JP7217029B2 - セントル構成部材の整列方法に用いる整列用治具 - Google Patents
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Description
(第1実施形態)
図1~図4及び図17に基づいて第1実施形態を説明する。
整列用治具11は、全体としてピン形状に形成されて、円筒よりなる本体12を備えており、その本体12の上端部外周には第1フランジ13が固着されるとともに、下端部外周には第2フランジ14が固着されている。本体12の第2フランジ14側の端部には、連結部材15がその基端部において挿入されて固着されている。連結部材15の先端部は先鋭テーパ状に形成されている。この連結部材15の先端部は他の整列用治具11の本体12の上端部に対して挿入可能である。
すなわち、図2~図4は、全体として湾曲したセントルに用いられるセントル構成部材としての全体として湾曲したウォール21を示し、そのウォール21を積層した状態を示している。ウォール21は、ウェブ23及びフランジ24により断面H形に形成されており、セントルの面板を内側から支えるものである。そして、ウェブ23の2箇所には、ウォール21とセントルの他の部材(図示しない)とを連結するためのボルトやピン(ともに図示しない)が挿通される透孔25が形成されている。
(1)整列用治具11をウォール21の透孔25に挿入することにより、その整列用治具11によりウォール21を積層状態に整列させることができる。従って、図17から明らかなように、トラックの荷台100上に対してそのスペースを有効に利用して、効率的な運搬が可能になる。また、積層されたウォール21が整列状態に維持されるため、そのウォール21群の上部や隣接部分に対して他のセントル構成部品や、資材あるいは機材などを載置してウォール21と同時に搬送できる。このことから、トラックの運行回数を減らして、搬送費用と手間を省くことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図5~図10の図面に基づいて説明する。
すなわち、図7,図8及び図9(a)に示すように、整列用治具31はウォール21のコーナにおいて使用される。ウォール21は、その両端に端板27を有する。そして、整列用治具31の介装板37が上下に隣接するウォール21のフランジ24間及び端板27間に介装される。また、一方の保持板35が端板27の外側面に当接されるとともに、他方の保持板34がフランジ24の外側面に当接される。さらに、保持部材36がウォール21のコーナの内側に近接状態で対向するか、あるいは端板27やフランジ24の内側面に当接する。
すなわち、図10(b)及び同図(c)に示すように、設置板42をウォール21のウェブ23上に設置して、保持板43の上端に対して隣接するウォール21のウェブ23を当接させる。また、保持板43に相互に隣接する一対のウォール21の両フランジ24の内側面を当接させる。
本実施形態においては、以下の効果がある。
(5)ウォール21はそのフランジ24において保持板34,35,38及び保持部材36,39によって挟持されて、積層状態に整列される。このため、ウォール21に第1実施形態において示された透孔25の有無に関わらず、ウォール21を積層状態に整列させることができる。
また、第1整列用補助治具32も必ずしも使用されなくてもよい。
次に、本発明の第3実施形態を図11(a)及び同図(b)に基づいて説明する。
本実施形態の整列用治具51は、パイプまたは棒材よりなる本体54の先端に先鋭部52を有する棒形状のものである。また、本体54の先端部にはフランジ53が形成されている。整列用治具51の本体54の外径は、透孔25の内径とほぼ等しく形成されて、本体54が透孔25内の挿入状態においてほとんど動かないようにされている。例えば、本体54の外径は、透孔25の内径に対して0.1~0.3mm(ミリメートル)小さい。
(7)整列用治具51はパイプ材または棒材により構成され、本体54に先鋭部52及びフランジ53を設けた単純な棒形状であるため、構造が簡単で、取り扱いが容易である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図12~図15に基づいて説明する。本実施形態は、覆工コンクリートを成形するための面板61を有するフォーム62を積層状態で整列させるものである。従って、フォーム62がセントル構成部材になる。
図13,図15及び図16に示すように、フォーム62の両サイドプレート621の外面に治具本体64を当てるとともに、その治具本体64の一対の雌ねじ管70をサイドプレート621の透孔69内に嵌合して、治具本体64をサイドプレート621に位置決めする。この状態で、サイドプレート621の内面に座金73を当てて、ボルト67をサイドプレート621の内面側から座金73の中心孔を通して雌ねじ管70の内側の雌ねじに螺入させ、ボルト67の頭部を座金73に圧接させる。このようにすれば、座金73と治具本体64との間にサイドプレート621が挟持されて、フォーム62の両サイドプレート621の外面に整列用治具63が固定状態でセットされる。
(8)フォーム62のサイドプレート621に取付けられた整列用治具63を連結金具65や連結ピン66を介して上下方向に連結することにより、フォーム62を相互間隔をおいて整列状態で積層できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化することができる。
12…本体
13…第1フランジ
14…第2フランジ
41…ジャッキ部材
21…ウォール
23…ウェブ
24…フランジ
25…透孔
31…整列用治具
51…整列用治具
53…フランジ
63…整列用治具
69…透孔
Claims (2)
- セントルを構成するための複数のセントル構成部材を積層状態に整列させるセントル構成部材の整列方法に用いる整列用治具であって、
前記整列用治具は、セントル構成部材と隣接する他のセントル構成部材との間に介在されるものであり、
前記整列用治具を、前記セントル構成部材に形成された透孔に挿入される形状、かつ長さ方向に連結可能にしたピンによって構成し、
前記ピンは、他のピンとの連結状態において前記セントル構成部材のウェブに当接されるフランジを有するセントル構成部材の整列方法に用いる整列用治具。 - 前記セントル構成部材がウェブとフランジとを有する形状であって、前記セントル構成部材のフランジの端面どうしを接合させて前記セントル構成部材を積層状態に整列させる請求項1に記載のセントル構成部材の整列方法に用いる整列用治具。
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