JP7216646B2 - X線撮像用の格子構造、当該格子構造を有するx線撮像システム、および当該格子構造の製造方法 - Google Patents

X線撮像用の格子構造、当該格子構造を有するx線撮像システム、および当該格子構造の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線撮像用の格子、X線撮像システム及びX線撮像用の格子の製造方法に関する。
X線撮像では、例えば微分位相コントラスト撮像又は暗視野撮像のために格子が使用される。格子は、例えばX線減衰材料のストリップである領域とX線減衰の少ない領域とが交互にされた繰り返しパターンを提供する。X線格子の別の用途は、散乱線除去グリッドである。より高い画質に関連して、大きいアスペクト比に対する要望がある。大きいアスペクト比と薄壁セグメントとを有する格子は、機械的安定性が弱まり、追加の固定を必要とする。例えば国際特許公開WO2012/055495A1には、X線光学格子構造を製造するためのレジスト構造が説明されている。
したがって、安定化を助ける格子を提供する必要がある。
本発明の目的は、独立請求項の主題によって解決される。更なる実施形態は、従属請求項に組み込まれる。なお、本発明の以下に説明される態様はまた、X線撮像用の格子、X線撮像システム及びX線撮像用の格子の製造方法にも適用される。
本発明によれば、X線撮像用の格子が提供される。格子は、第1の複数のバー部材及び第2の複数の間隙を有する格子構造を含む。格子は更に、格子バー部材を安定させるためにバー部材間に配置される固定構造を更に含む。バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在する。更に、バー部材は、高さ方向を横切る方向において、間隙の1つによって互いから離間している。間隙は、長さ方向と平行な間隙方向に配置される。固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋ウェブ部材を含む。ウェブ部材は、間隙方向に延在し、高さ方向に対して傾斜して設けられる長手方向ウェブ部材である。傾斜は、間隙方向に与えられている。
ウェブ部材の傾斜配置は、傾斜が間隙内及び間隙の方向に生じるので、X線検出器に対するアーチファクトが少ない、即ち、傾斜ウェブ部材の影響が少ない。傾斜配置はまた、製造を容易にする。
固定構造は、間隙内に配置され、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋ウェブ部材を含む。
1つの実施例では、バー部材は第1の格子部材を提供し、間隙は第2の格子部材を提供する。ウェブ部材は、隣接する第1の格子部材を接続する架橋部材を提供し、架橋部材は、第2の格子部材を通って突出する、即ち、第2の格子部材に亘って延在する又は渡される。即ち、架橋部材は、第2の格子部材を横断する。したがって、第2の格子部材、即ち、間隙は、対応する間隙(又は撮像)機能を提供する(即ち、バー部材とは異なるX線減衰若しくは吸収特性を有する領域又は空間を提供する)ように配置されるバー部材間の空間を含む。第2の格子部材、即ち、間隙はまた、ウェブ部材が設置される空間を含み、当該空間は、対応する安定化(又は機械的)機能を提供するように配置される。
したがって、架橋部材は、それぞれ、間隙の一部を占め、間隙のごく一部を取り上げる。
したがって、第2の格子部材、即ち、間隙は、架橋部材と、結果として生じる正味の間隙空間とを含む。架橋部材が占める空間はまた、架橋空間又は接続空間とも呼ばれる。
したがって、第1の複数のバー部材は、第2の複数の間隙を架橋するウェブ部材によって相互接続される。
ウェブ部材は、バー部材のための安定化要素を提供する。
1つの実施例によれば、ウェブ部材及びバー部材は、同じ材料から作られる。
1つのオプションでは、ウェブ部材及びバー部材は、一体構造として作られる。
「同じ材料」との用語は、主に材料のX線減衰特性に関する。オプションでは、まったく同じ材料が使用される。別のオプションでは、異なる材料ではあるが、本質的に同じX線減衰特性を有する材料が使用される。
1つの実施例では、ウェブ部材及びバー部材は、例えば共通製造工程によって、一体として作られている。
間隙空間、即ち、結果として生じる正味の間隙空間は、異なる材料、即ち、バー部材及びブリッジ部材の材料とは異なる材料を含む。間隙空間の材料は、X線減衰特性に関して少なくとも異なる。
1つの実施例によれば、バー部材及びウェブ部材は構造材料から作られ、X線吸収材料が間隙内に配置される。構造材料は、X線吸収材料よりもX線吸収が少ない。
したがって、第1の複数のバー部材及びウェブ部材は、格子構造の構造的構造構成部、即ち、格子構造の構造的構造又は支持構造を提供する。第2の複数の間隙は、格子構造のX線吸収構成部、即ち、格子構造のX線吸収構造又はX線遮断構造を提供する。
「吸収材料」は、放射X線の大部分を吸収する材料に関する。例えばX線撮像では、吸収されないX線量はごく少量である。例えば吸収材料は、鉛及び/又は金を含む。吸収材料は、結果として生じる正味の間隙空間内に提供される。したがって、間隙は、吸収材料を有する一次部分と、ウェブ部材の構造材料を有する(より小さい)二次部分とを含む。
したがって、間隙をバー部材間の領域とすると、間隙の一部にX線吸収材が配置される。結果として生じる正味の間隙空間、即ち、ウェブ部材が占める空間が差し引かれたバー部材間の空間に対して、「間隙」との用語が使用されるとき、X線吸収材料は間隙に配置される。1つの実施例では、間隙(正味の間隙空間として理解される場合)は、X線吸収材料で完全に充填される。別の実施例では、間隙(ここでも正味の間隙空間として理解される場合)は、X線吸収材料で部分的に充填される。他の部分は、更なる材料で充填されても、空のままにされてもよい。
「構造材料」は、少なくとも格子の製造及び組み立て中の取り扱いのために、格子に十分な剛性を与える材料に関する。例えば構造材料は、シリコン又はX線撮像における格子に適した他の材料を含む。1つの実施例では、構造材料は、格子の構造的安定性、即ち、機械的安定性を提供する。構造材料は、少なくとも吸収材料がバー部材及び/又はウェブ部材によってしっかりと取り付けられ支持されるような安定性を提供する。
1つの実施例では、バー部材及びウェブ部材は、同じ材料から作られる。別の実施例では、2つの異なる材料がバー部材及びウェブ部材に使用される。
1つの実施例によれば、格子は吸収格子であり、格子構造は、間隙によるX線吸収のために、間隙がX線吸収材料で充填されるように作られる。バー部材は、バー部材内での放射X線透過のために、X線吸収が少ないように設けられる。
間隙内のX線吸収材料は、ウェブ部材よりもX線吸収が多い。
ウェブ部材は、間隙に沿って、X線視線方向に対して斜めの構造として設けられる。この斜め構造は、間隙に沿って吸収構造を遮る。
ウェブ部材は、X線視線方向において、間隙の空間のほんの一部しか形成しないので、結果として、間隙は常にバー部材よりもX線吸収が多い。
1つの実施例によれば、格子は吸収格子であり、間隙によるX線吸収のために、間隙がX線吸収材料で充填されるように、格子構造は作られる。バー部材は、バー部材内での放射X線透過のために、X線吸収が少ないように、即ち、バー部材内でのX線透過のために、吸収が少ないように設けられる。
別の実施例によれば、格子は吸収格子であり、バー部材によるX線吸収のために、バー部材がX線吸収材料から作られるように、格子構造は作られる。間隙は、間隙内での放射X線透過のために、即ち、間隙内でのX線透過のために、吸収が少ないように設けられる。
オプションとして、間隙部は、ウェブセグメント部よりもX線吸収が少ない。
間隙の空間は、間隙を通って到達するウェブ部材よりもX線吸収が少ない。ウェブ部材は、X線吸収材料、例えばバー部材に使用される材料と同じ材料によって提供することができる。ウェブ部材は、X線視線方向において、間隙の空間の小さい一部しか形成しないので、結果として、間隙は常にバー部材よりもX線吸収が少ない。
間隙は、X線透過性充填材を有して設けられても、充填されないで設けられてもよい。ウェブ部材が傾斜して設けられているので、放射X線方向に対してウェブ部材による減衰がより分布し、これにより、X線信号が向上される。
1つの実施例によれば、ウェブ部材は、当該ウェブ部材がバー部材の対向する部分を接続するように、隣接するバー部材間に配置される。
別の実施例によれば、組み立てられていない状態では、ウェブ部材は、互いと平行に配置されている。
格子は、組み立て中に、集束用に屈曲させられてもよい。例えば格子は、湾曲した支持構造又は湾曲した装着面に取り付けられてよい。
オプションにおいて、組み立てられていない状態で、ウェブ部材は、扇形のX線ビームの放射方向に対して配置される。ウェブ部材は、放射方向に対して同じ傾斜角で配置される。
組み立てられていない状態とは、格子がX線撮像システム内のその最終位置に取り付けられていない状態を指す。
1つの実施例によれば、放射X線視線方向において、高さに亘って、少なくとも1つの第1の間隙部と少なくとも1つのウェブセグメント部とが設けられる。
1つの実施例では、取り付けられていない状態で、格子は、平面格子として設けられ、また、間隙内で、格子の平面を横切る、例えば平面に対して垂直である方向において、高さに亘って、少なくとも1つの間隙部と少なくとも1つのウェブセグメント部とが設けられる。
1つの実施例によれば、ウェブ部材は、放射X線視線方向において、間隙に沿って連続的なX線減衰度が提供されるように配置される。
これは、X線検出器の信号を更に向上させ、信号の後処理のための労力を軽減する。
X線吸収が間隙によって提供される場合、連続的なかなり高い吸収度が間隙に沿って提供される。この高い吸収は、間隙内に配置されているX線吸収材料によって提供される。当該材料は、こちらも間隙内に配置されているウェブ部材に加えて提供される。ウェブ部材自体は、やや低い減衰を提供する(即ち、X線吸収がないかほぼない)。更に、連続的なやや低い又は非常に低い減衰度がバー部材に沿って提供される(例えばX線透過性である。即ち、X線撮像の観点から無視できるほどのX線減衰がある)。
X線吸収がバー部材によって提供される場合、連続的なかなり高い吸収度がバー部材に沿って提供される。この高い吸収は、バー部材のX線吸収材料によって提供される。更に、連続的なやや低い又は非常に低い減衰度が間隙に沿って提供される(例えばほぼX線透過性である。即ち、X線撮像の観点から無視できるほどのX線減衰度がある)。ウェブ部材はまた、間隙内に配置され、間隙自体は、X線吸収を提供する材料によってX線減衰を提供するが、放射X線方向におけるそれらの寄与が小さいため、当該ウェブ部材は、やや低い減衰を提供する。
1つの実施例によれば、ウェブ部材は、バー部材の上縁からバー部材の下縁まで連続的に延在する。
別の実施例によれば、ウェブ部材は、間隙高さHに亘って、距離Dで間隙方向において繰り返し配置される。ウェブ部材は、D/Hの高さ方向に対する傾斜比Rを有する。
1つの実施例によれば、ウェブ部材は、
i)同じ傾斜角を有して繰り返し配置される傾斜ウェブ部材、
ii)間隙に沿ってジグザグウェブパターンをもたらし、同じ傾斜角度値を有するが、傾斜方向が交互になっている傾斜セグメント、
iii)X型の繰り返しウェブパターンをもたらす、交差するように設けられて繰り返し配置される傾斜ウェブセグメント部、
のうちの1つとして少なくとも配置される。
1つの実施例によれば、格子は、位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用の吸収格子である。
別の実施例によれば、格子は、X線撮像用の散乱線除去グリッドである。
本発明によれば、X線撮像システムも提供される。X線撮像システムは、X線源と、X線検出器と、X線源とX線検出器との間の放射X線経路に配置される上記実施例のうちの1つによる格子とを含む。
1つの実施例によれば、X線源は、X線視線方向において、X線検出器に向けて放射X線を提供する。ウェブ部材は、X線視線方向に対して傾斜して設けられる。
「放射X線」との用語は、X線源によって生成され、X線検出器に向かって放射される放射X線に関する。「放射X線経路」との用語は、放射X線の伝播に関する。したがって、放射X線経路は、放射線が提供される空間領域を説明するものである。X線撮像では、X線画像データを生成することができるように、物体を経路に沿って配置する必要がある。放射X線経路はまた、「放射X線ビーム経路」とも呼ばれる。
1つの実施例では、放射X線は、円錐形又は扇形X線ビームとして提供される。したがって、放射X線は、複数の対応して配置される視線方向を提供する。
別の実施例では、物体を照射する放射X線は、本質的に平行に配置された放射X線を有するコヒーレント放射X線として提供される。1つの実施例では、X線源は、コヒーレント放射線を提供する。別の実施例では、X線源は、非コヒーレント放射線を提供する。この場合、非コヒーレント放射線は、コヒーレント放射線を提供するために、(線源)格子構造を通る必要がある。
「X線視線方向」との用語は、X線源からX線検出器への放射X線の方向に関する。円錐形又は扇形ビームの場合、X線視線方向は、ビーム全体でそれぞれ異なる。コヒーレント放射X線、即ち、平行放射X線の場合、ビーム全体のX線視線方向は、互いに平行である。
1つの実施例では、格子は、ウェブ部材が互いに平行である平面格子として提供される。扇形又は円錐形ビームを用いるX線撮像システム内に格子を組み立てるとき、格子は、撮像システムの組み立ての間に集束される。例えば格子を対応する成形面に取り付けるとき、格子は当該成形面に取り付けられて屈曲される。1つの実施例では、表面は、凹球面の一部からの形状を有する表面といったように湾曲している。
1つの実施例によれば、位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用の格子構成部が、X線撮像システムと共に提供される。少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線が、対象を照射するために設けられる。格子構成部は、少なくとも位相格子及び分析器格子を含む。格子は、少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線を提供するために、分析器格子及び/又は線源格子を形成する吸収格子として設けられる。
つまり、少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線を提供するために、分析器格子及び/又は線源格子が吸収格子として設けられ、当該吸収格子は、上記実施例のうちの1つによる格子として設けられる。
本発明によれば、X線撮像用の格子を製造する方法も提供される。方法は、
a)第1の複数のバー部材及び第2の複数の間隙を有する格子構造を生成するステップと、
b)格子バー部材を安定させるために、バー部材間に配置される固定構造を生成するステップと、
を含み、バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、高さ方向を横切る方向において、間隙の1つによって互いから離間している。固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋ウェブ部材を含む。ウェブ部材は、間隙の方向に延在し、高さ方向に対して傾斜して設けられる長手方向ウェブ部材である。
格子ベースの位相コントラスト撮像及び暗視野撮像は、例えばマンモグラフィ、胸部X線及びCTの分野におけるX線機器の診断品質を高めるのに有望な技術である。一態様によれば、格子ベースの位相コントラスト撮像及び暗視野撮像のための臨床システム用の格子の解決策が提供される。例えば吸収格子G0(「線源格子」)又は吸収格子G2(「分析器格子」)に、X線管の全スペクトルに亘って十分な減衰を達成するために、200μmを超える高さにおいて、数μmから数十μm程度のピッチを有する例えば金の格子構造が与えられる。このような格子を製造するために、例えばいわゆるLIGAプロセスが使用される。安定化構造の指示により、格子は安定化され、接着力は格子の幾何学的精度に影響を及ぼさない。例えば傾斜ブリッジとして傾斜ウェブ部材を提供することによって、センサによって検知される固定要素構造によって引き起こされるアーチファクトが減少する。均等なX線減衰を提供すると、向上された信号品質が達成される。連続ウェブ部材を用いる実施例の更なる結果として、製造工程において、1つのマスクしか必要でなくなる。追加の不所望の干渉縞又は追加のノイズが回避されるか又は少なくとも低減される。
1つの実施例では、リソグラフィステップ中に、ブリッジデザインを有するマスクが所望の格子方向に対して垂直な軸の周りで傾斜する。これにより、傾斜ブリッジ又は上記ウェブ部材がもたらされる。ブリッジによる追加の減衰は、格子領域全体でより均等に分布し、これは、画質への影響を低減する。1つの実施例では、所与の格子高さH及びトレンチに沿ったウェブ部材間の距離dについて、格子領域に垂直な透過において均一な格子構造が達成されるように専用の傾斜角がある。1つの実施例では、この傾斜角αは、関係tanα=d/Hを満たす。同時に、リソグラフィ中に、1回の照射ステップしか必要でなくなる。傾斜ブリッジ構造の最大長さは、リソグラフィプロセスの最大達成可能深さと相関する。傾斜角は、リソグラフィ限界だけではなく、平行四辺形の開放ボリューム内のブリッジ構造の下に金(又は他の材料)で電気めっきする能力にも応じて選択されなければならない。
微分位相コントラスト撮像及び暗視野撮像は、X線光学格子の使用に依存する。一態様によれば、格子構造を機械的に安定させるために、例えばブリッジ構造としてウェブ部材が設けられる。この構造は、製造のためのリソグラフィの複雑さを増すことなく不均一性を最小限に抑える。格子方向に対して直角である回転軸の周りでウェブセグメントが回転させられる。こうすることによって、リソグラフィの複雑さを増すことなく均一な格子を得ることができる。
α又は-αの方向において傾斜させるのではなく、二重照射ステップとして、例えば溝全体に沿って安定化構造の均一分布吸収を有するV字形及びW字形構造並びにX字形構造も可能とすることも可能である。1つの実施例では、格子は、(格子方向に沿って見た場合に)Xパターン、Vパターン、XXXパターン、VVVパターン又は組み合わせのX-Vパターンを得るために複数の回転されたウェブ部材を含む。
1つの実施例では、Xパターン、XVパターン又はVVパターンは、例えばX線吸収材料で下部を充填することができるように間隙が存在するように変位が与えられる。例えばV_Vパターンを達成するために距離が提供される。又は、間隙が垂直方向に沿って存在するように、上端の垂直方向変位が提供される。
1つの実施例では、充填は電気めっきによって提供することができる。
本発明のこれら及び他の態様は、以下に説明される実施形態から明らかとなり、また、当該実施形態を参照して説明される。
本発明の例示的な実施形態について、以下の図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、格子の1つの実施例の一部を斜視図で示す。 図2は、格子の1つの実施例の間隙に沿った断面図を示す。 図3は、格子の更なる実施例を間隙に沿った断面図で示す。 図4は、X線撮影システムの1つの実施例を概略的に示す。 図5は、微分位相コントラストX線撮像用の撮像システムの概略構成を示す。 図6は、格子の製造方法の1つの実施例のステップを示す。
図1は、X線撮像用の格子10を示す。格子10は、第1の複数のバー部材14と第2の複数の間隙16とを有する格子構造12を含む。格子10は更に、バー部材14を安定させるために、バー部材14間に配置される固定構造18を含む。格子バー、即ち、バー部材14は、長さ方向20及び高さ方向22に延在する。バー部材14は、高さ方向22を横切る方向、即ち、間隔方向に、間隙16のうちの1つによって互いから離間している。間隔方向は、距離矢印23で示される。間隙16は、長さ方向20と平行な間隙方向20'に配置される。固定構造18は、隣接するバー部材14間に設けられる複数の架橋ウェブ部材24を含む。ウェブ部材24は、間隙方向20'に延在し、高さ方向22に対して傾斜して設けられる長手方向のウェブ部材である。間隙方向20'に傾斜が与えられている。
図2は、長さ方向20及び高さ方向22に亘って傾斜して設けられる傾斜ウェブ部材24を有する間隙に沿った断面図を示す。傾斜角は、参照符号26で示される。
更には図示しない実施例では、ウェブ部材24は、バー部材14と平行に配置され、それらの側部の長さに亘って、即ち、それぞれのウェブ部材24の長さに亘ってバー部材14に接続される。
更には図示しない実施例では、ウェブ部材24は、当該ウェブ部材24がバー部材14の接続する対向及び向かい合う部分であるように、隣接するバー部材14間に配置される。
つまり、ウェブ部材24は、間隙の幅方向を横断するように、好適には垂直に、即ち、間隔方向23を横断するように、垂直に亘る。例えばウェブ部材24は、対向部分に固定して取り付けられる。上述のように、ウェブ部材24は、それらの長手方向を横断する断面において、間隙方向を横断して亘る。つまり、ウェブ部材24は、間隙方向に垂直でかつ間隙の深さに垂直である方向、即ち、視線方向に垂直である方向において、バー部材14を接続する。
1つの実施例では、長手方向ウェブ部材24は、直線状ウェブ部材として設けられる。
(第1の複数の)バー部材14及び(第2の複数の)間隙16は、格子領域を形成する。1つの実施例では、格子領域は格子面を形成する。別の実施例では、格子領域は円筒面上に屈曲して設けられる。
ウェブ部材24は、主放射X線方向に対して傾斜して、即ち、視線方向に対して傾斜して配置される。格子に垂直な放射方向、即ち、格子領域内の格子延長部の場合、ウェブ部材24は、格子領域の垂線に対して傾斜して配置される。ウェブ部材24は、格子領域又は格子面に対して傾斜角で配置される。
ウェブ部材24は、格子構造のバー部材14を安定させる。ウェブ部材24を傾斜させて設けることによって、ウェブ部材24によってもたらされる減衰をより分布させる。
「バー部材」14はまた、バー要素又はバーセグメントとも呼ばれる。
「ウェブ部材」24はまた、ウェブ要素、ウェブセグメント、ブリッジ又はブリッジセグメントとも呼ばれる。
ウェブ部材24は、バー部材14、即ち、バーを支持する安定化ウェブを提供する。
更には図示しない実施例では、放射X線の視線方向において、高さに亘って、少なくとも1つの第1の間隙部と、少なくとも1つのウェブセグメント部とが設けられる。
1つの実施例では、少なくとも第1の間隙部は、X線透過性であり、X線減衰を与えない。ウェブセグメントが配置される間隙の部分のみ、放射X線は減衰される。
高さ方向はまた、第1の方向又は第1の高さ方向とも呼ばれ、長さ方向は、第2の方向又は第2の長さ方向とも呼ばれる。
1つの実施例では、格子は吸収格子であり、格子構造は、バー部材によるX線吸収のために、バー部材がX線吸収材料から作られるように作られる。間隙は、間隙内でX線が透過するように、吸収が少ないように設けられる。好適には、間隙部は、ウェブセグメント部よりもX線吸収性が低い。
例えばウェブ部材24は、バー部材と同じ材料で提供される。1つの実施例では、ウェブ部材24もまた、X線吸収材料から作られる。
更なる実施例では、格子は吸収格子であり、格子構造は、間隙によるX線吸収のために、間隙がX線吸収材料で充填されるように作られる。バー部材は、バー部材内でX線が透過するように、吸収が少ないように設けられる。
別の実施例では、ウェブ部材24はまた、X線が透過するように、吸収が少ないように作られる。
1つの実施例では、図3にオプションとして示されているように、ウェブ部材24は、放射X線の視線方向28において、間隙に沿って連続的なX線減衰度が提供されるように配置される。
例えばウェブ部材24は、X線の視線方向において、放射X線が、格子の間隙を通過している(即ち、間隙を通して放射される)間、1つのウェブ部材を通過するように配置される。別の実施例では、放射線は、2つ又は3つのウェブ部材24を通過する。通過されるウェブ部材24の数は、間隙の至る場所で同じであり、また、間隙方向において間隙内でも同じである。
連続的なX線減衰度を提供することは、検出器によって提供されるX線信号内のアーチファクトの量を減少させる。
この配置の利点は、単一の照射ステップである。しかし、α又は-αの方向に傾斜させるのではなく、例えばV字形及びW字形構造並びにX字形構造のために、二重照射ステップとすることも可能である。これらもまた、溝全体に沿って安定化構造体の均一分布吸収を提供することができる。
別の実施例では、ウェブ部材は、間隙方向に垂直に延在するように設けられる。間隙の高さに亘って幾つかのウェブ部材が設けられ、これらウェブ部材は、間隙の方向において変位している。1つの実施例では、視線投影において、同じ度合いのX線減衰が間隙に沿って提供される。
図3に示されるオプションとして、ウェブ部材24は、バー部材14の上縁30からバー部材14の下縁32まで連続的に延在する。
結果として、製造工程に使用されるマスクは1つだけでよく、また、リソグラフィステップにおいて必要な照射は1回だけである。しかし、これはまた、追加の望ましくない干渉縞が生成されることを防ぐ均一性が格子内に生成されるという結果にもなる。特にウェブ部材24が規則的に分布している場合に、均一性が提供される。
ウェブ部材24による追加の減衰は、格子領域に亘ってより均等に分布し、これは画質への影響を低減する。
詳細には示さないが、更なるオプションとして、ウェブ部材24は、以下のうちの少なくとも1つとして配置される。
i)同じ傾斜角を有して繰り返し配置される傾斜ウェブ部材
ii)同じ傾斜角度値を有するが傾斜方向が交互になっている傾斜セグメント。これにより、間隙に沿ってジグザグウェブパターンがもたらされる。
iii)交差するように設けられた繰り返し配置される傾斜ウェブセグメント部。これにより、X型の繰り返しウェブパターンがもたらされる。
1つの実施例では、ジグザグパターンは、間隙の高さのほんの一部に沿ってのみ、当該高さに延在するが同じ傾斜を有する部分を含む。これも依然として、減衰の均等分布をもたらす。
図3は、繰り返し傾斜ウェブ部材24のパターンを示す。ウェブ部材24は、間隙高さHに亘って間隙方向に距離Dをおいて繰り返し配置されている。ウェブ部材24は、高さ方向に対する傾斜比RがD/Hである。距離Dはまた、ピッチとも呼ばれる。1つの実施例では、所与の格子高さH及びトレンチに沿ったブリッジ間の距離Dについて、格子領域に垂直な透過において、均一な格子構造が達成されるように、専用の傾斜角がある。この傾斜角αは、図3のオプションに示されるように、関係tanα=D/Hを満たす。
1つの実施例では、格子は、位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用の吸収格子である。
固定構造は、位相コントラストX線撮像における格子、特に(X線源に続く線源格子としての)吸収格子G0及び(検出器の前の分析器格子としての)吸収格子G2の製造に対処する。例えばX線管の全スペクトルに亘って十分な減衰を達成するために、200μmを超える金の高さにおいて、数μm(ミクロン)から数十μm程度のピッチを有する格子構造が提供される。このような格子を作るために、リソグラフィ、電気めっき及びモールド成形を含むプロセスを適用することができる。このプロセスは、LIGAプロセス(Lithographie、Galvanoformung、Abformungのドイツ語)として知られている。固定構造は、そうでなければ、特に高アスペクト比の場合、接着力のために不安定になる傾向がある格子を安定化させる。
別のオプションでは、格子は、X線撮像用の散乱線除去グリッドである。
図4は、X線源52とX線検出器54とを含むX線撮像システム50を概略的に示す。更に、格子56が、上記格子の1つの格子の例として設けられている。格子56は、X線源52とX線検出器54との間の放射X線経路58に配置されるように設けられている。
図5は、X線撮像システムのオプションとして、位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用のシステム50'を示す。位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用の格子構成部60が設けられている。物体62を照射するために、少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線61が提供される。格子構成部60は、位相格子G1と分析器格子G2とを少なくとも含む。オプションとして、上記少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線を提供するための線源格子G0もまた設けられていてよい。分析器格子G2及び/又は線源格子G0は、上記実施例のうちの1つによる格子として提供される吸収格子として設けられる。微分位相コントラスト撮像のための位相ステッピング等の更なる態様については、更に詳細には説明しない。
図6は、X線撮像用の格子を製造する方法100の1つの実施例を示す。方法100は、次のステップを含む。ステップa)とも呼ばれる第1のステップ102では、第1の複数のバー部材及び第2の複数の間隙を有する格子構造が生成される。バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、高さ方向を横切る方向において、間隙のうちの1つによって互いから離間している。第2のステップ104では、格子バー部材を安定させるために、バー部材間に配置される固定構造が生成される。固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋ウェブ部材を含む。ウェブ部材24は、間隙の方向に延在し、高さ方向に対して傾斜して設けられる長手方向のウェブ部材である。
1つの実施例では、ステップa)及びb)は同時に行われる。別の実施例では、ステップa)とb)とは互いに順番に行われる。
更には図示しない1つの実施例では、ステップa1)において、第1の複数のバー部材及び第2の複数の間隙を有する格子構造として設けられる構造において放射線を遮蔽するために放射源用のマスクが設けられ、格子のバー部材を安定させるために、固定構造がバー部材間に配置される。バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、高さ方向を横切る方向に間隙のうちの1つによって互いから離間している。固定構造は、隣接するバー部材間に設けられた複数の架橋ウェブ部材24を含む。ウェブ部材24は、高さ方向に対して傾斜して延在する長手方向のウェブ部材である。ステップa2)において、放射線感受性フォトレジスト物質が提供される。ステップb')において、フォトレジスト物質をマスクで遮蔽しながら、フォトレジスト物質を放射線で照射し、この結果、フォトレジスト物質の一部が固定され、他の部分が固定されない状態になる。ステップc)において、固定された部分をモールドとして維持しながら、フォトレジスト物質の固定されなかった部分が除去される。ステップd)において、除去された部分に格子構造がガルバニック的に生成される。ステップe)において、固定された部分が除去される。
感光性物質の照射及び硬化はまた、リソグラフィプロセスとも呼ばれる。
例えば格子のガルバニック生成は電気めっきによって提供される。
1つの実施例では、フォトレジスト物質の照射に使用される放射線は、シンクロトロン放射源からの低エネルギーX線(例えば5~10keV)である。
別の実施例では、フォトレジスト物質の照射に使用される放射線は、紫外線源からの光である。
格子のこの形状の利点は、単一の照射ステップである(下記参照)。しかし、α又は-αの方向において傾斜させるのではなく、例えばV字形及びW字形構造並びにX字形構造(上記参照)のために、二重照射ステップとすることも可能である。これらもまた、溝全体に沿って安定化構造体の均一分布吸収を提供することができる。
1つの実施例では、たった1つの照射ステップb)において、ステップa)において、1つのマスクだけが提供される。
1つの実施例では、マスクはブリッジデザインを有し、マスクは所望の格子方向に垂直な軸の周りで傾斜する。これにより、傾斜したブリッジが、上述のウェブ部材24を形成する。
傾斜ウェブ部材24の構造の最大長さは、リソグラフィプロセスの最大達成可能深さと相関する。1つの実施例では、傾斜角は、リソグラフィ限界だけでなく、平行四辺形の開放ボリューム内のウェブ部材24の構造の下に金(又は他の材料)で電気めっきする能力にも応じて選択される。
なお、本発明の実施形態は、様々な主題を参照して説明される。具体的には、方法タイプのクレームを参照して説明される実施形態もあれば、デバイスタイプのクレームを参照して説明される実施形態もある。しかし、当業者であれば、上記及び下記の説明から、特に明記されない限り、1つのタイプの主題に属する特徴の任意の組み合わせに加えて、様々な主題に関連する特徴の任意の組み合わせも、本願によって開示されていると見なされると理解できるであろう。しかし、すべての特徴は、特徴の単なる足し合わせ以上の相乗効果を提供する限り、組み合わされることが可能である。
本発明は、図面及び上記説明において詳細に例示され、説明されたが、当該例示及び説明は、例示的に見なされるべきであり、限定的に見なされるべきではない。本発明は、開示される実施形態に限定されない。開示された実施形態の他の変形態様は、図面、開示内容及び従属請求項の検討から、請求項に係る発明を実施する当業者によって理解され、実施される。
請求項において、「含む」との用語は、他の要素又はステップを排除するものではなく、また、「a」又は「an」との不定冠詞も、複数形を排除するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に引用される幾つかのアイテムの機能を果たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されることだけで、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。請求項における任意の参照符号は、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。

Claims (13)

  1. 複数のバー部材及び複数の間隙を有する格子構造と、
    前記バー部材を安定させるために、前記バー部材間に配置される固定構造と、
    を含むX線撮像用の格子であって、
    前記バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、前記高さ方向を横切る方向において、前記間隙の1つによって互いから離間され、前記間隙は、前記長さ方向と平行な間隙方向に配置され、
    前記固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋のウェブ部材を含み、
    前記ウェブ部材は、前記間隙方向に延在し、前記高さ方向に対して傾斜して設けられる長手方向ウェブ部材であり、当該傾斜は、前記間隙方向に与えられており、
    前記格子は、
    i)位相コントラストX線撮像及び/若しくは暗視野X線撮像用の吸収格子、又は、
    ii)X線撮像用の散乱線除去グリッドであり、
    前記ウェブ部材は、放射X線視線方向において、前記間隙に沿って連続的なX線減衰度がもたらされるように配置されている、X線撮像用の格子。
  2. 前記ウェブ部材及び前記バー部材は、同じ材料から作られ、前記ウェブ部材及び前記バー部材は、一体構造として作られる、請求項1に記載の格子。
  3. 複数のバー部材及び複数の間隙を有する格子構造と、
    前記バー部材を安定させるために、前記バー部材間に配置される固定構造と、
    を含むX線撮像用の格子であって、
    前記バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、前記高さ方向を横切る方向において、前記間隙の1つによって互いから離間され、前記間隙は、前記長さ方向と平行な間隙方向に配置され、
    前記固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋のウェブ部材を含み、
    前記ウェブ部材は、前記間隙方向に延在し、前記高さ方向に対して傾斜して設けられる長手方向ウェブ部材であり、当該傾斜は、前記間隙方向に与えられており、
    前記格子は、
    i)位相コントラストX線撮像及び/若しくは暗視野X線撮像用の吸収格子、又は、
    ii)X線撮像用の散乱線除去グリッドであり、
    線吸のためのX線吸収材料が前記間隙内に配置され、前記バー部材及び前記ウェブ部材は、前記X線吸収材料よりもX線吸収が少ない材料から作られる、X線撮像用の格子。
  4. 前記格子は、吸収格子であり、前記間隙によるX線吸収のために、前記間隙が前記X線吸収材料で充填されるように、前記格子構造は作られ、
    前記バー部材は、前記バー部材内の放射X線透過のために、X線吸収が少ないように設けられる、請求項3に記載の格子。
  5. 前記格子は、吸収格子であり、前記バー部材によるX線吸収のために、前記バー部材がX線吸収材料から作られるように、前記格子構造は作られ、前記間隙は、前記間隙内の放射X線透過のために、X線吸収が少ないように設けられる、請求項1又は2に記載の格子。
  6. 前記ウェブ部材は、前記ウェブ部材が前記バー部材の対向する部分を接続するように、隣接する前記バー部材の間に配置される、請求項1から5の何れか一項に記載の格子。
  7. 放射X線視線方向において、高さに亘って、少なくとも1つの第1の間隙部と、少なくとも1つのウェブ部材とが設けられている、請求項1から6の何れか一項に記載の格子。
  8. 前記ウェブ部材は、前記バー部材の上縁から前記バー部材の下縁まで連続的に延在するか、及び/又は、
    前記ウェブ部材は、間隙高さHに亘って、距離Dで間隙方向に繰り返し配置され、前記ウェブ部材は、D/Hの間隙高さ方向に対する傾斜比Rを有する、請求項1から7の何れか一項に記載の格子。
  9. 前記ウェブ部材は、
    i)同じ傾斜角を有して繰り返し配置される傾斜ウェブ部材、
    ii)前記間隙に沿ってジグザグウェブパターンをもたらし、同じ傾斜角度値を有するが、傾斜方向が交互になっている傾斜セグメント、
    iii)X型の繰り返しウェブパターンをもたらし、交差するように設けられて繰り返し配置される傾斜ウェブセグメント部、
    のうちの1つとして少なくとも配置される、請求項1から8の何れか一項に記載の格子。
  10. X線源と、
    X線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器との間の放射X線経路内に配置される、請求項1から9の何れか一項に記載の格子と、
    を含む、X線撮像システム。
  11. 前記X線源は、X線視線方向において、前記X線検出器に向けて前記放射X線を提供し、
    前記ウェブ部材は、前記X線視線方向に対して傾斜して設けられる、請求項10に記載のX線撮像システム。
  12. 位相コントラストX線撮像及び/又は暗視野X線撮像用の格子構成部が設けられ、
    物体を照射するために少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線が提供され、
    前記格子構成部は、位相格子及び分析器格子を少なくとも含み、
    前記格子は、
    前記分析器格子、及び/又は、
    前記少なくとも部分的にコヒーレントな放射X線を提供する線源格子を形成する、吸収格子として設けられる、請求項10又は11に記載のX線撮像システム。
  13. a)複数のバー部材及び複数の間隙を有する格子構造を生成するステップと、
    b)前記バー部材を安定させるために、前記バー部材間に配置される固定構造を生成するステップと、
    を含む、X線撮像用の格子を製造する方法であって、
    前記バー部材は、長さ方向及び高さ方向に延在し、前記高さ方向を横切る方向において、前記間隙の1つによって互いから離間され、
    前記固定構造は、隣接するバー部材間に設けられる複数の架橋ウェブ部材を含み、前記架橋ウェブ部材は、前記間隙の方向に延在し、前記高さ方向に対して傾斜して設けられている長手方向ウェブ部材であり、
    前記架橋ウェブ部材は、放射X線視線方向において、前記間隙に沿って連続的なX線減衰度がもたらされるように配置されている、X線撮像用の格子を製造する方法。
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