JP7220453B2 - ベルトの係止構造 - Google Patents
ベルトの係止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7220453B2 JP7220453B2 JP2018199319A JP2018199319A JP7220453B2 JP 7220453 B2 JP7220453 B2 JP 7220453B2 JP 2018199319 A JP2018199319 A JP 2018199319A JP 2018199319 A JP2018199319 A JP 2018199319A JP 7220453 B2 JP7220453 B2 JP 7220453B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- locking
- shaped
- shaped portion
- shaft portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Description
また、ベルト一般について、金属製のバックル無しでの係止構造は種類の豊富化をもたらすものであり、本発明は、背負いベルトに限定されず、ベルトの係止構造の提供を、その目的とする。
また、この本発明のベルトの係止構造を利用した背負いベルトによれば、長さの調整機能や壊れ難さをそのまま維持しながら、バックルが無い分だけ、背負ったときの心地良さが改善されている。
図1に示すように、ランドセル1の本体はマチ3(収納スペース)とかぶせ(蓋)5になっており、背当て7側に一対の背負いベルト9、9が取付けられている。
この背負いベルト9は、上ベルト11側では、本体が帯状部13になっている。この帯状部13はクッション体とその表面に縫着された天然または人工の皮革製の化粧カバーとからなり、張りと共に身体の外形に追従できる柔軟性をバランス良く有している。帯状部13の長さ方向一端側に背カン15が取付けられており、この背カン15が背当て7の上部に連結具(図示省略)を介して連結されている。帯状部13は背カン15から下方に向かって延びて、その下端が遊端17になっている。
帯状部23と帯状部25は幅方向の寸法は同じになっているが、長さ方向の寸法は帯状部23の方が大きくなっている。帯状部23は帯状部25の長さ方向両端側でそれぞれ重ね合され、更に、帯状部25の長さ方向両端縁をそれぞれ包み込むように折り返されており、折り返し部分では三層構造になっている。
一方では長く折り返されており、他方では短く折り返されている。
中空リベット状部分39は、円板状の頭部41と、円柱状の軸部43とで構成されており、頭部41の板面中心から軸部43が直交方向に連なっている。頭部41の円周縁部は、丸みが付けられており、ギボシ状部分33の頭部35の直径よりも大きくなっている。軸部43の端面側は中空部45になっており、端面側で開口している。中空部45と軸部43は同軸状になっている。
中空リベット状部分39の軸部43は、ギボシ状部分33の軸部37よりも太くなっている。
図2、図3に示すように、中空リベット状部分39の軸部43が折り返し部分27の下穴29に差し込まれ、座金47が嵌着された状態で加締められており、中空部45の端面側の縁が変形して加締め部53となって座金47の受止め部49を折り返し部分27に向けて押圧している。従って、折り返し部分27の下穴29の周囲が、座金47の受止め部49と中空リベット状部分39の頭部41の平面状下面との間で十分に密着面積が確保された状態で保持されて締結されている。また、座金47のリング状突起51が折り返し部分27に向かって食い込んで係止されている。
二箇所に下穴29が形成されており、その二箇所に係止金具31が取付けられている。二つの係止突部55、55の間隔は、上ベルト11の係止穴19、19、……の配置間隔と同じになっている。
この下穴と、上記の締結でも使用された座金47と、中空リベット63を利用して三層構造が加締めにより接合締結されており、係止突部55と同じ側に頭部65が配置されている。
中空リベット63は係止金具31の中空リベット状部分39と同様な構成になっているが、頭部65の頂部は僅かであるが凸曲状に膨出している。
係止突部55の頭部35に係止穴19を押し付けると、係止穴19が弾性的に広がって頭部35が差し込まれて進行し、軸部37まで差し込まれると、係止穴19は弾性的に回復して縮まる。これにより、下ベルト21側の係止突部55に上ベルト11側の係止穴19が係止される。
また、係止穴19の周囲の上ベルト11の厚み寸法よりも軸部37の長さ寸法が僅かながら大きく設定されているので、係止状態で係止穴19は頭部35が抜ける方向には付勢されない。
加えて、二箇所で係止されるため、この二箇所係止効果により、少々外れ方向に力が加わっても、係止状態がより安定的に保持される。
なお、上ベルト11の遊端17は、下ベルト21のベルト通し75に挿入することで、下ベルト21に重ね合せることができ、邪魔にならない。
また、通常は、背負いベルト9の係止状態を安定化させるために、バックルを使用するときには通常ピン付きのものを使用するが、下ベルト21側にピン付きバックルを設けた場合には、当該ピンが斜め方向から上ベルト11側の係止穴19に差し込まれた上で倒されるので、この倒伏に追従して係止穴19の穴縁のうち当該ピンの下側にくる部分が穴縁を広げる方向に押え付けられる。また、倒伏した当該ピンが挿通する係止穴19を中心に当該ピンの倒伏側が下側に押し下げられ、反対側が上側に押し上げられて、所謂「S」字状になり、上側に押し上げられた部分はベルトとしての厚みが出て肘などに当たり易くなる。しかしながら、本発明では、係止突部55の軸部37が折し返し部分27から直交方向に立ち上がっており、係止状態でもその姿勢が維持されるため、上記のピン付きバックルを設けた場合の欠点は有さない。
しかも、上ベルト11と下ベルト21の係止作業や係止解除作業も容易となっている。
係止金具31の加締めの仕組みは、既存の中空リベットと基本的には同じになっており、ロールセットのパイロットピンに座金47と下ベルト21の下穴29を通してセットする。そして、係止金具31をステムの前進により供給する。係止金具31の中空リベット状部分39の中空部45がパイロットピンにガイドされながら下ベルト21を通過しカール(塑性変形)されて、加締めが完了する。
図8に示すように、この専用のステム77には押圧面79、すなわち前進方向先端面には凹部81が形成されており、この凹部81の奥部にはマグネット83が埋設されている。
頭部35が上記のように保持されることで、係止金具31全体が直立姿勢で浮上した状態で保持される。ステム77の前進により、押圧面79を介して係止金具31が連動して前進して供給される。
例えば、ランドセルが長さの調節機能が求められる背負いカバンの代表的なものであり、本発明の背負いベルトの係止構造が最も効果的に使用されるものであるが、これには限定されない。
また、背負いベルトの係止構造に係る係止突部は一箇所だけに設けてもよい。また、ベルト通しの数は任意である。
いずれにしても、特許請求されている形状や特性等の関係を満足する限り、従来からある、または将来案出される形状等や材料製のもので構成したものは本発明の範囲に含まれる。
9…背負いベルト 11…上ベルト 13…帯状部 15…背カン
17…遊端 19…係止穴 21…下ベルト 23、25…帯状部
27…折り返し部分 29…下穴 31…係止金具 33…ギボシ状部分
35…頭部 37…軸部 39…中空リベット状部分
41…頭部 43…軸部 45…中空部 47…座金
49…受止め部 51…リング状突起 53…加締め部 55…係止突部
57…隙間 59…ベルト通し 61…折り返し部分 63…中空リベット
65…頭部 67…隙間 69…ダルマカン 71…連結環
73…隙間 75…ベルト通し 77…専用のステム 79…押圧面
81…凹部 83…マグネット
Claims (3)
- ベルトの係止構造であって、
一方のベルトの帯状部には、長さ方向に複数の係止穴が並んで設けられており、
他方のベルトの帯状部の三層構造部分には、前記係止穴に差し込まれると係止される係止突部が設けられており、
前記係止突部は、略球状の頭部と軸部を有するギボシ状部分の前記軸部に、平板状の頭部と中空の軸部を有する中空リベット状部分の前記頭部が同軸状に連なって一体化した金属製の一つの線状材から塑性加工により形成された係止金具の前記ギボシ状部分によって構成され、且つ前記中空リベット部分の軸部は前記ギボシ状部分の軸部よりも太くなっており、
前記中空の軸部が座金と共に加締められて前記他方のベルトの一部をなしており、
前記座金は、穴縁側が平面状の受止め部で、その外周縁側が断面凸状に隆起してリング状突起になっており、
加締めにより、前記中空リベット部分の端面側の縁が変形して前記座金の受止め部を前記三層構造部分に向けて押圧させると共に、前記リング状突起を前記三層構造部分に向かって食い込ませて係止させることを特徴とする係止構造。 - 請求項1に記載したベルトの係止構造において、
背負いベルトに備えられており、
一方のベルトが上ベルトとして、背当て側の上部に一端側が連結されており、
他方のベルトが下ベルトとして、底面側に一端側が連結されていることを特徴とする係止構造。 - 請求項1または2に記載したベルトの係止構造において、
他方のベルトの帯状部には、長さ方向に複数の係止突部が並んで設けられており、
一方のベルトの帯状部には、複数の係止穴が前記係止突部どうしの配置間隔と同じ配置間隔で前記係止突部より少なくとも1つ以上多く設けられていることを特徴とする係止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018199319A JP7220453B2 (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | ベルトの係止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018199319A JP7220453B2 (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | ベルトの係止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020065640A JP2020065640A (ja) | 2020-04-30 |
JP7220453B2 true JP7220453B2 (ja) | 2023-02-10 |
Family
ID=70388857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018199319A Active JP7220453B2 (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | ベルトの係止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7220453B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3033808U (ja) | 1996-07-08 | 1997-02-07 | 株式会社三協総業 | 止め鋲 |
JP2006314608A (ja) | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Kazama:Kk | ベルトの折返した重なり部分の縫糸処理方法 |
JP2008054995A (ja) | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Ikedaya Kabanten:Kk | かばんの長さ調節ベルト |
JP2017012349A (ja) | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 池田 靖彦 | ランドセル用肩ベルト取り付け装置 |
US20170188665A1 (en) | 2016-01-05 | 2017-07-06 | Mark Greenham | Adjustable Belt |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4173794A (en) * | 1977-08-04 | 1979-11-13 | Bianchi Leather Products, Inc. | Buckleless belt |
JPS608743Y2 (ja) * | 1980-01-31 | 1985-03-28 | 宮坂 哲夫 | 袋物用提手 |
US4555838A (en) * | 1983-03-28 | 1985-12-03 | Multifastener Corp. | Method of installing self-attaching fasteners |
JPS60136836U (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-11 | トヨタ車体株式会社 | リベツトの上向き自動セツト装置 |
JPS6419641A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-23 | Tanaka Precious Metal Ind | Manufacture of multi-stepped rivet contact |
JPH09143594A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-03 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 電気接点材料 |
JPH1061635A (ja) * | 1996-08-22 | 1998-03-06 | Nippon Sutatsudouerudeingu Kk | スタッドボルト |
-
2018
- 2018-10-23 JP JP2018199319A patent/JP7220453B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3033808U (ja) | 1996-07-08 | 1997-02-07 | 株式会社三協総業 | 止め鋲 |
JP2006314608A (ja) | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Kazama:Kk | ベルトの折返した重なり部分の縫糸処理方法 |
JP2008054995A (ja) | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Ikedaya Kabanten:Kk | かばんの長さ調節ベルト |
JP2017012349A (ja) | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 池田 靖彦 | ランドセル用肩ベルト取り付け装置 |
US20170188665A1 (en) | 2016-01-05 | 2017-07-06 | Mark Greenham | Adjustable Belt |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020065640A (ja) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7404238B2 (en) | Securing strap | |
US20060117465A1 (en) | Number/bib holder | |
US8505174B2 (en) | Fastener for clothing or lingerie | |
US20070039086A1 (en) | Adjustable non-slipping soft workbelt | |
US6530129B1 (en) | Golf bag carrying structure | |
US20080276432A1 (en) | Securing Strap | |
CN204351211U (zh) | 具有多个破孔特征的帽盖结构及拉链头组合结构 | |
US9049895B1 (en) | Shirt stay with improved fastener and associated use thereof | |
US20110072560A1 (en) | Low profile belt buckle | |
US9808097B2 (en) | Toddler stadium chair | |
US6499201B2 (en) | Garment fastener especially for swimwear and lingerie | |
JP7220453B2 (ja) | ベルトの係止構造 | |
US9060556B2 (en) | Two (2) section waist belt for side zipper style garments and the method of making the same | |
US9808051B1 (en) | Removable fastener for a loop shank button | |
US1024653A (en) | Landing-net holder. | |
US9714810B1 (en) | Rifle sling | |
US4642855A (en) | Belt and buckle connector | |
JP6687209B1 (ja) | 衣服用ベルト | |
CN110225708A (zh) | 固定带、固定方法及固定带构件 | |
US8209819B2 (en) | Hook and eye fastener | |
TWM544812U (zh) | 繩尾定位扣 | |
US403220A (en) | Ments | |
US20240074527A1 (en) | Apparel suspension device and related methods of use | |
CN209965258U (zh) | 男士休闲西服 | |
WO2018183407A1 (en) | Frictional band |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210818 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220725 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7220453 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |