JP6313812B2 - 給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナの給電装置に関する。
近年、無線通信が多用され、通信の高速化及びそれを行う電子機器に対する高性能化が求められている。また、携帯のし易さ等から、電子機器の小型化が急進している。また、近年、無線による通信容量が急激に大容量化し、それに伴う伝送信号の使用周波数の広帯域化、高周波化が急速に進行している。そのため、従来使用されてきたマイクロ波帯(例えば0.3GHz〜30GHz)だけでは対応できず、電子機器の使用周波数帯はミリ波帯(例えば30GHz〜300GHz)まで拡大されつつある。そのような背景から電子機器に搭載されるアンテナヘの高性能化が強く求められている。また、搭載されるアンテナ前段の回路素子、例えば増幅器、フィルタ、スイッチ、電力分配器などに対しても同様に高い特性が求められている。とりわけ、周波数が高くなるにつれて導体損や誘電体損が顕著に素子の特性に影響してくるため、低損失化が強く求められる。そのため、真空中を伝搬する導波管のような伝送媒体が求められることがある。また、ミリ波の場合、ビームに指向性があるためビームの角度ずれが一つの問題になっている。そのような観点から周波数によってビームが変化しない並列給電型のアンテナが検討されている。
例えば非特許文献1では60GHz帯向けに導波管から並列給電型のマイクロストリップアンテナに遷移する構造が報告されている。また、特許文献1に記載されているように、トリプレート線路を用い広帯域かつ低損失な並列給電型のアンテナが報告されている。
特開平4−37204号公報
Wideband 4×8 Array Antennas with Aperture Coupled Patch Antenna Elements on LTCC、Dong Suk Jun、Alexander Bondarik、Hong-Yeol Lee、Han-Cheol Ryu、Mun Cheol Paek、Kwang-Yong Kang、Ik Guen Choi、Journal of the Korean Institute of Electromagnetic Engineering and science, Vol.10, No.3, Sep.2010 JKIEES 2010-10-3-12
しかしながら非特許文献1では、所望の特性を得るために、導波管から並列給電型のマイクロストリップアンテナへの給電の経路に、多層の積層基板が必要になる。また、非特許文献1では、基板の他に、導体キャップの加工が必要となり、工数やコストの増大も招いている。また、特許文献1の場合にも、多層に構成するため工数やコストの憎大を招いている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、導波管からマイクロストリップアンテナへの給電を行う際に、工数やコストの削減を図れるようにした給電装置を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る給電装置(給電部20)は、開口領域(41)と前記開口領域を囲むポスト壁(42a〜42d)とを有し、導波管が装着されるポスト壁導波路(50)と、前記ポスト壁導波路とマイクロストリップラインの給電線との間に設けられ、導波管の伝搬モードをマイクロストリップラインの伝搬モードに変換するモード変換領域(49)とを備え、更に、前記モード変換領域を分離するスリット(47a及び47b)、及び前記開口領域からの電磁波の伝搬方向に前記導波管に近接して設けられたポスト(46a及び46b)のうち少なくとも1つを備える。
[2]また、本発明の一態様に係る給電装置において、前記スリットは、L字形の形状であるようにしてもよい。
[3]また、本発明の一態様に係る給電装置において、前記ポストは、少なくとも2個配設されるようにしてもよい。
[4]また、本発明の一態様に係る給電装置において、前記開口領域を囲むポスト壁のうち、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁は、複数列に形成されるようにしてもよい。
[5]また、本発明の一態様に係る給電装置において、前記ポスト壁導波路の側面に、ポスト壁からなるキャビティを設けるようにしてもよい。
本発明によれば、工数やコストの増大を招くことなく、導波管の伝搬モードをマイクロストリップラインの伝搬モードに変換して、効率的に給電を行うことができる。
第1実施形態に係るアレーアンテナの構成を示す斜視図及び断面図である。 第1実施形態に係るアレーアンテナにおける第1の誘電体基板及び第2の誘電体基板の構成を示す平面図である。 第1実施形態に係るアレーアンテナにおける地導体板の構成を示す平面図である。 第1実施形態に係るアレーアンテナの説明に用いる分解斜視図である。 第1実施形態に係るアレーアンテナにおける給電部の構成を示す平面図である。 第1実施形態に係るアレーアンテナの反射特性を示すグラフである。 第1実施形態に係るアレーアンテナの72GHzにおける放射特性を示すグラフである。 スリットがある場合とスリットがない場合とで、反射特性を比較したグラフである。 ポストがある場合とポストがない場合とで、反射特性を比較したグラフである。 電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁の配列数を変えた場合の反射特性を比較したグラフである。 電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁の配列数を変えた場合の放射特性を比較したグラフである。 第2実施形態に係るアレーアンテナにおける給電部の構成を示す平面図である。 キャビティを設けた場合と、キャビティがない場合とで、反射特性を比較したグラフである。 直列給電の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るアレーアンテナの構成を示す斜視図及び断面図である。図1(A)は第1実施形態に係るアレーアンテナ1の構成を示す斜視図であり、図1(B)はその断面図である。なお、図1において、基板10の短手方向に平行な方向をX方向、基板10の長手方向に平行な方向をY方向、基板10の面方向に垂直な方向をZ方向とする。
図1(A)に示すように、第1実施形態に係るアレーアンテナ1は、基板10に複数の放射素子21を配設した平面アンテナである。図1(B)に示すように、基板10は、第1の誘電体基板11と、第2の誘電体基板12とを、地導体板13を介して積層して構成される。第1の誘電体基板11及び第2の誘電体基板12としては、例えばLCP(Liquid Crystal Polymer;液晶ポリマー)基板が用いられる。LCP基板の比誘電率は例えば2.9であり、誘電正接は例えば0.0025であり、高い周波数で用いることが可能である。第1の誘電体基板11及び第2の誘電体基板12の厚さは例えば0.1mmである。第1の誘電体基板11及び第2の誘電体基板12には、銅箔の導電パターン14及び15を形成することができる。
図2は、第1実施形態に係るアレーアンテナにおける第1の誘電体基板及び第2の誘電体基板の構成を示す平面図である。図2(A)は第1の誘電体基板11の構成を示す平面図であり、図2(B)は第2の誘電体基板12の構成を示す平面図である。また、図3は、第1実施形態に係るアレーアンテナにおける地導体板の構成を示す平面図である。
図2(A)に示すように、第1の誘電体基板11には、複数の放射素子21が導電パターン14により形成されている。この例では、第1の誘電体基板11には、例えば(1.05mm×1.05mm)の正方形の放射素子21が、(4行×4列)に二次元状に配設されている。各放射素子21の間隔は、例えば2.9mmである。このように、複数の放射素子21が配設された第1の誘電体基板11を地導体板13と対向して配置することにより、放射素子21は、マイクロストリップアンテナ(パッチアンテナとも称される)として機能する。
図2(B)に示すように、第2の誘電体基板12には、給電線22が導電パターン15により形成されている。給電線22が配設された第2の誘電体基板12を地導体板13と対向して配置することにより、給電線22は、マイクロストリップラインとして機能する。給電線22は、給電部20(給電装置)からの電磁波を放射素子21に給電するための給電回路25を形成している。この例では、給電線22は、各放射素子21に対して同一の線路長となるように、並列給電を行っている。
図3に示すように、地導体板13には、放射素子21に対応する位置に、複数のスロット23が形成されている。第1の誘電体基板11と第2の誘電体基板12とを地導体板13を介して積層することで、第1の誘電体基板11の各放射素子21は、それぞれ、地導体板13のスロット23を介して、第2の誘電体基板12の各給電線22の先端と結合される。
このように、第1実施形態に係るアレーアンテナ1では、給電部20からの電磁波を、マイクロストリップラインの給電線22を介して、複数の放射素子21へ並列給電している。並列給電では、各放射素子21への線路長が等距離となるように、給電線22の長さが設定される。このような並列給電では、各放射素子21への給電経路がパワーや周波数によらずに同一となる。このため、各放射素子21からの同一方向にビームが形成され、各放射素子21からの電磁波のビームずれが生じないため、良好な特性が得られる。
次に、第1実施形態に係るアレーアンテナ1における給電部20について説明する。
図4は、第1実施形態に係るアレーアンテナ1の説明に用いる分解斜視図である。給電部20には、図4に示すように、導波管31が取り付けられる。導波管31としては、例えばWR−12(EIAJ規格)が用いられる。WR−12は、60GHzから90GHzの伝搬に用いられる方形導波管で、内径寸法が(3.1mm×1.55mm)のものである。導波管31は、直径20mmのフランジ部33を有している。
マイクロストリップラインの給電線22は開放系であることから、電磁結合の影響を受けやすい。そこで、本実施形態では、給電部20から給電回路25までの給電線22の長さを、導波管31のフランジ部33の影響を受けないように十分長くしている。この例では、導波管31のフランジ部33の直径が20mmであることを考慮して、給電部20から点P1までの給電線22の長さを10mm確保している。
図5は、第1実施形態に係るアレーアンテナにおける給電部20の構成を示す平面図である。図5に示すように、給電部20には、導電パターン40が一体的に形成されており、この導電パターン40の中に、導電パターンが除かれた部分が形成されている。この導電パターンが除かれた部分が開口領域41とされている。図4に示す導波管31の先端の開口は、この開口領域41に対向して装着される。また、開口領域41の中心には、反射特性を改善するために方形の導電パターン43が設けられる。そして、開口領域41を囲むように、ポスト壁42a、42b、42c、42dが形成されている。
ポスト壁42a、42b、42c、42dは、スルーホールのポスト45を並べることで形成される。ポスト45は、導電パターン40と地導体板13とを電気的に接続している。この例では、ポスト45のピッチPは、例えば、ポスト45の半径をrとすると、(P=4r)となるように設定している。
図5において、開口領域41と、ポスト壁42a、42b、42c、42dとにより、ポスト壁導波路50が実現される。すなわち、開口領域41が導波管の開口を擬似的に実現し、ポスト壁42a、42b、42c、42dは導波管の管壁を擬似的に実現している。
また、開口領域41の伝搬方向の近傍に、2つのスルーホールのポスト46a及び46bが設けられる。また、給電部20の上縁には、左右のL字形のスリット47a及び47bにより分離されたモード変換領域49が形成される。このモード変換領域49に、給電線22の先端部22aが接続されている。給電線22の先端部22aはテーパ状になっており、マイクロストリップラインの給電線22となる。
導波管31から伝搬されてきた電磁波は、開口領域41に送られ、ポスト壁42a、42b、42c、42dにより反射される。ポスト壁42a、42b、42c、42dにより反射された電磁波は、モード変換領域49に集められる。そして、この電磁波は、モード変換領域49で、伝搬モードをTE10モードから準TEMモードに変換されて、先端部22aからマイクロストリップラインの給電線22に送られる。
ここで、ポスト壁42a、42b、42c、42dのうちポスト壁42aは、電磁波の進行方向に対して背面側にあり、電磁波の進行方向に対して垂直に配設される。このような位置にあるポスト壁では、電磁波の進行方向に対して平行に配設されるポスト壁42b、42dに比べて、特性に強い影響を与えると考えられる。そこで、ポスト壁42aは、複数列、例えば3列にポスト45が形成されている。また、この例では、ポスト壁42aは、複数のポスト45が入れ子となるように配置されている。これにより、進行方向と反対側に進む電磁波の漏れを軽減できる。
また、導波管31が装着される開口領域41の伝搬方向の近傍に、2つのスルーホールのポスト46a及び46bが設けられる。この2つのポスト46a及び46bにより、導波管31とポスト壁導波路50との不連続で生じる反射が低減される。
また、モード変換領域49は、L字形のスリット47a及び47bにより分離されている。これにより、導波管のTE10モードからマイクロストリップラインの準TEMモードに変換する部分での反射が低減できる。なお、スリットの形状をL字形にし、L字の長手の上側にスルーホールを配置することで、伝搬される信号をスリットに回り込ませてスルーホールで反射させている。なお、L字の長手方向の長さは、例えば半波長程度である。
第1実施形態に係るアレーアンテナ1の効果を検証するために、反射特性及び放射特性を計測した。この計測結果について以下に説明する。
図6は、第1実施形態に係るアレーアンテナ1の反射特性を示すグラフである。ここでは、放射素子21として、(1.05mm×1.05mm)の正方形のものを用い、放射素子21を2.9mmの間隔で、(8×8=16)個だけ配設したものを用いた。また、給電部20は、X方向に4mm、Y方向に4.5mmの領域を確保し、0.1mmの径のスルーホールを0.2mmの間隔で配置して、ポスト壁42a、42b、42c、42dを形成した。また、L字形のスリット47a及び47bの大きさは、Y方向に0.4mm、X方向に0.45mmとした。ポスト壁42dは、3列とした。
図6において、横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータの反射特性|S11|を示している。図6に示すように、周波数帯70GHzから72.5GHzにおいて、定在波比VSWRが2.5に相当する(S11=−7.5dB)以下の特性が得られていることが確認できる。
また、図7は、第1実施形態に係るアレーアンテナ1の72GHzにおける放射特性を示すグラフである。図7において、横軸は角度を示し、縦軸は利得を示す。ここでは、ZX平面での放射特性と、YZ平面での放射特性が示されている。図7に示すように、第1実施形態に係るアレーアンテナ1では、天頂方向に10dBi程度の利得が得られることが確認できる。
次に、モード変換領域49のL字形のスリット47a及び47bの効果を確認するために、L字形のスリット47a及び47bがある場合とL字形のスリット47a及び47bがない場合とで反射特性の比較を行った。
図8は、スリット47a及び47bがある場合とスリット47a及び47bがない場合とで、反射特性を比較したグラフである。なお、基本的な形状や大きさ等のパラメータは、前述と同様である。図8において、横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータの反射特性|S11|を示している。また、実線で示す特性がスリット47a及び47bがある場合であり、破線で示す特性がスリット47a及び47bがない場合である。図8に示す特性から、L字形のスリット47a及び47bを設けることで、ポスト壁導波路50の開放端で生じる反射が低減されることが確認できる。
次に、開口領域41の伝搬方向の近傍に設けた2つのポスト46a及び46bの効果を確認するために、ポスト46a及び46bがある場合とポスト46a及び46bがない場合とで、反射特性の比較を行った。
図9は、ポスト46a及び46bがある場合とポスト46a及び46bがない場合とで、反射特性を比較したグラフである。なお、基本的な形状や大きさ等のパラメータは、前述と同様である。図9において、横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータの反射特性|S11|を示している。また、実線で示す特性がポスト46a及び46bがある場合であり、破線で示す特性がポスト46a及び46bがない場合である。図9に示す特性から、ポスト46a及び46bを設けることで、導波管・ポスト壁導波路の不連続で生じる反射が低減されることが確認できる。
次に、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁42aを複数列にしたことの効果を確認するために、ポスト壁42aを1列とした場合と、2列にした場合と、3列にした場合とで、反射特性の比較と放射特性の比較を行った。
図10は、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁42aの配列数を変えた場合の反射特性を比較したグラフである。なお、基本的な形状や大きさ等のパラメータは、前述と同様である。図10において、横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータの反射特性|S11|を示している。また、点線で示す特性がポスト壁が1列の場合を示し、破線で示す特性がポスト壁が2列の場合を示し、実線で示す特性がポスト壁が3列の場合を示している。図10に示す特性から、ポスト壁42aの配列数が増えるに従って、帯域が拡大することが確認できる。
図11は、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁42aの配列数を変えた場合の放射特性を比較したグラフである。なお、基本的な形状や大きさ等のパラメータは、前述と同様である。図11において、横軸は角度を示し、縦軸は利得を示す。ここでは、ZX平面での放射特性と、YZ平面での放射特性が示されている。また、点線で示す特性がポスト壁が1列の場合を示し、破線で示す特性がポスト壁が2列の場合を示し、実線で示す特性がポスト壁が3列の場合を示している。図11に示す特性から、ポスト壁42aの配列数が増えるに従って、利得が増大することが確認できる。また、これは、伝搬方向と垂直に配列するポスト壁が電磁波漏れに大きく影響していることを示している。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図12は、第2実施形態に係るアレーアンテナにおける給電部の構成を示すものである。なお、図12において、第1実施形態と同様の部分については、同一符号を付して、説明を省略する。
図12に示すように、第2実施形態では、ポスト壁42a、42b、42c、42dによるポスト壁導波路の側面に、ポスト壁142a、142b、142cによるキャビティ140が形成される。このキャビティ140で定在波による共振が生じることで、反射を低減させている。定在波の周波数は、キャビティ140の長さにより決まる。ここでは、LCP基板による実行誘電率を考慮して、キャビティ140の長さは、周波数71GHzで半波長となる長さ1.3mmとしている。
図13は、キャビティ140を設けた場合と、キャビティ140がない場合とで、反射特性を比較したグラフである。図13において、横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータの反射特性|S11|を示している。また、実線で示す特性がキャビティ140がある場合であり、破線で示す特性がキャビティ140がない場合である。図13に示す特性から、キャビティ140を設けることで、反射が低減されることが確認できる。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
まず、上述の実施形態では、給電部20から各放射素子21に、マイクロストリップラインの給電線22により並列給電を行っているが、本発明は、図14に示すように、直列給電を行う場合にも、適用できる。図14は、直列給電の例を示す図である。この例では、給電線が、各放射素子に対して直列給電を行っている。この直列のアンテナは、例えば図2(A)の並列アンテナの代わりに給電線22を介して給電部20に接続される。
また、上述の実施形態では、モード変換領域49のL字形のスリット47a及び47bを形成しているが、スリットの形状は、L字系に限定されるものではない。直線上のスリットや、曲線のスリットでもよい。また、スリット47a及び47bは、基板を打ち抜いて形成しても良いし、スリットの部分の導電パターンを除去して形成してもよい。
また、上述の実施形態では、開口領域41の伝搬方向の近傍に2つのポスト46a及び46bを形成しているが、ポストの数は2つに限定されるものではない。開口領域41の伝搬方向の近傍に2以上のポストを配設してもよい。また、ポスト46a及び46bにY方向に並べて、複数のポストを配設してもよい。
また、上述の実施形態では、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁42aを複数列にしているが、他のポスト壁42bから42dについても、複数列のポストからなるポスト壁としてもよい。
以上のように、実施形態によれば、モード変換領域を分離するスリット、及び開口領域からの電磁波の伝搬方向に近接して設けられたポストの何れかを備えることで、ローコストで、良好な特性を得ることができる。
また、実施形態によれば、ポスト壁導波路の開放端で生じる反射が低減され、良好な特性を得ることができる。
また、実施形態によれば、導波管・ポスト壁導波路の不連続で生じる反射が低減され、良好な特性得ることができる。
また、実施形態によれば、伝搬方向と垂直に配列するポスト壁が電磁波漏れを軽減し、良好な特性を得ることができる。
また、実施形態によれば、キャビティによる定在波で共振が生じることで、反射を低減し、良好な特性を得ることができる。
1:アレーアンテナ,10:基板,20:給電部,21:放射素子,22:給電線,25:給電回路,31:導波管,33:フランジ部,40:導電パターン,41:開口領域,42a〜42d:ポスト壁,45,46a,46b:ポスト,47a,47b:L字形のスリット,49:モード変換領域,140:キャビティ

Claims (4)

  1. 開口領域と前記開口領域を囲むポスト壁とを有し、導波管が装着されるポスト壁導波路と、
    前記ポスト壁導波路とマイクロストリップラインの給電線との間に設けられ、導波管の伝搬モードをマイクロストリップラインの伝搬モードに変換するモード変換領域とを備え、
    更に、前記モード変換領域を分離するスリット、及び前記開口領域からの電磁波の伝搬方向に前記導波管に近接して設けられたポストのうち少なくとも1つを備え
    前記ポスト壁導波路の側面に、ポスト壁からなるキャビティを設ける給電装置。
  2. 前記スリットは、L字形の形状である、請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記ポストは、少なくとも2個配設される、請求項1または請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記開口領域を囲むポスト壁のうち、電磁波の進行方向に対して背面側にあるポスト壁は、複数列に形成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給電装置。
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