JP7218593B2 - 層転写装置 - Google Patents

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Description

本開示は、層転写装置に関する。
従来、層転写装置は、転写層を有する多層フィルムとシートとを加熱および加圧することにより、転写層をシートに転写する。多層フィルムは、支持層と、転写層を有する被支持層とを有する(下記特許文献1参照)。
特開2012-215836号公報
特許文献1に記載されるような層転写装置において、多層フィルムを交換したいという要望や、詰まったシートを除去したいという要望がある。
しかし、多層フィルムの周辺には、多層フィルムを加熱する加熱部材など、高温の部材が存在するため、多層フィルムの周辺で作業することが困難である。
そこで、本開示の目的は、ユーザーが多層フィルムの周辺で容易に作業することができる層転写装置を提供することにある。
(1)本開示の層転写装置は、本体筐体と、カバーと、ロック部材と、加熱ローラーと、第1温度センサと、第2温度センサと、制御装置とを備える。
本体筐体は、開口を有する。カバーは、閉位置と開位置との間を移動可能である。カバーが閉位置に位置する場合、カバーは、開口を閉じる。カバーが開位置に位置する場合、開口が開く。
ロック部材は、ロック位置とロック解除位置との間を移動可能である。ロック部材がロック位置に位置する場合、ロック部材は、カバーを閉位置にロックする。ロック部材がロック解除位置に位置する場合、ロック部材は、カバーが閉位置から開位置へ移動することを許容する。
加熱ローラーは、多層フィルムを、カバーが閉位置に位置した状態で加熱する。多層フィルムは、支持層と、被支持層とを有する。被支持層は、転写層を有する。転写層は、シートに転写される。多層フィルムは、本体筐体内において、シートと重なった状態で第1方向に搬送される。加熱ローラーは、本体筐体内に位置する。
第1温度センサは、第1部材の温度を測定する。第1部材は、加熱ローラーによって加熱されたシートまたは多層フィルムによって加熱される。
第2温度センサは、第2部材の温度を測定する。第2部材は、加熱ローラーによって加熱される。
制御装置は、第1判定温度および第2判定温度の少なくとも1つが第1閾値以上である場合に、ロック部材を前記ロック位置に位置させる。第1判定温度は、第1温度センサによって測定された第1温度に基づいて決定される。第2判定温度は、第2温度センサによって測定された第2温度に基づいて決定される。
また、制御装置は、第1判定温度および第2判定温度の全てが第1閾値未満である場合に、ロック部材をロック解除位置に位置させる。
このような構成によれば、制御装置は、第1温度センサによって測定された第1温度に基づいて、第1判定温度を決定し、第2温度センサによって測定された第2温度に基づいて、第2判定温度を決定する。
そして、制御装置は、第1判定温度および第2判定温度の少なくとも1つが第1閾値以上である場合に、ロック部材をロック位置に位置させる。
つまり、第1部材か、または、第2部材が加熱され過ぎている場合、カバーは、ロック位置にロックされる。
そして、制御装置は、第1判定温度および第2判定温度の全てが第1閾値未満である場合に、ロック部材をロック解除位置に位置させる。
これにより、第1部材、および、第2部材が冷却された後に、カバーのロックが解除される。
その結果、ユーザーは、多層フィルムの周辺で作業する場合に、第1部材や第2部材が冷却された状態であるので、容易に作業することができる。
(2)層転写装置は、フィルムユニットを、さらに備えてもよい。フィルムユニットは、カバーが開位置に位置した状態で、開口を通って本体筐体内に装着可能である。フィルムユニットは、多層フィルムを保持する。
(3)層転写装置は、加圧ローラーを、さらに備えてもよい。加圧ローラーは、カバーに設けられる。加圧ローラーは、フィルムユニットが本体筐体内に装着され、カバーが閉位置に位置した状態で、加熱ローラーとの間で多層フィルムを挟む。
(4)第1部材は、カバーの一部であってもよい。
(5)層転写装置は、シャッターを、さらに備えてもよい。シャッターは、カバーが閉位置に位置する状態で、加熱ローラーと多層フィルムとの間に位置するシャッター第1位置と、加熱ローラーと多層フィルムとの間から退避するシャッター第2位置との間を移動可能である。第2部材は、シャッターであってもよい。
(6)第1温度センサは、複数設けられてもよい。加熱ローラーは、第1ヒーターと、第2ヒーターとを有してもよい。第2ヒーターは、シートの幅方向において、第1ヒーターと異なる位置に位置する。幅方向は、第1方向と交差する。この場合、複数の第1温度センサは、第1領域センサと、第2領域センサとを含んでもよい。第1領域センサは、幅方向において、第1ヒーターが位置する第1領域内に位置する第1部材としてのカバーの一部の温度を測定する。第2領域センサは、幅方向において、第2ヒーターが位置する第2領域内に位置する第1部材としてのカバーの一部の温度を測定する。
このような構成によれば、幅方向における第1ヒーターおよび第2ヒーターの位置に応じて、カバーの温度を測定できる。
そのため、幅方向におけるシートのサイズに応じて、加熱ローラーの加熱領域を変えた場合でも、第1部分が冷却されるまで、カバーをロックできる。
(7)制御装置は、第1温度を所定の係数によって加重することにより、第1判定温度を決定してもよい。
このような構成によれば、第1温度センサで測定される第1温度がカバーの実際の温度よりも低くなる場合でも、第1判定温度を、カバーの実際の温度に近似させることができる。
(8)制御装置は、第1判定温度および第2判定温度の少なくとも1つが第1閾値以上である場合、第1判定温度および第2判定温度のうちの最も高い温度と、第1判定温度および第2判定温度のうちの最も低い温度との差が第2閾値以上である場合、最も低い温度を示す温度センサが故障していると判断する。
(9)制御装置は、加熱ローラーをOFFした後、所定の時間、カバーを閉位置にロックしてもよい。
このような構成によれば、第1部材や第2部材をより冷却できる。
そのため、ユーザーは、第1部材や第2部材がより冷却された状態で、カバーを開けることができる。
本開示の層転写装置によれば、ユーザーが多層フィルムの周辺で容易に作業することができる。
図1は、層転写装置の全体構成図である。 図2は、図1のカバーが開位置に位置した状態を示す。 図3は、図2に示す本体筐体の正面図である。 図4Aは、図1に示す多層フィルムの断面図である。図4Bは、図4Aに示す支持層が被支持層から剥離する様子を示す。 図5は、図1に示す加熱ローラーが第2位置に位置した状態を示す。 図6は、図1に示す層転写装置のブロック図である。 図7は、図6に示す制御装置による制御を示すフローチャートである。 図8は、図7に示すカバーロック解除処理の詳細を説明するフローチャートである。 図9は、第1温度、第2温度、第1判定温度の変化を示すグラフである。 図10は、第1変形例を示すフローチャートである。 図11は、第2変形例を示すフローチャートである。
1.層転写装置の全体構成
図1から図5を参照して、層転写装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、層転写装置1は、本体筐体2と、カバー3と、シート搬送部4と、フィルムユニット5と、転写部6と、シート排出部7とを備える。
1.1 本体筐体
本体筐体2は、シート供給開口2Aと、シート排出開口2Bとを有する。シート供給開口2Aは、シート搬送部4に供給されるシートSが通る開口である。シート排出開口2Bは、シート排出部7によって排出されるシートSが通る開口である。
また、本体筐体2は、図3に示すように、本体側壁20A、20Bを有する。本体筐体2は、開口20Cを有する。本体側壁20Aは、シートSの幅方向における本体筐体2の一方側の側壁である。本体側壁20Bは、幅方向における本体筐体2の他方側の側壁である。本体側壁20Bは、幅方向において本体側壁20Aから離れて位置する。開口20Cは、幅方向において、本体側壁20Aと本体側壁20Bとの間に位置する。
1.2 カバー
カバー3は、図1および図2に示すように、閉位置(図1参照)と開位置(図2参照)との間を移動可能である。詳しくは、カバー3は、閉位置と開位置との間を、幅方向に延びる軸について回動可能である。カバー3が閉位置に位置する場合、カバー3は、開口20Cを閉じる。カバー3が開位置に位置する場合、開口20Cが開く。
1.3 シート搬送部
図1に示すように、シート搬送部4には、フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、シートSが供給される。シート搬送部4は、供給されたシートSを転写部6に向かって搬送する。詳しくは、シート搬送部4は、ピックアップローラー4Aと、搬送ローラー4Bとを備える。
ピックアップローラー4Aは、本体筐体2内に設けられる。ピックアップローラー4Aは、シート搬送部4に供給されたシートSを搬送ローラー4Bに向かって搬送する。
搬送ローラー4Bは、カバー3に設けられる。搬送ローラー4Bは、ピックアップローラー4AからのシートSを加圧ローラー6Aに向かって搬送する。
1.4 フィルムユニット
フィルムユニット5は、図2に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、開口20Cを通って本体筐体2内に装着可能である。フィルムユニット5は、多層フィルム5Aと、供給リール5Bと、巻取リール5Cとを有する。
1.4.1 多層フィルム
多層フィルム5Aは、図4Aに示すように、支持層11と、被支持層12とを有する。
支持層11は、ポリエチレンテレフタレートやポリオレフィンなどの樹脂から作られるフィルムである。
被支持層12は、支持層11に支持される。被支持層12は、転写層12Aと、剥離層12Bと、接着層12Cとを有する。
転写層12Aは、シートSに転写される。転写層12AがシートSに転写されることにより、シートSには、文字や図柄などの画像が形成される。転写層12Aは、例えば、金属層、着色層、保護層などを含む。金属層は、例えば、アルミニウム、錫、金、銀などの金属で作られる。転写層12Aに金属層が含まれる場合、転写層12AがシートSに転写されることにより、シートSには、金属光沢を有する画像が形成される。着色層は、例えば、着色剤や顔料を含有する熱可塑性樹脂で作られる。転写層12Aに着色層が含まれる場合、転写層12AがシートSに転写されることにより、シートSには、色彩を有する画像が形成される。保護層は、例えば、着色剤や顔料を含有しない透明の熱可塑性樹脂で作られる。転写層12Aに保護層が含まれる場合、転写層12AがシートSに転写されることにより、転写層12Aが転写されたシートSの一部を、保護できる。
剥離層12Bは、支持層11と転写層12Aとの間に位置する。支持層11と転写層12Aとの間に剥離層12Bが存在することにより、図4Bに示すように、転写層12Aは、剥離層12Bを境目として、支持層11から剥離可能である。
接着層12Cは、転写層12AをシートSに接着する。接着層12Cは、多層フィルム5AとシートSとが接触した状態で、シートSと接触する。接着層12Cは、多層フィルム5AとシートSとが接触した状態で、転写層12AとシートSとの間に位置する。接着層12Cは、例えば、塩化ビニルやアクリル樹脂などの熱可塑性樹脂で作られる。
1.4.2 供給リール
図1に示すように、供給リール5Bには、転写部6に供給される多層フィルム5Aが、巻かれている。これにより、フィルムユニット5は、多層フィルム5Aを保持する。供給リール5Bは、幅方向に延びる円筒形状を有する。供給リール5Bは、幅方向に延びる軸について回転可能である。
1.4.3 巻取リール
巻取リール5Cは、供給リール5Bから離れて位置する。この実施形態では、巻取リール5Cは、転写部6に対して供給リール5Bの反対側に位置する。巻取リール5Cは、多層フィルム5Aの支持層11を巻き取る。巻取リール5Cは、幅方向に延びる円筒形状を有する。巻取リール5Cは、幅方向に延びる軸について回転可能である。巻取リール5Cが回転することにより、多層フィルム5Aは、供給リール5Bから巻取リール5Cへ向かって搬送される。詳しくは、フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、多層フィルム5Aは、供給リール5Bから巻取リール5Cへ向かって第1方向に搬送される。第1方向は、幅方向と交差する。
1.5 転写部
転写部6は、シート搬送部4によって搬送されたシートSに、多層フィルム5Aの転写層12Aを転写する。転写部6は、加圧ローラー6Aと、加熱ローラー6Bとを備える。すなわち、層転写装置1は、加圧ローラー6Aと、加熱ローラー6Bとを備える。
1.5.1 加圧ローラー
加圧ローラー6Aは、カバー3に設けられる。フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、加圧ローラー6Aは、加熱ローラー6Bとの間で多層フィルム5Aを挟む。フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、加圧ローラー6Aは、多層フィルム5Aの被支持層12(図4A参照)の接着層12Cと接触する。
1.5.2 加熱ローラー
加熱ローラー6Bは、本体筐体2内に位置する。この実施形態では、フィルムユニット5が本体筐体2内に装着された状態で、加熱ローラー6Bは、フィルムユニット5の供給リール5Bと巻取リール5Cとの間に位置する。加熱ローラー6Bは、図1および図5に示すように、カバー3が閉位置に位置した状態で、第1位置(図1参照)と、第2位置(図5参照)との間を移動可能である。加熱ローラー6Bは、幅方向および第1方向の両方と交差する第2方向に移動可能である。
図1に示すように、カバー3が閉位置に位置した状態で、加熱ローラー6Bが第1位置に位置する場合、加熱ローラー6Bは、加圧ローラー6Aに近づく。フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、加熱ローラー6Bが第1位置に位置する場合、加熱ローラー6Bは、多層フィルム5Aの支持層11(図4A参照)に接触する。これにより、加熱ローラー6Bは、カバー3が閉位置に位置した状態で、多層フィルム5Aを加熱する。フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、供給リール5Bから巻取リール5Cへ向かう多層フィルム5Aは、加圧ローラー6Aと加熱ローラー6Bとの間を、第1方向に通る。
シート搬送部4に供給されたシートSは、ピックアップローラー4Aおよび搬送ローラー4Bによって転写部6に向かって搬送され、多層フィルム5Aと重なった状態で、加圧ローラー6Aと加熱ローラー6Bとの間を通る。つまり、多層フィルム5Aは、本体筐体2内において、シートSと重なった状態で第1方向に搬送される。このとき、多層フィルム5AおよびシートSは、加熱ローラー6Bによって加熱されるとともに、加圧ローラー6Aと加熱ローラー6Bとによって加圧される。これにより、多層フィルム5Aの転写層12A(図4A参照)は、接着層12Cを介して、シートSに接着される。
その後、転写層12AがシートSに接着された状態で、支持層11が巻取リール5Cに巻き取られることにより、図4Bに示すように、支持層11は、剥離層12Bを境目に、転写層12Aから剥離される。これにより、転写層12Aは、支持層11からシートSに転写される。
一方、図5に示すように、カバー3が閉位置に位置した状態で、加熱ローラー6Bが第2位置に位置する場合、加熱ローラー6Bは、加圧ローラー6Aから離れる。フィルムユニット5が本体筐体2内に装着され、カバー3が閉位置に位置した状態で、加熱ローラー6Bが第2位置に位置する場合、加熱ローラー6Bは、多層フィルム5Aから離れる。これにより、多層フィルム5Aを加熱および加圧する必要が無いタイミングで、加熱ローラー6Bを第2位置に位置させて、多層フィルム5Aが不必要に加熱および加圧されることを防止できる。この実施形態では、加熱ローラー6Bは、シート搬送部4にシートSが供給されていない状態で、第2位置に位置する。また、この実施形態では、加熱ローラー6Bは、後述する制御装置24が層転写指令を受信していない状態で、第2位置に位置する。なお、加熱ローラー6Bは、図2に示すように、カバー3が開位置に位置する状態でも、第2位置に位置する。
また、加熱ローラー6Bは、図3に示すように、第1ヒーター61と、第2ヒーター62と、第3ヒーター63とを有する。
第1ヒーター61は、加熱ローラー6Bの第1部分P1を加熱する。第1部分P1は、幅方向において、加熱ローラー6Bの中央部に位置する。第1部分P1は、第1の種類のシートS1の幅方向における中央部と接触する。第1の種類のシートS1は、例えば、A4サイズの普通紙、光沢紙などである。また、第1部分P1は、第2の種類のシートS2の幅方向における全部と接触する。第2の種類のシートS2は、第1の種類のシートS1よりも小さな幅を有する。第2の種類のシートS2は、例えば、はがきや封筒などである。
第2ヒーター62は、加熱ローラー6Bの第2部分P2を加熱する。第2部分P2は、幅方向において、加熱ローラー6Bの一方側の端部に位置する。すなわち、第2ヒーター62は、幅方向において、第1ヒーター61と異なる位置に位置する。第2部分P2は、第1の種類のシートS1の幅方向における一方側の端部と接触する。なお、第2部分P2は、第2の種類のシートS2とは接触しない。
第3ヒーター63は、加熱ローラー6Bの第3部分P3を加熱する。第3ヒーター63は、幅方向において、第1ヒーター61に対して第2ヒーター62の反対側に位置する。第3部分P3は、幅方向において、加熱ローラー6Bの他方側の端部に位置する。第3部分P3は、第1の種類のシートS1の幅方向における他方側の端部と接触する。なお、第3部分P3も、第2の種類のシートS2とは接触しない。
1.6 シート排出部
シート排出部7は、図1に示すように、加圧ローラー6Aと加熱ローラー6Bとの間を通過したシートSを、層転写装置1の外に排出する。詳しくは、シート排出部7は、搬送ローラー7Aと、シート排出ローラー7Bとを備える。
搬送ローラー7Aは、カバー3に設けられる。搬送ローラー7Aは、加圧ローラー6Aと加熱ローラー6Bとの間を通過したシートSを、シート排出ローラー7Bに向かって搬送する。
シート排出ローラー7Bは、カバー3に設けられる。シート排出ローラー7Bは、搬送ローラー7Aによって搬送されたシートSを、層転写装置1の外に排出する。
2.層転写装置の詳細
次に、図1から図3と、図6とを参照して、層転写装置1の詳細について説明する。
層転写装置1は、図6に示すように、ロック部材21(図6参照)と、2つの第1温度センサ22A、22B(図6参照)と、第2温度センサ23(図6参照)と、制御装置24(図6参照)とを、さらに備える。
2.1 ロック部材
ロック部材21は、図1および図2に示すように、ロック位置(図1参照)とロック解除位置(図2参照)との間を移動可能である。ロック部材21は、制御装置24によって制御されるソレノイドにより、ロック解除位置とロック位置との間を移動される。
図1に示すように、ロック部材21がロック位置に位置する場合、ロック部材21は、カバー3を閉位置にロックする。
図2に示すように、ロック部材21がロック解除位置に位置する場合、ロック部材21は、カバー3が閉位置から開位置へ移動することを許容する。
2.2 第1温度センサ
図6に示す第1温度センサ22A、22Bは、第1部材の温度を測定する。
第1部材は、加熱ローラー6Bによって加熱されたシートSまたは多層フィルム5Aによって加熱される。第1部材は、シートSまたは多層フィルム5Aと接触することによって加熱されてもよく、シートSまたは多層フィルム5Aからの輻射熱によって加熱されてもよい。この実施形態では、第1部材は、図3に示すように、カバー3の一部25である。詳しくは、カバー3の一部25は、加圧ローラー6Aよりも第1方向の下流側に位置する。カバー3の一部25は、加圧ローラー6Aから搬送ローラー7A(図1参照)へ向かうシートSを案内する搬送ガイドである。そのため、カバー3の一部25は、加圧ローラー6Aから搬送ローラー7Aへ向かうシートSと接触して、加熱される。なお、第1部材は、搬送ローラー7Aであってもよい。
第1温度センサ22A、22Bは、カバー3の一部25の温度を測定する。第1温度センサ22A、22Bは、サーミスタである。第1温度センサ22A、22Bは、カバー3の内部(図1参照)に設けられる。
第1温度センサ22Aは、カバーの一部25のうちの第1部分25Aの温度を測定する。なお、第1部分25Aは、幅方向において、第1ヒーター61が位置する第1領域A1内に位置する。すなわち、第1温度センサ22Aは、第1領域センサである。
第1温度センサ22Bは、幅方向において、第1温度センサ22Aから離れて位置する。第1温度センサ22Bは、カバー3の一部25のうちの第2部分26Bの温度を測定する。なお、第2部分26Bは、幅方向において、第2ヒーター62が位置する第2領域A2内に位置する。すなわち、第1温度センサ22Bは、第2領域センサである。
2.3 第2温度センサ
図6に示す第2温度センサ23は、第2部材の温度を測定する。
第2部材は、カバー3が開位置に位置する場合に加熱ローラー6Bによって加熱される。この実施形態では、第2部材は、図1および図5に示すように、シャッター26である。すなわち、層転写装置1は、シャッター26を備える。シャッター26は、カバー3が閉位置に位置する状態で、シャッター第1位置(図5参照)とシャッター第2位置(図1参照)との間を移動可能である。
図5に示すように、シャッター26がシャッター第1位置に位置する場合、シャッター26は、加熱ローラー6Bと多層フィルム5Aとの間に位置する。シャッター26は、シート搬送部4にシートSが供給されていない状態で、シャッター第1位置に位置する。また、シャッター26は、制御装置24が層転写指令を受信していない状態で、シャッター第1位置に位置する。なお、シャッター26は、図2に示すように、カバー3が開位置に位置する状態でも、シャッター第1位置に位置する。
一方、図1に示すように、シャッター26がシャッター第2位置に位置する場合、シャッター26は、加熱ローラー6Bと多層フィルム5Aとの間から退避する。シャッター26は、制御装置24が層転写指令を受信し、シートSに多層フィルム5Aの転写層12Aを転写する場合に、シャッター第1位置に位置する。
第2温度センサ23は、シャッター26の温度を測定する。第2温度センサ23は、サーミスタである。第2温度センサ23は、シャッター26に取り付けられる。第2温度センサ23は、シャッター26に対して加圧ローラー6Aの反対側に位置する。
2.4 制御装置
制御装置24は、図6に示すように、第1温度センサ22A、22Bおよび第2温度センサ23と電気的に接続される。これにより、制御装置24は、第1温度センサ22A、22Bおよび第2温度センサ23のそれぞれからの電気信号を受信する。
また、制御装置24は、ロック部材21およびシャッター26の動作を制御する。
制御装置24は、例えば、CPUと、RAM、ROMなどのメモリーとを備える制御回路基板であってもよい。また、制御装置24は、ASICを備える制御回路基板であってもよい。
3.制御装置による制御
次に、図7から図9を参照して、制御装置24による制御について説明する。
制御装置24は、図7に示すように、層転写装置1が起動すると、まず、ロック部材21を制御して、カバー3を閉位置にロックし(S1)、次に、層転写装置1の動作確認を実行する(S2)。
そして、制御装置24は、動作確認(S2)において層転写装置1に異常が見つからない場合、層転写指令に基づいて層転写を開始する(S3)。なお、層転写指令は、外部のパーソナルコンピューターから層転写装置1の制御装置24に入力されてもよい。また、層転写指令は、層転写装置1の操作パネルから制御装置24に入力されてもよい。
そして、制御装置24は、シート供給開口2Aとシート搬送部4との間に配置されたセンサが所定時間以上シートSを検知しないと、層転写を終了する(S4)。
その後、制御装置24は、カバー3のロックを解除するカバーロック解除処理(S5)を実行する。なお、このとき、制御装置24は、層転写を終了し、加熱ローラー6BをOFFした後、所定の時間、カバー3を閉位置にロックし、その後、カバーロック解除処理(S5)を実行してもよい。
カバーロック解除処理(S5)では、図8に示すように、制御装置24は、温度取得処理(S51)、判定温度決定処理(S52)、判断処理(S53)、および、解除処理(S54)を実行する。
3.1 温度取得処理
温度取得処理(S51)では、制御装置24は、第1温度センサ22A、22Bおよび第2温度センサ23のそれぞれが測定した温度を取得する。第1温度センサ22A、22Bによって測定された温度が、第1温度である。なお、第1温度センサが複数存在する場合、複数の第1温度センサと同じ数の、複数の第1温度が測定される。つまり、この実施形態では、第1温度センサ22Aによって測定された第1温度と、第1温度センサ22Bによって測定された第1温度との2つの第1温度が測定される。また、第2温度センサ23によって測定された温度が、第2温度である。
第1温度は、図9に示すように、層転写が終了した時点t1の後、低下する傾向がある。これは、層転写が終了した時点t1の後、加熱ローラー6Bが第2位置に移動し、シャッター26がシャッター第1位置に位置することにより、カバー3の一部25が冷却されるからである。
一方、第2温度は、層転写が終了した時点t1の後、一旦上昇してから低下する傾向がある。これは、層転写が終了した時点t1の後、シャッター第1位置に位置するシャッター26が、第2位置に位置する加熱ローラー6Bによって、一旦加熱された後、冷却されるからである。
3.2 判定温度決定処理
次に、図8に示す判定温度決定処理(S52)では、温度取得処理(S51)で取得した第1温度および第2温度に基づいて、第1判定温度T1および第2判定温度T2を決定する。
第1判定温度T1は、第1温度に基づいて決定される。この実施形態では、制御装置24は、第1温度を所定の係数によって加重することにより、第1判定温度T1を決定する。具体的には、制御装置24は、第1温度xに第1の係数aを積算し、さらに、第2の係数bを加算することにより、第1判定温度T1を決定する。つまり、第1判定温度T1=第1の係数a×第1温度x+第2の係数bである。第1の係数aおよび第2の係数bは、データテーブルとして、制御装置24のメモリーに予め記憶されている。なお、第1温度センサが複数存在する場合、複数の第1温度センサと同じ数の、複数の第1判定温度が決定される。つまり、この実施形態では、第1温度センサ22Aによって測定された第1温度に基づく第1判定温度と、第1温度センサ22Bによって測定された第1温度に基づく第1判定温度との2つの第1判定温度が決定される。
ここで、上記したように、第1温度センサ22A、22Bは、カバー3の内部に設けられる。そのため、第1温度は、カバー3の案内面3A(図1参照)の実際の温度よりも低くなる。しかし、第1温度に所定の係数を加重して第1判定温度T1を決定することにより、第1判定温度T1を、カバー3の案内面3Aの実際の温度に近似させることができる。なお、案内面3Aは、カバー3がシートSを案内する場合に、シートSと接触する面である。
第2判定温度T2は、第2温度に基づいて決定される。この実施形態では、制御装置24は、第2温度を、第2判定温度T2として決定する。
3.3 判断処理
判断処理(S53)では、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2のそれぞれが第1閾値N1未満であるか、判断する。
制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の少なくとも1つが第1閾値N1以上であると判断した場合(S53:NO)、解除処理(S54)を実行しないで、再度、第1温度センサ22A、22Bおよび第2温度センサ23のそれぞれが測定した温度を取得する(S51)。つまり、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の少なくとも1つが第1閾値N1以上である場合、カバー3のロックを解除しない。その結果、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の少なくとも1つが第1閾値N1以上である場合に、ロック部材21をロック位置に位置させる。
3.4 解除処理
一方、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2が第1閾値N1未満であると判断した場合(S53:YES)、解除処理を実行する(S54)。
解除処理(S54)では、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の全てが第1閾値N1未満である場合に、ロック部材21をロック解除位置に位置させる。つまり、この実施形態では、第1温度センサ22Aによって測定された第1温度に基づく第1判定温度、第1温度センサ22Bによって測定された第1温度に基づく第1判定温度、および第2判定温度のすべてが第1閾値N1未満である場合に、ロック部材21をロック解除位置に位置させる。これにより、カバー3のロックが解除される。
4.作用効果
(1)層転写装置1は、図1および図3に示すように、第1温度センサ22A、22Bと、第2温度センサ23とを備える。第1温度センサ22Aは、カバー3の一部25の温度を測定する。第2温度センサ23は、シャッター26の温度を測定する。カバー3の一部25は、加熱ローラー6Bによって加熱されたシートSを案内する際に、シートSと接触することにより、加熱される。シャッター26は、図5に示すように、第2位置に位置する加熱ローラー6Bによって加熱される。
制御装置24は、図8に示すように、第1温度センサ22A、22Bによって測定された第1温度に基づいて、第1判定温度T1を決定し、第2温度センサ23によって測定された第2温度に基づいて、第2判定温度T2を決定する(S51、S52)。
そして、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の少なくとも1つが第1閾値N1(図9参照)以上である場合に、ロック部材21(図1参照)をロック位置に位置させる(S53:NO)。第1閾値N1は、例えば、85℃である。
つまり、カバー3の一部25か、または、シャッター26が加熱され過ぎている場合、カバー3は、ロック位置にロックされる。
そして、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の全てが第1閾値N1未満である場合に、ロック部材21をロック解除位置に位置させる(S53:YES、S54)。
これにより、カバー3の一部25、および、シャッター26が冷却された後に、カバー3のロックが解除される。
その結果、ユーザーは、カバー3の一部25やシャッター26などの多層フィルムの周りの部材が冷却された状態であるので、多層フィルム5Aの交換や、詰まったシートSの除去などの作業を、容易に行うことができる。
(2)また、層転写装置1は、図3に示すように、加熱ローラー6Bは、第1ヒーター61と、第2ヒーター62とを有する。第1ヒーター61は、幅方向において、加熱ローラー6Bの中央部を加熱する。第2ヒーター62は、幅方向において、加熱ローラー6Bの一方側の端部を加熱する。
そして、層転写装置1は、複数の第1温度センサ22A、22Bを備える。第1温度センサ22Aは、幅方向において、第1ヒーター61が位置する第1領域A1内に位置する。また、第1温度センサ22Bは、幅方向において、第2ヒーター62が位置する第2領域A2内に位置する。
これにより、幅方向における第1ヒーター61および第2ヒーター62の位置に応じて、カバー3の温度を測定できる。
そのため、幅方向におけるシートSのサイズに応じて、加熱ローラー6Bの加熱領域を変えた場合でも、カバー3の一部25が冷却されるまで、カバー3をロックできる。
(3)また、第1温度センサ22A、22Bで測定される第1温度は、カバー3の案内面3A(図1参照)の実際の温度よりも低くなる。
しかし、層転写装置1では、図8および図9に示すように、制御装置24は、第1温度を所定の係数によって加重することにより、第1判定温度T1を決定する(S52)。
そのため、第1判定温度T1を、カバー3の案内面3Aの実際の温度に近似させることができる。
(4)また、制御装置24は、層転写を終了し(図7参照)、加熱ローラー6BをOFFした後、所定の時間、カバー3を閉位置にロックし、その後、カバーロック解除処理(S5、図7参照)を実行してもよい。
加熱ローラー6BをOFFした後、所定の時間、カバー3を閉位置にロックすることにより、カバー3やシャッター26をより冷却できる。
そのため、ユーザーは、カバー3の一部25やシャッター26がより冷却された状態で、カバー3を開けることができる。
5.変形例
次に、図10、図11を参照して、第1変形例および第2変形例について説明する。なお、第1変形例および第2変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、説明を省略する。また、上記した実施形態、第1変形例および第2変形例は、互いに組み合わせることができる。
5.1 第1変形例
図10に示すように、制御装置24は、第1判定温度T1および第2判定温度T2の少なくとも1つが第1閾値N1以上である場合(S53:NO)、第1判定温度T1および第2判定温度T2のうちの最も高い温度と、第1判定温度T1および第2判定温度T2のうちの最も低い温度との差ΔTが第2閾値N2以上である場合(S55:YES)、最も低い温度を示す温度センサが故障していると判断し、エラーを報知する(S56)。第2閾値N2は、例えば、20℃である。
具体的には、第1温度センサ22A、22Bが正常に機能していて、第1判定温度T1が第1閾値N1以上の90℃であり、第2温度センサ23が故障していて、第2判定温度が常に25℃である場合、制御装置24は、第1判定温度T1が第1閾値N1以上であり(S53:NO)、第1判定温度T1および第2判定温度T2のうちの最も高い温度と、第1判定温度T1および第2判定温度T2のうちの最も低い温度との差ΔTが第2閾値N2以上である(S55:YES)と判断して、ロックを解除しないで、エラーを報知する(S56)。
なお、エラーを報知する方法は、特に限定されない。例えば、層転写装置1と接続されるパーソナルコンピューターの画面にエラーメッセージを表示してもよいし、音声でエラーを報知してもよい。
第1変形例によれば、第1温度センサ22A、22Bおよび第2温度センサ23の故障を発見することができる。
また、第1変形例でも、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
5.2 第2変形例
図11に示すように、カバーロック解除処理(S6)は、層転写装置1の動作確認S2の後にも、実行される。
この場合、制御装置24は、層転写装置1の動作確認S2の後、カバーロック解除処理S6を実行し、その後、層転写指令があれば(S7:YES)、カバー3をロックして(S8)、層転写を開始する(S3)。
1 層転写装置
2 本体筐体
3 カバー
5 フィルムユニット
5A 多層フィルム
6A 加圧ローラー
6B 加熱ローラー
11 支持層
12 被支持層
12A 転写層
20C 開口
21 ロック部材
22A 第1温度センサ
22B 第1温度センサ
23 第2温度センサ
24 制御装置
25 カバーの一部
26 シャッター
61 第1ヒーター
62 第2ヒーター
A1 第1領域
A2 第2領域
N1 第1閾値
N2 第2閾値
S シート
T1 第1判定温度
T2 第2判定温度
ΔT 差

Claims (9)

  1. 開口を有する本体筐体と、
    前記開口を閉じる閉位置と前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーと、
    前記カバーを前記閉位置にロックするロック位置と、前記カバーが前記閉位置から前記開位置へ移動することを許容するロック解除位置との間を移動可能なロック部材と、
    支持層と、シートに転写される転写層を有する被支持層とを有する多層フィルムであって、前記本体筐体内において、前記シートと重なった状態で第1方向に搬送される多層フィルムを、前記カバーが前記閉位置に位置した状態で加熱する加熱ローラーであって、前記本体筐体内に位置する加熱ローラーと、
    前記加熱ローラーによって加熱された前記シートまたは前記多層フィルムによって加熱される第1部材の温度を測定するための少なくとも1つの第1温度センサと、
    前記加熱ローラーによって加熱される第2部材の温度を測定するための少なくとも1つの第2温度センサと、
    前記第1温度センサによって測定された第1温度に基づいて決定される第1判定温度、および、前記第2温度センサによって測定された第2温度に基づいて決定される第2判定温度の少なくとも1つが第1閾値以上である場合に、前記ロック部材を前記ロック位置に位置させ、前記第1判定温度および前記第2判定温度の全てが前記第1閾値未満である場合に、前記ロック部材を前記ロック解除位置に位置させる制御装置と、を備えることを特徴とする、層転写装置。
  2. 前記カバーが前記開位置に位置した状態で、前記開口を通って前記本体筐体内に装着可能なフィルムユニットであって、前記多層フィルムを保持するフィルムユニットを、さらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の層転写装置。
  3. 前記カバーに設けられる加圧ローラーであって、前記フィルムユニットが前記本体筐体内に装着され、前記カバーが前記閉位置に位置した状態で、前記加熱ローラーとの間で前記多層フィルムを挟む加圧ローラーを、さらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の層転写装置。
  4. 前記第1部材は、前記カバーの一部であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の層転写装置。
  5. 前記カバーが前記閉位置に位置する状態で、前記加熱ローラーと前記多層フィルムとの間に位置するシャッター第1位置と、前記加熱ローラーと前記多層フィルムとの間から退避するシャッター第2位置との間を移動可能なシャッターを、さらに備え、
    前記第2部材は、前記シャッターであることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の層転写装置。
  6. 前記第1温度センサは、複数設けられ、
    前記加熱ローラーは、第1ヒーターと、前記シートの幅方向であって、前記第1方向と交差する幅方向において、前記第1ヒーターと異なる位置に位置する第2ヒーターと、を有し、
    複数の前記第1温度センサは、
    前記幅方向において、前記第1ヒーターが位置する第1領域内に位置する前記第1部材としての前記カバーの一部の温度を測定する第1領域センサと、
    前記幅方向において、前記第2ヒーターが位置する第2領域内に位置する前記第1部材としての前記カバーの一部の温度を測定する第2領域センサと
    を含むことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の層転写装置。
  7. 前記制御装置は、前記第1温度を所定の係数によって加重することにより、前記第1判定温度を決定することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の層転写装置。
  8. 前記制御装置は、前記第1判定温度および前記第2判定温度の少なくとも1つが前記第1閾値以上である場合、前記第1判定温度および前記第2判定温度のうちの最も高い温度と、前記第1判定温度および前記第2判定温度のうちの最も低い温度との差が第2閾値以上である場合、最も低い温度を示す温度センサが故障していると判断することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の層転写装置。
  9. 前記制御装置は、前記加熱ローラーをOFFした後、所定の時間、前記カバーを前記閉位置にロックすることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の層転写装置。
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