この範囲は、高周波信号(76.5GHz)の誘電体内部における実効波長(1.337mm)の1/5倍以上に相当する。
なお、本発明は以上の実施の形態の例および実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更を行なっても差し支えない。
例えば、図1では内部接地導体層4が1層の場合の例を示したが、図6に示す様に、内部接地導体層4が複数であっても構わない。但し、その場合、下面接地導体層5と内部接地導体層4との距離Hとは、平面視における面積が最も大きい内部接地導体層4と下面接地導体層5との距離を指す。
また、図1では内部接地導体層4および下面接地導体層5の開口を矩形の場合の例を示したが、円形、楕円形、多角形であっても構わない。
本発明の開口面アンテナの一例を示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示した構成のX−X’線における断面図、(c)は下面図、(d)は内部接地導体層4が形成された層の平面図である。 開口面アンテナの実施例2における下面図である。 正方形の下面接地導体層5の一辺の長さLと放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。 円形の下面接地導体層5の直径Rと放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。 下面接地導体層5と内部接地導体層4との距離Hと、放射利得(dBi)との関係を示すシミュレーション結果である。 本発明の開口面アンテナの他の例である。
符号の説明
1 誘電体層
2 高周波線路
3 スロット
4 内部接地銅体層
5 第2の接地導体層(下面接地導体層)
6 線路導体
7 第1の接地導体層(同一面接地導体層)
8 シールド導体

Claims (5)

  1. 第1および第2の面を有する誘電体層と、
    該誘電体層の前記第1の面に形成されており、線路導体と該線路導体の端部を取り囲む第1の接地導体層とからなる高周波線路と、
    前記誘電体層の前記第1の面に前記線路導体と交差して形成されたスロットと、
    前記誘電体層の内部に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する内部接地導体層と、
    前記誘電体層の前記第2の面に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する第2の接地導体層とを備え、
    平面透視において、前記第2の接地導体層の外縁が、前記内部接地導体層の外縁の内側に位置することを特徴とする開口面アンテナ。
  2. 前記第2の接地導体層の形状が正方形であり、前記第2の接地導体層の一辺の長さが、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の波長の3/4〜3/2倍であることを特徴とする請求項1記載の開口面アンテナ。
  3. 前記第2の接地導体層の形状が円形であり、前記第2の接地導体層の直径が、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の波長の4/5〜8/5倍であることを特徴とする請求項1記載の開口面アンテナ。
  4. 前記第2の接地導体層と前記内部接地導体層との距離が、前記第2の接地導体層の前記開口から放射される高周波信号の前記誘電体内部における実効波長の1/5倍以上であることを特徴とする請求項2または請求項3記載の開口面アンテナ。
  5. 第1および第2の面を有する誘電体層と、
    該誘電体層の前記第1の面に形成されており、線路導体と該線路導体の端部を取り囲む第1の接地導体層とからなる高周波線路と、
    前記誘電体層の前記第1の面に前記線路導体と交差して形成されたスロットと、
    前記誘電体層の内部に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する内部接地導体層と、
    前記誘電体層の前記第2の面に形成されており、前記スロットに対向している開口を有する第2の接地導体層とを備えていることを特徴とする開口面アンテナ。
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