JP2009171488A - 導波管接続構造、導波管接続板および導波管変換器 - Google Patents

導波管接続構造、導波管接続板および導波管変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】低背な導波管接続構造を提供すること。
【解決手段】第1導波管1と第2導波管2との接続部において、第1導波管1または第2導波管2の導波管壁14から導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部11と、導波管の管路方向に延びる第2導波路部12と、第1導波路部11に平行に延びるとともに末端が短絡された第3導波路部13とが直列接続されている。垂直チョーク部の長さを短くできるので、低背な導波管接続構造にできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波やミリ波等の超高周波領域において使用される、チョーク型導波管接続構造ならびにこれを用いた導波管接続板および導波管変換器に関するものである。
導波管接続構造として、2つの導波管の接続部断面を示す図12の導波管接続構造が知られている。図12において、101は第1導波管、102は第2導波管、111は導波管壁から導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部、112は導波管の管路方向に延びる第2導波路部で、第1および第2導波路部111、112同士が直列接続されている。
図12のような導波管接続構造によって、第1導波管101と第2導波管102との間に、隙間が生じた際でも、第1導波路部111が水平チョーク部、第2導波路部112が垂直チョーク部となるチョーク構造によって、導波管からの高周波信号の漏れを抑えることが出来る。
このとき、第1導波路部111の長さLおよび第2導波路部112の高さHを高周波信号の実効波長の1/4とするとチョーク効果を得るのに好適となる。
また、図13は、第2導波路部112に誘電体を配置した導波管接続部の断面図である。図13のように第2導波路部112に誘電体を配置することで、誘電体の波長短縮効果により、第2導波路部112の高さHを低くすることが出来る。同様に、第1導波路部111に誘電体を配置することで、第1導波路部111の長さLを短くすることができる。
特開昭58−47301号公報
しかしながら、図13の第2導波路部112の長さは誘電体の比誘電率によって決まるものなので、導波管の第2導波路部112の長さをそれ以上に短くし、導波管接続部を低背にすることはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、より低背な導波管接続構造を提供することにある。
本発明の導波管接続構造は、第1導波管と第2導波管との接続部において、前記第1導波管または前記第2導波管の導波管壁から前記導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部と、前記導波管の管路方向に延びる第2導波路部と、前記第1導波路部に平行に延びるとともに末端が短絡された第3導波路部とが直列接続されていることを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは前記第1導波路部の、前記導波管壁から前記第2導波路部との接続部までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは、前記第2導波路部の前記接続部から、前記第3導波路部の前記末端壁面までの前記第2および第3導波路部内における電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは、前記第1導波管と前記第2導波管との間に金属板を挿設し、該金属板の表裏両面を貫通する孔によって前記第2導波路部を形成したことを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは、前記第3導波路部は、前記第1導波管または前記第2導波管のフランジに設けられた溝によって形成したことを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは前記金属板に加えて、第2金属板を前記金属板と前記第1導波管または前記第2導波管との間に挿設し、該第2金属板の表裏両面を貫通する孔によって前記第3導波路部を形成したことを特徴とする。
本発明の導波管接続構造において好ましくは、前記第1導波路部、前記第2導波路部および前記第3導波路部の少なくとも一部に誘電体が配置されていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板は、誘電体の表面または内側に設けられた第1接地導体層と、該第1接地導体層の非形成領域として設けられた第1開口と、前記誘電体の裏面に設けられた第2接地導体層と、前記第1開口と対向するように前記第2接地導体層の非形成領域として設けられた第2開口と、前記第2開口の周囲に前記第2開口を取り囲むように設けられた第3開口と、前記第1開口および前記第2開口を取り囲むとともに、前記第1接地導体層と前記第2接地導体層とを接続する第1導体と、前記第3開口の前記第2開口側または他方側の一方縁に沿って前記第2接地導体層と前記第1接地導体層とを接続する第2導体と、該第2導体と距離を隔てるように他方縁より奥に配置され、前記第2接地導体層と前記第1接地導体層とを接続する第3導体と、前記誘電体の裏面に配置され、前記第2開口と同じ大きさの第1貫通開口を有するとともに前記第3開口と一致するように設けられた第2貫通開口を有する金属板とが設置されていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板において好ましくは、前記金属板に代えて、前記誘電体の前記裏面にさらに誘電体が積層され、該誘電体表面の前記第1貫通開口の位置に第4開口および前記第2貫通開口の位置に第5開口が形成された第3接地導体層が形成されるとともに、前記第4開口の周囲および前記第5開口の両側に形成され、前記第3接地導体層と前記第2接地導体層とを接続する第4導体が形成されていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板において好ましくは前記第1貫通開口の縁から前記第2貫通開口までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板において好ましくは、前記第4開口の縁から前記第5開口までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板において好ましくは、断面視において、前記第2貫通開口から、前記第1接地導体層と前記第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管接続板において好ましくは、断面視において、前記第5開口から前記第1接地導体層と前記第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする。
本発明の導波管変換器は、前記導波管接続板において、前記誘電体の前記表面にさらに積層された誘電体を介して前記第1開口と電磁結合するように高周波線路が形成されていることを特徴とする。
本発明の導波管接続構造は、第1導波管と第2導波管との接続部において、第1導波管または第2導波管の導波管壁から導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部と、導波管の管路方向に延びる第2導波路部と、第1導波路部に平行に延びるとともに末端が短絡された第3導波路部とが直列接続されていることから、第2導波路部および第3導波路部を従来の垂直チョーク部として機能させることができるとともに、導波管接続部を従来の直線状の垂直チョーク部よりも低背化することができる。
本発明において、第1導波路部の、導波管壁から第2導波路部との接続部までの電気長が実効波長の略1/4とされている場合には、第1導波路部と第2導波路部の接続部が電圧最大、導波管壁の電流が最大となって第1および第2導波管同士が電気的に接続されているように見えるチョーク効果を得ることができる。
本発明において、第2導波路部の接続部から、第3導波路部の末端壁面までの第2および第3導波路部内における電気長が、実効波長の略1/4とされている場合には、第1導波路部と第2導波路部の接続部が電圧最大、第3導波路部の末端壁面の電流が最大となってチョーク効果を得ることができる。
本発明において、第1導波管と第2導波管との間に金属板を挿設し、金属板の表裏両面を貫通する孔によって第2導波路部を形成した場合には、第2導波路部および第3導波路部を、第2導波路部と第3導波路部とに分けて加工することが出来るため、製造が容易となる。
本発明において、第3導波路部は、第1導波管または第2導波管のフランジに設けられた溝によって形成した場合には、フランジ加工の際に第3導波路部を形成することができ、製造工程を効率的にすることが出来る。
本発明において、金属板に加えて、第2金属板を金属板と第1導波管または第2導波管との間に挿設し、第2金属板の表裏両面を貫通する孔によって第3導波路部を形成した場合には、第2導波路部および第3導波路部を金属板および第2金属板によって形成することが出来るので、チョーク構造の設計変更を行なう際は、金属板および第2金属板のみを代えればよく、設計変更や修正が容易となる。
本発明において、第1導波路部、第2導波路部および第3導波路部の少なくとも一部に誘電体が配置されている場合には、誘電体の波長短縮効果により、チョーク部をより小型、低背化することが出来、より小型、低背な導波管接続構造を実現することが出来る。
本発明の導波管接続板は、誘電体の表面または内側に設けられた第1接地導体層と、第1接地導体層の非形成領域として設けられた第1開口と、誘電体の裏面に設けられた第2接地導体層と、第1開口と対向するように第2接地導体層の非形成領域として設けられた第2開口と、第2開口の周囲に第2開口を取り囲むように設けられた第3開口と、第1開口および第2開口を取り囲むとともに、第1接地導体層と第2接地導体層とを接続する第1導体と、第3開口の第2開口側または他方側の一方縁に沿って第2接地導体層と第1接地導体層とを接続する第2導体と、第2導体と距離を隔てるように他方縁より奥に配置され、第2接地導体層と第1接地導体層とを接続する第3導体と、誘電体の裏面に配置され、第2開口と同じ大きさの第1貫通開口を有するとともに第3開口と一致するように設けられた第2貫通開口を有する金属板とが設置されていることから、金属板に設けられた第2貫通開口および誘電体内の第1および第2接地導体層と第2導体と第3導体とで囲まれた部分を、従来の垂直チョーク部として機能させることができる。また、従来の直線状の垂直チョーク部よりも導波管接続部を低背化することができ、薄型の導波管接続板を実現することができる。
本発明において、金属板に代えて、誘電体の裏面にさらに誘電体が積層され、誘電体表面の第1貫通開口の位置に第4開口および第2貫通開口の位置に第5開口が形成された第3接地導体層が形成されるとともに、第4開口の周囲および第5開口の両側に形成され、第3接地導体層と第2接地導体層とを接続する第4導体が形成されている場合には、誘電体内の第1および第2接地導体層と第2、第3および第4導体とで囲まれた部分が、従来の垂直チョーク部として機能し、また、従来の直線状の垂直チョーク部よりも低背化させたものとすることができる。また、誘電体内に形成されるため、誘電体の波長短縮効果により低背な導波管接続板を実現することができる。
本発明において、第1貫通開口の縁から第2貫通開口までの電気長が実効波長の略1/4とされている場合には、導波管変換板の下に導波管を設置した場合に、第2貫通開口の位置において電圧最大、第1貫通開口の縁が電流最大となって、導波管接続板と導波管との間に隙間が生じた際でも、導波管接続板と導波管とが電気的に接続されているように見えるチョーク効果を得ることができる。
本発明において、第4開口の縁から第5開口までの電気長が実効波長の略1/4とされている場合には、第5開口の位置において電圧最大、第4開口の縁が電流最大となって、導波管接続板と導波管との間に隙間が生じた際でも、導波管接続板と導波管とが電気的に接続されているように見えるチョーク効果を得ることができる。
本発明において、断面視において、第2貫通開口から、第1接地導体層と第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされている場合には、第2貫通開口の位置において電圧最大、誘電体内の第1接地導体層と第3導体との接続点が電流最大となってチョーク効果を得ることができる。
本発明において、断面視において、第5開口から第1接地導体層と第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされている場合には、第5開口が電圧最大、誘電体内の第1接地導体層と第3導体との接続点が電流最大となってチョーク効果を得ることができる。
本発明の導波管変換器は、導波管接続板において、誘電体の表面にさらに積層された誘電体を介して第1開口と電磁結合するように高周波線路が形成されていることから、第1開口を介して、導波管と高周波線路との信号伝達ができ、導波管伝送モードと高周波線路伝送モードとを相互に変換することが出来る。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態による導波管接続部の構成例を示す断面図、図1(b)は図1(a)の2導波管の接続部より上側を見た平面図である。なお、図1(b)において、導波管の接続面を判りやすくするためにハッチングを付した。したがって、図1(b)におけるハッチングは断面を示すものではない。また、図1(a)は、図1(b)の断面A−Bにおける断面を示す。
図1(a)および図1(b)において、1は第1導波管、2は第1導波管1と向かい合わせに直列に接続される第2導波管、11は第1導波管1または第2導波管2の導波管壁14から導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部、12は導波管の管路方向に延びる第2導波路部、13は第1導波路部11に平行に延びるとともに末端が短絡された第3導波路部で、第1乃至第3導波路部11〜13は第1から第3の順で直列接続されて、いわゆるチョーク構造を構成する。なお、第1導波路部11を水平チョーク部、第2導波路部12および第3導波路部13を垂直チョーク部とも言う。
図1(a)および図1(b)に示す本実施形態の導波管接続構造において、第1導波路部11の、導波管壁14から第2導波路部12との接続部15までの高周波の1波長を単位とする電気長Lが使用高周波の実効波長λの略1/4とされている場合には、第1導波路部11と第2導波路部12の接続部15の位置で電圧が最大、導波管壁14の位置で電流が最大となって第1および第2導波管1,2同士が電気的に接続されているように見えるチョーク効果を得ることができる。
また、図1(a)および図1(b)に示す本実施形態において、第2導波路部12の第1導波路11との接続部15から、第3導波路部13の末端壁面の最も離れた点16までの電気長が、使用高周波の実効波長λの略1/4とされている場合、すなわち、第2の導波路部12の導波管壁14に近い側の壁面を辿り、第3導波路部13との接続点から第3導波路部13の末端壁面の最も離れた点16まで斜めに第3導波路部13を横切る経路の長さが略λ/4の場合には、第1導波路部11と第2導波路部12の接続部15において電圧が最大、第3導波路部13の末端壁面において電流が最大となってチョーク効果を得ることができる。
図2は、本発明の他の実施形態を示す導波管接続部の断面図である。図1と同じ部位には同じ符合を付している。図2の実施形態において、第3導波路部13が第2導波路部12の接続部から外側(導波管壁14から遠ざかる方向)に第1導波路部11と平行に延びている点が、図1(a)と異なっている。図1の実施形態のように、第3導波路部13は第2導波路部12の接続部から内側(導波管壁14に近付く方向)に延びるように形成する方が、導波管接続部を全体的にコンパクトにすることができる点で有利であるが、図2の実施形態のように、外側に延びるように形成することもできる。
なお、図2の実施形態においては、第2導波路部12の第1導波路部11との接続部15から、第3導波路部13の末端壁面の最も離れた点16までの電気長、すなわち、第2導波路12の導波管壁14から遠い側の壁面を辿り、第3導波路13との接続点から第3導波路13の末端壁面の最も離れた点16まで斜めに第3導波路13を横切る経路の長さが略λ/4の場合に、第1導波路部11と第2導波路部12の接続部15において電圧が最大、第3導波路部13の末端壁面において電流が最大となってチョーク効果を得ることができる。
図3は、本発明の他の実施形態を示す導波管接続部の断面図である。図3において、3は第1導波管1と第2導波管2との間に挿設した金属板3、12は金属板3の表裏両面を貫通する孔によって形成した第2導波路部である。その他の図1と共通する部分には同じ符合を付している。
図3の実施形態において、第3導波路部13は、第1導波管1のフランジ部に溝加工を施すことによって形成されている。
図3の実施形態のように、第2導波路部12を金属板3によって形成することにより、第2導波路部12および第3導波路部13が逆L字形状の垂直チョーク部を構成する場合も、第2導波路部12と第3導波路部13とに分けて加工することが出来るため、製造が容易となる。しかも、金属板3を第2導波路部12の導波管の管路方向の長さHbと同じ厚みを有するものとする場合、製造が格段に容易となる。
図4は、本発明の実施形態のさらに他の例を示す断面図である。図4において、4は、金属板3に加えて、金属板3と第1導波管1との間に挿設した第2金属板、13は第2金属板4の表裏両面を貫通する孔によって形成された第3導波路部である。
図4の実施形態のように、第2導波路部12および第3導波路部13をそれぞれ金属板3および第2金属板4によって形成する場合、チョーク構造の設計変更を行なう際に金属板3および第2金属板4のみを代えればよく、設計変更や修正が容易となる。また、組立も容易で製造性に優れたものとなる。しかも、第3導波路部13の高さHaと同じ厚みを有する第2金属板4とする場合、製造が格段に容易となる。
なお、第2金属板4および/または金属板3は、第1導波管1のフランジ部に、金属ロウ材等の導電性の接合材で接合して一体化するのが好ましい。これによって、接合部における高周波ロスを低減することができ、チョークの効きを良くすることができる。また、第2金属板4を金属板3と第2導波管2との間に配置し、第2導波管2のフランジ側にチョーク構造を設ける構成としてもよい。
図5は、さらに他の実施形態の構成例を示す断面図で、図6はその要部拡大図である。図5,図6において、13aは、第3導波路部13内に配置された誘電体を示す。
図5および図6のように、誘電体13aを第3導波路部13の内側に配置すれば、誘電体13の波長短縮効果により、チョーク部(第3導波路部13)をより小型、低背化することが出来、小型、低背な導波管接続構造を実現することが出来る。
次に、図5および図6の実施形態例に基づいて、本発明の導波管接続構造の特性について説明する。導波管接続構造として機能し得るか否かは第1導波管1から第2導波管2への高周波信号の透過特性(S21)により検証することができる。高周波信号を効率よく伝送させるため、この数値はできる限り高いことが要求される。
図7は、図5および図6に示す導波管接続構造のS21の周波数特性を示すグラフである。この結果は、図5および図6において、第3導波路部13の幅Wa、高さ(導波管1,2の管路方向の長さ)Haおよび第2導波路部12の幅Wb、高さHbをそれぞれ、Wa=0.68mm、Ha=0.22mm、Wb=0.5mm、Hb=0.2mm、第3導波路部13に設置された誘電体13aの比誘電率を9、第1の導波管1と第2の導波管2との距離Gを0.3mmとして計算した。
この場合、図7に示すように、約75GHzを中心にS21<−0.05dBの帯域幅が約7.5GHzとなるようなチョーク効果が得られた。
一方、図15は、図14に示す従来の導波管接続構造のS21の周波数特性を示すグラフである。図15に示すように、約75GHzを中心にS21<−0.05dBの帯域幅が約9.2GHzとなるようなチョーク効果が得られた。
この結果は、図14において、第2導波路部112a、112bの幅Wを0.5mm、高さHa=0.32mm、Hb=0.2mmとし、第2導波路部の上側部分112aに配置された誘電体の比誘電率を9とし、第2導波路部の下側部分111bを空気(比誘電率を1)、第1導波管101と第2導波管102との距離Gを0.3mmとして得た。すなわち、図7のグラフを得た図5,図6の実施形態による導波管接続構造と、誘電体が配置された部分のみ形状が異なるものである。
このように、図5,図6の実施形態による導波管接続構造の垂直チョーク部にあたる第2および第3導波路部全体の高さは、Ha+Hb=0.22+0.2=0.42mmであるのに対し、図14に示す従来の導波管接続部の垂直チョーク部の高さは、Ha+Hb=0.32+0.2=0.52mmであり、図5,図6の実施形態による導波管接続構造の方が、0.1mm低背、つまり導波管1,2の接続部における管路方向の長さを短くできることがわかる。
以上のように、帯域幅は9.5MHzから7.5MHzへと若干減少するものの、低背にて約75GHzを中心周波数とする導波管接続部を実現することができる。
なお、図5および図6において、第2導波路部12の接続部15から、第3導波路部13の末端壁面の最も離れた点16までの第2および第3導波路部12,13内における電気長は、図6における第2導波路部12の高さHbと、第3導波路部13を斜めに横切る破線17の長さの和となる。第2導波路部12の高さの電気長は空気中なのでHb=0.2mmであり、破線17の電気長は比誘電率約9の誘電体中なので(Wa−Wb)の2乗にHaの2乗を足し、平方根をとった値、すなわち(0.68−0.5)=0.13の2乗に0.22の2乗を足した平方根である破線17の長さ0.26mmに誘電体の比誘電率9の平方根を掛けた値0.78mmとなる。
したがって、第2導波路部12の接続部15から、第3導波路部13の末端壁面の最も離れた点16までの第2および第3導波路部12、13内における電気長は、0.2+0.78=0.98mmとなり、75GHzにおける実効波長の1/4である1mmと略同一となる。
次に、図8は、本発明の導波管接続板の一実施形態を示す縦断面図である。図8において、31は誘電体21の表面(上面)に設けられた第1接地導体層、41は第1接地導体層31の導体層非形成領域として設けられた第1開口、32は誘電体21の裏面(下面)に設けられた第2接地導体層、42は第1開口41と対向するように第2接地導体層32の導体層非形成領域として設けられた第2開口、43は第2開口42の周囲に第2開口42を取り囲むように設けられた第3開口、51は第1開口41および第2開口42を取り囲むとともに、第1開口41および第2開口42の縁に沿って第1接地導体層31と第2接地導体層32とを接続する複数の第1導体、52は第3開口43の第2開口42側と反対側の縁(一方縁)に沿って第2接地導体層32と第1接地導体層31とを接続する第2導体、53は第3開口43の一方縁と反対側の他方縁(第2開口42側)より第2導体52と距離を隔てるように第3開口43の奥側に配置され、第2接地導体層32と第1接地導体層31とを接続する第3導体、3は誘電体21の裏面に配置され、表裏両面に、第2開口42と同じ大きさの第1貫通開口5を有するとともに第3開口43の一方側および他方側の縁と一致するように設けられた第2貫通開口6を有する金属板である。
図8の実施形態において、金属板3に設けられた第2貫通開口6および誘電体21内の第1および第2接地導体層31、32と第2導体52および第3導体53とで囲まれた部分が、垂直チョーク部に相当し、垂直チョーク部の断面が逆L字形状となっている。これによって、従来の直線状の垂直チョーク部を有するものより低背化することができ、低背な導波管接続板を実現することができる。
金属板3の第2貫通開口6を垂直チョーク部の一部として用い、誘電体21には第3導波路部13が形成されるので、誘電体21の厚みを薄くすることが出来る。また、導波管1と導波管接続板との接続を金属板3を用いて導波管1とのねじ締めする構造にすることが容易で、信頼性の高い接続が出来る。
また、図8に示す実施形態による誘電体導波管接続板において、第1貫通開口5の縁14から第2貫通開口6の誘電体21に接しない側、つまり金属板3の下面側15までの電気長が使用高周波の実効波長の略1/4波長とされている場合には、導波管変換板の下に導波管1を設置した場合に、第2貫通開口6の誘電体21に接しない端15が電圧最大、第1貫通開口5の縁14が電流最大となって、導波管接続板と導波管1との間に隙間が生じた際でも、導波管接続板と導波管1とが電気的に接続されているように見える。
また、図8に示す実施形態による導波管接続板において、第2貫通開口6の誘電体21に接しない端15から、第1および第2接地導体層31、32と第2導体52および第3導体53とで囲まれる領域内の最も離れた点、つまり第3導体53と第1接地導体層31との接続部16までの電気長が、実効波長の略1/4波長とされている場合には、第2貫通開口6の誘電体21に接しない端15が電圧最大、誘電体21内の第1および第2接地導体層31、32と第2導体52および第3導体53とで囲まれた部分の末端の最も離れた点16が電流最大となってチョーク効果を得ることができる。
なお、図8の実施形態において、第3開口43の第2開口42側の縁と対する他方側の縁に沿って第2導体52を配置し、第2開口43側の縁には第2導体52と距離を隔てるように縁より奥に第3導体53を配置したが、逆に、第3開口43の第2開口42側の縁に沿って第2導体52を配置し、第2導体52と距離を隔てるように第2開口43側の縁と対する他方側の縁から奥に第3導体53を配置し、第2開口42から遠ざかる方向にむけて第3導波路部13が延びるようにしてもよい。
図9は、他の実施形態による導波管接続板の縦断面図である。図9において、22は、図8の金属板3に代えて、誘電体21の裏面にさらに積層された誘電体であり、33は誘電体22裏面の第1貫通開口5の位置に第4開口44が、第2貫通開口6の位置に第5開口45が形成された第3接地導体層であり、54は第4開口44の周囲および第5開口45の両側に形成され、第3接地導体層33と第2接地導体層32とを接続する第4導体である。
図9において、誘電体21,22内の第1および第2接地導体層31、32と第2、第3および第4導体52,53,54とで囲まれた部分が、垂直チョーク部に相当し、断面が逆L字形状となっている。そして、従来の直線状の垂直チョーク部よりも低背化することができるのに加えて、垂直チョーク部が誘電体内に形成されているため、より低背な誘電体製の導波管接続板を実現することができる。
また、第4開口44の縁14から第5開口45までの電気長が実効波長の略1/4とされている場合には、第5開口45の位置が電圧最大、第4開口44の縁14が電流最大となって、導波管接続板と導波管1との間に隙間が生じた際でも、導波管接続板と導波管1とが電気的に接続されているように見える。
また、第5開口45から第1および第2接地導体層31、32と第2および第3導体52、53とで囲まれる第3導波路部13領域内の最も離れた点16、すなわち第3導体53と第1接地導体層31の接続部16までの電気長が、実効波長の略1/4とされている場合には、第5開口45の位置が電圧最大、誘電体21内の第1および第2接地導体層31、32と第2導体52および第3導体53とで囲まれた部分の末端の最も離れた点16が電流最大となってチョーク効果を得ることができる。
図10は、本発明の導波管変換器の一実施形態の例を示す。図10(a)はその縦断面図、図10(b)は上面から見た平面図である。図10に示す導波管変換器の実施形態例において、22は、図8の実施形態の例に加えて、誘電体21の表面にさらに積層された誘電体、61は誘電体22の表面に形成され、誘電体22を介して第1開口41と電磁結合する高周波線路である。その他の共通部分には図8と同じ符合が付されている。なお、図10(b)において、判りやすくする目的で線路導体61にハッチングを付している。したがって、これは断面を示すものではない。
図10において、第1開口41と電磁結合するように高周波線路61が形成されており、第1開口41を介して導波管1と高周波線路61との間で信号伝達ができる。本実施形態においては、高周波線路61は誘電体22を介して誘電体22の裏面側に配置される第1接地導体層31とともにマイクロストリップ線路を構成する例を示している。そして、第1開口41は高周波線路61に直交する方向に長辺を有する四角スリット状の形状を有する。例えば、長辺方向の長さが高周波線路61を流れる高周波の1/2波長の長さとし、短辺方向は、第1開口41のインピーダンスが高周波線路61のインピーダンスと第1開口41の導波管1側のインピーダンスとの積の平方根になるように決められる。また、高周波線路61の先端は、図10のように第1開口41の中心から所定位置で開放端とされるか、または第1接地導体層31と接続した短絡端とされる。
また、導波管接続板の誘電体22上には、高周波を発生、制御するための、例えば、RF‐ICや発信子、アンプ等の部品を実装することが出来る。
なお、図10において、図8の実施形態例の誘電体21の表面に、さらに誘電体22を積層して導波管変換器を構成する例を示したが、図9の実施形態例の誘電体21の表面に、さらに誘電体22を積層することによって導波管変換器を構成してもよい。
次に、図11は、本発明の導波管変換器の他の実施形態の例を示し、(a)は断面図、(b)は上面から見た平面図(b)である。
図11に示す導波管変換器の実施形態の例において、23は誘電体21の表面にさらに積層された誘電体、61は誘電体23の表面に形成され、第1開口41と電磁結合された高周波線路を示す。高周波線路61は、線路導体62および線路導体62の一端部を取り囲むように形成された第4接地導体層34から成る。また、線路導体62の一端部には、線路導体62の一端と直交するように配置され、第4接地導体層34の非形成部によって線路導体62と電磁気的に結合されたスロット63が形成され、第4接地導体層34と第1接地導体層31とは、平面透視したときに第1開口41およびスロット63の周囲にこれらを取り囲むように配置された第5導体55によって接続されている。なお、図11(b)において、判りやすくするために、高周波線路61(線路導体62および第4接地導体層34)にはハッチングを付した。したがって、これらは断面を示すものではない。
本実施形態例では、スロット63および第1開口41を介して、導波管1と高周波線路61との信号伝達ができる導波管変換器として動作する。また導波管接続板の誘電体23上には、高周波を発生、制御するための、例えば、RF‐ICや発信子、アンプ等の部品を実装することが出来る。
また、高周波線路61は、誘電体23表面に形成された線路導体62と第4接地導体層34および第1接地導体層31とで構成されたグランデッドコプレーナ線路の例を示している。スロット63は、線路導体62に直交する方向に長辺を有し、例えば、長さが高周波線路61を流れる高周波の1/2波長の長さとされ、線路導体62方向の長さは、第1開口41を介して電磁結合させる最適なインピーダンスとなるように決められる。線路導体62の先端は、一端において第4接地導体層34に短絡された例を示したが、開放端とすることもできる。
なお、第1開口41および第1接地導体層31と第1導体51と第4導体54とで囲まれる誘電体領域は、誘電体共振器として用いられ、高周波線路61と導波管1との結合を良好なものとする機能を有している。誘電体共振器として機能させるため、誘電体共振器領域の誘電体21,22を合わせた厚みは、高周波信号の略λ/4の厚さとされる。但し、厚みをλ/4近辺にした場合、不要モードが生じて不具合を生じる場合がある。このような場合は、誘電体共振器の厚さをλ/4より薄いものとしてこの現象を抑制するように対処することがある。本実施形態においては、垂直チョーク部分の物理的長さ(Ha+Hb)はλ/4より短いものとなるので、このような誘電体厚さを短くする対応を容易に行なうことができる。
上記の各実施形態の例において、誘電体21〜23を形成する誘電体材料としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素、ムライト等を主成分とするセラミック材料、ガラス、あるいはガラスとセラミックフィラーとの混合物を焼成して形成されたガラスセラミック材料、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、四フッ化エチレン樹脂を始めとするフッ素系樹脂等の有機樹脂系材料、有機樹脂−セラミック(ガラスも含む)複合系材料等が用いられる。
第1乃至第4接地導体層31〜34、第1乃至第5導体51〜55、線路導体62等を形成する導体材料としては、タングステン、モリブデン、金、銀、銅等を主成分とするメタライズ、あるいは金、銀、銅、アルミニウム等を主成分とする金属箔等が用いられる。
特に、信号がミリ波などの高周波の場合は、誘電体21〜23を形成する誘電体材料としては、誘電正接が小さく、かつ気密封止性に優れることが望ましい。このような望ましい誘電体材料としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ガラスセラミック材料の群から選ばれる少なくとも1種の無機材料が挙げられる。このような硬質系材料で構成すれば、誘電正接が小さく、かつ搭載した高周波部品を気密に封止することができるので、搭載した高周波部品の信頼性を高める上で好ましい。この場合、導体材料としては、誘電体材料との同時焼成が可能なメタライズ導体を用いることが、気密封止性と生産性の上で望ましい。
上述の高周波線路−導波管変換器は以下のようにして作製される。例えば誘電体材料に酸化アルミニウム質焼結体を用いる場合であれば、まず酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合してスラリー状にし、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法によりシート状に成形してセラミックグリーンシートを作製する。また、タングステンやモリブデン等の高融点金属、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合してメタライズペーストを作製する。
次に、セラミックグリーンシートに、例えば打ち抜き法により第1乃至第5導体51〜55としての貫通導体を形成するための貫通孔を形成し、例えば印刷法により、その貫通孔にメタライズペーストを埋め込み、続いて第1乃至第4接地導体層31〜34、線路導体62等の各導体形状にメタライズペーストを印刷する。誘電体21〜23が複数の誘電体層の積層構造からなる場合には、これら導体が埋め込み、印刷されたセラミックグリーンシートを積層し、加圧して圧着し、高温(約1600℃)で焼成する。さらに、第3および第4接地導体層33、34、線路導体62等の表面に露出する導体の表面には、ニッケルめっきおよび金めっきを被着させる。
第1乃至第5導体51〜55を構成する貫通導体は、貫通孔の内壁に導体層が被着されたいわゆるスルーホール導体であってもよく、貫通孔の内部が導体で充填されたいわゆるビア導体であってもよい。また、第1乃至第5導体51〜55は誘電体21〜23の側面に形成された側面導体やキャスタレーション導体でもよい。
導波管1の形状は特に制約はなく、例えば方形導波管として規格化されているWRシリーズを用いると、測定用校正キットが充実しているので種々の特性評価が容易になるが、使用する高周波信号の周波数に応じてシステムの小型軽量化のために導波管のカットオフが発生しない範囲で小型化した方形導波管を用いてもよい。また、円形導波管を用いてもよい。
導波管1は、金属で構成し、管内壁の電流による導体損低減や腐食防止のために金、銀等の貴金属で被覆するとよい。また、樹脂を必要な導波管形状に成型し、金属の場合と同様に管内壁を金、銀等の貴金属で被覆したものであってもよい。導波管1の高周波線路−導波管変換器への取り付けは、導電性のろう材による接合やねじによる締め付け等によって行なわれる。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨の範囲内であれば種々の変更を施すことができる。
例えば、図11では高周波線路61がコプレナー線路構造の場合の例を示したが、誘電体23の上にさらに誘電体を積層し、この誘電体の表面に線路導体62を覆うように接地導体層を設けたグランド付きコプレナー線路構造としてもよく、より外部ノイズの影響を受けにくい高周波線路を有する導波管変換器を提供することができる。
また、上記実施の形態の説明において上下左右という用語は、単に図面上の位置関係を説明するために用いたものであり、実際の使用時における位置関係を意味するものではない。
本発明の導波管接続構造の実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の第1導波管の下面から見た平面図である。 本発明の導波管接続構造の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の導波管接続構造の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の導波管接続構造の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の導波管接続構造の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の導波管接続構造の実施の形態の他の例を示す要部拡大断面図である。 図5および図6に示す本発明の導波管接続構造の周波数特性を示す線図である。 本発明の導波管接続板の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の導波管接続板の実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明の導波管変換器の実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の導波管変換器の実施の形態の他の例を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。 従来の導波管接続構造の例を示す断面図である。 従来の導波管接続構造の他の例を示す断面図である。 従来の導波管接続構造の他の例を示す断面図である。 図14に示す従来の導波管接続構造の周波数特性を示す線図である。
符号の説明
1:第1導波管
2:第2導波管
3:金属板
4:第2金属板
5:第1貫通開口
6:第2貫通開口
11:第1導波路部
12:第2導波路部
13:第3導波路部
14:導波管壁、第1貫通開口の縁、第4開口の縁
15:接続部
16:最も離れた点
21、22、23:誘電体
31:第1接地導体層
32:第2接地導体層
33:第3接地導体層
34:第4接地導体層
41:第1開口
42:第2開口
43:第3開口
44:第4開口
45:第5開口
51:第1導体
52:第2導体
53:第3導体
54:第4導体
55:第5導体
61:高周波線路
62:線路導体
63:スロット

Claims (14)

  1. 第1導波管と第2導波管との接続部において、前記第1導波管または前記第2導波管の導波管壁から前記導波管の管路に垂直な方向に延びる第1導波路部と、前記導波管の管路方向に延びる第2導波路部と、前記第1導波路部に平行に延びるとともに末端が短絡された第3導波路部とが直列接続されていることを特徴とする導波管接続構造。
  2. 前記第1導波路部の、前記導波管壁から前記第2導波路部との接続部までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項1記載の導波管接続構造。
  3. 前記第2導波路部の前記接続部から、前記第3導波路部の前記末端壁面までの前記第2および第3導波路部内における電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項1または2記載の導波管接続構造。
  4. 前記第1導波管と前記第2導波管との間に金属板を挿設し、該金属板の表裏両面を貫通する孔によって前記第2導波路部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の導波管接続構造。
  5. 前記第3導波路部は、前記第1導波管または前記第2導波管のフランジに設けられた溝によって形成したことを特徴とする請求項4記載の導波管接続構造。
  6. 前記金属板に加えて、第2金属板を前記金属板と前記第1導波管または前記第2導波管との間に挿設し、該第2金属板の表裏両面を貫通する孔によって前記第3導波路部を形成したことを特徴とする請求項4記載の導波管接続構造。
  7. 前記第1導波路部、前記第2導波路部および前記第3導波路部の少なくとも一部に誘電体が配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の導波管接続構造。
  8. 誘電体の表面または内側に設けられた第1接地導体層と、該第1接地導体層の非形成領域として設けられた第1開口と、前記誘電体の裏面に設けられた第2接地導体層と、前記第1開口と対向するように前記第2接地導体層の非形成領域として設けられた第2開口と、前記第2開口の周囲に前記第2開口を取り囲むように設けられた第3開口と、前記第1開口および前記第2開口を取り囲むとともに、前記第1接地導体層と前記第2接地導体層とを接続する第1導体と、前記第3開口の前記第2開口側または他方側の一方縁に沿って前記第2接地導体層と前記第1接地導体層とを接続する第2導体と、該第2導体と距離を隔てるように他方縁より奥に配置され、前記第2接地導体層と前記第1接地導体層とを接続する第3導体と、前記誘電体の裏面に配置され、前記第2開口と同じ大きさの第1貫通開口を有するとともに前記第3開口と一致するように設けられた第2貫通開口を有する金属板とが設置されていることを特徴とする導波管接続板。
  9. 前記金属板に代えて、前記誘電体の前記裏面にさらに誘電体が積層され、該誘電体表面の前記第1貫通開口の位置に第4開口および前記第2貫通開口の位置に第5開口が形成された第3接地導体層が形成されるとともに、前記第4開口の周囲および前記第5開口の両側に形成され、前記第3接地導体層と前記第2接地導体層とを接続する第4導体が形成されていることを特徴とする請求項8記載の導波管接続板。
  10. 前記第1貫通開口の縁から前記第2貫通開口までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項8記載の導波管接続板。
  11. 前記第4開口の縁から前記第5開口までの電気長が実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項9記載の導波管接続板。
  12. 断面視において、前記第2貫通開口から、前記第1接地導体層と前記第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項8記載の導波管接続板。
  13. 断面視において、前記第5開口から前記第1接地導体層と前記第3導体との接続点までの電気長が、実効波長の略1/4とされていることを特徴とする請求項9記載の導波管接続板。
  14. 請求項8または9記載の導波管接続板において、前記誘電体の前記表面にさらに積層された誘電体を介して前記第1開口と電磁結合するように高周波線路が形成されていることを特徴とする導波管変換器。
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